物理学史年表

年代
B.C.
A.D.
600頃 タレス(ギリシア)
500頃 ピタゴラス(ギリシア)
400頃 デモクリトス(ギリシア)
380頃 プラトン(ギリシア)
アリストテレス(ギリシア)
350頃
300頃 ユークリッド(ギリシア)
250頃 アルキメデス(ギリシア)
120頃 プトレイマイオス(ギリシア)
1000頃 アルハゼン(アラビア)
1470頃 レオナルド・ダビンチ(イタリア)
1543 コペルニクス(ポーランド)
1576 ティコ・ブラーエ(デンマーク)
1583 ガリレイ(イタリア)
1589 ステビン(オランダ)
1600 ギルバート(イギリス)
1604 ガリレイ(イタリア)
1609 ケプラー(ドイツ)
1615 スネル(オランダ)
1619 ケプラー(ドイツ)
1643 トリチェリ(イタリア)
1644 デカルト(フランス)
1650 パスカル(フランス)
1660 フック(イギリス)
1662 ボイル(イギリス)
1674 関孝和(日本)
1676 レーマー(デンマーク)
1678 ホイヘンス(オランダ)
1687 ニュートン(イギリス)
1704 ニュートン(イギリス)
1733 デュ・フェイ(フランス)
1743 セルシウム(スウェーデン)
1747 フランクリン(アメリカ)
1761 ブラック(イギリス)
1772 ラボアジェ(フランス)
1773 キャベンディッシュ(イギリス)
1784 アトウッド(イギリス)
1785 クーロン(フランス)
1787 シャルル(フランス)
1798 キャベンディッシュ(イギリス)
ランフォード(ドイツ)
1800 ボルタ(イタリア)
1801 ヤング(イギリス)
1803 ドルトン(イギリス)
1808 マリュス(フランス)
1811 アボガドロ(イタリア)
1814 フラウンホーファー(ドイツ)
1817 ヤング(イギリス)
1820 エルステッド(デンマーク)
アンペール(フランス)
ビオ(フランス)
サバール(フランス)
1821 フラウンホーファー(ドイツ)
1822 フレネル(フランス)
1824 カルノー(フランス)
1826 アンペール(フランス)
1827 ブラウン(イギリス)
オーム(ドイツ)
1828 コリオリ(フランス)
1830 ヘンリー(アメリカ)
1831 ファラデー(イギリス)
1832 ヘンリー(アメリカ)
1833 ファラデー(イギリス)
1834 レンツ(ドイツ)
1837 ファラデー(イギリス)
1840 ジュール(イギリス)
1842 ドップラー(オーストリア)
マイヤー(ドイツ)
1846 ハミルトン(イギリス)
1847 ジュール(イギリス)
ヘルムホルツ(ドイツ)
物理学史
時代背景
B.C. 3000頃 ピラミッドの建設
万物の源は水と説く。摩擦電気、磁気の観察
数が事物の本源であるとし、大地球形説を唱える
自然は原子と真空からなると説く(古代原子論)
B.C 450頃 アテネの全盛期
事物と現象の背後にある理念を追求(プラトン哲学)
天と地との分離と世界の中心をめぐる秩序を説き、ギ
リシア自然哲学を体系化(約2000年間信じられた)
ギリシアの幾何学を大成。光の直進・反射の法則
てこの原理、浮力(アルキメデスの原理)
B.B.221 秦の始皇帝天下を統一
天体の地球を中心とする運動(天動説)を集大成
幾何光学を研究し、「光学の書」を著す
光学・機械など、近代科学技術の先駆
「天体の回転」を著し、地動説を提唱
眼視天文学で最高の精密観測の開始
振り子の等時性を発見
力の平行四辺形則の発見
磁石、摩擦電気の研究、地磁気の現象を解明
落下運動の法則を発見し、加速度を認知
惑星運動についてケプラーの第1、第2法則の発見
光の屈折の法則
ケプラーの第3法則の発見
真空実験・大気圧を発見
慣性と運動量の概念の導入
流体のパスカルの原理
弾性体のフックの法則
気体のボイルの法則
和算(発微算法等)の開拓
木星の衛星の食の観測から光速の有限性を発見
光の波動説、ホイヘンスの原理の発表
運動の三法則、万有引力の法則を確立した「プリンキ
ピア」を出版
光の粒子性を含む「光学」を出版
電気二流体説の発表
セ氏温度の提唱
電気一流体説の提唱
比熱の測定、潜熱の発見
質量保存の法則を発見
電気力の逆2乗則を発見、電気容量の考えを示す
重力加速度の精密測定
電気力と磁気力に関するクーロンの法則を発表
気体に関するシャルルの法則を発見
万有引力定数の測定
摩擦熱の研究から、熱の本性がエネルギーであるこ
とに気付く
電池の発明
光の干渉実験
原子量の概念を確立
反射光の偏りを発見
アボガドロの法則(分子数仮説)
太陽スペクトルの吸収線を発見
光が横波であることを主張
電流の磁気作用の発見
平行電流間の力の研究
ビオ・サバールの法則の発見
回折格子で光の波長を測定
光の干渉・回折理論、光の横波説の確立
熱力学の基礎理論を確立
定常電流のアンペールの法則
ブラウン運動を発見
電気抵抗のオームの法則
運動エネルギーの式を導き、力と距離の積で仕事を
100 アレキサンドリアに錬金術始まる
11世紀 大学設立開始
1302 航海用羅針盤
14世紀 火薬の発明
1450頃 活字印刷法
14~16世紀 ルネサンス
1522 マゼランによる世界一周
1492 アメリカ大陸発見
1590 顕微鏡発明
1603 江戸幕府成立
1609 ガリレイ望遠鏡
1633 ガリレイ宗教裁判
1637 デカルト「方法序説」
1662 イギリス王立学会創立
1680頃 微分法創始
1711 蒸気機関の発明
1714 水銀温度計発明
18世紀後半 イギリスに産業革命
1765 ワットが蒸気機関を発明
1776 アメリカの独立宣言
1789 フランス革命
1790 メートル法制定
1792~ メートル原器設定のため地球子
午線の測定
1800~1816 伊能忠敬日本全土を測量
1808 ドルトンの原子論、倍数比例の法
則、分圧の法則
1814 蒸気機関車の試運転
1825 最初の鉄道
1827 マッチの発明
定義
電磁誘導を発見
電磁誘導の法則を発見
自己誘導を発見
電気分解の法則を発見
電磁誘導のレンツの法則を発見
電界と電気力線を考案し、場の概念を導入
熱流の熱作用の法則(ジュールの法則)を発見
ドップラー効果
熱力学の第1法則を提唱
ベクトル概念の導入
熱の仕事当量の測定
エネルギー保存則を確立
1/3
1835 有線電信機の発明
1837 銀板写真法の発見
1840 阿片(アヘン)戦争
1844 モールス電信機
年代
1848 ケルビン(イギリス)
1849 フィゾー(フランス)
キルヒホッフ(ドイツ)
1850 クラウジウス(ドイツ)
フーコー(フランス)
1858 プリュッカー(ドイツ)
1859 マクスウェル(イギリス)
1862 フーコー(フランス)
1864 マクスウェル(イギリス)
1869 ヒットルフ(ドイツ)
1873 ファン・デル・ワールス(オランダ)
1874 ストーニー(イギリス)
1877 ボルツマン(オーストリア)
1884 エジソン(アメリカ)
1885 バルマー(スイス)
ソン(アメリカ)
1887 マイケル
モーリー(アメリカ)
ヘルツ(ドイツ)
1888 ハルバックス(ドイツ)
ヘルツ(ドイツ)
1890 リュードベリー(スウェーデン)
1892 ローレンツ(オランダ)
1895 レントゲン(ドイツ)
マルコーニ(イタリア)
1896 ベクレル(フランス)
1897 J.J.トムソン(イギリス)
1898 キュリー夫妻(フランス)
1900 プランク(ドイツ)
(日本)
1904 J長岡
.J.トムソン(イギリス)
1905 アインシュタイン(ドイツ)
1908 ペラン(フランス)
ガイガー(ドイツ)
ラザフォード(イギリス)
カマリング・オンネス(オランダ)
1909 ミリカン(アメリカ)
1911 ラザフォード(イギリス)
カマリング・オンネス(オランダ)
1912 ヘス(オーストリア)
ラウエ(ドイツ)
ブラッグ父子(イギリス)
ウィルソン(イギリス)
1913 ボーア(デンマーク)
ランク(ドイツ)
1914 フ
ヘルツ(ドイツ)
1915 アインシュタイン(ドイツ)
1919 アストン(イギリス)
ラザフォード(イギリス)
1923 コンプトン(アメリカ)
1924 ド・ブロイ(フランス)
パウリ(スイス)
1925 ハイゼンベルク(ドイツ)
1926 シュレディンガー(オーストリア)
1927 ハイゼンベルク(ドイツ)
デビソン(アメリカ)
ジャーマー(アメリカ)
G.P.トムソン(イギリス)
1928 ディラック(イギリス)
1931 ローレンス(アメリカ)
バン・デ・グラフ(アメリカ)
1932 チャドウィック(イギリス)
アンダーソン(アメリカ)
コッコクロフト(イギリス)
ウォルトン(イギリス)
1934 ジュリオ・キュリー夫妻(フランス)
1935 湯川(日本)
1937 アンダーソン(アメリカ)ら
1938 ハーン(ドイツ)
シュトラスマン(ドイツ)
マイトナー(オーストリア)ら
ベーテ(アメリカ)
ウィッゼカー(ドイツ)
1939 オッペンハイマー(アメリカ)ら
1940 マクミラン(アメリカ)ら
1941 ランダウ(ソ連)
物理学史
絶対温度の概念を導入
地上で初めて光速を測定
キルヒホッフの法則を発見
熱力学の第2法則を提唱
光の横波説の確立
陰極線の発見
気体分子の速度分布則を発見
回転鏡による光速測定
電磁気学基礎理論の確立、電磁波の存在を予測
陰極線の研究
実在気体の状態方程式を実験的に発見
電気素量の存在を主張、エレクトロンの命名
統計力学の建設
熱電子電流の発見
水素スペクトルのバルマー系列の発見
観測者の運動と無関係に真空中における光速の一定
性を実証
光電効果の発見
光電効果の発見
電磁波の実証
水素スペクトルの一般公式を発表
ローレンツ力の発見と電子論の確立
X線の発見
無線通信実験に成功
放射能の発見
陰極線による電子の粒子性の確認と比電荷の測定
ラジウムの発見
エネルギーの量子説発表
原子模型を発表
特殊相対性理論、光量子仮説を発表
分子の実在性の証明
放射線計数管の製作
α線がヘリウムイオンであることを実証
ヘリウムの液化
電気素量の測定
α線の金箔による散乱実験で原子核を発見
超伝導を発見し、極低温物理の開拓
宇宙線の確認
結晶によるX線回折像の発見
X線の反射条件式
放射線計測用霧箱の発明
量子論による原子構造理論
フランク・ヘルツの実験
一般相対性理論の発表
同位体の質量を分析
α粒子による原子核の破壊実験
コンプトン効果の発見
物質波の概念の導入
パウリの禁制原理
量子力学(行列表示)の創始
量子力学(波動方程式で表示)の創始
不確定性原理
電子の波動性の実証
特殊相対性理論と量子力学を結合した電子論(相対
論的波動方程式)で陽電子の存在を予測
サイクロトロンの発明
静電高圧装置製作
中性子の発見
陽電子の発見
高電圧発生装置製作、原子核の人工変換
人工放射性元素の発見
中間子理論の発表
宇宙線中に宇宙線中間子(μ粒子)を発見
ウランの核分裂を発見
ウランの核分裂現象の説明
恒星のエネルギー源としての熱核反応論の発表
ブラックホールの理論的予測
超ウラン元素(Np)の発見
超流動の量子流体力学の理論
2/3
時代背景
1853 ペリー来航
1859 ダーウィン進化論
1861~1865 南北戦争
1865 メンデル遺伝の法則
1866 米欧間海底電線
1867 ダイナマイト発明
1868 明治維新
1869 元素の周期律
1875 国際メートル条約
1877 東京大学設立
1879 電話機の発明、炭素電球の発明
1881 火力発電所建設
1885 最初の自動車、写真フィルムの発
明
1895 スクリーンに映写する映画の発明
1894~1905 日清戦争
1897 ブラウン管の発明
1901 ノーベル賞制定
1903 ライト兄弟初飛行
1904 フレミングが2極真空管を製作
1904~1905 日露戦争
1914~1918 第一次世界大戦
1917 ロシア革命
1919 国際連盟成立
1920 アメリカで無線放送開始
1923 関東大震災
1925 日本でラジオ放送開始
1928 アメリカでテレビジョン実験放送、ペ
ニシリン発見
1929 世界大恐慌始まる
1931 電子顕微鏡試作
1939~1945 第二次世界大戦
1941~1945 太平洋戦争
年代
1942 フェルミ(アメリカ)ら
ロッホ(アメリカ)
1945 ブ
パーセル(アメリカ)ら
1946 ガモフ(アメリカ)
1947 パウエル(アメリカ)ら
朝永(日本)
1948 シュウィンガー(アメリカ)
ファインマン(アメリカ)
ショックリー(アメリカ)
バーディーン(アメリカ)
ブラッタン(アメリカ)
1952 グレイサー(アメリカ)
タウンズ(アメリカ)
1954 バソフ(ソ連)
ブロホロフ(ソ連)
リー(アメリカ)
1956 ヤン(アメリカ)
ウー(アメリカ)ら
1957 江崎(日本)
バーディーン(アメリカ)
クーパー(アメリカ)
シュリーファー(アメリカ)
1960 メイマン(アメリカ)
1962 ジョセフソン(イギリス)
1964 ゲルマン(アメリカ)ら
ジャス(アメリカ)
1965 ペン
ウィルソン(アメリカ)
1967 ヒューイシュ(イギリス)ら
グラショウ(アメリカ)
ワインバーグ(アメリカ)
サラム(パキスタン)
1980 クリッツイング(ドイツ)
ビニッヒ(ドイツ)
1981 ロ
ーラー(スイス)
1983 ルビア(イタリア)ら
ベルノルツ(スイス)
1986 ミ
ュラー(ドイツ)
物理学史
時代背景
原子炉の製作
1943 レーダーの実用化
1945 原子爆弾の実験、広島、長崎に原
核磁気共鳴吸収法(NMR)の開発と応用
爆投下
ビッグバン宇宙論の予言
1946 電子計算機ENIACの製作
宇宙線中に2種の中間子π、μ中間子の存在の発見
量子電気力学
半導体の研究とトランジスタの発明
泡箱の発明
レーザーとメーザーの発明
弱い相互作用で左右の対称性の破れを発見
半導体のトンネル効果を発見
超伝導の理論(BCS理論)
レーザーの発明
ジョセフソン効果の予測
クォーク理論の発表
3K宇宙放射を発見(ビッグバンの証拠)
中性子星(パルサー)の発見
弱い相互作用と電磁相互作用の統一理論を発表
量子ホール効果の発見
走査型トンネル顕微鏡の開発
弱い相互作用を伝える場の粒子W,Zの発見
酸化物高温超伝導の発見
参考文献
・高校物理IB・II、斉藤晴男・兵藤申一他12名著、啓林館、1997
3/3
1952 水素爆弾の製作
1953 日本でテレビ放送開始、ワトソン、
クリックがDNAの二重らせん構造を発見
1957 人工衛星打ち上げ
1959 人工衛星初めて月面に到着
1969 人類初めて月面に立つ
1977 惑星探査機ボイジャー打ち上げ