履修案内・講義要綱 - 慶應義塾大学-塾生HP

教授
ミクロ経済学中級Ⅰa
授業科目の内容:
ゲーム理論が経済学に浸透して以来,ミクロ経済理論がカバーす
る範囲は大きく広がってきた。伝統的には,完全競争市場の一般均
衡分析がミクロ経済学の骨格とされてきたが,ゲーム理論によって
基盤を与えられた産業組織の理論や情報とインセンティブの理論は,
現代ミクロ経済学の新たな骨格を形成している。伝統的な均衡理論
については,ミクロ経済学中級Ⅰで扱われる。このミクロ経済学中
級Ⅱでは,まず全体の理論的な基盤となるゲーム理論を解説した後,
産業組織・情報とインセンティブを中心にして,市場の失敗やオー
クションについての講義を行う。
まず春学期のミクロ経済学中級Ⅱaでは,ゲーム理論・部分均衡分
析・産業組織の諸問題を主なテーマとする。
参考書:
・Watson, Strategy: An Introduction to Game Theory, Norton, 2002
・ギボンズ(福岡・須田訳)
『経済学のためのゲーム理論入門』創文
社,1995 年
・塩澤修平・石橋孝次・玉田康成(編著)
『現代ミクロ経済学:中級
コース』有斐閣,2006 年
授業の計画:
Ⅰ:ゲーム理論
1. 戦略型ゲーム
2. 展開型ゲーム
3. 不完備情報ゲーム
Ⅱ:部分均衡分析
4. 一般均衡と部分均衡
5. 総余剰と厚生分析
Ⅲ:産業組織
6. 寡占の静学モデル
7. 寡占の動学モデル
8. 製品差別化
各トピックごとに練習問題を配布する。また,練習問題に基づい
た小テストを授業内で行う。
担当教員から履修者へのコメント:
授業内容はミクロ経済学中級Ⅰと並行して学ぶべきもので,ミク
ロ経済学中級Ⅰの履修を前提としているわけではない。またミクロ
経済理論の現実的な問題への応用に興味をもつ学生の受講を期待し
ている。ミクロ経済学初級および微分積分の知識は前提とする。
成績評価方法:
授業内の小テスト20%・学期末試験80%
質問・相談:
毎回の授業の後に質問の時間を設ける。
2 単位(春学期)
准教授
津曲 正俊
授業科目の内容:
日吉設置科目のミクロ経済学初級の内容を踏まえて,ミクロ経済
学の理論構造に関してさらに理解を深めることが講義の目的である。
消費者行動と生産者行動の理論と、不確実性下の意思決定理論が主
要な講義内容となる。
テキスト(教科書):
特に用いない。
参考書:
・奥野正寛・鈴村興太郎『ミクロ経済学Ⅰ,Ⅱ』岩波書店,1985
年,88 年
・西村和雄『ミクロ経済学』東洋経済新報社,1990 年
・Hal R. Varian, Microeconomic Analysis (3rd ed.), Norton, 1992
授業の計画:
1. 消費者行動の理論
2. 生産者行動の理論
3. 不確実性下の経済行動
時間が許すならば、「市場の部分均衡分析」についても扱う。な
お,授業の進捗状況により,授業内容を多少変更する可能性もある。
成績評価方法:
試験の結果による評価:期末試験の結果70から80%,授業内で行
う小テストの結果20から30%。
ミクロ経済学中級Ⅰb
2 単位(秋学期)
教授
石橋 孝次
グレーヴァ 香子
授業科目の内容:
日吉設置科目のミクロ経済学初級の内容を踏まえて,ミクロ経済
学の理論構造に関してさらに理解を深めることが講義の目的である。
中級Ⅰb では,厚生経済学、社会的選択理論、メカニズムデザイン
の基礎が主要な講義内容となる。
テキスト(教科書):
特に用いない。
参考書:
・奥野正寛『ミクロ経済学』東京大学出版会,2008 年
・西村和雄『ミクロ経済学』東洋経済新報社,1990 年
・川又邦雄『市場機構と経済厚生』創文社、1991年
・Hal Varian (1994) "Microeconomic Analysis" 3rd ed. Norton.
授業の計画:
1. 厚生経済学の基本定理
2. 社会的選択理論
3. マッチング理論
4. メカニズムデザインの基礎
担当教員から履修者へのコメント:
ミクロ経済学の本質は計算ではなく、論理です。この講義では微
分はほとんど出てきません。その代わり、理論的分析を学びます。
講義をしっかり理解し、演習でそれを確認し、まだわからない場合、
質問するか関連文献を読んで納得できるようにしていくのが勉強方
法です。
成績評価方法:
期末試験の結果による評価
CとDの境目の場合、演習の出席を加味する。
質問・相談:
授業の前後,あるいは学期の最初に指定するオフィスアワーに直
接研究室に来るか,電子メールによる。電子メールの場合,件名に
受講者であることを明記すること。添付書類は不可。
ミクロ経済学中級Ⅱb
2 単位(秋学期)
准教授
玉田 康成
授業科目の内容:
春学期設置の「ミクロ経済学中級Ⅱa」に引き続き,市場の失敗,
そして情報とインセンティブにまつわる諸問題(契約理論)を主な
テーマとする。現実の経済では情報の非対称性に由来するインセン
ティブの問題が数多く見られる。市場・組織・取引関係の様々な局
面で利用可能な情報には偏りがあり,経済主体が情報を戦略的に活
用すると,典型的にはモラルハザードなどの問題が発生し,個別企
業に代表される経済の効率性を損なうことになる。また,市場経済
そのものの信頼を損なう要因にもなり得る。本講義では,経済主体
に対して適切なインセンティブを与えるための契約や組織,制度に
ついて,インセンティブ設計という観点から講義する。
参考書:
・塩澤修平・石橋孝次・玉田康成(編著)
『現代ミクロ経済学:中級
コース』有斐閣,2006年
・マクミラン『経営戦略のゲーム理論―交渉・契約・入札の戦略分
析』有斐閣,1995年
・ミルグロム・ロバーツ『組織の経済学』NTT 出版,1997年
・柳川範之『契約と組織の経済学』東洋経済新報社,2000年
・伊藤秀史『契約の経済理論』有斐閣,2003年
・Laffont and Martimort, The Theory of Incentives: The Principal-Agent
Model, Princeton Univ Press, 2001
・Bolton and Dewatripont, Contract Theory, MIT Press, 2005
1
基 本 科 目 ミクロ経済学中級Ⅱa 2 単位(春学期)
・Hart, Firms, Contracts, and Financial Structures, Oxford Univ Press,
1995
授業の計画:
1. 市場の失敗:外部性と公共財
2. 期待効用理論
3. モラルハザード
4. アドバースセレクション
5. シグナリング
6. スクリーニング
7. オークション理論
8. 不完備契約と企業理論
担当教員から履修者へのコメント:
春学期と同様に,ミクロ経済理論の現実的な問題への応用に興味
をもつ学生の受講を期待している。また,ミクロ経済学初級および
微分積分の知識は前提とする。春学期の「ミクロ経済学中級Ⅱa」の
知識も前提とするので,確実な理解のためには合わせての履修を強
く薦める。さらに,市場メカニズムの効率性に焦点をあてた講義で
ある「ミクロ経済学中級Ⅰ」を並行して履修することを薦める。
成績評価方法:
授業内の小テスト20%・学期末試験80%
質問・相談:
オフィスアワーを設ける。
マクロ経済学中級Ⅰa
マクロ経済学中級Ⅰa
准教授
尾崎 裕之
授業科目の内容:
「集計された」経済変数について、その水準、動
マクロ経済学は、
向、他のそれとの関係、などを明らかにする経済学の一分野である。
この講義では、その分析に用いられる手法に焦点を当てて解説を行
うが、それによって、マクロ経済学という「方法」を参加者が習得
することを本講義の目的としたい。具体的には
1.競争均衡マクロモデル
2.非線形連立方程式の理論
を解説する。
(1)では新古典派的なマクロ経済観を、単純なモデル
を用いて解説する。特に、貨幣の中立性が示される。これに続いて
(2)では、線形連立方程式の解法、微分による線形近似、陰関数定
理、などの若干の数学的準備を経て、非線形連立方程式の解法を解
説する。その応用として、いわゆる「IS-LM分析」にも触れ、
このモデルでは貨幣が均衡に影響を与え得ることを示す。
成績評価方法:
期末試験による。
マクロ経済学中級Ⅰb
マクロ経済学中級Ⅰb
2 単位(秋学期)
准教授
廣瀬 康生
授業科目の内容:
春学期に引き続き、学部中級レベルのマクロ経済理論の習得を目
指す。秋学期は、マクロ経済の短期的変動を考えるための諸理論と
マクロ経済学のミクロ的基礎を中心に学ぶ。教科書および講義スラ
イドには英語を用いるが、講義は日本語で行う。
テキスト(教科書):
春学期参照。
参考書:
春学期参照。
授業の計画:
III. 景気循環の理論
(7)総需要・総供給モデル (8)マンデル・フレミング・モデル
(9)ニューケインジアンDSGEモデル
IV. マクロ経済政策論争
(10)安定化政策 (11)政府負債と財政赤字
V. マクロ経済学のミクロ的基礎
(12)消費 (13)投資 (14)貨幣の需要と供給
成績評価方法:
春学期参照。
2 単位(秋学期)
教授
廣瀬 康生
授業科目の内容:
学部中級レベルのマクロ経済理論の習得を目指す。春学期は、マ
クロ経済の長期の問題を考えるための古典派理論と経済成長理論を
中心に学ぶ。教科書および講義スライドには英語を用いるが、講義
は日本語で行う。
テキスト(教科書):
Mankiw, N. Gregory. Macroeconomics (International edition), 7th
edition, 2009. Worth Publishers. ISBN-10: 1429238127
参考書:
『マンキュー マクロ経済学 I 入門篇』第2版 N.グレゴリー・マン
キュー著(足立・中谷・地主・柳川訳) 東洋経済新報社 2003年
ISBN-10:4492313222
『マンキュー マクロ経済学 II 応用篇』第2版 N.グレゴリー・マ
ンキュー著(足立・中谷・地主・柳川訳) 東洋経済新報社 2004
年 ISBN-10:4492313346
授業の計画:
I. 古典派の理論
(1)国民所得の決定と分配 (2)貨幣とインフレーション
(3)開放経済 (4)失業
II. 経済成長の理論
(5)資本蓄積と人口成長:ソロー・モデル
(6)ソロー・モデルの実証的・政策的含意
成績評価方法:
学期末試験の結果のみで評価する。
2 単位(春学期)
教授
2 単位(春学期)
尾崎 裕之
授業科目の内容:
本講義では、「古典派 vs ケインジアン」という対立軸を超えるも
のとしての「ミクロ的な基礎付け」を持った新しいマクロ経済分析
の手法を中心に解説を行う。具体的には、
1.新しい古典派経済学とマクロ経済学のミクロ的基礎
2.貨幣の理論
を解説する。
「IS-LM 分析」はミクロ的な基礎を欠いており、経済主
体の期待形成、あるいは、政策変更に対するフィードバックを的確
にモデル化することができない、等の大きな問題点がある。そこで
(1)では「IS-LM 分析」の手法に代わるものとしての、「ルーカス
革命」以降のマクロ経済分析の手法を詳しく解説する。本講義の中
心的部分である。特に、経済主体の「合理性」、および、経済の「均
衡」という2つの概念を中心に、現在のマクロ経済学の標準的な考
え方を説明する。
(2)では、世代重複モデル、清滝-ライト・モデ
ルを用いながら、
(1)で用いたようなマクロ経済学的な方法論で貨
幣の持つ本質的な意味を考える。なお、本講義は、マクロ経済学中
級Iaの内容を理解していることを前提に行われる。
成績評価方法:
期末試験による。
マクロ経済学中級Ⅱa
2 単位(春学期)
准教授
伊藤 幹夫
授業科目の内容:
マクロ経済学のうち,動学に関連した部分を主として扱う。ただ
し,導入部分では,マクロ経済学に関する基礎的な事柄の復習を行
う。特に,国民経済計算の部分については,ある程度時間を費やす。
その上で,実際のマクロ経済データを示しつつ,そこから必要なこ
とを学ぶ。その後,マクロ経済時系列データの特性を概観し,標準
的な経済変動理論の類型を学ぶ。
テキスト(教科書):
特に,指定しない。
参考書:
『現代マクロ経済学』吉川洋著 創文社 2000年
『経済成長と動学』大住圭介他著 勁草書房 2006年
授業の計画:
Ⅰ. マクロ経済学の枠組み 1. 国民経済計算の基礎
2. 国民経済計算と一般均衡理論
Ⅱ. 経済変動の実際:
2
マクロ経済学中級Ⅱb
2 単位(秋学期)
准教授
伊藤 幹夫
授業科目の内容:
マクロ経済学のうち,動学に関連した部分を主として扱う。ただ
し,導入部分では,マクロ経済学に関する基礎的な事柄の復習を行
う。特に,国民経済計算の部分については,ある程度時間を費やす。
その上で,実際のマクロ経済データを示しつつ,そこから必要なこ
とを学ぶ。この授業では,景気変動に関する過去50年間の理論を展
望し,最近のマクロ経済理論のどこが優れ,どこに問題点があるか
を示す.
テキスト(教科書):
特に,指定しない。
参考書:
吉川洋『現代マクロ経済学』創文社
授業の計画:
Ⅰ. 景気を捉える視点 (a) 過去の研究 (b) 現代の研究 (c) 景気指
標(3 週)
Ⅱ. 経済変動の初期理論:
(a)古典的ケインズモデル (b)乗数・
加速度理論(2 週)
Ⅲ. 景気変動理論の展開 (a)非線形性の導入 (b)数学的精緻
化 (c)toyモデルの終焉(3 週)
Ⅳ. 古典派的変動理論の系譜 (a)ルーカス批判 (b)合理的期
待形成 (c)誤認モデル(3 週)
Ⅴ. 最近の景気変動理論 (a)産出量変動の持続性 (b) 実景気循環
理論 (1) (c) DSGE (d) 総括(4 週)
担当教員から履修者へのコメント:
マクロ経済学の基礎的な枠組みを丁寧に解説し,本質な理解がで
きるような講義です。
成績評価方法:
試験の結果による評価
質問・相談:
質問用のe-mail アドレスと,Wiki サイトのアドレスを授業中に提
示する予定。
計量経済学中級a 2 単位(春学期)
計量経済学中級b 2 単位(秋学期)
セット履修
准教授
稲葉 由之
授業科目の内容:
計量経済学の基礎的な内容を講義する。この授業では,実証分析
を行うために必要な計量経済分析の基礎的知識を習得することを目
的とする。
テキスト(教科書):
浅野,中村『計量経済学』有斐閣,2000 年
授業の計画:
1. はじめに
2. 最小二乗法
3. 重回帰モデル
4. 構造変化の検定
5. 多重共線性
6. 不均一分散
7. 系列相関
8. 操作変数法
9. 最尤法
10. まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
日吉で開講されている「統計学Ⅰ/Ⅱ」の内容を十分理解してい
ることを前提とする。
独占資本主義論a 2 単位(春学期)
独占資本主義論b 2 単位(秋学期)
セット履修
教授(有期)
延近 充
授業科目の内容:
2 年生を対象に設置されているマルクス経済学Ⅰ,Ⅱでは,資本
主義社会の経済構造と運動法則を原理的かつ体系的に明らかにする
ことが課題とされた。そこで明らかにされた資本主義の一般的運動
法則は,資本主義が資本主義であるかぎり根底において貫徹してい
3
基 本 科 目 るが,現代のいっそう複雑化した経済問題を解明するためにはそれ
だけでは十分ではない。
資本主義の一般的運動法則は競争の全面的支配を特徴とする資本
主義においては「鉄の必然性」をもって貫徹するのであるが,資本
主義の発展過程はその内的メカニズム自体によって競争の作用を一
部制限するようになる。主要な生産部門が少数の巨大資本によって
支配され,独占的市場構造が形成されてくるのである。そうした資
本主義の構造変化・独占段階への移行にともなって,資本主義の一
般的運動法則は一定程度変容し矛盾の現われ方も異なったものとな
ってくる。さらに,そのような矛盾に対処するために経済過程に国
家が介入することが必要とされ,特に第2 次大戦後では社会主義世
界体制の成立・冷戦のもとで国家の果たす役割はいっそう大きくな
っていった。
したがって,現代の経済を分析するためには,資本主義の一般的
運動法則を基礎としつつ,このような資本主義の歴史的な段階変化
その構造と動態を明らかにする理論が必要とされる。この講義では,
競争の全面的に支配する段階から独占と競争とが絡み合う段階への
移行の問題と現代資本主義を基本的に特徴づける独占資本主義の構
造と動態を明らかにすることを中心課題とする。
テキスト(教科書):
・北原勇『独占資本主義の理論』有斐閣
または
・北原・本間・鶴田(編)『資本論体系10 現代資本主義』有斐閣
授業の計画:
以下の順で講義を行う。春学期(独占資本主義論a)に1~5,秋学
期(独占資本主義論b)に6~9 の予定。
1. 資本主義の一般的運動法則と段階変化
2. 独占的市場構造の成立と特徴
3. 独占的競争と市場・価格支配
4. 独占価格と設備投資原則
5. 独占利潤の源泉と収奪構造
6. 独占企業の投資行動の動態
7. 独占段階における景気循環の変化
8. 帝国主義と国家独占資本主義
9. 現代資本主義分析と独占資本主義論
担当教員から履修者へのコメント:
マルクス経済学Ⅰ,Ⅱを履修済であることを前提とし,現代資本
主義論,現代日本経済論も履修されることが望ましい。
成績評価方法:
・試験の結果による評価
・レポートによる評価
質問・相談:
講義内容や成績評価など,より詳しくはhttp://web.econ.keio.ac.jp/
staff/nobu/index.html を参照してください。
また,履修希望者は上記ウェブサイトを必ず参照してください。
1. 日本経済を例にとって
2. 成長と変動の計測
3. 成長と変動を説明する理論とは
Ⅲ. 経済成長理論の基礎 1. 定常成長経路とハロッド・ドーマーの理論
2. カルドアの定型化された事実
3. 新古典派成長理論
4. 最適成長理論
Ⅳ. 技術進歩と成長 1. 中立技術進歩
2. 内生的技術進歩 3. 技術進歩の計測
4. 内生的成長理論の基礎
Ⅴ. 成長理論の実証
1. 時系列
2. クロスセクション
担当教員から履修者へのコメント:
マクロ経済学の基礎的な枠組みを丁寧に解説し,本質な理解がで
きるような講義です。
成績評価方法:
学期末試験の結果による評価
質問・相談:
質問用のe-mail アドレスと,Wiki サイトのアドレスを授業中に提
示する予定。
成績評価方法:
学期末試験による評価。
質問・相談:
第1 回の講義において指定します。
計量経済学上級b 2 単位(秋学期)
計量経済学中級a 2 単位(春学期)
計量経済学中級b 2 単位(春学期)
授業科目の内容:
ミクロデータの計量経済学的分析に不可欠な離散的従属変数
(discrete dependent variable)、制限された従属変数(limited dependent
variable)の問題について講義と演習を行う。ミクロデータの整備によ
って、消費者や企業の行動に関して集計の度合いの低い観測が行わ
れるようになり、合計や平均値などのように集計された変数につい
ての分析方法とは異なる方法が要求されるようになってきている。
問題の所在を2 つの例によって示そう。第一の例として「就業率」
と就業という状態について。
「就業率」という変数は就労可能な労働
力人口に属する多くの主体について観察し、そのうち就業している
主体の割合を示したもので,「就業確率」の点推定値と考えられる。
これに対しミクロデータでは、個々の主体が就業の状態にある(y=1)
のか無業の状態にある(y=0)のかが観察されている。この場合、
「就
業率(確率)」という変数は就業状態にあるか否かを示す離散的変
数 y とどのような関係にあり、y の値の発生をどのように叙述する
のが適切なのだろうか。第二の例として賃金と限界生産力について。
賃金によってある主体の限界生産力が測定できるとすれば、賃金の
観察値が得られるのは、主体が就業している場合に限られる。他方、
就業していない主体の限界生産力はゼロとは限らない。すなわちそ
の就業していない主体がもし働いたら得られるであろう賃金はゼロ
であるとは限らない。仮にある水準以上の限界生産力を持つ主体の
みが就業するとすれば、就業している主体の賃金のみによって得ら
れる賃金の観測値の平均値は、潜在的なものも含めた限界生産力の
平均値とは系統的に乖離することになってしまうであろう。以上に
述べた問題については、観測資料の発生の仕組みを叙述する確率モ
デルと観測値との関係を詳細に吟味することが必要であり、これら
の間の関係を中心にして講義と演習を進める。演習はパーソナルコ
ンピューターを用いながら行う。用いるソフトウェアについては、
講義や演習の中で述べるので、この点の予備知識は履修の前提とし
ない。
テキスト(教科書):
春学期の教科書に同じ。
参考書:
春学期の参考書に同じ。
授業の計画:
1. 離散的確率変数の分布、最尤法、統計的仮説検定の復習
2. 潜在変数と離散的従属変数モデルあるいは離散的選択モデル:
経済学における展開を主として
3. 二値選択モデル:probit model, logit model の推定、限界効果、尤
度関数
4. 二値選択モデル:probit model, logit model に関する統計的仮説検
定
5. 二値選択モデル:コンピューターを用いた演習
6. 二値選択モデル:練習問題の解説
7. 多値選択モデル:multinomial logit model, conditional logit model
および主体均衡論からの考察
8. 多値選択モデル:コンピューターを用いた演習
9. 制限のある従属変数モデル:truncated data, censored data, 母集団
モーメント
10. 制限のある従属変数モデル:主体均衡論からの考察
11. 制限のある従属変数モデル:the Tobit model, sample selection
model の推定、限界効果、尤度関数
12. 制限のある従属変数モデル:the Tobit model, sample selection
model に関する統計的仮説検定
13. 制限のある従属変数モデル:コンピューターを用いた演習
14. 制限のある従属変数モデル:練習問題の解説
15. 離散的選択モデル、制限のある従属変数モデルのまとめ
担当教員から履修者へのコメント:
講義では具体的事例を含めコンピューターを用いた演習も行うの
で積極的に参加してほしい。
成績評価方法:
試験の結果による評価:離散的選択モデル、制限のある従属変数
モデルに関する基礎知識を問う
質問・相談:
keio.jp の「教育支援システム」で受付
離散的従属変数モデル、制限のある従属変数モデル
教授 河井 啓希
准教授 宮内 環
准教授
セット履修
田中 辰雄
授業科目の内容:
計量経済学の基本コースを週2コマで半期に集中して講義する。
内容は日吉の計量経済学概論の発展であり、またパソコンを利用し
た演習を含む。取り上げる予定の項目は(1)最小2乗法の基礎(不偏
性・効率性、古典的仮定、t値、F検定など)、(2)不均一分散、(3)
系列相関、(4)同時方程式、(5)VARによる因果性、(6)パネルデータ分
析、(7)ロジット回帰である。2回に1回はパソコンを使って演習を
行うので、かなりの分量の演習を行うことになる。成績は2回のレ
ポートと学期末試験でつける予定である。
日吉の計量経済学概論を受講していることを前提とはせず、未履
修者でもわかるように基礎からはじめる。ただ未履修者は、入門的
な計量経済学の本の最初の部分を読んでくると理解が楽であろう(最
小2乗法・重回帰・決定係数・t値までがわかっておればよい)。統
計ソフトはStataを使う
成績評価方法:
レポート2回の評価×試験結果で成績をつける予定である。
(×は
掛け算の意味)
質問・相談:
メールで随時受け付ける。
計量経済学上級a
2 単位(春学期)
教授
准教授
河井 啓希
宮内 環
授業科目の内容:
計量経済学の基礎的な理論を講義する。この授業ではテキストで
紹介されている様々な分析方法の手順を単に学ぶのではなく,(1)
その理論的な背景や根拠について統計学的な知識を補足しながら納
得できるようにする,(2)経済分析にどのように応用することがで
きるのかを知る,
(3)PC を使った実習を通じて自分で分析ができる
ようにする。予備知識としては統計学,微分積分,行列の知識,さ
らには「計量経済学概論」または「計量経済学中級」の内容を前提
とする。計量ソフトについては知識がなくとも,この時間で習得で
きるよう工夫する。
テキスト(教科書):
第1 回目の授業で指示する。
参考書:
・蓑谷千鳳彦『計量経済学大全』東洋経済新報社,2006年
・William H. Greene, Econometric Analysis 7th ed. /ISE, Peason Ed, 2011
・Jeffrey M. Wooldridge Econometric Analysis of Cross Section and
Panel Data 2nd ed, MIT press, 2011
・ Paul A. Ruud An Introduction to Classical Econometrics Theory,
Oxford UP, 2000
授業の計画:
1. Introduction:経済分析における統計的方法(1 回)
2. 古典的回帰モデル:実験室の仮定(5 回)
最小2 乗法とその統計的性質,最尤法とその統計的性質,仮説
検定,モデルの評価
3. 一般化最小2 乗法(6 回)
分散不均一性の問題,自己相関の問題
4. 操作変数法(3 回)
担当教員から履修者へのコメント:
計量経済学の理論と実際の応用分析に興味のある学生は是非履修
してください。
成績評価方法:
実証分析に関するレポートで決定する。
質問・相談:
クラスページ(URL は授業にて報告する)を通じてレジュメやデ
ータの配布を行う。質問や相談については掲示板で履修者全員が共
有できるようにする。
4
セット履修
教授
辻村 和佑
(春学期)
授業科目の内容:
もとより計量経済学は、現実の経済事象を観察してそこに法則性
を発見し、これをもとに理論仮説を設定して、この仮説を検証し、
必要に応じて仮説を修正するといった、一連の作業に立脚した学問
領域である。この際に重要な役割を果たすのが統計資料であること
は言うまでもない。たとえばミクロ経済学の消費者行動理論はエン
ゲル法則という素朴な観察事実にその原点がある。このような消費
者行動の経験法則を理論化するための用具として開発されたのが限
界効用理論であり、効用関数を特定化することで、ここから導出さ
れた需要関数が観察事実と整合的であるかどうかを統計的に検証す
る。いかに統計的検定の方法が精緻なものであろうとも、検証に利
用する統計資料がこれに見合うものでなければ、なんの意味も無い。
たとえば家計の所得や支出配分に関する資料を収集する場合にも、
収支が均衡しているかどうかを精査する必要がある。しかし家計が
貯蓄をしたり、これを取り崩したりしている場合には、なにを貯蓄
と定義するかといった問題を抜きにしては、収支の均衡を語ること
すらできない。春学期の授業では、主として経済統計の基礎概念を、
具体的な統計資料を例として講義する。
参考書:
参考文献については、テーマごとに指示する。
授業の計画:
1. 計量経済学と経済統計
2. 経済統計の歴史
3. フロー変数とストック変数
4. 時系列資料と横断面資料
5. パネルデータと構造統計資料
6. 悉皆調査と標本調査
7. 調査統計と業務統計
8. 家計調査系統計と事業所調査系統計
9. 基礎統計と加工統計
10. 標準分類
11. 国勢調査と関連統計
12. 家計調査と関連統計
13. 労働力調査と関連統計
14. 事業所・企業統計と関連統計
15. 物価指数
担当教員から履修者へのコメント:
授業計画については履修者のレベルや希望を勘案して変更する場
合がある。したがって授業計画は、あくまで目安である。
成績評価方法:
学期末試験・レポート
質問・相談:
授業時間終了後に受け付ける。
確率・統計a
2 単位(春学期)
教授
中妻 照雄
授業科目の内容:
本講義では様々なデータ分析の基本を学びます。そして,フリー・
ソフトウェアであるRを利用してデータを分析する技能を身につけ
ることを目指します。確率・統計aでは,まず最初にデータの入出
力,グラフの作成,記述統計の計算などのRの基本的な操作法を習
得し,Rによるプログラミングの仕組みを学習します。続いて統計
学Ⅰ・Ⅱで学んだ統計分析の復習をかねてRを用いて母数の推定,
仮説検定,回帰分析などを行う手順を学びます。
テキスト(教科書):
・小暮厚之『Rによる統計データ分析入門』朝倉書店,2009年
・金明哲『Rによるデータサイエンス — データ解析の基礎から最新
手法まで』森北出版, 2007年
参考書:
・舟尾暢男『The R Tips―データ解析環境Rの基本技・グラフィック
ス活用集』オーム社,2009年
・間瀬茂『Rプログラミングマニュアル』数理工学社, 2007年
授業の計画:
・Rの基本的操作法
・記述統計の計算とグラフの作成
・母数の推定と仮説検定
・線形回帰モデル
・判別分析
・離散選択モデル
担当教員から履修者へのコメント:
授業内容を理解するためには統計学,微分積分,線形代数の知識
が必要です。
成績評価方法:
・レポートによる評価
学期末にRを使ったデータ分析のレポートを提出してもらい,そ
の内容で講義の理解度を評価します。
・平常点(出席状況および授業態度)による評価
毎週出席を取り講義への参加状況を見ます。
質問・相談:
授業内容に関する質問にはメールあるいはアポイントメントを取
っての面接で回答します。連絡方法は第1回講義で教えます。
(秋学期)
授業科目の内容:
たとえば「実質GDP」といった用語は、専門の学術書ばかりでな
く、新聞やテレビでもごく日常的に耳にする。しかし、それが厳密
にどのような意味を持ち、さらにはそれがどのようにして測定され
ているのかを知る人は、驚くほど少ない。実は「実質GDP」という
用語ひとつを理解するためにも、国民経済計算体系(SNA)の5勘定
のひとつである産業連関表についての、かなり深い理解が必要であ
る。その反面、産業連関表のみならず、国民経済計算体系全体を理
解すれば、経済のさまざまな事象の相互依存関係を体系的に知るこ
とができる。とくにこの統計が優れているのは、バブルとその崩壊、
あるいは恐慌といった、実物事象と金融事象の相互依存の結果とし
て生ずる経済事象を分析できる点にあり、これは他の統計資料には
見られない特徴である。秋学期の授業では、多部門勘定体系として
の国民経済計算の全体像を、主体の内部均衡、主体間均衡、異時点
間均衡という、主として3つの視点から講義する。
参考書:
参考文献については、テーマごとに指示する。
授業の計画:
1. 国民経済計算体系とマクロ経済学の枠組み
2. 国民経済計算体系と計量経済学の発展
確率・統計b
2 単位(秋学期)
教授
中妻 照雄
授業科目の内容:
本講義では確率・統計aに続いて主成分分析,因子分析,クラスタ
ー分析,生存分析などをRで行う方法を学びます。
テキスト(教科書):
・小暮厚之『Rによる統計データ分析入門』朝倉書店,2009年
・金明哲『Rによるデータサイエンス — データ解析の基礎から最新
手法まで』森北出版, 2007年
5
基 本 科 目 3. 国民経済計算体系の学際的位置づけ
4. 国民経済計算体系の歴史的展開
5. 国民経済計算体系における内部整合性の担保
6. 国民経済計算体系と産業連関表
7. 産業連関表の基本構造
8. 産業連関表とGDPの測定
9. 産業連関表と構造分析
10. 多部門勘定体系
11. 主体の内部均衡
12. 主体間均衡
13. 異時点間の整合性
14. 取得原価主義会計と時価主義会計
15. 国民経済計算体系の表章形式
担当教員から履修者へのコメント:
授業計画については履修者のレベルや希望を勘案して変更する場
合がある。したがって授業計画は、あくまで目安である。
成績評価方法:
学期末試験・レポート
質問・相談:
授業時間終了後に受け付ける。
経済統計a 2 単位(春学期)
経済統計b 2 単位(秋学期)
参考書:
・舟尾暢男『The R Tips―データ解析環境Rの基本技・グラフィック
ス活用集』オーム社,2009年
・間瀬茂『Rプログラミングマニュアル』数理工学社, 2007年
授業の計画:
・主成分分析
・因子分析
・クラスター分析
・生存分析
・ノンパラメトリック法
担当教員から履修者へのコメント:
授業内容を理解するためには統計学,微分積分,線形代数の知識
が必要です。
成績評価方法:
・レポートによる評価
学期末にRを使ったデータ分析のレポートを提出してもらい,そ
の内容で講義の理解度を評価します。
・平常点(出席状況および授業態度)による評価
毎週出席を取り講義への参加状況を見ます。
質問・相談:
授業内容に関する質問にはメールあるいはアポイントメントを取
っての面接で回答します。連絡方法は第1回講義で教えます。
9. 確率的モデルのタイプと資料発生機構,測定の誤差,条件付き予
測の誤差
10. 受動的観測者の困難,変数と取り落としによるバイアス,重共線
性
11. 連立方程式バイアス
12. 標本選択バイアス
13. プロビット・モデルとより自律度の高い確率モデル
14. 測定の意義:安定化装置としての市場と市場機能の作動について
15. 理論と観測の対応:Ragnar Frisch 「限界効用測定法」について
担当教員から履修者へのコメント:
理論構成と観測が相互に関連しながら科学としての経済学的知見
の進歩があることを学んでほしい。
成績評価方法:
試験の結果による評価
質問・相談:
keio.jp の「教育支援システム」で受付
経済学史Ⅰa 2 単位(春学期)
経済学史Ⅰb 2 単位(秋学期)
セット履修
准教授
川俣 雅弘
授業科目の内容:
経済学の成立から限界革命にいたるまでの主要な学説の展開につ
いて概観する。過去の理論は基本的にモデル化して解釈するので,
ミクロ経済学,マクロ経済学および線形経済モデルの基礎的な知識
は不可欠である。
テキスト(教科書):
とくに使用しない。
参考書:
授業中に指示する。
授業の計画:
(春学期)
1. 経済学史とは何か
2. 経済学略史
3. 科学方法論
4. 自然科学の方法と経済学史
5. 公正価格論
6. 重商主義
7. 重農主義
8. アダム・スミスの『国富論』
9. 『道徳感情論』と『国富論』
10. マルサスの『人口論』
11. リカード経済学の形成:地金論争と穀物法論争
12. リカードの『経済学および課税の原理』
13. マルサスの『経済学原理』
14. イギリス古典派経済学の展開
15. 春学期の総括
(秋学期)
1. J.S.ミルの経済学
2. イギリス古典派経済学の終焉
3. フランス古典派経済学
4. マルクスの経済学
5. マルクス経済学の展開
6. 現代マルクス経済学
7. ドイツの歴史学派とアメリカの制度学派
8. 貨幣経済学の歴史
9. 効用と希少性の理論
10. 希少性概念にもとづく価値理論と価格理論
11. クルノの市場均衡の理論とナッシュ均衡
12. デュピュイの余剰分析と費用便益分析
13. テューネンの経済分析と空間経済学
14. ゴッセンの経済理論と厚生経済学の基本定理
15. 秋学期の総括
成績評価方法:
学期末試験の結果による。
質問・相談:
授業中,授業終了後に受ける。
社会科学基礎論a 2 単位(春学期)
社会科学基礎論b 2 単位(秋学期)
セット履修
教授
宮内 環
授業科目の内容:
『社会科学基礎論a/b』では,まず科学の一般的目的と,その目的
を達成するために採用されてきた一般的方法について考察する。こ
の考察をふまえ,つぎに自然科学と社会科学の方法を対比させなが
ら,社会科学のなかでも最もよく開拓された経済学の方法を中心に,
その適切な分析作法について議論をすすめる。
自然科学の領域では,実験室における統御実験の方法がよく開発
され,この統御実験のもとで,多くの法則性を把握することに成功
してきた。一方,社会科学の領域では,近年の実験経済学の進展も
見られるものの,その適用範囲は限定的である。経済学をはじめと
する社会科学においては,実験室における統御実験を行うことが困
難な状況にあることは否定できない。このように実験が困難な場合
には,観測資料の特性にそくして理論を構成したり,理論をふまえ
て観測の方法を工夫することが不可欠となる。そこで当講義ではま
ず法則性の把握における実験の意義を明らかにし,
「観測と理論の対
応」に焦点をあてながら,つぎに経済学における分析対象への接近
法の方法論的意義を明らかにする。『社会科学基礎論a』では問題の
非確率的側面を中心に,一方『社会科学基礎論b』では確率的・統計
学的側面を中心に論じることにする。
テキスト(教科書):
小尾恵一郎『計量経済学入門』日本評論社
参考書:
・小尾恵一郎・宮内環『労働市場の順位均衡』東洋経済新報社,
1998 年
・辻村江太郎『経済政策論』筑摩書房,1977 年
その他は講義中に示す。
授業の計画:
1. 科学の目的,法則性の把握と予測,法則性把握の意義,対象の統
御と政策の選択
2. 法則性の定性的把握・定量的把握,確率的予測,非確率的予測,
法則の把握のし易さと理論の役割
3. 科学の方法,観測と理論;科学の一般的方法,理論の反証可能性
(検証可能性),数学モデルと実験計画,条件付き予測
4. 観測方法の改良,理論の改善,理論が妥当する範囲
5. 数学,統計学,経済学の間の関係,公理‐定理体系の意義
6. 観測の方法と理論構成,資料発生機構のモデル,外生変数と内生
変数,実験の2 つのタイプ(統御実験,風洞実験),識別問題,統御
実験の意義
7. 経済関係式の自律性 (the autonomy of an economic relation)
8. 確率的モデル,系統的因子,非系統的因子,確率的モデルとその
意義,確率的モデルの3 つのタイプ (shock model, error model, shock
and error model)
6
自由と公共の社会思想史
セット履修
池田 幸弘
中山 幹夫 (秋)
教授
セット履修
教授
社会思想a 2 単位(春学期)
社会思想b 2 単位(春学期)
教授
坂本 達哉
授業科目の内容:
本講義では、近代・現代の社会思想の歴史と理論を概観する。現
代は高度に発達したグローバル資本主義の時代であるが、その根源
には、18世紀に確立した古典的な資本主義と民主主義の思想があり、
その代表者はアダム・スミスとJ.J.ルソーであった。同時に、スミス
とルソーの死後、近代社会も資本主義も民主主義も大きく変化した。
それに対応してスミスとルソーの思想的遺産も継承されながら批判
され、新たな展開を遂げることになった。現代社会をささえる社会
思想を真に理解するには、スミスとルソー以降に現われた主要な社
会思想の系譜と潮流を知らなければならない。講義ではマキアヴェ
リに始まりハーバーマス、ロールズ、サンデルにいたるまでの欧米
近代500年の社会思想の歴史と理論を概観する。
テキスト(教科書):
指定教科書は用いないが、定評ある通史として以下がある。水田
洋『新稿・社会思想小史』(ミネルヴァ書房)、山脇直司『社会思想
史を学ぶ』(ちくま新書)。
参考書:
多数の文献があり、授業中に適宜指示する。とりあえず、講義内
容に関連の深いものとしては以下がある。内田義彦『社会認識の歩
み』、藤原保信『自由主義の再検討』、丸山真男『日本の思想』、森嶋
通夫『思想としての近代経済学』、山之内靖『マックス・ウェーバー
入門』(以上すべて岩波新書)。
授業の計画:
1.「近代」とは何か
2.近代国家の出現とマキアヴェリ
3.宗教改革と科学革命
4.古典的市民社会思想の展開-ホッブズとロック
5.啓蒙思想と文明社会思想の展開-モンテスキューとヒューム
6.ルソーの文明社会批判と人民主権論
7.スミスにおける経済学の成立と文明社会の擁護
8.フランス革命と産業革命-功利主義と古典派経済学
9.初期社会主義思想とヘーゲルの市民社会批判
10.マルクスの資本主義批判
11. 大衆社会の成立とその批判-J.S.ミルとニーチェ
12. ウェーバーの官僚制批判と20世紀思想の出発
13. 世界大恐慌とロシア革命-ケインズとハイエク
14.フランクフルト学派と現代思想の出発
15.現代における「自由」-リベラル対コミュニタリアン論争
担当教員から履修者へのコメント:
本講義では講義スライドのほかさまざな重要情報をKeio.jpに掲示
するので、keio.jpの本講義欄を定期的に閲覧すること。
成績評価方法:
出席状況と学期末試験の結果を総合して判定する。
授業科目の内容:
限界革命以降現代に至るまでの経済学の歴史的展開を講ずる。現
代の経済理論についての知識は必要なので,関連科目を受講するこ
とが望ましい。
テキスト(教科書):
とくに指定しない。
参考書:
毎回授業時に指示する。
授業の計画:
おおむね以下の順序で進行するが,調整はありうるのであらかじ
め了解されたい。
前期
1. 限界革命とは何か
2. メンガーの『国民経済学原理』とその理論内容
3. オーストリア学派の確立と発展
4. ワルラスの『純粋経済理論』と一般均衡理論
5. 一般均衡理論の確立と精緻化:
ヒックス,サミュエルソン,ドブリュ
6. ジェボンズとイギリス古典派経済学
7. エッジワースの経済学:コアの議論を中心に
後期
1. マーシャルの経済学
2. ピグーからロビンズへ:新厚生経済学の台頭
3. ヴィクセル,ハイエク,ケインズ:ヴィクセルの学統
4. 『一般理論』の理論的意義
5. マクロ経済学のさらなる展開
6. ゲーム理論の誕生と成長:ノイマンからナッシュまで
7. 総括
担当教員から履修者へのコメント:
当然ながら私語は厳禁!!
成績評価方法:
学期末の試験によるが詳細は開講時に指示する。ほぼ、担当者の
時間配当に応じて評点をつける。
質問・相談:
授業時に受けるが,その他の場合はアポイントメントを担当者と
とっていただければ幸いである。
セット履修
教授
高草木 光一
授業科目の内容:
「自由と排除」「差異と平等」「自立と協同」といった視点から,
19 世紀を中心に近代社会思想を検討する。適宜ゲスト・スピーカー
を招き,また映像作品を題材に用いる。現代社会の諸問題との関連
を重視する。
1. 「社会思想」の射程
2. 「近代」の重層的構造
3. 啓蒙思想とフランス革命
4. 保守主義・自由主義・民主主義
5. 社会主義と1848 年革命
6. 現代社会への展望(とくに生命倫理思想について)
テキスト(教科書):
使用しない。
参考書:
高草木光一編『「いのち」から現代世界を考える』岩波書店、2009
年。
高草木光一編『一九六〇年代 未来へつづく思想』岩波書店、2011
年。
成績評価方法:
試験およびレポート(6000字以上)による評価
日本経済史a 2 単位(春学期)
日本経済史b 2 単位(秋学期)
セット履修
教授
杉山 伸也
授業科目の内容:
本講義では,17 世紀の徳川幕府成立前後の時期から戦後まで約
400 年にわたる日本経済の変化をマクロ的に概観する。とくに日本
の経済発展の国際的・国内的環境と発展のメカニズムの解明に重点
をおき,民間経済の動向とともに,政府の対外政策,財政・金融政
策,産業政策について考察する。
「日本経済史a」
「日本経済史b」ともに、教室での授業とe-learning
による授業からなるセット科目である。授業の詳細については,4
月7 日(木)1 限の授業で説明するので,履修希望者は説明会にかな
らず出席すること。
テキスト(教科書):
杉山 伸也『日本経済史 近世〜現代』岩波書店,2011年
参考書:
・中村隆英『日本経済』(第3 版)東京大学出版会
・新保博『近代日本経済史』創文社
・梅村又次他編『日本経済史』全8 巻,岩波書店
7
基 本 科 目 社会思想史a 2 単位(秋学期)
社会思想史b 2 単位(秋学期)
経済学史Ⅱa 2 単位(春学期)
経済学史Ⅱb 2 単位(秋学期)
成されていたのか,シンガポール,香港,上海などの諸都市はアジ
ア経済史のなかでどのような役割を果たしていたのかなど,アジア
経済史を考える上で重要なテーマを選んで考察していく。
テキスト(教科書):
テキストは用いません。
参考書:
アジア経済史a
・ロイド・イーストマン『中国の社会』平凡社,1996 年
・古田和子「中国における市場・仲介・情報」三浦徹・岸本美緒・
関本照夫(編)『比較史のアジア― 所有・契約・市場・公正』東京
大学出版会,2004 年
・上田信「山林および宗教と郷約」『地域の世界史10 人と人の地域
史』山川出版社,1997 年
・宮嶋博史「東アジア小農社会の形成」『アジアから考える6』東京
大学出版会,1994 年 ・古田和子「中華帝国経済と情報」水島司編『グローバル・ヒスト
リーへの挑戦』東京大学出版会,2008年 など
アジア経済史b:
・岸本美緒『東アジアの「近世」』山川出版社,1998年
・古田和子『上海ネットワークと近代東アジア』東京大学出版会,
2000年
・杉原薫『アジア間貿易の形成と構造』ミネルヴァ書房,1996年 など
授業の計画:
アジア経済史a
1. なぜ,アジア経済史なのか
2. アジア観の変遷(1)
3. アジア観の変遷(2)
4. 世界帝国 vs. 国民国家
5. 中華帝国とは
6. 人口の長期変動
7. 食糧と農業生産
8. 小農経済論
9. 移住・開発・環境
10. 貨幣制度(1)
11. 貨幣制度(2)
12. 手工業の展開
13. 地域と国家
14. 市場・仲介・情報
15. まとめ
アジア経済史b
1.東アジア銀経済の開始と国際交易ブーム(1)
2.東アジア銀経済の開始と国際交易ブーム(2)
3.アジア三角貿易
4.東アジアの開港 5.中華世界周辺部の変容
6.上海ネットワーク
7.境域の経済秩序:中国・朝鮮・日本
8.境域の経済秩序と通貨圏の選択
9.アジア国際分業体制の構造
10.南・東南アジアにおける植民地経済
11.東南アジア経済をどう見るか
12.アジア労働力移動と送金ネットワーク
13.両大戦間期のアジア経済(1)
14. 両大戦間期のアジア経済(2)
15. まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
初回の授業で具体的な計画を示します。
成績評価方法:
試験の結果にもとづいて総合的に判断する。
・三和良一・原朗編『近現代日本経済史要覧』
(補訂版)東京大学出
版会
授業の計画:
講義内容に関して詳しくは,「日本経済史」のサイト(http://
web.econ.keio.ac.jp/staff/sugiyama/mita-lec.html)を参照。授業のレジ
ュメは,本科目のサイトで公開する。
担当教員から履修者へのコメント:
【重要】この授業の基本的な考え方,授業の進め方,Web 講義への
アクセスおよび履修方法などについては,4 月7 日(木)1 限の授業
で説明するので,履修希望者は説明会にかならず出席し,別途登録
申請をする必要がある。今年度は,授業に先立って予習を課す予定
である。
なお,2010 年度以前において別途登録申請をしたにもかかわら
ず,履修しなかった学生の受講は基本的に認めない。併設科目にな
っている法学部政治学科および経済学研究科以外の他学部の受講希
望者は,説明会後各自申し出ること。
成績評価方法:
出席,履修状況および履修態度,各学期末試験により総合的に評
価する。
質問・相談:
授業の際にうけつける。
欧米経済史a 2 単位(春学期)
欧米経済史b 2 単位(春学期)
セット履修
教授
長谷川 淳一
授業科目の内容:
近代以降のイギリスを,とくに都市に焦点を当て,日本との比較
も念頭に入れて,検討する。具体的には,第二次世界大戦中に空襲
を受けた戦災都市の復興を中心的な検討課題とする。
1. 産業革命と都市化
2. 都市史研究の概観
3. 戦後復興と福祉国家
4. 戦災復興研究の意義と課題
5. ランズベリーの戦災復興
6. コヴェントリーの戦災復興
7. ポーツマスの戦災復興
8. コンセンサス・ポリティックスについて
9. 豊かな時代の改革
10. 寛容社会論
11. 近年の都市再開発
12. 東京・大阪の戦災復興
13. 地方都市の戦災復興
14. 戦後の都市政策の展開
テキスト(教科書):
ティラッソー・松村高夫・メイソン・長谷川淳一『戦災復興の日
英比較』知泉書館,2006 年
参考書:
適宜,紹介する。
授業の計画:
第1回目の授業を,イントロダクションとし,授業の計画,受講上
の注意や成績評価方法について詳しく説明する。
成績評価方法:
定期試験期間内試験の結果による。
アジア経済史a 2 単位(春学期)
アジア経済史b 2 単位(秋学期)
セット履修
教授
古田 和子
授業科目の内容:
本講義では,16 世紀から20 世紀前半のアジアを対象にして,そこ
で暮らした人々の社会経済の歴史を検討する。
アジア経済史a(春):「比較」という視点を念頭において,国民
国家とは異なる原理を備えていた中華世界の特徴を考察し,18 世紀
に急増した巨大な人口を支えてきた中華帝国経済とは,一体どのよ
うなタイプの経済であったのかを考える。
アジア経済史b(秋)
:
「関係」という視点に立って,中国・日本・
東南アジア・インドなどアジア諸地域間の国際経済史を検討する。
アジア銀経済圏はいつ形成されたのか,国際労働力移動(華僑・印
僑)の点で長い歴史を持つアジアにはどのような域内経済関係が形
工業経済論a
2 単位(春学期)
教授
植田 浩史
授業科目の内容:
日本の工業とメーカー企業を題材に、工業を分析する視角の検討、
工業とメーカー企業の発展プロセスの分析、近年のグローバル経済
下における新たな競争関係の形成と課題の検討を行う。
テキスト(教科書):
使わない。毎回、講義資料を配布する。
8
工業経済論b
産業集積の論理
8. 産業集積と地域間分業2
京浜地域の産業集積
9. 産業集積と地域間分業3
企業城下町型 日立の例
地方機械工業集積 諏訪の例
10. 産業集積と地域間分業4
産業集積のあり方の変化 広域的集積 集積機能多層的広
域化
Ⅲ 日本工業の構造変化
11. 国内完結型から東アジア化1
「産業空洞化」論をどうみるか 統計的事実の確認
12. 国内完結型から東アジア化2
各地域産業集積の構造変化に見る東アジア化
13. 国内完結型から東アジア化3
中国工業の発展の状況
14. 国内完結型から東アジア化4
東アジア大の地域分業生産体制と日本国内製造業の展望
IV 総括
15.総括と討議
成績評価方法:
・試験の成績(A) 10 点満点で評価,
・出席点の評価(B) 6 割以上出席者(出席には遅刻を含まない)
のみ段階的に評価,6 割未満は0 点,皆出席の場合は2 点,
評点の計算方法 A*0.9+B=総合点
評点総合点 4 点未満D,4 点以上6 点未満C,6 点以上8 点
未満B,8 点以上A
質問・相談:
メールで問い合わせること。メールアドレスは,
[email protected] である。
2 単位(秋学期)
教授
渡邊 幸男
授業科目の内容:
本講義は,工業の経済学的諸課題について,日本の工業を題材に,
いくつかの観点から議論していくことを中心としている。その第1
は,戦後日本工業の国内完結性の確認と,1990 年代以降のその解
体・東アジア化の把握である。第2 は,日本を含め,多くの先進工
業国で,大小様々な企業の存在と,その広範な社会的分業が存在し
ていることの論理の把握である。規模の経済性が働く中で,何故多
様な企業の社会的分業が存在するのか,論理的に提示する。第3 は,
日本の企業間取引関係の主要特徴といわれる下請系列取引関係につ
いてである。独自な取引関係であるとともに,日本工業の急速な成
長を可能にした重要な関係として,下請系列取引関係とは何かを把
握することは,工業経済を考えるうえで意味のあることと考える。
第4 は,産業集積の問題である。企業は個々ばらばらに存在してい
るのではなく,一定の産業集積を構築することで,外部経済性を実
現し,一般的立地条件が悪化した地域に多く立地し,競争力を保持
している。この産業集積の論理を論じる。第5 は,2000 年代に入っ
ても激しい構造変化をしている日本国内生業の展望を,上記の議論
を踏まえながら論じることである。以上の5 つのテーマを中心に論
じ,講義出席者の工業分野での経済現象を理解する能力を高めるこ
とができれば,本講義の目的が達成されたということができる。
テキスト(教科書):
なし
参考書:
・渡辺幸男『日本機械工業の社会的分業構造 ―階層構造・産業集
積から下請制把握―』有斐閣,1997 年
・渡辺幸男・小川正博・黒瀬直宏・向山雅夫『21 世紀中小企業論 新版多様性と可能性を探る』有斐閣,2006 年
・渡辺幸男編著『日本と東アジアの産業集積研究』同友館,2007 年
授業の計画:
Ⅰ- 1.国内完結型とは
Ⅱ 社会的分業構造分析
2. 社会的分業の論理
3. 大企業と中小企業の共存の実態
4. 大企業と中小企業の関係 企業間取引関係把握の論理1
内製と外製 垂直的統合 機会主義と取引コスト
5. 大企業と中小企業の関係 企業間取引関係把握の論理2
下請系列関係の形成
6. 大企業と中小企業の関係 企業間取引関係把握の論理3
下請系列関係の解体
7. 産業集積と地域間分業1
農業経済論a 2 単位(春学期)
農業経済論b 2 単位(秋学期)
セット履修
教授
准教授
寺出 道雄
大平 哲
授業科目の内容:
経済社会の近代化・現代化の中で農業が果たす役割について理解
するために歴史的事実、理論を総合的に学習する。また、欧米、日
本、途上国の現代の農業の実態も学習し、環境問題との関連も理解
す る 。 く わ し い 情 報 を http://web.econ.keio.ac.jp/staff/tets/kougi/agri/
index.htmlに掲載する。
担当教員から履修者へのコメント:
農業を理解するためには理論だけの学習ではなく、歴史的事実に
関する知識や環境問題をはじめとした周辺分野の情報を集めること
も重要です。現場でどのようなことをおこなわれているかを知る積
極性も必要です。
成績評価方法:
平常点、および学期末試験の点数の合計点を総合的に判断する。
産業組織論a 2 単位(春学期)
産業組織論b 2 単位(秋学期)
セット履修
教授
石橋 孝次
授業科目の内容:
産業組織論(Industrial Organization)とは主として企業を対象にし
ながら不完全競争市場の分析を行う学問で,「企業と市場の経済学」
とでも表現すべきものである。かつては広い意味でのミクロ経済学
におけるニッチな分野という性格が強かったが,この数十年間に理
論分析も実証分析も大きく進展し,現在では体系化された学問とし
て確立している。
この科目は,現代的な産業組織論の入門的な理解を目的とし,市
場構造と市場支配力,製品差別化,カルテルと共謀,価格差別,参
入阻止,企業合併,広告,垂直的取引制限,研究開発と特許,ネッ
トワーク外部性と標準化,規制などについて実際の事例を交えなが
ら講義を行う。理論分析と実証分析の基本的な考え方と方法を習得
し,さらに独占禁止政策の経済的な側面を理解することを目指す。
テキスト(教科書):
指定しない。
9
基 本 科 目 参考書:
経済産業省・厚生労働省・文部科学省『2010年版ものづくり白書』
(経済産業省HPで閲覧可能、2011年版も夏までに公開される予定)。
その他、適宜授業中に指示する。
授業の計画:
第1回 ガイダンス
第2回 工業とは 工業分析の課題
第3回 経済発展と工業(1)
第4回 経済発展と工業(2)
第5回 「アーキテクチャ」論
第6回 鉄鋼業
第7回 自動車産業(1)
第8回 自動車産業(2)
第9回 エレクトロニクス産業(1)
第10回 エレクトロニクス産業(2)
第11回 金型産業
第12回 繊維産業 第13回 医薬品産業
第14回 今後の日本経済とものづくり産業
第15回 まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
「工業経済論b」(秋学期)とセットで履修することが望ましい。
成績評価方法:
試験の結果による評価(小テスト含む)
質問・相談:
・必要に応じて授業終了後に質問の時間をとる。
参考書:
・Cabral, Introduction to Industrial Organization, MIT Press, 2000
・Belleflamme and Peitz, Industrial Organization: Markets and Strategies,
Cambridge University Press, 2010
・ Davis and Garces, Quantitative Techniques for Competition and
Antitrust Analysis, Princeton University Press, 2010
・小田切宏之『新しい産業組織論』有斐閣,2001年
・長岡貞男・平尾由紀子『産業組織の経済学』日本評論社,1998年
・川濱昇・瀬領真悟・泉水文雄・和久井理子『ベーシック経済法-
独占禁止法入門』(第3版),2010年
授業の計画:
[春学期]
第1回 産業組織の目的と方法
第2回 ミクロ経済学と計量経済学の基礎
第3回 企業の構造と機能
第4回 ゲーム理論の基礎
第5回 独占と支配的企業
第6回 完全競争と独占的競争
第7回 寡占競争Ⅰ(ベルトラン・モデル)
第8回 寡占競争Ⅱ(クールノー・モデル)
第9回 製品差別化Ⅰ
第10回 製品差別化Ⅱ
第11回 カルテルと暗黙の共謀Ⅰ
第12回 カルテルと暗黙の共謀Ⅱ
第13回 市場構造と市場支配力
第14回 市場行動の識別
第15回 総括
[秋学期]
第1回 価格差別Ⅰ
第2回 価格差別Ⅱ
第3回 価格・品質と情報
第4回 広告
第5回 参入費用と市場構造
第6回 戦略的行動と参入阻止I
第7回 戦略的行動と参入阻止Ⅱ
第8回 水平合併
第9回 垂直的取引制限
第10回 イノベーションと研究開発
第11回 特許と知的所有権
第12回 ネットワーク外部性と標準化
第13回 二面性市場
第14回 規制と規制改革
第15回 総括
担当教員から履修者へのコメント:
「ミクロ経済学初級」および「統計学」の知識は前提とする。
成績評価方法:
期末試験80%・授業内テスト20%
質問・相談:
毎回の授業の後に質問の時間を設ける。
業の労働需要に焦点を当て,合わせて失業率の決定等のマクロ的な
観点も論じる。
テキスト(教科書):
なし
参考書:
参考文献については講義中に指示する。
授業の計画:
(春学期)
第1-2回 労働経済の基礎:労働の需要と供給
第3-5回 労働供給:静学モデル,家事労働モデル
第6-9回 教育と訓練:人的資本,シグナリング,企業内訓練
第10-15回 賃金格差:差別,補償賃金,職業と賃金, 賃金関
数
(秋学期)
第1-2回 労働需要の基礎理論
第3-5回 効率賃金、雇用調整、需要独占
第6-9回 内部労働市場とインセンティブ
第10-15回 サーチ理論に基づく失業の分析
担当教員から履修者へのコメント:
日吉のミクロ経済学初級,マクロ経済学初級,統計学の知識を前
提とします。
成績評価方法:
学期末試験の結果による評価(100%)
質問・相談:
講義に関する質問は,講義の前後で受け付ける。また,E メール
の連絡も受け付ける(アドレスについては初回講義時に発表する)。
社会政策論a 2 単位(春学期)
社会政策論b 2 単位(秋学期)
セット履修
教授
教授
駒村 康平 (春)
山田 篤裕 (秋)
(春学期)
授業科目の内容:
人口減少・少子高齢社会のなか,労働政策と社会保障を包摂する
社会政策の重要性は益々大きくなっています。
社会政策論a(春学期)では,社会政策の存在理由に関する経済理
論を学んだ上,個別制度として労働政策(労働保険を含む)と低所
得者対策(生活保護制度等)を取り上げ,①現行制度の歴史と体系,
②現行制度が抱える問題点,③最近の改革動向について学びます。
社会政策論b(秋学期)では,春学期に引き続き,年金・医療・介
護・福祉など社会保障制度を中心に取り上げ,春学期と同様に①か
ら③について学びます。
テキスト(教科書):
駒村康平(最新改訂版)『福祉の総合政策』創成社
参考書:
・ニコラス・バー(菅沼隆監訳)『福祉の経済学』光生館,2007年
・国立社会保障・人口問題研究所編『社会保障制度改革 日本と諸
外国の選択』東京大学出版会,2005年
・厚生労働省『厚生労働白書』
授業の計画:
春学期(社会政策論a)
社会政策の理論
社会政策概略史(社会保障成立までの史的展開)
労働政策(労働基準・最低賃金・労働組合)
労働保険(雇用保険と労働者災害補償保険)
貧困と不平等の概念と測定(所得保障の評価方法)
生活保護制度
担当教員から履修者へのコメント:
本講義の目的は以下の2点です。
①社会保障制度および労働制策を学ぶ機会はきわめて限られてい
ます。履修者は,負担者あるいは受給者として,各制度の仕組みを
理解してください。
②社会保障制度および労働制策の改革が急速に行われています。
受講者は各制度の在り方,問題,改革について有権者として自分で
評価・判断できるようになってください。
なお,医療経済に関するより詳細な理論・実証課題については春
学期開講の「医療経済学」を,障害者福祉,児童福祉など社会保障
の福祉政策分野については秋学期開講の「社会福祉論」を履修して
下さい。
労働経済論a 2 単位(春学期)
労働経済論b 2 単位(秋学期)
セット履修
教授
准教授
赤林 英夫 (春)
太田 聰一 (秋)
授業科目の内容:
労働経済論では,雇用,労働時間,賃金格差,昇進,などの,職
業人生にとって重要な要素が市場でどのように決まるのか,これら
に関わる政策にはどのような意義があるのか,経済理論と統計分析
を利用して理解する。さらに,近年の労働経済学は,家庭や教育な
どを含め,およそ個人の一生に関わるすべてを包含する理論と実証
分析を展開しつつある。その意味で,労働経済論を学ぶことは,容
易にとらえることのできない「個人」を分析対象としながら,我々
自身が日々何を求めて働き,生きているのかを振り返るという,き
わめてリアルな作業でもある。そのような視点から,本講義では,
労働経済学の標準的な内容を概観し,経済理論と現実の労働市場,
そして政策との関わりを考察する。
春学期では,労働者の主体的行動に重点を置きながら,賃金格差
の決定要因について,その主たる要素を議論する。秋学期では,企
10
成績評価方法:
出席,レポート,各学期末試験
質問・相談:
個別の質問・相談にかんしては毎回講義の最後に時間を設けます。
(秋学期)
授業科目の内容:
春学期の項目(社会政策論a)を参照してください。
テキスト(教科書):
春学期の項目(社会政策論a)を参照してください。
授業の計画:
秋学期(社会政策論b)
社会保障総論(歴史と仕組み、概要)
年金制度(歴史と制度,財政問題,年金改革の動向、国際比較、
関連する所得保障制度)
医療保障制度(歴史と制度,財政問題と政策動向)
その他の社会保障制度
担当教員から履修者へのコメント:
春学期の項目(社会政策論a)を参照してください。
受講者には、社会保障制度への負担者・受益者としての必要な知
識と制度の選択する市民としての視点を持つことを期待します。
成績評価方法:
出席,レポート,各学期末試験
質問・相談:
個別の質問・相談にかんしては毎回講義の最後に時間を設けます。
経済政策論a
財政論a
大村 達弥
財政論b
2 単位(秋学期)
教授
土居 丈朗
授業科目の内容:
財政論bは,財政論aに引き続き,わが国の財政制度の基本を学ぶ
とともに,財政に関連した経済学の理論に基づく考え方を講義する。
財政論bでは,国債,地方財政,公会計制度,財政政策のマクロ経済
学的分析,今後の財政運営のあり方を中心に講義を進める。
講義では,現行制度だけでなく,財政に関連した経済学の理論も
解説する。この講義で取り上げる内容について,現行制度と経済理
論をバランスよく理解を深められるように,適宜,政府の会議等で
公表された資料も紹介する。
テキスト(教科書):
土居丈朗『財政学』日本評論社
参考書:
・土居丈朗『入門公共経済学』日本評論社
・土居丈朗『地方債改革の経済学』日本経済新聞出版社
・土居丈朗『三位一体改革ここが問題だ』東洋経済新報社
・井堀利宏・土居丈朗『財政読本』東洋経済新報社
その他参考文献は,講義中に適宜指示する。
授業の計画:
以下の項目を順に扱う。
・国債
・地方財政
・決算・公会計
・財政政策のマクロ経済学的分析
・我が国財政の今後
成績評価方法:
期末試験(100%)
2 単位(秋学期)
教授
土居 丈朗
授業科目の内容:
財政論aは,わが国の財政制度の基本を学ぶとともに,財政に関連
した経済学の理論に基づく考え方を講義する。財政論aでは,財政の
現状とともに,国の財政制度,税制,財政投融資制度を中心に講義
を進める。
講義では,現行制度だけでなく,財政に関連した経済学の理論も
解説する。この講義で取り上げる内容について,現行制度と経済理
論をバランスよく理解を深められるように,適宜,政府の会議等で
公表された資料も紹介する。
テキスト(教科書):
土居丈朗『財政学』日本評論社(近刊)
参考書:
・土居丈朗『入門公共経済学』日本評論社
・土居丈朗編著『日本の税をどう見直すか』日本経済新聞出版社
・井堀利宏・土居丈朗『財政読本』東洋経済新報社
その他参考文献は,講義中に適宜指示する。
授業の計画:
以下の項目を順に扱う。
・財政の現状と課題
・財政の機能としくみ
・予算編成
・国の歳出 ・租税の制度
・租税の理論
・財政投融資
成績評価方法:
期末試験(100%)
授業科目の内容:
経済政策を学ぶ上で必要な基礎理論として、教科書に基づき、経
済システム、厚生経済学の基礎、情報の経済学、市場と政府の役割
論の各分野から必要な理論をかいつまんで講義する。
テキスト(教科書):
『経済政策 ミクロとマクロの基礎理論』大村達弥著 慶應義塾
大学出版会 2008年 ISBN:978-4-7664-1530-8 C3033
参考書:
講義の進行に合わせ,授業中に指示する。
授業の計画:
概ね教科書に沿って政策基礎理論の講義を以下のように進める
①イントロダクション [1]
②経済システムと経済政策 [2]
③厚生経済学の基礎(社会的選択、効率と公正)[5]
④情報の経済学(情報の非対称性)[3]
⑤市場と政府の役割(市場の失敗、政府の失敗と公共選択)[4]
[ ]内の数字はコマ数
成績評価方法:
期末試験の結果により評価。
質問・相談:
授業時間外はメールで受け付ける。
経済政策論b
2 単位(春学期)
教授
2 単位(春学期)
教授
基 本 科 目 [ ]内の数字はコマ数
担当教員から履修者へのコメント:
経済政策論aを学習していることを前提とする。
成績評価方法:
期末試験の結果により評価。
質問・相談:
授業時間外はメールで受け付ける。
大村 達弥
授業科目の内容:
経済政策論aに引続き、経済政策を学ぶ上で必要な基礎理論とし
て、公共財、独占と競争、政策目的と手段、時間的整合性等に関す
る理論をかいつまんで講義する。最後の5コマは、実際の経済政策の
事例を取り上げ掘り下げる。また、あらかじめ研究課題を指定し、
期末試験問題の一部として出題する。
テキスト(教科書):
『経済政策 ミクロとマクロの基礎理論』大村達弥著 慶應義塾
大学出版会 2008年 ISBN:978-4-7664-1530-8 C3033
参考書:
講義の進行に合わせ,授業中に指示する。
授業の計画:
政策基礎理論編 ①公共財[3]
②独占と競争[3]
③政策目的と手段[2]
④時間的整合性[2]
経済政策事例研究編[5]
11
金融論a
6. 債券価格と利子率
7. 株式価格
8. 効率的証券市場と金融契約
9. IS-LM 分析と金融政策
10. 総需要・総供給関数
11. インフレ需要・インフレ供給関数と合理的期待
12. 為替レートの決定
13. 開放マクロ経済学と金融政策
14. 金融派生商品の一般的特質
15. 金融派生商品の価格決定
担当教員から履修者へのコメント:
ミクロ経済学,マクロ経済学の基礎があることが望ましい。経済
学部と法学部等の学生には異なる評価基準を適用する。
成績評価方法:
・試験の結果による評価
・平常点(出席状況および授業態度)による評価
授業中の問題演習の結果を加味する。
質問・相談:
毎回,講義後に質問・相談の時間をとる
2 単位(春学期)
教授
吉野 直行
授業科目の内容:
日本の資金の循環、家計・企業・政府・金融機関の金融活動の動
きの推移を説明する。つぎに,資産価格の変動,債券市場・株式市
場,為替レートの動きについて,制度・データなどを用いた計量的
な観点から概述する。
(1)日本の資金循環の変化とIS-LM分析
(2)日本の銀行行動の実証分析
BISの自己資本比率規制の変化と銀行貸出
(3)日本の債券市場(国債市場、社債市場)
(4)日本の株式市場、不動産市場
(5)財政と金融との関係(財政赤字と金融市場)
(6)大量国債の発行と金利の変動
(7)資産価格の変動とサブプライムローン問題
(8)格付けの問題点
(9)ケインズ経済学とマネタリスト
(10)日本の金融政策の変化とその効果
(11)金融政策の波及経路
(12)国際金融における為替の動き
(13)国際的な資本移動
(14)変動相場制、固定相場制、バスケット通貨制
(15)アジアの債券市場、アジアの為替制度、アジアの資金フ
ロー
テキスト(教科書):
吉野直行「英語で学ぶ日本経済」(有斐閣)
吉野直行「社会と銀行」(放送大学)
参考書:
・吉野直行・高月昭年『入門・金融第2 版』有斐閣
・吉野直行『信託・証券化ファイナンス』慶應義塾大学出版会
その他の参考文献は,講義の中で説明する。
授業の計画:
講義では、日本のマクロの資金の動き、ミクロの経済主体別の行
動の両面から解説する。サブプライムローン問題をきっかけに、世
界的な金融規制の動きが活発化している。また、為替の円高への動
き、中国経済のドルとの固定相場に近い為替介入、それからもたら
される中国のバブル経済の可能性についても説明する。
また、道路などのインフラの整備は、国の財政による活動と考え
られてきた。しかし、アジアでは、インフラ整備も、金融活動(イ
ンフラボンド)によって調達しようとする動きが活発化している。
インフラボンド・インフラレベニューボンドについて、平易に解説
したい。1・2回、海外からの外部講師による英語での講義も入る
予定。
担当教員から履修者へのコメント:
春学期・秋学期の両方を履修することが望ましい。
成績評価方法:
・講義の最後に、小テストを実施する予定
・学期末試験と小テストの結果により成績評価を行う。
質問・相談:
講義の最後に質問を受け付ける。
金融論b
日本経済システム論a
教授
池尾 和人
授業科目の内容:
春学期には、日本の経済システムの制度的特質を,民間の企業シ
ステムと政府の役割を中心に講述する。最初には,そのために必要
な経済理論(情報とインセンティブの経済学)の基礎を解説する。
テキスト(教科書):
特になし(毎回の講義の際にレジュメを配布する)。
参考書:
池尾和人『開発主義の暴走と保身』NTT出版,2006 年
授業の計画:
1. 分析視角
Ⅰ. 経済学的準備
2. リスク・シェアリング
3. 逆選択とシグナリング
4. 契約と誘因両立性
5. 企業の理論
Ⅱ. 日本の企業システム
6. 日本の企業組織
7. 日本的雇用慣行
8. *復習セッション1 9. 日本的生産システム
10. 系列と長期取引
11. 株式持ち合い
12. メイン・バンク制
Ⅲ. 政府の役割
13. 市場と政府活動
14. 日本の政策決定過程
15. *復習セッション2
成績評価方法:
成績の評価は,学期末に試験を実施し,その得点による。出席点
はとくに考慮しない。
2 単位(秋学期)
教授
2 単位(春学期)
塩澤 修平
日本経済システム論b 2 単位(秋学期)
授業科目の内容:
金融現象の基本的な性質を踏まえ,貨幣需要の定式化,金融派生
商品や外国為替を含む金融資産価格の決定,マクロ経済モデルによ
る金融政策の効果などについて,主として理論的な観点から概述す
る。
テキスト(教科書):
塩澤『現代金融論』創文社,2002 年
参考書:
適宜指示する。
授業の計画:
1. 金融現象の基本構造
2. わが国の金融構造
3.家計および企業の金融行動
4. 貨幣需要のマクロ的定式化
5. 貨幣需要のミクロ的基礎
教授
池尾 和人
授業科目の内容:
秋学期には、日本の経済システムの抱える政策的課題を、制度面
とマクロ面にわたって現代経済学の立場から考察する。関連するマ
クロ経済学的知識の復習も含む。
テキスト(教科書):
特になし(毎回の講義の際にレジュメを配布する)。
参考書:
池尾和人『開発主義の暴走と保身』NTT出版,2006 年
授業の計画:
1. 春学期の復習
Ⅰ.マクロ経済学の新しい常識
2. 経済成長
3. 経済変動
Ⅱ.日本経済の中長期的課題
12
日本資本主義発達史a 2 単位(春学期)
日本資本主義発達史b 2 単位(秋学期)
セット履修
教授
植田 浩史
授業科目の内容:
この講義では,日本における資本主義システム,経済システム,
産業システムの歴史的な展開について,他の先進国や中進国,後発
国と比較しながら検討し,その特徴と構造について考察する。春学
期では、最初に日本の資本主義システムの特徴を概観した後、戦前
期の資本主義発展の過程を対象とする。秋学期では、戦後から現在
に至る資本主義システムの過程を対象とする。
テキスト(教科書):
特になし。
参考書:
石井寛治・武田晴人・原朗編『日本経済史』(全6巻、東京大学出
版会、2000-10年)
『講座 日本経営史』(全6巻、ミネルヴァ書房、2009-10年)
三和良一・原朗編『近現代日本経済史要覧 補訂版』
(東京大学出
版会、2010年)
授業の計画:
春学期
第1回 序章 日本資本主義発達史の課題
第2回 第Ⅰ部 資本主義の発展と資本主義モデル 第1章 資本
主義システム
第3回 第2章 資本主義の発展モデル(1)
第4回 第2章 資本主義の発展モデル(2)
第5回 第3章 多様な資本主義システム
第6回 第Ⅱ部 日本の資本主義発展(1) 第1章 幕末・開港期
第7回 第2章 明治維新期
第8回 第3章 産業革命期(1)
第9回 第3章 産業革命期(2)
第10回 第4章 1910年代-20年代
第11回 第5章 昭和恐慌期(1)
第12回 第5章 昭和恐慌期(2) 第13回 第6章 戦時期(1)
第14回 第6章 戦時期(2)
第15回 総括
秋学期
第1回 第Ⅲ部 日本の資本主義発展(2)第1章 敗戦と戦後復興
(1)
第2回 第1章 敗戦と戦後復興(2)
第3回 第2章 高度成長期(1)
第4回 第2章 高度成長期(2)
第5回 第2章 高度成長期(3)
第6回 第3章 安定成長期(1)
第7回 第3章 安定成長期(2)
第8回 第3章 安定成長期(3)
第9回 第4章 バブル経済とその崩壊(1)
第10回 第4章 バブル経済とその崩壊(2)
第11回 第5章 「失われた20年」(1)
第12回 第5章 「失われた20年」(2)
第13回 第5章 「失われた20年」(3)
第14回 第6章 日本資本主義システムの課題
第15回 まとめ
成績評価方法:
・授業期間中に数回の小テストを実施する。
・レポートを課すこともある。
・成績は、学期末試験と小テスト、レポートの点数を合計して評価
する。
質問・相談:
・授業終了後に必要に応じて時間を設ける。
現代日本経済論a 2 単位(春学期)
現代日本経済論b 2 単位(秋学期)
セット履修
教授
北村 洋基
(春学期)
授業科目の内容:
1970 年代以降現在までの日本経済の展開を跡づけるとともに,そ
れぞれの時代の評価,別の選択肢の可能性についても検討する。最
後に,日本経済の課題と展望を考察する。現代日本経済論a では,
1990年代初頭までを中心的に扱う。
テキスト(教科書):
北村洋基『改訂新版・岐路に立つ日本経済』大月書店 2010年
参考書:
適宜指示する。
授業の計画:
はじめに
第1章 日本をとりまく内外の環境変化― 1970 年代
第2章 1970 年代の危機と日本の対応
第3章 1980 年代前半の日本経済
第4章 1980 年代後半の日本経済
第5章 「平成大不況」第1局面
第1節 世界政治・経済の激動
第2節 90年代のアメリカ経済と日米経済関係
担当教員から履修者へのコメント:
来年度から担当者が変わりますので、今年度a,bセットで履修でき
る方のみ履修してください(秋学期に留学等で休学し、来年度bを
履修することはできません)。
成績評価方法:
・試験の結果による評価
・平常点(出席状況および授業態度)による評価
(秋学期)
授業科目の内容:
1970 年代以降現在までの日本経済の展開を跡づけるとともに,そ
れぞれの時代の評価,別の選択肢の可能性についても検討する。最
後に,日本経済の課題と展望を考察する。現代日本経済論bでは,
主として1990年代初頭から現在までを跡づけるとともに、今後の課
題と展望を考察する。
テキスト(教科書):
北村洋基『改訂新版・岐路に立つ日本経済』大月書店 2010年
参考書:
適宜指示する。
授業の計画:
第5章 「平成大不況」第1局面
第3節 90年代初頭の「構造改革」論
……
第7節 情報資本主義の新段階への移行と産業構造
第6章 「平成大不況」第2局面
第7章 「平成大不況」第3局面
第8章 日本経済の新段階と第2次「平成大不況」
おわりに 成績評価方法:
・試験の結果による評価
現代資本主義論a 2 単位(春学期)
教授
渡邊 幸男
授業科目の内容:
現代資本主義の段階的諸特徴と再生産を,マルクス経済学の立場
からどのように把握するか,これを資本主義を資本主義たらしめて
13
基 本 科 目 ・平常点(出席状況および授業態度)による評価 4. 社会保障と世代間格差
5. 積極的労働市場政策
6. 資産価格とそのバブル
Ⅲ.日本経済のマクロ的諸側面
7. 貯蓄行動
8. *復習セッション1
9. 投資行動
10. 財政赤字
11. 経常収支
12. 金融政策(1)
13. 金融政策(2)
エピローグ
14. 日本経済の課題
15. *復習セッション2
成績評価方法:
成績の評価は,学期末に試験を実施し,その得点による。出席点
はとくに考慮しない。
それを主導する「個別資本」について明らかにしていく。競争段階
の資本の多くと異なり,現代の巨大資本は株式会社形態をとり,所
有と支配が分離し,そのことが「個別資本」の存在形態と行動に大
きな影響を与えている。本講義では,この巨大株式会社の所有と支
配そして行動をどのように把握すべきかについて講義する。その上
で,同時に現代の資本としても,依然として多数派を占める「個別
資本」,中小企業の多くがそうである所有と支配が自然人の資本家に
体現されている資本の,現代における存在形態と意味を考える。
参考書:
・北原勇『現代資本主義における所有と決定』岩波書店,1984 年
・A. Saxenian, Regional Advantage Culture and Competition in Silicon
Valley and Route 128, Harvard Univ. Press, 1994
(A. サクセニアン『現代の二都物語』講談社,1995 年)
・渡辺幸男『日本機械工業の社会的分業構造 階層構造・産業集積
からの下請制把握』有斐閣,1997 年
・渡辺幸男・小川正博・黒瀬直宏・向山雅夫『21 世紀中小企業論 新版 多様性と可能性を探る』有斐閣,2006 年
授業の計画:
Ⅰ- 1.資本主義における資本とは
Ⅱ 現代の巨大企業の所有構造
2. 日本の巨大企業の所有構造
3. 主要国の巨大企業の所有構造
Ⅲ 巨大企業の所有構造と企業行動について
4. 論点1 日本での相互持ち合いの意味
5. 論点2 所有と支配の分離,会社自体の所有
6. 論点3 ヴォーダフォンによる敵対的買収の成功とその意味
7. 論点4 機関投資家による所有とM&A,企業行動
Ⅳ 現代の中小企業 大いなる期待と実態
8. 日本の中小企業・ベンチャー
9. シリコンバレーとは
10. 中小企業・ベンチャーをどのように把握するか
11. 産業集積論の復権
12. 中小企業の可能性と限定
Ⅴ 巨大企業と中小企業
13. 現代の資本とは 現代資本主義における大企業と中小企業の
位置づけ
VI 現代資本主義と所有構造
14.現代資本主義の発展構造の変化と所有構造の均質化、その
意味
VII 総括
15.総括と討議
成績評価方法:
春学期参照
質問・相談:
春学期参照
いる「資本」の運動を基礎に明らかにし,学生諸君に現代資本主義
理解の基本を学んでもらうのが,本講義の目的である。現代資本主
義は,資本主義であると同時に,競争段階の資本主義とは大きく異
なり,主導的な資本は独占資本であり,かつ,国家の全面的介入が
行われている国家独占資本主義である。この国家独占資本主義の枠
組みを出発点とし,諸資本が国境を越え,グローバルに展開してい
る段階,これが現代資本主義といえる。それゆえ,本講義では,資
本とは何かを出発点として,資本主義の段階的な変化と,現代の到
達点としての資本主義の状況を示していきたい。また,本講義の特
徴は,今生じている資本主義の大きな変化を,マルクス経済学の視
点から,出席している諸君とともに考えていくことにもある。その
ために,日経やFT の記事を紹介しながら,私の見解を述べ,出席し
ている学生諸君に現代資本主義の再生産を考える手がかりを与える
ようにするつもりである。
テキスト(教科書):
なし
参考書:
北原勇・鶴田満彦・本間要一郎編『資本論体系10 現代資本主義』
有斐閣,2001 年
うち 第Ⅰ章 『資本論』体系と現代資本主義分析の方法
第Ⅱ章 独占資本主義
第Ⅲ章 独占段階における資本主義経済の動態
第Ⅴ章 国家独占資本主義の理論
第Ⅵ章 現代資本主義の展開
授業の計画:
Ⅰ- 1. 現代資本主義論の対象 本講義の基本的フレームワークと現実
問題
Ⅱ 現代資本主義の経済的基礎理論
2. 段階的把握,集積・集中と市場支配
3. 資本主義の拡大再生産
4. 独占資本主義における停滞基調 過剰の慢性化
5. 新生産部門と対外膨張 急激な発展局面の可能性
Ⅲ 戦後資本主義をどう見るか
6. 国家独占資本主義論の諸論
7. 北原勇の国家独占資本主義論
8. IMF・GATT体制と冷戦
9. 冷戦の終焉と90年代米経済の発展
Ⅳ 現代資本主義の諸側面
10. 90年代のIT革新と新生産部門形成の意義 中小企業の時
代?
11. 東アジア化の意義・東アジアの発展 斜めの膨張による世界
経済の発展
12. 斜めの対外膨張先としての中国の重要性、その発展内容
13. 21世紀資本主義における日本資本主義の位置 2000年代日
本経済の状況把握
14. 21世紀資本主義 破壊と発展 破壊ゆえに発展しうる体制
を受容すべきか
V 総括
15. 総括と討議
担当教員から履修者へのコメント:
(a)と(b)の双方を履修することで,現代資本主義への理解が,
より深まると考えている。
成績評価方法:
(a)(b)共,下記の要領に従って評価する。
・試験の成績(A) 10点満点で評価,
・出席点の評価(B) 6割以上出席者のみ段階的に評価,6割未満は
0点,皆出席の場合は2点,
評点の計算方法 A*0.9+B=総合点
評点 総合点 4点未満D,4点以上6点未満C,6点以
上8点未満B,8点以上A
質問・相談:
メールで問い合わせること。
メールアドレスは,[email protected]である。
現代資本主義論b
経済体制論a 2 単位(春学期)
経済体制論b 2 単位(秋学期)
セット履修
駒形 哲哉
授業科目の内容:
前年度までは中国の「工業化」をテーマに経済体制について考察
してきたが,今年度は内容を改め,
「中小企業」を切り口に,中国の
体制移行と市場経済化について論ずる。
雇用の場,起業家の自己実現の場,市場の変化への迅速で弾力的
な対応が可能な供給者として,中小企業は市場経済の存続と発展に
不可欠の存在である。他方,中小企業は資本主義経済では,大企業
との関わりにおいて固有の問題をもち,それゆえに「中小企業論」
は一つの独立した学問分野となっている。中国においても「反独占
法」(独禁法に相当)が2007 年に全国人民代表大会(国会)の常務
委員会を通過したが,このことから「中小企業論」の基盤が形成さ
れつつあると把握してよいのだろうか?
この講義では,中国における中小企業の動態,諸特徴,政策等に
ついて,主に担当者が参加したプロジェクトの成果や実際に調査を
行った個別事例にもとづき(必要に応じて他の研究者の調査結果を
参照し)ながら論じ,
「中小企業」の視点から,中国の経済体制の特
徴を明らかにしたい。中国経済についての包括的理解にも配慮して
講義を進める。
テキスト(教科書):
必要に応じて講義資料を配布する。
2 単位(秋学期)
教授
教授
渡邊 幸男
授業科目の内容:
(a)では現代資本主義の段階的諸特徴と再生産を軸に現代資本主
義の特徴を講義するのに対し,秋学期には,現代資本主義を構成し,
14
国際貿易論a
国際貿易論b 2 単位(秋学期)
教授
授業科目の内容:
国際貿易論は,貿易パターンの決定要因を分析する国際分業論と
政策や社会的厚生を議論する貿易政策論という2つの部分から成って
いるが,本講義では,最先端の理論・実証研究・政策研究の動向を
踏まえつつ,両者の基礎を学ぶ。
(a)国際分業論
(b)貿易政策論
テキスト(教科書):
木村福成『国際経済学入門』日本評論社,2000年
参考書:
第1回の講義の際に詳細を配布する。
授業の計画:
おおよそ次のような順序で講義を進める予定である。
2. 国際貿易の厚生効果と貿易政策
(1)完全競争下の貿易政策の厚生効果
(2)市場の歪み理論
(3)規模の経済性・不完全競争と戦略的貿易政策
(4)貿易政策と政治経済学
3. 企業活動の国際化と国際経済
(1)国際収支統計とサービス貿易
(2)海外直接投資と企業活動の国際化
(3)地域経済統合と新しい国際経済体制
成績評価方法:
試験の結果による評価
質問・相談:
電子メール([email protected])にて質問・相談を受け付け
る。
国際金融論a 2 単位(春学期)
教授
櫻川 昌哉
授業科目の内容:
本講義では,世界経済でここ最近起きている様々なトピックスを
テーマにした講義を行う。本年度扱う予定のトピックスは,財政危
機、バブルの生成と崩壊、国際通貨や通貨制度の諸問題などである。
世界情勢の変化に応じて内容に変化がありうる。
テキスト(教科書):
櫻川昌哉『経済を動かす単純な論理』(光文社)
宿輪潤一『通貨経済学入門』(日本経済新聞出版社)
参考書:
櫻川昌哉『金融立国試論』(光文社)
小川英治『国際金融入門』(日本経済新聞出版社) 授業の計画:
1. 貨幣とバブル(6 回)
2. 国際通貨(3 回)
3. 通貨制度(3 回)
4. 財政危機(3 回)
成績評価方法:
期末試験で評価する
質問・相談:
講義の後、適宜
2 単位(春学期)
教授
木村 福成
木村 福成
授業科目の内容:
国際貿易論は,貿易パターンの決定要因を分析する国際分業論と
政策や社会的厚生を議論する貿易政策論という2 つの部分から成っ
ているが,本講義では,最先端の理論・実証研究・政策研究の動向
を踏まえつつ,両者の基礎を学ぶ。
(a)国際分業論
(b)貿易政策論
テキスト(教科書):
木村福成『国際経済学入門』日本評論社,2000 年
参考書:
第1 回の講義の際に詳細を配布する。
授業の計画:
おおよそ次のような順序で講義を進める予定である。
序
1. 国際貿易パターン決定の理論
(1)国際貿易モデルの構造
(2)リカード・モデル
(3)ヘクシャー=オリーン・モデル
(4)特殊要素モデル
(5)国際間生産要素移動
(6)「新」国際貿易理論
さらに時間があれば、貿易と成長、貿易と為替レートなどのトピ
ックを取り上げる。
国際金融論b
2 単位(春学期)
教授
櫻川 昌哉
授業科目の内容:
本講義では,国際マクロ経済学における基本概念である国際収支
統計,貨幣と利子率,為替レートの決定などについて解説する。
テキスト(教科書):
藤井英次『コア・テキスト国際金融論』新世社
参考書:
小川英治『国際金融入門』日本経済新聞出版社
15
基 本 科 目 成績評価方法:
試験の結果による評価
質問・相談:
電子メール([email protected])にて質問・相談を受け付け
る。
参考書:
(税務経理協会,2005年7月)
・駒形哲哉『移行期・中国の中小企業』
・駒形哲哉編『東アジアものづくりのダイナミクス』(明徳出版社,
2010年3月)
・中川涼司,高久保豊編著『東アジアの企業経営 多様化するビジ
ネスモデル』(ミネルヴァ書房,2009年7月)
・関満博編『アジアの産業集積 その発展過程と構造』
(JETROアジ
ア経済研究所,2001年3月)
・林松国『中国の産業集積における商業の役割』(専修大学出版局,
2009年12月)
・丸川知雄編『中国の産業集積の探求』(東京大学社会科学研究所,
2009年3月)
・植田浩史,粂野博行,駒形哲哉編『日本中小企業研究の到達点 下請制,社会的分業構造,産業集積,東アジア化』
(同友館,2010年
7月)
・園部哲史,大塚啓二郎『産業発展のルーツと戦略 日中台の経験
に学ぶ』(知泉書館,2004年6月)
授業の計画:
以下の各テーマについて,2~3回を使って論じていく。詳細は開
講時に説明する。
(1)なぜ中小企業なのか―企業区分尺度の収斂が意味すること
(2)「郷鎮企業」が村を変えた―天津郊外村にみる村営企業の役
割と地域変容
(3)「異端」から「主役」へ―市場経済形成のリーディングエリ
ア・温州
(4)「王国」の再興―天津・自転車産業の事例
(5)中国的産業発展のシンボル‐山東・天津における「低速EV」
の展開
(6)産地市場の「秘密」と産業集積の「興亡」―紹興・合繊産
業、瑞安の靴下加工とウールセーター産業の事例
(7)衰退しない雑貨産業―100円ショップの里・義烏の事例
(8)労働集約型輸出産業の行方―広東ステンレス食器産業の事例
(9)「高科技型中小企業」はハイテクなのか‐天津、江蘇の事例
(10)借金の保証人をつくれ―中小企業金融と信用保証制度の現
状
(11)中国の市場経済は「若い」のか―東アジアのなかの中国中
小企業
(12)中国の中小企業論―その射程
成績評価方法:
基本的に定期試験によるが,履修者数によっては出席を加味した
り,授業内レポートを課したりする場合がある。基本的には積極的
に出席する履修者に報いるようにしたい。
授業の計画:
『コア・テキスト国際金融論』の第2―第6 章を順次行う。
1. 国民経済計算と国際収支統計(3 回)
2. 貨幣とマクロ経済(3 回)
3. 為替レートと外国為替市場(3 回)
4. 金利と為替レート(3 回)
5. 物価と為替レート(3 回)
成績評価方法:
試験による評価
質問・相談:
講義の後、適宜
経済発展論a
経済発展論b 2 単位(秋学期)
経済発展の理論と実証:産業レベルの分析
准教授
授業科目の内容:
人類はその長い歴史を通じて,より高い経済水準とより近代化し
た社会を実現するための努力を続けてきました。経済発展は経済活
動の究極の目的です。経済発展をいかにして達成するかは,経済学
にとって基本的な課題です。経済発展とはいかなる現象なのか,ま
た,経済発展を促進するために,私達は何をするべきなのかという
「課題」を,
「経済理論」
「経済統計」をバランスよく組み合わせるこ
とによって探求していきます。
講義は,様々な課題を考えるための理論の解説,日本およびアジ
ア諸国を中心とした国々でのその理論の実証,その理論を用いた政
策の検討を行っていきます。
経済発展論bでは産業レベルの分析が中心となります。(経済発展
論aでは,マクロレベルの分析が中心になります。)
また,履修者には試験のみならず,レポートも課されます。レポ
ートをこなすことによって,現実の経済問題を考え,理論および統
計を用いて実際に分析する力を養います。
テキスト(教科書):
春学期参照
参考書:
春学期参照
授業の計画:
第1回 2部門経済発展理論(農業と人口)
第2回 2部門経済発展理論(工業部門雇用吸収力)
第3回 2部門経済発展理論(農業部門技術進歩)
第4回 3部門経済発展理論(都市化)
第5回 産業の技術特性(規模の経済性、代替弾力性)
第6回 産業連関表
第7回 産業連関分析(連関構造)
第8回 産業連関分析(経済波及効果)
第9回 産業構造変化の決定メカニズム
第10回 産業構造変化の要因分解分析
第11回 経済発展と国際貿易・金融
第12回 国際収支の経済発展段階説
第13回 租税政策の経済発展段階説
第14回 経済発展と経済安定化
第15回 総括
担当教員から履修者へのコメント:
講義は,担当者と履修者の協力によってより良いものとなってい
きます。したがって,講義は欠席しないという意思のある人のみ履
修してください。また,レポートは,MS Excel を利用した演習を伴
いますので,表計算ソフトの基本操作を習得している人,あるいは
それを習得しようとする意思のある人のみ履修してください。
2010年度以前のクラスの概要などについては,担当者Web ページ
http://web.econ.keio.ac.jp/staff/akiyama/ にて見ることができます。
また,講義は,経済発展論aの履修を前提として行います。そのた
め、経済発展論aと併せて履修することを強く薦めます。
成績評価方法:
春学期参照
質問・相談:
春学期参照
2 単位(春学期)
経済発展の理論と実証:マクロレベルの分析
准教授
秋山 裕
秋山 裕
授業科目の内容:
人類はその長い歴史を通じて,より高い経済水準とより近代化し
た社会を実現するための努力を続けてきました。経済発展は経済活
動の究極の目的です。経済発展をいかにして達成するかは,経済学
にとって基本的な課題です。経済発展とはいかなる現象なのか,ま
た,経済発展を促進するために,私達は何をするべきなのかという
「課題」を,
「経済理論」
「経済統計」をバランスよく組み合わせるこ
とによって探求していきます。
講義は,様々な課題を考えるための理論の解説,日本およびアジ
ア諸国を中心とした国々でのその理論の実証,その理論を用いた政
策の検討を行っていきます。
経済発展論aではマクロレベルの分析が中心になります。(経済発
展論bでは,産業レベルの分析が中心になります。)
また,履修者には試験のみならず,レポートも課されます。レポ
ートをこなすことによって,現実の経済問題を考え,理論および統
計を用いて実際に分析する力を養います。
テキスト(教科書):
『経済発展論入門』秋山裕著 東洋経済新報社 1999年 ISBN:
978-4492312551
参考書:
個別テーマの参考文献は講義時に指示します。
授業の計画:
第1回 ガイダンス
第2回 経済発展とは
第3回 経済発展の指標
第4回 経済発展の観察(伝統的)
第5回 経済発展の観察(最近)
第6回 古典派の経済発展観
第7回 経済発展段階説,貧困の悪循環
第8回 成長理論の基本(ハロッド=ドーマー・モデル)
第9回 新古典派成長モデルによる成長要因分析
第10回 新古典派成長モデルの特徴(定常解と発展経路)
第11回 最適成長理論(貯蓄率変化)
第12回 内生的成長理論(政府の役割)
第13回 成長理論の応用(人的資本、保健)
第14回 成長理論の応用(インフラ、環境)
第15回 総括
担当教員から履修者へのコメント:
講義は,担当者と履修者の協力によってより良いものとなってい
きます。したがって,
「講義は欠席しない」という意思のある人のみ
履修してください。また,レポートは,MS Excel を利用した演習を
伴いますので,表計算ソフトの基本操作を習得している人,あるい
はそれを習得しようとする意思のある人のみ履修してください。
2010年度以前のクラスの概要などについては,担当者Web ページ
http://web.econ.keio.ac.jp/staff/akiyama/ にて見ることができます。
また,履修にあたっては,経済発展論b と併せて履修することを
強く薦めます。
成績評価方法:
・試験の結果による評価
・レポートによる評価
・その他(講義内演習)
質問・相談:
履修者の質問に答えるため,週1 回のオフィスアワーを設置しま
す。時間および場所については第1 回目の講義にて指示します。
経済地理a 2 単位(春学期)
経済地理b 2 単位(秋学期)
トランスナショナル化の経済地理
セット履修
教授
杉浦 章介
授業科目の内容:
経済地理は,経済活動の空間的側面に焦点をあてて分析を行うが,
経済活動のグローバル化や地域経済統合などによって,企業,産業,
地域・都市経済,国民経済,国際経済の様々なレベルにおいて経済
の空間的組織化は急速かつ根本的に変容してきている。本講義では,
「グローバル化」という概念ではなく、「トランスナショナル化」と
いう概念をキー・コンセプトに、空間経済学や地理学的視点からこ
れらの変化の現実を明らかにしてゆくとともに、このトランスナシ
ョナルな世界の基本的構造の理解を深める。なぜ、「グローバル化」
16
環境経済論a 2 単位(春学期)
環境経済論b 2 単位(春学期)
教授
細田 衛士
授業科目の内容:
本講義では,環境経済学の基礎的な学習を行う。ここで言う「基
礎的な学習」とは,環境経済理論を中心とした基礎段階の学習のこ
とである。環境経済学のアプローチには,伝統的な新古典派的アプ
ローチ(主流派アプローチ)や新制度学的アプローチなどをはじめ
として,多様な分析手法がある。ここでは,環境経済学のテキスト
で既に定着しつつある主流派の理論展開を中心に講義を進める。な
お、春学期は主に基礎理論を扱い、秋学期には理論に基づいた政策
的側面について講義する。
本講義は,ミクロ経済学およびマクロ経済学の初級の知識を前提
として行う。ミクロ・マクロ経済学を十分に学習していない学生は
履修を避けられたい。
テキスト(教科書):
細田衛士・横山彰『環境経済学』有斐閣,2007 年
参考書:
(特になし)
授業の計画:
以下の内容を適宜進める。
(環境経済論a)
1. 環境問題と環境経済学
2. 公共財としての環境
3. 環境問題と外部性
4. コースの定理と自主協定
5. 環境問題と権利および制度的側面
6. 再生可能資源
7. 再生不可能資源
(環境経済論b)
8. 環境税
9. 排出取引制度
10. 廃棄物とリサイクル
11. デポジット制度
12. 環境評価
13. グローバル経済と環境
14. 資源循環型経済への道のり
担当教員から履修者へのコメント:
就職活動を理由とする授業の欠席には一切考慮を払わない。
成績評価方法:
春学期末の定期試験の結果による評価
質問・相談:
適宜受ける。ただし,時間の制約上対応できない場合もあること
をあらかじめ述べておく。なお,質問・相談は原則講義内容にかか
わるものとする。
経済地理a 2 単位(春学期)
経済地理b 2 単位(秋学期)
セット履修
教授
セット履修
武山 政直
授業科目の内容:
この授業では,都市の様々な機能や施設の立地パターンに注目す
るとともに,それらが人々の立地行動と諸環境とのダイナミックな
相互作用を通じて生成されていく仕組みを理論的かつ実証的に解明
します。
特に立地行動や立地パターンに関する諸概念や理論的研究手法の
導入をテーマに,空間的モデルの構築やシミュレーションの技法に
ついて解説します。
この授業で扱うトピックは,経済活動の空間分析,都市計画や空
間デザインに興味を持つ学生を対象としています。
授業の計画:
「立地の空間的ロジック」
1) オリエンテーションと問題提起
2) ものの見方と学問のアプローチ
3) 経済地理をどう読むか(1)
4) ファセット分析(1)
5) ファセット分析(2)
6) 立地ゲームと科学的推論
7) 産業立地の経済地理モデル
8) 情報・文化産業と都市の再生
9) 隣接・集積の外部性と都市計画
10) 立地を生み出すモデルとゲーム
11) 立地パターンの自己組織性
12) マルチエージェント・シミュレーション
13) 協調行動とソーシャルキャピタル
14) 複雑系としての都市と社会
15) 春学期まとめ
成績評価方法:
学期中のレポート,学年末の試験によって成績評価を行います。
都市経済論a 2 単位(春学期)
都市経済論b 2 単位(秋学期)
セット履修
講師
教授
直井 道生 (春)
瀬古 美喜 (秋)
(春学期)
授業科目の内容:
本講義の目的は,主に価格理論に基づいて,市場メカニズムが都
市においてどのように働いているのかという観点から,日本の都市
問題を時には外国の都市問題と比較しながら,経済学的に考察する
ことにある。
テキスト(教科書):
・DiPasquale, D. and W.C. Wheaton(瀬古美喜・黒田達朗訳)
『都市と
不動産の経済学』創文社,2001年
参考書:
・宮尾尊弘『現代都市経済学・第2版』日本評論社,1995年
・黒田達朗・田渕隆俊・中村良平『都市と地域の経済学』
[新版]有
斐閣,2008年
・金本良嗣『都市経済学』東洋経済新報社, 1997年
・山田浩之・綿貫伸一郎・西村周三・田渕隆俊編『都市と土地の経
済学』日本評論社,1995年
・瀬古美喜『土地と住宅の経済分析』創文社, 1998年
・(財)日本住宅総合センター『季刊住宅土地経済』各版
17
基 本 科 目 ではなく「トランスナショナル化」なのか、そのことを理解するこ
とこそが、本講義の目的である。
都市・地域経済,国際経済,グローバル企業経営などに関心のある
学生の履修に適している。他学部の学生の履修も認めるので経済学
の理論的知識については適宜説明を行う。
テキスト(教科書):
・杉浦章介『都市経済論』岩波書店,2003 年
・杉浦章介『トランスナショナル化する世界』慶應義塾大学出版
会 2009年
参考書:
杉浦章介他『人文地理学』慶應義塾大学出版会,2005 年
授業の計画:
春学期:トランスナショナル化と経済地理
1. 分業と規模の経済性の空間的展開
2. 集積の利益と外部性
3. 資本財生産と技術革新
4. 空間的分業システムとトランスナショナル企業
5.貿易と直接投資の経済地理
秋学期:トランスナショナル・エコノミーの構造
6. 国家主権とトランスナショナル化
7.国家と市場:規制緩和の経済地理
8.トランスナショナル化のメカニズム
9.トランスナショナルな労働移動の経済地理
10.新しいパワーゲームの構造
担当教員から履修者へのコメント:
時事経済についても関心を深める為,新聞等の経済記事はよく読
むように。
成績評価方法:
試験の結果による評価(春・秋それぞれの期末試験の評価を合計
し,最終評価とする。)
質問・相談:
適宜(質問は教室で時間内に行うことを原則とする。授業中の質
問を歓迎する。)
質問・相談:
質問用メールアドレスを初回講義でアナウンスする。
・佐藤泰裕・田渕隆俊・山本和博『空間経済学』有斐閣、2011年
・藤田昌久・アンソニー J. ベナブルズ・ポール クルーグマン(小出
博之訳)『空間経済学』東洋経済新報社, 2000年
・佐々木公明・文世一『都市経済学の基礎』有斐閣, 2000年
・山田浩之・徳岡一幸編『地域経済学入門』[新版]有斐閣, 2007年
授業の計画:
春学期の講義内容は,以下のとおりである。
第1回: 都市経済学とは何か
第2回: 都市経済学と都市問題
第3回: 都市経済学の理論的背景(1)―集積の経済
第4回: 都市経済学の理論的背景(2)―空間経済学
第5回: 都市集中のメカニズム(理論(1))―交通費と集中
第6回: 都市集中のメカニズム(理論(2))―競争と集中
第7回: 都市集中のメカニズム(実証(1))―集積のパターンと産業集
積
第8回: 都市集中のメカニズム(実証(2))―順位・規模法則
第9回: 都市の成長と衰退―都市の発展段階
第10回: 都市の成長分析(1)―地域乗数モデル
第11回: 都市の成長分析(2)―地域経済成長の3部門モデル
第12回: 都市の衰退分析(1)―衰退過程への転換要因
第13回: 都市の衰退分析(2)―ボーモル=オーツの衰退モデル
第14回: 人口移動と地域間格差(1)―都市アメニティーの評価
第15回: 人口移動と地域間格差(2)―地域間格差の収束
担当教員から履修者へのコメント:
授業にきちんと出席して,特に復習を行うこと。
成績評価方法:
以下の項目による総合評価を行う
・試験の結果による評価:学期末試験
・レポートによる評価:中間レポート
・平常点:出席カードの配布と授業内レポート
質問・相談:
質問用メールアドレスを初回講義でアナウンスする。
人口論a 2 単位(春学期)
人口論b 2 単位(春学期)
休講
セット履修
産業社会学a 2 単位(春学期)
産業社会学b 2 単位(春学期)
セット履修
教授
金子 勝
授業科目の内容:
(産業社会学a)
グローバリゼーションの波が世界を覆ってきたが,それは2008年
9月のリーマン・ショックに行き着き、世界的な金融危機がもたらさ
れた。イラク戦争の失敗があり、非西欧的な新興国の台頭もあって
アメリカの一極支配の時代が終わり,多極化の時代が始まっている。
明らかに,経済社会は大きな歴史的転換期を迎えている。この講義
は,こうした状況を踏まえ,現代の経済社会を根源的に問い直すこ
とを目的としている。講義では,グローバリゼーション,冷戦型イ
デオロギーの終焉,リベラリズムと経済理論,市場と人間社会,日
本経済の長期停滞,制度改革といった問題群を扱う。経済学だけで
なく政治理論や社会学をも踏まえて,自由でラディカルな発想から
新しい社会経済学を構想したい。
(産業社会学b)
金融システム危機と不良債権処理過程において,日本経済はどの
ような構造に変化したのか。
「構造改革」路線と米国のバブル崩壊の
過程で拡大した経済格差の諸相を明らかにするとともに,社会制度
の歪みや問題点を考察する。その中で,市場原理と政府介入,セー
フティネットの意味、効率性と公平性,功利主義と契約理論、生命
科学の発展と逆システム学の方法など、社会哲学の基本に立ち返っ
て,経済学の原理を省察したい。
テキスト(教科書):
随時,プリントを配布する。
参考書:
(産業社会学a)
・金子勝『セーフティーネットの政治経済学』ちくま新書
・共著『逆システム学 市場と生命を解き明かす』岩波新書
・金子勝『新・反グローバリズム 金融資本主義を超えて』岩波現
代文庫
(産業社会学b)
・金子勝『閉塞経済 金融資本主義のゆくえ』ちくま新書
・金子勝/A.DeWit『脱「世界同時不況」』岩波ブックレット
授業の計画:
講義は,つぎの項目にしたがって行う。
(産業社会学a)
1.世界金融危機の歴史的意味
2.バブル循環と長期停滞の時代
3.日本の格差社会
4.市場理論と人間像― 所有と自由・合理性の限界
5. セーフティーネットと市場― 市場像の転換
6. 逆システム学の方法ーどのような制度改革が必要なのか
(産業社会学b)
1. 戦後体制の終焉― 1930 年代との比較
2. 住宅バブル崩壊と米国経済
3. バブル崩壊後の日本経済
4. 格差問題の諸相
5. 社会哲学から将来社会を考える
成績評価方法:
(産業社会学a)
・学期末試験(定期試験期間内の試験)
・レポート
・平常点(出席状況および授業態度)
(産業社会学b)
・試験の結果による評価
・平常点(出席状況および授業態度)による評価
質問・相談:
授業の前後に受け付ける。
(秋学期)
授業科目の内容:
本講義の目的は,主に価格理論に基づいて,市場メカニズムが都
市においてどのように働いているのかという観点から,日本の都市
問題を時には外国の都市問題と比較しながら,経済学的に考察する
ことにある。
テキスト(教科書):
・DiPasquale, D. and W.C. Wheaton(瀬古美喜・黒田達朗訳)
『都市と
不動産の経済学』創文社,2001年
参考書:
春学期参照
授業の計画:
秋学期の講義予定は,以下のとおりである。
第1回: 都市の住宅問題 - 日本の住宅市場の特徴と問題点
第2回:都市の住宅・土地市場(1) -住宅立地、都市通勤とリカード
地代
第3回:都市の住宅・土地市場(2) - 付け値地代曲線
第4回:都市の住宅・土地市場(3) - 2世帯モデルへの拡張
第5回:住宅需要分析(1) - ヘドニック指数
第6回:住宅需要分析(2) - 数量と価格
第7回:不動産市場における地震リスク分析(1) -ヘドニック法
第8回:不動産市場における地震リスク分析(2) -住宅価格と賃金のヘ
ドニック関数
第9回:不動産市場における地震リスク分析(3) -家計の危険回避行
動
第10回:不動産市場分析 -ストック・フローモデル
第11回:都市交通(1) - 交通需要(ボトルネック混雑)
第12回:都市交通(2) - 交通混雑の分析
第13回:都市交通(3) - 自動車の安全性
第14回:都市交通(4) - 公共交通投資
第15回:都市の土地問題 -土地サービスと地代の決定
担当教員から履修者へのコメント:
授業にきちんと出席して,特に復習を行うこと。
成績評価方法:
以下の項目による総合評価を行う
・試験の結果による評価:学期末試験
・レポートによる評価:中間レポート
18
セット履修
教授
基 本 科 目 社会史a 2 単位(秋学期)
社会史b 2 単位(秋学期)
飯田 恭
授業科目の内容:
本講義では,社会史研究が最も顕著に進展した分野の一つである
近世・近代の農村史Rural Historyを例に取りながら,社会史研究の方
法・成果・意義について講ずる。具体的には,「土地所有」と「家
族」という農村社会史の二つの基本問題について,ヨーロッパ内部
の地域比較を試みた諸研究,ヨーロッパの共通性(世界史における
特殊性)を説く諸研究を紹介し,その上で,ヨーロッパと日本(特
に,類似性が高いと考えられてきたドイツと日本)の比較社会史を
構築していくことにしたい。その際,時間の許す限り,各地域の複
雑な社会関係と,その下で育まれた「普通の人々」の(主体的)行
動・思考様式とを詳細に再現しようとしたミクロの社会史研究の成
果にも触れたい。
参考書:
参考文献リストを配布するが,さしあたり次のもののみ挙げてお
く。
土地所有の社会史:
Mitterauer, M., Why Europe? The medieval origins of its special path,
2010.
飯田恭「日本とプロイセンの土地制度史的比較をめぐる新たな論
点」『歴史と経済』199,2008.
鶴巻孝雄『近代化と伝統的民衆世界』東大出版会,1992.
丹羽邦男『形成期の明治地主制』塙書房,1964.
北條浩『村と入会の百年史』御茶の水書房,1978.
家族の社会史:
マクファーレン,A.
『イギリス個人主義の起源』リブロポート,
1990.
トッド,E.『新ヨーロッパ大全Ⅰ・Ⅱ』藤原書店,1992/3.
ミッテラウアー,M.『歴史人類学の家族研究』新曜社,1994.
坂井洲二『ドイツ人の老後』法政大学出版局,1991.
西田・久保編著『西山光一日記』東大出版会,1991.
『有賀喜左衛門著作集Ⅰ~Ⅲ』未来社.
授業の計画:
概ね次のように話を進める予定であるが,話題の部分的な差替え・
組替えはありうる。
1.社会史研究の方法・課題・歴史
2.「土地所有」の社会史
(1)西欧近代に対する「ドイツの特殊性」:レーニン主義,ドイツ
社会史
(2)「ヨーロッパ的社会」と中世農業革命:ミッテラウアー
(3)ミクロの社会史の成果とドイツの位置
(4)近世・近代のプロイセンと日本:
「封建遺制」を背負った同系?
・在地領主制と村落自治
・土地市場とモラル
・近代的土地所有権の確定過程
・林野所有と国家権力の性格
3.「家族」の社会史
(1)ヨーロッパ内部の地域比較:民俗学,マクファーレン,トッド
(2)「ヨーロッパ的結婚パターン」「西洋家族」の発見:ヘイナル,
ミッテラウアー
(3)ミクロの社会史の成果とドイツの位置
(4)ドイツと日本:「直系家族」としての同系?
成績評価方法:
期末試験の結果によって評価する。
19
ゲームの理論a
9. 問題演習と解答
10. 反双対性分析I:反双対ゲームと凸性;反双対コア,仁,シャ
ープレイ値
11. 反双対性分析II:滑走路の費用負担と談合オークション:シャ
ープレイ値の応用
12. 破産ゲームと公共財ゲーム:仁の応用.
13. コアの存在と平衡ゲーム;市場ゲーム.
14. 交渉集合,カーネル,仁.
15. 凸ゲームの協力解,コア,仁およびシャープレイ値
担当教員から履修者へのコメント:
KeioJPに,追加資料などを適宜アップする.
成績評価方法:
試験の結果による評価
質問・相談:
授業の前後,あるいは電子メールによる。電子メールの場合,件
名に受講者であることを明記すること。添付書類は不可。
2 単位(春学期)
教授
グレーヴァ 香子
授業科目の内容:
理論経済学のみならず多くの分野で重要な分析道具となっている
ゲーム理論の基礎と応用を講義する。春学期は非協力ゲームについ
て講義する。必要な数学は適宜補足説明するが,経済数学を履修し
ているとさらに望ましい。ときどき実際にゲームを行う。
テキスト(教科書):
グレーヴァ香子『非協力ゲーム理論』知泉書館 2011年刊行予定
(間に合わない場合は必要ない)
参考書:
・小澤・中村・グレーヴァ(編)
『公共経済学の理論と実際』東洋経
済新報社,2004 年,第5章
・中山幹夫『社会的ゲームの理論入門』勁草書房,2005 年
・ギボンズ(須田・福岡訳)
『経済学のためのゲーム理論入門』創文
社,1995 年
・岡田章『ゲーム理論』有斐閣,1996 年
授業の計画:
1. ゲームとは
2. 標準(戦略)形ゲームとその解
3. 展開形ゲームとその解
4. 繰り返しゲーム
5. ベイジアンゲーム
6. シグナリングゲーム
担当教員から履修者へのコメント:
数学よりも論理能力が重要であるので、計算が苦手な人も十分履
修できる。ただし、講義を受け身に理解するという勉強方法ではな
く、論理を理解した上で演習問題をやるという方法でやること。
成績評価方法:
試験の結果による評価。だたしCとDの境目の場合は演習の出席も
加味する。
質問・相談:
授業の前後,あるいは学期の最初に指定するオフィスアワーに直
接研究室に来るか,電子メールによる。電子メールの場合,件名に
受講者であることを明記すること。添付書類は不可。
解析学Ⅰa
教授
池田 薫
授業科目の内容:
経済学を学ぶ上で必要な解析学の講義を行います。みなさんは微
分積分の講義で積分を習われたことと思います。この積分は正確に
はリーマン積分といいます。積分とは図形の長さ、面積、体積を計
算するための学問でその歴史はふるく人間が土地の面積や道の長さ
など測り始めた時から生まれました。17世紀ニュートンやライプ
ニッツが物理学の観点から微分学と積分学の表裏一体の関係を見出
しました。そして19世紀ドイツの数学者リーマンが今みなさんが
習っている形に積分の理論を整備しました。しかし積分可能な関数
を広げるため、あるいは長さ、面積、体積の概念を広げるために新
たな積分学が必要になりました。それは20世紀初頭フランスの数
学者アンリ・ルベーグによる学位論文「Inte'grale, Longueur, Aire'」に
より世に出て今日彼の名を冠しルベーグ積分と呼ばれています。ル
ベーグ積分はリーマン積分を包摂する概念で経済学においても金融
工学やゲームの理論において必要不可欠な基盤的な数学の理論とな
っています。この講義では基礎から始めて従来の積分の理論と比較
しながら丁寧にルベーグ積分についてお話していきたいと思います。
参考書:
解析概論 高木貞治著 岩波書店
担当教員から履修者へのコメント:
たとえばロケット工学や素粒子論の研究に数学が不可欠なように
経済学を学ぶ上でも数学は必要不可欠となってきていて、その要求
されるレベルも高くなってきています。しかし数学を道具として使
い切ることができれば学問的視野が大きく広がります。ぜひ御来聴
ください。
成績評価方法:
日常的なレポートや期末試験の結果を総合して評価します。
質問・相談:
お気軽にご質問ください。
ゲームの理論b 2 単位(秋学期)
教授
2 単位(春学期)
中山 幹夫
授業科目の内容:
理論経済学のみならず多くの分野で重要な分析道具となっている
ゲーム理論の基礎と応用を講義する.春学期の非協力ゲームに続い
て秋学期は協力ゲームを中心に講義する.具体的応用例を数多く提
示する.必要な数学は適宜補足説明するが,経済数学の履修は助け
になる.成績は学期末試験のみで決まるが,CとD の境目の場合だ
け随時行うレポート提出状況も参考にする。
テキスト(教科書):
特になし。
参考書:
・中山幹夫『社会的ゲームの理論入門』勁草書房,2006 年
・岡田章『ゲーム理論』有斐閣,1996年
・ギボンズ(須田・福岡訳)
『経済学のためのゲーム理論入門』創文
社,1995 年
・小澤・中村・グレーヴァ(編)
『公共経済学の理論と実際』東洋経
済新報社,2004 年,第5 章,1996 年
授業の計画:
1. 協力ゲームとは;提携値と配分;基本三角形;協力ゲームの応
用例.
2. 協力ゲームの解:安定集合とコア;例示.
3. 協力ゲームの解:仁とシャープレイ値;例示.
4. 対称ゲームと凸ゲームの解;コア,仁,シャープレイ値;例示.
5. 応用ゲーム分析I:ゴミ戦争と仁;湖の汚染と凸性.
6. 応用ゲーム分析II:排出量取引と仁;コモンズのゲーム
7. 応用ゲーム分析III: 公共財ゲーム;破産ゲーム.
8. 応用ゲーム分析IV: 多数決ゲームと拒否権者;情報の拡散停止取
引
解析学Ⅰb
2 単位(秋学期)
教授
池田 薫
授業科目の内容:
春学期に続きルベーグ積分の講義を行います. さらに無限級数や一
様収束について講義を行い, 応用として関数解析の初歩的な話, たと
えばバナッハ空間論やヒルベルト空間論についてお話したいと考え
ています。こうした話は経済学において最適化理論やゲームの理論
と深く関わりを持つためこれらの話に興味をもたれる方の御来聴も
歓迎します.
参考書:
解析概論 高木貞治著、岩波書店
関数解析1,2 岡本久、中村周著、岩波講座現代数学の基礎 6 岩波書店
成績評価方法:
授業中のレポートや期末試験の成績により評価する。
質問・相談:
質問など随時受け付けます。
20
担当教員から履修者へのコメント:
集合・位相・測度は経済学において数理モデルを構築、考察する
上で基本的な概念を提供しています。これらを自由に扱える能力は
堅固な理論的土台を構築する際に必要不可欠なものと思われますの
で、積極的に履修してください。
成績評価方法:
試験による
質問・相談:
可能な時はいつでも
解析学Ⅱa 2 単位(春学期)
解析学Ⅱb 2 単位(秋学期)
[春] 距離空間と位相空間
[秋] ルベーグ積分
セット履修
訪問教授
商学部教授
高橋 渉
(春)
小宮 英敏 (秋)
公共経済学a 2 単位(春学期)
公共経済学の基礎理論:市場の失敗と政府の失敗の超克に向けて
総合政策学部教授 小澤 太郎
授業科目の内容:
テキストに沿って,公共経済学の理論について一通りの解説を行
う。公共財の理論,社会的選択の理論,公共選択論(政府の失敗含
む),ゲームの理論の応用(動学的不整合性含む)、公共経済学説史
といったテーマを扱う。公共経済学のアプローチの大枠に関する理
解を得てもらう事が目標である。
テキスト(教科書):
中村慎助・小澤太郎・グレーヴァ香子編『公共経済学の理論と実
際』東洋経済新報社(第Ⅰ部 公共経済学のパースペクティブ;第
Ⅱ部 ゲームの理論と公共経済学への応用;第Ⅳ部 公共経済学の
系譜-個人主義と公共政策-),2003 年。
参考書:
・D. C. Mueller, Public Choice III, Cambridge University Press, 2003.
・中山幹夫『はじめてのゲーム理論』有斐閣,1997 年(他は必要に
応じ,授業の際に適宜紹介する)。
授業の計画:
第1 回:ガイダンス
公共経済学とは何か
第2 回:ゲームの理論の概観Ⅰ(テキスト第5 章 1~3)
…標準形ゲーム,展開形ゲーム
第3 回:ゲームの理論の概観Ⅱ(第5 章 4~7)
…繰返しゲーム,不完備情報ゲーム
第4 回:ミクロ経済学と市場の失敗Ⅰ(第1 章 1)
…厚生経済学の基本定理
第5 回:ミクロ経済学と市場の失敗Ⅱ(第1 章 2~4)
…市場の失敗(公共財)
第6 回:社会的選択と投票システムⅠ(第3 章 1~2)
…社会的厚生関数
第7 回:社会的選択と投票システムⅡ(第3 章 2~3)
…アローの定理,社会的選択関
第8 回:社会的選択と投票システムⅢ(第3 章 3~5)
…ギバード=サタスウェイトの定理
第9 回:政策科学と公共選択論へのアプローチ(第4 章)
…民主主義の経済分析
第10 回:ゲームの理論と経済政策Ⅰ(第6 章 1.1)
…逆選択
第11 回:ゲームの理論と経済政策Ⅱ(第6 章 1.2)
…モラル・ハザード
第12 回:ゲームの理論と経済政策Ⅲ(第6 章 2)
…動学的不整合性
第13 回:ゲームの理論と政治過程(第7 章)
…有権者・政党の行動
第14 回:公共経済学の系譜(第Ⅳ部)
…ジェヴォンズ、マーシャル、パレート、ピグー、ケイ
ンズ
第15 回:補論と総括
担当教員から履修者へのコメント:
全般的には,直観的な理解を重視した骨太な説明を試みたいと考
えている。しかしテーマによって,やや理論的にテクニカルな内容
が含まれる場合があるが,全体の議論の流れがつかめれば細部まで
十分理解できなくても気にする必要はない。
成績評価方法:
期末試験の結果による評価を基本とする。
(秋学期)
授業科目の内容:
測度論あるいはルベーグ積分論とよばれる分野の基礎知識を講義
する。これは確率論を展開するための基礎であるとともに、関数空
間の理解には不可欠のものである。従って、数理的な趣の強い経済
学の諸分野を理解するための基本の一分野を提供するものである。
院生向けのメッセージ:経済数学(Ⅲ-A)を履修することが望まし
い。
テキスト(教科書):
ウェブで配布する。
参考書:
授業中に紹介する。
授業の計画:
1. 可測空間と可測関数
2. 測度と測度空間
3. ルベーグ積分と収束定理
4. 測度の構成
5. 直積測度と逐次積分
6. 加法的集合関数とラドン・ニコディムの定理
7. 関数空間
21
特 殊 科 目 (春学期)
授業科目の内容:
2 次元ユークリッド空間(平面)をモデルにして,距離空間や位相空
間が簡単に議論できる.この講義では,集合と写像から始めて,現
代数学を理解する上で一番基本となる
「距離空間」を勉強し,その後距離空間をモデルにして「位相空間」
を勉強する.距離空間を勉強した後で位相空間を勉強することには
2つの意義がある.一つは位相空間を勉強することによって,距離
空間の理解が深まることであり,もう一つは本来位相空間の知識が
必要な多くの大事な対象(例えば, 無限次元空間など)があり,そこで
は位相空間の知識が要求されるのである.
開集合,関数の連続性,コンパクト性,完備性などの言葉の意味を
理解し,同時に数学の抽象的な議論にも慣れてもらいたい.
院生向けのメッセージ: 経済数学(Ⅲ-B)と一緒に履修することが
望ましい。
テキスト(教科書):
『距離空間と位相空間』高橋 渉著 横浜図書 2001年 ISBN:
978-4946552-06-9
参考書:
授業中に紹介する。
授業の計画:
1. 集合と写像
2. 距離空間の定義と例
3. 開集合と閉集合
4. 連続関数
5. 完備距離空間
6. 位相空間の定義と例
7. 基礎概念
8. 連続写像
9. 分離条件
10. コンパクト性
11. 特論
担当教員から履修者へのコメント:
「距離空間」のことが理解できれば,現代数学の理解が早くなる.
この授業に出ると数学がよくわかり,楽しくなる.講義を聴くた
めには,中学生程度の数学の
知識とセンスで十分である.
成績評価方法:
試験による
質問・相談:
授業中の質問は大歓迎です.相談は授業終了後,またはメールで
もよい.
質問・相談:
授業終了後にしてもらうのが1 番良いが,あまり長い回答を要さ
ないものであれば,メールによる質問も受け付ける
([email protected])。
公共経済学b
潜在能力アプローチ
第13 回:防衛経済学Ⅰ(Dixit & Skeath[2004])
瀬戸際戦略
第14 回:防衛経済学Ⅱ(クルーガー[2008])
テロの経済学
第15 回:補論と総括
担当教員から履修者へのコメント:
春学期参照
成績評価方法:
春学期参照
質問・相談:
春学期参照
2 単位(秋学期)
公共経済学の発展的話題:複数均衡、最適反応動学、実験、限定
合理性から、非厚生主義、安全保障まで
総合政策学部教授 小澤 太郎
授業科目の内容:
ゲーム理論の準備から始めて,ネットワークの外部性(複数均衡
含む),利害調整に基づく先送り(最適反応動学含む),実験室実験
と自然フィールド実験,ナッジ(肘で軽く小突いて注意を喚起する
の意)の効能,
「等身大」の投票者と民主主義の失敗,潜在能力アプ
ローチ,瀬戸際戦略,テロと投票行動の類似性等、扱うテーマはま
さに多岐にわたる。理論的な側面からは言うに及ばず,最近の実験
経済学・行動経済学の成果にも触れながら、厚生経済学とも財政学
とも一味違う,公共経済学の世界の一端を垣間見る事ができよう。
テキスト(教科書):
授業科目全体をカバーする教科書は特にない。
参考書:
・小澤太郎[2008]
「ゲーム理論リテラシー:社会問題を読み解き情
報発信するための現代的素養」小澤太郎・グレーヴァ香子・中村慎
助編『理論経済学の復権』慶應義塾大学出版会,pp.1-38.
・小澤太郎[2003]
「電子商取引の発展と経済構造の変化」金子郁容
編『総合政策学の最先端Ⅱ:インターネット社会・組織革新・SFC
教育』慶應義塾大学出版会,pp.141-162.
・奥野正寛・河野敏鑑[2007]
「システム転換と利害調整に基づく先
送り」林文夫編『経済制度設計』勁草書房,pp.253-287.
・西條辰義・大和毅彦[2007]
「公共財供給実験におけるいじわる行
動」西條辰義編『実験経済学への招待』NTT出版,pp.135-159.
・草川孝夫[2007]
「排出権取引実験」西條辰義編『実験経済学への
招待』NTT出版,pp.83-108.
・高野久紀[2007]
「フィールド実験の歩き方」西條辰義編『実験経
済学への招待』NTT出版,pp.183-218.
・リチャード・セイラー & キャス・サンスティーン(遠藤真美訳)
『実践行動経済学:健康、富、幸福への聡明な選択』日経BP社,2009
年。
・ブライアン・カプラン(長峯純一・奥井克美監訳)『選挙の経済
学』日経BP社,2009年。
・鈴村興太郎・後藤玲子『アマルティア・セン:経済学と倫理学』
改装新版,実教出版,2002 年。
・A.Dixit & S.Skeath [2004], Games of Strategy, 2nd ed., W.W.Norton &
Company(Ch.14 Brinkmanship).
・アラン・B・クルーガー(藪下史郎訳)
『テロの経済学』東洋経済
新報社,2008年。
授業の計画:
第1 回:授業の概要説明
第2 回:ゲーム理論Ⅰ(小澤[2008])
政府与党対日本銀行,乗っ取り屋の価格オファー
第3 回:ゲーム理論Ⅱ(小澤[2008])
混合戦略,スーパー301 条の戦略的意義
第4 回:ゲーム理論Ⅲ(小澤[2008])
フォーク定理,進化的安定戦略
第5 回:ネットワークの経済分析(小澤[2003])
ネットワークの外部性と複数均衡
第6 回:制度と歴史の経済分析(奥野・河野[2007])
立場依存戦略と最適反応動学
第7 回:実験経済学Ⅰ(西條・大和[2007])
公共財供給実験におけるいじわる行動
第8 回:実験経済学Ⅱ(西條・大和[2007])
GHG排出権取引実験
第9 回:実験経済学Ⅲ(西條・大和[2007])
自然フィールド実験
第10 回:行動経済学(セイラー & サンスティーン[2009])
ナッジ
第11 回:公共選択論(カプラン[2009])
合理的投票者の神話と民主主義の失敗
第12 回:社会的選択と厚生(鈴村・後藤[2002])
22
数理経済学特論Ⅰa[微分方程式論] 2 単位(春学期)
数理経済学特論Ⅰb[微分方程式論] 2 単位(秋学期)
講師 稲葉 寿
セット履修
数理経済学Ⅰa 2 単位(春学期)
数理経済学Ⅰb 2 単位(秋学期)
セット履修
教授
教授
丸山 徹
(春)
須田 伸一 (秋)
(春学期)
授業科目の内容:
一般均衡理論の数理的構造を研究するために必要な数学からの準
備を行う。
1.Euclid空間の位相
2.凸集合
3.多価函数の連続性
4.不動点定理と変分不等式
その他
テキスト(教科書):
・丸山 徹『経済数学』知泉書館,平成14年
参考書:
・G.ドブリュー(丸山訳)
『価値の理論』東洋経済新報社,昭和52年
・丸山 徹『数理経済学の方法』創文社,平成7年
成績評価方法:
試験の結果による。
数理経済学特論Ⅱa[確率論] 2 単位(春学期)
数理経済学特論Ⅱb[確率論] 2 単位(秋学期)
経済リスクと確率論
セット履修
講師
黒田 耕嗣
授業科目の内容:
前期は離散確率を用いて情報構造, 条件付期待値、マルチンゲール
など概念を解説し、それを多期間市場モデルに適用しBlack-Sholes式
を導く。後期は測度論的確率論、ブラウン運動の解説に始まりIto
Calculus を用いたファイナンス理論について講義する。数学的証明
よりもどのように確率解析を使うのかに重きを置く。
テキスト(教科書):
とくに指定はしないが文献は授業中にあげていく。
授業の計画:
春学期は離散確率空間をもとにして以下の内容で講義する。また,
生保数理,損保数理への応用についても講義の中で取り上げる。
1. Random walk を例にとり,確率空間,確率変数,確率分布につ
いて解説する
2. 確率分布の期待値,分散及びモーメント母関数の性質について
述べる
3. 有限確率空間をもとにしたinformation structure と離散時間株式
市場モデル,条件付期待値とマルチンゲールについて
4. 平衡価格測度と裁定戦略
5. 離散確率解析を用いたオプション価格式の導出とBlack-Sholes の
公式について
秋学期は連続系を取り扱う。
1. リーマン積分からルベーグ積分へ
2. 測度空間とルベーグ積分の定義について
3. ルベーグの収束定理について
4. 測度論的確率論の概要(確率変数列の収束,大数の法則,中心
極限定理)
5. Random walk からBrown 運動へ
6. Brown 運動の性質(Markov 性,マルチンゲール性,Maximal
process について)
7. 確率積分とIto の公式について
8. ファイナンスへの応用について(数理ファイナンスへの序論)
担当教員から履修者へのコメント:
レポートは前期3題選択、後期3題選択。レポート課題は授業中
に与える。最近、提出されるレポートの質が著しく低下しており、
(秋学期)
授業科目の内容:
一般均衡理論とその数理的構造について講義する。
テキスト(教科書):
・Mas-Colell, Whinston, Green, Microeconomic Theory, Oxford U.P.,
1995
授業の計画:
一般均衡理論
1.主体的均衡の理論
2.競争均衡の存在
3.厚生経済学の基本定理
4.正則経済の理論
成績評価方法:
試験の結果による評価
質問・相談:
毎回の授業終了後にしてもらうのが望ましいが、必要ならアポイ
ントメントをとっての相談にも応じる。
23
特 殊 科 目 授業科目の内容:
時間的に変化する自然現象や社会現象を数学的に分析するための
数理モデルは微分方程式を用いて定式化されることが多く,微分方
程式は経済現象の数理モデルを学ぶ上でも不可欠なツールである。
また微分方程式による現象の定式化と解析は近代科学のもっとも基
本的な精神の表現でもある。
本講義では,基礎的な微分積分の知識をもとにして,演習も交え
て常微分方程式の基礎的な解法を学ぶ。前期では主に線型微分方程
式の理論と解法を学ぶ。後期では、非線形系微分方程式システムを
解析する力学系的な観点を扱う。
参考書:
・M. ブラウン 「微分方程式」(上)(下),シュプリンガー・フェ
アラーク東京,2001 年
・柳田英二・栄伸一郎 「常微分方程式論」朝倉書店,2002 年
・Hirsch・Smale・Devaney 「力学系入門―微分方程式からカオスま
で」,共立出版, 2007年
授業の計画:
1)1階微分方程式の理論と演習
2)2階線型微分方程式の理論と演習
3)線型微分方程式の一般理論
4)周期係数をもつ線型微分方程式
5)力学系理論入門
6)微分方程式を用いた数理モデルとその解析
成績評価方法:
・レポート・演習による評価
・平常点(出席状況および授業態度)による評価
の日本発のものと思われる。…(この)問いかけは普遍的で…例え
ば,BRICsと呼ばれるブラジル,ロシア,インド,中国の4か国の人
々が(それから)得るものは大きい」
(三田学会雑誌,98巻2号,2005
年7月,書評欄)と高く評価された。
伝統的な経済学では「市場の失敗と成功」という二元論的な観点
で市場が分析されてきた。それが直輸入されたせいか,特に我が国
では昨今の金融危機のような問題は即「市場の失敗」の結果だとい
う「市場性悪説」に話が落ち着くことが多い。それでは政府の規制
を増やすだけで,市場の質は低いままに放置され続けることになる。
市場の質は,市場における競争の質,情報の質,商品の質などで
決定される。市場は,環境さえ整えば,自らを高質化し,問題を解
決する力を持つ。それが経済の健全な発展成長を支えてきた。我が
国では「市場=弱肉強食の場」という議論も多い。しかし,アメリ
カでは,
「弱肉強食的行為」を禁止する反トラスト法がうまく機能し
ているせいか,そんな議論には出合った経験がない。この事実も,
自らを取り巻く環境が整備されれば,市場が人々の暮らしに大きく
貢献することを示唆するものである。
テキスト(教科書):
・矢野誠『ミクロ経済学の応用』岩波書店,2001.
・矢野誠『「質の時代」のシステム改革』岩波書店,2005.
参考書:
・矢野誠『ミクロ経済学の基礎』岩波書店,2001.
・矢野誠編『法と経済学』東京大学出版会,2007.
・Yano, M., ed., The Japanese Economy – A Market Quality Perspective,
Keio University Press, 2008.
授業の計画:
1. 市場の質と現代経済『「質の時代」のシステム改革』序章
2. 伝統的な市場理論(1)『「質の時代」のシステム改革』第1章
3. 伝統的な市場理論(2)『「質の時代」のシステム改革』第1章
4. 競争の質と価格形成(1)『「質の時代」のシステム改革』第2章
5. 競争の質と価格形成(2)『「質の時代」のシステム改革』第3章
6. M&A市場と価格の公正性『法と経済学』第7章
7. 中間試験
8. 財産権と商品の質『ミクロ経済学の応用』第3章
9. 知的財産権と商品の質『ミクロ経済学の応用』第5章
10. 証券市場と情報の質(1)『ミクロ経済学の応用』第3章
11. 証券市場と情報の質(2)『ミクロ経済学の応用』第12章
12. 競争法と競争の質(1)『ミクロ経済学の応用』第7章
13. 競争法と競争の質(2)『ミクロ経済学の応用』第11章
14. 質疑応答
15. まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
講義は,理論経済学を専攻しない大学院生の聴講も可能なように
配慮した内容にする。また,博士課程の大学院生で,秋学期のグロ
ーバルCOE連携科目「市場の質の経済動学」に出席を考えている方
は,春学期の本授業を履修することが望ましい。
成績評価方法:
試験の結果による評価
質問・相談:
オフィスアワーを設ける。日時は追って指示する。
以前は8割合格だったものが3割くらいしか合格できなくなってい
る点を注意してもらいたい。
成績評価方法:
レポートによる評価
質問・相談:
メールで対応するが, 質問事項に数式が含まれる場合はPDF file に質問事項をまとめるように。
代数学a
2 単位(春学期)
教授
西岡 久美子
授業科目の内容:
1年次に学んだ線形代数、線形代数続論の知識を前提に数ベクト
ル空間を一般化したベクトル空間の概念について学ぶ。一般ベクト
ル空間を使うことにより定数係数線形微分方程式や定数係数線形差
分方程式を解くことができるようになる。
この講義を通して、公理から出発して証明を積み重ねて理論を作
り上げていくことを学んでほしい。そうすれば数学の専門書を読む
力がつくであろう。
講義中に証明を中心に演習を行う。
テキスト(教科書):
「代数学」西岡久美子著
授業の計画:
1)ベクトル空間
2)部分空間と基底
3)線形写像
4)同型写像
5)多項式の性質
6)線形写像と直和分解
7)定数係数線形微分方程式
8)定数係数線形差分方程式
成績評価方法:
講義や演習への取り組み、レポート等により評価する。
代数学b
2 単位(秋学期)
教授
西岡 久美子
授業科目の内容:
春学期の代数学a、経済数学(VI-A)の知識を前提に、行列の対角化
やJordan標準型、定数係数連立線形差分方程式、定数係数連立線形
微分方程式の解について学ぶ。また産業連関等で使われる PerronFrobenius の定理を証明する。
講義中に演習を行う。
テキスト(教科書):
「代数学」西岡久美子著
授業の計画:
1)固有値と固有ベクトル
2)行列の対角化
3)Jordan 標準型
4)定数係数連立線形差分方程式
5)定数係数連立線形微分方程式
6) Perron-Frobenius の定理
成績評価方法:
講義や演習への取り組み、レポート等により評価する。
資金循環分析a 2 単位(春学期)
資金循環分析b 2 単位(秋学期)
セット履修
市場の質の基礎理論(グローバル COE 連携科目) 2 単位
(春学期)
講師 小松原 崇史
教授
辻村 和佑
(春学期)
授業科目の内容:
資金循環分析の基礎となる資金循環勘定とは,家計の貯蓄がどの
ような金融機関や有価証券を経由して,最終的に企業や政府が行う
投資に帰着するのかを描写する経済統計である。同統計には家計,
企業,政府に金融部門と海外を加えた各制度部門間の資金の流れが
記録されており,これを基に一国全体の資金循環構造の仕組みを解
説する。資金とは何か,経済活動において資金はどのような役割を
果たしているのかといった根本的な問題に立ち返りながら,統計上
の数値から日本経済の姿を読み解いていきたいと考えている。また,
一国の金融政策上主要な役割を果たしている中央銀行に着目して,
資金循環表上に表象される中央銀行の機能についても論じる。本来,
資金循環構造を包括的に理解するためには,背後にある金融制度に
対する網羅的な理解が不可欠であるので,可能な範囲で主要な制度
の解説も行いたい。
授業科目の内容:
本講義は,慶應義塾大学大学院経済学研究科および商学研究科が,
京都大学経済研究所と連携して行っている,文部科学省グローバル
COEプログラム「市場の高質化と市場インフラの総合的設計」の連
携科目として,市場の質についての基礎的な理論を解説する。学部
と大学院修士課程の併設科目である。
一口に市場と言っても,良い市場もあれば,悪い市場もある。
「市
場の質理論」は,より良い市場の形成によって現実の経済問題を解
決しようという,新しい視点に立つ。市場の質の研究は慶應義塾大
学で始められたものであり,各方面から高い評価を得ている。たと
えば,神戸大学の出井文男教授からは,
「良い市場とは何か?という
問いかけは,経済学における基本的アイデアとして,おそらく最初
24
テキスト(教科書):
辻村和佑・溝下雅子『資金循環分析―基礎技法と政策評価』慶應
義塾大学出版会
参考書:
・辻村和佑編著『バランスシートで読みとく日本経済』東洋経済新
報社
・辻村和佑編著『資金循環分析の軌跡と展望』慶應義塾大学出版会
授業の計画:
1. 資金循環勘定と資金循環分析
2. 資金循環分析の歴史
3. コープランドのマネーフロー表と資金循環勘定
4. 国民経済計算体系(SNA)と資金循環勘定
5. 金融制度と資金循環勘定
6. 資金循環勘定と制度部門
7. 資金循環勘定と金融商品
8. 資金循環勘定のフロー表とストック表
9. 資金循環勘定の基本構造
10. 資金過不足と金融資産・負債差額
11. 表章形式としての貸借対照表形式とマトリクス形式
12. 資金循環にみる因果序列構造
13. 資金需給波及の非対称性
14. 中央銀行の貸借対照表と資金需給統計
15. 中央銀行の金融市場調節
担当教員から履修者へのコメント:
この授業科目に関連する当該時点のニュースや話題を優先して解
説する場合がある。したがって授業計画は,あくまで目安である。
成績評価方法:
学期末試験・レポート
質問・相談:
授業時間終了後に受け付ける。
時系列分析a 2 単位(春学期)
時系列分析b 2 単位(秋学期)
准教授
セット履修
長倉 大輔
(秋学期)
授業科目の内容:
資金循環勘定は元来、一国経済の資金の流れを描写する統計であ
り、分析対象も国内に留まることが多かった。しかしグローバリゼ
ーションの進行と、金融危機の多発をきっかけに、1990年代末以降、
国際機関による国際資金フローもしくは国際資本移動に関する統計
の整備が進むことになった。例えばIMFによる国際証券投資調査
(Coordinated Portfolio Investment Survey: CPIS)や、国際決済銀行
( Bank for International Settlements: BIS ) に よ る 国 際 与 信 統 計
(Consolidated Banking Statistics: CBS)があげあれる。これらの統計
を基礎に、国際的な資金の流れを把握することを目的として講義を
すすめていく。また世界経済に及ぼす影響について話題を集めてい
るユーロ圏の通貨統合と今後の拡大についても論じていきたい。
テキスト(教科書):
辻村和佑・辻村雅子『国際資金循環分析-基礎技法と応用事例-』
(慶應義塾大学出版会)
授業の計画:
1. 国際資金循環分析と国際比較資金循環分析
2. 国際資金循環統計
3. 米国の資金循環統計
4. 世界各国の資金循環統計
5. 主要国の資金調達と資金運用
6. 各種指標に見る国際資金循環構造
7. 国際金融における諸問題と国際資金循環分析
8. 国際資金循環分析の理論の系譜
9. 国際資金循環分析への計量経済学の応用
10. 資金過不足と金融資産負債差額の国際比較
11. 財政赤字と国際資金循環構造
12. 米国連邦準備銀行の金融市場調節と貸借対照表
13. 共通通貨ユーロとユーロシステムの貸借対照表
14. ユーロシステムの金融市場調節
15. 外国為替平衡操作と不胎化政策
担当教員から履修者へのコメント:
この授業科目に関連する当該時点のニュースや話題を優先して解
説する場合がある。したがって授業計画は、あくまで目安である。
成績評価方法:
学期末試験・レポート
質問・相談:
授業時間終了後に受け付ける。
ベイズ統計学a
2 単位(春学期)
教授
中妻 照雄
授業科目の内容:
ベイズ統計学は推測の対象となる未知の変数(パラメータ)を確
率変数として扱い,データが与えられた下での条件付確率分布(事
後分布)を使ってパラメータの分析を行う統計学です。ベイズ統計
学はデータがもたらす情報だけでなく個人の主観的な判断や専門家
の意見などのデータ以外の情報も分析に組み入れることができると
いう特徴を持っています。また,ベイズ統計学は不確実性の下での
意思決定と親和性が高いため,アカデミックな分析のみならず実務
での応用も広がりつつあります。ベイズ統計学は日吉の「統計学Ⅰ
&Ⅱ」で習った統計学(古典的統計学)とはかなり異なるアプロー
チなので最初は戸惑うかもしれませんが,基本的にベイズの定理を
適用するだけなので慣れてしまえばベイズ統計学の方が楽です。
「ベ
イズ統計学a」では,ベイズ統計学の基本的流れを理解することを目
指します。
テキスト(教科書):
・中妻照雄『入門ベイズ統計学』朝倉書店, 2007年
参考書:
・繁桝算男『ベイズ統計入門』東京大学出版会, 1985年
・照井伸彦『Rによるベイズ統計分析』朝倉書店,2010年
・松原望『入門ベイズ統計―意志決定の理論と発展』東京出版, 2008
年
・渡部洋『ベイズ統計学入門』福村出版, 1999年
授業の計画:
第 1 回 ベイズの定理による推論の基礎
第 2 回 点推定と区間推定
第 3 回 仮説の検証と予測
第 4 回 正規分布のベイズ分析
第 5 回 予測分布によるポートフォリオ選択
第 6 回 回帰モデルのベイズ分析1ー事後分布の導出
25
特 殊 科 目 授業科目の内容:
この講義では株価収益率や為替変化率などの経済・ファイナンス
変数の実証分析で使われる時系列分析の手法について最低限必要な
知識を身につけることを目標とします。
前半は時系列分析の基礎である自己共分散、自己相関、定常性、
エルゴード性などの概念から始め、自己回帰モデルや移動平均モデ
ルおよびそれらの拡張である自己回帰移動平均モデルについて学び
ます。中盤は多変量時系列分析についてと非定常過程、特に単位根
過程やその特殊ケースであるランダムウォーク過程などに関連した
事柄を扱います。また共和分分析についても基本事項について学習
します。後半はファイナンス変数のモデルとしてよく用いられる
ARCH、GARCHモデルといったボラティリティ変動モデル、および
それらを拡張したモデルについて、その推定法および検定法につい
て解説します。これらの内容は前後する可能性があります。
講義は沖本竜義『経済・ファイナンスデータの計量時系列分析』
朝倉書店 2010年、および配布資料にそって進めます。参考書は James
D. Hamilton (1994) Time Series Analysis をあげておきます。
テキスト(教科書):
沖本竜義『経済・ファイナンスデータの計量時系列分析』朝倉書
店 2010年
参考書:
James D. Hamilton (1994) Time Series Analysis
担当教員から履修者へのコメント:
時系列分析は分析対象が時系列データという特殊な構造を持った
データである以外は、基本的には確率・統計学の応用であり、講義
は初歩的な統計学、および計量経済学の知識を前提として進めます。
ただし、受講になによりも必要なのは難しい問題に直面した時に自
分の力で頑張って乗り越えようというやる気です。これさえあれば、
統計学、および計量経済学に関して何の知識もなくても何の問題も
ないでしょう。
成績評価方法:
毎学期中間試験と学期末試験を課す予定です。
またレポート課題も課すかもしれません。
第 7 回 回帰モデルのベイズ分析2ー予測分布の導出
第 8 回 回帰モデルのベイズ分析3ー仮説検定とモデル選択
第 9 回 多数の資産からなる最適なポートフォリオの構築
第10回 Black-Littermanアプローチ
第11回 ファクター・モデルのベイズ推定
第12回 ファクター・モデルによるポートフォリオ選択
第13回 ベイズ型モデル平均 (BMA)
第14回 BMAによる予測と意思決定
第15回 まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
授業内容を理解するためには統計学,微分積分,線形代数の知識
が必要です。
成績評価方法:
・レポートによる評価
学期末にベイズ統計学を実際のデータに応用したレポートを提出
してもらい,その内容で講義の理解度を評価します。
・平常点(出席状況および授業態度)による評価
毎週出席を取り講義への参加状況を見ます。
質問・相談:
授業内容に関する質問にはメールあるいはアポイントメントを取
っての面接で回答します。連絡方法は第1 回講義で教えます。
ベイズ統計学b
標本調査論a 2 単位(春学期)
標本調査論b 2 単位(秋学期)
セット履修
稲葉 由之
授業科目の内容:
集団やそれに含まれる個体の状況を把握する方法の一つとして,
調査を実施して,得られた調査データを分析する方法が挙げられる。
この方法は,調査データの収集と分析という2つの段階に分けること
ができる。本講義の目的は,調査データの収集に関する能力を育成
することである。
「標本調査」とは,ある集団の状況を知るために,その集団の一
部を調べて推測を行う統計的方法である。集団全てを調べる全数調
査に対して,標本調査は費用と時間を節約することができる。また,
標本抽出方法などは集団の特徴に合わせて設定されるため,データ
を分析する際には調査の内容を理解しておくことが必要である。
テキスト(教科書):
特に指定しない。
参考書:
・浅井晃『調査の技術』日科技連,1987年
・松井博『標本調査法入門』日本統計協会,2007年
他は講義中に紹介する。
授業の計画:
1. 標本調査の基礎
2. 調査計画
3. 調査票の設計
4. 心理尺度の作成
5. 標本調査の理論と実際
担当教員から履修者へのコメント:
標本抽出方法や標本誤差に係わる内容を理解するには,統計学の
基礎的な知識が必要となります。
成績評価方法:
学期末試験,レポート(3回を予定)の結果による評価。
質問・相談:
第1回の講義において指定します。
2 単位(秋学期)
教授
教授(有期)
中妻 照雄
授業科目の内容:
ベイズ統計学ではコンピュータによる数値計算が極めて重要な役
割を果たしています。特に近年ではマルコフ連鎖モンテカルロ
(MCMC)法と呼ばれる手法によって分析に必要な各種の計算を行う
ようになってきています。
「ベイズ統計学b」では、
「ベイズ統計学a」
の内容を踏まえてMCMC法によってベイズ分析を行う方法を学びま
す。
テキスト(教科書):
・中妻照雄『入門ベイズ統計学』朝倉書店, 2007年
参考書:
・津田博史他編『ジャフィージャーナル:ベイズ統計学とファイナ
ンス』朝倉書店,2009年
・照井伸彦『Rによるベイズ統計分析』朝倉書店,2010年
・和合肇他『ベイズ計量経済分析―マルコフ連鎖モンテカルロ法と
その応用』東洋経済新報社,2005年
授業の計画:
第 1 回 ベイズ統計学とモンテカルロ法
第 2 回 擬似乱数の生成法1ー逆変換法
第 3 回 擬似乱数の生成法2ー採択棄却法
第 4 回 マルコフ連鎖の定義と性質
第 5 回 マルコフ連鎖サンプリング法
第 6 回 ギブズ・サンプラー
第 7 回 回帰モデルのMCMC法によるベイズ推定
第 8 回 MCMC法による階層ベイズ分析
第 9 回 M-Hアルゴリズム
第10回 データ拡大法
第11回 離散選択モデルのベイズ分析
第12回 混合分布モデルのベイズ分析
第13回 隠れマルコフ・モデルのベイズ分析
第14回 状態空間モデルのベイズ分析
第15回 まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
授業内容を理解するためには統計学,微分積分,線形代数の知識
が必要です。
成績評価方法:
・レポートによる評価
学期末にベイズ統計学を実際のデータに応用したレポートを提出
してもらい,その内容で講義の理解度を評価します。
・平常点(出席状況および授業態度)による評価
毎週出席を取り講義への参加状況を見ます。
質問・相談:
授業内容に関する質問にはメールあるいはアポイントメントを取
っての面接で回答します。連絡方法は第1 回講義で教えます。
日本経済思想史a 2 単位(春学期)
日本経済思想史b 2 単位(春学期)
セット履修
教授
小室 正紀
授業科目の内容:
経済社会をどのようにとらえるか,またいかに経済社会に対処す
べきか,さらにどのような経済社会を理想とするか。このような経
済についての思考は,実は,国により,また時代により歴史的にさ
まざまであり,こうした思考の特質を認識することなしには、自他
の経済社会を深く理解することはできない。このような観点から,
この講義では日本における経済思想の原点を江戸時代に探ってみた
い。
江戸時代にまで遡るのは,経済社会の展開とともに,この時代に
経済思想の「原型」が次第に形成され,それが明治以降にまで影響
を与えたと考えるからである。もちろん,明治時代には,欧米とい
う異なった社会で形成された経済思想が流れ込み,それが主流とな
っていった。しかし、欧米の経済思想は、必ずしもそのままの形で
受け入れられたわけではない。欧米思想は、日本独自の形で受け止
められ、また場合によっては変容されて日本の社会に受け入れられ
た。この受容と変容の背後には、江戸時代における経済思想の展開
があったこと考えなければならない。この講義では、このように明
治期以降の問題を考慮しながら、江戸時代の経済思想を取り上げ、
日本における経済観の特質に迫ってみたい。
テキスト(教科書):
使用しない。
参考書:
・川口浩『江戸時代の経済思想』勁草書房,1992 年
・経済学史学会(編)『日本の経済学』東洋経済新報社,1984 年
・小室正紀『草莽の経済思想』御茶の水書房,1999 年
・逆井孝仁他(編)
『日本の経済思想四百年』日本経済評論社,1990
年
・テッサ・モーリス鈴木『日本の経済学』岩波書店,1984 年
・藤田貞一郎『国益思想の系譜と展開』清文堂,1998 年
・川口浩(編)『日本の経済思想世界』日本経済評論社,2004 年
26
授業の計画:
1. 日本代経済思想史の課題
2. 儒学の受容と社会経済認識:朱子学を中心として
3. 江戸時代経世済民論の原型:熊沢蕃山・山鹿素行
4. 民間経済社会認識の原型:伊藤仁斎
5. 経験的社会経済認識の成立:荻生徂徠・新井白石
6. 元禄・享保期農民の思想:宮崎安貞・田中丘隅
7. 元禄・享保期町人の思想:井原西鶴・石田梅岩
8.「藩重商主義」への流れと国益思想:太宰春台・林子平・海保
青陵
9. 江戸時代後期の民間経済思想:三浦梅園・本居宣長・草間直方
10. 内憂外患と後期水戸学
11. 新体制への展望:本田利明・佐藤信淵
12. 幕末農民の精神と民富の思想:二宮尊徳・大蔵永常etc.
13.蘭学の系譜と経済思想 14. 福沢諭吉の経済思想
15. 福沢諭吉の経済政策思想
担当教員から履修者へのコメント:
履修にあたって留意すべき点については,最初の講義の時に話す。
成績評価方法:
・試験の結果による評価
・出席状況による評価
質問・相談:
授業時間内。あるいは授業時間に時間を調整して面談。
・戦時期朝鮮の社会と経済(金)
・本講義のまとめ(柳沢・金)
成績評価方法:
評価方法は、春学期試験(40%)+秋学期試験(40%)+レポー
ト(1回、15%)+授業態度(5%)=100%にする。
東欧経済史a 2 単位(秋学期)
東欧経済史b 2 単位(秋学期)
教授
助教(有期)
柳沢 遊
金 明洙
崔 在東
授業科目の内容:
本講義では,東欧諸国の近代から現代までの変化を概観する。対
象はエルベ川以東ウラル山脈以西の地域である。ロシアをはじめ,
ウクライナ,ベローロシア,ポーランド,ハンガリー,チェコ・ス
ラヴァキア,ルーマニア,ブルガリア,旧ユーゴスラビアなどがこ
こに入る。
本講義の問題意識と内容は,以下のようである。
第1 に,東欧諸国(特にロシア)の前近代社会(特に農村社会・
家族構造)は,西欧や中欧諸国のそれとは異なる性質を有している。
前近代社会の特質は近代社会への移行に大きな影響を及ぼすため,
東欧諸国の前近代社会の特質と近代化過程の特殊性についての解明
は,東欧諸国の史的発展の基底を理解し,西欧諸国のそれを相対化
するために有益である。
第2 に,東欧諸国と中欧の多くの諸国は,ヨーロッパの「周辺」
として位置づけられながら,社会主義体制を経験するという特殊性
を有している。ロシアにおける社会主義革命の勃発は当地の前近代
社会の特質に深い根を持つと同時に,ロシア型社会主義システムも
それに大きく規定されている。一方,中欧諸国における社会主義体
制への移行は第2 次世界大戦の結果として外部からもたらされた側
面が大きい。ロシアで作られたシステムは中欧諸国にも移植されて
いくが,それぞれの伝統社会の特質とぶつかり合い,そのため,同
じ社会主義国家であっても東欧諸国と中欧諸国の間では相違点が出
てくる。東欧諸国と中欧諸国とにおいて社会主義システムがどのよ
うに形成されかつ変貌したのかは,西欧中心のヨーロッパ経済史で
は十分に取り扱うことができなかった20 世紀最大の問題の一つであ
る。
第3 に,旧社会主義圏の東欧諸国と中欧諸国は,現在,社会主義
から資本主義への移行を経験する中でダイナミックな変化を経験し
ている。ソ連の崩壊によって歴史としての社会主義は事実上終焉を
告げ,それらの諸国は資本主義への移行と土地の私有化・国営企業
の民営化など西欧諸国がはるか前に経験した課題に直面している。
そうしたなかで,多くの国はすでにEU に加入し,ウクライナまで
EU への加盟が焦点となっている。他方,各国における私有化と民営
化の過程はかなりの相違が見られているが,そこには社会主義以前
の社会的特質が影響している。
テキスト(教科書):
特に指定しません。講義資料のプリントを配布します。
参考書:
随時紹介する。
授業の計画:
1. ヨーロッパの二元性:農奴制
2. 東欧諸国の農民共同体とロシアのミル共同体
3. 東欧諸国とロシアの農民家族と人口
4. 農奴(農民)解放
5. 東欧諸国とロシアの工業化
6. 農民運動・労働運動と社会主義運動
7. 農業の変革とストルィピン農業改革
8. 第1 次世界大戦
9. 1917 年ロシア革命とNEP(新経済政策)
10. 大戦の結果と東欧の再建
11. 集団化とスターリン体制の成立
12. 社会主義体制下の工業化と計画経済システ
13. 戦間期の経済構造
14. 第2 次世界大戦と東欧社会主義諸国の成立
15. スターリン主義と「新経路」
16. 均衡的発展の模索とフルシチョフ改革
17. 東欧諸国の成長と停滞
18. コメコンと社会主義経済ブロック
19. ソ連経済の停滞とペレストロイカ
20. 東欧の民主革命
近代日本と東アジアa 2 単位(春学期)
近代日本と東アジアb 2 単位(秋学期)
セット履修
准教授
(春)
(秋)
授業科目の内容:
本講義は、春学期は主に柳沢遊が、秋学期は主に金明洙が担当し、
近現代日本と東アジア諸国(中国、韓国)との経済的関連について
通年で講義するものである。21世紀に入り、中国、韓国、東南アジ
ア諸国の経済的発展にくらべて日本経済は低迷局面にあるが、企業
レベル、商品レベルでの交流は盛んになっている。経済交流だけで
なく文化交流も量質共に増加一路にあり、それに伴う人的移動も著
しく増大しつつある。しかし、歴史問題をめぐる認識のギャップは
未だに大きく、日本と東アジア諸国との間に様々な問題を起こす原
因として指摘される場合も少なくない。以上の昨今の潮流を踏まえ
て、本講義では、日本と東アジア諸国との経済的交流を妨げている
要因の1つである1900~1945年の日本の植民地支配の時代に焦点をあ
て、この時代の「経済交流」の実態を明らかにすることを通して、
東アジア諸国と日本が、克服すべき「過去」とは何であったのかを、
客観的に考察する。
テキスト(教科書):
教科書は特定しない。授業の内容を要約したレジュメを配付する。
参考書:
参考文献は、春学期と秋学期ともに、第1回目の授業で、そのリス
トを配付する。
授業の計画:
<春学期>
・本講義のねらい(柳沢・金)
・帝国主義世界体制の形成と東アジア(柳沢)
・「産業革命」期の日本と中国市場(柳沢)
・日露戦争と満鉄の設立(柳沢)
・第1次世界大戦と「満州」バブル経済(柳沢)
・1920年代の慢性不況(柳沢)
・中国侵略への途-日中経済摩擦のゆくえ-(柳沢)
・「満州国」の建国と「日満ブロック」の形成(柳沢)
<秋学期>
・江華島条約と朝鮮の開国(金)
・甲申政変と日本(金)
・甲午農民戦争と日清戦争(金)
・大韓帝国の成立と自主的近代化(金)
・黒竜会と一進会の「韓日合邦」運動(金)
・朝鮮経済の植民地的再編(金)
・3・1独立運動と文化政治(金)
・産米増殖計画と米移出の実態(金)
・日本の大陸侵略と朝鮮工業化(金)
27
特 殊 科 目 セット履修
地域経済の歴史的な特徴を学ぶことは、その地域の長期的経済発展
のダイナミズムおよび社会・経済の諸問題への理解を深めるための
一助となろう。
テキスト(教科書):
なし
参考書:
授業時に適宜指示する。
授業の計画:
本科目では、南アジアの経済発展を理解する上で重要なトピック
スを取りあげ、個別に考察する。その上で、近年のグローバル経済
史研究の知見およびこれらのトピックスに関する他地域との比較を
通じて、南アジア的経済発展の特徴について考察する。
講義は以下のような計画で進める(進度によっては変更する可能
性がある)。
第1回 授業の概要説明/経済史研究のフロンティア
第2回 インド経済史研究の方法論
第3回 インドにおける伝統と近代
第4回 統合のあり方-国家・地域・カースト
第5回 第2-4回のまとめ
第6回 生態、環境、資源(1)
第7回 生態、環境、資源(2)
第8回 人口変動・移動・労働
第9回 市場・商人・取引制度(1)
第10回 市場・商人・取引制度(2)
第11回 第6-10回のまとめ
第12回 比較経済史からみるインド(1)
第13回 比較経済史からみるインド(2)
第14回 比較経済史からみるインド(3)
第15回 総括
担当教員から履修者へのコメント:
南アジア経済史 a を合わせて履修することが望ましい。
成績評価方法:
授業内試験および小レポート(3回)によって評価する。
質問・相談:
授業後およびオフィス・アワーに対応
21. 東欧諸国とロシアにおける経済体制の移行
22. 農業改革と私有化
23. 自由市場体制の導入と民営化
24. 労働市場の構造と労使関係
成績評価方法:
・期末テスト(定期試験期間内の試験)
・レポート
・平常点:出席状況および授業態度による評価
南アジア経済史a
2 単位(春学期)
准教授
神田 さやこ
授業科目の内容:
近年インドは目覚ましい経済発展をとげており,国際社会におけ
る発言力を経済的にも政治的にも増加させている。同時に,インド
をはじめとする南アジア地域は,貧困や格差,環境,エネルギーな
どの国際社会が共有する深刻な問題も数多く抱えている。本科目で
は,こうした南アジア地域の経済発展のダイナミズムおよび社会・
経済の諸問題への理解を深めるために,その歴史的背景について学
習する。具体的には、1500 年頃から約500 年間のインドを中心とし
た南アジア経済・社会の長期的変化を、世界経済の動向および国際
環境のなかでの変化と内生的変化の2 つを軸に時系列的に考察する。
テキスト(教科書):
なし
参考書:
授業時に適宜指示する。
授業の計画:
本科目では、500年のインド経済を、近世(16-18世紀)、植民地期
(19世紀後半-20世紀前半)、独立後(1947年以降)の3つの時期に分
け、それぞれの特徴について学習する。また、移行期の経済の断絶
と連続の2つの側面をとりあげ、長期的な視点から大きな歴史的変
化の要因について理解する。
講義は以下のように進める予定である(進度によっては変更する
こともある)。
第1回 授業の概要説明/インド経済の500年
第2回 近世インド経済(1)
第3回 近世インド経済(2)
第4回 近世インド経済(3)
第5回 移行期の経済(近世から近代へ)
第6回 第2-5回のまとめ
第7回 植民地期インド経済(1)
第8回 植民地期インド経済(2)
第9回 植民地期インド経済(3)
第10回 第7-9回のまとめ
第11回 移行期の経済(近代から現代へ)
第12回 独立後インド経済(1)
第13回 独立後インド経済(2)
第14回 独立後インド経済(3)
第15回 総括
担当教員から履修者へのコメント:
南アジア経済史 b を合わせて履修することが望ましい。
成績評価方法:
授業内試験および小テスト(1−2回)によって評価する。
質問・相談:
授業後およびオフィス・アワーに対応
南アジア経済史b
比較経済史
授業科目の内容:
In 2000 Kenneth Pomeranz published The Great Divergence, in which
he challenged the conventional wisdom that the West was already ahead
of Asia in economic and market growth. Based mainly on Chinese
evidence, he argues that (1) the early modern Asian standard of living was
on a par with that of early modern Europe; that (2) eighteenth-century
East Asia came closer to resembling the neoclassical ideal of a market
economy than did western Europe; but at the same time, that (3) both East
Asia and the West were constrained by environmentally factors, such as
forest degradation, on the eve of modern economic growth. His book has
stimulated a major debate amongst economic historians, and much
progress has recently been made in cross-cultural comparison of living
standards and, to a lesser extent, market economy and environmental
history. The lectures will examine these three research issues in
comparative perspective, with particular emphasis on what Japan’s
economic history can offer.
テキスト(教科書):
Saito, O., The Leverhulme Lectures 1-4, University of Cambridge,
February 2010 [http://www.econsoc.hist.cam.ac.uk/podcasts-saito.html].
参考書:
Allen, R.C, The British Industrial Revolution in Global Perspective
(Cambridge: Cambridge University Press, 2009).
Pomeranz, K., The Great Divergence: Europe, China, and the Making of
the Modern World Economy (Princeton: Princeton University Press,
2000).
Saito, O., ‘Pre-modern economic growth revisited: Japan and the West’,
Global Economic History Network (GEHN) working paper no.16
(London School of Economics, 2005) [http://www.lse.ac.uk/collections/
economicHistory/GEHN/GEHNPDF/WorkingPaper16-OS.pdf].
2 単位(春学期)
准教授
2 単位(秋学期)
Living standards, markets and household economics: East Asia, India
and the West compared
特別招聘教授 斎藤 修
神田 さやこ
授業科目の内容:
近年の経済史研究では、従来の一国史的経済史研究や理論的枠組
に大きく修正をせまる議論が出され、地域別比較や地域間関係を軸
にしたグローバル経済史研究が盛んに行われている。本科目では、
こうした新しい研究動向の中で、インドをはじめとする南アジアが
どのように議論されているのか考察し、ヨーロッパ、日本、中国な
どの他地域との比較史の観点から、南アジア的経済発展のあり方や
南アジアの社会・文化・生態的特徴に基づいた経済諸制度について
理解を深める。
現代インドは、著しい経済成長と同時に貧困や格差,環境,エネ
ルギーなどの国際社会が共有する深刻な問題も数多く抱えている。
28
社会福祉論
2 単位(秋学期)
教授
駒村 康平
授業科目の内容:
社会福祉は,生活保護,児童福祉,高齢者福祉,障害者福祉とい
った分野から構成される。これらは,対人社会サービスとよばれ,
さまざまな理由で不利な立場の人々を対象にした公的なサービス給
付である。社会福祉論では,1)低所得者の生活を支援する生活保護
制度の仕組みと問題点,2)ケアを必要としている子どもや家族そし
て仕事と生活の両立基盤になる児童福祉の仕組みと問題点,3)介護
保険が大きな役割を果たしつつある高齢者福祉,4)障害者福祉の課
題,について学んでいきます。
テキスト(教科書):
駒村康平『福祉の総合政策』創成社,2008 年(改訂版を発行する可
能性があります)
授業の計画:
総論として,1)社会保障概論,2)対人社会サービスをめぐる仕
組み,課題について,最初に学びます。次に各論として,1)生活保
護,2)児童福祉,3)高齢者福祉,4)障害者福祉のテーマに入りま
す。
担当教員から履修者へのコメント:
社会政策論の履修をすすめる。
成績評価方法:
・試験の結果による評価
・レポートによる評価
・平常点:出席状況および授業態度による評価
医療経済学
経済政策のミクロ分析a 2 単位(春学期)
経済政策のミクロ分析b 2 単位(秋学期)
2 単位(春学期)
教授
教授
教授
准教授
石橋
河井
駒村
山田
孝次
啓希
康平
篤裕
セット履修
教授
藤田 康範
(春学期)
授業科目の内容:
この講義では,政策論議への関心を高め,ミクロ経済理論に基づ
いて様々な経済政策について分析する能力を身につけることを目標
とします。ゲーム理論,新産業組織論,契約理論などの近年の進展
をも踏まえて講義を行いますが,可能な限り平易に説明するように
努めますので,特別な予備知識は不要です。
何らかの事情で欠席した場合でも復活可能にするため,2~3 回で
1 つのまとまりにする予定です。
詳細については,第1 回の講義の際に説明します。
テキスト(教科書):
『経済・経営課題のモデル分析入門』藤田康範著 慶應義塾大学
出版会(刊行予定)
参考書:
『経済・金融のための数学』藤田康範著 シグマベイスキャピタ
ル
授業の計画:
1. ガイダンス
2. 必要な経済理論の復習(1 回)
3. 貿易政策のミクロ分析(4 回)
4. 産業政策のミクロ分析(4 回)
授業科目の内容:
医療経済学は、医師と患者の情報格差、医療情報費用のフリーラ
イド、サービス受益者と支払い者の乖離、モラルハザードなどの市
場の機能不全の問題と連関しており、理論的に興味深く、内外でも
注目を浴びている分野です。
政策的にも、医療サービスの需要・費用測定による政策立案、診
療報酬制度のあり方、政府規制か医療団体の自己規制かの選択問題、
広告や情報開示方法など、規制の経済学の実証課題と深くつながっ
ています。さらには、混合診療解禁をめぐる議論、QALYs(生活の
質を勘案した生存年)に基づく代替的な医療技術評価、医療機関の
治療・投薬選択分析、医療機関における医療技術普及速度など、最
近のわが国における政策的に重要な実証課題ともつながっています。
本講座では、こうした医療経済に関する理論・政策・実証課題に
ついて、体系的に学んでいきます。
テキスト(教科書):
特に指定しません。講義内容のポイントをまとめた資料を、Keio.jp
システムを利用し、電子的に配布します。
29
特 殊 科 目 参考書:
授業内で適宜紹介します。
授業の計画:
以下の9項目のトピックスについて1回ないし2回の講義時間を使用
して解説します。なお内容と順序は一部変更になる場合があります。
(1) わが国の医療保険制度の概観
わが国における医療保険制度について、国民医療費の動向、医療保
険制度の仕組みをはじめ、後期高齢者医療制度、混合診療、訪問看
護、医療と介護の関係など、近年のトピックスについて紹介し、医
療経済学の導入部とします。
(2) ミクロ経済学の復習
数量・価格制限がある場合の余剰分析・期待効用理論・保険・情報
の非対称性(モラルハザード・逆選択)について、ミクロ経済学の
関連箇所を復習します。
(3) 健康資本と予防行動
健康資本への投資、とりわけ喫煙・肥満などがなぜ起こるのか、疾
病への予防行動がどのように決定されるのか解説します。
(4) 受診行動
医療機関における患者の受診行動について、誘発需要など、基本的
な枠組みついて解説します。
(5) 医療機関の行動
さまざまな規制により医療機関は必ずしも利潤最大化行動を取って
いる訳ではありません。目的関数に応じた多様な医療機関の行動に
ついて解説します。
(6) 品質の競争
病院間の非価格競争としての品質競争について、規制や混合寡占市
場(公企業と私企業が共存する寡占市場)の観点から解説します。
(7) 医薬品をめぐる医師および製薬会社の行動
わが国の薬価基準制度のもとでの医師の薬剤選択ならびに製薬会社
の新薬開発について解説します。
(8) 医療サービスと効果測定
実証分析の基礎となる医療統計について、それらを用いた実証研究
と共に紹介します。
(9) 医療制度の国際比較
医療サービスにたいする支払い方式は各国でどのように異なるの
か、そしてその相違が医療経済学的にどのような意味を持つのかに
ついて解説します。
担当教員から履修者へのコメント:
本講義では、経済学を用いた医療政策の評価に関心があり、積極
的に講義に参加できる学生を歓迎します。
成績評価方法:
平常点および定期試験。
質問・相談:
講義に関する質問等は、講義時間の前後に随時受け付けます。
Smith, T.C., Native Sources of Japanese Industrialization, 1750-1920
(Berkeley: University of California Press, 1989).
授業の計画:
Lecture 1. Introduction
Lectures 2-3. Paradigms in economic history
Lectures 4-5. Wages and income
Lectures 6-8. Household income and inequality
Lectures 9-10. Markets for commodities
Lectures 11-12. Markets for land and labour
Lectures 13-14. Household economics
Lecture 15. Discussion session
成績評価方法:
Every student is required to write an essay in English by the end of the
term. The subject of the essay will be discussed with her/him in the
middle of the term. A couple of supervisions will be provided before
writing the essay.
質問・相談:
Via e-mail
質問・相談:
メールまたは講義前後の時間
5. 環境政策のミクロ分析(4 回)
6. まとめ
順番は状況によって前後する可能性があります。
担当教員から履修者へのコメント:
暗記することよりも考えることを重視し,楽しんでいただきなが
らみなさんの潜在能力を引き出そうと思っています。
成績評価方法:
確認のための試験,レポート,平常点に基づいて総合的に判断し
ます。
詳細については,第1 回の講義の際に説明します。
質問・相談:
随時受け付けます。
ファイナンス入門b 2 単位(秋学期)
講師
授業科目の内容:
不確実性を伴うファイナンス理論を取り扱う。前半では,確率論
の基礎を学んだあと,ポートフォリオ最適化問題を扱い,個別銘柄
の収益率とマーケット全体の収益率を関係付けるCAPM を導出する。
時間が許せば,株式ポートフォリオの運用に世界的にひろく使われ
ているマルチファクターモデルにも触れたい。
後半は,オプションの価格付け理論を扱う。最も単純なモデルで
ある1期間2項モデルを用いて,裁定機会,マルチンゲール確率,
市場の完備性,数理ファイナンスの基本定理を解説したあと,多期
間2項モデルの極限としてブラック・ショールズのオプション価格
公式を導出し,その応用のひとつとして個別企業のクレジットリス
ク計量モデル(マートンモデル)を紹介する。
最後に,リスク管理手法とその根底にある考え方,及びBIS規制に
ついて紹介する。
テキスト(教科書):
半完成のテキストを初回の講義時に配布する。講義を聴き,講義
中の演習をしながらテキストを完成させ,理解を深めてください。
他に,受講生の理解度に合わせて臨時に配布することもある。
参考書:
『金融工学入門』ルーエンバーガー著,今野,鈴木,枇々木訳(日
本経済新聞社)
授業の計画:
1. ファイナンス理論へのイントロダクションと確率論の基礎(3 回)
2. 平均-分散アプローチによるポートフォリオ最適化問題(2 回)
3. CAPMとマルチファクターモデル(2回)
4. オプション価格付け理論のイントロダクション(1 回)
5. 1 期間モデルにおけるオプション価格付け理論(3回)
6. 多期間2項モデル,ブラック・ショールズモデルとその応用例(2
回)
7. リスク管理とバリュー・アット・リスク(2回)
担当教員から履修者へのコメント:
ファイナンス入門a を履修していることが望ましい。金融機関や
一般事業会社の財務部門に就職を希望する学生にとって興味深い内
容となるよう,実践的な話題を織り込みながら進めて行きたい。平
均分散アプローチからCAPMまでの講義内容,オプション理論の講
義内容,リスク管理とバリューアットリスクの講義内容は独立して
聴けるようになっている。
成績評価方法:
試験の結果による
質問・相談:
授業の終了後に質問を受ける
(秋学期)
授業科目の内容:
春学期に引き続き,政策論議への関心を高め,ミクロ経済理論に
基づいて様々な経済政策について分析する能力を身につけることを
目標とします。ゲーム理論,新産業組織論,契約理論などの近年の
進展をも踏まえて講義を行いますが,可能な限り平易に説明するよ
うに努めますので,特別な予備知識は不要です。
何らかの事情で欠席した場合でも復活可能にするため,2~3 回で
1 つのまとまりにする予定です。
テキスト(教科書):
『経済・経営課題のモデル分析入門』藤田康範著 慶應義塾大学
出版会(刊行予定)
参考書:
『経済・金融のための数学』藤田康範著 シグマベイスキャピタ
ル
授業の計画:
1. ガイダンス
2. 必要な経済理論の復習(1 回)
3. 地域活性化政策のミクロ分析(4 回)
4. 経済成長政策のミクロ分析(4 回)
5. 産業構造転換政策のミクロ分析(4 回)
6. まとめ
順番は状況によって前後する可能性があります。
担当教員から履修者へのコメント:
暗記することよりも考えることを重視し,楽しんでいただきなが
らみなさんの潜在能力を引き出そうと思っています。
成績評価方法:
確認のための試験,レポート,平常点に基づいて総合的に判断し
ます。
詳細については,第1 回の講義の際に説明します。
質問・相談:
随時受け付けます。
ファイナンス入門a
2 単位(春学期)
講師
高田 英行
山本 零
公共政策a
授業科目の内容:
本講義では、確定的なキャッシュフローを持つ場合のファイナン
ス理論について論じる。
ファイナンス現象は基本的に不確実性を伴うが、ファイナンス理
論を理解するための基礎として確定的なモデルを扱うこととする。
講義の中で無限級数の計算を多用する。
テキスト(教科書):
なし
参考書:
ルーエンバーガー著、今野・鈴木・枇々木訳『金融工学入門』日
本経済新聞社
授業の計画:
1.イントロダクション
2.金利の基礎
3.確定利付証券
4.金利の期間構造
5.応用金利分析
6.基本的な金融派生商品(デリバティブ)の紹介
担当教員から履修者へのコメント:
ファイナンス入門bも履修するとより効果的である。
成績評価方法:
試験の結果による
2 単位(春学期)
講師
別所 俊一郎
授業科目の内容:
公共政策aでは,経済政策を実証的あるいは規範的に分析するため
の考え方について,おもにミクロ経済学の手法を用いて,講義を行
います.経済政策の目的は,市場の失敗の是正や,そのための財源
調達などさまざまですが,公共政策aでは,課税・外部性・公共財を
とりあげます.理論や方法論だけでなく,近年の実証研究や現在の
財政上の諸問題とも関連付けていくことで,公共政策に対する興味・
関心を喚起するとともに,基本的な考え方についての堅実な理解を
目指します.
主な講義内容は以下の通りです.
1. なぜ政府の介入が必要か
2. 課税と経済主体の対応
3. 市場と効率性
4. 不完全競争と公共部門
5. 外部性と公共財
6. 社会的決定と政治過程
テキスト(教科書):
・とくに指定しません.
30
参考書:
・林正義ほか『公共経済学』有斐閣アルマ.
・土居丈朗『入門公共経済学』日本評論社
・畑農鋭矢『財政学をつかむ』有斐閣.
その他の参考文献は,講義中に適宜示します.
成績評価方法:
期末試験(100%)
公共政策b
2 単位(秋学期)
講師
別所 俊一郎
授業科目の内容:
公共政策bでも,経済政策を実証的あるいは規範的に分析するため
の考え方について,おもにミクロ経済学の手法を用いて,講義を行
います.近年の先進国の財政支出の大半は,経済格差の是正を目的
とした所得再分配に充てられています.そこで,公共政策bでは,お
もに再分配政策をとりあげます.理論や方法論だけでなく,近年の
実証研究や現在の財政上の諸問題とも関連付けていくことで,公共
政策に対する興味・関心を喚起するとともに,基本的な考え方につ
いての堅実な理解を目指します.公共政策aでの内容を用いますの
で,公共政策aを受講していることが望ましいです.
主な講義内容は以下の通りです.
1. 不平等の評価方法と社会厚生関数
2. 再分配のコスト
3. 公的扶助と効率的な再分配政策
4. 地方分権と政府間財政関係
5. 時を越えた再分配:公債と公的年金
テキスト(教科書):
・林正義ほか『公共経済学』有斐閣アルマ.
参考書:
・畑農鋭矢『財政学をつかむ』有斐閣.
その他の参考文献は,講義中に適宜示します.
成績評価方法:
期末試験(100%)
公共選択論a
公共選択論b 2 単位(秋学期)
講師
授業科目の内容:
公共選択論の入門講義です。日本の経済政策決定過程に注目して、
個別のトピックを採り上げて政府を構成する市民,政治家,利益集
団,官僚等の行動を公共選択論にしたがって解説します。
テキスト(教科書):
川野辺裕幸(他編)『テキストブック公共選択』勁草書房 加藤寛(編)『入門公共選択:政治の経済学』勁草書房
参考書:
授業中に随時提示します。
授業の計画:
第1回 ガイダンス 第2~4回 1.少子高齢化とグローバル化:わが国の政策決定
を巡る状況の変化
第5~6回 2.戦後日本の政策決定手法と民主党政権
第7~9回 3.中央地方の財政調整システムと地方分権
第10~11回 4.社会保障システムの転換
第12~14回 5. 高等教育政策
第15回 6.結論
担当教員から履修者へのコメント:
秋学期の公共選択論b は基礎的な公共選択理論を前提として、わ
が国の現実の政策を採り上げます。
成績評価方法:
2回の試験の結果による評価:8割
出席状況及び授業態度による評価:2割
質問・相談:
分からないところは授業中に随時受け付けますが,
(成績以外の質
問は)メールで受け付けます。[email protected]
2 単位(春学期)
講師
川野辺 裕幸
川野辺 裕幸
授業科目の内容:
公共選択論の入門講義です。政治を経済学の分析道具で研究する
学問分野が近年急速に拡大してきました。私的利益を追求する個人
を出発点にして政治現象を研究する公共選択論は,政治学の分野で
は合理的選択論(Rational Politics)または合理主義政治学といわれ
ていて,アメリカ政治学会では主流派を形成するようになってきて
います。わが国でも,経済政策論を研究する上で,政府の特性や政
治的な意思決定を分析することが必要であると見なされるようにな
り,公共選択論は経済政策学において欠くことのできない分野を形
成するに至っています。
講義では政府を構成する市民,政治家,利益集団,官僚等の行動
を公共選択論にしたがって解説します。それとともに最近のトピッ
クについても触れたいと思います。
テキスト(教科書):
加藤寛(編)『入門公共選択:政治の経済学』勁草書房
川野辺裕幸(他編)『テキストブック公共選択』勁草書房(出版予
定) 参考書:
授業中に随時提示します。
授業の計画:
第1回 ガイダンス 第2回 1.外部性と集合的行動
・公共選択論の前提
第3回 ・集合的行動の前提
第4回 2.民主主義的意思決定の特徴
・意思決定に伴う外部性と投票のパラドックス
第5回 ・中位投票者定理と画一性
・選好の強度とログ・ローリング
第6回 ・選好の強度を反映させる仕組み
第7回 3.代議制民主主義下の意思決定の特徴
・政党と政治家:空間競争モデル
・有権者:合理的無知と近視眼的選好
NPO経済論a 2 単位(春学期)
講師
澤村 明
授業科目の内容:
近年注目されるようになった、民間非営利組織(Non-Profit
Organization=NPO)について取り上げる。
1995年の阪神・淡路大震災以降、日本においてもNPOが広く認知
され、社会的セクターの一翼を担いつつある。しかし、日本のNPO
は阪神・淡路大震災以前から存在したのであるし、世界的にも各国
の経済に小さからぬ位置を占めるだけでなく、その姿も多様である。
本講義は、主として経済学的観点から見たNPOの位置、各種制度、
存在理由、周辺領域について理解することを目的とし、以下の講義
を行う予定である。
・イントロダクション:NPOとは何か
・マクロ経済とNPO
・NPOの歴史と広がり
・日本におけるNPO制度
・NPOの存在理由
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特 殊 科 目 第8回 ・利益集団とレント・シーキング
第9回 続き
第10回 ・官僚:独占的供給主体
第11回4.わが国の政治システムの特徴
・利益集団型民主主義
第12回 ・選挙制度改革と政策決定
・民主党政権の政策手法
第13回5.公的部門の改革
第14回 つづき
第15回6.まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
春学期の公共選択論a は基礎的な理論を考えますが,できるだけ
現実に即した例を挙げて考えていこうと思います。
成績評価方法:
・試験の結果による評価:4割
・レポートによる評価:4割
・出席状況及び授業態度による評価:2割
質問・相談:
分からないところは授業中に随時受け付けますが,
(成績以外の質
問は)メールで受け付けます。[email protected]
成績評価方法:
学期末試験の点数で決める。学期末試験は授業内試験とする。
質問・相談:
随時受け付ける。http://web.econ.keio.ac.jp/staff/tets/kougi/aid/ にあ
る連絡先に連絡すること。
・寄付とボランティア
・企業フィランソロピー
・NPOと税制
・NPO各論-まちづくり、地域通貨など
・NPOの課題、NPOの失敗
テキスト(教科書):
特に指定しないが、参考書を購読することが望ましい。
参考書:
川口&田尾&新川編[2005]『よくわかるNPO・ボランティア』ミ
ネルヴァ書房
授業の計画:
上記「授業科目の内容」記載の箇条書き項目と周辺領域、トピッ
クなどを各回1テーマずつ講じる予定である。
担当教員から履修者へのコメント:
授業中は、私語、携帯電話、鼾、遅刻、途中入退室など他の学生
の迷惑になる行為を禁ずる。悪質な学生は受講を認めない。
成績評価方法:
期末試験による。
質問・相談:
各回講義後か、メールにて([email protected])。
格差と援助の経済学b 2 単位(秋学期)
准教授
授業科目の内容:
開発援助の現場でどのように開発に対する見方が変わり、どのよ
うなことを重視しているかを考える。そのことを通じ、経済理論で
想定される合理的経済人の意味についても考える。くわしくはhttp://
web.econ.keio.ac.jp/staff/tets/kougi/aid/ に掲載。
担当教員から履修者へのコメント:
春学期開講の格差と援助の経済学a との連続性はあるが,授業の
内容,成績評価方法は大きく異なるので注意してください。
成績評価方法:
授業時の小テスト、レポート、学期末試験の点数の合計点で決め
る。学期末試験は授業内試験とする。
質問・相談:
随時受け付ける。http://web.econ.keio.ac.jp/staff/tets/kougi/aid/ にあ
る連絡先に連絡すること。
NPO経済論b 2 単位(秋学期)
講師
塚本 一郎
授業科目の内容:
NPO経済論では、非営利組織(nonprofit organization:NPO)を対象
に、NPOの発展の経済的背景や社会的・経済的インパクトそして、
NPOがより商業化、ハイブリッド化した形態である社会的企業(social
enterprise)の社会・経済的意義について扱う。
NPOは市場の失敗や政府の失敗に対応して、その役割期待が高ま
っているが、本講義では、従来の議論を超えて、NPOを新しい企業
家活動、そして、社会貢献とビジネス、社会的価値と経済的価値の
ハイブリッド組織としてとらえる視点から、内外の経済・経営理論
を踏まえ、ケースをまじえながら講義を行いたい。
テキスト(教科書):
塚本一郎・山岸秀雄編著『ソーシャル・エンタープライズ-社会貢
献をビジネスにする』丸善株式会社。
参考書:
塚本一郎他編著『NPOと新しい社会デザイン』同文舘出版
授業の計画:
第1回 授業の概要説明
第2回 NPOの組織特性多様性
第3回 NPOの経済理論1:公共財の理論、契約の失敗理論
第4回 NPOの経済理論2:消費者統制理論、企業家理論
第5回 NPOの経済理論3: ボランタリーの失敗理論、経済理論の意
義と限界
第6回 NPOの国際比較
第7回 NPOと公共サービス1
第8回 NPOと公共サービス2
第9回 NPOと企業、行政との協働の事例1
第10回 NPOと企業、行政との協働の事例2
第11回 英国・米国のNPOと社会的企業の動向1
第12回 英国・米国のNPOと社会的企業の動向2
第13回 NPOと社会的企業の社会的価値評価:SROI(Social Return on
Investment)
第14回 社会的企業とソーシャル・イノベーション
第15回 総括
成績評価方法:
レポート(30点)と定期試験(70点)の総合評価で成績を評価し
ます。
格差と援助の経済学a
マイクロファイナンス論
2 単位(春学期)
准教授
大平 哲
授業科目の内容:
マイクロファイナンスは、貧困層の人々にビジネスの機会を与え、
貧しい人々の生活の改善に役立つことが証明されつつある。近年で
はバングラデシュにおけるBRACやグラミン銀行のように、マイク
ロファイナンスに端を発した金融機関が、その顧客層を拡大し、途
上国経済の金融インフラを作り上げる例もあり、発展途上国の経済
開発の過程で重要な役割を占めるようになってきた。
マイクロファイナンスは途上国の経済開発を考える上で欠かせな
いものとなっているが、日本におけるマイクロファイナンスの研究
は少ない。この講義はマイクロファイナンスの歴史や手法、その意
義などを総合的に学び、マイクロファイナンスの経済理論の習得を
主な目的にする。経済理論を感覚的に理解するために、現場でマイ
クロファイナンスの実務家の声もできるかぎり紹介することにする。
参考書:
Armendariz and Morduch (2005), The Economics of Microfinance, The
MIT Press
授業の計画:
おおよそ次の内容を取り上げる予定でいる。進行順序については
授業開講時に話題になっていることを優先的に取り上げる。よりく
わしい情報をhttp://web.econ.keio.ac.jp/staff/tets/kougi/mf/に掲載する。
・はじめに、経済発展と金融
・貧困問題とマイクロファイナンス
・マイクロファイナンスの信用補完技術
・評価
・ソーシャルビジネスとしての可能性
・マイクロファイナンスの今後
担当教員から履修者へのコメント:
数式展開の能力は必須ではありませんが、学習する内容は経済理
論であることを理解した上で履修するようにしてください。
成績評価方法:
学期末試験の点数と平常点との総合評価で決める。学期末試験は
原則として授業時間内におこなう。くわしくは第1回の授業時に履修
学生との話し合いで決める。
質問・相談:
随時受け付ける。上記サイトにある連絡先に連絡すること。
2 単位(春学期)
准教授
大平 哲
大平 哲
世界経済論a 2 単位(春学期)
世界経済論b 2 単位(秋学期)
授業科目の内容:
貧困と格差を分析するための経済理論、統計の手法を学習する。
くわしくはhttp://web.econ.keio.ac.jp/staff/tets/kougi/aid/ に掲載する。
担当教員から履修者へのコメント:
秋学期開講の格差と援助の経済学b との連続性はあるが,授業の
内容,成績評価方法は大きく異なるので注意すること。初回の授業
で授業のすすめかたを説明するので必ず出席すること。
セット履修
教授
竹森 俊平
授業科目の内容:
わが国での動きを中心にして、明治から現代までの国際金融シス
テムの展開を洞察する。とくに、経済危機とそれに対する政策対応
に焦点を当て、各時代にどのようなテーマが議論されたのかも概観
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開発経済学a 2 単位(春学期)
開発経済学b 2 単位(秋学期)
セット履修
名誉教授
高梨 和紘
授業科目の内容:
開発の途上にある諸国の経済現象を分析し,特定の開発目標を達
成するための政策手段を検討することが,この学問の狙いである。
分析にあたっては,新古典派の経済理論が基本に据えられる。しか
し,開発途上諸国においては経済活動の指針となるはずの財,サー
ビス,生産要素等の『価格』は,市場それ自体の分断性や硬直性等
の理由のために歪みを伴っている。また経済開発の初期段階から制
約要因としての環境,エネルギー,ジェンダー等の問題を抱えてい
る。したがって,市場が正常に機能することを前提に右肩上がりの
経済成長をひたすら追及する近代経済学の分析手法をそのまま当て
はめる訳にはいかない。このような理由から,開発経済学を学ぶ際
にわれわれに求められる学問の姿勢としては,開発とは何かという
問題意識を鍛え上げつつ,新古典派経済学の分析手法を中心に据え
ながらも,隣接する諸学問の知識を動員し,開発の諸問題に取り組
むことが望まれる。その方向でこの講義を進めて行きたい。
テキスト(教科書):
・山形辰史,黒田卓『開発経済学』日本評論社,2003 年
・高梨和紘(編著)『開発経済学』慶應義塾大学出版会,2005 年
参考書:
・速水佑次郎『開発経済学』創文社,2000年
・高梨和紘(編著)
『アフリカとアジア―開発と貧困削減の展望』慶
應義塾大学出版会,2006年
・高梨和紘(著)『経済開発政策論』文真堂,2009年
授業の計画:
経済開発の理論的展開と国際機関による国際開発政策の評価を15
回に分けて行う。
担当教員から履修者へのコメント:
常に問題意識を持って,聴講してほしい。
成績評価方法:
・試験の結果による評価
・平常点(出席状況)による評価
国際経済と行動経済学a 2 単位(春学期)
教授
授業科目の内容:
本講義では行動経済学を用いて、経済の国際比較の理解を深める
ことを目標とする。行動経済学は従来の経済学で仮定されてきた経
済人の仮定を、アンケート調査や実験などのさまざまな手法によっ
て検証し、経済行動に関するさまざまな新しい理論を提唱してきた。
これらの手法や理論は、さまざまな国々での経済行動の違いや、経
済成長や所得分配などの経済現象の違いを理解するのに役立つと考
えられる。本講義では、特に時間選好や、リスクに対する態度につ
いての行動経済学の成果と、国際経済への関係について考察する。
テキスト(教科書):
使用しない。必要に応じてプリントを配布する。
参考書:
邦文と英文の本と学術論文を授業中に適宜指示する。
担当教員から履修者へのコメント:
担当教員の教育理念は聖書の教えに基づいており、教授はクラス
のリーダーであるから、学生の勉学のために、しもべとして仕える
ことが役割と考えます。成績評価については、授業出席や宿題に努
力するとより高い評価を受け、努力しないとより低い評価を受ける
ような公平なシステムとするよう心がけます。
成績評価方法:
試験の結果・宿題
質問・相談:
オフィス・アワーを設け、メールによる質問も受け付ける。
EU-JAPAN ECONOMIC RELATIONS 2 単位
(秋学期)
A Partnership for the Twenty-First Century?
講師
大垣 昌夫
林 秀毅
授業科目の内容:
This course is offered in English. The goal is to broaden and deepen
students’ knowledge in EU-Japan relations, mainly on the economic
aspects, as well as on the political and social aspects.
Whole lecture is divided into two parts: in part 1, each lecture will be
based on different chapters of Gilson (2000) and in part 2, the national
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特 殊 科 目 economy of EU countries and its relations with Japan will be discussed.
Related statistics and case studies are also introduced in both parts.
In each lecture, Powerpoint will be used for exposition.
As it is expected to be a small class, composed of Japanese and nonJapanese students, active questions and comments by students are
welcome.
Students are supposed to submit a report on one of the questions based
on each lecture and submit it at the beginning of the next lecture.
テキスト(教科書):
Gilson, Julie, Japan and the European Union A partnership for the
Twenty-First Century?, Palgrave Macmillan, 2000 (Several Copies of the
text are on reserve at the library.)
参考書:
Kaji, Kokusai tuuka taisei-no keizaigaku, Nikkei, 2004
授業の計画:
Part 1.
Chapter 1 Introduction: Assessing Bilateral Relations (1)
Chapter 2 Developing Cooperation 1950s-80s (2, 3)
Chapter 3 Japan and its Changing Views of Europe (4)
Chapter 4 European Integration and its Changing Views of Japan (5, 6)
Chapter 5 The 1990s and a New Era in Japan-EU Relations (7)
Chapter 6 Cooperation in Regional Forums (8)
Chapter 7 Addressing Global Agendas (9)
Chapter 8 Conclusions: A Partnership for the Twenty-first Century (10)
Part 2.
Germany, France and Benelux (11)
Italy, Spain, Portugal and Greece (12)
UK, Ireland, Nordic Countries(13)
EU enlargement and Central/Eastern European countries(14)
Review for whole lecture(part 1 and part 2 )
担当教員から履修者へのコメント:
Any students who are interested in Europe are welcome, regardless of
the faculties(economy, business,law and politics, literature, etc.) and the
grades(3rd, 4th,etc.).
欧州・EUに関心があれば、学部・学年を問わず歓迎します。最初
は英語に自信がない場合でも、挑戦してみてください。
成績評価方法:
・試験の結果による評価 30 % (End-of-term Examination)
・レポートによる評価 60 % (Aggregate score of each weekly report)
・平常点(出席状況および授業態度)による評価 10 % (According
to the contribution of students by active questions and comments)
質問・相談:
Anytime during class, also by e-mail
する。講義は下記の教科書を柱に行うが、現時点で、実際に世界的
な経済危機が進行中であるので、それについての解説、コメントも
行う。つまり現代の経済危機の特徴を、歴史的な展望のものに捉え
ようというのが、講義の趣旨である
テキスト(教科書):
拙著、「世界デフレは三度来る」(講談社)を用いる。
担当教員から履修者へのコメント:
もし諸君が、歴史の勉強というのは事実を詰め込みで覚えること
だと思っていたら、それは間違いである。もともと、英語のストー
リーとヒストリーは同一の語源(ラテン語のストリア)から来た言
葉である。つまり、「歴史」とは、時間を追って発生した出来事を、
あたかも「物語」を形成しているように認識するという人類の知恵
である。「歴史」に弱い国民は、単に過去に疎くなるばかりではな
く、日常の出来事を物語として認識する思考力習得の機会を逸する。
そのような者に、将来が予想できないことは不思議ではない。
「次回
はどうなるか」と言う問いへの答えは、
「前回までのあらすじ」の飲
み込めていない者に分かるはずがないからだ。なお、本講義は「冷
やかしお断り」である。出席は一切取らないが、試験は難しく、不
十分な学習では単位が取れないようにしている。
成績評価方法:
春学期と秋学期の同時履修が必須である。秋学期の最後に実施す
る「期末試験」一回によって、成績をつける。
性は、きわめて速い速度で減少しつつある。一方で、日本の森林の
ように、利用が少ないために劣化が進む自然資源もある。
非再生可能資源では、石油に加えて、農業における肥料源である
リンやカリウムの枯渇により、将来の食糧供給が懸念され始めてい
る。一方では、肥料の過剰利用による水質汚染も深刻である。
本講義では、こうした問題の原因を、経済学的に明らかにすると
ともに、その処方箋について、事例とともに解説する。同時に、生
物多様性の視点からも、自然資源に対するアプローチを紹介する。
また、自然資源・生物多様性保全を目的とする制度の効果について
も詳しく述べる。
自然資源についての経済学的な理解と国際・国内での政策的な動
向を理解することを目的とする。
本講義では、日吉のミクロ経済学および経済数学の知識を前提と
した講義を行う。受講者は、この点留意されたい。
テキスト(教科書):
指定なし
参考書:
講義中に指示する
授業の計画:
(1)自然資源と経済の連関
(2)再生可能資源と非再生可能資源
(3)個別自然資源の経済学
1. 漁場
2. 森林
3. 水
4. 野生動物
5. 石油・鉱物・栄養塩
(4)生物多様性と生物多様性条約およびワシントン条約
(5)栄養塩と面源汚染
成績評価方法:
授業中の小テストと学期末試験の総合評価
国際経済と行動経済学b 2 単位(春学期)
教授
大垣 昌夫
授業科目の内容:
本講義も(a)のように、行動経済学を用いて、経済の国際比較の理
解を深めることを目標とする。本講義では、特に、利他的な選好や、
不平等回避などの社会的選好と、文化、宗教、世界観の国による違
いと、その経済行動への影響に注目する。たとえば、日米の貯蓄率
の違い、子供に対する遺産行動の違い、他人のための献金行動の違
いを、行動経済学の手法や理論でどのように理解を深めていくこと
ができるか、ということ考察する。
テキスト(教科書):
「行動経済学入門」多田洋介著 日本経済新聞出版 2003年 ISBN: 978-4-532-35064-2
参考書:
「世界観と利他的経済行動:行動経済学とマクロ経済学」大垣昌夫
「現代経済学の潮流2010」近刊。
その他、邦文と英文の学術論文を授業中に適宜指示する。
担当教員から履修者へのコメント:
担当教員の教育理念は聖書の教えに基づいており、教授はクラス
のリーダーであるから、学生の勉学のために、しもべとして仕える
ことが役割と考えます。成績については、授業出席や宿題に努力す
るとより高い評価を受け、努力しないとより低い評価を受けるよう
な公平なシステムとするよう心がけます。
成績評価方法:
試験の結果・宿題
貿易政策a 2 単位(春学期)
貿易政策b 2 単位(秋学期)
准教授
大久保 敏弘
授業科目の内容:
本講義では国際貿易政策を中心に講義する。主に部分均衡論を使
い、関税や補助金など代表的な貿易政策を分析する。伝統的な国際
貿易理論を学び、貿易の利益や厚生分析を理解したうえで政策分析
をする。
テキスト(教科書):
石川城太・菊地徹・椋寛 著「国際経済学をつかむ」有斐閣
授業の計画:
おもに1から5までを春学期、6以降を秋学期の予定。
(1)国際経済学とは
(2)比較優位、貿易の利益
(3)部分均衡分析、厚生
(4)関税・割り当て
(5)戦略的貿易政策
(6)規模の経済と貿易政策
(7)アンチダンピング
(8)GATTとWTO
(9)サービス貿易
(10)経済統合
(11)環境政策と貿易政策
成績評価方法:
定期試験
質問・相談:
講義に関する質問等は、講義時間内に受け付けます。
自然資源経済論特論
助教(有期)
教授
坂上 紳
授業科目の内容:
近年、人口増加や途上国の工業化などのため、CO2などの蓄積を
起因とする気候変動問題、森林や水などの自然資源の枯渇、廃棄物
汚染など、地球環境の悪化がますます重要な問題となっている。こ
のような資源に関する環境問題を解決する有効な環境政策を考える
うえでは、環境経済論の中でも、特に長期における効用を考える動
学的最適化問題を中心的に扱う資源経済論が重要な役割を果たす。
そこで、本講義では、特に資源経済論を分析するためのツールと
して用いられる動学的最大化問題を中心に取り扱っていく。自然資
源を中心とした資源経済論における主要な事例を紹介しながら、そ
の理論モデルを提示し、最大化問題を解くことで最大化のための条
件を導くだけにとどまらず、さらに数値問題を解くことによって、
資源経済論における動学的最大化問題を身につけていく。そのため
に、標準的な表計算ソフトであるMicrosoft Excel、特にそのソルバー
機能を用いた演習も随時行う予定である。
テキスト(教科書):
毎回プリントを配布する。
参考書:
J.M. コンラッド(2002)『資源経済学』岩波書店.
Conrad, Jon M. (2010). Resource Economics 2nd ed. Cambridge
University Press.
授業の計画:
1.ガイダンス:資源経済論の基本的概念
2.数学の準備1:最大化問題
3.数学の準備2:数値的配分問題
4.数学の準備3:コンピュータ演習
5.漁業経済学
6.森林経済学
7.その他再生可能資源について
8.非再生資源の経済学
9.蓄積性汚染物質
10.その他非再生資源と汚染物質について
11.オプション価値とリスクのある開発
12.持続可能な発展
13.その他オプション価値と持続可能発展について
自然資源経済論a 2 単位(秋学期)
自然資源経済論b 2 単位(秋学期)
セット履修
2 単位(春学期)
大沼 あゆみ
授業科目の内容:
本講義は、秋学期集中のセット科目である。概要は以下の通りで
ある。
経済活動は、直接的・間接的に多くの自然資源を利用している。
その多くが過剰に利用されることで減少している。再生可能資源で
は、魚介類のいくつかは、需要の増大により、枯渇しつつある。ま
た、途上国では、森林の他用途への転換が止まらず、熱帯雨林は年
間15万キロヘクタール減少している。さらに、人口増大により水需
要が増大し、特に国際河川においては、水を原因とする紛争が頻発
するものと予測されている。こうした自然資源に依拠する生物多様
34
14.資源経済論におけるゲーム理論アプローチ
15.まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
講義では数学やPCを多用するため、受講を希望する学生は、学部
初級のミクロ経済学、情報処理、微分積分、経済数学の知識を学ん
でいることが望ましい。なお、履修者多数の場合は、演習の予定を
変更する場合がある。
成績評価方法:
評価は、数回のレポート(主にExcelを用いた計算問題の予定)と期
末試験の合計点で行う。
質問・相談:
随時受け付ける。
倉沢 愛子
授業科目の内容:
春学期は、新しい文明の到来や外国による植民地支配などによっ
て東南アジア社会はどのような社会変容を体験してきたのかを歴史
的に論じる。とりわけ異民族による支配がどのような意味をもった
のかを、異文化接触という観点からとりあげる。
秋学期は独立後の東南アジアの社会がかかえていた、新植民地主義
問題、国籍問題、土地改革などを歴史的に考察したのち、近年の経
済開発政策などの結果生じた様々な社会変容もとりあげる。文献を
中心に広く東南アジア全体に焦点をあてるが、具体例を提示する場
合には対象をインドネシアに絞り,倉沢が調査を続けている,ジャ
カルタの低所得者居住地区と,ジョクジャカルタの農村とを例にと
りあげる。映像などを使いながら授業を進める。
テキスト(教科書):
倉沢愛子『「大東亜」戦争を知っていますか』講談社現代新書 2002
年
倉沢愛子『ジャカルタ路地裏フィールドノート』中央公論新社,2001
年
参考書:
倉沢愛子編著『都市下層の生活構造と移動ネットワーク』明石書
店
授業の計画:
春学期
(1)-(2) 植民地化以前の東南アジアの歴史
(3)-(5) ヨーロッパとの出会い (6)-(12) 日本軍占領下の東南アジア社会
(13)-(15) 国民国家形成期の東南アジア社会
秋学期
(1)-(2) 大都市の変容(都市計画とスラムの破壊)
(3) 農村社会の変容(緑の革命etc)
(4) 日本との経済関係 I
(5) 日本との経済関係 II (6) 伝統社会の崩壊と日本式隣保制度
(7) 教育
(8) 公衆衛生
(9) 環境問題
(10) 開発と女性(ジェンダー問題)
(11) 新中間層の台頭
(12) 開発と宗教
(13) グローバル化する文化
(14) メディア
(15) 労働力移動
担当教員から履修者へのコメント:
新聞で報道される東南アジア関係記事程度の予備知識は用意して
きて欲しい。
成績評価方法:
試験の結果による評価
三分の二以上の出席が無い場合は受験資格がない。
(正規の課外活
動や,就職試験などやむをえない事情によって欠席する者は証明を
添付して届け出れば考慮する)
質問・相談:
火曜日3限に研究室にて。それ以外の時間はメールにてアポイント
をとること。
2 単位(秋学期)
講師
教授
セット履修
高橋 孝明
授業科目の内容:
経済構造の質的転換の中で,国民経済の内部における成長地域と
停滞地域が明確になるとともに,国境を越えた生産や消費のネット
ワークが築かれるようになり,国を越えた地域経済間の競争と協力
も現実のものとなっている。また,EU をはじめ,地域経済統合の行
方が世界経済の今後を決める要因の一つとなろうとしている。本講
義は,このような背景の下で地域経済への関心が高まっている現実
を踏まえて,地域経済の分析と課題について,入門的な講義を行い,
地域経済の基礎的理解を深めることを目的とする。
テキスト(教科書):
開講時に指示する。
参考書:
開講時に指示する。
授業の計画:
時間に応じて,以下の項目から適宜選択して講義を進める。
1. はじめに
1.1 地域経済学とは
1.2 地域経済学の目的
1.3 地域経済学の方法
1.4 国民経済のサブ・システムとしての地域経済,グローバル経
済のサブ・システムとしての地域経済
2. 地域経済の空間構造
2.1 産業立地の理論(1)ウェーバー理論
2.2 産業立地の理論(2)モーゼスの理論
2.3 空間的競争の理論
3. 経済活動の地理的集中
3.1 集積の要因
3.2 地理的集中のメカニズム
4. 地域経済の成長
4.1 ケインズ型所得・支出モデル
4.2 需要主導型モデル
4.3 供給主導型モデル
4.4 需給混合型モデル
4.5 地域経済のテイク・オフ
5. 地域間格差
5.1 地域間格差の概念
5.2 地域間格差の動向
5.3 地域間格差縮小の理論
5.4 地域間格差が存続する理由
5.5 地域間人口移動
6. 地域経済の階層構造
6.1 中心地と都市システム
6.2 地域経済における階層構造の生成メカニズム
6.3 グローバル都市ネットワークと地域経済
担当教員から履修者へのコメント:
意欲的な学生の参加を希望する。
成績評価方法:
試験の結果による評価
質問・相談:
随時オフィスアワーを設けるが,事前にメールで担当教員に連絡
をとり,日時を決めること。
連絡先:[email protected]
ラテンアメリカ社会史a 2 単位(春学期)
ラテンアメリカ社会史b 2 単位(秋学期)
セット履修
名誉教授
清水 透
授業科目の内容:
この講義では,西欧文明とインディオ社会との関係史をたどり,
現代の諸問題の原点を近代以降の歴史のなかに探ります。同時に,
政治史・経済史を中心に描かれてきた従来の歴史叙述と歴史の方法
について,社会史の視点から検討を加えます。
具体的には,30 年にわたり私が通いつづけてきたメキシコのマヤ
系インディオ村落チャムーラ社会でのフィールドワークの体験を織
りまぜつつ,
「発見」以降のラテンアメリカの歴史を,一インディオ
村落の側から見つめなおし,そこから見えてくる歴史と「未開」社
35
特 殊 科 目 地域経済論
アジア社会史a 2 単位(春学期)
アジア社会史b 2 単位(秋学期)
3)1990 年代における景気対策の歪み
4)地方分権推進をめぐる対立点
3. 地域経済問題と再生の動き
成績評価方法:
定期試験を実施して評価する。
会の価値の世界が,テロと報復戦争で幕を開けた21 世紀に生きる私
たちに,何を問いかけているか,じっくり考えてみたいと思います。
究極的には,
「近代といのち」というテーマを追究することとなりま
す。
春学期は、アメリカ大陸「発見」から19世紀初頭までを扱います。
参考書:
清水透『エル・チチョンの怒り―メキシコ近代とアイデンティテ
ィ―』東京大学出版会,2005 年
授業の計画:
1)インディオと私
:自分史
:研究対象と自己
2)1492 年と他者の創造
:「発見」の現代性
:外延的他者化・内延的他者化
3)「文明」の空間と「野蛮」の空間
:植民地支配と空間構造の再編
:境界領域の主体性
4)「文明」の神とインディオの神
:アメリカ大陸へのキリスト教の伝播
:民族衣装を着せられたキリスト
5)「野蛮」の抵抗
:「敗者の歴史」再考
:逃亡という名の抵抗・共生という名の抵抗
6)市民社会・国民国家と「釣り合わない軛」
:メノナイトと「釣り合わない軛」
:国民国家と「釣り合わない軛」
担当教員から履修者へのコメント:
下記の成績評価方法からも明らかなとおり,就職活動等による欠
席は,成績評価の際に全く考慮されない点を,十分承知したうえで,
聴講するか否かを決めること。
成績評価方法:
レポートによる評価
◎春学期に数回、講義内容を踏まえた課題につき、レポートを提出
すること。字数制限なし。
◎レポートは締切日の講義中に回収する。代理提出は認めない。
◎締切日に欠席して提出できない場合に限り、その日の講義開始時
間以前に、メールで受け付ける。
◎提出されたレポートについて7段階評価をおこない、学年末までの
総得点のみにより、成績評価をおこなう。したがって、追加レポー
ト、追試験等は実施しない。
◎春学期に一回もレポートを提出していない場合は、単位認定の対
象外とする。
地方財政論
フランス植民地社会史a 2 単位(春学期)
フランス植民地社会史b 2 単位(春学期)
難波 ちづる
授業科目の内容:
かつて世界第二の規模をもつ植民地帝国を築いていたフランスに
おいて,過去の植民地支配をめぐる問題は依然として濃い影をおと
し続けている。フランスが現在抱える移民問題をはじめとする様々
な問題だけでなく,広くフランス社会や文化を理解するためにも,
植民地支配の実態を把握することが不可欠である。植民地主義がも
たらした影響を理解し,フランス革命の理念である「自由,平等,
博愛」を掲げる「人道的」な共和主義と植民地主義がどのようにリ
ンクし発展していったのかを把握することを目的とする。主に19 世
紀以降のフランスによる植民地支配の歴史を,主にインドシナを中
心に,マグレブ,アフリカ,カリブ海諸国も対象とし,日本やイギ
リスなど他の列強諸国による植民地統治との比較という視点をおり
こみながら講義をする。長らく帝国史の支配的な枠組みであった,
経済,外交,軍事的側面だけではなく,教育,家族,性,都市,文
化,日常など,
「社会史」が歴史の重要な分析対象として扱ってきた
分野を射程にいれることによって,
「全体的」な植民地支配の歴史の
把握をめざす。
テキスト(教科書):
講義中に指示する。
参考書:
講義中に指示する。
授業の計画:
以下の問題を春学期集中で講義する。植民地支配に関連する映像
も数回にわけて見る予定である。
・現代フランスにおける植民地支配の遺産
・フランス植民地支配の通史
・植民地支配と教育,家族,性,都市,文化,日常、法
・植民地支配と戦争(第一次世界大戦,第二次世界大戦,独立戦
争)
・植民地支配と移民問題
・フランス,イギリス,日本の比較
成績評価方法:
・試験の結果による評価
・平常点(出席状況および授業態度)による評価
質問・相談:
講義終了時に随時受け付ける。
2 単位(秋学期)
教授
准教授
セット履修
金子 勝
授業科目の内容:
日本の国と地方の財政関係は大きな転機を迎えている。小泉政権
下の「構造改革」以降,地域間の格差拡大と地域経済の衰退が進ん
でいる。実際、夕張市の財政再建団体への転落が示すように,地方
財政がしだいに困難に陥り始めている。雇用や医療などその地域で
生きる基盤そのものがが崩壊しつつある地域が生まれる一方で、大
都市の内部では子供の貧困や高齢化が進んでいる。どうして、この
ような事態が生じたのか、国と地方の財政関係のあり方はどうある
べきなのか。高度成長期以降の政府間財政関係と地方財政の変化を
時系列的に追いながら,これらの問題について考える講義にしたい。
参考書:
・林健久(編)『地方財政読本』東洋経済新報社
・神野直彦・金子勝『地方に税源を』東洋経済新報社
・金子勝・高端正幸編著『地域切り捨て』岩波書店
授業の計画:
1. 進行する地域衰退と地方財政格差
1)夕張市の財政再建団体転落
2)雇用の地域間格差
3)医療・介護制度の動揺
4)市町村合併と地方財源のあり方
2. 日本における政府間関係:戦後の歩み
1)高度成長期における集権分散システムの形成
2)石油ショック後の田中角栄型利益政治の合理性と非合理性
戦争と社会
2 単位(秋学期)
教授
長谷川 淳一
授業科目の内容:
20 世紀は「戦争と虐殺の世紀」と呼んでも過言ではない,戦慄す
べき時代であった。この科目は,過去における戦争の経験と,21 世
紀の現在も依然として起こっている戦争がつきつける生々しい現実,
さらには,実は日本も直面する,明日にでも戦争が起きかねないよ
うな危険をはらんだ情勢を,広く社会との関連で考察するものであ
る。講師には,本学部の教員に加えて,さまざまな分野で活躍する
学外の専門家を招くことも予定している。
テキスト(教科書):
とくに指定しない。
参考書:
適宜,紹介する。
授業の計画:
第1 回目の授業を,イントロダクションとし,受講上の注意や成
績評価方法について詳しく説明する。また,数回分,基礎的な知識
の整理を行なう。
成績評価方法:
平常点と,最終授業時または定期試験期間内のいずれかに実施予
定の試験の結果とを中心に行う。
36
質問・相談:
授業時および終了時に受け付けます。
財政社会学a 2 単位(秋学期)
財政社会学b 2 単位(秋学期)
セット履修
准教授
井手 英策
金融資産市場論a(寄附講座) 2 単位(春学期)
金融資産市場論b(寄附講座) 2 単位(秋学期)
授業科目の内容:
かつてシュンペーターは「財政史の告げるところを聴くことので
きるものは,他のどこでよりもはっきりと,そこに世界史の轟きを
聴くのである」と述べた。本講義では,財政を通じた人々の欲求充
足のあり方と,これを前提に成り立つ日本社会の全体像,それが抱
える問題などを,理論面,実態面から解き明かすことを課題として
いる。所得格差の拡大や日本型雇用システムの動揺,空前の財政赤
字、社会保障の危機など,いま私たちの目の前で起きつつある社会
のダイナミックな変動を財政問題を通じて読み解くことがねらいで
ある。
参考書:
井手英策・菊地登志子・半田正樹編『交響する社会』2011年
神野直彦・井手英策編『希望の構想』岩波書店 2006年
授業の計画:
講義予定の概要は,以下の通りである。
1. 社会秩序はいかにして可能か?
2. 財政と社会の相互関係
3. 財政民主主義の歴史的意義と限界
4. 日本社会の諸特徴1
5. 日本社会の諸特徴2
6. 日本型福祉国家としての土建国家1
7. 日本型福祉国家としての土建国家2
8. 1990年代の構造変化1
9. 1990年代の構造変化2
10. 日本型福祉国家の再生のための条件
11-15. 各論における改革モデル
成績評価方法:
学期末試験およびレポートの総合評価で行う。
質問・相談:
随時受け付ける。
(野村ホールディングス株式会社寄附講座)
千葉 洋
授業科目の内容:
会計は企業における経済活動を企業資本の機能活動の具現形態と
みなし,その運動の経過ないしは末を計数的に測定・描写して企業
資本の統一的・全体的な管理を行おうとする技術的な行為であり,
複式簿記はこうした企業資本の統一的・全体的な管理を行うための
いわば装置としての役割を果すものである。
本講義では複式簿記の基本構造とその一巡の主要手続きとを体系
的に解説する。なお理解を深めるために随時演習も課す予定である。
テキスト(教科書):
山桝忠恕『複式簿記原理(新訂版)』千倉書房
授業の計画:
ガイダンス(1回)
Ⅰ 複式簿記の基礎
1. 複式簿記の意義と特質(2回)
2. 勘定科目の設定(2回)
3. 取引の仕訳(3回)
4. 元帳への転記(2回)
5. 試算表の作成(2 回)
Ⅱ 勘定科目詳説(その1) (3回)
(その2)(3回)
Ⅲ 決算の諸手続き
1. 決算予備手続き(5回)
2. 決算本手続き(4回)
Ⅳ 精算表と財務諸表(2回)
総括(1回)
(Ⅱ(その2),Ⅲ,Ⅳ,総括は簿記bでの授業予定)
担当教員から履修者へのコメント:
積極的に学ぶ意欲を持つ学生を歓迎します。
成績評価方法:
・試験の結果による評価
・平常点(出席状況および授業態度)による評価
企業金融論a(寄附講座)
2 単位(春学期)
(みずほ証券株式会社寄附講座)
教授
教授
池尾 和人
土居 丈朗
授業科目の内容:
この講義は、強い学習意欲をもった者のみに受講を認める。すな
わち、受講者には,講義への参加とともに,積極的に自習を行うこ
とを求める。具体的には,企業金融論の最も標準的なテキストであ
る Brealey, Myers & Allen, Principles of Corporate Finance の邦訳を指
37
特 殊 科 目 講師
吉野 直行
藤田 康範
授業科目の内容:
この講義は,野村ホールディングスからの寄附講座であり,毎回,
学部の金融の専門の講師をおよびして講義を行う。現場の金融行政,
金融政策,貸出,資産運用などの経験から,さまざまな金融を取り
巻く実情をお話いただく。前期と後期のそれぞれ2単位となってい
るが,通年で聞くことが望ましい。
講師は,金融庁,日本銀行,財務省,IMF(国際通貨基金),World
Bank(世界銀行),ADB(アジア開発銀行)などの世界の公的機関,
銀行,証券,信託,保険など民間金融機関の方々による講義である。
何回か,外国人の講師による英語での講義も含まれる。
一年間を通じて,金融資産市場でのプレーヤー,政策当局,金融
活動を営む企業・個人の動きを,大きく理解できるように,講義を
構成する。よって,前期と後期の両方を聴講することが望ましい。
講義には,前期・後期、それぞれ2/3 以上の出席が必要で,毎回の
講義の最後15 分間で,講義の要点をまとめて提出すること。最終の
成績は,
(i)毎回の小テストとして要旨のまとめ,
(ii)学期末試験,
の合計で判断する。
参考書:
・吉野直行・高月昭年(編)『入門・金融(第二版)』有斐閣
・吉野直行・藤田康範(編)
『金融資産市場論』慶應義塾大学出版会
・吉野直行ほか「英語で学ぶ日本経済」有斐閣
・吉野直行・樋口義雄・矢野誠「論争:経済危機の本質を問う」慶
応義塾大学出版会
授業の計画:
・日本の金融活動の流れ
・家計の貯蓄行動
・預金保険制度と金融機関の破綻
・政府による金融活動
・金融庁の金融行政
・日本銀行の金融政策
・証券行政(証券取引市場監視委員会)
・貸出債権の証券化とサブプライムローン問題
・不動産市場と不動産金融とバブル経済
・日本の証券市場
・財政投融資と新しい政府系金融機関
・日本の信託
・保険の機能と役割
・日本郵政の行動と郵便貯金
・為替の動きと日本経済
などのテーマを扱う予定
日本語による講義が通常であるが、海外の講師による英語での講
義も含まれる予定。
担当教員から履修者へのコメント:
セット科目のため,春学期・秋学期をともに履修する必要がある。
成績評価方法:
・「学期末試験の結果」と「出席状況および授業の際の小テスト結
果」の内容による評価
質問・相談:
毎回・講義の最後に質問時間を設ける。
簿記a 2 単位(春学期)
簿記b 2 単位(秋学期)
セット履修
教授
教授
セット履修
豊富な外部講師に多くを担当してもらう。ただし,その場合でも,
理論的な整合性等には最大限の配慮を払うように依頼し,同一者に
1回限りではなく2~3回の講義を担当してもらうことで,できる
だけ体系的な説明がなされるようにする。
テキスト(教科書):
リチャード・ブリーリー,スチュワート・マイヤーズ,フランク
リン・アレン『コーポレート・ファイナンス(第8版)』日経BP社
の下巻
参考書:
砂川伸幸・他『日本企業のコーポレートファイナンス』日経新聞
出版社,2008 年
授業の計画:
秋学期は、指定教科書『コーポレート・ファイナンス』の下巻の
構成に対応させて、春学期の復習(1 回)のあと、
第6部 オプション(2 回)
第7部 負債による資金調達(2 回)
第8部 リスク管理(2 回)
第9部 財務計画と短期の財務管理(2 回)
第10部 合併および企業のコントロールとガバナンス(3 回)
という順序で講義を行う。
第6部から第9部については、それぞれ証券会社、銀行、事業会
社の適切な実務家を外部講師として招へいし、2 回ずつの講義を担
当してもらう。第10部は、ケース・スタディも加えて3 回をあて
る。その間に、特別講演を1回実施する。また、中間と最後に復習セ
ッションをそれぞれ1回(計2回)設ける。
担当教員から履修者へのコメント:
企業金融論(ファイナンス)の基礎知識は,財務や経理の分野で
職を得ようとする者のみにとどまらず,現代の社会に生きるすべて
の者にとって,いまや必要不可欠なものとなっている。その意味で
は,企業金融論は,就職を控えた経済学部の4 年生は全員履修して
もおかしくない科目である。
しかし同時に,企業金融論の内容を十全に修得するためには,か
なりの学習量を必要とする。それゆえ,既述のように,受講生には
しっかりとテキストの自習を行い,ファイナンス理論の理解を深め
るように十分に努力することが求められる。この点では,真に学習
意欲の高い学生でなければ,本講義から十分な成果を得ることは難
しいといえる。
成績評価方法:
成績の評価は,春学期・秋学期の各々終了時に試験を実施し,そ
の得点による。出席点は特に考慮しない。試験の出題範囲は,講義
中に述べられたもののみならず,指定テキストの内容も含むものと
する。
定教科書とし,その内容を講義の予習復習として自習することを受
講の条件とする。
ファイナンスは,①企業金融論と②資産市場論(投資理論)の2
本柱から構成される。本講義は,もちろん前者を中心とする。なお
一方,本年度の特殊科目「ファイナンス入門a,b」は,後者を中心
に講述される予定である。企業金融論の場合には,理論と実践のバ
ランスがとりわけ重要である。そのために,講義では,実務経験の
豊富な外部講師に多くを担当してもらう。ただし,その場合でも,
理論的な整合性等には最大限の配慮を払うように依頼し,同一者に
1回限りではなく2~3回の講義を担当してもらうことで,できる
だけ体系的な説明がなされるようにする。
テキスト(教科書):
リチャード・ブリーリー,スチュワート・マイヤーズ,フランク
リン・アレン『コーポレート・ファイナンス(第8版)』日経BP社
の上巻
参考書:
砂川伸幸・他『日本企業のコーポレートファイナンス』日経新聞
出版社,2008 年
授業の計画:
春学期は,指定教科書『コーポレート・ファイナンス』の上巻の
構成に対応させて,準備セッション(1 回)のあと,
第1 部 価値(2 回)
第2 部 リスク(2 回)
第3 部 資本支出予算における実際的な問題(2 回)
第4 部 資金調達の決定と市場の効率性(2 回)
第5 部 利益還元政策と資本構成(2 回)
という順序で講義を行う。
講義は,外部講師を招いて実施することを基本とするが,当初は,
基礎的なファイナンスの知識を受講生に与えることが不可欠なので,
池尾が前半6 回のうち4 回を割いて講述する。その間に,企業金融・
財務の活動について幅広い経験をもった実務家をゲスト講師として
招へいし,2 回の特別講演会を実施する。後半の第3 ,第4 部は証券
会社,第5 部は事業会社の財務部門の実務家を招いて,それぞれ2 回
構成で講義を行ってもらう。また、中間と最後に復習セッションを
それぞれ1回(計2回)設ける。
担当教員から履修者へのコメント:
企業金融論(ファイナンス)の基礎知識は,財務や経理の分野で
職を得ようとする者のみにとどまらず,現代の社会に生きるすべて
の者にとって,いまや必要不可欠なものとなっている。その意味で
は,企業金融論は,就職を控えた経済学部の4 年生は全員履修して
もおかしくない科目である。
しかし同時に,企業金融論の内容を十全に修得するためには,か
なりの学習量を必要とする。それゆえ,既述のように,受講生には
しっかりとテキストの自習を行い,ファイナンス理論の理解を深め
るように十分に努力することが求められる。この点では,真に学習
意欲の高い学生でなければ,本講義から十分な成果を得ることは難
しいといえる。
成績評価方法:
成績の評価は,春学期・秋学期の各々終了時に試験を実施し,そ
の得点による。出席点は特に考慮しない。試験の出題範囲は,講義
中に述べられたもののみならず,指定テキストの内容も含むものと
する。
企業金融論b(寄附講座)
金融投資サービス論a(寄附講座) 2 単位(春学期)
金融投資サービス論b(寄附講座) 2 単位(秋学期)
(株式会社東京金融取引所寄附講座)
セット履修
吉野 直行
藤田 康範
授業科目の内容:
複雑化する金融商品の種類,取引手法,それが取引される金融市
場に関する知識は必須のものとなりつつある。
「金融商品取引法(投
資サービス法)」も制定され,金融サービス業や企業の財務分野で活
躍することを目指す学生にとっては,金融商品・取引・金融市場を
学ぶことは,必要不可欠となってきている。「金融投資サービス論」
を学ぶことにより,幅広く金融に関する専門的な知識が身に付くこ
とを目指すものである。なお,寄附講座「金融資産市場論」と同様
に,専門的な実務経験を有する外部講師による講義を行う予定であ
る。海外からの専門家による英語での講義も含まれる。
参考書:
吉野直行『信託・証券化ファイナンス』慶應義塾大学出版会
吉野直行・樋口義雄・矢野誠「論争:経済危機の本質を問う」慶
応義塾大学
吉野直行他「英語で学ぶ日本経済」有斐閣
授業の計画:
(1) 日本の金融の概観
(2) 金融商品の種類・その取引
(3) 金融機関の行動と金融市場
(4) 金融政策の金融商品市場への影響
(5) 金融行政と金融商品市場
2 単位(秋学期)
(みずほ証券株式会社寄附講座)
教授
教授
教授
教授
池尾 和人
土居 丈朗
授業科目の内容:
この講義は、強い学習意欲をもった者のみに受講を認める。すな
わち、受講者には,講義への参加とともに,積極的に自習を行うこ
とを求める。具体的には,企業金融論の最も標準的なテキストであ
る Brealey, Myers & Allen, Principles of Corporate Finance の邦訳を指
定教科書とし,その内容を講義の予習復習として自習することを受
講の条件とする。
ファイナンスは,①企業金融論と②資産市場論(投資理論)の2
本柱から構成される。本講義は,もちろん前者を中心とする。なお
一方,本年度の特殊科目「ファイナンス入門a,b」は,後者を中心
に講述される予定である。企業金融論の場合には,理論と実践のバ
ランスがとりわけ重要である。そのために,講義では,実務経験の
38
専門外国書講読a(英) 2 単位(春学期)
専門外国書講読b(英) 2 単位(秋学期)
生命保険概論1(OLIS-プルデンシャル・ジブラルタ生命保険
寄附講座) 2 単位(春学期)
理工学部教授 田村 明久
理工学部教授 仲田 均
理工学部教授 前田 吉昭
理工学部教授 南 美穂子
理工学部教授 田村 要造
セット履修
教授
太田 聰一
授業科目の内容:
欧州および米国の労働経済をわかりやすく分析している,Pierre
Cahuc and Andre Zylberberg "The Natural Survival of Work: Job
Creation and Job Destruction in a Growing Economy" とRichard B.
Freeman“America Works: Critical Thoughts on the Exceptional U.S.
Labor Market”を輪読する。両者とも内容的には大変濃い本であり,
こうした書物に取り組む意欲のある学生に参加してほしい。基本的
には,書物の各パートを学生が担当し,書いてあることをまとめて
日本語で報告する形式をとる。
テキスト(教科書):
Pierre Cahuc, Andrei Zylberberg The Natural Survival of Work: Job
Creation and Job Destruction in a Growing Economy, MIT Press, 2006
Richard B. Freeman, America Works: Critical Thoughts on the
Exceptional U.S. Labor Market, Russell Sage Foundation Publications,
2007
参考書:
参考文献については講義中に指示する。
授業の計画:
輪読なので特になし。
担当教員から履修者へのコメント:
英書を読みながら,欧米の労働市場の実態を(日本と比較しなが
ら)考えるセミナー的なものにしたいと思っている。意欲のある人
の参加を希望する。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)
授業科目の内容:
生命保険業に関して学生の理解を深めることを目的とする。
テキスト(教科書):
資料を配布する。
参考書:
山内恒人著 「生命保険数学の基礎 アクチュアリー数学入門」
(2009年 東京大学出版会)
岩瀬大輔著 「生命保険のカラクリ」(2009年 文藝春秋社)
植村信保著 「経営なき破綻 平成生保危機の真実」(2008年 日
本経済新聞出版社)
出口治明著 「生命保険入門 新版」(2009年 岩波書店)
その他講師が指定する図書
授業の計画:
1. 生命保険の社会的側面と意義 (計2回)
2. 日本勢体の資金循環とその中での保険の役割
3. 生命保険の公的視点
4. 生命保険をとりまく法的制度
5. 生命保険商品の経済的側面
6. 生命保険マーケッティングとセールス (計2回)
7. グローバリズムと生命保険の事業特性
8. 会計基準と生命保険事業
9. 生命保険業界の課題と機会
10. 危険選択
11. コンプライアンス
12. 生命保険とセカンダリーマーケット
13. 全体総括
成績評価方法:
出席とレポートに基づいて評価する。
専門外国書講読a(英) 2 単位(春学期)
専門外国書講読b(英) 2 単位(秋学期)
セット履修
教授
杉浦 章介
授業科目の内容:
アメリカ社会の変化を端的に表している事象は、その空間的・地
理的な構成の変化である。現在、アメリカの人口は3億人を超え、
さらに増加している。その人口の過半は、いわゆる郊外に居住して
いるばかりか、郊外における雇用も増大を続けている。そして、郊
外は政治的にも大きな影響力を及ぼしている。このアメリカ社会の
理解の上で鍵となる郊外について近年の動向を政治、経済、社会、
文化の多面的側面について明らかにすることを目的としている。
中心となる教科書の内容に基づいて、関連する文献や映像情報な
ども交えながら、履修者の報告と討議によってクラスを進めてゆく。
テキスト(教科書):
Bernadette Hanlon, John Rennie Short and Thomas J. Vicino (2010)
Cities and Suburbs: New Metropolitan Reality in the U.S.
Routledge
生命保険概論2(OLIS-プルデンシャル・ジブラルタ生命保険
寄附講座) 2 単位(秋学期)
理工学部教授 田村 明久
理工学部教授 仲田 均
理工学部教授 前田 吉昭
理工学部教授 田村 要造
授業科目の内容:
将来生命保険業務に携わる人材の育成を目指し、生命保険業に関
する業務などについて学生の理解を深めることを目的する。
39
特 殊 科 目 テキスト(教科書):
毎回必要な資料を配布する。
参考書:
山内恒人著「生命保険数学の基礎 アクチュアリー数学入門」(2009
年 東京大学出版会)
岩瀬大輔著 「生命保険のカラクリ」(2009年 文芸春秋社)
植村信保著 「経営なき破綻 平成生保危機の真実」(2008年 日本経
済新聞社)
出口治明著 「生命保険入門 新版」(2009年 岩波書店)
その他講師が指定する図書
授業の計画:
1. 保険数理の基礎(計2回)
2. 生命保険会社のリスク管理 (計2回)
3. リスク管理と保険計理人の役割
4. 商品開発とリスク管理
5. 保険ALMの基礎 (計4回)
6. ソルベンシーとALM (計4回)
7. 全体総括
成績評価方法:
出席とレポートに基づいて評価する。
(6) 為替市場の変動と為替先物
(7) 国際金融市場における金融商品取引
(8) 金融行政と金融機関の行動
(9) 東京市場と海外の取引所との比較
(10)アジアの金融取引市場
(11)金融先物取引の特徴
(12)オプション・スワップ取引
(13)日本の株価の変動要因
(14)債券先物市場
(15)国債の大量発行と格付け制度
以上の予定。講師の中には外国人による英語の講義,パネルディ
スカッションを含める予定。
担当教員から履修者へのコメント:
セット科目のため,春学期・秋学期をともに履修する必要がある。
成績評価方法:
学期末試験を実施するともに,毎回のまとめを書いて提出する小
テストを毎回,実施する。
・講義には、前期・後期、それぞれ2/3以上の出席が必要。
・最終の成績は、小テストと学期末試験を合計して採点する。
質問・相談:
講義の終りに受け付ける。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度)による評価
授業時のテキストの音読と読解により評価します。
参考書:
適宜紹介
授業の計画:
Part 1 The Rise of the Metropolis
Part 2 Metropolitan Complexity
Part 3 Suburban Gothic
Part 4 Public Policies
担当教員から履修者へのコメント:
毎回のアサインメントに対して報告を行うことを前提に進めてゆ
く。英語の文献を読みこなすことに慣れている学生に適している。
逐語訳や文法の解説は行わない。
成績評価方法:
平常点
質問・相談:
適宜
専門外国書講読(半期)(英)
専門外国書講読a(露) 2 単位(春学期)
専門外国書講読b(露) 2 単位(春学期)
別所 俊一郎
授業科目の内容:
近年大きく発展している行動経済学が,公共政策や社会政策の形
成にどのような含意を持つのかを考えるきっかけとするため,
Behavioral Public Financeを輪読します.基本的には,各章を学生が担
当し,書いてある内容をまとめて日本語で報告する形式をとります.
テキスト(教科書):
McCaffery, Edward J. and Joel Slemrod. (ed) Behavioral Public
Finance. Russell Sage Foundation, 2006.
参考書:
授業中に指示します.
成績評価方法:
出席状況と受講態度
専門外国書講読a(中) 2 単位(春学期)
専門外国書講読b(中) 2 単位(秋学期)
専門外国書講読a(仏) 2 単位(春学期)
専門外国書講読b(仏) 2 単位(秋学期)
セット履修
准教授
セット履修
難波 ちづる
専門外国書講読a(仏) 2 単位(春学期)
専門外国書講読b(仏) 2 単位(秋学期)
講師
教授
助教(有期)
渡邊 幸男
徐 一睿
授業科目の内容:
本講義は、講義受講者が中国語の経済書を一応読めることを前提
に行われる。原則的には、学期初めに各週の報告者をそれぞれ1名決
め、報告者が自ら研究しているテーマの中国語の論文の中から、本
講義で出席者とともに読みたい適当な長さの論文を探し出し、それ
を担当週の前週にメール等で受講者全員に配布する。報告者は、指
定した論文の日本語訳(全訳ないしはそれに近いもの)を作成し、出
席者分をコピーし、60分前後で、訳に従い内容を報告する。報告者
以外の出席者は、配布された論文に、事前に目を通し、報告者の報
告後、30分前後、翻訳、論文の内容等について討論をする。このよ
うな形で講読を行う予定である。
なお、出席者の人数にもよるが、学期初めの数回は、講義担当者
の方で論文を用意し、それを数名で翻訳する等、上記の方法にこだ
わらない形で進めることも考えている。いずれにしても、初回の講
義の際の出席希望者の数等を踏まえ、上記の内容を原則に講義を進
める予定である。
成績評価方法:
受講者の出席状況、講義での報告とその内容、及び討議への参加
状況をもとに、成績評価を行う。
授業科目の内容:
社会経済や植民地・移民問題などに関するフランス史の研究書や
論文を精読する。一年を通して、この分野における研究の発展や動
向を把握するため、受講者全員が事前にテキストを読み、翻訳して
くることを前提とする。また、書かれている内容についてディスカ
ッションも行う。フランス語文法をすでに履修し、平易なフランス
語の文章なら比較的容易に読解できる学生を対象とする。
テキスト(教科書):
具体的なテキストは受講者の興味や研究テーマにそって相談した
後に決定する。
参考書:
講義中に指示する。
担当教員から履修者へのコメント:
1年間、集中的に外国語の文献を精読することによって、明らかに
講読能力は上昇します。はじめは時間がかかりますが、根気強くテ
キストを読み進めていきましょう。
成績評価方法:
出席や輪読の度合いにより決定する。
セット履修
崔 在東
授業科目の内容:
基礎的ロシア語文法を習得した,ロシアに関心のある学生を対象
に,ロシア地域についての理解を深めると同時に,語学力の向上を
図ることを目的とする。
ロシア語初級コースを終了した人なら誰でも読解できるやさしい
文章のテキストから始まる。テキストは示唆的かつ読みやすい短い
記事や論文とするが,学生の要望や問題意識に柔軟に応じて,新聞
やインターネットなどから広く取り上げる。さらに,よりリアルな
理解を図るために視聴覚的媒体を用いる。
テキスト(教科書):
特に指定しません
参考書:
随時紹介する
授業の計画:
授業は,全員によって提出される訳文の教員による訂正と添削を
通じて,読解を進めていく形を取るが,さらに,テキストの内容に
ついての理解と議論を通じて,ことばだけでなく,ロシア社会・経
済・歴史・政治などについての理解を深めていくと同時に,幅広い
知識の共有を図る。
成績評価方法:
平常点
2 単位(秋学期)
講師
准教授
セット履修
専門外国書講読a(中) 2 単位(春学期)
専門外国書講読b(中) 2 単位(秋学期)
篠原 洋治
セット履修
授業科目の内容:
今年度は現代社会における権力をテーマに,フーコー,ドゥルー
ズなど,フランスの現代思想家の著作の抜粋を読みたいと思ってい
ます。ただしテキストは履修者の希望を聞いて相談の上決定します
ので、初回は必ず出席してください。
授業は訳読のかたちで進め,随時,参考文献を紹介しながら内容
の補足説明をします。
テキスト(教科書):
コピーを配布します。
担当教員から履修者へのコメント:
履修者は,毎回予習して来てください。
講師
馬 挺
授業科目の内容:
この授業では,中国経済の現状に関するトピックを新聞,雑誌,
ウェブから選択して読む。できるだけ経済学的背景をもって読み進
めるが,中国経済を中国語で読む場合,言葉としての中国語だけで
なく,中国の経済をはじめ、文化,社会の現状,そして中国人のも
のの考え方などをある程度理解することも不可欠になってくる。
したがって,本授業は上記の内容を目標としつつ,中国語文章の
発音・朗読・解読・文法などを練習・解釈することも重視する。同
時に,学生の要望を応じて,映像などの資料を用いて,中国事情に
ついて説明や討論も行う予定である。
40
実はこの内容は「経済統計」と一部重複します。が、「経済統計」
は大教室での講義という性格上、十分な演習を行うことはなかなか
できません。しかし少人数でのこの授業ではそれが可能です。受講
者が実際の統計資料に触れることで、各種の統計についての理解を深
めさせる、というのがこの演習の目的です。そうすることが理解を
深めるための早道だと私は信じています。
また、この演習においては、大量のデータを整理し、集計する必
要がありますが、この授業ではその作業をパーソナルコンピュータ
の表計算ソフト Microsoft Excelを使って行います。ただし「情報処
理」の授業ではありませんので、Excelの使い方までをここで教える
余裕はありません。この授業は、受講者諸君が最低限、表計算ソフ
トMicrosoft Excelが使える(「絶対参照」と「相対参照」の違いがわ
かっており、関数を使った計算ができる)ことを前提として行いま
す。その点も了解した上で受講してください。
テキスト(教科書):
最初の授業の際に指示します。
授業の計画:
授業は学生のレベルを考慮しつつ進行します。主な内容は次のと
おりです。
• 勘定体系の考え方
• 日本の SNA の概要
• 統合勘定
• 制度部門別勘定を使った統合勘定の組み換え
• 米国の SNA
担当教員から履修者へのコメント:
上記の通りMicrosoft Excelを使って演習を行いますので、最低限、
表計算ソフトMicrosoft Excelが使える(「絶対参照」と「相対参照」
の違いがわかっており、関数を使った計算ができる)ことを前提と
して4月からの授業は行います。
またインフォメーション・テクノロジー・センターのWindows
PC、教育支援システムを利用しますので、三田ITCのWindowsアカ
ウント、keio.jpのアカウントをもっていることも必要です。
なお、追加的な情報がある場合には、WWWでお知らせしますの
で、http://web.econ.keio.ac.jp/staff/akab/をご覧ください。
成績評価方法:
基本的には平常点です。ただし参加する人数が多くなった場合に
はレポートを併用する可能性もあります。
専門外国書講読a(独) 2 単位(春学期)
専門外国書講読b(独) 2 単位(秋学期)
教授
セット履修
飯田 恭
授業科目の内容:
近代ドイツ林学の礎を築いたW. Pfeilが1816年に出版した著名な書
物を講読する。当時のプロイセンにおける森林荒廃の背景と解決策
について、鋭く、そして激しく論じたこの書物は、プロイセン改革
史の意義を再検討しようとする者にとってのみならず、より広く森
林問題、資源(浪費)問題、
「持続可能な経済」の構築などに関心を
抱く者にとっても、実に示唆に富む。
この決して易しくはない古いドイツ語のテキストを、ごまかさず
に精確に読みこなす能力を養うことが、この授業の第一の目的であ
る。それゆえ、履修者にテキストの訳稿を作成・提出してもらい、
それについて担当教員がきめ細かな添削指導を行うこととする。ま
た、テキストの内容で、知識不足のゆえによく分からない箇所につ
いては、独語の事典等でそのつど事実関係を調査することを求める。
その上で、時間の許す限り、テキストの内容について議論を行いた
い。なお、ドイツ語文法を習得済みの学生が対象である。
テキスト(教科書):
W. Pfeil (1816). Ueber die Ursachen des schlechten Zustandes der
Forsten und die allein möglichen Mittel, ihn zu verbessern, mit besonderer
Rücksicht auf die Preußischen Staaten. Eine freimüthige Untersuchung.
参考書:
授業中に紹介する。
成績評価方法:
出席状況、提出する訳稿に見られる進歩、議論への参加、にもと
づいて評価する。
演習(半期)
演習(半期)
専任講師
赤林 由雄
授業科目の内容:
この科目では、産業連関分析、ならびにその前提としての国民経
済計算(SNA)を体系的に理解し、現実の経済を分析するための手法
をみにつけることを目的としています。
また演習においては現実のデータである公表された産業連関表を
用いてさまざまな分析を受講者諸君にやってもらう予定です。
産業連関分析はかなり強力なツールですが、分析のために膨大な
量の計算を必要とします。ある程度型にはまった分析であれば、公
表された表に付随している計数表をみることでわかることもありま
すが、特定の部門について詳細に分析したいときや、さまざまな仮
定をおいてシミュレーションを行いたいときには、自分でそのよう
な計算をやらなければなりません。2行2列の行列演算で足りるよ
うな仮設例としての産業連関表での分析であれば筆算や電卓でも計
算できますが、いやしくも現実の経済を分析しようというのならば
ここでは数十から数百部門の行列での掛け算や逆行列計算が必要に
なります。そのためには、コンピュータを使った計算ができなけれ
ばお話になりません。
これらの計算は、以前であれば、プログラミングができなければ
難しかったのですが、最近ではExcelのような表計算ソフトによって
(小規模の表であれば)行うことは可能です。この演習では、この
Microsoft Excelを使ってさまざまな産業連関分析の計算を行う予定で
す。
テキスト(教科書):
最初の授業の際に指示します。
授業の計画:
授業は学生のレベルを考慮しつつ進行します。主な内容は次のと
おりです。
• SNA と産業連関表
• 産業連関分析の理論的枠組
1 単位(春学期)
(水3)
専任講師
1 単位(春学期)
(水4)
赤林 由雄
授業科目の内容:
この科目では、各種の統計資料をとくに国民経済計算(SNA)を中
心に体系的に理解することを目的としています。
諸君はマクロ経済学を一・二年生で学ぶわけですが、そのマクロ
経済学に登場するさまざまな変数について概念としては知っていて
も、では実際に現実にそれらの数値がどのような値をとっているか、
その数値はどのように推計されているのか、について理解している
学生はあまり多くありません。おそらく「国民経済計算」と言われ
てそれが日本のマクロ統計のおおもとであることすら知らない学生
もいるのではないかと思われます。
そこでこの演習では、国民経済計算を中心とする、実際の統計デ
ータを使って、そのデータを整理しながら、国民経済計算の枠組み
を理解していくことになります。もちろん国民経済計算のデータだ
けですべてが完結するわけではありませんので、その国民経済計算
と関係するその他の統計データについても扱うことになります。
41
特 殊 科 目 テキスト(教科書):
メイン:プリントを配る。
サブ:三瀦正道・陳祖『2011 年度版 時事中国語の教科書』朝日
出版社
参考書:
授業時指示
授業の計画:
最初の2 回程度は受講者のレベルを把握しつつ試行授業を行う。
春学期は上記テキスト(三瀦正道・陳祖著)を用い,発音の練習
をはじめとして,中国語の文法の基本や解読の要領に重点におく。
秋学期は,発音・朗読を引き続き重視すると同時に、授業科目の
内容に記したように,最近の中国経済などに関する文章を読み,訳
および見解の発表と討論など,実践的に授業を進めていく。
担当教員から履修者へのコメント:
指示に従って辞書などを準備すること。
http://www.aoni.waseda.jp/tingma/index.html
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度)
質問・相談:
アドレスにメールで連絡。メールの「件名」に必ず「慶應―三田」
と名前を記入すること。
• 日本の産業連関表の特徴
• 実際の表を使った基本的な分析
担当教員から履修者へのコメント:
上記の通りMicrosoft Excelを使って演習を行いますので、最低限、
表計算ソフトMicrosoft Excelが使える(「絶対参照」と「相対参照」
の違いがわかっており、関数を使った計算ができる)ことを前提と
して4月からの授業は行います。
またインフォメーション・テクノロジー・センターのWindows
PC、教育支援システムを利用しますので、三田ITCのWindowsアカ
ウント、keio.jpのアカウントをもっていることも必要です。
なお、追加的な情報がある場合には、WWWでお知らせしますの
で、http://web.econ.keio.ac.jp/staff/akab/をご覧ください。
成績評価方法:
基本的には平常点です。ただし参加する人数が多くなった場合に
はレポートを併用する可能性もあります。
演習(半期)
演習(半期)
教授
井手 英策
授業科目の内容:
近年税財政改革をめぐる議論が活発化しているが、残念なことに
財政学の本質から外れた議論が多数見受けられる。本演習では財政
学に関する古典を輪読しながら、税財政のあるべき姿を論じ、社会
科学に必要な視座を獲得することを課題とする。財政学の基本的な
概念については既習のものとみなす。基礎的な学習がまだの者は並
行して自分自身で学習を進めること。
テキスト(教科書):
初回のガイダンスの際に文献リストを配付する。
成績評価方法:
報告の内容および議論での発言を勘案して総合的に評価する。欠
席が三回以上ある学生はおそらく内容的にフォローが難しいと思わ
れるため、よほどの事情がない限り成績は不可とするので注意する
こと。
質問・相談:
随時、受け付ける。
演習(半期)
演習(半期) 1 単位(秋学期)
インドネシアの開発を考える(論文執筆指導)
教授
太田 聰一
授業科目の内容:
テーマは若年雇用問題とし,新卒無業、若年失業,七五三離職,
ニート等の問題を考える上で参考になる日本語・英語文献を,読ん
でいく。必要に応じて,経済学のみならず教育社会学や産業社会学
の文献も視野に入れてゆく。形式としては,最初は文献を読むこと
を中心に据えるが、早い段階で参加者の関心に基づいた報告をもと
にディスカッションを行う予定にしている。
参考書:
太田聰一『若年者就業の経済学』日本経済新聞出版社
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度)による評価。授業へのコンス
タントな出席と発言は必須である。
質問・相談:
適宜メール等でも行えるように考える。
演習a 1 単位(春学期)
演習b 1 単位(秋学期)
セット履修
教授
倉沢 愛子
授業科目の内容:
基本的に前期に履修したものを対象に開講する。前期の学習内容
や、夏休み中に参加した農村滞在の体験(自由参加)などで学だこと
を、文献からの知識を交えて論文にまとめる作業を行う。文献の検
索方法、論文の書き方などを詳細に指導する。
テキスト(教科書):
特になし
参考書:
随時紹介する
授業の計画:
履修生の多くが関心を持ったトピックを選らび、全員でその問題
に取り組み、共同論文を書く。最初の二週は、議論を重ねトピック
の選定を行う。そののちにそのトピックに関連のある文献を探し授
業内でいっしょに読む。それを数回続けた後、全員で論文の、趣旨、
意図、仮説、構成(目次)を決める。この段階で論文のかきかたにつ
いての基本的な指導をする。そののちに各自執筆分担を決めて文章
化する。最後に各自の担当部分をプレゼンテーションする。
担当教員から履修者へのコメント:
共同で調査・研究の成果をまとめるという訓練は、社会へ出てか
ら非常に役立つものであるので是非挑戦してもらいたい。
成績評価方法:
最後に出来上がった論文のみならず、論文作成の過程をも評価の
対象とする
質問・相談:
e-mailでアポイントをとってください
[email protected]
1 単位(春学期)
教授
倉沢 愛子
授業科目の内容:
インドネシアの開発政策の在り方や、急激な経済開発によって生
じた社会問題を考察する。同時にフィールド調査の方法論について
も学ぶ。希望者は夏休みに倉沢とともにインドネシアへ行き、ホー
ムスイテしながらフィールド体験をすることができる。
テキスト(教科書):
とくになし
参考書:
倉沢愛子『ジャカルタ路地裏フィールドノート』中央公論新社
倉沢愛子『インドネシアーーイスラームの覚醒』洋泉社
授業の計画:
倉沢による講義と受講者によりプレゼンテーションを交えて行う。
扱うトピックは、教育、保健衛生、環境、ごみ処理、労働、宗教実
践、人権問題など日々の生活と密着した問題に焦点を当てる。
担当教員から履修者へのコメント:
日吉で倉沢の「社会問題 I」を履修していることが望ましいが、
抽選漏れなどで履修できなかったものは、履修者と同等の基礎的な
知識を身につけていることが望ましい。少数の意欲ある学生を対象
に、かなり専門的な学習をするので、出席も重視する。将来開発途
上国で仕事に就きたいと考えている学生諸君を歓迎する。
成績評価方法:
授業への参加の度合い、態度、発言の内容などによって総合的に
判断する。特に期末試験やレポートは課さない。
1 単位(春学期)
准教授
1 単位(春学期)
インドネシアの開発問題を考える
川俣 雅弘
授業科目の内容:
この演習は,研究会に準ずる授業であり,経済学史の基本的文献
を輪読することにより,経済学史研究の基本的作法を習得すること
を目指す。
テキスト(教科書):
初回の授業で指示する。
参考書:
授業中に適宜指示する。
成績評価方法:
平常点による。
演習a 1 単位(春学期)
演習b 1 単位(秋学期)
メカニズムデザインと社会的選択のための数学基礎
准教授 坂井 豊貴
セット履修
授業科目の内容:
メカニズムデザインと社会的選択を学ぶためには,基礎レベルの
集合論や実解析について知っておく必要がある.本授業ではそれら
について学んでいく.事前の知識は求めない.
テキスト(教科書):
鈴木晋一(2003)『集合と位相への入門』サイエンス社
その他の文献は,必要に応じて適宜指定する.
42
受講生には演習内で教科書の内容について何回かプレゼンテーシ
ョンをしてもらう予定である。教科書としては Russell Davidson,
and James G. MacKinnon (2003)Econometric Theory and Methods を予
定している。
テキスト(教科書):
Russell Davidson, and James G. MacKinnon (2003) Econometric Theory
and Methods
担当教員から履修者へのコメント:
数学、統計学に興味を持ち、積極的に学ぼうという意欲がある学
生を歓迎します。
成績評価方法:
演習内での発表や、受講態度などより総合的に判断する。
演習a 1 単位(春学期)
演習b 1 単位(秋学期)
演習a 1 単位(春学期)
演習b 1 単位(秋学期)
セット履修
教授
坂本 達哉
演習a 1 単位(春学期)
演習b 1 単位(秋学期)
演習(半期)
講師
別所 俊一郎
授業科目の内容:
日本の中央と地方の関係は大きな転機を迎えています.中央政府
の地方政府への関与が大きいといわれる日本ですが,都道府県や市
町村ではそれぞれに独自施策を展開しています.本演習では,医療・
保健・子育てなどの分野での独自施策のあり方やあるべき姿につい
て,実証的に検討します.
テキスト(教科書):
初回と,進行状況により授業中に,指示します.
授業の計画:
前半は日本の地方財政制度について輪読などを進め,後半では参
加者の関心に応じた報告を行ってもらいます.
成績評価方法:
プレゼンテーション,出席状況と受講態度
演習a 1 単位(春学期)
演習b 1 単位(秋学期)
[春] R で学ぶ計量経済学
[秋] 線形代数で学ぶ計量経済学の方法
セット履修
准教授
宮内 環
(春学期)
授業科目の内容:
この演習では無償で配布されている統計ソフト・ウェアであるR
を用いて計量経済学を学ぶことにする。Rは有償の統計ソフト・ウ
ェアであるSのクローンとして開発されたもので、現在でも世界中の
研究者が無償でRの関数群であるライブラリーの充実に貢献してい
る。Rはネットワーク環境があれば誰でも自由に無償で使うことが
できる。一方でRはパッケージとして完結している訳ではなく、多
くの関数をユーザーがその目的に応じて入手する必要があり、この
点が初心者にとってはやや高いハードルとなっている。この演習で
はこうした点にも配慮しながら定評のある標準的な関数について解
説を行い、これを踏まえて実際にRを使って経済分析を行いながら
計量経済学を学ぶ。履修者は必ず自身のパーソナル・コンピュータ
を持参の上この演習を履修されたい。
テキスト(教科書):
Greene, William H. (2008) Econometric Analysis, 6th ed., Pearson
Prentice Hall, ISBN-13:978-0-13-513740-6, ISBN-10:0-13-513740-3
参考書:
Kleiber, Christian and Achim Zeileis (2008), Applied Econometrics
with R, 1st ed., Springer. ISBN:978-0-387-77316-2
演習a 1 単位(春学期)
演習b 1 単位(秋学期)
准教授
1 単位(秋学期)
澤田 英司
授業科目の内容:
自然資源の管理と保全の形態として、国家による規制的な保護で
はなく、地域社会が共同利用を行う中で維持する形態が見直されつ
つある。このような形態で利用される自然資源をコモンズという。
コモンズの例としては河川や湖沼などの水資源や、水産資源、森林、
野生動物などが挙げられる。
「コモンズの悲劇」という言葉がしばし
ば利用されることの耳あたりが良いこともあって、初学者はコモン
ズによる資源管理は資源の枯渇を招くという間違った理解をしてい
ることが多い。しかしながら、現実には寧ろそのような例はあまり
見られず、歴史的に多くの資源がコモンズによる管理によって有効
利用されている。この科目は、コモンズによる自然資源の利用につ
いて様々な現実例に触れ、仕組み(理論)を学習することで、その
理解を深めることを目的とする。
テキスト(教科書):
Elinor, Ostrom(1990). Governing the Commons: The Evolution of
Institutions for Collective Action (Political Economy of Institutions and
Decisions). Cambridge University Press.
参考書:
初回の授業で文献リストを配布する。
授業の計画:
テキスト(英文)と現実の事例についての文献を履修者に割り振
り、毎回担当者に報告を行ってもらう。
担当教員から履修者へのコメント:
経済理論・経済数学の知識を前提とする。また扱う文献の多くが
英文である。履修者の学習状況を見て、適宜講義を行い知識を補っ
ていくが,数学・英語が苦手な学生は覚悟の上で履修すること。
成績評価方法:
出席状況と、報告内容および授業中の発言によって評価する。
質問・相談:
授業後に質問の時間を設ける。適宜メールでも応じる。
セット履修
寺出 道雄
青木 健
授業科目の内容:
農業経済論のテキストを講読した後、個人報告、文献輪読、グル
ープ学習、ディベート等をおこなう。主題は農業問題およびそれと
関連した環境問題とする。
テキスト(教科書):
荏開津典生『農業経済学』岩波書店、2008年
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度)
授業科目の内容:
本演習は研究会4年履修者のためのものである。授業内容は研究
会4年の内容を参照のこと。
成績評価方法:
ゼミへの貢献度、輪読・研究、卒業論文等を総合して評価する。
ローカル・コモンズと環境保全の経済学
助教(有期)
セット履修
教授
助教(有期)
セット履修
長倉 大輔
授業科目の内容:
本演習では計量経済学の理論的な側面について学習する。統計学
の復習から始まり、線形、非線形回帰モデルにおける最少二乗推定
量の理論的な性質、一般化モーメント推定量、最尤推定量などの理
論的な性質などを学習する。後半は時系列分析の手法についても基
本事項を学習する。
43
特 殊 科 目 参考書:
Sundaram (1996) A First Course in Optimization Theory, Cambridge
Univ Press
授業の計画:
基礎レベルの集合論や実解析について1から学んでいく.
担当教員から履修者へのコメント:
この「演習」
(水5)は,基本的には坂井による「研究会」
(水4)
参加者のために用意されている.しかし,研究会参加者以外でも,
深くコミットできる者であれば履修を認める.
この授業は「筋トレ」であり,集中的なトレーニングにより,数
学的な論理展開に十分馴れることを目指している.参加者には徹底
的な予復習が求められる.
成績評価方法:
授業への貢献度および試験により評価する.
『Rによる計量経済学』第1版 秋山裕著 オーム社 2009年 ISBN:978-4-274-06748-8
授業の計画:
1. Rの導入
2. Rの基礎
3. 線形回帰分析
4. 回帰診断(その1)
5. 回帰診断(その2)
6. 不均一分散
7. 系列相関
8. 回帰方程式の分散構造
9. 一般化最小2乗法
10. 連立方程式モデル(その1)
11. 連立方程式モデル(その2)
12. 離散選択モデル(その1)
13. 離散選択モデル(その2)
14. 標本選択モデル
15. 尤度関数と最適化
担当教員から履修者へのコメント:
無線LANが使えるパーソナル・コンピュータを各自一台持参のこ
と。オペレーティング・システムは、Windows、Mac OS のいずれで
もよい。
成績評価方法:
出席状況と毎回の演習の成果により成績評価を行う。
質問・相談:
演習の時間内に受け付ける。
演習(半期)
1 単位(春学期)
Stata によるデータ分析
准教授
山田 篤裕
授業科目の内容:
統計データ分析ソフトの1つであるStata(ステイタ)を利用した、
社会調査データの基本的な分析手法を学びます。4623047261
テキスト(教科書):
松浦寿幸(2010)
『Stataによるデータ分析入門‐経済分析の基礎から
パネル・データ分析まで』東京図書株式会社(ISBN-10:4489020783)。
参考書:
石黒格(2008)
『Stataによる社会調査データの分析―入門から応用ま
で』北大路書房(ISBN-10: 4762826022)。
筒井淳也・秋吉美都・水落正明・福田亘孝・坂本和靖・平井裕久
( 2007 )『 Stata で 計 量 経 済 学 入 門 』 ミ ネ ル ヴ ァ 書 房
(ISBN-10:4623047261)
授業の計画:
以下のトピックスについて、1~4回程度の授業時間を使用し、解
説・実習します。
(1) 利用可能な社会調査データ
(2) 統計表の作成
(3) 平均値の比較
(4) 回帰分析(質的データを含む)
(5) パネル・データ分析
担当教員から履修者へのコメント:
授業時間以外にも多くの作業時間が必要になります。そうした作
業が積極的にできる学生を歓迎します。
成績評価方法:
平常点と課題レポートに基づきます。
質問・相談:
演習に関する質問等は、演習時間の前後に随時受け付けます。
(秋学期)
授業科目の内容:
この演習では線形代数の基礎を確認しながら、線形代数の知識を
用いて計量経済学のトピックを整理して理解することを目指す。計
量経済学の最初に学ぶ回帰分析においては、線形代数の知識のうち
とくに重要な概念である「射影行列」に注目する。この「射影行列」
によって回帰方程式左辺の内生変数ベクトルを含む空間を、残差ベ
クトルを含む空間と、回帰分析右辺の外生変数ベクトルの線形結合
を含む空間とに分けることができる。こうした線形代数の視点から
計量経済学の理解を深めることにする。
テキスト(教科書):
Greene, William H. (2008) Econometric Analysis, 6th ed., Pearson
Prentice Hall, ISBN-13:978-0-13-513740-6, ISBN-10:0-13-513740-3
参考書:
『線形数学』補訂版 竹内啓著 培風館 1974年 ISBN:3041-0141-6955
『射影行列 一般逆行列 特異値分解』初版 柳井晴夫・竹内啓著 東
京大学出版会 1983年 ISBN:3341-64701-5149
Strang, Gilbert (2005) Linear Algebra and Its Applications ,4th ed,
Thomson books, ISBN-13:978-0-03-010567-8, ISBN-10:0-03-010567-6
Ruud, Paul A. (2000) An Introduction to Classical Econometric
Theory, 1st ed., Oxford University Press, ISBN-13:978-0-19-511164-4
授業の計画:
1. 線形代数と計量経済学への導入
2. ベクトルと行列
3. 連立1次方程式
4. 線形空間と線形写像(その1)
5. 線形空間と線形写像(その2)
6. 回帰方程式のベクトル・行列による表記
7. 最小2乗法のベクトル・行列による表記
8. ベクトルの微分(その1)
9. ベクトルの微分(その2)
10. 射影行列(その1)
11. 射影行列(その2)
12. 2次形式
13. 2次形式の微分
14. 回帰方程式の分散構造
15. 一般化最小2乗法
担当教員から履修者へのコメント:
線形代数や線形空間の視点から眺めると計量経済学の方法の視野
が広がることを学んでほしい。
成績評価方法:
出席状況と毎回の演習の成果により成績評価を行う。
質問・相談:
演習の時間内に受け付ける。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
赤林 英夫
授業科目の内容:
この研究会では,応用ミクロ経済学,家族・教育の経済学,労働
経済学, 政策評価方法論を中心に扱います。
教育の経済学と家族の経済学は,労働経済学から派生し,今では
各々,独立した分野として確立されています。そこで扱うテーマと
しては,教育や出生などの問題だけでなく,犯罪や宗教など,従来
経済学があまり取り上げてこなかったような,社会と個人が複雑に
絡み合う問題も含まれます。アプローチとしては,個人の最適化行
動と均衡概念などの経済学的視点から現在を理解する,
「応用ミクロ
的」手法を重視します。研究会では,同時に,労働経済学の基礎知
識についても学習します。
政策評価方法論は,私たちが直面する社会問題に対して行われる
政策の有効性を,ミクロ的かつ実証的に検証する手法を考える分野
です。教育,労働,家族に関する理論を学ぶと,自然に,税制,社
会保障制度,保育政策,教育政策,雇用政策などの意義と有効性を
考えることになります。しかし,どの政策にもプラスマイナスがあ
り,政策がどのような効果を与えるか,理論的には予想できないこ
とがほとんどです。そのときに必要となるのが統計的な手法を用い
た厳密な政策評価です。自治体が様々な政策を試みるようになった
現在,政策評価は,最も必要とされている研究分野の一つであるだ
けでなく,実務でも,シンクタンクや国際機関などを目指す人にと
って,必須の技術となるでしょう。それらの手法について,本研究
会では,理論的学習に引き続き,可能な限り使っていきたいと思っ
ています。
担当教員から履修者へのコメント:
現在の,教育や少子化などの世間での論争に,自分なりの疑問を
持っている人,思いつきではなく,論理とデータで,これらの問題
44
3. 共同論文の企画立案のための発表・討論(5回)
[秋学期]
4. 共同論文の発表,討論(10回)
5. 卒業論文の企画立案のための発表・討論(5回)
に迫ってみたい人,
「経済分析」があまり行われていない領域を積極
的に発掘したい人,を歓迎します。ゼミでの活動には,ミクロ経済
学と統計学の基礎の理解が必要です。また,私のホームページhttp://
web.econ.mita.keio.ac.jp/staff/hakab/index.html には,より詳細な情報が
かかれていますので,志望する際には必ず目を通しておいてくださ
い。
成績評価方法:
・レポート(卒論)
・平常点(ゼミへの貢献度)
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
経済発展論・計量経済学
セット履修
准教授
秋山 裕
授業科目の内容:
本研究会は,経済発展に関わる問題について計量経済学の手法を
活用した実証を中心とした研究を行います。経済現象の分析にあた
っては,
「経済問題」,
「経済理論」,
「経済統計」をバランスよく組み
合わせることが不可欠です。本研究会では,経済発展という幅広く
重要な問題について,理論を踏まえながら,実証的に研究すること
を柱とします。
そのため,①本ゼミでは,経済発展に関わる「経済問題」と「経
済理論」を中心に学習し,②サブゼミでは,コンピュータを用いな
がら実証分析の実際を中心に学習し,③オフィス・アワーでは,4
年次での卒業論文の作成を念頭に置きながら,個別プロジェクトの
進展をはかっていきます。また,本研究会では共同研究を重視して
います。三田祭での研究発表はもちろん,本ゼミでの学習において
もグループ単位での準備,発表,討論によって,より質の高い研究
を行うことができるように心がけています。
研究会c・d・卒業論文(4年)
・研究会での発表およびその資料
・研究会での発言
・グループワークおよび共同論文での貢献
・卒業論文
質問・相談:
履修者の質問に答えるため,週2コマ分のオフィスアワーを設置
します。時間および場所については第1 回目の授業にて指示します。
研究会a・b(3年)
[春学期]
・基礎トレーニング(プレゼンテーション,文献輪読,コンピュー
タ)
・研究トレーニング(三田祭共同論文の企画書の作成,テーマの決
定,分担作業)
[秋学期]
・研究トレーニング(三田祭共同論文の論文執筆,パネル作成,スラ
イド作成,プレゼンテーション)
・卒業論文(経済発展に関するテーマならばテーマは自由)の企画書
の作成,テーマの決定
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
「農村と林野」の経済・社会・文化・環境史:ヨーロッパと日本を
中心に
教授 飯田 恭
セット履修
研究会c・d・卒業論文(4年)
[春学期]
・基礎トレーニング(文献輪読)
・研究トレーニング(三田祭共同論文の企画書の作成,テーマの決
定,分担作業)
・卒業論文(論文執筆,プレゼンテーション)
[秋学期]
・研究トレーニング(三田祭共同論文の論文執筆,パネル作成,スラ
イド作成,プレゼンテーション)
・卒業論文(論文執筆,プレゼンテーション)
テキスト(教科書):
研究会a・b(3年)、研究会c・d・卒業論文(4年)
第1回授業時に本ゼミにおける輪読文献を指示します。
参考書:
研究会a・b(3年)、研究会c・d・卒業論文(4年)
個別テーマの参考文献は授業時に指示します。
授業の計画:
研究会a・b(3年)
授業の構成は以下のとおりです。(それぞれの授業回数は進度に従
って調整します。)
[春学期]
1. プレゼンテーションの練習(2回)
2. 基本文献の輪読(8回)
授業科目の内容:
本研究会では、2011年度の年次共通テーマを「林野史」とする。
「非生産的な」土地と見なされたため
人類の歴史の中で、林野が、
に、たえず開拓・開発の対象とされ、その面積を減じてきたことは
事実である。しかし他方で、林野が、建材・燃料・肥料・食料など
の供給地として不可欠の役割を担い、人類の生存を根底から支えて
きた土地であることも事実である。また、近年において林野は、深
刻化する「環境問題」を解決するための鍵として、また人間生活の
憩いの場としても注目されている。そうした多様な意味合いをもつ
林野の開発と保全、所有と利用の歴史を、ヨーロッパと日本を中心
に、比較考察していきたい。
成績評価方法:
出席状況、輪読文献に関する報告・問題提起・議論、課題論文の
出来ばえ、による。
45
特 殊 科 目 研究会c・d・卒業論文(4年)
授業の構成は以下のとおりです。(それぞれの授業回数は進度に従
って調整します。)
[春学期]
1. 基本文献の輪読(8回)
2. 卒業論文の発表,討論(2回)
3. 共同論文の企画立案のための発表・討論(5回)
[秋学期]
4. 共同論文の発表,討論(7回)
5. 卒業論文の発表,討論(8回)
担当教員から履修者へのコメント:
「経済発展」は人類の究極の目的であり,先進国でも達成された
とはとても言えません。この経済的進歩に少しでも貢献できること
が重要であると思います。そして,研究会活動を通じて,社会で通
用するエコノミストになれるように,互いに切磋琢磨していけたら
と思います。そのため,研究会活動には常にある水準以上の行動が
必要であると考えています。
研究会活動については学生が管理している秋山裕研究会Web サイ
ト(http://www.clb.econ.mita.keio.ac.jp/akiyama/)を参照してください。
成績評価方法:
研究会a・b(3年)
・研究会での発表およびその資料
・研究会での発言
・グループワークおよび共同論文での貢献
議論好きな学生の参加を心待ちにしています。
成績評価方法:
研究会a・b(3 年)
出席状況および授業態度による評価と卒論の評価を適宜加算して
評点とする。
質問・相談:
研究会a・b(3 年)
随時受け付ける。研究会以外の時間については,事前にアポイン
トメントをとられたい。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
池尾 和人
授業科目の内容:
本研究会のテーマは,
「日本経済の現状と課題」を経済学のロジッ
クを踏まえて分析することにある。そのために,日本経済の現状を
よく知る努力と,その抱える問題の解決の途を探るために不可欠な
理論面での研鑚を行う。
テキスト(教科書):
最初のウォーミングアップのテキストとしては,
みずほ総合研究所『日本経済の明日を読む2011』東洋経済新報社、
2010年
等を用いる予定。その後のテキストについては順次指定するが、本
年度の春学期については
中林真幸・石黒真吾編『比較制度分析・入門』有斐閣、2010年
を候補として考えている。
参考書:
適宜指定する。
授業の計画:
研究会a(春)
春学期は,文献の輪読を中心に進める。夏合宿を実施する。
研究会b(秋)
秋学期には,3 年生には3~5 人ずつの小グループに分かれて共同
論文の作成を行ってもらう。4 年生については、もちろん卒業論文
の作成を進め、その報告を行ってもらう。他大学(過去の実績では、
早稲田大学)のゼミナールと交換討論会を企画する。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)と共同論文(3 年
生)または卒業論文(4 年生)の達成度を合わせて評価する。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
石橋 孝次
授業科目の内容:
ミクロ経済学の応用分野である産業組織および企業理論の研究を
行う。
授業の計画:
通常の授業は,参加者によるパワーポイントを用いたプリゼンテ
ーションに基づいて行う。
・研究会a(3年春)
ゲーム理論のテキストと産業組織のテキストを用いた基礎的学習
を行う。
・研究会b(3年秋)
産業組織に関する英語論文を題材にして研究とはどのようなもの
かを会得する。また,パートゼミの活動に基づいたパート別の共同
論文の発表を行う。
・研究会c・d・卒業論文(4年)
春学期に卒業論文のテーマ設定と研究計画の立案を繰り返し行う。
テーマについてはある程度幅広く許容するが,現実の経済問題を取
り上げて理論分析と実証分析を行うことを求める。夏合宿で第1回の
中間報告を行い,秋学期には第2回と第3回の中間報告を行う。卒業
論文は11月に中間提出し,1月に最終提出する。
成績評価方法:
平常点100%
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
小さな政府論: 経済思想史研究からの接近
セット履修
教授
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
池田 幸弘
授業科目の内容:
研究会a・b(3 年)
私の研究会では,開講以来小さな政府の主張者であるフリードリ
ッヒ・ハイエクを中心に研究してきた。現在行われている大きな政
府対小さな政府の論争,そして福祉国家の将来像について,経済思
想史研究,経済政策思想史研究からのアプローチをはかる。
テキスト(教科書):
研究会a・b(3 年)
開講時に指示するが、ハイエクのいずれかの著作を輪読する。春
秋社から公刊されている全集版を用いる。
参考書:
研究会a・b(3 年)
適宜指示する。
授業の計画:
研究会a(3 年春)
主としては,上記のものを含めた書物の輪読によるので,定まっ
た講義計画というものはない。ほかにサブゼミなどを予定している。
セット履修
准教授
井手 英策
授業科目の内容:
本研究会では様々な財政問題を社会変動や国際環境の変化などと
の関連からつかまえていく。とくに制度的、歴史的な視点を重視す
る。サブゼミでは財政社会学に関する基本的な文献の輪読を行い、
本ゼミでは各自で選んだ書物をもとに問題発掘を行ってもらう。こ
れらの成果を活かしてグループ論文の方向性を定め、夏の調査合宿
を実施する。執筆した論文をもとに12月に他大学・研究会とのイン
ゼミを行う。
担当教員から履修者へのコメント:
社会に出ることは多かれ少なかれ妥協を伴う。妥協することなく
思いっきり勉強したいという学生が一人でもいれば僕も徹底的に付
き合うつもりでいる。
成績評価方法:
出席、報告内容、議論での発言をもとに総合的に評価する。なお、
サブゼミ、調査合宿、インゼミに参加することが単位取得の条件で
ある。
研究会b(3 年秋)
主としては,上記のものを含めた書物の輪読によるので,定まっ
た講義計画というものはない。ほかに,後期には大学相互間のイン
ター・カレッジのセミナーなどを予定している。
研究会c・d・卒業論文(4 年)
4 年生は卒業論文の作成が中心となる。
担当教員から履修者へのコメント:
研究会a・b(3 年)
46
6. 第3パートの実証の途中経過報告
IV. 学生論文のまとめ
1. 論文まとめ作業(1)
2. 論文まとめ作業(2)
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
研究会b(3 年秋)
後期においては,実証分析に必要な計量経済学の基礎ならびに,
計量作業に必要な統計言語R の習得と,金融に関する論文の輪読と,
実証作業を行う。
研究会c・d・卒業論文(4 年)
卒業論文
質問・相談:
質問用のe-mail アドレスと,Wiki サイトを用意する予定。
研究会c・d・卒業論文(4 年)
4 年生は,3 年生時に研究会で行った題材の中から,自らが興味を
もった題材について,卒業論文を作成する。
テキスト(教科書):
研究会a(3 年春)
『金融工学入門』D.G.ルーエンバーガー著 今野浩訳 日本経済新聞
社
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
研究会b(3 年秋)
乾孝治・室町幸雄『金融モデルにおける推定と最適化』朝倉書店
参考書:
研究会a(3 年春)
『データ解析環境「R」』舟尾暢男・高浪洋平著 工学社
授業科目の内容:
本研究会の目的は,社会・経済における問題について根拠を挙げ
て説明するとともに,問題解決に向けての考察を行う能力を育成す
ることにある。問題を把握するための方法の一つとして,社会調査
やデータ分析などの統計的方法がある。本研究会では,統計的方法
を用いて説明に根拠を示すための知識と技術を学ぶ。
テキスト(教科書):
第1 回目に指定する。
参考書:
適宜,紹介する。
成績評価方法:
平常点(出席状況及び議論への参加)とレポートによる評価
准教授
伊藤 幹夫
セット履修
研究会b(3 年秋)
『Rプログラミングマニュアル』間瀬茂著 数理工学社
授業の計画:
研究会a(3 年春)
I. ゼミ学習に必要なIT スキルの習得
1. LaTeX
2. iGoogle上での共同作業
3. Mathematicaの実習
II. 金融制度の学習
1. 金融機関の種類と金融関連法
2. 企業会計と企業金融
III. 金融理論と経済理論の基礎の学習
1. 経済理論の復習
2. 金融理論の基礎: 金利計算
3. 金融理論の基礎:資産選択
4. 金融理論の基礎:無裁定
IV. 数学と統計学の復習
1. 線形代数の基礎: ベクトルと行列
2. 線形代数の基礎: 線形写像
3. 解析学の基礎:極限と連続性
4. 解析学の基礎:微分
5. 確率論の基礎
6. 統計学の基礎
教授(有期)
稲葉 由之
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
植田 浩史
授業科目の内容:
研究会a・b(3 年)
研究会では,日本や海外の製造業を中心とした産業や企業の動き
を通じて,現代経済の動きについて学び,現実の産業,企業,技術
に対して,歴史的視点,現状分析的視点,国際的視点から考察でき
る力を養っていくことを目的とする。ゼミは輪読を中心とするが,
夏季休暇中などには大企業,中小企業などの企業訪問,工場見学な
ども実施し,現実の姿からも学んでいきたい。
研究会c・d・卒業論文(4 年)
上記の研究会活動を3年生とともに行っていくと同時に、大学生活
最後の年として,卒論の執筆に向けた指導を行っていく。
テキスト(教科書):
参加者と相談の上,決定する。
参考書:
植田浩史・桑原武志・本多哲夫・義永忠一『中小企業・ベンチャー
企業論』(2006年、有斐閣)。
中小企業庁『中小企業白書』各年版。
経済産業省・厚生労働省・文部科学省『ものづくり白書』客年版。
授業の計画:
後日指定する。
研究会b(3 年秋)
I. 統計言語R の習得(3 週)
II. 計量経済学の基礎
1. 統計的推測
2. 回帰モデル
3. 検定の考え方
4. 時系列モデル
III. パートごとに選択された論文の輪読と実証作業
1. 第1パートの参照論文の報告
2. 第2パートの参照論文の報告
3. 第3パートの参照論文の報告
4. 第1パートの実証の途中経過報告
5. 第2パートの実証の途中経過報告
47
特 殊 科 目 授業科目の内容:
研究会a(3 年春)
この研究会では金融に関連するマクロ経済学のトピックに関して,
理論と実証の両面から学習・研究を行う。前期は,金融に関するミ
クロ経済学を学ぶために必要な数学,金融制度,歴史を学ぶ。
研究会c・d・卒業論文(4 年)
卒論指導(適宜)
担当教員から履修者へのコメント:
学部生にとってややレベルが高いことを課すことがあるので,真
面目にやった学生諸君は,非常な達成感が得られるでしょう。
成績評価方法:
研究会a・b(3 年)
平常点
セット履修
担当教員から履修者へのコメント:
現実の産業や企業を,歴史的,現状分析的,現場的な視点をバラ
ンスよく使いながら,見ていくことを勉強していきたいと思ってい
ます。
成績評価方法:
平常点(出席状況、授業態度、発表回数等)による評価
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
国際貿易論
セット履修
教授
大久保 敏弘
授業科目の内容:
この授業では国際経済とくに国際貿易論に関して習熟する。基礎
的なミクロ経済を前提として、英文で書かれた文献を中心に輪読、
議論・討論し、国際貿易論を学ぶ。内容は国際貿易を中心にするが、
履修者次第では、国際貿易を軸にした応用的なトピック、あるいは
国際貿易を元にした新領域・複合領域に関して扱う可能性がある。
例えば、空間経済(新経済地理学)、貿易と地理・企業立地、国際貿
易と環境、貿易と地域経済などである。
成績評価方法:
出席、与えられた課題など
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
行動経済学
セット履修
准教授
大垣 昌夫
授業科目の内容:
行動経済学は最近になって大きな発展をとげた分野です。従来の
経済学は、利己的で、無限の計算能力などを持つという意味で超合
理的な「経済人」を仮定しています。行動経済学は、心理学などで
使われてきたようなアンケート調査や、経済実験を用いて、「経済
人」の仮定の下では説明できない多くの重要な経済行動が現実にあ
ることを示してきました。さらに「経済人」の仮定を用いないさま
ざまな経済理論が構築されてきて、特にファイナンス、発展経済学
などの分野で応用されてきました。
本研究会では学生がグループを作り、行動経済学の仮説をアンケ
ート調査や実験などの行動経済学の手法を用いて実証研究を行なう
ことを目標とします。3年生は特に世界観が経済行動に与える影響と
いうテーマの中で見つけた仮説について、4年生は自由なテーマで、
それぞれ1年間かけて研究することとします。
世界観とは、人が世界を見るときの見方((起源、終末、意味、倫
理、幸福などについて)です。意識していなくとも、誰でも自分の
世界観を持っています。世界に存在する世界観を大きく分類するこ
とは可能ですが、厳密には一人一人が異なる世界観を持っていると
考えられます。時代により地域により宗教や文化により、人々は大
きく異なるさまざまな世界観を持っています。例えば日本の調査で
は「あの世」を信じる割合が、20代では1958年の13%から2008年の
49%に上昇しています。また、日本では一神教的な神を信じる人は
少ないのに対し、ほとんどのアメリカ人は、神あるいは宇宙的な霊
の存在を信じています。
世界観は経済行動に影響します。福沢諭吉が教育活動に力を入れ
たのは、「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず。」という
世界観が大きく影響したと考えられます。マザー・テレサが起業し
主催した慈善事業の経済行動には、彼女のキリスト教的世界観が大
きく影響したことは明らかでしょう。多くの人々が恵まれない人々
のために献金したりボランティア活動をしたりするときに、それぞ
れの人々の世界観が影響していると思われます。たとえば、貧しい
人々のために献金すると、自分の死後、天国に行く確率が高くなっ
たり、天国での報いが大きくなったりするという世界観を持ってい
る人にとっては、献金することが合理的な行動となります。
テキスト(教科書):
「行動経済学入門」多田洋介著 日本経済新聞出版 2003年 ISBN 978-4-532-35064-2
参考書:
「世界観と利他的経済行動:行動経済学とマクロ経済学」大垣昌夫
「 現 代 経 済 学 の 潮 流 2010 」 東 洋 経 済 新 報 社 2010 年 ISBN
978-4492314050
担当教員から履修者へのコメント:
担当者の講義「国際経済と行動経済学ab」は、3年生の研究テー
マに深く関係するので3年生は必修とします
成績評価方法:
平常点(議論への貢献、共同論文などの総合評価)
質問・相談:
個別に随時に受け付けるほか、オフィス・アワーを設け、メール
による質問も受け付ける。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
太田 聰一
授業科目の内容:
研究会a(3 年春)
労働経済についての基礎的な文献を読み,それ以降の本格的な研
究の導入とする。やさしい教科書から始まり,様々なトピックスに
ついての雑誌論文などに進んでいきたい。
研究会b(3 年秋)
分析的な手法を身につけることを主眼とする。計量経済学の知識
を使って,実際のデータで労働市場の分析を行ってみる。
研究会c・d・卒業論文(4 年)
「経済格差」についての最近の研究を輪読する。
参考書:
研究会a(3 年春)
太田聰一・橘木俊詔『労働経済学入門』有斐閣
研究会b(3 年秋)
大竹文雄『日本の不平等』日本経済新聞社
担当教員から履修者へのコメント:
この研究会は少人数を旨として運営してゆく。また,英語文献も
含めて多くの文献を読みたいので,意欲のある学生に参加してほし
い。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度)
質問・相談:
適宜受け付ける。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
大沼 あゆみ
授業科目の内容:
環境経済学についてのテキストを講読する。また、毎回、最新の
環境問題についてのニュースをもとに、発表をしてもらう。いずれ
も、単に発表を聞くだけではなく、発表をもとに、様々な側面から
議論を行う。
テキスト(教科書):
追って指示する。
成績評価方法:
平常点による。
48
テキスト(教科書):
初回に提示する。
成績評価方法:
出席状況および授業態度により評価する。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
准教授
授業科目の内容:
途上国開発、地域開発に関する理論を学習する。くわしくは研究
会のウェブサイトを参照すること。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
セット履修
教授
大村 達弥
授業科目の内容:
戦後わが国は日本型経済システムの下で右肩上りの発展を経験し
てきたが、90年代に入り、経済のグローバル化・情報化が進む中、
金融システム上の問題に直面し経済は停滞した。それに対し一連の
構造改革政策が試みられたが、世界経済危機の影響の下その効果は
限定的であり、長期にわたる低成長やデフレから抜け出すことがで
きず、雇用情勢も悪化している。この研究会では、国内外のこのよ
うな経済状況を念頭に、今後の経済政策はどうあるべきかを考えて
ゆく。授業では関係する文献を取り上げ、研究発表形式で授業を進
めてゆく。
テキスト(教科書):
第1回目の授業で指示します。
参考書:
授業の進行に合わせ、必要に応じて随時指示します。
授業の計画:
①研究会a・b(3年)
毎回担当を決め、あらかじめ教科書の1章分(題材に関連テーマ
を含む)を準備し、4限で発表を、続いて5限で討論を行います。
夏期休暇前に共同論文の構想を発表し、夏期休暇を利用して論文
の作成と発表をします。
秋学期は他大学との個別対抗討論会に加え、公共選択学会やISFJ
など大学間組織主催の大会において論文を発表し討論を重ねます。
②研究会c・d(4年)
上記①に対応したプログラムにより発表と討論を行うほか、春学
期は卒業論文作成を目指し準備を進めます。夏季休暇以降は卒論中
間報告の実施を通じて論文指導を重点的に行います。
成績評価方法:
研究会a・b、c・dは平常点、卒業論文は、2回の中間報告及び最終
審査に基づく評価によります。
質問・相談:
授業中以外は,メールまたはアポにより行います。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
教授
金子 勝
授業科目の内容:
制度派経済学の知的革新を考えながら,現状の経済問題と制度改
革について取り上げ学ぶ。世界経済,財政金融,社会保障と社会福
祉,地域経済,産業と企業のあり方…等々,取り上げるべきテーマ
が広範囲に及ぶので,学生諸君と協議しつつテーマを絞りたい。論
理的に考え,文章を書き,人と議論するのが好きな学生諸君の参加
を望む。
テキスト(教科書):
ゼミ生と相談して決定する。
授業の計画:
前期はテキスト輪読から入り,テーマを絞って自分たちで問題を
設定し,自分たちで調べて報告討論する。夏合宿より三田祭論文に
合わせて,討議と報告書を作る。4 年生は定期的に卒論報告会を行
い,年末に発表会を行う。
担当教員から履修者へのコメント:
基礎的なものから応用的なものまで、しっかり自分で勉強するこ
とを前提にしますので、努力を怠らないようにしてください。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度)
・論文と卒論を評価として重視する。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
嘉治 佐保子
授業科目の内容:
本研究会の目的は、(1)国際マクロ経済学を中心とした経済理論
の理解を深めること、(2)自分で考える力を身につけること、(3)
英語による情報収集と意思疎通の能力を高めることである。これら
の目的の達成に適した文献を輪読する。英語と日本語の双方を用い
る。卒業論文は、各学生が自らの興味にしたがってテーマを選択し、
順番に発表する。
参考書:
http://ocw.dmc.keio.ac.jp/j/economics/02C-013_j/index.html
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
・卒業論文
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
尾崎 裕之
産業組織論の実証研究
セット履修
授業科目の内容:
本研究会では、ミクロ経済学、マクロ経済学、ゲーム理論、など
の基礎となる「意思決定論」を学習する。意思決定論は消費者や、
一般的には、人間が、どのように意思決定を行っているかを明らか
にするものである。例えば、コインを投げて表が出たら1万円、裏
が出れば何も貰えない「くじ」を幾ら払って買うか、という問題を
考えたとき、期待値に等しい5千円を支払いこのくじを買うという
行動は果たして「合理的」であろうか。そもそも「合理性」とは何
か。このような問題を考えるのが意思決定論である。高度な数学は
使用しないものの、論理的に物事を考えることが必要になる。
教授
河井 啓希
授業科目の内容:
研究会a(3 年春)
産業組織論の理論とその実証分析についての研究を行う。伝統的
な独占や寡占の議論にとどまらず,重要性が高まっている製品品質
と差別化,情報の非対称性,ネットワーク外部性といった問題につ
いてもとりあげる。
研究会b(3 年秋)
49
特 殊 科 目 研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
大平 哲
経済学史のテーマは主に,歴史に埋もれた考え方に現代理論の光
を当てることにより新しいアイデアを再生させること,現代理論の
成り立ちを知ることによりメタレベルでより深く現代理論を理解す
ることである。
現代理論の観点からは不完備な過去の理論を,歴史的背景を考慮
して不備のない理論として解釈することが経済学史研究の醍醐味で
あり,そうした作業を通して社会科学としての経済学の特徴を模索
する。
テキスト(教科書):
初回の授業で指示する。
参考書:
授業中に適宜指示する。
授業の計画:
研究会a(3年春)
経済学史研究に必要な基礎的学習を行う。
研究会b(3年秋)
基本的な研究論文を輪読することにより,研究するということは
どういう作業であるかを習得する。期末には,個人あるいはグルー
プによるレポートの提出を求める。
担当教員から履修者へのコメント:
歴史上の経済学への貢献は,英語,フランス語,ドイツ語,イタ
リア語,スウェーデン語などで記述されている。和訳があればそれ
を利用するが,基本的には外国語の資料を読まずに経済学史の研究
をすることは不可能である。
成績評価方法:
平常点による。
パート別に分かれて三田祭論文作成に向けて専門論文を読んだり,
データを収集して実証研究を行うことを通して,論文作成の方法を
学ぶ。
研究会c(4 年春)
英文のテキストの輪読を行う。
研究会d(4 年秋)
Reading List でとりあげられる重要な貢献をした専門論文(Rand
Journal of Economics やJournal of Political Economyなどから引用する)
を読み,基礎的な理論が実証分析ではどのように応用されているか
について学ぶ。
研究会(卒業論文)(4 年)
各自の興味に応じて卒業論文のテーマを決め,分析を進めながら,
論文を作成する。
テキスト(教科書):
最初の時間に指示する
参考書:
研究会a・b(3 年)
ベサンコ・ドラノブ・シャンリー『戦略の経済学』ダイヤモンド
社
研究会c・d・卒業論文(4 年)
Carlton DW & Perloff JM, Modern Industrial Organization 4rd ed,
Addison-Wesley, 2004
授業の計画:
研究会a(3 年春)
1. ミクロ経済学の基礎(需要と供給,企業,ゲームと戦略)
2. 完全競争と独占
3. 寡占(寡占,カルテル,市場支配力)
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
研究会b(3 年秋)
4. 価格戦略と非価格戦略(価格差別,垂直統合,製品差別化)
5. 情報の経済学(情報の経済学,広告)
6. 参入と退出(参入退出,戦略的行動)
7. 技術戦略(研究開発,ネットワークと標準化)
セット履修
研究会d(4 年秋)
Reading Listの輪読
研究会(卒業論文)(4 年)
卒業論文の中間報告
担当教員から履修者へのコメント:
授業ではミクロ経済学と統計学の知識が必要となる。
成績評価方法:
研究会a(3 年春)
平常点(報告内容,議論への貢献)とレポートで評価する
研究会b(3 年秋)
平常点と三田祭報告論文で評価する
研究会c・d(4 年)
平常点(報告内容,議論への貢献)とレポートで評価する
研究会(卒業論文)(4 年)
卒業論文で評価する
質問・相談:
クラスページを通じて,質問や相談に応じる。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
教授
神田 さやこ
授業科目の内容:
近年,インドは目覚ましい経済発展をとげている。同時に,イン
ドをはじめとする南アジア地域は,貧困や格差,環境,エネルギー
など国際社会が共有する深刻な問題も数多く抱えている。本研究会
では,こうした経済発展のダイナミズムおよび経済・社会の諸問題
を理解するうえで重要な歴史的背景や歴史のなかでつくられてきた
社会的・文化的特徴について,長期的視点にたった研究を行う。
主な研究対象は,イギリス植民地期(18 世紀後半~20 世紀半ば)
の南アジア経済史とする。ただし,研究(卒業論文)テーマでは,
近世南アジア経済史や20 世紀後半期を視野に入れた現代南アジア経
済史,他地域との比較経済史,イギリス帝国史,南アジア経営史な
どを選んでもかまわない。
なお,本研究会での最終目的は卒業論文を完成させることにある
ので,各自設定したテーマに基づいて研究を進めてもらう。
テキスト(教科書):
初回に指示する。
参考書:
適宜指示する。
授業の計画:
3 年生の春学期には,(1)基本文献の輪読と討論を通じて基礎知
識を身につけ,(2)三田祭に向けた共同研究のテーマを設定する。
秋学期の前半は,三田祭論文にむけた報告・討論を行い,論文を完
成させる。三田祭後には,卒業論文のテーマを設定し,先行研究・
資料について調査を行う。
4 年生は,基本的に卒業論文作成にむけて資料を収集・分析し,
議論をすすめていく。春学期・秋学期各1 回,卒論予備報告を行っ
てもらう。
担当教員から履修者へのコメント:
約 2 年間,多くの文献を読み,議論し,発表し,書いてもらうこ
とになるので,そのつもりで参加してください。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)に加えて,3 年生
は三田祭論文,4 年生は卒業論文によって評価する。
研究会c(4 年春)
英文テキストの輪読
セット履修
准教授
川俣 雅弘
授業科目の内容:
この研究会では,経済学史にかんする話題について研究する。
50
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
北村 洋基
木村 福成
授業科目の内容:
2011年度の本研究会では,国際経済学のうち特に実物面を扱う国
際貿易論と,発展途上経済を分析する開発経済学を,理論,実証・
政策研究の両面から学んでいく。
経済の急速なグローバル化が進行する中、 国際経済についての基
本的な視点を提供する国際経済学と開発経済学の重要性は従来以上
に高まっている。 各国経済の開放度の上昇は人々の厚生水準や所得
分配にどのように影響するのか、 国際取引チャンネルの多様化は各
国経済にどのような変化をもたらすのか、 国際通商政策の形成過程
においてどのような政治経済学が働くのかといった問題は、 新しい
国際貿易論抜きに語ることはできない。 また、東アジア、アジア太
平洋の経済統合の行方を考え、世界銀行=IMFの唱える貧困撲滅あ
るいは WTO の国際的政策規律の含意を考察するためにも、 経済学か
らのインプットが不可欠である。 グローバリゼーションの波の中で
発展途上国がどのような立場に置かれているのか、 経済成長と環境
の関係はどのように理解すればよいのか、 産業振興における政府の
役割は何なのかといった問題も、 開発経済学の重要な研究課題とな
っている。 本研究会では、 国際経済学と開発経済学に関し、 基礎理論
の理解を踏まえつつ、 現代の世界経済が抱える諸問題について議論
していく。
テキスト(教科書):
・Feenstra, Robert C. and Taylor, Alan M. (2008) International Trade.
New York: Worth Publishers. ISBN-13: 978-1-4292-0690-7, ISBN-10:
1-4292-0690-X
・Kanbur, Ravi and Spence, Michael, eds. (2010) Equity and Growth in a
Globalizing World.
Washington, DC: World Bank.
ISBN:
978-0-8213-8180-9; SKU: 18180
・Haddad, Mona and Shepherd, Ben, eds. (2011) Managing Openness:
Trade and Outward-Oriented Growth after the Crisis. Washington, DC:
World Bank. ISBN: 978-0-8213-6; SKU: 18631
参考書:
授業中に詳しく指示する。
授業の計画:
本ゼミでは,春学期は国際経済学(特に国際貿易論)と開発経済
学の基礎固め,秋学期はより進んだ文献購読と3 年生のパート論文
の中間発表、4年生の卒業論文の中間発表を行う。本ゼミで使用する
教科書・専門論文のほとんどは,英語で書かれたものを使用する。
知力・気力・体力に加え,企画力のある諸君の参加を期待する。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
電子メール([email protected])にて質問・相談を受け付け
る。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
グレーヴァ 香子
授業科目の内容:
研究会a(3 年春)
ミクロ経済学の理論,応用またはゲーム理論について学び,理解
するのみならず,他の人に説明できるようにする。
研究会b(3 年秋)
引き続き,ミクロ経済学の理論,応用またはゲーム理論について
学び,自分でも簡単な研究を始められるようにする。
研究会c・d・卒業論文(4 年)
ミクロ経済学の理論,応用またはゲーム理論について学び,卒業
論文をまとめる。
テキスト(教科書):
最初の授業の日までに指定する。
参考書:
サブゼミで必要に応じた書籍を指定する。
授業の計画:
研究会a(3 年春)
ミクロ経済学またはゲーム理論のテキストを輪読する。前期は特
にレジュメの作り方,理論的発表のしかたについても学ぶ。 研究会b(3 年秋)
51
特 殊 科 目 研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
教授
倉沢 愛子
授業科目の内容:
研究会c・d・卒業論文(4 年)
フィールド調査を行い,ゼミ生全員が合同でひとつの卒論を制作
するが,その目的はフィールド調査の方法を学ぶとともに,共同で
1 つのものを制作することを通じてチームワークを身につけること
を学ぶことである。しかしながら論文は基本的にフィールド調査の
みならず,文献からの知識や知見をも基礎にして書くことをめざす
ため,先ず充分な文献調査を行う。トピックの選定のために必要な
文献探しや先行研究状況の把握をし,各自が発表する。トピックが
決まった段階でそれに関する基礎的な文献を幅広く読む作業を開始
する。
調査は対面形式で,口頭で質問することを原則とするが,インド
ネシア語能力の限界などを考慮し,また各ゼミ生による質問内容を
画一化させるために,調査票を使用する。5月後半からは調査票の作
成にとりかかる。その際にどのような属性の人を何名選んで話を聞
くかをまず定める。そして,解明しようと思っている問題について,
限られた原語能力でできるだけ正確な,本音に近い回答を短い表現
で聞きだすためにもっとも有効な質問表現を探し出す。
夏休みに再びインドネシアへ赴き,この質問票を使ったフィール
ド調査を10 日程度行う。(調査には倉沢も同行する)やむをえない
理由でフィールド調査に行けない場合には,少なくとも調査票作成
に参加したり,日本在住のインドネシア人とのインタビューなどに
参加する。調査許可取得の制約や,応援体勢の充実などを考え,原
則として調査地は,例年同じジャカルタの1 つの町内会を対象とし
ている。
(前年度のホームステイ地域)秋学期には調査の成果を全員
で集計して共有し,論文執筆にとりかかる。
参考書:
『ジャカルタ路地裏フィールドノート』(中央公論新社)
『インドネシア――イスラームの覚醒』(曜泉社)
『変わるバリ、変わらないバリ』(勉誠出版)
担当教員から履修者へのコメント:
他学部からの履修も認めます
成績評価方法:
平常点。フィールド調査への関与の度合い
授業科目の内容:
本研究会は,現代日本経済論が主たる対象範囲であるが,特に日
本の産業経済の実態の批判的分析と理論的検討に中心的なテーマを
置く。その際,今日の日本経済ならびに産業構造を,一方では世界
経済との関わりにおいて,他方では日本経済の歴史的展開における
現段階の到達点との関わりにおいて,位置づけ解明することに留意
したい。
テキスト(教科書):
テキスト等は第一回研究会の際に指定する。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
セット履修
教授
セット履修
引き続き,ミクロ経済学またはゲーム理論のテキストまたは論文
を輪読する。1 月に担当者と個人的に面談し,卒論のテーマを決め,
4年時の研究計画を立てる。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
研究会c・d・卒業論文(4 年)
ミクロ経済学またはゲーム理論のテキストまたは論文を輪読する。
また,夏合宿にて卒業論文の中間報告,12 月に卒業論文の3/4 報告
を行い,完成へと持って行く。
成績評価方法:
平常点
セット履修
教授
駒村 康平
授業科目の内容:
本研究会は,社会政策,社会保障制度に関する研究を行う。日本
社会は,すでに人口減少・高齢化社会に突入し,年金,医療,介護,
生活保護,福祉(児童福祉,障害者福祉および関連制度),労働保険
といった分野での改革が集中的に行われている。
本研究会では,上記の課題について,受講者の関心に応じて,2
-4つの研究チームに分けて,研究を進める。また,夏期合宿や他
大学との討論会・共同研究会などを行いたい。
テキスト(教科書):
開講時に指定する。
参考書:
・駒村康平(最新改訂版)『福祉の総合政策』創成社
・国立社会保障・人口問題研究所(編)
『社会保障制度改革 日本と
諸外国の選択』東大出版会,2005 年
・城戸喜子,駒村康平(編)
『社会保障の新たな制度設計 セーフテ
ィ・ネットからスプリング・ボードへ』慶應義塾大学出版会,2005
年
・駒村康平「大貧困社会」角川SSC、2009年
・駒村康平・菊池馨実編「希望の社会保障改革」旬報社、2009年
・駒村康平編「最低所得保障」岩波書店、2010年
・駒村康平編「年金を選択する」慶應大学出版会、2009年
授業の計画:
春学期;各自の関心テーマにそった予備研究,夏期報告会
秋学期;三田祭準備、報告会,討論会など
担当教員から履修者へのコメント:
受講者が自ら問題意識を持ち,主体的・積極的に研究会に参加す
ることを求めます。
成績評価方法:
平常点・出席,レポート・論文による。
質問・相談:
オフィスアワーを中心に随時。事前にメールにて調整
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
駒形 哲哉
授業科目の内容:
中国の動向は周知のとおり,世界の経済と安全保障に大きなイン
パクトを及ぼすようになっており,中国はもはや単なる好き嫌いで
済まされる対象ではない。中国の市場経済化と国際経済への融合が
進展するのに伴い,経済学の共通理論で分析できる部分が増えてき
ているのも事実である。だが,中国の市場経済は先行工業国とはい
ささか異なるメカニズムをもつことが徐々に認識されつつあり,ま
た,特にこの一,二年,固有の論理に立つ中国の行動が国際経済社
会を揺るがすようになっている。したがって,中国の市場経済化と
国際経済への融合が進むほど,逆に中国のもつ固有性を深く理解す
る必要が生まれている。そして,中国が国際社会でとる行動を理解
するには,その政治経済体制や国土の大きさ,多様性がもたらす様
々な背景を,歴史的過程も踏まえて理解する必要があり,相応の訓
練を要する。
ただし,当研究会の目標は「中国通」の養成ではない。現代中国
経済を題材に,現実を理解し,その理論を論理的に把握したうえで,
次にその論理を的確に表現する訓練を行うという,大学でなければ
できない能力形成を目指している。
テキスト(教科書):
研究会a(3 年春)
牧野文夫,南亮進(編)
『中国経済入門』日本評論社をまず精読す
る。
参考書:
輪読文献は非常に基礎的な内容なので,参考書を研究テーマごと
に必要に応じて適宜紹介する。
授業の計画:
研究会a(3 年春)
基本文献の輪読とビデオ学習により現代中国経済と周辺状況の基
礎的理解をかため,考え方を学ぶ。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
小室 正紀
授業科目の内容:
日本の経済思想の歴史を中心として,それと関連する思想史・経
済史・政治史・社会史・文化史についての研究を行う。指導の目標
は,各自の論文作成の過程を通じて,社会科学における歴史的な考
え方と,その楽しさを知ってもらうことである。
具体的には文献講読と論文作成指導を学習の柱とする。文献講読
では,春学期には概説的な比較的易しい文献を速読し,また秋学期
には専門研究書を取り上げ,これ等を題材に質疑応答と討議をする。
また適宜に,指定した基本的文献の読書報告を求める。論文作成に
ついては,研究の技術的な方法については講義を行い,また個々の
研究内容については個別面接の機会も設けながら指導を行う。履修
者はできるだけ早い時期に課題を決定し,文献探索・研究史の整理
を行い,関連史料を捜し,秋からはそれぞれの研究の中間発表を行
う。
なお,私自身の現在の研究領域は江戸時代から明治期までである。
この時代の研究がもっとも指導しやすいが,経済思想などを中心と
した歴史的考察であるかぎり,履修者の研究課題は必ずしもこの時
代でなくてもよい。
テキスト(教科書):
随時指定する。
参考書:
随時指定する。
研究会b(3 年秋)
夏合宿までに選択した研究テーマにもとづき,個人研究報告を行
い,期末に卒論の前段階となる「プレ卒論」を提出する。
研究会c・d・卒業論文(4 年)
春学期は3 年生の文献輪読・報告を指導するのと並行して,卒論
の準備を進め,夏合宿から卒論報告を繰り返し,卒論を仕上げる。
成績評価方法:
セット履修科目であるため通年で評価する。評価は研究会活動へ
の参加の度合い,プレ卒論・卒論の出来具合によって決定する。
質問・相談:
個別に随時応じる。
52
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
メカニズムデザインと社会的選択
セット履修
准教授
坂井 豊貴
授業科目の内容:
メカニズムデザインと社会的選択について学習する.
テキスト(教科書):
坂井豊貴(2010)『マーケットデザイン入門』ミネルヴァ書房
その他の文献は,必要に応じて適宜指定する.
参考書:
『メカニズムデザイン』ミネ
坂井豊貴・藤中裕二・若山琢磨(2008)
ルヴァ書房
Roth and Sotomayor (1990) Two-sided Matching, Cambridge Univ Press
Austin-Smith and Banks (2000) Positive Political Theory I, Univ of
Michigan Press
授業の計画:
まず書籍『マーケットデザイン入門』を読み,メカニズムデザイ
ンの初級レベルの内容を学ぶ.次に,社会的選択理論と,メカニズ
ムデザインの中級レベルの内容を学ぶ.その後に,研究内容で班分
けをして,より高度な内容を各班で学んでいく.
担当教員から履修者へのコメント:
研究会(水4)ではまず書籍『マーケットデザイン入門』で,メ
カニズムデザインの基礎事項について学んでいくが,この時点では
事前の知識はいらない.しかし,本書を超える内容のメカニズムデ
ザイン,および社会的選択理論を学ぶためには,集合論や実解析な
ど,数学の初歩的な知識が必要である.それらは同時並行的に「演
習」
(水5)で学んでいくので,研究会参加者はそれに出席すること
が求められる.
成績評価方法:
授業への貢献度およびレポートにより評価する.
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
しっかり経済学を学ぼう
セット履修
教授
櫻川 昌哉
授業科目の内容:
研究会a・b(3 年)
春は,教科書を指定して,ゼミ生が順番に発表する。マクロ経済
学のかなり水準の高い教科書を使う。秋は三田祭・インターカレッ
ジの発表会に向けて論文を作成する。
研究会c・d・卒業論文(4 年)
卒業論文の作成と発表
テキスト(教科書):
上級マクロ経済学、デビット・ローマー、日本評論社
参考書:
W.バーンスタイン『豊かさの誕生』日本経済新聞社
櫻川昌哉『経済を動かす単純な論理』光文社
授業の計画:
未定
担当教員から履修者へのコメント:
大学院レヴェルの経済学の勉強をしたいという学生を歓迎します。
それから、経済学に限らず良書に親しんでいただきたい
成績評価方法:
研究会a・b(3 年)
ゼミでの態度,発表の上手さ
研究会c・d・卒業論文(4 年)
卒論の内容
質問・相談:
ゼミ中
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
社会思想の歴史と理論
セット履修
教授
坂本 達哉
授業科目の内容:
本研究会は社会思想の歴史と理論をテーマとする。社会思想とは
人間と社会、その歴史的変化の認識をつうじて近現代社会の本質を
解明しようとする学問である。その対象とする範囲は広く内容も多
様である。少なくともルネッサンスから近代、現代にいたる主要な
欧米の思想家たちがその対象となり、加えて、福沢諭吉を代表とす
る近代日本の思想家たちも視野に入る。アプローチも多様であり、
経済学・政治学・社会学をはじめとする社会科学の発展に力点を置
くものから、哲学・文学・芸術等の関連諸分野に注目するもの、個
別思想家の伝記的研究まで色々である。本研究会の基本は、あくま
でも学生各自の自由で主体的な問題設定と研究方法を最大限に尊重
することであるが、同時に、共通の問題意識や研究手法をふまえた、
社会思想学の学問共同体が構築できればと望んでいる。
なお、今年度は担当者の事情により4年生のみとなるが、4年生
からの新規履修も歓迎する。希望者は初回の授業にかならず出席す
ること。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
塩澤 修平
授業科目の内容:
現実の経済現象を分析する手段としての理論経済学,および金融
問題の理論的分析に興味を有する学生を対象とした演習である。
53
特 殊 科 目 テキスト(教科書):
この分野には多数の教科書・入門書があるが、特定のものを教科
書として指定することはない。しかし、標準的な社会思想の通史と
しては、水田洋『新稿・社会思想小史』(ミネルヴァ書房)、山脇直
司『ヨーロッパ社会思想史』(東京大学出版会)を参照のこと。
参考書:
社会思想とは何かという観点から参考になる文献として、以下を
参照のこと。堂目卓夫『アダム・スミス』
(中公新書)、藤原保信『自
由主義の再検討』、森嶋通夫『思想としての近代経済学』、山之内靖
『マックス・ウェーバー入門』、丸山真男『日本の思想』
(以上すべて
岩波新書)。
授業の計画:
毎年、細かい内容は変わるが、基本は以下の通りである。
春学期は、社会思想の入門書、話題書、基本書の輪読による各自
の問題意識と共通基盤の確立と4年生の卒論中間報告。秋学期は、
私の基本科目講義をめぐるディスカッションと古典文献の輪読と卒
論報告。昨年度秋学期に読んだ古典は以下の通り。ウェーバー『職
業としての政治』、カント『永遠平和のために/啓蒙とは何か』、マ
ルクス、エンゲルス『共産党宣言・共産主義の諸原理』、ケインズ
「若き日の信条」「自由放任の終焉」、丸山真男『日本の思想』。
担当教員から履修者へのコメント:
卒業後に大学生活を振り返ったとき、
「学問をした」という実感と
自信を持ち続けて欲しい。研究会はその大きな助けとなるだろう。
成績評価方法:
ゼミへの貢献度、輪読・研究、卒業論文等を総合して評価する。
授業の計画:
開講時に年間スケジュールを配布する。
担当教員から履修者へのコメント:
正当な理由なく欠席をしたり,発表やレポートの提出を怠った場
合には,その後の履修を認めない。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点:出席状況および授業態度による評価(出席状況による評
価)
・その他(卒業論文)
質問・相談:
個人面接の時間を設定するが,それ以外でも,随時,質問・相談
に応じる。
取り上げる文献として,理論的分析手法の基礎を身につけるもの,
金融の実態を扱ったもの,日本経済あるいは国際経済の概要を把握
するためのものなどを予定しているが,詳しくは最初の授業時間に
指示する。
また各履修者は理論パート・金融パート・応用パートの少なくと
もひとつに所属し与えられたテーマのもとでの共同研究,ならびに
個別の研究プログラムを進めていくことが求められ,適宜個別指導
を行う。
テキスト(教科書):
授業中に配布する。
参考書:
授業中に適宜指示する。
授業の計画:
1~6. 指定テキスト講読
7~12. パート別論文報告
13~15. 個別研究報告
担当教員から履修者へのコメント:
積極的な参加意欲をもつ学生を対象とする。無断欠席は厳禁であ
る。
成績評価方法:
提出レポート,報告,授業態度ならびに卒業論文
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
准教授
杉浦 章介
授業科目の内容:
今年度のゼミナールは4年生のみとなるので、卒論指導を中心に進
めてゆきたい。ただし、春学期の前半は就職活動などによって出席
率が低下するものと予想されるので、ゼミの内容に工夫をして、出
席できる履修者の学習への意欲を高めたい。学生時代の最後の年に、
これまでで一番勉強をした、といえるような1年にしたい。
テキスト(教科書):
ゼミの初回のときに詳しく説明する。
参考書:
適宜紹介する。
授業の計画:
前期は,経済地理学の基本的文献を輪読するとともに,卒論のテ
ーマを設定できるようにする。
後期は,卒論の中間発表や個別指導を中心に進める。
担当教員から履修者へのコメント:
一生にただ一度の卒論の完成を目指して有意義な1年としてほし
い。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度)
質問・相談:
ゼミの時間中,適宜行う。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
白井 義昌
授業科目の内容:
研究会a・b(3 年)
学術論文の読解・発表そして共同研究を行っていくことにより卒
業論文作成に必要なリサーチスキルを身につける。本年も昨年にひ
きつづきFeenstra and Taylor, International Economics, Worth Publishing
を輪読教科書に用いる。
日本およびアジアの経済史・経営史
セット履修
教授
杉山 伸也
研究会c・d・卒業論文(4 年)
3 年次の準備の下に卒論作成を行う。
授業の計画:
研究会a(3 年春)
研究論文輪読(発表,レポート)(4 回)
共同研究 プレリサーチ(2 回)
研究論文輪読(発表,レポート)(4 回)
共同研究テーマと研究計画立案(4 回)
授業科目の内容:
本研究会の最終目的は,大学生活の集大成として,卒論を完成さ
せることにある。卒論は,経済史の卒論として相応しいテーマを自
分で設定し,テーマを解明するために自分で資料や研究文献をさが
し,自分で議論を組み立てていくことになる。その過程で,適宜レ
ポートの提出と口頭発表をしてもらうが,課題を十分にクリアでき
ない場合は,退会してもらうこともある。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度)
研究会b(3 年秋)
共同研究 研究計画修正(2 回)
研究論文輪読(発表,レポート)(4 回)
共同研究 中間報告(4 回)
共同研究 最終報告(2回他大学とのインターゼミを含む)
卒論プレリサーチ(3 回)
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
研究会c・d・卒業論文(4 年)
4~5月 研究計画実行報告書提出(毎週)
6~7月 卒論中間発表
研究計画建てなおしと夏休み研究計画書提出
9 月 合宿での中間報告
研究計画建てなおしと秋学期研究計画書提出
10~11月 研究計画実行
12月 卒論発表
1 月 卒論提出
成績評価方法:
出席状況および授業態度によって評価する。
教授
須田 伸一
授業科目の内容:
本研究会は,ミクロ経済学,マクロ経済学,ゲーム理論について
の専門的知識を身につけ,それを応用して現実経済を分析する能力
を養うことを目的としている。4 年生には卒業論文の指導も随時行
う。
テキスト(教科書):
テキストはゼミ開講時に指示する。
授業の計画:
ミクロ経済学またはマクロ経済学のテキストを輪読する。夏合宿
においては、三田祭論文(3年生)、卒業論文(4年生)の中間報告を
行う。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度)による評価
・卒業論文
54
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
瀬古 美喜
セット履修
セット履修
教授
武山 政直
授業科目の内容:
研究会a(3 年春)
都市における経済活動について,経済地理学をはじめとする関連
分野の調査・分析手法を学びます。特に,都市のフィールドワーク
や社会調査に基づく消費行動の分析と,問題発見のための発想法や
概念構築メソッドを実践的に学習します。
研究会b(3 年秋)
都市生活者のライフスタイルや消費行動を空間とメディアという
2 つの視点において調査分析し,商業施設や文化・アメニティー施
設の立地や空間デザイン,情報コンテンツのマーケティング戦略を
立案します。
研究会c・d・卒業論文(4 年)
都市における経済活動について,経済地理学をはじめとする関連
分野の調査・分析手法を用いて研究を行います。特に,都市生活者
のライフスタイルや消費行動を空間とメディアという2 つの視点に
おいて調査分析し,人々を都市に引き寄せる施設の立地や空間デザ
イン,情報コンテンツのマーケティング戦略へ応用を行います。
研究のスタイルとして,文献の読解をはじめ,現実の施設や都市
のフィールドワークを実施することで概念的な知識と感覚的・体験
的な知識との相互補完的な理解を促進します。
授業の計画:
研究会a(3 年春)
1) 都市生活者のライフスタイルおよび消費行動の調査と分析
2) 商業店舗や施設,文化・アメニティー施設の立地とマーケテ
ィング分析
3) モバイルメディアを利用した都市フィールドワーク
高草木 光一
授業科目の内容:
本研究会は,社会思想史,とりわけ近代ヨーロッパ社会思想史を
研究対象とする。私自身は19 世紀フランス社会思想史を専攻してい
るが,卒業論文のテーマは,各人の自発的問題意識に従って広義の
「社会思想史」から選択しうるものとする。研究会の活動は,基礎的
文献の輪読と卒業論文作成のための個人報告を柱とする。サブ・ゼ
ミの運営等については開講時に参加者と相談の上決めたい。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度)
・卒業論文
研究会b(3 年秋)
場所や地域の特性を踏まえた情報コンテンツ・サービスの企画提
案
研究会c・d・卒業論文(4 年)
本年度は下記のテーマを中心に研究活動を進めます。
1) 都市生活者のライフスタイルおよび消費行動の調査と分析
2) 商業店舗や施設,文化・アメニティー施設の立地とマーケテ
ィング分析
3) モバイルメディアを利用した都市フィールドワーク手法の開
発
4) 場所や地域の特性を踏まえた情報コンテンツ・サービスの企
画提案
5) 施設や都市空間に関連するイメージや意識の調査
6) 映像地誌の編集
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
55
特 殊 科 目 研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
教授
竹森 俊平
授業科目の内容:
現在進行中の経済危機を分析した論文を中心に、金融問題につい
ての英語の論文を輪読する。
成績評価方法:
受講者全員にテキストを発表してもらい、三年生はそのプレゼン
テーションの優劣によって成績をつける。
授業科目の内容:
本研究会では,理論経済学,計量経済学,都市経済学,公共経済
学について,ミクロ経済学とマクロ経済学に基づいた研究を行う。
春学期には,理論経済学の中でも主にミクロ経済学やマクロ経済学
の基礎を洋書を用いて固め,併せて応用経済学としての都市経済学
の教科書を輪読する予定である。秋学期には,より専門的な本や論
文の輪読を行う。3 年生は,1 年間で卒業論文のテーマを選ぶことと
なる。
テキスト(教科書):
瀬古美喜・黒田達朗訳『都市と不動産の経済学』創文社,2001 年
参考書:
主な文献として,以下のようなものを挙げておく。
・ブランシャール『マクロ経済学上・下』東洋経済新報社
・Robert S. Pindyck and Daniel L. Rubinfeld, Microeconomics, Prentice
Hall
・伴金美・中村二朗・跡田直澄『エコノメトリックス』有斐閣
・Denise DiPasquale and William C. Wheaton, Urban Economics and
Real Estate Markets, Prentice Hall, 1996
・瀬古美喜『土地と住宅の経済分析』創文社,1998 年
・藤田昌久,ポール・クルーグマン他(小出訳)
『空間経済学』東洋
経済新報社,2000 年
・佐藤泰裕・田渕隆俊・山本和博『空間経済学』有斐閣、2011年
・山田浩之(編)『交通混雑の経済分析』剄草書房,2001 年
・Robert W. Wassmered., Readingsin Urban Economics Issuesand Public
Policy, Blackwell
・Richard J. Arnott and Daniel P.McMillened., A Companion to Urban
Economics, Blackwell, 2006
授業の計画:
テキストの輪読,実際のデータを用いた実証分析,三田祭論文の
グループでの作成,卒論執筆を,総合的に行います。
担当教員から履修者へのコメント:
経済理論,現実の問題など,幅広い興味を持って,総合的な観点
で学ぶことを,希望します。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度)と 4年生は卒業論文。
セット履修
教授
関心ある研究テーマについてパートに分かれ,三田祭論文の作成を
目指す。また,適宜インゼミ等の論文報告の機会を設ける予定であ
る。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
准教授
研究会c・d・卒業論文(4 年)
本ゼミでは,教科書をもちいてミクロ経済学理論やゲーム理論の
正確な理解を目指し,また適宜,現実の経済現象を理論的に分析し
た応用的文献を読む。さらに,4 年生は1 年を通じて卒論を作成す
る。卒論は,研究会に参加したことから得た経済学の知識と自らの
具体的な関心を1つの構築物として作成するものであり,研究会活動
の目標と位置づけられる。テーマ選びの自由度は高いが,研究会を
通じて獲得した経済理論の知識の発揮が求められる。
担当教員から履修者へのコメント:
研究会a・b(3 年)
日吉のミクロ経済学初級,マクロ経済学初級の内容は踏襲する。
また,適宜,必要な授業の履修を指示する。
田中 辰雄
授業科目の内容:
情報通信産業を主として実証的に分析する。情報通信産業とは、
狭い意味では、情報(技術、知識、映画音楽などコンテンツ)と、
それを処理し通信する機器(コンピュータ、インターネット、携帯
電話など)からなり、広い意味では情報通信技術を利用する経済活
動(企業の情報投資、電子取引など)からなっている。この分野は
インターネットの急成長、企業取引の電子化、ブロードバンドの普
及、情報家電など急激な変化が続いている分野である。ここ10年
の日本経済衰退の一因はIT産業の不振にあったが、次第に日本経済
でもIT化が進み、携帯電話・ブロードバンド・情報家電などでは
復活の兆しがある。
経済理論の面から見ると、IT産業では技術革新が非常に早い・ネ
ットワークの外部性が働きやすい・限界費用が低く費用逓減が起こ
りやすいなどの特徴があり、標準的理論が当てはまりにくい。実証
的分析も、観察される現象が最近であるためデータが取りにくく、
まだ十分になされていない。逆に言えば既存の研究例が少ないので、
自分の頭で考えて仮説を考えることができる。特に、インターネッ
トや携帯電話、パソコン、映画・音楽・ゲーム・アニメなどのコン
テンツ等に関する個別知識などでは学生の方が先生より優っており、
意欲的な学生の参加を期待したい。
本研究会では理論の勉強を行いつつも、実証をメインにすえる。
データの収集は既存のデータベースが存在しないので、データの収
集自体が作業の中心のひとつとなる。国会図書館や業界団体に出か
けたり、web上の資料からプログラム(perlなど)やマニュアルで集
めるなどの作業が必要とになる。その作業を厭わない人を歓迎する。
なお、研究会参加者は三田で計量経済学中級の講義を受講すること
が望ましい。
成績評価方法:
日常の出席点・授業態度
卒論
質問・相談:
メールで随時受け付ける
研究会c・d・卒業論文(4 年)
適宜,必要な授業の履修を指示する。
成績評価方法:
研究会a・b(3 年)
本ゼミでのプレゼンテーションと宿題,三田祭論文などを通じて
総合的に判断する。
研究会c・d・卒業論文(4 年)
本ゼミでのプレゼンテーションと卒業論文などを通じて総合的に
判断する。
質問・相談:
特に制限を設けず,自由に質問を受け付ける。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
准教授
崔 在東
授業科目の内容:
本研究会では,近代化過程で人々が逢着していた様々な問題につ
いて多国の比較研究を行う。担当者の専門領域は19 世紀後半から20
世紀初頭のロシアの社会経済史であるが,関心領域はロシアに限ら
ず,ポーランドとハンガリーなどの東欧諸国,ルーマニアとブルガ
リアなどのバルカン諸国,そしてイギリス・ドイツ,フランスなど
の西欧諸国を含んでいる。なお,本研究会では韓国(朝鮮),日本,
中国なども視野に入れて,比較経済史的研究を進め,ユーラシアの
視点からヨーロッパを相対化していくような研究と議論を試みたい
と思っている。
比較研究の素材は,前近代社会の農村構造であり,また近代化の
過程でもたらされた諸変化である。具体的には「家族」,
「共同体」,
「土地」,「人口」を共通テーマとする。世代継承の基礎単位である
「家族」と「共同体」のあり方は国によって異なり,「土地改革」と
近代化過程における対応も異なる。さらに,「人口」,「エネルギー
源」,「植民と移民」,「宗教」,「農民運動」,「社会主義」,「労働運動
と労使関係」などもその射程に入る。
前近代社会から近代社会への移行は国によって非常に多様な形で
行われるが,いずれも極めて変化に満ちた興味深い過程を見せてい
る。人々がどのように変化の時代を生き延びようとしたのか,各国
の政府はどのような政策を講じていったのか,変化と相違をもたら
す原因とその結果を究明していくこと,さらには現代とのつながり
を模索することが,本研究会の基本課題となる。
研究会では,まず共通テーマの関連文献の輪読を行う。輪読文献
は,共通テーマに関連する多国の事例研究の中でピックアップし,
議論の叩き台とする。
メンバー全員に,輪読と議論などを通じて独自の研究テーマを見
つけると共に,実証的論文(三田祭論文と卒業論文)をまとめてい
くことを義務とする。
テキスト(教科書):
随時指定する。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
准教授
玉田 康成
授業科目の内容:
本研究会では理論経済学,特にミクロ経済学の専門的知識として
の習得を第一の目的とし,さらに,その考え方を様々な経済現象に
応用して検討する。従来の価格理論に加え,ゲーム理論,情報の経
済学,契約理論などを分析ツールとして獲得したことにより,経済
学はその分析対象の大幅な拡張に成功し,それは産業組織論,公共
経済学,労働経済学(人的資源管理)などの多分野に及んでいる。
そのキーワードのひとつとして,
「インセンティブ」を挙げることが
できる。広いテーマとしては,いかにして経済主体に対して適切な
インセンティブを与えるかという問題意識を設定し,経済現象に関
する議論をしていきたい。
テキスト(教科書):
授業にて指示する。
参考書:
授業にて指示する。
授業の計画:
研究会a・b(3 年)
本ゼミでは,教科書をもちいてミクロ経済学理論やゲーム理論の
正確な理解を目指し,また適宜,現実の経済現象を理論的に分析し
た応用的文献を読む。さらに,3 年生はサブゼミとパートゼミに参
加する。サブゼミは本ゼミを補完するものとして位置付け,本ゼミ
で取り扱うことのできない重要な文献を輪読する。パートゼミでは
56
文献の収集と検討を行い,データの収集や分析方法についても話し
合い計画を立てる。4 年生時は,卒業論文の作成に集中するが,内
容の中間報告をして研究発表を随時行い,それについての質疑応答
とクラス討論を実施する。
なお,研究対象とする人口・社会は現代のみでなく,戦前もしく
は近世の歴史人口でも良い。これらの人口データや統計についても
説明し,研究・分析を指導する。
テキスト(教科書):
特に指定しない。
参考書:
学生の研究テーマに沿って適宜紹介する。
授業の計画:
本研究会は、(1)3年生時春学期の人口学に関する基礎的文献(英
文)の書籍・論文の購読とサブゼミにおける人口学の文献(和文)
の購読、(2)3年生時秋学期に開催される三田祭での発表とそのため
のレポートとPowerPoint Fileの作成、(3) 3年生時夏休み前から開始
される卒論の執筆、の3つの柱からなる。また、学生諸君の手助け
のためWordを使ってのword processing, Excelを使用した表計算、お
よび発表・報告のためのPowerPoint Fileの作成方法などについての手
ほどきは、必要応じて適宜行う。より具体的な授業計画の詳細につ
いては、第1回の研究会時にシラバスを配布して説明する。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度)
卒業論文の作成と,それに関する発表をクラス内およびゼミ合宿
にて行う。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
辻村 和佑
授業科目の内容:
本研究会では,実証分析の基礎に立って,制度と経済のパフォー
マンスの問題を取り扱う。具体的には我が国の金融市場を共通の研
究テーマとして取り上げ,短期金融,債券,株式,外国為替などの
各市場のしくみと相互依存関係を経済全体との関連で考察してみた
い。個々の参加者の研究課題については,実証分析を伴うものであ
れば上記の範囲に限定しないが,具体的なテーマが設定されている
ことが不可欠である。産業構造や資金循環構造など、経済構造に着
目した分析を、とりわけ歓迎する。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度)
・卒業論文
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
准教授
津曲 正俊
授業科目の内容:
経済分析の道具である「経済理論」をじっくり学ぶと同時に、理
論の応用の仕方を習得することが,当研究会の目標である。特に本
年度は,ゲーム理論,契約理論,情報の経済学などミクロ経済学の
比較的新しい内容について基本的理解を固めると同時に、
「産業組織
論」
「行動経済学」などの応用分野の学習を通じて、理論が現実問題
の分析にどう用いられているかについても習得する。研究会は,こ
れらの学習に有用なテキストを読み議論する形式で進める。また理
論の現実の経済問題分析への応用の場としてパートごとの共同研究
を推進する予定である。同時に,卒業論文執筆のための準備もして
もらう。
テキスト(教科書):
最初の授業で指示する。
成績評価方法:
研究会への参加姿勢と卒業論文の質が主要な評価対象となる。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
教授
土居 丈朗
授業科目の内容:
本研究会は,財政金融政策をはじめとする経済政策を政治経済学
的に考える力を養うことを目的とします。主に社会保障政策,税制
改革,公共投資政策,地方分権改革,量的金融緩和政策,国債管理
政策を対象に,政治の影響を考慮しつつ経済学的にどう分析できる
かに取り組みます。特に,最近では,経済学的に専門性が高い政策
課題に直面し,高度の政治的な意思決定を伴う局面が多く,それら
を理解する上でも経済学的な素養が必要となってきています。
ちなみに,近年における経済学の潮流の中で,
「政治経済学(political
economy)」が台頭しています。これは,従来の政治の経済分析であ
った公共選択論の成果を取り入れつつも,主に次のような点でそれ
とは異なる特徴があります。まず,政治活動を行う主体は,標準的
なミクロ経済学やゲーム理論で想定している効用や利潤や利得を最
大化することを前提に,その行動を分析することです。また,現実
の政治現象を,政治過程にかかわる主体に内在する要因(目的や選
好)よりも,政治過程を取り巻く制度に伴う要因で説明する志向が
強いことです。例えば,官僚が汚職をするのは,官僚が予算やレン
トを追求する目的(関数)を持っていたり,そうした選好が強かっ
たりするという要因より,自らの効用や利得を最大化するという意
味で合理的な官僚に,汚職をする誘因を生む現行制度(予算配分の
権限や決め方など)が与えられているという要因を強調します。
本ゼミでは,春学期には,ゼミ員の関心に沿った文献を輪読し,
3年生が発表してそれに対し4年生が代表で質問しながら,皆でディ
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
寺出 道雄
授業科目の内容:
4年生について卒業論文の作成の指導をおこなう。主題は農業問
題・環境問題を中心とする。必要に応じて、文献輪読、グループ学
習、ディベート等を取り入れる。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度)
・卒業論文
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
津谷 典子
授業科目の内容:
本研究会は,人口学の主要研究領域である死亡と死因,出生,結
婚と家族・世帯,人口の年齢構造と高齢化,都市化と人口移動,ジ
ェンダーと人口問題などについて,理論的枠組と統計を使っての計
量分析の方法を学ぶことを目的とする。3 年生時の春学期は,英語
および日本語の文献を基に人口学の基礎理論を学習し,また実際の
データを使って人口統計分析の基礎を実習する。3 年生時の秋学期
は,さらに専門的な応用をめざし,各自が研究テーマを選び,既存
57
特 殊 科 目 参考書:
随時指定する。
担当教員から履修者へのコメント:
経済と社会を歴史的にアプローチする楽しさと必要性を共有する
ことと,比較史的視点と現代の視点からの積極的な問題提起と議論
を期待する。
成績評価方法:
・三田祭論文
・卒業論文
・平常点(出席状況および授業態度)
益を上げていくことが要求されます。そのために必要なツールを提
供していくのが学問としてのファイナンスの主たる役割の一つです。
一方、一般企業に目を転ずると、企業の経営者にとって投資する
事業(工場・店舗の建設、企業の買収・合併など)の選定とそのた
めの資金調達手段(増資、起債など)の選択は極めて重要な問題と
なっています。ここでも事業の収益性と失敗のリスクのバランスを
とりつつ、効率的な資金調達を行って投資を決定していくことが要
求されます。事業投資と資金調達の意思決定を支援する手法もまた
ファイナンスの研究対象です。以上述べたもの以外にもファイナン
スの研究対象は生保、損保、不動産など多岐にわたっています。
このようなファイナンスの理論とその応用を学ぶことが中妻研究
会の目的です。
テキスト(教科書):
特に指定しません。
参考書:
参考書のリストは研究会の中で随時配布します。
授業の計画:
研究会a(3 年春)
本ゼミ:
経済金融関連の時事問題を討論する。
サブゼミ:
ファイナンス理論の基礎を学ぶ。
パートゼミ:
専門分野の学習を進めて三田祭発表論文のテーマを決める。
〔夏合宿〕
三田祭発表論文の中間報告を行う。
研究会b(3 年秋)
本ゼミ:
三田祭発表論文の報告を行う。
サブゼミ:
ファイナンスに関する演習を行う。
パートゼミ:
三田祭発表に向けて,報告の準備,論文の執筆を行う。
研究会c・d・卒業論文(4 年)
卒業研究を行い論文にまとめる。
担当教員から履修者へのコメント:
ファイナンスの定量分析に関心がある人は数学とプログラミング
の勉強をしっかりと行う心積もりで研究会に参加してください。企
業の財務分析を学ぶ上では高度な数学は必要ありませんが、企業価
値などの計算で必要なのでエクセルなどの表計算ソフトの使い方は
勉強してください。当然、財務諸表の数字の意味を理解できるだけ
の会計に関する知識を身につけることも必要です。ファイナンスの
実務においても研究においても英語が堪能であることが要求されま
す。英語で卒業論文を書くぐらいのつもりでいてください。
成績評価方法:
研究会a・b(3 年)
・レポートによる評価
三田祭発表論文の完成度で学習の成果を評価します。
・平常点(出席状況および授業態度)による評価
毎週出席を取り研究会への参加状況を見ます。
研究会c・d・卒業論文(4 年)
・レポートによる評価
卒業研究論文の完成度で学習の成果を評価します。
・平常点(出席状況および授業態度)による評価
毎週出席を取り研究会への参加状況を見ます。
質問・相談:
授業内容に関する質問にはメールあるいはアポイントメントを取
っての面接で回答します。連絡方法は第1 回講義で教えます。
スカッションをして理解を深める予定です。夏休みから秋学期にか
けては,昨年度までと同様,三田祭論文や卒業論文を執筆し,その
進捗報告・指導を行うとともに,他大学とのインゼミなどの準備を
行います。
分析手法は,ミクロ経済学,マクロ経済学,計量経済学を中心に
使います。ただ,最近の経済政策は現行の財政金融制度の理解も不
可欠なので,制度を解説した文献を通じて理解を深めてゆく予定で
す。より詳細については,最初の授業で説明します。
経済分析に不慣れな3年生を中心に,サブゼミを別途開き,下記参
考書を教材としながら基礎的な能力を養います。
テキスト(教科書):
研究会の進行に合わせて紹介します。
参考書:
・土居丈朗『入門|公共経済学』日本評論社
・井堀利宏・土居丈朗『財政読本』東洋経済新報社
・土居丈朗『経済政策Ⅱ 財政金融政策』放送大学教育振興会
その他,研究会の進行に合わせて紹介します。
授業の計画:
春学期では,教科書等を用いて経済政策を政治経済学的に分析す
る基礎を身につけ,秋学期では,より高度で現実的な問題を取り上
げて具体的な調査・分析作業を進め,論文を作成することを予定し
ています。
また,4年生は,春学期・秋学期を通じて卒業論文執筆のために必
要な指導を行います。
担当教員から履修者へのコメント:
現実の経済政策について高い関心を持ち,経済学の理論を駆使し
てそれらを説明したいという強い意欲のある学生を歓迎します。専
門的な文献が英文でしか得られない場合があるため,英文を読むこ
とに抵抗を感じない学生の参加を望みます。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度)
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
セット履修
准教授
長倉 大輔
授業科目の内容:
私の専門は計量経済学、特に時系列分析と呼ばれる分野である。
時系列分析とは為替レートや株価などのように時間の経過とともに
観察されるデータ―このようなデータを時系列データという―を統
計的に分析する手法について研究する分野である。本研究会では時
系列分析の手法について学習する。教科書としてはJames D. Hamilton
(1994) Time Series Analysis を予定している。
受講者には何回か教科書の内容をプレゼンテーションしてもらう
予定である。研究会の進め方については、私が慶應義塾大学に赴任
して来た初年度という事もあるので、受講者と相談しながら決めて
いきたいと思っている。
テキスト(教科書):
James D. Hamilton (1994) Time Series Analysis
担当教員から履修者へのコメント:
数学、統計学に興味を持ち、積極的に学ぼうという意欲がある学
生を歓迎する。
成績評価方法:
発表や受講態度などを参考に総合的に判断する。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
中妻 照雄
授業科目の内容:
ファイナンスは金融機関や企業などが行う資金の運用と調達に関
する様々な問題を解決するための手法を学ぶ学問です。近年の続発
する金融危機に対する金融市場の反応を見ればわかりますが、金融
資産(株式、債券、外貨など)の保有には価格が極端に変動すると
いうリスクがつきまといます。そのため市場での資産の売買を通し
て資産運用を行う金融機関、運用会社、年金ファンド、ヘッジファ
ンドなどのプレーヤーには市場で損失を被るリスクを管理しつつ収
58
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
中村 慎助
セット履修
中山 幹夫
授業科目の内容:
ゲーム理論の基礎と応用を演習形式で学ぶ.
卒業論文については,春学期にテーマの決定のために,どのよう
な基礎的サーベイをしたかについて報告してもらう.
秋学期には数回の中間発表を経て執筆に入る.
テキスト(教科書):
中山著『社会的ゲームの理論入門』勁草書房2006年を使用する.
授業の計画:
3年生は三田祭での発表を一つの目標としてゲーム理論全般を学
ぶ.
4年生は,3年生の発表に質問,コメントをする義務がある.
卒論については,春学期はテーマ決定のための基礎的サーベイ;
秋は決定したテーマにもとづいて数回の発表を行う.
担当教員から履修者へのコメント:
ゼミでの発表は,聴いて理解できるような説明が求められる.わ
からない場合はどこがわからないかの説明が必要.ほとんどは,定
義や仮定に戻って考えることにより解決するものである.
卒論については,経済理論に関する内容であれば,とくに範囲は
限定しない.
理論分野では,オリジナルな論文を卒論とすることは容易ではな
い.
勉強した内容を講義できるレベルまで理解を深めることが必須で
ある.
誰でも思いつくような安易なタイトルを選ぶと,苦労する.
Webからの貼り付けは,原則として認めない.
必要な場合は,中間発表時にコピー元を明記し,教員の判断に従
うこと.
成績評価方法:
最近は無断欠席が増えているが,これは平常点には致命的である.
フロアからの質問や,コメントは平常点に大きく貢献する.
また,ゲーム理論a,bを履修登録しないのは,ゲーム理論をすでに
マスターしているものとみなし,大学院レベルの発表を義務付ける.
卒論に関しては,以下の少なくともひとつに該当すれば,評価は
C以上(A,B,あるいはC)とする.
1. ゲーム理論や経済理論に関する新しい命題の証明.
2. ゲーム理論や経済理論に関する専門的論文や新しい学説などの
解説や紹介.
3. ゲーム理論や経済理論およびその周辺の理論や学説のサーベイ
や展望.
4. テーマについての説得力のある発表と内容
ゲーム理論や経済理論に直接関係しないものについては,4に該当
することが必須である.
質問・相談:
随時.メールなど.
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
准教授
延近 充
授業科目の内容:
1980 年代末以降,冷戦という戦後世界を規定してきた要因が消滅
するとともに,国境を超えて移動する巨額の資金や巨大多国籍企業
の提携・合併のような世界市場の再編の動き,経済的な相互依存が
深まり一国の経済政策が他国に与える影響が大きくなって,混迷を
深める経済問題や地球環境問題などの解決のために各国間の協力の
必要性が強まる一方,政策手段は手詰りとなり活路を見出せない状
態に陥るという世界的な一大転換期にあるからである。
こうした現代資本主義が直面している諸問題の根源を明らかにす
るためには,理論的検討と現状分析を世界史的視野から行う必要が
ある。その際には,第2 次大戦後,冷戦対抗のもとで,アメリカの
主導によって構築された資本主義の復興・成長の国際政治・経済の
枠組みとその崩壊のメカニズムの分析が不可欠である。
本研究会の基本テーマは,このような問題意識から現代資本主義
の直面している諸問題を分析することにある。本年度の共通テーマ
としては,戦後の日本の経済復興・成長とそこに内在する問題点に
ついて,日米関係を基軸として考えていく。研究会員個々の研究テ
ーマとしては,環境問題や個別産業問題を含め,広く現代経済の抱
える問題に関心をもって選択し研究してもらいたいと思っている。
テキスト(教科書):
井村喜代子『現代日本経済論』有斐閣
成績評価方法:
レポートによる評価
平常点:出席状況および授業態度による評価
59
特 殊 科 目 研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
教授
難波 ちづる
授業科目の内容:
本研究会では、ヨーロッパ近現代社会史、植民地史を中心に学ん
でいく。担当者の専門領域はフランスの植民地史であるが、授業内
容はそれにとらわれず、参加者と相談のうえ、社会史、帝国主義、
植民地主義、移民問題などにかかわるテーマを一つあるいは複数設
定し、一年を通して学習していく。テーマを設定した後、三田祭で
の研究発表を目標に、文献講読、資料調査、議論等を土台とした共
同研究を行う。
三田祭発表、12月のインゼミ終了後は、各自、卒論のテーマ設
定とそれに応じた文献調査をはじめ、1年間を通して卒業論文の作
成にあたる。本研究会の研究内容は主に、ヨーロッパ近現代社会史
や植民地史ではあるが、卒論テーマとする対象国はそれにとらわれ
ない。途中経過は、定期的にゼミにおいて報告し、ゼミ員や教員と
のディスカッションを行う。
テキスト(教科書):
テーマに応じて決定する。
参考書:
随時紹介する。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度)、三田祭研究発表への貢献度、
卒業論文による評価。
授業科目の内容:
本研究会においては,理論経済学及び公共経済学を中心に基本的
な文献の輪読と各人の研究報告を行う。具体的な授業内容について
は,開講時に指定する。
成績評価方法:
平常点
経済・社会のゲーム分析
セット履修
准教授
研究会b(3 年秋)
秋学期は,経済理論の活用方法を身につけることを主な目標とし
ます。
論文執筆に取り組むことを通じ,知的生産の楽しさを実感してい
ただこうと思っています。学生一人ひとりが新たな才能を発掘して
自覚すると同時に,相互に良い刺激を与えて「自他共栄」関係を構
築していただけたらと考えています。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
長谷川 淳一
授業科目の内容:
イギリス現代史(特に戦後史)と日本の戦後史(特に都市史)を
中心に学んでいく。4 年次での卒論の作成が最終的な課題となるが,
3 年次には,その準備作業として,夏(9 月),三田祭の2 回の論文
が必須の課題として課せられる。
テキスト(教科書):
最初の授業で指定する。
参考書:
適宜,紹介する。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および授業態度)
・レポート(3 年次は,上記授業科目の内容に示した,夏,三田祭
の2回の論文)
研究会c・d・卒業論文(4 年)
4 年生は,これまでの研究を踏まえ,ビジネスや政策の「設計図」
を描けるようになることを主な目標とします。
大学生活の最後の1 年間を充実させ,経済学的な考えを血肉化し,
より良い社会人になるための準備をしていただきたいと希望してい
ます。
テキスト(教科書):
『動け!日本』小宮山宏・松島克守著 日経BP
『MOT の経営学』松島克守著 日経BP 等
参考書:
Besanko D., D. Dranove and M. Shanley, Economics of Strategy, 2nd
Edition Wiley, 1999 等
授業の計画:
研究会a(3 年春)
1. ガイダンス
2. 日本経済および世界経済の現状と問題点を把握する(4 回)
3. 戦略論に関する文献を読み,戦略策定の基礎を身につける(4
回)
4. 応用理論分析を行った論文を読み,応用理論分析の手法を身に
つける(5 回)
5. まとめ
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
准教授
廣瀬 康生
授業科目の内容:
マクロ経済分析のツールである「動学的確率的一般均衡モデル
(DSGEモデル: Dynamic Stochastic General Equilibrium Model)」を研究
対象とする。DSGEモデルは、政策の波及効果を考える上で重要とな
る経済主体の期待の役割を明示的に取り込んでいるなど、政策分析
に適した性質を有していることから、世界中の主要中央銀行や国際
機関においても近年盛んに開発・運用が行われている。
研究会では、まず、テキストの輪読を通じて「DSGEモデルとは何
か」、「DSGEモデルがなぜ必要か」といった点について理解を深め
る。その間、DSGEモデルを理解する上で必要となる経済学と数学の
知識も同時に学んでいく。次に、行列演算ソフトウェアである
MATLABを用いて、モデルの解法やシミュレーション技法を習得す
る。最終的には、参加者が自らDSGEモデルを構築し、現実のマクロ
経済分析(経済変動の要因分析や政策分析など)に活用することを
目指す。
テキスト(教科書):
加藤涼『現代マクロ経済学講義―動学的一般モデル入門』東洋経
済新報社 2006年
参考書:
適宜紹介する。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度)。
研究会b(3 年秋)
1. ガイダンス
2. 応用理論分析を行った論文を読み,応用理論分析の手法を身に
つける(6 回)
3. 三田祭論文の中間報告および最終報告(7 回)
4. まとめ
研究会c・d・卒業論文(4 年)
春学期
1. ガイダンス
2. 日本経済および世界経済の現状と問題点を把握する(4 回)
3. 戦略論に関する文献を読み,戦略策定の基礎を身につける(4
回)
4. 応用理論分析を行った論文を読み,応用理論分析の手法を身に
つける(5 回)
5. まとめ
秋学期
1. ガイダンス
2. 応用理論分析を行った論文を読み,応用理論分析の手法を身に
つける(6 回)
3. 卒業祭論文の中間報告および最終報告(7 回)
4. まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
学生一人ひとりがそれぞれの背景を大事にし,互いに異なり互い
に尊重できる存在であり続けていただきたいと思っています。
成績評価方法:
研究会a(3 年春)
平常点に基づいて成績評価を行います。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
藤田 康範
研究会b(3 年秋)
平常点および三田祭論文に基づいて成績評価を行います。
授業科目の内容:
研究会a(3 年春)
本研究会は経済政策・応用経済理論を研究分野としています。
春学期は,日本経済・世界経済に関する新聞・雑誌等の内容を理
解して平易に説明し論評する能力を養うことを主な目標とします。
各種の企業情報,研究所等が発行する雑誌の論文『経済財政白書』
等を楽しめるようになることがおおよその目安です。
私を含めて様々な背景を持つ人たちが接して知識を共有し,分業
と協業によって経済や学問に関する理解を深める場にしたいと考え
ています。
研究会c・d・卒業論文(4 年)
平常点および卒業論文に基づいて成績評価を行います。
質問・相談:
随時受け付けます。
60
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
古田 和子
セット履修
教授
穂刈 享
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
細田 衛士
授業科目の内容:
研究会a(3 年春)
環境経済学の基礎的部分を学習する。同時に,環境トピック,フ
ィールドワークなども実施する。また,夏期休暇合宿に向けてディ
ベートの準備を行う。
研究会b(3 年秋)
春学期の学習をもとに,やや環境経済学の中級のテキストを学習
する。同時に,環境トピック,インゼミ論文作成なども行う。
テキスト(教科書):
研究会a(3 年春) (予定)細田衛士編(2011)『環境経済学』ミネルヴァ
研究会b(3 年秋)
未定
参考書:
授業中随時指示する
授業の計画:
(1)テキストの輪読(春・秋)
(2)環境トピック(今週のトピック):その週に起きた環境トピ
ックのプレゼンテーションおよびQ & A(春・秋)
(3)フィールドワーク(春)
(4)ディベート(夏期休暇合宿)
(5)インゼミ(秋,予定)
(6)個人面接指導
(7)卒業論文作成(4 年生段階)
担当教員から履修者へのコメント:
ゼミ入会後に辞退する行為だけは絶対に避けてほしい。ゼミの選
択は慎重にしてほしい。
成績評価方法:
以上,授業計画に挙げた項目(1)~(7)の総合評価による
質問・相談:
適宜受ける。
研究会b(3 年秋)
秋学期には,春学期に議論したアジア経済史に関する基本文献を
踏まえて,特定のテーマに関してより専門的な検討を行う。秋学期
の課題は以下の二つである。
1) 共同研究報告書の作成
2) 個人研究テーマの設定
1)は,秋の三田祭における共同研究発表に向けて各パートが夏季
休暇中に進めて来た研究を相互に報告し,議論を重ねて,共同研究
報告書にまとめる作業を行う。論文作成の基本的な作法と同時に口
頭による研究報告の手法も習得してもらいたい。
2)は,4 年次にまとめる卒業論文に向けて,各自が研究テーマを
設定する作業である。卒論はテーマ設定が命である。自分はなぜこ
のテーマを研究したいのか,このテーマに関して従来どのような研
究成果があげられているのかを明確にして,各自の卒論研究に入っ
てもらいたい。
研究会c・d・卒業論文(4 年)
卒業論文の作成・発表。
成績評価方法:
研究会a・b(3 年)c・d(4 年)
・レポートによる評価
・平常点による評価
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
研究会(卒業論文)(4 年)
卒業論文による評価
質問・相談:
随時
セット履修
教授
前多 康男
授業科目の内容:
研究会a(3 年春)
この研究会では,マクロ経済学,および,金融経済学に関する研
究を行う。実際の経済の現状を的格に把握し,そこに経済理論を適
切に応用することによって,さまざまな政策的な課題に答えていく
61
特 殊 科 目 授業科目の内容:
ミクロ経済学およびゲーム理論についての簡単な講義と問題演習
を行う。4年生の卒業論文については基本的に個別に指導し, 中間報
告等をゼミの時間にやってもらうことになる.
参考書:
必要に応じて授業中に指示する.
成績評価方法:
授業中のプレゼンおよびレポートにより評価する.
授業科目の内容:
アジアは近年,急速な変化を遂げつつある。そうした現在のアジ
アを理解するためにも,アジア諸地域の経済的な変容過程を長いタ
イム・スパンのなかで歴史的に解明する必要性はさらに高まってい
るといえよう。本研究会では,19 世紀後半から20 世紀前半の時期を
中心とした近代におけるアジア経済史の研究を行う。
取り上げるテーマは,1)近代東アジア・東南アジアにおける社会
経済的変容過程,2)アジア域内における国際経済関係や国際分業体
制,国境を超えたヒト,モノ,カネ,情報の移動,3)アジアエネル
ギー市場や環境の歴史,4)近代アジアにおける市場の質,などで
ある。
テキスト(教科書):
・古田和子『上海ネットワークと近代東アジア』東京大学出版会,
2000年
・杉原薫『アジア間貿易の形成と構造』ミネルヴァ書房,1996 年
・古田和子「中国における市場・仲介・情報」三浦徹・岸本美緒・
関本照夫編『比較史のアジア 所有・契約・市場・公正』東京大学
出版会,2004年
・古田和子・牛島利明「情報・信頼・市場の質」『社会経済史学』
76-3(2011年)
参考書:
授業のなかで詳しく紹介します。
授業の計画:
研究会a(3 年春)
アジア経済史に関する基本文献を読みながら,そのディスカッシ
ョンを通して,アジア経済史研究の基本的な枠組みおよび学会にお
ける研究動向をゼミのメンバー全員が共有することを目的としたい。
質問・相談:
ゼミについて質問があれば、気楽にマッケンジーにメールで連絡
下さい。メールアドレスは[email protected]
ことを目的とする。春学期は,テキストの輪読を行い,経済学の基
礎を学習る。
研究会b(3 年秋)
秋学期は,日経ストックリーグへの参加のための準備を行う。3
年生をグループに分け,グループ毎に投資戦略についての討議を行
う。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
研究会c・d・卒業論文(4 年)
経済の諸問題に,既存の経済理論に捕われない自由な発想をもっ
て,政策的な提言を行う卒業論文の作成を行う。作成過程について
の報告を順次行い,討論を行う。
テキスト(教科書):
研究会a(3 年春)
最初の授業で指定する。
セット履修
教授
丸山 徹
准教授
宮内 環
授業科目の内容:
経済理論の基礎的学習
成績評価方法:
平常点・卒業論文
研究会b(3 年秋)
使用しない。
参考書:
研究会a(3 年春)
最初の授業で指定する。
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
授業科目の内容:
「市場の数量分析」
当研究会では「市場の数量分析」の方法を実際の分析事例にそく
して学ぶ。具体的な分析事例で明らかにされようとしている問題の
所在,その分析のために要請される理論構成,そして適切な分析方
法の選択,さらにこうした「市場の数量分析」の意義について,議
論を集中して行う。今年度は市場の数量分析,および計量経済学的
方法の基礎的な文献の輪読を中心に,数量分析の方法の基礎を固め
る。さらに研究会参加者は自らの研究テーマを選び,その研究報告
も併せて行う。
テキスト(教科書):
研究会参加の学生諸君と相談の上決める。
参考書:
計量経済学的方法の基礎;
・小尾恵一郎『計量経済学入門』日本評論社,1972 年
・小尾恵一郎『統計学』筑摩書房
市場の数量分析とその意義;
・小尾恵一郎・宮内環『労働市場の順位均衡』東洋経済新報社,
1998 年
・辻村江太郎『経済政策論』筑摩書房,1977 年
・辻村江太郎『計量経済学』岩波全書
計量経済学の方法論;
初級;
・Kennedy, P., A Guide to Econometrics, MIT Press, 1988
中級;
・Greene, W. H., Econometric Analysis, 3rd. ed., Prentice Hall, 1997
・Gujarati, D. N., Basic Econometrics, 3rd. ed., McGraw Hill, 1998
上級;
・Griliches Z. and M. D. Intriligator eds, Handbook of Econometrics, vol.
1-3, Essevier, 1994-96
・Engle R. F. and D. L. McFadden eds, Handbook of Econometrics, vol.
4, 5, Essevier, 1994-98
・Juud, K., Numerical Methods in Economics, MIT Press, 1998
・White, H., Esitmation, Inference and Specification Analysis, Cambridge
University Press, 1996
担当教員から履修者へのコメント:
履修者諸君は,当研究会活動を通じて,検証可能な仮説の設定と,
当該仮説を検証するために適切な観測方法の選択という,科学の基
本的な研究作法について学んでほしい。
なお,
『社会科学基礎論a,b』は3 年時に,
『計量経済学上級a,b』
は卒業までに,各々履習すること。
成績評価方法:
成績の評価は研究会における報告を勘案して行う。
質問・相談:
研究会の最初の時間にオフィス・アワーについて連絡する。
研究会b(3 年秋)
使用しない。
授業の計画:
研究会a(3 年春)
テキストの輪読を順次行う。
研究会b(3 年秋)
グループ毎の発表を順次行う。
研究会c・d・卒業論文(4 年)
卒業論文の中間報告を順次行う。
担当教員から履修者へのコメント:
自分で自ら学習する姿勢が大切である。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度)
質問・相談:
E メールで受け付ける。必要に応じて面談も行う。
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
教授 マッケンジー, コリン R.
セット履修
授業科目の内容:
本研究会では外国と比較しながら日本経済の実証分析を行う。
2011 年度には、4年生しかいない予定である。4年生の主な活動は
卒業論文執筆である。そのために、ゼミにおいて、論文の書き方や
実証研究のやりかたなのについて指導する。卒業論文の進捗状況に
ついて定期的に報告することになる。
テキスト(教科書):
特になし。
参考書:
EViews について
・松浦克己・マッケンジー・コリン『EViews による計量経済学入
門』東洋経済新報社,2005 年
・滝川好夫・前田洋樹『EViews で計量経済学入門』日本評論社,
2004年
授業の計画:
春学期第1 回
マッケンジーゼミで何をやるか。何を注意すべか
春学期第2 回―第15 回+秋学期第1回ー第15回
卒業論文についての報告・指導など
担当教員から履修者へのコメント:
ゼミ中,携帯の使用と私語は禁止。
成績評価方法:
成績は出席状況、報告、ゼミへの参加、卒業論文による。各学期
に無断欠席を3回以上となると、自動的に不合格とする。報告の日
に無断欠席すると、自動的に不合格とする。
62
成績評価方法:
3年生は平常点、三田祭用論文の作成と発表、4年生は平常点と卒
業論文で評価する。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
柳沢 遊
授業科目の内容:
本研究会では,今年も20世紀前半の日本と東アジア諸地域の経済・
社会を対象とする実証研究を行う。今年度は,
「20世紀の日本経済・
日本社会」を年間テーマとし,1930~50年代の都市商店街の形成,
戦争経験,戦後改革,都市型生活様式の普及,失業者の生活,中小
商工業金融,高度経済成長の開始,受験体制のなかのこどもたちな
どについて,1980~90年代の研究の到達点を把握し,論点を整理し
ていきたい。本ゼミで使用する文献は,大門正克ほか編『高度成長
の時代1 復興と離陸』大月書店、2010年である。サブゼミで使用す
る文献は、武田晴人『高度成長』岩波新書、2008年である。
卒業論文のテーマについては,20世紀の日本とアジア諸地域に関
する内容である限り自由に設定しうるが,4年の学年末には400 字で
80~100枚の卒業論文の提出が義務づけられている。
テキスト(教科書):
・大門正克ほか編『高度成長の時代1 復興と離陸』大月書店、2010
年。
・武田晴人『高度成長』岩波新書、2008年。
参考書:
・大門正克ほか編『高度成長の時代2 過熱と揺らぎ』大月書店、
2010年。
その他、適宜参考文献リストを配布する。
授業の計画:
・4~6月期はテキストの輪読を中心に,参加者のディスカッション
能力を向上させる。
・7~10月期は,三田祭企画への取り組みを学生主導で行い,調査・
研究手法を向上させる。
・10~1月期は,三田祭での研究発表をふまえて,各自卒業論文に取
り組む。
サブゼミは、金曜5限を予定している。
担当教員から履修者へのコメント:
毎回出席し,1つでいいから,疑問点を提出してください。他大学
ゼミ(法政大学・立教大学など)との交流に意欲的に取り組んでく
ださい。1週間に1回は,図書館に入って,卒論にかかわる文献・資
料を探索し,読みましょう。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度)
卒業論文を納得いく形で執筆できるかどうかが,柳沢研究会卒業
のあかしです。しっかりした卒論を,同期生や先輩のはげましのな
かで,書きあげて卒業しましょう。
質問・相談:
火曜日の昼休み・夕刻以降は,できるだけ,質問や相談に応じる
つもりです。
セット履修
教授
山田 篤裕
授業科目の内容:
この研究会では社会政策(労働政策および社会保障)の政策効果
について,経済学の枠組を活用し実証的に分析することを目的とし
ます。
現在,日本の社会政策は大きな課題に直面しています。たとえば
日本の社会保障の規模は経済(国民所得)の24 %ですが,この財源
の大部分は現役世代によって支えられています。一方,現役世代へ
の社会保障給付はわずかです。
また日本はアメリカに次いで貧困率が高く,所得格差が大きくな
っています。さらに長時間働いても経済的に自立できない人々が多
く存在しています。正社員と非正社員間で賃金,解雇のしやすさ,
訓練機会,社会保険加入などで格差がありますが,非正社員比率は
1990 年代から急激に増加しています。
上記以外にも,日本の社会政策は現在さまざまな課題に直面して
います。本研究会では,こうしたさまざまな課題を学生の関心に沿
って取り上げ,既存の社会政策の効果を検証していきます。
テキスト(教科書):
履修者の関心テーマに応じ,適宜指定します。
参考書:
履修者の関心テーマに応じ,適宜指定します。
授業の計画:
春学期
1. 基本文献の輪読
2. 文献・データ検索の習得
3. プレゼンテーション技法の習得
4. 共同論文(3 年)・卒業論文(4 年)の企画・作成
5. 各論文中間報告
秋学期
1. 基本文献の輪読
2. 共同論文(3 年)・卒業論文(4 年)の作成
3. 卒業論文研究計画の作成(4 年)
4. 各論文最終報告
担当教員から履修者へのコメント:
最も身近な政策でありながら,社会保障,社会保障制度の基盤に
ある雇用,そして労働政策について研究する機会は限られています。
研究者の層もわが国では厚いとはいえません。その意味でまだ未開
拓のさまざまな研究テーマが豊富にあり,その未開拓の領域に挑ん
でほしいと思っています。さらにこの研究会がたんなる応用経済学
の一分野としての政策研究にとどまらず,
「良き生」について考え直
すきっかけとなれば,と願っています。
成績評価方法:
平常点(議論への貢献,レポート,共同研究,卒業論文等の総合
的評価)
質問・相談:
教育支援システム(keio.jp)の掲示板,メール,授業の前後に随
時応じます。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
准教授
矢野 久
授業科目の内容:
・研究会
春学期は社会史の基礎的文献を読む。日本語と英語文献を同時並
行的に輪読形式で読む。今年度は「社会史の研究方法」にテーマを
絞って英・独・仏各国の社会史研究の方法を探る。
秋学期はこの作業の中から統一テーマを析出し、それに即した報
告を中心に研究会を運営し、三田祭に際して発表するための論文作
成を行う。
・卒業論文(4年生)
チュートリアル方式で卒論の指導を行う。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
吉野 直行
授業科目の内容:
研究会a(3 年春)
経済のさまざまな指標を見て,現実の経済の動きと経済理論の関
係を勉強する。
63
特 殊 科 目 研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
研究会b(3 年秋)
データを集めた計量分析を金融・財政政策に応用し,具体的な計
量手法を勉強する。
研究プロジェクトa(誘導展開型) 2 単位(春学期)
研究プロジェクトb(誘導展開型) 2 単位(秋学期)
研究会c・d・卒業論文(4 年)
春学期は経済指標の分析力を高めること,いくつかのパートに分
かれた実証分析を行う。
秋学期は各自が選んだテーマの卒業論文に向けた勉強を進める。
参考書:
演習の中で指示する。
授業の計画:
研究会a(3 年春
毎回,経済指標の動きを勉強する。為替,金利,マネーサプライ,
経常収支,外貨準備,失業率,稼働率,設備投資動向,消費動向,
財政バランスなどの動きを,日本・米国・欧州・アジアのデータで
比較し,マクロ経済理論を用いた説明を試みる。春学期の輪読では,
(i) 国際経済(Exchange Rates and International Finance)
(ii) 計量経済(Econometrics, Stock and Watson)
(iii)ファイナンス(Financial Economics, Cutbertsow)
などを用いた基礎的な学習を行う。
「都市・建築たいする空間意識 ― 街、建築物のなかに現れる日本
人、ヨーロッパ人の美意識を求めて― 」
名誉教授 伊藤 行雄
セット履修
授業科目の内容:
最近は、日本の近代的な建築のなかに、芦原義信氏が指摘するよ
うに、
「内から眺める風景」としての「坪庭」のような空間を取り込
んだ建物が増えてきている。塀で囲まれた庭を家のなかから見る風
景、すなわち「内から眺める庭の風景」はあくまでも敷地内を完結
的な世界として捉え、そこには外部の空間とか公共性への配慮がみ
られない。しかしこうした日本的な「うち」から見る世界を日本の
近代建築のなかにデザインとして取り入れられているのをみると、
日本人にはある種の心の安らぎを覚える瞬間がある。画一化した高
層ビルが多くなった時代、日本人が本来もっている内」と「外」と
の境界の曖昧な空間意識は、近代的な都市生活の深層部分でも見え
隠れしていると思われる。マンションでも各戸の入り口に門扉がつ
けたり、床の間があり、堀炬燵があったりする。遣り水のようなせ
せらぎや築山をマンションの庭園に取り入れるなど、モダンな空間
のなかに日本人の美意識が反映するようなデザインが至るところに
工夫されるようになってきた。旧市街を頑なに守るヨーロッパの古
い都市と、日々新たに変貌していく東京の様相などを、このでは、
ヨーロッパと日本の都市、建築、さらに空間意識の相違を手がかり
として日本ヨーロッパの文化を比較しながら、これにまつわるさま
ざまな問題点を、都市や建築のデザインなど、ときには文学作品な
どの例を用いて、分析していく予定である。
研究会は参加者の発表や討論によって進められる。同時にレジュ
メの作成の方法、発表の基礎的なトレーニングを行う。6月から各
自研究発表のテーマを考えて秋には研究発表の実施を行う。そのほ
かレジュメ発表、研究発表の準備の方法の指導も行う予定。
テキスト(教科書):
テーマによって各自のテキストが違うので、計画書作成段階で話
し合う。
参考書:
テキスト・参考書
参加者のテーマに応じた参考書を早い段階で50冊ほど検索して、
それぞれの論文で取り上げる内容に直結した文献を使用する(以下
の授業計画を参考にすること)
1,2年次で「情報リタラシー教育」を受けていない履修者は至
急受講すること。
授業の計画:
4月の早い段階で[自発展開型]と同様に「研究の背景と目的」
(8
00字程度)
「研究の方法」(800字程度)「予想される成果」(40
0字程度)を提出すること。
1)参加者の参考文献リストの作成を行なう。
2)前期では参加者はそれぞれの収集した文献のリストを作成し
た上で、毎週文献についてのレジュメ発表を行ないながら、文献の
まとめ方、記録の取り方などの練習を行う。またその間に仮の目次
作成も前期中に行なう。
3)9月の中間発表の準備は夏休み中に行なうよう数回指導日を
設定する予定。
5)秋学期では文献(1次文献)を踏まえて、必要に応じて現地
調査を行なうこと。
6)論文の構成、註の付け方、引用図版の許諾権に関する問題な
どを話しあう。
7)最終成果発表に向けて11月には目次を再度作成。章や節ご
との整合性を確認する作業を行なう。12月初旬より執筆ができる
ように個人指導を行なう予定。
担当教員から履修者へのコメント:
3,4年の授業であるため、ゼミ以外の時間を有効に使い、1年
間で30000字以上の論文を書くという強い意志をもつことが大
切である。
日吉時代に[自由研究セミナー」や小人数セミナーを履修し、また
テーマに関係した総合教育科目などを多く学んだ学生で、テーマの
基礎部分を自分なりに習得してきた積極的な学生の参加を期待して
いる。
研究会b(3 年秋)
秋学期には,各パートに分かれて,計量分析手法を用いながら,
三田祭論文を作成する。テーマとしては,(i)日本の為替変動の現
状とその要因分析,(ii)アジア各国の資金フローの変化とその要因
分析,(iii)資産価格の変動(株価・地価の変動),(iv)財政赤字の
現状とマクロ経済効果,(v)日本の地域経済の動向と地域間格差な
どである。
研究会c・d・卒業論文(4 年)
毎回,経済指標の動きを勉強する。為替,金利,マネーサプライ,
経常収支,外貨準備,失業率,稼働率,設備投資動向,消費動向,
財政バランスなどの動きを,日本・米国・欧州・アジアのデータで
比較し,マクロ経済理論を用いた説明を試みる。春学期輪読では,
(i) 国際経済(Exchange Rates and International Finance)
(ii) 計量経済(Introduction to Econometrics, Stock and Watson)
(iii)ファイナンス(Financial Economics, Brian Kettell)
などを用いた基礎的な学習を行う。さらに,各自の卒業論文のテ
ーマに沿って,演習を行う。テーマとしては,(i)財務諸表による
日米の銀行行動の比較,
(ii)資金の地域配分と政治力,
(iii)不動産
証券化,(iv)金融政策の波及経路,(v)日米の株価の変動要因分
析,
(vi)銀行行動の計量分析などであり,卒業論文の進捗に応じて
発表を行い,コメントを受けながら,論文を書き進める。
成績評価方法:
平常点と論文
質問・相談:
ゼミの中で質問を受け付ける。
研究会a(3年) 2 単位(春学期)
研究会c(4年) 2 単位(春学期)
研究会b(3年) 2 単位(秋学期)
研究会d(4年) 2 単位(秋学期)
研究会(卒業論文) 4 単位(通年)
セット履修
教授
渡邊 幸男
授業科目の内容:
本研究会の中心テーマは,工業経済論,中小企業論,日本経済論
の3者あるいはこれらが交錯する場にあるといえよう。現代資本主義
論の理論の学習と現状の日本経済についての批判的理解のための学
習とを,できうる限り同時並行的に行いたい。
そのためにも,夏休みを中心とした3 年生ゼミ員による共同実態
調査は不可欠であると考えている。
成績評価方法:
研究会での各自の活動状況を通して、評価を行う。卒業論文につ
いては、提出された論文をもとに評価する。
64
担当教員から履修者へのコメント:
・特に予備知識は必要ありません。
・積極的な関心のある学生の参加を期待します。
成績評価方法:
・レポート(春1回・秋1回)(25%×2)
・出席(25%)
・授業への参加(発言など)(25%)
質問・相談:
第一回目の授業時に指示します。
成績評価方法:
研究プロジェクトの方法に従う。出席、発表内容、論文の準備状
況、完成した論文の内容と構成など総合的に判断する。
質問・相談:
あらかじめ約束して、来往舎にて質問を受ける。
研究プロジェクトa(誘導展開型) 2 単位(春学期)
研究プロジェクトb(誘導展開型) 2 単位(秋学期)
研究プロジェクトC
授業科目の内容:
「地域開発」、
「地域振興」に関するテーマの中から,
「都市問題」、
各人が興味を持つ主題を選び,研究する場を提供する目的で開講す
る。
テキスト(教科書):
(1)論文で取り上げる内容に直結する内容,及び(2)研究技法
を習得するために必要な内容,の2点から選択した書籍を個々の学生
に合わせて指定する。
参考書:
個人の研究テーマに関連する文献を個別に指定する。論文を一本
書くにあたっては,各テーマについて資料について最低限30冊から
50冊程度が必要になると認識されたい。
授業の計画:
前期は,
(1)研究技法についてトレーニングを行うとともに,
(2)
各自の学問的興味を考慮に入れた専門書を購読,発表を行い,参加
者で討論する期間とする。前期末までには論文執筆にあたっての詳
細な計画を立案し,先行研究についての文献レビューを完了させる。
夏休み以降は,各自の進捗状況の報告を数回行った上で討論を行
い,その内容を反映した論文の完成を目指す。
担当教員から履修者へのコメント:
研究プロジェクトは一年で論文を執筆することを求める科目であ
る。一年で論文を完成させるためには,履修者に都市や地域に対し
て明確な問題意識を持っていることが必要とされる。そのような意
識を持つ積極的な学生の参加を期待している。
成績評価方法:
授業に対する貢献度(出席,発表内容,等)を勘案して行う。
質問・相談:
メールで行う。
教授 鈴木 晃仁
准教授 伊藤 幹夫
准教授 工藤 多香子
専任講師 光田 達矢
授業科目の内容:
研究プロジェクトCは誘導展開型および自発展開型研究プロジェ
クトに参加する学生が必ず履修しなければならない授業科目です。
研究プロジェクトCを単独で履修することはできません。この授業
科目は研究プロジェクトのコーディネーター4名が共同で担当し、
主な内容は論文執筆のための講習会、中間報告会そして最終報告会
などです。時間割上は週1回開講されることになっていますが、実
際には年に数回の講習会・報告会において集中的に活動します。
テキスト(教科書):
河野哲也著 『レポート・論文の書き方入門』 第3版 慶應義塾
大学出版 2002年
参考書:
Kate L. Turabian, A Manual for Writers of Research Papers, Theses, and
Dissertations: Chicago Style for Students and Researchers, 7th ed.,
Chicago and London:The University of Chicago Press, 2007.
授業の計画:
詳細なスケジュールは最初の説明会でお知らせします。およその
年間計画は次のとおりです。
5月 説明会・講習会
7月 アウトライン報告会
10月 中間報告会
11月 講習会
1月 論文提出
2月 最終報告会
成績評価方法:
講習会・報告会への出席、発表内容、参加態度、および提出され
た論文が論文としての体裁を十分に備えているかどうか、などを総
合的に評価します。
質問・相談:
コーディネーター宛(kpro@ml.keio.jp)のメールを随時、受け付
けます。
研究プロジェクトa(誘導展開型) 2 単位(春学期)
研究プロジェクトb(誘導展開型) 2 単位(秋学期)
「ユダヤ人問題」
―その歴史と特質―
セット履修
教授
2 単位(通年)
羽田 功
授業科目の内容:
「ユダヤ人問題」とは何か、すなわちホロコースト、パレスチナ
問題、ユダヤ人の経済活動、ユダヤ系知識人・文化人・芸術家の活
躍など、ユダヤ人についてはさまざまな角度からの関心が寄せられ、
多くのことが語られてきているが、これらに通底する問題の特質は
何であるのか、またそれらはどのような歴史的経緯を通じて形成さ
れてきたのか、については意外と知られていません。そこでこのセ
ミナーでは、古代から現代にいたるユダヤ人問題の歴史を概観する
ことで、多様な相貌を見せる「ユダヤ人問題」のあり方の基本を知り、
この問題が持つ現代的な意味を探っていきます。
テキスト(教科書):
プリントを予定
参考書:
第一回目にリストを配布する予定(以後、適宜指示をします)
授業の計画:
・春学期はユダヤ古代からキリスト教ヨーロッパ中世までのユダヤ
人問題の特質について学んでいきます。併せて春学期提出レポート
の作成に関する指導を行います。
・秋学期は近世、近代に焦点を合わせて西ヨーロッパ、中央ヨーロ
ッパ、東ヨーロッパ・ロシアにおけるユダヤ人問題の展開と相互の
関係性を探っていきます。また、年度末の最終レポート作成の指導
も行います。
・映像資料などを活用したいので、進捗状況によっては補講などを
行う場合もあります。
MICROECONOMICS(PCP)
2 単位(春学期)
教授
穂刈 享
授業科目の内容:
This course covers the basics and some applications of microeconomic
theory at an intermediate level.
Prerequisites: Introductory Microeconomics.
(International students must take an entrance exam to this course.
Please consult the PCP office for the time and location.)
テキスト(教科書):
D. Kreps (2004) Microeconomics for Managers, Norton. ISBN:
0-393-97678-5
授業の計画:
・ Supply and demand (1): tariffs and quotas
・ Supply and demand (2): price supports
・ Risk aversion and expected utility
・ Insurance markets
・ Securitization
・ Double marginalization
65
特 殊 科 目 「都市」と「地域」に関する問題について学問的に考える
准教授 長田 進
セット履修
Week 6 : Legal origin and evolution : A historical perspective
Week 7 : Legal transplantation
Week 8 : Law and labor 1
Week 9 : Law and labor 2
Week 10 : Law and innovation 1
Week 11 : Law and innovation 2
Week 12 : Law and innovation 3
Week 13 : Law and globalization
Week 14 : Law and economic growth
Week 15 : Judicial reform
成績評価方法:
Presentation, writing assignment, attendance&class participation
・ Price discrimination
・ Externalities
・ Consumer behavior
・ Competitive firms
・ Strategic behavior
・ Hidden information
・ Hidden action
・ Repeated transactions
成績評価方法:
Problems sets (20 %), class performance (10 %) and the final exam
(70%).
MACROECONOMICS(PCP)
2 単位(春学期)
准教授 白井 義昌
LAW AND ECONOMICS(PCP)
授業科目の内容:
We review principles and topics in macroeconomics. The final aim of
the course for each student is to conduct a case study of macroeconomic
problem.
Evaluation will be made based on the results of weekly quiz and the
case study presentations.
A detailed plan for this lecture will be announced in the first day of the
course so that students must not miss the first class.
テキスト(教科書):
Abel, Bernanke and Croushore, Macroeconomics, 6th edition, Pearson.
授業の計画:
1. Introduction to Macroeconomics
2. The Measurement and Structure of the National Economy
3. Productivity, Output, and Employment
4. Consumption, Saving, and Investment
5. Saving and Investment in the Open Economy
6. Long-Run Economic Growth
7. The Asset Market, Money, and Prices
8. Business Cycles
9. The IS-LM/AD-AS model: A General Framework for Macroeconomic
Analysis
10. Classical Business Cycle Analysis: Market-Clearing Macroeconomics
11. Keynesianism: The Macroeconomics of Wage and Price Rigidity
12. Unemployment and Inflation
13. Exchange Rates, Business Cycles, and Macroeconomics Policy in the
Open Economy
14. Case Study Presentation
15. Case Study Presentation
成績評価方法:
Weekly quiz and a final case study presentation.
2 単位(春学期)
教授 木村 福成
授業科目の内容:
This lecture examines key issues and principles in law and economy.
We will demonstrate economic interpretation of law and organization,
particularly from the viewpoint of ratonality and efficiency. Transaction
cost argument and cost-benefit analysis will also be introduced as key
economic logic supporting law and organization. Rights, torts and crimes,
contracts, insurance, and governance will be discussed.
テキスト(教科書):
・ Wittman, Donald. (2006) Economic Foundations of Law and
Organization. Cambridge: Cambridge University Press.
参考書:
To be informed in class.
授業の計画:
The class includes concise lectures, students’ presentations, and
discussions. The following topics and others are covered:
1. Economic fundamentals: rationality and efficiency
2. Transaction costs and the Coase Theorem
3. Cost-benefic analysis
4. Rights
5. Torts and crimes: liability rules
6. Contracts
7. Insurance
8. Governance
成績評価方法:
・レポートによる評価 Writing Assignment(Twice in a semester; 40 %)
・平常点:出席状況および授業態度による評価 Attendance & Class
Participation(Including presentation and discussion in class; 60 %)
質問・相談:
Contact me at [email protected]
ENVIRONMENTAL LAW AND ECONOMY(PCP)
2 単位(春学期特定期間集中)
講師 高村 ゆかり
INTRODUCTION TO LAW AND ECONOMICS(PC
P) 2 単位(秋学期)
- From the perspective of Comparative Institutional Analysis 特別招聘教授 鶴 光太郎
授業科目の内容:
Law is essential for preventing environmental damage as well as for
improving environmental quality. However, the law disregarding
economic principles could make our economy disordered and could make
it even impossible to achieve our goal for protecting the environment. On
the other hand, any economic activity cannot ignore legal rules related to
the activity. This course aims at studying environmental law including
international environmental law, especially focusing on interrelationship
between environmental law and economy. The main topics of the course
are as follows:
1. Environmental Law: Its Origin and Developments
Environmental law is a body of public regulations intended for
combating against environmental pollution and adverse impacts on the
environment due to expansion and developments of economic activities.
The course deals with the history of environmental law, considering
historic developments of economic activities.
2. Fundamental Concepts and Principles of Environmental Law
Environmental law in each country has been evolving, influenced by
policy coordination and environmental regulation at international level,
and it has developed common fundamental concepts and principles, which
授業科目の内容:
This cource provides an introduction to law and economics but more
emphasizes the perspective of comparative institutional analysis,
compared with the standard textbook of this area (e. g. Cooter and Ulen).
The first seven sessions of the course deal with the role of legal
institutions in the economic system of a nation. Then, we move to the role
of law in each subsystem, like labor and innovation system. We also
discuss the relationship between law and globalization or economic
growth. Finaly, we consider judicial reform from an economist’s view..
Preliminary Readings
La Porta, R., F. Lopez-de Silanes and A. Shleifer (2008), “The
Economics Consequences of Legal Origins”, Journal of Economic
Literature 46 (2), pp285-332
授業の計画:
Week 1 : Guidance
Week 2 : Economics with and without Law : What are institutions?
Week 3 : Legal institutions and economics : LLSV approach
Week 4 : Private ordering
Week 5 : Does legal origin matter?
66
EU COMPETITION LAW(PCP)
INTRODUCTION TO FINANCE(PCP) 2 単位
(秋学期)
教授 前多 康男
講師 尾張 圭太
2 単位(秋学期)
講師 市川 芳治
授業科目の内容:
The course provides a modern portfolio theory and a basic option
pricing theory. First, we prepare mathematical preliminaries. In particular,
we deal with a basic concept of a probability theory. Second, we study a
modern portfolio theory. Topics covered in this section include the meanvariance portfolio analysis, the CAPM. Finally, a basic theory of option
pricing models is discussed by dealing with one-period binomial option
pricing models. Especially, we study meanings of important terms, for
example arbitrage, hedging, martingale probability and so on. The course
also covers the presentation of Mathematica implementation of the model
used in Finance.To register this class,basic knowledge about
microeconomics is required.
テキスト(教科書):
To be announced in class.
参考書:
To be announced in class.
授業の計画:
The following topics are covered:
1. Randomness and random variable
2. Expectation and variance
3. Return and risk
4. Mean-variance portfolio analysis
5. CAPM
6. Introduction to option pricing
7. Hedging and arbitrage (one-period binomial model)
8. Martingale probability
9. Introduction to Mathematica
10. Implementing mean-variance model by Mathematica
11. Implementing numerical option pricing models by Mathematica
授業科目の内容:
Course Description:
This class is an introduction of EU competition law, which is one of the
key areas of the EU. EU competition law and US antitrust law are twinpillars in the world competition law and both have its own unique
features, influenced by various economic theories.
The lecture will be composed of the presentations on the text by
students and various inputs by the lecturer. The course will mainly focus
on case study.
In practice, economic evidence through economic consultants is
facilitated in EU courts. Students will be informed of the real case
experience throughout the lecture.
Each week, at the beginning of the class, students take turns presenting
the summary and the topics from each chapter of the text. Students who
are not presenting that week are expected to participate in others’
presentations by asking questions and making comments.
Evaluation is 50% by class participation/presentations and 50% by final
examination.
Learning Objectives:
Students should get a clear understanding of:
1. Basic framework of EU competition law
2. Leading principles and cases of EU competition law
Students should acquire the ability to explain:
1. Practical importance of the understanding of EU competition law
2. Relationships between law and economics in EU competition law
Teaching Methodology:
1. Presentations prepared by each student on assigned chapter of the
text
67
特 殊 科 目 2. In-class discussions (legal texts, case law) with lectures supported
by ppt presentations
3. Group work on assigned cases
テキスト(教科書):
Course Materials:
Giorgio Monti, EC Competition Law, Cambridge University Press,
2007
参考書:
『 EU 法 実 務 篇 』 庄 司 克 宏 編 岩 波 書 店 2008 年 ISBN:
978-4-00-028047-1 C3032
授業の計画:
Topics covered:
1 Competition law: policy perspectives
2 The core values of EC competition law in flux
3 Economics and competition law
4 Competition law and public policy
5 Market power
6 Abuse of a dominant position: anticompetitive exclusion
7 Abuse of a dominant position: from competition policy to sectorspecific regulation
8 Merger policy
9 Oligopoly markets
10 Distribution agreements
11 Institutions: who enforces competition law?
12 Competition law and liberalisation
13 Case Studies (1)
14 Case Studeis (2)
15 Case Studies (3); Conclusions
担当教員から履修者へのコメント:
出席者によるプレゼンテーション、議論、教員による論点の深堀
り、という三段階で進めていくことを考えております。
成績評価方法:
Evaluation is 50% by class participation/presentations and 50% by final
examination.
constitute pillars of its legal system. The lecture deals with some of such
concepts and principles, including sustainable development, polluter-pays
principle (PPP) and precautionary principle.
3. Instruments Aiming at Environmental Protection
Environmental law makes use of various instruments in order to
achieve its goal for environmental protection. In addition to traditional
"command and control", we examine economic instruments, such as
emissions trading, environmental tax and subsidies, which have received
more and more attention recently.
4. Climate Change as Case Study
Climate change law is a showcase where we see a number of examples
of practical application of principles and policy instruments. Studying
history and structure of the United Nations Framework Convention on
Climate Change and the Kyoto Protocol, the lecture examines how these
two climate agreements and national regulations implementing these
agreements apply principles and policy instruments actually.
5. Environmental damage, liability and responsibility
The lecture surveys legal rules on liability and responsibility for
environmental damage caused by activities of economic actors.
6. International business activities and environmental law
The course surveys international environmental regulations on business
activities in oversea market and foreign investment and examine related
legal problems.
参考書:
・Philippe Sands, Principles of International Environmental Law, Second
edition, Cambridge University Press (2003).
・Patricia Birnie, Alan Boyle and Catherine Redgwell, International Law
& the Environment, Third edition, Oxford University Press (2009).
・Patricia Birnie & Alan Boyle, Basic Documents on International Law &
the Environment, Oxford University Press (1996).
・Japan Environmental Council ed., The State of the Environment in Asia
2006/2007 (United Nations University, 2010)
*Other materials will be informed in the class.
担当教員から履修者へのコメント:
All students are expected to attend every class, do the assigned reading,
and participate actively in discussions.
成績評価方法:
Class participation (50%) and final exam/ report (50%)
成績評価方法:
Midterm Exam 40 %, Final Exam 40 %, Homework 20 %
質問・相談:
By E-mail.
ADVANCED FINANCE(PCP)
As prerequisites, students are expected to be familiar with introductory
calculus, linear algebra, and basic probability theory. To register this
class, basic knowledge about microeconmics and finance is also required.
テキスト(教科書):
First Part: To be announced in class.
Second Part: Elton, E. J., Gruber, M. J., Brown, S. J., and Goetzmann,
W. N. (2009). Modern Portfolio Theory and Investment Analysis, 8th
edition, Wiley.
参考書:
To be announced in class.
授業の計画:
Topics to be covered:
First Part
1. Accounting Statements
2. Net Present Value
3. Capital Budgeting
4. Valuation
Second Part
1. Mean-variance approach: revisited
2. Numerical evaluation of the efficient frontier
3. Correlation structure of security returns
4. Portfolio optimization with the single index model
5. From the single index model to the multi-index model
6. International diversification
7. Portfolio optimization with alternative risk criteria
成績評価方法:
Midterm Exam 50 %, Final Exam 50 %.
質問・相談:
By E-mail.
2 単位(春学期)
講師 内田 善彦
授業科目の内容:
The goal of class is to obtain basic knowledge on derivative pricing.
We just cover a few essential topics which is needed. The following topic
are covered:
(1) Introduction to Derivative Pricing
(2) Introduction to Lattice Method
(3) Brief summery of Option Pricing Theory and Ito’s Lemma.
(4) Introduction to Pricing American Options
(5) Introduction to Pricing Path Dependent Options
(6) Current Research Topics
テキスト(教科書):
Steven E. Shreve (2004), Stochastic Calculus for Finance I: The
Binomial Asset Pricing Model, Springer.
参考書:
John C. Hull (2011), Options, Futures, and Other Derivatives (8th
Edition), Prentice Hall.
Other reading materials will be suggested in class.
授業の計画:
(1) Introduction to Derivative Pricing and Related Topics
(2) The Binomial No-Arbitrage Pricing Model: Single Period Case
(3) The Binomial No-Arbitrage Pricing Model: Multiperiod Case
(4) Probability Theory on Coin Toss Space I
(5) Probability Theory on Coin Toss Space II
(6) Introduction to Lattice Method I
(7) Introduction to Lattice Method II
(8) Midterm Exam
(9) Black-Scholes Option Pricing Formula
(10) American Derivative Securities I
(11) American Derivative Securities II
(12) Pricing American Derivatives through Lattice Method
(13) Path Dependent Securities
(14) Pricing Path Dependent Derivatives through Lattice Method
(15) Current Research Topics
担当教員から履修者へのコメント:
Students are assumed to have taken the PCP course “Introduction to
Finance” and have basic knowledge on real analysis.
成績評価方法:
Class attendance and participation 0-60%, Midterm Exam 10-40 %,
Final Exam 10-40 %, Homework 0-60%. "The absence without notice
means asking for fatal effects."
質問・相談:
Questions and comment are welcome. If you have any, let me know
just after the class.
APPLIED FINANCE(PCP)
JAPANESE FINANCIAL MARKETS AND INSTITUT
IONS(PCP) 2 単位(秋学期)
教授 吉野 直行
講師 別所 俊一郎
授業科目の内容:
Course Outline: This course is offered to undergraduate students participating in the
PCP programme, as well as to Master’s level graduate students. The aim
is to train students to apply economic theory, econometric techniques and
economic intuition to the analysis of real world economic problems. We
put particular emphasis on the Japanese economy and its relation to global
financial market. Guest speakers are invited for some topics.
<References>:
・Yoshino, Naoyuki and Seiritsu Ogura, ‘The Tax System and the Fiscal
Investment and Loan Programme’, Chapter 6 in Komiya, Okuno and
Suzumura eds. Industrial Policy of Japan, Academic Press, 1988
・Yoshino, Naoyuki et. al. Eigo de Yomu Nihon no Kinyu (Economic
Issues of Contemporary Japan), Yuhikaku publishing, 2000
・Yoshino, Naoyuki and Eisuke Sakakibara, ‘The Current State of the
Japanese Economy and Remedies’, Asian Economic Papers, vol.1, No.2,
pp.110-26, 2002, MIT press.
・ Yoshino, Naoyuki and Thomas Cargill, Postal Saving and Fiscal
Investment in Japan, Oxford University Press, 2003
Revankar, Nagesh and Naoyuki YOSHINO, An Empirical Analysis of
Japanese Banking Behaviior in a Period of Financial Instability, Keio
Economic Studies, Vol.45, 2008.
・Yoshino Naoyuki and Mark Scher, Small Savings Mobilization and
Asian Economic Development, M.E. Sharpe, 2005
・ OECD, Southeast Asian Eocnomic Outlook, 2010, Chapter 6 by
Naoyuki Yoshino, "Financiang Transport Sector", OECD, Paris, Fall, 2010
More references will be given during the lecture.
Topics to be covered: 1. Historical trends in Japanese monetary policy and economic fluctuations
2. Flow of Funds Table of the Japanese economy (Government Sector,
Financial Sector, Firm Sector, Household Sector)
3. Japanese monetary policy, asset-price inflation and subsequent
recession
2 単位(春学期)
教授
教授
中妻 照雄
前多 康男
授業科目の内容:
The first section covers basic concept of corporate finance. By using
the computer software such as Excel or Mathematica, we study how apply
finance theory to the actual financial data. Topics covered in this section
include Net Present Value, Investment Rules. Capital Budgeting, and
Valuation. The second part of this course covers more advanced theory
and practice of portfolio management. First we review the mean-variance
approach in a more mathematically rigorous fashion. Then we learn
numerical methods to solve the portfolio optimization problem and
practice them with Excel. This part also introduces more advanced topics
such as international diversification and portfolio optimization with
alternative risk criteria.
68
Week 15 : Final test (Exam and/or Presentation)
担当教員から履修者へのコメント:
If you do not understand basic concepts about economics related to
public finance, in particular, local public finance, please let me know.
成績評価方法:
1) Writing an Essay and its Presentation (include case studies). (For
example, write an Essay that investigates public finance on (a)a certain
country in which you are interested, or (b) your own region, or (c) a
comparative study among countries or regions.
2) Simple Test about basic concepts dealt with at the cousre will be given
at the final class.
The grade will be given on the basis of both an Essay and Simple Test,
etc.
質問・相談:
When I am in class please feel free to ask qusetions or take an
appointment. Or send an e-mail to me.
PUBLIC FINANCE(PCP)
INTERNATIONAL TRADE(PCP) 2 単位(秋学期)
THE JAPANESE ECONOMY FROM AN INTERNA
TIONAL PERSPECTIVE(PCP) 2 単位(秋学期)
教授 竹森 俊平
授業科目の内容:
This course teaches the Japanese monetary policies since the beginning
of the Meiji era to today. The main purpose of the lecture is to make the
following truism clear: The Japanese monetary policies always have been
monetary policies to manage the exchange rates. The course also discuss
the man policy debates in each period. The course will be taught in
English.
成績評価方法:
The grading will be done according to the scores of the final exam
which will take place at the end of the course.
2 単位(春学期)
特別招聘教授
鞠 重鎬
International Trade
准教授
授業科目の内容:
The course of Public Finance mainly aims to understand the fiscal
activities of central and local governments. In particular, this course
mainly focuses on the general features and the roles of local governments.
For example, we deal with the optimal size of local authorities, the gains
from fiscal decision-making at a local level, and the topic of
intergovernmental fiscal relations. The cource introduces both public
finance theory and public choice approach.
テキスト(教科書):
1)Cullis, John and Philip Jones, Public Finance and Public Choice, 3 rd
edition, Oxford Press; in particular, Fiscal Federalism(Ch. 12), 2009.
参考書:
1) Cullis, John and Philip Jones, Public Finance and Public Choice, 2nd
edition, Oxford Press; in particular, Local Government(Ch. 12), 1998.
2) Anderson, John E. Public Finance, Houghton Mifflin, in particular,
Ch. 16 Property Taxes; Ch. 17 Government Budgets, Borrowing, Deficit
Finance; Ch. 18 Multilevel Government Finance; Ch. 19 The Economics
of Local Governments, 2003
3) Rubinfeld “The Economics of the Local Public Sector,” Handbook of
Public Economics, vol.Ⅱ, edited by A. J. Auerbach and M. Feldstein,
Elsevier Science Publishers B. V. (North Holland), pp. 571-645, 1987
4) Other references will be distributed at the class.
授業の計画:
Week 1-2 :
Introduction, Functions of Governments, and
Decentralization Theorem
Week 3-4 : Optimal Size of Local Government and Optimal Number of
Residents
Week 5-6 :
Tiebout Hypothesis (How Individuals Choose Local
Authorities)
Week 7 : Local Government Revenue
Week 8 : Local Taxes(focus on property tax)
Week 9-10 : Non-Tax Revenue (User Charges) and Expenditure
Week 11-12 : Intergovernmental Fiscal Relations
Week 13-14 : Public Choice Approach/Economic Policy and
Decentralization
大久保 敏弘
授業科目の内容:
This course is aimed at understanding intermediate level international
trade.
授業の計画:
This course will cover several basic issues in international trade, e.g.
Ricardian model, HO model and intra-industry trade model. In addition
to lectures, students will be required to have some short presentations on
current topics in English (but it depends on the number of students).
成績評価方法:
final exam (and presentation)
DEVELOPMENT ECONOMICS(PCP)
(春学期特定期間集中)
2 単位
Current Issues on International Development
特別招聘教授
深作 喜一郎
授業科目の内容:
This course is an introduction to development economics and to current
issues on international development. It combines a series of lectures and
presentations of term papers by students. Lectures deal with a wide range
of topics, including the comparative development of East Asia and Africa;
contemporary models of development and underdevelopment; trade policy
and development experience; foreign finance, investment and aid; policy
coherence for development; and the role of international organisations.
Assessment will be based on a term paper (two-thirds of grade)
assigned to each student and presentation of a term paper (one-third of
grade) during the course.
Term Papers: Each student is requested to submit a draft term paper to
the Gakuseibu(Office of Student Services) in July (As for the precise due
date, please refer to the bulletin board.) He/she can choose two topics
from the “Questions for Discussion” part of Chapters 2, 3, 4, 9, 12 and
14, and write short essays on them. It is expected that each essay is about
800 - 1,000 words long, but topics need to be selected from different
chapters. During the course, each student is requested to make a
69
特 殊 科 目 4. Japanese fiscal policy, budget deficit and public debt
5. Japanese industrial policy, tax policy and fiscal investment policy
6. Japanese capital markets (bond and equity markets)
7. Failures and restructuring of Japanese banks
8. The aging population and its impact on the Japanese economy
9. Privatization of Postal Savings and the Japanese financial market
10. The Asian financial crisis: causes and consequences
11. Exchange rate regimes and the optimal exchange rate system in Asia
12. Effectiveness of public works in Japan and Revenue Bonds
13. Central and Local Governments in Japan
14. Policy-making and the incentive mechanism in Japan
15. Sub Prime loan crisis and its impact to Asian economy.
テキスト(教科書):
YOSHINO, Naoyuki "Postwar Japanese Economy (Eigo De Manabu
Nihon Keizai)" Yuhihaku publishing company 2010.
参考書:
In each class, related works will be explained.
授業の計画:
In each lecture, students are expected to participate in the class and ask
questions. At the end of fhe class, each student has to summarize main
points of the lecture in English.
担当教員から履修者へのコメント:
Students should ask questions and give comments to the lecture at the
end of the class.
成績評価方法:
・試験の結果による評価
・平常点(出席状況および毎回の小テスト)による評価
Final Examination and short test of each lecture.
質問・相談:
Students are allowed to ask questions and give comments during the
lecture.
leaving class each week. All students should actively participate in each
others' presentations as well as the lecture that follows the students'
presentations, by asking/answering questions and making comments.
テキスト(教科書):
Lecture Notes: http://ocw.dmc.keio.ac.jp/economics/index.html
参考書:
・Canzoneri, M. and D. Henderson (1988) “Is Sovereign Policymaking
Bad?” Carnegie-Rochester Conference Series on Public Policy No.28, pp.
93-140
・Dornbusch, Rudiger (1980) Open Economy Macroeconomics, Basic
Books, Chapter 10, Chapter 11
・ Kaji, Sahoko (2004) Kokusai Tsuka Taisei no Keizai Gaku (The
Economics of Exchange Rate Systems), Nihon Keizai Shimbun Publishing
授業の計画:
I. A Review of Closed Economy Macroeconomics
IS-LM Analysis, Aggregate Supply, and Aggregate Demand
II. Basic Concepts in Open Economy Macroeconomics
Small Country Assumption, Stock vs. Flow, The Balance of
Payments,
The Exchange Rate, The Interest Rate Parity Condition
III. Theories of Exchange Rate Determination
Purchasing Power Parity, Stock Equilibrium Approach,
Flow Approach, The Marshall-Lerner Condition, The J-curve Effect
IV. The Mundell-Fleming Results
The M-F Result and the Structure of the Model --- a Simple Model,
The M-F Result under Fixed Exchange Rates,
Alternative Assumptions: Two-Country, Imperfect Capital
Substitution,
The M-F Result under Flexible Exchange Rates,
Alternative Assumption: Two-Country
V. The Speed of Adjustment of Endogenous Variables and
Overshooting
VI. Economic Interdependence and Choice of Exchange Rate Regimes
成績評価方法:
Evaluation for this class is by attendance, participation, the weekly
notes, presentations as well as the final examination. Students who miss
more than three classes (absent for the 4th time) will automatically receive
a grade of C or lower, regardless of their participation, weekly notes,
presentations and final exam. Even if a student is absent 3 times, if he/she
participates actively in class, makes impressive presentations and writes
good notes and a good exam, he/she still has a chance of obtaining an A.
A record of attendance will be kept using the notes which students submit
each week.
presentation on one of his/her essays. At the last session, each student will
have an opportunity to revise and finish one selected essay as a final term
paper, before submission for grading.
テキスト(教科書):
Michael P. Todaro and Stephen C. Smith (2008) Economic
Development, 10th edition, Pearson, Addison Wesley.
(http://www.aw-bc.com/todaro_smith)
As this textbook demonstrates, the scope of development economics is
huge, touching upon almost every field of economics. During the course,
some chapters will be used more intensively than others. This course also
takes up several current issues on international development, in which
case lectures and discussions go beyond the textbook, and supplementary
reading materials will be provided
授業の計画:
Part I – Development Economics
Day 1
Session 1 Introduction and Overview
Session 2 Comparative Development (Todaro & Smith 10th ed. Ch 2 and
part of Ch5)
Session 3 Different Theories of Development (Todaro & Smith 10th ed.
Ch 3-4)
Session 4 Presentations by Students and Discussions (1)
Day 2
Session 5 Agricultural Transformation (Todaro & Smith 10th ed. Ch 9)
Session 6 Trade and Development (Todaro & Smith 10th ed. Ch 12)
Session 7 Foreign Finance, Investment and Aid (Todaro & Smith 10th
ed. Ch 14)
Session 8 Presentations by Students and Discussions (2)
Part II – Current Issues on International Development
Day 3
Session 9 Topic (1) The Global Financial Crisis and Developing
Countries
Session 10 Topic (2) African Economic Outlook 2011 (Africa and
Emerging Partners)
Session 11 Topic (3) Southeast Asian Economic Outlook 2011 (Green
Growth)
Session 12 Presentations by Students and Discussions (3)
Day 4
Session 13 Topic (4) The Rise of China and India: Implications for Other
Developing Asia
Session 14 Presentations by Students and Discussions (4)
Session 15 Wrap-up (and final submission of term papers)
Four-day intensive course from the end of July to early August 2011,
TBD (refer to the bulletin board)
Note that this is provisional. The course outline may be modified
according to the needs of students.
成績評価方法:
Assessment will be based on a term paper.
ENVIRONMENTAL ECONOMIC THEORY(PCP)
2 単位(秋学期)
教授 細田 衛士
授業科目の内容:
This course provides a basic theory of environmental economics. The
analytical framework is elementary microeconomics, and partial
equilibrium analysis is utilized in almost all the topics. Although the main
purpose of this course is to give a comprehensive view of environmental
economic theory to students, applicability of the theory to environmental
policy is also considered. Topics are chosen from the fundamental issues
of conventional environmental economics.
Students are required to submit an essay every week. The theme of an
essay will be given in advance in each class.
テキスト(教科書):
Barry C. Field and Martha K. Field, Environmental Economics, fourth
edition, McGraw Hill, 2009
授業の計画:
1. Intoroduction: Environment and Scacity
2. Benefits and Costs, Supply and Demand
3. Economic Efficiency and Markets
4. The Economics of Environmental Quality
5. Frameworks of Analysis
6. Benefit-Cost Analysis: Benefits
7. Benefit-Cost Analysis: Costs
8. Criteria for Evaluating Environmental Policies
OPEN ECONOMY MACROECONOMICSa(PCP)
2 単位(春学期)
OPEN ECONOMY MACROECONOMICSb(PCP)
2 単位(春学期)
教授 嘉治 佐保子
セット履修
授業科目の内容:
This class is offered to undergraduate students participating in the
Professional Career Programme (PCP), Master’s level graduate students
and exchange students.
The purpose of this class is to introduce basic concepts and basic
analytical frameworks of Open Economy Macroeconomics, and to
encourage students to apply them in thinking about real-world issues.
Students who attend this class are assumed to have sufficient knowledge
of entry-level macroeconomics and microeconomics.
Each week, at the beginning of class, students take turns presenting
what they learned in class a week ago. Students who are not presenting
that week take notes on the presentations, which they must submit before
70
9. Decentralized Policies: Liability Laws, Property Rights, Voluntary
Action
10. Command-and-Control Strategies: The Case of Standards
11. Incentive-Based Strategies: Emission Charges and Subsidies
12. Incentive-Based Strategies: Transferable Discharge Permits
13. Comparable Environmental Policies
14. Economic Development and the Environment
15. Green Capitalism: Realization of Environmental Scarcity
成績評価方法:
Final exam (40 %)
Mid-term exam (20 %)
Homework (20 %)
Class participation (20 %)
質問・相談:
Any time as far as I am available. Yet, please note that I may not be
able to respond to question or request of consultation due to time
restriction.
INTERNATIONAL ENVIRONMENTAL PROBLEMS
(PCP) 2 単位(春学期)
教授 バティー, ロジャー M.
ENVIRONMENTAL ECONOMIC POLICY(PCP)
2 単位(秋学期)
講師 小西 祥文
授業科目の内容:
Environmental economics is a branch of modern economics that studies
economic behaviors of agents that have environmental consequences, and
by doing so, attempts to help guide future environmental and resource
policies. This course is designed to acquaint students with an intermediate
level of knowledge of such field. The objectives of the course are to:
• Establish an understanding of economic principles that guide us in the
study of environmental and resource problems. For example, why do
environmental and resource issues occur? why does “economics” have
anything to do with these issues?;
• Learn how different policy instruments, such as emissions taxes, green
subsidies, and cap-and-trade programs, work differently under different
situations. For example, which policy instrument works the best in
stimulating technology innovations in what conditions?;
• Learn key topics, tools, and models of interest to environmental
practitioners; and most importantly,
• Learn to apply these tools and models to topics of your own interest.
テキスト(教科書):
• Charles Kolstad (1999). Environmental Economics, Oxford University
Press
参考書:
• Roger Perman, Yue Ma, James McGilvray, and Michael Common,
(2003). Natural Resource and Environmental Economics, Third Edition,
Pearson Education
授業の計画:
Lec 1. Introduction
Lec 2. Efficiency, Externalities, and Env. Problems I
Lec 3. Efficiency, Externalities, and Env. Problems II
Lec 4. Theory of Environmental Policy, I
Lec 5. Theory of Environmental Policy, II
Lec 6. Policy Instruments with Imperfect Information, I
Lec 7. Policy Instruments with Imperfect Information, II
Lec 8. Technology Adoption and Policy Instruments, I
Lec 9. Technology Adoption and Policy Instruments, II
Lec 10. Midterm Exam
Lec 11. Emission Trading in Practice: US SO2 Allowance Market &
EUETS
Lec 12. Voluntary Environmental Action: A Case of ISO14001
Lec 13. Biodiversity & Invasive Species
Lec 14. Group Presentations
Lec 15. Group Presentations
担当教員から履修者へのコメント:
The content of the syllabus is subject to change. The updated syllabus
shall be distributed on the first day of the class.
成績評価方法:
Midterm Exam
Final Paper/Presentation
Participation
71
特 殊 科 目 授業科目の内容:
This course aims to give students a broad overview of the international
regimes currently in place to deal with the main environmental problems
we now face. We will look not only at the evolution of the issues
themselves, but also the institutions which have been created to deal with
them, and the legal measures which have been enacted to address them.
The course is not theory-based, but aims to give students a variety of
perspectives on the problems. Students are expected to familiarize
themselves with a wide range of current data, and to be able to see the
uses and abuses to which these data may be put. An ability to focus on
other people's points of view is advantageous.
テキスト(教科書):
There are no textbooks as such; however, sound knowledge of the ideas
and issues discussed in various works by Bjorn Lomberg (amongst others)
would be a considerable advantage.
参考書:
・UNDP, Human Development Report(s), 2000-2009 OUP.
・World Resources Institute, World Resources, 2000-2008 OUP
・Scott Barrett, Environment and Statecraft OUP, 2003
・P. Birnie and A. Boyle, International Law & Environment [2], 2002
・B. Lomberg, The Skeptical Environmentalist, 2001
授業の計画:
1. Course Introduction. Aims and methods. Writing and delivering
presentations and reports.
Assigning subjects and written work.
2. Global Environmental Problems - An Overview
Which problems are global environmental problems? Why?
Intergenerational equity. A short history of environmental awareness.
3. What is Sustainable Development?
The link between environment and development. Defining
sustainable growth.
4. North and South
Key Backgrounds to the E&D debate: population; urbanization; landuse; political systems: common agendas in the North; different agenda of
the South.
5. International Institutions and the Environment
The UN system and the Environment. Stockholm 1972, Rio 1992.
Other multi-lateral institutions. The role of NGOs.
6. International Law and the Environment/Pesticides
An overview of the evolution of legal regimes dealing with
international environmental issues. Pesticides as a test case.
7. Trade in Endangered Species/CITES
Environment and Trade. Efforts to Control Species Trade. The
CITES mechanism. Successes and Failures.
8. Biodiversity/The Biodiversity Convention
The wider biodiversity issue. What is biodiversity? Where is it?
Whose is it? Conservation – is it possible? Necessary? By whom? For
Whom?
9. The Ozone Problem/The Montreal Protocol
A success story? Defining a problem. Finding an international
solution and building on it. The limits to the deal.
10. Global Warming/Kyoto Protocol and Beyond
The politics of climate change. Why is global warming such a
contentious issue? Can we do much to stop it? If so, what? If not, what
then?
11. Desertification/The Limits to International Action
When is a global problem not a global problem? Effects and the
affected. Land use, farming, and the North-South divide.
12. Fishing
Subsidizing destruction. The rush to deplete stocks. Difficulties in
finding an institutional framework.
13. Technology, Markets, Laws and Social Change
Policies to combat environmental problems. Getting the right mix.
Actors and Agents. Incentives for change.
14. The Future?
(xv) Monetary Policy of Japan, Zero Interest Rate Policy and
Quantitative Easing Policy
Guest speakers will give their lecture based on their speciality.
成績評価方法:
Course Evaluation, Class participation (summary of each lecture) and
the final examination
質問・相談:
Please ask questions and comments at the end of each class. Professors
will receive your comments and questions at the end of each lecture.
The nature of our problems. Obstacles to change. The nation state
and the global environment. Individual review of draft reports.
15. Course Review.
担当教員から履修者へのコメント:
Student numbers on the course vary; so the items for discussion may
also change, as might the order. Students are expected to put in a
considerable amount of work outside the classroom, and to engage
knowledgeably in debate during class.
成績評価方法:
Evaluation:
・30 % Final Exam
・30 % Presentation in Class
・20 % Attendance
・20 % Mid-Term Exam
NEW CHALLENGES FOR THE JAPANESE ECON
OMY(PCP)(寄附講座) 2 単位(秋学期)
From the Perspective of Practitioners
(プライスウォーターハウスクーパースジャパン寄附講座)
教授 グレーヴァ 香子
教授 中村 慎助
特別招聘教授 小林 慶一郎
MONETARY AND FISCAL POLICY(PCP) 2 単位
(春学期)
教授 吉野 直行
授業科目の内容:
The objective of this course is to discuss most up-to-date topics of
Japanese economy, its problems and future perspectives. We invite
prominent Japanese and international practitioners to give lectures and
lead the discussion with students.
テキスト(教科書):
None.
参考書:
To be announced in the class.
授業の計画:
The topics included are as follows. (The actual sessions may not be in
this order.)
The role of consulting business in Japanese economy.
Frontiers of restructuring of businesses.
Frontiers of M & A.
Information as an asset: the importance of information security.
Corporate performance management.
Post merger integration.
International accounting and management.
The role of regional development and family businesses.
Financial crisis and the perspectives of new financial monitoring.
Globalization and tax systems.
Auditing and disclosure as market infrastructure.
Importance of IT in management.
成績評価方法:
Attendance, class participation and exam score.
質問・相談:
Please come to the teachers before or after the class.
授業科目の内容:
Offered to PCP students in the 4th year, undergraduate students in the
Faculty of Economics, students in the Graduate School of Economics and
exchange students affiliated with the International Centre
This class is financially supported by the Nomura Holdings Company.
Speakers are invited from outside the faculty of economics at Keio
University, to lecture in English. Their lectures will be given from
10;45-12;00AM and students write their summary of the lectures between
12;00-12;15. Evaluation is based on the summary which students must
submit after each lecture and the final examination.
The lecture topics and the affiliated institutions of planned speakers are
as follows:
Japanese monetary policy, historical perspectives
Japanese financial regulatory policy
the behaviour of private banks (Private sector bank)
The role of capital markets in Japan (Investment bank)
Activities of foreign financial institutions in Japan (Foreign financial
institution)
The role of FSA (Financial Services Agency)
International Finance of Japan (Ministry of Finance)
The Asian Financial Market and the role of Japan (Ministry of Finance)
The Japanese Government Bond Market (Securities House)
Fiscal Policy of Japan (Ministry of Finance)
Tax Policy of Japan (Ministry of Finance)
Central and local government relations in Japan
Postal privatisation and the Fiscal Investment and Loan Program
テキスト(教科書):
Each speaker will use their own Power points of hand outs.
As for your general reading,
参考書:
吉野直行(編)『英語で学ぶ日本経済』有斐閣
Naoyuki Yoshino edition, The Postwar Japanee Economy (2010)
Yuhikaku Publishing Company.
授業の計画:
(i) Japanese monetary policy, historical perspectives (Bank of Japan)
(ii) Japanese financial regulatory policy (Bank of Japan)
(iii) Monetary policy and the behaviour of private banks (Private
sector bank)
(iv) The role of capital markets in Japan (Investment bank)
(v) Activities of foreign financial institutions in Japan (Foreign
financial institution)
(vi) The role of FSA (Financial Services Agency)
(vii) International Finance of Japan
(viii) The Asian Financial Market and the role of Japan (Asian
Development Bank Institute)
(ix) The Japanese Government Bond Market (Securities House)
(x) Fiscal Policy of Japan (Ministry of Finance)
(xi) Tax Policy of Japan (Ministry of Finance)
(xii) Central and local government relations in Japan
(xiii) Postal privatisation and the Fiscal Investment and Loan Program
(xiv) Sub-prime loan problem; Its Causes and Consequences
Lecture Series on European and Asian Economic
s(PCP) 2 単位(秋学期)
教授 木村 福成
教授 マッケンジー, コリン R.
授業科目の内容:
This class is financially supported by the Global 30 Fund of the
Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology
(MEXT). Each week, a speaker will be invited from outside the Faculty
of Economics at Keio University, to lecture in English. The lectures will
be on recent developments and pressing issues related to Asia and/or
Europe.
テキスト(教科書):
There is no textbook for this class, but individual speakers may provide
suggestions for further reading for their class
授業の計画:
In the first class we will provide a general overview of how this class
will be organized and how we will evaluate students. The list of speakers
and the dates they are speaking will be provided as soon as possible.
成績評価方法:
Students are required to submit a summary of each lecture in English
immediately after lecture finishes. Student will be evaluated on the basis
of their lecture summaries and their class participation.
72
質問・相談:
Students with any questions should contact Colin McKenzie by email
([email protected])
APPLIED ECONOMETRICS(PCP) 2 単位(春学期)
教授 マッケンジー, コリン R.
授業科目の内容:
This course aims to: (a) provide students with an introductory
knowledge of applied econometrics; and (b) enable students to estimate
and evaluate linear regression models using the econometrics software
package called EViews 6. In the econometric analysis of any socioeconomic phenomena, the creation of some sort of model is the usual
starting point of any analysis. Econometric model building involves the
following seven steps: (i) the specification of a theoretical model; (ii) data
collection; (iii) the specification of a model for estimation; (iv) the
estimation of unknown parameters; (v)hypothesis testing; (vi) model
evaluation; and (vii) simulation and forecasting. This course focuses on
estimation using ordinary least squares (step (iv)) and hypothesis testing
using the t and F tests (step (v)). Where possible, estimation and
hypothesis testing techniques will be illustrated by empirical examples
that use either cross-section or time series data. The emphasis in this
course is not in proving propositions, but rather on the strong connection
between the assumptions made about the components of the regression
model and the results that can be obtained, and the various difficulties that
arise when analyzing real data.
テキスト(教科書):
Asteriou, D., Applied Econometrics: A Modern Approach Using
EViews and Microfit, Palgrove Macmillan, New York, 2006
参考書:
Japanese Language References:
・浅野皙・中村二郎『計量経済学』有斐閣,2000 年
・松浦克己・マッケンジーコリン『EViews による計量経済学入門』
東洋経済新報社,2005 年
・滝川好夫・前田洋樹『EViews で計量経済学入門』(第2版)日本
評論社,2006 年
English Language References:
・ Carter Hill, R., W.E. Griffiths and G.G. Judge, Undergraduate
Econometrics, John Wiley & Sons, New York., 2001
・ Kennedy, P., A Guide to Econometrics 5th Edition, Blackwell
Publishing, Malden, MA., 2003
・Quantitative Micro Software, EViews 6 User’s Guide I, Quantitative
Micro Software, Irvine, CA., 2007
・Quantitative Micro Software, EViews 6 User’s Guide II, Quantitative
Micro Software, Irvine, CA., 2007
・Quantitative Micro Software, EViews 6 Command and Programming
Reference, Quantitative Micro Software, Irvine, CA., 2007
・Wooldridge, J.M., Introductory Econometrics: A Modern Approach,
South-Western College Publishing, USA., 2000
授業の計画:
1. What is Econometrics? What Does Econometric Model Building
Involve?
2. Review of Important Economic and Statistical Concepts (Marginal
Effects, Elasticity, Expectations, Variance, etc)
3. Ordinary Least Squares (OLS) for the Simple Linear Regression
Model
4. The Statistical Properties of OLS for the Simple Linear Regression
Model (including the Gauss-Markov Theorem)
5. Simple Hypothesis Testing Using the Student t-test
6. Using EViews to Produce Descriptive Statistics, Graphs and Simple
Regression Results
7. OLS for the Multiple Linear Regression Model
8. The Statistical Properties of OLS for the Multiple Linear Regression
Model
9. Testing Hypotheses Relating to Several Parameters Using an F-test
10. Dummy Variables and Testing for Structural Change
11. Using EViews to Produce Multiple Linear Regression Results and
to Conduct Hypothesis Testing
12. The Impact of Model Misspecification and Multicollinearity
13. Serial Correlation
READING AND COMPOSITION(PCP)
(秋学期)
2 単位
専任講師
光田 達矢
授業科目の内容:
This course will prepare students for the required course in Academic
Writing which is scheduled to take place in the third semester of PCP.
Students are expected to acquire a level of academic writing that will
make it possible for them to create a coherent five-paragraph essay with
supporting details. There will also be a training to write short essays for
examinations. All sessions will be conducted in English. NOTE: This
course is only open to students who were instructed to enroll at the
orientation on March 29.
テキスト(教科書):
Alice Oshima and Ann Hogue, Writing Academic English (Fourth
Edition), Longman, 2006.
授業の計画:
Session 1: Orientation, the Process of Academic Writing
Session 2: Writing under Pressure: Timed Essays
Session 3: Overview of the Paragraph Structure
Session 4: Paragraph Unity
Session 5: Coherence
Session 6: Summary and Paraphrasing
Session 7: Supporting Details: Facts, Quotations, and Statistics
Session 8: Research and Documentation of Sources
Session 9: From Paragraph to Essay
Session 10: Process Essays
Session 11: Cause/Effect Essays
Session 12: Comparison/Contrast Essays
Session 13: Sentence Structure (1)
Session 14: Sentence Structure (2)
Session 15: Revision and re-cap
担当教員から履修者へのコメント:
The instructor expects students to have a professional attitude in the
class. Two unexcused absences will lead to the failure of this course.
No assignment will be accepted past its deadline.
成績評価方法:
Reading assignments (20%), Writing assignments (40%), Classroom
participation and attendance (20%) In-class Writing (20%)
73
特 殊 科 目 14. Hetroskedasticity
15. Model Evaluation
担当教員から履修者へのコメント:
In order to understand the material in this course, it is extremely
desirable that students have some previous knowledge of linear algebra,
differentiation (including partial differentiation), and probability.
Instruction in the use of the econometrics software package, EViews 6,
will be given as part of this course. This course will strictly avoid the use
of matrix algebra.
One of the purposes of econometrics is to test hypothesis suggested by
other areas of economics, for example, microeconomics and
macroeconomics. As a result, econometrics should not be considered in
isolation, but as a complement to other subjects taught in the Faculty of
Economics and the PCP program.
成績評価方法:
Grades in this course will be awarded on the basis of a student’s
performance in an end-of-semester written exam, and two/three pieces of
homework to be handed in during the semester. Some of the problems on
each peice of homework will involve using EViews 6 for estimating some
econometric models and interpreting the results. In determining a
student’s final grade, the results for the written exam and homework will
be combined using the weights 80:20 or 100:0, whichever gives the more
favorable result for the student concerned.
質問・相談:
If you have any questions about this class, please feel free to contact
Colin McKenzie by email ([email protected])
INDEPENDENT STUDY(PCP)
FINANCE, POLICY AND THE GLOBAL ECONOM
Y(PCP) 2 単位(秋学期)
教授 嘉治 佐保子
教授 木村 福成
講師
2 単位(秋学期)
教授 嘉治 佐保子
ファロン, ルース C.
授業科目の内容:
This class is offered to PCP students in the 4th year, Master's level
graduate students and exchange students.
In this class, we advise each student in writing a paper. We also
counsel students on how to behave professionally and properly when
presenting their paper, with emphasis on what is considered proper in
Japanese and international society.
The paper must be written scientifically, and comprise at least 6,000
words. Students themselves choose the topic and analytical method,
gather the necessary information, conduct the analysis and complete the
research.
For PCP students, this will be the final paper for the Professional
Career Programme. Students individually examine real world issues in
depth, applying the economic theory and methods of analysis which they
have gained in PCP and other classes.
Every week, students take turns making presentations to the class in
order to receive comments and advice from fellow students, Teaching
Assistants and the professors. Each week, students also write short
reports on each others' presentations, which they must submit before
leaving class. They also write each other comments, using the comment
sheet provided by the PCP office.
As a conclusion to the term, there will be a convocation in which
students present their final papers in English. This takes place in midJanuary and coincides with the deadline for submission of the complete
paper. Before the start of winter break, students are to submit a progress
report which includes not just work done so far, but also plans on how
they intend to use the time left.
Evaluation for this class is by attendance, participation, the weekly
notes, the progress report as well as the final presentation and paper.
Students who miss more than three classes (absent for the 4th time) will
automatically receive a grade of C or lower, regardless of the quality of
their progress report or final presentation and paper. Even if a student is
absent 3 times, if he/she participates actively in class, writes a good paper
that is scientific in both form and substance, and makes impressive
presentations, he/she still has a chance of obtaining an A. A record of
attendance will be kept using the notes which students submit each week.
授業の計画:
During the first class, we will go over what is generally considered
proper protocol, when people present themselves and their ideas in front
of an audience. Many students, including Japanese students, reach
university without having learned this. We will also decide a rough
schedule for the rest of the term, during which students take turns
rendering their progress.
成績評価方法:
Evaluation for this class is by attendance, participation, the weekly
notes, the progress report as well as the final presentation and paper.
Students who miss more than three classes (absent for the 4th time) will
automatically receive a grade of C or lower, regardless of the quality of
their progress report or final presentation and paper. Even if a student is
absent 3 times, if he/she participates actively in class, writes a good paper
that is scientific in both form and substance, and makes impressive
presentations, he/she still has a chance of obtaining an A. A record of
attendance will be kept using the notes which students submit each week.
授業科目の内容:
This class is offered to PCP studentsin the 3rd year, Master’s level
graduate students and exchange students.
Students who enrol in this class will form groups to conduct research
and write a paper jointly. Each week, groups of students take turns
presenting the progress of their research. Students in the audience take
notes on the presentations, which they must submit before leaving class.
They also ask questions or give each other comments, verbally or by using
the comment sheet provided by the PCP office.
Students can freely choose their topic, as long as it is related to
economics. They thus train themselves to apply the knowledge and
English skills acquired in the classroom to the analysis of real-world
economic issues.
As a conclusion to the term, there will be a convocation in which
students present their final papers in English. This takes place in midJanuary and coincides with the deadline for submission of the complete
paper. Before the start of winter break, students are to submit a progress
report which includes not just work done so far, but also plans on how
they intend to use the time left. The author of each section must be
clearly indicated in the progress report. This applies also to the completed
paper, to which each student must contribute at least 3,000 words.
Students who wish to do so can plan a fieldwork trip, and write their
papers on the findings. The professors will help students arrange for this
trip by way of introductions and suggestions. Those who plan to take the
fieldwork trip in summer should seek advice early in the Spring Term,
even though this class is scheduled for the Autumn Term.
Occasionally, speakers are invited from outside the faculty of
economics at Keio university, to lecture in English. Their lectures will be
on recent developments in the speakers' respective field of specialisation.
They will be employees of institutions public and private, as well as in
between. Such lectures are given from 14;45-16;00 and students write
their summary of the lectures/presentations between 16;00-16;15.
Evaluation for this class is by attendance, participation, the weekly
notes, the progress report as well as the final presentation and paper.
Students who miss more than three classes (absent for the 4th time) will
automatically receive a grade of C or lower, regardless of the quality of
their progress report or final presentation and paper. Even if a student is
absent 3 times, if he/she participates actively in class, writes a good paper
that is scientific in both form and substance, and makes impressive
presentations, he/she still has a chance of obtaining an A. A record of
attendance will be kept using the notes which students submit each week.
授業の計画:
During the first class, we will go over what is generally considered
proper protocol, when people present themselves and their ideas in front
of an audience. Many students, including Japanese students, reach
university without having learned this. We will also decide a rough
schedule for the rest of the term, during which students take turns
rendering their progress.
成績評価方法:
Evaluation for this class is by attendance, participation, the weekly
notes, the progress report as well as the final presentation and paper.
Students who miss more than three classes (absent for the 4th time) will
automatically receive a grade of C or lower, regardless of the quality of
their progress reports or final presentation and paper. Even if a student is
absent 3 times, if he/she participates actively in class, writes a good paper
that is scientific in both form and substance, and makes impressive
presentations, he/she still has a chance of obtaining an A. A record of
attendance will be kept using the notes which students submit each week.
PRESENTATION AND DISCUSSION SKILLS(PCP)
2 単位(春学期)
専任講師 光田 達矢
授業科目の内容:
The goal of this course is to improve both oral and aural skills of
students in the PCP program. Skills which will be improved in this
include effective note-taking, forming and asking questions, giving formal
presentations, and actively participating in group discussions. All sessions
will be conducted in English. NOTE: This course is only open to students
who were instructed to enroll at the orientation on March 29.
74
CRITICAL THINKING SKILLS(PCP) 2 単位(春学期)
教授 松岡 和美
授業科目の内容:
The goal of this course will be to teach students in the PCP program to
respond to alternative points of view. The skill which will be emphasized
in this class is asking critical questions to evaluate an argument. Students
first lean to understand the basic structure of an argument, which consists
of issue, conclusion, and reasons. After that, they will learn to identify
ambiguous expressions, hidden assumptions, and examples of well-known
fallacies. Discussions of evaluating different types of evidence, statistics,
rival causes, possibly omitted information follow. Students learn and
apply the idea they learn in class to the materials of weekly written
assignments and the final exam. All sessions will be conducted in English.
テキスト(教科書):
Browne, M. Neil and Keeley, Stuart M, Asking the Right Questions: A
Guide to Critical Thinking 9th Edition. Prentice Hall, 2010.
授業の計画:
1. Orientation; The Benefit of Asking the Right Questions
2. Critical Thinking As a Social Activity
3. What Are the Issue and the Conclusion?
4. What Are the Reasons?
5. What Words or Phrases Are Ambiguous?
6. What Are the Value and Descriptive Assumptions?
7. Rhetorical Devices: Are There Any Fallacies in the Reasoning?
8. How Good Is the Evidence?(1)
9. How Good Is the Evidence?(2)
10. Causal Explanation; Are There Rival Causes?
11. Are the Statistics Deceptive?
12. What Significant Information Is Omitted?
13. What Reasonable Conclusions Are Possible?
14. Overcoming Obstacles to Critical Thinking
15. Review/ Written Exam
担当教員から履修者へのコメント:
The instructor expects students to have a professional attitude in the
class. Two unexcused absences will lead to the failure of this course. No
assignment will be accepted past its deadline. Speaking up without being
called on will be crucial to be successful in this class.
成績評価方法:
Weekly Assignments (40%), Classroom participation, attendance
(20%), Final exam (40%)
質問・相談:
Students should read and use the information on the course homepage
(http://web.hc.keio.ac.jp/~matsuoka/) before each class. A weekly office
hour is available for student consultation. Questions can also be asked
through e-mail.
ACADEMIC WRITING(PCP)(Ⅰ) 2 単位(春学期)
ACADEMIC WRITING(PCP)(Ⅱ) 2 単位(春学期)
講師 ファロン, ルース C.
授業科目の内容:
This course will provide students with skills to produce academic
research reports in English following acceptable protocols and
international standards of academic research. The will focus on both the
process of academic research and the use of English in writing formal
academic research reports. Models of formal research papers and essays
on topics related to economics will be used as course materials.
There will be weekly writing and re-writing assignments. There will be
class presentations of written essays, followed by group discussions which
will provide suggestions for revisions of the writing and expansions of the
research. Students must each turn in a mid-term paper (1,000 - 1,500
words) and a final research paper (3,000 words). There will be some
individual consultations to help students focus their research and organize
the outlines of their papers. Students will also prepare a proposal, with
bibliography, for their Independent Study research and turn this in at the
end of the semester. Thus the Academic Writing course will be a
preparation for the work of the Independent Study course in the fall term
and for further academic work that some students will do after graduation.
テキスト(教科書):
Oshima, Alice and Ann Hogue. (2006) Writing Academic English
(Fourth Edition) Pearson/Longman
授業の計画:
Weeks 1-3 Review of organization of essays; review of longer papers
from previous seminar or advanced English classes in the first
and second years. WAE Chapter 9: Argumentation Essay #1
due. WAE Appendix A: The Process of Academic Writing
Weeks 4-5 WAE Chapter 8: Paraphrase and Summary Using summaries
and quotations from resources; avoiding plagiarism. Ourlines
and resources for midterm paper.
Weeks 6-7 Midterm paper due. Analysis of model research reports.
Weeks 8-10 Making use of resources in research; focusing topics
preparing longer outlines for research papers. Preparation
of the first draft of the final paper.
Weeks 11-12 Individual consultation and review of APA documentation
protocol
Weeks 13-15 Revisions and editing of final paper. Writing precis.
Final paper due. Proposal for Independent Study research due.
75
特 殊 科 目 担当教員から履修者へのコメント:
Students in this class should already have written long essays and
research reports in previous English classes, such as seminars (in the
Economics Faculty) or advanced-level courses in other faculties. They
should be familiar with the protocol of researched reports to some extent.
This class will further refine both the process of preparing such reports
and the use of formal English in drafting the reports. Due dates for
homework will be strictly enforced. Students will be expected to
participate actively in class activities.
成績評価方法:
Each step in the process of preparing the final report will be graded,
accounting for 25% of the course grade. Attendance and participation in
class work will be 25% of the grade. The final research paper will be
50% of the final grade for the course.
テキスト(教科書):
Cheryl L. Delk, College Oral Communication 3, Houghton Mifflin, 2006.
授業の計画:
Session 1: Orientation; Basic note-taking skills
Session 2: Group discussion skills
Session 3: Cues and keywords; using abbreviations
Session 4: Oral presentation on a process
Session 5: Using graphic organizers; signal words;
Session 6: Using symbols; concept cards
Session 7: Study groups
Session 8: Note-taking test; interpreting a table or chart
Session 9: Describing a chart/table
Session 10: Oral description of a chart/table
Session 11: Identifying different points of view
Session 12: Forming and asking questions
Session 13: Discussion assessment; preparing for a reading's concept
Session 14: Analyzing case studies
Session 15: Revision
担当教員から履修者へのコメント:
The instructor expects students to have a professional attitude in class.
Two unexcused absences will lead to failure. No assignment will be
accepted past its deadline. Speaking up without being called on will be
crucial for success in this class.
成績評価方法:
Assignments (20%), Note-taking test (20%), Short oral presentation
(30%), Discussion assessment (20%), Classroom participation (10%)
民法Ⅰa
参考書:
講義中に適宜指示します。
また,資料等をアップロードする場合もあります。
授業の計画:
1. 物権法序説(物権法の体系と種類)
2. 不動産物権変動
3. 登記制度の役割
4. 占有権の存在意義
5. 動産の即時取得
6. 所有権(特に共有関係)・用益物権概説
7. 担保物権の種類と通用性
8. 抵当権の設定・効力
9. 抵当権侵害・抵当権に遅れる賃貸借の扱い
10. 抵当権の処分
11. 法定地上権
12. 共同抵当権
13. 抵当権の消滅・根抵当権
14. 非典型担保権(流動担保権)
15. 今後の担保法制の課題・担保物権法総括
担当教員から履修者へのコメント:
講義の主体は皆さんです。質疑応答には是非積極的にのぞんでく
ださい。
また,出席が足りない学生については成績評価をしませんので,
了解の上で履修して下さい。
成績評価方法:
学期末の論述試験の結果と平常点(出席状況および授業態度)に
よる評価
質問・相談:
授業の前後に随時受付けます。
2 単位(春学期)
民法総則
講師
花房 博文
授業科目の内容:
本講義では,民法総則編について概説します。
「私権の開始・終了」や「当事者意思の尊重と取引の安全との調
整」等の基本原則を中心にお話する予定です。
法律は,観念的で抽象的なものであると理解されがちですが,と
ても身近な学問です。
本講義でも,できるかぎり沢山の,身近で具体的な設例を取り上
げて講義を進める予定です。その他の詳細は初回の講義で説明しま
す。
テキスト(教科書):
・『2011年版六法』(どんなものでも可、但し,解説や判例付きの六
法は試験において持ち込めませんので注意して下さい)必携
・斎藤和夫編著『レーアブーフ民法Ⅰ(民法総則)第3版』中央経
済社
参考書:
講義中に適宜指示します。
また,資料等をアップロードする場合もあります。
授業の計画:
1. 民法の位置づけ・私法の三原則と修正
2. 一般条項の役割
3. 権利能力・行為能力
4. 成年後見制度の必要性と概要
5. 住所と失踪宣告
6. 法人の分類・活動・責任
7. 物・財産権の拡大
8. 意思表示
9. 法律行為・法律行為の有効要件
10. 代理制度
11. 表見代理・権利外観(表見)法理の総括
12. 無効と取消・条件と期限・期間の計算
13. 時効制度(1)
14. 時効制度(2)
15. 民法総則編の総括
担当教員から履修者へのコメント:
講義の主体は皆さんです。質疑応答には是非積極的にのぞんでく
ださい。
また,出席が足りない学生については成績評価をしませんので,
その点を十分に了解の上で履修して下さい。
成績評価方法:
学期末の論述試験の結果と平常点(出席状況および授業態度)に
よる評価
質問・相談:
講義の前後に随時受付けます。
民法Ⅰb
民法Ⅱa 2 単位(春学期)
講師
授業科目の内容:
本授業では、民法の第3編「債権」のうち、「契約」に関する部分
を勉強する。
「契約法」における基本的な考え方、ルールを体系的に
理解することが、本講義の目的である。また、
「契約法」は、日常生
活や取引活動と密接に関わる法であるから、判例や裁判例、取引実
務などを素材として、契約に関する法的規律が現実の社会において
どのような意味を持っているのかを認識することも本授業の目的で
ある。本授業を通じて、契約についての基本的理解を確立するだけ
でなく、法学の基礎知識を身に付け、法的思考能力を向上させるこ
と、制度や法的規律のあり方を問うこと、社会を見る目を養うこと、
法を使いこなせるようになることが、本講義の最終的な目標である。
テキスト(教科書):
池田真朗『スタートライン債権法(第5版)』(日本評論社・2010
年)
参考書:
中田裕康=潮見佳男=道垣内弘人編『民法判例百選Ⅱ(第6版)』
(有斐閣・2009年)
奥田昌道=安永正昭=池田真朗編『判例講義民法Ⅱ(補訂版)』
(悠
々社・2005年)
松本恒雄=潮見佳男編『判例プラクティス民法Ⅱ(債権)』(信山
社・2010年)
授業の計画:
第1回 ガイダンス、序論
第2回 契約の成立
第3回 債権の効力、履行請求、履行の強制
第4回 危険負担、債務不履行総論
第5回 損害賠償
第6回 契約の解除、受領遅滞
第7回 贈与
第8回 売買①
第9回 売買②
第10回 消費貸借、使用貸借
第11回 賃貸借①
第12回 賃貸借②
第13回 請負
第14回 委任、その他の典型契約
第15回 まとめ
2 単位(秋学期)
物権法・担保物権法
講師
白石 友行
花房 博文
授業科目の内容:
本講義では,民法の物権編について概説します。
財産を排他的に所有する,利用する,貸金等を優先的に弁済を受
けるために交換価値を支配する諸原則についてお話する予定です。
特に経済学部の皆さんなので、後半では金融担保法を中心に説明
したいと思います。
法律は,観念的で抽象的なものであると理解されがちですが,と
ても身近な学問です。
本講義でも,できるかぎり沢山の,身近で具体的な設例を取り上
げて講義を進める予定です。
その他の詳細は初回の講義で説明します。
テキスト(教科書):
・『2011年版六法』(どんなものでも可。但し、解説や判例付きの六
法は「六法のみ持込可」とされた試験において持ち込めませんので
注意して下さい)必携
76
担当教員から履修者へのコメント:
小型のもので構わないので授業には必ず六法を持参すること。
民法Ⅱbと関連しているため、両者をあわせて履修することが望ま
しい。
成績評価方法:
定期試験の結果で評価する。
質問・相談:
授業後もしくはメールにて受け付ける。
民法Ⅱb
2 単位(秋学期)
講師
白石 友行
授業科目の内容:
本授業では、民法の第3編「債権」のうち、不法行為に関する部分
と、債権一般に関する部分を勉強する。これらの領域における基本
的な考え方、ルールを体系的に理解することが、本講義の目的であ
る。また、不法行為は、日常生活や取引活動と、債権一般に関する
部分は、取引・金融活動と密接に関わる法であるから、判例や裁判
例、取引実務などを素材として、これらの法的規律が現実の社会に
おいてどのような意味を持っているのかを認識することも本授業の
目的である。本授業を通じて、不法行為・債権一般についての基本
的理解を確立するだけでなく、法学の基礎知識を身に付け、法的思
考能力を向上させること、制度や法的規律のあり方を問うこと、社
会を見る目を養うこと、法を使いこなせるようになることが、本講
義の最終的な目標である。
テキスト(教科書):
池田真朗『スタートライン債権法(第5版)』(日本評論社・2010
年)
参考書:
中田裕康=潮見佳男=道垣内弘人編『民法判例百選Ⅱ(第6版)』
(有斐閣・2009年)
奥田昌道=安永正昭=池田真朗編『判例講義民法Ⅱ(補訂版)』
(悠
々社・2005年)
松本恒雄=潮見佳男編『判例プラクティス民法Ⅱ(債権)』(信山
社・2010年)
授業の計画:
第1回 ガイダンス、序論
第2回 不法行為①
第3回 不法行為②
第4回 不法行為③
第5回 不法行為④
第6回 債権者代位権
第7回 詐害行為取消権
第8回 多数当事者の債権・債務①
第9回 多数当事者の債権・債務②
第10回 債権譲渡①
第11回 債権譲渡②
第12回 債務引受、契約譲渡
第13回 債権の消滅①
第14回 債権の消滅②
第15回 まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
小型のもので構わないので授業には必ず六法を持参すること。
民法Ⅱbと関連しているため、両者をあわせて履修することが望ま
しい。
成績評価方法:
定期試験の結果で評価する。
質問・相談:
授業後もしくはメールにて受け付ける。
商法Ⅰa
商法Ⅰb 2 単位(秋学期)
講師
授業科目の内容:
商法第2編会社は、ここ数十年にわたり何度も改正が行われてき
た。そして平成17年に商法の中の規定としてではなく、会社法とし
て制定されることとなった。これにより条文が現代語化されると共
に内容の多くが変更された。本講義では、一番多く利用されている
株式会社に焦点をあて、その組織等について理解することを目的と
する。
テキスト(教科書):
特に指定しない
参考書:
河本一郎他『日本の会社法(新訂第9版)』商事法務、2008年
宮島司『新会社法エッセンス』第3版補正版、弘文堂、2010年
山本為三郎『会社法の考え方』第7版、八千代出版、2008年
授業の計画:
1.株式会社の機関(2回)
2.株主総会(4回)
3.取締役・取締役会・代表取締役(3回)
4.監査役・会計関西人など監査機関(3回)
5.計算・開示(1回)
6.企業再編(合併・分割、営業譲渡、株式交換・移転)(2回) 担当教員から履修者へのコメント:
授業には必ず平成23年版の六法を持ってくること。Ⅰbを履修する
者は、Ⅰaを履修することが望ましい。
成績評価方法:
学期末の定期試験で評価する
質問・相談:
授業のあとに受けつける
2 単位(春学期)
商法Ⅰa 会社法
法学部教授
藤田 祥子
鈴木 千佳子
授業科目の内容:
商法とは企業に関する法のことを指し,さらにそれを大きく分け
ると,企業組織法と企業取引法になる。この授業では,企業組織法
としての,会社法について講義する。会社に関する法規制は,かつ
ては商法,商法特例法,有限会社法などに分かれていたが,平成17
年に会社に関する規定がひとつの法律に統合されて,新しく「会社
法」が制定された。社会では,コンプライアンス(法令遵守)とい
77
関 連 科 目 う言葉がよく聞かれるようになったが,会社の経営組織や資金調達,
企業統合,企業買収など,新聞などにも取り上げられるさまざまな
問題に対して法律がどのような規制をしているかを知ることは,大
変重要である。
テキスト(教科書):
とくに指定しない。
参考書:
・河本一郎『日本の会社法』新訂第9版,2008年
・宮島司『新会社法エッセンス』第3版補正版,弘文堂,2010年
・山本為三郎『会社法の考え方』第7版,八千代出版,2008年 な
ど。
詳細については,授業の最初の時間に説明する。
授業の計画:
第1回 イントロダクション 会社法とは
第2回 会社の意義(営利性、社団性、法人性) 第3回 会社の種類
第4回 株式会社の特質
第5回 株式会社の設立手続
第6回 設立手続(続き) 第7回 設立関与者の責任、設立無効
第8回 株式ー株主の権利
第9回 株式ー内容と種類
第10回 株式ー譲渡方法と株主名簿の名義書換え
第11回 株式ー株式譲渡自由の原則と譲渡制限株式
第12回 株式-自己株式の取得
第13回 株式会社の資金調達-新株発行
第14回 株式会社の資金調達-新株発行(続き)
第15回 まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
授業には、必ず六法を携帯すること。
成績評価方法:
学期末の定期試験で評価する。
質問・相談:
授業のあとに受けつける。
商法Ⅱa
授業の計画:
第1回 ガイダンス
第2回 資金決済法総論
第3回 様々な決済手段
第4回 手形法総論
第5回 手形関係と原因関係
第6回 手形行為、白地手形
第7回 手形理論
第8回 他人による手形行為
第9回 手形の流通
第10回 手形抗弁①
第11回 手形抗弁②
第12回 支払①
第13回 支払②
第14回 為替手形・小切手
第15回 まとめ 担当教員から履修者へのコメント:
民法(債権法)の知識を必要とします。受講生はあらかじめ予習
をしておいてください。受講に際しては最新版の六法(小型のもの
でよい)を必ず持参してください。
成績評価方法:
定期試験の結果 100%
出席はとりません。
質問・相談:
講義終了後に適宜受け付けます。
2 単位(春学期)
講師
笹岡 愛美
授業科目の内容:
本講義では、商法の中でもとくに商法総則および商行為法と呼ば
れる領域を取り扱います。商行為法の一部および手形・小切手法(資
金決済法)については、秋学期開講の『商法II』において解説しま
す。引き続き受講するようにしてください。
講義に際しては、単に知識を羅列するのではなく、全体を体系的
に説明することによって受講者の理解を促進するよう努めます。必
要に応じて、民法(債権法)の内容にも触れることになります。
毎回、講義内容に関するレジュメを配布します(受講生が多い場
合は、教育支援システム上にアップします。講義前に各自でダウン
ロードしてください)。
テキスト(教科書):
『商法〈1〉総則・商行為』第4版 落合誠一=山下友信=大塚龍児著
有斐閣 2009年 ISBN : 978-4641159327
参考書:
『商法総則・商行為法』第5版補訂版 近藤光男著 有斐閣 2008
年 ISBN : 978-4641135215
『商法(総則・商行為)判例百選』第5版 江頭憲治郎=山下友信編
有斐閣 2008年 ISBN : 978-4641114944
授業の計画:
第1回 ガイダンス
第2回 商法の法源
第3回 商法の適用範囲
第4回 商号
第5回 商業登記
第6回 商業帳簿
第7回 商業使用人
第8回 営業譲渡
第9回 商行為法総則
第10回 商事売買
第11回 消費者売買
第12回 匿名組合
第13回 仲介営業
第14回 運送・倉庫営業
第15回 まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
民法(債権法)の知識を必要とします。受講生はあらかじめ予習
をしておいてください。受講に際しては最新版の六法(小型のもの
でよい)を必ず持参してください。
成績評価方法:
定期試験の結果 100% 出席はとりません。
質問・相談:
講義終了後に適宜受け付けます。
商法Ⅱb
労働法a
授業科目の内容:
労働法とは,賃金を得て生活する者(これを労働者と称します。)
と使用者との間に生起する様々な法的問題を学ぶ領域です。この領
域は大別して,労働市場法(雇用保障と求人・求職に関する領域),
個別的労働関係法〔使用者と労働者(サラリーマン)の間に生ずる
法的問題を議論する領域〕,そして集団的労使関係法〔憲法28 条を
うけて,使用者・労働者・労働組合の三者間の関係を議論する領域〕
に分類されます。
労働法Ⅰの講義では、労働法の歴史的背景を簡単に説明し、個別
的労働関係法領域の講義をします。これは労働者と使用者の間に締
結される労働契約に関する分野です。労働契約の締結,労働条件の
あり方,労働契約内容の変更,そして契約の終了に至るまでを講義
します。内容としては,下記授業計画をご参照ください。
過労死などで注目される労働災害補償,および労働組合や労働基
本権に係る集団的労使関係の領域は,労働法Ⅱ(秋学期)で講義し
ます。社会法の分野はどれも改正が頻繁に行われる領域です。講義
の進み方・あるいはソフトボール大会の影響などを見ながら,話題
となる新しいテーマや法改正についても随時織り込んで、講義する
つもりです。
テキスト(教科書):
テキストとして,神尾真知子・内藤恵・増田幸弘『フロンティア
労働法』(法律文化社,2010)を使用します。その他必要に応じて
Web に講義レジュメをアップロードして進めます。URL は初回講義
の中でお話しします。講義には六法と労働法判例百選を必ず携行し
てください。
・別冊ジュリスト・労働法判例百選〔第8版〕(有斐閣2009)
参考書:
1)初心者向けの参考書として,
・中窪裕也・野田進・和田肇『労働法の世界(第8版)』(有斐閣
2009)
・西村健一郎・安枝英訷『労働法(第10版)』(有斐閣プリマシ
リーズ、2009)
2)大部の概説書として、菅野和夫『労働法(第9版)』(弘文堂
2010)
授業の計画:
第一章 総論―労働法の意義・体系,等―
第二章 労働者概念,使用者概念(雇用形態の多様化,含む)
第三章 労働契約の生成―採用内定・試用期間,等―
第四章 労働契約の展開―配置転換,出向,派遣,等―
2 単位(秋学期)
講師
2 単位(春学期)
個別的労働関係法 (労働者と使用者、二者間の法律問題を講義
する)
法学部教授 内藤 恵
笹岡 愛美
授業科目の内容:
本講義では、商法の中でもとくに手形・小切手法と呼ばれる領域
を取り扱います。商法総則および商行為法については、春学期開講
の『商法I』において解説しています。合わせて受講するようにして
ください。
講義に際しては、単に知識を羅列するのではなく、全体を体系的
に説明することによって受講者の理解を促進するよう努めます。必
要に応じて、民法(債権法)の内容にも触れることになります。
毎回、講義内容に関するレジュメを配布します(受講生が多い場合
は、教育支援システム上にアップします。講義前に各自でダウン ロ
ードしてください)。
テキスト(教科書):
『やさしい手形法・小切手法』第2版 宮島司著 法学書院 2003
年 ISBN : 978-4587035419
参考書:
『リーガルマインド手形法・小切手法』第2版補訂2版 弥永真生
著 2007年 ISBN : 978-4641134928
『手形小切手判例百選』第6版 落合誠一=神田秀樹編 有斐閣 2004年 ISBN : 978-4641114739
78
労働法b
2 単位(秋学期)
労働災害補償および集団的労使関係法 (労災、労働市場法と共
に、労・使・労働組合の三者間の法律関係を講義する)
法学部教授 内藤 恵
租税法a 2 単位(春学期)
授業科目の内容:
労働法とは,賃金を得て生活する者(これを労働者と称します。)
と使用者との間に生起する様々な法的問題を学ぶ領域です。この領
域は大別して,労働市場法(雇用保障と求人・求職に関する領域),
個別的労働関係法〔使用者と労働者(サラリーマン)の間に生ずる
法的問題を議論する領域〕,そして集団的労使関係法〔憲法28 条を
うけて,使用者・労働者・労働組合の三者間の関係を議論する領域〕
に分類されます。
労働法Ⅱでは、春学期の労働法Ⅰに続き、近年過労死などの問題
で注目される労働災害補償を講ずるところから始めます。これは労
働法と社会保険の相互に関連する領域です。続いて憲法28条に規
定する労働基本権を具体化するための、集団的労使関係法を講義し
ます。内容としては労働組合、団体交渉、労働協約などの法的問題
などを取り上げます。さらに派遣労働等の労働市場に関する法も講
義します。
労働法に関する基本的考え方は春学期の労働法Ⅰで既に講義済み
なので、労働法Ⅱは春に続いて受講する学生を前提として講義を続
けます。社会法は改正が頻繁に行われる領域です。講義の進み方・
あるいはソフトボール大会の影響など余裕があるならば、話題とな
る新しいテーマや法改正についても随時織り込んでお話をします。
テキスト(教科書):
テキストとして,神尾真知子・内藤恵・増田幸弘『フロンティア
労働法』
(法律文化社,2010年)を使用します。その他、必要に応じ
てWeb に講義レジュメをアップロードして進めます。URL は初回講
義の中でお話しします。講義には六法と判例百選を必ず携行してく
ださい。
・別冊ジュリスト・労働法判例百選〔第8版〕(有斐閣2009)
参考書:
参考書は、労働法Ⅰの項を参照して下さい。
授業の計画:
第十章 労働安全衛生と労働災害補償
講師
吉村 政穂
授業科目の内容:
わが国租税法の基本原則を踏まえ、個人所得課税(所得税法)の
概要と基本的考え方を講義する。併せて、現実の経済社会において
生じる種々の租税法上の問題に十分対応しうるだけの基礎的能力を
養うことを授業の目的としている。
具体的には、以下の3点を到達目標とする。
(1)所得税につき,基本的な概念および条文構造を理解する。
(2)所得税法の条文を正確に解釈した上で、具体的事例に適用する
ことができる。
(3)授業で扱った各事件における法的問題点の所在を理解し,見解
の対立を明確に説明できる。
テキスト(教科書):
佐藤英明「スタンダード所得税法〔補正版〕」(弘文堂、2010年)
ISBN-13: 978-4335354663
参考書:
ジュリスト別冊・租税判例百選[第4版](有斐閣)
授業の計画:
第1回 租税法の基礎用語・基本原則
租税法を始めるにあたって、講義の方針、参考文献等を提示す
る。併せて、租税法全体に共通する基礎的な概念・仕組み、租税法
に要求される基本原則(租税法律主義など)について説明する。
第2回 所得税の課税範囲(所得概念)
所得税法が課税の対象とする「所得」について、包括的所得概
念論を踏まえ、その帰結を考察・検討する。また、日本の所得課税
の歴史を簡単に振り返る。
第3回 所得の計算方法と実現主義
所得の計算が法律によってどのように規定されているか、年度
帰属の問題を中心に、考察・検討を加える。
第4回 所得分類とその意義(1)――利子所得・配当所得
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関 連 科 目 第十一章 労働市場法(憲法27 条,失業等にかかる雇用政策,
等)
第十二章 労働基本権と労働組合
第十三章 団体交渉
第十四章 労働協約
第十五章 争議行為
第十六章 組合活動
第十七章 不当労働行為
第十八章 公務員の労働基本権制限
(時間があれば、補論:第十九章 労働争訟法)
*講義の組み立て方によって、上記予定を組み替え、変更するこ
ともあります。時間の余裕があれば、随時,重要な法改正や話題に
なっている法律問題に付いて解説を入れます。
担当教員から履修者へのコメント:
労働法Ⅰで注意したように、憲法・民法総則・債権各論の知識が
前提です。しかも労働法の基礎的部分は既に労働法Ⅰで講義済みで
すので、春学期に労働法Ⅰの履修をしないままに労働法Ⅱのみ履修
することは、原則お断りします。どうしても履修する必要がある場
合には、前半部分の労働法の基礎的知識を自習して、講義に臨むこ
とを求めます。
労働法は改正も多く、時代を反映する議論の多い領域です。雇用・
人事という分野は、企業に入る学生にとっては極めて重要な領域で
あり、公務員試験の重要科目の一つでもあります。法曹を志す学生
にとっても、企業法務の第一は労働法にあります。秋学期は,一度
も講義に出席しないまま「取り捨て」する学生が多く問題です。労
働法Ⅰとセットで履修し、労働法の全体像を理解することを希望し
ます。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および講義中リポートの評価による。)
概ね出席し続けている学生数が50~60名以内であれば、講義中各
学期4回ほど実施する、講義中リポートの評価、およびランダムに
とる出席点を加味して評価します。
なお出席者数が相当数に上る場合には、期末試験の実施を検討し
ます。
質問・相談:
講義に関するご質問・相談は随時受け付けます。講義終了後,担
当者のところまでお越しください。
第五章 労働基準法上の労働条件
第六章 労働条件決定の枠組み
第七章 就業規則―労働条件変更のルール―
第八章 企業秩序と懲戒
第九章 労働契約の終了
*講義の組み立て方によって、上記予定を組み替え、変更するこ
ともあります。時間の余裕があれば、授業期間中にレポートを書い
て戴くこともあります。また随時,成果主義等の新しいテーマ,あ
るいは重要な法改正についての解説を入れます。
担当教員から履修者へのコメント:
まず最初に他学部生の場合、憲法・民法総則・民法債権各論の知識
があることを求めます。労働法は、これらの科目を基礎としてその
上に成り立つ特別法です。従って、初めて法律専門科目を学習する
初心者には向きません。基礎知識の解説は加えませんので、履修の
際によく留意してください。
労働法は毎年のように改正が入り、議論の多い分野です。近年の
派遣労働問題のように、時代を映す領域であると申せます。特に企
業に入る学生にとって雇用・人事という分野は必須であり、公務員試
験の重要な科目の一つでもあります。法曹を志す学生にとっても、
企業法務の第一は労働法にあります。当講義は、秋学期の労働法Ⅱ
と相互関連させて、1年間の講義を通して労働法の全体像を理解す
ることを目的とします。
出来る限り全体を通して出席し続けることを希望します。
成績評価方法:
・平常点(出席状況および講義中リポートの評価による。)
概ね出席し続けている学生数が50~60名以内であれば、各学期と
も4回ほど実施する、講義中リポートの評価、およびランダムにと
る出席点を加味して評価します。
なお出席者数が相当数に上る場合には、期末試験の実施を検討し
ます。
質問・相談:
講義に関するご質問・相談は随時受け付けます。講義終了後,担
当者のところまでお越しください。
『ケースブック租税法』第3版 金子・佐藤・増井・渋谷編著 弘
文堂 2011年 ISBN:978-4-335-30504-7
授業の計画:
第1回 法人税法とは
第2回 法人税の課税根拠・所得税との関係
第3回 法人税の納税義務者
第4回 法人税と企業会計との関係
第5回 益金
第6回 損金
第7回 低額譲渡と無償譲渡
第8回 交際費と使途不明金
第9回 組織再編税制
第10回 これまでのまとめおよび中間試験
第11回 消費税とは
第12回 消費税の納税義務者・課税物件
第13回 消費税の課税標準・計算方法
第14回 個別消費税・関税・流通税
第15回 総まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
税務・会計等のプロフェッショナルを目指す諸君の履修を歓迎す
るが、それ以外の学生にも十分配慮して進める予定である。私語厳
禁。講義内容は、場合によってずれることもある旨了承されたい。
成績評価方法:
学期末試験(定期試験期間内の試験)による評価を7割、授業への
参加態度による評価を3割とする。
質問・相談:
原則として講義後とするが、初回に示すメールアドレスでも対応
可能とする。
日本の所得税を特徴付けるものとして、所得分類を基礎にした
所得計算を挙げることができよう。利子所得・配当所得の扱いを分
析することを通じて、所得分類が所得税法の中でどのような機能を
果たしているかを考察・検討していく。
第5回 業務・事業活動から生じる所得――不動産所得・事業所
得(・雑所得)
所得分類のうち、業務・事業活動から生じる所得について分析・
検討を加える。不動産所得の意義、親族が事業から受ける対価の扱
い(56条)などを取り上げる。
第6回 勤労から生じる所得――給与所得・退職所得(・雑所得)
所得分類のうち、勤労から生じる所得について分析・検討を加
える。給与所得控除の機能や、「退職」の意義などを取り上げる。
第7回 譲渡所得(1)
所得分類のうち、資産の譲渡から生じる所得について分析・検
討を加える。譲渡所得課税の意義、取得費の意義・範囲などを取り
上げる。
第8回 譲渡所得(2)
みなし譲渡制度の仕組み、適用範囲などを取り上げる。
第9回 所得分類とその意義(2)――損益通算
所得の種類ごとに計算された所得金額は、損益通算というプロ
セスを経て合算される。その際に考慮される損失には制限が加えら
れているが、それはいかなる趣旨によるものか、
「生活に通常必要で
ない資産」に係る損失の扱いを中心としながら分析・検討を加える。
第10回 資産損失
個人が保有する資産について生じた損失(資産損失)が所得税
法上どのように扱われているか解説する。収益を生み出す基因とな
る資産であったか、生活の用に供していたものであったかによって
扱いが大きく異なるが、その根拠等について検討を加える。
第11回 保険金および損害賠償金の(非)課税
保険および損害賠償金が所得税法上非課税所得とされることの
意義、および非課税の範囲について分析・検討を加える。
第12回 所得控除・税額の計算
所得税法上定められた各種の所得控除の概要について説明し、
その政策的意義について検討する。
第13回 所得税の納税義務の確定手続
所得税の税額を確定する手続きである申告制度、またそれに関
連する手続法上の問題について説明する。
第14回 租税法重要判決
個人課税を理解する上で重要な裁判例を取り上げ、分析・検討
する。
第15回 総復習・まとめ
授業の総復習、現制度の課題などについて取り上げる。。
担当教員から履修者へのコメント:
租税法の概要を正確に理解してもらうため、基本的な事柄の説明
は講義形式で行います。ただし、理解の定着を促すため、それぞれ
のテーマと関連する事例や裁判例を摘示して問題を投げかけ、受講
生自身が考え、答える機会を設けることも検討しまています。また、
適宜小テストを実施しますので、各回ごとに復習を行うことが望ま
れます。
成績評価方法:
期末試験の結果を重視する(70%程度)が、それに適宜実施する
小テストおよびレポート課題の評価(30%程度)を加味して、評価
を行う。
質問・相談:
質問等は、教室のほかメール([email protected])でも受け付け
ます。
租税法b
会計学a 2 単位(春学期)
会計学b 2 単位(秋学期)
セット履修
笠井 昭次
授業科目の内容:
現代会計の全体を合理的に説明する論理を探求する。ただし,そ
の点に関する私見を一方的に述べるのではなく,他の学説と比較検
討しながら行なう。そのプロセスにおいて,受講生諸君が,みずか
ら考える力を身につけられるような形で講義をしていきたい。
テキスト(教科書):
笠井昭次著『現代会計論』慶應義塾大学出版会
授業の計画:
Ⅰ 会計(学)の基礎
(1)会計(学)の性格と領域
(2)会計の機能
(3)会計の構造
(4)測定規約の考え方
(5)取得原価主義会計論の意義と現代会計理論の動向
Ⅱ 価値生産活動の会計
(1)入帳規約および損益計算規約の全体像
(2)実現主義の本質
(3)原価配分の諸相と特殊な支出の期間配分
Ⅲ 資本貸与活動の会計
(1)派遣分資産に関する会計の全体像
(2)定利の獲得を企図する資本貸与活動の会計
(3)投機的利得の獲得を企図する資本貸与活動の会計
Ⅳ 資本の算段活動の会計
(1)負債処理の基本的原則
Ⅴ 現行会計の全体的性格
担当教員から履修者へのコメント:
自分の頭で考えようとする積極的な学生諸君を希望する。
成績評価方法:
平常点:出席状況およびレポートによる。
2 単位(秋学期)
講師
名誉教授
松原 有里
授業科目の内容:
企業の経済活動にとって大きな影響を与える税目である法人税と
消費税を中心に講義をする。講義の前半3分の2で法人税、後半3分の
1で消費税について講義する予定である。法人税に関しては、できれ
ば、会社法や会計学等の予備知識があることが望ましい。
テキスト(教科書):
『 租 税 法 』 第 16 版 金 子 宏 著 弘 文 堂 2011 年 ISBN :
978-4-335-30449-1
参考書:
『租税法』第5版 水野忠恒著 有斐閣 2011年春 刊行予定
経営学a 2 単位(春学期)
経営学b 2 単位(秋学期)
商学部准教授
神戸 和雄
授業科目の内容:
経営学は企業を研究対象とする学問分野である。基本的な考え方
が経済学とは異なっていることに加え、絶えず変化する企業を取り
80
関 連 科 目 巻く環境を考慮に入れることが必要となる。そのため本講義は,経
営学の基本的な考え方を理解すること,その上で経営現象を分析す
るための知識や方法について,具体的な企業経営の実態にふれなが
ら理解してゆくことを目的としている。
テキスト(教科書):
必要に応じて資料を配布する。インターネット経由での配布を予
定している。
講義用資料はWeb ページhttp://www.kambe.net/manage2011/ よりダ
ウンロードすること。ユーザユーザー名・パスワードは初回授業で
伝達。
授業の計画:
1 経営学の基本的な考え方(経済学との違い)
2 経営管理と組織
3 経営学説の発展過程
4 経営戦略と経営組織
5 研究開発と生産
6 経営の国際化
7 日本企業と戦略経営
成績評価方法:
学期末の試験によって判定する。出席を各学期5回程度とり,加点
にのみ使用する予定である。
81
Assignment: Reaction paper
Day 4:
Lecture and Taking notes: Ch. 1, World of NPOs
Assignment: Read chapter and complete comprehension questions
Write outline of chapter 1
Day 5:
Newspaper article: We need salvation from an army of inefficient charities
Summarize article
Day 6:
Scanning: Index and Table of Contents
Timed reading: Ch. 2, Deciding to Start a Nonprofit
Assignment: Read chapter and complete comprehension questions
Day 7:
Ch. 3, Writing Your Mission Statement
Assignment: Read chapter and complete comprehension questions
Find and turn in mission statements
Day 8:
Ch. 4, Incorporating and Applying for Tax Exemption
Assignment: Read chapter and complete comprehension questions
Group work: Final project
Day 9:
Ch. 5, Safeguarding Your Nonprofit Status
Assignment: Read chapter and complete comprehension questions
Group work: Final project Day 10:
Vocabulary Test: Chapters 1-5
Ch. 6, Building Your Board of Directors
Group work: Final project
Assignment: Read chapter and complete comprehension questions
Day 11:
Ch. 7, Planning: Why and How Nonprofits Make Plans
Group work: Final project
Assignment: Read chapter and complete comprehension questions
Write pattern of organization
Day 12:
Rehearsal in groups
Day 13/14:
Final presentations with handouts/peer evaluation
Day 15:
Wrap up
Fall Semester
Day 1:
Review
Dictation pp.79-80
Day 2:
Timed reading: Ch. 8, Getting the Work Done with Volunteers &
Ch. 9, Getting the Work Done with Paid Staff
Assignment: Read chapters and complete comprehension questions
Day 3:
Ch. 10, Showing the Money: Budgets and Financial Reports.
Chapter presentations: Chapters 1~5
Assignment: Read chapter and complete comprehension questions
Day 4:
Ch. 11, Marketing: Spreading the Word about Your Good Work
Assignment: Read chapter and complete comprehension questions
Day 5:
Ch. 12, Creating a Home for Your Nonprofit and Insuring It
Chapter presentations: Chapters 6~10
Review of chapters 1 – 10
Assignment: Read chapter and complete comprehension questions
Day 6:
Ch. 13, Crafting a Fundraising Plan, Ch.14, Raising Money from
Individuals, & Ch. 15, Making the Most of Special Events
Vocabulary quiz: Chapters 6 - 10
Assignment: Read chapters and complete comprehension questions
Day 7:
Test: Chapters 1 – 10
Day 8:
Guest speaker (tentative date) & Presentations: Chapters 11~15
英語リーデイングa 1 単位(春学期)
英語リーデイングb 1 単位(秋学期)
Reading and Discussion: Current Social Issues
春学期・秋学期: 金3
セット履修
教授
杉岡 洋子
授業科目の内容:
国際化によって変化し続ける現代社会が抱える問題についての
National Public Radio(アメリカ)の記事(一部リスニング課題を含
む)やその他の新聞雑誌の記事を読んで、意見の発表(短いスピー
チ)やディスカッションをします。トピックは、経済、教育、環境、
異文化理解、メディア、開発、科学技術など。各自がインターネッ
ト等で調べた情報を取り入れることで、今現在起きている現象や問
題についてさらに理解を深めます。授業では、特に次の点に力を入
れます。(1) 読解力を高めるためのスキル(note-taking, outlineなど)の
練習、 (2)スピーチとディスカッションに使う的確な語彙や表現の練
習(ペアやグループワーク)。授業は原則としてすべて英語で行いま
す。
テキスト(教科書):
Raise the issues --An integrated approach to critical thinking. C. Numrich,
Pearson-Longman.
成績評価方法:
各期末テスト、予習状況とスピーチやディスカッションへの参加
を総合評価します。
質問・相談:
授業の前後の時間やメールで受け付けます。
英語リーデイングa 1 単位(春学期)
英語リーデイングb 1 単位(秋学期)
Volunteering and Nonprofit Organization (NPO) Management
春学期・秋学期: 火3
講師 ラインボールド, ロレイン J.
セット履修
授業科目の内容:
In this one year content-based course, students will be introduced to the
topic of volunteering and what constitutes effective NPO management in
English. Even though NPO is an acronym for non-profit organization,
NPOs must be managed effectively as for-profit organizations to be able
to successfully pursue their charitable goals. After studying the basic
concepts of volunteering and NPO management, students will be required
to make a presentation on an NPO that they "created" after carefully
considering what NPO would be able to make a postive difference in
society.
The skill-based objectives of this English reading course are: to build
confidence in reading in English by using an English non-profit
organization management textbook and other authentic text, to improve
reading skills by practicing strategies needed for reading different types
and genres, to increase vocabulary, and to develop analytical and critical
thinking skills. In addition to improving reading skills, students will also
continue to work on academic skills learned in the Study-Skills Course.
テキスト(教科書):
Hutton, S., & Phillips, F., (2010). Nonprofit Kit for Dummies: 3rd ed.
Hoboken: Wiley Publishing, Inc. ISBN 978-0-470-52975-1
参考書:
Grobman,G.(2002). The Nonprofit Handbook:Everything You Need to
Know to Start and Run Your Nonprofit Organization. White Hat
Communications.ISBN:1-929109-09-1
授業の計画:
Spring Semester
Days 1-3:
Course introduction
Discussion: Volunteering and NPOs,
Film: I am Sam
82
英語リーデイングa 1 単位(春学期)
英語リーデイングb 1 単位(秋学期)
Philanthropy and Social Responsibility
春学期・秋学期: 火4
講師 ラインボールド, ロレイン J.
セット履修
授業科目の内容:
This English content-based course is designed to give students an
overview of philanthropy and its obligation to support society. Students
will examine historical concepts of charity, nonprofit organizations
(NPOs) and the role of the non-profit sector in society and economy.
Additional topics to be covered are corporate social responsibility where
large enterprises work in the public interest and the impact of new
technology on donating and volunteering. Students will discuss and think
about possible solutions to problems such as economic crisis, poverty,
wars, and environmental damage which extend beyond borders in the
global world today.
This course is taught mainly through lectures, discussions and readings.
Students who successfully complete this course should be able to have
confidence in reading and comprehending authentic English materials.
テキスト(教科書):
Instructor will provide handouts.
参考書:
Drucker, P., (1990). Managing the Non-Profit Organization: Principles
and Pracitces. HarperCollins Publishers, Inc. ISBN: 0-88730-601-2
Grobman,G. (2002). The Nonprofit Handbook: Everything You Need
to Know to Start and Run Your Nonprofit Organization. White Hat
Communications.ISBN: 1-929109-09-1
Hutton, S., & Phillips, F., (2009). Nonprofit Kit for Dummies: 3rd ed.
Wiley Publishing, Inc. ISBN 978-0-470-52975-1
授業の計画:
SPRING SEMESTER
Day 1
Introduction to the course
Day 2
Previewing and Predicting, Film: Pay it Forward (film might change)
83
外 国 語 科 目 Day 3
Film: Pay it Forward, Assignment: Write precis of movie
Day 4
Charitable concepts: Agape, Noblesse Oblige, Pro Bono
Day 5
Scanning: Table of Contents in Volunteer Management: Mobilizing all the
Resources of the Community.,
Lecture: Volunteer Involvement, Skill-based, micro, and virtual
volunteering
Day 6
Financial Times: Sociologists could teach economists a trick or two
Day 7
Drucker: Managing the Non-profit Organization
Day 8
Same as Day 7
Day 9
History of Nonprofit Sector
Day 10
Financial Times: We need salvation from an army of inefficient charities
Day 11
Group work
Days 12 & 13
Presentations with handouts
Days 14 & 15
Wrap up
FALL SEMESTER
Day 1
Lectures by Larry Brilliant: Strategic Philanthropy, Right Cause, & New
Entrepreneur
Day 2
Merging technology and philanthropy
Day 3
Philanthropy while making profits
Day 4
Lectures by Larry Brilliant: Five Core Initiatives & Unreliable Donations
Day 5
Vocabulary quiz; Articles on activists and enterprises which work for
public interests
Day 6
Corporate Social Responsibility(Corporate Social Responsibility (CSR)
Day 7
Debate on CSR
Day 8
The new volunteer
Day 9
Planning and Organizing a Volunteer Program
Day 10
Myths about NPOs; Guest speaker (tentative schedule)
Day 11
Group work
Day 12
Group work
Days 13 & 14
Poster Presentations
Day 15
Wrap up
担当教員から履修者へのコメント:
Teaching is not a one-way street. You are also the main players.
Through interactive learning you can gain a great deal from each other.
Make the most of your classes. 成績評価方法:
Spring Semester 30% Attendance/Class Participation,
50% Assignments and tests
20% Final Presentation
Fall Semester
30% Attendance/Class Participation,
50% Assignments and tests
20% Final Project
Final project: submit outline for individual poster presentation
Day 9:
Presentations:
Ch. 16: Finding the Grant Givers
Ch. 17: Writing a Grant Proposal
Ch. 18: Capital Campaigns: Finding Lasting Resources
Ch. 19: Evaluating Your Organization
Ch. 20: Adapting in Hard Times
Ch. 21: Raising Money
Assignment: Read chapters and complete comprehension questions
Day 10:
Review of chapters 11-21
Day 11:
Review of chapters 11-21 and/or Lecture: History of the Nonprofit Sector
Day 12:
Test: Chapters 11~21
Day 13/14:
Poster presentations
Day 15:
Wrap up
担当教員から履修者へのコメント:
Teaching is not a one-way street. You are also the main participants.
Through interactive learning we can gain a great deal from each other. I
encourage you to make the most of our classes.
成績評価方法:
Spring Semester
30% Attendance/Class Participation
40% Homework & Assignments
30% Vocabulary Tests
Fall Semester
30% Attendance/Class Participation
20% Chapter presentation w/handouts of chapter outline
50% Tests & Final project
震』
(1807年)を原語で読みます。人間世界の冷酷さを淡々と描写す
るクライストのドイツ語は簡潔で緊張感にあふれ、そしてちょっと
上級。読み切れば、その文学世界にもドイツ語にも、そして自分自
身の努力にも感動できること請け合います。
テキスト(教科書):
Heinrich v. Kleist: Das Erdbeben in Chili(チリーの地震) 同学社 定価450円
参考書:
なし
担当教員から履修者へのコメント:
必ず予習をして、授業には辞書を持参してください。
成績評価方法:
平常点(出席・予習・発表)および2回の学期末試験によって総
合的に評価します。
質問・相談:
随時
ドイツ語Ⅳa(セミナー) 1 単位(春学期)
ドイツ語Ⅳb(セミナー) 1 単位(秋学期)
旧世界から新世界へ-ドイツ系移民の痕跡を追って
春学期・秋学期: 水3
教授 クナウプ, ハンス J.
セット履修
授業科目の内容:
16世紀のドイツは300を越える諸邦に分かれていました。こ
れらの諸邦からアメリカへの最初の移民現象は16世紀の終わりに
認められます。宗教上の迫害を受けた人々にとっては、アメリカは
最後の希望でした。それからおよそ150年が経過した時に、再度
大規模な移民ラッシュが起こり、それは主に経済的な理由によるも
ので、ヨーロッパにおける困窮から脱出して、アメリカに幸福を求
めたものでした。さらに、19世紀は移民の世紀ということができ
ます。3000万を越えるヨーロッパ人がアメリカに新天地を求め
たのです。これらの移民の6分の1に当たる約500万人がドイツ
系の移民でした。彼らは日々の生活のなかでドイツの痕跡を次第に
消しながら、新世界の精神風土を形成していくようになります。こ
の授業では、当時のオリジナル資料やドキュメンタリー映像を用い
ながら、新世界におけるドイツ系移民の系譜を追っていきます。今
日のアメリカを理解する上でも、このドイツ系移民の歴史は非常に
重要なものです。
テキスト(教科書):
プリントで配布。
担当教員から履修者へのコメント:
授業は共同作業を基本展開します。共通のテーマについてさまざ
まな方向からアプローチする可能性を実体験してもらいます。
成績評価方法:
授業への貢献度(積極性・出席回数など)から判断します。
フランス語Ⅳa(セミナー) 1 単位(春学期)
フランス語Ⅳb(セミナー) 1 単位(秋学期)
—フランス社会・文化論—
春学期・秋学期: 月2
セット履修
授業科目の内容:
このセミナーは、フランス語の「読む、書く、聴く、話す」とい
う4つの運用能力を伸ばすことを目的とし、特にフランス語による
論理的な会話能力と更にはフランスという国を総合的に理解して行
くことを目ざします。そのために「現代フランスの社会と文化を考
える」をテーマに、フランス語によるグループでのディスカッショ
ン、資料の解説、レジュメの作成、プレゼンテーション等を行いま
す。教材として、フランスの新聞、雑誌、DVD等を可能な限り多様
な領域にわたって使用し、語彙、表現を学び、その内容を理解出来
るようにします。さらに時事フランス語を十分に身に付ける為に、
語彙に関する特別な訓練を行いたいと考えています。フランス文化
や歴史、現代社会等について様々な角度から触れ、豊かな感性と的
確な表現力を育てて行きたいと思います。
テキスト(教科書):
プリントを配布します。
参考書:
必要に応じて指示します。
授業の計画:
この授業で扱うテーマは、春学期は主として現代フランス社会・
文化の特徴や問題点を日本と比較しながら観ていく予定です。又、
秋学期は「パリ」を歴史的観点から考察し、現在のパリの街がつく
られた背景に注目していきたいと思います。
担当教員から履修者へのコメント:
授業は原則としてフランス語で行いますので、十分な読解•会話能
力を必要とします。
成績評価方法:
評価方法は授業への積極的な参加、及び春学期・秋学期各一回ず
つのプレゼンテーションを総合して判断します。
質問・相談:
[email protected]
ドイツ語Ⅳa(セミナー) 1 単位(春学期)
ドイツ語Ⅳb(セミナー) 1 単位(秋学期)
春学期・秋学期: 火5
セット履修
教授
ガボリオ, マリ
教授
八木 輝明
授業科目の内容:
ドイツ語力を総合的に養成するクラスです。発音をしっかり練習
し、音読し、より正確な読む力をつけていきます。
このテキストにはドイツ語を理解するための文法がコンパクトな形
でまとめられています。文法事項の学習の積み重ねと定着の上に、
さらに応用して文章を多面的に読み解くシュトラテジーを獲得して
いきます。
テキストは、文法事項の進度にそいながら、段階的に情報量のある
読み物になり、後半はカフカ、ケストナー、エンデ、バッハマンの
文学テキストも抜粋の形で、注とともに掲載されています。無理な
く、自然な形で読解力が身につくようになります。
この時間には進度を見ながら、さらにプリントで時事ドイツ語も
読んでみたいと思います。ドイツ、日本で話題になっている記事を
アクチュアルで新鮮なままに読んでみます。受講者は毎時間しっか
り予習をしてのぞむこと。
テキスト(教科書):
『ドイツ語の時間―読解編―〈読めると楽しい!〉』 朝日出版社
担当教員から履修者へのコメント:
平常の出席状況と授業での積極的姿勢が重要な評価のポイントに
なる。
成績評価方法:
平常点(出席状況、授業態度および筆記試験)
フランス語Ⅳa(セミナー) 1 単位(春学期)
フランス語Ⅳb(セミナー) 1 単位(秋学期)
フランス語講読、仏検対策
春学期・秋学期: 月5
セット履修
准教授
新島 進
授業科目の内容:
小説、新聞記事などを読みながらフランス語の読解力を身につけ
る。またフランス語検定、準2級、2級、準1級(できれば1級!)
の対策をおこなう。
使用テクスト:履修者のレヴェルと興味に応じて決める。特に希
望がなければフランス現代作家ロラン・ゴデの短篇作品を読む。仏
検対策については市販のテクストを用意してもらう可能性がある。
授業方法:訳読に徹する、愚直なまでに。よって予習がきわめて
重要である。年二回の仏検前には練習問題や語彙の補強をおこなう。
注意:履修についてのガイダンスをおこなうので、初回授業になる
べく出席のこと。
ドイツ語Ⅳa(中級) 1 単位(春学期)
ドイツ語Ⅳb(中級) 1 単位(秋学期)
ハインリヒ・フォン・クライストの『チリーの地震』を読む
春学期・秋学期: 月5
准教授 山本 賀代
セット履修
授業科目の内容:
ドイツの作家ハインリヒ・フォン・クライスト(1777-1811)が自
ら命を絶って、今年でちょうど200年。彼の短編小説『チリーの地
84
テキスト(教科書):
はじめはプリントを配布しますが、その後、テキストを購入して
もらう可能性もあります。
授業の計画:
毎回数頁の訳読をおこなっていく。
担当教員から履修者へのコメント:
出席と予習を重視します。ただし各人の負担が多くならないよう,
予習については毎回細かく担当を割り当てます。なお日吉で履修す
べき「フランス語IV」
(経済学部2年選択必修)の代わりに当科目
を履修することは推奨できません。
成績評価方法:
試験の結果(春・秋一回ずつ。辞書、参考書すべて持ち込み可)
平常点:出席状況および授業態度による評価(出席不足の場合,
試験は受けられない)
質問・相談:
niijimaあっとz5.keio.jp
第9回 ラマルチーヌ(II)
第10回 パントゥーム(マライ起源の定型詩形)に親しむ(I)
第11回 パントゥーム(マライ起源の定型詩形)に親しむ(II)
第12回 ボエーム生活と詩心―ミュルジェールの詩作品(I)
第13回 ボエーム生活と詩心―ミュルジェールの詩作品(II)
第14回 前期試験・まとめ
第15回 前期まとめ
フランス語Ⅳa(セミナー) 1 単位(春学期)
フランス語Ⅳb(セミナー) 1 単位(秋学期)
春学期・秋学期: 木2
セット履修
准教授
林田 愛
授業科目の内容:
前期の授業は翻訳を中心にして読解力を高めます。テキストとし
て経済や歴史,または文学などの研究書を逐次紹介しながら,翻訳
作業の過程で表現力だけではなく,論理的思考の強化も図るつもり
です。後期は、前期の授業で蓄えたフランス語のアカデミックな表
現方法を十全に活用しながら、雑誌や新聞記事の要約作業を通じて
作文能力の向上を目指します。
テキスト(教科書):
プリントを配布します
成績評価方法:
・提出物による評価
・筆記試験
・平常点(出席状況および授業態度による評価)
中国語Ⅳa(中級) 1 単位(春学期)
中国語Ⅳb(中級) 1 単位(秋学期)
フランス語Ⅳa(セミナー) 1 単位(春学期)
フランス語Ⅳb(セミナー) 1 単位(秋学期)
中上級フランス語
春学期・秋学期: 月5
セット履修
専任講師
春学期・秋学期: 月1
セット履修
准教授
溝部 良恵
授業科目の内容:
初級中国語を習得した学生を対象に、中国の現代社会に関する文
章を読む。初級中国語で学んだ文法事項の確認、定着をはかるとと
もに、語彙力をつけ、構文を分析する練習を積み重ねることによっ
て、長めの文章を読む力をつけていくことを目指す。また、テキス
トで扱われている人口問題、改革開放政策の状況など、中国の現代
社会を取り巻く諸問題についても、適宜、解説を加えることにより、
受講者が中国社会、文化への理解を深められるようにしたい。
テキスト(教科書):
『アーチャンのものがたり 阿強的故事―中国現代社会論』 相原
茂、蘇明著 好文出版社 2011
参考書:
授業内で適宜紹介。
担当教員から履修者へのコメント:
予習をきちんと行ってきてください。
成績評価方法:
試験6割 平常点(出席、予習、授業への取り組み、課題提出等)
4割
山本 武男
授業科目の内容:
当講座は三つの目的を持って行われる。一つはフランス語によっ
て著された、芸術論(ロダン著『芸術について』、駿河台出版社)を
講読する事で、フランス文化への理解を深める。講読の際には、訳
す事を通して重要な文法事項を確認すると同時に、フランス語の発
音に慣れる為に、発話を重視する。二つめの目的は、実用フランス
語技能検定試験3級並びに準2級対策である。検定試験の対策には
プリントを用い、頻度の高い単語や表現を習得したり、予想問題を
解いたりする。2次試験の面接対策として、口頭による回答の準備
もする。更に三つめの目的は、フランス文学史に名を残す詩人の作
品を鑑賞し、更にフランス語の定型詩を、講師を含む参加者みんな
で共作し、それを各々が訳すことで、フランス語による詩的創造と、
日本語とフランス語の相違点と相似点を体感する試みを行うことで
ある。
テキスト(教科書):
『芸術について』オーギュスト・ロダン著 駿河台出版社 1965年 ISBN:4-411-01658-3 C1085
授業の計画:
春学期 一学期を通して、ロダンの芸術論を読み、仏検3級対策を
行う他、詩に関しては以下のテーマを扱う。
第1回 フランス語の発音の復習と定型詩の作り方
第2回 フランス語の定型詩共作の試み
第3回 共作したフランス語の定型詩の翻訳
第4回 ミュッセ(I)
第5回 ミュッセ(II)
第6回 ソネ(イタリア起源の十四行詩)に親しむ(I)
第7回 ソネ(イタリア起源の十四行詩)に親しむ(II)
第8回 ラマルチーヌ(I)
中国語Ⅳa(セミナーⅠ) 1 単位(春学期)
中国語Ⅳb(セミナーⅠ) 1 単位(秋学期)
春学期・秋学期: 木3
セット履修
講師
陳 愛玲
授業科目の内容:
これまで覚えた中国語をスムーズに口から出られるよう繰り返し
練習を行い,さらに応用能力を身につける。授業は次のことを目標
に進めていく。
1)聞いて直ちに理解できること
2)正確な発音および自然なリズムで言えること
85
外 国 語 科 目 秋学期 一学期を通して、ロダンの芸術論を読み、仏検準2級対策
を行う他、詩に関しては以下のテーマを扱う。
第1回 ジュール・ブルトンの田園詩(I)
第2回 ジュール・ブルトンの田園詩(II)
第3回 ヴェルレーヌ(I)
第4回 ヴェルレーヌ(II)
第5回 ランボー(I)
第6回 ランボー(II)
第7回 ルフラン(折り返し)の効果(I)
第8回 ルフラン(折り返し)の効果(II)
第9回 アポリネール(I)
第10回 アポリネール(II)
第11回 シュールレアリスム(I)
第12回 シュールレアリスム(II)
第13回 フランス詩の十九世紀と二十世紀
第14回 後期試験・まとめ
第15回 後期まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
のびのびとした、楽しいフランス語の授業にしたいと思います。
どうぞ、お気軽にいらしてください。
同じ時間に、三田で実用フランス語技能検定試験2級以上の対策
クラスが設けられますので、そういったことも参考にして、お選び
ください。
成績評価方法:
平常点30点、前期、後期の期末試験がそれぞれ35点である。
成績評価方法:
試験と平常点(出席、予習、授業への取り組み、課題提出等)に
より総合的に評価する。
3)日常生活における一般的な応答および発話がスムーズにできる
こと
テキスト(教科書):
『新コミュニカテイブ中国語 level2 』郁文堂
絹川浩敏・胡玉華・張恒悦 著
参考書:
開講時に指示する。
授業の計画:
1) ガイダンス
2) テーマ1:空港でのタクシー乗車と入寮手続き
3) 演習
4) テーマ2:身近な情報を得る
5) 演習 6) テーマ3:一日の経験を語る
7) 演習 8) テーマ4:中国人の家庭を訪問する
9) 演習
10) テーマ5:北京の観光予定を話し合う
11) 演習
12) テーマ6:留学生活を語る
13) 演習
14) 応用練習
15) まとめ
16) 導入
17) テーマ7:列車に乗る
18) 演習
19) テーマ8:値段を交渉する
20) 演習
21) テーマ9:アート鑑賞後の感想を語る
22) 演習
23) テーマ10:試合観戦の感想を語る 24) 演習
25) テーマ11:郵便物を出す
26) 演習
27) テーマ12:謝辞を書き、話す 28) 演習
29) 応用練習
30) まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
出席重視。自主的に学習することができ、さらに授業中のペアワ
ーク、グループワークにも積極的に参加し,積極的に発言する受講
者を歓迎します。
成績評価方法:
・前期・後期の試験成績(スピーキング試験を実施する予定)
・平常点(出席状況・課題完成状況・学習意欲など)
スペイン語Ⅳa(中級) 1 単位(春学期)
スペイン語Ⅳb(中級) 1 単位(秋学期)
スペイン語圏の文化
春学期・秋学期: 火2
セット履修
准教授
阿部 三男
(春学期)
授業科目の内容:
文法を単なる知識として持っているのではなく,実際の言語運用
場面において使いこなせるように目だけでなく耳も口も十分に活用
し,刺激的で楽しい授業にしたい。随時ビデオ教材・映画・カセッ
トテープを使い,スペインおよびラテンアメリカの文化・社会に触
れながら,使える基本表現の習得に努めたい。
テキスト(教科書):
阿部・マルティン共著『スペイン語の基礎』,プリント配布。
テキストの購入・プリントの入手については開講時の指示に従っ
てください。
参考書:
・『クラウン西和辞典』三省堂
・『デイリーコンサイス西和・和西辞典』三省堂
・『クラウン和西辞典』三省堂
授業の計画:
簡単な読み物・ビデオ教材・映画・カセットテープを使い,使用
頻度の高い重要語彙・基本表現を視覚・聴覚の両面から確認するこ
とで,スペイン語の基礎的運用能力が身につくような授業を心掛け
る。次に列挙するシチュエーションで多用される表現を身につける
だけでなく,文化・習慣・歴史なども併せて学んでいく。文法的に
は,注意すべき前置詞,不定詞・過去分詞・現在分詞の主な用法,
再帰動詞・無人称の整理,時制としては直説法現在・現在完了・過
去・過去完了・未来・未来完了のマスターを目標とする。
第1回: ガイダンス
第2回: 挨拶,天候表現,時間表現
第3~4回: 食生活,バル,レストラン
第5~6回: 薬局,病院
第7~8回: 銀行;郵便局;電話の掛け方
第9~10回: ホテルの予約;切符の買い方
第11~12回: 旅行,ショッピング
第13~14回: スポーツ;趣味
第15回: まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
受講者の希望も聞きながら授業を進めたいと思う。スペイン語文
法の再整理やリスニングの訓練をしたい人にもこの授業を利用して
ほしい。
成績評価方法:
・試験の結果による評価
・平常点(出席状況および授業態度)による評価
3 回の小テスト(7 割)に出席状況・学習態度・学習意欲などの
平常点(3 割)を加味し、総合的に評価します。
質問・相談:
授業中に質問時間を用意します。また授業終了後・休憩時間にも
質問を受け付けます。
中国語Ⅳa(セミナーⅡ) 1 単位(春学期)
中国語Ⅳb(セミナーⅡ) 1 単位(秋学期)
春学期・秋学期: 月2
セット履修
講師
溝部 良恵
授業科目の内容:
中国近代を代表する小説家、巴金(1904-2005年)の代表作『家』
を読む。
『家』は、五四運動(1919年)前後、四川省の旧家に暮らす
三兄弟(覚新、覚民、覚慧)が、伝統やしきたりを重んじる大家族
制度に苦しみ、反発しながら、それぞれの道を切り開いていく様を
描いている。この作品には巴家自身の経験が反映されており、中国
で長きにわたり機能してきた大家族制度の弊害を具体的に批判し、
当時の青年達に大きな影響を与えたと言われる。
『家』を読むことを
通して、中華人民共和国成立前後の中国の状況を知るとともに、現
在にもつながる中国人と家、家族の問題を考察し、中国をより体系
的に深く理解することを目指したい。
テキスト(教科書):
『家』 巴金原著 施光亨他編 華語教学出版社 2008年 参考書:
授業内で適宜紹介。
担当教員から履修者へのコメント:
巴家の文章は簡潔で読み易いものです。毎回、担当者を細かく決
め、なるべく多く読み進める予定です。よって、受講者には、毎回
必ず予習をしてくることが求められます。
(秋学期)
授業科目の内容:
春学期参照
テキスト(教科書):
春学期参照
参考書:
春学期参照
授業の計画:
この授業では、春学期で学んだ重要な文法事項をさらに発展させ、
文法的には直説法過去未来・過去未来完了、接続法現在・現在完了、
接続法過去が多用されている文献を読み、随時ビデオ教材を使いな
がら、スペイン語圏の文化理解に努めたい。この授業で扱うテーマ
としては、
第1回: ガイダンス
第2回: イベリア半島事情;大航海時代とコロンブス;無敵艦隊
86
自らの関心・意見を表現する態度、出席率を総合的に判断します。
第3回: スペインの多様性:ガリシア,バスク,カタロニア 第4~5回: サンティアゴ巡礼;キリスト教文化とイスラム文化の
対立と融合
第6回: ラテン音楽;舞踏(フラメンコ;サルダーナ;ホータ)
第7~8回:スペイン文学(ドンキホーテ);スペイン映画
第9~10回: 絵画(ゴヤ,ベラスケス,ピカソ,ミロ,ダリ);
建築(ガウディとドメネク)
第11~13回: 国民性(イギリス人・フランス人と比較して) 第14回: スペインの若者の人生観・価値観
第15回: まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
スペイン語会話でよく使われる語彙・表現・文法事項の習得に努
めるので、会話力を養成したい学生は積極的に参加して欲しい。
成績評価方法:
春学期参照
質問・相談:
春学期参照
スペイン語Ⅳa(セミナー) 1 単位(春学期)
スペイン語Ⅳb(セミナー) 1 単位(秋学期)
スペイン語圏の文化
春学期・秋学期: 火3
セット履修
スペイン語Ⅳa(中級) 1 単位(春学期)
スペイン語Ⅳb(中級) 1 単位(秋学期)
春学期・秋学期: 木3
セット履修
講師
講師
阿部 三男
四宮 瑞枝
授業科目の内容:
スペイン語圏の社会文化事情に関連する色々な記事を読み、スペ
イン語圏社会への理解を深めると共に、自文化との対比を行い、批
判的に読み解く能力を高めることを目指します。
授業の手順としては、各テーマに関する教材の内容確認をチェッ
クシートを使って行った後、関連する補足資料(新聞記事、ネット記
事、広告など)を参照したり関連する映画を紹介したりして、興味を
持ったこと・疑問に思うことを話し合います。
自文化に関する説明や自分の意見・感想などをスペイン語で書い
たり話したりする練習を重ねていきますが、そのための補足学習(語
彙・作文・文法など)を、履修者の希望と必要に応じて適宜行いま
す。
テキスト(教科書):
プリントを配布します。
参考書:
授業内で紹介していきます。
授業の計画:
以下のテーマをそれぞれ1~2回の授業で扱います。(履修者の関
心に副って調整を行います。)
前期(スペイン)
1)導入:近年のスポーツ、音楽、映画で活躍する人々
2)歴史的背景への理解:スペイン市民戦争
3)民主化への道;フランコの独裁政治から立憲君主制への移行
4)女性の社会進出、家族関係の変化、若者の生活
5)カタルーニャ州の言語政策
6)バスク地方のテロの問題
7)外国人移民の増加と言語教育 8)伝統行事と宗教観の変化
後期 (ラテンアメリカ諸国)
1)導入:スポーツ、音楽、映画で活躍する人々
2)歴史的背景への理解:先住民社会と習合宗教
3)中南米諸国の左翼化・反米化:ベネズエラ(チェベス政権)
4)アメリカ合衆国の干渉・侵略とメキシコ革命
5)ヒスパニック社会とアメリカの不法移民問題
6)キューバの社会事情:カストロとチェ・ゲバラの革命
7)先住民族問題と中米の内戦:エル・サルバドル、グアテマラ
8)麻薬と貧困の問題:コロンビア、ボリビア(モラレス政権)
担当教員から履修者へのコメント:
テーマについて主体的に考え、身近な問題と比べるなどして自由
に発言できる場にしたいと思います。教室での活動を効果的なもの
にするために、講読教材の予習、および作文の課題はきちんと行っ
てください。
成績評価方法:
①試験の結果による評価:
扱った教材の理解度、基本的作文力の最終確認を行います。
②平常点による評価:
チェックシートの取り組み方、作文課題の達成度、
(秋学期)
授業科目の内容:
春学期参照
テキスト(教科書):
春学期参照
参考書:
春学期参照
授業の計画:
簡単な読み物・ビデオ教材・カセットテープ・映画などを使い、
使用頻度の高い重要語彙・基本表現を視覚・聴覚の両面から確認す
ることで、スペイン語の基礎的運用能力が身につくように心がける。
春学期で学んだ重要な文法事項をさらに発展させ、文法的には直説
法過去未来・過去未来完了、接続法現在・現在完了、接続法過去の
習得に努める。この授業で扱うテーマとしては、
87
外 国 語 科 目 (春学期)
授業科目の内容:
フランスの作家アレクサンドル・デュマはイベリア半島について
「ピレネーを越えると,そこはアフリカだ」と言っているが,イベリ
ア半島は独特な風土を有し,古くから多くの民族が行き交い西洋と
東洋が交わり,
「ヨーロッパであってヨーロッパでない」独自の文化
を形成し世界中の人々を魅了してやまない。特にキリスト教文化と
イスラム文化の融合はこの半島の特徴である。この授業ではスペイ
ン人やラテンアメリカ人のアイデンティティを垣間見ることができ
る雑誌・新聞記事・専門書から抜粋したものを読み,随時ビデオ教
材・映画・カセットテープも使ってスペイン語の基本的なコミュニ
ケーション能力を養成したい。
テキスト(教科書):
阿部・マルティン共著『スペイン語の基礎』,プリント配布。
テキストの購入・プリントの入手については開講時の指示に従っ
てください。
参考書:
・『クラウン西和辞典』三省堂
・『デイリーコンサイス西和・和西辞典』三省堂
・『クラウン和西辞典』三省堂
授業の計画:
この授業では、スペイン語の注意すべき前置詞、不定詞・過去分
詞・現在分詞の主な用法、使用頻度の高い直説法現在の不規則動詞、
再帰動詞・無人称表現、時制としては現在完了・過去形・未来形の
整理、それにスペイン語で多用される重要構文をマスターしながら、
スペイン語圏の文化理解に努めたい。授業では次のようなテーマに
関する文献・ビデオ教材を使う。
第1回:授業のガイダンス
第2~3回:レ・コンキスタ
第4~5回:スペイン国旗・国章
第6~7回:絵画(ゴヤ,ベラスケス,ピカソ,ダリ)
第8~9回:ジプシーとフラメンコ
第10回:ラテン音楽;ギター音楽;パブロ・カザルス
第11回:ガウディの建築哲学
第12~14回:スペイン人の国民性
第15回:まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
受講者の希望も聞きながら授業を進めたいと思う。スペイン語文
法の再整理やリスニングの訓練をしたい人にもこの授業を利用して
ほしい。
成績評価方法:
・試験の結果による評価
・平常点(出席状況および授業態度)による評価
3 回の小テスト(7 割)に出席状況・学習態度・学習意欲などの
平常点(3 割)を加味し,総合的に評価します。
質問・相談:
授業中に質問時間を用意します。また授業終了後・休憩時間にも
質問を受け付けます。
数の3分の1を超えると不合格となります)。毎週ドイツ語テキストの
翻訳を担当することが、成績評価の前提として要求されます。
質問・相談:
随時受け付けます。
第1回: ガイダンス
第2~3回: 観光立国スペインとスペイン語圏の世界遺産
第4回: 衣食住(とりわけ料理)
第5回: スポーツ(とりわけサッカー)と闘牛
第6~8回:アメリカ合衆国内のヒスパニック
第9~10回:イベロ・アメリカ人のアイデンティティ
第11~12回:スペイン語圏の代表的なお祭り
第13~14回:スペイン人の価値観・人生観・宗教観
第15回:まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
スペイン語会話でよく使われる重要語彙・表現・文法事項の習得
に努めるので、会話力を養成したい学生にも積極的に参加して欲し
い。
成績評価方法:
春学期参照
質問・相談:
春学期参照
フランス語Ⅴa(選択A) 1 単位(春学期)
フランス語Ⅴb(選択A) 1 単位(秋学期)
春学期・秋学期: 月2
セット履修
教授
日佐戸 ミッシェル
授業科目の内容:
種々の記事や文章を使用して,自分の考えや意見を表現する能力
を身につける。
テキスト(教科書):
雑誌と新聞の記事のコピー。
参考書:
FESTIVAL 2 CLE international (sylvie Poisson)
授業の計画:
フランス人の日常生活に関係しているテーマを選んで,それにつ
いて簡単な討論を行う。易しい記事を読むことを基本として,各人
のアイデアや意見を交換する。宿題として,各授業で勉強した記事
について簡約文を書き,自分のアイデアと意見を表現する。
担当教員から履修者へのコメント:
授業に出席することを基本とする。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度)による評価
ドイツ語Ⅴa(選択A) 1 単位(春学期)
ドイツ語Ⅴb(選択A) 1 単位(秋学期)
現代ドイツを読む
春学期・秋学期: 水4
セット履修
講師
七字 眞明
中国語Ⅴ(選択A)
中国語Ⅴ(選択A)
授業科目の内容:
ベルリンの壁が崩壊し、再統一を果たしてから20年以上が経過し、
世界の政治・経済の枠組みにおいて、その重要性を増すEUの中でも
中心的な位置を占めるドイツ。この国では現在、何が問題となり、
どのようなことが話題となっているのでしょうか。
この授業では、政治、経済、社会、文化等、幅広い分野から選ん
だテキストを読みながら、現代ドイツの諸相に触れてみたいと思い
ます。
授業ではある程度のスピードをもってテキストを読み進めていき
ますが、ドイツ語の基本的な文法事項に関して、必要に応じて復習
も行ないます。
一年間の受講後に、辞書があれば新聞や雑誌記事を問題なく理解
し、
「ドイツ語技能検定試験(「独検」)2級」に合格できる程度のド
イツ語の読解力が身に付くことを目標とし、そのために必要な「技
術」を学びます。
テキスト(教科書):
プリントを配布します。
参考書:
特に使用しません。
授業の計画:
春学期には以下のテーマに関するテキストをドイツ語で読みます。
1.EU金融危機とドイツ ― ドイツの役割とは何か
2.ドイツの環境政策とエネルギー問題 ― 原子力発電をめぐる政治
的混乱
3.格差社会へ移行するドイツ ― 「福祉」か「構造改革」か
4.異文化が共存する社会 ― 「外国人」はドイツ社会にとけ込めて
いるか
5.ドイツの教育システム ― PISAテストの結果は何を示しているか
6.ドイツのサッカー ― ブンデスリーガで活躍する日本人選手
この他に、アクチュアルなニュース記事を随時テキストとして取
り上げます。
秋学期には、参加者の皆さんが個人的に興味を抱いているテーマ
に関するテキストを適宜取り扱います。
担当教員から履修者へのコメント:
予習に時間と労力がかかることが予想される授業ですが、
「ドイツ
語検定試験2級」に合格できる程度のドイツ語読解力を身につけた
い方、また、現代のドイツ、およびこれをとりまくヨーロッパの政
治、経済、社会、文化に興味を抱いている方の積極的な参加を歓迎
します。
成績評価方法:
試験は行ないません。平常点(授業への参加状況)により評価し
ます。そのため、欠席が多いと評価が低下します(欠席が全授業回
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
春学期・秋学期: 木4
講師
陳 愛玲
(春学期)
授業科目の内容:
「中国語IV・ゼミI」より一層レベルアップし、中国語検定試験2
級程度の中国語力からスタートします。授業は原則として中国語で
行い、次の3点を主な内容と目標として進めていきます。
①中国語の「しくみ」を理解し、より幅広いより豊かな表現力を
身につける。
②「聞く」
・
「話す」
・
「読む」
・
「書く」、4つの技能を含めた総合的
なトレーニングを行う。
③日常生活および一般的な仕事の場面にも対応できる中国語の実
践力をつける。
また中国語力だけではなく、授業を通してさまざまな角度から中
国および中国人のことに触れ、隣国に対する理解をさらに深めてい
くのも当授業の狙いとします。
テキスト(教科書):
『聴読中国語ーーHSK(漢語水平考試)大綱準拠』津田量著 株
式会社ナガセ 2008 ISBN:978-4-89085-430-1 C0087
参考書:
開講時に指示する。
授業の計画:
1)春学期ガイダンス
2)「父への贈り物」
3)演習
4)「生活豆知識」
5)演習
6)「過保護」
7)演習
8)「金で買えないもの」
9)演習
10)「ある日本人学生」
11)演習
12)「不正確な表現」
13) まとめ
14) 理解度の確認
15) 中国語によるプレゼンテーション 担当教員から履修者へのコメント:
・春学期・秋学期に分けていますが、あわせて履修してください。
(但し、PCP履修者は半期履修も可)
88
(秋学期)
授業科目の内容:
「中国語IV・ゼミI」より一層レベルアップし、中国語検定試験2
級程度の中国語力からスタートします。授業は原則として中国語で
行い、次の3点を主な内容と目標として進めていきます。
①中国語の「しくみ」を理解し、より幅広いより豊かな表現力を
身につける。
②「聞く」
・
「話す」
・
「読む」
・
「書く」、4つの技能を含めた総合的
なトレーニングを行う。
③日常生活および一般的な仕事の場面にも対応できる中国語の実
践力をつける。
また中国語力だけではなく、授業を通してさまざまな角度から中
国および中国人のことに触れ、隣国に対する理解をさらに深めてい
くのも当授業の狙いとします。
テキスト(教科書):
『聴読中国語ーーHSK(漢語水平考試)大綱準拠』津田量著 株
式会社ナガセ 2008 ISBN:978-4-89085-430-1 C0087
参考書:
開講時に指示する
授業の計画:
1)秋学期ガイダンス
2)「文化と文化」
3) 演習
4)「流行語」
5) 演習
6)「誤解」
7) 演習
8)「貰ってはいけないもの」
9) 演習
10)「メンツの文化」
11) 演習
12)「情のかけあい」
13) まとめ
14) 理解度の確認
15) 中国語によるプレゼンテーション
担当教員から履修者へのコメント:
春学期・秋学期に分けていますが、あわせて履修してください。
(但し、PCP履修者は半期履修も可)
・授業内容を必ず事前に辞書などで調べ 、予習してから授業に臨む
こと。
・積極的に授業に参加し積極的に発言する、意欲のある受講者を歓
迎します。
成績評価方法:
・平常点(出席状況・課題完成状況・学習意欲など)
・学期末プレゼンテーションの結果
ロシア語a(選択A) 1 単位(春学期)
ロシア語b(選択A) 1 単位(秋学期)
春学期・秋学期: 水3
セット履修
スペイン語Ⅴa(選択A) 1 単位(春学期)
スペイン語Ⅴb(選択A) 1 単位(秋学期)
春学期・秋学期: 木4
セット履修
講師
講師
佐野 洋子
授業科目の内容:
このクラスは初めてロシア語を学ぶ人を対象とし,一年間で現代
文を読む上で必要なロシア語文法をすべて習得します。中級レヴェ
ルの文を辞書を用いて読む力をつけることを目的とします。最終的
には,各自の専門に従って,独学でもロシア語を続けていける基礎
学力をつけたいと思います。
テキスト(教科書):
教材は,初回の授業で配布します。
参考書:
辞書が必要になりますが,初回の授業で説明します。
授業の計画:
前期は,発音・文法を中心に,後期は,読みものを中心に進めて
いきます。会話用のテキストも併用していきます。
成績評価方法:
平常点(出席状況および授業態度による評価)
四宮 瑞枝
授業科目の内容:
一段上の話す・聞く・書く力の向上を目指すクラスです。インタ
ラクティブな活動を行いながら学べるように、趣味・娯楽・スポー
ツ・芸術・歴史・社会問題など、日常生活の様々な場面から学習者
が発信しやすいテーマを取り上げていきます。
授業の方法としては色々な活動を組み合わせていきますが、例え
ば以下のようなものが考えられます。
1)短い教材を速読し、それについての質問と模範解答を作り、そ
の結果を互いに比べる。
2)ショート・ストーリーの途中までを読み、続きを考えて書き、そ
の結果を互いに比べる。
3)資料に欠落している情報を得るために互いに質問をする。
ギリシャ語a(中級)(選択A) 1 単位(春学期)
ギリシャ語b(中級)(選択A) 1 単位(秋学期)
春学期・秋学期: 木5
セット履修
講師
我妻 勇樹
授業科目の内容:
ホメロス『イリアス』第一巻を読みます。
テキスト(教科書):
ホメロス『イリアス』のギリシア語原典を各自用意(出版社,校
訂者を問わない)。
参考書:
C.Pharr, Homeric Greek.
89
外 国 語 科 目 4)スペイン語圏の事柄を紹介する資料を読み、それを基に対応す
る日本の事柄を紹介する文を作る。
こうした活動における使用言語は出来る限りスペイン語のみとし
ます。また、語彙力・聴き取り能力の底上げを図る演習も適宜取り
入れます。
テキスト(教科書):
プリントを配布します。
参考書:
授業内で指示します。
授業の計画:
扱うテーマの例としては以下のようなものが挙げられます。
(履修
者の関心に副って調整を行います。)
1)家族関係
2)移住・移民(日系、ヒスパニック)
3)都市を語る、
4)冠婚葬祭
5)教育制度・教育問題
6)スポーツの役割
7)政治参加・投票権 8)芸術(音楽、絵画、映画、文学)
9)世界遺産
10)日常習慣
11)食習慣
12)祝祭日
13)言語事情と言語学習
担当教員から履修者へのコメント:
場面設定をした活動では、実際の使用場面を意識し想像力を働か
せて取り組みましょう。また、きちんと相手に伝えたり必要な情報
を取ったりするためのストラテジーも身に付けていくようにしまし
ょう。教材に含まれる異文化情報にも興味をもって臨むことで、応
用力・発信力は数段高まります。教室での活動を効果的なものにす
るために作文の課題はきちんと行ってください。
成績評価方法:
①試験の結果による評価:教材の理解度・作文力・語彙力・聞き取り
能力の最終確認を行います。
②平常点(出席率および授業態度)による評価:作文課題の達成度、
自らの関心・意見を表現する態度、出席率を総合的に判断します。
・授業内容を必ず事前に辞書などで調べ 、予習してから授業に臨む
こと。
・積極的に授業に参加し積極的に発言する、意欲のある受講者を歓
迎します。
成績評価方法:
・平常点(出席状況・課題完成状況・学習意欲など)
・学期末プレゼンテーションの結果
成績評価方法:
平常点。
ラテン語a(中級)(選択A) 1 単位(春学期)
ラテン語b(中級)(選択A) 1 単位(秋学期)
春学期・秋学期: 月3
セット履修
講師
大塚 英樹
授業科目の内容:
既習のラテン語初歩文法を完成させ,平易な読解問題から徐々に
難しい問題を読み進むことによって,ラテン語原文テキストに対応
しうる力を養成する。
テキスト(教科書):
Hammond, Amory, Aeneas to Augustus, Harvard
参考書:
初回はガイダンスおよび昨年度の総復習を行う。2 回目からは教
科書を毎回2 章ずつ程度のペースで進んでいく。また配布プリント
によって,ラテン語作文の練習や,韻文の読解なども行うつもりで
ある。
授業の計画:
受講者の希望があれば,教科書以外のものも,柔軟に授業で取り
上げたいと思う。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
90
人類学a[Ⅰ系]
やっと環境に関する世界会議が開催されるようになった。今後の課
題としては,これからの諸問題に対して個人個人が何をしなければ
ならないか,何ができるかということである。そのためには,まず
私達が自分自身を知ることである。そのために生物としてのヒトを
探求するのが形質人類学である。授業では,春学期は基本的な人体
構造の理解を軸として,形質人類学の課題(ヒトの起源と進化,変
異,日本人の起源など)を,秋学期は少々専門的な事項(古人骨の
性別・年齢判定法、骨の病気など)とその時々のトピックスについ
て解説します。
テキスト(教科書):
片山一道,五百部裕他:
「人間史をたどる」自然人類学入門 朝倉
書店
参考書:
(1)中原 泉著:歯の人類学 医歯薬出版
(2)片山一道著:「古人骨は生きている」角川書店
授業の計画:
第1回 ガイダンス(ガイダンス時に秋学期の講義テーマについ
てアンケートをとります。その結果を考慮して次回の講義時、残り
14回分の講義予定プリントを配布します。)
担当教員から履修者へのコメント:
ヒトに興味のある学生を歓迎します。原則として毎回出席して下
さい。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
質問は授業中,相談は授業終了後に受付けます。
2 単位(春学期)
人類の過去・現在・未来
講師
吉田 俊爾
授業科目の内容:
今,人類を取り巻く問題をざっと挙げてみても,地球温暖化・人
口増加・食糧不足・人種差別・民族紛争・テロリズムなど,枚挙に
いとまがない。残念ながらいずれの問題もいわゆるヒトがつくり出
している問題なのである。そして,各問題は有機的に関連し合って
いる。世界の政治・経済機構,研究・教育機関,宗教組織,そして
個人までもがこれらの問題の解決を第一の課題におかずして,その
解決は遠くおよばないであろう。人類を取り巻く上記の諸問題を解
決できなければ,人類は滅亡に至ることは今や明白である。今日,
やっと環境に関する世界会議が開催されるようになった。今後の課
題としては,これからの諸問題に対して個人個人が何をしなければ
ならないか,何ができるかということである。そのためには,まず
私達が自分自身を知ることである。そのために生物としてのヒトを
探求するのが形質人類学である。授業では,春学期は基本的な人体
構造の理解を軸として,形質人類学の課題(ヒトの起源と進化,変
異,日本人の起源など)を,秋学期は少々専門的な事項(古人骨の
性別・年齢判定法、骨の病気など)とその時々のトピックスについ
て解説します。
テキスト(教科書):
片山一道,五百部裕他:
「人間史をたどる」自然人類学入門 朝倉
書店
参考書:
(1)中原 泉著:歯の人類学 医歯薬出版
(2)片山一道著:「古人骨は生きている」角川書店
授業の計画:
第1回 ガイダンス
第2回 人体の構造
第3回 〃
第4回 〃
第5回 ヒトは形を変えた魚?
第6回 化石の意味
第7回 類縁関係と系統関係1
第8回 類縁関係と系統関係2
第9回 地質年代区分 人類の進化(霊長類)
第10回 人類の進化(霊長類)
第11回 人類の進化(猿人類)
第12回 人類の進化(旧人類)
第13回 人類の進化(新人類)
第14回 人類の進化 (現生人類)
第15回 人類の進化 まとめ、レポートの説明,秋学期の案内
担当教員から履修者へのコメント:
ヒトに興味のある学生を歓迎します。原則として毎回出席して下
さい。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
質問は授業中,相談は授業終了後に受付けます。
-経済学・社会学のためのデータ分析-
講師
授業科目の内容:
本授業では、経済学・社会学分野における実践的なデータ分析方
法を紹介し、統計手法に対する理解を深め、計量経済学やマクロ分
析、社会調査等に役立つ情報処理能力を養成することを目的として
います。
講義では、実際に表計算ソフトウェアや統計パッケージを使って
データ分析を行い、その画面を見ながらデータ分析の方法やデータ
の読み取り方を解説します。
テキスト(教科書):
教科書は特に定めませんが、講義資料(レジュメ)を配布します。
参考書:
授業中に適宜紹介します。
授業の計画:
第1回 授業の概要説明
第2回 データ分析入門:データ分析における統計学の役割
第3回 データ分析入門:データの整理とグラフ表示
第4回 データ分析入門:さまざまな分布の特性
第5回 データ分析入門:推定と仮説検定(1)
第6回 データ分析入門:推定と仮説検定(2)
第7回 データ分析入門:二次元のデータの整理
第8回 データ分析入門:回帰分析(1)
第9回 データ分析入門:回帰分析(2)
第10回 統計調査の利用:主な経済統計の種類、使い方
第11回 社会調査:調査の進め方、分析方法
第12回 社会調査:事例紹介(1)
第13回 社会調査:事例紹介(2)
第14回 社会調査:事例紹介(3)
第15回 まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
履修者は、Windows PCと表計算ソフト(Excel)の基本的な操作を
身につけていることを前提とします。
データ分析力を身につけるには、講義を聴講するだけでは不十分
で、自ら手を動かすことが必要不可欠です。
授業内容の理解を深めるため毎回小課題を課すので、積極的に取
り組んでください。
2 単位(秋学期)
人類の過去・現在・未来
講師
相場 裕子
吉田 俊爾
授業科目の内容:
今,人類を取り巻く問題をざっと挙げてみても,地球温暖化・人
口増加・食糧不足・人種差別・民族紛争・テロリズムなど,枚挙に
いとまがない。残念ながらいずれの問題もいわゆるヒトがつくり出
している問題なのである。そして,各問題は有機的に関連し合って
いる。世界の政治・経済機構,研究・教育機関,宗教組織,そして
個人までもがこれらの問題の解決を第一の課題におかずして,その
解決は遠くおよばないであろう。人類を取り巻く上記の諸問題を解
決できなければ,人類は滅亡に至ることは今や明白である。今日,
91
総 合 教 育 科 目 人類学b[Ⅰ系]
情報処理(経済学・社会学のためのデータ分析)[I 系] 2 単位
(春学期)
成績評価方法:
平常点(授業中に課す小課題の提出状況)および期末レポートに
より評価します。
質問・相談:
随時受付けます。
実践自然科学[Ⅰ系]
9. 11世紀の荘園と社会(2)
10. 12世紀の土地制度
11. 12世紀の荘園と社会(1)
12. 12世紀の荘園と社会(2)
13. 13世紀前半の土地制度
14. 13世紀前半の荘園と社会
15. 総括:荘園制の形成と中世社会の成り立ち
担当教員から履修者へのコメント:
授業計画は、進行状況により、若干の変更もあり得る。
成績評価方法:
出席状況と試験の結果による。
質問・相談:
適宜、受け付けます。
2 単位(秋学期)
実験要素を含む 4 年生のための自然科学
文学部教授
商学部准教授
准教授
大場 茂
新田 宗土
福山 欣司
授業科目の内容:
実験やデモンストレーションなど,実験要素を取り入れて,自然
科学の考え方や方法論を教えることに重点を置いた授業とします。
全体説明のガイダンスの後,化学,生物学,物理学の3 分野の教員
が,それぞれの分野において,異なるテーマで授業を行います。実
験要素を含むことが本科目の特徴であるため,受講生諸君が授業に
参加して自ら考えることが必要となります。
テキスト(教科書):
特に指定しません。講義時に資料・プリントを配布します。
参考書:
特に指定しません。
授業の計画:
(1)ガイダンス
(2)化学分野
比重の測定、水晶とミネラルウォーター、スペクトルと光の作
用、自然放射線と放射能鉱物
(3)物理学分野
カオス、フラクタル、イジング模型などからテーマを選びます
(4)生物学分野
進化と分類、集団遺伝学、個体群生態学、保全生物学
担当教員から履修者へのコメント:
原則として履修者は三田の4 年生に限ります。総合教育科目の単
位が不足している人を救済するための科目ではありませんので注意
して下さい。自然科学に本当に興味があり,実験にも積極的に参加
する人を対象とします。履修希望者が多数の場合は,人数を制限す
ることがあります。また、受講生は初回の授業に必ず出席して下さ
い。
成績評価方法:
その他(毎回の小テストやレポートの点数を総合して評価します。)
質問・相談:
質問・相談は授業終了後に受け付けます。授業中も積極的に質問
してください。
歴史b[Ⅱ系]
講師
守田 逸人
授業科目の内容:
荘園制の展開過程から崩壊に至るまでの動きに注目しながら、日
本の中世社会の変遷について動態的に論じると共に、日本の中世社
会の特質とその歴史的意義について講義する。
テキスト(教科書):
適宜、プリントを配布する。
参考書:
高橋一樹『中世荘園制と鎌倉幕府』塙書房 2004年
湯浅治久『中世後期の地域と在地領主』吉川弘文館 2002年
共同研究『室町期荘園制の研究』国立歴史民俗博物館研究報告第
104集 2003年
高橋典幸『鎌倉幕府軍制と御家人制』吉川弘文館 2008年
伊藤俊一『室町期荘園制の研究』塙書房 2010年 など
授業の計画:
1. ガイダンス:荘園制と中世社会
2. 13世紀の土地制度
3. 13世紀の荘園と社会(1)
4. 13世紀の荘園と社会(2)
5. 14世紀の土地制度
6. 14世紀の荘園と社会(1)
7. 14世紀の荘園と社会(2)
8. 15世紀の土地制度
9. 15世紀の荘園と社会(1)
10. 15世紀の荘園と社会(2)
11. 16世紀の土地制度
12. 16世紀の荘園と社会(1)
13. 16世紀の荘園と社会(2)
14. 荘園の消滅と太閤検地
15. 総括:荘園制と中世社会の位置
担当教員から履修者へのコメント:
授業計画は、進行状況により、若干の変更もあり得る。
成績評価方法:
出席状況と試験の結果による。
質問・相談:
適宜、受け付けます。
歴史a[Ⅱ系] 2 単位(春学期)
荘園制の形成と中世社会の成り立ち
講師
2 単位(秋学期)
荘園制の展開と中世社会の変遷
守田 逸人
授業科目の内容:
荘園制の形成過程に注目し、国制と地域社会がどのように動きな
がら日本の中世社会が形成されていったのかを動態的に論じると共
に、中世社会の特質について講義する。
テキスト(教科書):
毎回、プリントを配布する。
参考書:
川端端新『荘園制成立史の研究』思文閣出版 2000年
佐藤泰弘『日本中世の黎明』京都大学学術出版会 2001年
鎌倉佐保『日本中世荘園制成立史論』塙書房 2009年
守田逸人『日本中世社会成立史論』校倉書房 2010年
上島享『日本中世社会の形成と王権』名古屋大学出版会 2010年
など
授業の計画:
1. ガイダンス:荘園制とは何か?
2. 8世紀の土地制度
3. 8世紀の荘と社会
4. 9~10世紀の土地制度
5. 9~10世紀の荘と社会(1)
6. 9~10世紀の荘と社会(2)
7. 11世紀の土地制度
8. 11世紀の荘園と社会(1)
法学a(憲法を含む)[Ⅱ系]
2 単位(春学期)
現代社会と法
講師
松浦 聖子
授業科目の内容:
社会構造の複雑化,財の流通の加速化により,我々を取り巻く法
的環境は極めて多様化している。一人の人間は,国民として,家族
として,個人として,または消費者として,あるいは専門家として
様々な形で法と関わる。特に,個人が社会と関わる上で避けること
のできない「契約」は,現代社会の諸問題を理解する上でも,重要
なシステムである。本講義は,法学入門として基礎知識の理解を徹
底するとともに,憲法・民法・刑法の基本および現代的な法的課題
に対する理解を深めることを目標とする。
テキスト(教科書):
・伊藤正己、加藤一郎編 『現代法学入門』第4版 有斐閣双書 2005年
・石川明編 『法学六法'11』信山社
92
参考書:
・石川明編 『フレームワーク法学入門』不磨書房
・碧海純一 『法と社会』中公新書
・田中成明 『法的空間』東京大学出版会
授業の計画:
0.ガイダンス 法化社会 1. 法とは何か
2. 法の目的
3. 法の機能
(1)社会統制機能
(2)活動促進機能
(3)紛争解決機能
(4)資源配分機能
4. 法の体系
(1)法の分類
(2)公法と私法
(3)実定法の体系
5. 法の適用
(1)法と裁判
(2)裁判の基準となるもの
(3)法の解釈
6. 裁判の諸原則
(1)民事訴訟
(2)刑事訴訟
7. 国家と法
(1)国家と憲法
(2)日本国憲法の基本原理
担当教員から履修者へのコメント:
(1)法律学は暗記の学問ではなく,論理的体系を持った理解の学
問なので,講義には必ず出席すること。
(2)ニュース報道などで取り上げられている事件や社会問題の法
的な意味にできるだけ関心を持つこと。
成績評価方法:
学期末試験と平常点を総合して評価します。
近代思想史a[Ⅱ系]
講師
針谷 寛
授業科目の内容:
ヨーロッパ社会思想史における「市民社会」概念の変遷を手がか
りとしながら,西欧近代社会とその思想の諸問題を検討する。材料
としてはカント,ヘーゲル,マルクスなどドイツ近代の思想家の社
会理論を重点的に取り上げる予定。これらの理論を扱うに際しては
歴史的なコンテクストの中で考察することに努める。
テキスト(教科書):
使用しない。必要に応じてプリントを配布する。
参考書:
講義の中で紹介する。
授業の計画:
初回の授業で提示する。
担当教員から履修者へのコメント:
予備知識を前提としない形で話を進めますが,理論的内容が大き
な比重を占めるので,頭の中で何度も理論的なつながりを手繰り直
す根気が必要です。
成績評価方法:
レポートによる評価
質問・相談:
随時
2 単位(秋学期)
現代社会と法
講師
2 単位(春学期)
ドイツ近代社会思想における自由と共同
松浦 聖子
授業科目の内容:
社会構造の複雑化,財の流通の加速化により,我々を取り巻く法
的環境は極めて多様化している。一人の人間は,国民として,家族
として,個人として,または消費者として,あるいは専門家として
様々な形で法と関わる。特に,個人が社会と関わる上で避けること
のできない「契約」は,現代社会の諸問題を理解する上でも,重要
なシステムである。本講義は,春学期に得た法学入門の知識を土台
として憲法・民法・刑法を学び、現代社会に特徴的な法的課題に対
する理解を深めることを目標とする。
テキスト(教科書):
・伊藤正己、加藤一郎編 『現代法学入門』第4版 有斐閣双書 2005年
・石川明編 『法学六法'11』信山社
参考書:
・石川明編 『フレームワーク法学入門』不磨書房
・碧海純一 『法と社会』中公新書
・田中成明 『法的空間』東京大学出版会
授業の計画:
0.ガイダンス
1.日本国憲法の基本原理
(1) 国民主権
(2) 三権分立
(3) 基本的人権の尊重
(4) 平和主義
2.犯罪と法
(1)刑法の意義と機能
(2)犯罪の成立要件
(3)刑事手続
(4)被告人の地位強化
3. 財産関係と法
(1)民法とは何か
(2)取引の主体
近代思想史b[Ⅱ系]
2 単位(秋学期)
ドイツ近代社会思想における自由と共同
講師
針谷 寛
授業科目の内容:
ヨーロッパ社会思想史における「市民社会」概念の変遷を手がか
りとしながら,西欧近代社会とその思想の諸問題を検討する。材料
としてはカント,ヘーゲル,マルクスなどドイツ近代の思想家の社
会理論を重点的に取り上げる予定。これらの理論を扱うに際しては
歴史的なコンテクストの中で考察することに努める。
テキスト(教科書):
使用しない。必要に応じてプリントを配布する。
参考書:
講義の中で紹介する。
授業の計画:
初回の授業で提示する。
担当教員から履修者へのコメント:
予備知識を前提としない形で話を進めますが,理論的内容が大き
な比重を占めるので,頭の中で何度も理論的なつながりを手繰り直
す根気が必要です。
成績評価方法:
レポートによる評価
93
総 合 教 育 科 目 法学b(憲法を含む)[Ⅱ系]
(3)取引の客体
(4)損害賠償
4.家族と法
(1)家族法
(2)夫婦
(3)親子
(4)相続
5. 労働と法
(1)労働法の理念と体系
(2)労働保護法
(3)労働団体法
6. 国際社会と法
(1)国際法
(2)国家の不正行為
(3)秩序回復
担当教員から履修者へのコメント:
(1)法律学は暗記の学問ではなく,論理的体系を持った理解の学問
なので,講義には必ず出席すること。
(2)ニュース報道などで取り上げられている事件や社会問題の法的
な意味にできるだけ関心を持つこと。
成績評価方法:
学期末試験、平常点を総合して評価します。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
原則として授業時間内に受けつける。
質問・相談:
随時
美術a[Ⅱ系] 2 単位(春学期)
講師
細野 喜代
授業科目の内容:
西洋美術史について解説します。扱う時代は中世後期から17世紀
までとし、主として、イタリア絵画と彫刻を見ていきます。ゴシッ
ク、ルネサンス、マニエリスム、バロックという各時代を代表する
画家や彫刻家の傑作の数々を取り上げて鑑賞し、芸術作品の見方を
理解することを目的とします。
テキスト(教科書):
特に指定しません。
参考書:
千足伸行監修『新西洋美術史』、西村書店、1999年。高階秀爾、三
浦篤編『西洋美術史ハンドブック』、新書館、1997年。その他、授業
中に適宜指示します。
成績評価方法:
試験の結果による評価
出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
授業終了後に受け付けます。
美術b[Ⅱ系]
地域研究-中国事情Ⅵ[Ⅱ系]
講師
細野 喜代
授業科目の内容:
春学期に引き続き、西洋美術史について解説します。扱う時代は
中世後期から17世紀までとし、主として、イタリア絵画と彫刻を見
ていきます。ゴシック、ルネサンス、マニエリスム、バロックの各
時代を代表する画家や彫刻家の傑作の数々を取り上げて鑑賞し、芸
術作品の見方を理解することを目的とします。
テキスト(教科書):
特に指定しません。
参考書:
千足伸行監修『新西洋美術史』、西村書店、1999年。高階秀爾、三
浦篤編『西洋美術史ハンドブック』、新書館、1997年。その他、授業
中に適宜指示します。
成績評価方法:
試験の結果による評価
出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
授業終了後に受け付けます。
地域研究-中国事情Ⅴ[Ⅱ系]
人の尊厳(社会と人権)[Ⅲ系]
2 単位(春学期)
社会と人権
文学部教授
文学部教授
名誉教授
安藤 寿康
渡辺 秀樹
関場 武
授業科目の内容:
国内外の情勢を眺めたとき、今日ほど人の尊厳の基盤が危機に瀕
している時代はない。国際情勢においては民族間の葛藤が、国内に
おいては少年犯罪、同和問題、性差別、児童虐待、さまざまなハラ
スメントや、いじめなどの諸問題が、また科学の領域では遺伝子情
報や生命操作に絡む倫理的危機が、そしてわが心のうちには自分自
身の尊厳を見いだすことができずにさまよう一人一人の精神的・思
想的危機がある。これらは一見別々の問題のようでありながら、実
は互いに連動しあっている。この講義は単なる「知識を得る」ため
の授業ではない。これら多様な問題に自ら立ち向かっておられるさ
まざまな分野の専門家に毎回登場いただき、自らの経験や問題状況
を語っていただく。それを受けて、学生諸君には、これらの諸問題
を考え、さらには自らをふり返り自分自身の考え方や生き方を問い
直すきっかけをつかんでほしい。それが、この講義の目的である。
テキスト(教科書):
なし。
参考書:
授業時に各講師が適宜紹介する。
授業の計画:
以下のようなテーマ(仮題)のもと、オムニバス形式の授業が予
定されている。担当講師を含め、詳細は初回のガイダンスで明示す
る。
生命倫理、同和問題、性同一性障害、日本における難民の支援、
人が犯罪を犯すとき、犯罪への対応を考える―被害と加害をめぐる
オルターナティブな取組みから、その他。
担当教員から履修者へのコメント:
さまざまな問題状況を講師とともに追体験し、人間の尊厳に関す
る自らの生き方や考え方をあらためて見つめ直す機会をもつための
2 単位(春学期)
講師
藤原 秀人
授業科目の内容:
中華人民共和国は2009 年,建国60 周年を迎えた。その前半史は激
しい政治闘争が「鎖国」状態で繰り広げられたため,隣国の日本で
さえ中国の実情を探るのは非常に困難であった。その後の30 年間
は,改革開放政策により経済面を中心に外部との交流が進んだこと
で,中国の変化への理解も深まった。だが,巨大な国土と様々な民
族,ブラックボックスのなかでの政策決定など,いぜんとして中国
理解を難しくする要因は少なくない。しかし,経済だけでなく外交,
軍事,あるいは文化面で存在感を高める中国を知る努力を,我々は
続けなければならない。ジャーナリストとの経験をいかしながら、
授業ではこの中国で起きる出来事を多角的かつタイムリーに取り上
げ,その現代史における意味をも探り,中国理解を深める。秋学期
は経済、社会に重点を置き,春学期は政治,外交を優先的にとりあ
げる。
テキスト(教科書):
講師が毎回コピーを準備する。
参考書:
追って指定する。
授業の計画:
追って明らかにする。
担当教員から履修者へのコメント:
様々な分野での関心と問題提起を期待する。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
原則として授業時間内に受けつける。
2 単位(秋学期)
講師
2 単位(秋学期)
藤原 秀人
授業科目の内容:
中華人民共和国は2009 年,建国60 周年を迎えた。その前半史は激
しい政治闘争が「鎖国」状態で繰り広げられたため,隣国の日本で
さえ中国の実情を探るのは非常に困難であった。その後の30 年間
は,改革開放政策により経済面を中心に外部との交流が進んだこと
で,中国の変化への理解も深まった。だが,巨大な国土と様々な民
族,ブラックボックスのなかでの政策決定など,いぜんとして中国
理解を難しくする要因は少なくない。しかし,経済だけでなく外交,
軍事,あるいは文化面で存在感を高める中国を知る努力を,我々は
続けなければならない。ジャーナリストとの経験をいかしながら、
授業ではこの中国で起きる出来事を多角的かつタイムリーに取り上
げ,その現代史における意味をも探り,中国理解を深める。春学期
は政治,外交に重点を置き,秋学期は経済,社会を優先的にとりあ
げる。
テキスト(教科書):
講師が毎回コピーを準備する。
参考書:
追って指定する。
授業の計画:
追って明らかにする。
担当教員から履修者へのコメント:
様々な分野での関心と問題提起を期待する。
94
講義である。誠実で素直で、批判的な精神を持つ諸君の聴講を希望
する。
成績評価方法:
毎回授業に出席し、それぞれ異なるテーマに関し自ら「考える」
ことが本講義の趣旨であるので、毎回、授業の最後に、授業を通じ
て考えたことや疑問点を記述する小レポートの提出を課す。この提
出状況(8割以上の提出=出席をもって単位が認可される)とその内
容、ならびにこれらの講義をふまえて自分自身の「人の尊厳」に関
わる問題を考察するために行われる期末テストの評価によって成績
を総合評価する。
質問・相談:
授業の形式等、事務的な内容については安藤・渡辺(コーディネ
ータとして毎回参加する)が、講義の内容については各回の講師が
相談に応ずる。
総 合 教 育 科 目 95
諸研究所設置講座
ᩍ ⫋ ㄢ ⛬ ࢭ ࣥ ࢱ ࣮
ゝ ㄒ ᩥ ໬ ◊ ✲ ᡤ
࣓ࢹ࢕࢔㺃ࢥ࣑ࣗࢽࢣ࣮ࢩࣙࣥ◊✲ᡤ
᪁
య
㐨
⫱
ᩥ
◊
ᗜ
✲
ᡤ
⚟ ⃝ ◊ ✲ ࢭ ࣥ ࢱ ࣮
ᅜ
㝿
ࢭ
ࣥ
ࢱ
࣮
ಖ ೺ ⟶ ⌮ ࢭ ࣥ ࢱ ࣮
᝟ ሗ ฎ ⌮ ᩍ ⫱ ᐊ
◊ ✲ 㐃 ᦠ ᥎ 㐍 ᮏ 㒊
እᅜㄒᩍ⫱◊✲ࢭࣥࢱ࣮
ࢢ࣮ࣟࣂࣝࢭ࢟ࣗࣜࢸ࢕◊✲ᡤ
諸 研 究 所 99
100
サンスクリット初級Ⅰ
サンスクリット初級Ⅱ
第十二回目:形容詞
第十三回目:動詞完了形
第十四回目:期末試験
第十五回目:調整日
担当教員から履修者へのコメント:
最初は文字を書いたりしながら,アラビア語の世界に親しんでい
きましょう。なるべく休まずに出席して下さい。
成績評価方法:
試験の結果による評価(学期中に二回ほど小テスト,最後の授業
に期末テストを行う予定です。)
平常点:出席状況および授業態度(宿題の提出など)による評価
質問・相談:
基本的に授業の後に受け付けます。
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
講師
土田 龍太郎
授業科目の内容:
サンスクリット語入門の講義である。ほぼ一年かけて,サンスク
リット語文法体系のあらましを修得することを目的とする。
参加者は,練習問題の予習が必要となる。
テキスト(教科書):
・ヤン・ホンダ著 鎧淳 訳「サンスクリット語初等文法」
(春秋
社)
・辻 直四郎著「サンスクリット文法」(岩波書店)
授業の計画:
・サンスクリット語とはなにか
・子音と母音
・名詞変化の基礎
・動詞変化の基礎
・母音曲用
・子音曲用
・動詞現在組織
・未来及受動活用
・アオリスト活用
・完了活用
・その他の動詞形
・複合語等
随時,宗教・神話・歴史についても解説する。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
サンスクリット中級Ⅰ
サンスクリット中級Ⅱ
アラビア語基礎Ⅱ
言語文化研究所教授
土田 龍太郎
授業科目の内容:
サンスクリット語の初歩をすでに一通り修得したもののための授
業である。
テキスト(教科書):
参加者の希望で決める。
授業の計画:
サンスクリット中級では,参加者と相談して決めたテキストを講
読,文化史宗教史的事項と文法の解説を行う。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
1 単位(春学期)
文法入門1
言語文化研究所教授
野元 晋
授業科目の内容:
アラビア語の基礎文法をマスターするコースで今期はいわば前半
部分を学びます。まず文字から始めて,名詞,
「A はB です」の簡単
な構文,前置詞,代名詞,形容詞,そして動詞の完了形まで学んで
行きます。
テキスト(教科書):
佐々木淑子『新版アラビア語入門』(翔文社, 2005)
参考書:
本田孝一,石黒忠昭編『パスポート初級アラビア語辞典』(白水
社,1997―2001)H. Wehr, A Dictionary of Modern Written Arabic, edited
by J.M. Cowan, 4th ed. (Ithaca, NY: Spoken Language Service, 1994)
(他は授業中に適宜,指示します。)
授業の計画:
以下のような順序で教科書に沿って授業を行う予定です。しかし
授業の実際の進行を見て,項目の入れ替え,一部省略,変更もあり
得ます。小テストを行う日も授業の進行を見て決めます。
第一回目~三回目:文字,発音
第四回目~七回目:名詞と簡単な文(「A はB です」など)
第八回目:不規則複数
第九回目:人称代名詞
第十回目:前置詞
第十一回目:指示代名詞
アラビア語現代文講読Ⅰ
アラビア語現代文講読Ⅱ
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
講師
榮谷 温子
授業科目の内容:
基礎文法の習得を終えた人を対象として現代文の講読を行います。
講読を通して,アラビア語の基本的な文章構造の理解,さらには母
音記号などの補助記号がついていない文章にたいする読解力の養成
を目的とします。
テキスト(教科書):
プリントを配布します。
参考書:
・佐々木淑子著『アラビア語入門』(翔文社)
101
諸 研 究 所 アラビア語基礎Ⅰ
野元 晋
授業科目の内容:
「アラビア語基礎I」のいわば続編にあたるコースです。今期は未
完了形から始めて派生形までの動詞を中心に,アラビア語の辞書を
引きながら文章を読むための,また会話のための文法知識を身につ
けていきます。時間に余裕があれば最後に簡単な読み物に挑戦した
いとも考えています。
テキスト(教科書):
佐々木淑子『新版アラビア語入門』(翔文社, 2005)
参考書:
本田孝一,石黒忠昭編『パスポート初級アラビア語辞典』(白水
社,1997―2001)H. Wehr, A Dictionary of Modern Written Arabic, edited
by J.M. Cowan, 4th ed. (Ithaca, NY: Spoken Language Service, 1994)
(他は授業中に適宜,指示します。)
授業の計画:
以下のような順序で教科書に沿って授業を行う予定です。しかし
授業の実際の進行を見て,項目の入れ替え,一部省略,変更もあり
得ます。小テストを行う日も授業の進行を見て決めます。
第一回目〜第二回目:動詞未完了形
第三回目:受動態
第四回目:分詞・動名詞・場所名詞・道具名詞
第五回目:Be 動詞Kana
第六回目:否定動詞laysa
第七回目〜第九回目:不規則動詞
第十回目:関係代名詞
第十一回目〜第十二回目 動詞派生形
第十三回目:様々な文の形(条件文・that 構文など)
第十四回目:期末試験
第十五回目:調整日
担当教員から履修者へのコメント:
春学期の「アラビア語基礎I」を履修し修了したか,あるいは同等
の文法の知識を習得していることが履修の前提条件です。
「アラビア
語基礎I」未履修者は最初の授業のとき,担当教員と相談して下さ
い。
成績評価方法:
試験の結果による評価(学期中に二回ほど小テスト,最後の授業
に期末テストを行う予定です。)
平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
基本的に授業の後に受け付けます。
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
講師
1 単位(秋学期)
文法入門 2
なお,対象が古典ですから,単に文法的に調べるだけでは問題が解
決しない場合が多々あります。そういう時に何を調べるかというよ
うなことも考えてゆきたいと思います。
担当教員から履修者へのコメント:
初等文法の諸規則や用語に慣れていることが必要です。動詞変化
の基本をマスターしていること。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価(出席者は毎回必ず
あてますから,そのつもりで来て下さい。)
・黒柳恒男・飯森嘉助『現代アラビア語入門』(大学書林)
授業の計画:
初回には,辞書や文法書,授業の進め方を説明します。最初は母
音記号のついた平易な文章からはじめます。順次程度の高い文章の
講読をしていき,最終的には母音記号のついていない文章を,自ら
の文法知識を用いて読解できるようにしたいと思います。
(春)
第1 回―第6 回
母音記号がついた平易な短い物語の講読。
第7 回―第15回
母音記号がところどころついた長い文章を講読。
(秋)
第1 回―第15回
使用語彙が200語に限られるが、母音符号がまったくついていな
い文章。
最終的には母音記号がつかない、新聞記事などの講読。
担当教員から履修者へのコメント:
文法の復習を繰り返しながら文章をよみます。辞書と、必要なら
ば文法書を持ってきてください。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
アラビア語古典Ⅰ
アラビア語古典Ⅱ
ヴェトナム語初級Ⅰ
ヴェトナム語初級Ⅱ
言語文化研究所教授
勝沼 聡
授業科目の内容:
現代アラビア語初級文法を終えた学生を対象に、簡単な古典アラ
ビア語の文章講読を行いながら、より詳細な文法知識の学習と既習
文法の復習を行う。
講読する文章は、受講者のアラビア語読解力にもよるが、最初は
母音記号が付された簡単かつ短いものから読み始める予定である。
その後、受講者の読解力の向上に応じて徐々に母音記号を減らして
いく。最終的な目標は、母音記号の付されていない文章を辞書を引
きながら受講者が独力で読めるようになることである。
テキスト(教科書):
講読する文章は、担当者がプリントの形で用意し、受講者に配布
する。
参考書:
基本的に文章講読が中心となるため、受講者は各自アラビア語辞
書を用意すること。参考までにあげる以下の辞書は、最も定評ある
アラビア語辞書である。
Wehr, Hans, ed. by J. M. Cowan. (1993). Arabic-English Dictionary of
Modern Written Arabic, 4th ed., Spoken Language Services.
担当教員から履修者へのコメント:
初級文法を終えたばかりの学習者の場合、アラビア語の文章読解
にはそれなりの時間を要するため、基本的に予習は欠かせません。
予習をいとわず、積極的に授業に参加してください。
成績評価方法:
授業への貢献度等、平常点に基づいて評価する。
アラビア語文献講読Ⅰ
アラビア語文献講読Ⅱ
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
アラビア語演習
講師
嶋尾 稔
授業科目の内容:
ヴェトナム語の基礎知識を身につけることを目指します。下記の
教科書を用いて,発音,基礎文法,基礎会話を学びます。
テキスト(教科書):
三上直光『ニューエクスプレスベトナム語』(白水社,2007年)
参考書:
塩谷恵『ことたびベトナム語』(白水社、2003年)
授業の計画:
初回のガイダンスで知らせます。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
講師
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
岩見 隆
授業科目の内容:
アラビア語の定評ある古典の中,平易な散文(叙事の文)をあた
りまえに読めるようになることを目指します。
テキスト(教科書):
受講者と相談して決めます。
参考書:
Wright: Arabic grammar. Cambridge Univ. Press, 1962
『アラビア語文法ハンドブック』 新妻仁一著 白水社 2009年 ISBN
978-4-560-06802-1
授業の計画:
第1 回はガイダンスで,参考文献,辞書の使い分けのやり方など
を話します。
2 回目以降はもっぱらテクスト読みに専念します。
ヴェトナム語中級Ⅰ
ヴェトナム語中級Ⅱ
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
言語文化研究所教授
嶋尾 稔
授業科目の内容:
新聞記事程度のヴェトナム語が読めるようになることを目指しま
す。前期は基礎的な文章を読みます。後期は,ウェッブ上のヴェト
ナム語の新聞から面白そうな記事を拾って読みます。
テキスト(教科書):
初回に受講者と相談して決めます。
参考書:
小高泰・Nguyen Thi Mai Hoa『会話で覚えるベトナム語666』
(東洋
書店,2005 年)
授業の計画:
初回のガイダンスで知らせます。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
ヴェトナム語文献講読Ⅰ
ヴェトナム語文献講読Ⅱ
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
言語文化研究所教授
嶋尾 稔
授業科目の内容:
ヴェトナム語で書かれた学術論文を読みます。あるいは,もし希
望者がいればチューノムで書かれたヴェトナム語の文章に挑戦しま
す。
テキスト(教科書):
初回に受講者と相談して決めます。
参考書:
冨田健次『ヴェトナム語の世界:ヴェトナム語基本文典』
(大学書
林,2000 年)
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
ペルシア語初級Ⅰ
ペルシア語初級Ⅱ
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
ペルシア語文法
講師
関 喜房
授業科目の内容:
現代ペルシア語文法を全くの初歩から講義します。教科書の文法
が終わり次第,易しい文章を読むつもりです。その際,文法書には
記されていなかった文法上の例外事項などについて詳しく説明する
つもりです。
102
担当教員から履修者へのコメント:
あらかじめ単語の意味を調べてきて下さい。
成績評価方法:
・試験の結果による評価
・平常点:出席状況および授業態度による評価
テキスト(教科書):
岡崎正孝著『基礎ペルシア語』(大学書林)
参考書:
黒柳恒男著『ペルシア語の話』(大学書林)
授業の計画:
講義計画は以下の通りです。
1 - ガイダンス
2 - 文字の習得
3 - 教科書を用いた文法の学習(計16 回)
4 - 易しい現代文を読む練習(計7 回)
5 - テスト
担当教員から履修者へのコメント:
教科書の練習問題を必ず予習すること。
成績評価方法:
・試験の結果による評価
・平常点:出席状況および授業態度による評価
ペルシア語中級Ⅰ
ペルシア語中級Ⅱ
トルコ語初級Ⅰ
トルコ語初級Ⅱ
講師
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
ペルシア語講読
講師
岩見 隆
授業科目の内容:
ペルシア語の文の流れをつかみとれるように,平易なペルシア語
散文をできるだけたくさん読みます。
テキスト(教科書):
受講する人と相談して決めます。
参考書:
Lambton: Persian grammar. Cambridge Univ. Press, 1974
授業の計画:
最初の日にテクストを相談して決めるなどガイダンスをやります。
2 回目以後はひたすらテクストを読みます。
担当教員から履修者へのコメント:
文法は理解しているものと考えてやります。だから動詞の変化な
ど慣れておいて下さい。発音にはとくに気をつけて下さい。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価(出席者は毎回あて
ますから,毎回テストを受けているようなものだと思って来て下さ
い)。
タイ語初級Ⅰ
タイ語初級Ⅱ
三上 直光
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
講師
齋藤 久美子
授業科目の内容:
基礎文法を学んだ人を対象にトルコ語のテキストを講読します。
テキスト(教科書):
初回の授業で受講者と相談して決めます。
授業の計画:
トルコ語のテキストを講読します。文法事項を細かく確認しなが
ら授業を進めます。
担当教員から履修者へのコメント:
予習が必要です。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
授業中・授業後に受け付けます。
朝鮮語文献講読Ⅰ
朝鮮語文献講読Ⅱ
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
文学部教授
野村 伸一
授業科目の内容:
朝鮮半島の歴史と社会を知るための授業です。
ふたつのことをめざします。ひとつは現代韓国社会の視点を学ぶ
ことです。もうひとつは朝鮮の文化史を内外の視点でみることです。
テキスト(教科書):
上記の目的にかなう素材として『ハンギョレ21』に掲載されてい
る連載コラムを取りあげます。
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
講師
トルコ語中級Ⅰ
トルコ語中級Ⅱ
「韓国近現代宗教文化」、「東アジア」をキーワードとして評論を
選びました。選択した評論は,keio.jp 上に掲載します(3 月なかご
ろ掲載予定)。受講者は各自,ダウンロードして授業に臨んでくださ
い。
参考書:
野村伸一「翻訳の世界-朝鮮語と日本語のばあい」韓国・朝鮮文化
研究会『韓国朝鮮の文化と社会』6,風響社,149-205 頁。
ポンシー, ライト
授業科目の内容:
タイの小学校二年生の教科書より短編ストーリーを用いて,タイ
語の運用能力向上を目指します。
テキスト(教科書):
プリント使用。
授業の計画:
前期は文章表現と読解力,後期は会話表現と聞き取りに重点を置
きます。
103
諸 研 究 所 授業科目の内容:
タイ語入門講座。発音,文字の読み書き,初級文法,基本表現の
習得を目標とします。
テキスト(教科書):
開講時に指示します。
授業の計画:
春学期の前半に発音と文字の読み書きを終え,後半から初級文法
と基本表現の学習に移ります。
担当教員から履修者へのコメント:
活気のある授業にしましょう。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
授業中・授業後に受け付けます。
タイ語中級Ⅰ
タイ語中級Ⅱ
齋藤 久美子
授業科目の内容:
トルコ語の基礎文法の習得を目指します。
テキスト(教科書):
東京外国語大学トルコ語専攻編『トルコ語文法の基礎(新版)』
授業の計画:
(春)
初回の授業で辞書や参考書について説明します。
第 2回- 6回 母音調和、人称の付属語、動詞
第 7回-13回 接尾辞と付属語、所属人称接尾辞、複合名詞、動
詞
第14回-15回 まとめ
(秋)
第 1回- 6回 存在文と所有文、付属語、代名詞と指示詞、後置
詞、否定と疑問、動詞
第 7回-13回 動名詞、副動詞、形動詞、接続表現、仮定と条件
第14回-15回 まとめ
成績評価方法:
試験
質問・相談:
授業中・授業後に受け付けます。
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
言語文化研究所教授
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
授業の計画:
毎回,原文で4,5 頁の講読をします。受講者は翻訳してきてくださ
い。授業は評論の読解です。受講生はなるべく訳文を紙に書き出し
ておくといいでしょう。これが最も着実な方法です。
担当教員から履修者へのコメント:
朝鮮語を読む準備ができていることが前提となります。ひとまず
音読し、日本語にした上で,なお,それをよく吟味してみてくださ
い。なかなか日本語にならないところ,明らかに違うとおもえる表
現に出会ったら、それを書き出しておくことがたいせつです。その
上で理由を考えると,得るところ大です。
語学クラスの上級程度に相当する内容です。語彙も表現もやさしく
はないけれど、ゆっくりと音読しつつ内容を読み取ると、言語文化
の根幹に触れることになるでしょう。
成績評価方法:
出席,演習参加の度合い(レポート一、二回)で評価します。
カンボジア語初級Ⅰ
カンボジア語初級Ⅱ
基本的な文法事項を学習したうえで,秋学期には簡単な講読も行
います。
テキスト(教科書):
小脇光男『聖書ヘブライ語文法』
(青山社,2001 年)
参考書:
開講時に指示します。
授業の計画:
[前期]
*文字,発音,母音記号
*翻字の練習
*名詞・形容詞,前置詞,関係詞・名詞文
*動詞パアル形(完了形・未完了形,不定詞,分詞その他)
[後期]
*動詞の派生形(ピエル,ヒトパエル,ニフアル,ヒフイル,ホフア
ル,プアル)
*散文テキストの講読
担当教員から履修者へのコメント:
聖書ヘブル語文法だけではなく,現代ヘブライ語につながる内容
や,現代イスラエルの文化などについても積極的に紹介していきた
いと考えています。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
事前に質問・相談があれば[email protected] に連絡して下さい。
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
言語文化研究所教授
三上 直光
授業科目の内容:
カンボジア語入門講座。発音,文字の読み書き,初級文法,基本
表現の習得を目標とします。
テキスト(教科書):
開講時に指示します。
授業の計画:
春学期の前半に発音と文字の読み書きを終え,後半から初級文法
と基本表現の学習に移ります。
担当教員から履修者へのコメント:
活気のある授業にしましょう。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
授業中・授業後に受け付けます。
ヘブル語初級Ⅰ
ヘブル語中級Ⅰ
ヘブル語中級Ⅱ
文学部教授
髙井 啓介
授業科目の内容:
旧約聖書へブライ語の文法を初歩から学びます。
基本的な文法事項を学習したうえで,秋学期には簡単な講読も行
います。
テキスト(教科書):
小脇光男『聖書ヘブライ語文法』(青山社,2001 年)
参考書:
開講時に指示します。
授業の計画:
[前期]
*文字,発音,母音記号
*翻字の練習
*名詞・形容詞,前置詞,関係詞・名詞文
*動詞パアル形(完了形・未完了形,不定詞,分詞その他)
[後期]
*動詞の派生形(ピエル,ヒトパエル,ニフアル,ヒフイル,ホフア
ル,プアル)
*散文テキストの講読
担当教員から履修者へのコメント:
聖書ヘブライ語文法だけではなく,現代ヘブライ語につながる内
容や,現代イスラエルの文化などについても積極的に紹介していき
たいと考えています。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
事前に質問・相談があれば[email protected] に連絡して下さい。
ヘブル語初級Ⅱ
古代エジプト語初級Ⅰ
古代エジプト語初級Ⅱ
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
講師
田澤 恵子
授業科目の内容:
古代エジプト語初心者を対象に、中エジプト語文法を基礎から学
びます。
文字(ヒエログリフ)の習得から始め、語彙を増やし、簡単な文
章を読めるようになることが目標です。
テキスト(教科書):
『 ヒ エ ロ グ リ フ 入 門 』 吉 成 薫 著 弥 呂 久 1993 年 ISBN-13:978-4946482007
参考書:
Faulkner, R (2002) A Concise Dictionary of Middle Egyptian, Oxford:
Griffith Institute.
ISBN 0 900416327
1 単位(秋学期)
講師
杉本 智俊
授業科目の内容:
聖書ヘブル語の講読を行い、読解力を高め、聖書研究の基礎的能
力を身につけることを目標とする。本年度は『歴代誌』の歴史記述
部分を日本語訳、英語訳と対照しながら読み、関連する文法的諸問
題を解説する。継続性が大切なため、毎回の出席はもちろんのこと、
それぞれが翻訳の準備をして授業に参加することを期待する。
「ヘブ
ル語初級」修了者あるいはそれと同等以上の知識があると講師が認
めた者を対象とする。
テキスト(教科書):
Biblia Hebraica Stuttgartensia
参考書:
授業内で指示する。
授業の計画:
講師によるヘブル語文法の簡単な整理、授業の進め方、歴代誌に
ついての説明を行った後、
『歴代誌』のヘブル語テキストをできる限
り読む。
担当教員から履修者へのコメント:
古代語をモノにするためには、講読のクラスに出続けることが早
道です。ヘブル語を始めた方、ぜひ少し自信が持てるレベルになる
まで一緒に頑張りましょう。
成績評価方法:
授業参加、レポート。
質問・相談:
各授業の後、受けつけます。また、アポイントメントをとって研
究室にも来てください。
1 単位(春学期)
講師
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
髙井 啓介
授業科目の内容:
旧約聖書へブライ語の文法を初歩から学びます。
104
その他、授業中に適宜紹介します。
授業の計画:
・古代エジプト語とは何か
・文字と発音
・名詞
・代名詞
・形容詞
・形容詞文と名詞文
・前置詞と副詞
・数詞
・副詞文
・非動詞文/句
・動詞
・不定詞
・偽動詞文
・命令文
・不変化詞
・分詞
・状態形
・関係形
・助動詞
・文型
・時制
・疑問文
・条件文 等
担当教員から履修者へのコメント:
全くの初心者を対象としており、文字(ヒエログリフ)に親しむ
ところから始めます。
また、随時古代エジプトの宗教・神話・歴史・文化などを解説し
ながら、総合的に古代エジプト語を習得してもらうことを目指して
います。
尚、春学期→秋学期の連続受講を想定した内容となります。
成績評価方法:
試験もしくは課題 及び 平常点
質問・相談:
授業後に受け付けます。
古代エジプト語中級Ⅰ
古代エジプト語中級Ⅱ
アッカド語初級Ⅰ
講師
髙井 啓介
授業科目の内容:
ア ッ カ ド 語 を 学 ぶ 際 の 基 礎 と な る 古 バ ビ ロ ニ ア 方 言 (Old
Babylonian)の初級文法及び文字表記システムの修得を目的とします。
文法事項を学び進めるとともに,アッカド語が記されるときに使わ
れた楔形文字のうち主要なものを,粘土板に書くことを通して覚え
ていきます。秋学期には,文法を一通り終えた後で,ハンムラビ法
典など著名なアッカド語文学の雰囲気にも触れていきたいと考えて
います。
テキスト(教科書):
Richard Caplice, Introduction to Akkadian (Fourth Edition). Roma:
Editrice Pontificio Istituto Biblico, 2002.
参考書:
開講時に指示します。
授業の計画:
[前期]
*アッカド語及びその文字表記システムの概観
*音韻論
*名詞と形容詞
*数詞
*動詞の体系的把握
*動詞G語幹とその派生形
*楔形文字の習得
[後期]
*動詞D語幹とその派生形
*動詞Sh語幹とその派生形
*動詞N語幹とその派生形
*弱動詞の変化
*楔形文字の習得
*アッカド文学の概観
*ハンムラビ法典をはじめとするアッカド語テキストの解読
担当教員から履修者へのコメント:
授業では,毎回粘土板に文字を書くことで,当時の書記の気分を
味わってみましょう。また,そのような粘土板文書を手がかりに知
られる古代メソポタミアの文化,歴史,宗教,美術についてもDVD
などの資料を使いながら積極的に紹介していくつもりです。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
必要があれば[email protected] まで連絡してください。
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
講師
1 単位(春学期)
田澤 恵子
アッカド語初級Ⅱ
1 単位(秋学期)
講師
髙井 啓介
授業科目の内容:
ア ッ カ ド 語 を 学 ぶ 際 の 基 礎 と な る 古 バ ビ ロ ニ ア 方 言 (Old
Babylonian)の初級文法及び文字表記システムの修得を目的とします。
文法事項を学び進めるとともに,アッカド語が記されるときに使わ
れた楔形文字のうち主要なものを,粘土板に書くことを通して覚え
ていきます。秋学期には,文法を一通り終えた後で,ハンムラビ法
典など著名なアッカド語文学の雰囲気にも触れていきたいと考えて
います。
テキスト(教科書):
Richard Caplice, Introduction to Akkadian (Fourth Edition). Roma:
Editrice Pontificio Istituto Biblico, 2002.
参考書:
開講時に指示します。
授業の計画:
[前期]
*アッカド語及びその文字表記システムの概観
*音韻論
*名詞と形容詞
*数詞
*動詞の体系的把握
*動詞G語幹とその派生形
*楔形文字の習得
[後期]
*動詞D語幹とその派生形
105
諸 研 究 所 授業科目の内容:
古代エジプト語の基礎を習得した受講者を対象とし、実際の古代
エジプト語資料を講読します。
最初は短めのものから始め、最終的には歴史碑文や自伝文、文学
など様々な分野に挑戦します。
テキスト(教科書):
講読テキストについては受講者と相談して決定し、プリントを用
意します。
参考書:
Faulkner, R (2002) A Concise Dictionary of Middle Egyptian, Oxford:
Griffith Institute.
ISBN 0 900416327
その他、授業中に適宜紹介します。
授業の計画:
講読テキストと講読スケジュールについては、受講者と相談して
決定します。
担当教員から履修者へのコメント:
実際の文献資料を読むことで、古代エジプト人たちに近づいてい
きましょう。
授業中には、講読テキストに関係のある文化・歴史・宗教的背景
等についても併せて解説していきます。
成績評価方法:
試験もしくは課題 及び 平常点
質問・相談:
授業後に受け付けます。
*動詞Sh語幹とその派生形
*動詞N語幹とその派生形
*弱動詞の変化
*楔形文字の習得
*アッカド文学の概観
*ハンムラビ法典をはじめとするアッカド語テキストの解読
担当教員から履修者へのコメント:
授業では,毎回粘土板に文字を書くことで,当時の書記の気分を
味わってみましょう。また,そのような粘土板文書を手がかりに知
られる古代メソポタミアの文化,歴史,宗教,美術についてもDVD
などの資料を使いながら積極的に紹介していくつもりです。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
必要があれば[email protected] まで連絡してください。
アッカド語中級Ⅰ
1 単位(春学期)
講師
髙井 啓介
授業科目の内容:
アッカド語の初級文法を一通り学んだ人を対象に文献講読を行い
ます。文法事項を再度確認しながら,簡単なものからはじめていろ
いろなジャンルのテキストを読んでいくことにします。具体的なテ
キストは受講者と相談して選びます。
テキスト(教科書):
テキストはプリントを準備します。
参考書:
必要があれば授業のなかで指示します。
授業の計画:
読むテキストについては,初回に受講者と相談の上決定するつも
りです。
担当教員から履修者へのコメント:
楔形文字を読み解いて行く面白さを味わっていただきたいです。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
必要があれば[email protected] まで連絡してください。
アッカド語中級Ⅱ
1 単位(秋学期)
講師
髙井 啓介
授業科目の内容:
アッカド語の初級文法を一通り学んだ人を対象に文献講読を行い
ます。文法事項を再度確認しながら,簡単なものからはじめていろ
いろなジャンルのテキストを読んでいくことにします。具体的なテ
キストは受講者と相談して選びます。
テキスト(教科書):
テキストはプリントを準備します。
参考書:
必要があれば授業のなかで指示します。
授業の計画:
読むテキストについては,初回に受講者と相談の上決定するつも
りです。
担当教員から履修者へのコメント:
楔形文字を読み解いて行く面白さを味わっていただきたいです。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
必要があれば[email protected] まで連絡してください。
106
諸 研 究 所 107
108
諸 研 究 所 109
マス・コミュニケーション論Ⅰオープン科目 2 単位(春学期)
マス・コミュニケーション理解のための基礎知識
講師 津田 正太郎
授業科目の内容:
近年、インターネットに代表される新たなメディアが登場し、新
聞やテレビといった既存のメディアを脅かしつつあると言われる。
しかし、現在においても、マス・コミュニケーションの役割を抜き
にして、政治や社会のあり方を語ることは困難だと言わざるをえな
い。
本講義では、マス・コミュニケーションを理解するうえで基本的
な理論モデルの解説を行うとともに、現代社会を理解するうえで重
要ないくつかのテーマをとりあげ、それらとマス・コミュニケーシ
ョンとの関わりについて考察する。
前半の講義では、新聞やテレビなどの現状を解説するとともに、
マス・コミュニケーションが人びとに与える影響を明らかにしよう
と試みてきた効果研究の流れを概観し、主要な理論モデルを紹介す
る。さらに、それらの理論モデルがどのような時代背景のもとで唱
えられたのかについても論じる。
後半では、国民国家、開発途上国の近代化、文化帝国主義、グロ
ーバリゼーションといったテーマをマス・コミュニケーションの観
点から解説することにしたい。
テキスト(教科書):
大石裕『コミュニケーション研究(第2版)』慶應義塾大学出版会、
2006年
参考書:
デニス・マクウェール、大石裕監訳『マス・コミュニケーション
研究』慶應義塾大学出版会、2010年
授業の計画:
第1回 イントロダクション
第2回 新聞の現在
第3回 テレビの現在
第4回 インターネットとマス・メディア
第5回 効果研究の展開(1)大衆社会の出現と弾丸効果モデル
第6回 効果研究の展開(2)限定効果モデルと多元社会
第7回 効果研究の展開(3)アジェンダ設定モデル
第8回 効果研究の展開(4)沈黙の螺旋理論/培養理論
第9回 カルチュラル・スタディーズとメディア研究
第10回 国民国家とメディア(1)
第11回 国民国家とメディア(2)
第12回 国家の近代化とメディア
第13回 文化帝国主義とメディア
第14回 グローバリゼーションとメディア
第15回 まとめ
成績評価方法:
学期末試験による(100%)
マス・コミュニケーション論Ⅱオープン科目 2 単位(秋学期)
法学部教授 大石 裕
授業科目の内容:
主に、①ジャーナリズムに関する理論的考察(ニュース論や客観
報道論など),②言説分析によるニュース分析,③メディア・イベン
トとメディア言説,に関して講義する。
テキスト(教科書):
・大石裕『ジャーナリズムとメディア言説』(勁草書房)
・大石裕編『ジャーナリズムと権力』(世界思想社)
参考書:
・大石裕ほか『現代ニュース論』(有斐閣)
・大石裕『政治コミュニケーション』(勁草書房)
・大石裕『コミュニケーション研究』』(慶應義塾大学出版会)
・大石裕・山本信人編『メディア・ナショナリズムのゆくえ』
(朝日
新聞社)
・D.マクウェール『マス・コミュニケーション研究』
(慶應義塾大学
出版会)
授業の計画:
1―2 回 マス・コミュニケーション論の中のジャーナリズム論
3-4回 アジェンダ設定メディアとしての新聞
5-7回 日本のジャーナリズム論の理論的課題
6-9回 ニュース分析の視点
10-12回 客観報道論再考
13 回 集合的記憶とマス・メディア
14-15回 メディア・イベントの政治学
担当教員から履修者へのコメント:
時事問題,とくにジャーナリズムにかかわる問題に関して,随時
解説を行うので,受講者は新聞・テレビにつねに問題意識をもって
接することが望ましい。
成績評価方法:
・学期末試験(定期試験期間内の試験)の結果による評価
・レポートによる評価
マス・コミュニケーション発達史Ⅰオープン科目 2 単位
(春学期)
メディア・文化・社会
講師
鈴木 雄雅
授業科目の内容:
文字の誕生から紙,印刷などの複製技術の出現,通信,交通手段
の発展、そして放送やインターネットといったコミュニケーション
の技術開発が文化、社会および人間にどのような変化を与えてきた
かを学ぶ。授業概要・参考文献などは第1回講義時に説明するので、
最初の講義には必ず出席のこと。
授業サイト http://pweb.cc.sophia.ac.jp/s-yuga/keio/guide11.html
テキスト(教科書):
http://pweb.cc.sophia.ac.jp/s-yuga/keio/guide11.html 参照
参考書:
稲葉三千男『コミュニケーション発達史』(創風社、1989年)
香内三郎『活字文化の誕生』(晶文社、1982)
H.A.イニス、久保(訳)『メディアの文化史』(新曜社、1987
年)
D.クローリー、P・ヘイヤー(編)、林進・大久保公雄(訳)
『歴
史のなかのコミュニケーション』(新曜社、1995年)
その他 授業サイト参照
授業の計画:
第1回 オリエンテーション:授業概要の説明
第2回 プレグーテンベルグの時代:
第3回 グーテンベルグと活版印刷術の時代:新聞・出版メディア
の登場
第4回 世界地図が変わる時代:蒸気から電気へ
第5回 19世紀:活字メディアの発展・ニューメディアの出現
第6回 20世紀:人・社会・文化をつなぐ:運輸・通信の発展
第7回 マス・コミュニケーション時代始まる:情報・教育・娯楽
第8回 20世紀メディア①:映画・放送の登場
第9回 20世紀メディア②:映像の時代
第10回 テレビメディアの出現と社会
第11回 宣伝・政治とメディア
第12回 国際社会とマス・メディア
第13回 かくて電波は国境を越えた
第14回 グローバリゼーションとメディア:光と影
第15回 インターネット時代とメディア
担当教員から履修者へのコメント:
マス・メディア、マス・コミュニケーション、ジャーナリズムに関
心、興味のある学生の参加を望む。
成績評価方法:
学期末試験、授業への参加度(リアぺ、アサイメントの提出)な
どから総合的に評価する。
質問・相談:
授業内及びE メール
マス・コミュニケーション発達史Ⅱオープン科目 2 単位
(秋学期)
日本の近代化とジャーナリズム
講師
鈴木 雄雅
授業科目の内容:
ジャーナリズムの発展について概説する。社会の発展がジャーナ
リズムの形式を規定していく状況を眺める。幕末日本に新聞,雑誌
110
が出現してから近代新聞が成長し,その過程でジャーナリズムの機
能がどのように近代日本の社会発展と関わりあってきたかを考察す
る。授業スケジュール・参考文献類については,最初の講義時に発
表。
授業サイト URL http://pweb.cc.sophia.ac.jp/s-yuga/keio/guide11.html
テキスト(教科書):
春原昭彦 武市英雄(編)『日本のマス・メディア【第2版】』 日本
評論社、2004
参考書:
春原昭彦『日本新聞通史』[四訂]』(新泉社、2003)
授業の計画:
1.幕末期から明治初期:瓦版、新聞紙、近代化とメディア、開港
場に新聞、英字紙の発達、幕末新聞の特色
2.慶應4年(明治元年)の新聞紙、日刊紙の登場:明治のコミュ
ニケーション革命
3.明治初期の新聞界:奨励策と新聞弾圧、小新聞の登場、自由民
権運動の勃興と言論機関
4.明治14年の政変と新聞の政党化:民権派新聞と新聞の脱政党化
5.明治の新聞人:日清戦争、日露戦争と新聞界
6.資本主義の成立と商業新聞の成立(新聞の企業化)
7.政治的キャンペーンとマス・メディアの成立:ラジオの出現と
出版・雑誌界の動き
8.戦時統制への過程、軍の干渉と新聞人の抵抗、製紙会社、通信
社の統合
9.情報局の成立、統制法規の制定、新聞社の統合、戦時下の新聞
10.敗戦と占領下の新聞
11.独立回復と復興への歩み
12.戦後の新聞界の新しい動き(言論性、販売、広告界の変化、
技術革新とその対応)
13.テレビ、週刊誌の出現によるメディアの多様化
14.ジャーナリズムの変容
15.総括
担当教員から履修者へのコメント:
日本の近代史についてある程度の知識が必要(高校程度の日本史、
世界史)
成績評価方法:
学期末試験・出席状況・授業態度(リアぺ)などの総合
質問・相談:
授業中ならびに授業後、Eメール
国際コミュニケーション論Ⅰオープン科目 2 単位(春学期)
メディアと国際関係
講師
奥野 昌宏
111
国際コミュニケーション論Ⅱオープン科目 2 単位(秋学期)
東アジアのメディア・情報・文化
奥野 昌宏
講師
授業科目の内容:
東アジアにおけるメディア状況とメディアを介した情報・文化の
流通にかかわる諸問題について考えていきます。メディアの発達に
よって近隣諸国との関係はより緊密になってきましたが、それと同
時にさまざまな軋轢も拡大させています。メディアは国際理解の促
進役となりますが、時として国際間の紛争を増幅する装置としても
働いています。
この授業では、韓国と中国を中心に、東アジアのメディア状況を
概観した上でそれらの国々と日本との関係を、国際コミュニケーシ
ョンの視点から考察します。各国のメディアが情報や文化をめぐる
交流と葛藤にどうかかわっているのか、当該地域の人びとの国際理
解の促進あるいは阻害の要因としてどのような働きをしているのか。
こうした点をともに考えていきたいと思います。
テキスト(教科書):
特に定めません。必要に応じてプリントを配布します。
参考書:
伊藤陽一・河野武司編『ニュース報道と市民の対外国意識』慶応
義塾大学出版会 2008年 ISBN:978-4-7664-1469-1
奥野昌宏編著『マス・メディアと冷戦後の東アジア』学文社 2005
年 ISBN:4-7620-1378-1
その他、適宜紹介します。
授業の計画:
1.序
2.ガイダンス:東アジアのメディア概観
3.韓国のメディア状況と社会・文化
4.中国のメディア状況と社会・文化
5.東アジアにおける日本の大衆文化
6.「韓流」文化の生産と受容
7.東アジアの国際関係とメディアの役割
8.まとめ
それぞれについて1~3回程度の授業を行ないます。
担当教員から履修者へのコメント:
授業は講義形式で進めますが、授業中にエッセイなどの提出を求
めることがあります。これらの課題も成績に反映させます。
成績評価方法:
学期末試験の結果に平常点(授業中のエッセイ等)を加えて総合
的に評価します。
メディア社会論Ⅰオープン科目
2 単位(秋学期)
現代社会の諸問題とメディア
講師
津田 正太郎
授業科目の内容:
本講義の目的は、メディアという観点から現代社会の様々な問題
について受講者諸君の理解を深めることにある。メディアが高度に
発達した現代社会において、メディアがどのような役割を果たして
いるのかを理解することは不可欠である。逆に言えば、現在あるい
は将来のメディアのあり方について、社会との関係性を抜きにして
語ることはできない。
以上の観点から、本講義の前半では、メディアを理解するうえで
重要な諸概念について解説を行う。一般的に使用される概念ばかり
であるが、そこには様々な問題が含まれており、それらについて理
解を深めることはメディア社会の分析にとって重要な意味を持つ。
後半では、消費、都市、地域、犯罪、監視といったトピックをとり
あげ、それらとメディアとがどのように関わっているのかについて
検討する。
諸 研 究 所 授業科目の内容:
コミュニケーション・メディアを媒介にした国際間の情報・文化
の流通にかかわる諸問題を考えていきます。メディアの発達は私た
ちが関係する世界を拡大してきましたが、一方でさまざまな問題も
惹起させており、時として国際的な紛争をも生じさせてきました。
この授業では、コミュニケーションとは何か、メディアとは何か、
といった基本的な点から出発して、国際コミュニケーションとは何
かという論題に至り、このテーマに関連する諸問題を考察していき
ます。コミュニケーション・メディアと国際的な情報や文化のかか
わり、すなわちメディア・コミュニケーションをめぐる国際関係を
考えることがこの授業の中心です。
テキスト(教科書):
特に定めません。必要に応じてプリントを配布します。
参考書:
武市英雄・原寿雄責任編集『グローバル社会とメディア』(叢書
現代のメディアとジャーナリズム 1)、ミネルヴァ書房 2003年 ハワード H.フレデリック著、川端末人他訳『グローバル・コミュ
ニケーション』松柏社、1996年 その他、適宜紹介します。
授業の計画:
1.序
2.コミュニケーション、メディア、そして国際コミュニケーシ
ョン
3.メディアの発達と国際的進展
4.マス・メディアの国際化と新世界情報コミュニケーション秩
序論争
5.メディアのグローバル化と国際的再編成
6.メディアと国際関係:情報と文化の諸相
7.まとめ
それぞれについて1~3回程度の授業を行ないます。
担当教員から履修者へのコメント:
授業は講義形式で進めますが、授業中にエッセイなどの提出を求
めることがあります。これらの課題も成績に反映させます。
成績評価方法:
学期末試験の結果に平常点(授業中のエッセイ等)を加えて総合的
に評価します。
テキスト(教科書):
特に指定しない。
参考書:
講義中に適宜紹介する。
授業の計画:
第1回 イントロダクション
第2回 メディア理解のための概念整理(1)メディア、社会、権
力
第3回 メディア理解のための概念整理(2)文化、常識、伝統
第4回 メディア理解のための概念整理(3)現実
第5回 メディア理解のための概念整理(4)記憶、物語
第6回 市民的公共圏とメディア
第7回 消費社会とメディア
第8回 産業社会とメディア
第9回 戦争とメディア
第10回 都市空間とメディア
第11回 地域社会とメディア
第12回 犯罪とメディア(1)
第13回 犯罪とメディア(2)
第14回 監視社会とメディア
第15回 まとめ
成績評価方法:
学期末試験(100%)
メディア法制Ⅰオープン科目
『放送法を読みとく』鈴木秀美・山田健太・砂川浩慶 商事法務
2009年
授業の計画:
第1回 ガイダンス
第2回 メディア統制の主体
第3回 メディア統制の方法 第4回 メディア判例の読み方
第5回~第14回 事例分析(たとえば、NHK番組改編訴訟・最判
平成20年6月12日民集62巻6号1656頁)
第15回 まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
履修者には、少なくとも1回、メディア法判例に関する30分程度の
報告を行ってもらう予定である。報告後には履修者全員でのディス
カッションを予定しているので、履修者には、授業に対する積極的
な姿勢が求められる。
成績評価方法:
事例報告内容と平常点(授業への積極的な姿勢、出席等)によっ
て評価する。期末試験は行わない。
ジャーナリズム論Ⅰオープン科目
2 単位(春学期)
法務研究科(法科大学院)准教授
山本 龍彦
授業科目の内容:
「表現の自由」や「人格権(プライバシー権、名誉権)」
本授業は、
などの憲法上の基礎概念を正確に理解したうえで、具体的な事例(表
現の自由と名誉権が衝突した判例など)を中心に、メディアを取り
巻く法状況について学んでいく。
テキスト(教科書):
『メディア判例百選』 堀部政男・長谷部恭男編 有斐閣 2005
年
参考書:
『マス・メディア法入門』第4版 松井茂記著 日本評論社 2008
年
『放送法を読みとく』鈴木秀美・山田健太・砂川浩慶 商事法務
2009年
授業の計画:
第1回 ガイダンス
第2回 表現の自由について
第3回 人格権等について 第4回 メディア判例の読み方
第5回~第14回 事例分析(たとえば、北方ジャーナル事件最大判
昭和61年6月11日民集40巻4号872頁)
第15回 まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
履修者には、少なくとも1回、メディア法判例に関する30分程度の
報告を行ってもらう予定である。報告後には履修者全員でのディス
カッションを予定しているので、履修者には、授業に対する積極的
な姿勢が求められる。
成績評価方法:
事例報告内容と平常点(授業への積極的な姿勢、出席等)によっ
て評価する。期末試験は行わない。
メディア法制Ⅱオープン科目
2 単位(秋学期)
法務研究科(法科大学院)准教授
2 単位(春学期)
ジャーナリズムと権力
メディア・コミュニケーション研究所専任講師
山本 龍彦
授業科目の内容:
本授業は、メディア法制Ⅰ(春学期)の内容に加えて、誰が、ど
のようにしてメディアを統制していくべきか(メディア統制の主体
や方法)を検討する。
テキスト(教科書):
『メディア判例百選』 堀部政男・長谷部恭男編 有斐閣 2005
年
参考書:
『マス・メディア法入門』第4版 松井茂記著 日本評論社 2008
年
山腰 修三
授業科目の内容:
「ジャーナリズムと権力」をキーワードにニュースの生産過程お
よびそれに関わる政治的、社会的諸要因について学習する。マス・
メディアによって担われるジャーナリズムを主たる対象に理論と事
例を交えつつ講義する。それを通じて現代日本の政治社会とジャー
ナリズムとの関係について理解を深めることを目標とする。
テキスト(教科書):
・大石裕編『ジャーナリズムと権力』(世界思想社、2006年、1900
円)
・必要に応じて講義資料プリントを配布する。
参考書:
授業内で適宜指示する。
授業の計画:
1. ガイダンス、序
2. ジャーナリズム論とマス・コミュニケーション論
3. ニュースの生産過程とジャーナリズム
4. ジャーナリストの「ニュース感覚」
5. ジャーナリズムと政治エリート・世論との関係
6. マス・メディア組織・業界とジャーナリスト
7. 出来事の名づけとニュースの物語
8. ローカルメディアと全国メディア 9. ジャーナリズムと社会問題 (Ⅰ):水俣病事件報道を事例として
10. ジャーナリズムと社会問題 (Ⅱ):沖縄問題報道を事例として
11. 世論調査という「権力」
12. ジャーナリズムとテレビ政治
13. メディア環境の変化とジャーナリズム
14. ジャーナリズムと民主主義
15. まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
・時事的なニュースに関する解説を行う場合があるので、常に新聞
やテレビニュースに触れていることが望ましい。
・講義内容に関連する新聞記事や映像素材を用いることがある。
成績評価方法:
・試験の結果による評価
・平常点:出席状況および授業態度による評価(講義内に小レポー
トを課し、それを出席点に反映させることがある)
ジャーナリズム論Ⅱオープン科目
2 単位(秋学期)
ジャーナリズムと権力:法社会学・政治社会学の観点から
講師 伊藤 高史
授業科目の内容:
法社会学と政治社会学の観点から、ジャーナリズムと権力の関係
を考察します。
テキスト(教科書):
伊藤高史『ジャーナリズムの政治社会学:報道が社会を動かすメカ
ニズム』世界思想社、2010年、2200円+税。
112
参考書:
伊藤高史『「表現の自由」の社会学』(八千代出版、2,600円税別)
授業の計画:
1.ガイダンス
2.ジャーナリズムの影響力とは
3.ジャーナリズムの世論喚起の神話
4.世論喚起と情報操作:調査報道の事例から
5.世論喚起と情報操作:調査報道の事例から
6.客観報道
7.権力の監視とは
8.報道による人権侵害
9.報道による人権侵害
10.センセーショナリズムとは
11.ジャーナリズムの構造と力
12.政治報道
13.国際報道
14.国際報道
15.試験
担当教員から履修者へのコメント:
毎回小テストを行う予定です。
遅刻・欠席および毎回の小テストが成績に反映されると考えてく
ださい。
どれだけ出席しても、毎回の小テストあるいは期末試験の点が悪
ければ不可です。
成績評価方法:
試験の結果による評価(授業期間の最後に期末試験を行います。
持ち込みは教科書やノートなど可です)
平常点:出席状況および授業態度による評価(毎回、小テストを
行います)
質問・相談:
随時受け付けます
世論Ⅰオープン科目
2 単位(秋学期)
講師
烏谷 昌幸
情報行動論Ⅰオープン科目
2 単位(春学期)
情報行動論概説、災害と情報行動
講師
関谷 直也
授業科目の内容:
我々はマスメディア、インターネットや携帯電話などの通信メデ
ィア、会話やうわさなどを通じて、情報を収集・処理・発信してい
る。情報行動論とは、基礎的研究としてメディア利用行動とそこに
113
情報行動論Ⅱオープン科目
2 単位(秋学期)
環境問題と情報行動
講師
関谷 直也
授業科目の内容:
本講義では、情報行動のいま一つの分野として、環境問題に関連
する情報行動について論じる。公害問題、地球環境問題が人々の心
理やメディア利用行動を前提に、いかに報道され、意味づけられて
きたか。いかにマーケティングに利用されてきたか。情報行動論の
視点から、歴史的に考えていく。前期の講義の履修は前提とはしな
い。
テキスト(教科書):
・関谷直也,2009『環境広告の心理と戦略』同友館
参考書:
・地球環境戦略機関編,2001『環境メディア論』中央法規
授業の計画:
第1回 ガイダンス
第2回 環境破壊のメディアと情報行動(1)環境問題と情報行動
第3回 環境破壊のメディアと情報行動(2)地球環境問題の議題構
築
第4回 環境破壊のメディアと情報行動(3)水俣病報道と記者心理
第5回 環境破壊のメディアと情報行動(4)公害報道の変遷
第6回 環境破壊のメディアと情報行動(5)公害報道と社会心理
第7回 環境共生のメディアと情報行動(1)環境広告の定義・現状
第8回 環境共生のメディアと情報行動(2)環境広告の先行研究
諸 研 究 所 授業科目の内容:
世論をめぐる政治学、社会学、社会心理学などの学説史の整理を
通して、世論が問題化される現代的文脈について検討を加えていき
ます。例えば、民主化の進展、大衆社会の出現、世論調査技術の発
達、マス・メディア産業の巨大化、情報化の進展などの諸現象と関連
付けながら世論について多角的に考えていきたいと思います。
テキスト(教科書):
なし。
参考書:
『ジャーナリズムと権力』大石裕編著、世界思想社、2006年。
『世論(上)(下)』ウォルター・リップマン著、掛川トミ子訳、
岩波書店、1987年。
授業の計画:
第1回 ガイダンス
第2~4回 民主政治と世論
第5~7回 大衆社会と世論
第8~10回 世論をつくるマスコミ
第11~13回 情報化と世論
第14回 まとめ
第15回 試験
*受講者の人数や授業の進行状況によって内容は大幅に変化するこ
とがあります。
担当教員から履修者へのコメント:
授業は講義形式が基本ですが、受講者の人数次第では演習作業を
取り入れた参加型の授業にしたいと考えています。
成績評価方法:
リアクションペーパーと期末試験の双方で評価を行います。
纏わる人々の心理を分析し、応用的研究として社会事象、社会問題
に関する様々な情報がいかに収集・処理・発信されているかを分析
する学問分野である。本講義では、情報行動論の基礎的な考え方を
一瞥した後、応用分野として情報行動論の主たる研究分野である災
害時の情報行動について論じる。
テキスト(教科書):
・川上善郎編『情報行動の社会心理学』北大路出版
・田中淳・吉井博明編著『災害情報論』弘文堂
参考書:
・吉井博明・田中淳編著『災害危機管理論入門-防災危機管理担当
者のための基礎講座』弘文堂
・大矢根淳・浦野正樹・田中淳・吉井博明『災害社会学入門』弘文
堂
・廣井脩・船津衛編『災害情報と社会心理』北樹出版
授業の計画:
第1回 ガイダンス
第2回 情報行動論の概説(1)情報行動論の基本概念
第3回 情報行動論の概説(2)情報行動と生活時間
第4回 情報行動論の概説(3)情報行動と社会問題
第5回 情報行動論の概説(4)情報行動と社会事象
第6回 災害の情報行動(1)避難、災害心理と情報行動①
第7回 災害の情報行動(2)避難、災害心理と情報行動②
第8回 災害の情報行動(3)安否と情報行動
第9回 災害の情報行動(4)阪神・淡路大震災と災害情報
第10回 災害の情報行動(5)首都圏直下地震、東海地震と災害情報
第11回 災害の情報行動(6)集中豪雨と情報行動
第12回 災害の情報行動(7)うわさ
第13回 災害の情報行動(8)風評被害
第14回 災害の情報行動(9)パニック
第15回 試験
担当教員から履修者へのコメント:
・後期の講義の履修は前提とはしないが、前期・後期を履修するこ
とで、情報行動論の発想が身につくはずである。
・初回のガイダンスは、必ず出席すること。欠席した場合は、単位
取得に重大な不利益が生じる可能性がある。
・広告の提示やビデオを多用する。授業内容を理解する上では、出
席が前提となる。
・携帯・メールの使用は厳禁。欠席した授業内容は自分で補い、配
布資料や課題は自分で責任を持って対処すること。
成績評価方法:
試験の結果による評価
質問・相談:
質問がある場合は、naoya @soc. toyo.ac.jp まで。
テキスト(教科書):
小川(西秋)葉子他編『<グローバル化>の社会学:循環するメ
ディアと生命』(恒星社厚生閣,2010年),その他,授業中に指示す
る。
参考書:
授業中に指示する。
授業の計画:
(1) ガイダンス及び導入
(2) エンタテインメントの歴史(2~14は適宜選択)
(3) ニュース
(4) 新聞とジャーナリズム
(5) 人種とエスニシティの表象
(6) ドキュメンタリー
(7) フィルム・ノアール
(8) ミュージカル
(9) スリラーとサスペンス
(10) 古典的物語
(11) ポストモダニズム
(12) 北欧映画
(13) アジアその他の地域の映画
(14) 映画上映と履修者による最終グループ・プレゼンテーショ
ン(3回)
担当教員から履修者へのコメント:
そののちのディスカッションを充実させるため,映画上映中のP
C,携帯電話等の使用は控えて下さい。
成績評価方法:
・平常点(出席,授業態度,およびプレゼンテーション)
・数回の小レポート
質問・相談:
授業終了後,あるいは,履修者に指示するオフィス・アワーか,
事前のアポイントメントにより受付ます。
第9回 環境共生のメディアと情報行動(3)環境広告の媒体・戦略
論
第10回 環境共生のメディアと情報行動(4)環境広告の映像分析
第11回 環境共生のメディアと情報行動(5)環境広告と社会心理
第12回 環境問題とコミュニケーション行動(1)うわさの理論
第13回 環境問題とコミュニケーション行動(2)環境破壊のうわさ
第14回 環境問題とコミュニケーション行動(3)環境保護のうわさ
第15回 テスト
担当教員から履修者へのコメント:
・情報行動論の概論的な講義は前期で行い、後期は独立した講義と
して行う。前期・後期を履修することで、情報行動論の発想が身に
つくはずである。
・初回のガイダンスは、必ず出席すること。欠席した場合は、単位
取得に重大な不利益が生じることがある。
・広告の提示やビデオを多用します。授業内容を理解する上では、
出席が前提である。
・携帯・メールの使用は厳禁。欠席した授業内容は自分で補い、配
布資料や課題は自分で責任を持って対処すること。
成績評価方法:
試験の結果による評価
質問・相談:
質問がある場合は、naoya @soc. toyo.ac.jp まで。
異文化間コミュニケーションⅠオープン科目 2 単位(秋学期)
「異文化」としてのジェンダー
講師
國廣 陽子
授業科目の内容:
この講義では、性差をめぐる知としてジェンダーをとらえたうえ
で、異文化として構築される男女、とくにマスメディアで描かれる
性/性別について、考察します。テレビ番組や映画などで、女/男
というカテゴリーがどのように表象され、異文化として構成されて
きたのか。
その変容ぶりにも光をあて、考えていきます。
テキスト(教科書):
特に指定しません。
参考書:
『表現とメディア』岩波書店 天野正子他編2009年
『「男らしさ」の快楽』勁草書房 宮台真司他 2009年
そのほか授業時に指定します。
授業の計画:
1 イントロダクション
2 ジェンダー概念
3 ジェンダーアイデンティティ
4 ジェンダーとコミュニケーション
5 異文化としてのジェンダー
6 「男女平等」と文化をめぐる論議
7 メディアの中の他者表象とジェンダー
8 まとめ 担当教員から履修者へのコメント:
映像資料を多用した講義をする予定です。また視聴した映画や番
組についてグループで議論し、発表する機会を多く設けます。積極
的に参加する人をのぞみます。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業での発表や毎回のコメントペーパー
60%
レポート: 40%
メディア文化論Ⅰオープン科目
2 単位(春学期)
映画コンテンツとクロス・メディア研究
メディア・コミュニケーション研究所専任講師
小川 葉子
授業科目の内容:
メディアやジャンルを横断するような映画の名作を視聴し,ディ
スカッションをおこなうことで,クリエイティヴなメディア文化の
担い手を養うことを目的とする。
教員の指定リストのなかから,履修者の希望をきいて,毎回映画
の上映,ディスカッション,レポート(数回)をおこなう。
最後の数回は,履修者自身がぜひ観てもらいたい映画の上映と解
説,最終グループ・プレゼンテーションを予定している。
メディア文化論Ⅱオープン科目
2 単位(秋学期)
映画コンテンツとクロス・メディア研究Ⅱ:クリティカルな批評
からクリエイティヴな企画立案へ
メディア・コミュニケーション研究所専任講師 小川 葉子
授業科目の内容:
既存の映画コンテンツの批判から,新たなクリエイティヴ・コン
テンツの企画・立案につながる創造的な思考のプロセスをシュミレ
ートすることを目的とする。
グローバライゼーションや,文化(財)行政,企業の社会的責任
(CSR)も視野に入れつつ,セミ・ドキュメンタリー,音楽映画等
の特定のジャンルのほか,SF,アニメ等の考査を対象とする。
とりわけ,映像ジャーナリズム,オペラ,古典芸能など他のメデ
ィア・ジャンルとの相互作用に注目する。
テキスト(教科書):
小川(西秋)葉子他編『<グローバル化>の社会学:循環するメ
ディアと生命』(恒星社厚生閣,2010年),その他,授業中に指示す
る。
ハリウッド映画ジャンルに関するボードウェルの邦訳を含む。
参考書:
授業中に指示する。
授業の計画:
(1) ガイダンス及び導入
(2) グループ分けと作業手順の説明
(3) セミ・ドキュメンタリーと音楽映画(3回)
(4) 各班による上映映画の選択とプレゼンテーションと批評,コ
メント
(5) 前回の批評・コメントに基づいたオルタナティヴな企画案の
作成(4,5のペアにより各4回)
(6) 最終レポートの作成とクリエイティヴな思考プロセスの探索
(7) 履修者個々人へのフィードバックとまとめ
担当教員から履修者へのコメント:
当該年度か前年度に「メディア文化論Ⅰ」
(春学期)を履修してい
るか,あるいは映画を30本以上鑑賞している程度の知識を有してい
ることを履修の前提とします。
成績評価方法:
・レポートによる評価(数回の授業内小レポートおよび企画書)
・平常点:出席状況および授業態度による評価(出席,授業態度,
およびプレゼンテーション)
114
質問・相談:
授業終了後,あるいは,履修者に指示するオフィス・アワーか,
事前のアポイントメントにより受付ます。
メディア産業と政策Ⅰオープン科目
2 単位(春学期)
メディア政策基礎理論と映像産業政策
メディア・コミュニケーション研究所教授
菅谷 実
報道とメディアに関心がある人のための実践的講座
法学部教授 大石 裕
メディア・コミュニケーション研究所専任講師 山腰 修三
講師 北郷 美由紀
授業科目の内容:
ジャーナリズムの存在意義、責任、課題などについて、現場で活
躍されているジャーナリストや他の関係者を招いて講義していただ
く。
授業の計画:
具体的にお呼びする講師と講義テーマについては、メディア・コ
ミュニケーション研究所のホームページで、2011年4月までに発表す
る。
担当教員から履修者へのコメント:
・外部からの講師をお招きするので、くれぐれも失礼のないように。
私語、遅刻はもちろん厳禁。
・講師への質問の機会を設けるので、積極的に参加して欲しい。
・メディアコム生以外の履修も歓迎する。
成績評価方法:
・レポートによる評価(レポートを2,3回提出)
・平常点:出席状況および授業態度による評価(授業内での質問や
議論への参加を加点対象とする)
授業科目の内容:
前半はメディア産業の市場と組織および政策を理解するために必
要な基礎理論、後半は映画を中心とした映像コンテンツ産業の構造
と政策を取り上げます。
テキスト(教科書):
菅谷・中村・内山編『映像コンテンツ産業とフィルム政策』(丸
善、2009年)
授業の計画:
本年は以下の予定で講義を進めます(カッコ内は講義回数)。
オリエンテーション(1)
Ⅰ 基礎理論(5)
1 メディア政策
2 政府規制
3 メディア市場
Ⅱ 映像コンテンツ産業(8)(テキストを使用)
4 映像コンテンツと映画
5 映画産業の発展
6 フィルム政策(フランス、イギリス、カナダ、アメリ
カ、韓国、日本)
Ⅲ まとめ(1)
7 メディア融合とコンテンツ
担当教員から履修者へのコメント:
コンテンツ産業、映画産業に興味ある学生の履修を歓迎します
成績評価方法:
試験の結果による評価(基礎理論部分の小テストと期末試験で評
価する。)
質問・相談:
毎回 講義終了時に質問、相談を受け付けます
メディア産業と政策Ⅱオープン科目
ジャーナリズム総合講座Ⅰ(朝日新聞寄附講座)オープン科目
2 単位(春学期)
ジャーナリズム総合講座Ⅱ(朝日新聞寄附講座)オープン科目
2 単位(秋学期)
報道とメディアに関心がある人のための実践的講座
法学部教授 大石 裕
メディア・コミュニケーション研究所専任講師 山腰 修三
講師 宮田 謙一
2 単位(秋学期)
情報通信政策の最新動向
メディア・コミュニケーション研究所准教授 (有期)
髙田 義久
115
コミュニケーション調査法Ⅰオープン科目 2 単位(春学期)
ヒューマン・コーダーによる内容分析とコンピュータによるテキ
ストマイニング
講師 吉田 文彦
授業科目の内容:
担当教員がこれまで実際に分析してきた事例をもとに、分析手法
を具体的に解説していく。事例はヒューマン・コーダーを用いたも
のと、コンピューターによるものの両者を用いる。受講者は説明さ
れる事例から手法を学びつつ、それぞれ個別に設定した研究テーマ
に関して実際に内容分析手法を用いた研究を行い、教室で成果を発
表する。各人のリサーチは、全面的にコンピューターに依存する分
析ではなく、ヒューマン・コーダーによるコーディングが少なくと
もいずれかの部分で用いられることを求める。
テキスト(教科書):
特に指定しないが、必要に応じて教室で関連資料を配布する。
参考書:
・小玉美意子(編)『テレビニュースの解剖学』新曜社2008年.
・上村龍太郎・吉田文彦・山下俊恵『社会知能システム―内閣支持
率は予測できるか?』東海大学出版会2007年.
諸 研 究 所 授業科目の内容:
通信・放送産業を中心としたメディア産業に関する政策について、
最新の動向と今後の課題について学習します。
テキスト(教科書):
特に指定しません。
参考書:
講義中に適宜紹介します。
授業の計画:
(1)ガイダンス
(2)通信政策
モバイルビジネス政策、電波政策、違法有害情報対策 など
(3)放送政策
放送のデジタル化、衛星放送の今後 など
(4)通信・放送産業を取り巻く政策
コンテンツ流通促進、地域情報化支援、国際競争力の強化 など
(5)まとめ
※各回での講義テーマは政策動向に応じて変更することがあります。
※講義内容により、政策担当者による講義を実施する予定
担当教員から履修者へのコメント:
情報通信政策に関心のある学生の履修を歓迎します。
成績評価方法:
レポートによる評価
平常点:出席状況および授業態度による評価
授業科目の内容:
ジャーナリズムの存在意義、責任、課題などについて、現場で活
躍されているジャーナリストや他の関係者を招いて講義していただ
く。
授業の計画:
具体的にお呼びする講師と講義テーマについては、メディア・コ
ミュニケーション研究所のホームページで、2011年9月までに発表す
る。
担当教員から履修者へのコメント:
・外部からの講師をお招きするので、くれぐれも失礼のないように。
私語、遅刻はもちろん厳禁。
・講師への質問の機会を設けるので、積極的に参加して欲しい。
・メディアコム生以外の履修も歓迎する。
成績評価方法:
・レポートによる評価(レポートを2,3回提出)
・平常点:出席状況および授業態度による評価(授業内での質問や
議論への参加を加点対象とする)
授業の計画:
1回目:内容分析とは、テキストマイニングとは。
2回目:個人別研究テーマの設定。
3回目:テレビニュース映像の分析(2008年8月15日、小泉首相の
靖国参拝関連ニュース)。
4回目:朝鮮総督府編纂による日本語教科書の内容分析。
5回目:新聞社説の中の「××大国」。
6回目:小泉内閣関連新聞社説の論調分析。
7回目:2000年以降の短命内閣関連新聞社説の論調分析。
8回目:中曽根内閣から小渕内閣に至る10内閣関連新聞社説の論調
分析。
9回目:米中韓露4ヶ国関連新聞社説の分析(1980年代中期以降~
2010年)。
10回目:2008年8月の北京オリンピック開催時の中国関連テレビニ
ュースの分析。
11回目:2005年11月のフランス暴動に関する報道のニュースソー
ス分析(日本の5紙、国外3紙)。
12回目:中国報道のニュースソース分析(日本の主要数紙)。
13回目:学生発表(1)。
14回目:学生発表(2)。
15回目:学生発表(3)、内容分析の未来。
成績評価方法:
・レポートによる評価(期末提出)
・平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
授業中および授業終了時に質問を受け付ける。
プラップジャパン寄附講座 広報・PR論Ⅰオープン科目
2 単位(春学期)
講師 矢島 尚
授業科目の内容:
PR・広報の知識を深めコミュニケーションスキルをアップする
と同時に、就職後の実務に役立つことを狙います。
参考書:
①矢島 尚 著 『PR会社の時代』
(東洋経済新報社、2006年、1,500
円)
②矢島 尚 著 『好かれる方法』(新潮新書、2006年、680円)
③矢島 尚 著 『不祥事を乗りこえる会社 不祥事でつまずく』会社
(日本経済新聞出版社、2007年、1,500円)
授業の計画:
①PR・広報の歴史と概念解説(2回)
②記者会見の在り方とニュースリリース(3回)
③パブリシティとは
④世論形成と広報
⑤広報から見たメディア論
⑥行政・自治体の広報
⑦インターナルコミュニケーション
⑧政治と広報
⑨PR会社と業界
⑩PR会社の仕事(ケーススタディから)
⑪広報部の仕事(2回、ゲストスピーカー)
担当教員から履修者へのコメント:
PR・広報に興味があり、より知識を深めたい学生諸君に実務的
なPR活動をケーススタディを使い解説します。また、PR業界へ
の認知を深めていただきます。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点:出席状況による評価(授業について、感想文を提出)
質問・相談:
授業終了時に行います。
コミュニケーション調査法Ⅱオープン科目 2 単位(秋学期)
コンピューターによる内容分析手法
講師
吉田 文彦
授業科目の内容:
このクラスでは担当教員が開発した3種類の内容分析およびテキス
トマイニングのためのソフトウェアを実際に用いて、内容分析(テ
キストマイニング)の実習的な学習を行う。履修者は3種類のソフト
ウェアのうち、それぞれの研究テーマに適したものを選び、実際に
リサーチを進め、中間ならびに期末のプレゼンテーションを行う。
テキスト(教科書):
特に指定しないが、必要に応じて教室で関連資料を配布する。
参考書:
・上村龍太郎・吉田文彦・山下俊恵『社会知能システム―内閣支持
率は予測できるか?』東海大学出版会2007年.
授業の計画:
1回目:内容分析ソフトウェアの説明、研究テーマの設定
2回目:TeX-Rayの応用事例(1)
3回目:Auto ProConの応用事例(1)
4回目:News Source Analyzerの応用事例(1)
5回目:TeX-Ray利用実習
6回目:Auto ProCon利用実習
7回目:News Source Analyzer利用実習
8回目:中間発表(1)
9回目:中間発表(2)
10回目:TeX-Rayの応用事例(2)
11回目:Auto ProConの応用事例(2)
12回目:News Source Analyzerの応用事例(2)
13回目:研究報告(1)
14回目:研究報告(2)
15回目:研究報告(3)
成績評価方法:
・レポートによる評価(期末提出)
・平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
授業中および授業終了時に質問を受け付ける。
プラップジャパン寄附講座 広報・PR論Ⅱオープン科目
2 単位(秋学期)
講師 矢島 尚
授業科目の内容:
PR・広報の知識を深めコミュニケーションスキルをアップする
と同時に、就職後の実務に役立つことを狙います。
参考書:
①矢島 尚 著 『PR会社の時代』
(東洋経済新報社、2006年、1,500
円)
②矢島 尚 著 『好かれる方法』(新潮新書、2006年、680円)
③矢島 尚 著 『不祥事を乗りこえる会社 不祥事でつまずく会社』
(日本経済新聞出版社、2007年、1,500円)
授業の計画:
①コミュニケーション
②危機管理とメディアトレーニング(2回)
③政治広報
④コンシューマーPR
⑤ブランディング
⑥M&Aにおける広報
⑦インターネット広報
⑧イベントPR
⑨広報部の仕事(5回、ゲストスピーカー)
⑩広報・PRの総括
担当教員から履修者へのコメント:
PR・広報に興味があり、より知識を深めたい学生諸君に実務的
なPR活動をケーススタディを使い解説します。また、PR業界へ
の認知を深めていただきます。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点:出席状況による評価(授業について、感想文を提出)
質問・相談:
授業終了時に行います。
116
カデミックなマスメディア論としてもどこにも負けない大学院並み
の内容と自負しています。やる気のある方の参加を求めます。
成績評価方法:
・レポートによる評価(評価基準、方法は前、後期第一回授業で
説明し、メディアコムホームページにも掲載する)
質問・相談:
教員室、授業の前後に受け付ける。
毎日コミュニケーションズ寄附講座Ⅰ メディアの再編オープン
科目 2 単位(春学期)
毎日コミュニケーションズ寄附講座Ⅱ メディアの再編オープン
科目 2 単位(秋学期)
始まったメディアの再編成
講師
河内 孝
研究会Ⅰ研究生対象科目
研究会Ⅱ研究生対象科目
研究会Ⅲ研究生対象科目
研究会Ⅳ研究生対象科目
研究会Ⅴ研究生対象科目
研究会Ⅵ研究生対象科目
研究会Ⅰ研究生対象科目
研究会Ⅱ研究生対象科目
研究会Ⅲ研究生対象科目
研究会Ⅳ研究生対象科目
研究会Ⅴ研究生対象科目
研究会Ⅵ研究生対象科目
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
メディアと社会行動
メディア・コミュニケーション研究所教授
萩原 滋
授業科目の内容:
本研究会は、各自が自分の関心に基づいて研究活動を積極的に行
い、その成果を研究会の場で逐次報告し、最終的に修了論文に結実
させることを目的としている。履修者数に応じて、運営方針を調整
するとしても、基本的には、従来通り、個人研究のスタイルをとり
たいと考えている。ただし春学期の前半は、基礎的知識の習得及び
研究会での発表の仕方に慣れるために、指定したテキストの講読を
行う。
テキスト(教科書):
開講時に指定する。
参考書:
開講時に指定する。
授業の計画:
(春学期)
ガイダンス(1回)
テキスト購読(6回)
個人研究テーマの設定、発表(6回)
(夏合宿において各自の発表を継続して行う)
(秋学期)
三田祭論文作成に向けて2、3年生の個人研究発表(6回)
修了論文作成に向けて4年生の中間報告(4回)
2、3年生の三田祭論文の講評、次年度に向けての研究計画発表(3
回)
担当教員から履修者へのコメント:
個人研究が中心になるが、関心の幅を広くもち、他のゼミ生の発
表にも関与してもらいたい。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
研究室あるいは教室で、適宜、質問や相談に応じます。
117
諸 研 究 所 授業科目の内容:
本講座は、広義のメディア産業(新聞、テレビ、出版、広告代理
店、NTT, KDDI, Soft Bankなど通信各社、Yahoo!などIT系情報通
信産業、及びその関連事業)に就職を希望する諸君に、
「メディアの
今日的状況」を示し選択のための基礎知識を与える。またマイコミ
のプロが就活のノウハウを伝授する。
講師は、毎日新聞社で政治部、ワシントン特派員、外信部長、論
説委員、社長室長,メディア担当役員などを歴任した。
インターネット革命が引き金となり、日本のメディア産業は、新
聞、テレビといった縦割りの構造から大きく変化しつつある。持ち
株会社があらゆる媒体を包含するメディアコングロマリットへの道
を歩む企業体も生まれている。こうしたダイナミックな進行状況を
認識したうえで進路を決定することが必要であり、本講座はこのよ
うな観点からリアルな情報を提供する。
テキスト(教科書):
河内 孝著『新聞社―破たんしたビジネスモデル』(新潮新書)
河内 孝著『次に来るメディアは何か』(ちくま新書)
河内 孝、金平 茂紀著『報道再生ーグーグルとメディア崩壊』
(角川oneテーマ21)
参考書:
授業中、適時示す。
授業の計画:
オリエンテーション(第1回)に続き大状況として「就職をとり
まく状況、とくにメディア産業について」講座提供者の毎日コミュ
ニケーションズ担当者からレクを受ける。
それを受けて2011年の地上波デジタル化、さらに改正された「新
放送法」に基づいて通信と放送の融合外貨に進むかを講義してゆく。
次に個別論に入り、新聞、テレビ、出版、アニメ、映画、広告代理
店が直面する問題、将来性などについて各業界の第一線で活躍中の
プロを呼び、
「現場」を生中継してもらう。以下に10年の秋期授業
の流れを示す。春、秋で招へい講師は変わる。
①提供社、マイコミ側あいさつ「オリエンテーション」 河内 孝
②「通信と放送の融合とは」
総務省情報通信政策課長 谷脇 康彦氏
③「就職活動待ったなし」
毎日コミュニケーションズ「マイナビ編集長」 望月 一志氏
④「Amazon の流通革命とは」
Amazon Japan渉外部長 渡辺 弘美氏
⑤「伝統メディアの世界に何が起きているのか」 河内 孝
「生き残る出版社、残れない出版社」
月刊文芸春秋編集長 鈴木 洋嗣氏
⑥「アニメ、マンガのグローバル・ビジネス展開」
小学館 メディアコンテンツ部長 久保 雅一氏
⑦「電凸は、現代の消費者運動か?サイト攻撃に見るWeb状況」
メディア・ジャーナリスト 佐々木 俊尚氏
第一回レポート提出 ⑧「メディア・グローバル戦略について」
経産省メディアコンテンツ室長 村上 敬亮氏
⑨「ドラマ制作の現場から」
フジテレビ、ドラマ部PD 鹿内 植氏
⑩「政治とメディア」 小池 百合子衆議院議員
⑪「メディア大融合時代の広告」 電通社長室 青沼 正氏
⑫「電子新聞の時代」 日本経済新聞社 八田 亮一氏
⑬「Yahooは何を目指すのか」 ヤフー!ジャパン 川邊 健太郎氏
⑭~⑮講義まとめ、
最終レポート提出
担当教員から履修者へのコメント:
本講座は、就職活動支援の毎日コミュニケーションがスポンサー
していることでも分かるように、マスコミ産業への就職を希望する
諸君に必要かつ十分な情報方を流し、支援するという極めて実践的
な目標設定をしています。ゲストは河内の長い記者生活での交友関
係を生かした現在、考えられるベストな顔ぶれをそろえました。ア
研究会Ⅰ研究生対象科目
研究会Ⅱ研究生対象科目
研究会Ⅲ研究生対象科目
研究会Ⅳ研究生対象科目
研究会Ⅴ研究生対象科目
研究会Ⅵ研究生対象科目
研究会Ⅰ研究生対象科目
研究会Ⅱ研究生対象科目
研究会Ⅲ研究生対象科目
研究会Ⅳ研究生対象科目
研究会Ⅴ研究生対象科目
研究会Ⅵ研究生対象科目
メディア産業論を考える
メディア・コミュニケーション研究所教授
菅谷 実
授業科目の内容:
放送、新聞に代表されるマスメディアからインターネット、映画
などのコンテンツ産業を含むメディア産業全体を対象にその産業構
造、ビジネス戦略、メディア規制をテーマとして研究をすすめます。
例年、春学期は、共同研究に関連するテーマに関わる文献レビュ
ーを中心とした個人発表、秋学期は、三田祭で発表する共同研究報
告書に関わる調査と報告書作成、および4年生の修了論文発表を中心
に進めます。(2010年度は、広告の未来についての共同研究でした)
また、夏合宿、OGOB会なども活発に行っています。
テキスト(教科書):
春学期は、共同研究テーマに関するテキストを輪読します
授業の計画:
各学期のはじめに詳細なシラバスを配布するが、春学期は、授業
でのレポートを中心とし、秋学期は、三田祭に向けた共同研究が中
心となる。(カッコ内は授業回数)
<春学期>
ガイダンス (1)
メディア産業論基礎 (2)
共同研究に関するレポート発表 (10)
修了論文第1回中間報告 (2)
<秋学期>
ガイダンス(1)
共同論文のテーマ発表(7)
共同論文のまとめ (2)
修了論文第2回中間報告(1)
修了論文最終報告(4)
担当教員から履修者へのコメント:
履修者は、授業はもちろんのこと、合宿、論文報告会、その他の
ゼミイベントには すべて出席すること
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価(授業出席を含めた
研究会活動全体に対する参加・貢献度による評価。)
その他(なお研究会Ⅵは修了研究の発表および論文による評価。)
研究会Ⅰ研究生対象科目
研究会Ⅱ研究生対象科目
研究会Ⅲ研究生対象科目
研究会Ⅳ研究生対象科目
研究会Ⅴ研究生対象科目
研究会Ⅵ研究生対象科目
研究会Ⅰ研究生対象科目
研究会Ⅱ研究生対象科目
研究会Ⅲ研究生対象科目
研究会Ⅳ研究生対象科目
研究会Ⅴ研究生対象科目
研究会Ⅵ研究生対象科目
てそのコンテンツがどのように利用され、人々の認知的、感情的反
応にどのような影響を与えるのかに関する実験・調査研究を行う。
テキスト(教科書):
本研究会のテーマに関連する研究書や論文を授業の中で適宜示す。
参考書:
Richard Jackson Harris(2004), A Cognitive Psychology of Mass
Communication, London: LEA.
Jennings Bryant et. Al. eds.(2003), Communication and Emotion:
Essays in Honor of Dolf Zillmann, London: LEA.
授業の計画:
■春学期
関連研究書および論文の輪読(6回程度)
2・3年生のグループ研究および4年生の修了論文研究の計画発表(6
~7回)
■夏合宿
研究の進捗状況報告
■秋学期
内容分析、実験、調査によるデータの収集・分析(5回~6回)
三田祭での研究発表
4年生の修了論文研究発表(4~5回)
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
メディアの利用とその認知的・感情的影響
文学部教授
研究会Ⅰ研究生対象科目
研究会Ⅱ研究生対象科目
研究会Ⅲ研究生対象科目
研究会Ⅳ研究生対象科目
研究会Ⅴ研究生対象科目
研究会Ⅵ研究生対象科目
研究会Ⅰ研究生対象科目
研究会Ⅱ研究生対象科目
研究会Ⅲ研究生対象科目
研究会Ⅳ研究生対象科目
研究会Ⅴ研究生対象科目
研究会Ⅵ研究生対象科目
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
ジャーナリズムを考える
法学部教授
大石 裕
授業科目の内容:
最初の数回は,ジャーナリズムやマス・コミュニケーションに関
する基本的な文献を読み,それ以降は班分けし,新聞の分析などを
行う。研究成果は三田祭などで発表する。
また、4年生の修了論文発表、作文発表なども随時行う。
テキスト(教科書):
大石裕編『ジャーナリズムと権力』(世界思想社)
参考書:
大石裕編著『ジャーナリズムと権力』(世界思想社)
朝日新聞社ジャーナリスト学校・慶應義塾大学メディア・コミュ
ニケーション研究所編『報道現場』 (慶應義塾大学出版会)
授業の計画:
〔前期〕
1 ~ 2回 期本的な文献の購読。
3 ~ 15回 2,3年生を中心とした研究発表と討議
〔後期〕
1 ~ 10回 2,3年生を中心とした研究発表と討議
11 ~ 15回 4年生の終了論文発表
担当教員から履修者へのコメント:
新聞のみならず,ニュース全般に関して積極的に接するように心
がけてください。この研究会から「優れた」ジャーナリストが数多
く生まれることを目標にしています。
成績評価方法:
平常点による。
李 光鎬
授業科目の内容:
本研究会では、様々なメディアコンテンツの内容・形式上の諸属
性がどのような傾向を持っているのかに関する内容分析研究、そし
118
研究会Ⅰ研究生対象科目
研究会Ⅱ研究生対象科目
研究会Ⅲ研究生対象科目
研究会Ⅳ研究生対象科目
研究会Ⅴ研究生対象科目
研究会Ⅵ研究生対象科目
研究会Ⅰ研究生対象科目
研究会Ⅱ研究生対象科目
研究会Ⅲ研究生対象科目
研究会Ⅳ研究生対象科目
研究会Ⅴ研究生対象科目
研究会Ⅵ研究生対象科目
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
グローバライゼーションと持続可能なメディアのデザイン
メディア・コミュニケーション研究所専任講師 小川 葉子
授業科目の内容:
本研究会では,比較映像分析とフィールドワークに基づく時間ー
空間分析を含めて多様なメディアを対象にメディア・リテラシーを
研究することを主目的とする。本年度は,環境と身体をとりまく科
学的知識と文化の創発に関するコミュニケーションを考察する。と
りわけ,映画,ファッション,広告,ニュース,流通の未来をクリ
エイティヴ産業,クリエイティヴ都市論,文化政策との関連で検討
し,プロダクトおよびコンテンツのデザインとファッション・ジャ
ーナリズムにおける知識生産の接点を比較したい。それによって,
デジタル・シネマやオンライン・ショッピング等の影響も考えつつ,
健康とサステナビリティに基づいたライフスタイルにおける未来の
メディア・コミュニケーションのありかたを模索したい。
テキスト(教科書):
カナダ,オンタリオ州教育省著『メディア・リテラシー』
(リベル
タ出版,2006年)『ファッション中毒』(NHK出版,2004年)その
他ハーバード・ビジネススクールにおけるマーケティングのテキス
ト及び各種白書等を使用予定。
参考書:
小川(西秋)葉子他編『<グローバル化>の社会学:循環するメ
ディアと生命』(恒星社厚生閣,2010年),M.フェザーストン著,
川崎賢一・小川葉子編著訳『消費文化とポストモダニズム』
(上・下
巻,恒星社厚生閣,2003年)伊藤陽一・河野武司編『ニュース報道
と市民の対外国意識』(慶應義塾大学出版会,2007年)
授業の計画:
春学期
(1) ガイダンスおよび導入(2~3回)
(2) 輪読,フィールドワーク,研究プロジェクトに関する説明(2
~3回)
(3) 輪読,フィールドワーク,研究プロジェクトの分担決定とその
遂行(6~8回)
(4) 個人(あるいは2~3名)のプロジェクトテーマ(タイトル)設
定と発表,春学期のまとめ(1~2回)
秋学期
(1) 秋学期全体のスケジュールと作業プランニング(1~2回)
(2) 個人(あるいは2~3名)のプロジェクトテーマ(タイトル)設
定と発表(2回)
(3) フィールドワーク
(4) 個人あるいはグループプロジェクトによる作品の制作(2回)
(5) (4)のプレゼンテーションおよび専門家によるコメントと相互批
評(2回)
(6) 三田祭発表とフィードバック(2回)
(7) まとめ,未来のデザイン・コミュニケーションとは(1~2回)
担当教員から履修者へのコメント:
フィールドワークは,映画関連イベント,文化施設,経済産業省,
環境省のファッションおよび新製品発表イベントへの参加を考えて
います。日頃から各国の白書,ジャーナリズムや映画批評に親しん
でおいて下さい。
成績評価方法:
・平常点:出席状況および授業態度による評価。
・レポートかそれにかわる作品による評価。
質問・相談:
授業終了直後,あるいは履修者に指示するオフィス・アワーに受
け付けます。
授業科目の内容:
本研究会では,比較映像分析とフィールドワークに基づく時間ー
空間分析を含めて多様なメディアを対象にメディア・リテラシーを
研究することを主目的とする。本年度は,環境と身体をとりまく科
学的知識と文化の創発に関するコミュニケーションを考察する。と
りわけ,映画,ファッション,広告,ニュース,流通の未来をクリ
エイティヴ産業,クリエイティヴ都市論,文化政策との関連で検討
し,プロダクトおよびコンテンツのデザインとファッション・ジャ
ーナリズムにおける知識生産の接点を比較したい。それによって,
デジタル・シネマやオンライン・ショッピング等の影響も考えつつ,
健康とサステナビリティに基づいたライフスタイルにおける未来の
メディア・コミュニケーションのありかたを模索したい。
テキスト(教科書):
カナダ,オンタリオ州教育省著『メディア・リテラシー』
(リベル
タ出版,2006年)『ファッション中毒』(NHK出版,2004年)その
他ハーバード・ビジネススクールにおけるマーケティングのテキス
ト及び各種白書等を使用予定。
参考書:
小川(西秋)葉子他編『<グローバル化>の社会学:循環するメ
ディアと生命』(恒星社厚生閣,2010年),M.フェザーストン著,
川崎賢一・小川葉子編著訳『消費文化とポストモダニズム』
(上・下
巻,恒星社厚生閣,2003年)伊藤陽一・河野武司編『ニュース報道
と市民の対外国意識』(慶應義塾大学出版会,2007年)
授業の計画:
春学期
(1) ガイダンスおよび導入(2~3回)
(2) 輪読,フィールドワーク,研究プロジェクトに関する説明(2
~3回)
(3) 輪読,フィールドワーク,研究プロジェクトの分担決定とその
遂行(6~8回)
(4) 個人(あるいは2~3名)のプロジェクトテーマ(タイトル)設
定と発表,春学期のまとめ(1~2回)
秋学期
(1) 秋学期全体のスケジュールと作業プランニング(1~2回)
(2) 個人(あるいは2~3名)のプロジェクトテーマ(タイトル)設
定と発表(2回)
(3) フィールドワーク
(4) 個人あるいはグループプロジェクトによる作品の制作(2回)
(5) (4)のプレゼンテーションおよび専門家によるコメントと相互批
評(2回)
(6) 三田祭発表とフィードバック(2回)
(7) まとめ,未来のデザイン・コミュニケーションとは(1~2回)
担当教員から履修者へのコメント:
フィールドワークは,映画関連イベント,文化施設,経済産業省,
環境省のファッションおよび新製品発表イベントへの参加を考えて
います。日頃から各国の白書,ジャーナリズムや映画批評に親しん
でおいて下さい。
成績評価方法:
・平常点:出席状況および授業態度による評価。
・レポートかそれにかわる作品による評価。
質問・相談:
授業終了直後,あるいは履修者に指示するオフィス・アワーに受
け付けます。
119
諸 研 究 所 グローバライゼーションと持続可能なメディアのデザイン
メディア・コミュニケーション研究所専任講師 小川 葉子
研究会Ⅰ研究生対象科目
研究会Ⅱ研究生対象科目
研究会Ⅲ研究生対象科目
研究会Ⅳ研究生対象科目
研究会Ⅴ研究生対象科目
研究会Ⅵ研究生対象科目
研究会Ⅰ研究生対象科目
研究会Ⅱ研究生対象科目
研究会Ⅲ研究生対象科目
研究会Ⅳ研究生対象科目
研究会Ⅴ研究生対象科目
研究会Ⅵ研究生対象科目
・三田祭共同研究テーマの設定 など
(2)秋学期
・三田祭に向けた研究成果のとりまとめ
適宜、施設見学や実務関係者などの話を聞く機会を設ける予定です。
担当教員から履修者へのコメント:
情報通信に関心のある学生の履修を歓迎します。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
次世代創造社会のデザイン
政策・メディア研究科特任准教授
金 正勲
授業科目の内容:
新しいメディアが切り拓く次世代創造社会のデザインについて考
えるゼミです。
テキスト(教科書):
特に指定しません。
参考書:
特に指定しません。
授業の計画:
初回ガイダンス以降は、News Clipping,輪読、レクチャー、ゲス
トスピーカー、全員プレゼン、三田祭論文、企業訪問等の活動が行
われます。
担当教員から履修者へのコメント:
金ゼミでは、教員による一方的な講義はしません。学生主導のゼ
ミで、メディアが切り拓く社会・経済・文化の新しい潮流に対し、
自ら思考し、伝達し、行動するそういう気概と力量を持った人材育
成を目指します。事前知識は一切求めませんが、本気であることは
大前提です。
成績評価方法:
・平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
質問は[email protected]まで。
ゼミブログは、http://mwr.mediacom.keio.ac.jp/kim
研究会Ⅰ研究生対象科目
研究会Ⅱ研究生対象科目
研究会Ⅲ研究生対象科目
研究会Ⅳ研究生対象科目
研究会Ⅴ研究生対象科目
研究会Ⅵ研究生対象科目
研究会Ⅰ研究生対象科目
研究会Ⅱ研究生対象科目
研究会Ⅲ研究生対象科目
研究会Ⅳ研究生対象科目
研究会Ⅴ研究生対象科目
研究会Ⅵ研究生対象科目
研究会Ⅰ研究生対象科目
研究会Ⅱ研究生対象科目
研究会Ⅲ研究生対象科目
研究会Ⅳ研究生対象科目
研究会Ⅴ研究生対象科目
研究会Ⅵ研究生対象科目
研究会Ⅰ研究生対象科目
研究会Ⅱ研究生対象科目
研究会Ⅲ研究生対象科目
研究会Ⅳ研究生対象科目
研究会Ⅴ研究生対象科目
研究会Ⅵ研究生対象科目
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
コミュニケーションツールの発達と市民社会の変化
メディア・コミュニケーション研究所准教授 (有期)
髙田 義久
授業科目の内容:
情報社会にて、私たちは、携帯電話、インターネットなどさまざ
まなコミュニケーションツールを利用しています。新たに出現する
ツールを社会で有意義に活用するためにどのような取り組みが必要
なのか考察・議論します。
テキスト(教科書):
授業の中で適宜指定します。
参考書:
授業の中で適宜紹介します。
授業の計画:
(1)春学期
・ガイダンスと導入
・文献の輪読・発表
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(春学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
2 単位(秋学期)
ジャーナリズムとメディア社会
メディア・コミュニケーション研究所専任講師
山腰 修三
授業科目の内容:
メディア論やジャーナリズム論の観点からメディアの送り手およ
びその生産物について研究する。メディア内容が現代の政治的、社
会的、文化的諸特性の中からどのように生み出されているのかを理
解することを目的とする。メディア論やジャーナリズム論について
理解を深めつつ、具体的なメディア内容の分析を行う。研究の成果
は三田祭で発表する。そしてそれらを通じてジャーナリストをはじ
めメディアの送り手に関わる実践的な学習・研究を行う。
テキスト(教科書):
授業内で指示する。
参考書:
授業内で指示する。
授業の計画:
【春半期】
1. ガイダンス、序(計1回)
2. メディア論、ジャーナリズム論に関わる文献講読(計6回)
3. 共同研究ないし個人研究のテーマ決定(計2回)
4. 研究の進捗状況の報告(計6回)
【秋半期】
1. 研究の進捗状況の報告(計7回)
2. ジャーナリズムに関するフィールドワークや新聞記事を素材に
した時事問題のディスカッションなど(計4回)
3. 4年生の修了論文の報告(計4回)
担当教員から履修者へのコメント:
・人数に応じて授業計画の一部を変更する場合がある。上記の授業
計画に記載されたもの以外でも何か要望があれば相談に応じる。
・日常的にニュースやメディア全般に接するようにして欲しい。
・ジャーナリスト志望者だけでなく、広く政治社会問題に興味を持
つ学生やメディア論・ジャーナリズム論に学術的な関心を抱く学生
も歓迎する。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
放送特殊講義Ⅰ研究生対象科目
2 単位(春学期)
テレビと放送の今〜テレビ番組制作の最前線から〜
講師 三枝 孝臣
授業科目の内容:
テレビそして放送業界をとりまく環境は今、劇的に変化していま
す。放送局の最前線はどうなっていて、これからどうなっていくの
か、番組制作とは実際はどのようなものなのかについて、様々な角
120
度から学んでいきます。また、希望者には制作現場の見学も行いま
す。
テキスト(教科書):
その都度授業内で指示します
参考書:
その都度授業内で指示します
授業の計画:
1、 ガイダンス(テレビの現在)
2、 放送業界とはどのような世界なのか
3、 テレビ番組制作の裏側〜バラエティの現場から〜
4、 テレビ番組制作の裏側〜ドラマの現場から〜
5、 テレビ番組制作の裏側〜報道、情報番組の現場から〜
6、 番組の企画から成立まで
7、 アナウンサーの仕事、タレントの仕事
8、 テレビはどこに行くのか
担当教員から履修者へのコメント:
日本テレビにおいてドラマ、バラエティ、情報番組といった数々
の制作現場でヒット番組を手がけてきた経験と、現在も放送業界の
最前線にいる事を生かし、現場経験者でしか伝えられない「今」を
伝えていこうと思います。将来マスコミ、特にテレビやエンターテ
イメント業界を目指す人たちに履修を勧めます。テレビ制作の現場
見学や、現場で働く最前線のゲストも招聘します。また放送特殊講
義Ⅱも履修する事を勧めます。
成績評価方法:
平常点、出席状況および授業態度による評価
小テスト、学期末のリポートまたはテスト。
質問・相談:
質問、相談は授業前後。 [email protected] でも受け付けます。
放送特殊講義Ⅱ研究生対象科目
2 単位(秋学期)
テレビとコンテンツビジネスの現在と未来
講師
三枝 孝臣
授業科目の内容:
「放送と通信の融合」という言葉の本質とはいったい何なのでし
ょうか。果たしてこれからのテレビはどうなるのか?そして日本の
コンテンツビジネスはどうなっていくのか?マルチデバイス時代の
放送とコンテンツビジネスの未来について検証します。また希望者
には制作現場の見学も行います。
テキスト(教科書):
その都度授業で指示します
参考書:
その都度授業で指示します
授業の計画:
1、 ガイダンス
2、 メディアとは何か。その歴史と特性
3、 放送ビジネスと広告ビジネス
~メディアビジネスとは何か。~
4、 映画、音楽、舞台。。。エンターテイメントビジネスの歴史と
未来~日本のコンテンツビジネスとは~
5、 世界の放送制度と世界のコンテンツビジネスの今
6、 放送と通信の融合の本質
~テレビビジネスの現場からの考察~
7、 放送とテレビの未来~コンテンツビジネスはどこへ行くの
か?~
担当教員から履修者へのコメント:
日本テレビにおいての制作現場での経験や、編成マンとして国内
外での放送、エンターテイメント業界のビジネスに携わってきた経
験を生かし、これからのメディアビジネスのあり方を未来のメディ
アを支える皆さんとともに考えていきたいと思います。将来マスコ
ミ、特にテレビやエンターテイメント業界を目指す人たちに履修を
勧めます。様々なゲストスピーカーも招聘する予定です。また放送
特殊講義Ⅰを履修する事を勧めます。
成績評価方法:
平常点、出席状況および授業態度による評価
小テスト、学期末のリポートまたはテスト。
質問・相談:
問、相談は授業前後。[email protected] でも受け付けます。
フジテレビ寄附講座 特殊研究Ⅰ(テレビ・ジャーナリズム)研
究生対象科目 2 単位(春学期)
テレビの制作・報道現場
講師
若松 誠
授業科目の内容:
講師は、フジテレビで編成・制作を経て、報道局ワシントン支局
長・政治部長・報道局次長を歴任。
授業では、テレビ局の番組制作、報道の現場が、どのようになって
いるのか、
テレビマンの日常を紹介しながら、わかりやすく講義する。
テキスト(教科書):
特になし。
参考書:
特になし。
授業の計画:
*ガイダンス
*テレビと新聞の違い
*テレビ局の番組制作
*アナウンサー、キャスターの仕事
*記者の基本、特派員の仕事
*政治報道・世論調査
授業では、最新の話題、大きな事件などをテレビ局がどのように、
報道したのかについてもテレビ局内部の動き、オペレーションを紹
介しながら講義する。
担当教員から履修者へのコメント:
テレビに関心のある人、将来テレビ局で、番組制作、記者、特派
員、アナウンサーなどで活躍したいと思っている人の履修を勧めま
す。
講義では、マスコミ志望の方の要望、質問にできる限り、応じた
いと思います。
成績評価方法:
出席状況、授業態度による評価。
質問・相談:
講義中の活発な質問を期待します。
フジテレビ寄附講座 特殊研究Ⅱ(テレビ・ジャーナリズム)研
究生対象科目 2 単位(秋学期)
テレビの制作・報道現場
講師
若松 誠
121
諸 研 究 所 授業科目の内容:
講師は、フジテレビで編成・制作を経て、報道局ワシントン支局
長・政治部長・報道局次長などを歴任。
授業では、テレビ局の番組制作、報道の現場が、どのようになっ
ているのか、
テレビマンの日常を紹介しながら、わかりやすく講義する。
春学期の講座よりも、より実践的なことを講義する。
テキスト(教科書):
特になし。
参考書:
特になし。
授業の計画:
*ガイダンス
*テレビと新聞の違い
*テレビ局の番組制作
*アナウンサー、キャスターの仕事
*記者の基本、特派員の仕事
*政治報道・世論調査
授業では、最新の話題、大きな事件などをテレビ局がどのように、
報道したのかについてもテレビ局内部の動き、オペレーションを紹
介しながら講義する。
秋学期では、現場の記者、制作関係者を招いて、体験談を披露し
てもらうことを考えています。
担当教員から履修者へのコメント:
テレビに関心のある人、将来テレビ局で、番組制作、記者、特派
員、アナウンサーなどで活躍したいと思っている人の履修を勧めま
す。
講義では、マスコミ志望の方の要望、質問にできる限り、応じた
いと思います。
成績評価方法:
出席状況、授業態度による評価。
質問・相談:
講義中の活発な質問を期待します。
新聞特殊講義Ⅰ研究生対象科目
2 単位(春学期)
新聞制作の現場より
講師
中井 康朗
授業科目の内容:
毎日読んでいる新聞は、どのように作られているのか? 記者は、
取材対象とどのような接触を図り情報をつかんでいるのか、彼らが
書いた原稿はどのような作業過程を経て、日々の新聞の骨格を決め
ていくのか、現場の声を聞くことで理解する。
テキスト(教科書):
適宜、レジュメを配布する
参考書:
適宜、指定することがある。
授業の計画:
1.(2回)ガイダンス、及び新聞制作の過程について。
2.(6回)報道の現場から。
主な編集セクションの記者による活動の実際を紹介。
3.(2回)言論機関としての新聞の役割。
4.(2回)編成、校閲作業について。
5.期間中、記事作成の実習指導(2回)
6.総括
成績評価方法:
レポートによる評価(授業の感想文のほか、2,3回、課題に基
づく文章提出を求める)
出席状況、授業態度による評価
新聞特殊講義Ⅱ研究生対象科目
2 単位(秋学期)
21世紀の新聞
講師
中井 康朗
授業科目の内容:
新聞を取り巻く時代環境が激変している。新聞が直面している新
たな課題は何か、新聞はいかなる方向に自身の未来を見ているのか?
新聞の置かれた状況を探るとともに、新聞制作を構成する重要セ
クションについて理解を深める。
テキスト(教科書):
適宜資料を配布。
参考書:
適宜指示する。
授業の計画:
1.ガイダンス
2.新聞を取り巻く環境の変化。新聞が直面する課題について(6
回)
3.新聞社を構成する他のセクションについて(5回)
4.記事作成の指導(2回)
5.総括など
成績評価方法:
レポートによる評価(授業についての感想文のほか、文章実習レ
ポートの提出を2,3回求める)
出席状況、及び授業態度による評価
広告特殊講義Ⅰ研究生対象科目
2 単位(春学期)
広告だけでは売れない!ブランディングやブームを作る戦略 PR
とは?
講師 吉柳 さおり
ーションするのが戦略PRです。今の時代だからこそ見えてくる「広
告」のあり方、
「広告」を超えたコミュニケーション戦略について皆
さんと考えていきます。
最新の成功PR事例を講義するだけでなく、戦略PRに携る広告代理
店や企業宣伝部、TV局、編集部の方をお呼びしてのディスカッショ
ンも予定。最後4回はこれまでの講義を活かし、グループ毎にPRア
イディアを考えていただき発表を行うグループワークを予定。
テキスト(教科書):
特に使いません。資料は適宜配布致します。
参考書:
西江 肇司著『何故あの会社はメディアで紹介されるのか?―PR
最強集団のTOPが教える55の法則』(アメーバブックス新社)
西江 肇司著『PR最強集団のTOPが教える モノの広め方』
(アメ
ーバブックス新社)
本田 哲也著『戦略PR~空気をつくる。世論で売る。~』(アスキ
ー新書 94)
授業の計画:
第1回 オリエンテーション~”PR”と“広告”の違い
第2回 モノが売れる“戦略PR”とは~ブームの裏に戦略PRあり
~広告だけでは人は動かない!?これからはPR!~
第3回 広告を一切うたずPRのみで会員12万人を獲得した
GILT
・TVCM開始前にPRで40万本を売り上げたAEON
「880円ジーンズ」
第4回 成功事例に学ぶ①「戦略PR」
~具体的な企業の事例を交えながら紹介
第5回 成功事例に学ぶ②「戦略PR」
~具体的な企業の事例を交えながら紹介
第6回 今、最も注目される「WEB PR」
~ヤフートップを狙うには?ヤフーに出た際の影響力
第7回 広告キャンペーンもPRを軸にして設計する時代
・JRA「私をウマくリードして」脅威の数億PVを記録した
キャンペーンを解説
・NTTレゾナント「goo」脳内検索メーカー
第8回 ソーシャルメディアPR
~Twitter、mixi,、Facebookとマスメディアを連動した
最先端のPR
第9回 外部講師とのパネルディスカッション(広告代理店編)
講師候補:電通or博報堂 コミュニケーションデザイナー
第10回 外部講師とのパネルディスカッション(メディア編)
講師候補:集英社編集長、フジテレビプロデューサーなど
第11回 外部講師とのパネルディスカッション(企業編)
講師候補:大手企業宣伝部長 など
第12回 実践 グループワーク(リリース編)
第13回 実践 グループワーク(プロモーション編)
第14回 実践 グループワーク(ソーシャルメディア編)
第15回 実践 グループワーク(未定)&まとめ
担当教員から履修者へのコメント:
・広告業界、及び、マーケティング領域に興味のある学生を歓迎し
ます。
・実践授業ではグループワークでプレゼンして頂く為、積極的な意
見を述べる学生を歓迎します。
・授業のお知らせや授業の補足はTwitter、Facebook(ファンページ)
を活用する予定です。
・期間中、課題を出す予定でいます。
成績評価方法:
・出席状況、授業態度による評価
・レポートによる評価
広告特殊講義Ⅱ研究生対象科目
授業科目の内容:
「●●が人気!」
「注目の●●がオ
TV番組や新聞、雑誌、WEBで、
ープンし、1000人が行列!」という記事(ニュース)を見て、行動
を起こしたことはありませんか?実は、そういったニュースによる
ブームは、戦略PRによって仕掛けられているケースが沢山ありま
す。
PRとは、企業や組織が伝えたい情報・メッセージの“ニュース価
値”を武器に、テレビ・新聞・雑誌・ラジオ・WEBなどの様々なメ
ディアの記事、ニュースとして発信することです。要するに「これ
だったら世の中に広まるだろう」という視点を重視してコミュニケ
2 単位(秋学期)
マーケティングコミュニケーションの不易と流行
講師
平井 圭介
授業科目の内容:
今、広告を取り巻く環境は大きく変化しています。
単に、企業のマーケティング戦略のコンポーネントとしてだけで
は捉えきれません。
生活者が変化し、メディアが変化し、マーケティングが変化して
いるからです。
でも、どんな環境変化期にあっても変わらない部分があります。
122
(4)まとめ(1回)
※政策担当者等の関係者を交えた講義・討論を適宜実施する予定。
担当教員から履修者へのコメント:
情報通信政策に関心のある学生の履修を歓迎します。
成績評価方法:
レポートによる評価
平常点:出席状況および授業態度による評価
広告とは単に広告表現のことではなく、意味の発見であり生活価
値情報を核にした「関係価値」作りを意味します。
広告を巡る「変化と不変」を通じて、情報社会を生きるための視
点の体得を目指して行きます。
テキスト(教科書):
特に使いません。授業の中で適宜配布いたします。
参考書:
特に指定しません。授業の中で適宜紹介します。
授業の計画:
1.オリエンテーション 1回
(ア)目的と方針
(イ)情報化社会を生きるための視点、考え方の共有
2.広告の基本構造 2回
(ア)「考える」ためのフレーム = 企画
(イ)「考える→書く→伝える」のプロセス
3.広告の産業構造としての理解 2回
(ア)広告ビジネスのプレーヤー達
(イ)日本の広告費を読む
4.広告表現を見る(背景を読み解く) 2回
(ア)広告作品の歴史を振り返る
5.広告会社の機能と視点から (各論) 3回
(ア)広告主
(イ)メディア/マーケティング/クリエイティブ
(ウ)ウェブのもたらした本質的インパクト
6.グループワークオリエンテーション 1回
(ア)広告の意味と生活価値情報を評価するポイントの共有
7.キャンペーンケースライティング 1回
(ア)事例紹介/解説/ディスカッション
8.グループ発表 (プレゼンテーション) ①② 2回
9.総括・まとめ 1回
担当教員から履修者へのコメント:
広告に関連した仕事と業界に関わって30年。
マーケティング、クリエイティブ、コンテンツ、インターネット
の登場と劇的な進化拡大・・・
「広告」を巡る課題や構造、変化の中から見つけた現場での経験や視
点、メソッドを伝えていければと思っています。
ワンウェイではなく、それぞれがひとりの生活者である皆さんと
一緒に「今日の広告」を考えて行きましょう。
成績評価方法:
・平常点:出席状況
・グループワークへの参画状況
質問・相談:
授業終了時に適宜受け付けます。また電子メールでの対応、ツイ
ッター等での情報共有等も検討予定。
メディア産業実習研究生対象科目
2 単位(秋学期)
インターンシップ
メディア・コミュニケーション研究所教授 菅谷 実
メディア・コミュニケーション研究所准教授 (有期)
髙田 義久
授業科目の内容:
本講義は、メディア産業関連企業へのインターンシップを中心と
するものである。
夏休み期間の2週間(10営業日)以上、企業のインターンシップに
参加することが単位取得の条件となる。
10月には、インターンシップ参加の報告及びレポートを提出す
る。
なお、本授業の履修により取得できる単位数は2単位である。
テキスト(教科書):
特に指定しません。
参考書:
授業の中で適宜紹介します。
授業の計画:
(現時点の予定であり変更となる可能性があります。)
5月中旬 【講義】ガイダンス(スケジュール等説明)
7月上旬 【講義】マナー教室
7月上旬 インターンシップ参加計画書提出
7月下旬~9月上旬 インターンシップへの参加
8月下旬 インターンシップ参加状況表提出
10月 【講義】インターンシップ報告書提出・研修成果報告
会の開催
情報通信政策の立案
メディア・コミュニケーション研究所准教授 (有期)
髙田 義久
授業科目の内容:
近年、インターネットなどのデジタルメディアが急速に普及し、
グローバルな規模で社会・経済活動に影響を与えています。この授
業では、これらの動きを情報通信政策がどのように促進してきたか
を学習するとともに、政策立案プロセスについても理解を深めます。
テキスト(教科書):
特に指定しません。講義資料プリントを配布します。
参考書:
『平成22年版情報通信白書』総務省
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/index.html
その他、講義中に適宜紹介します。
授業の計画:
(1)ガイダンス(1回)
(2)情報通信政策の概要(5回程度)
・ 情報通信ネットワークの普及に関する政策
・ デジタルメディアの活用推進に関する政策 など
(3)情報通信政策の立案(8回程度)
・ 個別分野の課題を取り上げ、その解決を図るための政策立案に
関する講義と演習を行います。
123
時事英語Ⅰ研究生対象科目
2 単位(春学期)
英語記事から現場を考える
講師
村上 伸一
授業科目の内容:
担当教員が新聞社の特派員として現場取材を重ねたイスラエル・
パレスチナ、国際連合(ニューヨーク)、アフリカに関する問題につ
いて、欧米の主要メディアがどう報じているかを学びます。報道記
事で使われる英語を習うとともに、記事が採り上げている問題の現
諸 研 究 所 特殊研究Ⅰ(デジタルメディア時代の情報通信政策)研究生対
象科目 2 単位(春学期)
≪履修にあたっての注意事項≫
1 インターンシップに参加する企業は、原則として履修者自ら
確保すること。
(研究所からの紹介は基本的にはありません。)
2 単位認定の対象となるインターンシップは、原則として、メ
ディア産業関連企業(新聞、放送、出版、広告、映像ビジネス、通
信等)に10営業日以上出社するものとする。
(詳細はガイダンスで
説明する。)
3 講義は土曜日に実施する。
4 講義日やインターンシップに関する手続きなど授業に関する
連絡はすべてメーリングリストで行う。メーリングリストへの登録
は履修登録後周知するので、履修者は必ず登録すること。
5 インターンシップに参加できなかった者は、本人の申請によ
り、本授業の履修登録を取り消すことができる。
担当教員から履修者へのコメント:
詳細は、第1回目の授業(履修登録後の5月中旬ころを予定)で説
明するので、履修者は必ず出席すること。
履修できるものは3年生以上の者である
成績評価方法:
授業への出席状況、夏休み期間中の企業研修と研修成果の発表及
びレポートによる評価
状や歴史、現場での取材方法も考えていきます。日本メディアの報
道記事とも比較し、発想や関心の違いも探ります。
テキスト(教科書):
欧米の英字紙(主にニューヨーク・タイムズ)から担当教員が特
定の記事を選び、コピーを前の週の講義で事前に配布します。次の
講義までに必ず読んできてください。
授業の計画:
ガイダンス
イスラエル・パレスチナ問題の解説(現状と歴史)
イスラエル・パレスチナ問題の現状を描く英語の記事を読む(最
低4回)
国際連合の解説(現状と歴史)
国連が取り組む問題(北朝鮮、イラン、核軍縮など)についての
英語の記事を読む(最低3回)
アフリカに関する英語の記事を読む(貧困問題、紛争など)
実際の順番や内容は、そのときの重大ニュースに応じて臨機応変
に変わります。たとえば2001年に米国で起きた9・11テロの
ような大事件があれば、それに関する記事を採り上げることになり
ます。
パレスチナ自治区ガザやイスラエルから日本に来ている留学生を
招いて、みなさんと対話する授業も計画しています。
担当教員から履修者へのコメント:
海外の現場では実際にどんな取材をしているのか。体験したこと
をお伝えして、みなさんの将来の仕事に少しでも参考になれば、幸
いです。
成績評価方法:
レポートによる評価(授業で使った記事の中から一つを選び、感
想をまとめる)
平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
質問を歓迎します。授業中は、こちらから時々質問を求めます。
授業後も、できるだけ応じます。
成績評価方法:
レポートによる評価(授業で使った記事の中から一つ選び、感想
をまとめてもらいます)
平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
質問を歓迎します。授業中はこちらから時々質問を求めます。授
業後も、できるだけ応じます。
文章作法Ⅰ研究生対象科目
2 単位(春学期)
講師
授業科目の内容:
・新聞を中心とした活字メディアを通じ、わかりやすい文章とニ
ュースの読み方について学びます。毎回、指定したテーマについて
実際に文章を書いてもらい、解説します。
テキスト(教科書):
・特に指定しません。資料プリントを配布します。
授業の計画:
1 ガイダンス・新聞(の読み方)についての基礎講座
2 段落など“約束事”の確認
3 事実を正確に冷静に
4 読みやすい小論文・作文の構成について
5 修飾語・比喩の限界
6 書き出を磨こう・終わり方にも一工夫
7 体験談の効果的な導入法
※ 4~7については授業時に話題となっているニュースに応じて
入れ替えます。
担当教員から履修者へのコメント:
・活字メディアに関心のある学生の参加を期待します。
成績評価方法:
平常点:毎回書いてもらう文章および授業態度による評価
文章作法Ⅱ研究生対象科目
2 単位(秋学期)
講師
時事英語Ⅱ研究生対象科目
2 単位(秋学期)
英語記事から現場を考える
講師
村上 伸一
授業科目の内容:
担当教員が新聞社の特派員として現場取材を重ねたイスラエル・
パレスチナ、国際連合(ニューヨーク)、アフリカに関する問題につ
いて、欧米の主要メディアがどう報じているかを学びます。春学期
より少しでも、報道記事で使われる英語の語彙や言い回しの習得を
増やすことを目指します。記事が採り上げている問題の現状や歴史、
現場での取材方法も考えていきます。日本メディアの報道記事とも
比較し、発想や関心の違いも探ります。
テキスト(教科書):
欧米の英字紙(主にニューヨーク・タイムズ)から担当教員が特
定の記事を選び、コピーを前の週の講義で事前に配布します。次の
講義までに必ず読んできてください。
授業の計画:
ガイダンス
イスラエル・パレスチナ問題の解説(現状と歴史)
イスラエル・パレスチナ問題の現状を描く英語の記事を読む(最
低4回)
国際連合の解説(現状と歴史)
国連が取り組む問題(北朝鮮、イラン、核軍縮など)についての
英語の記事を読む(最低3回)
アフリカに関する英語の記事を読む(貧困問題、紛争など)
実際の順番や内容は、そのときの重大ニュースに応じて臨機応変
に変わります。たとえば2001年に米国で起きた9・11テロの
ような大事件があれば、それに関する記事を採り上げることになり
ます。
担当教員から履修者へのコメント:
春学期との中身の重複はできるだけ避けますが、イスラエル・パ
レスチナ問題などわかりにくいものの解説は繰り返しますので、春
学期の授業を取っていないかたも歓迎します。現場では実際にどん
な取材をしているのか。体験したことをお伝えして、みなさんの将
来の仕事に少しでも参考になれば、幸いです。
124
上野 正芳
上野 正芳
授業科目の内容:
・新聞を中心とした活字メディアを参考に、わかりやすい文章と
ニュースの読み方について学びます。同時に毎回、時事的な問題に
ついて実際に文章を書いてもらい、実践的な解説をします。
テキスト(教科書):
・特に指定しません。資料プリントを配布します。
授業の計画:
1 硬派ニュース(政治・経済・国際)を題材にした小論文
2 軟派ニュース(社会・運動・生活)を題材にした小論文
3 名作にみる文章術
4 出版・雑誌・新聞の文章比較
5 読みやすい文章についてのまとめ
※ 1~4については授業時に話題となっているニュースに応じて
入れ替えます。
担当教員から履修者へのコメント:
・活字メディアに関心のある学生の参加を期待します。
成績評価方法:
平常点:毎回書いてもらう文章および授業態度による評価
取材論Ⅰ研究生対象科目
2 単位(春学期)
記事を書いてみよう
講師
稲井田 茂
授業科目の内容:
受講生はニュースのどこにポイントがあるかを踏まえた上で、記
事を書く練習をします。
1、毎回の授業で新聞記事を読んで400字のニュース解説記事
をその場でまとめる
2、春期に作文1本(800字)、講演を聴いて記事1本(600
字)執筆する
―の2本柱です。
テキスト(教科書):
講義のつどに資料を配ります。
参考書:
記者ハンドブック(共同通信社、1800円+税)
成績評価方法:
授業への参加姿勢および演習の成果物で評価します。
質問・相談:
いつでも。できる限りメール等でも対応します。
授業の計画:
1、ガイダンス(1回)
2、毎回、ニュース解説記事を執筆する
3、春期は5月に作文、7月に講演記事を執筆、提出する。
4、春期は基礎、秋期は応用となります。通年で受講するように
してください。
担当教員から履修者へのコメント:
記事を書くことから授業は始まります。ニュースのポイントがど
こにあるかを踏まえて、記事を書く訓練の場ととらえてください。
成績評価方法:
1. レポートによる評価(作文と講演記事の提出による評価)
2. 平常点:出席状況および授業態度による評価
(毎回のニュース解説記事の提出による評価)
取材論Ⅱ研究生対象科目
時事問題Ⅱ研究生対象科目
講師
2 単位(秋学期)
稲井田 茂
授業科目の内容:
受講生はニュースのどこにポイントがあるかを踏まえた上で、記
事を書く練習をします。
1、毎回の授業で新聞記事を読んで400字のニュース解説記事
をその場でまとめる
2、秋期に作文1本(800字)、講演を聴いて記事1本(600
字)執筆する
―の2本柱です。
テキスト(教科書):
講義のつどに資料を配ります。
参考書:
記者ハンドブック(共同通信社、1800円+税)
授業の計画:
1、ガイダンス(1回)
2、毎回、ニュース解説記事を執筆する
3、秋期は10月に作文、12月に講演記事を執筆、提出する。
4、春期は基礎、秋期は応用となります。通年で受講するように
してください。
担当教員から履修者へのコメント:
記事を書くことから授業は始まります。ニュースのポイントがど
こにあるかを踏まえて、記事を書く訓練の場ととらえてください。
成績評価方法:
1. レポートによる評価(作文と講演記事の提出による評価)
2. 平常点:出席状況および授業態度による評価
(毎回のニュース解説記事の提出による評価)
映像コンテンツ制作Ⅰ研究生対象科目 2 単位(春学期)
講師 金山 智子
2 単位(春学期)
報道を学び、報道を考える
講師
村松 泰雄
授業科目の内容:
政治報道、国際報道の分野に焦点をあて、素材としての内外の現
実への理解を深めつつ、報道の基本からジャーナリストのリテラシ
ー、最低限のスキルまで、インタビューや取材実習、摸擬記事の作
成等も織り込んで実践的な授業とします。
テキスト(教科書):
教科書は使用しません。必要な資料は授業のなかで紹介します。
参考書:
「新訂 新聞学」(浜田純一ほか編著、日本評論社)
「実践ジャーナリスト養成講座」(花田達朗ほか編著、平凡社)
授業の計画:
・第1回は授業のガイダンス
・2回目以降は、第1部としてジャーナリズムとマスメディアの基
本について現場を知る立場から解説し、意見を交換する。第2部と
して研究生が関心のあるテーマについての報道を検証する。第3部
はそうしたテーマに沿ったインタビューとメモとり等の実習。第4
部は関心分野をめぐる摸擬取材・記事作成をという大きな流れで構
成します。
・その時々の時事問題については随時、議論の対象とします。
担当教員から履修者へのコメント:
内外の新聞やテレビ・ニュースに接し、自分の関心分野で「なぜ」
の問題意識を持ってください。クラスの規模によって授業の進め方
は弾力的に考えたいと思います。
授業科目の内容:
本講義では自らがメッセージや情報を発信する力としての「メデ
ィア・リテラシー」の習得を目的としています。映像の制作過程を
通して、基礎的な発想、表現、そして実技能力を身につけます。
授業の計画:
講義は以下の三部から構成されます。
(1)映像撮影や編集機材の使用方法を学ぶ
主に基本的な機材の使い方や映像制作に必要なテクニックの習得
(2)映像作品を読み解く
一般市民が制作したすぐれた映像作品の分析
(3)映像コンテンツを制作する
決められたテーマによるCM(15~30秒程度)の制作
自由なテーマによる映像作品(5~10分程度)の制作
担当教員から履修者へのコメント:
取材や撮影など、授業時間外での作業がかなり必要になります。
成績評価方法:
平常点(30%)と映像作品(70%)で評価
125
諸 研 究 所 時事問題Ⅰ研究生対象科目
村松 泰雄
授業科目の内容:
政治報道、国際報道の分野に焦点をあて、素材としての内外の現
実への理解を深めつつ、報道の基本からジャーナリストのリテラシ
ー、最低限のスキルまで、インタビューや取材実習、摸擬記事の作
成等も織り込んで実践的な授業とします。
テキスト(教科書):
教科書は使用しません。必要な資料は授業のなかで紹介します。
参考書:
「時事問題I」と同じです。
授業の計画:
「時事問題I」と同じ構成です。
担当教員から履修者へのコメント:
内外の新聞、テレビ・ニュースに接し、自分の関心分野で「なぜ」
の問題意識を持ってください。クラスの規模によって授業の進め方
は弾力的に考えたいと思います。
成績評価方法:
授業への参加姿勢、および演習の成果物で評価します。
質問・相談:
いつでも。できる限りメール等でも対応します。
記事を書いてみよう
講師
2 単位(秋学期)
報道を学び、報道を考える
書物と文化Ⅰ
成績評価方法:
期末試験の結果に、平常の参加態度を加味します。
質問・相談:
随時、受け付けます。
2 単位(春学期)
アジアの中の、日本の書物
斯道文庫准教授
住吉 朋彦
授業科目の内容:
書物は、長く日本の言語文化を支えてきたから、その来し方を知
るためには、書物そのものへの理解が欠かせない。しかし、書物の
形は変化を続けるため、時としてテクストの背景に没してしまい、
そうなると、もともとは備わっていた、書物の外形とテクストの有
機的な関係も見過ごされ、失われるようになってしまう。この講義
では、アジアと日本の書物の歴史を振り返り、こうした書物の外形
とテクストの関係を捉え直してみたい。
また、書物が文化の一端を担うようになると、書物をめぐる様々
の現象が派生し、書物文化というべき独特の現象が起きてくる。そ
れは書物を美しく飾ったり、便利に改造したりする、個々の書物に
関わる現象から始まり、手を尽くして獲得され、愛蔵し活用が図ら
れ、新たな書物を産み出したかと思うと、時勢の移ろいとともに世
の関心を失い、転々と流通し失われるなど、書物をめぐる人間と社
会の営みを示す現象もある。この講義ではこうした、書物をめぐる
独特の文化現象にも、考えを及ぼしていく。
さて、書物や書物文化の問題を取り上げ、日本を例として過去を
顧みる時、どうしても必要となるのは、アジアとの関係を問う視点
である。なぜなら、隣り合う朝鮮半島の向こうに、大波を起こして
は何度も日本列島を呑み込んだ、強力な漢字文化が展開し、日本語
の文化に影響を与えない時は、ほとんどなかったからである。そし
て、異文化の波及を支えたのもまた書物であり、その主要な役割で
あった。そこでこの講義では、日本をめぐるアジアの書物と書物文
化にも、広く関心を向けていきたい。
授業の計画:
第1~3回 日本古代の書物
第4~7回 中国の書物の成立
第8~11回 仏典の伝播と東アジアの書物
第12~14回 日本古代の書物文化
第15回 まとめ~中世への胎動
126
書物と文化Ⅱ
2 単位(秋学期)
アジアの中の、日本の書物(続)
斯道文庫准教授
住吉 朋彦
授業科目の内容:
書物と文化Ⅰ(春学期)に同じ
授業の計画:
第1~4回 中国の書物の展開
第5~7回 日本中世の書物と書物文化
第8~11回 アジアにおける出版の様式
第12~14回 日本における活字印刷の消長
第15回 まとめ~近世社会と出版
成績評価方法:
書物と文化Ⅰ(春学期)に同じ
質問・相談:
書物と文化Ⅰ(春学期)に同じ
書物文化史研究Ⅰ
2 単位(春学期)
日本古典籍の形態と内容の関係
斯道文庫教授
佐々木 孝浩
授業科目の内容:
古典文化は書物によって伝えられてきました。いわば書物は文化
の器であるわけですが,その器の形状や種類によって,盛られるも
のに違いがあることは,あまり意識されることがありません。遠回
りの様でも,書物の特徴や特性を学んでおけば,書物の内容を学ぶ
際に,通常の視点では得られない多くの情報を得ることができます。
この講義では,書物とはどういうものなのかを,特に日本の書物を
対象として,その歴史と種類、そして形態と内容の相関関係を理解
することを目的として,できるだけ多くの現物に触れつつ,判りや
すく講義していきます。
テキスト(教科書):
随時プリントを配布します。
参考書:
開講時に説明します。
授業の計画:
第1 回 書物の扱い方についての注意
第2 回 書物の歴史
第3 回 書物と紙1
第4 回 書物と紙2
第5 回 日本の書物の種類1
第6 回 日本の書物の種類2
第7 回 日本の書物の種類3
第8 回 日本の書物の種類4
第9 回 書物の変身1
第10 回 書物の変身2
第11 回 形態と内容の関係1
第12 回 形態と内容の関係2
第13 回 形態と内容の関係3
第14 回 まとめ1
第15 回 まとめ2
担当教員から履修者へのコメント:
日本の紙や書物は世界でも類のない美しさと多様さを持っていま
す。日本の本の美しさや面白さに興味のある方の履修を希望します。
所属は無関係ですし,予備知識も特に必要ありません。ただし,書
誌学の知識は相互に関連性を有していますので,遅刻と欠席をしな
いことを強く望みます。
成績評価方法:
レポートによる評価
平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
随時受け付けます。
書物文化史研究Ⅱ
質問・相談:
随時応じます。
2 単位(秋学期)
中国の書物と文化
斯道文庫教授
髙橋 智
127
諸 研 究 所 授業科目の内容:
中国における書物と歴史の関わりについての概要を講義する。漢
字文化は中国独自の文字文化であり,大陸周辺国家に多大な影響を
もたらし,今日に至っている。中国では,文字文化が,古来,政治
経済など,人間社会の規範をも作り出してきたと考えられている。
文字文化の象徴である,その書物とはどんなものなのか,そしてど
んな歴史を展開してきたのか。書物を大きな枠組みでとらえてみよ
う。
テキスト(教科書):
特になし。随時プリントなど配布する。
参考書:
米山寅太郎『図説中国印刷史』(汲古書院・平成17)
髙橋 智 『書誌学のすすめ』(東方書店・平成22)
授業の計画:
第1 回 古代中国と知識の拡大
第2 回 同
第3 回 文献の意味
第4 回 同
第5 回 為政者と書物
第6 回 為政者と書物
第7 回 書物爛熟の時代
第8 回 書物爛熟の時代
第9 回 書物衰退の時代
第10 回 書物衰退の時代
第11 回 書物再生の時代
第12 回 書物再生の時代
第13 回 書物を支えた人々
第14 回 書物を読んだ人々
第15 回 まとめ
成績評価方法:
通常の出席と最後に試験を行います。
128
諸 研 究 所 129
130
諸 研 究 所 131
132
体育実技A(弓術)20
体育実技A(弓術)20
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
春学期・秋学期: 火1/火2
講師
体育実技A(合氣道)30 1 単位(春学期)
体育実技A(合氣道)30 1 単位(秋学期)
心が身体を動かす
春学期・秋学期: 木2
講師
藤平 信一
133
授業の目的:
ウィークリースポーツとしての弓術の授業は、経験者(熟達者・
初心者)と未経験者の3タイプに分けて行います。
経験者には、射法・射術の向上と、武道姿勢・礼節の習熟を学ん
でいただきます。
未経験者には基本弓術の習得を通じ、親しみ・理解を深めると共
に、武道ならではの姿勢・礼節の意義を学んでいただきます。
未経験者には、他授業に支障ない範囲で、前期・後期を通じた履
修を勧めます(勿論、半期履修も可能です)。技術基礎習得後の的前
練習の機会が増え、成長を味わえます。
実施場所:
三田綱町グランド内弓道場(武道館奥の階段を上る)
服装携帯品等:
服装は、弓道着でなくとも、運動の出来る服装(前ボタンや胸ポ
ケットのないもの)であれば自由です。靴下または足袋を必ず着用
してください。
授業の計画:
1
① オリエンテーション…「諸注意」「道場内における武道姿勢・
礼節」等
② 映像を使用した「和弓の特性」「射法・射術」解説
③ <経験者>の習熟レベル判断
2
<経験者 > 的前練習…射法・射術の修正指導 → 以降14
回まで継続指導
<未経験者> 射法基礎…素引き練習
3~5
<未経験者> 射法基礎…素引き練習・ゴム弓練習
6~8
<未経験者> 近距離的練習
9~14
<未経験者> 的前練習…射法・射術の修正指導
15
① 成果披露
② まとめとしての講評
担当教員から履修者へのコメント:
弓術の楽しさと共に奥深さを感得していただければと、考えてい
ます。
諸 研 究 所 授業の目的:
合氣道の実技を通して,心と身体の正しい使い方(心身統一)を
習得する。
心身統一を日常生活で活用できるように習得する。
大切な場面での心の落ち着きを習得する。危険に対する察知と対
応を習得する。
実施場所:
綱町グランド 武道館
服装携帯品等:
道着は貸与。T シャツ(女子のみ)・タオル(汗をふくため)・道
着を持ち運ぶバッグ等。
授業の計画:
半期前半
・合氣道基本技
・心が身体を動かす(心身統一)
・正しい姿勢(自然に安定した姿勢)
・安全な受身と間合い
半期後半
・合氣道応用技
・正しいリラックス(虚脱状態との違い)
・大切な場面での心の落ち着き
・危険に対する察知と対
春学期と秋学期ではテーマは同じですが,内容は異なります。
半期が基本ですが,通年で履修をすると理解がさらに深まります。
担当教員から履修者へのコメント:
基礎から確実にお伝えしますので,合氣道を初めて学ぶ方でも安
心して学べます。
半期で一通りのことを学ぶことが出来ますが,しっかりとした習
得には通年での履修をおすすめします。
成績評価方法:
出席・技術・態度・理解の4 項目を点数化し,その合計点で評価
する。4 項目の配点等については科目ガイダンス時に説明する。)
円谷 洋一
テキスト:
「諸注意事項」
「慶應弓術の歩みと特徴」
「武道姿勢・礼節
「射法・射術解説」を記した、
『指導テキスト』を配布。
(A
の基本」
4サイズ8ページ)
技術面に限らず、用具・歴史等履修者が個人的に関心を示す領域
も、質問に応じ適宜解説します。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
(出席60%、 態度・姿勢20%、 技術20%)
体育実技A(柔道)30 1 単位(春学期)
体育実技A(柔道)30 1 単位(秋学期)
(初心者,経験者を問わない~男女共習)
春学期・秋学期: 月2/月3
体育研究所教授
体育実技A(剣道)20 1 単位(春学期)
体育実技A(剣道)20 1 単位(秋学期)
(初心者から有段者まで)
春学期・秋学期: 水2/水3
体育研究所准教授
吉田 泰将
授業の目的:
剣道をはじめて行うものから、有段者まですべてのレベルを対象
に、初心者は一級に、有段者はさらにひとつ上の段に挑戦するため
に、基本的な技術、知識、日本剣道形を学習します。それぞれのレ
ベルの人が協力して、クラス全体の実力アップを図りましょう。そ
して、生涯を通じて実践できる剣道をしっかりと身につけましょう。
実施場所:
三田・綱町武道館・剣道場
服装携帯品等:
剣道着・袴(運動に相応しい服装も可)・手ぬぐい
※剣道着(防具)・竹刀は準備しています。
授業の計画:
1.ガイダンス
剣道の歴史・礼儀作法・構え方・足さばき・素振りの基礎
2.素振りのバリエーション
五行の構え・対人的足さばき
3.基本の復習
日本剣道形の導入・1 本目
4.日本剣道形1 本目~2 本目
有効打突の理解・打突部位・基本的な技の打ち方
5.日本剣道形1 本目~3 本目
基本的な技の打ち方・防具の着け方
6.日本剣道形1 本目~4 本目
手の内の冴えについて・正中線の意味・切り返し
7.日本剣道形1 本目~5 本目
一本打ちの技
8.日本剣道形1 本目~6 本目
連続技(二・三段打ちの技)・払い技・捲き技
9.日本剣道形1 本目~7 本目
応じ技(すり上げ技・返し技)
10.日本剣道形1 本目~7 本目
応じ技(抜き技・打ち落とし技)
11.日本剣道形小太刀1 本目~3 本目
出頭技
12.日本剣道形復習
試合規則の確認・試合形式の実践
13.紅白試合
14.日本剣道形 発表会・まとめ
15.全日本剣道選手権大会・世界剣道選手権大会他映像鑑賞
担当教員から履修者へのコメント:
剣道を通して、戦う技術はもちろん、対人的な行動のしかたや自
分自身の心のコントロールなどを身につけてください。また、日本
の伝統文化としての剣道を肌で感じ、国際感覚の向上や異文化コミ
ュニケーションの題材としても活用してほしいものです。
成績評価方法:
出席(60%)・技術(10%)・態度(20%)・理解(10%)の割合で
4 項目を点数化し、その合計点で評価する。
質問・相談:
E-mail:[email protected]
134
安藤 勝英
授業の目的:
柔道を通して技術,体力の向上を図り,これから生涯スポーツと
して取り組むことの出来るよう行う。中でも礼法,受身,正しい技
の掛け方等をより深く解説する。また,見る柔道の立場から,国際
国内ルールを説明する。更に,昇段希望者には,この授業の中で実
地指導する。
実施場所:
綱町グランド 武道館(柔道場)
服装携帯品等:
柔道衣(希望者には貸与する),タオル,T シャツ(女子のみ)
授業の計画:
1 講道館柔道の歴史とその内容。
2 柔道の基本的動作(礼法,受身,体捌き)。
3 投げ技と受身の反復練習(大外刈,大内刈等)。
4 投げ技と受身の反復練習(大腰,背負投等)。
5 投げ技と受身の反復練習(送足払,払釣込足等)と約束稽古。
6 約束稽古から正しい乱取稽古への導入。
7 乱取稽古
8 乱取稽古
9 技の連絡変化。
10 固め技(抑込技,絞技,関節技)の説明。
11 固め技の説明とその稽古方法。
12 乱取稽古(立技,寝技)
13 試合方法,審判法(国内,国際ルール)の説明。
14 総合練習
15 総合練習
担当教員から履修者へのコメント:
この授業を通し,現行の試合を中心にした柔道ではなく,本来の
組み方,技の掛け方の中から正しい柔道のあり方を理解して欲しい。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価(出席・技術・態度・
理解の4 項目を点数化し,その合計点で評価する。4 項目の配点等,
詳細については授業の際に説明する。)
体育実技A(卓球)20
体育実技A(卓球)20
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
春学期・秋学期: 水3
体育研究所准教授
村山 光義
授業の目的:
手軽に楽しめる卓球の特性を活かし、それぞれのレベルにあった
技術の向上と練習・ゲームによる他者とのコミュニケーションを深
めることを目的とする。
実施場所:
芝共立キャンパス1号館3F体育館(多目的ホール)
服装携帯品等:
運動のできる服装と室内用運動靴(必須)
授業の計画:
1.基本技術の習得(ラケットの選び方、ルールの理解)
2.ラリーの実践(フォアー・バック)
3.カットサーブの練習とその対応(突っつき)
4.シングルスゲームの実践
5.ダブルスゲームの実践
6.ゲーム練習(能力別のグループ練習)
7.試合(グループリーグ戦・トーナメント戦)
担当教員から履修者へのコメント:
経験者、初心者は問いません。授業を通じて学生間のコミュニケ
ーションを期待しています。また、卓球のラリー練習は運動量を増
やせます。技術の向上とともに体力維持もめざして楽しく実践しま
しょう。
成績評価方法:
出席60% (欠席は減点:最低2/3 出席しないと成績評価しない=
体育実技共通)
技術20% (ラリーの継続、ストロークの強弱(上回転と下回転
の使い分け等の基礎技術をの向上や、ゲームにおける戦術の幅の広
がりなどを教員の観察によって評価)
態度20% (練習への取り組みと企画運営への協力参加等クラス
内コミュニケーションへの取り組みを内省報告や教員の観察によっ
て評価)
以上3 項目それぞれを点数化し、その合計点で評価する。
60 点以上で単位認定。
質問・相談:
授業終了時に随意受け付けます。
体育実技A(テニス)14(初級)
体育実技A(テニス)14(初級)
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
春学期・秋学期: 水1/水2
講師
松本 健太郎
体育実技A(テニス)14(初級) 1 単位(春学期)
体育実技A(テニス)14(初級) 1 単位(秋学期)
(初級)
春学期・秋学期: 金1
体育研究所専任講師
村松 憲
授業の目的:
テニスを楽しむために必要な技術・エチケット・ルールを身につ
けます。
実施場所:
綱町グラウンドにあるテニスコート(屋外ハードコート1 面,三
田キャンパス西門から徒歩3 分程度)です。
服装携帯品等:
テニスシューズ,テニスラケット(シューズ,ラケットの貸し出
しはありません),運動に適した服装です。
授業の計画:
以下のような予定ですが,履修者の技術水準等を考慮して若干変
更する場合があります。
1~2 回目 ボールとラケットに親しむための基礎練習
体育実技A(テニス)14(中級) 1 単位(春学期)
体育実技A(テニス)14(中級) 1 単位(秋学期)
春学期・秋学期: 水3
講師
松本 健太郎
授業の目的:
テニスの応用的な技能を習得する。打球技術に関する理論を理解
して、情況に応じた適切なからだの使い方を身につける。また、生
涯スポーツの一つとしてテニスを続けられるように、楽しくゲーム
を行いながら、ルール、マナーや歴史を知り、定期的に運動を行う
習慣を身につける。
実施場所:
テニスコート
服装携帯品等:
テニスシューズ、テニスラケット、運動に適した服装
授業の計画:
第1回 オリエンテーション、ラケットの操作
第2回 サービス、サービスリターン(第2回~第11回)
第3回 フォアハンドストローク 第4回 バックハンドストローク
第5回 フォアハンドボレー
第6回 バックハンドボレー
第7回 ドライブボレー、オーバーヘッドスマッシュ
第8回 シングルスの戦術 第9回 ダブルスの戦術
第10回 ダブルス簡易ゲーム、ルール、マナーおよび審判法
第11回 ダブルス簡易ゲーム、テニスの歴史
第12回 リーグ戦①
第13回 リーグ戦②
第14回 リーグ戦③
第15回 リーグ戦④
*毎回授業開始後に15分程度でウォーミングアップおよび体力トレ
ーニングを行います。
成績評価方法:
出席(60点)、技術(15点)、態度(15点)、理解(10点)です。
体育実技A(テニス)14(中級)
体育実技A(テニス)14(中級)
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
(中級)
春学期・秋学期: 金2
体育研究所専任講師
村松 憲
授業の目的:
試合を楽しむために役立つ技術・戦術を身につけます。エチケッ
ト,ルールを再確認します。
実施場所:
綱町グラウンドのテニスコート(屋外ハードコート1面,三田キ
ャンパス西門から徒歩3 分程度)です。
135
諸 研 究 所 授業の目的:
テニスの基礎的な技能を習得する。打球技術に関する理論を理解
して、情況に応じた適切なからだの使い方を身につける。また、生
涯スポーツの一つとしてテニスを続けられるように、楽しくゲーム
を行いながら、ルール、マナーや歴史を知り、定期的に運動を行う
習慣を身につける。
実施場所:
テニスコート
服装携帯品等:
テニスシューズ、テニスラケット、運動に適した服装
授業の計画:
第1回 オリエンテーション、ラケットの操作
第2回 フォアハンドストローク
第3回 バックハンドストローク
第4回 サービス
第5回 サービス、サービスリターン
第6回 サービス、サービスリターン
第7回 フォアハンドボレー
第8回 バックハンドボレー
第9回 スマッシュ
第10回 シングルス簡易ゲーム
第11回 ダブルス簡易ゲーム
第12回 リーグ戦① ルール、マナーおよび審判法
第13回 リーグ戦② テニスの歴史
第14回 リーグ戦③
第15回 リーグ戦④
*毎回の授業開始後に15分程度のウォーミングアップおよび体力ト
レーニングを行います。
雨天時の対応(屋外種目のみ):
雨天時には綱町グラウンドの武道館にてテニスを行いますので、
ラケット等をご持参下さい。
成績評価方法:
出席(60点)、技術(10点)、態度(15点)、理解(15点)です。
3~7 回目 ボレー,サービス,グラウンドストローク,スマッシ
ュの基礎練習
8回目以降 クロスコートでのポイント形式練習,ダブルスの試合
形式練習
雨天時の対応(屋外種目のみ):
雨天時には綱町グラウンドの武道館にてテニスを行いますので、
ラケット等をご持参下さい。
担当教員から履修者へのコメント:
テニスが全く初めての方でも大丈夫です。また,少し経験はある
けれども基礎を確認したい,という方も歓迎します。かなり経験を
積んだ方が参加しても構いませんが,あくまで,初級レベルの方に
合わせて授業をすすめますので,あらかじめご理解下さい。授業は定
刻( 9 時)に開始します。綱町武道館で更衣を完了した上でテニスコー
トに来てください。2 限に授業がある方を考慮し,多少早めに終了
します。なお4 月の初回授業はテニスコート上でなく,綱町武道館
にて行います(当日はラケットや更衣は不要です)。
成績評価方法:
出席点が60 点,技術点が10 点,態度点が15 点,理解点が15 点で
す。
質問・相談:
村松までメールでご連絡下さい→ [email protected]
服装携帯品等:
テニスシューズ,テニスラケット(シューズ,ラケットの貸し出
しはありません),運動に適した服装です。
授業の計画:
以下のような予定ですが,履修者の技術水準等を考慮して若干変
更する場合があります。
1~4 回目 サービス、ボレー,グラウンドストローク,スマッシ
ュ,リターン等,基礎技術の確認と練習
5~6 回目 回転をかけるサービス,ジャンピングスマッシュな
ど,試合を有利にすすめる上で役立つ応用技術の確認と練習
7回目以降 クロスコートでのサービスからのポイント形式練習,
ダブルスの試合形式練習
雨天時の対応(屋外種目のみ):
雨天時には綱町グラウンドの武道館にてテニスを行いますので、
ラケット等をご持参下さい。
担当教員から履修者へのコメント:
このクラス(中級)では,技術レベルも成績評価の対象とします。
また,実践形式を多く行います。したがって,
「打ち合いで安定して
10往復以上続けることができる(相手が打ちやすいボールを出し
てくれた場合)こと」が難しい方にはおすすめできません。授業開
始時刻は,1限に授業がある方を考慮し,10時50分を予定して
います。綱町武道館で更衣を完了して,テニスコートに来てくださ
い。なお4月の初回授業はテニスコート上でなく,綱町武道館にて
行います(当日はラケットや更衣は不要です)。
成績評価方法:
出席点が60 点,技術点が15 点,態度点が15 点,理解点が10 点で
す。
質問・相談:
村松までメールでご連絡下さい→ [email protected]
体育実技A(テニス)10(上級)
体育実技A(テニス)10(上級)
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
(上級)
春学期・秋学期: 月1
講師
堀場 雅彦
授業の目的:
テニスの技術習得と体力の向上。
実施場所:
綱町グランドテニスコート(屋外)
服装携帯品等:
硬式テニスラケット,シューズ(ハードまたはオールコート用)
授業の計画:
1 限(90 分)の計画
05 準備体操
10 球出しによるウォーミングアップ,フォア・バックハンドスト
ローク
30 サービス,シングルス・ダブルスポジションにて
40 ペアーボレーボレー
50 ダブルスゲーム,MIX・男子・女子
85 総括
半期15 回の計画
毎週,毎回上記1 限計画の流れで基本的に授業を進めるが,参
加者数により,ラリー(クロス・ス トレート),シングルスゲーム
をカリキュラムに採用する場合あり。ストローク・サービス・ボレ
ー の各ショット別練習中に,以下ポイントに沿ったアドヴァイス
を個別または全体に与える。
1 ~ 3 週:腕の振り
4 ~ 6 週:身体のバランス
7 ~10週:足捌き(フットワーク)
11~15週:総括および戦術
担当教員から履修者へのコメント:
テニスはサッカーについで,全世界120 か国以上に普及した国際
的スポーツです。また,国内でも全国市町村に必ずと言っていいほ
ど公営コートが完備されています。全日本大会も,5 歳刻みで85 歳
までのカテゴリーに分けられ,腕を競い合っています。正にグロー
バリゼーション・高齢化に最も適したスポーツと言えましょう。社
会に出る前に,是非手習いをしておきたいスポーツです。
参考書:
「テニスはここから楽しくなる」情報センター出版局 堀場雅彦
著
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価(出席・技術・態度・
理解の4 項目を点数化し,その合計点で評価します。4 項目の配点等
については科目ガイダンス時に説明します。)
体育実技A(ニュースポーツ)20 1 単位(春学期)
体育実技A(ニュースポーツ)20 1 単位(秋学期)
春学期・秋学期: 水2
体育研究所准教授
村山 光義
授業の目的:
手軽に楽しめるニュースポーツの特性を活かし、他者とのコミュ
ニケーションを深めることを目的とする。世界の様々なスポーツ文
化・人間の遊びの文化を体験し理解するとともに、スポーツ(遊び)
の将来を考える。 実施場所:
芝共立キャンパス1号館3F体育館(多目的ホール)
服装携帯品等:
運動のできる服装と室内用運動靴(必須)
授業の計画:
1. Flying Disc(フリスビー)を使った競技の紹介と投法練習
アキュラシー(的通しゲーム)、アルティメット(集団競技)な
ど
2. ユニバーサルホッケー(簡易型ホッケーゲーム)
3. ゲートボール(ゲート通過とボールタッチによる集団戦略ゲ
ーム)
4. インディアカ(インディアンの羽のようなお手玉を使ったネ
ット対戦ゲーム)
5. ペタンク(敵のボールをはじきながら、的にボールを近づけ
る対戦ゲーム)
6. キンボール(直径122cmの大玉を3チーム対抗でサーブ・キャ
ッチするゲーム)
7. 卓球(ラージボールを使用したり、変則ルールで楽しむ)
各種目の紹介・歴史やルールに関する解説・講義を交えながら数回
ずつ体験する。また、遊び心を持ったローカルルールの作成や遊び
方の工夫など、履修者とともに臨機応変に展開する。
担当教員から履修者へのコメント:
スポーツは、金メダルや優勝を目指すチャンピオンスポーツばか
りでなく、日常生活の気晴らし・Recreation としての「遊び」要素を
もっています。この授業は、世界のニュースポーツを体験しながら、
将来の人間と遊びの関係を考えることがねらいです。仲間とのコミ
ュニケーションによる実践を積み上げることと、
「遊び」に関するレ
ポートも作成してもらいます。よりよい遊びの実践がよりよい社会
の未来をつくることにつながればよいと思います。
成績評価方法:
出席60% (欠席は減点:最低2/3 出席しないと成績評価しない=
体育実技共通)
態度30% (運動として積極的に参加するとともに、クラス内コ
ミュニケーションの向上に取り組む姿勢を教員の観察によって評価)
理解10% (体験したニュースポーツについて、ルールを理解す
る・説明できる等について教員の口頭試問や観察、およびレポート
の提出によって評価)
以上3 項目それぞれを点数化し、その合計点で評価する。
60 点以上で単位認定。
質問・相談:
授業終了時に随時受け付けます。
体育実技A(バレーボール)25
体育実技A(バレーボール)25
1 単位(春学期)
1 単位(秋学期)
春学期・秋学期: 木1/木2
体育研究所専任講師
野口 和行
授業の目的:
チームスポーツであるバレーボールの実践を通して,個々の技術
レベルに応じた役割分担をし,相互のコミュニケーションを図りな
がらバレーボールのゲームを楽しむ。
実施場所:
綱町グランド バレーボールコート
136
服装携帯品等:
運動できる服装,屋外シューズ
授業の計画:
1.個人の技術レベルの向上(4回)
パス,スパイク,ブロック,サーブ等の個人技術のレベル向上を
図る。ラリーを楽しむことを主眼としたゲームの実施。
2.集団技能の学習とフォーメーションの理解(5回)
サーブレシーブフォーメーション等のフォーメーションの理解。
フォーメーションを利用したゲームの実施。
3.リーグ戦形式のゲームの実践(6回)
個々の技術レベルに応じてチーム内での役割を決め,ゲームを楽
しむ。ゲームで利用できるような個人技能のレベルアップ。
雨天時の対応(屋外種目のみ):
室内で資料等を使用しながら,バレーボールのルールとフォーメ
ーション等の理解を深める。室内でできるボールを使用した練習の
実施。
担当教員から履修者へのコメント:
積極的にチームのメンバーとコミュニケーションをとり,技術レ
ベルを問わずバレーボールのゲームを楽しめるような授業にしたい
と思っています。
成績評価方法:
出席60% (欠席は減点:最低2/3出席しないと成績評価しない=
体育実技共通)
理解20% (バレーボール競技の特性,ルールの理解)
態度20% (授業への積極的な参加,チームにおける積極的なコ
ミュニケーション等)
以上3項目それぞれを点数化し,その合計点で評価する。60点以上
で単位認定。
体育実技A(ボディメイクエクササイズ)20 1 単位(春学期)
体育実技A(ボディメイクエクササイズ)20 1 単位(秋学期)
春学期・秋学期: 金4
体育研究所准教授
板垣 悦子
137
諸 研 究 所 授業の目的:
エクササイズ実践を通して身体機能の理解を深め、身体を動かす
ことの楽しさや運動習慣の重要性を身をもって経験し、基礎体力の
向上はもちろん体質改善や体重コントロール等、総合的な身体つく
りの基礎を習得し、自己の身体をコントロールできるようにする。
自己目標を定め、効果を実感しながら実践していく。
実施場所:
芝共立キャンパス多目的ホール(体育室・トレーニングルーム)
服装携帯品等:
運動のできる服装(ジーパンは不可)室内用運動シューズ、タオ
ル、水分補給用飲料水は適宜。
授業の計画:
音楽を使用し、毎回ストレッチ、有酸素運動(ボクササイズやエ
アロビクスダンス等含む)と筋力トレーニング等を実施。
1回 ボディメイクエクササイズの全般ガイダンス(授業
内容・評価方法等の説明)
有酸素運動・筋力トレーニング方法・効果の理論。
2回 身体組成計測・体力測定(器具は使用しない)を実
施。自己目標をたてる。
簡単なエアロビクス・筋力トレーニングの導入。
3~7回 前半は有酸素運動、後半は筋力トレーニングを実施。
リラクゼーション。
8回 身体組成計測・体力測定を実施、自己評価を行い次
回までの自己目標をたてる。
9~13回 前半は有酸素運動、後半は筋力トレーニングを実施。
リラクゼーション。
14回 身体組成計測・体力測定を実施し自己評価を行う。
15回 Enjoy Exercise
担当教員から履修者へのコメント:
気持ちの良い汗をかいて十分に爽快感を味わって欲しい。一緒に
楽しく動きましょう。
成績評価方法:
出席60%・態度20%・理解20%の3 項目を点数化し、総合点で評価
します。
質問・相談:
授業前後にいつでもどうぞ
近代日本研究Ⅰ
2 単位(春学期)
―『学問のすゝめ』とその時代―
法学部教授
商学部教授
教職課程センター教授
経済学部准教授
岩谷
牛島
米山
宮内
十郎
利明
光儀
環
授業科目の内容:
福澤諭吉の初期の代表著作『学問のすゝめ』は,明治5 年2 月から
明治9 年11 月までの5 年間にわたって,17 編に分けて逐次刊行され
た。それは,福澤の生涯の中では,
『文明論之概略』に結実する思想
の形成期であった。また,この時期は,学制発布,鉄道初開通,徴
兵令布告,征韓論,明六社結成,地租改正,民選議院設立建白書,
佐賀の乱,征台の役,立志社設立,江華島事件,萩の乱など,制度
改革や事件が陸続する時であり,まさに揺籃期の明治社会にとって
は,改革と模索の次期であった。
この講義では,
『学問のすゝめ』各編を取り上げて,4 人の担当者
が分担して講義を行うが,単にその文面から福澤の思想を考えるだ
けではなく,同書の各編を,福澤の人生と初期明治社会の変動の中
に位置づけることを目指したい。またその過程を通して,福澤の思
想と近代日本社会形成の間にある緊張関係を考えてみたい。
テキスト(教科書):
福澤諭吉『学問のすゝめ』(各種の版がある。どの版でもよい。)
138
参考書:
福澤諭吉『福翁自伝』(各種の版がある。どの版でもよい。
)
慶應義塾編『福澤諭吉書簡集』第1 巻,岩波書店,平成13 年
慶應義塾編『福沢諭吉の手紙』岩波書店,平成16 年
丸山真男『「文明論之概略」を読む』岩波書店,昭和61 年
授業の計画:
第1 回 はじめに 担当:米山
第2 ~ 4 回 初編~ 4編(明治5 年2 月~7 年1 月)担当:米山
第5 ~ 7 回 5編~ 8編(明治7 年1 月~7 年4 月)担当:岩谷
第8 ~10回 9編~12編(明治7 年5 月~7 年12 月)担当:宮内
第11~13回 13編~17編(明治7 年12 月~9 年11 月)担当:牛島
第14回 まとめ
第15回 福澤諭吉に関わる史跡見学
担当教員から履修者へのコメント:
講義当日に取り上げる編を事前に読んでくること。
成績評価方法:
評価方法については、1 回の講義で説明するが、以下の方法によ
る。
1. 授業内での試験
2. 平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
講義中ないしは講義後に質問・相談に応じる。
近代日本研究Ⅱ
2 単位(秋学期)
-福澤諭吉入門-
福澤研究センター専任講師
都倉 武之
近代日本研究Ⅲ
2 単位(春学期)
―福澤諭吉の生涯からみる日本の近代―
福澤研究センター教授
西澤 直子
授業科目の内容:
福澤諭吉の生涯を時系列に追いながら、福澤が日本の近代化に何
を提言し、それがどのような効果を生み、現在にどう関わってくる
のかについて考察する。
テキスト(教科書):
特になし。必要に応じてプリントを配布する。
参考書:
『福澤諭吉書簡集』全9巻、慶應義塾編、岩波書店、2001~2003年
『福澤諭吉著作集』全12巻、慶應義塾大学出版会、2002~2003年
『福澤諭吉事典』慶應義塾編、慶應義塾大学出版会、2010年
他は適宜授業中に紹介する。
授業の計画:
①序論 授業テーマの説明および予備的講義
②中津における人脈と学問的系譜
③長崎および適塾時代の蘭学学習
④渡米渡欧による西洋文明体験
⑤著作権確立運動
⑥【三田演説館など構内の福澤関係史跡見学】
⑦中津士族社会との関係
⑧交詢社の設立
近代日本研究Ⅳ
2 単位(秋学期)
近代の歴史資料を読む
―福澤諭吉・慶應義塾関係資料を中心に―
福澤研究センター専任講師
都倉 武之
授業科目の内容:
この授業では、福澤諭吉や慶應義塾に関する歴史資料を材料とし
て、資料の基本的な読み方を学び、その資料について考察を試みま
す。対象とする資料は幕末以降の近代資料です。近代といっても、
現在と仮名遣い、漢字表記も異なり、候文が日常的に用いられ、筆
で記されたくずし字を誰もが読み書きしていました。私たちの生き
ている時代に最も近いようで、案外遠い近代の資料に慣れ親しむだ
けで、皆さんの日常の視野も実は大きく広がっていきます。
授業では活字や版本の印刷物から、筆で記された公的な文書、手
紙などの私文書など、様々な性格の資料を材料に、時代背景を学び
取ると共に、皆さんが学ぶこの慶應義塾のルーツや創立者福澤諭吉
の考え方にも触れてみたいと思います。あくまで入門的な授業です
から、関心があり根気よく資料と取り組む意欲のある学生を歓迎し
ます。
テキスト(教科書):
資料のコピーを適宜配布します。
参考書:
・
『くずし字用例辞典』児玉幸多編 東京堂出版 ISBN4-490-10333-6
・
『くずし字解読辞典』児玉幸多編 東京堂出版 ISBN4-490-10331X
・『福澤諭吉書簡集』全9巻 慶應義塾編 岩波書店 2001~3年
・『慶應義塾百年史』全6巻 慶應義塾編 慶應義塾 1958~69年
授業の計画:
・明治時代の新聞・雑誌を読み比べる(3回)
・福澤著作『学問のすゝめ』
『世界国尽』ほかを初版本で読む(6回)
・慶應義塾の歴史文書を読む(3回)
・福澤諭吉や門下生の手紙を読む(3回)
担当教員から履修者へのコメント:
関心があれば、予備知識は不要です。丁寧な解説を心がけますが、
根気よく取り組む意欲ある学生を歓迎します。
成績評価方法:
平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
随時
近代日本研究演習Ⅰ
2 単位(春学期)
- 近代資料にどのように接するか - 福澤研究センター教授
西澤 直子
授業科目の内容:
歴史研究において、歴史資料はその土台となるものであり、土台
が固まっていなければいかによい建築を組み立てようとも、砂上の
楼閣にすぎない。長い間、古文書学や資料論、資料整理論は、近世
以前の文書を中心に研究がなされてきたが、近年近現代資料に関す
る研究も活発化している。この講座では、時に福澤研究センターが
保管している資料も用いながら、近代資料への接し方や扱い方につ
いて考えていきたい。
テキスト(教科書):
特になし。必要に応じてプリントを配布する。
139
諸 研 究 所 授業科目の内容:
福澤諭吉は、慶應義塾の創立者であり日本の最高額面紙幣の顔と
して広く知られています。しかし、いったい何を主張し、何をした
人物なのか、慶應の中でも必ずしもよく知られていません。福澤は、
俗世間と遊離した学問の世界に生きた文化人でもなく、幕末明治の
政治史の渦中に身を置いた人物でもありませんが、民間独立の立場
から現実社会に向き合い、様々に活動した大変ユニークな人物です。
その人生の試みを、多様な側面からたどっていきます。また、福澤
を創立者とする慶應義塾が近代日本の歩みの中でたどった歴史と、
そこに共有された精神、近代に投げかけた課題や限界についても考
察してみます。史跡見学なども交えながら、福沢という人、慶應義
塾という学校について、改めて考えてみたいと思います。
テキスト(教科書):
指定しない。
参考書:
『福澤諭吉著作集』全12巻 慶應義塾大学出版会 2002~3年 『福澤諭吉事典』 慶應義塾大学出版会 2010年
『慶應義塾史事典』 慶應義塾大学出版会 2008年
授業の計画:
1.福澤諭吉の人となり
2.福澤の生い立ちと思想形成
3.幕臣としての福澤諭吉
4.福澤の説く「文明」とは
5.『学問のすゝめ』を読む
6.交詢社と福澤の交際論
7.明治政治史上の福澤諭吉
8.ジャーナリストとしての福澤諭吉
9.福澤の実業論と福沢門下生
10.福澤における「男女」と「家庭」
11.朝鮮問題と福澤諭吉
12.福澤晩年の思想
13.近代日本の中の慶應義塾
14.福澤没後の慶應義塾
15.構内史蹟見学
担当教員から履修者へのコメント:
特に予備知識は求めません。福澤の思想に触れてみたい学生を広
く歓迎します。
成績評価方法:
レポートによる評価
質問・相談:
講義後やEメールで適宜応じます。
⑨明治14年政変と時事新報の創刊
⑩東アジア観と朝鮮からの留学生の受け入れ
⑪大学部の設立
⑫【自筆原稿や書簡など福澤関係資料の閲覧】
⑬修身要領の作成
⑭これから出来してみたい3つのこと―近代化構想
⑮まとめ 担当教員から履修者へのコメント:
知識を授受するのではなく、授業を通じて共に考えることを目的
とする。必須ではないが、日吉における福澤研究センターの講座や
三田における近代日本研究Ⅰ・Ⅱを先に履修する方が、理解の助け
になる。
成績評価方法:
レポートおよび平常点(出席状況および授業態度)による評価
質問・相談:
授業後随時受け付る。
参考書:
太田富康『近代地方行政体の記録と情報』 岩田書店 2010年
授業の計画:
第1回 序論 授業テーマの説明および予備的講義
第2回 歴史研究とアーカイブズ
第3回 歴史研究者とアーキビスト
第4回 幕末期の情報収集と記録資料の成立
第5回 明治期の公文書と私文書
第6~7回 公文書の解読実習とその利用法
第8~10回 私文書(福澤諭吉自筆原稿)の解読実習とその利用法
第11~13回 私文書(福澤諭吉自筆書簡)の解読実習とその利用法
第14回 まとめ 第15回 各自成果報告と評価
担当教員から履修者へのコメント:
歴史学専攻だけではなく、さまざまな研究分野で歴史的アプロー
チを試みる場合を視野にいれて議論をしたいと考えている。学部に
おいて資料論等の講義の受講経験は問わず、むしろ今後の研究のた
めに積極的に参加されることを望みたい。
成績評価方法:
レポートによる評価 平常点:出席状況および授業態度による評価(出席率ではなく、
参加態度を評価します。)
質問・相談:
授業後随時受け付る。
近代日本研究演習Ⅱ
2 単位(秋学期)
- 福澤諭吉研究ワークショップ -
福澤研究センター教授
西澤 直子
授業科目の内容:
福澤諭吉研究は歴史学を専攻した研究者に限らず、さまざまな学
問分野の研究者が研究対象とし、成果があがっている。しかし基幹
とする学問の相違が基本的なアプローチ方法の差異となり、議論上
齟齬を生み却って学際的研究を阻む例も少なくない。この講義では
多様な学問分野からの福澤研究について考えたい。
テキスト(教科書):
特になし。必要に応じてプリントを配布する。
参考書:
『福澤諭吉書簡集』(慶應義塾編、岩波書店、2001~2003年) 『福澤諭吉著作集』(慶應義塾大学出版会、2002~2003年)
『福澤諭吉事典』(慶應義塾編、慶應義塾大学出版会、2010年)
以上は予備的講義に関するもの。他は適宜授業中に紹介する。
授業の計画:
第1回 慶應義塾と福澤諭吉 1
第2回 慶應義塾と福澤諭吉 2
第3回 近代日本における福澤諭吉論 1
第4回 近代日本における福澤諭吉論 2
第5~14回 履修者による報告と討論
第15回 まとめと講評
*第1~4回は予備的講義
担当教員から履修者へのコメント:
研究所設置科目の利点を生かし、研究科間の学問的交流をはかり、
学際的成果について考える機会となるようにしたいと考えている
成績評価方法:
レポートによる評価 平常点:出席状況および授業態度による評価(出席率ではなく、
参加態度を評価します。)
質問・相談:
授業後随時受け付ける。
140
諸 研 究 所 141
142
諸 研 究 所 143
144
諸 研 究 所 145
LANGUAGE BEYOND GRAMMAR
日本語の話しことばと言外の意味
LANGUAGE BEYOND GRAMMAR
日本語の話しことばと言外の意味
Week 8 (Part III-2) The case of Japanese: ne
Week 9 (Part III-3) The case of Japanese: yo
Week 10 (Part III-4) The case of Japanese: janai
Week 11 (Part III-5) The case of Japanese: kedo
Week 12 (Part III-6) The case of Japanese: datte
Week 13 (Part III-7) The case of Japanese: maa
Week 14 (Part III-8) The case of Japanese: yappari
Week 15 Discussions on the topics that have been covered in the
course, and summing up
Lecturer's Comments to Students:
To be eligible to pass the course you must a) submit two pieces of
written work (a summary report on your presentation topic, and an essay)
and b) do a class presentation on an article that will be discussed in class.
Method of Evaluation:
Attendance: throughout semester (30%); Class performance, discussion
participation: throughout semester (10%); Presentation: TBA*1 (15%);
Summary Report on your presentation: The week following your
presentation*2 (15%); Essay: TBA*3 (30%)
1. The arrangement of the presentations will be decided in Lecture 3.
2. Submit your report in class to me in person. Late submission rule
applies.
3. Essay topics will be handed out in Lecture 10.
2credits(Spring)
2 単位(春学期)
2credits(Fall)
2 単位(秋学期)
Expressing ‘something else’ beyond information— markers and
functions in spoken Japanese
Assistant Professor,Center for Japanese Studies
日本語・日本文化教育センター専任講師
KIM, ANGELA A.
キム, アンジェラ
Course Description:
Mastering the grammar of a particular language does not guarantee
successful communication with a native speaker of that language. This is
because language does not only function as a conveyance of information,
but also has other functions such as expressing the language user’s
attitude/emotions. The objective of this course is to encourage a more
profound understanding of the functions of language that exist beyond
referential meaning, with particular attention given to markers and their
uses in conversations. An understanding of this aspect of language, and
the function of particular markers, will lead to a deeper understanding of
communication in general.
This course comprises three main parts: (i) a general introduction to the
non-referential function of language; (ii) the case of English briefly
reviewing markers such as you know & I mean, like, and just; and (iii) the
case of Japanese including an overview of sentence-final particles, and
markers such as ne, yo, janai, kedo, datte, maa, yappari etc.
Textbooks:
There is no prescribed textbook. Appropriate readings for every class
will be provided the week prior in class. Please note that depending on
enrolment numbers, you may need to purchase the copied reading material
at your own expense.
Reference Books:
Jucker, A. H. and Y. Ziv (eds.) 1998. Discourse Markers: Descriptions
and Theory. Amsterdam/ Philadelphia: John Benjamins.
Maynard, S. K. 1997. Japanese Communication: Language and
Thought in Context. Honolulu: University of Hawaii Press.
Schiffrin, D. 1987. Discourse Markers. Cambridge: Cambridge
University Press.
Schourup, L. C. 1985. Common Discourse Particles in English
Conversation. New York: Garland Publishing.
Tannen, D. 1984. Conversational Style: Analyzing Talk among Friends.
Norwood, NJ: Ablex.
Tannen, D. 1992. That’s Not What I Meant!: How Conversational Style
Makes or Breaks Your Relations with Others. London: Virago.
Tannen, D. 2001. You Just Don’t Understand: Women and Men in
Conversation. New York: Quill.
Östman, J-O. 1981. You know: A Discourse Functional Approach.
Amsterdam: John Benjamins B.V.
Course Plan:
Week 1 Orientation (Part I-1) General review of the non-referential
function of language: Expressing more than it says (Conversation styles,
signals, and devices)
Week 2 (Part I-2) Talking: A very risky business (Conversation styles,
signals, and devices)(Main discussion will be based on Tannen, D. 1992.
and 2001)
Week 3 (Part I-3) Continuing from part I-1 and I-2; summing up of Part
I, and discussions
Week 4 General overview of markers with no referential functions,
(Part II-1) The case of English: you know and I mean
Week 5 (Part II-2) The case of English: like
Week 6 (Part II-3) The case of English: just
Week 7 (Part III-1) The case of Japanese: The use of sentence-final
particles and gender
ENCOUNTERS WITH THE OTHER IN MODERN JAPANESE
SHORT FICTION 2credits(Fall)
近・現代日本の短編小説における他者との出会い 2 単位
(秋学期)
Comparative Readings
Professor,Faculty of Law RAESIDE, JAMES M.
法学部教授 レイサイド, ジェイムス M.
Course Description:
The aim of this course is to examine Japanese short fiction in the
modern period, by focussing on those texts containing encounters between
representatives of Japan and what lies beyond its shores. These encounters
are not confined to meetings between individuals, but also include a
“meeting of minds” when protagonist or the text itself can be seen to
have engaged with ideas or texts from beyond Japan.
All texts will be discussed on the basis of their English language
translations and the language of discussion will be English. However, the
original Japanese texts will also be distributed on request and native
speakers of Japanese are particularly encouraged to use their knowledge
of the original language to add to the discussion. In any case, it is
imperative to the functioning of the class that all participants make time to
read the stories beforehand, and be prepared to talk about them in detail.
Only those who have made this effort will be able to participate usefully
in the discussion.
The texts will be read in roughly chronological order.
Textbooks:
Since the texts will be taken from various sources, photocopies will be
used. However, given the likely volume of paper, students may be
charged at 10 yen per page.
Reference Books:
Gessel Van C. Matsumoto Tomone eds.,The Showa Anthology:
Modern Japanese Short Stories, Kodansha International: Tokyo and New
York, 1989
Goossen, Theodore W. ed. The Oxford Book of Japanese Short Stories.
O.U.P: Oxford, New York, 2010[1997].
Hibbett, Howard ed. Contemporary Japanese Literature: An anthology
of Fiction, Film and Other Writing Since 1945, Cheng and Tsui: Boston
2005[1997].
Morris Ivan, ed. Modern Japanese Short Stories; An Anthology .
Rutland Vermont: Tuttle, Tokyo, 1962.
Rimer Thomas J, Gessel Van C.eds The Columbia Anthology of
Modern Japanese Literature: From Restoration to Occupation, 1868-1945
(Modern Asian Literature Series) Columbia University Press: 2005.
146
THE TRAIL OF GENJI 2credits(Spring)
源氏物語への道 2 単位(春学期)
The Trail of Genji
Professor,Faculty of Letters ARMOUR, ANDREW J.
文学部教授 アーマー, アンドルー J.
Course Description:
Written a thousand years ago, The Tale of Genji has won international
fame as "the world's first novel". Partly because of this distinction, it is apt
to be viewed as an isolated phenomenon, almost an aberration. In an
attempt to correct such a perspective, this course will trace the roots of
this Heian masterpiece, introducing the major extant works that preceded
it. The focus is on literature, but political and cultural developments will
also be covered in order to throw light on the historical background and
mental atmosphere of the period.
Textbooks:
Instructions and materials are provided on the class website
(www.armour.cc/genji.htm).
147
Reference Books:
Useful links and references are listed on the class website.
Course Plan:
A detailed list of the works covered in this course is available on the
class website.
On completion of this lecture course, students should:
1. Understand how the Japanese writing system developed, how it
came to be used to compose works of literature, the problems it poses, and
how the modern reader can decipher a manuscript such as that of Genji
monogatari;
2. Be familiar with the major works of poetry and prose in the period
covered;
3. Comprehend the fundamental literary currents in the period
covered and be able to identify the importance of major works in the
development of those currents;
4. Be familiar with the major figures in Japanese literary history
(including commentators and critics) and their achievements;
5. Appreciate the cultural background (including religious aspects) of
the works covered and, where necessary, the political events that form a
backdrop to the literature; and
6. Be familiar with the reception of Japanese literature in the West.
In the last few weeks of the course, those students requiring a grade
will have an opportunity to report on a reading and research project of
their own choosing.
Lecturer's Comments to Students:
It is assumed that the student has a working knowledge of English.
Prior knowledge of Japanese literature is not required, though it is
desirable. Naturally some familiarity with the Japanese language, spoken
and written, is an advantage.
Method of Evaluation:
Grading is primarily based on the student’s research project, presented
to the class (using PowerPoint) according to a published schedule; a Q&A
session will follow each presentation and a student’s responses are taken
into consideration in the grading process. Overseas students who want
their credits to be transferred to their home university are advised to
present their research results in the form of an academic paper, complete
with notes and bibliography. Naturally, regular attendance is important in
order to receive a passing grade; the International Center requires that a
record be kept.
JAPANESE LITERATURE 2credits(Fall)
日本の文学 2 単位(秋学期)
Japanese Literature
Professor,Faculty of Letters ARMOUR, ANDREW J.
文学部教授 アーマー, アンドルー J.
Course Description:
This course is intended to cover the history of Japanese literature from
earliest times up to the modern era. Starting with the writing system, we
will trace the conspicuous developments in poetry, prose and drama
through the Nara, Heian, Kamakura, Muromachi and Edo periods.
Included are such works as the Manyôshû, Genji monogatari, Heike
monogatari, Hôjôki and Shinjû ten no amijima.
Textbooks:
Students will be presented with materials in class or via the class
website (www.armour.cc/jlit.htm).
Reference Books:
A list of references and useful links is available on the class website.
Course Plan:
A detailed list of the works covered in this course is available on the
class website.
On completion of this lecture course, students should:
1. Understand how the Japanese writing system developed, how it
came to be used to compose works of literature, the problems it poses, and
how the modern reader can decipher a manuscript such as that of Genji
monogatari;
2. Be familiar with the major works of poetry, prose and drama in the
period covered;
諸 研 究 所 Course Plan:
The following list should be considered provisional, and students are
welcome to request inclusion of other authors in whom they are
particularly interested. Japanese names are given without macrons.
1.Natsume Soseki “The Tower of London” (「ロンドン塔」夏目漱
石著)
2.Mori Ogai “The Dancing Girl” (「舞姫」森鴎外著)
3.Akutagawa Ryunosuke “The Faint Smiles of the Gods”(「神々の微
笑」芥川龍之介著)
4.Nagai Kafu American Stories (『アメリカ物語』永井荷風著)
5.Tanizaki Junichiro “Aguri” (「青い花」谷崎潤一郎著)
6.Dazai Osamu “Villon’s Wife” (「ヴィヨンの妻」太宰治著)
7.Noma Hiroshi “The 28th Canto of Dante’s Inferno” (「地獄篇第二十
八歌」野間宏著)
8.Mishima Yukio “The Sea and Sunset” (「海と夕焼け」三島由紀夫
著)
9.Endo Shusaku “A Summer in Rouen” (「ルーアンの夏」遠藤周作
著)
10.Oe Kenzaburo “Prize Stock”/”The Catch” (「飼育」大江健三郎著)
11.Oba Minako “The Repairman’s Wife” (「よろず修繕屋の妻」大
庭みな子著)
12.Nosaka Akiyuki "American Hijiki"/"American Alga" (「アメリカひ
じき」野坂昭如著)
13.Kojima Nobuo “The American School” (「アメリカン・スクー
ル」小島信夫著)
14.Kurahashi Yumiko “To Die at the Estuary" (「河口に死す」) 倉
橋由美子著1971)
15.Murakami Haruki “Barn Burning” (「納屋を焼く」村上春樹著)
Lecturer's Comments to Students:
Please take to heart the final comments in the course description
regarding the need to read texts in advance. Half the assessment is based
on class participation, therefore failure to contribute to class discussion on
a regular basis will critically endanger your grade. As noted above, you
will not be able to take part usefully in the discussion if you do not read
the texts.
Method of Evaluation:
Class Participation: I shall be keeping note of how often you attend and
how often you make contributions to the class discussion (50%)
Plus Either
A Final Report (3,000—4000 words) 50%
・This should conform to normal academic standards, including a list of
works cited and consulted and showing evidence of independent research.
Or B Three short papers (1,000-1200 words each) . (50%)
・Those who choose option B must submit one of the papers by the
middle of the semester (final deadline to be announced during class).
・Failure to submit the first paper by the mid-semester deadline will mean
automatic reversion to option A.
Questions/Comments:
[email protected]
3. Comprehend the fundamental literary currents in the period
covered and be able to identify the importance of major works in the
development of those currents;
4. Be familiar with the major figures in Japanese literary history
(including commentators and critics) and their achievements;
5. Appreciate the cultural background (including religious aspects) of
the works covered and, where necessary, the political events that form a
backdrop to the literature; and
6. Be familiar with the reception of Japanese literature in the West.
In the last few weeks of the course, those students requiring a grade
will have an opportunity to report on a reading and research project of
their own choosing.
Lecturer's Comments to Students:
It is assumed that the student has a working knowledge of English.
Prior knowledge of Japanese literature is not required, though it is
desirable. Naturally some familiarity with the Japanese language, spoken
and written, is an advantage.
Method of Evaluation:
Grading is primarily based on the student’s research project, presented
to the class (using PowerPoint) according to a published schedule; a Q&A
session will follow each presentation and the student’s responses are taken
into consideration in the grading process. Overseas students who want
their credits to be transferred to their home university are advised to
present their research results in the form of an academic paper, complete
with notes and bibliography. Naturally, regular attendance is important in
order to receive a passing grade; the International Center requires that a
record be kept.
INTRODUCTION TO JAPANESE ART HISTORY 2credits
(Spring)
日本美術史入門 2 単位(春学期)
Lecturer SHIRAHARA, YUKIKO
講師 白原 由起子
Course Description:
This course explores the history of Japanese art from the sixth century
to the seventeenth century, taking up the topics how imagery and
symbolism, decorative styles and various techniques were introduced
from the continent, have been transformed to have Japanese original. Each
class will focus on one or a few artworks; their function, iconology,
technique and art historical meaning will be discussed.
Textbooks:
No text book for the course.
Course Plan:
1. Introduction.
Location of Japan in East Asia and its unique culture by using a
combination of Chinese letters, hiragana and katanaka syllabaries.
2. Ogata Korin's National Treasure "Irises" screen (on view then at the
Nezu Museum, Mimai-Aoyama).
3. Buddhist art: culture and visual art introduced from the continent in
the 6th century.
4. Kami representation: notion and imagery appeared in Japanese art
history.
5. Materials and techniques of decorative art: treasures preserved in
Shōsōin treasure house at Tōdaiji, Nara, from the 8th century.
6. The Tale of Genji: combination of nature, literature and visual art
seen in the 11th century painting.
7. Shigisan engi emaki: a masterpiece of picture hand scroll of the 12th
century.
8. Wish to be reborn in the Pure Land: religious art created in the
11-13th centuries.
9. Image of the Hell: representation of Jigoku and Gaki from the
12th-13th centuries.
10. Zen Buddhism and ink painting: a new concept and art from China
in the 13th-14th centuries.
11. Decorative art of ceramic and lacquer ware.
12. Viewing class of ceramic art exhibition on view at the Nezu
Museum.
13. Art of tea: aesthetics of “a once-in-a-life time chance” gathering,
formulated the 16th-17th centuries.
14. Rimpa: a Japanese decorative style revived and established in the
17th century.
15. Reviewing of the course and discussion.
Lecturer's Comments to Students:
1. A report assignment is requested (details are to be announced at a
class).
2. Class will have one field trip to a museum (to see an exhibition
related to the class).
3. Regular attendance is expected.
Method of Evaluation:
1. Exam(none)
2. Writing assignment(60%)
3. Class and field trip participation(40%)
INTRODUCTION TO MODERN JAPANESE ART AND VISUAL
CULTURE 2credits(Spring)
日本の近現代美術 2 単位(春学期)
Lecturer MURAI, NORIKO
講師 村井 則子
Course Description:
This course explores the history of Japanese art from the midnineteenth century to the present. Visual culture has played a central role
in providing modern Japan with a cultural, social, and psychological
identity. We will study the significance of modernity and modernism in
various media including painting, sculpture, photography, performance
and architecture. We will also consider issues related to gender,
imperialism, and commodity consumption in the context of visual
representation.
Textbooks:
A course reader will be available for your purchase from the copy
department on the 3rd floor of the university co-op.
Course Plan:
1. Introduction: Overview of the Course
2. Constructing “Japanese Art”
3. From Edo to Meiji
4. Okakura Kakuzō and the Aesthetic Ideology of the East
5. Body and the Nude
6. Urban Spectacle and Modernist Vision
7. The Imperial Gaze and the Visual Culture of War
8. Action and Expression: the Gutai Association
9. “Anti-Art” in the 60s
10. The Postwar Unconscious: Photography and Performance
11. Architecture and the Public Space
12. Image in the Age of Digital Manipulation
13. Art Today
14-15. There will be two fieldtrips to nearby museums to take place on
the weekend.
Method of Evaluation:
1. Two short papers based on museum visits (4-6 double-spaced pages):
75%
2. Two fieldtrips to nearby museums to take place on Sundays: 3%
3. Regular class attendance and discussion participation: 22%
ARTS/ART WORKSHOP THROUGH CROSS-CULTURAL
EXPERIENCE 2credits(Fall)
アートワークショップ/日本のアートと文化 2 単位(秋学期)
With a focus on Japanese Art
Lecturer HISHIYAMA, YUKO
講師 菱山 裕子
Course Description:
This is a course designed to provide both international and Japanese
students who are interested in art from comparative culture or intercultural
communication perspectives with student-centered learning experience of
Japanese art. Thus students in this course will engage in diverse activities
both in and outside of class within this multicultural student body. The
148
INTRODUCTION TO JAPANESE CINEMA 2 2credits(Fall)
日本映画入門2 2 単位(秋学期)
Introduction to Japanese Cinema II: since the 1960s
Professor,Faculty of Economics AINGE, MICHAEL W.
経済学部教授 エインジ, マイケル W.
Course Description:
This is an introductory course that examines Japanese cinema since the
1960s, from the perspectives of history, authorship, genre, and film art.
Though by no means comprehensive due to time limitations, this course
aims to provide students with: a) an overview of major developments
since the 1960s in Japanese film; b) a familiarity with major directors and
film genres; and c) an introduction to fundamental critical and technical
concepts for discussing films. They will learn to distinguish between
personal taste (“I liked this film,” “I hated it”) and evaluative judgment
(using various intellectual and artistic standards to analyze a film).
Needless to say, issues related to cultural differences will arise
throughout
the semester, and no doubt form an important part of class discussions.
Completion of the spring semester course in Japanese Film until the
1960s, while highly desirable, is not a prerequisite for registration.
Textbooks:
Excerpts from various texts
INTRODUCTION TO JAPANESE CINEMA 1 2credits
(Spring)
日本映画入門1 2 単位(春学期)
Introduction to Japanese Cinema I: through the 1960s
Professor,Faculty of Economics AINGE, MICHAEL W.
経済学部教授 エインジ, マイケル W.
Course Description:
This is an introductory course that examines Japanese cinema until the
1960s, from the perspectives of history, authorship, genre, and film art.
Though by no means comprehensive due to time limitations, this course
will provide: a) an overview of the first half-century of Japanese film; b) a
familiarity with some major directors and film genres; and c) some
fundamental critical and technical concepts for analyzing the films.
Students will learn to distinguish between personal taste (“I liked this
film,” “I hated it”) and evaluative judgment (using various intellectual and
149
諸 研 究 所 artistic standards to analyze a film). Needless to say, issues related to
cultural differences will arise throughout the semester, and will no doubt
form an important part of class discussions.
Textbooks:
Excerpts from various sources--to be available online.
Reference Books:
1. Bordwell, David and Thompson, Kristin. Film Art: An Introduction,
7th
edition (NY, McGraw-Hill, 2004)
Course Plan:
1. Introduction
2. Discussion of: Ozu Yasujiro, I Was Born, But… (1932)「生まれては
見たけど、」小津安二郎監督
3. Discussion of: Mizoguchi Kenji, Osaka Elegy (1936)「浪華悲歌」溝
口健二監督
4. Discussion of: Mizoguchi, The 47 Ronin (1941-2)「元禄忠臣蔵」溝
口健二監督
5. Discussion of: Kurosawa Akira, Stray Dog (1946)「野良犬」黒澤明
監督
6. Discussion of: Ozu, Late Spring (1949)「晩春」小津安二郎監督
7. Discussion of: Kurosawa, Rashomon (1950)「羅生門」黒澤明監督
8. Discussion of: Mizoguchi, Ugetsu (1953)「雨月物語」溝口健二監督
9. Discussion of: Ozu, Tokyo Story (1953)「東京物語」小津安二郎監
督
10. Discussion of: Ichikawa Kon, Fires on the Plain (1958)「野火」市川
崑監督
11. Discussion of: Naruse Mikio, When a Woman Ascends the
Stairs(1959)「女が階段を上る時」成瀬巳喜男監督
12. Discussion of: Inagaki Hiroshi, Chushingura (1962)「忠臣蔵 花の
巻 雪の巻」稲垣浩監督
13. Discussion of: Kobayashi Masaki, Hara-kiri (1962)「切腹」小林正
樹監督
14. Discussion of: Oshima Nagisa, Boy (1969)「少年」大島渚監督
15. Final Review
Lecturer's Comments to Students:
This course will provide introductions both to film studies and to
Japanese
film. Readings will be in English, by critics and scholars from Japan,
North America, and Europe. Class time will be devoted mostly to
seminar-style discussions. The films themselves must be viewed outside
of class time.
Method of Evaluation:
1. Written work (short essays, final analytic essay)(60%)
2. Attendance/participation (40%) activities include workshops, field trips, and research. The goal of this
workshop is to give students a firm grounding in cultural, social,
historical, and practical aspects of art in contemporary Japan.
Course Plan:
Day 1,2,3:
-Guidance
-The Self-portrait
Students will express themselves using any materials either in 2D, 3D,
or even as an installation. Students are encouraged to emphasize
originality in their work. An expression of yourself through cross-cultural
experience. Studio work.
Presentation.
Day 4,5,6,7:
-research/museum trip
Architecture, Fashion, culture, Food in Japan / Students will take
photos and study of it.
Visiting Japanese artist's studio or exhibition. Discussion with artists.
Study of commercials, advertisements, shop sign/designs, etc. in
Japan.
Research trip outside of class time. Date to be announced.
-Making a photo book / picture book.
Making a book with the recorded photo images, sketches, illustration,
and drawings.
Studio work.
Day 8:
-Japanese artists, photographers, designers and/or architects.
Visit to a museum / galleries
Students will choose a Japanese creator, and research about him/her and
his/her works.
Using references as well as personal experiences, write a report.
Day 9,10:
-Japanese handicrafts To study traditional technique, understanding of craftsmanship.
Visiting workshop outside of class time, making Japanese traditional
crafts.
Date to be announced.
Day 11,12:
-Japanese fashion and fashion in Japan
Students choose s Japanese fashion designer or a Japanese fashion style
genre, and research on it.
Write a report and design your own original wearable item.
Day 13,14:
-Illustrations, Manga, Character Design, and Animation, and The Otaku.
Flier/poster design for student show. Studio works.
Day 15:
-Student Exhibition
Presentation of students’art works and Wrap-up.
Method of Evaluation:
平常点:出席状況および授業態度による評価 Attendance & Class
Participation
レポートによる評価 Writing Assignments
その他 Other : art projects Reference Books:
1. Bordwell, David and Thompson, Kristin. Film Art: An Introduction,
7th
edition (NY, McGraw-Hill, 2004)
Course Plan:
1. Introduction
2. Discussion of: Imamura Shohei, The Insect Woman (1963)「日本昆
虫記」今村昌平監督
3. Discussion of: Teshigahara Hiroshi, Face of Another (1966)「他人の
顔」勅使河原宏監督
4. Discussion of: Shinoda Masahiro, Double Suicide (1969)「心中天の
綱島」篠田正浩監督
5. Discussion of: Yamada Yoji, It's Tough Being a Man (1969)「男はつ
らいよ」山田洋次監督
6. Discussion of : Yanagimachi Mitsuo, Fire Festival (1985) 「火祭り」
柳町光男監督
7. Discussion of: Morita Yoshimitsu, Family Game(1985)「家族ゲー
ム」森田芳光監督
8. Discussion of: Oshii Mamoru, Ghost in the Shell (1995)「攻殻機動
隊」押井守監督
9. Discussion of: Kawase Naomi, Shara (2003)「沙羅双樹」河瀬直美
監督
10. Discussion of: Koreeda Hirokazu, After Life (1998)「ワンダフル・
ライフ」是枝裕和監督
11. Discussion of: Miyazaki, Spirited Away(2001)「千と千尋の神隠
し」宮崎駿監督
12. Discussion of: Yamada, The Twilight Samurai (2002)「たそがれ清
兵衛」山田洋次監督
13. Discussion of: Kitano Takeshi, Dolls (2003) 「ドールズ」北野武監
督
14. Discussion of: Hashiguchi Ryosuke, All Around Us (2008) 「ぐる
りのこと。」橋口亮介監督
15. Final review
Lecturer's Comments to Students:
This course will provide introductions both to film studies and to
Japanese
film. Readings will be in English, by critics and scholars from Japan,
North America, and Europe. Class time will be devoted mostly to seminarstyle discussions.
The films themselves must be viewed outside of class time.
Method of Evaluation:
1. Written work (short essays, final analytic essay)(60%)
2. Attendance/participation (40%) GEISHA 2credits(Spring)
「芸者」 2 単位(春学期)
Lecturer GRAHAM, FIONA
講師
グラハム, フィオナ
Course Description:
This course will start with the narrow topic of geisha and spread out
from there to consider the topic on a deeper anthropological level: how
the West views the East, history, myth and tourism, the changing roles of
women, and traditional culture, who decides what is traditional, how and
why does this change, what is lost and what retained, and who controls the
process?
This class will make use of DVDs and other visual resources and may
have a class research trip. The class will have the option of participating
in a banquet at a tea-house with geisha at the end of term.
The course lecturer is an actively working geisha in one of Tokyo’s
geisha districts.
Textbooks:
Students won’t be able to passively rely on a single textbook, but will
need to actively participate in collecting their own research materials from
books, media, video and internet, and may be asked to make contributions
to an online forum or to a class web-site.
Reference Books:
A list of reference books and web-sites will be distributed at the start of
term. However, much information will be gathered on the internet, or
through research by students.
150
Course Plan:
1. Foreign perceptions of geisha
Overview of geisha in Japan: city districts, country districts, geisha
in Tokyo
2. Entering the geisha world – the geisha debut
3. History of geisha: Edo, a city of bachelors
4. Courtesans, Yoshiwara and geisha
5. Geisha and kimono
6. PRESENTATIONS
7. PRESENTATIONS
8. Geisha make-up: ideals of beauty
9. CLASS TRIP
10. Geisha arts – dance and music: iemoto system, Geisha as cultural
performers
11. Male geisha
12. Japanese women: changing roles, geisha and the future
13. PRESENTATIONS
14. PRESENTATIONS
15. BANQUET
Lecturer's Comments to Students:
** There may be some changes in course syllabus according to when we
can do our class trip etc.
Method of Evaluation:
Project (in groups)
レポートによる評価 Writing Assignment (individual)
平常点:出席状況および授業態度による評価 Attendance & Class
Participation, or forum and web-site contributions
JAPANESE SOUND CULTURE IN THE GLOBAL CONTEXT
2credits(Spring)
日本と世界の音文化 2 単位(春学期)
Music and language in Japan and other cultures
Lecturer HOFFMAN, T.M.
講師 ホッフマン, ティ エム
Course Description:
We will become familiar with the sound culture of Japan, comparing
various natural environments, language and music of Japan and other
cultures with a view to discovering both distinctions and universalities
that may also aid us in understanding other disciplines and regions. We
will identify influences from classical China, India and Greece, and trace
their evolution into realms of health, religion, society, politics, and
material worlds of traditional and contemporary culture. Examining
principles and examples of instruments, rhythm, melody, improvisation
and composition, we will approach music and language as both art and
science, and discuss interface with mathematics, economics and social
sciences. We will try to be aware of cultural and economic development,
regional identity and globalization, and gender and other factors facing
the makers and consumers of sound culture in Japan and abroad, and
examine the role of sound culture in intercultural communication and
international relations.
We will begin with a survey of the nature of sound and its use as a
means of communication and expression, then travel through the sound
cultures of Asia and beyond with the aid of audio-visual materials, live
music demonstrations, and whatever other resources are available.
Students will be encouraged to actively participate and to share their
perceptions and experiences. Every week we will see/hear/enjoy lots of
special music!
Textbooks:
(CD) JVC World Sounds Best 100 地球のうた. Japan Victor Co., 2000
Reference Books:
Japanese Music / Thinking Musically / Talking with Asian Friends:23
Asian Languages / other
Publications, A/V and other materials (in English and Japanese) will be
introduced in class.
Course Plan:
1. in tune with nature – experiencing soundscapes of Japan, Asia & the
world
2. time - rhythm in nature, language and music of Japan and the world
3. pitch – hearing and seeing sound through scripts and notation
Method of Evaluation:
Students will be evaluated on class discussions, presentations, and the
final paper based on their research.
Questions/Comments:
Students are encouraged to ask questions during class that will generate
discussion. Comments and challenging questions will be welcome.
4. structure – solo and group performance, traditional and contemporary
5. Japan
6. India
7. China
8. Korea
9. Southeast Asia
10. Middle East
11. Europe
12. Africa
13. North America
14. pick-up topics - around the world in 90 minutes
15. review
Lecturer's Comments to Students:
Look for questions, answers will follow. / Music is (not?) a universal
language. / Think ⇔ Travel : let the music guide you!
Method of Evaluation:
Attendance, Participation, Exam & Report, Other (as suggested by
students)
HUMAN ENGINEERING WITH FOCUS ON JAPAN 2credits
(Spring)
日本の人間工学 2 単位(春学期)
Human Factors
Lecturer URAKAMI, JACQUELINE
講師 浦上 ヤクリーン
DISCOVERING JAPANESE CULTURE THROUGH
OBSERVATION 2credits(Spring)
文化観察による日本文化発見と理解 2 単位(春学期)
How communication and identity are affected by culture
文化がコミュニケーションと相互理解に与える影響
Lecturer YOKOKAWA, MARIKO
講師 横川 真理子
Course Description:
This course examines the impact of cultural values and beliefs on the
process of cultural adjustment, the formation of cultural identity, and the
relationship between language and culture. The main areas that will be
covered are Third Culture Kids (Global Nomads),returnees, those with a
bi-ethnic or immigrant background, as well as bilingualism, especially in
relation to cultural identity.
In addition to the readings, students will be given opportunities to
discuss critical incidents on instances of cultural misunderstanding arising
from a multicultural background. They will do presentations on a topic
related to cultural identity, both from an insider's perspective and in
relation to theory. A final paper summarizing their findings will be the
final project.
Textbooks:
O'Hearn, Claudine Chiawei. (1998) Half and Half. Random House.
ISBN 0-375-70011-0 Other materials to be given out in class.
Reference Books:
Richard Brislin and Tomoko Yoshida. Intercultural Communication
Training: An Introduction. Sage Publications, Inc., 1994.
Ruth Van Reken and David Pollock. The Third Culture Kid
Experience. Yarmouth, Maine. Intercultural Press, 2001.
Faith Eidse and Nina Sichel. (eds.) Unrooted Childhoods: Memoirs of
Growing Up Global
Nancy R. Rosenberger (ed.) (1992) Japanese Sense of Self.
Course Plan:
Week 1 Culture and Cultural Adjustment Models
Week 2 Development of Cultural Identity
Week 3 Third Culture Identity
Week 4 Bi-Ethnic Identity
Week 5 Identity of Children of Immigrants
Week 6 Bilingualism. Groups and Topics
Week 7-12 Group Presentations
Week 13 Japanese Sense of Self
Week 14 Wrap up
Week 15 Paper due
Lecturer's Comments to Students:
Students with a multicultural background are especially encouraged to
take this class, including students of bi-ethnic and ethnic minority
background, returnees, and others of Third Culture background. Students
who do not necessarily have a multicultural background but who are
interested in these issues are also welcome.
GERONTECHNOLOGY : A SOLUTION FOR JAPAN'S AGING
SOCIETY? 2credits(Fall)
ジェロンテクノロジー:高齢化社会日本を考える 2 単位
(秋学期)
Lecturer URAKAMI, JACQUELINE
講師 浦上 ヤクリーン
Course Description:
Gerontechnology is an interdisciplinary field combining gerontology
(study about aging) and technology. Goal of Gerontechnology is to search
151
諸 研 究 所 Course Description:
The ergonomic design of products, working systems and interfaces
focuses on designing a comfortable environment, and aims to prevent
damages and accidents. Goal of the course is to provide an overview of
the interdisciplinary field human engineering and to introduce leading
edge technology made in Japan. The course introduces various aspects of
ergonomic design thereby focusing on methods developed in Japan (e.g.
Kansei engineering), and on advanced Japanese engineering technologies
(e.g. robotics). By means of practical examples students will experience
the importance of an ergonomic design of products and systems.
Discussions will help participants to clarify the goals of ergonomic
design, and to understand its potential and its feasibility.
Textbooks:
Wickens, C.D. & Hollands, J.G. (2000). Engineering Psychology and
Human performance. London: Prentice Hall.
Salvendy, G. (2006). Handbook of Human Factors and Ergonomics.
Hoboken, NJ: Wiley.
Kroemer, K.H.E., Kroemer, H.B., & Kroemer-Ebert, K.E. (2001).
Ergonomics: How to design for ease and efficiency. New Jersey: PrenticeHall
Course Plan:
1. Introduction
2. Goals of Human Engineering
3. Ergonomic Methods: Standards and Evaluations
4. Anthropometry
5. Cognitive Engineering
6. Interface Design
7. Robotics: Humanoids
8. Robotics: Social robots and domestic robots
9. Universal Design, Accessibility
10. Kansei Engineering
11. Ubiquitous design
12. Gerontechnology: Design for older people
13. Work Environments
14. Future Trends
15. Final Class
Method of Evaluation:
1. Exam(40%)
2. Presentation(20%)
3. Attendance, Participation(20%)
4. Assignments(20%)
Course Plan:
April 6: Introduction and A Brief History of Japanese Buddhism
April 13: Cultures in Dialogue: Buddhism meets Japan
April 20: Buddhism and Human Rights
April 27: The Present Crisis in Japanese Buddhism
May 4: NO CLASS (Golden Week)
May 11: The Present Crisis in Japanese Society
May 18: Human Relationships: Death and Dying in an Aging Society
May 25: Human Relationships: Alienation and Suicide
June 1: FIELD TRIP to visit a suicide prevention priest near Mita
campus
June 8: Economics: Poverty and Suicide
June 15: Economics: Gross National Happiness and Buddhist
Development
June 22: Environment: Consumption and “Green Temples”
June 29: Politics: Japanese Buddhist Background in War
July 6: Politics: Japanese Buddhist Support for World Peace
July 13: Conclusion and Reflection
Lecturer's Comments to Students:
この授業は英語で行われますが、日本語の教材やビデオを使用す
ることがあります。また、フィールド・トリップでは日本語で会話
をする機会もあります。しかし最後のレポートは必ず英語で書かな
ければなりません。日本語と英語、その他の言語でこの授業を楽し
みましょう!
While this class is conducted in English, there will be a broad use of
Japanese language source texts and videos, and Japanese may be used at
times in class and on field trips. However, all main texts are in English.
Translation will be provided during field trips, and the final written report
must be done in English. Whether it be Japanese, English or one of the
many languages of our international students, let's enjoy communicating
together!
Teacher Profile: Jonathan Watts has lived in Indonesia, Thailand and
Japan for the past 20 years involved in NGO/NPO work with Buddhist
based organizations. He is also conducting research and writing two books
at present on 1) death and dying in Buddhism and 2) engaged Buddhist
activities in Japan. Students will have the opportunity to learn from and
meet the many Buddhist priests and social activists in Japan and
elsewhere whom he has come to know over the years.
Method of Evaluation:
There will two important aspects to evaluation:
1) regular participation: attendance, homework reading, discussion, and
participation in class.
2) group project: choose one of the main themes in the class --> attend
a field trip related to that theme --> together in a group help facilitate
class discussion during one class --> submit a final written and/or multimedia report at the end of the semester by each individual student.
for innovative ways to use technology in developing products and services
for aging users. Japans’ society is rapidly aging making it a necessity to
address the special needs and requirements of elderly people in many
areas of everyday life such as Transportation, Communication, Housing or
at Work. The course focuses on the challenges of population aging for the
Japanese society and how technology can be used to promote health and
well-being in older age. Practical examples and discussions will help
students to clarify goals of Gerontechnology and to understand its
potential and feasibility.
Textbooks:
Lesnoff-Caravaglia, G. (2007). Gerontechnology: Growing old in a
technological society. Charles C. Thomas Publisher: Springfield.
Minichiello V. & Coulson, . (2006). Contemporary issues in
gerontechnology: Promoting positive ageing. Routledge: London.
Course Plan:
1. Introduction
2. Population trends in Japan
3. Effects of population aging
4. Age related changes I: cognition, sensory system
5. Age related changes II: language, physiology
6. Accessibility / Universal design for the elderly
7. Robotics and independence for the elderly
8. Mobility and transportation
9. Communication and information technology
10. Housing I
11. Housing II
12. Home and health care
13. Older worker and lifelong productivity
14. Economics and cultural changes of aging
15. Final class
Method of Evaluation:
1. Exam(40%)
2. Presentation(20%)
3. Attendance, Participation(20%)
4. Assignments(20%)
JAPANESE BUDDHISM AND SOCIAL SUFFERING 2credits
(Spring)
日本仏教と現代社会 2 単位(春学期)
Priests and Temples Reviving Human Relationship and Civil Society
Lecturer WATTS, JONATHAN S.
講師 ワッツ, ジョナサン S.
Course Description:
This course will look at Buddhism in Japan in a very different way –
through the actions of Buddhist priests and followers to confront the real
life problems and suffering of people in Japan today. We will look at such
issues as: 1) human rights, sexism, and discrimination, 2) human
relationships (alienation, suicide, and death & dying); 3) economics &
development (social and economic gaps, aging society, community
breakdown and depopulation of the countryside); 4) the environment and
consumption; and 5) politics, war, and peace. The creative solutions some
individual Buddhists are developing in response to these problems mark
an attempt to revive Japanese Buddhism, which is now primarily
associated with funerals and tourism. These efforts are trying to remake
the temple as a center of community in an increasingly alienated society.
This course will use a variety of teaching methods from homework
readings, group processes, in-class videos, guest speakers, and field trips.
This course will attempt to be as interactive as possible, so students
should be ready to reflect on the issues personally as they experience them
as residents of Japan, and to express these reflections not only
intellectually but emotionally as well.
Textbooks:
None; all readings, homework assignments, and other class details with
be available on a class homepage: http://www17.ocn.ne.jp/~ogigaya/keio/
main.html
CHRISTIANITY IN JAPANESE HISTORY 2credits(Fall)
日本キリスト教史 2 単位(秋学期)
A case study of cross-cultural contact
Professor,Faculty of Economics BALLHATCHET, HELEN J.
経済学部教授 ボールハチェット, ヘレン J.
Course Description:
Christianity in Japan presents us with a number of paradoxes. For
example, although the majority of Japanese today choose Christian-style
weddings, the actual number of Christians amounts to less than one or two
per cent of the total population (as opposed to 25 per cent in its close
cultural neighbour, South Korea). This ‘failure’ contrasts with the
relatively greater growth of Christianity in the late sixteenth and early
seventeenth centuries, even though the total number of missionaries was
much smaller and the linguistic and logistical barriers greater. Perhaps the
greatest paradox occurred after Christianity was virtually eliminated
through an increasingly severe campaign of persecution from 1614
onwards. Small groups in isolated communities succeeded in preserving
recognisably Christian beliefs and practices. However, many of these
groups refused to accept the authority of Roman Catholic missionaries
when they returned to Japan in the second half of the nineteenth century.
152
In the course we will consider these and other issues, using a
combination of primary and secondary materials. By studying the
activities and ideas of missionaries, Japanese Christians, and Japanese
who did not become Christian, students will gain general understanding of
the dynamics of cross-cultural contact. They will also learn about the
nature of history through interpreting primary materials and studying
different approaches to the history of Christianity in Japan.
Textbooks:
There will be a selection of assigned readings for each class. They will
be available for downloading from keio.jp, with notes on each reading
available on my web site (http://web.hc.keio.ac.jp/~hjb/). Students will
find it useful to start the course with a basic knowledge of Japanese
history, Japanese religion, and Christianity.
Course Plan:
1. Orientation and overview: Religion and history
2. The view from the present: Religion in Japan and images of
Christianity
3. From Xavier to Hideyoshi (1549-1598): (1) The background and the
initial encounter
4. From Xavier to Hideyoshi (1549-1598): (2) Missionary approaches
to the Japanese
5. From Xavier to Hideyoshi (1549-1598): (3) Japanese approaches to
Christianity
6. Tokugawa Japan (1600-1868): (1) Government policies towards
Christianity
7. Tokugawa Japan (1600-1868): (2) Christianity underground
8. Early Meiji Japan (1868-1888): Christianity and Western civilization
9. From mid-Meiji to the end of World War II (1889-1945): (1)
Christianity and the dilemma of patriotism
10. From mid-Meiji to the end of World War II (1889-1945): (2)
Christianity in a Japanese context
11. The second half of the twentieth century: (1) Christianity and
Japanese democracy
12. The second half of the twentieth century: (2) Christianity in a
Japanese context
13. Student presentations
14. Concluding remarks and class discussion: Religion and history
revisited
15. Feedback regarding term papers
Lecturer's Comments to Students:
I hope to attract students from a variety of backgrounds. This is because
the course will gain from the combined viewpoints of people from areas
which have sent Christianity missionaries to Japan, such as Portugal and
the United States, and of people from areas which have played host to
Christian missionaries, both in Asia (including Japan itself) and elsewhere.
I will expect students to attend all classes, on time, to do the assigned
readings, and to participate in class discussions. However, if the end-ofterm paper and presentation are of a poor quality (for example if they are
plagiarised or depend on non-academic sources), students will fail the
course even if they have fulfilled these minimum requirements.
Sessions will be organized into a combination of formal lectures and
interactive seminars.
Method of Evaluation:
1. Oral presentation (20%)
2. Reports (At least one long paper)(65%)
3. Attendance and Participation (15%)
Questions/Comments:
Students wishing to ask a question or arrange an appointment should
talk to me before or after classes, or send an e-mail. My e-mail address is
given on my web site (http://web.hc.keio.ac.jp/~hjb/).
JAPANESE DIPLOMACY IN THE MEIJI ERA 2credits(Fall)
政策決定、歴史的記憶、人種から見る明治期日本外交
2 単位(秋学期)
JAPANESE DIPLOMACY IN THE MEIJI ERA: Decision-making,
historical memory and race
Lecturer IIKURA, AKIRA
講師 飯倉 章
153
諸 研 究 所 Course Description:
This course aims to examine Japanese diplomacy in the Meiji era from
diverse angles and provide students with some new perspectives on the
historical events in the period such as the Sino-Japanese War, the triple
intervention, the Boxer Rebellion, the Anglo-Japanese alliance, and the
Russo-Japanese War. Students will gain an understanding of Japanese
diplomacy in the Meiji era and learn how to analyze historical events
through decision-making, historical memory, and the concept of race.
Textbooks:
No textbook will be used. Reading assignments will be given in each
class in conjunction with the lectures.
Reference Books:
Tsuzuki, Chushichi. The Pursuit of Power in Modern Japan 1825-1995.
Oxford: Oxford University Press, 2000. Other appropriate readings will be suggested in conjunction with the
lectures.
Course Plan:
1. Introduction to the course and decision-makers in the Meiji era
2. The opening of Japan: Perry’s visits and the foreign bombardments
3. The Meiji Restoration: The Emperor Meiji and Iwakura Tomomi
4. The Emperor system in Japan and the history of Japanese foreign
relations
5. Border demarcation and the Korean question: Fukuzawa-sensei’s
‘On De-Asianization’
6. The Meiji Constitution and the road to the first Sino-Japanese war
7. The origins of the first Sino-Japanese war: Mutsu Munemitsu, Ito
Hirobumi and the Emperor Meiji
8. The First Sino-Japanese war as seen in movies, TV dramas, comics,
cartoons and caricatures
9. The trauma of the Triple Intervention and the Yellow Peril idea
10. The Boxer Rebellion and the role of Japan
11. The Anglo-Japanese alliance and the question of race
12. The origins of the Russo-Japanese war
13. The Russo-Japanese war as seen through cartoons and caricatures
14. The Russo-Japanese war as an icon in historical memory: TV
dramas and movies
15. Excursion to a historical site and/or a museum(on Saturday or
Sunday)
Lecturer's Comments to Students:
The lecturer will illustrate the lecture by using comics, cartoons,
pictures, TV programs and movies. The NHK special drama program
"Sakanoue no Kumo" ( 坂 の 上 の 雲 ) will be sometimes shown in
conjunction with the lectures.
Method of Evaluation:
Attendance and Class Participation (20%)
Quizzes (20%) to test your knowledge on the topics which have already
been taught (several times)
Essays (60%)
--- Essay No. 1 (20%): A short review essay (3 pages) on one of the
delivered reading assignments.
--- Essay No. 2 (40%): A final essay (from 7 to 10 pages) on Japanese
Diplomacy in the Meiji era. Choose at least one of the designated
questions on which you will write the paper. It is needed for students to
include their opinion/criticism on what I talked about in the lecture and/or
to refer to my opinion on these topics.
which is a solid work of scholarship that is also highly readable and even
entertaining in the drama of its story.
Textbooks:
John W. Dower, “Embracing Defeat: Japan in the Wake of World War
II.” New York: W. W. Norton & Company Inc. 1999.
Reference Books:
John W. Dower, “War without Mercy: Race and Power in the Pacific
War.” New York: Pantheon Books, 1993.
Course Plan:
1. Overview of course.
2. Japanese life immediately after surrender. Economic misery.
Displaced persons. Treatment of veterans. Reading: textbook chapter 1,
“Shattered Lives.”
3. Democratization and the American imposition of reforms as
"revolution from above.” Demilitarization. Reading: textbook chapter 2,
“Gifts from Heaven.”
4. Suffering in the immediate post-war period. Hunger and
psychological pain. The difficulties of life reflected in children’s games.
Inflation. Reading: textbook chapter 3, “Kyodatsu: Exhaustion and
Despair.”
5. The occupiers: Gen. Douglas MacArthur and the new American
rulers. Competing analyses of Japan and the Japanese among the
Americans. Reading: textbook chapter 6, “Neocolonial Revolution.” (We
will cover all chapters in the textbook but some of them will be out of
order.)
6. The Japanese response to American initiatives. Japanese leftist
activism and the American shift to conservative policies. Attitudes toward
MacArthur. Remorseful intellectuals. Impact of the Cold War. Reading:
textbook chapters 7 and 8, “Embracing Revolution” and “Making
Revolution.”
7. The role of Emperor Hirohito in the early post-war period and
MacArthur’s use of him to achieve American goals. Reading: textbook
chapter 9, “Imperial Democracy: Driving the Wedge.”
8. The remaking of Emperor Hirohito’s image. Reading: textbook
chapters 10 and 11, "Imperial Democracy: Descending Partway from
Heaven” and “Imperial Democracy: Evading Responsibility.”
9. The creation of Japan’s new constitution. Diverging attitudes of the
Japanese public and the country’s political elite. American drafting of the
constitution. Reading: textbook chapter 12, “Constitutional Democracy:
GHQ Writes a New National Charter.”
10. The new constitution’s adoption by the Japanese parliament.
Reading: textbook chapter 13, "Constitutional Democracy: Japanizing the
American Draft.”
11. The Tokyo war-crimes trial. Japanese efforts to come to terms with
the war. Reading: textbook chapters 15 and 16, “Victor’s Justice, Loser’s
Justice” and “What Do You Tell the Dead When You Lose?”
12. Social problems early in the U.S. occupation. Black markets,
prostitution and “kasutori” culture. Reading: textbook chapter 4,
“Cultures of Defeat.”
13. Media, literature and language as Japan adjusts to post-war change.
Reading: chapter 5, “Bridges of Language.”
14. The limits of American-dominated democracy. Impermissible
discourse. Curbing the political left. Reading: chapter 14, “Censored
Democracy: Policing the New Taboos.”
15. Economic recovery, the foundations of a prosperous Japan and the
end of occupation. Planning a cutting-edge economy. Reading: Ch. 17 and
Epilogue, “Engineering Growth” and “Legacies/Fantasies/Dreams.”
Lecturer's Comments to Students:
Today’s Japan cannot be understood without some knowledge of the
interplay between U.S. occupation forces, the Japanese government, and
the Japanese people in the early post-war years. The history of this period
makes an extraordinary story. Students will be encouraged to speak out in
class and express their opinions about these exceptional events.
Method of Evaluation:
Two essays: 35% each
Attendance and participation: 30%
MODERN HISTORY OF DIPLOMATIC AND CULTURAL
RELATIONS BETWEEN JAPAN AND THE WORLD 2credits
(Spring)
近代日本の対外交流史 2 単位(春学期)
Professor,Faculty of Law OHTA, AKIKO
法学部教授 太田 昭子
Course Description:
The course aims to provide an introductory and comprehensive view of
the history of diplomatic and cultural relations between Japan and the
World in the latter half of the nineteenth century and the beginning of the
twentieth century. A basic knowledge of Japanese history is desirable, but
no previous knowledge of this particular subject will be assumed. A small
amount of reading will be expected each week.
Students are expected to make a short report on a research project of
their own choosing and hand in a term paper of about 3,000 words (at
least five pages, A4, double space) in July, and take the final examination.
Reference Books:
A book list will be provided in class.
Course Plan:
Basic Guideline
1. General Guidance Lecture
2. Japan and the World before the Opening of Japan
3. The Opening of Japan and international society in the 1850s and 60s
4. The First Treaty with the West: Lecture
5. The Analysis of the US-Japan Treaty of Peace and Amity:
Presentation and Discussion
6. Subsequent treaties with the West: Lecture
7. Japanese Visits Abroad and their influence on Japan in the 1860s
8. The Changing Attitudes of Japan in the Bakumatsu and early Meiji
Era
9. Western perception of Japan in the mid-nineteenth century
10. The Iwakura Mission (1): Background Lecture and Mini
presentation
11. The Iwakura Mission (2): Mini presentation to be included
12. Japan and the World in the 1870s~1900(1):Lecture
13. Japan and the World in the 1870s ~ 1900(2):Presentation &
Discussion
14. Japan and the World (1900 ~ 1930s):Lecture, Presentation &
Discussion
15. Round-up Lecture to be followed by the End of the term
Examination / term paper to be handed in by the end of this class.
A few adjustments may be made depending on the size of the class.
Method of Evaluation:
Grading Methods:
1. Exam(End of the term examination: details to be announced during
class.)
2. Reports(Term paper: details to be announced during class.)
3. Attendance & Class Participation (Attendance and participation in
discussion are both essential. A mini-presentation is desirable yet not
compulsory.)
JAPAN'S POSTWAR RESURGENCE 2credits(Fall)
戦後日本の再生 2 単位(秋学期)
The U.S. Occupation and its Legacy
講師
Lecturer HOLLEY, DAVID R.
ホーリー, デイヴィッド R.
Course Description:
This course will examine the foundations of today’s Japan that were
established during the U.S. occupation, with its early left-leaning idealism
and subsequent shift to conservatism. The class will examine what life
was like for Japanese in the early post-war years, the nature of the U.S.
occupation, the relationship between Gen. Douglas MacArthur and
Emperor Hirohito, the creation of Japan’s constitution and other issues
that still affect Japan today. We will use as a textbook the Pulitzer Prizewinning book, “Embracing Defeat: Japan in the Wake of World War II,”
154
8. Discussion of Internet journalism. In-class exercise writing an article
about Internet journalism based on material presented by the instructor.
9. In-class exercise writing a feature news story based on a mock news
conference presented either by students or by the instructor. Discussion of
story ideas for students’ third homework assignment.
10. Discussion of how the move of news reporting and advertising to
the Internet affects the economics of traditional media companies.
Discussion of journalistic ethics and how Internet journalism impacts
ethical questions such as the degree of certainty journalists should have
about the accuracy of material before it is presented to the public. In-class
exercise writing a feature article concerning Japan’s economy.
11. Discussion of job opportunities in journalism. In-class exercise
writing a hard-news article about Japanese business.
12. Discussion of why understanding journalism and the pressures that
reporters face is valuable for non-journalists. In-class exercise of
copyediting. Discussion of story ideas for students’ final homework
assignment.
13. In-class exercise writing a hard-news article based on a mock news
conference presented by the instructor.
14. Analysis of a foreign newspaper’s feature article about Japanese
fine arts or traditional culture. In-class exercise of organizing and writing
a feature story about Japanese culture using material presented by the
instructor.
15. General review and discussion of themes covered in the course.
Presentations by students about their future academic, personal or
professional plans and goals.
Lecturer's Comments to Students:
Being in this class will be a bit like being a new employee of “The
Japan Times” or some other English-language newspaper in Japan. The
class and the homework should be fun and you should try to enjoy it. This
is a good course for students who enjoy meeting new people or who
would like to become more confident approaching and talking to strangers.
Method of Evaluation:
Four articles written as homework: 20% each
Attendance and participation: 20%
JOURNALISM IN JAPAN 2credits(Spring)
日本のジャーナリズム 2 単位(春学期)
Reporting, Writing and Analysis of the Media
Lecturer HOLLEY, DAVID R.
講師 ホーリー, デイヴィッド R.
Course Description:
This course will examine the nature of journalism in Japan and provide
a hands-on introduction to reporting and writing about Japan in English.
Students will learn to write both feature and hard-news stories about
Japanese society, culture, politics and economics. The course will
examine various types of English-language journalism about Japan, both
as models for student writing and as subjects for critiques. Students will
not be required to read Japanese-language articles but the course will
include discussion of how Japanese-language journalism is conducted.
Class lectures will include such topics as Japan’s “kisha club” (reporters’
club) system; the differences and similarities among major Japaneselanguage dailies and how they compare to weekly magazines; the Englishlanguage press in Japan; major English-language wire services in Japan;
the role of the Internet in Japanese and global journalism, and the
changing economics of Japanese and global media. Class activities will
probably include visits to one or two of the major English-language wire
services in Tokyo. The course will also examine journalism job
possibilities in Japan or overseas and discuss why non-journalists can
benefit from understanding of how journalists work. As a key part of the
course, students will do homework assignments that require interviewing
people (either in English or in Japanese is OK) and using that material to
write feature articles about Japan. The homework articles not only will be
graded but also edited by the instructor as a key part of the learning
process. In-class exercises will not be graded, but are intended purely as
study activities.
Textbooks:
Reading materials will be distributed in class.
Course Plan:
1. Overview of the course. Introduction of journalistic basics: the
difference between feature and hard-news stories; accuracy; attribution;
quotes; leads and kickers. In-class exercise of students interviewing other
students and writing an article based on the interview.
2. Analysis of a foreign newspaper’s feature article about Japanese
society. In-class exercise of organizing and writing a feature story using
material presented by the instructor that is taken out of order from another
English-language feature about Japanese society. Discussion of story
ideas for students’ first homework assignment.
3. Discussion of the advantages and disadvantages of Japan’s “kisha
club” system. Analysis of a foreign newspaper’s hard-news article
concerning Japanese society. In-class exercise of organizing and writing a
hard-news story using material presented by the instructor.
4. Discussion of Japanese print media: the major daily newspapers,
weekly magazines, other publications. Discussion of journalistic ethics. Inclass exercise of copyediting.
5. In-class exercise of organizing and writing a feature story using
material presented by the instructor that is taken out of order from an
English-language feature about Japanese society.
6. Discussion of Japanese television journalism. Analysis of a foreign
newspaper’s feature article about Japanese politics. In-class exercise of
organizing and writing a feature story on politics using material presented
by the instructor. Discussion of story ideas for students’ second
homework assignment.
7. Discussion of the English-language press in Japan, including
newspapers such as “The Japan Times”and “Yomiuri Daily,” and the
work of English-language wire services or foreign newspaper and
magazine bureaus in Tokyo. Analysis of a foreign newspaper’s hard-news
article about Japanese politics. In-class exercise of organizing and writing
a hard-news story about politics using material presented by the instructor.
JAPAN IN THE FOREIGN IMAGINATION 2credits(Spring)
英国と米国のマスコミに描かれた日本 2 単位(春学期)
Lecturer KINMONTH, EARL H.
講師 キンモンス, アール H.
155
諸 研 究 所 Course Description:
This course examines foreign (primarily Anglo-American) views of
Japan, both contemporary and historical. Knowing the common and often
highly distorted images of Japan and the Japanese, both positive and
negative, presented in foreign mass media and popular culture is
important to both Japanese and foreign students. These images have been
and continue to be significant in Japan's diplomatic and economic
relations with other countries. Moreover, the mechanisms that distort the
foreign view of Japan also work to distort the Japanese view of foreign
countries. Teaching students how to recognize distorted images of foreign
countries and peoples is a major goal of this course.
Lectures are supplemented by video and audio materials in addition to
examples drawn from relevant foreign journalism about Japan.
Textbooks:
No textbook is used. Examples of foreign writing and foreign
broadcasts pertaining to Japan will be made available via the web site for
the course maintained by the instructor. Significant writing pertaining to
each topic will be introduced and discussed in the lectures.
Reference Books:
Buruma, Ian Inventing Japan: 1853-1964 (Random House, 2004)
Hammond, Phil Cultural Difference, Media Memories: Anglo-Japanese
Images of Japan (Cassell, 1997)
Johnson, Sheila K. The Japanese Through American Eyes (Stanford
University Press, 1988)
Schodt, Frederk L. America and the Four Japans (Stone Bridge Press,
1994)
7 Japan's no longer bulging middle – class and ideology in postwar
Japan
8 Labor pains – where have all the babies gone?
9 The examination hell frozen over – demographic change and college
education in postwar Japan
10 Still more labor pains – where have all the good jobs gone?
11 Foreign Japan – immigrant labor and international marriage
12 Farming Japan – where have all the farmers gone?
13 Feminine Japan – three steps behind or stepping out?
14 Electronic Japan - Electronics, IT, and social change in Japan
15 Robotic Japan - Robots in the workplace, robots in the imagination
Lecturer's Comments to Students:
The lectures will often contain material not in the readings; attendance
is important.
Method of Evaluation:
1. Essay examination at the end of the term(50%)
2. Report on a subject chosen by the student(50%)
The weighting of the examination and short paper may be adjusted to
suit student needs, especially in the case of foreign students and those
engaged in job seeking.
Wilkinson, Endymion Japan Versus the West: Image and Reality
(Penguin, 1981)
Zipangu Japan Made in U.S.A. (Zipangu, 1998)
Course Plan:
1 Japan? Who's Japan? When? Where?
2 Cool Japan (1) - Japanese Pop Culture in Europe
3 Cool Japan (2) - Japanese Pop Culture in America
4 Cruel Japan (1) - The Legacy of War in America and Europe
5 Cruel Japan (2) - The Legacy of War in Asia
6 Sick Japan - Japanese Social Problems Seen from Afar
7 Bizarre Japan - The Extraordinary Made Ordinary
8 Concrete Japan - The Japanese Natural Environment
9 Gung Ho Japan - Japan as Number One
10 Frightening Japan -The Rising Sun Threatens America
11 Sexy Japan – Pink and Kink and in Japan
12 Disappearing Japan - The Baby Bust
13 Cramming Japan – The Examination Hell
14 Xenophobic Japan – The Hard Lot of Foreigners in Japan
15 Japan in the Japanese Imagination
Lecturer's Comments to Students:
Students are encouraged to collect and present examples of mistaken,
perverse, or distorted images of Japan found in foreign media as well as
similar images of Japan or foreign countries found in the Japanese media.
Method of Evaluation:
Students will be expected to write one short paper on some aspect the
foreign image of Japan or the Japanese image of something foreign. There
will be a final examination for the course based on the lectures. In
principle the paper (report) and final examination are each weighted fifty
(50) percent but in the case of students who miss lectures because of job
hunting or those with special language problems, a different weighting
may be agreed upon in consultation with the instructor. The examination
will be based on the lectures, video materials, and handouts. Students will
be free to consult their notes or copies of the handouts during the
examination. Electronic and paper dictionaries are also permitted.
IN SEARCH OF NEW CIVIC SOCIETIES 2credits(Spring)
新市民社会論 2 単位(春学期)
Civic Engagement and the Power of Citizen Based Organizations
Lecturer BOCKMANN, DAVE
講師 ボックマン, デイブ
Course Description:
“Civic Engagement” often used interchangeably with “Civil Society”
refers to the participation of individuals and voluntary organizations
(NGOs & NPOs) in the political and public sectors, including
governmental decision-making. In this sense, civil society is well
established in the U.S., less so in Japan. We will find out why.
In this course we will examine civic engagement from several
perspectives, globally and locally. We will examine civic engagement in
the U.S. and Asia, where the focus will be on Japan, India and China. We
will see how the struggles by minorities, women and the poor for equal
rights alters the relationships of power and how environmental
organizations are playing a leading role in the efforts to stop global
warming.
Textbooks:
There is no textbook for this course, however, the reference books
below will be used
Reference Books:
Civic Engagement in the U.S.
Alexis de Tocqueville, 1993, Democracy in America, Penguin Classics
Krezmann & MacKnight, 1993, Building Communities from the Inside
Out. Northwestern Univ. Press
Diers, J. 2004, Neighborhood Power: Building Community the Seattle
Way. Univ. of Washington Press
Civic Engagement General:
Putnam, R. 1993 Making Democracy Work: Civic Traditions in
Modern Italy. Princeton Univ. Press
Civic Engagement in Japan:
Kingston, J. 1998 Japan’s Quiet Transformations. Routledge
Yamamoto T., et al. 1999 Deciding the Public Good: Governance and
Civil Society in Japan. Japan Center for International Exchange
Pekkanen, R. 2006 Japan’s Dual Civil Society: Members without
Advocates. Stanford Univ. Press
Course Plan:
1. Introduction: The Battle of Seattle, the WTO, and the Meaning of
Civil Society
2.“Dead White Men”: The Historical Roots of Civil Society
3. Citizenship and Public Works
4. Case Study: Community Development in a Seattle Neighborhood
5. Community Organizing: How mass based organizations are built from
the ground up
6. Chonaikai – Japanese Neighborhood Associations
7. Volunteering, Charitable Giving and Civil Society in Japan
A SOCIAL HISTORY OF POST-WAR JAPAN 2credits(Fall)
戦後日本の社会史 2 単位(秋学期)
Lecturer KINMONTH, EARL H.
講師 キンモンス, アール H.
Course Description:
More than a half-century has elapsed since the end of the Pacific War.
For most university students, this war is part of a distant past and
references to prewar and postwar carry no special significance. In
contrast, for those old enough to have experienced the Pacific War or its
immediate aftermath, the terms prewar and postwar are very evocative
and are part of the historical consciousness of many Japanese. This course
attempts to answer three basic questions: 1) why is a distinction made
between prewar and postwar Japan; 2) how was Japan changed by the
Pacific War; 3) what has changed in the fifty-plus years the end of the war.
The course also deals with the issue of inaccurate, distorted, and
sometimes completely unfounded reporting on social issues and patterns
in both foreign and domestic news media.
Textbooks:
There is no text book as such. Appropriate readings will be introduced
in the lectures and made available through the web site maintained by the
instructor.
Reference Books:
SUGIMOTO Yoshio, An Introduction to Japanese Society
(Cambridge University Press, 2002). Other items will be introduced in
lecture. ISBN: 9780521529259
Course Plan:
1 Introduction to the course – themes and issues
2 The uniquely unique Japanese (1) – from the outside looking in
3 The uniquely unique Japanese (2) – from the inside looking out
4 Postwar recovery – Japan during the reign of Douglas MacArthur
5 Income doubling and then some – social change on the road to
becoming an economic super power
6 The 1980s bubble and its bust – one lost decade going on two
156
7. Japan’s Urban Poor
8. Nikkeijin; Japan's immigrant population
9. Untouchable communities outside of Japan (1): Europe
10. Untouchabile communities outside of Japan (2): Asia
11. India’s Ex-Untouchables and Their Histories(1)
12. Community Development among the Slum Dwellers: Self-Help
Groups and NGOs: Japan and India
13. Indian Women and Untouchability: The Pure and the Impure
14. Social Change Movement in India and Japan(1)
15: Social Change Movement in India and Japan(2)
Lecturer's Comments to Students:
In the first class, you will be given a password to have access to my
online studies course. This will give access to online reading references,
reading materials, PPTs used in the class etc. And you will be asked to
write comments directly online after each class. This will be considered as
part of class evaluation. Term paper should also be submitted to this
online site.
the site: http://development.b1b2.org/moodle/
Password : shall be informed in the class.
Method of Evaluation:
Attendance & Class participation (including your comments given
online ): 35%
term paper: 65 %
8. The State and Civil Society: Why have strong civil society networks
and mass-based organizations grown in the U.S. and not in Japan?
9. Civil Society in India
10. Civil Society in China
11. The “growing” NPO movement in Japan
12. Bowling Alone: Social Capital and Civil Society
13. Globalization and Civil Society
14. Civil Society and Democracy
15. Wrap-up Session
Lecturer's Comments to Students:
You will be asked to write an academic paper about one of the topics or
one of the historical figures covered by this course. A draft paper must be
submitted by week seven; the final paper is due by week 14. You may
also be asked to periodically submit a one paragraph summary of the
classroom discussion/lecture.
Method of Evaluation:
1. Exam
2. Reports (60%)
3. Attendance, Participation(40%)
4. Other
COMMUNITY DEVELOPMENT AMONG JAPAN'S
DEPRESSED MINORITIES 2credits(Spring)
日本におけるマイノリティとコミュニティ開発:比較文化の視点
から 2 単位(春学期)
GENDER, RELIGION, AND MINORITIES IN MODERN JAPAN :
A COMPARATIVE CULTURAL STUDY BETWEEN JAPAN
AND INDIA 2credits(Fall)
近代日本におけるジェンダー、宗教、マイノリティ:日印比較文
化の視点から 2 単位(秋学期)
Cross-cultural Studies between Japan and India
Lecturer NISHIMURA, YUKO
講師 西村 祐子
Course Description:
This course intends to give a comparative cross cultural analysis
between two prominent countries in Asia: Japan and India. Studying
societies from the grassroots level at the bottom of social strata, students
are required to analyze the relationship between the socio-cultural stigmas
and politico-economic power hierarchies. Students will learn not only
the problems, but also the transformations of these communities in the
21st century. What are the changes and how are these changes taking
place? The first six classes will discuss issues related to Japan’s ExUntouchables (Burakumin), the urban poor (the homeless, internet café
refugees, flophouse district residents, ethnic minorities such as resident
Koreans, the Ainus, Okinawans and the recent immigrant minorities from
overseas. The second component of the course will discuss India’s
depressed minorities particularly the Ex-Untouchables and the Excriminal tribes, women, slum dwellers and the poor in rural areas. What
are the problems surrounding them and how are these issues being dealt
with by the government and NGOs? What are the keys to solve the
problem? This course intends to provide students with a socio-cultural
understanding necessary to understand social change in societies.
Textbooks:
Japan's Minorities: The Illusion of Homogeneity, ed. by M. Weiner,
Routledge, ISBN0415130085
Civic Engagement in Contemporary Japan: Established and Emerging
Repertoires, eds. by Henk Vinken, Yuko Nishimura et. al.,
Springer1441915036
Reference Books:
Karner, C. Ethnicity and Everytay Life, Routledge, 2006.
Edward, L. In Spite of The Gods. Abacus, 2006.
Pekkanen, R. Japan's dual civil society: members without advocates,
Stanford Univerity Press, 2000.
Course Plan:
1. Japan’s Depressed Minorities : An Overview
2. Japan’s Ex-Untouchables
3. Community Development among the Ex-Untouchables before and
after the World War II
4. Japan’s Minorities(1): Ainus, Okinawans, resident Koreans, and
migrant workers.
5. Japan’s Minorities(2): Ainus, Okinawans, resident Koreans, and
migrant workers.
6. Japan's Flophouse (doya-gai) Neighborhoods
A comparative cultural study between Japan and India
Lecturer NISHIMURA, YUKO
講師 西村 祐子
157
諸 研 究 所 Course Description:
Comparing Japan and India, this course studies views from
marginalized people in both countries. Students who have not studied
about Indian society are also welcome. Class, caste, and gender are used
as key elements to understand globalizing Indian society which are deeply
connected to religion and politics. We will also study gender relations in
Japan comparing it with India. Key issues such as India's Dalits (the exUntouchables),women and religion, religion and politics, disparity
between urban and rural areas will be discussed in both countries. In the
final lecture, we will focus on modernity and minority issues in Asia.
Textbooks:
Reading materials will be given via online studies site.
Reference Books:
Das Guruchan 2004 India Unbound, Penguin Books.
Harriso J. & Corbridge S. 2003 Reinventing India, Oxford Univ. Press.
Shmuel N. Eisenstadt 1996 Japanese civilization: a comparative view,
Univ. of Chicago Press.
Vinken & Nishimura et. al. 2010 Civic Engagement in Contemporary
Japan, Springer.
Course Plan:
1. India's Diasporas and Gender
2. India's Diasporas and Family
3. Japan's Minorities in pre-Modern History
4. Japan's Minorities in Modern History
5. India and its Minorities(1)
6. India and its Minorities(2)
7. Class, Gender, and Untouchability in Japan
8. India and Its Post-colonial Reservation Policies
9. Who are Burakumins in Japan?
10. Caste, Kinship, and Gender in India
11. Gender and Marriage Market in Japan
12. Gender and Class in Japan
13. Dowry and Marriage Market in India
14. Religion, Politics, and Globalization in India
15. Epilogue: Japan and India in Globalizing World
Lecturer's Comments to Students:
I use audio-visual materials in almost every class (DVDs, PPTs,
internet sites). You will be given a password to my online study course in
the first class which will give you access to rescind materials, my class
PPT presentations etc. You must also write comments directly on the site
after each class. Websie: http://development.b1b2.org/moodle/
password will be given in the class.
Method of Evaluation:
Attendance + Online comments : 35 %
Term paper: 65 %
international students’ on-going intercultural communication both by
increasing self-awareness of how their respective cultures affect their
communication patterns and by arranging them to learn to work together
successfully on group projects which will serve as testing grounds for
their intercultural communication.
Textbooks:
No designated textbook and handouts will be distributed.
Reference Books:
Japanese culture and behavior: selected readings by Takie Lebra &
William Lebra
Japanese patterns of behavior by Takie Sugiyama Leba
An introduction to intercultural communication by John C. Condon &
Fathi Yousef
Intercultural communication :a reader (6th edition) by L.A.Samovar &
R.E.Peter
Course Plan:
1. Orientation: what is intercultural communication?
2. The impact of globalization for Japanese from intercultural
communication perspective
3. Conformity pressure vs. individualism in Japanese culture and its
implications for Japanese
communication styles
4. What puzzles you about Japanese culture and society ? Orientation to
Group Projects
5. Understanding Japanese culture through examining mother-child
relationship pictures and how to have good intercultural communication in
class
6. Culture as mental software, functions of culture, and communication
7. ‘Amae’ psychology: prototype and definition of ‘Amae’
The
formation of group projects
8. How ‘Amae’ psychology gets translated into Japanese communication
patterns?
9. How to overcome difficulties in intercultural communication:
attribution and empathy
10. Progress report on the group project presentation
11. The Concept of ‘Sunao’ and its implications for Japanese
communication styles?
12. Comparing concepts of self between individualistic cultures and
collectivistic cultures and its implications for intercultural communication
between the two
13. Group project presentation 1
14. Group project presentation 2
15. Wrap-up session: Reflection and thinking beyond class for our
intercultural communication
Lecturer's Comments to Students:
You are strongly encouraged to do risk-taking by sharing your opinions
and feelings. Thus contributing to class by active participation in
pairwork, group work and class discussion is a must, as the instructor
believes that students learn a great deal from their classmates. As group
projects require your time and energy, your commitment to your group
project is essential take so much time and energy in and outside of class,
students’ commitment to this class is essential. You will never fail to
learn a great deal from this exciting intercultural learning experience.
Method of Evaluation:
To be based on the combination of reports including a final term paper,
attendance, class participation, and final group project presentation.
Questions/Comments:
You are welcome to ask questions or to consult with the instructor in
person during the office hour (to be announced at the first session) or
through (to be announced at the first session.)
MULTIETHNIC JAPAN 2credits(Fall)
多民族社会としての日本 2 単位(秋学期)
Associate Professor,Faculty of Economics
KASHIWAZAKI, CHIKAKO
柏崎 千佳子
経済学部准教授
Course Description:
This course introduces students to 'multiethnic Japan'. Although
Japanese society is often portrayed as ethnically homogeneous, its
members include diverse groups of people such as the Ainu, Okinawans,
zainichi Koreans, and various 'newcomer' immigrants. In this course,
students will learn about minority groups in Japan and their relations with
the majority 'Japanese' population. The goal of this course is to acquire
basic knowledge and analytic tools to discuss issues concerning ethnic
relations in Japan and elsewhere.
Textbooks:
Reading materials consist of excerpts from a variety of sources and will
be provided by the instructor.
Course Plan:
1. Introduction to the course
2. Is Japan ethnically/culturally homogeneous?
3. Theories of ethnic relations
4. Zainichi Koreans: past and present
5. Zainichi Koreans: identity formation
6. The Chinese: old-timers and newcomers
7. Visa overstayers and their families
8. Nikkei South Americans
9. Minority women
10. People from buraku
11. The Ainu
12. Okinawans/Ryukyuans
13. Presentations on the research project
14. Ethnic diversity and social integration
15. Conclusion: rethinking Japanese society
Lecturer's Comments to Students:
The class is conducted entirely in English. Much of classroom activity
is devoted to oral presentations and discussion. Students are expected to
read the assigned materials beforehand and to participate actively in the
class.
Method of Evaluation:
Evaluation will be based on participation in classroom discussion
(20%), a group presentation (15%), a mid-term essay of 400+ words
(15%), a term paper of 1,800+ words (35%), and other reading/writing
assignments (15%).
INTERCULTURAL COMMUNICATION 1 2credits(Spring)
異文化コミュニケ-ション1 2 単位(春学期)
Seen from Japanese communication patterns
Lecturer TEZUKA, CHIZUKO
講師 手塚 千鶴子
Course Description:
This course has three interrelated purposes. The first is to help students
learn some essential elements of Japanese psychology and culture, and
their implications for communication patterns of Japanese people both
among themselves and in intercultural settings. The second is to help
students to examine both difficulties/challenges and excitements/joys of
intercultural communication by learning key concepts and issues of
intercultural communication. The third is to facilitate both Japanese and
158
Questions/Comments:
Contact address and office hour to be announced in the first
(orientation) session.
JAPANESE PERCEPTION OF THE ATOMIC BOMBING
2credits(Fall)
日本人は原爆をどううけとめてきたか 2 単位(秋学期)
in pursuit of a constructive dialogue
JAPANESE PSYCHOLOGY IN CONTEMPORARY JAPAN(1)
2credits(Fall)
日本人の心理学(1) 2 単位(秋学期)
Lecturer TEZUKA, CHIZUKO
講師 手塚 千鶴子
Course Description:
This course has two objectives. The first goal is to give students an
overview of the distinctive features of Japanese perception/memories of
the atomic bombing embedded within a larger context of Japanese
memories of the World War II mainly through such diverse resources as
hibakusha cinemas, the atomic bombing literature, testimonies of ordinary
hibakusha and the debate over the central cenotaph of Peace Memorial
Park. In doing so, the American counterpart will be also presented. The
second objective is to encourage students to explore ways to develop a
constructive dialogue between Japan and U.S.A. and other countries from
intercultural communication perspectives after discussing the cases of
similar efforts in the recent past.
Textbooks:
no text book and nesseary materials to be distributed in class.
Reference Books:
Living with the bomb: American and Japanese cultural conflicts in the
nuclear age,
edited by Laura Hein and Mark, Selden, M.E.Sharp, 1997.
Embracing defeat: Japan in the wake of World War II by John W.
Dower, W.W.Norton, 1999.
Japan in war and peace: selected essays by John Dower, The New York
Press, 1993.
Course Plan:
1. Orientation
2. A new trend in discussing the atomic bombing issues through the
recent documentary films from a global perspective
3. The Enola Gay exhibit controversy
4. Tragic and triumphal narratives of the atomic bombing and the World
War II in Japan and the U.S.A.
5. Japanese perception of the atomic bombing seen through the hibakusha
cinemas
6. Japanese perception of the atomic bombing seen through Japanese
literature and the cartoon serial of Baerfoot Gen
7. How ordinary hibakusha citizens of Hiroshima and Nagasaki
remember and narrate their experiences
8. The debate over the central cenotaph in front of the Peace Memorial
Park in Hiroshima
9. The making of an official narrative of the atomic bombing and the
Stimson article of Harpers’ in 1947
10. Information control over the Manhattan Project and the effects of the
atomic
bombing in U.S.A.
11. Relative silence and lack of anger on the part of the Japanese about
the atomic bombing: censorship and cultural/social factors
12. Revisiting the Enola Gay exhibit controversy: why the planned exhibit
containing the victims’ perspective was cancelled?
13. Pursuing a constructive dialogue about the bombing through the
exhibition of Hiroshima Murals in China and U.S.A.: a case of
intercultural dialogue of Toshi Maruki
14. Pursuing a constructive dialogue about the bombing in 1990’s:
multinational recitation play,Tombo ga Kieta Hi,(The Day the Dragonfly
Disappeared) in Japan and American children’s Peace Project in
Albercurkee
15. Wrap-up session: what can we do to have a constructive dialogue in
the globalizing world when President Obama envisions nuclear-free world
Lecturer's Comments to Students:
Please participate in discussion actively, sharing your opinions openly
so that we will learn from each other across cultural borders.
Method of Evaluation:
Grading will be based on attendance, participation in class discussion,
homework and final term paper.
Conflict Management
Lecturer TEZUKA, CHIZUKO
講師 手塚 千鶴子
159
諸 研 究 所 Course Description:
This course is designed to explore how Japanese manage interpersonal
conflict both among themselves as well as in interaction with foreigners,
and its implications for Japanese society which is becoming more
multicultural in this accelerated globalization age. Though a Western
notion of conflict claims that conflict is inevitable yet not necessarily bad,
the Japanese society has been described to believe in its self image as a
conflict-free society and to abhor and avoid interpersonal conflicts at any
cost. With this apparent contrast in mind, students will learn
characteristics of Japanese conflict management strategies, their cultural
and social psychological background, and the challenges for both
Japanese and foreigners in trying to creatively deal with intercultural
conflicts. And students will be asked to take some psychological measures
related to conflict/anger and drawing/collage work for self-reflection..
Textbooks:
No designated textbook and handouts will be distributed.
Reference Books:
Conflict in Japan edited by Ellis Krauss, Thomas Rohren, and Patricia
G.Steinhoff, University of Hawaii Press, 1990.
Japanese Culture and Society: model of interpretation edited by Kreiner
and Olscheleger, Monographien 12, Deutschen Institute fur
Japanstudien der Philipp-Franz-von-Siebold-Stiftung, 1996.
Das Wesen von Naikan: the essence of NAIKAN 内観の本質edited by
Prof. Akira Ishii/Shaku Yoko Joseh Hartl (Hrsg.), altes Wissen, neue
Wege, 2000. (a book in German, English and Japanese)
Course Plan:
1. Orientation
2. Self exploration of our conflict management style by test-taking and
drawing work
3. Harmony Model vs. Conflict Model of Japanese Society and brief
orientation to writing conflict episode journal
4. How Japanese express or not express anger
5. Cross cultural comparison of how people deal with anger through the
fairy tales :the Frog King and the Twilight Crane
6. Reflecting on the above comparison through drawing/collage and
discussion
7. Japanese cultural values underlying non-confrontational strategies in
dealing with interpersonal conflict
8. Mini-Naikan experience in class as one Japanese culture-bound selfreflection method
9. Naikan, ‘Urami’, and how we can overcome ‘Urami’
10. Cross cultural comparison of conflict management between college
students from U.S.A. and Japan
11.. A case study of intercultural conflict around the Ehimemaru incident
12. Intercultural conflicts experienced by int’l students studying in Japan
13. Japanese conflict management seen from a perspective of a bicultural
writer, Kyouko Mori.
14. How to make use of anger and interpersonal conflicts creatively
15. Wrap-up session
Lecturer's Comments to Students:
Students who are willing to participate actively in class are most
welcome.
Students are strongly encouraged to engage actively in pair work, a
small group discussion and class discussion. Students are expected to
complete reading assignment before coming to class.
Method of Evaluation:
To be based on the combination of reports including a final term paper,
attendance, participation in class.
Questions/Comments:
You are welcome to ask questions or to consult with the instructor in
person during the office hour (to be announced at the first session) or
through e-mail (to be announced at the first session.)
Questions/Comments:
You are welcome to ask questions or to consult with the instructor in
person during the office hour (to be announced at the first session) or
through e-mail (to be announced at the first session.)
JAPANESE PSYCHOLOGY IN CONTEMPORARY JAPAN(2)
2credits(Spring)
日本人の心理学(2) 2 単位(春学期)
CROSSING BORDERS:ADAPTING TO JAPAN AND
ADAPTING TO THE WORLD 2credits(Spring)
日本文化への適応、世界への適応 2 単位(春学期)
‘Amae’ Reconsidered
Learning from life abroad: Adapting to Japan and Adapting to the
World
Lecturer SHAULES, JOSEPH
講師 ショールズ, ジョセフ
Lecturer TEZUKA, CHIZUKO
講師 手塚 千鶴子
Course Description:
This course is designed to reconsider comprehensively the concept of
‘Amae’ which was first introduced as a key concept for understanding
Japanese psychology by Dr. Doi, as the Japanese society itself has
undergone a considerable change under the influence of the globalization
since then, and because there has been the accumulated theoretical,
speculative or empirical research including cross cultural one which
shows the existence of Amae outside of Japan. Therefore, this course will
explore answers to the following questions: 1) is Amae still a key concept
for understanding Japanese psychology ?, 2) how the expression and
satisfaction of Amae needs is transformed in contemporary Japan, 3) to
what extent and in what form Amae is found among people across
cultures, and 4) what kind of challenges and/or benefits this Japanese
concept can give to those people who do not find the exact equivalent in
their mother tongues.
Textbooks:
No designated textbook and handouts will be distributed.
Reference Books:
The Anatomy of Dependence by Takeo Doi, Kodansha International, .
1973.
The Anatomy of Self by Takeo Doi, Kodansha International, 1986.
Dependency and Japanese Socialization by Frank A. Johnson, New
York University Press, 1993.
Course Plan:
1. Orientation
2. Drawing task of “my relationship with my mother in my childhood”
3. Multiple definitions of Amae
4. Understanding Amae through visual images and stories: comparison of
‘Peanuts’ and ‘Doraemon’
5. Healthy Amae interaction: mutuality and reciprocity in Japanese social
relationships
6. Transformation of Amae in contemporary Japanese companies
7. Transformation of Amae in contempory Japanese families seen through
empirical research
8. Transformation of Amae in contemporary Japanese families seen
through children’s drawings of meals and HTP test
9. Cross cultural research on Amae: universality and culture specificity
10. An American expatriate’s response to Amae interaction in Japan
11. Amae in multicultural counseling cases in Japan .
12. Functions of healthy Amae: social support ?
13. Amae and aggression from cross cultural perspectives
14. What do foreigners gain by learning about the Japanese concept of
Amae ?
15. Wrap-up session: reflecting on challenges for both Japanese and int’l
students
Lecturer's Comments to Students:
Students who are willing to participate actively in class are most
welcome.
Students are strongly encouraged to engage actively in pair work, a
small group discussion and class discussion. Students are expected to
complete reading assignment before coming to class.
Method of Evaluation:
To be based on the combination of reports including a final term paper,
attendance, and participation
Course Description:
This class is designed for anyone who is interested in living abroad. It
focuses on the process of adapting to life in another country. We learn
about the experiences of foreigners getting used to life in Japan and of
Japanese adapting to life in other countries. We will learn that there are
stages of cultural adaptation: resistance, acceptance and adaptation. We
will see that experiences abroad can be either deep or shallow. We will
learn about the impact of living abroad on our values and identity. We
will see that simply living abroad does not guarantee a positive
experience. The ultimate goal of this course is for students to better
understand their own cultural learning process, so that they can get the
most out of their experiences in Japan or any other country. Class will be
discussion-based and students will compare their experiences to those of
other students.
Textbooks:
The Beginner’s Guide to Deep Culture: Beneath the Surface, (2010),
Shaules, Intercultural Press, Boston and London
Reference Books:
Deep Culture: The Hidden Challenges of Global Living, by Joseph
Shaules, Multi-lingual Matters, 2007
Course Plan:
1. Introduction – defining the intercultural experience
2. Surface and deep experiences
3. success and failure abroad
4. adaptation and the brain
5. culture shock
6. Student presentations
7. Resistance
8. Acceptance
9. Adaptation
10. Adaptation and identity
11. Marginality and Life issues abroad
12. Personal growth and deep culture learning
13. Deep culture clash and Cash
14. Student presentations
15. Final exam
Lecturer's Comments to Students:
This class is suitable for Japanese and non-Japanese students. There
will be a lot of opportunity to talk about your cultural experiences and
discuss with other students about theirs.
Method of Evaluation:
1. Written final exam(30%)
2. Student presentations(20% X 2 = 40%)
3. Attendance, Participation(30%)
DEEP CULTURE DIFFERENCE : UNDERSTANDING JAPAN
THROUGH CROSS-CULTURAL COMPARISON 2credits
(Fall)
異文化比較を通じての日本理解 2 単位(秋学期)
Understanding Japan through Cross-Cultural Comparison
Lecturer SHAULES, JOSEPH
講師 ショールズ, ジョセフ
Course Description:
Culture has a visible side – food, clothing, architecture – and a hidden
side of unconscious beliefs, values and assumptions. In this class we will
explore the “deep culture” of Japan by comparing its deep culture
160
patterns with those of other places. We will focus on cultural comparison
in 10 key areas of deep culture. The ultimate goals of this course are for
students to 1) learn about deep culture patterns in Japan and other
countries, 2) gain a deeper understanding of culture’s unconscious
influence over us, 3) learn how get more out of our intercultural
experiences, and 4) reflect on our own cultural values and assumptions.
The focus is on how cultural difference is experienced, not simply how to
describe it from a historical or social perspective. This class is suitable for
Japanese and non-Japanese students.
Textbooks:
A reading packet will be provided for download by the teacher.
Reference Books:
Deep Culture: The Hidden Challenges of Global Living, by Joseph
Shaules, Multi-lingual Matters, 2007
The Beginner’s Guide to Deep Culture: Beneath the Surface, (2010),
Shaules, Intercultural Press, Boston and London
Course Plan:
1. First class – The deep culture of Japan
2. The cultural onion and cultural dilemmas
3. loyalty (individualism and collectivism)
4. respect (ascribed and achieved status)
5. fairness and efficiency (particularism and universalism)
6. managing emotions / space
7. In-class presentations
8. inner / outer directed, inner / outer truth
9. time / past and future
10. Gender
11. Introducing cultural research
12. Survey results
13. Analyzing deep culture difference
14. In-class presentations
15. Final exam
Lecturer's Comments to Students:
This class is suitable for Japanese and non-Japanese students. In this
class, students will not simply learn theory. They will be expected to
reflect on and discuss their intercultural experiences. Cultural
understanding requires lived experience. Deep understanding of cultural
difference involves personal growth and self-understanding. The
instructor is passionate about the material.
Method of Evaluation:
1. Final Written Exam (30%)
2. Two oral presentations (20% X 2 = 40%)
3. Attendance, Participation(30%)
We need to think about our future in a comprehensive manner, based on
an accurate knowledge on the reality of the multi-dimensional, multifaceted international relations, built upon various sorts of causalities
among various players and factors evolving economies, politics and
security considerations.
Japan, as a pacifist nation in the Asia-Pacific region, has been trying to
be a part of the international efforts made in line with these understanding,
aiming at realizing global peace and prosperity eventually.
So, in this course, we may consider the international relations from
wider perspectives, mostly including the Japanese foreign policy, from its
historical experiences to various concrete policies and measures taken
with regard to the individual international issues and so forth.
Textbooks:
・ Nye, Joseph ; " Understanding International Conflicts ---- An
Introduction to Theory and History " (Pearson Education Inc).
・ Lincoln, Edward ; " Japan's New Global Role " (The Brooking
Institute)
・ McWilliams, Wayne ; " The World since 1945 - A History of
International Relations " (Lynne Rienner Publishers)
・Mingst, Karen ; " Essentials of International Relations " (W.W.Norton )
FOREIGN RELATIONS OF JAPAN 2credits(Spring)
日本の対外関係 2 単位(春学期)
Japanese Diplomacy toward International Community
Lecturer ABE, TADAHIRO
講師 安部 忠宏
Course Description:
At the beginning of the 21st century, it was expected that we could
finally materialize real peace and prosperity in the international
community where the global security structure under the cold-war regime
had been turned into the post-Cold-War regime. The reality, however,
proved to be to the contrary so far: The international community is
exposed to various types of threats impeding the global peace, such as the
international terrorism, illegal development of nuclear arms, nuclear
proliferation, regional conflicts, human atrocity, infringement of human
rights, environmental degradation, etc. Because of this, the member of the
international community is more required to work closely together in
order to tackle such issues in an effective manner. Traditional type of
problems in the field of security and economy also exist.
People are living still in the age of uncertainty. It is indispensable for
us, under these circumstances, to understand international relations as a
part of our daily lives so that we can work out better solutions to them.
MONETARY AND FISCAL POLICY 2credits(Spring)
MONETARY AND FISCAL POLICY 2 単位(春学期)
Professor,Faculty of Economics YOSHINO, NAOYUKI
経済学部教授 吉野 直行
Course Description:
Offered to PCP students in the 4th year, undergraduate students in the
Faculty of Economics, students in the Graduate School of Economics and
exchange students affiliated with the International Centre
This class is financially supported by the Nomura Holdings Company.
161
諸 研 究 所 Reference Books:
・Gilpin,Robert ; " The Political Economy of International Relations
" (Princeton University Press)
・Smith,Steve ; " Foreign Policy " (Oxford University Press)
・Kissinger,Henry ; " Diplomacy " (Harper & Brothers)
・Pyle,Kenneth ; " Asia Policy " (The National Bureau of Asian Research)
・Ministry of Defense ; " Defense of Japan 2010 " (Urban Connection
Pub.)
Course Plan:
Day1: Guidance
2: Multi-Faceted Structure of the International Relations
3: International Security System
4: International Economic/Trade/Finance System
5: Disarmament and Non-Proliferation
6: Japanese diplomacy in a historical perspectives (1)
7: Japanese diplomacy in a historical perspectives (2)
8: An Ambassadorial View on International Relations
9: Foreign Policy Decision Making Process
10: Japan-Asia & Pacific Relations
11: Japan-US Relations
12: Japnese diplomacy to the Central Asia and the Caucasus
13: Japanese relations with the Middle-Eastern Countries
14: Japan-Europe Relations
15: An Ambassadorial View on International Relations
(* This course plan is subject to change )
Lecturer's Comments to Students:
Since this course occasionary touches on "case studies" of international
relations, students are required to take interest in daily evolvemant of
various international issues.
Method of Evaluation:
・Writing Assignment: Submission of Reports is to be required.
・ Attendance and Class Participation: Participation to the class and
attitude for discussion to be evaluated.
Speakers are invited from outside the faculty of economics at Keio
University, to lecture in English. Their lectures will be given from
10;45-12;00AM and students write their summary of the lectures between
12;00-12;15. Evaluation is based on the summary which students must
submit after each lecture and the final examination.
The lecture topics and the affiliated institutions of planned speakers are
as follows:
Japanese monetary policy, historical perspectives
Japanese financial regulatory policy
the behaviour of private banks (Private sector bank)
The role of capital markets in Japan (Investment bank)
Activities of foreign financial institutions in Japan (Foreign financial
institution)
The role of FSA (Financial Services Agency)
International Finance of Japan (Ministry of Finance)
The Asian Financial Market and the role of Japan (Ministry of Finance)
The Japanese Government Bond Market (Securities House)
Fiscal Policy of Japan (Ministry of Finance)
Tax Policy of Japan (Ministry of Finance)
Central and local government relations in Japan
Postal privatisation and the Fiscal Investment and Loan Program
Textbooks:
Each speaker will use their own Power points of hand outs.
As for your general reading,
Reference Books:
吉野直行(編)『英語で学ぶ日本経済』有斐閣
Naoyuki Yoshino edition, The Postwar Japanee Economy (2010)
Yuhikaku Publishing Company.
Course Plan:
(i) Japanese monetary policy, historical perspectives (Bank of Japan)
(ii) Japanese financial regulatory policy (Bank of Japan)
(iii) Monetary policy and the behaviour of private banks (Private
sector bank)
(iv) The role of capital markets in Japan (Investment bank)
(v) Activities of foreign financial institutions in Japan (Foreign
financial institution)
(vi) The role of FSA (Financial Services Agency)
(vii) International Finance of Japan
(viii) The Asian Financial Market and the role of Japan (Asian
Development Bank Institute)
(ix) The Japanese Government Bond Market (Securities House)
(x) Fiscal Policy of Japan (Ministry of Finance)
(xi) Tax Policy of Japan (Ministry of Finance)
(xii) Central and local government relations in Japan
(xiii) Postal privatisation and the Fiscal Investment and Loan Program
(xiv) Sub-prime loan problem; Its Causes and Consequences
(xv) Monetary Policy of Japan, Zero Interest Rate Policy and
Quantitative Easing Policy
Guest speakers will give their lecture based on their speciality.
Method of Evaluation:
Course Evaluation, Class participation (summary of each lecture) and
the final examination
Questions/Comments:
Please ask questions and comments at the end of each class. Professors
will receive your comments and questions at the end of each lecture.
NEW CHALLENGES FOR THE JAPANESE ECONOMY
2credits(Fall)
NEW CHALLENGES FOR THE JAPANESE ECON
OMY 2 単位(秋学期)
From the Perspective of Practitioners
(プライスウォーターハウスクーパースジャパン寄附講座)
Professor,Faculty of Economics GREVE, TAKAKO
経済学部教授 グレーヴァ 香子
Professor,Faculty of Economics NAKAMURA, SHINSUKE
経済学部教授 中村 慎助
Guest Professor KOBAYASHI, KEIICHIRO
特別招聘教授 小林 慶一郎
Course Description:
The objective of this course is to discuss most up-to-date topics of
Japanese economy, its problems and future perspectives. We invite
prominent Japanese and international practitioners to give lectures and
lead the discussion with students.
Textbooks:
None.
Reference Books:
To be announced in the class.
Course Plan:
The topics included are as follows. (The actual sessions may not be in
this order.)
The role of consulting business in Japanese economy.
Frontiers of restructuring of businesses.
Frontiers of M & A.
Information as an asset: the importance of information security.
Corporate performance management.
Post merger integration.
International accounting and management.
The role of regional development and family businesses.
Financial crisis and the perspectives of new financial monitoring.
Globalization and tax systems.
Auditing and disclosure as market infrastructure.
Importance of IT in management.
Method of Evaluation:
Attendance, class participation and exam score.
Questions/Comments:
Please come to the teachers before or after the class.
JAPANESE ECONOMY 2credits(Fall)
ジャパニーズ・エコノミー 2 単位(秋学期)
Professor,Graduate School of Business and Commerce
商学研究科教授
KASHIWAGI, SHIGEO
柏木 茂雄 (フジタ・チェアシップ基金)
Course Description:
The objective of this course is to discuss and understand the
developments in the Japanese economy and its policies from a global
perspective.
The course will provide opportunities for students, especially for those
coming from abroad, to examine various policy issues that have arisen in
Japan in the last three decades. This course will also provide opportunities
for Japanese students to look at their own economy from a global
perspective. The focus of the discussion will be less on theoretical and
empirical aspects and more on understanding economic, political, social
as well as historical background of specific economic issues confronting
the Japanese people in recent years.
Textbooks:
Cargill, Thomas F. and Takayuki Sakamoto, Japan Since 1980,
(Cambridge University Press, New York, 2008)
Course Plan:
・Introduction and overview
・Historical background of the Japanese economy
・Economic and political institutions in the 1970s
・The “High-Water Mark” from 1980 to 1985
・The bubble economy from 1985 to 1990
162
Based upon the lecturer's international management experience,
including 12 years of overseas assignments, many cases of international
transactions and negotiations will be provided to make this course more
realistic, and to broaden students' understanding of global business.
Method of Evaluation:
Grading will be based on attendance, class participation, and a term
paper.
・Economic and financial distress from 1990 to 2001
・Why did the economic and financial distress last so long?
・Political economy of the fiscal program
・The Koizumi reform
・Corporate governance, labor practices and citizens’ life
・Japanese political economy in the new century
・Policies of the DPJ government
・Recent issues facing the Japanese economy
Lecturer's Comments to Students:
The course will consist of lectures and seminar-style class discussions,
which are conducted entirely in English. There will be no pre-requisites
for this course, but it would be advisable for students to have strong
interest in the Japanese economy and some basic knowledge about macroeconomics.
Students should take turns to make presentations on their assigned
topics based on the textbook or other relevant papers. Students are
expected to actively participate in classroom discussions. Students who
are not comfortable in following the discussions and presenting their
views in English are discouraged to take this course.
Method of Evaluation:
Evaluation will be based on attendance, class participation and
preparation of a term paper written in English on a relevant topic to be
submitted towards the end of the semester.
JAPANESE SOCIETY AND BUSINESS 2credits(Fall)
日本の経営 2 単位(秋学期)
Associate Professor,Faculty of Business and Commerce
UMEZU, MITSUHIRO
梅津 光弘
商学部准教授
INTERNATIONAL COMPARISON OF MANAGEMENT
SYSTEMS 2credits(Fall)
国際経営比較 2 単位(秋学期)
Pros and Cons of Japanese and American Management Systems
Lecturer YOSHIDA, FUMIKAZU
講師 吉田 文一
Course Description:
This course aims to clarify the differences between the Japanese
management system and the American system. Over the last two decades,
the appraisal of Japanese management has fallen sharply from a high level
during the 1980s, while the evaluation of American management has risen
equally sharply. In particular, in the “post-bubble” period in Japan, there
is a strong tendency to criticize the domestic management system, and
praise American-style management nationwide. This raises a major
question: how can the appraisal of a well-established management system
change so uncritically in a stable and peaceful society ? We will discuss
this issue in order to understand the significance of management systems.
Based on this understanding, we examine the current issues that both
systems face today.
Textbooks:
No particular textbook will be used.
Reference Books:
Appropriate readings will be suggested in conjunction with the lectures.
Course Plan:
1. Introduction to the course
2. Multinational Corporations, the main subject of the course
3. Preconditions for Japanese management system
4. Japanese at work : video and discussion
5. Lifetime employment system (1) advantages and disadvantages
6. Lifetime employment system (2) subsystems and international
comparison
7. Seniority system
8. Top management
9. Decision making process
10. Case study of a Japanese company in the USA (video)
11. Discussion based on the above video
12. Corporate philosophy and underlying strategy
13. Current issues of Japanese and American systems (1) employment
system
14. Current issues of Japanese and American systems (2) organization
15. Concluding remarks
Lecturer's Comments to Students:
Students are strongly encouraged to contribute to the class by actively
participating in class discussions.
Session 8 Japanese Industrial Policy
[R:Ch. 32-33、Case No.1]
Session 9 Japanese Corporate System
1
[R:Ch.33-34 Case No.2]
Session 10 Japanese Corporate System
2
[Case No.3]
Session 11 Japanese Employment System
[Case No.4]
Session 12 Japanese Management System: Human Relationship
[Case No.5]
Session 13 Japanese Business in Transition: Community
[Case No.6]
Session 14 Japanese Business in Transition: Japanese CSR
[Case: TBA]
Session 15 Future of Japanese Business and Society
[Case No.6]
Method of Evaluation:
Mid-Term Examination (TBA) ............... 30%
Final Project (A4 X5-10) ...................... 40%
Class Participation ................................ 30%
163
諸 研 究 所 Course Description:
Goal:
In this course, we will analyse contemporary Japanese society and
business from an ethical perspective.
Through lecture and case discussion, I would like to find a balancing
point of culturally contextualized management and globally acceptable
norms for future international business. Also, I would like to discuss the
strong points of Japanese Style Management which could be transferable
to other cultures, and the weak points which would be universally
unacceptable.
Method:
First, I will highlight the historical and theoretical aspects fundamental
to analyzing Japanese society and business from an ethical perspective.
Then I will assign you to read short cases which describe recent incidents
that have caused public controversy both in Japan and elsewhere.
Textbooks:
1) Reischauer, E.O. The Japanese Today: Change and Continuity.
The Belknap Press of Harvard University Press, 1988.
2) Handouts
Course Plan:
Session 1 Geography, Climate and Demography of Japan
[R:Ch 1-3]
Session 2 Historical Orientation of Japan
[R:Ch. 4-6, 7-11]
Session 3 Interpretation of Contemporary Japan 1
[R:Ch. 12-13, Handouts 1]
Session 4 Interpretations of Contemporary Japan 2
[R:Ch. 12-13, Handouts 2]
Session 5 Interpretations of Contemporary Japan 3
[R:Ch. 14-15, Handouts 3]
Session 6 Interpretations of Contemporary Japan 3
[R:Ch. 14-15, Handouts4]
Session 7 Midterm Exam.
Students will enhance their communication and leadership skills on
group projects with other students. This course requires a significant time
commitment and regular attendance and participation.
Textbooks:
Whittaker, Small Firms in the Japanese Economy
Schumacher, Small Is Beautiful
Course Plan:
1. Introduction to Course: Artisanry In Japanese Business
2. Artisanry as Part of Culture
3. Understanding the Mind of Entrepreneurs
4. Efforts To Be The Best In The World
5. Summaries of Assigned Articles on Artisanry
6. Role of Small Business and Entrepreneurism in Japanese Economic
History/Globalization and Japanese Artisanry 7. Case Study--How A Small Pen Company Went Global: Pilot
8. Examination of Stationery and Confection ery Industries
9. Student Industry Presentations 10. Student Industry Presentations
11. Traditional Japanese Beverages
12. Field Trip or Guest Speaker
13. Individual Company Profiles
14. Individual Company Profiles
15. Examination
Method of Evaluation:
Exam, Individual and Group Projects, Attendance and Class
Participation
LEADING CREATIVE BUSINESS IN JAPAN 2credits(Spring)
日本の最先端創造的ビジネス 2 単位(春学期)
Professor,Faculty of Business and Commerce
商学部教授
TOBIN, ROBERT I.
トビン, ロバート I.
Course Description:
This course provides students with an understanding of the unique
challenges of starting and leading creative businesses in Japan. The focus
will be on Japan-based businesses in fashion, art, music, food, advertising,
and design.
Students will understand what is involved in starting and leading a
company in one of these fields. We will examine the unique ways of
doing business in Japan, such as the barriers of language and trade, agent
arrangements,cultural aspects of creative businesses, consumer
expectations, as well as recent efforts at pan-Asian alliances and the
impact of globalization.
An important part of this course will be a series of individual and group
research projects to gain a greater understanding of a particular industry
and a career plan that includes elements of starting a creative business.
Students will enhance their communication and leadership skills on
group projects with other students. This course requires regular attendance
and a significant time commitment.
Textbooks:
Loori, John Zen of Creativity
Pink, Daniel A Whole New Mind
Course Plan:
1. Introduction to Course:
2. Unique aspects of Leading Creative Businesses In Japan
3. Challenges of Starting A Creative Business
4. The Demand for the Japanese Aesthetic
5. Case Study: Start Up of A Design Firm
6. Interviews With Creative Business Leaders
7. Uniquely Japanese: Agents, Culture, Language
8. Student Industry Presentations
9. Student Industry Presentations
10. Challenges of Leading A Creative Enterprise
11. Field Trip
12. Guest Speaker
13. Career Plan
14 Career Plan
15. Examination
Method of Evaluation:
Exam, Projects, Attendance and Class Participation
ARTISANRY IN JAPAN'S SMALL BUSINESSES 2credits
(Fall)
日本の中小企業における職人芸 2 単位(秋学期)
Professor,Faculty of Business and Commerce
商学部教授
TOBIN, ROBERT I.
トビン, ロバート I.
Course Description:
This course focuses on selected Japanese small businesses that have
developed world class products. The focus will be decidedly on low tech
businesses with an examination of industries such as sporting goods, art,
stationery goods, ceramics, design and traditional Japanese sweets and
cultural products. Among the companies we will examine will be Olfa,
Pilot,Toraya and Molten.
Students will explore the economic history of small businesses in
Japan, the motivation for entrepreneurs in Japan, consumer expectations,
the focus on quality, the relationships between entrepreneurs and the
larger companies, the challenges of globalization for these companies, and
the efforts at revival of selected industries.
An important part of this course will be individual and group research
projects to gain a greater understanding of particular industries and
companies.
164
DEVELOPMENT AND SOCIAL CHANGE
開発と社会変容 2 単位(春学期)
2credits(Spring)
Effect of Development Policy and Social Change at Grass-roots
Community in Indonesia
Professor,Faculty of Economics KURASAWA, AIKO
経済学部教授 倉沢 愛子
SEMINAR 2 2credits(Fall)
演習Ⅱ 2 単位(秋学期)
Course Description:
I will describe social changes brought by rapid and heavy development
policy, taking a case of Indonesia. My analysis is based on field research
in two sites (one urban and another rural) where I have been watching
since 1996. I will focus on changes on such aspects as human relations
within the community, flow of information and changes in
communication mode, religious piety, life-style etc. I will show you video
which I recorded at the research sites.
Through this course first of all I want you to get clear image on
people’s life in a relatively “unknown” world, and so doing, to reconsider
such questions as what is “development” and what is “prosperity. Does
economic development really bring you prosperity and happiness ?
Critical analysis and evaluation are most welcome.
Reference Books:
Kurasawa, Aiko, Jakarta Rojiura Field Note, Chuokoronshinsha 2001
Course Plan:
(1) Introduction on Indonesia
(2) Historical relation with Japan (1)
(3) Historical relation with Japan (2)
(4) Suharto’s development policy and foreign aid (national level
analysis)
(5) Development policy in economic sector
(6) Development policy in health sector (1)
(7) Development policy in health sector (2)
(8) Development policy in education
(9) Neighborhood Association and Control of people
(10) Increased flow of Information
(11) Strengthening of Muslim belief (1)
(12) Strengthening of Muslim belief (2)
(13) Emergence of new urban middle class
(14) Globalization and flow of pop culture
(15) Definition of “prosperity”
Method of Evaluation:
attendance & class participation including short presentation
Reading Southeast Asia
Professor,Faculty of Law YAMAMOTO, NOBUTO
法学部教授 山本 信人
SOUTHEAST ASIA AND JAPAN 2credits(Fall)
東南アジアと日本 2 単位(秋学期)
Southeast Asia and Japan
Past and Present
Professor,Faculty of Policy Management NOMURA, TORU
総合政策学部教授 野村 亨
Course Description:
Southeast Asia is just the next door to Japan; it is an important neighbor
for us in terms of economic and diplomatic relations. Southeast Asia is
situated at the crossroad of North-South land bridge linking two
continents, i.e. Eurasian and Australian continents, and waterway linking
two big oceans, i.e. Pacific Ocean and Indian Ocean. This region has
received various influences both from the West and the East as a result of
East-West Trade ever since dawn of its history.
In the modern period, it had to endure a harsh colonial rule by the major
Western colonial powers; almost all part of the region became European
colonies except Thailand. During the World War II, the whole region had
been governed by Japanese military rule for about four years. Though
relatively short period, Japanese occupation gave chance for the people of
Southeast Asia to get rid of the colonial rule. However during post
colonial period Southeast Asia had to endure a series of civil wars and
internal struggle due to the cold war. After the decay of Soviet bloc in
1989, however, the importance of ASEAN has increased so much that
nowadays ASEAN is regarded as the good model of the regional
cooperation. In addition, facing the ruthless military expansionism of the
165
諸 研 究 所 Course Description:
Southeast Asia has emerged as one of the most dynamic regions in the
world in the 21st century. At the regional level, the Association of
Southeast Asian Nations (ASEAN) plans to form a regional community in
2015. At the national level, although the extent of political stability varies,
each country has shown consistent economic development at a time when
many developed nations have gone through economic hardships.
Internationally, because of its geopolitical position, the United States,
China and Japan now must pay special attention to Southeast Asia and its
transformation.
How do we understand the dynamism of Southeast Asia? By
concentrating on a textbook on the region, this seminar will provide a
basic knowledge on Southeast Asian affairs.
Textbooks:
Mark Beeson (ed.), Contemporary Southeast Asia, Second edition,
(Basingstoke; New York : Palgrave Macmillan, 2008)
The textbook will be available at the reserved book section in the Hiyoshi
Media Center.
Course Plan:
1: Description of Class Outline
2: The Historical Context
3: Structural Change
4: The Political Economy
5: Public Administration
6: Challenges of Democratic Politics
7: Communitarian Politics
8: Civil Society
9: Ethnic and Nationalist Politics
10: Islam
11: Security
12: China and Southeast Asia
13: Japan and Southeast Asia
14: The US and Southeast Asia
15: ASEAN
Lecturer's Comments to Students:
English ability to read academic writings, to participate, and to produce
a written paper is required.
A detailed syllabus will be delivered on the first meeting.
Those who take this seminar MUST attend the first meeting, and are
strongly recommended to take a look at the textbook beforehand. If
circumstances intervene, then email the instructor in advance.
Method of Evaluation:
1) Submission of a critical review paper in English (30 percent, no
more than 2,000 words)
2) Class participation (70 percent)
Questions/Comments:
Students may reach the instructor by email, nobuto[at]law.keio.ac.jp.
communist China, both ASEAN and Japan must defend our common
interest in our respective territorial waters.
In this series of lectures, we will overview the overall relations between
the two regions throughout the history. The emphasis will be laid in the
historical aspect rather than contemporary issues.
Textbooks:
No text book will be used throughout the sessions. However the
students will be provided with handouts and reading materials by means
of website and/or emails.
Reference Books:
The complete bibliography will be provided on the website by the
beginning of the semester.
Course Plan:
01.What is Southeast Asia; the introduction
02.Terminology of Southeast Asia
03.Climate and vegetation of Southeast Asia
04.Peopling of Southeast Asia; archeological evidence of early
inhabitants
05.Southeast Asia and Japan; ancient times
06.Southeast Asia and Japan; Ryukyu kingdom in the medieval age
07.Southeast Asia and Japan; vermilion seal boat
08.Southeast Asia and Japan; trade among Japan, Siam and Vietnam
during Tokugawa period
09.Southeast Asia and Japan; Closed door policy and castaways’ record
10.Southeast Asia and Japan; Karayukisan and Toko Jepang
11.Southeast Asia and Japan; southward movement, its pros and cons
12.Southeast Asia and Japan; Japanese occupation of Southeast Asia
13.Southeast Asia and Japan; Post war period
14.Southeast Asia and Japan; Contemporary issue
15.Final discussion
Lecturer's Comments to Students:
The basic rules of the classroom will be confirmed at the first session.
They are by no means very rigid. For example, no food consumption and
chewing gum are permitted, refrain from chatting among students about
topics irrelevant to the study, remove caps and overcoat unless the
students have special reason to do so, etc.
Method of Evaluation:
The evaluation will be done by two written reports in the middle and at
the end of the semester.
Questions/Comments:
All of the registered students have a right to ask any questions and send
comments on the study by writing email to the following email address;
[email protected]
When I am busy, the reply may be delayed. Please understand the
situation.
* Understanding and evaluating the dynamics of international security and
political-economy of Northeast Asia, East Asia and Asia-Pacific region.
* Understanding the major theoretical traditions, developments and
application to the international relation in Asia.
* Identifying and analyzing the contemporary policy agenda, major
security, economic and societal challenge in Asia.
* Grasping the grand-debates in major foreign policy journals: Foreign
Affairs, Washington Quarterly, Foreign Policy, Survival, International
Affairs, International Security, Pacific Affairs, Asian Survey…etc.
Reference Books:
Michael J. Green and Bates Gill eds., Asia’s New Multilateralism:
Cooperation, Competition and the Search for Community (New York:
Columbia University Press, 2009)
Amitav Arharya and Alastair Iain Johnston, Crafting Cooperation:
Regional and Interanational Institutions in Comparative Perspective
(Cambridge University Press, 2007)
T.J. Pempel, Remapping East Asia: The Construction of a Region
(Cornell University Press, 2005)
Amitav Acharya and See Seng Tan eds, Asia-Pacific Security
Cooperation: National Interests and Regional Order (M.E.Sharp, 2004)
David A. Lake, Governance in a Global Economy (Princeton
University Press, 2003)
John G. Ikenberry and Michael Mastanduno eds., International
Relations Theory and the Asia-Pacific
David A. Lake and Patrik Morgan, Regional Orders: Building Security
in a New World (Pennsylvania State University Press, 1997)
Edward L. Mansfield, Helen V. Milner, Political Economy of
Regionalism (Columbia University Press, 1997)
*Other reading materials for each week will be selected and to be
distributed to students in advance.
Course Plan:
Week 1: Orientation: East Asia and the Concept of "Region"
Week 2: Rise of Asia in the Global Political Economy: Power Transition
or Power Shift?
Week 3: Rise of China (1) Politics and Security
Week 4: Rise of China (2) Economy and Society
Week 5: Political Economy of Regionalism: The First Wave
Week 6: Political Economy of Regionalism: The Second Wave
Week 7: Political Economy of Regionalism: The Third Wave
Week 8: Strategic Relations in East Asia: Korean Peninsula
Week 9: Strategic Relations in East Asia: Southeast Asia
Week 10: Democracy and Society in Asia (1)
Week 11: Democracy and Society in Asia (2)
Week 12: Japan's Foreign Policy and Asia (1): Post-WWII to 1970s'
Week 13: Japan's Foreign Policy and Asia (2): Post Cold War
Week 14: Japan's Foreign Policy and Asia (3): Contemporary Foreign
Policy Debate
Week 15: Wrap-Up
Method of Evaluation:
Class attendance and Participation 30%
Mini Tests 20%
Final Research Paper 50%
REGIONAL GOVERNANCE(EAST ASIA) 2credits(Fall)
東アジアの地域ガバナンス 2 単位(秋学期)
Political Economy of Regionalism in East Asia
Associate Professor,Faculty of Policy Management
総合政策学部准教授
JIMBO, KEN
神保 謙
Course Description:
The center of gravity in the world political economy is increasingly
moved away from Western Europe and trans-Atlantic relations towards
Asia-Pacific region. The rise of China and India has transformed the
regional power center, Japan remains to be an economic power and
regional middle-powers have accumulated capacities to push forward its
economic growth. The main objective of this course is to examine the
macro-view of "power transition", while also approaching the regional
variations of the power gravity.
The second objective of this course is to assess the dynamics of
regionalism in East Asia. What is the "Asianization of Asia"? How it is
different from other regions? What do we mean by the "third wave" of
regionalism? How much it does make a difference in our politics,
economy and society? And finally, this course will overview Japan's
foreign policy and Asia.
Learning Assessments and Course Objectives
CONSTRUCTING JAPAN -INDIA PARTNERSHIP 2credits
(Spring)
日本とインドのパートナーシップを構築する 2 単位(春学期)
Indian and Japanese Perspectives and Policies
Lecturer WILLIAMS, MUKESH K.
講師 ウィリアムス, ムケーシュ
Course Description:
In recent years there has been a new upsurge in Japan-India partnership
evidenced through university exchange programs in social sciences and
technology, Economic Partnership Agreements (EPAs) in the areas of
industrial manufacture and household electronics, and IT business
connected to software services and e-learning. This has opened the way
for both countries to benefit mutually through exchanges of intellectual
capital, innovative skills and manufactured products. Yet much of the
business and cultural protocols of the two countries remain somewhat
166
9th Week: Popular Culture— Representations of Japan and India in
cinema and TV—NHK serials on India and Indian movies on Japan such as
The Japanese Bride
10th Week: The ways India views Japan and Japan views India —
Japanese WW II support for the concept of “India for Indians,” Rash
Behari Bose/Higuchi Papers, Renkoji Temple, Nakamuraya, Nair
Restaurant Ginza; See “Indians in Japan” by Mukesh Williams at http://
cms.boloji.com/index.cfm?md=Content&sd=Articles&ArticleID=7007
11th Week: India’s Nuclear Program: See the following essay by Dr.
M. Williams entitled
“Revaluation of India’s Nuclear Program” at http://www.boloji.com/
analysis2/0436.htm; End-semester project work - in class preparation
12th Week: Mobile technology, disaster management, civilian nuclear
technology and optic fiber networks; Additional points related to India’s
Nuclear Program will also be discussed: End-semester project work - in
class preparation continued
13th Week: End semester project presentation
14th Week: End-semester project presentation
15th Week: Summing up, submission of late assignments
Lecturer's Comments to Students:
The course will require one hour of outside class reading per week as
well as 30 minutes of homework preparation. Please participate in class
discussions even when you are not confident about your ideas. I want you
to speak and offer your opinions freely. You will be expected to present
seminar papers, conduct discussions in the classroom and write reports on
related topics. You might like to establish individual email contact with
undergraduate and graduate students of Delhi University/ Jawaharlal
Nehru University and exchange ideas on youth culture, local and national
politics and individual aspirations. Lectures 2, 4 and 9 of this course will
be based on the book Representing India mentioned below. It is hoped
that the preorder of the book will make it available to students before the
beginning of April 2011 semester. However those who wish to procure
the book beforehand may place an order directly with the publishers at the
Amazon.com
URL:
http://www.amazon.co.jp/Representing-IndiaLiterature-Politics-Identities/dp/0195692268/
Classes will be supplemented with photocopies of relevant material.
Method of Evaluation:
1. Exam: End-Semester Test and Project Presentation: (80% Credit)
2. Reports ( Short Weekly reports of one paragraph on all topics
discussed in class: (10% Credit)
3. Attendance, Participation: (10% Credit)
SYSTEMATICS THROUGH MUSIC AND POETRY OF JAPAN
AND INDIA 2credits(Spring)
音楽と詩における体系性:日印比較 2 単位(春学期)
Applied studies in creative thinking, expression and problem solving
Lecturer HOFFMAN, T.M.
講師 ホッフマン, ティ エム
Course Description:
We will examine features of language and music in Japan and India,
and apply them in the process of understanding and using improvisation
and composition in prose, poetry, music and other contexts. Expressive
ideas in music are given form through organizational principles that
resemble phonetics, grammar and syntax in language. Research proves
that proficiency in language (both spoken and written) and creativity in
problem solving can be enhanced through experiencing the creative
process in music.
Western musicians use a shared written notation to perform together,
Japanese use various unique notations designed for the respective
instruments, and Indians improvise based on methodology of melody and
rhythm. These distinctions illustrate varying degrees of dependence on
visual/concrete vs. aural/abstract, and specific vs. universal. Sophisticated
concepts of time and space such as we find in physical and social sciences
will become clearer through structured exercises in rhythm and melody,
and participants will be assisted in composing and improvising their own
creations using poetry of Japan, India, or even other cultures. Many music
samples will guide us enjoyably to unimagined discoveries. No prior
167
諸 研 究 所 inaccessible to policy makers, business enterprises, and the public at large.
Indians see Japan as a rich but linguistically difficult to do business with,
while the Japanese see India as intellectually advanced but quite
bureaucratic and ethnically diverse. There is a need to bridge the gap
within the Japanese academic community by translating cultures, social
practices, business protocols, IT-related procedures and academic
standards. Given the above-mentioned urgencies, the course will trace the
cultural similarities and spiritual affinities between the two countries
beginning in the sixth century with the arrival of Indian saint Bodhisena to
Nara, moving to the cotton and silk merchants to Yokohama and Kobe in
the early twentieth century, to the coming of freedom fighters like Rash
Behari Bose and Subhash Chandra Bose in the early and mid twentieth
century, and ending with the recent influx of IT professionals in the
twenty-first century. The course will further study the new financial
assistance by Japan to India and economic cooperation between the two
countries such as ODA, FDI, EPA, Maruti-Suzuki Automobile
Partnership, Delhi Metro Project, Delhi-Mumbai Industrial Corridor
Project (DMIC), and other projects related to mobile technology, disaster
management, civilian nuclear technology and optic fiber networks. The
course will also introduce students to borrowings between Devanagri and
Hiragana syllabary and useful Indian and Japanese phrases for effective
business and social communication.
This course will use an interdisciplinary approach to explore the
shifting contours of India's and Japan’s past by focusing on the
economies, nuclear policies, hard/soft identities, literatures and languages.
It will not provide a simplistic solution by employing a unified “grand”
narrative but explore multiple narratives to reveal the unity and
fragmentariness of the Indian and Japanese experiences. Beginning with
an examination of the histories of an Indian past, the course will proceed
through lectures by representatives of the Indian and Japanese
communities and the academia, to develop a more comprehensive
perspective of India and the historical and cultural connections that inform
Japan’s policies to India today.
The class will be conducted in English and reading and writing will be
primarily in English.
Grades are also based on attendance and classroom participation.
Textbooks:
Williams, Mukesh and Wanchoo Rohit.(2008) Representing India:
Literatures, Politics, and Cultures. New Delhi: Oxford University Press.
ISBN: 978-0-19-569226-8
Reference Books:
Hasegawa, Yozo. (2010) Rediscovering Japanese Business Leadership:
15 Japanese Managers and Companies They’re Leading to New Growth.
Trans Anthony Kimm. Singapore: Wiley & Sons. ISBN: 13:
978-0470824955
Chellaney, Brahma. (2010). Asian Juggernaut: The Rise of China,
India, and Japan. New York: Harper Paperbacks. ISBN: 13:
978-0061363085
Course Plan:
1st Week: Historical and cultural introduction/Organization/demo/study
groups
2nd Week: Importance of Japan and India in the regional and global
context
3rd Week: What is a partnership? Different kinds of international
partnerships and their changing nature
4th Week: EPAs, ODAs and FDIs including tariff reductions, industrial
agreements, academic exchanges and demography of the two nations
5th Week: Lecture on Indian Social and Spiritual Connections to Japan
relating to the concept of ‘unity in diversity’ and social homogeneity by a
representative of the embassy/business community (Mid-May, date to be
announced later)
6th Week: Business and Academic Progress—Xavier Labour Relations
Institute, Jamshedpur (XLRI) and IITs; Tokyo Institute of Technology
and International University of Japan
7th Week: Successful Indian and Japanese Projects—Maruti-Suzuki,
Delhi Metro, TCS and Wipro
8th Week: Social and Business Protocols of the two countries. Useful
Japanese and Hindi phrases by Indian/Japanese business leader, date to be
announced later
Geoffrey Stokes, Roderic Pitty and Gary Smith (eds.), (2008) Global
Citizens: Australian Activists for Change. Cambridge University Press.
ISBN:978-0-521-73187
Course Plan:
Day 1: Introduction to Course
Day 2: Key Concepts
Day 3: History and Myth
Day 4: Colonisation
Day 5: Indigenous Australia
Day 6: Indigenous Australia
Day 7: Myths of War
Day 8: Migration
Day 9: Multicultural Reality
Day 10: The Gendered Nation
Day 11: Diverse Sexualities
Day 12: Beach Culture
Day 13: The City and the Bush
Day 14: Global Citizenship
Day 15: Review
Lecturer's Comments to Students:
This course will be conducted through a combination of lecture and
class discussion with weekly handouts and the study and showing of films
and images. The style of teaching will offer a relaxed atmosphere of
learning and respect for diverse viewpoints with a focus on intercultural
understanding and communication. The course will encourage critical
thinking that is alert to questions of cultural translation and its ethical
importance.
Method of Evaluation:
Evaluation is based on a summary/reflection, which students must
submit after each lecture, class participation and a final in class test.
Questions/Comments:
For any enquiry about this course, please email Baden Offord at:
[email protected] or [email protected]
experience in music or linguistics is required. Class members are
encouraged to participate at will.
Textbooks:
Printed materials will be provided by the lecturer.
Reference Books:
Varieties of publications and A/V materials will be introduced in the
course.
Course Plan:
1. Course introduction & overview of music systems in the world
2. Features of language and poetry in Japan, China, India and Europe
3. Principles of organization in Japanese and Indian music and
linguistics
4. Forms of Japanese classical music – coordination with literature and
drama
5. Forms of Indian classical music – coherent improvisation in melody
and rhythm
6. Principles of mathematics in rhythm – the Indian tala system and its
relation to Japan
7. Workshop in rhythm - combining sound and time in language and
music
8. Principles of organization in melody of Japan and India
9. Workshop in melody – working with varieties of scales
10. Combining rhythm and melody in practice
11. Workshop in simple composition combining melody, rhythm and
poetry
12. Workshop in composition (continued)
13. Producing our own compositions and improvisations
14. Polishing our compositions, discussion
15. Review
Lecturer's Comments to Students:
Participants are not required to memorize any language or complex
notation.
Materials will also be available in Japanese. Let's enjoy discovering
though music how much we already know and how fun it can be to
encounter the unknown!
Method of Evaluation:
1. Attendance, Participation
2. Report on related topic
3. Composition exercise based on poetry/language selected by student
4. Exam
AREA STUDIES (THE UNITED STATES) 2credits(Spring)
地域文化論(アメリカ) 2 単位(春学期)
A History of Immigration in the United States
Professor,Faculty of Law OKUDA, AKIYO
法学部教授 奥田 暁代
INTRODUCTION TO CONTEMPORARY AUSTRALIAN
CULTURE 2credits(Spring)
現代オーストラリア文化入門 2 単位(春学期)
Course Description:
One in three Americans is now a member of a minority group. The
heated national debate on how government should respond to illegal
immigration reveals the country’s anxiety about the changing face of
America. Yet the United States has always been a nation of immigrants
and indeed shaped by the presence of diverse groups. The objective of this
course is to promote the student’s understanding of American history and
culture by exploring the history of immigration, how it shaped the basic
nature of the society.
The approach is primarily historical and assumes that the culture we
describe as American derives its special characteristics from the presence
of diverse Americans. Emphasis will be placed on contemporary public
issues as well as on historical events. We will examine specifically the
continuities and changes in the lives of immigrants and see how their
experiences relate to the history of the United States. By means of
reading, lectures, discussion, and class presentation, this course will
provide new insights and perspectives into American history and culture.
Reference Books:
Arnoldo De Lion and Richard Griswold Del Castillo, North to Aztlán: a
History of Mexican Americans in the United States (Harlan Davidson,
2006).
John Higham, Strangers in the Land: Patterns of American Nativism,
1860-1925 (Atheneum Publishers, 1965).
Kevin Kenny, The American Irish: A History (Longman, 2000).
Ronald Takaki, Strangers from a Different Shore: A History of Asian
Americans (Little, Brown, 1998).
Cultural Representation and Change: History and Myth in a Globalised
Country
Lecturer OFFORD, BADEN
講師 オフォード, ベイデン
Course Description:
This course introduces students to ideas of cultural representation and
change, an important field of study in the globalised twenty first century.
It will explore how culture is constructed and contested through history
and myth. This will be done through focusing on one of the most
culturally diverse and globally connected countries in the world Australia.
Students will be introduced to significant social, cultural and political
themes in the formation of modern Australian society. Through films,
images and texts, the course will highlight how cultural representation and
change is fundamental to the way a society expresses, interprets and
knows itself. Key themes such as Indigenous issues, myths of war, diverse
sexualities and religions, marketing culture, beach culture, bush culture,
global citizenship and the multicultural will be explored.
Textbooks:
There are no specific textbooks for this course. There will be weekly
handouts and online resources made available.
Reference Books:
David, Carter. (2006). Dispossession, Dreams and Diversity: Issues in
Australian Studies
1st ed.Pearson Longman. ISBN: 1-74091-096-6
168
AMERICAN STUDIES 2credits(Fall)
アメリカ研究 2 単位(秋学期)
American History, Culture and Foreign Policy
Lecturer WILLIAMS, MUKESH K.
講師 ウィリアムス, ムケーシュ
Course Description:
With the end of the Cold War in 1989 the United States emerged as the
most powerful nation in the world, far superseding the might of the Soviet
Union in its heyday. No nation can therefore ignore the United States or
fail to understand its history, culture and foreign policy. Today every
nation has some kind of relationship with the United States, which is
either profitable or unprofitable. Most nations include American Studies
as a part of their academic, bureaucratic or administrative orientation.
Since the nineteenth century until today, America has tried to define key
concepts and ideas relating to freedom, justice, welfare, civil rights,
sovereignty, representation, democracy and religion in order to create a
composite intellectual and political culture. At home American presidents,
both constitutionalists (like Coolidge and Reagan) and interventionists
(like Roosevelt and Obama) have tried to revitalize the American
economy through their ingenious ideas. The ideas and values America
stands for today are both important and contentious. There are no easy
justifications for them and no pure positions. Keeping some of these ideas
in mind, the American Studies course will introduce students to the
integrated disciplinary study of American history, culture and foreign
policy and help them to understand how Americans and non-Americans
think about America. Students will also discuss issues connected to JapanUS partnership, India-US cooperation and China-US friction as
background to the emerging cooperation in the world.
Students will get an opportunity to:
1. acquire presentation and negotiation skills,
2. learn new concepts, methods and vocabulary,
169
諸 研 究 所 3. understand stereotypes of knowledge, reason/critical thinking,
culture,gender and politics (bias, manipulation, prejudice, discrimination
and hegemony),
4. synthesize diverse opinions and perspectives from within and outside
America,
5. develop skills to write/think purposefully and strategically, and
6. acquire the habit to pursue knowledge independently and
scientifically.
Textbooks:
Zinn, Howard. (2003).A People’s History of the United States 1492Present. Perennial Classics. New York: Harper Perennial. Price 12.89
USD. ISBN: 978-0-06-083862-2
Reference Books:
Colbert, David ed. (1998). Eyewitness of America: 500 Years of
American History in the Words of Those Who Saw it Happen. New York:
Vintage Books(Division of Random House). Price 12.21 USD. ISBN:
0-679-76724-x
Course Plan:
1st Week: Organization/ demo /study groups
2nd Week: Imagining the category of the nation—European and Native
American ideas shaping foreign policy — unilateralism, chosen nation,
democracy and notions of justice.
3rd Week: Three Worlds Meet—Europe, West Africa and Native Indian
— Video Script. Disney imagining Pocahontas, Europeans and Asians
defining multicultural, racial and feminist divides (anti-British and antiIndian)
4th Week: Immigration and Cultural Change, video; OMB Directive 15.
Immigrant writers such as Saul Bellow, Toshio Mori, Jhumpa Lahiri, and
others.
5th Week: A brief discussion of topics of presentation such as European
pioneers, Native American concept of land/ music / family life / politics/
immigrants/multiculturalism/working class life in big cities/ The Lonely
Crowd/personal is political/ civil rights movement—Malcolm X/Martin
Luther King; Japanese Americans/Internment camps/loyalties etc. Choose
topics for presentation.
6th Week: Conflict and Change—World War I, World War II and Islam.
Individual or group presentations. If you want to work in groups please
make small groups (about 2/3 students) to discuss presentation topics
followed by question-and-answer, discussion session. Summing up —
representation of social and political reality. Create a format for
presentation/outline.
7th Week: Postwar America: Manifest Destiny and unilateralist
objectives; video on US and the World (1865-1917).
8th Week: Readings from speeches by Malcolm X, Martin Luther King
Jr. and Barrack Obama: A discussion of Black Identity, Harlem
Renaissance and the First Abyssinian Church and Political Representation
9th Week: American Foreign Policy: Foreign Policy and Economic
Growth—Constitutionalist and Interventionist US Presidents—CoolidgeReagan and Roosevelt-Obama. Read Burton Folsom, Jr., “Obama’s Vision
Through History, at the following website: http://spectator.org/archives/
2009/11/30/obamas-vision-through-history
10th Week: Henry Kissinger and others on American Foreign Policy;
Religion and Culture—Samuel Huntington and Margaret Albright—Clash
or Synthesis of Civilizations
11th Week: US-Japan Relations — economic, military and strategic
partnerships
12th Week: US- China and India Relations and course evaluation
13th Week: End-Semester Short Presentation and 4-page final report
14th Week: End-Semester Short Presentation and 4-page final report
15th Week: End-Semester Short Presentation for latecomers/
Preparation for end-semester test
Lecturer's Comments to Students:
The course will require one hour of outside class reading per week as
well as 30 minutes of homework preparation. You will be asked to
participate in class discussions and state your opinions. I want you to
speak and offer your opinions freely. You will also be expected to present
seminar papers, conduct discussions in the classroom and write reports on
related topics. The class can be a great learning experience for you
provided you read the handouts at home and make effort to speak in class.
Howard Zinn, People’s History of the United States: 1492 to Present
(Harper Perennial Modern Classics, 2005).
Course Plan:
Introduction
Day 1 Introduction: A Nation of Immigrants?
Irish Americans
Day 2 Background History: Great Irish Famine (1845-1852)
Day 3 Historical Event: 1960 Presidential Election
Day 4 Contemporary Issue: increasing influence of Catholics?
Asian Americans
Day 5 Background History: Chinese Exclusion Act (1882)
Day 6 Background History: Immigration Act (1965)
Day 7 Historical Event: Vincent Chin Case (1982)
Day 8 Contemporary Issue: A “model minority” or
“perpetual foreigners”?
Mexican Americans
Day 9 Background History: Bracero Program (1942-1964)
Day 10 Historical Event: California Proposition 187 (1994)
Day 11 Contemporary Issue: “illegal” immigrants
Muslim Americans
Day 12 Background History: Nation of Islam (1930- )
Day 13 Historical Event: September 11 (2001)
Day 14 Contemporary Issue: anti-Muslim sentiment
Conclusion
Day 15 Review of the Course
Lecturer's Comments to Students:
Class attendance is required and discussion is expected.
Method of Evaluation:
There are four requirements for the course: attendance, assignments,
class presentation, and final paper. Evaluation will be based on all four
requirements.
Attendance and Participation --- 40% Assignments --- 20%
Presentation --- 20% Final Paper --- 20%
Questions/Comments:
E-mail: [email protected]
If all of us work together we can make the class thoroughly enjoyable. I
would like to use some of these sites to support my arguments and
understanding of the subject:
1. On American Foreign Policy read “Foreign Policy of Consensus:
American Gulliver and Lilliputian World Bodies” by Mukesh Williams at
http://www.boloji.com/opinion/0749.htm
2. On Justice for All by Mukesh Williams read http://cms.boloji.com/
index.cfm?md=Content&sd=Articles&ArticleID=10262
3. On American Gulliver by Mukesh Williams read
http://cms.boloji.com/index.cfm?
md=Content&sd=Articles&ArticleID=4601
Method of Evaluation:
1. End-Semester research-based presentation with 4-page report and
end-semester test (80% credit)
2. One paragraph weekly response to class discussions, attendance and
class participation (20% credit)
EU-JAPAN ECONOMIC RELATIONS 2credits(Fall)
EU-JAPAN ECONOMIC RELATIONS 2 単位
(秋学期)
A Partnership for the Twenty-First Century?
Lecturer HAYASHI, HIDEKI
講師 林 秀毅
Course Description:
This course is offered in English. The goal is to broaden and deepen
students’ knowledge in EU-Japan relations, mainly on the economic
aspects, as well as on the political and social aspects.
Whole lecture is divided into two parts: in part 1, each lecture will be
based on different chapters of Gilson (2000) and in part 2, the national
economy of EU countries and its relations with Japan will be discussed.
Related statistics and case studies are also introduced in both parts.
In each lecture, Powerpoint will be used for exposition.
As it is expected to be a small class, composed of Japanese and nonJapanese students, active questions and comments by students are
welcome.
Students are supposed to submit a report on one of the questions based
on each lecture and submit it at the beginning of the next lecture.
Textbooks:
Gilson, Julie, Japan and the European Union A partnership for the
Twenty-First Century?, Palgrave Macmillan, 2000 (Several Copies of the
text are on reserve at the library.)
Reference Books:
Kaji, Kokusai tuuka taisei-no keizaigaku, Nikkei, 2004
Course Plan:
Part 1.
Chapter 1 Introduction: Assessing Bilateral Relations (1)
Chapter 2 Developing Cooperation 1950s-80s (2, 3)
Chapter 3 Japan and its Changing Views of Europe (4)
Chapter 4 European Integration and its Changing Views of Japan (5, 6)
Chapter 5 The 1990s and a New Era in Japan-EU Relations (7)
Chapter 6 Cooperation in Regional Forums (8)
Chapter 7 Addressing Global Agendas (9)
Chapter 8 Conclusions: A Partnership for the Twenty-first Century (10)
Part 2.
Germany, France and Benelux (11)
Italy, Spain, Portugal and Greece (12)
UK, Ireland, Nordic Countries(13)
EU enlargement and Central/Eastern European countries(14)
Review for whole lecture(part 1 and part 2 )
Lecturer's Comments to Students:
Any students who are interested in Europe are welcome, regardless of
the faculties(economy, business,law and politics, literature, etc.) and the
grades(3rd, 4th,etc.).
欧州・EUに関心があれば、学部・学年を問わず歓迎します。最初
は英語に自信がない場合でも、挑戦してみてください。
Method of Evaluation:
・試験の結果による評価 30 % (End-of-term Examination)
・レポートによる評価 60 % (Aggregate score of each weekly report)
・平常点(出席状況および授業態度)による評価 10 % (According
to the contribution of students by active questions and comments)
Questions/Comments:
Anytime during class, also by e-mail
CANADA AND ITS INTERNATIONAL ROLE 2credits(Fall)
カナダという国とカナダの国際的な役割 2 単位(秋学期)
Canada’s Vast Potential
講師
Lecturer YELLOWLEES, JAMES
イエローリーズ, ジェームズ
Course Description:
We will learn about the various key aspects of Canada as a nation,
including the history, economy, society and international role of Canada.
It is an interactive class so participants will be expected to contribute each
class.
Textbooks:
None, will be using handouts
Reference Books:
None, will be using handouts
Course Plan:
1) Introduction to Canada
2) Canadian History
3) Canadian Government
4) Canadian Economy
5) Canadian Culture
6) First Nations Peoples
7) International Relations
8) Relations with the U.S.
9) Education in Canada
10) Canada and the Environment
11) Canada and Quebec
12) Canada and its resources
13) Canadian Media
14) The Future of Canada
15) Overall Review
Lecturer's Comments to Students:
Canada is a very interesting nation that has a lot of potential. If you are
interested in learning more about Canada, please consider taking this
course.
Method of Evaluation:
1. Reports (A five page written Report on one aspect of Canadian
Politics, Economy, Society or Cultures)
2. Attendance, Participation
170
week) before attending the class. In the class, students will discuss their
readings in a small group and then present it in front of all the rest.
Method of Evaluation:
Assessment is based on active participation in class works and an essay
(4000 words) submitted at the end of the term.
AFRICAN ISSUES: THE MEANING OF MODERNITY AND
CRISES IN AFRICA 2credits(Spring)
アフリカン イシューズ:アフリカにおける近代と危機の意味
2 単位(春学期)
BUILDING THE GLOBAL VILLAGE 2credits(Fall)
グローバルヴィレッジ構築に向けて 2 単位(秋学期)
Japanese Policies in Southern Africa:
TICAD : Potentials and Policy
Professor,Faculty of Environment and Information Studies
Struggling in an African City: the Exploration of a Life and Magical
Practice amidst Uncertainty
Lecturer KONDO, HIDETOSHI
講師 近藤 英俊
環境情報学部教授
Course Description:
The Tokyo International Conference on African Development(TICAD
http://en.wikipedia.org/wiki
/Tokyo_International_Conference_on_African_Development)
has been the centerpiece of Japan's policy in Africa since its inception.
The follow-up to TICAD IV (Yokohama 2008 http://www.ticad.net/
ticadiv-index.shtml )
Although the results of the conference were promising, there is an
"information gap" between the policies and intents of the Japanese
government and business community, and the response and knowledge of
the Japanese citizen as to the recent history, the varied cultures and issues
in Africa today, and the goals and effects of the Japanese policies
themselves. By investigating both large-scale and small scale investment,
tourism and educational connections and N.G.O. endeavors, the course
will investigate methods by which the goals of the government's policies
in Africa can be made accessible to Japanese society as a whole.
This course will be an introduction for students interested in issues
affecting global governance and Africa. Through a series of lectures
offered by ambassadors and embassy officials from the S.A.D.C. group:
http://www.mbendi.co.za/orsadc.htm students will explore the variety of
links diplomatic, educational, economic and cultural that tie Japan to
contemporary Africa. The course will focus the geo-political area of
southern Africa, and the issues that such regions face as they plan seek to
integrate their local economies and to connect to the "global village".
Through various disciplines (history, economics, media studies) that need
to be combined in order to offer a fuller world view, speakers from the
various embassies of the S.A.D.C. group will offer their views and
insights on the impact of Japanese policies within the region. Based on
these lectures and individual research interest students will form a study
group that will focus one of the African countries represented by the
speakers.
The groups will research and present on the ties and programs between
their "study" country and Japan with a focus on making connections
between southern Africa and Japan more multi-dimensional:
http://www.jica.go.jp/english/countries/africa/index.html
Reference Books:
http://www.mbendi.co.za/orsadc.htm * this site is required viewing
before the second meeting!
http://allafrica.com/
http://www.bespokeexperience.com/en/1/home.mxs ethical tourism
African Health Resources
http://www-sul.stanford.edu/depts/ssrg/africa/health.html
Student "internships"
http://southafricacommunityfund.org/ap/intern.asp
Course Plan:
Tentative Course Schedule(the countries and topic will be determined by
S.A.D.C.before the first class.)
[01]Introduction and Organization (all students planning to register must
attend this first class in order to understand class procedure and work)
[02]A Short History of Africa / form country research groups
[03]The economic consequences of Colonialism in Africa
[04]TICAD / Japanese aid and large-scale investment projects – their
value and impact in S.A.D.C.
[05] Speaker prep and project discussion.
[06] Embassy speakers
171
諸 研 究 所 Course Description:
Children, who are emaciated with protruding bellies and fly-infested
faces, are crying for food, or worse, already motionless in their mothers’
arms. For many, such a shocking scene is typically associated with Africa.
This popular imagery has its origin in mass media that are often
sensationalistic as to African coverage. The truth is that Africa is the
continent of wonderfully rich and diverse cultures, where people live their
vibrant everyday life. Yet, from this, it does not immediately follow that
Africa is a trouble-free region. Just as Japan and other industrial countries
have many social problems, Africa does have critical issues to be pursued.
This course is intended to explore some of the major problems that
Africa is currently facing. This year we will focus on the critical aspects
of the lives of people in an African city and the significance of magical
practices in comprehending and controlling their crises. Of many changes
Africa has undergone since the beginning of colonial period particularly
remarkable are the acceleration of movement of people, commodities and
knowledge, the multiplication of social identities and negotiation over
cultural meanings and values. These changes find the clearest expression
in the cities that owe their phenomenal growth largely to migrants and yet
lack the forces to systematically control their lives. Industrial capitalism
as well as rationalized state bureaucracy being underdeveloped, they
manage their lives in continuous flux of cultures and social relations;
during the course of action, they tend to encounter multitude of various
and often hitherto unknown interpretations, knowledge and persons and to
try those that happen to appear to fit their situations ‘here and now’. Their
actions are often at the mercy of luck. It is in this realm of contingency
and possibility (uncertainty) where one should understand the crises of the
city dwellers and their coping strategies including their frequent use of
magical practices in Africa.
Thus, based on the field research in the city of Kaduna, a city known
for its extreme cultural diversity in Nigeria, the course will make an indepth analysis of the above issues by closely examining the crises of
several individuals and the magical practices of traditional healers living
in the city.
Textbooks:
Texts will be distributed in due course.
Reference Books:
The list of suggested readings will be distributed in due course.
Course Plan:
1. Introduction: a Step into the Realm of Contingency-Possiblity
2. Suffering and Flux in African Cities
3. Witchcraft and Magic in Africa
4. Kaduna: the City of Vortex
5. Lost in Flux: Theraputic Venture and Unsettled SelfⅠ
6. Lost in Flux: Theraputic Venture and Unsettled SelfⅡ
7. Illness in Between: Capitalism vs Moral EconomyⅠ
8. Illness in Between: Capitalism vs Moral EconomyⅡ
9. Business without Trust: Entrepreneur in CrisisⅠ
10. Business without Trust: Entrepreneur in CrisisⅡ
11. Ejective Solution: Witchcraft, Gamble and EventⅠ
12. Ejective Solution: Witchcraft, Gamble and EventⅡ
13. Magic for Money, Money as Magic: the Practice of HealersⅠ
14. Magic for Money, Money as Magic: the Practice of HealersⅡ
15. Conclusion: on the Question of African Modernity
Lecturer's Comments to Students:
The course comprises lectures and class works. For class works,
students are required to read and summarise a text (minimum 20 pages per
FREEDMAN, DAVID J.
フリードマン, デビッド J.
(3) A More Secure World: Our Shared Responsibility; Report of the
High-Level Panel on Threats, Challenges and Change, UN,December 2004
(4) In Larger Freedom: Towards Development, Security and Human
Rights for All, UN Secretary-General, April 2005
(5) Investing in the United Nations: for a Stronger Organization
Worldwide – Report of the Secretary-General, March 2006
(6) Reports and Documents issued by the United Nations and United
Nations University on themes covered by the course
(7) Newspaper articles and journals related to the topics covered by
the course will be distributed in the class
Course Plan:
The subjects to be covered in each weekly class are shown below.
Some adjustments, however, may be made as we go along with the
discussion of contemporary global issues. Group discussions will be
organized and individual assignments given.
(1) : COURSE INTRODUCTION AND GETTING TO KNOW EACH
OTHER
(2) : OVERVIEW OF GLOBAL SCENARIO - GLOBAL
INTERCONNECTEDNESS
(3) : EVOLUTION OF THE UNITED NATIONS SYSTEM
(4) : UN INTER-GOVERNMENTAL PROCESS
(5) : OTHER INTERNATIONAL AND REGIONAL
ORGANIZATIONS
(6) : INTERNATIONAL PEACE AND SECURITY
(7) : SOCIAL AND ECONOMIC DEVELOPMENT
(8) : GLOBAL ENVIRONMENTAL SUSTAINABILITY
(9) : HUMAN RIGHTS
(10): GROUP DISCUSSIONS ON SELECTED TOPICS
(11): PRESENTATION BY EACH GROUP AND DISCUSSION
(12): WOMEN AND DEVELOPMENT
(13): REFUGEES, MIGRATION, AGING SOCIETY
(14): JAPAN AS A MEMBER OF THE GLOBAL COMMUNITY
(15): FINAL REPORTS AND EVALUATION
Lecturer's Comments to Students:
This course is good for those students who wish to improve their ability
to discuss international issues in English. Regular attendance and active
participation in class discussions will be important. Students will be
expected to do internet search and examine more in depth the topics under
discussion as I would like students to make comments, ask questions and
speak freely in the class.
Method of Evaluation:
. Grading Method
(1) Regular attendance in class will be an important part of
consideration for grading. Participation in group discussions and
individual assignments will also be considered in grading.
(2) There will be no examination but all students must write an midterm report (3-5 pages) during the mid-term, and a final report (7-10
pages) based on readings, lectures and discussions covered during the
class.
Questions/Comments:
If students have any questions or problems in the course, they should
feel free to talk to me before or after the class or send me an email at:
[email protected]
[07] Embassy speakers
[08] Embassy speakers
[09] Embassy speakers
[10] Embassy speakers
[11] Embassy visits - if this date is open for embassies otherwise in-class
speaker's review
[12] In class project prep.
[13] project presentation
[14] project presentation
[15] make-up presentation and class review
Method of Evaluation:
As this is a lecture class attendance will be an important part of the
grade. If a student is absent for classes without an official excuse his/her
grade will be lowered one level; if more than 4 class are missed, the
student cannot pass the class. Along with the group work and
presentation, each student will be expected to hand in a 2-3 page paper
(single space, 12pt font, separate bibliography) on the last day of class.
The paper will focus on any aspect (not just the course focus) of Japan/
Africa relations covered in the course.
CONTEMPORARY GLOBAL ISSUES AND THE ROLE OF THE
UNITED NATIONS 2credits(Fall)
現代の国際問題と国連の役割 2 単位(秋学期)
Multi-disciplinary approach to the study of the Contemporary Global
Issues and the Role of the United Nations and International
Organizations in addressing these issues.
Lecturer MALIK, RABINDER N.
講師 マリク, ラビンダー N.
Course Description:
A critical review and assessment will be undertaken of the origin and
present condition of the major global issues and problems and how these
are being addressed by the national governments and the international
community. Special attention will be paid to the role of the United
Nations and other International Organizations as a tool of global
governance in addressing these issues. We shall also explore ideas and
concepts of peace and security, human rights, coexistence among peoples
of different cultures and other critical global issues such as poverty
eradication, environmental degradation, climate change, aging society and
gender issues.
The objective of the course is to enable the students to gain a better
understanding of the world around them and about the role of the United
Nations so that they are able to evaluate current and future international
trends and formulate their own well thought-out opinions based on facts.
It should help enhance their trans-cultural literacy and competence and
enable them to interact with confidence with peoples of different cultural
backgrounds and orientations in an interdependent and interlinked world.
Group discussions will be an important part of the course, which will be
conducted in English.
The course is open to students from all faculties.
Textbooks:
No specific text books are assigned for the course. Reading material
will be recommended and photocopied handouts will be distributed as
appropriate and relevant. Students are encouraged to acquaint themselves
about the contemporary global issues by reading a daily newspaper, a
weekly magazine and catching news on radio and television so that they
can participate actively and meaningfully in discussions in the class.
Group discussions and assignments will rely heavily on material obtained
from such sources.
Reference Books:
The students are requested to read the following basic reference
material about the United Nations System. Some or most of these
documents can be accessed through the website http://www.un.org.
(1) Charter of the United Nations, UN, New York
(2) UN Millennium Declaration, Resolution 55/2, UN General
Assembly
INTERNATIONAL DEVELOPMENT COOPERATION
(Fall)
国際開発協力論 2 単位(秋学期)
2credits
Development and Aid in an Age of Globalization
Lecturer GOTO, KAZUMI
講師 後藤 一美
Course Description:
The twenty-first century is an era of global governance. The realm of
contemporary international relations has seen the commencement of new
political attempts to gradually reform existing systems in complex
governance with different players and multi-tiered networks for the
creation of a convivial global society, in which the common values of
peace, prosperity and stability are pluralistically shared, overcoming the
risks of asymmetry and tit-for-tat sequences. In this new political initiative
towards an unknown world, there are some critical challenges, including
172
173
・ Luis Cabrera (ed.), Global Governance, Global Government:
Institutional Visions for an Evolving World System, State University of
New York Press, 2011.
・Michael Edwards, Future Positive: International Cooperation in the 21st
Century, Revised Edition, Earthscan, 2004.
・Helge Hveem and Lelio Iapadre (eds.), The Global Governance of
Knowledge: Education, Research, Innovation and International
Cooperation, (Routledge/GARNET series) , Routledge, 2011.
・James H Mittelman, Contesting Global Order: Development, global
governance, and globalization, Routledge, 2011.
・Jan Aart Scholte (ed.), Building Global Democracy?: Civil Society and
Accountable Global Governance, Cambridge University Press, 2011.
・Timothy J. Sinclair, Global Governance, Polity Press, 2011.
・Geoffrey R. D. Underhill, Political Economy and Global Governance:
Theories, Issues and Dynamics, Palgrave Macmillan, 2011.
・ Rorden Wilkinson and Jennifer Clapp (eds.), Global Governance,
Poverty & Inequality (Global Institutions) , Taylor & Francis, 2010.
Course Plan:
第1回:Guidance
第2回〜第5回:Introduction to international development cooperation
第6回〜第8回:Major issues of development in an age of globalization
第9回〜第11回:Global governance approach to development aid
第12回〜第14回:Guest speakers
第15回:Review of the course
Lecturer's Comments to Students:
Active participation in class discussions is required.
Method of Evaluation:
レポートによる評価 Writing Assignment
Some short essays are requested to be submitted during the course.
Evaluation will be made, based on the final report (five pages of A4 size)
submitted at the end of the course, with the following criteria: originality;
logic; and persuasiveness.
Questions/Comments:
Should you have any inquiries, feel free to contact with the following
address: <[email protected]>
LAW AND DEVELOPMENT 2credits(Fall)
開発法学 2 単位(秋学期)
Institutional Change through the Rule of Law Reform to Attain Good
Governance
Professor,Graduate School of Law School MATSUO, HIROSHI
法務研究科(法科大学院)教授 松尾 弘
Course Description:
This course aims to provide with the basic knowledge of Law and
Development from a practical as well as a theoretical aspect.
Development can be regarded as a comprehensive institutional reform of a
society, in which a number of informal rules have been binding and
restricting the attitudes and behaviors of its members. However, it is
sometimes difficult for societies to reform their institutions for themselves
when they are heavily burdened by the conventions maintained by the
strict regimes. As the international societies have been more and more
globalizing, it is becoming duties for each society to assist others to
undertake their institutional reform.
Although it would be hard for us to expect the international societies to
establish the world government, we should be able to keep our security by
getting the global governance, which consists of the good governance of
each state in the world. Good governance may be obtained through the
institutional reform led by the good government, markets and firms, and
civil societies, which are mutually assisted and assisting in their own
functions. Law may be a strong measure to facilitate such an institutional
reform to get good governance, and the legal assistance activities among
nations should promote the global governance, which might be the only
path to the international security and peace. In this context, we should
explore the indicators of governance and the way by which developed
countries can cooperate with developing countries to accomplish their
legal reform that actually leads to development.
Textbooks:
There are no specific textbooks. Materials will be distributed as
appropriate and relevant.
諸 研 究 所 the pursuit of public goals in the international community and of effective
measures to reach them. In the new world of international development
cooperation, aid donors and aid recipients have different dreams yet lie in
the same bed with a dynamic and tense relationship. By reviewing
frontline efforts in international development cooperation with a view
towards sustainable growth and poverty reduction from the perspective of
cooperation policies, this course is intended to provide some basic
foundations and applications for the management of international
development cooperation with students that are interested in the main
issues of poverty and development in the developing regions, and that
wish to be involved in the world of international development cooperation
in the future. Several guest speakers shall be invited from international aid
agencies.
Textbooks:
Textbook is not used in particular. Resume and copies of reading
materials will be available during the course and via e-mail.
Reference Books:
・後藤一美「国際協力論序説—グローバル・ガバナンスの視点から」
鈴木佑司・後藤一美(編著)
『グローバリゼーションとグローバル・
ガバナンス』(法政大学現代法研究所叢書30)、法政大学出版局、2009
年。
・後藤一美「日本の国際開発協力を問う」後藤一美・大野泉・渡辺
利夫(編著)『日本の国際開発協力』(シリーズ国際開発:第4巻)、
日本評論社、2005年。
・後藤一美(監修)『国際協力用語集』(第3版)、国際開発ジャーナ
ル社、2004年。
【International Cooperation】
・Nathan Andrews, What Foreign Aid Can and Can't Do in Africa, Lap
Lambert Academic Publishing, 2010.
・Nancy Birdsall and William R. Easterly, Reinventing Foreign Aid, The
MIT Press, 2008.
・ Ashok Chakravarti, Aid, Institutions And Development: New
Approaches to Growth, Governance And Poverty, Edward Elgar Publsher,
2006.
・William Easterly, The White Man's Burden: Why the West's Efforts to
Aid the Rest Have Done So Much Ill and So Little Good, Penguin, 2007.
・Michael Edwards, Future Positive: International Cooperation in the 21st
Century, Revised Edition, Earthscan, 2004.
・George Mavrotas and Mark McGillivray (eds.) , Development Aid: A
Fresh Look, (Studies in Development Economics and Policy) , Palgrave
Macmillan, 2009.
・ George Mavrotas (ed.), Foreign Aid for Development: Issues,
Challenges, and the New Agenda, (Unu-Wider Studies in Development
Economics) , Oxford University Press, 2010.
・Frederic P. Miller, Agnes F. Vandome, and John McBrewster (eds.) ,
Development Aid, Alphascript Publishing, 2009.
・OECD, Managing Aid: Practices of DAC Member Countries (Better
Aid), OECD, 2009.
・OECD, Improving Incentives in Donor Agencies: Good Practice and
Self-Assessment Tool (Better Aid), OECD, 2009.
・ OECD, Managing Development Resources: The Use of Country
Systems in Public Financial Management (Better Aid), OECD, 2009.
・OECD, Aid Effectiveness: A Progress Report on Implementing the Paris
Declaration (Better Aid), OECD, 2009.
・Jens S. Srensen, Challenging the Emerging Aid Paradigm: International
Aid and Development in the Twenty-first Century (Rethinking
International Development Series) , Palgrave Macmillan, 2010.
・ Finn Tarp, Foreign Aid and Development: Lessons Learned and
Directions for the Future (Routledge Studies in Development Economics),
Routledge, 2000.
・I. William Zartman and Saadia Touval (eds.), International Cooperation:
The Extents and Limits of Multilateralism, Cambridge University Press,
2010.
【Global Governance】
・Deborah D. Avant, Martha Finnemore, and Susan K. Sell (eds.), Who
Governs the Globe?, (Cambridge Studies in International Relations)
Cambridge University Press, 2010.
・ Vinay Bhargava (ed.), Global Issues for Global Citizens: An
Introduction to Key Development Challenges, The World bank, 2006.
Reference Books:
・D. North, Institutions, Institutional Change and Economic Performance,
Cambridge University Press, 1990.
・J. Faundez (ed.), Good Government and Law: Legal and Institutional
Reform in Developing Countries, MacMillan, 1997.
・J. Faundez et al. (ed.), Governance, Development and Globalization,
Blackstone Press, 2001.
・松尾弘『良い統治と法の支配:開発法学の挑戦』(日本評論社,
2009)[H. Matsuo, Good Governance and the Rule of Law: A Challenge
of Law and Development, Nihon-hyoron-sha, 2009]
Course Plan:
1. Law and Development in the Globalizing World
Date:
Topics: Why are some countries rich and some poor? Why do
institutions matter in development? Could institutional change be possible
and facilitate development?
References:
D. North, “Why Some Countries Are Rich and Some Are Poor,”
Chicago-Kent Law Review, Vol. 77, 2001-2002, pp. 319-330;
H. de Soto, The Mystery of Capital: Why Capitalism Triumphs in the
West and Fails Everywhere Else, Basic Books, 2000, pp. 1-13.
2. Good Government, Good Governance and Global Governance
Date:
Topic: What is the purpose of legal cooperation and why is it necessary
for both the recipient and donor countries?
References:
John Rawls, The Law of Peoples, Harvard University Press, 1999, pp.
3-10;
J. Stiglitz, “The Future of Global Governance,” in: N. Serra and J. Stiglitz
(eds.), The Washington Consensus Reconsidered: Toward a New Global
Governance, Oxford University Press, 2008, pp. 303-323.
3. Legal Assistance by the Government I (USAID, DFID, CIDA, GTZ,
SIDA, etc.)
Date:
Topic: Why do governments compete with each other in legal
assistance?
References:
H. Schmiegelow, “Why Legal Transformation Assistance from
Germany and Japan to Former East-Bloc Countries?”Journal of Japanese
Law, No. 22, 2002, pp. 5-38.
4. Legal Assistance by the Government II (JICA)
Date:
Topic: What are the lessons from the Japanese legal assistance projects?
References:
H. Matsuo, “The Use of Codification and Piecemeal Legislation for the
Rule of Law Promotion: Lessons of the Legal Cooperation Projects in
East Asian Countries” (course material).
JICA, JICA’s Experience in Support for Legal and Judicial Reform in
Developing Countries, JICA, 2009.
5. The Role of Law in the Political, Economic and Social Development in
Developing Countries
Date:
Topic: How have legal reforms correlated with the development in
Japan and other developing countries?
References:
H. Matsuo, Japanese Legal System and Social Development , Part III,
Chapter 10-13 (course material)
6. Legal Assistance by the International and Financial Institutions (UNDP,
OECD, WB, IMF, etc.), the Regional Development Banks (IDB, AfDB,
ADB, EBRD, etc.) and EU
Date:
Topic: What are the roles of international organizations in promoting
legal cooperation?
References:
World Bank, Legal and Judicial Reform: Strategic Directions, 2002, pp.
1-24.
7. Past, Present and Future of the Legal Cooperation Network
Date:
174
Topic: What are the lessons from the past legal assistance and who can
be the coordinator(s) for the future legal cooperation?
References:
D. M. Trubek, “The ‘Rule of Law’ in Development Assistance,” in: Y.
Matsuura (ed.), The Role of Law in Development, CALE Books 2,
Nagoya University, pp. 1-18.
8. Development of the Law and Development Studies
Date:
Topic: How has the Law and Development emerged, declined and
developed up to the present stage?
References:
J. Merryman, “Comparative Law and Social Change: On the Origins,
Style, Decline & Revival of the Law and Development Movement,” The
American Journal of Comparative Law, Vol. 25, 1977, pp. 457-491;
B. Z. Tamanaha, “The Lessons of Law-and-Development Studies,”
The American Journal of International Law, Vol. 89, 1995, pp. 470-486.
9. Market, Firm and Government
Date:
Topics: What are the functions of market, how is it related with the
firm, and why do they need the government? Property, contract, and the
system of rights on the one hand, and the rule of law on the other hand:
two wheels of a general model of progressive legal system
References:
R. Coarse, “The Firm, the Market, and the Law,” “The Nature of the
Firm,” in: id., The Firm, the Market, and the Law, the University of
Chicago Press, pp. 1-31, 33-55;
D. North, Institutions, Institutional Change and Economic Performance,
Cambridge University Press, 1990, Chapter 7 (Enforcement), pp. 54-59.
10. The Dilemma of Good Government and the Role of Civil Society in
Attaining Good Governance
Date:
Topic: Who can manage the good government which is apt to fall into
the dilemma between the strong-arm, lawful and benign government? Can
the introduction of market mechanism and the democratization be
compatible in the process of development?
References:
A. Chua, Market, “Markets, Democracy, and Ethnicity: Toward a New
Paradigm for Law and Development,” The Yale Law Journal, Vol. 108,
pp. 1-107;
A. Sen, Development as Freedom, Oxford University Press, 1999,
Chapter 6 (The Importance of Democracy), pp. 146-159;
J. Faundez, “Democratization through Law: Perspectives from Latin
America,” Democratization, Vol. 12, 2005, pp. 749-765.
11. Institutional Change through Legal Reform
Date:
Topic: How can be the institutional change caused by legal reform?
What is the role of the rule of law and how can we manage the process of
the rule of law promotion?
References:
D. North, “The New Institutional Economics and Third World
Development,” in: J. Harriss et al. (eds.), The New Institutional
Economics and Third World Development;, Routledge, 1995, pp. 17-26;
H. Matsuo, “Let the Rule of Law be Flexible to Attain Good
Governance,” in: per Berling et al. (eds.), New Directions in the Rule of
Law, Iustus, Uppsala, 2009, pp. 41-56.
12. Development and Cultures
Date:
Topic: How should we treat cultures in the process of legal reform?
References:
L. Friedman, “Legal Culture and Social Development,” Law and
Society Review, Vol. 4, 1969-1970, pp. 29-44;
A. Perry, “The Relationship between Legal Systems and Economic
Development: Integrating Economic and Cultural Approaches,” Journal
of Law and Society, Vol. 29, 2002, pp. 282-307.
13. The Use of Normative Theory in Development Policy
Date:
Topic: What is the ultimate goal of development?
References:
7. Whose Knowledge? Tapping the knowledge of the poor
8. Whose Priorities? Setting priorities for development
9. The Fair Trade Movement: How Tokyo's fashionable shoppers are
providing economic opportunities for the world's poorest citizens.
10. Micro Loan Programs: A boon to the poor or an additional burden?
11. Water and Sanitation: The neglected priorities
12. Eco-Sanitation: An appropriate technology
13. Macro-Strategies for Alleviating Poverty: Urban Development vs
Rural Development
14. Presentation of group Case Studies
15. Presentation of group Case Studies
Lecturer's Comments to Students:
You will be asked to (1) work in a small group to research and report
on an “appropriate” technology for a developing country; (2) Write an
academic paper about one of the topics covered by this course or by your
small group. The final paper is due by week 14. You will also be asked to
periodically submit a one paragraph summary of the classroom discussion/
lecture.
Method of Evaluation:
1. Exam( None )
2. Reports ( Academic Report: 30%)
3. Attendance, Participation( 40% )
4. Other( Class Presentation of Case Study: 30% )
S. Huntington, “The Goals of Development,” in: M. Weiner and S.
Huntington (eds.), Understanding Political Development, Harper Colling,
1987, pp. 3-15.;
A. Sen, “The Concept of Development,” in: H. Chenery and T. N.
Srinivasan (eds.), Handbook of Development Economics, Vol. I, 1988,
pp. 9-26.
14. The Future Agenda for Law and Development
Date:
Topic: What are the future agenda for Law and Development and how
should we tackle with them?
15. Comments, Questions and Answers
Date:
Topic: Are there any comments or questions concerned with all the
topics treated to to be treated in the class?
Lecturer's Comments to Students:
Participants do not need to have any special knowledge of law.
However, regular attendance and active participation will be expected.
Method of Evaluation:
Evaluation is based on an attendance, short (informal) presentations,
and a final essay (around 3000 words).
THIRD WORLD DEVELOPMENT AND THE POOR
(Fall)
第三世界の開発と貧困 2 単位(秋学期)
2credits
INTERNATIONAL HUMAN RIGHTS LAW 2credits(Spring)
国際人権法 2 単位(春学期)
Lessons from the Developing World
Lecturer BOCKMANN, DAVE
講師 ボックマン, デイブ
Issues, procedures, and advocacy strategies regarding the promotion
and protection of human rights worldwide
Lecturer HOSOTANI, AKIKO
講師 細谷 明子
Course Description:
Students will study five different aspects of international human rights
including:
(1) Procedures for implementing international human rights involving
state reporting to treaty bodies; individual complaints; thematic, country
rapporteurs, and other U.N. emergency procedures for dealing with gross
violations; humanitarian intervention; criminal prosecution and
procedures for compensating victims; diplomatic intervention; state v.
state complaints; litigation in domestic courts; the work of
nongovernmental organizations; etc.
(2) Major international institutions including the human rights treaty
bodies; the U.N. Human Rights Council; the U.N. Security Council;
international criminal tribunals; the International Criminal Court; U.N.
field operations authorized by the U.N. Security Council or under the
authority of the U.N. High commissioner for Human Rights; the InterAmerican Commission on and Court of Human Rights; the European
Court of Human Rights and other parts of the European human rights
system; the U.N. High Commissioner for Refugees; and the International
Labor Organization
(3) Human rights situations in various countries such as South Africa,
Iran, Myanmar, East Timor, Kosovo, Cambodia, former Yugoslavia, the
Democratic Republic of Congo, Japan, the Unites States, Europe, Sudan,
Ghana, and India
(4) Substantive human rights problems related to the rights of the child,
economic rights, the right to development, torture and other illtreatment,
minority rights, the right to a free and fair election, human rights in armed
conflict, crimes against humanity, arbitrary killing, indigenous rights, selfdetermination, discrimination against women, the rights of refugees, etc.
(5) Learning methods such as advising a client, role-playing, the
dialogue methods, drafting, and advocacy in litigation
Textbooks:
Walter Kalin and Jorg Kunzli, (2009), The Law of International Human
Rights Protection, Oxford.
Reference Books:
David Weissbrodt and Connie de la Vega, (2007), Internatinal Human
Rights Law: An Introduction.
David Weissbrodt, Joan Fitzpatrick, and Frank Newman, International
Human Rights: Laws, Policy and Process (3rd ed. 2001), updated at //
www1.umn.edu.hrts.int.
175
諸 研 究 所 Course Description:
This course is designed to increase the student’s awareness of thirdworld communities and the challenges they face in overcoming poverty.
The U.N. Millennium Development Goals promise to end poverty by
2015. The goals are lofty and costly, but will they actually help the poor?
Based on the lecturer’s 30 years of community development experience in
the U.S. and India, another approach, that of small locally based projects
bringing real and immediate change to real people’s lives will be
examined. In this course, students will learn about:
• Self Help Groups (SHGs): How SHGs are organized and why. How
the SHGs improve the financial stability of families and enhance the
status of women.
• Micro-Finance: How small loans, often times of less than $100, can
move whole families out of poverty.
• Appropriate Technology: How, when the poor themselves are
involved, appropriate technologies can be successfully conceived,
designed and implemented by developing communities. Learn some of the
skills required to help implement actual projects.
• Culture and social-economic factors that must be taken into account
in planning and implementing development projects.
• Hands-On Case-Study: Working in small groups, the students will
identify real ‘problems’ facing poor people in the developing world and
propose a plan to solve the problem.
Textbooks:
To Be Announced
Reference Books:
Whose Reality Counts? Putting the First Last, Robert Chambers, 1997;
Small Is Beautiful: Economics as if People Mattered by E. F.
Schumacher; The White Man’s Burden by William Easterly; Local
Democracy and Development, T.M. Thomas Isaac & Richard W. Franke;
Banker to the Poor, Muhammad Yunus; Development as Freedom,
Amartya Sen; The End of Poverty, Jeffrey D. Sachs; Out of Poverty, Paul
Polak
Course Plan:
1. Introduction: The Developing World; Goals of the Class
2. The UN Development Goals
3. The Great Debate and the Millennium Development Goals
4. Appropriate Development – An Introduction
5. The role of the Japan International Cooperation Agency in
addressing poverty in the developing world.
6. Hunger and the “green revolution.”
Course Plan:
Assignments are listed below as to each class session:
1. International Human Rights: Notions and Sources.
2. Origins and Universality
3. The Legal Nature of Human Rights Obligations.
4. Scope of Application of Human Rights.
5. Implementation of Human Rights: Basic Principles, Treaty Bodies.
6. Charter Based Bodies and Regional Bodies.
7. Right to Life and Subsistence Rights.
8. Prohibition of Ill-treatment and of Enforced Disappearance.
9. Prohibition of Discrimination, and Protection of Minorities.
10. Private Life.
11. Intellectual and Spiritual Sphere.
12. Human Person in Economic Sphere.
13. Rights to Liberty and to Fair Trial.
14. Participaton in Political Life.
15. Film or Guest Speaker to be announced. Questiona and Answers
Lecturer's Comments to Students:
The class encourages students to analyze case situation and to evaluate
the most effective methods to prevent human rights violations. Because
evolving nature of the laws and issues in this field, students can
participate as strategists and investigators.
Method of Evaluation:
Students will receive their grades for the course based on (1)
homework(60%), (2) presentation in class one of the course
assignments(20%), and (3) an essay(20%).
Questions/Comments:
Tuesday 4:30-5:30p.m. or by appointment.
COMPARATIVE ECONOMIC HISTORY 2credits(Fall)
比較経済史 2 単位(秋学期)
Living standards, markets and household economics: East Asia, India
and the West compared
Guest Professor SAITO, OSAMU
特別招聘教授 斎藤 修
Course Description:
In 2000 Kenneth Pomeranz published The Great Divergence, in which
he challenged the conventional wisdom that the West was already ahead
of Asia in economic and market growth. Based mainly on Chinese
evidence, he argues that (1) the early modern Asian standard of living was
on a par with that of early modern Europe; that (2) eighteenth-century
East Asia came closer to resembling the neoclassical ideal of a market
economy than did western Europe; but at the same time, that (3) both East
Asia and the West were constrained by environmentally factors, such as
forest degradation, on the eve of modern economic growth. His book has
stimulated a major debate amongst economic historians, and much
progress has recently been made in cross-cultural comparison of living
standards and, to a lesser extent, market economy and environmental
history. The lectures will examine these three research issues in
comparative perspective, with particular emphasis on what Japan’s
economic history can offer.
Textbooks:
Saito, O., The Leverhulme Lectures 1-4, University of Cambridge,
February 2010 [http://www.econsoc.hist.cam.ac.uk/podcasts-saito.html].
Reference Books:
Allen, R.C, The British Industrial Revolution in Global Perspective
(Cambridge: Cambridge University Press, 2009).
Pomeranz, K., The Great Divergence: Europe, China, and the Making of
the Modern World Economy (Princeton: Princeton University Press,
2000).
Saito, O., ‘Pre-modern economic growth revisited: Japan and the West’,
Global Economic History Network (GEHN) working paper no.16
(London School of Economics, 2005) [http://www.lse.ac.uk/collections/
economicHistory/GEHN/GEHNPDF/WorkingPaper16-OS.pdf].
Smith, T.C., Native Sources of Japanese Industrialization, 1750-1920
(Berkeley: University of California Press, 1989).
Course Plan:
Lecture 1. Introduction
Lectures 2-3. Paradigms in economic history
Lectures 4-5. Wages and income
Lectures 6-8. Household income and inequality
Lectures 9-10. Markets for commodities
Lectures 11-12. Markets for land and labour
Lectures 13-14. Household economics
Lecture 15. Discussion session
Method of Evaluation:
Every student is required to write an essay in English by the end of the
term. The subject of the essay will be discussed with her/him in the
middle of the term. A couple of supervisions will be provided before
writing the essay.
Questions/Comments:
Via e-mail
LECTURE SERIES ON EUROPEAN AND ASIAN ECONOMICS
2credits(Fall)
Lecture Series on European and Asian Economic
s 2 単位(秋学期)
Professor,Faculty of Economics KIMURA, FUKUNARI
経済学部教授 木村 福成
Professor,Faculty of Economics MCKENZIE, COLIN R.
経済学部教授 マッケンジー, コリン R.
Course Description:
This class is financially supported by the Global 30 Fund of the
Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology
(MEXT). Each week, a speaker will be invited from outside the Faculty
of Economics at Keio University, to lecture in English. The lectures will
be on recent developments and pressing issues related to Asia and/or
Europe.
Textbooks:
There is no textbook for this class, but individual speakers may provide
suggestions for further reading for their class
Course Plan:
In the first class we will provide a general overview of how this class
will be organized and how we will evaluate students. The list of speakers
and the dates they are speaking will be provided as soon as possible.
Method of Evaluation:
Students are required to submit a summary of each lecture in English
immediately after lecture finishes. Student will be evaluated on the basis
of their lecture summaries and their class participation.
Questions/Comments:
Students with any questions should contact Colin McKenzie by email
([email protected])
176
11. Maintaining “Whiteness”
12. The Problem of Assimilation
13. The Unspeakable
14. The American Experience
15. Colonial Nostalgia
Lecturer's Comments to Students:
This is a seminar class. Students will be required to write short (1
page) reflections on the reading every week and participate in class
discussion. There will be no final exam.
Method of Evaluation:
1. Exam( 0% )
2. Reports( 50% )
3. Attendance ( 30% )
4. Participation in class discussion( 20% )
LITERATURE AS HISTORY 2credits(Spring)
歴史としての文学 2 単位(春学期)
Comparative Colonial Experience under European Powers and Japan
Lecturer CHANDRA, ELIZABETH
講師 チャンドラ, エリザベス
Course Description:
This course will consider issues in historiography, particularly the use
of fiction as source. Filling in the gaps in the so-called conventional
historiography, literary works provide what state archives, libraries, legal
proceedings, church records, or civil registry fail to capture; they have the
capacity to represent the fine curves of a political landscape, the textures
of power, the nuances of culture, and the complexity of human emotion.
The colonial experience is precisely a context that calls for such
“sensitive” historical inquiries. The gap between our Western intellectual
tradition and the colonized people’s particular scheme of culture
underscores the necessity of alternative sources. The fact that most
records from the colonial period were produced by and speak from the
point of view of “power” further complicates historical reconstruction of
Asian and African experiences under European and Japanese rules.
In this course we shall examine novels (excerpts), short stories, and
films written by or told from the point of view of colonized persons and
colonial agents. We will attempt to catch a glimpse of the colonial
experience as diverse and intimate as the domestic order, racial
negotiation, sexual taboos, private recollections, humor, paranoia, and
melancholia.
Textbooks:
George Orwell, “Shooting an Elephant,” Collection of Essays
(Hartcourt, 1981)
Doris Lessing, The Grass is Singing (Perennial, 2000)
E. Breton de Nijs, Faded Portraits (Periplus, 1999)
Ferdinand Oyono, Houseboy (Heinemann, 1990)
Jose Rizal, Noli Me Tangere (Longman, 1986)
Anna Leonowens, Anna and the King of Siam (film)
Marguerte Duras, The Lover (film)
Hou Hsiao-hsien, A City of Sadness (film)
Reference Books:
Edward Said, Orientalism (New York: Vintage Books, 1979)
Frantz Fanon, Black Skin, White Masks (New York: Grove Press, 1967)
Albert Memmi, The Colonizer and the Colonized (Boston: Beacon
Press, 1965)
Frederic Cooper & Ann Stoler (eds.), Tensions of Empire: Colonial
Cultures in a Bourgeois World (Berkeley: University of California Press,
1997)
Jullie Ellison, “A Short History of Liberal Guilt,” Critical Inquiry 22.
Mary Louise Pratt, Imperial Eyes: Travel Writing and Transculturation
(New York: Routledge, 1992)
Julia Clancy-Smith and Frances Gouda (eds.), Domesticating the
Empire: Race, Gender, and Family Life in French and Dutch
Colonialism (Charlottesville, VA: Univ. Press of Virginia, 1998)
Michel-Rolph Trouillot, Silencing the Past: Power and the Production
of History (Beacon Press, 1995)
Peter Van der Veer (ed.), Conversion to Modernities: The Globalization
of Christianity (New York: Routledge, 1996)
Course Plan:
1. Introduction
2. Colonizer/colonized
3. Agents of Colonialism
4. Master and Servant
5. Domestic (Dis)order
6. The Missionary Position
7. Parody and Subversion
8. Liberal Guilt
9. Becoming Modern
10. The Problem of Representation
THEORY AND PRACTICE OF NATIONALISM 2credits(Fall)
ナショナリズム研究 2 単位(秋学期)
From the Americas to Modern Japan
Lecturer CHANDRA, ELIZABETH
講師 チャンドラ, エリザベス
177
諸 研 究 所 Course Description:
This course aims to familiarize students with existing scholarship in the
study of nationalism. It traces the development of the idea of nationalism
from arguably its inception in the New World, to its expansion all over the
world including in modern Japan and colonized territories of Asia and
Africa.
During the course of the semester, we will address theoretical questions
regarding the formation of the nation-state such as: Where do we locate its
conceptual origin(s)? Is it really, as many scholars say, a modern creation?
What are the ingredients that go into the making of a nation? How do we
make sense of the nation from the point of view of gender? Is the nation
ultimately a masculine project? In the age of globalization and world
economy, has nation-state become obsolete? Do we have alternatives?
This course is designed to be an interdisciplinary undertaking, as we
will deal with writings by historians, political scientists, philosophers, and
novelists. Students will be encouraged to bring into discussions their own
experience of nationalism in their country.
Textbooks:
Omar Dahbour & Micheline Ishay (eds.), The Nationalism Reader
(Humanity, 1995)
Geoff Eley & Ronald Suny (eds.), Becoming National: A Reader
(Oxford Univ. Press, 1996)
John Hutchinson & Anthony Smith (eds.), Nationalism (Oxford Univ.
Press, 1995)
Reference Books:
Ernest Gellner, Nations and Nationalism (Cornell UP, 1983)
Benedict Anderson, Imagined Communities (Verso, 2006)
Anthony Smith, Nationalism: Theory, Ideology, History (Polity, 2002)
Eric Hobsbawm, Nation and Nationalism since 1780 (Cambridge Univ.
Press, 2000)
Gopal Balakrishnan (ed.), Mapping the Nation (Verso, 1996)
Tessa Morris-Suzuki, Re-inventing Japan: Time, Space, Nation
(Sharpe, 1998)
George Mosse, Nationalism and Sexuality (Howard Fertig, 1997)
John Gillis (ed.), Commemorations (Princeton Univ. Press, 1996)
Tom Nairn, Faces of Nationalism (Verso, 1998)
Partha Chatterjee, Nationalist Thought and the Colonial World (Univ.
of Minnesota Press, 1993)
Course Plan:
1. Introduction
2. Genealogy of Nation
3. Conceptual Roots
4. Historical Roots
5. Conservative Reaction
6. Paradigms
7. Types and Terminology
8. Majority and Minority
9. Mediums and Symbols
10. Myth and History
"natives" can begin to see the patterns and unspoken rules that have
unconsciously ruled their lives.
Method of Evaluation:
Evaluation will be based on the preliminary presentation, the final
presentation, and a final paper based on the findings.
Questions/Comments:
Students are encouraged to ask questions in class to generate further
discussion.
11. The Question of Memory
12. Nation and Gender
13. Presentation of Research Plan
14. Beyond the Nation
15. Next?
Lecturer's Comments to Students:
This class is in lecture format, but with sufficient time for discussion
during lecture. Students will be required to take 3 in-class short quizzes,
write a final paper, and participate in class discussion. There will be no
final exam.
Method of Evaluation:
1. Quizzes( 30% )
2. Final paper( 40% )
3. Attendance, Participation( 30% )
4. Other( 0% )
CULTURE, CULTURAL ADJUSTMENT, AND IDENTITY
2credits(Fall)
文化・文化適応とアイデンティティ 2 単位(秋学期)
Doing Observational/Ethnographic Studies to Understand Japanese
Culture
観察研究により文化理解を深める
Lecturer YOKOKAWA, MARIKO
講師 横川 真理子
Course Description:
When one encounters different behaviors and assumptions in a different
culture, often the immediate reaction is one of irritation and confusion.
“What is wrong with THESE people?”, "Why do they do that?", we ask.
Actually, people in a particular society are behaving according to patterns
that make sense within the larger framework of their culture. This course
is designed to discover those patterns in Japan, where the students are
currently living, through conducting observational/ethnographic studies
on the behavior of people in different settings.
After explaining the concepts of culture and subculture, the methods
used in observational studies will be introduced. Students will be given an
opportunity to do observational studies at various sites in Japan on their
own or in groups, discovering both behavioral patterns and the cultural
patterns that underlie those behavioral patterns.
Students will be asked to come up with tentative behavioral and cultural
patterns gleaned from their observations, and present their findings to the
class, opening their study to discussion. They will then be asked to go
back and reaffirm or modify their observations, which will result in a final
presentation and written report.
Through their own study and those of the others, students are expected
to gain a deeper understanding of both the culture they observe and of
their own unconscious cultural patterns.
Textbooks:
Materials to be distributed in class
Reference Books:
Desmond Morris. Manwatching: A Study of Human Behavior.
Kinseido. 1977.
Robert M. Emerson. Contemporary Field Research. Long Grove, Il: c.
2001.
Theodore Bestor, Patricia Steinhoff, Victoria Bestor. Doing Fieldwork
in Japan. Honolulu: University of Hawaii Press, c. 2003.
Course Plan:
Week 1 What is culture?
Week 2 The observational method--description
Week 3 Behavioral patterns and cultural patterns
Week 4 Topic selection and group formation
Weeks 6-9 Preliminary Presentations
Weeks 10-13 Final Presentations
Week 14 Tying together cultural patterns
Week 15 Final Paper due
Lecturer's Comments to Students:
Doing an observational study gives students an opportunity to view
culture and experiences in a different culture from an empirical
perspective. Newcomers can obtain a deeper understanding of the
unspoken rules underlying the culture they have started to live in, while
178
現代社会と医学Ⅱ(現代社会と C ommon D iseas e)
2 単位(春学期)
現代社会と医学Ⅱ(現代社会とCommon Disease) 2 単位
(秋学期)
保健管理センター教授 齊藤 郁夫
名誉教授 南里 清一郎
保健管理センター教授 大野 裕
保健管理センター准教授 和井内 由充子
保健管理センター准教授 森木 隆典
保健管理センター専任講師 神田 武志
現代社会と医学Ⅰ(心身の健康維持のために) 2 単位
(春学期)
現代社会と医学Ⅰ(心身の健康維持のために) 2 単位
(秋学期)
保健管理センター教授 河邊 博史
保健管理センター教授 德村 光昭
保健管理センター准教授 森 正明
保健管理センター准教授 広瀬 寛
保健管理センター准教授 西村 由貴
授業科目の内容:
高血圧症、高脂血症、糖尿病、肥満、動脈硬化、脳卒中、心臓病、
がんなどの病気は、運動不足、食べ過ぎ、喫煙、飲酒などの生活習
慣との関連が強いことから生活習慣病と呼ばれています。また、エ
イズ、結核などの感染症、ストレスと関連する精神疾患も増えてき
ています。健康習慣を多く続ける人ほど加齢による老化を相対的に
遅らせ、不健康な生活習慣を続ける人ほど早く老化し、死亡率も高
くなるといっています。若いときから、これらのよくある病気
(common disease)について知り、それらを予防するための健康的な
生活習慣を理解し、実践するための保健教育の意義はますます大き
くなっていると考えます。
また、将来の進路に医療、製薬、介護、食品などhealthcare関連企
業を選択する人には、そのためのintroductionとなるでしょう。下記
の講義内容に関し保健管理センターの各専門医がオムニバス形式で
講義を行います。なお、春学期と秋学期は同内容になります。
テキスト(教科書):
特になし
参考書:
保健衛生(保健管理センター編)、各担当者による資料の配布
授業の計画:
第1回 オーバービュー、薬物乱用 教授 齊藤 郁夫
第2回 高血圧 〃
第3回 脳卒中 〃
第4回 精神疾患 1 教授 大野 裕
第5回 精神疾患 2 〃
第6回 精神疾患 3 〃
第7回 高脂血症・動脈硬化 准教授 森木 隆典
第8回 血液疾患 〃
第9回 感染症 〃
第10回 心臓病1 准教授 和井内 由充子
第11回 心臓病2 〃
第12回 飲酒・喫煙関連疾患(がんを含む)
専任講師 神田 武志
第13回 肥満、糖尿病 〃
第14回 旅行医学 名誉教授 南里 清一郎
第15回 試験 准教授 和井内 由充子
担当教員から履修者へのコメント:
受講を希望する場合は履修の取扱いについて、各学部、研究科で
確認の上、履修申告をしてください。
成績評価方法:
学期末試験(定期試験期間内の試験)の結果による評価
179
諸 研 究 所 授業科目の内容:
大学生活を心身ともに楽しく元気で過ごすために、皆さんは毎年
春に健康診断を受けていると思います。身長、体重測定から始まっ
て、尿検査、血圧測定、胸部X線検査、内科診察などを行っている
と思いますが、皆さんはこれら健診項目が何のために行われている
のか考えたことはあるでしょうか。本講義では、保健管理センター
の各専門医がオムニバス形式で上記の疑問についてお答えしたいと
思います。また、大学生活では、最近麻疹や百日咳などの小児感染
症の集団感染や薬物乱用の問題、喫煙・飲酒の問題、メンタル面の
問題などが話題となっています。本講義ではこれらアップデートな
内容についても解説を加えていきたいと思います。
テキスト(教科書):
特になし。原則毎回プリントを配布予定。
参考書:
慶應義塾大学保健管理センター編『現代の保健衛生』
(慶應義塾大
学出版会,2007年)
授業の計画:
第1回:オーバービュー 教授 河邊 博史
第2回:健診関連‐高血圧 〃
第3回:健診関連‐慢性腎臓病 〃
第4回:小児感染症(麻疹、百日咳など) 教授 德村 光昭
第5回:薬物乱用(1) 〃
第6回:健診関連‐胸部X線、結核 准教授 森 正明
第7回:喘息・花粉症など 〃
第8回:風邪、インフルエンザなど 〃
第9回:健診関連‐肥満とメタボリックシンドローム 准教授 広瀬 寛
第10回:健診関連‐糖尿病とその予防 〃
第11回:飲酒・喫煙 〃
第12回:健診関連‐精神(アンケート関連)准教授 西村 由貴
第13回:パーソナリティー障害 〃
第14回:薬物乱用(2) 〃
第15回:試験
教授 河邊 博史
担当教員から履修者へのコメント:
将来の健康の基礎を築くこの年代に、正しい医学知識を得ておき
たい学生の受講を勧めます。
成績評価方法:
出席状況と最終講義日の試験の成績による評価
180
情報処理概論Ⅱ(JavaB)
4 単位(通年)
Java 言語によるプログラミング入門
講師
藤村 光
情報処理概論Ⅱ(JavaA) 2 単位(秋学期)
講師
神林 靖
授業科目の内容:
将来プログラムを用いて情報処理をする準備として,Java 言語に
よるプログラミングを学ぶ。簡単な計算やデータ処理を行うことに
よって,Java プログラムの構成を,そしてコンピュータによるデー
タ処理を理解できるようにしたい。プログラミングを通してアルゴ
リズミックな考え方が身につけられるよう努力したい。一般的なコ
ンピュータの知識があれば十分で,プログラミング関しての予備知
識は必要としない。
181
諸 研 究 所 授業科目の内容:
Java 言語を用いてコンピュータを動かす方法,およびプログラミ
ングの基礎を紹介します。
問題をコンピュータで処理できるように分析し,処理を組み立て,
プログラムを作成し,結果を検証するという手順で,プログラムを
作成する際に必要となる一般的な知識を習得するのが目的です。
テキスト(教科書):
Web サイトhttp://web.hc.keio.ac.jp/~fujimura/ で公開しています。適
宜更新します。
参考書:
講義の展開と個人の進捗にあわせて適宜紹介します。
授業の計画:
1. ガイダンス
2. ウィンドウの表示
3. コンパイルと実行
4. 色
5. ボタン,画面のレイアウト
6. イベントの処理
7. クラス変数
8. 四則演算
9. 処理の分岐(場合分け)
10. 式,演算子
11. カウンタ,合計計算,最大値と最小値
12. 数値の配列
13. 文字列の配列,ラベルの配列
14. 春学期演習(1)
15. 春学期演習(2)
16. プログラムのスタイル(春学期復習)
17. 整列
18. 検索
19. テキスト・ファイルの読込み
20. 例外処理
21. テキスト・ファイルの書き出し
22. マルチスレッド
23. 描画(1)ドロー
24. 描画(2)ペイント
25. 描画(3)フラクタル図形
26. 木構造
27. 再帰プログラミング
28. 文字コード
29. オブジェクトの設計
30. 最終演習
担当教員から履修者へのコメント:
自分なりに「こんなことができるようになりたい」という目標を
持って参加して下さい。
ワープロや表計算はできるがコンピュータ言語は初めてという人
と,他のコンピュータ言語を習得済みの人では,到達目標が異なる
のが普通です。春学期の前半に各人の目標を設定しましょう。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
[email protected] までどうぞ。
テキスト(教科書):
「Javaではじめるアルゴリズム入門」山地秀美,技術評論社
参考書:
「明解JAVA 入門編」柴田望洋,ソフトバンククリエイティブ
授業の計画:
1. ガイダンス
2. プログラムとコンピュータの関係
3. コンパイルと実行
4. 変数と代入,そして四則演算と型変換
5. 入出力
6. 制御文と演算子(1)
7. 制御文と演算子(2)
8. 二次方程式の解を求める
9. 1 次元配列と多次元配列
10. 偏差値を求める
11. 二分法で方程式の解を求める
12. 乱数を利用する
13. 探索と整列のアルゴリズム(1)
14. 探索と整列のアルゴリズム(2)計算量について
15. 再帰プログラミング
担当教員から履修者へのコメント:
C 言語等他のプログラミング言語の既習者は申し出られたい。で
きるだけ,個別に対応したいと考えています。
成績評価方法:
・レポートによる評価
・平常点:出席状況および授業態度による評価
質問・相談:
[email protected] で受け付けます。
知的資産概論Ⅰ〔保護と活用をめぐる課題(1)〕
(春学期)
担当教員から履修者へのコメント:
積極的に学ぶ意欲を持つ学生を歓迎します。
単位の取扱いについては、学部により異なる場合もあるので、学
事に確認ください。なお、これまでに、文、経、法、商、理工、理
工学研究科、法務研究科の学生の履修実績があります。
成績評価方法:
平常点およびレポートによる評価
質問・相談:
各授業の最後に質問の時間を設けます。特に、産業界、法曹界、
中央省庁から専門家を招聘するため、授業後に短時間、自分の将来
の進路について相談するチャンスも得られます。
2 単位
羽鳥 賢一
授業科目の内容:
知的資産は、技術(特許やノウハウ)、デザイン(意匠)、ブランド(商
標)、プログラムやデーターベース(著作権)、音楽・映画等のコンテ
ンツ(著作権)等と多様です。また、同じ知的資産でも世界共通な部
分もあれば、国によってその取扱いが異なるものもあります。春学
期は、こうした多様な知的資産の保護と活用をめぐる課題について
幅広く学習します。一方、秋学期は、ビジネスや産業界における特
徴的な領域において、この課題を掘り下げます。両学期とも、テー
マ毎に社会の現場の第一線で活躍している専門家を招聘し、課題を
共有するとともに質疑応答できるようにします。
テキスト(教科書):
講義資料をその都度配布します。
また、産業財産権標準テキスト(特許庁企画)を配布します。
授業の計画:
内容と順序は変更になる場合があります。テーマ毎に第一線の外
部講師を招聘します。
1. 知的財産の新たな時代 -グローバル化時代の知的資産戦略-
2. 特許の保護と活用戦略
3. 産学連携政策
4. デザインの保護と活用
5. 商標・ブランドの価値と課題
6. デジタルネット時代の著作権制度と課題
7. 次世代ネット時代のコンテンツビジネス
8. 音楽に関する著作権と課題
9. 特許出願急増の中国の知財保護と課題
10. 裁判所における知財紛争処理
11. 知財の権利行使と紛争処理
12. ベンチャー起業の仕組みと課題
13. 米国でのバイオベンチャー起業と知的財産の活用
14. 産学連携の現状と課題
15. 補足
知的資産概論Ⅱ〔保護と活用をめぐる課題(2)〕
(秋学期)
2 単位
羽鳥 賢一
授業科目の内容:
知的資産は、技術(特許やノウハウ)、デザイン(意匠)、ブランド(商
標)、プログラムやデーターベース(著作権)、音楽・映画等のコンテ
ンツ(著作権)等と多様です。また、同じ知的資産でも世界共通な部
分もあれば、国によってその取扱いが異なるものもあります。春学
期は、こうした多様な知的資産の保護と活用をめぐる課題について
幅広く学習します。一方、秋学期は、ビジネスや産業界における特
徴的な領域において、この課題を掘り下げます。両学期とも、テー
マ毎に社会の現場の第一線で活躍している専門家を招聘し、課題を
共有するとともに質疑応答できるようにします。
テキスト(教科書):
講義資料をその都度配布します。
また、産業財産権標準テキスト(特許庁企画)を配布します。
授業の計画:
内容と順序は変更になる場合があります。テーマ毎に第一線の外
部講師を招聘します。
1. 知財の活用とビジネス展開 -バイオ、医療、IT等の分野で-
2. 知財の国際問題と企業の動向
3. 日本の技術戦略とビジネス展開
4. インターネットエコノミー時代の著作権ビジネス
182
5. 医薬業界における知財戦略
6. エンジニアリング系企業における知財戦略
7. 企業における知財戦略ケーススタディ
8. 大学の先進技術を活かしたビジネス展開
9. 大学の知財を活かした医療系ベンチャービジネス
10. 知財活用ビジネス日米比較
11. 技術標準化戦略と知的財産戦略
12. 特許と独占禁止法
13. 特許法の大幅改正とビジネスへのインパクト
14. 今後の産学連携の発展に向けて(慶應義塾と日本と世界)
15. 補足
担当教員から履修者へのコメント:
積極的に学ぶ意欲を持つ学生を歓迎します。
単位の取扱いについては、学部により異なる場合もあるので、学
事に確認ください。なお、これまでに、文、経、法、商、理工、理
工学研究科、法務研究科の学生の履修実績があります。
成績評価方法:
平常点およびレポートによる評価
質問・相談:
各授業の最後に質問の時間を設けます。特に、産業界、法曹界、
中央省庁から専門家を招聘するため、授業後に短時間、自分の将来
の進路について相談するチャンスも得られます。
諸 研 究 所 183
184
諸 研 究 所 185
186
諸 研 究 所 187
アートと社会
第4回 邦楽の魅力と日本の文化社会
第5回 ミュージシャンの活動と社会的サポート
第6回 アジア経済とアート
第7回 政治とアート
第8回 都市間競争とアート
第9回 テクノロジーとアート
第10回 アートをサポートする――パトロネージの歴史
第11回 浮世絵と社会
第12回 アーカイヴと芸術作品
第13回 アート・イン・キャンパス
第14回 アート豊かな人生に向けて
第15回 エクスカーション(森美術館)
※一部の講義において、学外の講師を招いて講義を行う。
講師の都合により入れ替わることがある。
成績評価方法:
レポートを課す。
2 単位(秋学期)
総合政策学部教授
アート・センター教授(有期)
講師
竹中 平蔵
渡部 葉子
南條 史生
授業科目の内容:
「芸術--芸術こそ至上である。それは生きることを可能ならしめ
る偉大なもの、生への偉大な誘惑者、生への大きな刺激である。」
(ニ
ーチェ「権力への意志」)
グローバル化と技術革新が進行する今日の社会にあって、アート
の重要性はますます高まっている。それは、複雑な人間社会を生き
る我々にとって重要な糧であり、一人ひとりがアートにより大きな
関心を持ち、理解を深めることが期待されている。
同時に、アートは社会的な側面を持っている。アートを育てるに
は社会全体のサポートが必要である。また一方でアートが持つ社会
的な力の活用を巡って、様々な動きが広がりつつある。各国は「ソ
フト・パワー」としての文化・芸術戦略を強化し、また貧困や環境
などの“グローバル・アジェンダ”の解決にアーティストが活躍する
場面も少なくない。
この講座では、まず受講者がアートに親しむことを通し、アート
を社会全体で支えねばならないことを実感してもらう。さらに、ア
ートの持つ社会的な側面について多角的に議論を深め、豊かな人生
を持つために各自が何をすべきかを考えてゆく。
テキスト(教科書):
進行にあわせ別途指示する。
参考書:
進行にあわせ別途指示する。
授業の計画:
第1回 ガイダンス(授業の概要説明)
第2回 アートと社会:概論
第3回 文化・芸術関連の政策対応:国際比較
グローバル金融市場論
2 単位(春学期)
経済学部教授
総合政策学部教授
櫻川 昌哉
竹中 平蔵
授業科目の内容:
この講義は,シティグループ証券の寄附講座である。
竹中平蔵教授を中心とする担当教員及びシティグループ証券取締
役副会長藤田勉(慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所客員
研究員)が中心となって,理論,実務両面双方から国際資本市場の
歴史,現状,そして今後の展望を講義する。
金融市場を理解するには,経済学,金融論,公共政策論,政治学,
国際関係論などマクロの視点のみならず,企業法制,金融法制,経
営学,財務会計などに多岐に亘る総合的な知識が必要である。そこ
で,グローバルな視点から,これらの理論を金融市場と企業分析に
応用する手法の習得を,講義の中心にする。講義の最後においては,
188
グローバル金融市場論演習
1 単位(秋学期)
経済学部教授
総合政策学部教授
櫻川 昌哉
竹中 平蔵
授業科目の内容:
『グローバル金融市場論』で学んだ理論、解説を背景に、履修者
が実社会で起きている事象を選んで検証を加え、それについてディ
スカッションを行い、実務での応用力を養う。
春学期のグローバル金融市場論の単位取得者を対象とする。履修
者は、毎回、講義と担当教員に対する評価、感想、意見などの提出
を行う。
履修者の選抜については、ガイダンス(※)にて説明を行う。履
修予定者は必ず出席のこと。
※G-SEC設置科目ガイダンス:4月5日(火) 12:15~12:50 121番教室
テキスト(教科書):
藤田勉著「上場会社法制の国際比較」中央経済社
(履修学生には配布の予定)
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参考書:
リーマンショック後のグローバル金融市場に関する参考文献を作
成し、履修者に配布する予定。
授業の計画:
リーマンショック後の国際金融体制、グローバル金融市場、世界
経済などについて、学生が個々の研究テーマを決める。それについ
て、ゼミ形式で、討論、分析を行う。
担当教員から履修者へのコメント:
前期のグローバル金融市場論を基礎編とし、応用編として、リー
マンショック後の世界的な経済・金融の動向を分析する。グローバ
ルな金融市場業務を行うにあたって最低限必要な理論と実践の習得
を目指す。
成績評価方法:
平常点(出席状況およびディスカッション)、レポート、講義の評
価の提出状況により評価する。
ツーリズム論
2 単位(春学期)
経済学部教授
総合政策学部教授
櫻川 昌哉
竹中 平蔵
授業科目の内容:
観光交流(ツーリズム)は,インバウンド,アウトバウンドの双
方向性を有し,国際交流,行政,関連産業の経営戦略,セキュリテ
ィ,観光資源を活用しての地域活性化等,多方面と関わり,影響を
及ぼす課題となっている。
2003年4月のビジット・ジャパン・キャンペーンに始まり,2007年
1月の観光立国基本法施行,2010年10月の観光庁設立と,観光立国に
向けて体制整備が進められており,2008年度には,その経済効果は,
二次的な経済波及効果を含めると,国内生産額の5.3%(51.4兆円),
雇用効果は総雇用の6.7%(430万人)に達すると推計されている。
このように,国家レベルの政策や産業構造にも多大な影響を及ぼ
す存在となったツーリズムについて,産学官の多角的視点から,実
践的知識やリアルタイムな動向を義塾の学生へ教授し,学生の問題
発見・解決能力を高める一助とする。
テキスト(教科書):
進行にあわせ別途指示する。
参考書:
進行にあわせ別途指示する。
授業の計画:
第1回 ガイダンス/ツーリズム産業概論
第2回 Suicaが世界を変える
第3回 経済学的視点からとらえたツーリズム
第4回 ツーリズムがもたらす経済効果・外部不経済
第5回 日本のホスピタリティ文化の海外展開
第6回 国際空港の安全への取組みと未来
第7回 観光交流戦略と人材育成
第8回 旅行産業とツーリズム ~多様性の進むツーリズムマーケ
ットへの対応と今後
第9回 ツーリズム産業とリスクマネージメント
第10回 産業観光の展望と課題
第11回 世界遺産になった産業遺産
第12回 行政から見た町興し
第13回 エアラインビジネスの安全と経営の両立にむけて
第14回 観光行政から見たツーリズム
第15回 ツーリズム論総括
※一部の講義において、学外の講師を招いて講義を行う。
講師の都合により入れ替わることがある。
成績評価方法:
レポートを課す。
諸 研 究 所 経済学,金融論,法制,経営学,財務会計に関わる理論を応用して,
リーマンショック後の国際金融危機やグローバル金融市場の動向を
具体的に分析する。
履修者数の上限を30名とし、少人数でのディスカッションとレポ
ート作成を重視する。履修登録前に、履修者選抜を実施する。履修
者は、毎回、講義と担当教員に対する評価、感想、意見などの提出
を行う。同講義履修者は、秋学期のグローバル金融市場論演習履修
を、履修登録の前提とする。
履修者の選考については、ガイダンス(※)にて説明を行うので、
履修予定者は必ず出席のこと。
※G-SEC設置科目ガイダンス:4月5日(火) 12:15~12:50 121番教室
テキスト(教科書):
藤田勉著「上場会社法制の国際比較」中央経済社
(履修学生には配布の予定)
参考書:
竹中平蔵著「構造改革の真実 竹中平蔵大臣日誌」,2006 年日本
経済新聞社
竹中平蔵著「闘う経済学 未来をつくる「公共政策論」入門」,
2008 年集英社インターナショナル
藤田勉著「新会社法で変わる敵対的買収」,2005 年東洋経済新報
社
堀紘一,藤田勉共著「M & A で生きる企業消え去る企業」,2007
年 PHP 出版
授業の計画:
第1回 ガイダンス
第2回 世界の資本市場概論
第3回 日本の株式市場の歴史と現状
第4回 世界の債券市場の概観
第5回 国際通貨と通貨制度
第6回 外国為替市場の概観
第7回 会社法と金融法制,証券市場とコーポレートガバナンス
第8回 会社法と金融法制,M & A の理論と実践
第9回 経営戦略論,ポジショニング理論,リソースベーストビュー
第10回 経営戦略論,SECI モデル,ブルーオーシャン戦略,コーポ
レートブランド戦略
第11回 会計制度,国際財務報告基準
第12回 資産運用の理論と実践,ファンドマネージャー入門(株式
編)
第13回 資産運用の理論と実践、ファンドマネージャー入門(債券
編)
第14回 経済政策と株式市場
第15回 ケーススタディ:リーマンショック後の国際金融危機
なお、講義内容は、状況により変更することがある。
担当教員から履修者へのコメント:
金融業界への就職を志す学生、あるいはグローバル金融市場に対
する学習意欲の高い学生を対象とする。授業への感想・意見・質問・
評価などを毎回積極的に受け付け,授業内容の軌道修正にも積極的
に反映させていきたい。
成績評価方法:
毎月のレポート提出、試験,平常点(出席状況および授業態度に
よる評価)。特に、レポート、講義の評価の提出状況の配点が高い。