IT標準化戦略委員会 - 一般財団法人 日本規格協会

平成19年度 INSTAC 自主事業
IT 標準化戦略委員会
成 果 報 告 書
平成20年3月
財団法人
日本規格協会
情報技術標準化研究センター
この調査研究は、INSTAC 自主事業として実施したものの成果である。
はじめに
情報技術分野を中心に標準の獲得がグローバルな市場における優位性確保に不可欠な要
素となっているなかで、
(財)日本規格協会情報技術標準化研究センター(INSTAC)が標準
化のための研究を先導してきた技術は少なくない。IC 旅券の発給に利用される IC チップ
機能やバイオメトリックス技術に関しては、INSTAC における標準化研究の成果が貢献して
いる。また、アクセシビリティ(バリアフリー)に関しては、情報技術により情報やデー
タへのアクセシブルであることを保証する各国政府の施策を受けて国際標準化が加速して
いるが、これも INSTAC が自主事業として標準化研究を開始したものであり、わが国が標準
化を先導した好例となっている。このように新たな標準化対象をいち早く取上げている
INSTAC の姿勢は、大いに評価されるべきものと考える。
このような活動は、INSTAC に設けた委員会である IT 標準化戦略委員会において検討さ
れ、その提案により活動が開始された経緯がある。
IT 標準化戦略委員会は、IT に特化した標準技術開発を行うべく INSTAC が取組むべき新
たな課題を抽出し、萌芽期にある技術といえども、将来の市場形成や社会的意義を考慮し
て開発を行うべく提案することを主要な責務としている。同時に、経済産業省の情報化政
策・情報標準化政策と密接に連携することで、国際的に先導する標準技術開発を実施し、
日本発の標準を増加し産業界に寄与することを目的としている。
このように IT 標準化戦略
委員会にとって、標準開発に取組むべき新たな課題の選定は極めて重要な作業となる。
当委員会の活動実績として、課題候補を選定する作業の体系化に注力し、その具体的手
法を確立している。その概要は 3 つの評価尺度からなっている。一つ目は、課題候補が公
的要請に基づくものか、市場の拡大を目的とするものか、あるいは消費者の利便の拡大を
狙うものかなど、目的を明確化するための評価を行う。二つ目は、課題候補の技術的成熟
度を評価する。三つ目は、課題の選択である。
本年度は、当委員会委員の日頃の標準化課題の収集活動を通して提案された課題候補を
基に、審議し選定している。さらに新たな取組みとして、課題収集の強化に向け、INSTAC
の事務局員自らが主要な企業や関係標準化団体等を訪問し、
直接的な意見交換を試行した。
以上からなる、IT 戦略委員会の活動概要を以下に取りまとめている。
平成 20 年 3 月
IT 標準化戦略委員会
委員長
浅野正一郎
目 次
1.
目的 ····································································· 1
2. 委員会の位置付けと構成···················································· 2
2.1 INSTAC と他の標準化機関等との関係 ········································ 2
2.2 INSTAC の組織体制 ························································ 3
2.3 IT 標準化戦略委員会 ······················································ 4
2.4 IT 標準化戦略委員会幹事会 ················································ 5
3. 委員会審議経過 ··························································· 6
3.1 IT 標準化戦略委員会 ······················································ 6
3.2 IT 標準化戦略委員会幹事会 ················································ 6
4.
活動報告 ································································· 7
4.1
IT 標準化戦略委員会活動報告 ·············································· 7
4.2
IT 標準化戦略委員会幹事会活動報告 ········································ 7
4.2.1 概要 ·································································· 7
4.2.2 前年度継続テーマの今年度活動指針······································· 8
4.2.3 新規標準化テーマ候補の発掘············································· 8
4.2.4 標準化テーマの審議····················································· 9
4.2.5 標準化テーマの選択と今後の取組み指針(まとめ)························ 16
4.2.6 外部団体の動向························································ 17
4.3 事務局活動報告·························································· 17
4.3.1 概要 ································································· 17
4.3.2 標準化推進機能(規格開発への貢献)···································· 17
4.3.3 標準化支援機能(情報共有への貢献)···································· 19
4.3.4 標準化・普及啓発機能·················································· 20
4.3.5 関係省庁等との連携···················································· 21
5.
今後の展望と課題························································· 22
(ⅰ)
〔附属資料〕
A:INSTAC 委員会・実績報告
A-01:「高精細画像データ交換技術の標準化」に関する調査研究委員会
A-02:「ソフトウエアの評価技術の標準化」に関する調査研究委員会
A-03:「耐タンパー性評価基準の標準化」に関する調査研究委員会
A-04:「情報アクセシビリティの国際標準化」に関する調査研究委員会
A-05:「グリッドコンピューティングの国際標準化」に関する調査研究委員会
A-06:「情報セキュリティのマネジメント及び評価基準の標準化」に関する調査研究委員会
A-07:「ソフトウエア製品の生産性向上の標準化」に関する調査研究委員会
A-08: 「バイオメトリクス認証装置の精度評価方法の標準化」に関する調査研究委員会
A-09: 「データベース言語(SQL)」に関する JIS 原案委員会
A-10: マルチモーダルウェブマイニング技術標準化調査研究委員会
A-11: アイデンティティ管理技術標準化調査研究委員会
A-α : JIS 管理委員会
A-β : 情報処理用語標準化調査研究委員会
B:IT 標準化戦略委員会幹事会資料
B-1: 平成 19 年度 IT 標準化戦略委員会実施計画
B-2: 第 22 回 JTC1 総会 Technology WatchWorkshop 出席報告
B-3: JTC1(Information Technology/情報技術)総会報告
C: INSTAC 事務局資料
C-1: 各社(団体)意見交換活動状況
C-2: 「ソフトウェアエンジニアリングに関する報告会」資料
〔参考資料〕
D-1: 平成 19 年度工業標準化業務計画(総論)
(ⅱ)
1.
目的
近年はサービスやマネジメントの規格化・標準化の増加、社会的責任において標準化が一種の
「推進材」になっているなど、事業環境を巡る新しい潮流や変化もあり、情報技術分野を中心に
「技術標準」の獲得がグローバルな市場における優位性の確保に不可欠な要素となっている。
この標準化活動は、国際的にも市場創出の大きな原動力となっており、産業界においては、事
業戦略部門が商品企画とともに標準化戦略を構築し、その指示に基づいて研究開発及び国際標準
化活動を連携して実施する組織構造を整えている企業が現れてきている。
このため、INSTAC の標準化活動もこの大きな潮流に沿って、従来の国際規格を基に日本工業規
格(JIS)原案を作成することを主要業務としたものから、国際規格の提案活動を推進及び支援する
ものに業務の主体及び形態を変えつつある。
この委員会は、このような状況における INSTAC の標準化活動に対して、社会に貢献する成果を
十分得られるよう、産官学の各方面の立場から、INSTAC が行うべき適切な標準化テーマの発掘及
び選定など、その標準化活動を推進するために必要となる実践的な提言や活動の評価を行うこと
を目的としている。
- 1 -
2.
2.1
委員会の位置付けと構成
INSTAC と他の標準化機関等との関係
INSTAC が事業を遂行するうえで、関連する国内外の主な標準化機関等を次に示す。
国際標準化団体等
関連企業・団体等
JIS原案作成団体
ISO/IEC
大学 ・研究所
JTC1
CIAJ
IPA
INSTAC
ECOM
IPSJ
ITU-T
JAISA
JBMIA
NIST
JISA
JEITA
JUAS
OGF
JIPDEC
JPMA
INSTAC支持企業
W3C
経済産業省/JISC
<矢印は、情報交換・協力・連携関係>
備考 CIAJ : 情報通信ネットワーク産業協会
ECOM : 次世代電子商取引推進協議会
IPA : (独)情報処理推進機構
IPSJ : (社) 情報処理学会
ISO/IEC JTC1:International Organization for Standardization/
International Electrotechnical Commission Joint Technical Committee 1
ITU-T : International Telecommunication UnionTelecommunucation Standardization Sector
JAISA : (社) 日本自動認識システム協会
JBMIA : (社)ビジネス機械・情報システム産業協会
JEITA : (社) 電子情報技術産業協会
JIPDEC: (財) 日本情報処理開発協会
JISA : (社)情報サービス産業協会
JISC : 日本工業標準調査会
JPMA : (社) 日本印刷産業機械工業会
JUAS : (社) 日本情報システム・ユーザー協会
NIST : National Institute of Standards and Technology
OGF : Open Grid Forum
W3C : The World Wide Web Consortium
- 2 -
2.2
INSTAC の組織体制
IT 標準化戦略委員会は、本委員会とその下に設けた幹事会から構成される。INSTAC 内の他委
員会との位置付けを次に示す。
財団法人 日本規格協会 情報技術標準化研究センター (INSTAC)
運営委員会
業務連絡会
INSTAC活動全般の承認
IT標準化戦略委員会
INSTAC標準化活動の方針策定
事業評価
標準化活動の方針案検討
標準化重点テーマの抽出
標準化テーマ候補の
フィージビリティスタディ実施
標準化推進(テーマ発掘)
標準化・普及啓発
幹事会
小グループ検討会
事務局
個別標準化調査研究テーマ <担当事務局員>
A-01「高精細画像データ交換技術の標準化」に関する調査研究委員会 <武笠 俊介>
A-02「ソフトウェアの評価技術の標準化」に関する調査研究委員会 <山形 薫>
A-03「耐タンパー性評価基準の標準化」に関する調査研究委員会 <山中 正幸>
A-04「情報アクセシビリティの国際標準化」に関する調査研究委員会 <森井 秀司>
A-05「グリッドコンピューティングの国際標準化」に関する調査研究委員会 <山中 正幸>
A-06「情報セキュリティのマネジメント及び評価基準の標準化」に関する調査研究委員会 <山中 正幸>
A-07「ソフトウェア製品の生産性向上の標準化」に関する調査研究委員会 <山形 薫>
A-08「バイオメトリクス認証装置の精度評価方法の標準化」に関する調査研究委員会 <木村 高久>
A-09 「データベース言語(SQL)」 に関するJIS原案作成委員会 <武笠 俊介>
A-10 マルチモーダルウェブマイニング技術標準化調査研究委員会 <堀江 由伸>
A-11 アイデンティティ管理技術標準化調査研究委員会 <木村 高久>
共通標準化調査研究テーマ <担当事務局員>
A-α JIS管理委員会 <村石 幸二郎>
A-β 情報処理用語標準化調査研究委員会 <村石 幸二郎>
備考 上記の調査研究テーマであるA-01~A-11及びA-α,A-βの活動概要は附属資料Aを参照。
詳細は各委員会発行の成果報告書を参照。
- 3 -
2.3
IT 標準化戦略委員会
名簿
(敬称略・順不同)
種別
氏名
所属
委員長
浅野 正一郎
情報・システム研究機構 国立情報学研究所アーキテクチャー科学研究系
委員
秋間 升
(財)日本規格協会 情報技術標準化研究センター
委員
五十嵐達治<*注>
富士通(株) 法務・知的財産権本部スタンダード戦略室
委員
池田 克夫
大阪工業大学 情報科学部
委員
和泉 章
経済産業省 産業技術環境局情報電子標準化推進室
委員
今井 秀樹
中央大学 理工学部
委員
遠藤 直樹
東芝ソリューション(株)
委員
小野 文孝
東京工芸大学 工学部
委員
小柳 義夫
工学院大学 情報学部
委員
河内 浩明
三菱電機(株)インフォメーションシステム事業推進本部技術企画部
委員
川村 直毅
(株)NTT データ 第一公共システム事業本部公共統括部
委員
車谷 浩一
(独)産業技術総合研究所 情報技術研究部門
委員
桑山 哲郎
キヤノン(株) 知的財産法務本部標準・知的財産推進部
委員
小松 尚久
椎野 徹
早稲田大学 理工学術院
松下電器産業(株) スタンダードコラボレーションセンター
委員
設楽 哲
清水 博一
(社)電子情報技術産業協会 インダストリシステム部
情報通信ネットワーク産業協会 マルチメディアソリューション部
委員
寶木 和夫
(株)日立製作所 システム開発研究所
委員
委員
竹内 英二
田之上 洋一
(財)日本情報処理開発協会 開発部
(社)ビジネス機械・情報システム産業協会
委員
野村 茂豊
(株)日立製作所 情報・通信グループ 国際標準化推進室
委員
原田 稔
沖電気工業(株)
委員
委員
平野 芳行
伏見 諭
日本電気(株) 中央研究所標準化推進本部
(社)情報サービス産業協会 ((株)情報数理研究所)
委員
松本 勉
横浜国立大学 大学院環境情報研究院
委員
八尋 俊英
経済産業省 商務情報政策局情報処理振興課
委員
山本 喜一
慶應義塾大学 理工学部
委員
渡辺 隆行
東京女子大学 現代文化学部
事務局
木村 高久
(財)日本規格協会 情報技術標準化研究センター
事務局
堀江 由伸
(財)日本規格協会 情報技術標準化研究センター
事務局
武笠 俊介
(財)日本規格協会 情報技術標準化研究センター
事務局
村石 幸二郎
(財)日本規格協会 情報技術標準化研究センター
事務局
森井 秀司
(財)日本規格協会 情報技術標準化研究センター
事務局
山形 薫
(財)日本規格協会 情報技術標準化研究センター
事務局
山中 正幸
(財)日本規格協会 情報技術標準化研究センター
事務局
吉川 明雄
(財)日本規格協会 情報技術標準化研究センター
委員
委員
経営推進本部技術企画部
<*注> 2007 年 12 月 1 日付で成田博和氏と交代
- 4 -
2.4
IT 標準化戦略委員会幹事会
名簿
(敬称略・順不同)
種別
氏名
所属
主査
山本 喜一
慶應義塾大学 理工学部
委員
浅野 正一郎
情報・システム研究機構 国立情報学研究所アーキテクチャー科学研究系
委員
五十嵐達治<*注> 富士通(株) 法務・知的財産権本部スタンダード戦略室
委員
遠藤 直樹
東芝ソリューション(株)
委員
河内 浩明
三菱電機(株) インフォメーションシステム事業推進本部技術企画部
委員
川村 直毅
(株)NTT データ 第一公共システム事業本部公共統括部
委員
寶木 和夫
(株)日立製作所 システム開発研究所
委員
野村 茂豊
(株)日立製作所 情報・通信グループ 国際標準化推進室
委員
原田 稔
沖電気工業(株) 経営推進本部技術企画部
委員
平野 芳行
日本電気(株) 中央研究所標準化推進本部
委員
森田 信輝
経済産業省 産業技術環境局情報電子標準化推進室
委員
渡辺 隆行
東京女子大学 現代文化学部
事務局
秋間 升
(財)日本規格協会 情報技術標準化研究センター
事務局
木村 高久
(財)日本規格協会 情報技術標準化研究センター
事務局
堀江 由伸
(財)日本規格協会 情報技術標準化研究センター
事務局
武笠 俊介
(財)日本規格協会 情報技術標準化研究センター
事務局
村石 幸二郎
(財)日本規格協会 情報技術標準化研究センター
事務局
森井 秀司
(財)日本規格協会 情報技術標準化研究センター
事務局
山形 薫
(財)日本規格協会 情報技術標準化研究センター
事務局
山中 正幸
(財)日本規格協会 情報技術標準化研究センター
事務局
吉川 明雄
(財)日本規格協会 情報技術標準化研究センター
<*注> 2007 年 12 月 1 日付で成田博和氏と交代
- 5 -
3.
委員会審議経過
3.1
IT 標準化戦略委員会
IT 標準化戦略委員会の審議経過及び主要議題を表 3.1 に示す。
表 3.1
開催
第1回
第2回
IT 標準化戦略委員会の審議経過及び主要議題
開催日時
開催場所
主要議題
・平成
19
年度活動計画・委員構成・
平成 19 年 6 月 27 日 赤坂エイトワ
体制の承認
(水) 10:00-12:00
ンビル 802 会 ・新規標準化テーマ発掘対策レビュー
議室
・標準化検討テーマへのアドバイス
平成 19 年 10 月 16 日 赤坂エイトワ ・平成 19 度上期実績の総括及び下期
(火) 10:00-12:00
ンビル 802 会
議室
第3回
活動の実施予定報告
・標準化テーマ候補への方向性指針
平成 20 年 2 月 15 日 赤坂エイトワ ・平成 19 年度活動の総括
(金) 10:00-12:00
ンビル 802 会
及び成果報告書(案)の承認
議室
3.2
IT 標準化戦略委員会幹事会
IT 標準化戦略委員会幹事会の審議経過及び主要議題を表 3.2 に示す。
表 3.2
開催
第1回
IT 標準化戦略委員会幹事会の審議経過及び主要議題
開催日時
平成 19 年 6 月 19
(火) 10:00-12:00
第2回
平成 19 年 7 月 17
(火) 10:00-12:00
開催場所
主要議題
日 JSA 本部ビル ・平成 19 年度活動計画等の事前確認
・新規標準化テーマの発掘対策(案)
203 会議室
・標準化テーマ候補の洗出し
日 赤坂エイトワ ・標準化テーマ候補の審議
・標準化テーマの発掘・収集状況
ンビル 801 会
議室
第3回
平成 19 年 9 月 12 日 赤坂エイトワ ・標準化テーマ候補の審議
・活動推進中テーマの進捗報告
(水) 15:00-17:00
ンビル 802 会
議室
第4回
第5回
平成 19 年 11 月 20 日
JSA 本部ビル
(火)14:00-17:00
203 会議室
・標準化テーマ候補の審議
平成 20 年 1 月 22 日 赤坂エイトワ ・標準化テーマ候補の審議(まとめ)
・平成 19 年度成果報告書(素案)の
(火) 10:00-12:30
ンビル 801 会
レビュー
議室
- 6 -
4.
活動報告
4.1
IT 標準化戦略委員会活動報告
今年度の IT 標準化戦略委員会(以降、本委員会という)の活動に当たり、本委員会の大きな使
命である INSTAC が行うべき適切な標準化テーマの発掘及び選定に重点を置き、活動を推進するこ
とを確認した。
特に新規標準化テーマ候補の発掘に関しては、従来実施してきたアンケート調査による収集方
法には限界があると判断しこれを改め、INSTAC 事務局自らが主要な企業や関係標準化団体等を訪
問し、直接的な意見交換を行い収集する方法を試みた。また、前年度に引き続き、ISO/IEC JTC1
Technology Watch Workshop に参加し、今後の標準化テーマ発掘の一助とした。
標準化テーマの評価・選定については、昨年度からの継続検討 3 テーマ及び今年度発掘 6 テー
マを対象に審議を行い、今後の取組み指針を提示した。
INSTAC の標準化活動を実施するに当たり、具体策をまとめるため、本委員会の下に幹事会を設
置し、調査・検討を行った。
この検討結果は、幹事会活動報告の項にその詳細を示すが、本委員会では幹事会での成果を承
認するとともに、今後の INSTAC 標準化活動に資するものとしてまとめられたものである。
この検討結果の多くは、標準化テーマとして立ち上げるには、さらに検討を加える必要がある
ため、次年度も引き続き検討を進めることとした。
また、本委員会において、平成 19 年度の個別研究 11 テーマ、共通研究 2 テーマの活動計画及
び活動実績を次の方法により把握し、成果を評価した。
①重複テーマの排除、重点テーマへの取組み強化の観点から、各委員会の年度計画を確認。
(第1回本委員会)
②活動内容、実施状況(含む中間期)及び成果報告を、各委員会の活動実績報告により確認。
(第 2 回本委員会及び第 3 回本委員会)
なお第 3 回本委員会で、各委員会事務局に対して、関連する国際規格団体の明記の他、単年度
計画でない場合は全体計画との係わり及び今後の課題についても明記すべきと、指摘がなされ、
活動実績報告に反映させることとした。
(参照:附属資料 A-01~A-11、A-α、A-β)
4.2
IT 標準化戦略委員会幹事会活動報告
4.2.1 概要
IT 標準化戦略委員会幹事会(以降、幹事会という)は、本委員会の目標達成のため、INSTAC の
標準化活動に関する内容を調査し、INSTAC への提言に必要な事項をまとめた。
なお前年度に引継ぎ、幹事会の中に小グループ検討会を編成し、機動的に標準化活動ができる
体制(2.2 項 参照)で臨んだ。
(参照:附属資料 B-1)
- 7 -
4.2.2 前年度継続テーマの今年度活動指針
前年度に標準開発課題として抽出した(1)~(3)のテーマに対して、幹事会で検討を行い、第 1
回
本委員会で審議した結果、次の今年度活動指針を決めた。
(1) 文書長期保存技術の標準化
継続検討とする。なお、調査範囲にデジタルアーカイブを含め課題を整理し、小グループ編
成を立ち上げる。
(2) 組込みソフトウェアの評価技術
評価技術面は重いテーマであること、また、この部分は既に他団体で積極的な対応がなされ
ているため、評価技術にとらわれず、組込み系ソフトウェアに関する標準化を対象に調査を
進める。
(3) 情報分野の BCP(事業継続計画)
ISO/IEC JTC1/SC27(セキュリティ技術)/WG4 や英国規格協会(BSI)の動きもあり、さらに動
向の把握に努める。
4.2.3 新規標準化テーマ候補の発掘
今年度新規に標準化テーマ候補として収集したもの及びその収集方法について、次に示す。
4.2.3.1 幹事会委員及び事務局からのテーマ候補の収集
今年度の新規テーマ候補を幹事会委員から募り、INSTAC 事務局から 2 案件、その他の幹事会委
員から 2 案件、合計 4 案件を収集した。収集依頼にあたり、「分野別の技術戦略マップ 2007(経
済産業省)」を配布し参考の一助とした。
①MPEG 関連規格の JIS 化
②ソフトウェア資産管理に関する標準化
③COBIT4.0 及びシステム管理基準等と同レベルの標準化
④音による情報の表現の標準化
4.2.3.2 その他の方法によるテーマ候補の収集
(1) アンケート調査による収集の中止
従来(過去 2 年間)は、新規標準化テーマ候補を発掘(収集)するために、IT 分野等の有識
者、INSTAC 委員賛助会員等を中心に 8 月初めから 9 月末にかけてアンケート調査を行ってき
たが、いずれも回答は 1、2 社で提案件数も 2、3 件と低調であった。
低調な理由としては、次が考えられる。
・書面による一方的な依頼形態
・回答すべき適切な部門に必ずしも依頼送付されていない
・標準化に係る要求は、あったとしても漠然としており、書面での回答が難、etc
以上を勘案し、アンケート調査によるテーマ候補の収集には限界があり、より踏み込んだ対
応が必要と考え、今年度はアンケート調査に替わる、次を試行した。
(2) 主要企業との意見交換実施
- 8 -
INSTAC の事務局員が、主要企業等 6 機関を訪問し、意見交換を行った。
今回の意見交換で、直接、具体的な標準化テーマ候補の発掘・収集までには至らなかったが、
標準化に対する潜在的なニーズや問題点の指摘、要望等を吸上げる事ができた。新規に必要な
テーマは何かといった問いかけに対しては応答が難航したものの、具体的な個別テーマに対し
ては、活発な議論が展開できた。その他有益な意見・コメント等が得られた。一例を挙げると、
ユーザ視点での規格作りの要請、小規模地方自治体におけるリテラシ問題の実体、Shall 規格
の限界、各企業における標準化活動の制約状況などがある。
(参照:附属資料 C-1)
なお今後は、意見交換の改善策、アンケート調査の併用活用等を検討する。
4.2.4 標準化テーマの審議
4.2.2
項で記述した前年度継続テーマ 3 案件と、4.2.3.1 項で記述した今年度の新規テーマ 4
案件の合計 7 案件について、幹事会にて検討した。
社会に貢献する成果を十分得られるよう、また産官学の各方面の立場から INSTAC の標準化活
動に相応しいテーマを抽出することに留意し、検討を進めた。
個々のテーマ概要及び検討の内容、今後の取扱い・方向性について、次に記す。
(1) 文書長期保存技術の標準化
a) テーマ概要
個人や企業が作成し保存する各種電子文書の散逸・棄損を回避し、長期間にわたって利用可
能とするための技術に関する標準化項目を検討する。
b) 検討の内容
これまで次の規格等を参考に当該テーマに関する議論を行った。
【規格等】
【規定内容】
JIS Z 6016
電子文書化手続き
JIS Z 6017
長期保存手順
ODF(Open Document Format)
オフィス文書の XML フォーマット
OOXML(Office Open XML Format)
オフィス文書の XML フォーマット
PDF/A
長期保存向きの PDF
OAIS ( Open
Archival
Information
ISO 14721:2003 に参照モデルを規定
System)
また委員から次の事項について、情報提供がなされた。
【標準化団体】
次世代電子商取引推進協議会
【活動内容】
長期保存向け電子署名の相互運用性
ISO/IEC JTC1 /SC23(情報交換用光ディ ディジタルデータの長期保存用光ディスクの
スクカートリッジ)
簡略化寿命推定方法
本年度は、国会図書館との意見交換を行い、文書長期保存に関連する国会図書館の活動状況
の紹介、及び OAIS(Open Archival Information System)を含む資料の紹介を受けた。この資料
から本テーマに関連する資料を検索し、表 4.1 に示す資料を収集した。
- 9 -
文書資料を読める状態で長期間保存するための情報処理技術については、既に複数の団体で
活動が行われており、長期保存のための標準化というテーマを新規に興すためには、長期保存
の目的及び保存の対象とするものを明確にすべきとの委員からの助言を受けた。
c) 今後の取扱い・方向性
文書長期保存技術標準の適用範囲を明確化し、標準化候補を選択する。企業あるいは行政に
おける、一元的な文書管理に対する要件、文書長期保存のための文書保存用媒体のリフレッシ
ュに関する要件など、未検討要件については調査を継続する。
表 4.1の関係機関からの情報を加え、団体関係者を含めた小グループを構成し、規格化の
可能性、INSTAC としての役割の検討を進める。
表 4.1 関係機関からの資料収集
【関係機関】
【資料収集】
公文書等の適切な管理、保存及び利用に関する懇談会 平成 16
内閣府
年報告書
公文書等の適切な管理、保存及び利用に関する懇談会 平成 17
年報告書
電子媒体による公文書等の適切な移管・保存・利用に向けて
国立公文書館
電子記録管理ガイド(ICA 報告8)
電子記録管理者のためのワークブック(ICA 報告 16)
電子情報保存に係る調査研究報告書(平成 15 年 3 月国立国会図
国立国会図書館
書館)
電子情報の長期的保存と アクセス手段の確保のための調査 報
告書(平成 16 年 3 月 国立国会図書館)
次世代電子商取引推進協 電子文書の長期保存と見読性に関するガイドライン
議会
長期署名フォーマット相互運用性実験報告書
(2) 情報分野の BCP(事業継続計画)
a) テーマ概要
わが国では地震等災害リスクを対象にした BCP を構築する企業が大半を占めているが、BCM
(事業継続マネジメント)の観点から事業に直接影響を与えるインシデントとして、情報シス
テムの停止や大規模な損傷などを想定した情報システムの BCP 構築も重要であるため、情報分
野を中心に調査し、標準化項目を検討する。
b) 検討の内容
動向調査の状況として、今年度に入り新たな動きとして JTC1/SC27/WG4 に ISO/IEC27031
ICT Readiness for Business Continuity が NP 提案された。そのほか、国際では ISO/PAS22399、
BS25999-1、-2、NFPA1600(National Fire Protection Association)などがある。
一方国内の動きとしては、政府の企業向けの事業継続ガイドライン・指針が、内閣府(中央
省庁業務継続ガイドライン:2007 年 6 月)、経済産業省(事業継続計画策定ガイドライン:
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2005 年 6 月)、中小企業庁(中小企業 BCP 策定運用指針:2006 年 2 月)などで既に策定され、
その普及・促進が図られてきているが、多くの業界団体や企業でも BCP ガイドラインの策定が
進められてきている状況を把握した。
わが国全体としての情報セキュリティ対策強化の中核機関である NISC(内閣官房情報セキュ
リティセンター)が掲げる重点施策の一つである「企業の情報セキュリティ対策が市場評価に
つながる環境の整備」の中で、「経済産業省の“事業継続計画策定ガイドライン”の普及・改
善を図る」と記されており、これに注目し調査に着手した。
c) 今後の取扱い・方向性
小グループ活動として、幅広く関係者との情報交換を進め、ISO/IEC27031、PAS22399、
BS25999、NFPA1600 などの国際動向の把握と、内閣府、経済産業省、中小企業庁などが定めた
ガイドラインなどについて、その後の動向、利活用状況、内容の分析などについて調査活動を
行い、規格化の可能性、INSTAC としての役割の検討を進める。
(3) MPEG 関連規格の JIS 化
a) テーマ概要
MPEG 関連規格は国際段階では、次のような規格群が開発され、または、開発中の状況にな
っている。
①MPEG-1:Coding of moving pictures and associated audio for digital storage media at
up to about 1.5Mbit/s
②MPEG-2:Generic coding of moving pictures and audio information
③MPEG-4:Coding of audio-visual objects
④MPEG-7:Multimedia content description interface
⑤MPEG-21:Multimedia framework (MPEG-21)
⑥MPEG-A:Multimedia application format (MPEG-A)
⑦MPEG-B:MPEG system technologies
⑧MPEG-C:MPEG video technologies
⑨MPEG-D:MPEG audio technologies
⑩MPEG-E:Multimedia Middleware
一方、国内規格としては上記①~③までの一部の案件が要約 JIS として規格化されている
が、国際規格の最新版に対応していない。JIS の改正及び新規 JIS 制定の必要性を検討する。
b) 検討の内容
次の観点から専門家、産業界の意見聴取を行った。
①実用化状況の把握(一般消費者用途、業務用途等)
・ISO/IEC13818-1:2007 MPEG2 システム:(JIS X 4325:1998<要約>)
DVD(MPEG-2 PS)、デジタル放送(MPEG-2 TS)
・ISO/IEC13818-2:2000 MPEG2 動画(JIS X 4326:1998<要約>)
DVD 映像, 地上デジタル放送映像(MPEG-2)
・ISO/IEC13818-3:1998 MPEG2 音響(JIS X 4327:1998<要約>)
地上デジタル放送音声、 SD-Audio(MPEG-2 AAC)、
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ワンセグ放送、衛星デジタル音声放送(MPEG-2 AAC+SBC)
・ISO/IEC14496-2:2004 MPEG4 動画(JIS X 4332-2:2002<要約>
携帯のテレビ電話(MPEG4 Simple Profile)
・ISO/IEC14496-10:2005 MPEG4-AVC(対応 JIS なし)
ワンセグ放送映像(H.264/MPEG-4 AVC Baseline Profile)
Blu-ray Disc 映像(MPEG-4 AVC High Profile)
・ISO/IEC14496-3:2005 MPEG4 音響(JIS X 4332-3:2002<要約>)
iPod(MPEG4-AAC)、着うた/着うたフル(MPEG4-AAC+SBR)
②国際規格化の動向
JTC1/SC27/WG11 では MPEG-1、MPEG-2、MPEG-4 の符号化シリーズを標準化した後、
画像検索を対象とする MPEG-7、知的財産権の保護や、異なる場所にあるオブジェクト
へのアクセスを可能とする、ディジタルマルチメディアフレームワークの標準化である
MPEG-21 を進めてきた。現在ではこれらと並行して MPEG-A(マルチメディアアプリケ
ーションフォーマット)、MPEG-B(MPEG システム技術)、MPEG-C(MPEG ビデオ技
術)、MPEG-D(MPEG オーディオ技術)、MPEG-E(MPEG マルチメディアミドルウェア)
を規定しており、これまでの MPEG 標準に共通な改正をこれらに集約しようとしてい
る。
c) 主要な意見
・一般的に、現行 JIS<要約>は国際規格の改正に対応しきれていないので使えない。(補
足:JIS<要約>の改正が困難な現実がある。)また国際規格の改正に対応した JIS は
必要ないとはいわないが、策定の労力を考えると国際規格を利用することで代用できる。
・産業界:MPEG 規格を利用し開発しているのはチップセットを供給している半導体メー
カで、チップセットのファームウェアとして MPEG ソフトを開発し供給している。また、
パソコン等のソフトウェア開発企業やコンテンツ作成企業は、既に開発されたパッケー
ジソフトを利用している。
・調達:コンテンツの調達は MPEG 規格で仕様を規定するのでなく、DVD 機器で再生できる、
Web(インターネットエクスプローラ等)で再生できるなど、より具体的な用途で規定
し、応札側で MPEG 規格を記載してくる場合の方が多い。
・教育:動画・音響技術の教育の観点からは、日本語の規格があることが望ましい。
・その他
-JIS の必要性と作成のための課題(リソース等)が混同され、JIS はなくても良いとい
う意見が多かった。
-国際規格の改正に対応していない現行 JIS<要約>は弊害が出る可能性があり、ない
方が良いという意見はあったが、積極的に JIS は必要性ないという意見はなかった。
d) 今後の取扱い・方向性
作成に関するリソースの課題は別の問題とし、小グループ活動で我が国として整備すべき
規格の以下の点をまとめて、それを INSTAC の事業計画に反映させる。
・ISO/IEC JTC1/SC29(音声、画像、マルチメディア、ハイパーメディア情報符号化)の動
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向等による全体像の把握
・関連規格の精査・リストアップに基づく、JTC1/SC29 及び産業界の意見
・JIS 規格とすべき規格の選択及びプライオリティ付け
(4) 組込み系ソフトウェアに関する標準化
a) テーマ概要
組込み系ソフトウェアについては、ソフトウェア開発規模の拡大化、開発期間の短期間化、
信頼性への高い要求(バグによる膨大な回収費用、社会生活の混乱、等)により、生産性、
信頼性への高いニーズがある。これについて、産業界としては確実な対応が遅れがちであり、
個々の企業、個々の現場での工夫に依存しているケースが多い。
このような背景のもと、標準化の切り口からこれらの課題への回答を探ることとし、有益
なテーマについては具体的な対応を検討することとする。
b) 検討の内容
有識者からのヒアリングとして、組込み関連の課題について実践的研究を行っている研究
者と数回にわたって意見交換を行った。
<意見の要旨>
・組込みの分野において、標準化の対象となるものはあるだろう。
・組込みの分野は、多岐、多方面に渡り、全てに共通の課題を探すのは困難。
・組込みの分野の技術、課題、等を包括的にまとめた資料はない。
・実施的に調査・研究を進めている IPA・SEC(ソフトウェアエンジニアリングセンター)
等との連携はありうる。
また IPA・SEC との意見交換も行った。
<意見の要旨>
・IPA・SEC の活動成果物のうち、JIS 化することで、より産業界、社会的に有効性が期
待できるものはある。
例:「組込みソフトウェア開発向けコーディング作法ガイド」
「組込みソフトウェア向け開発プロセスガイド」
「組込みソフトウェア向けプロジェクトマネジメントガイド」
・自動車関係での標準化のテーマはあるが、これを現時点で取上げるのは時期尚早。
<具体的課題とテーマ抽出>
上記の候補のうち、完成度が高く、JIS への現場ニーズの高い(書籍として 10,000 部
の販売、Web からのダウンロード、約 16 万件)「組込みソフトウェア開発向けコーディ
ング作法ガイド」を取り上げ、JIS 化への具体的な検討を行った。
本ガイドは、組込みソフトウェア開発をC言語で開発する場合、通常の言語処理系で
チェックされない(正しいとされる)記述、インプリメンテーションデファインド項目
などについて、実行時に予期しない動作を行いがちな記述方法などについての
「To-Do-List、Not-to-Do-List]とその説明である。
これを JIS 化し、開発現場、開発契約等における作業指針とすることにより、ソフト
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ウェアやシステムの信頼性向上が期待できる。
c) 今後の取扱い・方向性
「組込みソフトウェア開発向けコーディング作法ガイド」の記述形式は、JIS の規定とはか
なり異なっているため、IPA・SEC が JIS の規定に沿うよう、内容の精査と形式変換を行う。
INSTAC はこれを受けて、JIS 化のプロセスに投入することを予定する。
並行して、IPA・SEC の活動、成果を対象に IPA と連携、有益な JIS のテーマの検討を続け
る。
(5) ソフトウェア資産管理に関する標準化
a) テーマ概要
ソフトウェア資産がめまぐるしく変化する現在では、どの組織においてもソフトウェア資
産管理に対して早急な対応が迫られている。そのための規格が JIS として存在し広く普及す
ることが望まれる。
JIS 化の原規格となる ISO/IEC19770-1(情報技術-ソフトウェア資産管理 第1部プロセ
ス)は組織内のソフトウェア資産管理のプロセス群のベースラインを定めた規格であり、プ
ロセスを通じて、ソフトウェア資産の適切な取得、制御、保護、廃棄が行えることを目的と
している。
また、ソフトウェア資産管理の適切な実施により下記のような便益を得られることが望ま
しいとされている。
①リスクの管理
例)ライセンス未取得・不正コピーソフトウェア使用の回避。法的リスク、風評の回避。
ソフトウェアのパッチ抜けによるセキュリティ問題の回避。
②コストの管理
例)正確なソフトウェア資産の把握。ソフトウェアの過剰展開防止。適切な配置。
購入窓口の一本化による価格交渉力の増加。
バージョンアップに要する時間、費用の削減。
③競争上の優位性獲得
例)IT 調達、システム開発における意思決定の迅速化。社会情勢に応じた、新規シス
テム等の導入の迅速化。IT 問題対応の労働時間削減。
M&A におけるシステム統合、分割の迅速化。
b) 検討の内容
ISO/IEC JTC1/SC7(ソフトウェア技術)/WG21 やソフトウェア資産管理コンソーシアム
(SAMCon)の関係者とも意見交換を行った。当委員会の中では、ソフトウェア資産管理に関す
るコンソーシアムが国内にあるのに、敢えて INSTAC で JIS 化を行うべきか否かの議論を行っ
た。
c) 今後の取り扱い・方向性
著作権管理を含め、JIS 化の社会的なニーズ及び有用性が高いと判断し、国内の SAMCon や
その他関係団体とも協力し、次年度に JIS 化の作業を行うこととした。
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・ISO/IEC19770-1 情報技術-ソフトウェア資産管理 第1部:プロセス を JIS 化する。
・JIS 化後は影響を観察し、ISO/IEC19770 の Part2 以降の取扱いを判断することとした。
(6) COBIT4.0 及びシステム管理基準等と同レベルの標準化
a) テーマ概要
ISO/IEC29382(AS8015-2005)が、JTC1 のファーストトラックで提出され、規格化も承認
されたが、これは ICT ガバナンスの原則及び枠組みを規定したものであり、具体的な管理策
を決めたものでなく、企業内で採用するには実際の管理策を決める必要がある。一方、IT の
運用に関しては、ISO/IEC 20000(IT サービスマネジメント)が規格化されているので、上
位の原則的な規格との間に具体的な管理策を規定する規格があれば、統一的な体系が構成さ
れることとなる。現在その事例として、国内ではシステム管理基準や国際的にはデファクト
となりつつある ISACA の COBIT がある。現在、SC7 の Study Group では、COBIT の議論を中心
に進めているが、J-SOX 法も関係するので、既に発行されているシステム管理基準を日本か
らの案として提出することも必要で、これらに関する検討の場が必要である。
b) 検討の内容
これまでの経緯は、AS8015-2005 がオーストラリアから JTC1 にファーストトラックとして
提出されると共に、より具体的な管理策を検討する Study Group を JTC1/SC7 で立ち上げ、検
討している。この中心には ISACA のメンバが多く出ている。現在、これに関連して、SC7 で
新規提案が出たところである。一方、2007 年の JTC1 総会では、ガバナンスを扱うのは SC7
で扱うことを反対している国があり、JTC1 の Study Group (2008/2 月 シドニー)で今後ど
う扱うべきかを検討することになった。この標準化は、SC7 だけでなく SC27 なども関係して
おり、また、我が国のシステム管理基準や最近発行された IT 統制のための追補も関係するの
で、引き続き調査を進める必要がある。
c) 今後の取扱い・方向性
現在、NP 提案が提出されたところであり、また JTC1 及び SC7 の両 Study group での動き
が 2008 年前半に明らかになる。一方、国内では、ICT ガバナンスにかかわる基準及びガイド
ラインが多く関係省庁から発行されているため、全体の概要・位置づけ等を調査する。
小グループ活動として、幅広く関係者との情報交換を進め、INSTAC としての役割の検討を進
める。
(7) 音による情報の表現の標準化
a) テーマ概要
GUI の普及に伴い、情報機器におけるグラフィカルな表現手段は大きな進歩を遂げたが、
アクセシビリティ上の配慮あるいはコンテンツ制作手段の充実などの面で音関係の表現手段
はまだ発展の余地がある。そこで、情報機器の音環境を充実したものとするために、音情報
の利用技術に関する標準化項目を抽出する。
①音声情報の利用技術
・適用範囲
公共部門の情報端末における音声 UI 技術
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移住者を含むユーザ群に対する音声 UI におけるユーザ言語への適応
例)日本語、英語、中国語、朝鮮語、スペイン語、ポルトガル語
・標準化要件 音声・言語辞書データの互換性
音声系~テキスト情報処理サービス系での言語情報の共有
・標準化動向 音声対話記述言語
Voice XML(W3C)など
プログラミング関連 Java Speech (サンマイクロシステム社)など
②音響情報の利用技術
・適用範囲
音楽コンテンツ制作、放送効果音制作
・標準化要件
一般ユーザがどのようなジャンルの音楽であっても苦労せずに制作でき
るデスクトップミュージック制作環境実現のための、電子音源の標準化
・標準化動向 電子楽器インタフェース JIS X 6054-1、-2、など
プログラミング関連 Windows Media(マイクロソフト社)、Java Media
(サンマイクロシステム社)など
b) 検討の内容
標準化すべき課題、適用範囲及び日常生活の中での位置づけの整理を行った。
c) 今後の取扱い・方向性
本提案は音情報と音響情報とを含む広い対象を扱おうとするものである。INSTAC では従来
扱ってこなかった領域のテーマでもあり、当委員会での評価もしがたい面がある。
また、標準化として課題が明確でないことから、このテーマは今年度で一旦閉じることと
した。
4.2.5 標準化テーマの選択と今後の取組み指針(まとめ)
幹事会での審議を経て取り纏めたテーマ概要及び今後の取扱い・方向性を本委員会で審議し、
承認を得た。標準化テーマの選択と今後の取組み指針をまとめて、次に示す。
(1) 次年度 JIS 原案作成委員会設置
①ソフトウェア資産管理に関する標準化
ISO/IEC19770-1 情報技術-ソフトウェア資産管理 第1部プロセスの JIS 化。
②「組込みソフトウェア開発向けコーディング作法ガイド(仮称)」
「組込み系ソフトウェアに関する標準化」テーマの一部である「組込みソフトウェア開発向け
コーディング作法ガイド(仮称)」の JIS 化。
(2) 次年度小グループ活動を継続
①文書長期保存技術の標準化
関係機関からの情報を加え、団体関係者を含めた小グループを構成し、標準化の可能性、
INSTAC としての役割の検討を進める。
②情報分野の BCP(事業継続計画)
小グループ活動として、幅広く関係者との情報交換、情報収集を行い、調査活動を通して、
標準化の可能性、INSTAC としての役割の検討を進める。
③MPEG 関連規格の JIS 化
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作成に関するリソースの課題は別の問題とし、小グループ活動で我が国として整備すべき規
格という観点からまとめて、それを INSTAC の事業計画に反映させる。
④組込み系ソフトウェアに関する標準化
「組込みソフトウェア開発向けコーディング作法ガイド」の JIS 化以外の部分について、IPA・
SEC の活動、成果を対象に IPA と連携、規格化が有益なテーマの検討を続ける。
⑤COBIT4.0 及びシステム管理基準等と同レベルの標準化
小グループ活動として、幅広く関係者との情報交換、情報収集を行い、調査活動を通して、
標準化の可能性、INSTAC としての役割の検討を進める。
本委員会で選定されたテーマは、今後検討を続け、次年度の中間時期までに方向性を定めて、
標準化研究のテーマとしての必要性、テーマの詳細化、委員構成準備、予算規模等について調査
すること、スケジュールについては、状況の変化等を考慮して弾力的に運用することで了承され
た。
4.2.6 外部団体の動向
標準化テーマ発掘作業の一環として、次の活動を実施した。
4.2.6.1 ISO/IEC JTC1 Technology Watch Workshop 参加
前年度に引き続き、JTC1 総会 Technology Watch Workshop に参加した。
・名称:ISO/IEC JTC1/Technology Watch Workshop
・開催:平成 19 年 10 月 11 日(木)
・場所:オーストラリア(Gold Coast、Crowne Plaza Royal Pines Resort)
・議題と講演概要等:
情報表現とデータ交換・医療情報・オーストラリアの電子政府の現状・組込みシステムの
標準化など6テーマの講演があった。特に組込みシステムやグリッドコンピューティング等、
INSTAC の事業テーマや当委員会で JIS 化検討課題に挙がっているものもあり、今後の検討に
必要な情報が得られた。
(参照:附属資料 B-2~B-3)
4.3
事務局活動報告
4.3.1 概要
現在 INSTAC 事務局が実施している標準化活動について機能別に分類すると、次のように整理さ
れる。
(1) 標準化推進機能(規格開発への貢献)
(2) 標準化支援機能(情報共有への貢献)
(3) 標準化・普及啓発機能
(4) 意見集約及び上申機能
4.3.2 標準化推進機能(規格開発への貢献)
- 17 -
INSTAC は、これまで国内規格の開発と国際規格についての支援活動を行ってきた。即ち、INSTAC
は、国内規格開発のための委員会を設置し、情報部門(JIS X シリーズ)の規格原案作成機関とし
て、その半数以上の規格原案作成を行うことにより、社会的にも規格原案作成機関として認知さ
れてきた。
一方、国際規格に関しては、国内審議団体と連携してその原案作成への協力及び国内意見集約
などの作業を通じて国際規格化活動への貢献を行ってきている。
主な国内審議団体との連携状況を次に示す。
(1) ISO/IEC JTC1 関連 : (社)情報処理学会 情報規格調査会
SC2/6/7/24/25/27/29/32/34/35/37 の国内委員会にオブザーバ参加し、国際化情報収集のた
めに、連携をとって対応している。
(2) ISO/TC130/WG2:「高精細画像データ交換技術標準化調査研究」委員会が、ISO/TC130/WG2
の国内審議団体である(社)日本印刷産業機械工業会の国際規格化活動を支援している。
a) 標準画像:
・ISO12640-3(CIELAB/SCID) LAB 標準画像の IS 発行(2007 年 7 月)
・ISO12640-4(AdobeRGB/SCID) 広色域ディスプレイ用標準画像の新規提案準備中
・ISO12640-5(RIMM/SCID) シーン用標準画像の新規提案準備中
b) PDF/X:
・ISO15930-7(PDF/X-4)
IS 出版準備中
・ISO15930-8(PDF/X-5)
IS 出版準備中
c) カラーデータ交換フォーマット:
・ISO28178(cdxf) AMPAC を導入し IS 出版準備中
(3) ISO/TC159/WG2 :「情報アクセシビリティ国際標準化」委員会の委員である INSTAC 事務局員
が、ISO/TC159/WG2 の国内審議団体である人間工学会の委員として、国内審議に参加している。
a) ISO/TC159(人間工学)/AHG 及び WG2(特別な配慮を必要とする人々のための人間工学)の国内
委員会に INSTAC から委員として参加した。
b) 産総研の研究をベースとした TR22411(ISO/IEC Guide71 を高齢者・障害者に配慮した製品
及びサービスへ応用するための人間工学データ及びガイドライン)第 1 版がまもなく発行さ
れる見通しである。また、第 2 版作成の検討に着手した。
(4) アクセシブルデザイン技術標準化開発委員会
(財)協用品推進機構が事務局を務めているアクセシブルデザイン技術標準化開発委員会に
INSTAC から委員として参加し、次の活動を推進した。
a) 日・中・韓共同で国際標準化を推進している 5 テーマの支援
・JIS S 0011(消費生活製品の凸記号表示) → TC159/SC4
・JIS S 0013, S0014(消費生活製品の報知音) → TC159/SC5
・JIS S 0031(年代別相対輝度) → TC159/SC5
・JIS S 0021(包装・容器)
→ TC122
b) 新規アクセシブルデザイン分野の JIS 規格原案の作成
H19 年度はアクセシブルデザインミーティングを作成中である。
- 18 -
(5) プロセス改善研究部会 WG4
・2007 年 10 月から IPA・SEC の「プロセス改善研究部会 WG4」に参加して、ソフトウェアプ
ロセスアセスメント制度の導入についての次の検討に参加した。
・今年度は,制度全体の枠組みを検討し、アセッサ認証の方向付けなどを実施し、骨子をま
とめ、報告書作成を行った。
・来年度以降も継続し、具体的な制度(教育、認定など)について来年度に広報し、再来年
度からの実運用をめざしている。
(6) 「IPA フォーラム/SEC コンファレンス 2007」にて講演
IPA から講師の要請を受け、INSTAC の事務局員が以下の講演を行った。
・日 時: 平成 19 年 10 月 30 日(火) 10:00~17:30
・場 所: 明治記念館 1028 号会議室
・テーマ:「ISO とプロセス改善標準化」
(7) 「アクセシブルデザインシンポジウム 2008」開催の支援
INSTAC の事務局員が、アクセシブルデザイン推進協議会の幹事委員としてシンポジウ
ム開催を支援した。
・日 時: 平成 20 年 1 月 30 日(水) 14:00~17:30
・場 所:経済産業省別館 10 階
1028 号会議室
・副 題:日本の高齢者・障害のある人達への配慮施策の現状と今後
~新しい日本社会のあるべき姿~
4.3.3 標準化支援機能(情報共有への貢献)
(1) INSTAC は、以下の標準化団体と情報共有を図り、相互に標準化活動に関する情報を交換する
ことにより標準化活動を推進している。
・CIAJ: 情報通信ネットワーク産業協会
・ECOM: 次世代電子商取引推進協議会
・IPA:
(独)情報処理推進機構
・IPSJ/ITSCJ: (社)情報処理学会 情報規格調査会
・JAISA: (社)日本自動認識システム協会
・JBMIA: (社)ビジネス機械・情報システム産業協会
・JEITA: (社)電子情報技術産業協会
・JIPDEC: (財)日本情報処理開発協会
・JISA: (社)情報サービス産業協会
・JPMA: (社)日本印刷産業機械工業会
・JUAS: (社)日本情報システム・ユーザー協会 等
(2) Web での公開
a) 国際(ISO/IEC JTC1)規格開発情報
規格開発、保守に関わる担当者及びユーザー向けに、ISO/IEC JTC1 の各 SC で審議される個
別ドキュメントの概要を紹介するとともに、今後の規格開発・保守の方向付けの参考となるよ
- 19 -
う、(社)情報処理学会 情報規格調査会 技術委員会での検討結果を INSTAC の Web 上で公表し
ている。
4.3.4 標準化・普及啓発機能
(1) 標準化
情報処理分野における JIS を作成するとともに、その普及のための活動に貢献している。
平成 19 年度において、INSTAC は JIS 原案の作成 8 件(制定 6 件、改正 2 件)を行った。
(2) IT 分野の標準化の普及と促進
INSTAC の活動成果を、業界団体のみならず、国内外にも広く認知してもらうことを目的に
標準化活動報告会(セミナー)を開催するとともに、JSA 発行の標準化ジャーナル誌などへの
定期的な寄稿を行っている。
a) 報告会(セミナー)の開催
①ソフトウェアエンジニアリングに関する報告会
(参照:附属資料 C-2)
国内外のソフトウェアエンジニアリング分野での標準化活動の動向、ソフトウェア製品
の品質評価に関する標準化動向及び地方自治体でのオープンソースソフトウェアへの取組
みについて報告した。講師はいずれも INSTAC の各委員会の委員長又は主査が行った。
・開催:平成 19 年 7 月 27 日(金)
・場所:都市センターホテル 601 会議室
・参加:48 名
今年度は、以下を勘案し INSTAC 全体での活動報告会の年度内開催を見送った。
(2008 年 6 月に開催予定)
・平成 18 年度は、従来行われていた形式での全体成果報告会を改め、当年度(平成 18
年度)の重点テーマを対象に、平成 19 年 3 月に実施した。
・なお重点報告会終了時に行ったアンケート調査で、INSTAC が取組んでいる調査研究
活動や標準原案作成活動等の全体についても、活動紹介を行って欲しい旨の意見もあ
り、再度、従来行われてきた形式及びタイミングでの成果報告会に戻す方針とした。
今後はより広報活動を強化すべく、全体の成果報告会及び重点テーマの報告会の開催に
取組む方針である。
b) JSA 標準化ジャーナル誌で活動紹介
当協会発行の標準化ジャーナル誌に INSTAC の標準化活動をほぼ毎号掲載した。
・平成 19 年 4 月号:「バイオメトリクス標準化調査研究委員会の活動」
・平成 19 年 5 月号:「耐タンパー性評価基準の標準化への取組み」
・平成 19 年 7 月号:「IT 標準化戦略委員会の活動」
・平成 19 年 8 月号:「平成 19 年度 INSTAC 標準化調査研究事業概要」
・平成 19 年 9 月号:「平成 18 年度 INSTAC 事業実施報告」
・平成 19 年 10 月号:「標準画像に関する標準化活動」
・平成 19 年 12 月号: 「情報アクセシビリティ規格について」
- 20 -
・平成 20 年 2 月号:「ISO/IEC JTC1 第 4 回 Technology Watch Workshop に参加して」
・平成 20 年 3 月号:「耐タンパー性評価基準の標準化への取組み」
4.3.5 関係省庁等との連携
関係省庁等との連携を活発にし、標準化政策に沿った活動の展開を図った。
主な活動を次に示す。
(1) JISC(日本工業標準調査会 標準部会 情報技術専門委員会)への参加(3 回/年)
a) JIS/TS/TR 案件の幅広い情報収集を行うために、オブザーバとして参加した。
b) 新規 JIS/TS 案件の原案審議に協力した。
(2) 経済産業省産業技術環境局情報電子標準化推進室への情報提供(随時)
標準化を取り巻く環境について、経済産業省への情報提供を行い、より円滑な標準化作業
を行うための環境の整備を目指した。
(3) 標準化関連情報(経済産業省)の普及啓発
経済産業省の標準化関連情報を、関連部門へ配布し、標準化活動の普及啓発を図った。
今年度実施した主な標準化関連情報を次に示す。
a) 平成 19 年度工業標準化業務計画
(参照:参考資料 D-1)
b) 情報技術分野における国際標準化アクションプラン
(参照:http://www.jisc.go.jp/policy/actionplan2007.html)
各論 25.情報技術分野
c) 標準化教育プログラム
(参照:http://www.jsa.or.jp/stdz/edu/edu.asp)
- 21 -
5.
今後の展望と課題
IT 標準化戦略委員会は、
(財)日本規格協会 情報技術標準化研究センター(INSTAC)の、
標準化活動についての戦略的アプローチを検討し、INSTAC の行う、国際提案、JIS 原案作
成、標準化推進活動等への指針を与える委員会である。このためには、単に、対象となる
個々のテーマの検討にとどまらず、内外の IT に関する技術動向、市場動向、標準化動向等
についての幅広い知識を集約し、最適な解を希求しなければならない。
一方、これを的確に行うためには、ある程度の経済面の手当てに加え、幅広い知識、調
査研究のノウハウ、方向性を探る洞察力等、高いレベルの知的なリソースが必要である。
INSTAC は、今後、委員会活動の活発化を図るとともに、外部の専門家、有識者との幅広
い連携を行い、より活発な調査活動、戦略の検討を継続していくことが重要である。この
ためには、IT 標準化戦略委員会、INSTAC の努力に加え、各関係者の支援も大いに期待する
ところである。
本委員会、INSTAC の活動にこれまで支援いただいた経済産業省、関係標準化団体、各種
委員会委員、支援企業の皆様への感謝を申し上げるとともに、引き続きのご支援、ご理解
をお願いする次第である。
- 22 -
附属資料 A :
INSTAC 委員会・実績報告
A-01:「高精細画像データ交換技術の標準化」に関する調査研究会
A-02:「ソフトウエアの評価技術の標準化」に関する調査研究委員会
A-03:「耐タンパー性評価基準の標準化」に関する調査研究委員会
A-04:「情報アクセシビリティの国際標準化」に関する調査研究委員会
A-05:「グリッドコンピューティングの国際標準化」に関する調査研究委員会
A-06:「情報セキュリティのマネジメント及び評価基準の標準化」に関する調査研究委員会
A-07:「ソフトウエア製品の生産性向上の標準化」に関する調査研究委員会
A-08: 「バイオメトリクス認証装置の精度評価方法の標準化」に関する調査研究委員会
A-09: 「データベース言語(SQL)」に関する JIS 原案作成委員会
A-10:「マルチモーダルウェブマイニング技術」標準化調査研究委員会
A-11:「アイデンティティ管理技術」標準化調査研究委員会
A-α: JIS 管理委員会
A-β: 情報処理用語標準化調査研究委員会
- 23 -
〔附属資料 A-01〕
2008.02.15
平成 19 年度 「高精細画像データ交換技術」
に関する標準化調査研究委員会実績報告
委員長:小野 文孝
事務局:武笠 俊介
1.活動計画
マルチメディアコンテンツの主流である高精細画像の色再現性向上及び色特性を含めた画像デー
タの効率的かつ正確な交換の標準化に必要な、標準画像と画像データ交換技術の調査研究を行うと
共に、国際規格制定における日本の立場を鮮明にしていくために ISO TC130/WG2 の国内事務局と連
携して国際標準化対応及び JIS 化活動を行う。
(ISO/TC130/WG2 印刷技術/製版データ交換、
TC:Technical Committee 専門委員会、
WG:Working Group
作業グループ、ISO:International Organization for Standardization 国際標準化機構)
上記目的を達成するために、平成 19 年度は次の二つの WG(分科会)を設置して活動する。
(1) WG1 (カラーマネージメント分科会)
標準画像、ICC プロファイル、測色データ交換規格(cdxf)等における標準化調査研究と
国際標準化対応及び JIS 化活動を実施する。
(ICC:International Color Consortium 国際色彩協会)
(cdxf:colorimetric data exchange format 測色データ交換)
(2) WG2 (高精細画像符号化分科会)
高精細画像データ交換規格(PDF/X 等)
、RGB ワークフロー等に関する標準化調査研究と
国際標準化対応及び JIS 化活動を実施する。
(PDF/X:Portable Document Format 印刷用PDF ベースの文書交換フォーマット)
(RGB:Red Green Blue 光の三原色(赤緑青))
「高精細画像データ交換技術」に関する標準化調査研究委員会
WG1 (カラーマネージメント分科会)
2
G
W
/
0
3
1
C
T
対応
WG2 (高精細画像符号化分科会)
2.活動成果
2007 年 4 月(バンコク)と 9 月(東京)に開催された ISO TC130/WG2 の国際会議に参加するとと
もに、次のテーマに関して国際標準化及び JIS 化を推進した。
(1) 標準画像
(a) CIELAB 標準画像 (ISO 12640-3 Graphic technology -- Prepress digital data exchange
-- Part 3: CIELAB standard colour image data (CIELAB/SCID)) は、2007 年 7 月 3 日
に発行された。
業務用途(シングルソース/マルチ出力等)の色管理の利便性が向上する。
(CIE:Commission Internationale de l'Éclairage 国際照明委員会)
(LAB:均等色空間の一種、SCID:Standard Colour Image Data 標準カラー画像データ)
(b) 広色域表示ディスプレイ用標準画像(ISO 12640-4 Graphic technology – Prepress
digital data exchange – Part 4 : Wide gamut display-referred standard colour image
data (TBD encoded/SCID))は日本提案であり、現在は Stage 0 の段階にあるが、標準
画像の収集・選定及び追加画像の収集等を実施し、来年度に NWIP(CD スタート)を行
う予定。
この標準画像は、製版分野では主観評価用として、プリンタ分野では sRGB 色再現域を越
える色を評価する画像として使用される他、色管理分で種々の利用法が期待される。
(NWIP:New Work Item Proposal 新規提案、CD:Committee Draft 委員会原案、sRGB :
standard Red Green Blue 標準 RGB 色空間)
(c) シーン用標準画像 (ISO 12640-5 Graphic technology – Prepress digital data exchange
– Part 5 : Scene-referred standard colour image data (RIMM/SCID) )は日本提案で
あり、現在は Stage 0 の段階にある。ISO/TC42(写真専門委員会)と JWG(合同作業グル
ープ:TC130 主管)を組んで、進度アップを図っている。(TC:Technical Committee 専
門委員会)
デジタルカメラの RAW データから出力媒体まで関連分野も含め種々応用が考えられる。
(RIMM:Reference Input Medium Metric 入力媒体測色値)
(2) カラーデータ交換フォーマット
日本提案の AMPAC 記述を Annex E として盛り込んだ(ISO 28178 Graphic technology -Exchange format for colour and process control data using XML or ASCII text)は DIS
承認され IS 発行準備段階にある。この規格の適用により印刷分野の色測定データの利便性向
上が期待される。
(AMPAC:Architecture Model and PArameter Coding for graphic arts 印刷工程のためのデ
ータベース構造モデル、XML:Extensible Markup Language 拡張可能なマーク付け言語、
ASCII:American Standard Code for Information Interchange 情報交換用米国標準コード、
DIS:Draft International Standard 国際標準原案)
(3) ICC プロファイル
(a) ICC プロファイル(ISO 15076-1)JIS 化作業を実施し、2008 年 2 月、JIS 原案を提出した。
(b) 審議過程で抽出した IS 文書の種々の問題点を ICC の IS 文書改定チームへ提出した。
・色管理用語の統一、規格理解の共有を図り、国際競争力維持・向上に大きな意義がある。
(4) RGB ワークフロー
・デジタルカメラ等の普及で主流と成りつつある RGB 画像データを用いて、印刷や web 領域でワン
ソースマルチユースな利用を可能とする RGB ワークフローの構築に向け PDF/X の国際標準化状況
及び国内における実情の調査研究を行い、国際標準化提案に向けた課題の抽出を進めた。来年度
は継続調査と共に適用範囲,標準化項目及び方法の明確化を行いNWIP へ向けた準備を進める。
(5)PDF/X
(ISO 15930-7 Graphic technology -- Prepress digital data exchange using PDF -- Part 7:
Complete exchange of printing data (PDF/X-4) and partial exchange of printing data with
external profile reference (PDF/X-4p) using PDF 1.6)
(ISO 15930-8 Graphic technology -- Prepress digital data exchange using PDF -- Part 8:
Partial exchange of printing data using PDF 1.6 (PDF/X-5))
・フォントの外部参照を不可とする日本の主張が採用された内容で DIS 投票が完了し承認された。
IS 発行準備中。フォントが変わって出力されることを防止することができる。
(6) PDF/VT (PDF /Variable and Transactional 可変データ印刷用の電子文書形式)
(ISO 16612-2 Graphic technology-Variable data exchange-Part 2: Using PDF/X-4 and
PDF/X-5 )
・NWIP 承認されたバリアブル印刷データ交換(ISO 16612-2(PDF/VT))の標準案に対して我が国の主張
を反映させるため技術及び市場動向調査を進めた。対応案をまとめ国際会議で提案する。
(7) ISO/IEC JTC1/ SC29(音声、画像、マルチメディア、ハイパーメディア情報符号化) 関連規
格
・SC29 について、これまでに作成した JIS の保守(改正、確認、廃止)活動や新たな JIS 規
格化の検討の一助とするため、SC29 が掌握する分野の動向について概観した。
(IEC:International Electrotechnical Commission 国際電気標準会議)
(JTC1:Joint Technical Committee 合同専門委員会、SC:Subcommittee 分科委員会)
3.その他(特記事項)
(1)関連する国際規格団体
ISO/TC130/WG2 (印刷製版データ交換)
ISO/IEC JTC1/ SC29 (音声、画像、マルチメディア、ハイパーメディア情報符号化)
(2)H18~H20 年度計画の2 年度目
以上
〔附属資料 A-02〕
2008.02.15
平成 19 年度ソフトウェアの評価技術の標準化に関する調査研究委員会
実績報告
委員長: 山本 喜一
事務局: 山形 薫(記)
1. 活動計画
ソフトウェアは社会の基盤システムとして重要な役割を担っており、高品質のソフトウェアを開発・
提供することが重要であり、そのためにソフトウェア製品の品質向上、開発プロセスの改善及び開発関
連文書の標準化を行うことが重要である。そのため、ソフトウェアエンジニアリングの標準化を行って
いる ISO/IEC JTC1/SC7(ソフトウェア技術)の関係 WG と協力し、標準化活動を行っている。今年度は、
①ソフトウェア製品の品質(SPE)委員会、②ソフトウェアプロセス評価(SPA)委員会、及び③オンライ
ンドキュメンテーション(OLD)委員会の三つの委員会で、標準化活動を行い、ソフトウェア製品の高品
質化及び使用性の向上を図るための国際規格原案の作成を行った。作成・検討を行うに際しては、JIS 原
案を作成することを年頭において作業を行った。
①ソフトウェア製品の品質(SPE)委員会
ISO/IEC JTC1/SC7/WG6 と協調しつつ、ソフトウェア製品の品質向上のための測定方法及び評価方法
に関する規格を作成している。
従来からあるソフトウェア製品の品質にかかわる諸規格を、SQuaRE(Software product Quality
Requirements and Evaluation)ファミリという規格体系に再構成することを日本から提案し、全体のプ
ロジェクトエディタを引き受け、規格作成を行っている。
②ソフトウェアプロセス評価(SPA)委員会
ISO/IEC JTC1/SC7/WG10 と協調しつつ、ソフトウェア開発での品質・信頼性,生産性などに関して、
プロセスレベルを評価するための手法に関する規格を作成している。
③オンラインドキュメンテーション(OLD)委員会
ISO/IEC JTC1/SC7/WG2と協調しつつ、ユーザの技術水準(初心者、中級者、上級者)に応じて、表示
するヘルプの内容を動的に変更するオンラインドキュメンテーション(操作手順書、マニュアルなど)
の作成プロセスに関する国際規格を作成している。SC7/WG2からNWIとして提案し、オンラインドキュ
メントの規格化に関心を持つ英国、韓国、豪州等と協調を取り国際規格開発を行う。さらに、次の規格
の開発にも貢献する。
・ISO/IEC FCD 26511 管理者のための利用者文書の要求事項
・ISO/IEC FCD 26514 文書設計者及び開発者のための利用者文書の要求事項
2. 活動成果
①ソフトウェア製品の品質(SPE)委員会
●今年度作業した国際規格原案は、次のとおりである。
・ISO/IEC 25010 SQuaRE – Quality model and guide :CD 作成中
・ISO/IEC 25012 SQuaRE – Data Quality :FDIS 投票中
・ISO/IEC 25020 SQuaRE – Measurement reference model and guide :IS 発行
・ISO/IEC 25022 SQuaRE – Measurement of internal quality :CD 作成中
・ISO/IEC 25023 SQuaRE – Measurement of external quality :CD 作成中
・ISO/IEC 25024 SQuaRE – Measurement of quality in use :WD 作成中
・ISO/IEC 25030 SQuaRE – Measurement of internal quality :IS 発行
・ISO/IEC 25040 SQuaRE – Quality evaluation overview and guide :2ndCD 投票中
・ISO/IEC 25041 SQuaRE-Evaluation modules :未着手
・ISO/IEC 25042 SQuaRE-Evaluation process for developers :未着手
・ISO/IEC 25043 SQuaRE-Evaluation process for acquirers :未着手
・ISO/IEC 25044 SQuaRE-Evaluation process for evaluators :未着手
・ISO/IEC 25045 SQuaRE-Evaluation module for Recoverability :WD 投票中
・ISO/IEC 25051 SQuaRE – Requirements for quality of COTS and instructions for testing :IS
発行
・ISO/IEC 25062 SQuaRE – Common Industry Format(CIF) for Usability Test Reports :IS 発行
・ISO/IEC 2506X SQuaRE – Extension of Common Industry Format(CIF) :WD 作成中
これらのうち、 25022、25023、25024、25030、25045 については、エディタを務めている。
②ソフトウェアプロセス評価(SPA)委員会
●今年度作業した国際規格原案は、次のとおりである。
・ISO/IEC 15504-5 Process Assessment – Part 5:An exemplar Process Assessment Model :IS 発行
・ISO/IEC 15504-6 Process Assessment – Part 6:An exemplar system life cycle process assessment
model:TR 発行待ち
・ISO/IEC 15504-7 Process Assessment – Part 7: Assessment of Organizational Maturity :DTR
投票中
・ISO/IEC 15504-8 Process Assessment – Part 8: An exemplar process assessment model for IT service
management. :NP 投票中
・ISO/IEC 15504-9 Process Assessment – Part 9: Capability Target Profiles :NP 投票中
これらのうち、15504-6、15504-7 については、エディタを務めている。
●IS になった規格については、JIS 化作業を行っている。
・ISO/IEC 15504-5 Process assessment-Part 5: An exemplar process assessment model,
「JIS X 0145-5
ソフトウェアプロセスアセスメント-第 5 部:プロセスアセスメントモデルの事例」の JIS 原案を作
成中。
③オンラインドキュメンテーション(OLD)委員会
昨年までに研究してきた手法を用いて、実用的なアプリケーションのためのオンラインドキュメンテ
ーションの実現可能性を Open Office を例にとって実験を行うとともに、ファクトベースの元となるフ
ァクトのメタ定義を行った。実験の結果、十分実用に耐えることが確認でき、更に多言語への対応も可
能になったことから、11 月の国際 SC7/WG2 で NP として提案した。今後は、WD の作成に着手予定。
3. その他(特記事項)
・来年度も、同じ 3 委員会を実施する予定である。
・JIS を作成するということを前提として、委員会を行っている(コメントを作成している)ので、実
際に JIS 化作業を行うときの問題点・疑問点は、少なくなっていると思われる。今後も国際対応委員
会と協調して作業を進めていく。
以上
[附属資料 A-03]
2008.02.15
平成 19 年度耐タンパー性評価基準の標準化に関する調査研究委員会
実績報告
委員長:松本
勉
事務局:山中 正幸(記)
1. 活動計画
暗号モジュールの耐タンパー性要求要件について調査研究を行い、耐タンパー性要求
要件を国際提案する。19 年度は次の活動を行う。
①国内外の動向調査
②国際規格案作成及び国際標準化活動
-FIPS140-3 (FEDERAL INFORMATION PROCESSING STANDARDS PUBLICATION)のドラフト
の分析とコメント提出
-NIST(National Institute of Standards and Technology)主催のワークショップへ
の出席
2. 活動成果
①国内外の動向調査
国内関係では ISEC/CSEC、CSS2007、国際関係では CHES2007、FDTC2007、EUROCRYPT2007、
ACNS2007、SAC2007 などの関係学会の論文を調査し、耐タンパー技術の最新動向を報告
書にまとめた。
②国際規格案作成及び国際標準化活動
- FIPS140-3 のドラフトの分析とコメント提出
FIPS140-2 の改訂版である FIPS140-3 のドラフトが 2007 年 7 月に公表され、コメント
締め切りが10月 11 日に設定された。WG1 ではこの FIPS140-3 の内容を分析し、サイ
ドチャネル攻撃を盛り込むべきとした本委員会意見が反映されていることを確認し
た。一方、サイドチャネル攻撃とセキュリティレベルの対応付けについては、改良の
余地があること、また誤りを誘起する攻撃(フォールトベース攻撃)に関係する記述
の強化を求めるコメントをまとめて、NIST に期限までに提出した。なお、コメント作
成過程で意見調整のために、CRYPTREC 暗号モジュール委員会との合同検討会を実施し
た。
-NIST 訪問
ワークショップの日程が明確でなかったため、11 月末にNISTを訪問し、FIPS140-3
ドラフトへの意見を直接担当者に説明すると共に、今後のスケジュールについて確認
した。その結果 2008 年末までには FIPS140-3 の文書を確定し、その後最大 1 年をか
けて FIPS140-2 からの移行を実施する計画であることがわかった。
-NIST 主催のワークショップへの出席
平成 20 年 3 月 18 日NISTにおける、FIPS140-3:Softwea Security
Workshop(暗号モジュールのセキュリティ要件に関するワークショップ)に出席予定。
FIPS140-3 は、次期 ISO/IEC 19790 の改正ドラフトに一番近いドキュメントであり、
詳細は別途報告(次年度報告会)となる。
3. その他(特記事項)
関連する国際規格団体 ISO/IEC JTC1 SC27(セキュリティ技術)
H15~H19 計画の 5 年目
以上
〔附属資料 A-04〕
2008.02.15
平成 19 年度情報アクセシビリティの国際標準化に関する調査研究委員会
実績報告
委員長:山田 肇
事務局:森井 秀司(記)
1.調査研究の目的
本調査研究では、JIS X 8341 シリーズ(パート 1~5)を我が国がイニシアチブを取り国際
標準化を進め、JIS X 8341 シリーズの体系を十分に反映した国際規格化を推進する。また、JIS
X 8341 シリーズの普及および成果深堀を目的とし、情報アクセシビリティ評価方法に関する調
査研究を実施する。
2.実施計画と体制(組織)
a) JIS X 8341-1 の国際規格化の推進
「高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器・ソフトウェア・サービス-第 1 部:
共通指針」の国際規格化を図る。プロジェクトエディタとして JIS との整合を図り国際規格化
を進める。
b) JIS X 8341-3 の国際規格化の推進
「高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器・ソフトウェア・サービス-第3部:
ウェブコンテンツ」をデファクトスタンダードとなる WCAG2.0 と整合の取れたものとするため
の改訂を検討する。国際規格化に関しては W3C/WAI と共同して推進する。
c) JIS X 8341 シリーズ普及・評価手法の検討
JIS X 8341 シリーズの普及を目的とし、情報アクセシビリティの評価方法の検討を実施する。
特に欧米の認証制度と整合の取れたものとするため、欧米の公共調達に関する認証制度の動向
を注目し進める。
d) JIS X 8341-2 の国際規格化の推進
「高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器・ソフトウェア・サービス-第2部:
情報処理装置」の国際規格化を図る。プロジェクトエディタを受け、JIS との整合を図り国際
規格化を進める。
e) 欧米の認証制度との協調
欧米の認証制度法規化の動きに対し、基準となる規格の観点から我が国の意見を提起する。
f) 体制
情報アクセシビリティの国際標準化調査研究委員会(委員長:山田肇 東洋大学教授)
WG18341-1 国際化(主査:山田肇 東洋大学教授)
WG28341-2 国際化(主査:渡辺隆行 東京女子大学教授)
WG3普及・評価手法(主査:梅垣正宏 東京工科大学講師)
WG48341-2 国際化(主査:山本喜一 慶応大学教授)
3.実施内容
本テーマは平成 18 年度から 3 年計画で開始し、今年度は 2 年目である。
情報アクセシビリティ国際標準化調査研究委員会を設置し、本委員会構成を確認し、委員長の
選出、WG1:共通指針の国際規格化推進、WG2:ウェブアクセシビリティの国際化戦略推進、WG3:
普及・評価手法調査及び WG4:情報処理装置の国際規格化推進の設置並びに主査を選出し調査研
究を進めた。また、平成 19 年度活動計画及び年度末成果書報告書について事務局(案)を基に検討
し、内容を承認した。
a) JIS X 8341-1 の国際規格化の推進(WG1)
ISO/TC159/SC4(人間工学、人間とシステムのインタラクション)に提案し、国際規格案 ISO ・
9241-20 として現在承認段階(FDIS ステージ)となっている。2008 年 1 月期限の最終国際規
格案(FDIS)の投票が行なわれ、国内審議、FDIS 投票後のコメント処理を実施した。また、
国際規格と整合する JIS 改正方針を検討した。
b)
JIS X 8341-3 の国際規格化の推進(WG2)
JIS X 8341-3 と W3C/WAI(World Wide Web Consortium / Web Accessibility Initiative)
で策定中の Web Content Accessibility Guidelines 2.0(WCAG2.0)との協調作業として JIS
固有項目を最終草案に反映する活動を実施した。また、WCAG2.0 と整合する JIS 改正方針を
検討した。
c)
JIS X 8341 普及・評価手法の検討(WG3)
普及を目的とし、X8341 シリーズ共通の評価手法を検討した。
d)
JIS X 8341-2(情報処理装置)の国際規格化の推進(WG4)
ISO/IEC/JTC1 SC35(情報処理分野ユーザーインタフェース)に新業務項目提案(NWIP 投
票)し、賛成多数で可決した。作業原案(WD)作成を実施し、8 月の ISO/IEC/JTC1 SC35 ケ
ベック会合にて SC35/WG6 と ISO/TC159/SC4/WG4 との合同会議を開催し、
国際規格化方針を審
議した。審議の結果、PC ハードウェアにスコープを限定し ISO/IEC29136 としてプロジェク
トエディタを担当し我が国主導で規格化を推進することになった。2 月の SC35/WG6 福岡会合
で改訂した作業原案の審議を実施し、各国のコメントを反映した作業草案改訂版を 2008 年 7
月までに作成する。
e)
欧米の認証制度との協調
米国諮問委員会(TEITAC)
、欧州の認証制度検討委員会(CEN/BT WG185)に出席し、国内
に対し情報を発信すると共に、我が国の意見を提起するなど国際協調活動を実施した。
4.実施結果(成果)
a) JIS X 8341-1 の国際規格化の推進
・ISO 9241-20 は FDIS 投票の結果、賛成多数で可決された。
・ISO9241-20(IDT)として JIS X 8341-1 を改正する方針案を策定した。
b) JIS X 8341-3 の国際規格化の推進
・WCAG2.0 最終草案第 2 版が 2007 年 12 月に公開、JIS との整合の観点でコメントを提出。
・WCAG2.0 と整合する JIS 改正方針案を策定した。
c) JIS X 8341 シリーズ普及・適合性評価の検討
・JIS X 8341 シリーズ共通の考え方、評価法をまとめ文書化した。
d) JIS X 8341-2 の国際規格化の推進
・JTC1 SC35 での NP 投票は賛成多数で可決された。ISO/IEC29136 として、プロジェクトエディ
タを引き受け、我が国主導で国際標準化を推進する。
・PC ハードウェアにスコープを限定した WD に改訂し SC35/WG6 メンバーに回覧。
e) 欧米の認証制度との協調
・米国諮問委員会(TEITAC)に委員として参加し、ドラフトを翻訳し国内に対し最新情報発信。
・11 月の TEITAC 委員会にて日本の意見をまとめ提出するなど TEITAC での審議に貢献。
・欧州の委員会(CEN/BTWG 185 “eAccessibility”)の委員として 1 月の会議に出席し、欧州
の動向を把握。
5.その他(特記事項)
米国のリハビリテーション法 508 条、テレコミュニケーション法 255 条の技術基準改訂を審
議する諮問委員会(TEITAC)は、1 月の TEITAC 会議が最終の予定であったが、リハ法 508 条と
テレコム法 255 条の両者に対応した 1 つの報告書とするための課題検討が必要となり、最終委
員会および報告会は 4 月 3 日に延長された。
欧州の認証制度検討委員会(CEN/BT WG185)への対応体制を整備し、国際協調の観点から我が
国の評価に対する考え方、国内の状況等を欧州の委員会で報告する活動を実施する予定。
以上
[附属資料 A-05]
2008.02.15
平成 19 年度グリッドコンピューティングの国際標準化に関する調査研究委員会
実績報告
委員長:小柳 義夫
事務局:山中 正幸(記)
1. 活動計画
グリッドコンピューティング技術のガイドライン(産業の基準規格)を作成し、国際
標準規格化することを最終目的とした活動を進める。グリッド技術に関するガイドライ
ンを作成することによって、様々な場面におけるグリッドの情報交換の効率性を飛躍的
に高めることが可能となる。19 年度は次の活動を行う。
-グリッドガイドラインの作成
科学計算グリッド、データセンタグリッド、企業内グリッド等典型的なグリッドシス
テムに対する要求事項を抽出し、グリッドシステムに共通的な要件として整理する。
システムの提供者及び利用者によるグリッドシステムへの操作内容に基づいて要件を
(アクセス、アグリーメント、コントロールに)分類し、ガイドラインとしてまとめる。
-用語の定義の策定
-国際標準化活動
国際的なフォーラム標準化機関である OGF(Open Grid Forum)及び ISO/IEC JTC1 への
提案にむけた活動を行う。
2. 活動成果
2.1 グリッドコンピューティング技術のガイドライン(産業の基準規格)
典型的なグリッドシステムごとに抽出した要件を整理し、共通的に捉えられる要件を
ガイドラインとして規格書の形式を意識しつつドキュメントとしてまとめた。
2.2 用語の定義の策定
グリッドガイドラインに直接関係する用語を検討しグリッドガイドラインに収録した。
上記のほか、グリッドシステムに関する用語を検討し年度末報告書に収録した。
2.3 国際標準化活動
・ガイドラインを OGF のドキュメントとするため、OGF 内の EGR(Enterprise Grid
Requirement)-RG にて委員会の活動及び英語化したガイドラインの紹介を行った。
・JTC1 への規格提案に向けて、国内の関連団体 ITSCJ にコンタクトし、委員会活動の紹介
を実施した。また、JTC1 総会のテクノロジーウォッチワークショップにおいて、グリッ
ドガイドラインの必要性をアピールする講演を行った。
3.その他(特記事項)
・ガイドラインを JIS 化するために、ガイドラインをグリッドシステムに適用した例の追
加など、ガイドラインの見直しが必要。
・OGF からの PAS 提案ルートを含めて JTC1 への提案方法を検討する必要がある。
・H17~H19 計画の 3 年目
以上
[附属資料 A-06]
2008.02.15
平成 19 年度情報セキュリティのマネジメント及び評価基準に関する標準化調査研究委員会
実績報告
委員長:松本
勉
事務局:山中 正幸(記)
1. 活動計画
電子政府構築など IT(情報技術)基本戦略を進める上で、その基盤技術である情報セ
キュリティ技術などの整備及び標準化を早急に進める必要がある。
今年度は次の 2 つの JIS 原案を作成する。
・JIS X 24759 暗号モジュールのセキュリティ試験要件 制定
(対応国際規格
ISO/IEC
24759
Security test requirements for cryptographic
modules)
18 年度に JIS X 5091 暗号モジュールのセキュリティ試験要件(創作)を制定したが、
その後国際規格の審議が進んでおり、これに対応する JIS 原案を作成する。この規格は
JIS X 5091 の後継として「暗号モジュール試験及び認証制度」
(JCMVP)に用いられる予
定である。
・JIS X 5070-1 IT セキュリティの評価基準:第 1 部 総則及び一般モデル(改正)
(対応国際規格 ISO/IEC 15408-1 Evaluation criteria for IT securityPart1:Introduction and general model
IT 関連製品のセキュリティ機能を評価する制度として「IT セキュリティ評価及び認証
制度」
(JISEC)があり、規格として CC(Common Criteria)が使われているが、これに対
応する国際規格として ISO/IEC 15408 があり、この国内対応規格として JIS X 5070 が制
定されている。この CC の実運用にあわせて ISO/IEC 15408 の改正が進んでいるため
JIS X 5070-1 の改正原案を作成する。
2. 活動成果
次の 2 つの JIS 素案を作成した。
・JIS X 24759 暗号モジュールのセキュリティ試験要件 (制定)
(ISO/IEC 24759 の DIS 対応品)
・JIS X 5070-1 IT セキュリティの評価基準:第 1 部 総則及び一般モデル(改正)
(ISO/IEC 15408-1 の FCD 対応品)
3. その他(特記事項)
JIS 素案を次年度 JIS 原案にする予定。
関連する国際規格団体 ISO/IEC JTC1 SC27(セキュリティ技術)
以上
〔附属資料-A07〕
2008.02.15
平成 19 年度ソフトウェア製品の生産性向上の標準化に関する標準化調査研究委員会
実績報告
委員長: 山本 喜一
事務局: 山形 薫(記)
1. 活動計画
ソフトウェアエンジニアリングセンター(SEC)が正式に発足し、ソフトウェアエンジニアリング基
盤整備の重要性が認識されてきている。ソフトウェア産業は既に国際的な競合に晒されており、この分
野で日本が国際的にインシアチブをとるためには、国際標準に則った産業体系にする必要がある。
ソフトウェア開発プロセスにおいて生産性の向上を図ることは重要な課題である。ソフトウェアエン
ジニアリングの標準化を行っている ISO/IEC JTC1/SC7(ソフトウェア技術)と協調をとりながら、国際
規格を JIS 化する活動を行っている。今年度は、①機能規模測定法(FSM)委員会、②ソフトウェア測定
プロセス(SMP)委員会、③ソフトウェア環境サービス(SEES)委員会、及び④システムライフサイクル
プロセス(SLCP)委員会の四つの委員会で、標準化活動を行い、ソフトウェア製品の高品質化及び使用
性の向上を図るとともに JIS 原案を作成する。
①機能規模測定法(FSM)委員会
国際規格を担当している ISO/IEC JTC1/SC7/WG12 と協調しつつ、ソフトウェアの開発規模を測定する
ための技術の規格化であり、ソフトウェア見積の基礎となるもので、見積り精度向上に重要である。次
の規格原案を作成する。
・JIS X 0135-6 機能規模測定:第6部:JIS X 0135シリーズ及び関連する国際規格を使用するための指
針(ISO/IEC 14143-6、Functional size measurement-Part6: Guide for use of ISO/IEC 14143 series
and related International standards)のJIS原案を作成する。
この規格は、利用者が自分の要求事項に合致した機能規模測定法をどう作り上げればよいかを規定
しており、機能規模測定法の普及には不可欠なものである。
・JIS X 0135-1 機能規模測定:第 1 部:概念の定義(ISO/IEC 14143-1:2006、Functional size measurement
-Part1: Definition of concepts)の改正案を作成する。
この規格は、機能規模測定法とはどういうものかを規定したものである。JIS X 0160 の大幅改正で、
国際規格も改正されたことに対応する JIS 改正である。
・JIS X 0135-2 機能規模測定:第 2 部:ソフトウェア規模測定手法の JIS X 0135-1: 1995 への適合性
評価(ISO/IEC 14143-1:2006、Functional size measurement-Part2: Conformity evaluation of
software size measurement methods to JIS X 0135-1:1995)の改正案を作成する。
②ソフトウェア測定プロセス(SMP)委員会
・JIS X 0141ソフトウェア測定プロセス(ISO/IEC 15939: 2007、Software measurement process)の改
正案を作成する。委員会設置においては、前回のJIS化委員会の主要メンバーの参画を得ている。
この規格は、保守プロセスの管理・実施方法,ソフトウェア製品の受入れ及び運用期間における保
守プロセスの開始方法などについて詳細を規定しており、保守契約を結ぶ場合に必要である。JIS X
0160の大幅改訂に対応してJISも改正する。
③ソフトウェア技術環境サービス(SEES)委員会
・JIS X xxxx ソフトウェア技術環境サービス(ISO/IEC 15940:2006,Software Engineering Environment
Services)の JIS 原案を作成する。委員会設置においては、国際規格を担当している ISO/IEC
JTC1/SC7/WG4の委員の参画を得ている。
ソフトウェア開発を支援するための技術環境及びその提供について規定したもので、効率的の品質
の高いソフトウェアを開発するために有効である。
④システムライフサイクルプロセス(SLCP)委員会
・JIS X xxxx システムライフサイクルプロセスを利用するためのガイド(ISO/IEC TR 19760:2003、A guide
for the application of ISO/IEC 15288)の JIS 原案を作成する。委員会設置においては、関連規格
の JIS X 0160 を作成した方及び国際規格を担当している ISO/IEC JTC1/SC7/WG7の委員の参画を得て
いる。
システム及びソフトウェアの開発モデルの規格化を行い、発注者と受注者間の意思疎通のための共
通言語的なものも定義している JIS X 0170 システムライフサイクルプロセスをシステム又はプロジェ
クトに適用するための指針を提供するもので、JISX0170 を使用する上で不可欠である。国際受発注で
は必須である。
2. 活動成果
①機能規模測定法(FSM)委員会
・JIS X 0135-6 機能規模測定:第 6 部:JIS X 0135 シリーズ及び関連する国際規格を使用するための
指針
JIS 原案を作成した。2008 年 3 月発行予定。
・JIS X 0135-1 機能規模測定:第 1 部:概念の定義
改正案を作成した。2008 年 3 月頃規格調整分科会、6 月頃 JISC 審議を予定。
・JIS X 0135-2 機能規模測定:第 2 部:ソフトウェア規模測定手法の JIS X 0135-1: 1995 への適合
性評価
ISO/IEC 14143-2 の改正版が 2007 年 5 月審議、10 月頃発行予定で準備していたが、国際会議での
審議が行われないため(担当 WG が解散となったなどの理由による)
、改正版が発行されていな
い。したがって、JIS の改正作業は中止した。2008 年 5 月の国際会議で改正版が審議・発行とな
った場合には、次年度計画として JIS 改正を行いたい。
②ソフトウェア測定プロセス(SMP)委員会
・JIS X 0141ソフトウェア測定プロセス
改正案を作成した。2008 年 3 月頃規格調整分科会、6 月頃 JISC 審議を予定。
③ソフトウェア技術環境サービス(SEES)委員会
・JIS X xxxx ソフトウェア技術環境サービス
JIS 原案を作成した。2008 年 3 月頃規格調整分科会、6 月頃 JISC 審議を予定。
④システムライフサイクルプロセス(SLCP)委員会
・JIS X xxxx システムライフサイクルプロセスを利用するためのガイド
JIS 原案を作成した。2008 年 5 月頃規格調整分科会、6 月頃 JISC 審議を予定。
3.その他(特記事項)
・機能規模測定法(FSM)委員会は、来年度も実施を予定している。
ISO/IEC 14143-4:Reference model の JIS 化を予定している。また、国際規格の改正版が発行さ
れたときには、今年度計画していたが、着手できなかった JIS X 0135-2 の JIS 化もあわせて行い
たい。
・今後の課題としては、上記のように国際規格の審議がストップすることもあり、国際対応委員会と今
まで以上に密に連絡を取り合っていくことが必要であることが認識された。
以上
[附属資料 A-08]
2008.02.15
平成 19 年度バイオメトリクス認証装置の精度評価方法の標準化に関する調査研究委員会
実績報告
委員長:小松尚久
事務局:木村高久(記)
1. 活動計画
社会的にセキュリティへの関心が高まるとともに、バイオメトリクス認証は、銀行カ
ード、入・退室管理などの分野で機器の導入が図られ、パスポートや船員手帳の分野で
は導入が試行されている。人的交流の広域化、国際化に伴い、バイオメトリクス認証装
置の市場を確立し、安全な社会を実現することが必要とされている。従来、バイオメト
リクス認証装置の性能評価方法は各ベンダに任されていたことから、装置の導入にあた
って導入者が、ベンダが提供する装置の性能を把握することが難しいという問題があっ
た。この問題に対応するために INSTAC では、既に平成 13 年から 15 年にかけて、バイオ
メトリクス認証装置の精度を評価し報告する方法を規定する TS/TR を公開している。こ
れら TS/TR を JIS 化し、バイオメトリクス認証装置の導入を促進する。本年度は、H18~
H19 計画の2年目にあたる。この委員会活動は、ISO/IEC JTC1 SC37(バイオメトリクス)
に関連する。
2. 活動成果
2.1 精度評価方法に関する JIS 原案作成
H18 年度は ISO/IEC IS 19795 パート 1、同パート 2、及び ISO/IEC TR19795 パート 3 を
翻訳した。個別モダリティ(指紋、虹彩、血管パターン、顔、声、筆跡)に対する認証
装置の精度評価方法を規定した TR/TS の内容は 19795 パート 3 に含まれる。
H19 年度はこの三つの翻訳結果を使い、次の JIS 原案を作成した。第1部及び第 2 部は
それぞれ、19795 パート 1 及び 19795 パート 2 から内容の変更のない(IDT)規格として作
成した。19795 パート 3 は、検討の結果、独立な規格とせず、第 2 部に JIS 独自の附属書
として添付することとした。
JIS X xxxx:情報技術-バイオメトリクス性能試験及び報告-第 1 部:原則と枠組み
JIS X yyyy:情報技術-バイオメトリクス性能試験及び報告-第 2 部:テクノロジー評
価及びシナリオ評価の試験方法
2.2 バイオメトリクス分野の工業標準用語の検討
バイオメトリクス分野の JIS 策定はまだ日が浅いことを考慮し、JIS 用語定義節及び本
文に記載された用語の理解を助けることを目的とするバイオメトリクス工業標準用語集
を作成した。
3. その他(特記事項)
JIS の規定内容、及び 19795 パート 3 の取扱いを含む JIS の構成について、意見を収集
し、当該 JIS の普及を図ることが必要である。
以上
〔附属資料 A-09〕
2008.02.15
平成 19 年度データベース言語(SQL)に関する JIS 原案作成委員会実績報告
委員長: 芝野 耕司
事務局: 武笠 俊介
1.活動計画
関係データベースは、大量のデータを管理する機能を必要とする情報システムを効率的
に開発・維持するために必須な部品である。開発当初はメインフレームなど大型基幹系の
技術であったが、IT装置(Information Technology 情報技術)の高性能化、小型化により、
最近では情報家電製品又は組み込み機器にまで適用され、蓄積される多様なデータの維
持・管理機能を提供する標準的な基盤部品として国民生活に広く浸透している。
SQL(Structured Query Language)は関係データベース照会言語の標準であり、現在も規
格の創作・改正が進められている。SQL のベース規格であるパート1及びパート2につい
ては、
ISO/IEC にて 2008 年夏の制定を目標に改正審議が進められている。
この両規格の IDT
翻訳(Identical 一致)を行い、現行の JIS X3005-1:2003、JISX 3005-2:2003 を、IS 制定
(International Standard 国際標準)に遅滞なく改正することにより国際的に整合性を確
保し、多分野にわたるデータベース開発、品質向上及びユーザの利便性向上を図る。
(ISO:International Organization for Standardization 国際標準化機構)
(IEC:International Electrotechnical Commission 国際電気標準会議)
2.活動成果
最新ドラフトである FCD(Final Committee Draft 最終委員会原案)文書を当面の対象と
して一次翻訳を進め、JIS 素案を作成した。
また、国際会議参加、市場動向調査、標準化開発動向調査を行い、JIS 素案に反映させた。
①SQL の動向調査
・SQLの市場、国際標準開発動向の調査を行い、用語用字など改正JIS素案に反映させた。
②国際標準化活動対応
・7月と11月のJTC1/SC32のに参加し、改正JIS化審議で出てきたFCD文書の問題点を報告
し 修 正 提 案 を 行 っ た 。 修 正 案 の ほ と ん ど が 改 正 審 議 中 の FDIS(Final Draft
International Standard 最終国際標準原案)文書に反映される予定。
③JIS X 3005-1:2003 の改正 (用語、表記法の拡張:カーソル用語等)
・現時点の最新ドラフトである FCD 版(ISO/IEC FCD9075-1:2007( SQL/Framework ))を翻訳
し、また、国内の市場動向を踏まえ、用字用語の調整等を行い JIS 素案を作成した。
④JIS X 3005-2:2003 の改正 (言語機能の拡張:外部結合表機能、データ型等)
・現時点の最新ドラフトである FCD 版(ISO/IEC FCD9075-2:2007( SQL/Foundation ))を翻
訳し、また、国内の市場動向を踏まえ、用字用語の調整等を行い JIS 素案を作成した。
3.その他(特記事項)
(1)関連する国際規格団体
ISO/IEC JTC1/SC32/WG3(データベース言語)
(2)H19~H20 年度計画の 1 年度目
以上
[附属資料 A-10]
2008.02.15
平成 19 年度マルチモーダルウェブマイニング技術の標準化調査研究委員会
実績報告
委員長:池田克夫
事務局:堀江由伸(記)
1. 活動計画
本委員会では、Web 上に分散した膨大な資源にアクセスし、アプリケーション及び
サービスを統合的に連携できる技術分野の調査研究を行うほか、マルチメディア情報を
有効に取扱う文書情報交換に関する情報基盤の標準化要素の抽出を行う。
この研究目的を達成するため、次の WG を構成し調査研究を推進する。
1.1 WG1:Web サービス
多様に進化しつつあり複雑なデータ様式を含む Web(マルチモーダル Web)を活用する
具体的なサービス及びビジネス環境を整備するための調査研究を行う。具体的には次の
事項の技術及び市場について調査し報告書にまとめる。
-次世代 Web サービスに関する調査研究
-コンテンツの生成・流通・管理の概念モデルに基づく交換フォーマットの標準化
-電子書籍、電子辞書、オーディオブック、教材コンテンツの標準化
1.2 WG2:Web データアクセス
さまざまな情報端末を使って、Web 上に分散した膨大な資源にアクセスし、有用な情報
を得るための現実的な解として、情報の見つけやすさを実現のため Topic Maps、その構
造記述を容易にする文書スキーマ定義言語(DSDL)及び関連するセマンティック記述言語
の充実がある。そこで、これらの国際標準化動向をウォッチしてそれと完全に整合(一致)
する国内規定(JIS 及び TS)の開発を行う。
2. 活動成果
2.1 WG1:Web サービス
(1) 次世代 Web サービスに関する調査研究
意味情報を表現するためのオントロジ記述言語に関し、Web にアクセスするモバイル端
末の市場及び技術の動向を踏まえ、PND(パーソナル・ナビゲーション・デバイス)、情報
家電の相互接続プロトコルである DLNA、認証技術の OpenID、障害者をも含めたユーザイ
ンタフェース、携帯コンテンツサービスと連携した個人プロファイル活用技術等を調査
し、報告書にまとめた。
(2) コンテンツの生成・流通・管理の概念モデルに基づく交換フォーマットの標準化
e-Book 等の概念モデルに適用されるプルーフリーディングの仕組みについて検討し、
プルーフリーディングのためのメタデータ案をまとめて、標準化の準備を行った。
(3) 電子書籍、電子辞書、オーディオブック、教材コンテンツの標準化
交換フォーマットの具体例として、電子書籍、電子辞書、オーディオブック等の市場
調査を行うと共に、JEITA を経由して IEC/TC100 のe-Book 関連の分科会 TA10 に提案し
国際標準化へ寄与した。
2.2 WG2:Web データアクセス
(1) トピックマップ(TM)
トピックマップ-4(正準化)の JIS 素案を作成した。また、その他パートの国際標準
化動向の調査を行い、報告書にまとめた。
(2) 文書スキーマ定義言語(DSDL)
DSDL-7(文字レパートリ記述言語)の JIS 素案を作成した。また、その他パートの国
際標準化動向の調査を行い、報告書にまとめた。
(3) XML データベース問合せ言語及び関連規定
海外コンソシアムでの標準化動向の調査を実施した。具体的には、W3C から勧告され
たデータモデル、XPath2.0、XSLT2.0 を翻訳し、概要を取り纏めるとともに、今後の国
内標準化への提言を行った。
(4) スタイル指定言語
XSL の TS 普及動向の確認を行った。また XSL と CSS の整合のための機能比較を行
い、表にまとめた。
3. その他(特記事項)
・国際規格団体との関係
WG2:ISO/IEC JTC1/SC34(文書の記述と処理の言語)と連携
WG1:JEITA を経由して IEC/TC100 と連携
・単年度計画
以上
[附属資料 A-11]
2008.02.15
平成 19 年度アイデンティティ管理技術の標準化調査研究委員会
実績報告
委員長:安田 浩
事務局:木村高久(記)
1. 活動計画
情報技術(IT)におけるアイデンティティ管理技術とは、高度に発展を続ける情報ネ
ットワークの中で、実在するもの(たとえば人、モノ(コンテンツなどデジタルデータを
含む))と同一性を示す数値や識別子を管理、認証する技術であり、バーチャルなネット
ワークを介した先にある実在するものを、ネットワークを通した側で効率的に認識する
ための技術である。高度ネットワークを活用して場所や時間を超越した社会の様々な活
動は、企業内・企業間の電子化に始まり、最近では行政の電子化と関連して、年金・医
療・介護保険制度などの公共サービス部門でもその必要性が訴えられており、これら現
代の IT 基盤にとって、アイデンティティ管理技術は、なくてはならない重要な技術とな
っている。
本委員会活動は H19~H20 の 2 ヵ年を予定している。初年度である平成 19 年度におい
ては、このアイデンティティ管理技術の普及という社会的要請に向けた課題分析を目的
とする活動を行う。技術シーズからの分析アプローチと、社会的なニーズからの分析ア
プローチにより、課題を抽出する。その上で、標準化項目の抽出を行い、標準化の実践
につなげて行く。
(以下、アイデンティティを ID、アイデンティティ管理技術を ID 管理
技術と書く。
)
2. 活動成果
2.1 技術シーズからの分析アプローチ(WG1)
ID 管理技術の分野における標準化動向を調査し、代表的技術として次を選び、内容を
調査した。ID を管理する技術として、リバティアライアンスの技術、open ID コンソー
シアムの技術、マイクロソフト社の Card Space。ID の連携技術として、Concordia プロ
ジェクトの技術、Yadis の技術。基盤技術として、ID 管理のライフサイクルマネージメ
ント及び認証コンテキスト。
調査により、個々の利用者は複数の ID を使うということを ID 管理技術普及の前提と
して、ID 連携技術の標準化を検討するという方向が示された。
2.2 社会的なニーズからの分析アプローチ(WG2)
ID 管理技術の利用場面を想定して、その場面における ID の表現、ライフサイクルと管
理、及び利用例を検討し、その場面における ID 管理のモデル及び共通のモデルを得るこ
とを目標として活動を行った。
人、モノ(コンテンツを含む)の認証、流れの追跡など、具体的な場面において要請
される ID 管理への要件を検討し、まとめた。この結果から ID 管理に関するモデルを構
成する方法を検討した。
3. その他(特記事項)
本年度の検討から得られた方向性をもとに、H20 年度には、ID 管理技術標準の具体化
を進める。
以上
〔附属資料 A-α〕
2008.02.15
平成 19 年度 JIS 管理委員会
実績報告
委員長:棟上 昭男
事務局:村石 幸二郎(記)
1.活動計画
JIS 管理委員会は既存 JIS の国際標準規格(ISO、IEC、JTC1 等)への対応や、国際標準規格改
正のため対応済み JIS の内容が乖離している等の問題に対し、情報産業分野の動向や乖離した内
容の調査・分析を行い速やかに JIS への反映を促し、適切な JIS 管理を行うことを目的とし活動
する。
また、JIS としてふさわしいと考えられるテーマの調査及び審議を行い、新規 JIS 作成の提言
を行うことも目的とする。
2.活動成果
本年度は委員会を 2 回開催し、平成 20 年度に見直し時期を迎える X 部門 JIS の対応の審議及び
平成 20 年度に JIS 原案作成に着手する予定の案件の検討を行った。
平成 20 年度に見直しを迎える JIS については、JIS 管理委員会で了承され JIS 見直し計画とし
て経済産業省へ提出した。
また、平成 20 年度 JIS 原案作成着手予定案件については、事務局の再考により、3 件取り下げ
し、2 件新しく追加し、合計 10 件とした。10 件とも JIS 管理委員会で了承され、経済産業省へ平
成 20 年度 JIS 原案作成計画として提出した。
3.その他(特記事項)
JIS 管理においては体制がほぼ確立しているため、今後は国の政策や産業界のニーズ、社会全
体における情報分野に対するニーズ等を把握し、JIS 化するための調査及び審議を活発化し、体
制を確立することが課題となる。
以上
〔附属資料 A-β〕
2008.02.15
平成 19 年度情報処理用語標準化調査研究委員会
実績報告
委員長:芝野 耕司
事務局:村石 幸二郎(記)
1.活動計画
JIS 原案作成委員会からの申請に基づき、JIS 原案に使用される用語の定義を精査し整合性を確
保する。また、情報分野の JIS に使用されている用語をデータベース化し、そのデータベースを
維持管理を行う。
2.活動成果
委員会において、JISに使用される用語の審議を行った。
3.その他(特記事項)
委員会の存在意義が不明瞭になってきている点を鑑み、委員会の存在意義をもう一度明確化し、
具体的な活動内容を精査する必要がある。
JIS 用語データベースについては管理方法について検討する必要がある。
以上
附属資料 B:
IT 標準化戦略委員会幹事会資料
B-1: 平成 19 年度 IT 標準化戦略委員会実施計画
B-2: 第 22 回 JTC1 総会 Technology WatchWorkshop 出席報告
B-3: JTC1(Information Technology/情報技術)総会報告
附属資料 C:
INSTAC 事務局資料
C-1: 各社(団体)意見交換活動状況
C-2: 「ソフトウェアエンジニアリングに関する報告会」資料
参考資料 D:
D-1: 平成 19 年度工業標準化業務計画(総論)
〔附属資料
B-1〕
平成19年度
IT標準化戦略委員会実施計画
2007.6.27
INSTAC
1. 研究実施計画
(1)概要
イ.研究目的
近年はサービスやマネジメントの規格化・標準化の増加、社会的責任(CSR)において
標準化が一種の「要件」になっているなど,事業環境を巡る新しい潮流や変化もあり,情
報技術分野を中心に「技術標準」の獲得がグローバルな市場における優位性の確保に不
可欠な要素となっている。
この標準化活動は,国際的にも市場創出の大きな原動力となっており,産業界におい
ては,事業戦略部門が商品企画とともに標準化戦略を構築し,その指示に基づいて研究
開発及び国際標準化活動を連携して実施する組織構造を整えている企業が現れてきて
いる。
このため,INSTACの標準化活動もこの大きな潮流に沿って,従来の国際規格を基に日
本工業規格(JIS)原案を作成することを主要業務としたものから,国際規格の提案活動
を推進及び支援するものに業務の主体及び形態を変えつつある。
この委員会は,このような状況におけるINSTACの標準化活動に対して,社会に貢献す
る成果を充分得られるよう,産官学の各方面の立場から,INSTACが行うべき適切な標準
化テーマの選択及びその標準化活動を推進するために必要となる実践的な提言をまと
める。
ロ.研究内容
①IT標準化戦略委員会
IT分野の標準化活動を活性化させる施策の検討を行い,かつ,先を見越した標準化テ
ーマの抽出及びINSTAC設営の各種調査研究事業(委員会)の評価等を行う。
②幹事会
前年度に引き続き,今後の情報技術標準化の進むべき方向性,調査研究すべきテーマ
の抽出,抽出されたテーマについて,フィージビリティースタディー等,以下の調査研
究を行う。
-INSTAC標準化活動の取り組み方針及びその活動方法への提言を行う。
-情報技術分野における注目すべき標準化テーマについての状況把握及びそれ
らに対するINSTACの対応方針案を検討する。
-INSTACでの標準化テーマ検討対象として,国際標準化団体の活動把握を行う。
-次に示す3つの標準化テーマについて,フィージビリティースタディーを行う。
(小委員会活動)
・長期保存を目的とする文書記録の電子化方式
・組込みソフトウェアに関する評価技術の確立
・情報分野のBCP(事業継続計画)
また,新規標準化テーマ発掘の強化に向けた試みとして,次のテーマについての検討
を行う。
-最新国際動向の把握を定常的に集積するためのルール確立
③成果報告会の開催
成果報告会,テーマ別セミナー企画・開催し,INSTAC活動成果の普及,情報収集等を
図る。
④報告書の作成
本年度の研究成果について,報告書(CD-ROM版)に取りまとめる。
(2)実施場所
財団法人日本規格協会
(情報技術標準化研究センター)
東京都千代田区永田町2丁目13番5号 赤坂81ビル
(3)実施日程
研究項目
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
3
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
3
月
月
月
月
月
月 月
月
月
月
月
月
①IT標準化戦略委員会
②幹事会
③報告書の作成
(4)委員会開催予定
委員会名
IT標準化戦略委員会
○
幹事会
○
○
○
○
○
○
○
○
2.研究体制
イ.委員会
財団法人日本規格協会(情報技術標準化研究センター)
IT標準化戦略委員会
幹事会
ロ.事務局
財団法人日本規格協会
情報技術標準化研究センター
〔附属資料 B-2〕
第 22 回 JTC1 総会 Technology Watch Workshop 出席報告
日時
2007 年 10 月 11 日(木)
(2007 年 10 月 8 日(月)~13 日(土)に開催された第 22 回総会期間中に一日だ
け Technology Watch が開かれた)
開催地 オーストラリア Gold Coast、Crowne Plaza Royal Pines Resort
参加者 (敬称略、順不同)
石崎 俊(慶應義塾大学)
、伊藤 智(産総研)
、浅野
正一郎(国立情報学研究所)
、
森田信輝(経済産業省)
、成田 博和(富士通)
、平野 芳行(日本電気)
、斉藤 輝(SC28
議長)
、熊倉和正(SC28 国際幹事 リコー)
、浅井 光太郎(SC29 議長 三菱電機)
、
小林龍生(SC2 議長 ジャストシステム)
、管 隆志(三菱電機)
、山本 泰(マイク
ロソフト)
、櫻井義人(日立)
、木戸彰夫(日本 IBM)
、成井良久(ソニー)
、林 乙平
(ITSCJ)
、村石幸二郎(INSTAC)
、その他(合計約50名)
内、INSTAC の関係者は。浅野、平野、村石
1.
会議の概要
(1.1) 開会
今回の議長を Richard Dixon Hughes 氏(Chair, Standard Australia, Communications, IT
&eCommerce Sector Board)と Francois Coallier 氏(Chair, JTC1 Technology Watch)が共
同で務めることが表明された。
(1.2) Technology Watch 総論
JTC1 SWG on Technology Watch 議長の Francois Coallier から Technology Watch の現
在までの経緯が紹介された。
なお、5 年を経過した SWG on Technology Watch のあり方が JTC1 総会で審議され、解散
が決まった(決議 20A)
。ただし、外部機関の参加を招請することや、電子会合が原則であ
ることなどが導入された JTC1 Special Working Group on Planning が設立され(決議 20)
、
そこで議論された結果に基づき、新たな形での Workshop 開催になる見込みである。
2.
ワークショップの講演概要
(1)
Information Representation & Data Interchange PANEL (情報表現とデータ交換)
3 名の発表とパネル形式の質疑行われた。
(1.1) 講演者:Geoff Clarke、 Australian Microsoft
講演タイトル: A New Standard for Digital End-to-End Photography – JPEG XR
ディジタル画像のダイナミックレンジを上げ、記録管理と情報修正の高度化を図り、情
報の構造化を試みる JPEG XR の標準化への支持がなされた。
(1.2) 講演者:Dr. Raymond Wong, National ICT Australia (NICTA)
講演タイトル:Efficient Binary Representation of XML(XML のバイナリ表現の効率
化)
市場で使用される XML バイナリ表現と互換を持ち、ランタイムのメモリ効率を向上する標準
化の必要性が説明された。SC6(ASN.1)と異なる表現であることから、SC6 議長から ASN.1
との比較が質問された。
(1.3) 講演者:Rakesh Verma, India, Bureau of Indian Standards
講演タイトル:Creating e-business Infrastructure
e-ビジネスを拡大するために、アーキテクチャの標準を求める発表であるが、内容に乏
しいものであった。
(2)
Health Informatics PANEL(医療情報)
3 名の発表とパネル形式の質疑行われた。
(2.1) 講演者:Prof. Evelyn Hovenga, Australia, Central Queensland University, Chair
Medinfo 2007
講演タイトル International Trend in Health Informatics and Role of Standards
– Input from Medinfo 2007
診療データの効率的管理を進めるために、Medinfo 2007 で交換標準を検討している。診
療関係機関の相互協力、健康増進や産業界の意向との一致等が課題となることが述べられ
た。
(2.2) 講演者:Dr. David Hansen. Australia, e-Health Research Centre / CISRO ICT
Centre
講演タイトル:Exploiting Health data Standards for Patients, Clinicians and
Researchers
Semantic Web 技術により情報利用を促進することで、加齢者の健康管理と医療に要する
経費を削減することを可能とすることを目標とすることが述べられた。
(2.3) 講演者:Dr. Mike Harrison, Australia, Sullivan Nicolaides Pathology
講 演 タ イ ト ル : Developments in Pathology Informatics the clinical role of
standards (Focus on impact of Developments in molecular
genetics and genomics)
病理に関する情報活用を高めるための標準を提案。病例、検体等の識別を高め、多様な
関係者の連携を推進できることを述べている。
(2.4) 講演者:Dr. Anthony Maeder, Australia, e-Health Research Centre / CSIRO ICT
Centre
講演タイトル:Technology Direction in Telehealth
遠隔モニタによる健康管理は目新しい話題ではないが、現状と課題を調査し標準化課題
を知ることを述べている。
(3) オーストラリアの電子政府の現状
講演者:Brian Stonebridge, Australia, The Australian Government Information
Management Office (AMIMO)
講演タイトル:Modeling Method for Government Home Page
オーストラリアは電子政府計画(e-Gov)の推進で知られているが、その現状を簡略に紹介
した。米国の e-Gov ときわめて類似しており、日本にも紹介されている内容に近いもので
あった。
(4)
Standards for Embedded Systems(組み込みシステムの標準化)
(4.1) 講演者:Dr. Liming Zhu, Australia, NICTA
講演タイトル:Future of embedded system standards
組み込みシステムの複雑さが増し、品質の低下と検査の困難が明らかになっているが、
IEC61500、モデル化標準、Compositional Reasoning など取り入れた標準が求められること
を述べている。
(4.2) 講演者:Prof. Germot Heiser, Australia, NICTA
講演タイトル:Safe and Reliable embedded system
ユビキタス化し、動作に相互関係が強まる現状を認識し、安全性と信頼性を向上する
Trust Computing Standards を参考とする評価基準(Criteria)を求める必要性が述べられ
た。また、JTC1 SC7 の活動に関連するが、より一般的に組み込みシステムにも適用できる
よう Generic なものとする方法があることが述べられた。
(5)
Large Scale Information Processing
講演者:Dr. Satoshi Itoh, Japan, National Institute of Advanced Industrial
Science and Technology, Grid Technology Research Center
講演タイトル:Topics on the Standardization of Guideline for Grid IT System
– Managing Complexity of Exploit Large-Scale Information Resources
INSTAC の活動で作成された GRID Guideline の説明と、
(Fast track による)標準文書の
完成への用意があることが述べられた。
(6)
Network, Wireless and Device Technology
オーストラリアで行われている IEEE802.15 関連の一連の実証実験の概要が述べられてい
る。
(6.1) 講演者:Dr. Y. Jay Duo, Australia, Director, Wireless Technology Laboratory,
Commonwealth scientific and Industrial Research Organization (CSIRO)
講演タイトル:Ubiquitous Gigabit Wireless Networks
無線 HD 映像伝送等を目的とする 60GHz 帯の IEEE802.15.3c 実験、アクセス系に使用する
71-76, または 81-86GHz 帯 Point-to-Point Narrowband 実験の概要が述べられた。8 相位
相変調により 2.4bit/Hz の効率で 1-3km の伝送を可能とすることを狙っており、将来はビ
ル間の Wireless Mesh にも利用できるとしている。
(6.2) 講演者:Dr. Stan Skafidas, Australia, NICTA
講演タイトル:Wireless Personal Area Networks
57-64GHz 帯による IEEE802.15.3-2003 WPAN の実証評価を述べている。2Gbps の実証が
されているとしている。
(6.3) 講演者:Dr. Leif Hanlen, Australia, NICTA
講演タイトル:Body Area Networks
EEE802.15.4 mban の評価が進められており、医療応用や個人情報機器(ゲーム等)への
応用開発を検討していることが述べられた。
3.
Technology Watch Workshop に関する総会での決議
(1)JTC1 は遅くとも 2008 年日本で開催する総会までには JTC1に、下記の活動および報
告を執り行うことを、この決議の中で SC に指導することが確認された。
(決議45)
●JPEG XR について
・SC29 において潜在的な能力を発揮する機会があるか査定すること。
●Efficient Binary XML について
・SC6、SC29、SC32、SC34 において潜在的な能力を発揮する機会があるか査定すること。
●Sense Engines and Molecular Architecture について
・SC7、SC34 において各部門にまたがった e-Business の計画および体系の統一の可能性を
高めるための潜在的な能力を発揮する機会があるか査定すること。
●Standards for Embedded Systems
・SC7 においてソフトウエアの生産プロセスに関係する分野の新規開発とニーズをどのよう
な工程でサポートするか査定すること。
・SC22 において構成要素の統一(component integration)と APIs 上の活動へのインプッ
トとしてこのプレゼンテーションを考慮すること。
●Fault isolation for embedded systems
・SC7 においてソフトウエアの保障に関して潜在的な能力を発揮する機会があるか査定する
こと。
・SC27 においてセキュリティの保障に関して潜在的な能力を発揮する機会があるか査定す
ること。
●Emerging Mobile ICT Network Technologies
・SC6 において Body area network, Wireless personal network, 60GHz network からの標
準化のニーズと新規リエゾンのフォローアップをすること。
(2)Grid Computing(決議 46)
・Technology Watch の SWG の議論に基づき、JTC1 はグリッドコンピューティングに関心の
あることを再確認し、SC32 及びその他グリッドコンピューティングに関心のある SC に対し
て 2008 年の JTC1 総会の前までに OGF(Open Grid Forum)との相互関係を構築し JTC1 にレ
ポートすることを指導する。
(3)ISO/TC25 のリエゾンオフィサーの指名(決議 47)
今回のワークショップの議論に基づき、
JTC1 は ISO/TC215 へのリエゾンオフィサーとして、
Mr.Richard Dixon-Hughes 氏を指名した。
4.
所感
組み込みシステムやグリッドコンピューティング等、INSTAC の IT 標準化戦略委
員会で JIS 化検討議題に挙がったものもあり、今後、IT 標準化戦略委員会で検討
を続けることを考慮しても良いと考える。
以上
〔附属資料
B-3〕
JTC 1 (Information Technology/情報技術)総会報告 2007.11.6
情報規格調査会
規格理事 成田 博和(富士通(株))
1. 開催場所: ゴールドコースト(オーストラリア)
2. 開催期間: 2007-10-8/13
3. 参加国数/出席者数: 19 カ国/83 名
議長(Scott Jameson, 米),セクレタリ(Lisa Rajchel,米),
豪(4),加(3),中国(3), デンマーク(1), フィンランド(1), 仏(5),独(4),インド(4), ア
イルランド(1),オランダ(1), 日(8: 石崎 俊[慶大],木戸 彰夫 [日本アイ・ビー・エム],
櫻井 義人[日立],成井 良久[ソニー], 平野 芳行[NEC],山本 泰[マイクロソフト],森田
信輝[経済産業省], 成田 博和),韓(4),ニュージランド(1), ノルウェー(3), 南ア(2),
スイス(1), 英(3), 米(8),スウェーデン(1) (注) O メンバ
SC 2 議長(日:小林 龍生[ジャストシステム]),SC 6 議長(韓), SC 6 セクレタリ(韓), SC
6 メンバ(韓), SC 7 議長(加),SC 22 議長(米), SC 22 次期議長, SC 23 議長(日: 三橋 慶
喜[科学技術振興機構]),SC 24 議長(韓), SC 25 セクレタリ(独), SC 28 議長(日: 斎藤
輝),SC 28 セクレタリ(日: 熊倉 和正〔リコー]), SC 29 議長(日: 浅井 光太郎〔三菱電
機]),SC 31 議長(米),SC 32 議長(米),SC 35 議長(仏), SC 36 議長(米), SC 37 議長(米),
SWG-Accessibility セクレタリ(米), IIT ラポータ(米), Ecma International,ITTF IEC
CO(Gabriel Barta),ITTF ISO CS(Keith Brannon)
・欠席 SC 17 議長, SC 25 議長, SC 27 議長, SC 34 議長
・日本からの一部参加者
菅 隆志[三菱電機],
林 乙平[情報規格調査会],
伊藤 智[産総研]:Technology Watch Workshop 講演者,
浅野 正一郎[国立情報学研究所]:Technology Watch Workshop 参加,
村石 幸二郎[日本規格協会] :Technology Watch Workshop 参加
・総会開始時点の出欠確認時点ではJTC 1 のP メンバ40 カ国中16 カ国が出席。その後、
最終的にはP メンバ18 カ国の出席となった。
(なお、2006 年の南ア総会では、P メンバ28 カ国中13 カ国が出席)
4. 議事内容
主要な議事と日本に関連した話題を中心に報告する。 (なお、今回のJTC 1 ゴールドコ
ースト総会の決議全文については、JTC 1 N8804 を参照されたい。)
4.1 JTC 1 SWG(Special Working Group) on Planning の設置(関連決議20、20A、25)
JTC 1 議長、事務局がJTC 1 のビジネスプラン、長期ビジネスプランの開発、改訂する
のを支援し、そのプランの実行に向けて採るべきアクションを推奨する目的でSWG on
Planning の設置を決定した。この決定は、JTC 1 のビジネスプラン、長期ビジネスプラン
がきちんとレビューされてこなかった反省を踏まえてのものである。このSWG はJTC 1 議
長とJTC 1 に対して助言を与えることができるが決定権はなく、主として電子的な手段で
会合が行われる。このSWG では以下の検討も行う。
・Technology Watch 機能に対する方向性の指示とその実行
・今後のJTC 1 総会でのSC 議長報告事項(テンプレート)
・ある技術分野での(競合する)複数規格開発の考え方
・リエゾンの有効な活用等に関するベストプラクティスドキュメントの開発
・リエゾンアグリーメントの開発
なお、SWG Technology Watch のファンクションはこのSWG on Planning に吸収されるこ
とから、SWG Technology Watch は今回で解散となる。SWG Technology Watch にはSC の参
加が無く、JTC 1 で取り組むべき新たな課題を見出すというその本来の役割をこの2~3
年、果たしてこられなかったことへの反省が今回の決定の背景にある。
このSWG の議長の募集はJTC 1 事務局により行われるが、議長が確定するまではJTC 1
議長が準備を進めることとなった。
4.2 スタディ・グループの設置
以下の二つのスタディ・グループの設置を決定した。
(1) ICT ガバナンス(関連決議 18)
・議長と事務局はオーストラリアが担当。
・目的はICT ガバナンスに関する追加の標準、ガイダンスの必要性、妥当性の調査を行
い、JTC 1 が採るべきアクションを提案すること。
・メンバはJTC 1 NB, SC, リエゾン団体, ARO, PAS submitter, ISO/IEC 中央事務局ス
タッフ, 招待エキスパートから募集。
(2)センサー・ネットワーク(関連決議 19)
・目的はセンサー・ネットワーク分野の現状をレビューし、センサー・ネットワーク関
連仕様に関する各種標準化団体での活動をモニターし、JTC 1 で取り組む分野を提案
すること。
・議長と事務局を募集すると共に、メンバはJTC 1 NB, SC, リエゾン団体, ARO, PAS
submitter, ISO/IEC 中央事務局スタッフ, 招待エキスパートから募集。
4.3 Direct Participation に関するアドホックグループ(関連決議 23)
JTC 1 の技術作業に(NB 代表だけではなく、)すべての利害関係者の参加を許すDirect
Participation に関する提案とビジネス上の根拠を検討するアドホックグループを設置す
るという米国提案は、ISO とIEC の根幹に関わる問題であり、各国の上部団体の意見を聞
かないと対応を決定できないという欧州各国を中心とする主張により、60 日間の投票にか
けられることになった。
設置が承認された場合は、米国が議長を務める。また、米国、インド、日本、韓国、ニ
ュージーランドは総会の場でこのアドホックグループへの参加を表明した。設置された場
合、検討は電子的な手段で行われる見込み。
4.4 JTC 1 SWG Directives での検討課題
今回の総会でのJTC 1 Directives に関わる以下の事項については、JTC 1 総会での議論
と指示を踏まえてSWG Directives で検討し、JTC 1 に提案するよう指示した。
(1) ISO DIS 投票期間(関連決議 12)
SC 29 の寄書(JTC1N8678)に基づき、JTC 1 の開発ステージをISO と合わせることによる
規格開発の遅れについて、SWG Directives がISO TMB に寄書を準備することを決定した。
また、ITTF に対して投票処理にかかる時間を削減する戦略を作り、2008 年の総会に報告
するように要請した。
SC 29 の寄書で提案されているDIS 期間の5 ヶ月から4 ヶ月への削減については、カナ
ダ、デンマークからは4 ヶ月は短すぎるとの明確な反対があり、DIS 期間の短縮について
は日本以外からの直接のサポートはなかった。SC29 の標準開発に向けた競争力維持に向け
て、ITTFでの管理オーバヘッドがいかに大きいかを示すSC29 寄書内のチャートをTMB に示
す方向の寄書をSWG Directives で作成することで妥協が成立した。
(2) NP 投票基準などISO/IEC Directives との整合化(関連決議 41)
日本の寄書(N8737)に基づく、最低5 カ国参加というNP 承認基準をある条件のもとで最
低4 カ国参加に緩和する提案は原則的に合意され、IEC のスキームを採用する方向でさら
にSWG Directives で検討することになった。
同様にUK のBRM(N8735)、ファストトラック(N8746)、イタリアのBRM など(N8783)に
関する寄書についても、ISO/IEC Directives との整合化の観点でSWG Directives で検討
することになった。
(3) SC 議長の任期(関連決議 2)
SC 議長の任期を2 期に制約する現状のルールをISO/IEC Directives との整合化の観点
から、直ちに廃止することとし、JTC 1 Directives にこの変更を反映するようSWG
Directivesに指示した。
(4) 電話会議の利用並びにOWG 電子会議に向けたタイムフレーム(関連決議 4A, 4B)
電話会議の利用並びにOWG 電子会議に向けたタイムフレームに関する試行結果を受け
て、試行を終了し、このプラクティスをJTC 1 として正式に採用することを決定した。
JTC 1 はSWG Directives に対して、JTC 1 Directives にこのための適切な変更を行う
こと、さらには追加の電話会議に対するインプット(3 件)について、今後のレビューと検
討を行うことを指示した。
(5) WWW を利用した電子ドキュメントの配布ポリシー(関連決議 33)
IIT ラポータが作成したWWW を利用した電子ドキュメントの配布ポリシーの変更案JTC
1Directives Annex H (N8762)について、NB とSC のレビューとコメント期限を2008 年2 月
18 日と定めた。提出されたコメントは次回2008 年3 月のSWG Directives 会議でレビュー
することになった。
4.5 リエゾンの管理(関連決議 25)
リエゾン関係の管理と有効な活用に向けて、以下を決議した。
・SC がそのWEB サイトに掲載すべきリエゾン関連情報を明確化すると共にISO WEB
サイトに掲載されているリエゾン関連情報が正確になるよう適切な処置を取ること。
・SC はリエゾン関係を毎年レビューし、その結果を(必要ならリエゾンの解除提案を含
めて、)JTC 1 でのさらなるアクションに向けてJTC 1 に報告すること。
(注) JTC 1 Directives 3.3.4.2 では2 年毎のレビューとITTF への報告を定めてお
り、日本の指摘に基づき、SWG Directives は必要ならこの決議とJTC 1
Directives 3.3.4.2 との整合化をレビュー、検討することになった。
4.6 SC 34(Document Description and Processing Languages)の幹事国(関連決議5)
SC 34 の幹事国を日本が務めることが承認された。 現SC 34 議長は2007 年12 月のSC 34
総会の開始時点での辞任を申し出ていることから、事前の日韓の合意に基づき、日本は韓
国の推薦者を議長に指名する予定。
4.7 総会の構成(関連決議26)
JTC 1 議長に対して、JTC 1 総会の効率的な運営に向けて、複数の半日のセッション(例:
ブレークアウトセッション、Technology Watch)を設けるなどセッションの合間での参加
者間の討議が可能な総会の構成を検討するよう指示した。
なお、今回のゴールドコースト総会から会期が従来の4.5 日から(月曜日から土曜の午
前中までの)5.5 日に延長されているが、2008 年の奈良総会に向けて、現時点ではこのス
ケジュールに変更はない。
4.8 JTC 1 WEB サイトの改善(関連決議21、22)
JTC 1 WEB サイトの改善案についてNB とSC から2008 年2 月1 日までに寄書を求めるこ
ととした。これらの寄書に基づいて、JTC 1 事務局は寄書提出者と電子的な手段でアドホ
ック活動を行い、JTC 1 WEB サイトの改善案をまとめ、必要に応じて改善を行い、状況を
2008年のJTC 1 総会で報告することとした。また、同時にマーケティング活動の一環とし
て、JTC 1 とそのSC のWEB サイトで公開すべき情報を定め、2008 年JTC 1 総会までに対
応を行うべきことを決議した。
4.9 IT 用語に関する保守チーム(関連決議32)
ISO/IEC 2382 の更新を管理する保守チームの設置を確認した。
・リーダはカナダが引き受け、別途正式の指名がなされるまでJ. Cote(カナダ)が暫定
オフィサーを務める。各国はチームメンバ名を2007 年12 月15 日までにJ. Cote に
通知する必要がある。
・カナダ、仏、日本、UK、米国の5 カ国が既に参加を表明しており、関心のあるSC の
代表も加えて、2008 年3 月31 日までにプロジェクトプランの最新版を提供すること
を保守チームに指示した。
4.10 Technology Watch(関連決議 45、46、47)
・JTC 1 事務局に対して、総会期間中に開催されたTechnology Watch Workshop のプリ
ゼンテーション資料を関連するSC に配布することを指示した。
なお、前年までは関連SC は検討結果を次回のJTC 1 総会で報告することが指示され
たが、過度にSC に負担をかけるべきではないとの米国の指摘により、単なる参考資料
としての配布となり、どう対応するかはSC に任されることになった。
・2005 年バンフ総会での決議34 をフォローする形で、SC32 や他の関心のあるSC に
OpenGrid Forum とコンタクトを取り、結果を2008 年のJTC 1 総会で報告するよう指
示した。
・ISO TC215(Health Information)に対するリエゾン・オフィサーとして豪のR.
Dixon-Hughes を任命し、2008 年のJTC 1 総会で状況を報告するよう指示した。
4.11 その他
(1) 少数民族文字の国際標準化プロジェクト (関連決議13)
SC2 からの強い要請に基づいて、SC2 リエゾンであるUC Berkeley 校が進める少数民族
文字の国際標準化プロジェクト(Scripting Encoding Initiative)をJTC 1 として支持する
ことを決議し、ISO DEVCO、COPOLCO での(支援)検討を進めるようITTF に要請し、結果
を 2008 年総会で報告してもらうこととした。
(2) 会議参加及びWG web サイト費用の徴収(関連決議11)
UK の問題提起とカナダ、US などからの賛成により、費用の徴収が許されるのはJTC 1
Directives 7.4 に記載されているケースだけであり、会議参加及びWG web サイト費用を
NB あるいは参加者から強制的に徴収することは許されないことが確認された。
また、SC 及びWG のWeb サイトのホスティングの責任はSC 事務局にあることが確認され
た。SC 事務局の管理と責任のもとに、SC あるいはWG のweb サイト費用を負担するスポン
サーを求めることには問題はないが、参加者からの強制的な徴収は許されない。
(3) WSSG(Web Services Study Group)(関連決議34, 35)
・2003 年に設置し、活動を続けてきたWSSG の継続を決定した。
目的はWEB サービス登録簿(registry)のメンテナンス、幅広い利用の支援と今後のWeb
サービス関連PAS 提案対応でのJTC 1 の支援に特に注力することとされた。
・各国、SC、リエゾン団体に対して、WEB サービス登録簿を評価し、そのメンテナンス方
法に関する提案を含めて、コメントをWSSG に提供するよう要請した。
https://wssg-reg.logti.etsmtl.ca/
(4) 議長の任命・再任(関連決議28)
日本関連は以下の通り。
・SC2 議長任命(2010 年JTC 1 総会まで) : 小林 龍生[ジャストシステム]
(5) SC 議長フォーラム(関連決議24)
SC 議長フォーラムをJTC 1 総会と同期をとって開催することをJTC 1 議長に要請した。
すべてのSC 議長の参加が期待されている。また、SC 事務局の参加も奨励されている。
このフォーラムの目的は情報の配布と共有によるJTC 1、SC 相互間の協力関係の円滑化
にあり、JTC 1 の決定権は委譲されていない。なお、このフォーラムへのJTC 1 の各NB 代
表のオブザーバとしての参画については、議論の結果、許さないこととなった。
(6) ITU-T 活動へのJTC 1 の参画(関連決議16A)
以下のITU-T Coordination Activities へのJTC 1 の参画をJTC 1 事務局からITU-T に
要請することとした。
- NGN Management Focus Group
- JCA(Joint Coordination Activity) on Identity Management
(注) JCA が2007 年12 月のITU-T TSAG で承認された場合。
(7) IIT-RG(Implementing Information Technology ‐ Rapporteur Group)の解散
(関連決議17)
IIT-RG への各国、各SC からの参画がないことから米国の提案に基づきIIT-RG の解散を
決定した。なお、ITSIG とのリエゾンは引き続き重要であり、IIT ラポータのMr. F.
Farance(米)をITSIG リエゾンオフィサに再任した。
(8) ISO/IEC 27000 の無償ダウンロード (関連決議29A)
ISO/IEC 27000(Information security management systems -- Overview and vocabulary)
はISO/IEC の定める無償ダウンロードの基準を満足し、他の27000 シリーズの販売に寄与
すると考えられる。無償ダウンロードを承認する決議には、他の管理標準への悪影響を恐
れる意見が表明され、最終的にフィンランドが反対、オーストラリア、フランスが棄権投
票を行った。なお、ITTF はISO/IEC 27000 が管理標準であることから、ISO、IEC から異
論がでる可能性を示唆した。決議は承認され、ISO/IEC の基準を満たしていることから、
通常は自動的にITTF のWEB サイトから無償公開されるはずであるが、ITTF がどう対応す
るかは不透明。
(9) SWG Accessibility の成果(関連決議29、36)
SWG Accessibility の成果をマルチパートの3 件のタイプ3 テクニカルレポートとして4
ヶ月投票にかけることを承認した。また、これらはISO/IEC の定める無償ダウンロードの
基準を満足していることから、投票で承認された際には、ITTF に無償ダウンロードを要請
することとした。
(10) 次回JTC 1 総会案内
情報規格調査会 林から次回JTC 1 総会の開催地である奈良の紹介を行った。
(11) 次回奈良総会向け寄書の提出期限(関連決議31)
・寄書:2008 年10 月10 日
・寄書に対するコメント:2008 年10 月24 日
・最終アジェンダのJTC 1 WEB サイトへの掲載:2008 年10 月31 日
5. 今後の開催予定(関連決議 30)
・2008-11-10/15 奈良(日本)
・2009-10 月12 日の週 テルアビブ(イスラエル)
・2010-11 月 英国
・2011-11月 米国
以上
ISO/IEC JTC 1 N8804 〈抜粋〉
2007-10-16
Replaces:
ISO/IEC JTC 1
Information Technology
Document Type:
Document Title:
resolutions
Resolutions Adopted at the 22nd Meeting of ISO/IEC JTC
1 8-13 October 2007 in Australia
Document Source: JTC 1 Secretariat
Document Status: This document is circulated to JTC 1 National Bodies for
information.
Action ID:
Due Date:
No. of Pages:
ACT
21
Resolution 18 – Establishment of Study Group on ICT Governance
JTC 1 establishes a JTC 1 Study Group on ICT Governance (SGIG) to investigate the need and
feasibility of additional standardization and/or guidance in the area of ICT Governance. The main
objective of this Study Group is to understand the current activities and make recommendations to
JTC 1 based on the Terms of Reference below. The Terms of Reference of the Study Group are
as follows:
Terms of Reference:
1. Provide a definition of ICT Governance
2. Assess the current state of affairs of ICT Governance within JTC 1 and its SCs and other
relevant SDOs
3. Consider the work undertaken by the SC7 SG on ICT Governance which has focused on
aspects of the issue relating to SC7 scope
4. Review:
a. related International standards;
b. elements of ICT Governance in those standards;
c. national and regional governance activities;
d. existing organizations dealing with or involved in ICT Governance.
5. Assess market requirements for the need and level of standardization in this area
6. Identify a set of guiding principles for the development of ICT Governance standardization
to meet market requirements
7. Deliver a recommendation to JTC 1 on actions to be taken
8. Meetings of the group may be physical or via electronic means
Membership in the Study Group will be open to:
• ISO/IEC JTC 1 National Bodies and Liaisons, AROs and PAS submitters;
• ISO/IEC JTC 1 SCs;
• Members of ISO and IEC Central Office;
• ISO or IEC TCs, SCs WGs in liaison with JTC 1 or its subgroups
• Invited experts with specific expertise in the field
JTC 1 accepts the offer of the National Body of Australia to provide the Convener and Secretariat.
JTC 1 instructs its Secretariat to issue a call for participants for the Study Group.
Abstain: USA
Resolution 19 – Establishment of Study Group on Sensor Networks
JTC 1 believes that developing and implementing a consistent strategy to standardization in the area
of sensor networks is important to adequately address the diverse requirements of different
application areas.
JTC 1 establishes a Study Group on Sensor Networks (SGSN) with the following Terms of
Reference:
1) Review the current definitions, visions and requirements for target applications of Sensor
Networks within JTC1 and outside JTC1 in connection with different application areas (e.g.home,
medical informatics, transport informatics, industrial communications, RFID etc) as well as JTC 1
SCs roles in these application areas
2) Review and identify
• the unique characteristics of Sensor Networks and the commonalities and
differences with other networks
• the system architectures of Sensor Networks in terms of functionalities
• the entities that together comprise Sensor Networks and their characteristics
• existing protocols that can be used for Sensor Networks and the elements of
protocols that are unique to Sensor Networks
• the scope of infrastructure that can be considered to be a Sensor Network
• the types of data that need to be handled (acquired, processed, transported, stored,
rendered etc) by Sensor Networks and any specific QoS attributes required by
those categories
• the interfaces that need to be supported by Sensor Networks
• the services that need to be supported by Sensor Networks
• aspects such as security, privacy, identification that may be relevant to specific
Sensor Networks
3) Monitor other activities in international standardisation bodies and consortia and fora where
specifications related to Sensor Networks are being developed.
4) Produce a report covering 1) and 2) above and information on other relevant
standardisation activities
5) In the light of published SC scopes and work programmes and the results of 1) to 3)
recommend potential areas of work to JTC 1 and appropriate SCs to ensure that all
necessary aspects of Sensor Networks within the scope of JTC 1 are standardised.
6) Recommend how the work on Sensor Networks can be efficiently coordinated in JTC 1.
7) Hold workshops to gather requirements or publicise the results.
8) Meetings of the group may be physical or via electronic means
Membership in the SG will be open to:
• JTC 1 National Bodies and Category A Liaisons, AROs and PAS submitters;
• JTC 1 SCs;
• members of ISO and IEC Central Office;
• ISO or IEC TCs, SCs, WGs in liaison with JTC 1 or its subgroups;
• Invited experts with specific expertise in the field
JTC 1 instructs its Secretariat to issue a call for a convener, secretariat and participants for the Study
Group.
Abstain: USA
〔附属資料
C-1〕
2007.7.17
各社(団体)意見交換活動状況
INSTAC 事務局
①文書長期保存について
・社会的背景 デジタル情報の急激な増加
・技術的背景 電子メディアの寿命、電子メディアを再生する仕組みの複雑さ
・UNESCO 勧告
・諸外国の動向(米国、オランダ、英国、オーストラリア)
・ISO 規格 IS14721:2002
(OAIS)
・標準化の進め方
ヒアリングで話題になった IS14721:2002 は、4節「規格の作り方」に述べた規格の具
体化とも言えるものであり、検討の出発点に適切なものである。
②ユーザ視点について
・JIS は IS の翻訳だけでなく、使用する日本人のためにそれ以上のものに工夫が必要。
・ユーザ視点で指標をつくること
・既存のものがユーザに満足されているか総点検が必要
・プロセス指向からプロダクト指向へ切り替えることが大切
実績値を出すのではなく、目標値を出すのが重要
・保守の品質、運用の品質について
運用の品質は稼働率ではなく、稼動品質率である。
・ハード/ソフトの寿命問題
・海外拠点対応
どういうコンセプトでどう管理するか?
会社コード:統一のコードがなく、他国との互換がない
・ユーザビリティ関連はかなり時間を要す
③地方自治体関連について
・小規模な自治体は電算センタへの委託(ASP)が大半
・見かけはオープンソースでも、最終処理は未だにホストシステム
・あるフォーマットで任意に取り出したくても、ASP 業者の独自フォーマットのため
簡単にはできない。⇒ ファイルフォーマットの標準化が望まれる
・IT 化により部分最適化はされるも、繰り返される法令改定等でカスタマイズが入
り、さらに部分最適化が増進される
・個々のシステムは上位省庁に合わせたシステムになっている
・自治体の都合、メーカーの都合により、カスタマイズは止まらない。
・ユーザ、システム管理者のリテラシ問題
ちょっとした画面操作の変更でもユーザへ徹底させるのは困難。
人事異動で IT 部門のリテラシが継続しない。
ベンダ営業のリテラシも低い。地方では IT 機器のサポートというよりも、OA 機器
として営業している。
④アクセシビリティ関連
・ユニバーサルデザイン=ユーザビリティ+アクセシビリティ
ユーザビリティは一般の人向けでもある。アクセシビリティは障害者や高齢者配慮。
合わせることで市場が拡大する
・ユニバーサルデザインと社会
米国は法律、日本は製品で
・公共機器に展開できると X8341 のパートが増える
・デジタル家電については、対象(デジタル家電というもの)がはっきりしていないの
で X8341 の扱いかたに困っている
・8341-1は ISO TC159 Ergonomics 分野で IS となる。JIS と構成が変わった。IS を JIS
に戻す際、構成変更に対応する
・リモコン URC 普段使っている機器のリモコン化
特許がある
参加日本企業の多くが DLNA(Digital Living Network Alliance)に移動
・ユニバーサルデザインを採用した場合は、工夫が必要。
ユニバーサルデザインは数字的な規格にならない。
使いやすさのためのコストアップは 15%位までなら認める、という調査(日経)
3 月の CSUN で 8341 は対外的貿易障壁ではないかという指摘(米)
→ 対応するため国際標準へ
・アクセシビリティの規格
Shall ばかりの規格は無理。Should 配慮してくださいがせいぜい
自由度を確保しつつ方向性を示すことは大切。
これからは、決める規格よりこういう規格が多くなるのではないか。
TR レベルの弱い規格がないか
⑤バイオメトリクスとセキュリティ関連
・セキュリティとアクセシビリティ
方向性が逆。バイオメトリクスはセキュリティ問題の解決策。
バイオメトリクスと使いやすさとどう調整をとるか。
(--> 注:SC37WG5 NWI の一つに提案されている)
・アプリからの切り口は大きいと思われるが、SC37WG4 は動きが遅い
単体 JIS では扱いにくい
・バイオメトリクスの使い方のシーン--> 何か日本的なものが出てくれば
ISO9241-11(1)(ものの使い方の)文脈、シーズ/ニーズ
・パスポートなど、どの様に使われるのか標準化があっても良い。
JIS Z8521, Wiki
例:指紋照合時にどのように指紋情報を提供する手順になっているかを、
通関の当事者になるであろう人(初めての人、外国人、など)誰でもが判る
ように示す
⑥標準全体について
・標準化の大変さが分かっている人が少ない。
・事業部門で標準化活動に専念するのはキツイ。研究部門でないと難しい。
・標準化には独特な進め方があるが、その進め方が若手には分からなくなってきている。
・標準化のプロセスに詳しい人材が不足
・国際標準化を進める場合、標準化団体内における人脈がない。
・政府の技術マップ、アカデミーマップ
INSTAC はどのような方向で標準化テーマを扱うか、e-Japan のような大きなテーマを
掲げて公募する形式をとるのか?
・日本流アプリケーションから入るのが入りやすいのでは
ISO/国際規格から入るのは大きすぎる
特定部門から入る方が入りやすい
・5~6年前、サイバーテロ対策等、ネットワークセキュリティ関連案件を提案した。
分散型ファイアウオールというべき仕組み。攻撃に対しより強化されてゆく仕組み等。
関連団体:CCC、Telecom-ISAC
・情報と通信の融合化が進展する中で、ITU と関連する標準化テーマが出てくるのでは?
・ISO 先行/ISO 並行事例は少ない
・日本独自のものを国内で洗練して、世界に出す
使いやすい、国内で--> 市場を見出す。誰もやっていないこと、日本流
⑦研究開発フェーズとの連携について
・研究開発終了後標準化すべきものがあるが、プロジェクトを維持することが困難。
以上
〔附属資料
C-2〕
ソフトセミナ資料
世界的な動向について
EUにおけるIT調達ガイドライン
`
`
`
OSSの積極的活用の方針を明示
マイクロソフトによるソースコード開示契約の発表
OSIによるライセンス条項改訂作業の進展
`
`
`
`
OSSとソフトウェア産業の未来
GPL第3版の制定作業が進行中
外部からの知的所有権訴訟に対向する条項の検討
OSSを基にした新しいソフトウェアのOSS化を義務
付ける方針の徹底を検討
INSTAC OSS委員会 委員長 大場 充
(広島市立大学大学院 情報科学研究科)
国内における最近の動向
`
`
Webサーバ構築におけるLinux,
ySQL, PHP等の活用の一般化
`
`
M
`
`
情報システム構築における経費節減を目的とした活用の検討
地方自治情報センターのプログラムライブラリー規約整備
IPA
`
`
Apache,
地方公共団体における取組み
`
`
現状
`
民間企業におけるOSSの活用
`
OSSセンターの設置と活動
`
`
`
`
2006年1月に設立、普及活動を開始
`
`
政府の情報システム調達にOSS活用の方針を明確化
INSTAC OSS委員会 大場
3
4
Copyright (C) 2007 ooba_HCU All Rights Reserve
ライセンス概念に対する正確な理解を広める必要性
供給機構モデルの明確化と理解を広める必要性
ユーザと開発者の役割認識とコミットメントへの理解
を広める必要性
INSTAC OSS委員会 大場
Copyright (C) 2007 ooba_HCU All Rights Reserve
今年度のWG1の活動
活動組織
OSS商用ディストリビュータにおける品質保証の
ヒアリング調査
`
`
親委員会
`
WG1
第2回OSS委員会
NTTコムウェア、日本IBM
OSSを開発している民間企業・団体における品質
保証の実態調査
WG2
OSS品質保証あり方検討
(主査: 保田先生)
ミラクルLinux、ターボLinux
OSSを利用したSI業務を展開している企業の品
質保証に関するヒアリング調査
`
`
5
不透明な供給機構モデルと品質保証責任への疑問
「安いソフトウェア」という迷信
「全てがユーザの自己責任である」との誤解
「勝手に利用し、有料で提供できる」との誤解
「責任をもった保守ができない」との誤解
地方におけるベンダーロックイン問題解決への期待
課題
`
行政におけるOSS活用の方針
`
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現状と課題
OSSの認知度の向上
`
INSTAC OSS委員会 大場
2
Copyright (C) 2007 ooba_HCU All Rights Reserve
`
SEASAR2、TOPPERS、Geronimo、Linux
OSS普及実態調査と問題分析
(主査: 菊田->大場(兼務))
2006年11月27日
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6
INSTAC OSS委員会 大場
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今年度のWG2の活動
ソースコード公開の意義
ひろしまオープンソフトウェアコンソーシアムとの
連携によるOSS認知度調査の実施と分析
`
`
`
`
`
`
中国地方の地方公共団体
中国地方を中心とした企業
`
先進自治体におけるOSS活用事例等に関するヒア
リング調査の実施
`
ソースコードのピアレビューが可能
`
問題発生時の分析が開発者・開発者グループ以外でも
可能
`
札幌市、兵庫県西宮市、広島県福山市、岡山県勝央町
東京ガス、中国電力、三菱農機(島根県)
`
`
`
INSTAC OSS委員会 大場
7
OSSの進化メカニズム
`
OSS
ソフトウェア
A
OSS
ソフトウェア
A’
INSTAC OSS委員会 大場
9
改良
登録
登録
`
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`
企業による提供、ソフトウェア市場による需要と供給の調
整を基礎とした従来型モデルとの対比
OSSを活用したソリューションを提供する
`
`
`
10
`
`
「製品を開発すること」から「製品を利用するために必要
なサービスを提供すること」へのビジネスの構造的変化
`
OSSの普及と利活用の戦略
`
11
OSSを活用したアプリケーションの開発と提供(PHP)
開発したソフトウェアの保守と技術支援サービス
OSSを開発し、関連サービスを提供する
公共財的なソフトウェア、進化型のソフトウェア
OSSの登場によって変化するソフトウェアビジネス
`
`
`
パッケージ化した既存OSSの品質保証とディストリビュー
ション(Linux、Apache、MySQL、PostgreSQL等)
保守と技術支援サービス
開発したソフトウェアをOSSとして提供し、保守
当該OSSのユーザに対する教育・技術支援サービスを提供
INSTAC OSS委員会 大場
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地方のソフトウェア産業
OSSによる供給が適しているソフトウェアの分類
`
`
`
`
ソフトウェア
A’
OSSの新しいソフトウェア供給機構モデルとしての位
置づけと将来像
`
OSSのパッケージングとディストリビューションを核と
したサービスを提供する
`
報告書のまとめ
`
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OSSによって変わるビジネス
OSS
ソフトウェア
A
ソフトウェア
A
ソースコードに基づく問題分析ができる
ライセンス概念によって、変更・修正ができる
属人的または企業に依存しない保守ができる
INSTAC OSS委員会 大場
8
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ソースコードでの品質を確認できる
開発者または開発企業以外でもソースコードの改善ができる
→継続的な品質向上メカニズム
企業や地方公共団体、政府機関におけるOSSとオープンスタ
ンダーズに対するポリシーの明文化
INSTAC OSS委員会 大場
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12
系列下での受注ソフトウェア開発を強いられる企業
` コンピュータ・メーカや大手SIベンダ等の系列下での受託
ソフトウェア開発(下請け)に依存した経営が主体で、労働
集約的な色彩が強い。また、企業規模が小さい。
相対的に低い人件費に依存した産業構造
` 首都圏に比較して低い人件費を強みとした産業構造で
あり、さらに人件費の低い中国やインドの台頭が脅威に
なっている。独自技術の導入や展開が遅れている。
戦略的な技術の蓄積や人材育成が困難な環境
` 平均的企業規模が小さく、資金力が弱いため、人材の育
成に十分な投資ができず、技術の蓄積や人材育成が困
難で、首都圏への人材の流出が起き易く、格差は広がる
傾向が強い。
INSTAC OSS委員会
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地方のソフトウェア産業
ソフトウェアとは
ソフトウェア
公共セクター
広島県内
ユーザ
首都圏
ユーザ
データ
構造
アルゴリズム
文書
プログラム
地域内
ソフトウェア産業
首都圏
ソフトウェア産業
INSTAC OSS委員会
13
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事例1
特許権と著作権
`
発明
書物、論文、音楽、写真
自然法則の応用
有用性・新規性
IBM裁判
IBMは、IBM社製コンピュータを販売するために巨額の
資金を投入してオペレーティング・システムを開発し
ていました。日本の富士通、日立、三菱電機の3社は、
そのプログラムを取得して、似たようなソフトウェア
を自社製品のために開発していました。このことを
知ったIBMは、各社に対して多額の賠償金を請求しま
した。
著作
機械、装置、薬品、製法
新しい思索・創造的活動の表現
INSTAC OSS委員会
15
INSTAC OSS委員会
14
Copyright (C) 2007 ooba_HCU All Rights Reserve
ソフトウェアはどう供給されていたか?
16
システム
インテグレーション
ハードウェア市場
ユーザ
メーカ
ハードウェア
+
基本ソフトウェア
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独禁法とソフトウェア市場の確立
`
ソフトウェア+サービス
INSTAC OSS委員会
`
アンバンドリング
` ハードウェアとそのソフトウェアとを分離して販売
すること。
` ソフトウェアのみを開発し販売することが可能にな
る。
オブジェクトコード・オンリ(OCO)
` ソフトウェアのソースコードを公開すると、市場で
販売されたソフトウェアをコピーし、修正後再販さ
れる危険性が高い。
` ソースコードを公開せず、オブジェクトコードだけ
を製品として出荷すること。
ソフトウェア・ハウス
17
INSTAC OSS委員会
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18
INSTAC OSS委員会
Copyright (C) 2007 ooba_HCU All Rights Reserve
ソフトウェア提供機構としての企業
ソフトウェア市場の確立と供給
システム・インテグレータ
サービス
経営者
•改版要求
•要求仕様
•評価
サービス
ユーザ
z技術者教育
z品質保証
z配布
z構成管理
z要求管理
ソフトウェア市場
ソフトウェア・ハウス
ユーザ
コミュニティ
ユーザ要求
マーケティング部門
ソフトウェア市場
開発者 従
(業員 )
メーカ企業
開発部門マネジメント
ソフトウェア
•機能仕様
•コード
情報提供
販売
SI
改版要求
問題
支援組織
企業組織
INSTAC OSS委員会
19
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事例2
`
INSTAC OSS委員会
20
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経済財と公共財
マイクロソフト訴訟
` マイクロソフトは、同社製基本ソフトウェア
を開発・販売するために巨額の資金を投入し
ていました。しかし、日本の市場では、期待
していたほどソフトウェアの売り上げが伸び
ませんでした。調査の結果、原因のひとつに
違法コピーがあることが判明しました。この
ためマイクロソフトは、日本のユーザに対し
て違法コピーを発見した場合は、裁判所に訴
えることを公表し、実際に複数のユーザが訴
えられ、多額の賠償金を納めました。
INSTAC OSS委員会
21
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これからは....
公共財
経済財(商品)
高値で売れる
(商品性、需要>供給)
必要量供給できる
(需要=供給)
類似品を開発販売することが困難
必要な人、全てに供給可能なこと
(参入障壁の存在)
(供給の普遍性保証)
付加価値が高い
(開発原価<供給価格)
価格とコストが均衡
(開発原価=供給価格)
INSTAC OSS委員会
22
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ソフトウェア・ハブ機構
システム・インテグレータ
ユーザ登録・評価
ハブ機構
メーカ企業
ソフトウェア市場
ソフトウェア・ハウス
23
INSTAC OSS委員会
ソフトウェア登録
ソフトウェア
ハブ
(機構)
機構)
改版要求
要求仕様
Windows
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24
ユーザ・コミュニティ
開発者コミュニティ
Linux
開発者
コミュニティ
配布
改版要求
要求仕様
INSTAC OSS委員会
Copyright (C) 2007 ooba_HCU All Rights Reserve
eタイプとsタイプのソフトウェア
ソフトウェア・ハブの機能・構成
専門家集団
z資格審査
z品質保証
z配布
z構成管理
z要求管理
ユーザ
改版要求
要求仕様
評価
ユーザ登録
ユーザ ・コミュニティ代表
開発者コミュニティ
開発者コミュニティ代表
ソフトウェア登録
時間とともに進化する仕様
変化する動作環境の制約
s-type
配布
e-type
SI
厳密に定義される機能仕様
変化しない動作環境の制約
改版要求
要求仕様
PV
ソフトウェア・ハブ機構
ユーザ・コミュニティ
INSTAC OSS委員会
25
課題
ソフトウェアの開発には巨額の投資が必要になる例が一般
的です。しかし、コピーが容易なので、製造コスト(特
に材料費)がかからないため、安い価格で販売しても、
数多く売れば巨額の富を得ることが可能です。これは、
善いことでしょうか。
`
調査全体の目的
`
`
`
`
`
INSTAC OSS委員会
Copyright (C) 2007 ooba_HCU All Rights Reserve
アンケートの概要
人口規模(N=50)
`
OSS認知度
OSS認知度
システムの現状に関する質問
情報化投資の傾向と見通し
ほか
1,200,000
1,000,000
地域別回収率
`
900,000
800,000
60%
700,000
50%
600,000
40%
500,000
30%
400,000
20%
300,000
10%
200,000
54%
50%
40%
39%
0%
100,000
岡山県
島根県
鳥取県
広島県
山口県
0
C
B
A
各地方公共団体
動機、評価、不満点
動機、評価、不満点
認知度
` 利用経験(OSS利用を検討・利用しない、
利用中止した理由)、利用開始の動機、
利用後の評価と不満点
` 利用意向と分野、情報ニーズ
` 費用負担のあり方
` 提供可能性(期待するメリット、提供条
件、提供したくない理由)
ほか
回答団体は市町村が49で、県が1団体含まれている。
地方公共団体の人口規模をA,B,Cの3種類に分類した。
INSTAC OSS委員会
OSS利用経験
OSS利用経験
OSS利活用に関する質問
`
30%
30
検討しなかった理由
検討しなかった理由
利用しなかった理由
利用しなかった理由
OSS利用意向
OSS利用意向
利用したい分野
利用したい分野
情報ニーズ
情報ニーズ
費用負担のあり方
費用負担のあり方
提供可能性
提供可能性
提供する条件
提供する条件
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知らない
知っている
`
1,100,000
人口
中国地方5県の都道府県および市町村(中国情報通信懇談会より依頼)
へ配布し、50団体から回収した。回収率は約42%であった。
同様の調査は企業に対しても実施し、44社から回答があった。
28
Copyright (C) 2007 ooba_HCU All Rights Reserve
回答団体の特性
電子版アンケート用紙を電子メールで地方公共団体および企業へ配布
し、入力後の電子版アンケート用紙を電子メールにより返信してもらうこ
とにより回収した。(2006年9月~2007年1月)
調査の範囲
`
INSTAC OSS委員会
OSS委員会WG2
ひろしまオープンソフトウェアコンソーシアム
調査方法
`
27
地方公共団体および企業におけるオープンソースソフトウェア(OSS)の
認知度と、その利活用に対する意向を調査し、わが国におけるOSS普
及の課題を明確にする。
調査実施主体
`
`
29
Copyright (C) 2007 ooba_HCU All Rights Reserve
地方公共団体における現状調査(2006年度)
ソフトウェアは高付加価値製品として売られて良い
のか?
`
INSTAC OSS委員会
26
Copyright (C) 2007 ooba_HCU All Rights Reserve
INSTAC OSS委員会
提供したくない理由
提供したくない理由
Copyright (C) 2007 ooba_HCU All Rights Reserve
OSS認知度
情報化投資の傾向と見通し
OSSの認知度(N=50)
減少傾向
12%
増加傾向
14%
減少傾向
16%
増加傾向
20%
やや減少
傾向
10%
やや減少
傾向
20%
やや増加
傾向
22%
ほぼ横ば
い
26%
やや増加
傾向
18%
INSTAC OSS委員会
Copyright (C) 2007 ooba_HCU All Rights Reserve
OSS利用経験
OSSという言
葉の意味、お
よび該当する
具体的なソフ
トウェアともに
良く知ってい
る
36%
OSSという言
葉の意味は
知っている
が、該当する
具体的なソフ
トウェアは良く
知らない
50%
ほぼ横ば
い
42%
過去3年間は「増加」と「やや増加」を合わせた増加の傾向であるのに対し、今後は「ほぼ
横ばい」の投資傾向となる見通しとなっている。
31
OSSなるもの
の存在すら知
らなかった
14%
(b) これからの情報化投資見通し(今
後3年程度)(N=50)
(a) これまでの情報化投資傾向(過去3
年程度)(N=50)
認知度について質問したところ、存在すら知らないと回答した団体が14%あった。
利用経験に関する質問は、OSSという言葉を知っていると回答した残りの86%(43団体)を対
象に質問した。
INSTAC OSS委員会
32
Copyright (C) 2007 ooba_HCU All Rights Reserve
OSSの利用や検討に至らない理由
OSSの利用を検討しない理由(複数回答可 N=16)
OSSの利用経験(N=43)
0
2
4
6
8
10
知的財産権上の問題発生に不安がある
現在利用して
いる
47%
利用を検討し
たこともない
5%
12
2
OSSの利用に踏み切れなかった理由(複数回答可 N=5)
0
1
2
3
1
機能面/性能面でニーズに合わなかった
2
市販/自社開発ソフトウェアに対する経済的な優位性が見つからなかった
Copyright (C) 2007 ooba_HCU All Rights Reserve
3
1
OSS利用を開始した動機
INSTAC OSS委員会
4
6
Copyright (C) 2007 ooba_HCU All Rights Reserve
OSSの評価(N=20)
8
10
12
14
0%
10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%
100
%
1
機能、使い易さ、処理能力などの面
9
信頼性、セキュリティの堅牢性などの面で魅力を感じたから
信頼性、セキュリティーの堅牢性などの面
0
導入コスト、運用コストなどの面
2
12
経済面で優位だったから
拡張性、保守性などの面
3
世の中で広く利用されており安心できたから
その他
8
開発外注業者に強く薦められたから
期待以上
3
実験的に利用してみたかったから
その他
1
OSSを利用した全般的評価
2
機能、使い易さ、処理能力などの面で魅力を感じたから
特定のベンダへの依存度を下げたかったから
3
技術者の養成や利用者の教育が大変そうだった
開発外注先や運用アウトソース先が賛成しなかった
OSSの利用を開始した動機(複数回答可 N=20)
多様なサービスが実現できるから
2
将来的に継続して存在するかどうか不安があった
34
6
5
知的財産権上の問題発生に不安があった
0
5
まだまだ導入事例が少ないので不安があった
有償でサポートをしてくれる適切なベンダが見つからなかった
INSTAC OSS委員会
4
2
市販/自社開発ソフトウェアと比較するのに十分な情報が得られなかった
利用している(していた)団体は47%と約半数である。無回答の30%も、ほとんどが検討しな
い理由を回答していることから、利用はしていないものと推測される。利用していたが現在は
利用していない団体が中止した理由は「トラブルやバグが解決できなかった」ためである。
INSTAC OSS委員会
Copyright (C) 2007 ooba_HCU All Rights Reserve
期待通り
期待外れ
無回答
多くの面で、評価は「期待通り」が多い。コスト面では「期待以上」と回
答した団体もある一方、拡張性や保守性などの面では「期待外れ」が
30%あった。
2
経済面の優位性が最も大きな理由。次いで信頼性、セキュリティの
堅牢性の魅力、開発外注業者の薦めを理由に挙げるところが多い。
35
導入事例が少ない
ことが利用や検討に
至らない大きな理由
である。
12
技術者の養成や利用者の教育が大変だから
開発発注先や運用アウトソース先が賛成しない
14
2
まだまだ導入事例が少ないので不安がある
かつて利用し
たことがある
が、現在は利
用していない
2%
利用を検討し
たことはある
が、利用する
に至らなかっ
た
16%
33
12
10
検討しようにも情報が少なすぎる
無回答
30%
36
INSTAC OSS委員会
Copyright (C) 2007 ooba_HCU All Rights Reserve
OSS利用意向
OSSを利用して不満な点
OSSを利用しての主な不満点(複数回答可 N=20)
0
2
4
6
8
10
5
導入・運用の有償サポートをしてくれるベンダーが少ない
7
バグなどに対する責任の所在が不明で、対応が遅い
6
バージョンアップが頻繁にあり過ぎる
利用する可能
性は低いが、
継続的に調査・
検討はしたい
38%
5
将来も継続して存在するかどうか不安がある
3
知的財産権上の問題が発生しないか不安がある
11
技術者の養成やユーザーの運用教育が難しい
その他(なし)
1
無回答
1
利用意向について質問したところ、「利用する可能性は低いが、継続的に調査・検討はした
い」団体が38%と最も多く、「利用に向けて前向きに調査・検討したい」団体と合わせると約6
割が調査・検討を考えている。
技術情報の少なさ、技術者養成やユーザの運用教育の難しさが不
満な点として多く挙げられた。どちらも、半数の団体が指摘している。
INSTAC OSS委員会
37
当面新たに利
用する可能性
はなく、調査・
検討もしない
34%
利用に向けて
前向きに調査・
検討したい
26%
10
利用環境、導入・設定手順など、利用できる技術情報が少ない
OSSの利用意向(N=50)
無回答
2%
12
Copyright (C) 2007 ooba_HCU All Rights Reserve
INSTAC OSS委員会
38
Copyright (C) 2007 ooba_HCU All Rights Reserve
OSSに関する情報ニーズ
利用を検討したい分野
OSSの利用を検討したい分野(複数回答可 N=33)
OSSに関する情報ニーズ(複数回答可 N=33)
0
5
10
15
20
25
0
21
サーバOS
開発言語
WAS(アプリ・サーバ)
10
信基盤(DNS、LDAPサーバなど)
10
19
13
開発者コミュニティに関する情報
9
技術研修/運用教育などセミナに関する情報
14
導入事例の情報
14
デスクトップ・アプリ
23
障害・トラブルの発生事例、その復旧対策に関する情報
2
23
関連書籍や雑誌等の内容・刊行案内
1
無回答
サーバOSとしてや、コラボレーション系のアプリケーション分野で利用を検討したい意見が
多い。現在OSSを利用している団体のうち、サーバOSとして利用している団体は多いが、コ
ラボ系アプリ分野ですでに利用している団体は1団体のみである。
INSTAC OSS委員会
Copyright (C) 2007 ooba_HCU All Rights Reserve
OSS利用の費用負担のあり方
20%
40%
ディストリビューション
INSTAC OSS委員会
40
80%
20
有償
無回答
34%
13
2
著作権上問題がないことを第3者が保証
してくれること
条件が整え
ば提供しても
良い
26%
6
8
10
12
14
8
保守サービスや技術サポートを第3者が
引き受けてくれること
その他
4
12
1
提供したくな
い
40%
1 4
ドネーション(寄附)
無回答
保守サービスについては8割以上が有償と考えている。昨年度の同様の調査の結果では、
OSS利用の費用に関して一部負担を容認する意見が半数以上あったが、保守サービスや技
術サポートを前提に考えていたと推測される。
INSTAC OSS委員会
0
ぜひ提供した
い
0%
04
28
39
無料
100%
OSSとして提供する可能性(N=50)
5 03
18
6
Copyright (C) 2007 ooba_HCU All Rights Reserve
CSSとして提供できる条件(複数回答可 N=13)
60%
26
技術サポート
3
提供可能性
42
ライセンス(利用許諾)
7
導入事例、障害・トラブルの発生事例、復旧対策に関する情報、利
用可能環境、導入・設定手順などに関する情報へのニーズが大きい。
OSS利用の費用負担のあり方(N=50)
41
20
12
利用者コミュニティに関する情報
8
保守サービス
22
18
有償サポートを提供しているベンダに関する情報
コラボ系アプリ
デスクトップOS
0%
25
17
バグ/セキュリティーホール、その対処法に関する情報
15
39
20
18
バージョン/ディストリビューション間の差異比較情報
業務系アプリ
無回答
15
利用可能環境、導入・設定手順などに関する情報
12
DBMS
その他(分野の特定なし)
10
利用に関する知的財産権上の注意事項
5
開発環境/フレームワーク
5
入手・利用可能なOSSの用途毎の一覧表
6
Copyright (C) 2007 ooba_HCU All Rights Reserve
開発したソフトウェアをOSSとして提供す
ることに関しては、「提供したくない」が
40%であった。
42
INSTAC OSS委員会
Copyright (C) 2007 ooba_HCU All Rights Reserve
公的機関・NPOが解決すべき課題
`
`
`
`
`
どのようなOSSがどこで使用されているかまとめ、公開してほしい。
まだまだ認知度が低いため、初めて聞いた人にもわかりやすいセミ
ナー等を開催し、導入事例を紹介するとともに、サポート可能な事
業者の紹介も行うべきである。
OSSは製品不具合時のサポート面に不安が残るため、有償のサポート
体制の充実が普及・推進に必須と考えている。運用保守体制に不安
があるようであれば、安定運用が義務付けられたシステムにはOSS導
入はあり得ない。
OSSの更なる普及・促進のためには政府機関が使用する情報システム
に関し、積極的にOSSを導入していくことが必要と考える。政府機関
が積極的に採用することにより、ベンダー各社の保守体制、OSSに対
する技術レベルも必然的に向上するものと考えられるからである。
利用可能なOSSの情報提供(機能、入手先、導入事例、導入・設定手
順、サポート実施ベンダ情報等)及びヘルプデスクを整備する。
43
INSTAC OSS委員会
Copyright (C) 2007 ooba_HCU All Rights Reserve
自己紹介
ソフトウェアエンジニアリングの動向
及び
オンラインドキュメンテーション
„
„
慶應義塾大学理工学部
情報処理学会情報規格調査会
SC7専門委員会委員長
山本 喜一
„
„
慶應義塾大学理工学部情報工学科
大学院理工学研究科開放環境科学専攻
ソフトウェア工学,ヒューマンインタフェース
オンラインドキュメンテーション
バーチャルキーボード
情報処理学会情報規格調査会
SC7(ソフトウェア技術)専門委員会委員長
SC7/WG2(ドキュメンテーション)主査
SC35(ユーザインタフェース)専門委員会委員長
ISO/IEC JTC1/SC35/WG2 (Graphical Interface)
Convener
日本工業標準調査会標準部会 情報技術専門委員
会委員
2007-07-27
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
Softwareengineering seminar
2
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
ISO/IEC JTC 1/SC 7
„
http://www.iso.org/
„
„
„
„
„
„
2007-07-27
ソフトウェア技術の国際規格
„
Site map
About ISO, ISO’s structure
Technical committees
JTC 1
JTC 1/SC 7
ISO/IEC JTC1 SC7
Software and Systems Engineering
„
SC7 TERMS OF REFERENCE
Standardization of processes, supporting tools and supporting
technologies for the engineering of software products and systems
„
http://www.jtc1-sc7.org/
Softwareengineering seminar
3
Proposed new terms of reference
Standardization of processes, methods and
supporting technologies for the engineering and
management of software and systems
throughout their life cycles
2007-07-27
Softwareengineering seminar
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
SC 7 への参加国,組織
„
„
„
„
„
2007-07-27
SC7 History
議長 Francois Coallier カナダ
幹事 Witold Suryn
カナダ
Pメンバ 34カ国
Oメンバ 19カ国
リエゾン ISO/IEC 14組織
Aリエゾン 8組織
Cリエゾン 4組織
Softwareengineering seminar
4
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
„
„
„
1987 - Formation of JTC1/ SC7
1990 - First Business Plan published
1991:
„
„
„
„
„
„
„
„
„
„
5
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
2007-07-27
Terms of references broadened to Software Systems
First Business Planning Workshop
Vocabulary and BPG SWG established
1998:
„
„
Name changed to Software Engineering
Publication of ISO/IEC 9126
1995 - Publication of ISO/IEC 12207
1997:
Transfer of ODP and E-LOTOS projects from SC33
Process architecture
2000 - Name changed to Software and System Engineering
2005 - Publication of ISO/IEC 20000
Softwareengineering seminar
6
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
Presentation By SC7 Chairman
By SC7 Chairman
François Coallier
François Coallier
Presentation By SC7 Chairman
François Coallier
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
WG (1)
WG (2)
WG2(ソフトウェア文書化:
Systems & Software documentation)
WG4(ツールと環境:Tool and Environment)
WG19で対応
WG 6(評価とメトリクス:
Evaluation and Metrics)
WG 7(ライフサイクル管理:
Life cycle Management)
WG10(プロセス評価:Process Assessment)
WG12(機能的規模測定法:
Functional Size Measurement)廃止
⇒WG6で対応
„
„
„
„
„
„
2007-07-27
Softwareengineering seminar
„
„
„
„
9
WG19(ODPとモデリング言語:Open
Distributed Processing and Modelling
Language)
ODP SG
WG20 (ソフトウェア技術知識体系:
SWEBOK)
WG21 (ソフトウェア資産管理プロセス:
Software Asset Management Process)
WG22(用語:Software and Systems
Consolidated Vocabulary)
2007-07-27
Softwareengineering seminar
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
活動状況
WG(3)
„
„
„
„
„
2007-07-27
10
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
WG23(システム品質の運営管理:
Systems Quality Management)
WG24(小規模企業向けソフトウェアライフサ
イクルプロファイルと要領:
Software Life Cycles Profiles and Guidelines for
Very Small Enterprises)
WG25(ITサービス管理:
IT Service Management)
WG42(アーキテクチャ:Architecture)
JWG TC54(ユーザビリティのための共通工業
様式:Common Industry Format for Usability)
Softwareengineering seminar
11
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
„
„
2007-07-27
発行済み規格
2007年6月現在
97編
作業中プロジェクト
2007年6月現在 27件
Softwareengineering seminar
12
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
国内組織
„
„
情報処理学会情報規格調査会
http://www.itscj.ipsj.or.jp/
SC 7 専門委員会
„
2007-07-27
WG2 Systems and Software Documentation
„
„
WG2, WG6, WG7, WG10, WG19, WG19/SG,
WG20, WG21, WG23, WG24, WG25
Softwareengineering seminar
13
„
ソフトウェア開発に伴って生成される文
書及びユーザ文書に関する規格の開発
情報規格調査会 SC7/WG2
INSTAC オンライン
ドキュメンテーション委員会
2007-07-27
Softwareengineering seminar
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
発行済み規格
„
„
„
„
„
„
2007-07-27
規格の再構成
ISO 9127:1988 Information processing systems -- User
documentation and cover information for consumer software
packages
JIS X 0151 流通ソフトウェアパッケージの利用者用文書及び外装
表示
ISO/IEC 15910:1999 Information technology -- Software user
documentation process
Target
Software & Life Cycle
Documentation
Managers
ISO/IEC 26511
ISO/IEC 26521
Acquirers & Suppliers
ISO/IEC 26512
ISO/IEC 26522
Testers & Assessors
ISO/IEC 26513
ISO/IEC 26523
Designers & Developers
ISO/IEC 26514
ISO/IEC 26524
Audience
ISO/IEC 6592:2000 Information technology -- Guidelines for the
documentation of computer-based application systems
JIS X 0126:2001 応用ソフトウェアの文書化要領
ISO/IEC 18019:2004 Software and system engineering -- Guidelines
for the design and preparation of user documentation for application
software
ISO/IEC TR 9294:2005 Information technology -- Guidelines for the
management of software documentation
ISO/IEC 15289:2006 Systems and software engineering -- Content of
systems and software life cycle process information products
(Documentation)
Softwareengineering seminar
User Documentation
15
2007-07-27
Softwareengineering seminar
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
„
„
„
16
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
進行中のプロジェクト
„
14
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
オンラインドキュメンテーション
ISO/IEC WD 26511 Requirements for managers
of user documentation
ISO/IEC NP 26512 Requirements for acquirers
and suppliers of user documentation
ISO/IEC CD 26513 Requirements for testers and
assessors of user documentation
ISO/IEC FCD 26514 Requirements for designers
and developers of user documentation
„
„
アプリケーションの多様化
ユーザ層の拡大
„
ヘルプ(ユーザ文書)の
重要性の増大
紙の文書
スクリーンで見る形態へ
2007-07-27
Softwareengineering seminar
17
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
2007-07-27
Softwareengineering seminar
18
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
ユーザ文書の問題点
オンラインヘルプの動的生成
一般アプリケーションへ向けて
メーカー
利用するユーザ
オンライン文書
ブラウザ(要求)
動的にヘルプを
テクニカルライター
ユーザ
ユーザのスキルレベル
2007-07-27
生成
表示
(項目が膨大)
(静的に記述)
Softwareengineering seminar
19
2007-07-27
ユーザ
文書
ヘルプシステム
Softwareengineering seminar
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
対象アプリケーション
„
GUIベース
„
一般的なアプリケーション
„
20
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
ヘルプシステムの設計方針
メニューバー
OpenOffice.org
„
„
„
„
Calc
Writer
Impress
Draw
セル
表計算
ワープロ
プレゼンテーション
図形描画
表を挿入する
GUI構成要素,
機能が決定する
2007-07-27
Softwareengineering seminar
21
2007-07-27
Softwareengineering seminar
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22
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
ファクトベースのメタ定義
ファクトベース
オンライン文書の構成に必要な断片情報
ファクトベースはXML記述
アプリケーションの機能
機能
XMLスキーマ用言語
=対象+操作
対象
操作
„
„
GUI
デバイス情報
基本操作
„
„
再利用可能
2007-07-27
Softwareengineering seminar
23
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
2007-07-27
“XML Schema”
ヘルプシステム構築の枠組みを確立
妥当性検証
文書化
編集の補助
Softwareengineering seminar
24
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
機能のメタ定義記述例(一部)
2007-07-27
Softwareengineering seminar
機能の記述例
25
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26
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
シナリオの記述方法
ファクトベースの多言語対応
言語依存要素は外部ファイルに記述
言語指定
タイトル
文章
アプリケーションの機能
対象
画像
GUI
関連リンク
操作
デバイス情報
基本操作
ヘルプの構成を記述するファイル
2007-07-27
Softwareengineering seminar
27
2007-07-27
Softwareengineering seminar
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
シナリオの作成
シナリオの記述例とヘルプ例
1.
2.
3.
„
2007-07-27
28
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
テクニカルライタが操作手順を対象ア
プリケーション上で実行する.
必要ならば図をキャプチャして追加す
る.
手順に従った補足記述追加等のシナリ
オ編集を行う.
最小限の情報を記述
Softwareengineering seminar
29
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2007-07-27
Softwareengineering seminar
30
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
シナリオジェネレータの実装
イベント及び表示画面の取得
„
アプリケーションのイベント及び表示
画面保存イベントを取得
„
„
„
2007-07-27
CalcのイベントはフレームワークAPIを
利用
取得したイベントをファンクションに
変換
ファンクションを組み合わせてシナリ
オを作成する
Softwareengineering seminar
31
2007-07-27
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
Softwareengineering seminar
32
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
操作によるシナリオ生成
生成したシナリオとヘルプの例
2007-07-27
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
Softwareengineering seminar
34
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
シナリオ自動実行
„
„
„
2007-07-27
作成済みのシナリオを多言語環境で実行
シナリオ内に言語入力がある場合の対処
作成済みシナリオのステップ実行による,
より詳細なシナリオ確認・修正
Softwareengineering seminar
35
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
ヘルプシステムの実装
多言語対応シナリオの生成
要求
(スタイル,言語)
Scenario
表示
ユーザ
(ブラウザ)
2007-07-27
Softwareengineering seminar
37
2007-07-27
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
Help
ファイル
(HTML)
XML
ファクトベース
XSL
スタイルデータ
Tomcat(サーバ)
Softwareengineering seminar
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Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
ファクトベースの記述例
2007-07-27
Softwareengineering seminar
39
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
表形式ファクトベース記述
„
2007-07-27
ファクトベース記述のインタ
フェース
表形式からXML形式へ変換
Softwareengineering seminar
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
41
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
2007-07-27
Softwareengineering seminar
42
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
用語・概念解説
„
用語・概念の解説
„
„
„
リンクジェネレータ
„
用語辞書を作成する
オンラインヘルプの記述からリンク
„
„
ヘルプと用語辞書とのリンク付け
„
„
„
自動
手動
„
„
2007-07-27
リンク作成時の情報
状況をユーザに提示
Softwareengineering seminar
43
新規シナリオ,ファクト <link id=“α”>を<link id =“β”>に
変換
修正シナリオ,(ファクト)
新規用語エントリ
id=“α”
id=“β”
2007-07-27
Softwareengineering seminar
44
リンクジェネレータ
シナリオ,ファクト
„
„
リンクルール
時間情報
„
リンクを作成した時間
シナリオ
ファクト
用語エントリ
„
2007-07-27
テキスト
・・・
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
リンク作成時の情報
„
フィールド
・・・
リンクつきテキスト修正機
能
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
„
フィールドをテキストに変換
用語が含まれているシナリオ,ファクトのリ
スト
Softwareengineering seminar
45
シナリオ
ファクト
リンクジェネレータ
用語
エントリ
2007-07-27
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
情報
用語
エントリ
Softwareengineering seminar
情報
46
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Webアプリでのファクト自動生成
2007-07-27
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
Softwareengineering seminar
48
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Webアプリでのファクト自動生成
2007-07-27
Softwareengineering seminar
49
Webアプリでのファクト自動生成
2007-07-27
Softwareengineering seminar
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
オンラインドキュメント
Webアプリでのファクト自動生成
„
„
„
„
„
„
自動生成のための枠組みの提案(NP)
ファクトベース
シナリオジェネレータ
リンクジェネレータ
作業フローに基づくシステムのとき有効
な操作マニュアル
ドキュメンテーション主体の移動
„
2007-07-27
Softwareengineering seminar
51
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
50
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
2007-07-27
メーカ⇒ユーザ
Softwareengineering seminar
52
Copyright (C) 2007 yamamoto_Keio University All Rights Reserve
〔参考資料
D-1〕
資料7-1
平成19年度工業標準化業務計画(総論)
平成19年5月11日
日本工業標準調査会標準部会
1.目的及び趣旨
本総論は、日本工業規格(JIS)の制定・改正に関する平成19年度業務計画
の基本的な考え方及び重点的取り組み、並びに工業標準の策定システムの品質
向上に向けた基盤整備についてとりまとめたものである。
国際標準化への取り組みについては、現在、国際標準化アクションプランの
見直しを行っているところである。本工業標準化業務計画と国際標準化アクシ
ョンプランを併せて国内外の標準化活動を一体的、戦略的に推進していくこと
とする。
2.基本的な考え方
(1)JIS 制定後の活用を見据えた重点化・優先順位付け
JIS を制定すること自体を目的とするのではなく、制定後の産業界、消費
者などユーザサイドにおける JIS の活用の見通しなどを踏まえ、産業、社会、
経済等への波及効果が大きいと見込まれる JIS について優先的かつ重点的に
取り組むこととする。また、既存の JIS の5年毎の見直しにおいては、産業、
社会、経済等の観点から一定の使命を達成し、使用されていないと考えられ
るものについては廃止する。
(2)官民の役割の明確化
政府は、
(財)日本規格協会(JSA)等と連携し、標準化に携わる人材育成、
民間標準化活動の支援を行うとともに、社会的ニーズが高い案件の標準化に
重点化する一方で、製品等の競争力強化につながるような標準化活動は産業
界が中心的役割を果たすべきである。この官民の役割分担を原則として取り
組むこととする。
3.工業標準化の重点的取り組み
(1)社会ニーズへの的確な対応
JIS 制定により社会に大きな影響を与えることが見込まれるものについて、
官民の役割分担及び国際標準化との適切な連携を考慮しつつ、積極的に JIS
化を促進する。具体的には以下の分野がある。
- 89 -
(a)福祉・安全・環境など公共福祉分野の標準化
福祉・安全(消費者安全を含む)
・環境など公共福祉分野の標準化は、社
会基盤の拡充・強化に大いに寄与するものであるが、製造事業者等だけのイ
ンセンティブでは進みにくいものについては、政府として、(独)製品評価技
術基盤機構、(独)産業技術総合研究所等における取組との連携を強化して積
極的に標準化を進める。
特に、消費者保護、高齢者・障害者配慮の視点を反映した JIS の整備を推
進するために、引き続き消費者の JIS 策定プロセスへの参加を促進するとと
もに、高齢者の身体特性や障害者の不便さを考慮し、これら高齢者や障害者
が使用する製品や施設を使いやすいものとする製品設計の促進を目的とし
て、高齢者・障害者配慮設計指針(アクセシブルデザイン)の標準化を推進
する。
また、平成14年4月に策定され、平成17年3月に改訂された「環境
JIS の策定促進のアクションプログラム」
〔3R(リデュース、リユース、リ
サイクル)配慮製品、設計・製造段階における環境配慮、地球温暖化対策(省
エネルギー対策含む)、製品に係る有害物質対策、環境汚染(大気、水質等)
対策等を目的とした標準化の推進〕に基づき、環境 JIS の制定・改正、ISO/IEC
への国際提案、標準化のための調査研究等を強力に実施する。
(b)強制法規に活用される JIS の整備
WTO/TBT 協定の発効以降、基準認証制度に係る基準及び適合性評価手続き
の国際整合化、簡素化等による市場アクセス向上のための取り組みが求め
られ、「規制改革・民間開放推進 3 か年計画(再改定)(平成 18 年 3 月 31
日閣議決定)」においても、関係府省が連携して可能な限り JIS と技術基準、
政府調達基準等との整合化を図ることが求められている。
したがって、平成 19 年度は、電気用品安全法、薬事法等の技術基準、調
達基準等に活用することができる JIS を整備する。
(c)産業基盤の強化に資する標準化
用語・記号、共通的試験方法、人間工学等業種横断的技術分野などの基
盤的分野、機械安全・労働安全などの産業の安全確保につながる分野につ
いて、産業基盤の強化を図る観点から JIS を制定する。
(2)我が国の産業競争力の強化及び産業発展に資する分野の工業標準化の推進
新技術分野、新製品に係る標準化は、市場獲得において重要な役割を果たす
ことは言うまでもない。当該新技術等の市場が全世界である場合、最終的には
国際標準化を目指すべきであるが、それに至るステップとしてJISを積極的に活
用する。また、世界的に我が国しか産業が存在しない分野については、産業発
展の観点からJISを制定する。具体的には以下の分野がある。なお、これらの分
類は時間的に必ずしも固定的なものではなく、国際的な環境の変化等に応じて
柔軟に対応していくことが重要である。
(a)国際標準化と一体的に進める標準化
新技術・新製品開拓のための標準化に際しては、当該技術のさらなる応
用の拡大、普及、産業化の推進による我が国先端技術の継続的リード等か
ら、国内標準化と国際標準化を同時並行で進めた方が効果的な場合がある。
そのような場合には、国際標準化と同時に JIS 化を推進する。
また、国際標準化を進める上で、関係各国の理解を得るために国内標準
化の実績を示す必要がある場合、及びファストトラック(迅速法)によっ
て迅速に国際標準化を進める場合には、国際標準化に先行して JIS 化を行
う。
さらに、第3期科学技術基本計画の重点推進4分野(ライフサイエンス、
情報通信、環境、ナノテクノロジー・材料)及び推進4分野(エネルギー、
ものづくり技術、フロンティア、社会基盤)の8分野を中心として、研究開
発プロジェクトとの連携を強化し、研究開発段階からの標準化を着実に実
施するとともに、既に行われた研究開発プロジェクトの成果の標準化を支
援し、JIS の制定・改正が必要なものについては、国際標準の作成・提案・
制定と一体的に計画的に推進していく。
(b)国際競争力強化等のための国際規格の国内導入促進
既に制定されている国際規格のうち、JIS 化をすることで我が国企業の
国際競争力の強化に資すると考えられる場合には、翻訳等により国際規格
と一致した JIS 化を推進する。また、既に JIS が存在するが、制定された
国際規格の内容がより適切と判断される場合は、国際規格と整合するよう
に JIS を改正するか、又は、JIS を廃止し、国際規格を翻訳して JIS 化す
る。
(c)我が国の産業発展に資する標準化
我が国には産業が存在するが、技術的特性等により海外と日本の産業で
標準化の考え方が相違し、国際標準化としてのつながりが乏しい産業や海
外には同様の産業がほとんど存在しない産業においては、国際標準化の促
進が容易ではなく、また、実効的な意味も少ない。そうした産業について
は、部品・資材などの互換性や品質確保など国内の産業発展の観点から必
要な JIS 化を推進する。
4.工業標準の策定システムの品質向上、ニーズ把握に向けた基盤整備
(1)JIS 原案作成から JISC 審議までの進捗管理及び規格調整体制の促進
JIS 原案作成マニュアルに基づく、事前調査制度を徹底し、JIS 原案作成
の動向を的確に把握するとともに、申し出、報告により JISC での事務処理
段階となった原案については、それらの原案が迅速に処理されるよう進捗
管理を推進する。また、JIS 原案の品質水準を向上させるため、原案作成委
員会の幹事等も参画した(財)日本規格協会の規格調整分科会体制の一層
の充実を図る。
(2)適合性評価に対応した製品規格等の整備等
(a)新 JIS マーク表示制度への対応
新 JIS マーク表示制度に対応して、既存の製品規格の適合性評価が適切
に運用できるよう必要な見直し・改正を行うため、JSA、関係団体等と連
携し、作業方針・作業計画を整備・促進し、もって JIS の一層の利用拡大
を図る。
(b)試験事業者登録制度(JNLA)への対応
上記(a)と同様に、JNLA 制度に対応して、制度の適切な運用に資する製
品規格及び試験方法規格の見直し・改正を必要に応じて推進する。
参考(構成変更)
これまで毎年作成してきた「前年度標準化業務実績」、「当該年度標準化業務
計画」及び「当該年度標準化審議計画」について、以下の構成に変更した。
① 標準化業務計画の国際標準化活動計画と国際標準化アクションプランに重
複が見られるため、国際標準化活動については、国際標準化アクションプラ
ンに一元化を図った。
② 「前年度標準化業務実績及び当該年度標準化業務計画」と「当該年度工業標
準化審議計画」の2冊構成を、「当該年度標準化業務計画」に一体化した。
平成19年度業務計画(各論)(抄)
Ⅲ.情報電子分野
1.基本方針
情報電子分野は、情報、電子、産業オートメーションの3技術専門委員会の
もとで、1,198件の日本工業規格(JIS)、標準仕様書(TS)、標準報
告書(TR)を所掌している。
平成18年度に制定したJISは、情報分野16件(暗号モジュールにおけ
るセキュリティ要求事項及び試験要件、ユーザ操作におけるアイコン及び機能、
XMLと連携するデータベース言語SQL等)、電子分野12件(低圧サージデ
バイスの選定及び適用基準、フェライト磁心の試験方法、光伝送用半導体レー
ザモジュール信頼性評価方法等)、産業オートメーション分野10件(製造用ソ
フトウェア相互運用のためのケィパビリティプロファイリング-枠組み、数値
制御旋盤及びターニングセンタ-検査条件、工作機械試験方法通則等)となっ
ている。また、改正したJISは、情報3件、電子4件、産業オートメーショ
ン6件である。
情報電子分野は、技術革新に伴う産業発展が目覚ましい分野であり、国際的
に競争力を有する企業が存在している。したがって、平成19年度についても、
産業競争力の強化や産業発展に資する工業標準化を重点的に推進する。また、
社会基盤の拡充・強化につながる社会ニーズ分野の標準についても着実に推進
する。
重点分野ごとの代表例を以下に示す。
2.重点的取り組み
(1) 社会ニーズへの的確な対応
(a) 福祉・安全・環境など公共福祉分野の標準化
-JIS B 0139 複写機・複合機-図記号(改正)
<改正内容>
コピーやプリンタ、ファクシミリ機能を含む複合機を使用者が操作すると
きの支援のための図記号について新機能などの拡充をおこなう。
<期待効果>
メーカに普及することにより、共通の図記号が製品で使われることで、高
齢者や子供などを含め使用者の混乱なく操作性が良くなることが期待でき
る。
(c) 産業基盤の強化に資する標準化
-産業用ロボット-安全要求事項 第1部:ロボット(制定)
<制定内容>
JISとISOとの整合を図るためその内容及び番号体系を変更する。旧
規格との変更内容は機械安全に関する上位規格との整合をはかり、人とロボ
ットの距離、人とロボットの協調運転に関する要求事項等を追加する。
<期待効果>
国際規格に整合した新たな機械安全に関する内容が取り入れられ、より実
効性のあるリスクアセスメントが行いやすくなり、労働者の安全確保や生産
設備の安定操業に寄与する。
(2)
我が国の産業競争力の強化及び産業発展に資する分野の工業標準化の推
進
(a)
国際標準化と一体的に進める標準化
-デジタル印刷機の仕様書様式(制定)
<制定内容>
デジタル印刷機の仕様書様式と記載内容、及び性能等の試験方法等につい
ての業界標準をJIS化する。
<期待効果>
デジタル印刷機の利用者における認知度及び理解度を高めることで需要
の拡大が期待される。その後、国際標準化を検討する。
(b)
国際競争力強化等のための国際規格の国内導入促進
-近距離通信用インタフェース及びプロトコル(3規格・制定)
<制定内容>
日本からの提案により近距離(10cm以内)で機器間のデータ交換を行
うためのプロトコル、データ交換方法、試験方法等を国際標準化したものに
ついて、JISを制定する。
<期待効果>
決済、交通機関や建物への入場時の個人認証、デジタル著作権の管理など、
携帯型の機器と連携した種々なサービスへの利用拡大が期待される。
-電子タグ(RFID)と読み取り装置間のインタフェースの規格(6規格・
制定)
<制定内容>
電子タグ(RFID)と読み取り装置間のデータ交換及びパラメータ定義
等を規定している。
<期待効果>
電子タグ(RFID)の基本的なインタフェースが規格化されることによ
り、利用者、供給者の理解が高まり用途の拡大が期待される。
-自動認識とデータ取得(RFIDを含む)に関する用語(3規格・制定)
<制定内容>
バーコード・電子タグ(RFID)等の自動認識とデータ取得に関する用
語の定義を規定する。
<期待効果>
用語の定義が標準化されることによりメーカ・使用者の間の理解が進み普
及が期待される。
-国際符号化文字集合(制定)
<制定内容>
対応する国際規格は、情報システム間の情報交換に用いる文字コード(U
CSコード)として、我が国の文字を含む多国の言語の文字コードを規定し
ている。我が国から提案したJIS第3水準漢字、JIS第4水準漢字が対
応国際規格に反映されたことから、JISも国際規格と整合を図り、標準化
を行う。また、対応国際規格がパート制を廃止したことに伴い、JISの番
号体系の変更を併せて行う。
<期待効果>
UCSコードは、コンピュータの内部処理、システム間の情報交換等にお
いて利用が拡大している。本標準化により情報処理における利用可能な文字
が拡大される。
-ソフトウェア製品の品質 第2部:外部測定法(3規格・制定)
<制定内容>
ソフトウェア製品の品質を測定するため、提案依頼書、要求定義書、設計
仕様書、ソースコードなどの段階での測定方法、システムとして統合した状
態での測定方法、利用状況における利用効果の測定方法を標準化する。
<期待効果>
ソフトウェア製品の品質における各種要件、確認方法の標準化により、
ソフトウェア製品の信頼性向上が期待される。
-文書スキーマ定義言語(DSDL) 第3部
規則に基づく検証(2規格・
制定)
-OWLウェブオントロジ言語-意味論及び抽象構文(制定)
<制定内容>
XML文書の構造を検証し、他のアプリケーションへの効率的なデータ変
換を行うため、文書構造を定義する言語を標準化する。また、XMLではタ
グは自由に定義することが可能なため、システムによって同じ意味のタグが
異なる表記で使用されることなどが想定される。システム間での相互運用の
ため、タグの関連や意味の記述等を標準化する。
<期待効果>
XMLデータの異なるシステム間での利用が可能となり、効率的なデータ
の二次加工、再利用が図られる。
-JIS X 3002 電子計算機プログラム言語COBOL(改正)
-JIS X 3001-1 プログラム言語 Fortran 第1部:基底言語(改正)
<制定内容>
対応国際規格の改正を踏まえて、事務処理用に開発されたプログラミング
言語であるCOBOL、科学技術計算の用途に向けたプログラミング言語で
ある Fortran について、対応国際規格を翻訳し、JISを改正する。
<期待効果>
プログラミング言語は、システム開発における基盤技術である。国際規格
を踏まえて改正により、最新の技術動向を踏まえたシステム開発が可能にな
るとともに、独自の記法を抑制し国際間で互換性のあるシステム開発が実現
される。
-マイクロマシン/MEMS技術の専門用語(制定)
<制定内容>
日本から提案し国際標準化となった。マイクロマシン技術のうちMEMS
(微小電気機械デバイス)に関する用語の定義を規定し、その意味を解説す
る。
<期待効果>
MEMS技術は幅広い分野において急速に実用化されつつあるが、用語の
定義をJISとして統一することにより、これらの異分野にまたがる研究や
開発において混乱なく意思疎通が図れ、技術の開発普及が促進できる。
-光伝送用能動部品-パッケージ及びインタフェース標準等(14規格・制
定)
<制定内容>
IECにおける光能動部品の規格体系が変更されたことに伴う、規格の技
術体系変更に対応して、光伝送用トランシーバ、半導体レーザモジュールな
どの形状・寸法や試験・測定方法等についての規格を制定する。なお、これ
らの国際規格の制定では日本が大きな貢献をしている。
<期待効果>
国際標準に対応した国内規格とすることで、ユーザを含めた関連業界にお
ける関連製品の普及を促進する。
-JIS C 6701 水晶振動子通則(改正)
-JIS C 6710 水晶発振器品目別通則(改正)
-JIS C 6950 水晶フィルタ通則(改正)
<改正内容>
IECの上記3つの国際規格について、日本が中心的役割を果たして特
性・性能等に係る事項を追加するなど改正を行ったが、それをJISにおい
ても反映させるため改正する。
<期待効果>
水晶振動子等の特性試験等について明確化がなされるため、ユーザ等関連
業界における水晶関連製品の普及が期待できる。
-ディペンダビリティ管理(3規格・制定)
<制定内容>
各種製品等のディペンダビリティ(信頼性・保全性)の管理のため、関連
するデータ収集、関連する活動に伴い発生する諸経費の計算・分析・評価、
ソフトウェアのライフサイクルプロセスにおけるディペンダビリティに関
する規格を制定する。
<期待効果>
製品の製造メーカ等において、信頼性・保全性に関する管理が促進される
ことにより製品品質等の向上が期待される。
-産業オートメーションシステム及びその統合-生産ソフトウェア統合化の
ための性能プロファイリング-第2部:機能記述方法論(制定)
<制定内容>
操作及び制御に関する製造設備組み込みソフトウェアについてその機能
を分類するための手法の概念及び分類要素を示し、その手順を規定する。
<期待効果>
生産システム自動化などのソフトウェアは従来機器毎独自に開発される
が、当該規格が普及することにより、機能部品毎の開発を可能にするなどソ
フトウェアの再利用を促進する。
-経営システムと製造システムとの連携-第1部:モデル及び用語
<制定内容>
経営システムと製造システムに対して連携方法を確立するために、経営シ
ステムと製造管理システム間とのインタフェースの標準モデルと用語を標
準化する。
<期待効果>
IEC で規定されているこれらのモデルと用語を JIS 化することにより、国
際的な概念を国内に普及させ、今後の新興国際市場におけるプラント建設や
生産システムのエンジニアリングなど国際ビジネスの促進に寄与する。
-ひざ形フライス盤-精度検査(2規格・制定)
-工作機械の試験方法-第7部:回転の軸の幾何精度(制定)
-工作機械用ツーピースジョー付自己求心チャックの寸法及び静的精度試験
(3規格・制定)
<制定内容>
各種工作機械や工作機械用機器に関する工作精度や工作機械の機構にお
ける回転軸の精度、品質に関する検査試験方法や許容値を規定する。
<期待効果>
工作機械や関連機器の輸出において、国内メーカが自社の性能や品質を統
一的に評価・実証でき、取引を円滑化することが期待される。
平成 19 年度 INSTAC 自主事業
「IT 標準化戦略委員会」
成 果 報 告 書
平成 20 年 3 月
発行
財団法人 日 本 規 格 協 会
情報技術標準化研究センター
〒100-0014 東京都千代田区永田町 2-13-5
電話(03)3592-1408
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