世界人権宣言 57 周年記念大阪集会 □■「職業と世系に基づく差別」の撤廃をめざして■□ 「職業と世系に基づく差別」とは、カーストに基づく差別、または過去の職業や身分を理由にした差別、あ るいはこれらに類似した形態の差別のことです。 これまで、世界のどの地域にどのような形で「職業と世系に基づく差別」が存在しているかについて、十分 な調査や研究が行われてきませんでした。 インド、ネパールなどにみられるダリットに対する差別、日本の部落差別など、アジア諸国だけでなく、ア フリカ地域にもこの差別が存在することが徐々に明らかになってきました。 差別の歴史と現状、そしてこの差別をなくすために、各地ではどのような取り組みが行われているのでしょ うか。 アフリカ、インドそして日本における「職業と世系に基づく差別」をとりまく現状と今後の課題について、 また国連におけるこの問題に対する取り組みについて報告者と共に考えたいと思います。 ・・・・シンポジウム・・・・ ■アブドゥル・カマラさん(RADDHO(人権擁護のためのアフリカ会議)マイノリティの権利オフィサー、セネガル) ■スカデオ・ソラットさん(ダリット学研究所所長、インド) ■組坂繁之さん(部落解放同盟中央執行委員長、日本) ■鄭鎮星さん(国連人権保護促進小委員会委員、「職業と世系に基づく差別」特別報告者、韓国ソウル大学教授) 【逐次通訳あり】 と き: ところ: 2005年12月9日(金) 午後 1 時∼5 時 クレオ大阪中央 ホール 大阪市天王寺区上汐 5-6-25(TEL:06-6770-7200) 参加・資料代:3000 円 (関連書籍/部落解放・人権研究所編を含む) 参加申込 世界人権宣言大阪連絡会議事務局 (TEL:06-6568-7337 FAX:06-6568-0714 E-mail:[email protected]) ※手話通訳が必要な方は、11 月 25 日(金)までにお申込ください。 世界人権宣言大阪連絡会議とは・・・ 世界人権宣言大阪連絡会議は、世界人権宣言の精神を普及・宣伝するとともに、その実現に向けて様々な活動を展開するために、 1984 年3月に結成された任意団体です。 この目的実現のため、人権問題を中心に月一回の連続学習会の開催、月一回のニュースの発行、5月の憲法週間と 12 月の人権週間 に統一ポスターの作成、12 月の人権週間に国内外からゲストを招いて記念集会を開催、国連が採択した人権関係諸条約の批准促進と 国内での具体化を求めた取り組みなどの活動を展開しています。2005 年4月現在、大阪連絡会議には 48 団体、19 大学、51 地域連絡 会議が参加しています。 主催 世界人権宣言大阪連絡会議 講演:反差別国際運動日本委員会(IMADR-JC) ■□■シンポジウム■□■ 「職業と世系に基づく差別」の撤廃をめざして 司会・進行 友永健三((社)部落解放・人権研究所所長・世界人権宣言大阪連絡会議事務局長) ■シンポジウムの目的について ■差別の現状と課題 −アフリカ、インドそして日本から− ■国連における取り組み ■まとめ 講演者プロフィール ■アブドゥル・ラメーヌ・カマラ セネガル) Abdoul Lamine Kamara RADDHO(人権擁護のためのアフリカ会議)マイノリティの権利オフィサー、 セネガル出身。シェラレオネの大学で政治学、言語学、神学を学ぶ。セネガルに拠点を置く NGO「RADDHO (経済社会理事会との協議資格をもっている)でアフリカにおけるマイノリティの権利の問題を担当。国連の 会議や NGO の国際会議の場で、アフリカのマイノリティやカースト問題について報告してきた。現在、英国 政府の奨学金で、英国の大学の法学修士課程に在籍中。 ■スカデオ・ソラットさん Sukhadeo Thorat ダリット学研究所所長、インド 経済学博士。1980 年よりジャワハルラル・ネルー大学で経済学を教える。主な研究分野は農業開発・経済と、 労働市場におけるカーストと経済的差別。 「インドの不可触制」プロジェクト、 「農村の貧困解消」研究会など、 多数の学会の顧問等を歴任。ダリット・インターナショナル・ニュース(米)の編集委員、インド経済学会の メンバー。著書に「アンベードカルの回想」「民間部門における留保制度:神話と現実」等多数。 ■鄭鎮星さん 国連人権保護促進小委員会「職業と世系に基づく差別」特別報告者、韓国ソウル大学教授 Chinsung Chung ソウル国立大学大学院社会学修士、シカゴ大学社会学博士号取得。1996 年よりソウル国立大学で教える。韓 国・挺身隊問題対策協議会や韓国国際連帯協会などのNGOで活躍。 「慰安婦」問題、女性政策、南北統一政策等 に関する政府諮問委員歴任。著書に「アジア・太平洋地域の女性政策と女性学」 「韓国の不正規女性労働者」 「日本の軍事性奴隷」など多数。2004 年より国連人権小委員会の委員を務める。 ■組坂繁之さん 部落解放同盟中央執行委員長、日本 Shigeyuki Kumisaka 福岡県出身。1970 年に部落解放同盟福岡県連合会小郡市連絡協議会青年部長、その後、部落解放同盟福岡県 連合会筑後地区協議会書記長、部落解放同盟福岡県連合会書記長を歴任し、90 年に部落解放同盟中央執行委 員・環境対策部長に就任。文化対策部と青年対策部副部長/組織局事務局長としても部落解放運動に携わる。 1998 年から現職。また国際 NGO の反差別国際運動日本委員会(IMADR-JC)副理事長として活動に従事。
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