岡山畜産便り２０１１年１１・１２号〔乳製品加工施設コーナー〕（有）まきばの館ミルク工房久米郡美咲町（社）岡山県畜産協会久米郡美咲町北にある「まきばの館」は、平成３年、当時の岡山県総合畜産センター（現在、岡山県農林水産総合センター畜産研究所）の一角に、人と動物とのふれあい、畜産加工施設、レストラン、ラベンダーなどが楽しめる県民の憩いの場として開設されました。その「まきばの館」にあるまきばの館ミルク工房は、当初、県酪連、その後おかやま酪農業協同組合が営業していた施設で、平成１６年４月から岡山食彩企画が営業しています。この工房は、同じ敷地内の畜産研究所で搾った生乳を受け入れて、毎週火曜日にヨーグルト、２カ月に１度アイスクリームを製造、また、牛乳は毎週木曜日に他の工場へ委託して製造してもらっています。乳製品加工部門の担当は、部長の大塚昇さんと才津安生さんの２人ですが、この工房は、ソーセージやベーコンなどの豚肉加工も行っており、工房全体のスタッフは５人です。ここのヨーグルトの特徴は、食品添加物を使用せず腸まで届くプロバイオティックス乳酸菌など３種類の乳酸菌を添加、低温発酵させて生乳本来の風味を活かしていることです。アイスクリームは、バニラ、抹茶・ゆず風味の３種類を製造しています。牛乳は津山市内の工場へ委託、低温殺菌による製造を行っており、本数はあまり多くないものの、根強いファンに支えられており、工房としては、今以上の本数を目指 “まきばの館”全景 “まきばの館”入口 “まきばの館”加工施設岡山畜産便り２０１１年１１・１２号したいとのこと。商品は、「まきばの館」をはじめ、道の駅（かもがわ円城、醍醐の里など）、鏡野町物産館（夢広場）、ＪＡ津山久米南支店（さんサンくめなん）ＪＡ岡山農産物販売所（はなやか中央店）などで販売されています。大塚さんは工房のこれからの目標として、「独自開発したゆず風味のアイスクリームに力を入れ、販売量を増やしたい」と意気込みを話されました。また、「まきばの館」への来場者は、春から夏にかけて咲くラベンダー、赤そばの花や牧歌的な風景を求めて来られる家族づれが多く、「来る人に喜ばれるような牧場体験や放牧風景が楽しめれるようになれば」という夢も持っておられました。才津さん（左）と大塚さん（右） “まきばの館”ヨーグルト〔営業時間〕〔所在地〕〔連絡先〕〔代表者〕 11:00～15:00 定休日：月曜日〒709-3401 久米郡美咲町北 2272 TEL：0867-27-2101 FAX：0867-27-2103 大塚昇春に咲くラベンダー