公開研究会 プレゼンテーション(PDF:2.2MB)

「義務教育9カ年を見越した学力向上推進事業」
小中一貫教育への取り組み
日田市立 大明小学校・大明中学校
平成25年11月22日(金)
児童生徒数および職員数
学部
学年
小学部
1年
2年
3年
4年
5年
中学部
6年
7年
8年
9年
児童 19 19 19 13 16 17 17 17 22
生徒数
103
56
職員数
15
職員
内訳
校長・教頭
教諭・養護教諭
事務職員・図書司書
連絡員・学習支援員
14
計
159
29
校長・教頭
主幹教諭・教諭
養護教諭・連絡員
平成22年度
静修小
夜明小
研究の流れ
大明中
平成23・24年度
大明小
大明中
3校校務会議
2校校務会議
小中合同全体研修会
小中合同全体研修会
小学校部会
中学校部会
学習指導検討部会
生活指導検討部会
平成25年度
大明小・大明中
小中合同運営委員会
(研究推進委員会)
小中合同全体研修会
学力・体力向上
検討部会
特別活動
検討部会
「ふるさと・生き方」学習
検討部会
研究構想図
※紀要P.23参照
学校教育目標
「ふるさとに誇りを持ち 人間性豊かに
たくましく生き抜く児童生徒の育成」
~学びあい・支えあい・みがきあい~
研究主題
「ふるさとを愛し 生きる力を育てる
小中一貫教育の在り方」
~9年間を見据えた特色ある教育課程づくりと,
小中教職員の協働指導体制づくりを通して~
大明小中一貫教育の意義とねらい
① 子どもの発達段階に応じた学習指導・生徒指導
を系統的・継続的に行うことができる。
・9年間の一貫した学習指導により確かな学力の
育成を図る。
・9年間の一貫した道徳教育,生徒指導により
個々の個性を伸ばしたり,他との調和や規律ある
生活態度など社会的な資質や能力の育成を図る。
② 9年間の幅広い年齢差の中で様々なパターン
での異学年交流ができる。
・人と関わる多様な活動を通して豊かな人間性
や社会性をはぐくむ。
③ 9年間を通して地域に根差した特色ある学習
を行うことができる。
・地域を愛し地域を誇れる子どもを育てる。
・地域と一体となった教育環境づくりを推進する。
④ 小・中の教職員が同じ方針の下,子どもを指導
することができる。
・小中の違いを乗り越え,またお互いの教員のよさ
を取り入れることで,自らの資質や指導力の向上を
図る。
4(前期)・2(中期)・3(後期)制の区分による指導体制
①指導区分をつける必要性
クラス替えのない
同じ集団・同じ環境
②段差をどこで設けるか
変化(段差)が必要
・中学校だけの行事
・小学校だけの行事
・小6のリーダー制の育成
・小4のリーダー制の育成
・中3のリーダー制の育成
・中学校3年間を区切ることの難しさ
・小中の独自性
・中1ギャップが尐ない
・児童会、生徒会の活動
・制服、部活動、行事の変化
指導区分および学年
前期(小1~小4)
中期(小5~小6)
後期(中1~中3)
めざすこども像
前期
中期
後期
(1年~4年)
(5年~6年)
(7年~9年)
・基礎学力の定着期
・学習の自立期
・進路実現期
・生活力の基礎期
・生活力の自立期
・生活力の充実期
発達段階に応じた学習指導・生活指導
9年間を見据えた特色ある教育課程
教育課程の工夫①
【小
学
部
の
み
】
【小
中
合
同
の
行
事
】
<学校行事>
各種検診、鼓笛パレード、交通安全教室、縦割集会、
お別れ遠足、6年生を送る会、卒業式、など
【中
新入生を迎える会、各種検診、中体連関係各種大 学
部
会、水泳分団マッチ、9年生を送る会、卒業式、などの
み
】
始業式、入学式、分団結団式、歓迎遠足、清掃集会、
避難訓練、防犯教室、大掃除、自分でつくる弁当の日、
終業式、平和授業、親子人研修会、運動会、文化祭、
ふるさとクリーン作戦、かるた・百人一首大会、分団解
団式、修了式、など
教育課程の工夫②
<乗り入れ授業>
【平成22年度】
・小中交流授業
・中教員→小6 算数・音楽
【平成23年度】
・小中教員の合同授業
・7教科で実施
(詳細は紀要P.36に記載>
【平成24年度】
・通年での乗り入れ授業開始
形態
小→中
合同(TTを中心に)
中1数学
専科(教科担任制)
中1・2・3技術
求めに応じて乗り入れ
【平成25年度】
中→小
小6算数
小5・6音楽、小6体育、小6外国語活動
小5・6社会
・同一校舎での通年での乗り入れ授業開始
形態
小→中
中→小
合同(TTを中心に) 中1数学、中1理科 小4・5・6算数、小6理科
中1・2・3家庭科 小5・6音楽、小5・6体育、小6外国語活動
専科(教科担任制)
求めに応じて乗り入れ
小5・6社会
教育課程の工夫③
<校時の工夫>
小学校休み時間を
5分→10分に変更
同時刻開始時間
およびチャイム
時間を設定
朝の活動
朝の会
1校時開始
3校時開始
昼休み終了
清掃時間帯
清掃時間帯
補充・5校時開始
帰りの会終了
清掃
13:35~13:50
教育課程の工夫④
<日課表の編成①>
※紀要P.19. 20
<日課表の編成②>
乗り入れ授業の確認のため、2日分の日課表を職員室内に掲示。
教育課程の工夫⑤
<各教科の教科目標の作成>
23年度に、前期・中
期・後期に分けて、発
達段階に応じた9カ年
のつながりを意識でき
るようにそれぞれの
教科目標および育て
たい力を設定した。
※別紙資料参照
教育課程の工夫⑥
<各教科の系統表の作成>
24年度に、各教科で9カ年の系統表を作成し、小中を通した学習内容のつ
ながりを把握することにより、系統性のある学習を意識し指導している。
※各教科ごとの年間指導計画の中にも、関既
習連学年の単元を位置付けて系統を明確にし
た。
9カ年を見据えた協働指導体制づくり
プロジェクトチーム機能を活かした研究体制
3つの検討部会による研究推進
・小中合同での研究推進体制
・小中それぞれより3つの部会に別れて所属
・各校務分掌との関連性
学力・体力向上検討部会
特別活動検討部会
「ふるさと・生き方」学習検討部会
・生活面の指導
・「総合的な学習の時間」の
・学習面の指導 小中の各分掌による検討・提案
・リーダー制の育成
系統的指導
・乗り入れ授業
発達段階に応じた9カ年を通した一貫性のある指導
・交流活動
・家庭・地域と連携した指導
運動会における協働の取組
特別活動部会による
原案作成(小・中)
全体会(小中合同職員会議)
での確認・周知徹底
担当者による詳細の協議
(小~体育主任)
(中~体育主任、生徒会担当)
学部別に詳細事項の確認
小学部・中学部ごとの審議
運動会の実施
(練習および当日)
小・中別
小・中合同
担当者による修正
(小~体育主任、
中~体育主任、生徒会担当者)
実施後の反省(小・中)
運営委員会への提案
(合同運営委員会での審議)
来年度への課題の把握
学力・体力向上検討部会
【 重点目標 】
【 達成指標 】
※PDCAサイクルによる実践と検証
小中の連続性・継続性・系統性を生かした指導による学力・体力の向上
学力向上についての取り組み
1月実施の市学力調査で平均正答率を
5点(小学)3点(中学)以上向上させる
「授業が分かる・授業中に自分の考え
が言える」と考える児童生徒の割合
80%以上にする
体力向上についての取り組み
体力弱点項目について3学期実
施の学校独自の調査で全国平
均を上回る
運動能力の弱点強化を図る
【 重点的取組 】
指導体制の充実
【 取組指標 】
・小中の教員の役割を指導計画に位置付けながら
系統性を意識した指導と評価を行う
・授業を通して思考力・判断力・表現力を高める
(小)週2回体育朝会,
授業における弱点強
化運動,朝マラソン
(中)運動能力テスト
の結果をもとに体育
の授業・部活動で弱
点強化のためのト
レーニングを3つ以
上取り入れる。
特別活動検討部会
【 重点目標 】
【 達成指標 】
※PDCAサイクルによる実践と検証
さまざまな交流活動を通した「豊かな人間性・社会性」の育成
自分には良いところがある,自分は周りから認められている」と思う
児童・生徒の割合を5~10%ふやす学力向上についての取り組み
「学校が楽しくない」と思う児童・生徒の割合を0にする
【 重点的取組 】
凡事徹底6項目の徹底
【 取組指標 】
目標の重点化を図り,繰
り返し指導を行う
小中合同行事や縦割り活動による
様々な学年との交流を図る
各行事の中での4年・6年・9年の
リーダーとしての役割を明確にし
行事ごとに検証を行う
「ふるさと・生き方」学習検討部会
【 重点目標 】
【 達成指標 】
※PDCAサイクルによる
実践と検証
学校・家庭・地域の連携による「特色ある」学校づくり
・「将来の夢や目標がある」と思う生徒の割合を80%以上にする
・「児童生徒の学習活動の支援にやりがいを感じる」地域の方の割合
80%以上にする
・ 「学校の方針や教育活動についてよくわかり意思疎通ができている」
と感じる保護者の割合90%以上にする
【 重点的取組 】
9年間を見通した生活・総
合的な学習のカリキュラム
の実践
郷土における体
験活動や地域人
材の活用
家庭における基本的生活
習慣作りを家庭と連携して
進める
【 取組指標 】
計画に沿った実践とねら
いの系統性の整合性を
検証
計画に沿った学習と
連携の成果の検証
「家庭生活チェック」
実施と生活習慣の
見直し
PDCAサイクルを活かした各検討部の取組
P
D
C
D
A
P
C
D
P
A
C
<研究の成果>
○
小中合同のプロジェクトチームによる研
究推進により、職員の協働で取り組む意
識が高まった。
○
幅広い学年間の交流活動を仕組んだ
り、9年間のつながりや節目を意識した、
学習指導・生活指導により、児童生徒の
意欲や変容がみられた。
<今後の課題>
○
客観的な検証を基に、重点指導事項
についての小中を通した指導体制づくり
の推進。
今年度の児童生徒の交流の姿
ご清聴ありがとうございました。