伝送交換主任技術者 - 電気通信国家試験センター

平成27年度
第2回
電気通信主任技術者試験問題
午後の部 (伝送交換)
専門的能力・電気通信システム
注
1
試験開始時刻
2
試験種別終了時刻
意
試
験
科
目
「電気通信システム」のみ
「専門的能力」のみ
「専門的能力」及び「電気通信システム」
3
項
科
1
1
2
目
科
科
科
数
目
目
目
終 了 時 刻
15時40分
16時00分
17時20分
試験種別と試験科目別の問題(解答)数及び試験問題ページ
試 験 種 別
試験科目
申請した専門分野
伝
送
無
線
交
換
デ ー タ 通 信
通 信 電 力
専 門 分 野 に
かかわらず共通
専門的能力
伝送交換主任技術者
電気通信
システム
4
事
14時20分
問1
8
8
8
8
8
問 題 ( 解 答 ) 数
問2 問3
問4 問5
8
8
8
8
8
8
8
8
8
8
8
8
8
8
8
8
8
8
8
8
問1から問20まで
20
試験問題
ペ ー ジ
伝 1~伝15
伝16~伝31
伝32~伝47
伝48~伝62
伝63~伝77
伝78~伝81
受験番号等の記入とマークの仕方
(1) マークシート(解答用紙)にあなたの受験番号、生年月日及び氏名をそれぞれ該当枠に記入してください。
(2) 受験番号及び生年月日に該当する箇所を、それぞれマークしてください。
(3) 生年月日の欄は、年号をマークし、生年月日に1桁の数字がある場合、十の位の桁の「0」もマークしてください。
[記入例]
受験番号
01AB941234
生年月日
生
受 験 番 号
昭和50年3月1日
年
月
年
日
日
月
年 号
5
0
0
0
0
0
0
1
1
1
1
1
1
2
2
2
2
2
3
3
3
3
3
4
4
4
4
4
5
5
5
5
5
5
6
6
6
6
6
6
6
7
7
7
7
7
7
7
8
8
8
9
9
9
0
0
0
0
0
0
B
1
1
1
1
1
1
C
2
2
2
2
2
2
3
D
3
3
3
3
3
3
4
E
4
4
4
4
4
5
F
5
5
5
5
6
G
6
6
6
7
H
7
7
0
0
A
A
1
1
B
2
C
8
8
8
8
8
8
9
9
9
9
9
9
平
成 H
昭
和
答案作成上の注意
(1) マークシート(解答用紙)は1枚で、2科目の解答ができます。
「専門的能力」は薄紫色(左欄)、「電気通信システム」は青色(右欄)です。
(2) 解答は試験科目の解答欄の正解として選んだ番号マーク枠を、黒の鉛筆(HB又はB)で濃く塗りつぶしてください。
① ボールペン、万年筆などでマークした場合は、採点されませんので、使用しないでください。
② 一つの問いに対する解答は一つだけです。二つ以上マークした場合、その問いについては採点されません。
③ マークを訂正する場合は、プラスチック消しゴムで完全に消してください。
(3) 免除科目がある場合は、その科目欄は記入しないでください。
(4) 受験種別欄は、あなたが受験申請した伝送交換主任技術者(『伝 送 交 換』と略記)を○で囲んでください。
(5) 専門的能力欄は、『伝送・無線・交換・データ通信・通信電力』のうち、あなたが受験申請した専門的能力を○で囲んで
ください。
(6) 試験問題についての特記事項は、裏表紙に表記してあります。
6
合格点及び問題に対する配点
(1) 各科目の満点は100点で、合格点は60点以上です。
(2) 各問題の配点は、設問文の末尾に記載してあります。
マークシート(解答用紙)は、絶対に折り曲げたり、汚したりしないでください。
次ページ以降は試験問題です。試験開始の合図があるまで、開かないでください。
受 験 番 号
(控 え)
(今後の問い合わせなどに必要になります。)
解答の公表は1月27日10時以降の予定です。
合否の検索は2月15日14時以降の予定です。
試
験
種
別
試 験 科 目
伝送交換主任技術者
問1
(1)
専 門 分 野
専門的能力
伝
送
次の 問い に答え よ。
(小計 20点 )
次 の文 章は、 MP LS -TP など の概要 につい て述 べた もので ある 。
内 の(ア)~
(エ)に最 も適し たも のを 、下記 の解 答群か ら選び 、そ の番 号を記 せ。 ただ し、
じ記 号は 、同じ 解答 を示 す。
内 の同
(2点 ×4 =8点 )
イーサネットやIPなどのパケット型データを効率的に伝送できるキャリアネットワーク
用の伝送方式として、イーサネットのVLAN技術をベースとしてIEEEが標準化した
(ア )
、 IT U- TとI ET Fが共 同で標 準化 した MPL S- TP などが ある 。
MP LS- TP は、 IET Fで 標準化 されて いる
(イ)
のラ ベル 転送技 術を ベース とし
て おり 、その 仕様 にお いては 、信 頼性及 び安全 性を 向上 させる ため に、 トラン スポ ートプ レー
ン と コ ン ト ロ ー ル プ レ ー ン と が 分 離 さ れ 、 S D H / S O N E T と 同 等 の O A M (O p e r a ti o n
Administration and Maintenance)機能、OAM機能による故障検出をトリガとした
ms 以 内の高 速パ ス切 替機能 など 、
(ア)
(ウ)
には ない 機能が 追加 され ている 。
また 、パケ ット 伝送 方式で ある MPL S-T Pを 用い て、S DH /S ONE Tや ATM など
と のサ ービス の統 合化 を実現 する ために 、回線 型ト ラヒ ックを 収容 する 機能と して CES 機能 、
及 び網 同期の ため のク ロック 周波 数の配 信を行 う
(エ )
機 能が 使わ れてい る。
<(ア )~ (エ )の解答 群>
①
10
②
LA G
③
GP S
④
I Ps ec
⑤
50
⑥
PL L
⑦
VP LS
⑧
P BB -TE
⑨
10 0
⑩
OT N
⑪
VC AT
⑫
S yn c-E
⑬
50 0
⑭
DC S
⑮
GM PLS
⑯
I P/ MPL S
伝1
(2)
次 の問 いの
内の(オ)に 最も適 したも のを 、下 記の解 答群 から 選び、 その 番号を 記せ 。
(3 点)
ネッ トワー クの 階層 構成に おけ るレイ ヤごと の伝 達機 能の特 徴な どに ついて 述べ た次の 文章
の うち 、誤っ てい るも のは、
(オ)
である 。
<(オ)の解 答群 >
①
ネット ワーク を介 した 通信に おい て、 OSI 参照 モデル の階層 に対 応し た<N>層
が必要とする機能モジュールをモデル化した概念は<N>エンティティといわれ、<N>
エ ンティ ティが 相手 の<N>エン ティ ティ と情報 を送 受する ための プロ トコ ルは<N >
プ ロトコ ルとい われ る。 レイヤ 1プ ロト コルに はL APB 、LA PD など が、レ イ
ヤ 2プロ トコル には X.25 など がある 。
②
伝達網の基本機能として、多重化、ルーティング、プロテクション及びレストレー
シ ョンが あり、 伝達 網を 構成す るに 当た っては 、ど の機能 をどの レイ ヤに 実装す る
か が重要 なポイ ント とな る。
③
同一シ ステム にお いて 、複数 のレ イヤ で多重 化が 可能な 場合、 一般 に、 各レイ ヤ
に おける 多重化 機能 は、 高位レ イヤ ほど 処理が 複雑 となり 、多重 化が 可能 な最大 容
量 は、低 位レイ ヤほ ど大 きくな る。 トー タルの 容量 が数十 G bit/s を超 える場 合
は 、一般 に、W DM によ る多重 化が 有効 となる 。
④
IPル ータ、 SD H装 置、W DM 装置 など、 複数 レイヤ の装置 で構 成さ れるネ ッ
ト ワーク の効率 的な 運用 には、 一般 に、 SDH やW DMの 伝送装 置と IP ルータ が
お互いに状態を通知し合い、連携して一つのネットワークとして動作する必要がある。
(3)
次 の問 いの
内の(カ)に 最も適 したも のを 、下 記の解 答群 から 選び、 その 番号を 記せ 。
(3 点)
光フ ァイバ 伝送 にお ける中 継分 割設計 などに つい て述 べた次 の文 章の うち、 誤っ ている もの
は、
(カ)
で ある 。
< (カ)の解 答群 >
①
線形中 継装置 を用 いた 伝送シ ステ ムの 中継分 割設 計では 、シス テム に要 求され る
伝 送速度 、伝送 距離 、符 号誤り 率な どに 応じて 、光 増幅器 の出力 光パ ワー 、中継 間
隔 、最大 中継数 など を決 める。
②
SM光ファイバを用いた伝送方式において、送信器の出力光パワーをP s dBm 、
受 信 器 の 最 小 受 光 パ ワ ー を P r dB m 、 波 形 劣 化 に よ る 受 信 感 度 劣 化 を P d dB 、
伝 送路に おける 平均 損失 をα dB/ km とする と、 送信器 と受信 器間 の最 大伝送 距
離 L km は 、次 式で 求めら れる 。
P s -P r - P d
L =
α
③ 高速中 継伝送 にお いて 10 G bit/s 程度の 伝送 を行う 場合、 一般 に、 伝送路 と
し てSM 光ファ イバ を用 い、光 源と して DFB -L Dが用 いられ る。
④
線形中 継伝送 にお いて 、伝送 距離 が長 くなる と、 自然放 出光雑 音の 累積 による 信
号 波形劣 化、波 長分 散に よるS N比 劣化 などに よる 制限を 受ける ため 、一 般に、 中
継 間隔と 光信号 出力 レベ ルの設 計自 由度 が減少 する 。
伝2
(4)
次 の問 いの
内の(キ)に 最も適 したも のを 、下 記の解 答群 から 選び、 その 番号を 記せ 。
(3 点)
AD Mリン グシ ステ ムにつ いて 述べた 次のA ~C の文 章は、
A
(キ)
。
A DMリ ング シス テムの 代表 的な切 替方式 には 、U PSR とB LS Rがあ り、 UPS Rは
多重 セクシ ョン 、B LSR はパ ス単位 で切替 えを 行う 。
B
U PSR は、 現用 と予備 に同 一の信 号を送 出す る1 +1構 成を とり 、パス AI Sを受 信し
た受 信端で 切替 えを 行う。
C
BLSRの2ファイバ方式は、時計回り方向と反時計回り方向の信号伝送用にそれぞれ
1本 の光フ ァイ バを 用いて 構成 され、 1本の 光フ ァイ バ内で N個 のV C-4 を伝 送する 容量
N
があ る場合 には 、現 用と予 備に
個 ずつ VC -4が 割り 当てら れる。
2
<(キ )の 解答 群>
(5)
①
Aの み正 しい
②
B のみ 正し い
③
Cの み正 しい
④
A、 Bが 正しい
⑤
A 、C が正 しい
⑥
B、 Cが 正しい
⑦
A、 B、 Cいず れも 正しい
次 の問 いの
⑧
A、B 、C いずれ も正 しくな い
内の(ク)に 最も適 したも のを 、下 記の解 答群 から 選び、 その 番号を 記せ 。
(3 点)
デジ タル伝 送シ ステ ムにお ける 雑音及 び符号 誤り につ いて述 べた 次の 文章の うち 、正し いも
の は、
(ク )
であ る。
<(ク)の解 答群 >
①
アイパ ターン は、 デジ タル伝 送路 など におけ る信 号の劣 化の度 合い を示 したも の
で ある。 アイの 劣化 は振 幅方向 と時 間軸 方向に 分け られ、 振幅方 向の 劣化 はジッ タ、
ワ ンダな どに起 因し 、時 間軸方 向の 劣化 は符号 間干 渉、エ コーな どに 起因 してい る。
②
PCM 方式に おい て標 本化さ れた 信号 は、量 子化 の際に 離散的 な値 に変 換され る
た め、実 際の信 号と の誤 差によ る雑 音が 生ずる 。標 本化さ れた信 号の 振幅 が量子 化
1
のステップ幅内に一様に分布しているとし、その量子化ステップを
に細かくすれ
2
ば 、量子 化雑音 電力 は4 倍に増 加す る。
③
符号誤 り率(B ER )が 同じ回 線に おい て、符 号誤 りがバ ースト 的に 発生 する回 線
は、符号誤りがランダムに発生する回線と比較して、%EFSの値が小さく、%ES
の 値が大 きい。
④
BER は、測 定時 間内 に伝送 され た全 信号の ビッ ト数に 対する 、そ の間 に誤っ て
伝 送され たビッ ト数 の割 合とし て表 した 評価尺 度で あり、 SN比 の劣 化と ともに 増
加 する。
伝3
問2
(1)
次の 問い に答え よ。
(小計 20点 )
次の文章は、コヒーレント光通信の特徴について述べたものである。
内の(ア)~
(エ)に最 も適し たも のを 、下記 の解 答群か ら選び 、そ の番 号を記 せ。 ただ し、
じ記 号は 、同じ 解答 を示 す。
内 の同
(2点 ×4 =8点 )
光伝送システムで主に用いられているIM-DD(Intensity Modulation - Direct Detection)
方 式が 、光の 強度 に情 報を乗 せた 光信号 を送信 し、 受信 する光 信号 の強 度を直 接検 波する 方式
で ある のに対 して 、コ ヒーレ ント 光通信 方式は 、光 の位 相や振 幅に 情報 を乗せ た光 信号を 送信
し 、コ ヒーレ ント 光受 信器を 用い て光位 相や振 幅を 検波 する方 式で ある 。
コヒ ーレン ト光 受信 器は、 信号 光と受 信器内 の
し て復 調する 。そ の際 、
(ア)
(ア )
と の干 渉性 (コ ヒーレ ンス )を 利用
のパ ワーを 信号 光に 対して 十分 に大 きくと るこ とで受 信特
性 を改 善でき ると いう IM- DD 方式に はない 長所 が利 用され てい る。
コヒーレント光受信で用いられる光ホモダイン検波においては、信号光と
の
(イ)
(イ )
(ア )
を一致させ、位相差を一定に保つ必要があり、デジタル信号処理を用いて光の
や 位相 を補 正する デジ タルコ ヒーレ ント 受信 技術が 利用 され ている 。
デジ タルコ ヒー レン ト受信 技術 では、 電気領 域に おけ る信号 処理 によ り、多 値変 調光信 号の
受 信や
(ウ )
信号 の分離 が可 能であ るため 、デ ジタ ルコヒ ーレ ント 技術を 用い ること によ
り、IM-DD方式と同じ帯域でより多くの情報を伝送できる利点もある。長距離伝送用の
100 Gbit/s デジタルコヒーレント方式では、一般に、多値位相変調により生成したQPSK
信 号を
(ウ )
し た D P (Dual Polarization)- Q P S K 信 号 が 用 い ら れ 、 同 じ 帯 域 で
I M- DD方 式の
(エ)
倍の 情報が 伝送可 能と なっ ている 。
<(ア)~(エ)の解 答群 >
①
2
②
モー ド
③
励起 光
④
時 分割 多重
⑤
4
⑥
色
相
⑦
偏波 多重
⑧
監 視信 号光
⑨
10
⑩
遅
延
⑪
ロー カル光
⑫
パ ケッ ト多重
⑬
20
⑭
周波 数
⑮
自然 放出光
⑯
符 号分 割多重
伝4
(2)
次 の問 いの
内の(オ)に 最も適 したも のを 、下 記の解 答群 から 選び、 その 番号を 記せ 。
(3 点)
光フ ァイバ 増幅 技術 の特徴 につ いて述 べた次 の文 章の うち、 正し いも のは、
(オ)
であ
る。
<(オ)の解 答群 >
①
光ファ イバ増 幅器 を用 いた光 中継 伝送 システ ムで は、各 光中継 器で 発生 する自 然
放 出光の 累積に より 受信 光にお ける 雑音 電力が 増加 するが 、光フ ィル タを 用いて 雑
音 成分を 除去す るこ とが できる ため 、S N比の 劣化 を防ぐ ことが 可能 であ る。
②
光ファ イバ増 幅器 を用 いた光 中継 器は 、光/ 電気 変換を 行う再 生中 継器 と異な り、
ク ロック 抽出を 行わ ず等 化増幅 及び 識別 再生の みを 行うた め、超 高速 領域 まで柔 軟
に 伝送速 度の選 択が 容易 であり 、波 長分 割多重 伝送 におい て複数 波長 を一 括増幅 す
る ことが 可能で ある 。
③
光ファ イバ増 幅器 の代 表的な もの とし てED FA があり 、ED FA は、 エルビ ウ
ム 添加光 ファイ バ、 光合 分波器 、光 アイ ソレー タ、 励起光 源など から 構成 される 。
④
EDF Aは、 エル ビウ ム添加 光フ ァイ バの長 さ、 エルビ ウム添 加量 など を調整 す
ることにより利得帯域をシフトすることが可能であり、1.3μm帯に増幅利得を持
つ Cバン ドED FA や1 .5 8μ m帯に 増幅 利得を 持つ Lバン ドE DF Aがあ る。
(3)
次 の問 いの
内の(カ)に 最も適 したも のを 、下 記の解 答群 から 選び、 その 番号を 記せ 。
(3 点)
光ファイバの分散特性などについて述べた次の文章のうち、正しいものは、
(カ)
である。
< (カ)の解 答群 >
①
光信 号が光 ファ イバ中 を伝 搬する 際に 、垂 直方向 の偏 波と水 平方 向の偏 波で は伝
搬 速度が 異なる ため に分 散が生 じて 信号 波形が 劣化 する。 これは 、一 般に 、チャ ー
ピ ングと いわれ る。
②
光信 号がM M光 ファイ バ中 を複数 のモ ード によっ て伝 搬する 際に 、各モ ード の伝
搬 速度が 異なる ため に分 散が生 じて 信号 波形が 劣化 する。 これは 、一 般に 、グレ ー
テ ィング といわ れる 。
③
波 長 分 散 は 、 S M 光 フ ァ イ バ で は 生 じ ず 、 M M 光 フ ァ イ バ 特 有 の 事 象 で あ り、
単 位 長 さ 当 た り 、 単 位 ス ペ ク ト ル 広 が り 当 た り の パ ル ス 広 が り で 表 さ れ 、 単 位 は、
一 般に、 ps/nm/ km で表さ れる 。
④
光フ ァイバ の光 損失は 、光 ファイ バ中 を伝 搬する 光エ ネルギ ーの 一部が 光フ ァイ
バ の外へ 放出さ れた り、 光ファ イバ 内部 で吸収 され たりし て光エ ネル ギー が小さ く
な ってい くこと によ り生 ずるも ので あり 、石英 系光 ファイ バでは 、一 般に 、伝搬 波
長 が1.55 μ m 近 傍で最 も小 さくな る。
伝5
(4)
次 の問 いの
内の(キ)に 最も適 したも のを 、下 記の解 答群 から 選び、 その 番号を 記せ 。
(3 点)
フォ トニッ クネ ット ワーク につ いて述 べた次 の文 章の うち、 正し いも のは、
(キ)
であ
る。
<(キ)の解 答群 >
①
大容量 の様々 な情 報や トラヒ ック を柔 軟かつ 効率 的に処 理し疎 通さ せる ために 、
光 領域で の転送 処理 にお いて、 スイ ッチ ング、 ルー ティン グなど を不 要と したネ ッ
ト ワーク は、一 般に 、フ ォトニ ック ネッ トワー クと いわれ る。
②
フォト ニック ネッ トワ ークに おけ る転 送処理 は、 一般に 、波長 分割 多重 伝送技 術
に より波 長単位 で行 われ 、フレ ーム ヘッ ダ内の 波長 識別用 ラベル を用 いて 経路の 識
別 を行っ ている 。
③
フォト ニック ネッ トワ ークに おい て、 遠隔か らの 制御で 波長単 位に 波長 分散補 償
を 行う機 能を有 する シス テムは 、一 般に 、RO AD Mシス テムと いわ れる 。
④
波長分 割多重 され た光 信号に 対し て、 波長ご とに 経路設 定を行 う機 能を ノード に
持 たせた OXC シス テム により 、メ ッシ ュ型フ ォト ニック ネット ワー クを 構成す る
こ とが可 能であ る。
(5)
次 の問 いの
内の(ク)に 最も適 したも のを 、下 記の解 答群 から 選び、 その 番号を 記せ 。
(3 点)
光ファイバ通信システムにおける光受信回路について述べた次のA~Cの文章は、
(ク)
A
直 接検波 方式 の受 信回路 にP IN- PDを 用い た場 合、熱 雑音 密度 を一定 とす ると、 一般
1
に、 最小受 光電 力(平均 値)は伝 送速度 の
乗 に比例 して 大きく なる。
2
B 直 接検波 方式 でA PDを 用い た受信 回路で は、 半導 体中の 誘導 放出 作用を 利用 して信 号光
を増 幅する ため 、P IN- PD を用い る場合 と比 較し て、高 感度 化が 可能で ある 。
C
光 増幅器 を前 置増 幅器と して 適用し た受信 回路 では 、光/ 電気 変換 する前 に、 信号光 を光
のま ま増幅 し、 続い て受光 素子 で光/ 電気変 換す る。
<(ク )の 解答 群>
①
Aの み正 しい
②
B のみ 正し い
③
Cの み正 しい
④
A、 Bが 正しい
⑤
A 、C が正 しい
⑥
B、 Cが 正しい
⑦
A、 B、 Cいず れも 正しい
伝6
⑧
A、B 、C いずれ も正 しくな い
。
問3
(1)
次の 問い に答え よ。
(小計 20点 )
次の文章は、レイヤ2VPN技術を用いた広域イーサネットについて述べたものである。
内の (ア)~(エ)に最 も適 したも のを、 下記 の解 答群か ら選 び、 その番 号を 記せ。 ただ
し、
内の 同じ 記号は 、同 じ解答 を示す 。
(2点 ×4 =8点 )
広域イーサネットを実現するために用いられているレイヤ2VPN技術には、IEEE802.1Q
で規定されているVLAN方式を拡張した仕様のものがあり、一般に、その方式は拡張VLAN
方 式と いわれ る。
拡張VLAN方式は、IEEE802.1adとして標準化されており、ユーザを収容するPE
(Provider Edge)スイッチにおいて、それぞれのユーザを識別するためにユーザから送られてく
る ユ ー ザ フ レ ー ム に 拡 張 V L A N タ グ と い わ れ る 4 B yte の 識 別 情 報 を 付 加 す る も の で あ る 。
通信事業者のレイヤ2網内では、拡張VLANタグのVLAN-ID及びユーザフレームの
(ア )
に 基づ いて レイヤ 2中 継を行 う。
し か し な が ら 、 I E E E 8 0 2 .1 a d で は 、 拡 張 V L A N タ グ に 含 ま れ る V L A N 識 別 子
の長さが
(ウ )
(イ)
bit で あ る た め 、 一 つ の 広 域 イ ー サ ネ ッ ト 網 で 識 別 で き る ユ ー ザ 数 は
以 下に 限ら れ、ま た、 網内の スイッ チは ユー ザが接 続す る全 ての機 器の
(ア )
を 扱う 必要が ある こと から、 接続 される 機器が 増加 する に伴い 網内 のス イッチ の処 理負荷 が増
大 す る と い う 欠 点 が あ る 。 そ こ で 、 I E E E 8 0 2 .1 a h で は 、 ユ ー ザ の 収 容 限 界 を 拡 張 す
る ため 、24 bit の サー ビスイ ンス タンス タグ と
(イ)
bit のバ ックボ ーン VLA Nタ
グ を 用 い て 、 各 バ ッ ク ボ ー ン 当 た り 1 ,6 0 0 万 以 上 の ユ ー ザ を 識 別 で き る よ う に し て お り 、
また、網内のスイッチの処理負荷を軽減させるために、PEスイッチの
(エ )
(ア)
を用 いて
と いわ れる カプセ ル化 を行っ ている 。
<(ア)~(エ )の 解答 群>
①
8
②
2 54
③
ST P
④
IP アドレ ス
⑤
10
⑥
1 ,0 22
⑦
RS TP
⑧
Q- in- Q
⑨
12
⑩
4 ,0 94
⑪
MA Cア ドレ ス
⑫
トン ネルラ ベル
⑬
16
⑭
8 ,1 90
⑮
MP LS ヘッ ダ
⑯
MA C-i n- MAC
伝7
(2)
次 の問 いの
内の(オ)に 最も適 したも のを 、下 記の解 答群 から 選び、 その 番号を 記せ 。
(3 点)
IT U-T のG .9 93 .1 及び G.993 .2 とし て標 準化さ れて いる VDS Lの 規格な どに
つ いて 述べた 次の 文章 のうち 、誤 ってい るもの は、
(オ)
であ る。
<(オ)の解 答群 >
①
VDSL1は、12 MHz までの周波数帯域を利用し、一般的な仕様では、上り
方 向と下 り方向 で伝 送速 度の異 なる 非対 称型の デジ タル伝 送を行 う。
②
VDSL2は、50 MHz までの周波数帯域を利用し、一般的な仕様では、伝送
距離200 m において、上り・下り合計で1 Gbit/s まで伝送可能となっている 。
③
VDSL1とVDSL2では、ADSLで用いられている変調方式と同様に、
デ ータ信 号の変 調に 複数 の搬送 波を 使用 するD MT 方式が 用いら れて いる 。
④
VDS L2は メタ リッ クケー ブル を用 いるた め、 隣接回 線から の漏 話雑 音、イ ン
パ ルス性 雑音な どの 様々 な雑音 の影 響を 受ける こと から、 これら の雑 音に よる影 響
を 回 避 し つ つ 、 伝 送 速 度 を 維 持 さ せ る 緊 急 レ ー ト 低 減 や S R A (Seamless Rate
Adaptation)など の機 能が追 加さ れてい る。
(3)
次 の問 いの
内の(カ)に 最も適 したも のを 、下 記の解 答群 から 選び、 その 番号を 記せ 。
(3 点)
アク セスネ ット ワー クで用 いら れる多 重化技 術な どに ついて 述べ た次 の文章 のう ち、正 しい
も のは 、
(カ)
で ある。
<(カ)の解 答群 >
①
光ア クセス ネッ トワー クで 用いら れる TC M方式 は、 光方向 性結 合器を 用い て、
光ファイバ内を伝搬する光の方向により上り信号と下り信号を識別し、1心の光ファ
イ バで双 方向通 信を 実現 する方 式で ある 。
②
PO Nに用 いら れてい るT DM方 式で は、 チャネ ルご とに異 なる 特有の 符号 で演
算 処理し た信号 を送 信し 、受信 側で 逆演 算を行 い、 割り当 てられ たチ ャネ ルの信 号
を 取り出 してい る。
③
CA TVの HF Cシス テム に用い られ てい るSC M方 式では 、符 号分割 多重 化さ
れ たケー ブルテ レビ 信号 で変調 した 光信 号を用 いて 光ファ イバに より 多チ ャネル 映
像 伝送を 行って いる 。
④
FT THの 光映 像配信 シス テムに 用い られ ている FM 一括変 換方 式では 、映 像信
号 などを 一括し て広 帯域 FM電 気信 号に 変換し 、こ の信号 でLD の出 力光 を変調 し
た 光信号 を用い て、 光フ ァイバ によ り多 チャネ ル映 像伝送 を行っ てい る。
伝8
(4)
次 の問 いの
内の(キ)に 最も適 したも のを 、下 記の解 答群 から 選び、 その 番号を 記せ 。
(3 点)
WD Mの特 徴に つい て述べ た次 の文章 のうち 、正 しい ものは 、
(キ )
で ある 。
<(キ)の解 答群 >
①
1.3μm 帯と 1.5μ m帯の 波長 を用 いるな ど、 波長帯 の異な る光 信号 を多重 す
る方式は、一般に、DWDMといわれ、相互の波長間隔が非常に広いためFP-LD
が 利用で きる。
②
WDM 伝送に おけ る光 信号の 劣化 要因 として 、光 ファイ バの非 線形 な屈 折率変 化
に より発 生する 自己 位相 変調、 相互 位相 変調及 び四 光波混 合の影 響が ある 。この う
ち 自己位 相変調 は、 ゼロ 分散波 長付 近に おける 位相 整合の 影響を 特に 受け やすく 、
W DM伝 送にお ける チャ ネル間 クロ スト ークの 主な 原因と なる。
③
WDM伝送における伝送波長数を増加する手段として、1.3μm帯に利得帯域を
持 つED FAに 加え て、 利得帯 域を 更に 長波長 側に シフト させた GS -E DFA を
用 いる方 法があ る。
④
WDM伝送には、光波長を100 GHz 間隔の周波数グリッドで配置する方法の
ほか、25 GHz 間隔や12.5 GHz 間隔で配置する方法により、より高密度で
多 重化す る方法 があ る。
(5)
次 の問 いの
内の(ク)に 最も適 したも のを 、下 記の解 答群 から 選び、 その 番号を 記せ 。
(3 点)
CATVにおけるアクセス技術などについて述べた次の文章のうち、正しいものは、
(ク )
で ある 。
<(ク)の解 答群 >
①
HFC 方式は 、一 般に 、CA TV 事業 者のア クセ スネッ トワー クに おけ るセン タ
側 設備の ヘッド エン ド装 置から 途中 の分 岐点ま で同 軸ケー ブルを 用い て接 続し、 分
岐 点から 先の各 ユー ザ宅 まで光 ファ イバ ケーブ ルで 接続す る構成 を採 るこ とによ り、
下 り伝送 周波数 を7 70 M Hz 程度ま で拡 大する こと ができ る。
②
CAT Vでの デジ タル 放送信 号の 伝送 には、 同一 周波数 パスス ルー 、周 波数変 換
パススルー及びトランスモジュレーションの3方式がある。トランスモジュレーション
で は、セ ンタ側 で受 信し たデジ タル 放送 信号を OF DMで 再変調 して 伝送 する。
③
CATVは、地上波放送と比較して雑音妨害などの影響を受けにくいため、
6 M Hz 帯 域当 たり の変調 方式 に64 QA Mを用 いた 場合、 下り 方向 (セ ンタか ら
ユ ーザ方 向)で3 0 Mbit/ s 以 上の高 い伝 送速度 を得 ること がで きる 。
④
ケーブ ルモデ ムは 広帯 域のテ レビ チャ ンネル を使 用して 高速デ ータ 伝送 が可能 で
あ り、各 ユーザ にサ ブチ ャンネ ルを 割り 当てて 、同 じチャ ンネル を多 数の ユーザ が
共 用する ため、 複数 のユ ーザが 同時 に利 用した 場合 でも、 1ユー ザ当 たり の実効 伝
送 速度は 低下し ない 。
伝9
問4
次の 問い に答え よ。
(小計 20点 )
ふく そう
(1)
次の文章は、TCP通信における輻輳制御などについて述べたものである。
(ア)~(エ)に最 も適 した ものを 、下 記の解 答群か ら選 び、 その番 号を 記せ 。
内の
(2点 ×4 =8点 )
TC Pでは 、ネ ット ワーク の帯 域を効 率的に 使用 でき るよう にフ ロー 制御を 行う 。フロ ー制
御 は大 きく分 けて 、受 信側の ホス トのバ ッファ あふ れに 対する もの とネ ットワ ーク のあふ れに
対 する ものが ある 。
送信 側が、 受信 側の 都合に 関係 なくデ ータパ ケッ トを 送ると 受信 側で はホス トの バッフ ァあ
ふ れに より、 受信 しき れなく なる おそれ がある 。そ のた め、受 信側 から
(ア )
サイズ とい
わ れる 受信可 能な デー タサイ ズを 送信側 に通知 する 。送 信側は 、こ のサ イズを 超え ないよ うに
デ ータ を送信 する 。
ネッ トワー クの あふ れが発 生し パケッ トの紛 失な どが 起こる と、 送信 側では タイ ムアウ トが
発 生し 、受信 側で は期 待して いる ものと 異なる シー ケン ス番号 を持 つセ グメン トを 受信す る。
送 信側 でタイ ムア ウト が発生 した 場合は 、
(イ)
及 び輻輳 回避 とい われる アル ゴリズ ムを
組 み合 わせて 、ネ ット ワーク に大 きな負 荷を与 える こと なしに 復旧 させ る。
受信 したセ グメ ント のシー ケン ス番号 が期待 して いる ものと 異な って いた場 合は 、受信 側で
確 認応 答セグ メン トに 受信で きな かった セグメ ント のシ ーケン ス番 号を 設定し て直 ちに返 送す
る 。送 信側で 、そ の確 認応答 を
(ウ)
回連 続し て受 信した とき には 、要求 され ている セグ
メ ント を直ち に再 送す る。受 信側 で、再 送され てき たセ グメン トを 受信 した後 は、
(エ )
セ グメ ントの シー ケン ス番号 を設 定して 直ちに 返送 する 。これ らの 手順 は、即 時再 転送/ 即時
回 復と いわれ る。
<(ア)~ (エ )の 解答 群>
①
2
②
メモ リ
③
初 期化 され た
④
スロ ースタ ート
⑤
3
⑥
フレ ーム
⑦
次 に期 待す る
⑧
ホッ トスタ ート
⑨
4
⑩
リク エス ト
⑪
も う一 度同 じ
⑫
コー ルドス ター ト
⑬
5
⑭
ウイ ンド ウ
⑮
高 速ス ター ト
⑯
ハン ドシェ イク 用の
伝10
(2)
次 の問 いの
内の(オ)に 最も適 したも のを 、下 記の解 答群 から 選び、 その 番号を 記せ 。
(3 点)
OS I参照 モデ ル、 OSI シス テムの プロト コル など につい て述 べた 次の文 章の うち、 正し
い もの は、
(オ )
である 。
<(オ)の解 答群 >
①
OSI 参照モ デル にお いて、 相対 する 同位レ イヤ のエン ティテ ィ間 で情 報を送 受
信 する規 約はピ ア・ ツー ・ピア プロ トコ ルとい われ 、<N>層相互 間で 送受 信され る
情 報は<N- 1>PD Uと して表 され る。
②
OpenFlowでは、レイヤ2及びレイヤ3スイッチで構成されたデータプレーン
ネットワークを外部のOpenFlowコントローラが制御するが、経路計算は
ス イッチ が行う 。
③
OSI 向けル ーテ ィン グプロ トコ ルで あるI S- ISは 、エリ ア設 定が できる た
め大規模なネットワーク構成に適しているという利点があり、レイヤ3のHello
パ ケット を一定 の間 隔で 送受信 し隣 接す るルー タの 生存確 認を行 う。
④
OSI参照モデルのレイヤ2、レイヤ3及びレイヤ4に相当するネットワーク
サ ービス を利用 する ため のユー ザと サー ビスの 境界 点とし て、O SI プロ トコル で
は NSA Pが定 義さ れ、 この点 を識 別す るため にN SAP アドレ スが 用い られる 。
(3)
次 の問 いの
内の(カ)に 最も適 したも のを 、下 記の解 答群 から 選び、 その 番号を 記せ 。
(3 点)
IP網において使用されるルーティングプロトコルについて述べた次のA~Cの文章は、
(カ )
A
。
R IPn gは 、A S内の 経路 制御を 行うデ ィス タン スベク タ型 のプ ロトコ ルで あり、 下位
層の プロト コル とし てはU DP を使用 し、ク ラス レス ネット ワー クに は対応 して いるが 、プ
ロト コルと して はル ープの 検出 ができ ない。
B
O SPF v3 は、 AS間 の経 路制御 を行う パス ベク タ型の プロ トコ ルであ り、 下位層 のプ
ロト コルと して は、 独自の トラ ンスポ ート層 プロ トコ ルを使 用し 、ル ープの 検出 ができ る。
C
Integrated IS-ISは、AS間の経路制御を行うパスベクタ型のプロトコル
であ り 、 下 位 層 の プ ロ ト コ ル と し て は T C P を 使 用 し 、 C L N P (Connectionless Network
Protocol)ル ーティ ング 及びI Pル ーティ ング のい ずれに も対 応でき る。
<(カ )の 解答 群>
①
Aの み正 しい
②
B のみ 正し い
③
Cの み正 しい
④
A、 Bが 正しい
⑤
A 、C が正 しい
⑥
B、 Cが 正しい
⑦
A、 B、 Cいず れも 正しい
伝11
⑧
A、B 、C いずれ も正 しくな い
(4)
次 の問 いの
内の(キ)に 最も適 したも のを 、下 記の解 答群 から 選び、 その 番号を 記せ 。
(3 点)
BGP4 に よ る ル ー テ ィ ン グ な ど に ついて述べた次の文章のうち、誤っているものは、
(キ )
で ある 。
<(キ)の解 答群 >
①
ISP や地域 ネッ トワ ークな どの 単位 で設定 され るAS にはA S番 号が 割り当 て
ら れ、A S内部 の管 理及 びAS 間の 接続 ポリシ ーは 、それ ぞれの AS を管 理する 組
織 に委ね られる 。
②
AS間 での経 路制 御に おいて は、 プレ フィッ クス で表現 される ネッ トワ ークア ド
レ スと、 それに 付随 した パス属 性を BG Pプロ トコ ルを用 いて交 換し 、そ のパス 属
性 に基づ きベス トパ スを 選択す る。
③
BGP プロト コル にお いては 、自 AS から他 AS への経 路及び 他A Sか ら自A S
へ の経路 のどち らに つい ても接 続先 AS で設定 され る属性 より優 先度 の高 い属性 を
用 いるこ とが可 能な 場合 、自A Sの 設定 のみで 経路 を制御 できる 。
④
パス属性のうち、well-known discretionary属性は、全
て のBG Pの実 装で サポ ートさ れる 属性 であり 、か つ、全 てのB GP 経路 情報に 付
加 される 必要が ある 。
(5)
次 の問 いの
内の(ク)に 最も適 したも のを 、下 記の解 答群 から 選び、 その 番号を 記せ 。
(3 点)
IP 網にお ける MP LSの ルー ティン グなど につ いて 述べた 次の 文章 のうち 、誤 ってい るも
の は、
(ク )
であ る。
<(ク)の解 答群 >
①
MPLS-VPNでは、一般に、ネットワークの入側のPE(Provider Edge)ルータ
で 2種類 のラベ ルが 付与 され、 各L SR (Label Switching Router)は 自ル ータ内 の
MPLS転送用テーブルを参照してルーティングを行い、ネットワークの出側のPE
ル ータの 一つ手 前の LS Rで先 頭の ラベ ルが除 去さ れ、ネ ットワ ーク の出 側のP E
ル ータで 残りの ラベ ルが 除去さ れる 。
②
VPN トラヒ ック を転 送する ため に各 LSR で保 持する ラベル 情報 は、 一般に 、
隣 接LS Rから ラベ ル配 布プロ トコ ルで 配布さ れる 。
③
MPL S-V PN では 、複数 のユ ーザ が同一 のI Pアド レス空 間を 使用 しても 、
ユーザごとに異なるRD(Route Distinguisher)を付与すること、VRF(VPN Routing
and Fowarding)テー ブル を用い てV PN ごとの 経路 制御を 管理す るこ とな どで複 数
の ユーザ の通信 を同 一網 で実現 して いる 。
④
MPL S-V PN の網 内では 、一 般に 、2種 類の ラベル が用い られ 、先 頭のラ ベ
ル はユー ザを識 別す る目 的で、 また 、先 頭から 2番 目のラ ベルは 高速 転送 するた め
に 用いら れる。
伝12
問5
(1)
次の 問い に答え よ。
(小計 20点 )
次 の 文 章 は 、 I E E E 8 0 2 .1 1 無 線 L A N に つ い て 述 べ た も の で あ る 。
(ア)~(エ)に最 も適 した ものを 、下 記の解 答群か ら選 び、 その番 号を 記せ 。
I E E E 8 0 2 .1 1 無 線 L A N の ネ ッ ト ワ ー ク 形 態 に は 、 各 端 末 が
内の
(2点 ×4 =8点 )
(ア )
接続を行う
方 法と アクセ スポ イン トが端 末間 の通信 を中継 する 方法 がある 。前 者の 方法に より 構成さ れた
ネ ット ワーク は、 一般 に、ア ドホ ックネ ットワ ーク とい われ、 それ ぞれ の端末 は互 いに電 波の
届 く範 囲での 通信 に限 られる 。ま た、後 者の方 法に より 構成さ れた ネッ トワー クは 、一般 に、
(イ )
ネ ット ワー クとい われ 、各端 末とア クセ スポ イント との 間を 接続す るこ とでア クセ
ス ポイ ントが 端末 間の 通信を 中継 するこ とがで きる ため 、端末 間で 直接 電波が 届か ない場 合で
も ネッ トワー クが 構成 できる 。
I E E E 8 0 2 .1 1 無 線 L A N の ア ク セ ス 手 順 は 、 効 率 的 に 帯 域 利 用 率 を 高 め る た め 、 有
線 のイ ーサネ ット と同 様の
(ウ )
手 順を用 いて いる 。しか し、 無線 LAN は有 線のイ ーサ
ネ ット と異な り、 衝突 の検出 が困 難であ ること から デー タの送 出前 に衝 突を回 避す るCA 手順
を 用い ている 。
また 、無線 LA Nで はパー ティ ション や柱な どの 障害 物によ り直 接電 波が届 かな い端末 が存
在 し、 キャリ アセ ンス が正し く機 能しな いこと があ る。 これは 、一 般に 、隠れ 端末 問題と いわ
れ 、I EEE 80 2.11 無線L AN では、
(エ)
を用 いて この問 題を 解決し てい る。
<(ア )~ (エ)の解 答群>
①
C DMA
②
A RP
③
プ ライベ ート
④
FD MA
⑤
T DMA
⑥
P in g
⑦
R TS/ CT S
⑧
スタ ー
⑨
C SMA
⑩
パ ブリ ック
⑪
A CK/ NA CK
⑫
バー チャ ル
⑬
ピ ア・ツ ー・ ピア
⑭
イ ンフラ スト ラクチ ャ
⑮
ク ライア ント ・サー バ
⑯
エ ンド・ ツー ・エン ド
伝13
(2)
次 の問 いの
内の(オ)に 最も適 したも のを 、下 記の解 答群 から 選び、 その 番号を 記せ 。
(3 点)
I E E E 8 0 2 .3 イ ー サ ネ ッ ト の オ ー ト ネ ゴ シ エ ー シ ョ ン 機 能 に つ い て 述 べ た 次 の 文 章 の
う ち、 誤って いる もの は、
(オ )
で ある。
<(オ)の解 答群 >
①
10 00B AS E-X のオ ートネ ゴシ エー ション は、 ファス トイ ーサネ ット の場
合 と同 様に、 リン ク確立 に先 立ち各 装置 がサ ポート する 通信モ ード の情報 を交 換す
る こと によっ て行 われる 。
②
オー トネゴ シエ ーショ ンに おける 通信 モー ドの情 報交 換は、 ファ ストイ ーサ ネッ
ト では FLP バー スト信 号で 、10 00 BA SE- Xで は8B /1 0B符 号オ ーダ
セ ット により 行わ れる。
③
10 00B AS E-X のオ ートネ ゴシ エー ション では 、通信 速度 、全二 重・ 半二
重 モー ド及び フロ ー制御 の使 用・不 使用 の自 動設定 が行 われる 。
④
UT Pケー ブル を使用 する 100 0B AS E-T は、 ファス トイ ーサネ ット と同
じ オー トネゴ シエ ーショ ンを 使用す る。
(3)
次 の問 いの
内の(カ)に 最も適 したも のを 、下 記の解 答群 から 選び、 その 番号を 記せ 。
(3 点)
10 ギガビ ット イー サネッ トの 特徴な どにつ いて 述べ た次の 文章 のう ち、誤 って いるも のは 、
(カ )
で ある 。
<(カ)の解 答群 >
①
10ギガビットイーサネットのLAN PHYには、8B/10B符号化方式を
用 いた 10G BA SE- Rフ ァミリ ー、 64 B/6 6B 符号化 方式 を用い た1 0G
B AS E-X ファ ミリー があ る。
②
10ギガビットイーサネットのWAN PHYには、WISといわれるWANイ
ン タフ ェース 副層 を使用 した 10G BA SE -Wフ ァミ リーが ある 。
③
10GBASE-Wファミリーは、64B/66B符号化された送信信号を
S ON ET/ SD H互換 フォ ーマッ トに 変換 して送 受信 を行う 。
④
レイヤ3のIPパケットをレイヤ2のPPPを用いてSONET/SDH上で
P PP 通信を 行う 技術は 、一 般に、 PO S(PPP Over SONET/SDH)と いわれ る。
伝14
(4)
次 の問 いの
内の(キ)に 最も適 したも のを 、下 記の解 答群 から 選び、 その 番号を 記せ 。
(3 点)
遠隔 ログイ ンの ため のプロ トコ ルにつ いて述 べた 次の A~C の文 章は 、
A
(キ)
。
T eln et は、 ログイ ン時 の認証 は暗号 化さ れて いるが 、ロ グイ ン後の 通信 内容は 暗号
化さ れてい ない ため 、利用 には セキュ リティ 面で の注 意が必 要で ある 。
B
ロ グイン 時に は、 一般に 、ロ グイン 名とパ スワ ード が要求 され るが 、rl og inは 、パ
スワ ード無 しで もロ グイン を可 能とす ること がで きる 。
C
S SHは 、T CP /IP のソ ケット を用い て通 信を 行い、 認証 時の パスワ ード やログ イン
後の 通信内 容も 暗号 化され るた め、T eln et やr log in と比 較して 、セ キュリ ティ
面で 優れて いる 。
<(キ )の 解答 群>
(5)
①
Aの み正 しい
②
B のみ 正し い
③
Cの み正 しい
④
A、 Bが 正しい
⑤
A 、C が正 しい
⑥
B、 Cが 正しい
⑦
A、 B、 Cいず れも 正しい
次 の問 いの
⑧
A、B 、C いずれ も正 しくな い
内の(ク)に 最も適 したも のを 、下 記の解 答群 から 選び、 その 番号を 記せ 。
(3 点)
パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タ (P C )の デ ー タ 保 護 な ど に つ い て 述 べ た 次 の A ~ C の 文 章 は、
(ク )
A
。
物 理的な セキ ュリ ティ対 策と して、 PCそ のも のの 盗難を 防止 する ために 利用 される スク
リー ンロッ クや 、の ぞき見 を防 止する ために 利用 され るプラ イバ シー フィル タが ある。
B
認 証によ り起 動を 行うB IO Sのパ ワーオ ンパ スワ ードを かけ てい れば、 その パスワ ード
えい
が漏 洩しな い限 り、 ハード ディ スクを 取り出 して 別の PCで その ハー ドディ スク の内容 を読
み出 そうと する 場合 でも読 み出 すこと はでき ない 。
C
O Sが提 供す る暗 号化機 能は 、OS に暗号 化・ 復号 のため の鍵 情報 が組み 込ま れてい て、
シス テムが 鍵情 報の 管理を 行う ため簡 単に利 用で きる が、鍵 情報 への アクセ スは OSを 経由
して 行うの で、 OS に正当 なユ ーザと して認 証さ れれ ば暗号 化さ れた 情報に もア クセス が可
能で ある。
<(ク )の 解答 群>
①
Aの み正 しい
②
B のみ 正し い
③
Cの み正 しい
④
A、 Bが 正しい
⑤
A 、C が正 しい
⑥
B、 Cが 正しい
⑦
A、 B、 Cいず れも 正しい
伝15
⑧
A、B 、C いずれ も正 しくな い
試験問題についての特記事項
(1) 試験問題に記載されている製品名は、それぞれ各社の商標又は登録商標です。
なお、試験問題では、
及び TM を明記していません。
(2) 問題文及び図中などで使用しているデータは、すべて架空のものです。
(3) 論理回路の記号は、MIL記号を用いています。
(4) 試験問題では、常用漢字を使用することを基本としていますが、次の例に示す専門的用語などについては、
常用漢字以外も用いています。
[例] ・迂回(うかい) ・筐体(きょうたい)
・輻輳(ふくそう) ・撚り(より) ・漏洩(ろうえい)
など
(5) バイト〔Byte〕は、デジタル通信において情報の大きさを表すために使われる単位であり、一般に、2進数の
8桁、8ビット〔bit〕です。
(6) 情報通信の分野では、8ビットを表すためにバイトではなくオクテットが使われますが、試験問題では、一般
に、使われる頻度が高いバイトも用いています。
(7) 試験問題のうち、正誤を問う設問において、句読点の有無など日本語表記上若しくは日本語文法上の誤り
だけで誤り文とするような出題はしておりません。
(8) 法令に表記されている「メグオーム」は、「メガオーム」と同じ単位です。
(9) 法規科目の試験問題において、個別の設問文中の「 」表記は、出題対象条文の条文見出しを表しています。
また、出題文の構成上、必ずしも該当条文どおりには表記しないで該当条文中の( )表記箇所の省略や部分
省略などをしている部分がありますが、( )表記の省略の有無などで正誤を問うような出題はしておりません。