第1学年 - 帝京大学

平成25年度 授業要項
第1学年
生
理
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
いのちと環境の科学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
ヒューマンコミュニケーション
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9
英
Ⅰ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
技
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
14
学(選択)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
16
医
ス
命
療
倫
社
会
語
ポ
ー
哲
ツ
実
教
育
学(選択)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
18
経
済
学(選択)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
20
社
会
学(選択)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
22
学(選択)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
24
日本国憲法(選択)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
26
ボランティア概論(選択)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
28
医 学 序 論 総 合 演 習
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
30
医
療
法
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
33
生
命
科
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
35
験
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
41
法
生
命
科
学
実
医
療
統
計
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
46
人
体
発
生
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
49
解 剖 学 ( 骨 学 )
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
52
解
剖
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
54
組
織
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
60
習
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
65
組
織
学
実
Ⅰ-1
生 命 倫 理(2単位)
担当責任者
宇
多
浩 准教授
一般教育目標
この授業では、現代の医療に関わるさまざまな倫理的問題を扱います。医療の場面で倫理的な問
題を考えることの意味は、おもに次の二点が考えられます。
一つは、医療行為というものが対人的な行為である以上、人と人との関わりを規制する倫理の領域
に関わってくるという点です。その場合、医師は単にガイドラインや法を遵守して行為するだけでな
く、患者や家族と関わる際に、道徳的により望ましい判断や行為を導き出すことが求められます。そし
て、そのためには個々の状況判断だけに頼るのではなく、背後にある基本的な原則や原理にまで遡
り、そこから望ましい判断や行為を導き出す能力(=倫理学的な推論の能力)が求められます。
第二には、現代において医療技術がきわめて高度に発達した結果、従来の生命観、人間観、家
族・生殖のあり方などが大きな変更を迫られてきています。技術自体は道徳的に中立的なものです
が、それを利用する仕方によっては、当事者、および当事者以外のさまざまな人々に大きな影響を及
ぼす可能性をもっています。その意味で、技術はその利用の倫理的な是非に関して、広く社会的な
議論が必要となり、社会的な合意を形成するための基本的な視点(これには当然、医療人としての視
点以外のものも含まれる)を理解することも必要になります。
講義では、以上のような点を踏まえつつ、医療の領域における倫理的な諸問題について、具体的
な事例に即しながら考えていきたいと思います(授業の内容や順序は、都合により若干変更すること
があります)。
評価方法・評価基準
成績評価は、2回のレポートと平常点をもとに総合的に評価します。
評価の配分は、レポート(各40%)、平常点(約20%)とする予定。
平常点は授業やディスカッションへの参加度によって評価します。
準備学習の内容
授業で扱う箇所は、教科書の該当部分をあらかじめ読んでおくことが望ましい。
また、授業中にいくつかの質問をすることがありますので、それに答えられるように、該当する箇所の
基本知識や基本的な論点は整理しておくことが望ましい。
教科書・参考書等
教科書: 小林亜津子著 『看護のための生命倫理』(ナカニシヤ出版)
参考文献:授業中に適宜、指示します。
Ⅰ-2
生命倫理
№
実施日
ク
時
ラ
ス 限
1
4.10(水)
2
1
3
宇
4
多
浩 准教授 (哲学)
講義の概要 ― 倫理学的に考えるとはどのようなことか、
について理解する。
2
4.17(水)
2
1
3
宇
4
多
浩 准教授 (哲学)
ヒポクラテス的倫理とその問題 ― 医の伝統的な倫理である
ヒポクラテス的倫理とその問題点について理解する。
KW:善行・無危害、パターナリズム
3
4.24(水)
2
1
3
宇
4
多
浩 准教授 (哲学)
インフォームド・コンセント ― インフォームド・コンセント確立された歴
史を概観しながら、自律尊重原則の重要性について理解する。
KW:ニュルンベルク綱領、患者の権利宣言、リスボン宣言
4
5.1(水)
2
1
3
宇
4
多
浩 准教授 (哲学)
輸血拒否の問題 ― エホバの証人の輸血拒否事件に即しながら、
患者の自己決定権の意味について考える。
5
5.8(水)
2
1
3
宇
4
多
浩 准教授 (哲学)
尊厳死 (1) 尊厳死とその背後にある患者の自己決定権の
意味について考える。
KW: プライバシー権(自己決定権)、QOL、家族の代理判断
6
5.15(水)
2
1
3
宇
4
多
浩 准教授 (哲学)
尊厳死 (2) 尊厳死の問題を、法やガイドラインとの関わりにおいて
さらに考える。(VTRを使用)
7
5.22(水)
2
1
3
宇
4
多
浩 准教授 (哲学)
積極的安楽死 (1) 積極的な安楽死の現状と、安楽死を求める
人々の精神的状況について考える。 (VTRを使用)
8
5.29(水)
2
1
3
宇
4
多
浩 准教授 (哲学)
積極的安楽死 (2) 積極的安楽死に伴う倫理的な問題、
とりわけ「患者の死ぬ権利(死の自己決定権)」の意味について
理解する。
KW:死の自己決定権
9
6.5(水)
2
1
3
宇
4
多
浩 准教授 (哲学)
脳死と臓器移植 (1) ― 脳死の定義を理解するとともに、
脳死と死の基準との関係について、いくつかの学説を
踏まえながら理解する。
10
6.12(水)
2
1
3
宇
4
多
浩 准教授 (哲学)
脳死と臓器移植 (2) ― 臓器移植にまつわる倫理的問題、
とりわけ改正法の背後にある倫理学的問題について理解する。
KW: 死の自己決定、オプト・イン方式、オプト・アウト方式
11
6.19(水)
2
1
3
宇
4
多
浩 准教授 (哲学)
人工妊娠中絶の問題 ― アメリカにおける中絶論争に即しながら、
女性の中絶する権利と胎児・胚の道徳的資格について検討する。
KW: プライバシー権、生命尊重派、選択権尊重派、母体保護法
12
6.26(水)
2
1
3
宇
4
多
浩 准教授 (哲学)
出生前診断と選択的中絶 ― 出生前診断における自己決定権の
背後にある問題、「障害」に対する価値観の問題について理解する。
(VTRを使用)
KW:選択的中絶、ロングフル・ライフ訴訟
13
7.3(水)
2
1
3
宇
4
多
浩 准教授 (哲学)
生殖医療 (1) 人工授精と体外受精に伴う倫理的問題
(AID・卵子提供の問題など)について理解する。(VTRを使用)
KW:生殖の自律、優生学、子供の福祉
14
7.10(水)
2
1
3
宇
4
多
浩 准教授 (哲学)
生殖医療 (2) 代理出産に伴う倫理的問題を考察する。
(VTRを使用)
15
7.24(水)
2
1
3
宇
4
多
浩 准教授 (哲学)
講義のまとめ
担 当 者 名
行 動 目 標
Ⅰ-3
医 療 社 会 学 (2単位)
担当責任者
大磯義一郎
客員教授
一般教育目標
医学は実学であり、医療は生身の人間を相手にする営みです。ここ数十年、医学の急速な進歩
により、実学である医学が国民から離れていってしまうという状況が生じました。
その結果、終末期医療、ドラッグラグ、予防接種行政等様々な場面において、従来の医療制度と
現実における医療の実践との間に大きな解離が生じることとなりました。
本講においては、医療とそれを取り巻く社会的要因を具体的事例を用いて検討することを通じて、
① 現在の医療の実践における問題を複眼的視点でとらえられる力を身につけること
② 多数当事者間における問題解決方法を考察し、あるべき医療制度を模索する能力を
身につけること
③ 医師国家試験において問われる社会医学知識を身につけること
の三つを目的としています。
また、講義の形式は、ソクラテスメソッドで行います。すなわち、壇上からの一方的な説明ではなく、
教員からの質問と学生の回答の反復によって講義が進みます。皆さんの積極的な発言を
期待しています。
評価方法・評価基準
① 試験(100点満点):第15回講義時に期末試験(短答式問題60点、論述式問題40点)
を行います。
短答式問題は、過去の医師国家試験問題及びその類題より出題されます。
② 各講義において発言をした者には、その内容に応じた加点を行います。積極的な発言を
期待します。
③ 各講義終了時に小テストを行います。
最終評価は①+②+③で行います。但し、評点が100を超えた場合には100とみなします。
準備学習の内容
事前に教科書を通読することで、より講義の理解が深まるものと思われます。
教科書・参考書等
教科書:「医療法学入門」 医学書院 大磯義一郎・加治一毅・山田奈美恵
参考書:
① 「医療事故損害賠償の実務」 三協法規 和田仁孝・井上清成(編)
② 「メディカル クオリティ・アシュアランス―判例にみる医療水準」 医学書院 古川俊治
③ 「生命倫理と法Ⅱ」 弘文堂 樋口範雄・岩田太(編)
④ 「医療コンフリクト・マネジメント-メディエーションの理論と技法」
シーニュ社 和田仁孝・中西淑美(著)
⑤ 「人は誰でも間違える―より安全な医療システムを目指して」
日本評論社 米国医療の質委員会医学研究所(著)
⑥ 「ヒューマンエラーは裁けるか―安全で公正な文化を築くには」
東京大学出版会 シドニー・デッカー
⑦ 「救児の人々 ~ 医療にどこまで求めますか」 ロハスメディカル叢書 熊田梨恵
Ⅰ-4
医療社会学
№
1
実施日
4.8(月)
時限
3
担 当 者 名
行 動 目 標
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
総論 我が国の医療制度
我が国の医療制度及び医療紛争処理制度につき概観するとともに、
各国の医療制度及び医療事件処理方法と比較検討することにより、
よりよい医療制度を検討する。
チーム医療
医療の専門化に伴い、チーム医療の必要性が高まっている。
チーム医療とは何かにつき、医療供給時の視点及び法的責任の
視点から具体的事例を通して検討する。
2
4.15(月)
3
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
3
4.22(月)
3
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
医師と法
医師法及び医療法を概観するとともに、具体的事例を通じて
医師に課せられた法的責任を検討する。
客員
(医情)
教授
保険診療① ドラックラグと混合診療
我が国は国民皆保険制度をとっている。そのため、治療薬として
有効性・安全性が認められる治療薬に対しても、実際に保険適用が
なされるまでに時間的な「ラグ」が必然的に生ずることとなる。
医療保険制度に必然的に生ずる本問題を具体的事例を通じて
検討する。
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
保険診療② 高額療養費制度
医療を含めた社会保障制度は、憲法に定められた生存権の具現化
といえる。その一方で、医療の高度化に伴い、医療費支出は高額化
の一途をたどっている。具体的事例を通じて、社会保障の限界に
ついて検討する。
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
介護保険制度
2000年より導入された介護保険制度につき概観し、これからの
超高齢化社会におけるあるべき社会保障制度につき、
具体的事例を通じて検討する。
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
社会と医療① ハンセン氏病
戦後、医学が急速に進歩したため、医学界の常識と国民の感覚や
既存の法律との間に解離が生じることとなった。ハンセン氏病問題を
通じて医師というプロフェッションの社会的責任について検討する。
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
社会と医療② 予防接種
我が国の予防接種行政は、世界標準から大きく遅れており、
予防接種後進国といわれている。具体的な事例を通じて、
なぜこのような状況に至ったのか社会と医療(科学)の視点から
検討する。
社会と医療③ 薬害事件
医薬品に副作用は付き物である。ある副作用被害が生じた場合、
それが避けられない副作用被害なのか、避けうる副作用被害なのか、
具体的事例を通じて社会と医療(科学)の視点から検討する。
4
5
6
7
8
5.13(月)
5.20(月)
3
3
5.27(月)
3
6.3(月)
3
6.10(月)
3
大磯義一郎
9
6.17(月)
3
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
10
6.24(月)
3
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
民事責任
医師に課せられた法的責任の一つである民事責任につき、
具体的事例を通じて検討する。
11
7.1(月)
3
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
刑事責任
医師に課せられた法的責任の一つである刑事責任につき、
具体的事例を通じて検討する。
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
法の限界
法という権利-義務の形式を用いた紛争解決手段の有用性と
その限界を具体的事例を通じて検討したうえで、メディエーション
など新たな紛争解決アプローチについて検討する。
12
7.8(月)
3
13
7.22(月)
3
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
生命倫理① ヒト 胎児
現在、法的には、原則として胎児はヒトとはみなされないことと
なっている。
目覚ましい生命科学の発展に遅れて検討が始まった生命倫理学
とは何か。法と医療と社会の関係を検討する。
14
7.22(月)
5
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
生命倫理② 終末期医療
超高齢化社会を迎える中で、終末期医療の現状と
その課題を具体的事例を通じて検討する。
15
7.29(月)
3
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
期末テスト
Ⅰ-5
いのちと環境の科学(2単位)
担当責任者
臼 田
秀 明
教 授
一般教育目標
21世紀は『環境といのちの世紀』と言われている。それは20世紀の後半に経済が多くの歪みを伴いながらかつて
ないほど急速な成長を遂げたことにより『環境といのち』が危うくなったことを反省している為である。
例えば水俣病は1956年に公式に認定されたが、既に1949年頃には不知火海で魚に異変が見つかり始めていた。
そのことは実際の被害は公式認定より数年前から発生していたことを示唆している。2012年現在、水俣病は発生
から60年近くが経過しているが、完全に解決さていない。
また1962年カーソンの『沈黙の春』により環境問題に警鐘が鳴らされ、1972年の国連の『人間環境会議』以来、
『持続可能な発展』という方向性が示された。それから40年が過ぎたが、グローバル化・肥大化・細分化する現状の
もと、格差のある先進国・新興国・発展途上国の個人は全体を見通すことが出来ていない。現在世代の暮らしは将
来世代の取り分まで使いながら、あるいは地球にその環境収容力以上の負担を掛けることによって成り立ってお
り、21世紀を豊かな『環境といのちの世紀』することは混迷を深めている。例えば 福島の原発の事故も想定する範
囲を限定し、我々が無定見に”安全神話”を受け入れたことが大きく作用した。このことは全体を見通せないことが
大きな災いをもたらすことを如実に示している。
このような現状を考えると、とくに『いのち』に関わる職業を選ぼうとしている諸君は『環境と生命』に基づいた新た
な世界観・価値観を構築し21世紀の地球のあるべき姿のビジョンを全体を見通し描く必要ことが迫られている。
この授業では先ず現在我々の抱えている環境問題とはどのようなものか、それに対して世界はどのような取り組
みを行なってきたのか、あるいはどのような対立があるのかをまとめる。次にそもそも、宇宙・地球・生命がどのように
誕生したのか、太陽から始まるエネルギー・物質循環とはどのようなものかを整理する。更に700万年前に猿人の
祖先を持つ20万年前に誕生したホモ・サピエンスが野生植物を栽培化し農業を始め、森を伐り開き都市文明を興
し、産業革命を起こし、熱帯雨林を伐採し、遺伝子組み換えダイズを植えながら70億に上る人の暮らしをどのよう
に支えて来たかを俯瞰する。
そのようなことを踏まえ40億年の生命誌の中で、①人類の位置づけをおこない、②再生不能な化石燃料を大量
消費することにより酸性雨・大気汚染・温暖化など我々が引き起こしている環境問題を捉え直す。そのことで風土・
伝統・文化を異にする世界の人々が通底して持てる『豊かな環境といのちの21世紀』を目指した大きなビジョンを
考えてみたい。
この授業は知識を覚えることではなく、各自がもう一度自分の世界観・価値観について『いのちと環境』から考え
直すことが目標である。
評価方法・評価基準
授業への取り組みと理解度(25%)と期末のレポート(75%)で評価する。この授業は考える事が重要なので
試験は行わない。
準備学習の内容
以下の資料を適宜読んでおくこと。ウエブのLMSでアクセス可能になる予定。
教 科 書・参 考 書 等
準教科書はプリントとして配布するが、以下のものをシラバスに従って適宜参考にして下さい。
1.臼田 秀明 『地球・生命・人間の成り立ちから考える環境・文明試論のためのノート』
ウエブからダウンロードできるようになると思います。
2.臼田 秀明 『知は地球を救う』 1.はじめに ―豊かな生命と環境の世紀をめざして― 帝京大学
文学部教育学科紀要 34:97−104(2009)http://appsv.main.teikyo-u.ac.jp/tosho/husuda1_34.pdf
3.臼田 秀明 『知は地球を救う』 2.人類の進化700万年 ―予断に捉われないことの難しさ― 帝京
大学文学部教育学科紀要 34:105−144(2009)http://appsv.main.teikyou.ac.jp/tosho/husuda2_34.pdf
4.臼田 秀明 『知は地球を救う』 3.作物の栽培化から遺伝子組み換え作物まで ―豊かさの広汎化
と豊かな多様性・地域性の併存を目指して―帝京大学文学部教育学科紀要 35:123-180 (2010)
http://appsv.main.teikyo-u.ac.jp/tosho/kyoiku35-10.pdf
5.臼田 秀明 『知は地球を救う』 4.森と人 ―森と人の共生から多様な生命が集う生態系の保存を
めざして―帝京大学文学部教育学科紀要 36:79-152 (2011) http://appsv.main.teikyou.ac.jp/tosho/kyoiku-36-09.pdf
6.臼田 秀明 『知は地球を救う』 5.我々の暮らしと地球への負荷
‐目を閉じて全体を静かに心で見てみよう‐帝京大学文学部教育学科紀要 37:161-260 (2012)
https://appsv.main.teikyo-u.ac.jp/tosho/tos4-5.html#37
7.水俣病問題に係る懇談会. 2006. 提言書.
http://www.env.go.jp/council/toshin/t26-h1813/honbun.pdf.
8.臼田 秀明 『知は地球を救う』6.宇宙の誕生と進化‐太陽・地球・生命はビッグバン・燃える星・爆発
する星の内部でつくられた元素から出来ている‐帝京大学教育学部紀要 38 (印刷中)
Ⅰ―6
いのちと環境の科学
№
1
実施日
4.9(火)
時限
2
担 当 者 名
臼 田 秀 明
教授
行 動 目 標
(教育)
21世紀を生きる個人にとって『いのちと環境の科学』を学ぶことがなぜ
重要性であるかを考える。またその時にはどのような視点があるかにつ
いて、各自の考えを述べることができるようにする。戦後の公害(大気
汚染、水質汚染、土壌汚染、酸性雨、廃棄物処理、ゴミ問題)を伴った
経済発展の実態を理解し、水俣病が長期間解決されなかった原因を
学ぶとともにその教訓を生かせず福島の原発事故を起こした我々の
責任について考えられるようになる。(参考文献1、全ての回に関連)
(参考文献2、6、7)
2
4.16(火)
2
臼 田 秀 明
教授
(教育)
1972年の国連の『人間・環境会議』、92年のリオ・環境サミットなどで国
際的にどのように環境問題に取り組むようになったのか?環境問題・
暮らしの豊かさ・幸福を評価する客観的な指標にはどのようなものがあ
るか、また国連のミレニアム・ディベロプメント・ゴールについて理解す
る。21世紀の半ばには90億人になると予想される、人口問題・都市化
と過疎化についてグローバルな点から整理する。DDTの危険を訴え環
境問題を俎上に載せた『沈黙の春』とマラリア予防のためのDDTを限
定的に使用している現状について問題点を整理し、各自の見解を構
築する。「残留性有機汚染物質条約」など現在の有害化学物質に対
する取り組みを学ぶ。(参考文献2、6)
3
4.23(火)
2
臼 田 秀 明
教授
(教育)
宇宙・元素・地球・生命がどのように誕生したかを学び、いのちと環境
の21世紀を生きる各自の視点を明確にする。(参考文献8)
4
4.30(火)
2
臼 田 秀 明
教授
(教育)
多様性の原動力『進化』と進化を否定する動き『インテリジェントデザイ
ン』の対立軸を明らかにし、生物の多様性を維持するとはどういうことな
のかを考えられるようにする。
5
5.7(火)
2
臼 田 秀 明
教授
(教育)
種の多様性を生み出したしくみ、遺伝子の水平移動で起こった共生
進化を把握し、生物多様性への認識を深める。
(教育)
生物が上陸するまでの進化を理解する。多細胞生物の進化、スノー
ボール・アースを概観した後、5億年前にオゾン層が形成され4.5億
年前頃に生物は初めて陸上に進出したこと、現在のオゾン層破壊の
問題、『モントリオール議定書』の内容を学ぶ。それらを踏まえ、オゾン
層の重要性、フロンなどのオゾン層破壊物質の規制について述べるこ
とができるようにする。
6
5.14(火)
2
臼 田 秀 明
教授
7
5.21(火)
2
臼 田 秀 明
教授
(教育)
大陸移動・大絶滅について学び、哺乳類が栄え人類がどのような偶然
によって誕生したのかを理解する。700万年のヒトの進化を学び、どの
ように70億人の人が地球に住むようになり地球に多くの負荷を与える
ようになったのか説明できるようになる。(参考文献3)
8
5.28(火)
2
臼 田 秀 明
教授
(教育)
人類の進化、特に脳の拡大し、ホモとなり、更に、ホモ・エレクトスが初
めてアフリカを出て行ったことを理解する。(参考文献3)
9
6.4(火)
2
臼 田 秀 明
教授
(教育)
ホモサピエンスの誕生と発展をミトコンドリア・イブなどを通して理解す
る。、ネアンデルタル人が2.5万年前に滅びたことをまとめ、生物が如
何に気候や環境変動の影響を受けるかを理解する。(参考文献3)
10
6.11(火)
2
臼 田 秀 明
教授
(教育)
4万年前に初めて日本に人が現れ、その後縄文人に渡来系の弥生人
が加わり日本人が形成されたことを学ぶ。また人類の文明と気候のか
かわりつついて整理する。(参考文献3)
(教育)
農業の基盤となる光合成について学び、いのちの仕組みを理解する。
次に人がどのように野生植物を栽培化し農耕を開始することにより、都
市・文明が発達したかを学習し、文明の発達の基盤と問題点を考察す
る。
(参考文献4)
(教育)
人口増加を支えた緑色革命と現在耕作地の10%で栽培されている遺
伝子組み換え作物について理解し、それらの問題点を考察する。更
に、グローバル化する世界で急増する人口を支える農業のあるべき姿
(特に日本の今後の農業)について各自の見解を作り上げる。
(参考文献4)
11
12
6.18(火)
6.25(火)
2
2
臼 田 秀 明
臼 田 秀 明
教授
教授
Ⅰ―7
いのちと環境の科学
№
13
14
15
実施日
時限
7.2(火)
2
7.9(火)
7.23(火)
2
2
担 当 者 名
臼 田 秀 明
臼 田 秀 明
臼 田 秀 明
教授
教授
教授
行 動 目 標
(教育)
森がどのように形成され、我々が森にどのような負荷を与えながら農業
を発展させてきたのかをまとめ、我々の現在抱える森林破壊の現状と
問題点を明らかにし、日本の林業・世界の森林資源の保全をどのよう
に行うかを考える。(参考文献5)
(教育)
恐竜の絶滅を含む過去の5大絶滅はどのようなものであったのか、また
その原因について理解し、我々が果たして6番目の生物大絶滅を引き
起こしてしているかを考察する。また生物多様性を保全するためのイン
センティブとモラルの相克について各自の見解を明らかする。
(教育)
地球における物質・エネルギー循環の観点から温暖化を考察すると同
時に、地球誕生以来の気候変動を理解し、現在の気候をその中で捉
える。これらを通して、有限な化石燃料の枯渇・再生可能なエネル
ギー資源についても学び、今後のエネルギー源・日本の温暖化防止
に対する方策について個人的意見を確立する。
*この授業全体のまとめとして、未来世代・他の生物との公正を考え
た環境倫理を踏まえて持続可能な暮らしを構築するためには各自が
どのような行動を取り得るかを深く自分に問いかける。またその時の基
軸になる価値観・善悪の判断基準について考える。
Ⅰ―8
ヒューマンコミュニケーション(2単位)
担当責任者
井 上 真 智 子
講 師
一般教育目標
■一般教育目標
将来、一般社会人として、また、チーム医療を担う一人として、さまざまな背景をもつ他者と関わり、
人間関係を適切に構築する必要がある。そのためには、人の多様性を理解し、思いやりの心や他者
を尊重する気持ちをもってコミュニケーションを行うことが重要である。本科目では、コミュニケーション
に関する基本的知識と態度を身につけ、協力的に人と関わる体験を通して、コミュニケーションの意
義と重要性を学ぶことを目的とする。
■個別行動目標
A) コミュニケーションの意義と重要性を説明できる。
B) コミュニケーションの構成要素を列挙できる。
C) 相手に関心を持って人の話を聴くことの大切さに気づく。
D) 人の多様性を理解することの重要性を説明できる。
E) 他者を尊重することの大切さに気づく。
F) チーム活動において発言するなど、成果につながる行動をとる。
G) チームビルディングの意義を説明できる。
評価方法・評価基準
1) 中間レポート(行動目標C)
2) 最終レポート(行動目標A、D、E、F、G)
3) 授業中の行動・態度評価(行動目標F)
4) ミニテスト(行動目標B)
により評価を行う。
欠席、遅刻はその都度、減点対象となる。
レポートの提出は必須であり、レポートを書くためには授業への積極的参加が必要である。
準備学習の内容
授業の際に発表する。
教 科 書・参 考 書 等
特に指定しない。
Ⅰ-9
ヒューマンコミニュケーション
№
実施日 時限
1
4.20(土)
1
井 上 史 子 准教授
2
1組
5.11(土)
2組
5.25(土)
1
井上真智子
1組
5.11(土)
2組
5.25(土)
2
1組
6.1(土)
2組
6.15(土)
1
1組
6.1(土)
2組
6.15(土)
2
3
4
5
6
8.7(水)
8.8(木)
7
8.7(水)
8.8(木)
8
9.10(火)
名前
コミュニケーション・ガイダンス
・コミュニケーションの意義と重要性を学ぶ
(他学科と合同)
大学生活のための態度・マナー
・コミュニケーション授業の心構え、態度、マナーを考える
(医学部でクラス別)
講師 教育セン
ター)
(医療共通
井上真智子
講師 教育セン
ター)
(医療共通
井上真智子
講師 教育セン
大学生活をより充実したものとするために
・大学生活における目標について考え、他者に伝える。他者から学
ぶ。
・KJ法を用いた話し合いを経験する。
(医学部でクラス別)
ター)
後
日
客員教 (医療共通
教育セン
高 塚 人 志
掲
授
ター)
示
後
日
客員教 (医療共通
教育セン
高 塚 人 志
掲
授
ター)
示
1
井上真智子
他、担当教員
10 9.10(火)
3
井上真智子
他、担当教員
4
井上真智子
他、担当教員
12
(医療共通
講師 教育セン
ター)
気づきの体験学習
・自分を見つめ直す
・人を大切にする聴く力を磨く
(他学科と合同.日時はクラスにより異なる)
振り返り
・1~7回目までの体験からの学びを振り返る
・自らの学びを人に伝え、共有する
(他学科と合同)
講師
(医療共通
教育セン
ター)
チームビルディング
・人の意見や考えの多様性を知る
・チームの力、チーム活動の楽しさや意義を感じる
(他学科と合同)
講師
(医療共通
教育セン
ター)
チーム別発表
・チーム活動の成果を他者に伝える
・他のチームの発表から新たな発見を得る
(他学科と合同)
講師
(医療共通
教育セン
ター)
文章の書き方・敬語の使い方
・メールや手紙の適切な書き方を考えることができる
・文章や話し言葉における適切な敬語について知る
(他学科と合同)
スモール・グループ・ディスカッション
・チーム活動に参加し、貢献する
・話し合った結果をまとめて発表する
(他学科・他学部と合同)
13
15
行 動 目 標
講師 教育セン
(医療共通
井上真智子
2
14
(高等教育
開発セン
ター)
ター)
9.10(火)
11 9.10(火)
所属
(医療共通
井上真智子
他、担当教員
9
役職
後日掲示
スモール・グループ・ディスカッション
・チーム活動に参加し、貢献する
・話し合った結果をまとめて発表する
(他学科・他学部と合同)
16
Ⅰ-10
英 語 Ⅰ(2単位)
担当責任者
平 野 ゆ か り 教 授
一般教育目標
医学生にとっては、英文資料の参照や研究は、将来といわず、高学年になれば必要となります。この
授業では通年授業の特性を生かし、循環器系、消化器系、呼吸器系、泌尿器系、内分泌系・・・などに
関する医学英語を体系だてて学びます。
第1の目標は、人体の系や疾患に関する英文が正確に早く読めることです。既に学んでいる基礎文
法を再確認しながら、さらなる読解力を養います。
第2の目標は長文を読む間に、1年間で医療系英語を約1000語覚えることです。単語力がなければ
英文は読めません。ギリシャ・ラテン語起源の多い医学英単語は、今までの受験英語とは異なり、習得
するには相当の努力を要します。発音にも気をつけて、新たな気持ちで取り組みましょう。
評価方法・評価基準
・小テスト、中間試験、定期試験で評価します。
・ただし出席状況および授業態度等も考慮する場合もあります。
準備学習の内容
・単語の意味、発音、訳の事前学習を行い、予習ノートを作成して授業に臨むこと。
・授業中は、事前に作成したノートの訂正及び加筆を行うこと。
・単語帳を作成し、繰り返し暗記すること。
※授業進度は各クラスの理解度により、変更される可能性があります。
※中間テストの予定日も変更される可能性があります。
教 科 書・参 考 書 等
・医科系学生のための総合英語(南雲堂)
ISBN 4-523-17264-1 C0082
※電子辞書を購入する際は、ステッドマン医学大辞典または医療系専門用語が搭載された物を選択し
てください。
Ⅰ-11
英語Ⅰ
時限
担 当 者 名
№
実施日
1
①
4.11(木) ② 2
③
イントロダクション
医学英語の歴史、語の構成を理解する
1課 からだと心に関する英文が読める
①
4.18(木) ② 2
③
1課 からだと心に関する英文が読める
2
3
①
4.25(木) ② 2
③
4
5.2(木)
①
② 2
③
5
5.9(木)
①
② 2
③
6
①
5.16(木) ② 2
③
7
①
5.23(木) ② 2
③
8
①
5.30(木) ② 2
③
9
6.6(木)
①
② 2
③
行動目標
3課 心血管系に関する英文が読める
3課 心血管系に関する英文が読める
4課 リンパ系に関する英文が読める
4課 リンパ系に関する英文が読める
5課 神経系に関する英文が読める
5課 神経系に関する英文が読める
①クラス 平野ゆかり教授
(医療共通教育センター)
②クラス 富岡 恵講師(非)
(医療共通教育センター)
中間テスト
6課 呼吸器系に関する英文が読める
③クラス 島ゆり 講師(非)
(医療共通教育センター)
6課 呼吸器系に関する英文が読める
7課 消化器系に関する英文が読める
10
①
6.13(木) ② 2
③
7課 消化器系に関する英文が読める
11
①
6.20(木) ② 2
③
8課 骨格系に関する英文が読める
12
①
6.27(木) ② 2
③
①
② 2
③
8課 骨格系に関する英文が読める
9課 筋系に関する英文が読める
13
7.4(木)
9課 筋系に関する英文が読める
14
①
7.11(木) ② 2
③
まとめ
15
①
7.25(木) ② 2
③
期末テスト
Ⅰ-12
英語Ⅰ
時限
№
実施日
16
①
9.19(木) ② 2
③
17
①
9.26(木) ② 2
③
18
担 当 者 名
10課 泌尿器系に関する英文が読める
10課 泌尿器系に関する英文が読める
11課 内分泌系に関する英文が読める
①
10.3(木) ② 2
③
11課 内分泌系に関する英文が読める
①
19 10.10(木) ② 2
③
12課 男性生殖器系に関する英文が読める
①
20 10.17(木) ② 2
③
12課 男性生殖器系に関する英文が読める
13課 女性生殖器系に関する英文が読める
①
21 10.24(木) ② 2
③
①
22 10.31(木) ② 2
③
23
①
11.7(木) ② 2
③
①
24 11.14(木) ② 2
③
行動目標
13課 女性生殖器系に関する英文が読める
①クラス 平野ゆかり教授
(医療共通教育センター)
②クラス 富岡 恵講師(非)
(医療共通教育センター)
中間テスト
14課 視覚に関する英文が読める
③クラス 島ゆり 講師(非)
(医療共通教育センター)
14課 視覚に関する英文が読める
15課 聴覚に関する英文が読める
①
25 11.21(木) ② 2
③
15課 聴覚に関する英文が読める
①
26 11.28(木) ② 2
③
16課 嗅覚,味覚,触覚に関する英文が読める
27
①
12.5(木) ② 2
③
16課 嗅覚,味覚,触覚に関する英文が読める
17課 脳の生理に関する英文が読める
①
28 12.12(木) ② 2
③
17課 脳の生理に関する英文が読める
①
29 12.19(木) ② 2
③
18課 大脳辺縁系と情動に関する英文が読める
30
1.9(木)
①
② 2
③
期末テスト
Ⅰ-13
ス ポ ー ツ 実 技(2単位)
担当責任者
各 種 目 担 当 教 員
一般教育目標
1.授業の内容(Course Description)
様々なスポーツ種目において、競技規則の習得から始まり、適切な身体運動の仕方、楽しみ方を学
習します。
「スポーツ」をひとつの文化と捉え、運動を実践しながら仲間との交流を行い、人間関係の尊重を考え、
相手に対する敬いや審判に対する敬意を表現できるようになってほしいと考えます。
教室での授業においては、なかなか実践することができない身体を通じてのコミュニケーションをこの
授業で経験してください。
2.授業の到達目標(Course Objectives)
それぞれのスポーツ種目の基本的動作取得と試合実践にいたる練習。
スポーツのルールの理解と審判法。
評価方法・評価基準
成績評価方法(Grading Policy)
受講態度(取り組み)を重視し、技能の優劣は問いません。
準備学習の内容
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
技術の向上に努め、課外活動、等において反復練習などを行ってみてください。
学生への要望・その他(Class Requirements)
経験者、初心者は問いません。スポーツが好きな、意欲的な学生を歓迎します。
注意)実技を伴う授業のため、教場の関係上人数を制限する場合があります。
教 科 書・参 考 書 等
なし
Ⅰ-14
スポーツ実技
№
実施日
時限
名前
役職
所属
1
行 動 目 標
オリエンテーション
2
スポーツのルールや歴史、実技を行う上での諸注意。
導入的な身体ほぐし。
3
4
5
6
7
8
9
学
年
暦
・
授
業
時
間
割
を
参
照
す
る
こ
と
中村 雅年
競技特性に応じた基本的動作の実践。
審判法。
講師
(非)
(医療共通教
育センター)
津坂 佳代
講師
(非)
10
11
12
チーム分けなどによる試合等の実践。
13
14
15
総括
実施日・時限は各学科時間割表・掲示により確認すること。
Ⅰ-15
哲 学(選択 2単位)
担当責任者
宇 多
浩
准 教 授
一般教育目標
この講義では、医療系の学生が対象であることを踏まえ、おもに人間存在のあり方を医療の観点から
考察したいと思います。
現代の医療は西洋の近代医学に由来していますが、西洋の近代医学は人間の身体を〈科学的な対
象〉としてとらえてきました。しかし人間の身体は心と切り離すことができず、「病い」というものも、人間の
心と身体との両方、あるいは人間存在の全体に関わっている現象であるといえます。また人間とは、そ
のような心身の統合体として、そのつど自分の身の回りの環境(生活環境、家族、社会 etc.)に関わりな
がら生きている存在です。
医療においては、身体の個々の異常にだけ注目するのではなく、その背後に、こうした人間存在の全
体的なあり方を見て取ることが大切であるように思われます。このような趣旨のもとで、講義では、人間
存在のあり方をさまざまな観点から考察していきたいと思います。(講義の内容や順番は、都合により変
更することがあります。)
評価方法・評価基準
・成績評価は、①平常点(約20%)②定期試験(約40%)③レポート(約40%)によって総合的に評価する。
・平常点は、数回に1回ほど課す授業内容についての課題によって評価する。
・定期試験は、授業の内容に関する論述問題を課す。資料の持ち込みは認められない。
・欠席の多い学生や、授業態度の良好でない学生は、単位を取得することが困難であるので留意する
こと。
準備学習の内容
レポートを作成するまでに、授業に関連する文献を必ず1冊以上、読んでおくこと。
教 科 書・参 考 書 等
教科書:なし
参考図書:授業中に指示する。
Ⅰ-16
哲学
№
実施日
時限
1
9.25(水)
3
4
宇
多
浩 准教授 センター)
2
10.2(水)
3
4
宇
多
浩 准教授 センター)
3
10.9(水)
3
4
宇
多
4
10.16(水)
3
4
宇
5
10.23(水)
3
4
6
10.30(水)
7
名前
役職
所属
行 動 目 標
(総合教育
講義の概要
(総合教育
心と身体 (1) プラトンの対話編『パイドン』を読みながら、
心と身体との関係について考える。
浩 准教授 センター)
(総合教育
心と身体 (2) デカルトの『省察」を読みながら、
心と身体との関係について考える。
多
(総合教育
浩 准教授 センター)
身体の経験 (1)
科学的対象としての身体 ― デカルトの機械論的な
身体観を概観しながら、科学的な視点からみた身体の
特徴について考える。
宇
多
浩 准教授 センター)
3
4
宇
多
浩 准教授 センター)
11.6(水)
3
4
宇
多
浩 准教授 センター)
8
11.13(水)
3
4
宇
多
浩 准教授 センター)
9
11.20(水)
3
4
宇
多
浩 准教授 センター)
10 11.27(水)
3
4
宇
多
浩 准教授 センター)
11
12.4(水)
3
4
宇
多
浩 准教授 センター)
12 12.11(水)
3
4
宇
多
浩 准教授 センター)
13 12.18(水)
3
4
宇
多
浩 准教授 センター)
14
1.8(水)
3
4
宇
多
浩 准教授 センター)
15
1.15(水)
3
4
宇
多
浩 准教授 センター)
(総合教育
(総合教育
(総合教育
(総合教育
(総合教育
(総合教育
(総合教育
(総合教育
(総合教育
(総合教育
(総合教育
身体の経験 (2)
主体としての身体 ― 身体の経験に即しながら、
身体のもつ主体的な働き、およびそれがもつ生活環境への
関わりについて理解する。。
身体の経験 (3)
客体としての身体 ― 身体のもつ物質的な側面について
考察し、身体のもつ両義的な性格について理解する。
病いの意味 (1)
人間の病いが自己の身体経験にどのような変化を
もたらしうるのか、について考察する。
病いの意味 (2)
病いに対するさまざまな意味づけが病人に対してどのような
影響を与えるかについて考える。
病いの意味 (3)
ナンシー・メアーズの『車椅子の高さで』を読みながら、
障害をもって生きることの意味について考える。
死について考える (1)
ホスピスでの終末期ケアを参考にしながら、死にゆく
人々と他者とのつながりの重要性について考える。
死について考える (2)
キューブラー・ロスの『死ぬ瞬間』を参照しながら、
「死に直面した人間」がたどる心理過程について理解する。
死について考える (3) トルストイの『イワン・イリッチの死』を
読みながら、死に直面した人間の内面的な葛藤について理解する。
死について考える (4)
ハイデガーの『存在と時間」における死の分析を参考に
しながら、自己の死へのかかわり方について考える。
死について考える (5)
柳田邦男の『犠牲』を参考にしながら、「二人称の死」と
「三人称の死」の違いについて考える。
講義のまとめ
Ⅰ-17
教 育 学(選択 2単位)
担当責任者
鷲 尾 善 典
講 師
一般教育目標
本講義では,「教育学を学ぶ」。
「教育を学ぶ」ことが「教育学」であるならば,「教育学を学ぶ」とはいかなる意味であろう。またその意
義はどこにあるのか。この問い方は主題的な問いを問う前にその根拠を問う(""そもそも""を問う)という
意味で遡及的であり,その営みこそ「知を愛すこと(philosophy)」としてきわめて「哲学的」である。
本講義では,まず「教育学」を成立させている歴史的・普遍的根拠を探求する。次に,比較教育学的
な観点を取り外国の教育を学ぶことで,日本の教育を捉え直す視点を確保する。そして最後に「人間
形成としての教育学」の前提となるべき「他者理解(人間理解)としての教育学」を学ぶ。フィクション・ノ
ンフィクションを交えた様々な教育場面から,具体的な出来事を分析していく。
受講生の諸君が切り劈くべき未来には,解決困難なグローバルな問題が山積している。そのような問
題に対峙し解決してゆかねばならないのが我々人類であり一人ひとりの人間であるが,一方そもそもそ
のような問題を作り出しているのもの我々人類であり一人ひとりの人間である。ならば問題に対峙するた
めにはまずそれを問題としている己自身(人間自身)を省みることが必要なのである。「反省的」・「遡及
的」という言葉をキーワードに人類の歴史から,また自らの歴史から「教育学的」な知見を掘り起こしてほ
しい。
評価方法・評価基準
授業で課すレポートなど(60%)、学期末試験(40%)で評価する。合計100点満点で60点以上を合格と
する。
準備学習の内容
配布する資料を読み,著者の主張の概要と,そこからまたは別の場所から触発された考え・感想につい
て授業内で発言できるように準備しておくこと。
教 科 書・参 考 書 等
指定しない。毎回の授業でレジュメを配布する。授業中に適時、指示する。
Ⅰ-18
教育学
№
実施日
時限
名前
役職
所属
1
4.10(水)
9.25(水)
3
鷲 尾 善 典
講師
(教育)
オリエンテーション:本講義の意義を問う。歴史や他文化から
学ぶことの意義について。
2
4.17(水)
10.2(水)
3
鷲 尾 善 典
講師
(教育)
教育をめぐる言葉について:言葉の語源的探求が開示する
知見の可能性について。
3
4.24(水)
10.9(水)
3
鷲 尾 善 典
講師
(教育)
教育思想の源流:ソクラテス・プラトンの思想~対話法・
洞窟の比喩
4
5.1(水)
10.16(水)
3
鷲 尾 善 典
講師
(教育)
教育思想の転換:ルソーの教育思想~子どもの発見・消極教育
5
5.8(水)
10.23(水)
3
鷲 尾 善 典
講師
(教育)
教育思想の展開:ペスタロッチ・フレーベル・デューイの
教育思想
6
5.15(水)
10.30(水)
3
鷲 尾 善 典
講師
(教育)
現代の教育思想:教育の再生産理論・脱学校論
7
5.22(水)
11.6(水)
3
鷲 尾 善 典
講師
(教育)
日本の教育の歴史:伝統的な教育思想と戦前・戦後の教育改革
8
5.29(水)
11.13(水)
3
鷲 尾 善 典
講師
(教育)
諸外国の教育制度と教育内容:歴史的な展開と現代の潮流
9
6.5(水)
11.20(水)
3
鷲 尾 善 典
講師
(教育)
日本における教育の特色:比較教育の視点から日本教育の
特殊性を探る。
10
6.12(水)
11.27(水)
3
鷲 尾 善 典
講師
(教育)
人間理解の基礎としてのアイデンティティ:
哲学・心理学的観点から
11
6.19(水)
12.4(水)
3
鷲 尾 善 典
講師
(教育)
教育場面における他者理解:フィクションから
12
6.26(水)
12.11(水)
3
鷲 尾 善 典
講師
(教育)
教育場面における他者理解:ノンフィクションから
13
7.3(水)
12.18(水)
3
鷲 尾 善 典
講師
(教育)
教育場面における他者理解:授業記録から
14
7.10(水)
1.8(水)
3
鷲 尾 善 典
講師
(教育)
教育場面における他者理解:道徳をめぐる問題
15
7.24(水)
1.15(水)
3
鷲 尾 善 典
講師
(教育)
まとめ:現代教育の課題と展望。
行動目標
Ⅰ-19
経 済 学(選択 2単位)
担当責任者
鈴
木
拓
講
師
一般教育目標
本講義では、高校レベルの経済学の基礎知識習得を目指し、基本的なキーワードの解説を行いま
す。それによって、以下2点の達成を目標とします。
①経済関連のニュースや新聞記事の基本的な内容について人に説明できる程度の基礎知識を習得
する。
②基礎レベルの経済理論に基づき、様々な経済現象の背後にあるメカニズム(なぜそういう現象が起こ
るのか?)を読み解くことが出来るようにする。
元々経済は「風が吹けば桶屋が儲かる」の世界であり、現代経済は更に複雑化・多様化していますか
ら、それを読み解くのに必要な基礎知識も比例的に増えています。したがって板書もその分多くなりま
すので学生諸君には少々多く感じられるかもしれません。本講座の受講に当たっては、集中力が大切
です。また、「なぜそうなるのか」「なぜそう考えるのか」といった「なぜ」を追求する姿勢も重要です。本講
義の受講を通じ、日常の経済現象に目を向ける時に、「なぜ」を考える習慣を身に着けて下さい。
評価方法・評価基準
授業期間中に行うテスト(100%)
※授業の妨げにならないよう、授業中は静粛にしてください。余りにひどい場合には、その場で本講義
の不合格を言い渡すこともあります。
準備学習の内容
特に高校で政治経済を履修していない学生は、授業の復習を強くお勧めします。
教 科 書・参 考 書 等
特に使用はしません。高校時代の政治経済の教科書や資料集があれば、適宜参照してください。
Ⅰ-20
経済学
№
実施日
時限
1
4.10(水)
9.25(水)
3
鈴
木
2
4.17(水)
10.2(水)
3
鈴
3
4.24(水)
10.9(水)
3
4
5.1(水)
10.16(水)
5
名前
役職
所属
行 動 目 標
拓
講師
(経・経済)
授業案内・イントロダクション
木
拓
講師
(経・経済)
資本主義社会の発展
鈴
木
拓
講師
(経・経済)
社会主義経済の盛衰
3
鈴
木
拓
講師
(経・経済)
経済主体
5.8(水)
10.23(水)
3
鈴
木
拓
講師
(経・経済)
市場経済の仕組み
6
5.15(水)
10.30(水)
3
鈴
木
拓
講師
(経・経済)
財政
7
5.22(水)
11.6(水)
3
鈴
木
拓
講師
(経・経済)
金融
8
5.29(水)
11.13(水)
3
鈴
木
拓
講師
(経・経済)
インフレとデフレ
9
6.5(水)
11.20(水)
3
鈴
木
拓
講師
(経・経済)
国民所得の指標
10
6.12(水)
11.27(水)
3
鈴
木
拓
講師
(経・経済)
経済成長と産業構造の変化
11
6.19(水)
12.4(水)
3
鈴
木
拓
講師
(経・経済)
日本経済の歩み①高度経済成長まで
12
6.26(水)
12.11(水)
3
鈴
木
拓
講師
(経・経済)
日本経済の歩み②オイルショック以降
13
7.3(水)
12.18(水)
3
鈴
木
拓
講師
(経・経済)
貿易と国際収支
14
7.10(水)
1.8(水)
3
鈴
木
拓
講師
(経・経済)
外国為替と国際経済
15
7.24(水)
1.15(水)
3
鈴
木
拓
講師
(経・経済)
期末試験
Ⅰ-21
社 会 学(選択 2単位)
担当責任者
井上義和
准教授
一般教育目標
授業の内容(Course Description)
テーマは「若者の世界とメディア」。1990年代後半から携帯電話とインターネットが本格的に普及し、
若者のメディア環境は大きく変化した。いまの若者の生活世界はそうしたメディア環境抜きに語ることは
できないが、すべての原因をメディア環境に帰属させることもできない。授業では、「ケータイ・ネット以
前」にさかのぼって「以後」と連続するような若者の生活世界の変容を捉える。1990年代前半に生まれ
た学生諸君にとっては自明の「いま・ここ」を相対化して歴史的に位置づけなおす作業にもなる。
授業の到達目標(Course Objectives)
・ニューメディアの普及の推移を時代背景と関連させながら説明できる。
・具体的なメディアを例に技術決定論と社会構築主義の違いを説明できる。
・若者のアイデンティティ論が30年間でどう変化してきたのか説明できる。
評価方法・評価基準
成績評価方法(Grading Policy)
・平常点(20%)・・・出席、質疑応答など
・小テストまたは小課題(0~20%)・・・授業内容の理解度を確認するため実施予定
・期末試験(60~80%)・・・授業内容の理解、応用的な問題への取り組み
準備学習の内容
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
・歴史的な出来事や用語について調べてくる宿題を課す。
学生への要望・その他(Class Requirements)
・社会の変化や世代の違いに興味をもって、意欲的に授業に参加する学生を歓迎します。
教 科 書・参 考 書 等
テキスト・参考文献(Textbooks)
・指定教科書はない。参考文献としては以下をあげておく:
吉見俊哉・若林幹夫・水越伸『メディアとしての電話』弘文堂、1992年
岡田朋之・松田美佐編『ケータイ社会論』有斐閣選書、2012年
吉見俊哉『メディア文化論』有斐閣アルマ、2004年
北田暁大・大多和直樹編『リーディングス日本の教育と社会10 子どもとニューメディア』
日本図書センター、2007年
浅野智彦編『リーディングス日本の教育と社会18 若者とアイデンティティ』
日本図書センター、2009年
Ⅰ-22
社会学
№
実施日
時限
1
4.10(水)
9.25(水)
4
井 上 義 和 准教授
(八王子総合
教育センタ-)
オリエンテーション 授業の目標、進め方を理解する
2
4.17(水)
10.2(水)
4
井 上 義 和 准教授
(八王子総合
教育センタ-)
メディアとしての電話①―電話のない社会/ある社会
3
4.24(水)
10.9(水)
4
井 上 義 和 准教授
(八王子総合
教育センタ-)
メディアとしての電話②―普及と変容の歴史
4
5.1(水)
10.16(水)
4
井 上 義 和 准教授
(八王子総合
教育センタ-)
映画鑑賞(前半)―20年前の若者たち
5
5.8(水)
10.23(水)
4
井 上 義 和 准教授
(八王子総合
教育センタ-)
映画鑑賞(後半)―20年前のメディア環境とは?
6
5.15(水)
10.30(水)
4
井 上 義 和 准教授
(八王子総合
教育センタ-)
1990年代前半①―ポケベルの時代
7
5.22(水)
11.6(水)
4
井 上 義 和 准教授
(八王子総合
教育センタ-)
1990年代前半②―伝言ダイヤルとダイヤルQ2
8
5.29(水)
11.13(水)
4
井 上 義 和 准教授
(八王子総合
教育センタ-)
ケータイ・ネット文化を準備したもの―「前史」まとめ
メディアと社会の関係―技術決定論と社会構築主義
9
6.5(水)
11.20(水)
4
井 上 義 和 准教授
(八王子総合
教育センタ-)
メディア論的若者論―人間関係希薄化論
10
6.12(水)
11.27(水)
4
井 上 義 和 准教授
(八王子総合
教育センタ-)
関係希薄化論(続き)―2000年代の研究でわかってきたこと
11
6.19(水)
12.4(水)
4
井 上 義 和 准教授
(八王子総合
教育センタ-)
現代の若者のコミュニケーション①
12
6.26(水)
12.11(水)
4
井 上 義 和 准教授
(八王子総合
教育センタ-)
現代の若者のコミュニケーション②
13
7.3(水)
12.18(水)
4
井 上 義 和 准教授
(八王子総合
教育センタ-)
現代の若者のコミュニケーション③
14
7.10(水)
1.8(水)
4
井 上 義 和 准教授
(八王子総合
教育センタ-)
まとめ、試験について
15
7.24(水)
1.15(水)
4
井 上 義 和 准教授
(八王子総合
教育センタ-)
期末試験(授業内試験)
名前
役職
所属
行動目標
Ⅰ-23
法 学(選択 2単位)
担当責任者
金
澤
誠
講
師
一般教育目標
「犬も歩けば(行政)法にあたる」という言葉があります。なるほど、この世の中は、法律ばかりです。道
路を歩けば、道路交通法が大活躍し、大学生が、ひとり暮らしの生活をはじめると、ミンポーのテキヨー
があります。ネットのセカイに引きこもったとしても、法律と無関係ではありません。まさに、「ゆりかごか
ら、墓場まで」法律が、「まとわりついて」きます。
それでは、法律は、世の中の「複雑な」問題に、きちんと「対応」できているでしょうか。そのこたえは、
講義を受けるなかで、みなさんが「考えて」みてほしいと思います。
そもそも、裁判所だって(国会だって)、みなさんと同じように「一生懸命」悩んだうえで、その紛争の解
決方法を、ひとまずは「ひねくり出している」わけです。それには、当然のことながら、良いところもあれ
ば、悪いところもあります。そうすると、そうした先人の「知恵」を、(賛成するにせよ、反対するにせよ)ま
ずは「覗いて」見ることが、重要とはいえないでしょうか。
ひとつの事件がきっかけで、法(の解釈)が変わることもあります。「昨日の正解(常識)が、今日の不正
解(非常識)に変わること」があります。この世の中は、(名探偵コナンのような)「真実はいつもひとつ!」
とはいえません。みなさんには、そうした現実の世界(の複雑さ)を、なんとなくでよいから、感じ取れるよ
うになってほしいと思います。
この講義のコンセプトは、身近な素材を取り上げて、法の現状を「つまみ食い」することです。「医療と
法」が交わる領域もいくつか検討するので、自分に関連する領域の法律や裁判例、審議会の意見書、
学者が考える意見について、昨日の自分よりは、詳しくなってほしいと思います。気分的には、世の中
のいろいろな考え方に、軽いコメント(ツッコミ?)を入れられるくらいになれると理想的です。
評価方法・評価基準
定期試験による評価が原則です。論述式の問題が多くなると思います。場合によっては、小テストや
レポートで「加点」することがありえます。希望者がいれば、レポートによる評価に差し替える可能性もあ
ります。試験では、基本的な概念を、正確に理解しておくことが重要となります。 ただ、暗記するだけで
はなく、関連する学説、関連する裁判例を踏まえて理解しておきましょう。なお、内容的に、わたしが担
当する【日本国憲法】の講義と重なる部分があります。
準備学習の内容
社会生じている法的現象に興味を持つことが重要です。法律に関する事件は、テレビや新聞などで
よく報道されています。それを、自分で「発見」することが重要になります。あるいは、想像力をもって、
実際にいろいろな紛争を見ていく(いろいろ悩みつつ、社会を探検していく!)姿勢が、何よりも重要に
なります。 なお、レポートや試験等では、弁護士気分になって演じてもらうことがあります。みなさんの先
輩にもそうしてもらいましたが、(文章力というか……)演技力&想像力(妄想力)を養っておいてくださ
い。
教 科 書・参 考 書 等
テキストは、今年度は指定しません。毎週資料を配布する予定ですが、資料を参照しながら、実際に
講義を聞かないと、分かりにくくなりますので、注意してください。講義の順序を入れ替えたり、差し替え
たりする可能性もあります。参考文献として、久々湊晴夫他編『はじめての医事法(第2版)』(成文堂・
2011年)、松井茂記他『はじめての法律学(第3版)』(有斐閣・2010年)、手嶋豊『医事法入門(第3版)』
(有斐閣・2011年)、小林亜津子『はじめて学ぶ生命倫理』(ちくまプリマー新書・2011年)、樋口範雄
『続・医療と法を考える』(有斐閣・2011年)、大村敦史『不法行為判例に学ぶ』(有斐閣・2011年)を挙げ
ておきます。
Ⅰ-24
法学
№
実施日
時限
1
4.10(水)
9.25(水)
4
金
澤
2
4.17(水)
10.2(水)
4
金
3
4.24(水)
10.9(水)
4
金
4
5.1(水)
10.16(水)
4
金
澤
誠
5
5.8(水)
10.23(水)
4
金
澤
6
5.15(水)
10.30(水)
4
金
7
5.22(水)
11.6(水)
4
8
5.29(水)
11.13(水)
4
9
6.5(水)
11.20(水)
4
金
澤
誠
10
6.12(水)
11.27(水)
4
金
澤
11
6.19(水)
12.4(水)
4
金
12
6.26(水)
12.11(水)
4
13
7.3(水)
12.18(水)
14
15
名前
役職
所属
行 動 目 標
誠
講師
(法)
イントロダクション(講義の進め方についての確認)
澤
誠
講師
(法)
法律を学ぶまえに(法律って「読めば」わかるの?法律以外にも
ルールがあるの?判例って何?法解釈って?)
澤
誠
講師
(法)
不法行為 & 債務不履行 (よくある看板 『無断駐車禁止で 3万円
いただきます!?』 は、イタダケナイ?無効?)
講師
(法)
恋愛(法律は、愛を「裁ける」けど、恋を「裁けない」らしい……
結婚指輪は(条件付きの)「契約」だけど、カレシからの(いつもの)
プレゼントは、もらったもの「勝ち」?デートをキャンセルしても、
(離婚と違って)慰謝料を払わなくてよいのは「なぜ」?)
誠
講師
(法)
離婚(浮気をされたのに、「むこうから離婚を請求」ってアリ?!)
澤
誠
講師
(法)
家族(シングルマザーって?夫婦じゃないと「体外受精」が
できないの?父親は誰?でき婚って?非嫡出子って?
認知って?)
金
澤
誠
講師
(法)
浮気(男の言い分 『妻とはもう冷え切っているんだ!?』
という言葉を信じて、不倫をしても責任を負わない?
それとも、「共同」不法行為?
金
澤
誠
講師
(法)
妊娠(男女の産み分けって?出生前診断を利用して、
障害児を「避ける」って、わがまま?「中絶する権利」ってある?
そもそも、胎児は法的にいつから「ヒト」になる?)
講師
(法)
家族(姉の卵子を使って、妹のお腹を用いて、
子どもを産んでもらった次女Cさん。ここに、どういう法的な
「関係」が発生しますか?
若干の謝礼はしてもいいですか?)
誠
講師
(法)
説明責任①(乳がんの手術【乳房切除?乳房温存?】
のやり方について、医師として「何を」「どこまで」説明したら
訴えられない?もしくは、「賢い」女性の患者として取りうる
手段は?)
澤
誠
講師
(法)
説明責任②(がんの告知は、まず家族から?それとも、本人か
ら?
コミュニケーションの仕方によっては、損害賠償?)
金
澤
誠
講師
(法)
わたしの意思(「遺言」を書けるようになるのは「何歳」から?
臓器移植カードに、保育園で「お絵かき」したら、
カードはもう有効!?)
4
金
澤
誠
講師
(法)
自己決定(消極的安楽死って?輸血拒否って、
「自殺する権利」を認めることに等しい?そうではない?)
7.10(水)
1.8(水)
4
金
澤
誠
講師
(法)
弁護人になろう&レポートを書こう(医師側&患者側の
「最終弁論」をしてみよう。気分は、逆転裁判!!
異議あり!!)
7.24(水)
1.15(水)
4
金
澤
誠
講師
(法)
まとめにかえて
Ⅰ-25
日 本 国 憲 法(選択 2単位)
担当責任者
金
澤
誠
講
師
一般教育目標
この講義は、日本国憲法にかんする、いくつかの裁判例や制度を理解することを目的としています。
より具体的な目標としては、やや安直な言い方かもしれませんが、各種の国家試験に出題されるよう
な、憲法の問題を解くための「最低限度の能力」を(せめて!)身につけたいと思っています。つまり、最
高裁判決を中心とするいくつかの裁判例や、憲法が予定している制度を、「しっかりと」理解できるように
なることが目的です。
もちろん、大学生の講義ですから、ある程度、掘り下げた議論もする予定でいます。たとえば、あるひ
とつの考え方(ひとつの判決)を理解したうえで、それと対立するような考え方(裁判例や学説)も、「同
時に」理解できるようになれれば、理想的です。
みなさんにとっては、残念かもしれませんが、現実の世界においては(名探偵コナンのような)「真実は
いつもひとつ!!」という世界が常に成り立つとはいえません。むしろ、「昨日の正解(常識)が、今日の
不正解(非常識)に変わること」がよくあります。みなさんには、そうした現実の世界(の複雑さ)を、なんと
なくでよいから、感じ取れるようになってほしいと思っています。
この講義においては、おもに人権と呼ばれる領域を中心に検討します。はたして、「権利を主張する
ヤツは、わがままである」という命題は、どこまで正しいでしょうか。「ジョーシキ」って、「いつ」「どこから」
ジョーシキになったんでしょうか?
医療の領域にも、「ジョーシキ」があります。有名なところで、インフォームド・コンセント!?この概念ひ
とつにしても、その内容をめぐって、これまで裁判では「真剣に」争われてきました。そんな裁判の当事
者たち(医師や患者)の「それぞれの」言い分に、耳を傾けてみませんか?もしかしたら、新たな「発見」
があるかもしれません。テストは、そのあとのお話しということで……。
評価方法・評価基準
定期試験による評価が原則です。論述式の問題が多くなると思います。場合によっては、小テストや
レポートで「加点」することがありえます。希望者がいれば、レポートによる評価に差し替える可能性もあ
ります。試験では、基本的な概念を、正確に理解しておくことが重要となります。 ただ、暗記するだけで
はなく、関連する学説、裁判例を踏まえて理解しておきましょう。なお、内容的に、わたしが担当する【法
学】の講義と重なる部分があります。
準備学習の内容
テキストの該当箇所を、可能な限り、あらかじめ読んでくることを求めたいと思います。講義が終わった
後の復習もできれば、理想的です。資料として配布した(レジュメ中の)各種国家試験の問題を、解ける
ようになってほしいと思います。なお、レポートや試験等では、弁護士気分になって演じてもらうことがあ
ります。みなさんの先輩にもそうしてもらいましたが、(文章力というか……)演技力&想像力(妄想力) を
養っておいてください。
教 科 書・参 考 書 等
テキストは、中村睦男編『はじめての憲法学(第2版)』(三省堂・2010年)を指定します。テキストは、常
に参照するというわけではありませんが、きっと定期試験の際に役に立つでしょう。あると便利ですの
で、自分で考えてください。テキストを参照しつつ、原則として、1回の講義で、ひとつの項目をとりあげ
て、当該テーマの議論状況を考えることにしたいと思います。なお、講義の順序を入れ替えたり、差し
替えたりする可能性もありますので、注意してください。参考文献として、棟居快行他『基本的人権の事
件簿(第4版)』(有斐閣・2011年)、初宿正典他『いちばんやさしい憲法入門(第4版)』(有斐閣・2010年)
を挙げておきます。
Ⅰ-26
日本国憲法
№
実施日
時限
1
4.10(水)
9.25(水)
5
金
澤
2
4.17(水)
10.2(水)
5
金
澤
3
4.24(水)
10.9(水)
5
金
澤
誠
4
5.1(水)
10.16(水)
5
金
澤
5
5.8(水)
10.23(水)
5
金
6
5.15(水)
10.30(水)
5
7
5.22(水)
11.6(水)
8
名前
役職
所属
行 動 目 標
誠
講師
(法)
イントロダクション(講義の進め方)
誠
講師
(法)
憲法を学ぶ前に(ケンポーは、法律より偉いってホント?
そういや、ケンポー学者は、なんか偉そうかも?)
講師
(法)
裁判所(裁判所って、誰の味方?!大学の単位を落とした場合、
裁判所は助けてくれる?AKB選挙の結果に文句がある場合に、
ファンを代表して裁判できる?嵐やSexy Zone【ジャニーズ】
のなかで誰が一番カッコいいかも決めてくれる?)
誠
講師
(法)
私人間効力論(ケンポーって、ご飯にかける、「ふりかけ」や
「コショウ少々」にすぎないってホント?!
会社が男女差別をしても、憲法違反ではないの!?)
澤
誠
講師
(法)
幸福追求権①(輸血拒否訴訟ってなに?説明責任って?
子どもが輸血拒否って信じられる?何歳になったら認めても
よいかな?ガイドラインって?)
金
澤
誠
講師
(法)
幸福追求権②(お医者さんは、未確立の医療についても、
説明しなくてはいけないの?乳房温存手術って、なにコレ?)
5
金
澤
誠
講師
(法)
平等権①(シングルマザーって?戸籍って?でき婚って?
法律婚って?認知って?嫡出子って?)
5.29(水)
11.13(水)
5
金
澤
誠
講師
(法)
平等権②(愛人って?内縁って?相続って?養子って?
離婚300日って?民法900条って?
人工授精 & 体外受精って?)
9
6.5(水)
11.20(水)
5
金
澤
誠
講師
(法)
表現の自由①(マンガ・アニメを規制するっていうけど、
大人が「残虐」だっていうマンガって、ホントに危ないの?
ワンピースや、Hunter Hunterってどうかな?
今日は、アニメ・オタクの出番です!!)
10
6.12(水)
11.27(水)
5
金
澤
誠
講師
(法)
表現の自由②(You tubeのダウンロードは「どこまで」違法?
のび太が、しずかちゃんの入浴シーンを覗くことは、
プライバシー侵害?それとも、のび太の「知る権利」?)
11
6.19(水)
12.4(水)
5
金
澤
誠
講師
(法)
プライバシー権(愛の告白メールの第三者への転送は、
プライバシー侵害?カレログ【携帯追跡サービス】って、
どうなの?政治家や、芸能人や、スポーツ選手には、
プライバシーってないの?)
12
6.26(水)
12.11(水)
5
金
澤
誠
講師
(法)
生存権(生活保護費を用いて、預貯金をしたら、
市の担当者に怒られますか?子どもの学資保険はどう?
車を買ったら?クーラーは?扇風機は?)
13
7.3(水)
12.18(水)
5
金
澤
誠
講師
(法)
国会(「本当の主役は、テレビの前のあなたです」。
そう、最後に決めるのは、国民です!!
じゃあ、日本では、なんで「ガチ」で、国民投票しないの?
原発の是非を、国民投票で決めるべきというのは正しい?)
14
7.10(水)
1.8(水)
5
金
澤
誠
講師
(法)
二院制(二院制って何なの?ねじれ国会って何?
国会議員って多すぎだしー、リストラしよう?)
15
7.24(水)
1.15(水)
5
金
澤
誠
講師
(法)
まとめにかえて
Ⅰ-27
ボランティア概論(選択 2単位)
担当責任者
李
永
淑
講
師
一般教育目標
1.授業の内容(Course Description)
ボランティアを学ぶということは、その学びが何らかの形での実践へと導くものであり、同時に、実践と研
究の相互作用を必要としている。
したがって本講義では、多岐にわたるボランティア活動全般について、その種類や考え方の多様性に
ついて理論と実践の双方向から学ぶ。具体的には、大学生のボランティア活動を中心とした実践例や
国内外の各種事例を紹介しながら、それに対する理論的考察も提示して進めていく。医療現場や障害
を持つ人々、高齢者等の福祉分野をはじめ、教育、環境、貧困、マイノリティ、アメリカの市民運動な
ど、互いに一見「関係の無い」多様な分野を取り上げるが、それらの相関を考えることによって、社会に
対する多角的な視点を獲得し、社会的行為としてボランティアを考えていく。
2.授業の到達目標(Course Objectives)
ボランティアに関する基本的諸問題や動向について基礎知識を身につけると同時に、受講生がボラン
ティアに対して多角的な視野を身につけ、自身のボランティア活動の広がりや、新たな関わりをもつきっ
かけにつながることを目指す。そして、受講生自身の専門領域と社会の相関は何なのかを考え、「無関
係」な社会と自身に共通するものは何であるのか、社会と自身の学びに対する「問い」を見つけることを
目指す。
評価方法・評価基準
成績評価方法(Grading Policy)
出席70%、テスト30%
準備学習の内容
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
授業の前に教科書の関連部分、その他指示する文献を読んでおいてください。
学生への要望・その他(Class Requirements)
授業を通して、積極的に疑問や問いを発見してください。そしてどうしてそのような問いや疑問が浮か
んだのか、質問したり、調べると同時に、ぜひ何らかの現場に出かけてみてください。実践の活動と授
業で学んだことと自身の問いを照らし合わせて考えてみることで、より各自の学びを深めてもらいたいと
思います。
教 科 書・参 考 書 等
教科書 内海成冶、入江幸男、水野義之 編『ボランティア学を学ぶ人のために』世界思想社。
参考書 谷川弘治、松浦和代、夏路瑞穂、駒松仁子編『病気の子どもの心理社会的支援入門―医療
保育・病弱教育・医療ソーシャルワーク・心理臨床を学ぶ人に』ナカニシヤ出版。
※他、参考書、参考文献を授業で随時紹介する。
Ⅰ-28
ボランティア概論
№
実施日
時限
1
4.10(水)
9.25(水)
5
5
李
永
2
4.17(水)
10.2(水)
5
5
李
3
4.24(水)
10.9(水)
5
5
4
5.1(水)
10.16(水)
5
名前
役職
所属
行 動 目 標
淑
講師
(文・社会)
【第1回】 オリエンテーション
(授業の目的と進め方 教科書、参考書、評価の方法について)
※教科書持参
永
淑
講師
(文・社会)
【第2回】ボランティアに関する基本的諸問題1「思想・歴史的背景」
※教科書持参
李
永
淑
講師
(文・社会)
【第3回】ボランティアに関する基本的諸問題2「組織と運営・行政」
※教科書持参
5
5
李
永
淑
講師
(文・社会)
【第4回】高齢者とボランティア※教科書持参
事例研究①:アート、文学を切り口に
5.1(水)
10.23(水)
6
5
李
永
淑
講師
(文・社会)
【第5回】障害者とボランティア※教科書持参
事例研究②:ファッション、晩御飯を切り口に
6
5.8(水)
10.30(水)
5
5
李
永
淑
講師
(文・社会)
【第6回】事例研究④「病院ボランティア1」:
小児がん病棟、遊びを切り口に
7
5.15(水)
11.6(水)
5
5
李
永
淑
講師
(文・社会)
【第7回】事例研究⑤「病院ボランティア2」:
ボランティアのカタチ、ボランティアコーディネーションを切り口に
8
5.22(水)
11.13(水)
5
5
李
永
淑
講師
(文・社会)
【第8回】国際協力概論1「開発・人権」※教科書持参
事例研究⑦「ボルネオの環境保全とボランティア」:
パールアクセサリービジネスを切り口に
9
5.22(水)
11.20(水)
6
5
李
永
淑
講師
(文・社会)
【第9回】国際協力概論2
「難民・災害医療・海外青年協力隊・国連ボランティア」
※教科書持参
10
5.29(水)
11.27(水)
5
5
李
永
淑
講師
(文・社会)
【第10回】事例研究⑥
「事例総括:地域社会と学生ボランティア」―「つなぐ」、
「学生だからできること」
11
6.5(水)
12.4(水)
5
5
李
永
淑
講師
(文・社会)
【第11回】教育とボランティア※教科書持参
12
6.12(水)
12.11(水)
5
5
李
永
淑
講師
(文・社会)
【第12回】貧困とボランティア―フードバンク、
路上生活者を切り口に
13
6.12(水)
12.18(水)
6
5
李
永
淑
講師
(文・社会)
【第13回】アメリカとボランティア―マイノリティ、NPO、
市民運動を切り口に※教科書持参
14
6.19(水)
1.8(水)
5
5
李
永
淑
講師
(文・社会)
【第14回】まとめ―ボランティアの限界と可能性
15
6.26(水)
1.15(水)
5
5
李
永
淑
講師
(文・社会)
【第15回】定期試験
Ⅰ-29
医学序論総合演習 (3単位)
担当責任者
斧
康
雄 教 授
科目の位置づけ
医学部に入学したという意識を高めるため、基本的医学知識をどのように獲得するかという態度を身
につけることが本演習の意義である。同時に、情報の収集や発信に不可欠なパソコン(PC)の使い方
や、医師として最も重要な患者の理解を得るプレゼンテーション技術を身につけることも本演習の意
義である。さらに、ともに調べるという共同作業の中で、お互いのコミュニケーションの場となることも期
待している。
一般教育目標
医学学習の意欲を自ら高めるために、医療上現在問題となっている重要な疾病について認識し、
自らの意見を科学的に述べることが重要であることを理解する。PCやインターネットを活用する上での
基本的事項をを身につけ、情報収集や統計処理、レポート作成/プレゼンテーションのためのスキル
を修得する。
評価方法・評価基準
学習態度とくにグループ討議,発表,態度で25%を評価し,最終日に行われる試験で(25%)
を評価し,また出席点を50%として総合的に評価する。
準備学習の内容
1、正確な情報の獲得技術を身につけておくこと。
2、プレゼンテーションのため、基本的なワープロやパワーポイントの操作を習得しておくこと。
3、新聞などの公共報道の中で医療情報に触れる癖をつけておくこと。
教科書・参考書等
特にないが、各自で自分用のPCを所有することが強く望まれる。PC選定のポイントは講義時に説明
する。
Ⅰ-30
医学序論総合演習
№
実施日
時限
1
2
4.8(月)
1,2 斧
3
4
4.15(月)
1
4.15(月)
2
担 当 者 名
行 動 目 標
雄
教授
(微生)
1.インターネットや図書館の使い方を理解する。
2.コミュニケーションやプレゼンテーションの重要性を理解する。
3.健康(特に学校感染症)に関する注意点。
難 波 阿 丹
講師
(非)
(医療共
通教育セ
ンター)
【PCルーム】
1.プレゼンテーションソフトの活用法を理解する。
2.プレゼンテーションの注意点について確認する。
3. コミュニケーション学の基本概念について理解する。
康
野 村 恭 子
講師
(衛公)
1.帝京大学医学部のカリキュラムと特徴を理解する。
2.昨今の医療事情、医師不足について問題を説明できる。
3.医師国家試験について概略を把握できる。
4.我が国の臨床研修制度の背景、概要を説明できる。
(医療共
通教育セ
ンター)
【PCルーム】
1.ワープロソフトの基本的な使用法を理解する。
2.ワープロソフトを活用した分かりやすいプレゼンテーション
の進め方を覚える。
5
4.22(月)
1
難 波 阿 丹
講師
(非)
6
4.22(月)
2
斧
雄
教授
(微生)
1.主な病原微生物を列挙し,それによる感染症を理解する。
2.抗生物質がどのように作用するかを理解する。
3.生体の感染防御機構について概略を述べることができる。
難 波 阿 丹
講師
(非)
(医療共
通教育セ
ンター)
【PCルーム】
1.表計算ソフトの基本的な使用法を理解する。
2.表計算ソフトを活用した分かりやすいプレゼンテーション
の進め方を覚える。
川 杉 和 夫
教授
(医学教
育センター)
1.血液(末梢血)の基本的な構成成分である赤血球、白血球、
血小板の機能や役割が理解できる。
2.各血球の代表的な疾患(貧血、急性白血病、出血傾向など)
について理解できる。
講師
(非)
(医療共
通教育セ
ンター)
【PCルーム】
1.ワープロソフトの応用的な使用法を理解する。
2.ワープロソフトを活用した分かりやすいプレゼンテーション
の進め方を覚える。
7
8
5.13(月)
1
5.13(月)
2
康
9
5.20(月)
1
難 波 阿 丹
10
5.20(月)
2
佐 川 俊 世 准教授 (救急)
1.救急医療と ERについて理解する。
2.主な心臓病について理解できる。
11
5.27(月)
1
有 賀 悦 子
教授
(緩和)
1.PBL チュートリアルの目的、方法を理解する。
2.基本的な緩和医療について理解する。
12
5.27(月)
2
西
創
助教
(ち・脳)
脳神経外科領域の病気(脳卒中、外傷、腫瘍など)
について理解する。
難 波 阿 丹
講師
(非)
(医療共
通教育セ
ンター)
【PCルーム】
1.表計算ソフトの応用的な使用法を理解する。
2.表計算ソフトを活用した分かりやすいプレゼンテーション
の進め方を覚える。
(神内)
1.現在は不治といわれる神経変性疾患である認知症と
治癒,予防可能である認知症があることを理解する。
2.難病に指定されているパーキンソン病と運動神経のみが
変性する筋萎縮性側索硬化症を一般の人に
わかりやすく説明できる。
13
14
6.3(月)
6.3(月)
1
2
堂
畑 中 裕 己
助教
Ⅰ-31
医学序論総合演習
№
実施日
時限
担 当 者 名
行 動 目 標
15
16
6.10(月)
1,2
斧
康 雄
有 賀 悦 子
教授
教授
(微生)
(緩和)
チュートリアル
有澤謙二郎,中倉 敬(解剖),大野孝恵,亀田浩司(生理),
安達三美,前場良太(生化),笹島ゆう子,森田茂樹(病理),
松村暢子,木下千智(薬理),菊地弘敏,永川茂(微生),
伊藤健吾,渡部正彦(医療共通教育センター),
顧艶紅(衛公),岩永正子(公衛院)
17
18
6.17(月)
1,2
斧
康 雄
有 賀 悦 子
教授
教授
(微生)
(緩和)
チュートリアル
19
20
6.24(月)
1,2
斧
康 雄
有 賀 悦 子
教授
教授
(微生)
(緩和)
チュートリアル
21
22
7.1(月)
1,2
斧
康 雄
有 賀 悦 子
教授
教授
(微生)
(緩和)
チュートリアル発表
23
24
7.8(月)
1,2
斧
康 雄
有 賀 悦 子
教授
教授
(微生)
(緩和)
チュートリアル発表
25
26
7.18(木)
1,2 担
27
7.22(月)
2
菊 地 弘 敏
講師
(微生)
1.免疫に関る主役達(白血球, 抗体など)を理解する。
2.膠原病(関節リウマチなど)とアレルギー性疾患
(花粉症など)について理解する。
28
29
7.29(月)
1,2
上田たかね
中 野 竜 一
助教
助教
(微生)
(微生)
試験
当
教
員
1.院内感染について理解する。
Ⅰ-32
医 療 法 学 (2単位)
担当責任者
大磯義一郎
客員教授
一般教育目標
1999年に起きた広尾病院事件、横浜市立大学病院患者取り違え事件、杏林割り箸事件を契機に、
我が国において、民事医療訴訟ブームが起きました。民事医事関係訴訟新受件数は、5年でほぼ倍と
なり、医師にとって、訴訟はもはや身近な問題となっています。
本講においては、
①「医師として知っておくべき法知識」を中心に講義をいたしますが、それに加えて、
②「診療所・病院開設者として知っておくべき法知識」、及び、
③「医師国家試験において問われる法知識」に関しても講義します。
本講義を受講することで、医師として求められる一般的な法知識が身に付くようにしたいと
考えております。
講義の形式は、ソクラテスメソッドで行います。すなわち、壇上からの一方的な説明ではなく、教員から
の質問と学生の回答の反復によって講義が進みます。皆さんの積極的な発言を期待しています。
評価方法・評価基準
① 試験(100点満点):第15回講義時に期末試験(短答式問題60点、論述式問題40点)を行いま
す。短答式問題は、過去の医師国家試験問題及びその類題より出題されます。
② 各講義において発言をした者には、その内容に応じた加点を行います。積極的な発言を期待しま
す。 ③ 各講義終了時に小テストを行います。
最終評価は①+②+③で行います。但し、評点が100を超えた場合には100とみなします。
準備学習の内容
事前に教科書を通読することで、より講義の理解が深まるものと思われます。
教科書・参考書等
教科書:「医療法学入門」 医学書院 大磯義一郎・加治一毅・山田奈美恵
参考書:
① 「医療事故損害賠償の実務」 三協法規 和田仁孝・井上清成(編)
② 「メディカル クオリティ・アシュアランス―判例にみる医療水準」 医学書院 古川俊治
③ 「生命倫理と法Ⅱ」 弘文堂 樋口範雄・岩田太(編)
④ 「医療コンフリクト・マネジメント-メディエーションの理論と技法」
シーニュ社 和田仁孝・中西淑美(著)
⑤ 「人は誰でも間違える―より安全な医療システムを目指して」
日本評論社 米国医療の質委員会医学研究所(著)
⑥ 「ヒューマンエラーは裁けるか―安全で公正な文化を築くには」
東京大学出版会 シドニー・デッカー
⑦ 「救児の人々 ~ 医療にどこまで求めますか」 ロハスメディカル叢書 熊田梨恵
Ⅰ-33
医療法学
№
実施日
時限
担 当 者 名
1
9.30(月)
3
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
医師法① 医師法総論、医師の業務独占・名称独占
医師法を概観し、医師法の体系を理解するとともに、医師の
業務独占・名称独占につき、具体的事例を用いて検討する。
2
9.30(月)
4
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
医師法② 応召義務
応召義務の法的性質を学習した上で、具体的事例を通じて
その現代的問題点を検討する。
3
10.7(月)
3
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
医師法③ 診療録(カルテ)
診療録の民事、刑事、及び医師法上の位置づけを理解した上で、
診療録保全手続きの具体的流れを理解する。
4
10.21(月)
3
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
医師法④ 異状死届出義務
広尾病院事件以来問題となっている異状死届出義務の現状を
理解した上で、具体的な事例を通じてその問題点を検討する。
医師法⑤ その他医師法上の義務
診断書等交付義務、無診察診療の禁止、処方箋交付義務、
療養指導義務、所在地等届出義務について、問題となる事例を
具体的に示し検討する。
行 動 目 標
5
10.28(月)
3
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
6
11.11(月)
3
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
医療法① 診療所・病院の社会的・法的特性
医療法を概観し、その体系を理解するとともに、診療所・病院は
社会的、法的にどのような位置づけとされているか学習する。
7
11.18(月)
3
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
医療法② 行政庁の監督
法律上、診療所・病院の開設及び管理にあたり、様々な場面に
おいて行政庁の監督が定められている。これらにつき概観すると
ともに、具体的な事例を通じてその問題点を検討する。
8
11.25(月)
3
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
刑事責任
医師、及び病院開設者に対する刑事責任につき、具体的な事例を
通じて学習する。
9
12.2(月)
3
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
公衆衛生に関する法規
届出感染症、麻薬取扱、脳死、母子保健、高齢者医療、精神保健、
予防接種、健康診断等公衆衛生領域に関する法規を概観する。
10
12.9(月)
3
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
民事責任① 民事訴訟の実際
近年の医療事件数及び医療を取り巻く環境を理解した上で、
実際に医療事件が起きた際の具体的な処理の流れを理解する。
11
12.16(月)
3
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
民事責任② 診断
診断が問題とされた事例を題材に、医師に求められている
医療水準の内容を理解する。
12
12.24(火)
3
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
民事責任③ 転医義務
転医義務が問題とされた事例を題材に、医師に求められている
医療水準の内容を理解する。
13
12.24(火)
4
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
民事責任④ 説明義務
説明義務が問題とされた事例を題材に、医師に求められている
説明義務の内容を理解する。
14
1.6(月)
3
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
臨床研究・治験
臨床研究・治験の歴史を学習し、その問題点の本質を
理解した上で、その法律上の問題を検討する。
15
1.14(火)
3
大磯義一郎
客員
(医情)
教授
期末テスト
Ⅰ-34
生 命 科 学 (2単位)
担当責任者
槇 村 浩 一
教 授
一般教育目標
医学の専門教育としてヒトの健康と疾病を学ぶに先だって、生命を成り立たせる基本的な科学を学
び、理解することが必要である。そこで「生命科学」においては、「医科生物学的分野」、「化学的分
野」、および「物理的分野」の各々の視点から、学生諸君が医学を学ぶためにもっとも基本的な事柄か
らはじめ、広く生命現象の基礎的知識と論理を習得することを目標とする。特に「医科生物学的分野」
においては、生命現象の基本である細胞の構造や機能を学習することにより、地球上に生物が誕生し
生存し続ける仕組みを理解する。すなわち、原始生物の核がない単細胞の微生物(原核生物)から核
を有する進化した真核生物にいたるまで、細胞が生きている実態を把握するとともに、その基本原理と
なっている遺伝情報の流れを理解する。また、「化学的分野」では、生物科学を理解するための化学
的、生化学的な基礎知識を身につけることを目標とする。教科書に指定している「エッセンシャル細胞
生物学」の第2章~第4章の内容に対応する。教科書で不足している内容は講義プリントを用いて補充
する。重要項目については演習問題を用いて化学的知識の理解を深め、医学への応用力を身につけ
る。また、「物理学的分野」では,主に生命科学を理解するために必要な”エネルギー”に関連する基礎
事項を学ぶ。
評価方法・評価基準
基本的に講義終了後の筆記試験により「医科生物学的分野」、「化学的分野」、および「物理的分
野」の成績を総合的に評価する。また、受講状況、レポートなどを評価に取り入れる場合がある。
準備学習の内容
各分野共、高校レベルの知識があることが前提となる。高校において未履修の場合は、高校教科
書・参考書で事前に充分の学習をしておくことが重要である。授業内容が判らないときは、できるだけ
早く教員に相談に来ること。また、自然科学では、様々な量を数値化して表して比較検討する。その
際、重要となるのが単位である。例えば,”1メートルは1キログラムより長い”と言うような記述は意味をな
さたい。違う単位の量を比較しているからである。議論の対象とする量の単位は常に認識すること。1キ
ログラムは1kgと表記するが,この時の”k”は接頭辞と呼ばれ、1,000倍を表す。この他、接頭辞にはp,n,
μ,m,M,G,Tなどがある。物理量の(桁違いの)大小関係は重要なポイントになる場合があるから、接頭
辞はしっかり理解すること。また、様々な量を表すために記号として習慣的にギリシャ文字を使うことも
多くある。これら3つのポイントは簡単な様であるが、後回しにすると話についていけなくなりるので、早
めに対処しておくことを奨める。また、授業の重要事項に対しては演習問題を行うことがあるので、演習
問題は充分復習し、応用力を身に着けるように心がけること。
教科書・参考書等
教科書:Essential細胞生物学 原書第3版, Alberts他著 中村他訳 南光堂 2011
プリント:「化学的分野」プリントを適宜、配布します。
参考書:「化学的分野」・「物理的分野」高校化学の教科書・参考書、
「物理的分野」基礎物理学、 第4版、 原 康夫、 学術図書出版、 2012、
その他、講義中に紹介する。
Ⅰ-35
生命科学
1
実施日
4.10(水)
時限
1
2
4.10(水)
2
3
4.17(水)
1
担 当 者 名
槇 村 浩 一
教授
行 動 目 標
医療
共通
教育
センター
【生物学的分野】【第1章 細胞とは①】
細胞の基本型と多様性を説明できる。
KW:光学顕微鏡,電子顕微鏡,原核細胞,真核細胞
単細胞生物,多細胞生物,3ドメイン,生物の学名
【化学的分野1】原子1~周期表、原子・分子、イオン
私たちのからだは様々な元素が組み合わさってできている。
ある元素がなぜ生体にとって必要なのか、もしくは、薬になるのか、
毒になるのか、などはその元素(およびその元素の作る化合物)の
固有の性質による。周期表を参考にしながら、元素の性質は
どのような要因で決まってくるのかを考える。
KW:原子、元素、元素記号、原子番号、原子量、周期表、族と周期、
イオン化ポテンシャル、電気陰性度
池
勇
教授
医療
共通
教育
センター
槇 村 浩 一
教授
医療
共通
教育
センター
【生物学的分野】【第1章 細胞とは②】
細胞内器官の構造と機能について説明できる。
KW:細胞壁,グラム染色,核,ミトコンドリア,小胞体,
ゴルジ体,細胞骨格
【化学的分野2】原子2~原子核の構造と同位体
原子の物理的性質は原子核の構造に依存している。
元素の様々な同位体が医療の世界で利用されている。
同位体とは何か、また、放射線を出す同位体の原子核構造の
普遍的性質について理解する。
KW:陽子、中性子、電子、安定同位体、放射性同位体、放射線
上
4
4.17(水)
2
池
勇
教授
医療
共通
教育
センター
5
4.24(水)
1
槇 村 浩 一
教授
医療
共通
教育
センター
【生物学的分野】【第5章 DNAと染色体①】
ヌクレオチド・核酸の構造と機能を説明できる。
KW : ヌクレオシド,相補的塩基対,5´末端,3´末端
逆平行,二重らせん
教授
医療
共通
教育
センター
【化学的分野3】原子3~電子配置と周期表
原子の化学的性質は核の周りを巡る電子配置に
依存することを学び、主に生体の構築に係わる元素の
電子配置と周期表との関連を理解する。
また、原子は常に安定な電子配置をとろうとして電子の
授受や電子の共有を行なっていることを理解する。
KW : 電子軌道、軌道のエネルギーレベル、電子配置
教授
医療
共通
教育
センター
【生物学的分野】【第5章 DNAと染色体②】
染色体の構造と機能を説明できる。
KW : ヒストン,クロマチン,超らせん,ヘテロクロマチン
教授
医療
共通
教育
センター
【化学的分野4】分子1~化学結合
ほぼ全ての原子は化合物となって生体に利用される。
原子どうしはどのような原理で結合するのかを原子の電子配置に
基づいて理解する。
KW :共有結合、イオン結合、配位結合
6
7
8
9
10
4.24(水)
5.1(水)
2
1
5.1(水)
2
5.8(水)
1
5.8(水)
2
池
上
上
勇
槇 村 浩 一
池
大
池
上
石
上
勇
昇 准教授 (生工研)
勇
教授
医療
共通
教育
センター
【生物学的分野】【第6章 DNAの複製,修復,組換え①】
DNA複製の過程を説明できる。
KW:DNAポリメラーゼ,半保存的複製,RNAプライマー,
鋳型,岡崎フラグメント
【化学的分野5】分子2~軌道の混成、分子の形
炭素はなぜ生体に最も重要な元素であるのか、
また、炭素から構成される分子がなぜ特有な形を取るのかを、
炭素原子の電子配置を基に理解する。
KW:軌道の方向性、混成軌道、分子の形、σ結合、π結合、
多重結合
Ⅰ-36
生命科学
11
実施日
5.15(水)
時限
1
担 当 者 名
大
石
行 動 目 標
昇 准教授 (生工研)
【生物学的分野】【第6章 DNAの複製,修復,組換え②】
DNA修復、および組換えを説明できる。
KW : 脱アミノ,脱プリン,突然変異,除去修復
相補的組換え
【化学的分野6】分子3~分子間相互作用
化合物どうしはどのような原理で特有な高次構造を
とろうとするのかを理解する。
KW : 分極、双極子モーメント、静電相互作用、
ファンデルワールス力、水素結合、疎水的相互作用
12
5.15(水)
2
池
上
勇
教授
医療
共通
教育
センター
13
5.22(水)
1
山
崎
丘
講師
医療
共通
教育
センター
【医科生物学的分野】【第7章 DNAからタンパク質へ①】
セントラルドグマの概要を説明できる。
KW:セントラルドグマ,遺伝情報の流れ
14
5.22(水)
2
渡 部 正 彦 准教授
医療
共通
教育
センター
【化学的分野7】有機化合物1~種類、構造、名称
有機化合物は炭素骨格の長さおよび分岐の多様性のため
多様な構造および性質を持つため、生体の主要な構成要素として
利用されている。代表的な有機化合物にはどのようなものが
あるのか、また、それらの構造と命名法について理解する。
KW:有機化合物の分類・名称、単結合、多重結合、脂肪族、
芳香族、官能基
15
5.29(水)
1
山
医療
共通
教育
センター
【医科生物学的分野】【第7章 DNAからタンパク質へ②】
転写(RNA合成)の過程を説明できる。
KW:mRNA,RNAポリメラーゼ,プロモーター領域
16
17
18
19
20
21
5.29(水)
6.5(水)
6.5(水)
6.12(水)
6.12(水)
6.19(水)
崎
丘
講師
2
医療
共通
渡 部 正 彦 准教授
教育
センター
1
山
医療
共通
教育
センター
2
医療
共通
渡 部 正 彦 准教授
教育
センター
1
山
医療
共通
教育
センター
2
医療
共通
渡 部 正 彦 准教授
教育
センター
1
医療
共通
教育
センター
崎
崎
丘
丘
佐 藤 一 朗
講師
講師
講師
【化学的分野8】有機化合物2~立体構造
有機化合物の立体構造は生体にとって重要である。
生体は分子の立体構造を正確に見分け、特定の構造のみを
利用している場合が多い。例えば、生体はアミノ酸の鏡像体のうち、
L型のみを利用している。立体構造はどのように分類されるか、
その構造、命名法などの基礎を身に着ける。
KW:構造異性体、立体異性体、幾何異性体、光学異性体、
異性体の命名法
【生物学的分野】【第7章 DNAからタンパク質へ③】
プロセシングの過程を説明できる。
KW:スプライシング,イントロン,5´キャップ,3´ポリA尾部
【化学的分野9】有機化合物3~電子の局在性・非局在性と
有機反応性官能基の示す分極、共鳴などの電気的性質によって、
有機化合物の反応性が決まることを学ぶ。
KW:分極、共鳴、共役、オルト-パラ・メタ配向、求核反応、
求電子反応
【生物学的分野】【第7章 DNAからタンパク質へ④】
タンパク合成の過程を説明できる。
KW:リボゾーム,開始コドン,アミノアシルtRNA
【化学的分野10】有機化合物4~有機反応のしくみ
有機化合物の置換、付加、脱離などの反応が電子論によって
統一的に理解できることを学ぶ。
KW:置換反応、付加反応、脱離反応、ラジカル反応
【生物学的分野】【第8章 遺伝子発現の調節①】
遺伝子発現の過程とその調節機序を説明できる。
KW:構成的発現,ハウスキーピング遺伝子,転写調節因子
Ⅰ-37
生命科学
22
23
24
25
実施日
6.19(水)
6.26(水)
6.26(水)
7.3(水)
時限
2
1
2
1
担 当 者 名
大 胡 惠 樹
佐 藤 一 朗
大 胡 惠 樹
佐 藤 一 朗
行 動 目 標
教授
医療
共通
教育
センター
【化学的分野11】生体構成分子1~アミノ酸とタンパク質
生体を構成する基本的な分子であるアミノ酸について、
その種類や構造および基本的な性質を理解する。
アミノ酸の高分子化合物であるタンパク質の形・構造などの
基本的な性質を学ぶ。
KW:酸性・塩基性アミノ酸、疎水性・親水性アミノ酸、D,L-アミノ酸、
ペプチド結合、タンパク質
講師
医療
共通
教育
センター
【生物学的分野】【第8章 遺伝子発現の調節②】
原核生物で行われている遺伝子発現の制御のしくみについて
説明できる。
KW:プロモーター,オペレーター,リプレッサー, オペロン
教授
医療
共通
教育
センター
【化学的分野12】生体構成分子2~単糖と多糖類
生体を構成する基本的な分子である糖類について、
その種類や構造および基本的な性質を理解する。
単糖類の高分子化合物である様々な多糖類の性質を学ぶ。
KW:単糖、アルドース、ケトース、ペントース、
ヘキソース、二糖類、オリゴ糖、多糖類
講師
医療
共通
教育
センター
【生物学的分野】【第8章 遺伝子発現の調節③】
真核生物で行われている遺伝子発現の制御のしくみについて
説明できる。
KW:エンハンサー,遠距離作用,クロマチン構造変化
【化学的分野13】生体構成分子3~脂肪酸と脂質類
生体を構成する基本的な分子である脂肪酸について、
その種類や構造および基本的な性質を理解する。
脂肪酸の高分子化合物である様々な脂質・脂肪の性質を学ぶ。
KW:飽和・不飽和脂肪酸、シス・トランス脂肪酸、リン脂質、糖脂質
26
7.3(水)
2
大 胡 惠 樹
教授
医療
共通
教育
センター
27
7.10(水)
1
佐 藤 一 朗
講師
医療
共通
教育
センター
【生物学的分野】【第8章 遺伝子発現の調節④】
遺伝子発現と器官分化との関係について説明できる。
KW:組み合わせによる調節,器官分化
医療
共通
教育
センター
【物理学的分野】
エネルギーの形態と保存測
物理学の全分野を通じて最も重要な基本法則である
”エネルギー保存則”について学ぶ。
様々な形態のエネルギーを計算し、比較できる。
エネルギーの定義・単位が言える。
仕事率、力、圧力等、関連物理量の単位が言える。
医療
共通
教育
センター
【生物学的分野】【第9章 遺伝子とゲノムの進化①】
遺伝子さらにはゲノムに変化が生じた仕組み、ならびに
このような変化と生物に生まれた多様性(進化)との関係について
説明できる。
KW:DNA, ゲノム, 変異, 進化
医療
共通
教育
センター
【物理学的分野】
エネルギー保存則の利用
エネルギー保存則の利用例として、てこの原理、
内部エネルギーとエンタルピーの定義やそれぞれの違い
について学ぶ。
てこの原理、内部エネルギーとエンタルピーの違い、
位置エネルギーの勾配が物質に作用する力となることを
エネルギー保存則に基づいて説明できる。
医療
共通
教育
センター
【生物学的分野】【第9章 遺伝子とゲノムの進化②】
分子系統に基づいた生物進化の基本的な概念を説明できる。
KW:分子系統,分類群,種の概念
伊 藤 健 吾 准教授
28
7.10(水)
2
山
29
7.17(水)
1
崎
丘
佐 藤 一 朗
講師
講師
伊 藤 健 吾 准教授
30
7.17(水)
2
山
33
9.25(水)
1
崎
丘
講師
槇 村 浩 一
教授
Ⅰ-38
生命科学
実施日
時限
担 当 者 名
34
10.2(水)
1
槇 村 浩 一
35
10.9(水)
1
大
36
10.16(水)
1
大
37
10.23(水)
1
38
10.30(水)
1
39
11.6(水)
1
教授
行 動 目 標
医療
共通
教育
センター
【生物学的分野】【第9章 遺伝子とゲノムの進化③】
分子系統に基づいた鞭毛後置生物の分類と進化の基本的な
概念を説明できる。
KW:オピストコンタ,菌界,動物界,前口動物,後口動物
昇 准教授 (生工研)
【生物学的分野】【第17章 細胞骨格①】
3種類の細胞骨格について概説できる。
KW:微小管,中間径線維,マイクロフィラメント
石
昇 准教授 (生工研)
【生物学的分野】【第17章 細胞骨格②】
細胞運動について説明できる。
KW:鞭毛,線毛,アメーバ運動,トレッドミリング,
動的不安定性
大
石
昇 准教授 (生工研)
【生物学的分野】【第18章 細胞周期①】
細胞周期の過程について説明できる。
KW:細胞周期,G1,増殖因子,チェックポイント
大
石
昇 准教授 (生工研)
【生物学的分野】【第18章 細胞周期②】
細胞周期の制御系について説明できる。
KW:サイクリン,CDK,アポトーシス,がん抑制遺伝子
石
槇 村 浩 一
教授
医療
共通
教育
センター
【生物学的分野】【第19章 性と遺伝学①減数分裂と受精1】
減数分裂のプロセスとその生物学的な意義について説明できる。
KW:減数分裂,遺伝子組換え,遺伝子の多様性
【生物学的分野】【第19章 性と遺伝学②減数分裂と受精2】
減数分裂のプロセスとその生物学的な意義について説明できる。
KW:配偶子,有性生殖
40
11.13(水)
1
槇 村 浩 一
教授
医療
共通
教育
センター
41
11.20(水)
1
佐 藤 一 朗
講師
医療
共通
教育
センター
【生物学的分野】【第11章 膜の構造】
一般的な生体膜の構造や,その基本的性質を説明できる。
KW:脂質二重層,リン脂質,膜タンパク質,流動モザイクモデル
講師
医療
共通
教育
センター
【生物学的分野】【第15章 細胞内区画と細胞内輸送】
タンパク質の各細胞小器官および細胞外への輸送システム
について説明できる。
KW:小胞輸送,エンドサイトーシス,エキソサイトーシス
【生物学的分野】【第12章 膜輸送】
細胞膜の機能として,種々の形式の物質輸送を説明できる。
KW:受動輸送,能動輸送,トランスポーター,チャネル,ポンプ
42
11.27(水)
1
佐 藤 一 朗
43
12.4(水)
1
佐 藤 一 朗
講師
医療
共通
教育
センター
44
12.11(水)
1
佐 藤 一 朗
講師
医療
共通
教育
センター
【生物学的分野】【第14章 ミトコンドリアと葉緑体における
エネルギー生産①】
好気呼吸によるATP産生について概説できる。
KW:酸化還元反応,解糖系,NADH,TCA回路
医療
共通
教育
センター
【物理学的分野】
エントロピーと熱力学第二法則
熱力学の基本法則である第二法則について学ぶ。
第一法則(エネルギー保存則)は学習済み。
エントロピーの定義・単位が言える。熱力学第二法則の
2種類以上の表現ができる。
孤立(断熱定積)系の平衡条件が熱力学第二法則に基づき
説明できる。
希薄溶液のエントロピーと溶質濃度の関係が説明できる。
伊 藤 健 吾 准教授
45
12.18(水)
1
山
崎
丘
講師
Ⅰ-39
生命科学
実施日
時限
担 当 者 名
伊 藤 健 吾 准教授
46
1.8(水)
1
山
崎
丘
講師
伊 藤 健 吾 准教授
47
1.15(水)
1
山
崎
丘
講師
行 動 目 標
医療
共通
教育
センター
【物理学的分野】
自由エネルギーと化学平衡
自由エネルギーとは何か、また、自由エネルギーの考え方が、
熱力学第二法則を化学平衡といった現実的な系に適用する際に
(エントロピーよりも)有用であることを学ぶ。
自由エネルギーの定義・単位が言える。
定圧・定温系での化学平衡下において、Gibbs自由エネルギー
が極小となることが説明できる。
医療
共通
教育
センター
【物理学的分野】
自由エネルギーの化学平衡への適用、濃度勾配とNernstの式
自由エネルギーの観点から、酵素反応を理解する。
また、(細胞膜内外の)イオンの濃度差がイオンに対する駆動力
となり、膜電位を生じることを理解する。
平衡定数と自由エネルギーの関係が説明できる。
遷移状態理論を説明できる。
活性化エネルギー、触媒(酵素)の役割を説明できる。
Nernstの式を説明できる。
Ⅰ-40
生 命 科 学 実 験 (1単位)
担当責任者
槇 村 浩 一
教 授
一般教育目標
生命を成り立たせる基本的な科学と、それに基づいた多様な生命現象に対する基本的知識と方法
論を体験的に学習し、「生命科学」講義を補完することを目的とする。「医科生物学的分野」では、ス
ケッチおよび実験記録をはじめとする生命現象の記載にかかわる技術の習得をする。また、細胞の構
造・機能と遺伝子操作の基礎を学び,ニワトリの発生を観察するとともに,マウス等を用いた比較解剖に
よって,細胞レベルから個体レベルまでに至る生命のシステムを学ぶ。「化学的分野」では、講義で学
習した生体構成分子に関する知識を体験によって深めるだけでなく、正確な実験器具の操作、測定機
器の取り扱い方を学び、実習レポートを作成することによって、みずから行った実験を客観的・論理的
に評価し、実験事実とそれに対する自分の評価を他人に客観的に報告する能力を養う訓練をする。実
験の背景・操作法・分析機器の原理などを理解しないまま実習を始めると実習の意味やその結果が理
解できない。実習を遂行する上で必要な知識は実習時間内だけでなく事前事後の補習なども活用し
て身につけてほしい。「物理的分野」では、医学に関連する基礎的な現象を取り上げて実験し,得られ
た結果を論理的に検討することを通して、このような自然科学の考え方を身につけることを目的とする。
実験中に疑問に思ったこと、あるいは実験テーマから派生した事柄に対して、各自が積極的に取り組
むことを期待する。実験を進めているうちに、新たに起こる疑問に対して、さらに実験を加えることが多く
の場合可能である。新しい実験のプロポーザルも重要である。諸君の積極的参加を望む。
評価方法・評価基準
実験成績は,実験態度、実験の記録および出席状況、レポート、または試験等から総合的に評価す
る。実験態度は実験内容の予習,実験講義および実験実施における積極的参加状況、実習後の後片
づけがしっかりできたかどうかなどに基づき評価する。「医科生物学的分野」では、実験記録において
実験目的・内容の理解度,実験成果の正確な記録、考察等がなされていることを各担当教員が毎回
チェックし、訂正を要する箇所をその場で指示する。「化学的分野」では、レポートおよび筆記試験を行
う。「物理的分野」では、毎時間レポートを作成する。教員とディスカッションし,レポートを完成し実験内
容の深化を図る。レポートの完成をもって実験の終了とする。
本教科は、教科書を読むだけでは得られない経験をうることを目標としている。したがって,原則的に
実験では全出席が単位修得上必要となる。やむえない理由で欠席する場合であったとしても,適切な
欠席理由書の提出がなされない場合は単位を認定できない。欠席理由書が提出された場合は,その
理由を勘案して適宜必要な指導を行い,最終試験等で評価出来る場合がある。
準備学習の内容
あらかじめ実験書と日程予定表を配布する。その実験書の予定項目をよく読み,予習しておく。いく
つかの実験試薬は各班で作製するようになっているので、パーセント濃度,モル濃度などの実験に使
用する試薬の濃度計算ができるように準備しておくこと。また、実験に使う器具類の使用法は、事前に
調べておくとともに、実習の前にかならず実習書の該当項目を読み、実習内容を把握してから実習に
臨むこと。レポートはワープロソフト(Word)や表計算ソフト(Excel)を活用して作成するので、Wordを
使ったレポート作成法やExcelを使った表やグラフの作成法についての基礎知識も必要である。
実験に当たっては,単に与えられた材料について指示されるままに実験や観察を行うのではなく,実
験の目的ならびに理論的基盤(単位、法則等)を主体的に把握できるよう準備しておく。また、実験を
行う際の最重要事項は安全である。様々な危険性がある実験もあるので、実習書をよく読んでどのよう
な危険がありうるのかよく考えて備えること。
教科書・参考書等
各分野共、実習書を初回実習時に配布する。「医科物理学的分野」では、配布した実験書を教科書
兼実験ノートとする。実験の記録はすべてこの実験書に記載されるので、これを実験時に持参しなかっ
たり、紛失した場合は評価できない。必要に応じて参考書を指定する。実験の観察は得られた結果
を、関連の参考書の知識を総合して、適切に分析,解釈,判断し,その場で正確に記録する。計算や
作図を必要とする項目については,その根拠を十分に理解する。
Ⅰ-41
生命科学実験【生物学的分野】
№
実施日
ク
時
ラ
限
ス
5.9(木)
1
1
5.10(金) 2
5.16(木) 1
2
5.17(金) 2
5.23(木) 1
3
5.24(金) 2
5.30(木) 1
4
5.31(金) 2
6.6(木)
1
6.7(金)
2
5
6.13(木) 1
6
6.14(金) 2
6.20(木) 1
7
6.21(金) 2
6.27(木) 1
8
6.28(金) 2
7.4(木)
1
7.5(金)
2
9
担 当 者 名
行 動 目 標
3
4 槇 村 浩 一 教授 (共通教育センター)
5 大 石
昇 准教授 (生工研)
佐 藤 一 朗 講師 (共通教育センター)
丘 講師 (共通教育センター)
3 山 崎
TA
非
常
勤
講
師 および
4
5
【医科生物学的分野】
オリエンテーション
生物学実験のアウトラインを理解し,実験上の注意点を認識する。
また,実験器材等の準備を行う。実験の成果の記載法を解説し,
観察したものを正確に表現する手段として各自の指のスケッチ
をし描写技術を習得し,説明できる。
KW:目的,方法,使用材料,結果,考察,結論
3
4 槇 村 浩 一 教授 (共通教育センター)
昇 准教授 (生工研)
5 大 石
佐 藤 一 朗 講師 (共通教育センター)
3 山 崎
丘 講師 (共通教育センター)
TA
4 非 常 勤 講 師 および
5
【医科生物学的分野】
マウスの解剖
マウスの腹部と胸部臓器並びに中枢神経を肉眼観察し,循環器系・
呼吸器系・消化器系の働きを述べることができる。
KW:心臓,肺,気管,食道,横隔膜,胃,肝門脈,
小腸,大腸,腎
3
4 槇 村 浩 一 教授 (共通教育センター)
昇 准教授 (生工研)
5 大 石
佐 藤 一 朗 講師 (共通教育センター)
3 山 崎
丘 講師 (共通教育センター)
TA
4 非 常 勤 講 師 および
5
【医科生物学的分野】
光学顕微鏡操作法,およびミクロメータを用いた計測法
光学顕微鏡の構造を把握し,頬粘膜を材料に生標本と固定標本の違
いを理解し,生物顕微鏡の操作法を習得する。またミクロメータを用い
て顕微鏡下での長さの計測法を習得し,説明できる。
KW:分解能,焦点深度,乾燥系と油浸系,ミクロメーター
3
4 槇 村 浩 一 教授 (共通教育センター)
昇 准教授 (生工研)
5 大 石
佐 藤 一 朗 講師 (共通教育センター)
3 山 崎
丘 講師 (共通教育センター)
TA
4 非 常 勤 講 師 および
5
【医科生物学的分野】
プラスミドによる大腸菌の形質転換①
アンピシリン耐性プラスミドベクターを組み込んだ大腸菌から,プラスミ
ドDNAの抽出,電気泳動とともに,分光光度計による濃度測定を行
い,DNA抽出法と測定法について説明できる。
KW:大腸菌,プラスミド,電気泳動
3
4 槇 村 浩 一 教授 (共通教育センター)
昇 准教授 (生工研)
5 大 石
佐 藤 一 朗 講師 (共通教育センター)
3 山 崎
丘 講師 (共通教育センター)
TA
4 非 常 勤 講 師 および
5
【医科生物学的分野】
プラスミドによる大腸菌の形質転換②
抽出したアンピシリン耐性プラスミドベクターを用いて,
遺伝子操作の基本的手技である形質転換を行ない,
遺伝子導入とその意義について説明できる。
KW:形質転換,大腸菌,プラスミド,セントラルドグマ
3
4 槇 村 浩 一 教授 (共通教育センター)
昇 准教授 (生工研)
5 大 石
佐 藤 一 朗 講師 (共通教育センター)
3 山 崎
丘 講師 (共通教育センター)
TA
4 非 常 勤 講 師 および
5
【医科生物学的分野】
プラスミドによる大腸菌の形質転換③
プラスミドを制限酵素処理し,得られた泳動像から制限酵素地図を
作製する。形質転換実験の結果を観察し,形質転換の意義と,薬剤
耐性,制限酵素の機序について説明できる。
KW:制限酵素地図,薬剤耐性,コロニー,抗生物質
3
4 槇 村 浩 一 教授 (共通教育センター)
昇 准教授 (生工研)
5 大 石
佐 藤 一 朗 講師 (共通教育センター)
3 山 崎
丘 講師 (共通教育センター)
TA
4 非 常 勤 講 師 および
5
【医科生物学的分野】
ヒト培養組織細胞におけるアポトーシスの誘導,染色像の観察
個体発生における重要な現象であるアポトーシスを培養細胞で誘導
し、染色像を観察する。DNA抽出も合わせて実施する。細胞のプログ
ラム死について理解し,説明できる。
KW: アポトーシス,ネクローシス,組織培養
3
4 槇 村 浩 一 教授 (共通教育センター)
昇 准教授 (生工研)
5 大 石
佐 藤 一 朗 講師 (共通教育センター)
3 山 崎
丘 講師 (共通教育センター)
TA
4 非 常 勤 講 師 および
5
【医科生物学的分野】
アポトーシス細胞のDNAラダーの観察
アポトーシスの特徴であるDNAラダーを電気泳動で観察する。
アポトーシス細胞におけるDNAの変化を理解し,説明できる。
KW: DNAラダー,DNAスメア,分光光度計
3
4 槇 村 浩 一 教授 (共通教育センター)
昇 准教授 (生工研)
5 大 石
佐 藤 一 朗 講師 (共通教育センター)
3 山 崎
丘 講師 (共通教育センター)
TA
4 非 常 勤 講 師 および
5
【医科生物学的分野】
PCRダイレクトシークエンス法とDNA塩基配列の解析
サンガー法に基づきPCRダイレクトシークエンスを行い,キャピラリー
シークエンサーで塩基配列を解析する。塩基配列の解析方法を理解
し,説明できる。
KW: サンガー法,シークエンス解析,シークエンサー
Ⅰ-42
生命科学実験【生物学的分野】
№
実施日
ク
時
ラ
限
ス
7.11(木) 1
10
7.12(金) 2
1
11
7.18(木)
2
担 当 者 名
行 動 目 標
3
4 槇 村 浩 一 教授 (共通教育センター)
昇 准教授 (生工研)
5 大 石
佐 藤 一 朗 講師 (共通教育センター)
3 山 崎
丘 講師 (共通教育センター)
TA
4 非 常 勤 講 師 および
5
【医科生物学的分野】
DNA塩基配列の解析および同定
シークエンス解析により得られた塩基配列を精査し、BLASTによる
DNAの同定を行う。DNA塩基配列の解析および同定法を理解し,説
明できる。
KW: BLAST,DDBJ,EMBL,GenBank
3
4 槇 村 浩 一 教授 (共通教育センター)
昇 准教授 (生工研)
5 大 石
佐 藤 一 朗 講師 (共通教育センター)
3 山 崎
丘 講師 (共通教育センター)
TA
4 非 常 勤 講 師 および
5
【医科生物学的分野】
実習試験ならびに実習のまとめ(合同試験ならびに解説講義)
Ⅰ-43
生命科学実験【化学的分野】
№
実施日
ク
時
ラ
限
ス
10.1(火)
2
担 当 者 名
3 池 上
勇 教授 (共通教
4 渡 部 正 彦 准教授 育セン
ター)
5 大 胡 惠 樹 教授
1
10.3(木)
1
10.8(火)
2
他に非常勤講師
3 池 上
勇 教授 (共通教
4 渡 部 正 彦 准教授 育セン
ター)
5 大 胡 惠 樹 教授
2
他に非常勤講師
10.10(木) 1
10.15(火) 2
3 池 上
勇 教授 (共通教
4 渡 部 正 彦 准教授 育セン
ター)
5 大 胡 惠 樹 教授
3
10.17(木) 1
他に非常勤講師
10.22(火) 2
3 池 上
勇 教授 (共通教
4 渡 部 正 彦 准教授 育セン
ター)
5 大 胡 惠 樹 教授
4
他に非常勤講師
10.24(木) 1
5
12.19(木)
1
2
池 上
勇 教授 (共通教
3 渡 部 正 彦 准教授 育セン
ター)
大 胡 惠 樹 教授
行 動 目 標
【化学的分野1~緑茶からカフェインの抽出・結晶化】
緑茶からカフェインを抽出・精製する実験を行い、
抽出・分配・濃縮・昇華などの生体有効成分を抽出するための
基本的な実験手技を学ぶ。
講義との関連事項:アルカロイド、プリン骨格化合物
主な使用器具:ガスバーナー、遠心機、分液ロート
【化学的分2~中性、酸性、塩基性アミノ酸の中和滴定】
リン酸および中性、酸性、塩基性アミノ酸の酸塩基滴定を行い,
滴定量ごとのpHを測定することにより中和滴定曲線を作製する。
また,その滴定曲線の持つ意味を理解する。
講義との関連事項:酸・塩基、中和滴定、当量点、緩衝作用、
アミノ酸、等電点、中和指示薬
主な使用器具:pHメーター、ビュレット
【化学的分3~薄層クロマトグラフィーを用いた脂質の分離】
既知および未知の脂質の二次元薄層クロマトグラフィーによる
脂質の分離・同定実験を行い、クロマトグラフィーの原理を理解する。
講義との関連事項:疎水性/親水性脂質、クロマトグラフィー
主な使用器具:薄層クロマトプレート、展開槽、ホットプレート
【化学的分4~グルコースオキシダーゼを用いた血糖値の測定】
グルコースオキシダーゼーペルオキダーゼ法による血液中の
ブドウ糖の定量を行う。また、糖の還元性を定性実験により
理解する。
空き時間を利用して、赤血球の溶血反応と浸透圧との関係を
観察する。
講義との関連事項:単糖類、二糖類、糖の還元性、等張液、
浸透圧、酵素反応
主な使用器具:分光器、遠心機、オートピペット
【化学的分5】筆記試験
Ⅰ-44
生命科学実験【物理学的分野】
№
実施日
10.1(火)
ク
時
ラ
限
ス
1
担 当 者 名
伊 藤 健 吾 准教授
3
山 崎
丘 講師
4
横 山
厚 教授
5
塩 森 継 紀 教授
行 動 目 標
(共通教育センター)
(共通教育センター)
(文)
(帝京平成)
1
10.3(木)
2
伊 藤 健 吾 准教授
3
山 崎
丘 講師
4
横 山
厚 教授
5
塩 森 継 紀 教授
(共通教育センター)
(共通教育センター)
(文)
(帝京平成)
1
伊 藤 健 吾 准教授 (共通教育センター)
3
山 崎
丘 講師 (共通教育センター)
4
(文)
横 山
厚 教授
5
塩 森 継 紀 教授 (帝京平成)
10.10(木) 2
伊 藤 健 吾 准教授 (共通教育センター)
3
山 崎
丘 講師 (共通教育センター)
4
(文)
横 山
厚 教授
5
塩 森 継 紀 教授 (帝京平成)
10.15(火) 1
伊 藤 健 吾 准教授 (共通教育センター)
3
山 崎
丘 講師 (共通教育センター)
4
(文)
横 山
厚 教授
5
塩 森 継 紀 教授 (帝京平成)
10.17(木) 2
伊 藤 健 吾 准教授 (共通教育センター)
3
山 崎
丘 講師 (共通教育センター)
4
(文)
横 山
厚 教授
5
塩 森 継 紀 教授 (帝京平成)
10.22(火) 1
伊 藤 健 吾 准教授 (共通教育センター)
3
山 崎
丘 講師 (共通教育センター)
4
(文)
横 山
厚 教授
5
塩 森 継 紀 教授 (帝京平成)
10.24(木) 2
伊 藤 健 吾 准教授 (共通教育センター)
3
山 崎
丘 講師 (共通教育センター)
4
(文)
横 山
厚 教授
5
塩 森 継 紀 教授 (帝京平成)
10.8(火)
【物理的分野1】直流回路とテスター
細胞膜を挟んで内外に生じる静止膜電位をはじめとする生体の
電気的現象を理解するために必要な,直流回路の基礎を学ぶ。
抵抗と電池からなる直流回路に流れる電流、各点の電位を
テスターを用いて測定し、オームの法則とキルヒホッフの法則から
予想される値と比較検討する。
以下のキーワードを説明できる。
電圧、電位、電流、抵抗、オームの法則、キルヒホッフの法則
2
3
4
【物理的分野2】交流回路とオシロスコープ
神経細胞(ニューロン)での信号伝達のように時間的に変化する
電気信号を扱うために必要な,交流の基礎について学ぶ。
オシロスコープを用いて未知の交流信号を観測し,
周期・周波数(振動数)・振幅を求める。また、オシロスコープを
利用した周波数の精密測定を行う。
以下のキーワードを説明できる。
振幅、周期、位相、波形、周波数(振動数)
【物理的分野3】光の性質
可視光、紫外線、赤外線とは何か、また、光の主要な性質
(色、反射・屈折、偏光、干渉)について学ぶ。
光の波長と色の対応の観察、屈折率の測定、
レンズの焦点距離の測定、干渉パターンの観察による波長の
決定等の実験を行う。
以下のキーワードを説明できる。
波長、屈折率、光速、レンズの式、回折格子、偏光、干渉、
紫外線、赤外線
【物理的分野4】音の性質
音波、超音波とは何か、また、音の主要な性質(音の三要素、
反射・屈折、干渉)について学ぶ。
周波数と音の高低の対応と可聴域の確認、ドップラー効果、
音の干渉、音速の測定、音色と波形の対応とフーリエ解析等の
実験を行う。
以下のキーワードを説明できる。
音圧、音の三要素、音響インピーダンス、デシベル、
血流ドップラー、可聴周波数
Ⅰ-45
医 療 統 計 学 (4単位)
担当責任者
日 名 龍 夫
准教授
一般教育目標
具体的な統計データに対し,適切な統計処理ができるようになることを目標にする。それとともに,な
ぜそのような統計処理が可能であるのか,数理的根拠・背景について,できる限り説明できるようになる
ことも目標である。具体的には,2正規母集団からの2独立標本に対し,「2母平均の差の区間推定」,
「2母平均の差の t 検定」 が到達目標テーマの1つである。
また,後期の後半で,医療系の統計に出てくる「リスク比・オッズ比」,「感度・特異度・尤度比」など,検
査と確率についてのキーワードに触れ,これらの術語に慣れることも目標の1つとする。
いずれにせよ,授業で提示される演習問題を解けるようになることが最大の目標である。
評価方法・評価基準
①定期試験の筆記テスト,
②出席状況,
③授業内小テストやレポート,
④授業時,指名による解答の発表。
以上のことを勘案して総括的に評価を行う。
評価のウェイトは,①が90%,②~④を合わせて10%。
ただし,欠席・遅刻が多い,小テストの提出状況が良くない,受講・応答の態度が良くないという場合,
マイナス点がある。最大 -10%。
準備学習の内容
できるだけ self-contained に授業を進める予定であるがそれでも,高校で扱う 「確率分布」 (とくに
「確率変数の平均・分散」, 「二項分布」 ) について事前に学習しておくことが望ましい。
教科書・参考書等
教科書 : 『すぐわかる統計解析』 石村貞夫 著 (東京図書)
適宜,演習プリントを配布する。
★関数電卓または簡易電卓を用意して授業に臨むこと。電卓は,定期試験の際に持ち込み可となる。
Ⅰ-46
医療統計学
№
1
2
3
4
実施日
4.12(金)
4.19(金)
4.26(金)
5.10(金)
時限
2
2
2
2
担 当 者 名
日 名 龍 夫 准教授
日 名 龍 夫 准教授
日 名 龍 夫 准教授
日 名 龍 夫 准教授
行 動 目 標
(数学)
【データの要約1】
質的データ・量的データ,連続変量・離散変量の違いを説明できる。
データを統計表にまとめたり,グラフで表す様式を理解する。
KW:母集団,標本,度数分布表,散布図,クロス表
(数学)
【データの要約2】
データを標準的な手順で度数分布表に整理することができる。
結果をヒストグラムや度数分布折れ線としてグラフ化できる。
KW:標本サイズ,Sturgesの式,階級,度数,相対度数,累積度数
(数学)
【基礎統計量1】
データの中心を表す指標として,その代表値(平均値・中央値・
最頻値)を求めることができる。
KW:単純平均・加重平均,メジアン,モード
(数学)
【基礎統計量2】
データのバラツキを表す指標として,その散布度(分散・標準偏差)
を求めることができる。
KW:偏差,分散・標準偏差,不偏分散
5
5.17(金)
2
日 名 龍 夫 准教授
(数学)
【基礎統計量3】
データの四分位点を求め,四分位偏差を求めることができる。
データを箱ひげ図に表現することができる。
KW:第1・第3四分位点,四分位範囲,レンジ
6
5.24(金)
2
日 名 龍 夫 准教授
(数学)
ここまでに学習した内容を復習し,データの基礎統計量を求める
演習問題を実施する。また,代表値としてどの値が適するか,求める
ことができる。
7
5.31(金)
2
日 名 龍 夫 准教授
(数学)
【2次元データの分析1】
2変量データを散布図に描き,そのPearsonの相関係数を求め,
2変量データの相関関係を述べることができる。
KW:共分散,正・負の相関,無相関
(数学)
【2次元データの分析2】
2変量データに対し,その回帰直線を求め,散布図の中に表すこと
ができる。回帰直線を利用して,データを予測することができる。
KW:回帰方程式,回帰係数,最小2乗法,残差平方和,単回帰
8
6.7(金)
2
日 名 龍 夫 准教授
9
6.14(金)
2
日 名 龍 夫 准教授
(数学)
【2次元データの分析3】
順位データに対し,スピアマンの順位相関係数,ケンドールの順位
相関係数を求めることができる。
KW:順位データ,同順位
10
6.21(金)
2
日 名 龍 夫 准教授
(数学)
【2次元データの分析4】
2変量のデータに対し,無相関の検定を実施することができる。
KW: t 分布,検定統計量,棄却域
11
6.28(金)
2
日 名 龍 夫 准教授
(数学)
【2次元データの分析5】
2つの属性の独立性という概念を説明できる。2属性に対し,
その独立性の検定を実施できる。
KW: カイ2乗分布,検定統計量,従属・独立
12
7.5(金)
2
日 名 龍 夫 准教授
(数学)
ここまでに学習した内容を復習し,2次元データについての分析に
関する演習問題を実施する。
13
7.12(金)
2
日 名 龍 夫 准教授
(数学)
【正規分布1】
標準正規分布について,その特徴を説明できる。標準正規分布表を
利用して,上側確率や上側α点などを求めることができる。
KW:上側・下側・両側確率,上側・下側・両側α点
14
7.19(金)
2
日 名 龍 夫 准教授
(数学)
【正規分布2】
一般の正規分布について,その特徴を説明できる。
確率の諸問題を標準化して,標準正規分布に帰着できる。
KW:対称軸,変曲点,標準化
15
7.26(金)
2
日 名 龍 夫 准教授
(数学)
前期の学習内容のまとめ・補充・演習に充てる。
または,授業内筆記試験を実施する。
Ⅰ-47
医療統計学
№
実施日
時限
担 当 者 名
行 動 目 標
16
9.25(水)
2
日 名 龍 夫 准教授
(数学)
【推定1】
推定の考え方を確率分布と関連付けて説明できる。
1母平均の区間推定を実施できる。
KW:点推定,信頼度・信頼係数,信頼区間,信頼限界
17
10.2(水)
2
日 名 龍 夫 准教授
(数学)
【推定2】
大標本の場合に,母比率の区間推定を実施できる。
KW:二項母集団,標本比率,中心極限定理
(数学)
【推定3】
信頼区間の幅を狭め,推定の精度を上げるために,必要な標本
サイズを決めることができる。
KW:誤差,信頼限界,上側α点
(数学)
【検定1】
検定の考え方を確率分布と関連付けて説明できる。
1母平均の検定を実施できる。
KW:等分散仮説,F分布,第1・第2自由度
18
19
10.9(水)
10.16(水)
2
2
日 名 龍 夫 准教授
日 名 龍 夫 准教授
20
10.23(水)
2
日 名 龍 夫 准教授
(数学)
【検定2】
大標本の場合に,中心極限定理・正規分布を利用して,母比率の
検定を実施できる。
KW:二項母集団,母比率・標本比率,中心極限定理
21
10.30(水)
2
日 名 龍 夫 准教授
(数学)
【検定3】
カイ2乗分布を利用して,適合度の検定を実施できる。
KW:観測度数,期待度数,自由度,カテゴリー
(数学)
【差の検定1】
2つの正規母集団からの対応のない2標本による母平均の差の
t 検定を実施できる。母平均の差の区間推定ができる。
KW:Studentの t検定,t分布
22
11.6(水)
2
日 名 龍 夫 准教授
23
11.13(水)
2
日 名 龍 夫 准教授
(数学)
【差の検定2】
2つの正規母集団からの対応のある2標本による母平均の差の
t 検定を実施できる。
KW:対応するデータの差,差の平均,t分布
24
11.20(水)
2
日 名 龍 夫 准教授
(数学)
【差の検定3】
2つの正規集団からの2標本に対し,等分散性の検定ができる。
KW:不偏分散比,F 分布,第1・第2自由度
(数学)
【差の検定4】
2つの二項母集団からの大標本に対し,正規分布を利用して,
母比率の差の検定ができる。
KW:正規近似,標準正規分布,標本比率
(数学)
【検査と確率1】
具体的な例で確率を求めることができる。排反な事象という概念の
定義を述べ,独立な事象との違いを説明できる。条件付き確率,
確率の加法定理,乗法定理を説明できる。
KW:全事象,事象,根元事象,空事象,余事象,排反事象
(数学)
【検査と確率2】
条件付き確率に関する「ベイズの定理」を応用して,検査の感度・
特異度から,陽性的中率を求めることができる。
KW:有病率,検査前・後確率,感度・特異度,陽性的中率
25
26
27
11.27(水)
12.4(水)
12.11(水)
2
2
2
日 名 龍 夫 准教授
日 名 龍 夫 准教授
日 名 龍 夫 准教授
28
12.18(水)
2
日 名 龍 夫 准教授
(数学)
【検査と確率3】
検査前・検査後オッズ・尤度比の関係についてのベイズの
定理を用いて,検査後の有病率などを求めることができる。
KW:検査前・後オッズ,陽性尤度比・陰性尤度比
29
1.8(水)
2
日 名 龍 夫 准教授
(数学)
【検査と確率4】
2要因に関するリスク比・オッズ比を求めることができる。
KW:有病オッズ,患者対照研究・コホート研究
30
1.15(水)
2
日 名 龍 夫 准教授
(数学)
後期の学習内容のまとめ・補充・演習に充てる。
または,授業内筆記試験を実施する。
Ⅰ-48
人 体 発 生 学 (1単位)
担当責任者
萩 原 治 夫
教 授
一般教育目標
一個の受精卵からスタートする発生現象を理解することは,広く臨床医学分野や先端医療の基礎と
なる重要な領域である。生物学に対する知的好奇心を大切にし,基礎的な知識を幅広く得ることが目
標である。
評価方法・評価基準
基本的に定期試験による評価を100%とするが,授業態度(出席を含む),小テスト,レポート等も評
価要素として総合的に評価する。
準備学習の内容
本科目の目標を達成するために, 高校生物学を含めた基礎的な人体の解剖学・組織学などの予習
を一通り終わらせておく事を強く奨める。
教科書・参考書等
教科書:ラングマン:人体発生学 第10版(安田 峯生訳)(メデカル・サイエンス・インターナショナル)
参考書:ネッター:解剖学アトラス 第4版(相磯 貞和訳)(南江堂)
解剖学講義 改訂2版 (南山堂)
組織学 19版(南山堂)
Ⅰ−49
№
実施日
時限
1
10.22(火)
1
浅 野 安 信
助教
(解剖)
2
10.22(火)
2
浅 野 安 信
助教
(解剖)
3
10.29(火)
1
担 当 者 名
浅 野 安 信
助教
行 動 目 標
発生学(1)(2)イントロ
1.胚発生の全体像について説明できる。
2.発生の概念,細胞分裂,運命決定と発生能について説明できる。
KW: 個体発生,器官発生,胚,増殖,分化,パターン形成,
形態形成,予定運命地図,誘導,細胞質決定因子,全能性,
多分化能,脱分化,遺伝子,遺伝子発現制御
(解剖)
発生学(3)生殖器の解剖と配偶子形成
1.男性および女性生殖器の基本構造について
解剖学的に説明できる。
2.配偶子形成および減数分裂について説明できる。
3.女性生殖器の性周期について説明できる。
KW: 精巣,卵巣,卵管,子宮,精子,卵子,減数分裂
性周期
発生学(4)受精と着床
1.受精から着床までの過程を説明できる。
2.二層性胚盤の形成について説明できる。
3.胎盤の形成について説明できる。
KW:先体反応,透明体反応,男性前核,女性前核,接合子,
卵割,桑実胚,胚盤胞,内細胞塊,栄養膜,二層性胚盤,
羊膜,絨毛膜,卵黄嚢,胚外中胚葉,付着茎
4
10.29(火)
2
浅 野 安 信
助教
(解剖)
5
11.5(火)
1
浅 野 安 信
助教
(解剖)
6
11.5(火)
2
浅 野 安 信
助教
(解剖)
7
11.12(火)
1
浅 野 安 信
助教
(解剖)
発生学(7)先天異常
1.染色体異常について説明できる。
2.催奇形因子について説明できる。
KW:先天奇形,先天異常,染色体異常,環境因子
発生学(8)骨格系の発生,筋系の発生
1.頭蓋の発生について説明できる。
2.脊柱,四肢,の発生について説明できる。
3.頭部,体肢の筋肉の発生について説明できる。
KW:沿軸中胚葉,側板中胚葉,神経堤,大泉門,小泉門
8
11.12(火)
2
浅 野 安 信
助教
(解剖)
9
11.26(火)
1
浅 野 安 信
助教
(解剖)
10 11.26(火)
2
浅 野 安 信
助教
(解剖)
11
12.3(火)
1
浅 野 安 信
助教
(解剖)
12
12.3(火)
2
浅 野 安 信
助教
(解剖)
13 12.10(火)
1
浅 野 安 信
助教
(解剖)
発生学(5)(6)三胚葉形成
1.三胚葉形成について説明できる。
2.胚子の折り畳みについて説明できる。
3.外,中,内胚葉の誘導体を列挙できる。
KW:原始線条,原始結節,脊索,脊索前板,心臓形成域,
口咽頭膜,排泄腔膜,神経板,神経管,神経堤,
沿軸中胚葉,体節,中間中胚葉,側板中胚葉
発生学(9)(10)消化管形成
1.消化管の発生について説明できる。
2.肝臓の発生について説明できる。
3.膵臓の発生について説明できる。
KW:原始腸管,前腸,中腸,後腸,排泄腔,中腸ループ,腺形成
肝臓発生,膵臓発生,組織間相互作用
発生学(11)呼吸器形成
1.気管形成について説明できる。
2.肺形成と分枝について説明できる。
KW:食道,背腹軸,内胚葉,中胚葉,組織間相互作用
発生学(12)(13)心臓脈管形成
1.心臓の発生を説明できる。
2.大血管の発生を説明できる
3.血管新生を説明できる。
4.リンパ管形成を説明できる。
KW:心筒,静脈洞,原始心房,原始心室,心球,心臓ループ,
心房中隔形成,卵円孔,心室中隔形成,胎児循環,
造血,脈管形成
Ⅰ-50
№
実施日
14 12.10(火)
15 12.17(火)
時限
2
2
担 当 者 名
浅 野 安 信
浅 野 安 信
助教
助教
行 動 目 標
(解剖)
発生学(14)泌尿生殖器形成
1.泌尿器・生殖器の発生について説明できる。
KW:前腎,中腎,後腎,後腎中胚葉,尿生殖洞,
Wolff管,Muller管,生殖隆起,生殖結節
(解剖)
発生学(15)神経発生
1.脊髄の発生を説明できる。
2.脳の発生を説明できる。
3.神経節の発生を説明できる。
KW:神経管,神経上皮,蓋層,縁帯,神経堤,
前脳,中脳,後脳,菱脳分節
Ⅰ-51
解 剖 学 ( 骨 学 ) (2単位)
担当責任者
萩 原 治 夫
教 授
一般教育目標
解剖学(骨学)では、人体を構成する骨の種類、それぞれの骨の形態、骨と骨との連結様式について、
講義とヒト骨標本を使用した骨学実習によって学ぶ。骨学は、解剖学の基本であり、人体の構造を理解
する上で、骨学の知識は必要不可欠である。解剖学(骨学)の教育目標は、①人体を構成する骨の形
態を正しく理解し、②ヒト骨標本で骨の細部の形態について説明できることである。
評価方法・評価基準
定期試験、授業内レポート、学習態度等を評価要素として総合的に評価する。
準備学習の内容
下記にあげた参考書を読むと、より講義の理解が深まる。
教科書・参考書等
教科書:伊藤 隆:解剖学講義(南山堂)
寺田春水・藤田恒夫:骨学実習の手引き(南山堂)
参考書:ウォルフ:人体解剖学アトラス(内野ら 訳)(西村書店)
金子丑之助:日本人体解剖学上・下巻改訂19版(南山堂)
グレイ:解剖学(塩田ら 訳)(エルゼビア・ジャパン)
ムーア:臨床のための解剖学(佐藤ら 訳)(メディカル・サイエンス・インターナショナル)
フィッツジェラルド:神経解剖学(井出ら 訳)(西村書店)
ラングマン:人体発生学(安田訳)(メデカル・サイエンス・インターナショナル)
ムーア:人体発生学(医歯薬出版)
日本解剖学会編:解剖学用語 改訂13版(医学書院)
Ⅰ-52
解剖学(骨学)
№
1
2
3
実施日
4.9(火)
4.16(火)
4.16(火)
時限
4
3
4
担 当 者 名
関 野 佳 久
関 野 佳 久
関 野 佳 久
助教
助教
助教
行 動 目 標
(解剖)
骨学(1)のつづき
骨学(2)
1.脊柱を構成する椎骨の種類と特徴を説明できる。
2.胸郭を構成する骨の種類と連結の仕方を述べることができる。
KW:頸椎,胸椎,腰椎,仙骨,椎間関節,肋骨,胸骨,胸肋関節,
肋椎関節
(解剖)
骨学(3)
1.上肢帯と自由上肢の骨の種類を列挙することができる。
2.上肢を構成する骨の連結の仕方を説明できる。
KW:上腕骨,前腕の骨,手の骨,肩関節,肘関節,手根の関節,
手指の関節
(解剖)
骨学(4)
1.下肢帯の骨と骨盤の特徴や性差について説明できる。
2.自由下肢骨の種類を列挙し,連結の仕方を説明できる。
KW:寛骨,大腿骨,下腿の骨,足の骨,仙腸関節,股関節,
膝関節,距腿関節
4
4.23(火)
3
関 野 佳 久
助教
(解剖)
骨学(5)
1.頭蓋を構成する骨の種類と連結の仕方を述べることができる。
2.内頭蓋底と外頭蓋底の構造と神経,血管の走行との
関連について理解できる。
KW:頭蓋冠,内頭蓋底,眼窩,骨鼻腔,縫合,泉門,副鼻腔
5
4.23(火)
4
関 野 佳 久
助教
(解剖)
骨学(5)のつづき
(解剖)
骨学(6)
1.関節の基本構造と機能的分類について述べることができる。
2.肩関節と肘関節の構造と特徴を説明できる。
KW:関節,靱帯,球関節,車軸関節,蝶番関節,楕円関節
(解剖)
骨学(7)
1.股関節,膝関節,顎関節の構造の特徴と靱帯について
説明できる。
KW:臼関節,大腿骨頭靱帯,膝蓋靱帯,側副靱帯,関節半月,
十字靱帯,関節円板
(解剖)
骨学(8)骨学実習(1)
1.脊柱を構成する椎骨を観察し,各部位の椎骨の特徴や連結の
仕方を具体的に理解する。
2.胸郭を構成する骨や連結の仕方を観察して,胸郭の特徴を
把握する。
6
7
4.30(火)
4.30(火)
3
関 野 佳 久
助教
4
関 野 佳 久
助教
川
関
木
浅
講師
助教
助教
助教
8
5.7(火)
3
9
5.7(火)
4
10
5.14(火)
3
11
5.14(火)
4
井
野
内
野
一
佳
克
安
廣
久
子
信
骨学(9)骨学実習(2)
骨学実習(1)の続きを行う。
〃
萩 原 治 夫
川 井 一 廣
関 野 佳 久
木 内 克 子
浅 野 安 信
有澤謙二郎
中 倉
敬
教授
講師
助教
助教
助教
助教
助教
(解剖)
骨学(10)骨学実習(3)
1.上肢を構成する骨を観察し,それらの特徴,連結の仕方などを
具体的に理解できる。
〃
骨学(11)骨学実習(4)
骨学実習(3)の続きを行う。
12
5.21(火)
3
〃
骨学(12)骨学実習(5)
1.下肢を構成する骨を観察し,それらの特徴や連結の仕方などを
理解する。
2.骨盤の構造の特徴や性差について理解する。
13
5.21(火)
4
〃
骨学(13)骨学実習(6)
骨学実習(5)の続きを行う。
14
5.28(火)
3
〃
骨学(14)骨学実習(7)
1.頭蓋の外面を観察し,構成する骨の形や縫合について
説明できる。
2.内頭蓋の構造と神経血管の関連について述べることができる。
3.顎関節とその運動について理解できる。
15
5.28(火)
4
〃
骨学(15)骨学実習(8)
骨学実習(7)の続きを行う。
Ⅰ-53
解 剖 学
解
剖
教授
学
萩
原
講
座
治
夫
科目の位置づけ
解剖学では人体の構造と機能について学ぶ。
人体を対象とする医学において、解剖学はその基盤をなす重要な基礎科目であり、
ほとんど全ての教科で必要となる基礎知識を学ぶことになる。
解剖学の授業で、多くの基礎医学用語に初めて接する。
一般教育目標
医学の基礎として、人体の構造に関する基礎知識を獲得し、それを人体の機能との関連において理解
する。
本教科は、人体を構成する器官・組織を系統的に次のように分けて、それぞれの系とそれらの相互の
関係について理解する。
1.骨格系(骨学)
2.筋系・脊髄神経
3.循環器系
4.内臓
5.感覚器
6.中枢神経系・脳神経
7.人体発生学
人体発生学は、解剖学の1分野で、これらの系が受精卵から形成される過程について理解し、あわせ
て器官の先天性異常発生の機序を考察するものである。人体の構造について学んだあとで、それらの
形成過程を、人体発生学の講義で理解する。
注意)今年度については人体発生学は、独立した授業科目として取り扱われる。その詳細について
は、人体発生学のページに記載してある。)
評価方法・評価基準
定期試験(前期)で、骨格系(骨学)、筋系・脊髄神経、循環器系のそれぞれについて、100点満点で
試験を行う。定期試験(後期)で、内臓、感覚器、中枢神経系・脳神経のそれぞれについて、100点満
点で試験を行う。合計600点満点で、360点以上のものを合格とする。
準備学習の内容
解剖学は医学教育の基礎である。あらかじめ教科書で予習をして授業に臨むことが大切である。
教科書・参考書等
教科書:伊藤 隆:解剖学講義 改訂3版(南山堂)
参考書:寺田春水・藤田恒夫:骨学実習の手引き(南山堂)
ウォルフ:人体解剖学アトラス(内野ら 訳)(西村書店)
金子丑之助:日本人体解剖学上・下巻改訂19版(南山堂)
グレイ:解剖学(塩田ら 訳)(エルゼビア・ジャパン)
ムーア:臨床のための解剖学(佐藤ら 訳)(メディカル・サイエンス・インターナショナル)
フィッツジェラルド:神経解剖学(井出ら 訳)(西村書店)
ラングマン:人体発生学(安田訳)(メデカル・サイエンス・インターナショナル)
ムーア:人体発生学(医歯薬出版)
日本解剖学会編:解剖学用語 改訂13版(医学書院)
Ⅰ−54
№
実施日
時限
担 当 者 名
行 動 目 標
1
4.9(火)
3
関 野 佳 久
助教
(解剖)
総論
1.身体の面、相対的な位置関係を表す解剖学用語を理解できる。
2.人体の区分について述べることができる。
KW:解剖学的正位、矢状面、前額面、水平面、体幹、体肢
骨学(1)
1.骨の一般構造と連結様式について述べることができる。
2.骨の発生や構造について理解できる。
KW:長骨,緻密質,海綿質,骨膜,軟骨内骨化,膜性骨化
2
6.4(火)
3
木 内 克 子
助教
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(1)
1.骨格筋の構造と運動との関連について説明できる。
2.筋の付属器について述べることができる。
KW:起始、停止、筋頭、筋腹、筋尾、腱、筋膜、滑液鞘
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(2)
1.脊髄の構造と脊髄神経の概要について述べることができる。
2.頭頸部の運動や知覚を支配する脳神経を列挙できる。
KW:前根、後根、前枝、後枝、神経叢、運動性、知覚性、体性神経
3
6.4(火)
4
木 内 克 子
助教
4
6.7(金)
1
中
敬
助教
(解剖)
循環器系(1)
1.循環器系の構成を血管系とリンパ系を比較して説明できる。
2.血液循環と動脈の種類について述べることができる。
3.肺循環として肺動脈と肺静脈の特徴を説明できる。
KW:体循環,肺循環,肺動脈,肺静脈,リンパ循環,心臓,リンパ節
5
6.11(火)
3
木 内 克 子
助教
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(3)
1.頭部・顔面の筋を作用によって大別することができる。
2.表情筋と咀嚼筋の支配神経について説明できる。
KW:眼輪筋、口輪筋、側頭筋、咬筋、翼突筋、顔面神経、下顎神経
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(4)
1.頸部の筋の作用と支配神経について述べることができる。
2.頸部の三角について述べることができる。
KW:胸鎖乳突筋、舌骨上筋、舌骨下筋、斜角筋、椎前筋、副神経
頸神経叢
(解剖)
循環器系(2)
1.心臓の位置と形態について心膜,血管,神経と関連づけて
説明できる。
2.心臓の内部構造の区分,弁,刺激伝導系などを説明できる。
KW:心尖,心膜,冠状動脈,三尖弁,僧帽弁,半月弁,
洞房結節,房室結節
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(5)
1.胸腹部の筋の種類と位置関係について説明できる。
2.胸腹部の筋の支配神経について述べることができる。
3.胸腹部の筋の作用と呼吸運動について説明できる。
KW:肋間筋、横隔膜、腹直筋、腹直筋鞘、側腹筋、肋間神経
横隔神経
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(6)
1.背部の筋の種類と支配神経について説明できる。
2.姿勢と体幹の運動に関わる筋群について説明できる
KW:板状筋、脊柱起立筋、後頭下筋、脊髄神経後枝
(解剖)
循環器系(3)
1.体循環として大動脈の区分を述べることができる。
2.大動脈の分岐の仕方,および総頸動脈,外頸動脈の枝に
ついて述べることができる。
KW:上行大動脈,大動脈弓,下行大動脈,外頸動脈
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(7)
1.上肢の運動に関わる筋を存在場所と作用によって分類できる。
2.腕神経叢の概要について述べることができる。
KW:体幹の上肢筋、上肢の筋、腕神経叢
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(8)
1.上肢帯の動き、肩関節の運動を説明できる。
2.肩関節の運動に働く筋を列挙し、作用と支配神経を説明できる。
KW:浅胸筋、浅背筋、上肢帯の筋、腋窩神経、
6
7
8
9
10
11
12
6.11(火)
6.14(金)
6.18(火)
6.18(火)
4
1
3
4
6.21(金)
1
6.25(火)
3
6.25(火)
4
倉
木 内 克 子
中
倉
敬
木 内 克 子
木 内 克 子
中
倉
敬
木 内 克 子
木 内 克 子
助教
助教
助教
助教
助教
助教
助教
Ⅰ-55
№
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
実施日
6.28(金)
7.2(火)
7.2(火)
7.5(金)
7.9(火)
7.9(火)
7.12(金)
7.16(火)
7.19(金)
7.26(金)
時限
1
3
4
1
3
4
1
3
1
1
担 当 者 名
中
倉
敬
木 内 克 子
木 内 克 子
中
倉
敬
木 内 克 子
木 内 克 子
中
倉
敬
木 内 克 子
中
中
倉
倉
敬
敬
助教
助教
助教
助教
助教
助教
助教
助教
助教
助教
行 動 目 標
(解剖)
循環器系(4)
1.総頸動脈の枝である内頸動脈の分岐の仕方と支配領域に
ついて述べることができる。
2.大動脈弓の枝である鎖骨下動脈の分岐の仕方と分布領域に
ついて述べることができる。
KW:頸動脈管,大脳動脈輪,頸部の動脈,上肢の動脈
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(9)
1.上腕の筋と肘関節の運動を神経と関連づけて説明できる。
2.前腕や手の筋とその運動を神経と関連づけて説明できる。
3.腕神経叢の枝と皮膚知覚領域について述べることができる。
KW:上腕の筋、前腕の筋、手の筋、正中神経、尺骨神経
橈骨神経、筋皮神経
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(10)
1.下肢の筋を存在場所と作用によって分類できる。
2.腰仙骨神経叢の概要について述べることが出来る。
KW: 骨盤の筋、大腿の筋、下腿の筋、足の筋、腰神経叢
仙骨神経叢
(解剖)
循環器系(5)
1.胸大動脈とその枝について説明できる。
2.腹大動脈とその枝を列挙し,腹部の内臓との関連について
説明できる。
KW:胸部内臓の動脈,胸壁の動脈,腹腔臓器の動脈,精巣
または卵巣動脈
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(11)
1.股関節の運動に働く筋を列挙し、作用と支配神経を説明できる。
2.膝関節の運動に働く筋を列挙し、作用と支配神経を説明できる。
KW:骨盤内の筋、殿部の筋、大腿の屈筋群と伸筋群、大腿神経、
閉鎖神経、坐骨神経
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(12)
1.下腿の筋を列挙し、作用と支配神経を説明できる。
2.足の筋と指の運動について説明できる。
3.腰仙骨神経叢の枝と皮膚知覚領域について述べることができる。
KW:下腿の屈筋群と伸筋群、足底の筋、脛骨神経、腓骨神経
(解剖)
循環器系(6)
1.総腸骨動脈の枝である内腸骨動脈と骨盤内臓や骨盤壁との
関連について説明できる。
2.総腸骨動脈の枝である外腸骨動脈の分岐の仕方と支配領域に
ついて述べることができる。
KW:骨盤臓器の動脈,閉鎖動脈,殿部の動脈,下腹壁動脈,
大腿動脈の枝
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(13)
1.自律神経の分類、機能などの概念を説明できる。
2.交感・副交感神経系の中枢内局在、末梢分布の概要を
説明できる。
KW:交感神経、副交感神経、胸腰系、頭仙系、神経節、節前線維、
節後線維
(解剖)
循環器系(7)
1.静脈系の構成について説明できる。
2.上大静脈の枝について列挙できる。
3.下大静脈の根について述べることができる。
4.胎児の循環の特徴と出生後の変化について説明できる。
KW:皮静脈,伴行静脈,静脈洞,頭頸部の静脈,上肢の静脈,
胸部の静脈下肢の静脈,骨盤臓器の静脈,門脈,胎盤,
臍動脈,卵円孔,動脈管
(解剖)
循環器系(8)
1.リンパ系の構成について説明できる。
2.リンパ本幹とリンパ節について説明できる。
3.リンパ器官の構造について説明できる。
KW:リンパ本幹,リンパ節,静脈角,胸管,脾臓,胸腺
Ⅰ-56
№
23
24
25
26
実施日
9.12(木)
9.12(木)
9.17(火)
9.17(火)
時限
1
2
1
2
担 当 者 名
川 井 一 廣
川 井 一 廣
川 井 一 廣
川 井 一 廣
講師
講師
講師
講師
行 動 目 標
(解剖)
内臓学(1)
1.内臓を構成する実質性器官と中腔性器官の特徴を比較して
説明できる。
2.消化器の種類を順序だてて述べることができる。
3.口腔の構造と歯の種類,配列,構造について説明できる。
KW:実質,外膜,粘膜,漿膜,消化管の発生,口腔,
乳歯,永久歯,歯列弓,
(解剖)
内臓学(2)
1.口蓋の構造とその発生を説明できる。
2.舌と舌下部の構造と機能について述べることができる。
3.唾液腺の種類と導管の開口部について述べることができる。
KW:軟口蓋,硬口蓋,口蓋裂,舌,舌筋,大唾液腺,小唾液腺
(解剖)
内臓学(3)
1.咽頭の構造と扁桃について説明できる。
2.食道の構造や位置について述べることができる。
KW:,咽頭,ワルダイエル(Waldeyer)の咽頭扁桃輪,食道
(解剖)
内臓学(4)
1.腹腔の概念と後腹膜について説明できる。
2.胃の位置や胃を構成する各部位の特徴を説明できる。
3.小腸の種類を列挙し,構造,腹膜,血管支配などを比較して
説明できる。
KW:胃,十二指腸,空腸,回腸,小網,大網,小腸間膜,
腹腔動脈,上腸間膜動脈
27
9.24(火)
1
川 井 一 廣
講師
(解剖)
内臓学(5)
1.大腸の種類と位置,構造,腹膜との関係,血管支配などを
説明できる。
2.肛門の構造を説明できる。
3.肝臓と胆嚢の形態の特徴と血管や胆路について説明できる。
KW:盲腸,虫垂,結腸,直腸,肛門,肝臓,胆嚢,
門脈,腹膜後器官,下腸間膜動脈
28
9.24(火)
2
川 井 一 廣
講師
(解剖)
内臓学(6)
1.膵臓の位置,構造の特徴について説明できる。
KW:膵臓,膵管
(解剖)
内臓学(7)
1.呼吸器の種類を順序だてて述べることができる。
2.外鼻,鼻腔の構造を説明できる。
3.喉頭の構造と機能を説明できる。
KW:気道,外鼻,鼻腔,副鼻腔,喉頭の軟骨,声帯
(解剖)
内臓学(8)
1.気管,気管支,肺の構造について説明できる。
2.胸膜腔について胸膜や縦隔と関連づけて説明できる。
KW:気管,気管支,肺門,肺,肺区域,漿膜,胸膜,胸腔,縦隔
(解剖)
内臓学(9)
1.泌尿器を分類し機能と関連づけて説明できる。
2.腎臓の位置や構造を説明できる。
3.尿路について説明できる。
KW:腎臓,尿管,膀胱,尿道
(解剖)
内臓学(10)
1.男性生殖器の種類と尿路との関係を説明できる。
2.精路,付属生殖腺,陰茎の構造について説明できる。
KW:精巣,精巣上体,精管,陰嚢,精索,前立腺,精嚢,陰茎
(解剖)
内臓学(11)
1.卵巣,卵管,子宮と腟の位置や構造を説明できる。
2.女性の尿道と外陰部の構造を述べることができる。
KW:卵巣,卵管,子宮,子宮広間膜,腟,女性の尿道,
大陰唇,腟前庭
29
30
31
32
33
9.30(月)
9.30(月)
10.1(火)
10.1(火)
10.7(月)
1
2
1
2
1
川 井 一 廣
川 井 一 廣
浅 野 安 信
浅 野 安 信
浅 野 安 信
講師
講師
助教
助教
助教
Ⅰ-57
№
34
実施日
10.7(月)
時限
2
担 当 者 名
浅 野 安 信
助教
行 動 目 標
(解剖)
内臓学(12)
1.会陰部の構成について述べることができる。
2.腹膜腔の臓器と腹膜との関連を説明できる。
3.内分泌器官の種類を列挙し,構造や位置について説明できる。
KW:骨盤下口,尿生殖隔膜,骨盤隔膜,会陰,腹膜,内分泌器官
35
10.8(火)
1
関 野 佳 久
助教
(解剖)
感覚器系(1)
1.感覚器の種類を列挙できる。
2.眼球の構造を理解し機能と関連付けて説明できる。
KW:眼球,角膜,ブドウ膜,網膜,網様体,虹彩,水晶体,眼房,
眼底,黄斑
36
10.8(火)
2
関 野 佳 久
助教
(解剖)
感覚器系(2)
1.眼窩の神経と血管の分布を説明できる。
2.副眼器の種類を列挙し,構造と機能の関連を説明できる。
KW:網様体神経節,視神経,眼動脈,眼筋,涙腺,涙路,眼瞼
(解剖)
感覚器系(3)
1.外耳,中耳の構造を理解し説明できる。
2.外耳,中耳にある神経を説明できる。
KW:外耳,鼓膜,中耳(鼓室),耳小骨,前庭窓,耳管,乳突蜂巣
(解剖)
感覚器系(4)
1.骨迷路と膜迷路を理解できる
2.膜迷路の構造と聴覚・平衡感覚を関連づけて説明できる。
KW:内耳,骨迷路,膜迷路,外リンパ,内リンパ,
蝸牛管,卵形嚢 球形嚢,半規管,ラセン器
(解剖)
中枢神経(1)
1.神経系の概要を理解できる。
2.中枢神経の発生・発達と区分について説明できる。
KW:中枢神経系,末梢神経系,神経外胚葉,神経溝,神経管,
脳,脊髄
(解剖)
中枢神経(2)
1.髄膜の構造を理解できる。
2.脳室の構造を理解できる。
3.髄液の流れを説明できる。
4.脳の脈管を説明できる。
KW:硬膜,クモ膜,軟膜,脳室,脈絡叢,クモ膜顆粒,
Willis動脈輪,硬膜静脈洞
37 10.15(火)
38 10.15(火)
39 10.28(月)
40 10.28(月)
1
2
1
2
関 野 佳 久
関 野 佳 久
川 井 一 廣
川 井 一 廣
助教
助教
講師
講師
41 11.11(月)
1
川 井 一 廣
講師
(解剖)
中枢神経(3)
1.脊髄の外形を説明できる。
2.脊髄の内部の構造を説明できる。
3.脊髄を通る知覚と運動の伝導路の概要を理解できる。
4.脊髄反射の経路を説明できる。
5.脊髄の脈管を説明できる。
KW:前角,後角,側角,脊髄神経節,交感神経幹,胸髄核
42 11.11(月)
2
川 井 一 廣
講師
(解剖)
中枢神経(4)
1.脳幹部の外形を説明できる。
2.脳幹部の内部の構造を説明できる。
KW:脳幹,中脳,橋,延髄,菱形窩
(解剖)
中枢神経(5)
1.脳幹部の神経核の配置の基本を理解できる。
2.脳幹部の線維連絡を説明できる。
3.脳幹網様体について説明できる。
KW:脳神経核,三叉神経核,前庭神経核,疑核,孤束核,
舌下神経核,顔面神経核,脳幹網様体
(解剖)
中枢神経(6)
1.小脳の外形と区分を説明できる。
2.小脳の内部の構造を説明できる。
3.小脳の線維連絡を説明できる。
KW:古小脳,旧小脳,新小脳,小脳核
43 11.18(月)
44 11.18(月)
1
2
川 井 一 廣
川 井 一 廣
講師
講師
Ⅰ-58
№
実施日
45 11.25(月)
46 11.25(月)
47
48
49
50
12.2(月)
12.2(月)
12.9(月)
12.9(月)
時限
1
2
1
2
1
2
担 当 者 名
川 井 一 廣
川 井 一 廣
川 井 一 廣
川 井 一 廣
川 井 一 廣
川 井 一 廣
講師
講師
講師
講師
講師
講師
行 動 目 標
(解剖)
中枢神経(7)
1.間脳の構造と機能を理解できる。
2.視床核と下垂体の位置・機能を説明できる。
3.視床下部と下垂体を説明できる。
KW:間脳,視床,視床核,視床下部,下垂体-視床下部連絡
(解剖)
中枢神経(8)
1.終脳の概要を理解できる。
2.大脳半球の外形を説明できる。
3.大脳皮質と新皮質の機能局在について説明できる。
KW:大脳半球,前頭葉,頭頂葉,後頭葉,側頭葉,
運動野,感覚野,視覚野,言語野
(解剖)
中枢神経(9)
1.辺縁系と嗅脳系について説明できる。
2.大脳基底核の構造や位置を説明できる。
KW:海馬,帯状回,乳頭体,扁桃体,本能,意識,
尾状核,レンズ核,前障
(解剖)
中枢神経(10)
1.大脳髄質と線維連絡について理解できる。
2.内包について説明できる。
KW:連合線維,交連線維,投射線維,内包
(解剖)
中枢神経(11)
1.下行性伝導路について説明できる。
2.体性感覚と深部感覚の伝導路について説明できる。
KW:錐体路,脊髄視床路
(解剖)
中枢神経(12)
1.嗅覚の伝導路について説明できる。
2.視覚と対光反射の伝導路について説明できる。
3.聴覚と平衡覚の伝導路について説明できる。
KW:外側膝状体,内側膝状体,視放線,上丘,下丘
Ⅰ-59
組 織 学
解
剖
教授
学
萩
原
講
座
治
夫
科目の位置づけ
解剖学の一分野として人体の微細な構造を学ぶ。解剖学講義とは一連のものであり、
常に両科目のつながりを念頭に置き、ミクロからマクロまでの人体の構造を理解する。
一般教育目標
組織とは特定の機能をもち、特定の形態をとった細胞が一定の配列をもって集合したものである。それ
らの組織が人体を構成している種々の器官・器官系を構成することによって器官の特定の形態・機能
がいとなまれることになる。組織学では種々の組織の分類とその特性を知り、またそれらを構成している
細胞の特性を認識することによって、器官の形態と機能を深く理解する。
評価方法・評価基準
定期試験で総論と各論にわけて、それぞれ120点満点、180点満点で試験を行う。
合計300点満点で、180点以上を合格とする。
準備学習の内容
1年生前期の生命科学の復習をしておく。細胞についての講義を行わないので、細胞の構造について
復習をすることが重要である。組織学各論の講義が始まる前に、解剖学についての授業もおおよそ終
了しているので、解剖学についても復習しておくことが大切である。
教科書・参考書等
教科書:ジュンケイラ:組織学(坂井・川上監訳)(丸善)
参考書:伊藤隆:組織学第19版(南山堂)
ヤング:機能を中心とした図説組織学(澤田ら 訳)(医学書院)
ガードナー,ハイアット:最新カラー組織学(石村・井上監訳)(西村書店)
藤田恒夫,藤田尚夫:標準組織学各論・総論(医学書院)
Kierszenbaum:組織細胞生物学(内山安男監訳)(南江堂)
Ⅰ−60
№
1
2
3
4
5
6
7
8
実施日
9.13(金)
9.13(金)
9.20(金)
9.20(金)
9.27(金)
9.27(金)
10.4(金)
10.4(金)
時限
1
2
1
2
1
2
1
2
担 当 者 名
有澤謙二郎
有澤謙二郎
有澤謙二郎
有澤謙二郎
有澤謙二郎
有澤謙二郎
有澤謙二郎
有澤謙二郎
助教
助教
助教
助教
助教
助教
助教
助教
行 動 目 標
(解剖)
●上皮組織
1.上皮組織を細胞の形と配列の仕方で分類し,その機能と
関連づけて述べる。
2.上皮細胞表面の特殊化を機能との関連において述べる。
(解剖)
3.上皮細胞間の結合装置について述べる。
4.腺上皮を定義し,内分泌腺と外分泌腺を比較する。
5.外分泌腺を分泌部の形態,導管の形態,分泌物の放出機序,
分泌物の性状により分類する。
KW:自由表面,基底面,線毛,微絨毛,基底膜,単層(扁平,
立方,円柱)上皮,重層扁平上皮,多列上皮,移行上皮,
閉鎖結合,接着結合,ギャップ結合,デスモゾーム,分泌,
分泌部(終末部),介在部,線条部,粘液腺,漿液腺,混合腺
(解剖)
●支持組織<結合組織>
1.結合組織の構造上の特性と機能について述べる。
2.結合組織の細胞を列挙し,それぞれの形状と機能について
説明する。
3.結合組織の3種の線維について微細構造と特性を説明する。
4.結合組織の無形基質について述べる。
5.結合組織の種類を列挙し,構成成分と特徴を述べる。
KW:線維芽細胞(線維細胞),脂肪細胞,大食細胞,肥満細胞,
形質細胞,白血球,膠原線維,弾性繊維,細網線維,
プロテオグリカン,組織液,疎性結合組織,密性結合組織,
脂肪組織,膠様組織,細網組織,色素組織
(解剖)
<軟骨組織>
1.軟骨組織の構造と機能の特性を概説する。
2.軟骨組織の構成成分について説明し,細胞間質(軟骨基質)の
特性 を述べる。
3.3種の軟骨をあげ,相違点を述べ,分布する器官を列挙する。
KW:軟骨細胞,軟骨基質,軟骨小腔,軟骨膜,軟骨芽細胞,
硝子軟骨,弾性軟骨,線維軟骨
(解剖)
<骨組織>
1.骨組織の構成成分である細胞と細胞間質(骨基質)について
説明し,骨組織の特性を述べる。
2.緻密骨,海綿骨の組織像を図説し,比較する。
3.骨の改築と発生について概略を述べる。
KW:骨細胞,骨芽細胞,破骨細胞,骨層板,ハヴァース管,
フォルクマン管,骨単位,骨小腔,骨細管,骨膜,骨内膜,
骨小柱,骨髄腔,骨髄(黄色,赤色)
(解剖)
<血液>
1.血液の有形成分(血球と血小板)の観察方法を述べる。
2.血球を血色素の有無,特殊果粒の染色性などによって分類し,
それぞれの形状,大きさ,数,寿命,機能について説明する。
3.血小板の形状,大きさ,数,寿命,機能について説明する。
KW:塗抹標本,ギムザ染色,赤血球,白血球,果粒球,
無果粒球,好中球,好酸球,好塩基球,単球,
リンパ球(T,B),分葉核,単核,血栓
(解剖)
4.血球と血小板の生成(造血)が行なわれる組織,造血組織に
ついて説明する。
5.血球の分化のしくみについて概説する。
6.赤血球,果粒球(好中球,好酸球,好塩基球),血小板の
形成過程を図説する。
7.リンパ球,単球の形成過程について述べる。
KW:赤色骨髄,細網組織,血液幹細胞,赤芽球,骨髄芽球,
骨髄球,巨核球,リンパ芽球,単芽球
(解剖)
●筋組織
1.筋細胞(筋線維),筋組織の構造と機能の特性を概説する。
2.骨格筋線維の微細構造,超微構造を筋収縮との関連において
図説する。
3.心筋組織,平滑筋組織を骨格筋組織と対比して説明する。
KW:筋原線維,横紋,アクチンフィラメント,ミオシンフィラメント,
T細管,筋小胞体,三つ組,心筋線維,介在板,
デスモゾーム,ギャップ結合
Ⅰ-61
№
9
実施日
10.11(金)
10 10.11(金)
11 10.18(金)
12 10.25(金)
13
14
15
11.1(金)
11.1(金)
11.8(金)
時限
1
2
2
2
1
2
1
担 当 者 名
有澤謙二郎
有澤謙二郎
萩 原 治 夫
萩 原 治 夫
萩 原 治 夫
萩 原 治 夫
萩 原 治 夫
助教
助教
教授
教授
教授
教授
教授
行 動 目 標
(解剖)
●神経組織
1.神経組織の構造上の特性を機能と関連づけて概略的に
述べる。
2.神経細胞の一般的構造を述べ,突起によって分類する。
3.神経線維を鞘によって分類し,それぞれの微細構造を
図説する。
KW:中枢と末梢,神経原線維,ニッスル小体,神経突起,
樹状突起,髄鞘,絞輪,切痕,伝導,有髄神経線維,
無髄神経線維,シュワン細胞
(解剖)
4.シナプスの定義を述べ,その超微構造を機能と関連づけて
説明する。
5.中枢と末梢の支持細胞をあげ,それぞれの形態と機能について
述べる。
6.末梢神経の構造を説明する。
7.神経終末について述べる。
KW:興奮の伝達,シナプス小胞,化学伝達物質,神経膠細胞
(星状膠細胞,希突起膠細胞,小膠細胞,上衣細胞),
シュワン細胞,外套細胞,神経(内,周,上)膜,自由終末,
終末装置
(解剖)
【各論】
1.器官および器官系について,組織と関連づけて概説する。
2.中空性器官(管状器官)と実質性器官の構成を比較して
説明する。
●脈管系(血管系とリンパ管系)
1.毛細血管,動脈,静脈の微細構造を図説する。
KW:内腔(管腔),管壁,小葉,小葉間結合組織,
細−小−中−大動・静脈,内膜,中膜,外膜,内皮,
内・外弾性板,弾性型と筋型の動脈
2.心臓壁を構成する3層について説明する。
KW:心内膜,心筋層,心外膜,刺激伝導系
(解剖)
●リンパ性器官
1.リンパ性組織の機能と構成要素について概説する。
2.リンパ性器官を列挙し,所在を述べる。
3.リンパ節の一般的構造を機能との関連において説明する。
4.脾臓の組織像を機能と関連づけて述べる。
5.胸腺の構造と機能,加齢による変化について説明する。
KW:免疫,細網組織,リンパ小節,形質細胞,抗体産生,
リンパ洞,リンパ髄,白脾髄,赤脾髄,脾洞,脾索,
Bリンパ球,Tリンパ球,ハッサル小体
(解剖)
●消化器系
1.消化器を列挙し,消化吸収との関連において構造上の特性を
述べる。
2.消化管の一般的構造について図説する。
3.口腔粘膜の特徴を述べ,口唇,舌の微細構造を概説する。
4.3つの大唾液腺について比較して述べる。
5.食道の一般的構造と部位による違いについて説明する。
6.胃の一般的構造について述べる。
KW:消化管,消化腺,粘膜,筋層,外膜(漿膜),舌乳頭,味蕾,
噴門,幽門,胃底,胃体,幽門部,胃小窩
(解剖)
7.胃底腺(固有胃腺)の微細構造を図説する。
8.小腸の一般的構造について述べる。
9.十二指腸,空腸,回腸の微細構造を比較して説明する。
KW:副細胞,主細胞,壁細胞,輪状ヒダ,腸絨毛,杯細胞,
吸収上皮細胞,陰窩(腸腺),パネート細胞,
基底果粒細胞,十二指腸腺,パイエル板
(解剖)
10.大腸の微細構造と機能を小腸と比較して説明する。
11.虫垂,結腸,直腸,肛門管の構造上の特徴を述べる。
12.肝臓の一般的構造を概略的に説明する。
13.肝小葉の微細構造を図説し,血流,胆汁産生と流れについて
言及する。
KW:結腸ヒモ,半月ヒダ,肝小葉,小葉間結合組織(グリソン鞘),
肝三つ組,肝細胞索,洞様毛細血管(類洞),中心静脈,
クッパー細胞,ディッセ腔,毛細胆管,伊東細胞(肝星細胞)
Ⅰ-62
№
16
実施日
11.8(金)
17 11.19(火)
18 11.19(火)
19 11.29(金)
20 11.29(金)
21
22
12.6(金)
12.6(金)
23 12.13(金)
時限
2
1
2
1
2
1
2
1
担 当 者 名
萩 原 治 夫
萩 原 治 夫
萩 原 治 夫
萩 原 治 夫
萩 原 治 夫
萩 原 治 夫
萩 原 治 夫
萩 原 治 夫
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
行 動 目 標
(解剖)
14.肝細胞,クッパー細胞,伊東細胞の機能を概説する。
15.膵臓の一般的構造を述べ,膵外分泌部の微細構造について
説明する。
16.膵内分泌部の微細構造を図説し,構成細胞の同定法,分布,
機能について述べる。
KW:腺房細胞,腺房中心細胞,小葉内導管,A・B・D細胞,
グルカゴン,インスリン,ソマトスタチン
(解剖)
●呼吸器系
1.呼吸器を列挙し,気道の構造上の特性について述べる。
2.鼻腔呼吸部の粘膜の特性について述べる。
3.喉頭の構造の概略を述べ,発声器の微細構造を図説する。
4.気管の構造について説明する。
KW:多列線毛上皮,喉頭蓋,室ヒダ,声帯ヒダ,声帯靱帯,
声帯筋,気管軟骨,気管筋,気管腺
(解剖)
5.肺の葉,小葉,気管支,肺動脈について概説する。
6.気道の一部である気管支の分岐とそれに伴う管壁の
違いについて述べる。
7.呼吸部(ガス交換の場)である肺胞系について概説する。
8.肺胞壁の微細構造を図説し,構成細胞それぞれの機能に
ついて述べる。
KW:細気管支,終末細気管支,呼吸細気管支,肺胞管,
肺胞嚢,肺胞上皮細胞,肺胞大食細胞,表面活性物質
(解剖)
●泌尿器系
1.泌尿器を列挙し,尿を産生する器官と尿路について概説する。
2.腎臓の基本構造について図説する。
3.腎小体の構造を,その構成要素の役割と関連づけて説明する。
4.尿細管各部の構造を機能(再吸収)と関連づけて説明する。
KW:腎皮質,腎髄質,髄放線,輸入・輸出細動脈,糸球体,
メサンギウム細胞,ボウマン嚢,足細胞,近位尿細管,
ヘンレのループ,遠位尿細管,集合管
(解剖)
5.集合管,乳頭管,腎杯,腎盤について述べる。
6.尿管の構造を概説する。
7.膀胱の構造上の特性を機能との関連において述べる。
8.尿道の構造上の特性について述べる。
KW:粘膜,筋層,外膜,移行上皮,尿道腺
(解剖)
●男性生殖器系
1.男性生殖器全体を概略的に図説する。
2.精巣の基本構造を述べる。
3.曲精細管における精子発生について説明する。
4.精巣の間質細胞(ライディッヒ細胞)について述べる。
KW:白膜,精巣縦隔,精巣中隔,精上皮,セルトリ細胞,
精祖細胞,精母細胞,精子細胞,精子,先体,
精巣間質,テストステロン
(解剖)
5.精巣上体,精索について概説する。
6.付属性腺(精嚢,前立腺,尿道球腺)の構造と分泌物について
述べる。
7.陰茎の構造について述べる。
KW:不動毛,前立腺石,海綿体
(解剖)
●女性生殖器系
1.女性生殖器全体を概略的に図説する。
2.卵巣の基本構造を述べる。
KW:被膜(白膜),皮質,髄質,卵胞
3.卵胞の発育課程を経時的に図説する。
4.排卵と受精について概説する。
5.排卵後の卵胞壁の変化(黄体,白体)について述べる。
6.卵管の構造と卵の輸送について述べる。
KW:原始卵胞,一次卵胞,二次卵胞,成熟卵胞(グラーフ卵胞),
卵母細胞,卵胞上皮,エストロゲン,プロゲステロン,
FSH,LH,卵胞期,黄体期
Ⅰ-63
№
実施日
時限
担 当 者 名
行 動 目 標
24 12.13(金)
2
萩 原 治 夫
教授
(解剖)
25 12.16(月)
1
萩 原 治 夫
教授
(解剖)
26 12.16(月)
2
萩 原 治 夫
教授
(解剖)
27 12.20(金)
1
萩 原 治 夫
教授
(解剖)
28 12.20(金)
2
萩 原 治 夫
教授
(解剖)
29
1
萩 原 治 夫
教授
(解剖)
30
1.7(金)
1.7(金)
2
萩 原 治 夫
教授
(解剖)
7.子宮体壁を構成する3層について述べ,子宮内膜の
周期性変化を説明する。
8.子宮頸の構造を子宮体と比較して述べる。
KW:子宮内膜,子宮腺,ラセン動脈,機能層,基底層,
子宮筋層,子宮外膜,月経周期,増殖期,分泌期,
月経期,子宮頚腺
●内分泌系
1.内分泌腺を列挙し2つの細胞系の微細構造を図説する。
2.下垂体の発生学的に異る2つの部分−腺性下垂体と
神経性下垂体−の微細構造上の違いと分泌ホルモン
について説明する。
3.下垂体の内分泌腺としての特殊性について述べる。
4.甲状腺の構造上の特徴をサイロキシン合成過程と
関連づけて説明する。
5.副腎の皮質3層と髄質を構成する細胞の形態と
分泌ホルモンについて述べる。
KW:ホルモン,ペプチド・アミン系,ステロイド系,神経分泌,
ヘリング小体,濾胞,球状帯,束状帯,網状帯,
クロム親和細胞
●皮膚と付属器
1.皮膚の基本構造である3層について概説する。
2.一般体部の皮膚を図説する。
3.皮膚腺(脂腺,汗腺,乳腺)について概説する。
4.皮膚の知覚装置を挙げ,分布する部位を示す。
KW:表皮,真皮,皮下組織,角化,ケラチノサイト,メラノサイト,
エックリン汗腺,アポクリン汗腺,マイスナーの触覚小体,
ファーター・パチニの層板小体
●感覚器系(視覚器)
1.感覚器を列挙し,大要を述べる。
2.眼球壁を構成する3層(線維膜,血管膜,内膜)の構造と機能を
説明する。
3.眼球の内容物(水晶体,硝子体,眼房水)について述べる。
KW:角膜,強膜,脈絡膜,虹彩,瞳孔,毛様体,網膜,黄斑,
中心窩,視神経乳頭
●感覚器系(視覚器)
1.外耳と中耳の構造を概説する。
2.内耳の概略を述べ,骨迷路,膜迷路について説明する。
3.前庭(骨迷路)と卵形嚢・球形嚢(膜迷路)の構造と
機能について述べる。
4.骨半規管(骨迷路)と半規管(膜迷路)の構造と
機能について述べる。
5.蝸牛と蝸牛管の構造を図説し,蝸牛管の下壁にある
ラセン器(コルチ器)の微細構造を機能と関連づけて説明する。
KW:外耳道,鼓膜,鼓室,耳小骨,平衡斑,有毛細胞,平衡砂,
平衡砂膜,鼓室階,前庭階,血管条,内・外有毛細胞,蓋膜
●中枢神経系
1.中枢神経系全般について概説し,構造上の特性(灰白質,
白質など)について説明する。
2.脊髄の横断面にみられる基本的構造を図説し,頚髄,胸髄,
腰髄の特徴について説明する。
3.脳幹(延髄,橋,中脳)の細胞構築と線維構築について
概略的に述べる。
4.小脳皮質の細胞構築(3層)と線維構築を図説する。
KW:前正中裂,後正中溝,前角,側角,後角,中間質,中心管,
胸髄核,網様体,赤核,黒質,青斑,分子層,
プルキンエ細胞層,果粒層,髄体,小脳核,小脳活樹
5.大脳皮質の新皮質について,細胞構築(6層)と線維構築を
図説する。
6.髄膜(硬膜,クモ膜,軟膜)について説明する。
7.脈絡叢を構成する脈絡組織の,構造上の特性と機能について
述べる。
8.中枢神経系の血管の走行と,血管壁の構造上の特性について
説明する。
9.末梢神経節の構造について述べる。
KW:大脳回,等皮質,不等皮質,上衣,脳脊髄液,神経節細胞,
外套細胞,脳血液関門
Ⅰ-64
組織学実習
解
剖
教授
学
萩
科目の位置づけ
組織学の講義で学んだ知識を、顕微鏡を用いて実感として理解し、まとめる。
病的な状態の顕微鏡像を解釈する上での基本となる正常な画像を理解する。
一般教育目標
光学顕微鏡による観察により、人体を構成する細胞、組織、器官の形態を理解する。
ただ単に構造の同定にとどまらず、形態と機能の関連を考察する。
このことによって病理学および臨床医学理解への基礎知識と考え方を身につける。
評価方法・評価基準
出席が4/5未満のものは定期試験の受験を認めない。
評価は定期試験と実習点(スケッチ、実習態度、出欠席状況など)で総括的に行う。
定期試験が84点満点、実習点が16点満点で計算し、合計で60点以上を合格とする。
定期試験は撮影した組織画像写真をもちいて行う(画像試験)。
準備学習の内容
先行する組織学講義を十分に復習し、疑問点をまとめておく。
教科書・参考書等
実習における注意事項は実習第1日に知らせる。
スケッチ用紙は、担当教員が配布する。
参考書:1.組織学講義の教科書
2.Sobotta/Hammersen:実習人体組織学図譜(岡本道雄ら 訳)(医学書院)
3.ガートナー/ハイアット:組織学カラーアトラス(松村譲兒ら 訳)
(メディカル・サイエンス・インターナショナル)
4.溝口史郎:図説組織学(金原出版)
5.Mariano SH DI Flore:人体組織図譜(藤田恒夫ら 訳)(南江堂)
スケッチ用として各自準備するもの
色鉛筆(赤・青を含む数色程度)
Ⅰ−65
原
講
座
治
夫
№
1
・
2
3
・
4
5
・
6
実施日
9.20(金)
9.27(金)
10.4(金)
時限
3,4
3,4
3,4
担 当 者 名
萩 原 治 夫
川 井 一 廣
関 野 佳 久
木 内 克 子
有澤謙二郎
中 倉
敬
教授
講師
助教
助教
助教
助教
萩 原 治 夫 教授
有 澤 謙 二 郎 助教
中 倉
敬 助教
萩 原 治 夫 教授
有 澤 謙 二 郎 助教
中 倉
敬 助教
3,4
萩 原 治 夫 教授
有 澤 謙 二 郎 助教
中 倉
敬 助教
9
・ 10.18(金)
10
3,4
木 内 克 子 助教
浅 野 安 信 助教
中 倉
敬 助教
11
・ 10.25(金)
12
3,4
7
・
8
13
・
14
15
・
16
10.11(金)
11.1(金)
11.8(金)
17
・ 11.15(金)
18
3,4
3,4
3,4
行 動 目 標
(解剖)
特に指定しない限り,固定染色(一般染色)標本を顕微鏡下で
観察,組織像を描写し,構造を機能との関連において説明出来る
ことが行動目標。(以下では省略)
【組織学総論実習】
<光学顕微鏡・細胞・上皮組織>
1.光学顕微鏡使用法。
2.細胞の観察。
3.単層扁平上皮,単層円柱上皮,重層扁平上皮,多列線毛上皮,
移行上皮の観察。
(解剖)
<支持組織(結合組織)>
1.膠様組織の観察。
2.疎性結合組織の観察。
3.密生結合組織と膠原線維,弾性線維(特殊染色)の観察。
4.白色脂肪組織,褐色脂肪組織の観察。
5.硝子軟骨,弾性軟骨(一般染色と特殊染色),線維軟骨の
比較観察。
(解剖)
<支持組織(結合組織)>
6.緻密骨の横断標本,縦断標本の観察。
7.海綿骨の観察。
<筋組織>
1.骨格筋組織(横断標本・縦断標本)の観察。
2.平滑筋組織の観察。
3.心筋組織の観察。
(解剖)
<支持組織(結合組織)>
8.末梢血塗抹標本(ギムザ染色)の観察。
9.末梢血塗抹標本(一般染色)の観察。
10.骨髄の観察
<神経組織>
1.有髄神経線維の観察。
2.無髄神経線維の観察。
3.多極神経細胞と有髄神経線維(中枢)の特殊染色標本の観察。
4.偽単極神経細胞(末梢神経節)の観察。
(解剖)
【組織学各論実習】
<脈管系>
1.各種動静脈(橈骨動静脈,上腸間膜動脈,腹大動脈,
下大静脈)の横断標本の観察。
2.心臓壁(左心室壁)横断標本の観察。
<リンパ性器官>
1.脾臓(一般染色,PAS染色標本)の観察。
2.胸腺(胎児,18歳,成人)標本の観察。
3.舌扁桃の観察。
〃
萩 原 治 夫
川 井 一 廣
関 野 佳 久
木 内 克 子
浅 野 安 信
有澤謙二郎
中 倉
敬
教授
講師
助教
助教
助教
助教
助教
川 井 一 廣 講師
関 野 佳 久 助教
中 倉
敬 助教
川 井 一 廣 講師
浅 野 安 信 助教
中 倉
敬 助教
(解剖)
<消化器系−1>
1.耳下腺,顎下腺,舌下腺の比較観察。
2.舌尖矢状断標本の観察。
3.各種舌乳頭の縦断標本の観察。味蕾に注目。
4.食道の横断標本,縦断標本の観察。
5.胃体および幽門部の胃壁横断標本の比較観察。
(解剖)
<消化器系−2>
1.十二指腸,空腸,回腸の標本による小腸各部の
小腸壁比較観察。
2.十二指腸壁標本(ルゴー固定,一般染色)による,
各種腺構成細胞の識別。
3.虫垂横断標本の観察。
4.結腸横断標本の観察。小腸壁との比較。
(解剖)
<消化器系−3>
1.膵臓外分泌部の観察。
2.膵臓内分泌部の特殊染色標本の観察。
3.肝臓一般染色標本の観察。
4.ブタ肝臓切片による肝小葉,伊東細胞(肝星細胞)の観察。
5.墨汁注入ネコ肝臓切片による肝臓内血流の確認。
6.カーミン生体染色ウサギ肝臓切片によるクッパー細胞貪食能の
確認。
Ⅰ-66
№
実施日
19
・ 11.22(金)
20
21
・ 11.29(金)
22
23
・
24
12.6(金)
25
・ 12.13(金)
26
27
・ 12.17(火)
28
29
・ 12.20(金)
30
31
・
32
1.7(火)
時限
1,2
3,4
3,4
3,4
3,4
3,4
3,4
担 当 者 名
萩 原 治 夫
川 井 一 廣
関 野 佳 久
木 内 克 子
浅 野 安 信
有澤謙二郎
中 倉
敬
教授
講師
助教
助教
助教
助教
助教
行 動 目 標
(解剖)
<呼吸器系>
1.喉頭前頭断(額面断)標本の観察。発声との関係理解。
2.気管横断および縦断標本の観察。
3.肺標本における気管支,気管支枝,細気管支壁の比較観察。
4.肺胞壁構成細胞それぞれの特徴と機能との関連を理解。
〃
<泌尿器系>
1.腎葉全体の縦断標本による腎臓基本構造の理解。
2.腎皮質接線断標本における腎小体の詳細な観察。
3.腎皮質における尿細管各部および集合管の識別。
4.腎髄質接線断標本による尿細管各部,集合管,乳頭管の識別。
5.尿管横断標本の観察。
〃
<男性生殖器系>
1.精巣正中断標本による精巣基本構造の理解。
2.曲精細管内でのセルトリ細胞,各種精細胞および精子の識別。
3.精巣間質の観察。間質細胞(ライディッヒ細胞)観察。
4.精巣上体頭縦断標本で精巣輸出管,精巣上体管を比較。
5.精索横断標本で精管,精巣挙筋などの観察。
6.精管膨大部と精嚢の水平断標本の観察。
7.前立腺水平断標本の観察。
〃
<女性生殖器系>
1.卵巣の卵巣門を通る切片標本による基本構造の理解。
2.皮質において種々の卵胞,黄体,白体を観察。
3.卵管膨大部の横断標本の観察。
4.子宮体水平断標本の観察。
5.子宮壁の構成,子宮内膜の周期変化理解。
6.子宮頸縦断標本観察。子宮体との比較。
〃
<内分泌系>
1.甲状腺標本の観察。
2.副腎標本の観察。皮質,髄質の識別と皮質3層の比較観察。
3.下垂体矢状断標本の観察。腺性下垂体,神経性下垂体各部の
比較観察。
<皮膚とその付属器>
1.大腿皮膚の標本により皮膚の一般構造観察。
2.指頭の皮膚の標本により手掌型皮膚の特徴を理解。
〃
<感覚器系>(視覚器)
1.眼球前半部および後半部の前後断標本で眼球の
基本構造の理解。
2.眼球壁を構成する3層,特に網膜視部を詳細に観察。
3.眼球内容物の観察。
〃
<感覚器系>(聴覚器)
1.軟骨性外耳道の横断標本の観察。
2.胎児蝸牛の蝸牛軸を通る切片の観察。全体像の理解。
3.コルチ器(ラセン器)を中心に蝸牛神経,蝸牛神経節を観察。
<中枢神経系>
1.脊髄の種々の高さでの横断標本の比較観察。
2.大脳中心後回の縦断標本で,皮質(灰白質)の細胞構築観察。
3.小脳の標本で同上の観察。小脳活樹の理解。
Ⅰ-67
平成25年度 授業要項
第2学年
医
学
英
語
Ⅰ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
病
院
管
理
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
習
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
15
習
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
21
解
解
剖
剖
組
組
学
実
織
織
学
実
生
理
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
24
生
化
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
35
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
44
微
生
物
人
類
遺
伝
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
53
細
胞
医
科
学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
55
Ⅱ−1
医学英語Ⅰ
担当責任者
中 木 敏 夫
教 授
科目の位置づけ
医学は絶えず進歩しているため、医学生時代はいうまでもなく医師になってからも学習(生涯学習)する
ことが必要である。卒後教育は主に自己研鑽が中心となり、その際のツールとして英語読解は必須で
ある。尚、一般的英会話および英文作成については本科目では扱わない。
一般教育目標
医学の教科書や論文を読むために必要な基本語彙の意味が理解できることを最大の目標とする。医
学論文の構文は中学生程度の平易な英文であって、医学用語さえ理解できれば医学の最新の知見を
学ぶことができる。本科目では第2学年の各科目で学習する内容に相当する英単語を身につけること
を目標とする。
評価方法・評価基準
小テストを毎回、定期本試験を1回実施する。
最終評価は小テスト30%、定期本試験70%の比率で総合評価をする。
準備学習の内容
小テストの内容は、小テストが実施される日付け以前に他科目で学習した概念や用語などが
中心である。
したがって、当科目および各講義資料を使用して小テストの準備をすることを奨める。
教 科 書・参 考 書 等
参考書等:
解剖学、組織学、生理学、生化学の本学の講義シラバス。
ステッドマン医学大事典(メジカルビュー社)あるいは南山堂医学大辞典の入った電子辞書が1つある
と便利である。前者はSEIKO, 後者はCASIOの電子辞書に組み込まれている。
Physiology 5th Ed.,Costanzo LS, Lippincott, 2011.
Gross Anatomy, 6th Ed., Chung KW & Chung HM, Lippincott, 2008.
USMLE Step1 Qbook,5th Ed.,KAPLAN MEDICAL,2011.
Ⅱ−2
医学英語Ⅰ
№
1
2
3
実施日
5.30(木)
6.12(水)
6.19(水)
時限
2
2
2
担 当 者 名
中 木 敏 夫
中 木 敏 夫
教授
教授
渡 部 正 彦 准教授
行 動 目 標
(薬理)
解剖学、組織学、、生理学、生化学に関する英単語の意味を
説明できる。
主たる関連分野:神経、血液、骨格筋、上皮組織、結合組織、
軟骨、骨、糖、アミノ酸、高分子、酵素、
消化器、糖代謝
(薬理)
解剖学、組織学、、生理学、生化学に関する英単語の意味を
説明できる。
主たる関連分野:生殖器、自律神経、消化器、呼吸器、循環器、
泌尿器、脂質
(医療共通
教育センター)
解剖学、組織学、、生理学、生化学に関する英単語の意味を
説明できる。
主たる関連分野:口腔、胃、大腸、皮膚、下垂体、男性生殖器、
聴覚器、眼球、中枢神経系、興奮伝導、筋収縮、
染色体、消化吸収、脂質、ビタミン
4
7.3(水)
2
渡 部 正 彦 准教授
(医療共通
教育センター)
解剖学、組織学、、生理学、生化学に関する英単語の意味を
説明できる。
主たる関連分野:喉頭、胸腔、内分泌器官、感覚器、活動電位、
シナプス、遺伝子発現、エネルギー、代謝、消化、
血液、ゲノム
5
7.17(水)
2
渡 部 正 彦 准教授
(医療共通
教育センター)
解剖学、組織学、、生理学、生化学に関する英単語の意味を
説明できる。
主たる関連分野:中枢神経系、血液、遺伝子
6
9.11(水)
3
内 海
計
助教
(薬理)
解剖学、組織学、生化学、生理学、微生物に関する英単語の
意味を説明できる。
主たる関連分野:中枢神経系、体温、血管、鉄代謝、がん、血小板、
ホルモン、循環器疾患
7
9.18(水)
3
内 海
計
助教
(薬理)
解剖学、組織学、生化学、生理学、微生物に関する英単語の
意味を説明できる。
主たる関連分野:感覚、自律神経系、シグナル伝達、感染、免疫
8
9.25(水)
3
内 海
計
助教
(薬理)
解剖学、組織学、生化学、生理学、微生物に関する英単語の
意味を説明できる。
主たる関連分野:自律神経系、内分泌、骨代謝、グラム陽性菌、
白血球
9
10.9(水)
3
内 海
計
助教
(薬理)
解剖学、組織学、生化学、生理学、微生物に関する英単語の
意味を説明できる。
主たる関連分野:高次神経機能、臨床検査、グラム陰性菌、結核
10 10.23(水)
3
青 山 晃 治 准教授
(薬理)
解剖学、組織学、生化学、生理学、微生物に関する英単語の
意味を説明できる。
主たる関連分野:腎機能、微量元素、真菌
11 11.14(木)
2
松 村 暢 子
助教
(薬理)
解剖学、組織学、生化学、生理学、微生物に関する英単語の
意味を説明できる。
主たる関連分野:視床下部、脊髄、腎機能、呼吸、感覚、ウイルス、
寄生虫、神経疾患
12 11.27(水)
4
木 下 千 智
助教
(薬理)
解剖学、組織学、生化学、生理学、微生物に関する英単語の
意味を説明できる。
主たる関連分野:甲状腺、副腎皮質、呼吸、ウイルス、原虫、遺伝
(薬理)
解剖学、組織学、生化学、生理学、微生物に関する英単語の
意味を説明できる。
主たる関連分野:呼吸、運動、生殖、ウイルス、原虫、染色体、
細胞接着
(薬理)
解剖学、組織学、生化学、生理学、微生物に関する英単語の
意味を説明できる。
主たる関連分野:心臓、体液、血管、ウイルス、原虫、
シグナル伝達、細胞内輸送、増殖
13
12.2(月)
14 12.18(水)
2
1
青 山 晃 治 准教授
青 山 晃 治 准教授
Ⅱ−3
病院管理学
担当責任者
江 口 研 二 教 授
科目の位置づけ
市民の医療に対する認識は近年著しく変わり、診療行為に関する厳しい評価を下されることも多く
なった。社会的な責任を自覚した市民として、また、医師を目指す学生としての2つの立場(視点)を十
分に認識し、医療における課題と今後の解決方策をまとめて学び、考察することのできる唯一貴重な
機会は本科目にあると言える。
一般教育目標
基礎医学から臨床医学を学び医師を目指していくのに先立ち,多様化しつつある現代の医療の現
場を体験学習することが目的である。
医療には医師以外の数多くの職種の人達が関与している。これらの人達がどのようにかかわりあって
医療が成立しているのか,その中で医師がどのような役割を果たしているのかを体得し,チームワーク
の重要性と,医師以外の医療スタッフとのコミュニケーションの大切さとを実感すること,そしてまた,現
在の日本の医療制度を理解し,そのしくみや矛盾点を批判できるような目を養い,更には医療,医療
制度はどうあるべきかについても考えることを目標にする。
評価方法・評価基準
毎回実習終了時にレポートを提出する。出欠,遅刻,早退,実習態度,レポートを毎回評価する。
(10%×8回)これに最終日の発表会の評価(20%)を加えて総合評価する。レポートには,その日の実
習内容のみではなく実習を通じて学んだこと,実感したことなどを記載すること。
[注意事項]
病院内では,患者さんやその家族から病院勤務者の一員とみなされるので,医師になる者としての自
覚をもち,身だしなみ,態度,言葉使いには十分注意すること。身だしなみや態度が不適切と評価され
た場合,実習を受けさせないことがある。
病院内での行動は,どんな些細なことでもすべて医療の内容にかかわることなので,実習場所の指
導者の指示に従い,勝手な行動をしないこと。
準備学習の内容
H18年からH22年までの新聞(全国紙)などの報道記事から医療関係のテーマをピックアップして事
項・内容を理解しておくことを勧める。
教科書・参考書等
特になし
Ⅱ−4
解 剖 学
解
剖
教授
学
萩
原
講
座
治
夫
科目の位置づけ
解剖学では人体の構造と機能について学ぶ。
人体を対象とする医学において、解剖学はその基盤をなす重要な基礎科目であり、
ほとんど全ての教科で必要となる基礎知識を学ぶことになる。
解剖学の授業で、多くの基礎医学用語に初めて接する。
一般教育目標
医学の基礎として、人体の構造に関する基礎知識を獲得し、それを人体の機能との関連において理解
する。
本教科は、人体を構成する器官・組織を系統的に次のように分けて、それぞれの系とそれらの
相互の関係について理解する。骨格系はすでに1年生で学んでいる。
1.骨格系
2.筋系・脊髄神経
3.循環器系
4.内臓器
5.感覚器
6.中枢神経系・脳神経
人体発生学は、解剖学の1分野で、これらの系が受精卵から形成される過程について理解し、
あわせて器官の先天性異常発生の機序を考察するものである。
人体発生学は1年生で学び終えている。
評価方法・評価基準
定期試験(100点満点)を3回行う。3回の試験の平均点が60点以上のものを合格とする。
準備学習の内容
多くの基礎知識の上で成り立つ事は当然であるが、とくに1年次の医科生物学・発生学で学んだ知識
を事前に整理しておくとよい。
同時進行する組織学を常に関連づけて復習しておく。
教科書・参考書等
教科書:伊藤 隆:解剖学講義 改訂3版(南山堂)
参考書:寺田春水・藤田恒夫:骨学実習の手引き(南山堂)
ウォルフ:人体解剖学アトラス(内野ら 訳)(西村書店)
金子丑之助:日本人体解剖学上・下巻改訂19版(南山堂)
グレイ:解剖学(塩田ら 訳)(エルゼビア・ジャパン)
ムーア:臨床のための解剖学(佐藤ら 訳)(メディカル・サイエンス・インターナショナル)
フィッツジェラルド:神経解剖学(井出ら 訳)(西村書店)
ラングマン:人体発生学(安田訳)(メデカル・サイエンス・インターナショナル)
ムーア:人体発生学(医歯薬出版)
日本解剖学会編:解剖学用語 改訂13版(医学書院)
Ⅱ−5
解剖学
№
1
2
実施日
4.15(月)
4.15(月)
時限
3
4
担 当 者 名
木 内 克 子
木 内 克 子
助教
助教
行 動 目 標
(解剖)
総論
1.身体の面、相対的な位置関係を表す解剖学用語を理解できる。
2.人体の区分について述べることができる。
KW:解剖学的正位、矢状面、前額面、水平面、体幹、体肢
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(1)
1.骨格筋の構造と運動との関連について説明できる。
2.筋の付属器について述べることができる。
KW:起始、停止、筋頭、筋腹、筋尾、腱、筋膜、滑液鞘
3
4.16(火)
3
木 内 克 子
助教
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(2)
1.脊髄の構造と脊髄神経の概要について述べることができる。
2.頭頸部の運動や知覚を支配する脳神経を列挙できる。
KW:前根、後根、前枝、後枝、神経叢、運動性、知覚性、体性神経
4
4.16(火)
4
木 内 克 子
助教
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(3)
1.頭部・顔面の筋を作用によって大別することができる。
2.表情筋と咀嚼筋の支配神経について説明できる。
KW:眼輪筋、口輪筋、側頭筋、咬筋、翼突筋、顔面神経、下顎神経
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(4)
1.頸部の筋の作用と支配神経について述べることができる。
2.頸部の三角について述べることができる。
KW:胸鎖乳突筋、舌骨上筋、舌骨下筋、斜角筋、椎前筋、副神経
頸神経叢
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(5)
1.胸腹部の筋の種類と位置関係について説明できる。
2.胸腹部の筋の支配神経について述べることができる。
3.胸腹部の筋の作用と呼吸運動について説明できる。
KW:肋間筋、横隔膜、腹直筋、腹直筋鞘、側腹筋、肋間神経
横隔神経
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(6)
1.背部の筋の種類と支配神経について説明できる。
2.姿勢と体幹の運動に関わる筋群について説明できる
KW:板状筋、脊柱起立筋、後頭下筋、脊髄神経後枝
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(7)
1.上肢の運動に関わる筋を存在場所と作用によって分類できる。
2.腕神経叢の概要について述べることができる。
KW:体幹の上肢筋、上肢の筋、腕神経叢
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(8)
1.上肢帯の動き、肩関節の運動を説明できる。
2.肩関節の運動に働く筋を列挙し、作用と支配神経を説明できる。
KW:浅胸筋、浅背筋、上肢帯の筋、腋窩神経、
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(9)
1.上腕の筋と肘関節の運動を神経と関連づけて説明できる。
2.前腕や手の筋とその運動を神経と関連づけて説明できる。
3.腕神経叢の枝と皮膚知覚領域について述べることができる。
KW:上腕の筋、前腕の筋、手の筋、正中神経、尺骨神経
橈骨神経、筋皮神経
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(10)
1.下肢の筋を存在場所と作用によって分類できる。
2.腰仙骨神経叢の概要について述べることが出来る。
KW: 骨盤の筋、大腿の筋、下腿の筋、足の筋、腰神経叢
仙骨神経叢
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(11)
1.股関節の運動に働く筋を列挙し、作用と支配神経を説明できる。
2.膝関節の運動に働く筋を列挙し、作用と支配神経を説明できる。
KW:骨盤内の筋、殿部の筋、大腿の屈筋群と伸筋群、大腿神経、
閉鎖神経、坐骨神経
5
6
7
8
9
10
11
12
4.18(木)
4.18(木)
4.19(金)
4.19(金)
4.23(火)
4.23(火)
4.25(木)
4.25(木)
3
4
3
4
1
2
1
2
木 内 克 子
木 内 克 子
木 内 克 子
木 内 克 子
木 内 克 子
木 内 克 子
木 内 克 子
木 内 克 子
助教
助教
助教
助教
助教
助教
助教
助教
Ⅱ−6
解剖学
№
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
実施日
4.26(金)
4.26(金)
5.1(水)
5.1(水)
5.9(木)
5.9(木)
5.16(木)
5.16(木)
5.24(金)
5.24(金)
時限
1
2
1
2
1
2
3
4
1
2
担 当 者 名
木 内 克 子
木 内 克 子
中
中
中
中
中
中
中
中
倉
倉
倉
倉
倉
倉
倉
倉
敬
敬
敬
敬
敬
敬
敬
敬
助教
助教
助教
助教
助教
助教
助教
助教
助教
助教
行 動 目 標
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(12)
1.下腿の筋を列挙し、作用と支配神経を説明できる。
2.足の筋と指の運動について説明できる。
3.腰仙骨神経叢の枝と皮膚知覚領域について述べることができる。
KW:下腿の屈筋群と伸筋群、足底の筋、脛骨神経、腓骨神経
(解剖)
骨格筋と末梢神経系(13)
1.自律神経の分類、機能などの概念を説明できる。
2.交感・副交感神経系の中枢内局在、末梢分布の概要を
説明できる。
KW:交感神経、副交感神経、胸腰系、頭仙系、神経節、節前線維、
節後線維
(解剖)
循環器系(1)
1.循環器系の構成を血管系とリンパ系を比較して説明できる。
2.血液循環と動脈の種類について述べることができる。
3.肺循環として肺動脈と肺静脈の特徴を説明できる。
KW:体循環,肺循環,肺動脈,肺静脈,リンパ循環,心臓,リンパ節
(解剖)
循環器系(2)
1.心臓の位置と形態について心膜,血管,神経と関連づけて
説明できる。
2.心臓の内部構造の区分,弁,刺激伝導系などを説明できる。
KW:心尖,心膜,冠状動脈,三尖弁,僧帽弁,半月弁,
洞房結節,房室結節
(解剖)
循環器系(3)
1.体循環として大動脈の区分を述べることができる。
2.大動脈の分岐の仕方,および総頸動脈,外頸動脈の枝に
ついて述べることができる。
KW:上行大動脈,大動脈弓,下行大動脈,外頸動脈
(解剖)
循環器系(4)
1.総頸動脈の枝である内頸動脈の分岐の仕方と支配領域に
ついて述べることができる。
2.大動脈弓の枝である鎖骨下動脈の分岐の仕方と分布領域に
ついて述べることができる。
KW:頸動脈管,大脳動脈輪,頸部の動脈,上肢の動脈
(解剖)
循環器系(5)
1.胸大動脈とその枝について説明できる。
2.腹大動脈とその枝を列挙し,腹部の内臓との関連について
説明できる。
KW:胸部内臓の動脈,胸壁の動脈,腹腔臓器の動脈,精巣
または卵巣動脈
(解剖)
循環器系(6)
1.総腸骨動脈の枝である内腸骨動脈と骨盤内臓や骨盤壁との
関連について説明できる。
2.総腸骨動脈の枝である外腸骨動脈の分岐の仕方と支配領域に
ついて述べることができる。
KW:骨盤臓器の動脈,閉鎖動脈,殿部の動脈,下腹壁動脈,
大腿動脈の枝
(解剖)
循環器系(7)
1.静脈系の構成について説明できる。
2.上大静脈の枝について列挙できる。
3.下大静脈の根について述べることができる。
4.胎児の循環の特徴と出生後の変化について説明できる。
KW:皮静脈,伴行静脈,静脈洞,頭頸部の静脈,上肢の静脈,
胸部の静脈下肢の静脈,骨盤臓器の静脈,門脈,胎盤,
臍動脈,卵円孔,動脈管
(解剖)
循環器系(8)
1.リンパ系の構成について説明できる。
2.リンパ本幹とリンパ節について説明できる。
3.リンパ器官の構造について説明できる。
KW:リンパ本幹,リンパ節,静脈角,胸管,脾臓,胸腺
Ⅱ−7
解剖学
№
23
実施日
6.12(水)
時限
3
担 当 者 名
関 野 佳 久
助教
行 動 目 標
(解剖)
感覚器系(1)
1.感覚器の種類を列挙できる。
2.眼球の構造を理解し機能と関連付けて説明できる。
KW:眼球,角膜,ブドウ膜,網膜,網様体,虹彩,水晶体,眼房,
眼底,黄斑
24
6.12(水)
4
関 野 佳 久
助教
(解剖)
感覚器系(2)
1.眼窩の神経と血管の分布を説明できる。
2.副眼器の種類を列挙し,構造と機能の関連を説明できる。
KW:網様体神経節,視神経,眼動脈,眼筋,涙腺,涙路,眼瞼
25
6.14(金)
1
関 野 佳 久
助教
(解剖)
感覚器系(3)
1.外耳,中耳の構造を理解し説明できる。
2.外耳,中耳にある神経を説明できる。
KW:外耳,鼓膜,中耳(鼓室),耳小骨,前庭窓,耳管,乳突蜂巣
(解剖)
感覚器系(4)
1.骨迷路と膜迷路を理解できる
2.膜迷路の構造と聴覚・平衡感覚を関連づけて説明できる。
KW:内耳,骨迷路,膜迷路,外リンパ,内リンパ,
蝸牛管,卵形嚢 球形嚢,半規管,ラセン器
(解剖)
中枢神経(1)
1.神経系の概要を理解できる。
2.中枢神経の発生・発達と区分について説明できる。
KW:中枢神経系,末梢神経系,神経外胚葉,神経溝,神経管,
脳,脊髄
(解剖)
中枢神経(2)
1.髄膜の構造を理解できる。
2.脳室の構造を理解できる。
3.髄液の流れを説明できる。
4.脳の脈管を説明できる。
KW:硬膜,クモ膜,軟膜,脳室,脈絡叢,クモ膜顆粒,
Willis動脈輪,硬膜静脈洞
26
27
28
6.14(金)
6.17(月)
6.17(月)
2
1
2
関 野 佳 久
川 井 一 廣
川 井 一 廣
助教
講師
講師
29
6.19(水)
3
川 井 一 廣
講師
(解剖)
中枢神経(3)
1.脊髄の外形を説明できる。
2.脊髄の内部の構造を説明できる。
3.脊髄を通る知覚と運動の伝導路の概要を理解できる。
4.脊髄反射の経路を説明できる。
5.脊髄の脈管を説明できる。
KW:前角,後角,側角,脊髄神経節,交感神経幹,胸髄核
30
6.19(水)
4
川 井 一 廣
講師
(解剖)
中枢神経(4)
1.脳幹部の外形を説明できる。
2.脳幹部の内部の構造を説明できる。
KW:脳幹,中脳,橋,延髄,菱形窩
(解剖)
中枢神経(5)
1.脳幹部の神経核の配置の基本を理解できる。
2.脳幹部の線維連絡を説明できる。
3.脳幹網様体について説明できる。
KW:脳神経核,三叉神経核,前庭神経核,疑核,孤束核,
舌下神経核,顔面神経核,脳幹網様体
(解剖)
中枢神経(6)
1.小脳の外形と区分を説明できる。
2.小脳の内部の構造を説明できる。
3.小脳の線維連絡を説明できる。
KW:古小脳,旧小脳,新小脳,小脳核
(解剖)
中枢神経(7)
1.間脳の構造と機能を理解できる。
2.視床核と下垂体の位置・機能を説明できる。
3.視床下部と下垂体を説明できる。
KW:間脳,視床,視床核,視床下部,下垂体-視床下部連絡
31
32
33
6.21(金)
6.21(金)
6.24(月)
1
2
1
川 井 一 廣
川 井 一 廣
川 井 一 廣
講師
講師
講師
Ⅱ−8
解剖学
№
34
実施日
6.24(月)
時限
2
担 当 者 名
川 井 一 廣
講師
行 動 目 標
(解剖)
中枢神経(8)
1.終脳の概要を理解できる。
2.大脳半球の外形を説明できる。
3.大脳皮質と新皮質の機能局在について説明できる。
KW:大脳半球,前頭葉,頭頂葉,後頭葉,側頭葉,
運動野,感覚野,視覚野,言語野
35
6.26(水)
1
川 井 一 廣
講師
(解剖)
中枢神経(9)
1.辺縁系と嗅脳系について説明できる。
2.大脳基底核の構造や位置を説明できる。
KW:海馬,帯状回,乳頭体,扁桃体,本能,意識,
尾状核,レンズ核,前障
36
6.26(水)
2
川 井 一 廣
講師
(解剖)
中枢神経(10)
1.大脳髄質と線維連絡について理解できる。
2.内包について説明できる。
KW:連合線維,交連線維,投射線維,内包
(解剖)
中枢神経(11)
1.下行性伝導路について説明できる。
2.体性感覚と深部感覚の伝導路について説明できる。
KW:錐体路,脊髄視床路
(解剖)
中枢神経(12)
1.嗅覚の伝導路について説明できる。
2.視覚と対光反射の伝導路について説明できる。
3.聴覚と平衡覚の伝導路について説明できる。
KW:外側膝状体,内側膝状体,視放線,上丘,下丘
(解剖)
内臓学(1)
1.内臓を構成する実質性器官と中腔性器官の特徴を比較して
説明できる。
2.消化器の種類を順序だてて述べることができる。
3.口腔の構造と歯の種類,配列,構造について説明できる。
KW:実質,外膜,粘膜,漿膜,消化管の発生,口腔,
乳歯,永久歯,歯列弓,
(解剖)
内臓学(2)
1.口蓋の構造とその発生を説明できる。
2.舌と舌下部の構造と機能について述べることができる。
3.唾液腺の種類と導管の開口部について述べることができる。
KW:軟口蓋,硬口蓋,口蓋裂,舌,舌筋,大唾液腺,小唾液腺
(解剖)
内臓学(3)
1.咽頭の構造と扁桃について説明できる。
2.食道の構造や位置について述べることができる。
KW:,咽頭,ワルダイエル(Waldeyer)の咽頭扁桃輪,食道
(解剖)
内臓学(4)
1.腹腔の概念と後腹膜について説明できる。
2.胃の位置や胃を構成する各部位の特徴を説明できる。
3.小腸の種類を列挙し,構造,腹膜,血管支配などを比較して
説明できる。
KW:胃,十二指腸,空腸,回腸,小網,大網,小腸間膜,
腹腔動脈,上腸間膜動脈
37
38
39
40
41
42
7.5(金)
7.5(金)
9.10(火)
9.10(火)
9.17(火)
9.17(火)
1
2
1
2
3
4
川 井 一 廣
川 井 一 廣
川 井 一 廣
川 井 一 廣
川 井 一 廣
川 井 一 廣
講師
講師
講師
講師
講師
講師
43
9.19(木)
3
川 井 一 廣
講師
(解剖)
内臓学(5)
1.大腸の種類と位置,構造,腹膜との関係,血管支配などを
説明できる。
2.肛門の構造を説明できる。
3.肝臓と胆嚢の形態の特徴と血管や胆路について説明できる。
KW:盲腸,虫垂,結腸,直腸,肛門,肝臓,胆嚢,
門脈,腹膜後器官,下腸間膜動脈
44
9.19(木)
4
川 井 一 廣
講師
(解剖)
内臓学(6)
1.膵臓の位置,構造の特徴について説明できる。
KW:膵臓,膵管
Ⅱ−9
解剖学
№
45
46
47
48
49
50
実施日
9.20(金)
9.20(金)
9.24(火)
9.24(火)
9.26(木)
9.26(木)
時限
3
4
3
4
3
4
担 当 者 名
川 井 一 廣
川 井 一 廣
浅 野 安 信
浅 野 安 信
浅 野 安 信
浅 野 安 信
講師
講師
助教
助教
助教
助教
行 動 目 標
(解剖)
内臓学(7)
1.呼吸器の種類を順序だてて述べることができる。
2.外鼻,鼻腔の構造を説明できる。
3.喉頭の構造と機能を説明できる。
KW:気道,外鼻,鼻腔,副鼻腔,喉頭の軟骨,声帯
(解剖)
内臓学(8)
1.気管,気管支,肺の構造について説明できる。
2.胸膜腔について胸膜や縦隔と関連づけて説明できる。
KW:気管,気管支,肺門,肺,肺区域,漿膜,胸膜,胸腔,縦隔
(解剖)
内臓学(9)
1.泌尿器を分類し機能と関連づけて説明できる。
2.腎臓の位置や構造を説明できる。
3.尿路について説明できる。
KW:腎臓,尿管,膀胱,尿道
(解剖)
内臓学(10)
1.男性生殖器の種類と尿路との関係を説明できる。
2.精路,付属生殖腺,陰茎の構造について説明できる。
KW:精巣,精巣上体,精管,陰嚢,精索,前立腺,精嚢,陰茎
(解剖)
内臓学(11)
1.卵巣,卵管,子宮と腟の位置や構造を説明できる。
2.女性の尿道と外陰部の構造を述べることができる。
KW:卵巣,卵管,子宮,子宮広間膜,腟,女性の尿道,
大陰唇,腟前庭
(解剖)
内臓学(12)
1.会陰部の構成について述べることができる。
2.腹膜腔の臓器と腹膜との関連を説明できる。
3.内分泌器官の種類を列挙し,構造や位置について説明できる。
KW:骨盤下口,尿生殖隔膜,骨盤隔膜,会陰,腹膜,内分泌器官
Ⅱ−10
解剖学実習
解
剖
教授
学
萩
原
講
座
治
夫
科目の位置づけ
講義で学んだ解剖学の知識を実際の人体で体感し確認するとともに、講義での系統解剖学の知識を
各部位における局所解剖学として理解を深める。
一般教育目標
人体の構造について解剖学で得た系統解剖学的な知識を実際の人体に照らして認知、追認するにと
どまらず、人体の基本的構造、その個体差等について人体の機能との関連を含めて充分な考察を行
う。これによって人体を深く理解する。今までの系統解剖学的な人体の理解を基礎として、解剖学実習
において局所解剖学的な各部位の具体的な構成を理解し、またそのような見方を修得することによっ
て実際に応用の出来る知識を身につける。
評価方法・評価基準
実習終了後に感想文を提出させる。
定期試験、実地試験、実習点(実習態度、出欠席状況、課題スケッチ、実習ノート、実習感想文を評価
要素として点数化する)により総括的に評価を行う。
評価の比率は実習点が30点、実地試験が22点、定期試験が48点で、合計して60点以上を合格とす
る。
実習はすべて出席するのが原則であるが、4回までの欠席は可とする(5回以上欠席した場合は不合
格になる)。
準備学習の内容
解剖学講義を十分に復習し、系統解剖学の知識をまとめておく。
また、理解しにくい点・疑問点を確認しておく。
教科書・参考書等
Ⅰ 実習における注意事項
① 実習は第2学年の7月から開始されるので、当日には実習書、観察ノート、実習器具、
実習用の衣類などを用意する必要がある。その細目については実習開始までに連絡する。
② 遺体を提供された故人の霊に対し、敬虔、厳粛な態度で行うこと。
③ 解剖は定められた実習室内で行わなければならない。死体の一部(小片)といえども実習室の
外に持ち出すことは許されない。
④ 実習室内の立ち入りは当該学生教職員以外は許されない。但し必要と認め特に許可されたも
のはこの限りではない。
⑤ 実習に先だち、手引書、参考書について充分予習する。実習室へは必ず適当な図譜を
携行しなければならない。
⑥ その他の細部にわたることは実習第1日に注意を与える。
Ⅱ 実習教科書
寺田春水・藤田恒夫:解剖実習の手引き(南山堂)(注意:全員が用意すること)
Ⅲ 実習のための参考書
Rohen・横地:解剖学カラーアトラス(医学書院)
森 於菟他:分担解剖学全3巻(金原出版)
ネッター:解剖学アトラス(南江堂)
Ⅱ−11
解剖学実習
№
実施日
時限
担 当 者 名
萩 原 治 夫
川 井 一 廣
関 野 佳 久
木 内 克 子
浅 野 安 信
有澤謙二郎
中 倉
敬
教授
講師
助教
助教
助教
助教
助教
行 動 目 標
1
・
2
7.4(木)
3,4
3
・
4
7.8(月)
3,4
〃
脳幹の外面,大脳の折半と第三脳室
5
・
6
7.11(木)
3,4
〃
大脳皮質,嗅脳とその付近,大脳と間脳の断面
7
・
8
7.12(金)
3,4
〃
小脳,第四脳室,延髄と橋
9
・
10
7.16(火)
3,4
〃
大脳の連合線維とレンズ核,側脳室と尾状核,間脳
11
・
12
7.18(木)
3,4
〃
脳幹と小脳の横断面
●脳解剖のまとめ(脳解剖実習終了)
●口頭試問
13
・
14
8.26(月)
3,4
〃
●一般人体解剖実習
●諸注意
体表観察と皮はぎ(背臥位),広頸筋,乳房
15
・
16
8.27(火)
3,4
〃
皮神経,皮静脈、大胸筋,外腹斜筋,頸神経叢の枝
17
・
18
8.29(木)
3,4
〃
頸神経叢の枝,胸鎖乳突筋,上肢の皮はぎ,皮神経,皮静脈
19
・
20
8.30(金)
3,4
〃
体表観察と皮はぎ(腹臥位),皮神経,皮静脈,浅背筋
21
・
22
9.2(月)
3,4
〃
くびのやや深層,胸部の深層と腋窩
23
・
24
9.3(火)
3,4
〃
胸部の深層と腋窩,鎖骨下動脈、腕神経叢の剖出
25
・
26
9.5(木)
3,4
〃
腕神経叢の剖出,上腕屈側の筋と神経
鼠径部,側腹部
27
・
28
9.6(金)
3,4
〃
肩甲骨前面,後面の筋、上肢離断
腹直筋鞘
29
・
30
9.9(月)
3,4
〃
前腕屈筋,手掌の皮はぎ、手掌の浅層
胸腰筋膜と固有背筋
31
・
32
9.10(火)
3,4
〃
上腕,前腕の伸筋,手背の皮はぎ、後頭下筋
(解剖)
●脳解剖実習
●諸注意
脳の概観,脳クモ膜と脳軟膜,脳の血管,脳神経の根
Ⅱ−12
解剖学実習
№
実施日
時限
担 当 者 名
33
・
34
9.12(木)
3,4
〃
手の浅層・深層、脊髄
35
・
36
9.13(金)
3,4
〃
手の深層
上肢の筋肉と神経と脈管のまとめ
◇スケッチノート提出
37
・
38
9.27(金)
3,4
〃
胸壁、胸腔を開く,胸膜,心膜,肺
39
・
40
9.30(月)
3,4
〃
くびの根もとの深層,縦隔
横筋筋膜と腹膜、臍、腹部内臓の位置
41
・
42
10.1(火)
3,4
〃
心臓の外景、腹膜と腹膜腔
腹部内臓の血管と神経
43
・
44
10.3(木)
3,4
〃
心臓の内景、縦隔の深部、腹部内臓の血管と神経
45
・
46
10.4(金)
3,4
〃
空腸と回腸、結腸、胃,肝臓,十二指腸,膵臓,脾臓
47
・
48
10.7(月)
3,4
〃
腎臓,副腎,後胸壁
下肢の皮はぎ,皮神経,皮静脈
49
・
50
10.8(火)
3,4
〃
横隔膜,腰神経叢,大腿筋膜と大殿筋
51
・ 10.10(木)
52
3,4
〃
●実地試験(2グループに分けて行う)
53
・ 10.11(金)
54
3,4
〃
肩の関節、肘の関節、手首の関節、指の関節
55
・ 10.15(火)
56
3,4
〃
大腿前面の深層,殿部の深層,大腿後面の深層
57
・ 10.17(木)
58
3,4
〃
大腿後面の深層、膝窩と下腿後面,足底
59
・ 10.18(金)
60
3,4
〃
下腿前面と足背、足底
61
・ 10.21(月)
62
3,4
〃
下腿最深層、腰神経叢と仙骨神経叢,下肢のまとめ
63
・ 10.22(火)
64
3,4
〃
膀胱とその周辺,男の外陰部と精巣,女の外陰部
膝関節
65
・ 10.24(木)
66
3,4
〃
男女の会陰,骨盤の切半、骨盤内臓の位置、足の関節
行 動 目 標
Ⅱ−13
解剖学実習
時限
担 当 者 名
67
・ 10.25(金)
68
3,4
〃
骨盤の血管と神経、骨盤内臓、顔の浅層
◇スケッチノート提出
69
・
70
11.5(火)
3,4
〃
骨盤内臓,骨盤壁の筋と股関節
71
・
72
11.7(木)
3,4
〃
くびの深層,頭部の切り離し、顔の浅層
73
・
74
11.8(金)
3,4
〃
咽頭,甲状腺・気管,喉頭
75
・ 11.11(月)
76
3,4
〃
頭蓋の内面,あたまの切半と口腔,鼻腔と咽頭鼻部
77
・ 11.12(火)
78
3,4
〃
咀嚼筋と下顎管,顎関節と側頭下窩
79
・ 11.14(木)
80
3,4
〃
顎関節と側頭下窩、舌と口蓋,副鼻腔と翼口蓋神経節
81
・ 11.15(金)
82
3,4
〃
眼球を前から見る,眼窩の内容,眼球
◇スケッチノート提出
83
・ 11.18(月)
84
3,4
〃
舌下神経管と頸静脈孔、外耳、中耳
85
・ 11.19(火)
86
3,4
〃
内耳
翼突管と頸動脈管と耳神経節
●人体解剖のまとめ
87
・ 11.22(金)
88
3,4
〃
●納棺、実習室の清掃
№
実施日
行 動 目 標
Ⅱ−14
組 織 学
解
剖
教授
学
萩
原
講
座
治
夫
科目の位置づけ
解剖学の一分野として人体の微細な構造を学ぶ。解剖学講義とは一連のものであり、
常に両科目のつながりをまとめていきミクロからマクロまでの人体の構造を理解する。
一般教育目標
組織とは特定の機能をもち、特定の形態をとった細胞が一定の配列をもって集合したものである。それ
らの組織が人体を構成している種々の器官・器官系を構成することによって器官の特定の形態・機能
がいとなまれることになる。組織学では種々の組織の分類とその特性を知り、またそれらを構成している
細胞の特性を認識することによって、器官の形態と機能を深く理解する。
評価方法・評価基準
定期試験(総論、各論)(いずれも100点満点)を2回行う。
総論の点数×0.4+各論の点数×0.6を最終成績とする。
最終成績が60点以上を合格とする。
準備学習の内容
基礎知識となる1年次の医科生物学を復習しておく。同時進行する解剖学講義を常にまとめておく。
教科書・参考書等
教科書:ジュンケイラ:組織学(坂井・川上監訳)(丸善)
参考書:伊藤隆:組織学第19版(南山堂)
ヤング:機能を中心とした図説組織学(澤田ら 訳)(医学書院)
ガードナー,ハイアット:最新カラー組織学(石村・井上監訳)(西村書店)
藤田恒夫,藤田尚夫:標準組織学各論・総論(医学書院)
Kierszenbaum:組織細胞生物学(内山安男監訳)(南江堂)
Ⅱ−15
組織学
№
1
2
3
4
5
6
7
8
実施日
4.12(金)
4.12(金)
4.15(月)
4.15(月)
4.17(水)
4.17(水)
4.19(金)
4.19(金)
時限
3
4
1
2
1
2
1
2
担 当 者 名
有澤謙二郎
有澤謙二郎
有澤謙二郎
有澤謙二郎
有澤謙二郎
有澤謙二郎
有澤謙二郎
有澤謙二郎
助教
助教
助教
助教
助教
助教
助教
助教
行 動 目 標
(解剖)
【組織学総論】
●細胞
細胞を構成する諸要素の形態と機能について概要を述べる。
1.細胞膜(形質膜)の特性について述べる。
2.細胞の分泌と吸収の機能につき生体膜を中心に述べる。
3.細胞小器官を列挙し,その形態的特性と機能を述べる。
(解剖)
4.細胞骨格の種類とその機能について述べる。
5.核の構造と機能について述べる。
KW:生体膜,脂質二重層,エキソサイトーシス,
エンドサイトーシス,被覆小胞,小胞体,リボソーム,
粗面小胞体,滑面小胞体,ゴルジー装置,ライソソーム,
ミトコンドリア,ペルオキシソーム,色素顆粒,微小管,
アクチンフィラメント,中間径フィラメント,核膜,核質,
染色質,核小体
(解剖)
●上皮組織
1.上皮組織を細胞の形と配列の仕方で分類し,その機能と
関連づけて述べる。
2.上皮細胞表面の特殊化を機能との関連において述べる。
(解剖)
3.上皮細胞間の結合装置について述べる。
4.腺上皮を定義し,内分泌腺と外分泌腺を比較する。
5.外分泌腺を分泌部の形態,導管の形態,分泌物の放出機序,
分泌物の性状により分類する。
KW:自由表面,基底面,線毛,微絨毛,基底膜,単層(扁平,
立方,円柱)上皮,重層扁平上皮,多列上皮,移行上皮,
閉鎖結合,接着結合,ギャップ結合,デスモゾーム,分泌,
分泌部(終末部),介在部,線条部,粘液腺,漿液腺,混合腺
(解剖)
●支持組織<結合組織>
1.結合組織の構造上の特性と機能について述べる。
2.結合組織の細胞を列挙し,それぞれの形状と機能について
説明する。
3.結合組織の3種の線維について微細構造と特性を説明する。
4.結合組織の無形基質について述べる。
5.結合組織の種類を列挙し,構成成分と特徴を述べる。
KW:線維芽細胞(線維細胞),脂肪細胞,大食細胞,肥満細胞,
形質細胞,白血球,膠原線維,弾性繊維,細網線維,
プロテオグリカン,組織液,疎性結合組織,密性結合組織,
脂肪組織,膠様組織,細網組織,色素組織
(解剖)
<軟骨組織>
1.軟骨組織の構造と機能の特性を概説する。
2.軟骨組織の構成成分について説明し,細胞間質(軟骨基質)の
特性 を述べる。
3.3種の軟骨をあげ,相違点を述べ,分布する器官を列挙する。
KW:軟骨細胞,軟骨基質,軟骨小腔,軟骨膜,軟骨芽細胞,
硝子軟骨,弾性軟骨,線維軟骨
(解剖)
<骨組織>
1.骨組織の構成成分である細胞と細胞間質(骨基質)について
説明し,骨組織の特性を述べる。
2.緻密骨,海綿骨の組織像を図説し,比較する。
3.骨の改築と発生について概略を述べる。
KW:骨細胞,骨芽細胞,破骨細胞,骨層板,ハヴァース管,
フォルクマン管,骨単位,骨小腔,骨細管,骨膜,骨内膜,
骨小柱,骨髄腔,骨髄(黄色,赤色)
(解剖)
<血液>
1.血液の有形成分(血球と血小板)の観察方法を述べる。
2.血球を血色素の有無,特殊果粒の染色性などによって分類し,
それぞれの形状,大きさ,数,寿命,機能について説明する。
3.血小板の形状,大きさ,数,寿命,機能について説明する。
KW:塗抹標本,ギムザ染色,赤血球,白血球,果粒球,
無果粒球,好中球,好酸球,好塩基球,単球,
リンパ球(T,B),分葉核,単核,血栓
Ⅱ−16
組織学
№
9
10
11
12
13
14
15
実施日
4.22(月)
4.22(月)
4.25(木)
4.25(木)
5.10(金)
5.17(金)
5.20(月)
時限
1
2
3
4
2
2
1
担 当 者 名
有澤謙二郎
有澤謙二郎
有澤謙二郎
有澤謙二郎
萩 原 治 夫
萩 原 治 夫
萩 原 治 夫
助教
助教
助教
助教
教授
教授
教授
行 動 目 標
(解剖)
4.血球と血小板の生成(造血)が行なわれる組織,造血組織に
ついて説明する。
5.血球の分化のしくみについて概説する。
6.赤血球,果粒球(好中球,好酸球,好塩基球),血小板の
形成過程を図説する。
7.リンパ球,単球の形成過程について述べる。
KW:赤色骨髄,細網組織,血液幹細胞,赤芽球,骨髄芽球,
骨髄球,巨核球,リンパ芽球,単芽球
(解剖)
●筋組織
1.筋細胞(筋線維),筋組織の構造と機能の特性を概説する。
2.骨格筋線維の微細構造,超微構造を筋収縮との関連において
図説する。
3.心筋組織,平滑筋組織を骨格筋組織と対比して説明する。
KW:筋原線維,横紋,アクチンフィラメント,ミオシンフィラメント,
T細管,筋小胞体,三つ組,心筋線維,介在板,
デスモゾーム,ギャップ結合
(解剖)
●神経組織
1.神経組織の構造上の特性を機能と関連づけて概略的に
述べる。
2.神経細胞の一般的構造を述べ,突起によって分類する。
3.神経線維を鞘によって分類し,それぞれの微細構造を
図説する。
KW:中枢と末梢,神経原線維,ニッスル小体,神経突起,
樹状突起,髄鞘,絞輪,切痕,伝導,有髄神経線維,
無髄神経線維,シュワン細胞
(解剖)
4.シナプスの定義を述べ,その超微構造を機能と関連づけて
説明する。
5.中枢と末梢の支持細胞をあげ,それぞれの形態と機能について
述べる。
6.末梢神経の構造を説明する。
7.神経終末について述べる。
KW:興奮の伝達,シナプス小胞,化学伝達物質,神経膠細胞
(星状膠細胞,希突起膠細胞,小膠細胞,上衣細胞),
シュワン細胞,外套細胞,神経(内,周,上)膜,自由終末,
終末装置
(解剖)
【各論】
1.器官および器官系について,組織と関連づけて概説する。
2.中空性器官(管状器官)と実質性器官の構成を比較して
説明する。
●脈管系(血管系とリンパ管系)
1.毛細血管,動脈,静脈の微細構造を図説する。
KW:内腔(管腔),管壁,小葉,小葉間結合組織,
細−小−中−大動・静脈,内膜,中膜,外膜,内皮,
内・外弾性板,弾性型と筋型の動脈
2.心臓壁を構成する3層について説明する。
KW:心内膜,心筋層,心外膜,刺激伝導系
(解剖)
●リンパ性器官
1.リンパ性組織の機能と構成要素について概説する。
2.リンパ性器官を列挙し,所在を述べる。
3.リンパ節の一般的構造を機能との関連において説明する。
4.脾臓の組織像を機能と関連づけて述べる。
5.胸腺の構造と機能,加齢による変化について説明する。
KW:免疫,細網組織,リンパ小節,形質細胞,抗体産生,
リンパ洞,リンパ髄,白脾髄,赤脾髄,脾洞,脾索,
Bリンパ球,Tリンパ球,ハッサル小体
(解剖)
●消化器系
1.消化器を列挙し,消化吸収との関連において構造上の特性を
述べる。
2.消化管の一般的構造について図説する。
3.口腔粘膜の特徴を述べ,口唇,舌の微細構造を概説する。
4.3つの大唾液腺について比較して述べる。
5.食道の一般的構造と部位による違いについて説明する。
6.胃の一般的構造について述べる。
KW:消化管,消化腺,粘膜,筋層,外膜(漿膜),舌乳頭,味蕾,
噴門,幽門,胃底,胃体,幽門部,胃小窩
Ⅱ−17
組織学
№
16
17
18
19
20
21
22
23
24
実施日
5.20(月)
5.23(木)
5.23(木)
5.27(月)
5.27(月)
5.30(木)
5.30(木)
6.3(月)
6.3(月)
時限
2
3
4
1
2
3
4
1
2
担 当 者 名
萩 原 治 夫
萩 原 治 夫
萩 原 治 夫
萩 原 治 夫
萩 原 治 夫
萩 原 治 夫
萩 原 治 夫
萩 原 治 夫
萩 原 治 夫
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
行 動 目 標
(解剖)
7.胃底腺(固有胃腺)の微細構造を図説する。
8.小腸の一般的構造について述べる。
9.十二指腸,空腸,回腸の微細構造を比較して説明する。
KW:副細胞,主細胞,壁細胞,輪状ヒダ,腸絨毛,杯細胞,
吸収上皮細胞,陰窩(腸腺),パネート細胞,
基底果粒細胞,十二指腸腺,パイエル板
(解剖)
10.大腸の微細構造と機能を小腸と比較して説明する。
11.虫垂,結腸,直腸,肛門管の構造上の特徴を述べる。
12.肝臓の一般的構造を概略的に説明する。
13.肝小葉の微細構造を図説し,血流,胆汁産生と流れについて
言及する。
KW:結腸ヒモ,半月ヒダ,肝小葉,小葉間結合組織(グリソン鞘),
肝三つ組,肝細胞索,洞様毛細血管(類洞),中心静脈,
クッパー細胞,ディッセ腔,毛細胆管,伊東細胞(肝星細胞)
(解剖)
14.肝細胞,クッパー細胞,伊東細胞の機能を概説する。
15.膵臓の一般的構造を述べ,膵外分泌部の微細構造について
説明する。
16.膵内分泌部の微細構造を図説し,構成細胞の同定法,分布,
機能について述べる。
KW:腺房細胞,腺房中心細胞,小葉内導管,A・B・D細胞,
グルカゴン,インスリン,ソマトスタチン
(解剖)
●呼吸器系
1.呼吸器を列挙し,気道の構造上の特性について述べる。
2.鼻腔呼吸部の粘膜の特性について述べる。
3.喉頭の構造の概略を述べ,発声器の微細構造を図説する。
4.気管の構造について説明する。
KW:多列線毛上皮,喉頭蓋,室ヒダ,声帯ヒダ,声帯靱帯,
声帯筋,気管軟骨,気管筋,気管腺
(解剖)
5.肺の葉,小葉,気管支,肺動脈について概説する。
6.気道の一部である気管支の分岐とそれに伴う管壁の
違いについて述べる。
7.呼吸部(ガス交換の場)である肺胞系について概説する。
8.肺胞壁の微細構造を図説し,構成細胞それぞれの機能に
ついて述べる。
KW:細気管支,終末細気管支,呼吸細気管支,肺胞管,
肺胞嚢,肺胞上皮細胞,肺胞大食細胞,表面活性物質
(解剖)
●泌尿器系
1.泌尿器を列挙し,尿を産生する器官と尿路について概説する。
2.腎臓の基本構造について図説する。
3.腎小体の構造を,その構成要素の役割と関連づけて説明する。
4.尿細管各部の構造を機能(再吸収)と関連づけて説明する。
KW:腎皮質,腎髄質,髄放線,輸入・輸出細動脈,糸球体,
メサンギウム細胞,ボウマン嚢,足細胞,近位尿細管,
ヘンレのループ,遠位尿細管,集合管
(解剖)
5.集合管,乳頭管,腎杯,腎盤について述べる。
6.尿管の構造を概説する。
7.膀胱の構造上の特性を機能との関連において述べる。
8.尿道の構造上の特性について述べる。
KW:粘膜,筋層,外膜,移行上皮,尿道腺
(解剖)
●男性生殖器系
1.男性生殖器全体を概略的に図説する。
2.精巣の基本構造を述べる。
3.曲精細管における精子発生について説明する。
4.精巣の間質細胞(ライディッヒ細胞)について述べる。
KW:白膜,精巣縦隔,精巣中隔,精上皮,セルトリ細胞,
精祖細胞,精母細胞,精子細胞,精子,先体,
精巣間質,テストステロン
(解剖)
5.精巣上体,精索について概説する。
6.付属性腺(精嚢,前立腺,尿道球腺)の構造と分泌物について
述べる。
7.陰茎の構造について述べる。
KW:不動毛,前立腺石,海綿体
Ⅱ−18
組織学
№
実施日
時限
担 当 者 名
行 動 目 標
25
6.7(金)
1
萩 原 治 夫
教授
(解剖)
26
6.7(金)
2
萩 原 治 夫
教授
(解剖)
27
6.13(木)
3
萩 原 治 夫
教授
(解剖)
28
6.13(木)
4
萩 原 治 夫
教授
(解剖)
29
6.28(金)
1
萩 原 治 夫
教授
(解剖)
30
6.28(金)
2
萩 原 治 夫
教授
(解剖)
31
7.1(月)
1
萩 原 治 夫
教授
(解剖)
●女性生殖器系
1.女性生殖器全体を概略的に図説する。
2.卵巣の基本構造を述べる。
KW:被膜(白膜),皮質,髄質,卵胞
3.卵胞の発育課程を経時的に図説する。
4.排卵と受精について概説する。
5.排卵後の卵胞壁の変化(黄体,白体)について述べる。
6.卵管の構造と卵の輸送について述べる。
KW:原始卵胞,一次卵胞,二次卵胞,成熟卵胞(グラーフ卵胞),
卵母細胞,卵胞上皮,エストロゲン,プロゲステロン,
FSH,LH,卵胞期,黄体期
7.子宮体壁を構成する3層について述べ,子宮内膜の
周期性変化を説明する。
8.子宮頸の構造を子宮体と比較して述べる。
KW:子宮内膜,子宮腺,ラセン動脈,機能層,基底層,
子宮筋層,子宮外膜,月経周期,増殖期,分泌期,
月経期,子宮頚腺
●内分泌系
1.内分泌腺を列挙し2つの細胞系の微細構造を図説する。
2.下垂体の発生学的に異る2つの部分−腺性下垂体と
神経性下垂体−の微細構造上の違いと分泌ホルモン
について説明する。
3.下垂体の内分泌腺としての特殊性について述べる。
4.甲状腺の構造上の特徴をサイロキシン合成過程と
関連づけて説明する。
5.副腎の皮質3層と髄質を構成する細胞の形態と
分泌ホルモンについて述べる。
KW:ホルモン,ペプチド・アミン系,ステロイド系,神経分泌,
ヘリング小体,濾胞,球状帯,束状帯,網状帯,
クロム親和細胞
●皮膚と付属器
1.皮膚の基本構造である3層について概説する。
2.一般体部の皮膚を図説する。
3.皮膚腺(脂腺,汗腺,乳腺)について概説する。
4.皮膚の知覚装置を挙げ,分布する部位を示す。
KW:表皮,真皮,皮下組織,角化,ケラチノサイト,メラノサイト,
エックリン汗腺,アポクリン汗腺,マイスナーの触覚小体,
ファーター・パチニの層板小体
●感覚器系(視覚器)
1.感覚器を列挙し,大要を述べる。
2.眼球壁を構成する3層(線維膜,血管膜,内膜)の構造と機能を
説明する。
3.眼球の内容物(水晶体,硝子体,眼房水)について述べる。
KW:角膜,強膜,脈絡膜,虹彩,瞳孔,毛様体,網膜,黄斑,
中心窩,視神経乳頭
●感覚器系(平衡聴覚器)
1.外耳と中耳の構造を概説する。
2.内耳の概略を述べ,骨迷路,膜迷路について説明する。
3.前庭(骨迷路)と卵形嚢・球形嚢(膜迷路)の構造と
機能について述べる。
4.骨半規管(骨迷路)と半規管(膜迷路)の構造と
機能について述べる。
5.蝸牛と蝸牛管の構造を図説し,蝸牛管の下壁にある
ラセン器(コルチ器)の微細構造を機能と関連づけて説明する。
KW:外耳道,鼓膜,鼓室,耳小骨,平衡斑,有毛細胞,平衡砂,
平衡砂膜,鼓室階,前庭階,血管条,内・外有毛細胞,蓋膜
●中枢神経系
1.中枢神経系全般について概説し,構造上の特性(灰白質,
白質など)について説明する。
2.脊髄の横断面にみられる基本的構造を図説し,頚髄,胸髄,
腰髄の特徴について説明する。
3.脳幹(延髄,橋,中脳)の細胞構築と線維構築について
概略的に述べる。
4.小脳皮質の細胞構築(3層)と線維構築を図説する。
KW:前正中裂,後正中溝,前角,側角,後角,中間質,中心管,
胸髄核,網様体,赤核,黒質,青斑,分子層,
プルキンエ細胞層,果粒層,髄体,小脳核,小脳活樹
Ⅱ−19
組織学
№
32
実施日
7.1(月)
時限
2
担 当 者 名
萩 原 治 夫
教授
行 動 目 標
(解剖)
5.大脳皮質の新皮質について,細胞構築(6層)と線維構築を
図説する。
6.髄膜(硬膜,クモ膜,軟膜)について説明する。
7.脈絡叢を構成する脈絡組織の,構造上の特性と機能について
述べる。
8.中枢神経系の血管の走行と,血管壁の構造上の特性について
説明する。
9.末梢神経節の構造について述べる。
KW:大脳回,等皮質,不等皮質,上衣,脳脊髄液,神経節細胞,
外套細胞,脳血液関門
Ⅱ−20
組織学実習
解
剖
教授
学
萩
科目の位置づけ
組織学の講義で学んだ知識を、顕微鏡を用いて実感として理解し、まとめる。
病的な状態の顕微鏡像を解釈する上での基本となる正常な画像を理解する。
一般教育目標
光学顕微鏡による観察により、人体を構成する細胞、組織、器官の形態を理解する。
ただ単に構造の同定にとどまらず、形態と機能の関連を考察する。
このことによって病理学および臨床医学理解への基礎知識と考え方を身につける。
評価方法・評価基準
出席が4/5未満のものは定期試験の受験を認めない。
評価は定期試験と実習点(スケッチ、実習態度、出欠席状況など)で総括的に行う。
定期試験が79点満点、実習点が21点満点で計算し、合計で60点以上を合格とする。
定期試験は撮影した組織画像写真をもちいて行う(画像試験)。
準備学習の内容
先行する組織学講義を十分に復習し、疑問点をまとめておく。
教科書・参考書等
実習における注意事項は実習第1日に知らせる。
スケッチ用紙は、担当教員が配布する。
参考書:1.組織学講義の教科書
2.Sobotta/Hammersen:実習人体組織学図譜(岡本道雄ら 訳)(医学書院)
3.ガートナー/ハイアット:組織学カラーアトラス(松村譲兒ら 訳)
(メディカル・サイエンス・インターナショナル)
4.溝口史郎:図説組織学(金原出版)
5.Mariano SH DI Flore:人体組織図譜(藤田恒夫ら 訳)(南江堂)
スケッチ用として各自準備するもの
色鉛筆(赤・青を含む数色程度)
Ⅱ−21
原
講
座
治
夫
組織学実習
№
1
・
2
3
・
4
5
・
6
7
・
8
実施日
4.26(金)
5.1(水)
5.2(木)
5.7(火)
時限
3,4
3,4
3,4
3,4
担 当 者 名
萩 原 治 夫
川 井 一 廣
関 野 佳 久
木 内 克 子
浅 野 安 信
有澤謙二郎
中 倉
敬
教授
講師
助教
助教
助教
助教
助教
行 動 目 標
(解剖)
特に指定しない限り,固定染色(一般染色)標本を顕微鏡下で
観察,組織像を描写し,構造を機能との関連において説明出来る
ことが行動目標。(以下では省略)
【組織学総論実習】
<光学顕微鏡・細胞・上皮組織>
1.光学顕微鏡使用法。
2.細胞の観察。
3.単層扁平上皮,単層円柱上皮,重層扁平上皮,多列線毛上皮,
移行上皮の観察。
〃
<支持組織(結合組織)>
1.膠様組織の観察。
2.疎性結合組織の観察。
3.密生結合組織と膠原線維,弾性線維(特殊染色)の観察。
4.白色脂肪組織,褐色脂肪組織の観察。
5.硝子軟骨,弾性軟骨(一般染色と特殊染色),線維軟骨の
比較観察。
〃
<支持組織(結合組織)>
6.緻密骨の横断標本,縦断標本の観察。
7.海綿骨の観察。
<筋組織>
1.骨格筋組織(横断標本・縦断標本)の観察。
2.平滑筋組織の観察。
3.心筋組織の観察。
〃
<支持組織(結合組織)>
8.末梢血塗抹標本(ギムザ染色)の観察。
9.末梢血塗抹標本(一般染色)の観察。
10.骨髄の観察
<神経組織>
1.有髄神経線維の観察。
2.無髄神経線維の観察。
3.多極神経細胞と有髄神経線維(中枢)の特殊染色標本の観察。
4.偽単極神経細胞(末梢神経節)の観察。
9
・
10
5.10(金)
3,4
〃
【組織学各論実習】
<脈管系>
1.各種動静脈(橈骨動静脈,上腸間膜動脈,腹大動脈,
下大静脈)の横断標本の観察。
2.心臓壁(左心室壁)横断標本の観察。
11
・
12
5.17(金)
3,4
〃
<リンパ性器官>
1.脾臓(一般染色,PAS染色標本)の観察。
2.胸腺(胎児,18歳,成人)標本の観察。
3.舌扁桃の観察。
〃
<消化器系−1>
1.耳下腺,顎下腺,舌下腺の比較観察。
2.舌尖矢状断標本の観察。
3.各種舌乳頭の縦断標本の観察。味蕾に注目。
4.食道の横断標本,縦断標本の観察。
5.胃体および幽門部の胃壁横断標本の比較観察。
〃
<消化器系−2>
1.十二指腸,空腸,回腸の標本による小腸各部の
小腸壁比較観察。
2.十二指腸壁標本(ルゴー固定,一般染色)による,
各種腺構成細胞の識別。
3.虫垂横断標本の観察。
4.結腸横断標本の観察。小腸壁との比較。
5.膵臓外分泌部の観察。
6.膵臓内分泌部の特殊染色標本の観察。
13
・
14
15
・
16
5.20(月)
5.24(金)
3,4
3,4
Ⅱ−22
組織学実習
№
17
・
18
19
・
20
21
・
22
23
・
24
25
・
26
27
・
28
29
・
30
実施日
5.27(月)
5.31(金)
6.3(月)
6.7(金)
6.14(金)
6.28(金)
7.1(月)
時限
3,4
3,4
3,4
3,4
3,4
3,4
3,4
担 当 者 名
行 動 目 標
〃
<消化器系−3>
1.肝臓一般染色標本の観察。
2.ブタ肝臓切片による肝小葉,伊東細胞(肝星細胞)の観察。
3.墨汁注入ネコ肝臓切片による肝臓内血流の確認。
4.カーミン生体染色ウサギ肝臓切片によるクッパー細胞貪食能の
確認。
<呼吸器系>
1.喉頭前頭断(額面断)標本の観察。発声との関係理解。
2.気管横断および縦断標本の観察。
3.肺標本における気管支,気管支枝,細気管支壁の比較観察。
4.肺胞壁構成細胞それぞれの特徴と機能との関連を理解。
〃
<泌尿器系>
1.腎葉全体の縦断標本による腎臓基本構造の理解。
2.腎皮質接線断標本における腎小体の詳細な観察。
3.腎皮質における尿細管各部および集合管の識別。
4.腎髄質接線断標本による尿細管各部,集合管,乳頭管の識別。
5.尿管横断標本の観察。
〃
<男性生殖器系>
1.精巣正中断標本による精巣基本構造の理解。
2.曲精細管内でのセルトリ細胞,各種精細胞および精子の識別。
3.精巣間質の観察。間質細胞(ライディッヒ細胞)観察。
4.精巣上体頭縦断標本で精巣輸出管,精巣上体管を比較。
5.精索横断標本で精管,精巣挙筋などの観察。
6.精管膨大部と精嚢の水平断標本の観察。
7.前立腺水平断標本の観察。
〃
<女性生殖器系>
1.卵巣の卵巣門を通る切片標本による基本構造の理解。
2.皮質において種々の卵胞,黄体,白体を観察。
3.卵管膨大部の横断標本の観察。
4.子宮体水平断標本の観察。
5.子宮壁の構成,子宮内膜の周期変化理解。
6.子宮頸縦断標本観察。子宮体との比較。
〃
<内分泌系>
1.甲状腺標本の観察。
2.副腎標本の観察。皮質,髄質の識別と皮質3層の比較観察。
3.下垂体矢状断標本の観察。腺性下垂体,神経性下垂体各部の
比較観察。
<皮膚とその付属器>
1.大腿皮膚の標本により皮膚の一般構造観察。
2.指頭の皮膚の標本により手掌型皮膚の特徴を理解。
〃
<感覚器系>(視覚器)
1.眼球前半部および後半部の前後断標本で眼球の
基本構造の理解。
2.眼球壁を構成する3層,特に網膜視部を詳細に観察。
3.眼球内容物の観察。
〃
<感覚器系>(聴覚器)
1.軟骨性外耳道の横断標本の観察。
2.胎児蝸牛の蝸牛軸を通る切片の観察。全体像の理解。
3.コルチ器(ラセン器)を中心に蝸牛神経,蝸牛神経節を観察。
<中枢神経系>
1.脊髄の種々の高さでの横断標本の比較観察。
2.大脳中心後回の縦断標本で,皮質(灰白質)の細胞構築観察。
3.小脳の標本で同上の観察。小脳活樹の理解。
Ⅱ−23
生 理 学
生
理
主任教授
学
桜
井
講
座
正
樹
科目の位置づけ
生理学は人体の正常な機能に関する知識の体系で,すべての臨床医学の基礎である。人体の正常
な機能の理解なしに、その異常である緒疾患や病態生理の理解は不可能である。記憶すべきことは
しっかりと記憶しなければならいが、生理学は記憶以前の「理解」が重要であり、またそれは必ずしも容
易とは限らない。試験前の一夜漬け的学習では行き詰まることが多いので、普段の講義ごとに理解を
確実にすることが重要である。
一般教育目標
臨床医学学習の際,その基礎となる知識,問題解決能力,創造性を身につけるために,人体の正常な
機能とそのしくみを理解し,知識の応用に役立つ一般的原理を把握する。
途中,数回の小テストを講義中に行い,その成績を中間試験の成績に加味する。
講義範囲
1.一般生理:細胞膜の透過性,輸送および興奮現象,シナプス伝達,筋収縮
2.神経系:運動系,感覚系,自律神経系,高次機能
3.呼吸系:呼吸系の機能
4.循環系:心臓,循環,血液
5.体液調節系:腎機能,体液調節
6.消化吸収系:消化と吸収,エネルギー代謝と体温調節
7.内分泌系:内分泌,生殖
評価方法・評価基準
基礎知識の理解度を確認するため,適当な授業間隔で中間試験及び定期本試験(期末試験)を行
う。各々の中間試験の点数は定期本試験の点数と均等割りして等しく評価する。
準備学習の内容
臓器組織生理学の理解には、形態(解剖組織)学の知識が必須である。カリキュラムもこのことを考慮
して組まれている。一方、上述のように、生理学は記憶に先立ち理解が重要であり、それは一般生理の
講義をうけると直ちにわかると思う。例えば、流れ(電流、血流、気流 etc.)、圧(電圧、血圧、気圧
etc.)、抵抗(膜抵抗、血管抵抗、気道抵抗etc.)とその関連などの物理的理解が各分野で要求される
が、物理をあまり勉強してこなかった人も臆することはない。講義を真剣に聴いてそのつど理解を確実
にしておけば十分である(もとよりある程度の努力は要求される)。まじめに勉強している、物理など殆ど
勉強したことのない文系大学出身者が毎年のようにこの分野の試験で最高レベルの得点をとっている
のがなによりの証拠である。
教科書・参考書等
参考書:(A)通読可能なもの
杉晴夫編:人体機能生理学(南江堂) 改訂第5版
小幡・外山他著:新生理学 第4版(文光堂)
(B)記述がやや詳細で疑問点等を調べるのみ向いているもの
本郷利憲他監修:標準生理学 第7版(医学書院)
Ganong著,岡田泰伸他訳:ギャノング 生理学 原書22版(丸善)
Bear他編:Neuroscience 3rd ed.(Lippincott Williams & Wilkins)
伊藤正男監修:脳神経科学(三輪書店)
Ⅱ−24
生理学
№
1
2
3
・
4
実施日
5.23(木)
5.23(木)
6.6(木)
時限
1
2
担 当 者 名
桜 井 正 樹
桜 井 正 樹
1,2 桜 井 正 樹
教授
教授
教授
行 動 目 標
(生理)
●生理学入門
1.医学における生理学の位置づけと学ぶ意義について説明
できる。
●膜電位と能動輸送
1.細胞内外のイオン濃度差とその発生機構につき説明できる。
2.平衡電位について説明できる。
KW:受動過程と能動過程,能動輸送,静止電位,平衡電位,
Nernstの式
(生理)
●興奮伝導・伝達の概観
1.ニューロンとシナプスの構造と機能の概要につき説明できる。
KW:伝導(conduction),活動電位(action potential),
刺激と反応,潜時,伝導速度,伝達(transmission),
神経伝達物質,ニューロン,軸索,樹状突起,軸索輸送,
シナプス,興奮性シナプス後電位(EPSP),抑制性シナプス
後電位(IPSP)
(生理)
●活動電位の発生と伝播
1.電位依存性チャネルの活性化と不活性化について説明
できる。
2.1の知識に基づき活動電位の発生機構,閾値,不応期などの
機序を説明できる。
3.興奮の伝搬機構,跳躍伝導につき説明できる。
KW:電位依存性チャネル,Naチャネル,Kチャネル,活性化,
不活性化,閾値,自己再生的過程,有髄線維と跳躍伝導
●膜輸送
1.生体における物質輸送および膜電位発生について,細胞膜の
構造をもとに説明できる。
2.細胞膜の受動輸送,能動輸送,輸送体について説明できる。
KW:物質輸送,電気化学ポテンシャル,受動輸送,
一次性および二次性能動輸送,輸送体,共輸送,
Na-K ATPase,サイトーシス
・演習(静止電位・活動電位)
5
6.10(月)
1
桜 井 正 樹
教授
(生理)
6
6.10(月)
2
桜 井 正 樹
教授
(生理)
7
7.3(水)
3
桜 井 正 樹
教授
(生理)
8
7.3(水)
4
桜 井 正 樹
教授
(生理)
●シナプス伝達
1.伝達物質放出機構につき説明できる。
2.イオンチャネル型伝達物質受容体とシナプス電位の発生につき
説明できる。
3.代謝調節型伝達物質受容体とその神経機能修飾機構につき
説明できる。
KW:開口放出,シナプス小胞,Caイオン,興奮性伝達物質,
抑制性伝達物質,グルタミン酸,GABA,グリシン,
イオンチャネル共約型受容体,AMPA受容体,NMDA
受容体,GABAA受容体,代謝調節型受容体,モノアミン,
ペプチド,G蛋白共約型受容体,二次メッセンジャー,
シナプス可塑性
・小テスト(静止電位・活動電位)
9
10
7.4(木)
7.4(木)
1
2
村 部 直 之
村 部 直 之
助教
助教
(生理)
●体温(1)
1.体温の恒常性の生理的意義を説明できる。
2.体温の生理的変動を列挙し,その機序を説明できる。
KW:体温の恒常性,腋下温,口腔温,直腸温,概日リズム,
基礎体温
(生理)
●体温(2)
1.体温調節のしくみ,及び,体温異常について説明できる。
KW:体熱の産生,体熱の放散,発汗,体温調節中枢,
セットポイント説,うつ熱,発熱,低体温
Ⅱ−25
生理学
№
11
実施日
7.5(金)
時限
3
担 当 者 名
桜 井 正 樹
教授
行 動 目 標
(生理)
●神経系の統合作用・生体電気現象の研究法
1.種々のイオンチャネルによる神経細胞体発火の修飾につき
説明できる。
2.細胞外記録法によって記録される電気活動が何を表しているか
を説明できる。
KW:Caチャネル(電流)(IL, IT, IN, IP), Kチャネル(電流)
(IM,IA,IK(Ca)),陽イオンチャネル(電流)(IH),
順応、ペースメーカー電位,視床ニューロン(緊張性モード,
発振モード,律動群発モード)収束,発散,加重,
時間的加重,空間的加重,促通,閉塞,細胞外電場電位,
ユニット記録
・小テスト(シナプス伝達)
12
7.5(金)
4
桜 井 正 樹
教授
(生理)
●神経系の統合作用・生体電気現象の研究法(続)
13
7.10(水)
1
桜 井 正 樹
教授
(生理)
●神経系の統合作用・生体電気現象の研究法(続)
14
7.10(水)
2
村 部 直 之
助教
(生理)
●代謝
1.基礎代謝を理解し,これを左右する因子を列挙できる。
2.運動と代謝との関係を説明できる。
KW:基礎代謝,基礎代謝率,エネルギー代謝率,MET法
(生理)
●血液(1)
1.血液の物理化学的性質(粘度、浸透圧)につき説明できる。
2.血液成分とその働きについて説明できる。
KW: 血圧,流体,血漿,血清,赤血球,白血球,ヘマトクリット,
血漿タンパク
(生理)
●血液(2)
1.赤血球の生成過程,崩壊過程について説明できる。
2.ヘモグロビンの構造と代謝,鉄の吸収,鉄代謝について
説明できる。
KW:骨髄幹細胞,エリスロポエチン,トランスフェリン,フェリチン
(生理)
●血液(3)
1.ヘモグロビンの酸素運搬能について説明できる。
2.赤血球およびヘモグロビンの多様性と異常について説明
できる。
KW: 酸素解離曲線、アロステリック効果、胎児ヘモグロビン、貧血
(生理)
●筋収縮
1.骨格筋、心筋、平滑筋の収縮及びその調節機構を説明できる。
KW:筋フィラメント,アクチン、ミオシン、筋小胞体,横行小管系,
調節蛋白質,Ca2+イオンと収縮,骨格筋,心筋,
平滑筋の収縮特性,興奮収縮連関,リン酸化,
Rho キナーゼ,シグナル伝達
(生理)
●血液(4)
1.血液の凝固・線溶過程および関与する因子について
説明できる。
2.血液型決定に関与する因子につき説明できる。またそれらの
因子と輸血との関連につき説明できる。
KW: 血小板、フィブリン、凝固系、線溶系、抗凝固物質、
ABO式、Rh式
15
16
17
18
・
19
20
7.11(木)
7.12(金)
7.12(金)
7.16(火)
7.18(木)
2
1
2
吉
吉
吉
岡
岡
岡
昇
昇
昇
1,2 小 林 孝 和
2
吉
岡
昇
助教
助教
助教
講師
(非)
助教
Ⅱ−26
生理学
№
21
・
22
23
実施日
8.26(月)
8.30(金)
時限
担 当 者 名
1,2 桜 井 正 樹
1
桜 井 正 樹
教授
教授
行 動 目 標
(生理)
(生理)
●神経系総論(1)
1.末梢・中枢神経系の構成と区分を発生過程とともに説明
できる。
2.髄膜の構成,脳脊髄液の生成と循環につき説明できる。
3.脳血流,脳代謝の特徴につき説明できる。
4.軸索輸送とその意義について説明できる。
KW:感覚器,効果器,感覚神経,運動神経,自律神経,
Bell-Magendieの法則,前脳(終脳,間脳),中脳,
菱脳(後脳,髄脳),脳幹,硬膜,くも膜,軟膜,脳室,
くも膜下腔,脈絡膜,くも膜顆粒,自己調節,血液脳関門,
軸索輸送
●神経系総論(2)
1.大脳皮質の一般構造(細胞構築)と皮質ニューロンの集合的
活動による場の電位の成因を説明できる。
2.脳波の種類,成因,臨床的利用法,てんかん発作波の成因
につき説明できる。
3.脳高次機能の研究方法につき説明できる。
KW:錐体細胞,尖頭樹状突起,脳波(α,θ,δ,β波),
同期・脱同期,加算平均法,誘発電位,遠隔電場電位,
認知神経心理学,無麻酔サルからのunit記録,脳磁図,
機能(的)MRI,PET
・小テスト(神経機能解剖)
24
25
26
27
28
8.30(金)
9.2(月)
9.2(月)
9.4(水)
9.4(水)
2
1
2
3
4
桜 井 正 樹
桜 井 正 樹
桜 井 正 樹
大 野 孝 恵
大 野 孝 恵
教授
教授
教授
助教
助教
(生理)
●感覚(1)総論
1.感覚の分類を列挙し,感覚の一般的特性につき述べることが
できる。
2.感覚受容器での符号化の機構を説明できる。
KW:外受容,内受容,固有受容,感覚の種類と適刺激,
Weber-Fechnerの法則,受容器電位,感覚情報のコード化,
順応,対比(境界の強調),受容野,再現(representation)
(生理)
●感覚(2)視覚(1)
1.光学系としての眼球の構造を概観し,遠近調節の機構を説明
できる。
2.錐体と杆体の機能的差違について説明できる。
KW:屈折と屈折異常,瞳孔反射(対光反射,調節反射),網膜,
中心窩,毛様体,盲点,杆体,錐体, 調節
(生理)
●感覚(3)視覚(2)
1.視細胞での光変換反応,明暗視,色覚,受容野を説明できる。
KW:ロドプシン,cGMP,トランスデューシン,明暗順応,
双極細胞,網膜神経節細胞,同心円状受容野構成
(生理)
●自律神経系(1)特徴と構成
1.自律神経支配の特徴を体性神経系と比較して記述できる。
2.交感神経系と副交感神経系の解剖学的構成と神経支配の
特徴を説明できる。
KW:二重支配,拮抗支配,相反支配,トーヌス,
交感・副交換神経節,節前・節後線維,副腎髄質,
除神経過敏,腸壁内神経系
(生理)
●自律神経系(2)シナプス伝達
1.自律神経節のシナプス伝達につき説明できる。
2.交感・副交感神経−効果器間伝達につき説明できる。
KW:コリン作動性,アドレナリン作動性,ニコチン受容体,
G蛋白共約型受容体
Ⅱ−27
生理学
№
29
30
31
32
33
34
35
36
実施日
9.6(金)
9.6(金)
9.9(月)
9.9(月)
9.12(木)
9.12(木)
10.4(金)
10.4(金)
時限
1
2
1
2
1
2
1
2
担 当 者 名
桜 井 正 樹
大 野 孝 恵
工 藤 雅 治
工 藤 雅 治
教授
助教
教授
教授
長 井 孝 紀
講師
(非)
長 井 孝 紀
講師
(非)
大 野 孝 恵
桜 井 正 樹
助教
教授
行 動 目 標
(生理)
●感覚(4)視覚(3)
1.中枢経路を追って,階層的な視覚情報処理の機構を説明
できる。
KW:視野,網膜部位再現,視交叉,外側膝状体,一次視覚野,
層構造,コラム構造,特徴抽出,単純細胞,複雑細胞,
立体視, 色覚, 色の恒常性
(生理)
●自律神経系(3)シナプス伝達
3.同じ伝達物質が相反する作用を示す機序を説明できる。
4.受容体と細胞内伝達系の主要なものにつき詳述できる。
KW:α受容体(α1,α2),β受容体(β1、β2),
ムスカリン受容体(M1、M2、M3),Gs,Gi,Gq,
α subunit,βγsubunit,cAMP,Aキナーゼ,
phospholipase C,DAG,IP3,Cキナーゼ
自律神経機能各論(1)
1.心血管系の自律神経支配と作用につき説明できる。
2.気管支、消化器、代謝系の自律神経支配と作用につき
説明できる。
KW:洞房結節、ペースメーカー電位、If、心筋活動電位
(生理)
●感覚(5)痛覚
1.表在痛,深部痛,内臓痛の特徴を述べることができる。
2.末梢および中枢機構を説明し,痛みの治療法を概説できる。
KW:急性疼痛,慢性疼痛,速い痛み,遅い痛み,疝痛,
侵害受容,自由神経終末,発痛物質,発痛増強物質,
Aδ線維,C線維,ゲートコントロール説, 脊髄視床路,
関連痛,神経因性疼痛, 痛覚の下行性抑制,
内因性オピエイト
(生理)
●感覚(6)体性感覚
1.触・圧覚,温度覚,痛覚の特性を対比して説明できる。
2.中枢経路を記述し,体性感覚の情報処理を説明できる。
KW:感覚点,二点識別閾,機械受容器,メルケル小体,
マイスネル小体,パチニ小体,順応,受容野,皮膚分節,
後索-内側毛帯路,脊髄視床路,三叉神経主感覚核と
脊髄路核,視床の後外腹側核と後内腹側核,
体性感覚野,体部位局在
(生理)
●感覚(7)味覚
1.基本味質についての議論ができる。
2.味の識別に関する複数の脳神経を同定できる。
KW:味蕾,茸状乳頭,鼓索神経,三叉神経,延髄,
ニューロンパターン
(生理)
●感覚(8)嗅覚
1.基本臭についての議論ができる。
2.嗅覚の中枢径路を辺縁系などと関連づけて説明できる。
KW:嗅上皮,嗅細胞,嗅繊毛,嗅球,視床下部,情動
(生理)
●自律神経系(4)自律神経機能各論(2)
1.眼部の自律神経支配と作用、病態につき説明できる。
2.排尿機能と自律神経,排尿障害の薬物治療につき説明できる。
3.代表的な自律神経反射につき説明できる。
KW:散瞳,縮瞳,対光反応,近見反応,Horner 症候群,Argyll
Robertson 瞳孔,Adie瞳孔,排尿筋,蓄尿筋,
Aschner反射,Czermack反射,筋性防衛,嘔吐反射
(生理)
●生体リズム
1.概日リズムと同調について説明できる。
2.種々の生理的パラメーターの概日リズムについて説明できる。
3.生物時計の神経機構について説明できる。
KW:生物時計,時計遺伝子,概日リズム,自由継続周期,
同調(entrainment),位相反応曲線,視交叉上核,
メラトニン,松果体
Ⅱ−28
生理学
№
実施日
時限
37
10.7(月)
1
担 当 者 名
行 動 目 標
●自律神経(5)自律神経機能各論(3)
大 野 孝 恵
助教
(生理)
・小テスト(自律神経)
38
10.7(月)
2
桜 井 正 樹
教授
(生理)
●高次自律機能 自律神経中枢,飲水と体液,摂食と代謝
1.脳幹・前脳の自律神経中枢につき説明できる。
2.飲水行動調節の生理機構につき説明できる。
3.摂食行動調節の生理機構につき説明できる。
KW:孤束核,結合腕傍核,脳幹網様体,視床下部,
内側前頭前皮質,浸透圧ホメオスターシス,
バゾプレッシン,レニンーアンギオテンシン系,
心房性Na利尿ペプチド,カロリー・ホメオスターシス,
胃膨張,コレシストキニン,インスリン,レプチン,グレリン,
弓状核,同化ペプチド,異化ペプチド
39
10.11(金)
1
桑 名 俊 一
講師
(非)
(生理)
●消化・吸収(1)
1.摂取した食物が各消化器でどのような作用を受けて消化されて
いくかを,各消化液の分泌機序と生理作用とを関連させて説明
できる。
KW:口腔内消化,胃内消化,小腸内消化,管腔内消化と膜消化,
唾液,胃液,膵液,胆汁,小腸液,大腸液,腸内細菌による
生物学的消化,各消化液の生理作用,各消化液分泌の
神経性機序及び体液性機序
40
10.11(金)
2
桑 名 俊 一
講師
(非)
(生理)
●消化・吸収(2)
1.栄養素,水,電解質がどのように吸収されていくかを,
消化管のマクロ及びミクロな構造とを関連させて説明できる。
KW:小腸粘膜,受動輸送,促通拡散,能動輸送,飲作用
(生理)
●腎機能(1)
1.腎臓の機能的構造を説明できる。
2.糸球体における濾過原理を説明できる。
3.尿細管において再吸収される物質について説明できる。
KW:ネフロン,腎小体,尿細管,糸球体濾過量(GFR),
有効濾過圧,水分の再吸収,電解質の再吸収,
アルドステロン,Na-K,H交換
(生理)
●消化・吸収(3)
1.消化食物を消化器系内を移送させるための消化器系の運動
を,神経性及び体液性調節とを関連させて説明できる。
KW:嚥下運動,蠕動運動,緊張性収縮,嘔吐,分節運動,
振子運動,胃回腸反射,胃結腸反射,排便機能,消化管
運動機能障害
(生理)
●感覚(9)聴覚(1)
1.音の物理的性質と知覚の関係について説明できる。
2.中耳の伝音機構を説明できる。
3.内耳における音の受容について説明できる。
KW:音の三要素,音圧レベル(デシベル),鼓膜,耳小骨,
蝸牛,内リンパ,基底膜,コルチ器,有毛細胞,聴神経,
蝸牛マイクロフォン電位
41
42
43
10.16(水)
10.18(金)
10.18(金)
4
1
2
磯 尾 紀 子
桑 名 俊 一
工 藤 雅 治
助教
講師
(非)
教授
44
10.24(木)
1
磯 尾 紀 子
助教
(生理)
●腎機能(2)
1.尿の濃縮機構の原理を説明できる。
2.尿細管において分泌される物質について説明できる。
KW:濾過液の濃縮機構,抗利尿ホルモン(ADH),
H+とNH3の分泌
45
10.24(木)
2
磯 尾 紀 子
助教
(生理)
●腎機能(3)
1.クリアランスの概念を説明できる。
KW:クリアランス値,イヌリン,排尿反射
(生理)
●感覚(10)聴覚(2)
1.内耳における周波数分析の機構について説明できる。
2.聴覚中枢経路における情報処理について説明できる。
3.大脳皮質の聴覚機構について概説できる。
KW:進行波,上オリーブ核,下丘,内側膝状体,聴覚野,
同調曲線,周波数局在
46
10.25(金)
1
工 藤 雅 治
教授
Ⅱ−29
生理学
№
47
48
49
50
51
52
53
54
実施日
10.25(金)
11.5(火)
11.5(火)
11.6(水)
11.6(水)
11.12(火)
11.12(火)
11.18(月)
時限
2
1
2
3
4
1
2
1
担 当 者 名
工 藤 雅 治
工 藤 雅 治
工 藤 雅 治
桜 井 正 樹
桜 井 正 樹
小 林 孝 和
小 林 孝 和
桑 名 俊 一
教授
教授
教授
教授
教授
講師
(非)
講師
(非)
講師
(非)
行 動 目 標
(生理)
●感覚(11)聴覚(3)・平衡感覚
1.音源定位の機構について説明できる。
2.前庭器官における刺激の受容について説明できる。
KW:両耳間時間差,両耳間音圧差,半規管,回転加速度,
耳石器(卵形嚢,球形嚢),直線加速度,重力,前庭神経
(生理)
●心臓(1)
1.心臓血管系の概要について説明できる。
2.刺激伝導系について説明できる。
3.心筋の細胞内電位とイオン電流の関係について説明できる。
KW:心房,心室,特殊心筋,固有心筋,洞房結節,房室結節,
ヒス束,脚枝,プルキンエ線維,プラトー電位,
ペースメーカー電位
(生理)
●心臓(2)
1.心電図の波形について説明できる。
2.心電図の誘導とその意義について説明できる。
3.心電図の記録原理について説明できる。
KW:P波,QRS波,T波,ST部分,双極肢誘導,増大単極肢誘導,
胸部誘導,電気的二重層,心ベクトル,
Einthovenの三角形,誘導ベクトル
(生理)
●運動系(1)脊髄(1)
1.運動単位の定義,運動ニューロンとその支配筋の機能分化,
両者の関係につき説明できる。
2.反射とそれを仲介する回路につき説明できる。
KW:運動単位,神経支配比,運動ニューロンプール,運動単位の
動員,サイズの原理,主動筋・拮抗筋,反射弓,相動性
(phasic),緊張性(tonic)
(生理)
●運動系(1)脊髄(2)
1.伸張反射の神経機構とγ系の関与,また抑制機構につき説明
できる。
2.多シナプス反射にはどのようなものがあるか,その特徴につき
説明できる。
3.反射と運動プログラムの関係につき説明できる。
KW:伸張反射,筋紡錘,H波,γ運動ニューロン,錐内筋線維,
α-γ連関,相反性抑制,自原性抑制,反回抑制,
Renshaw細胞,除脳固縮,ゴルジ腱器官,
折り畳みナイフ現象,固縮と痙縮,多シナプス反射,
屈曲反射,運動プログラム,パターンジェネレータ,
脊髄ショック
(生理)
●内分泌(1)
1.ホルモンと内分泌の概念と種類およびホルモンの合成,分泌,
作用機序が説明できる。
2.ホルモンの分泌調節に関するフィードバック機構および
ホルモンの受容体調節機序について説明できる。
KW:ホルモン分泌形態,アミン型ホルモン,ペプチドホルモン,
ステロイドホルモン,エイコサノイド,ホルモン合成,
フィードバック調節,分泌リズム,細胞膜受容体,細胞内
受容体,G蛋白質共役型
(生理)
●内分泌(2)
1.視床下部─下垂体系の構造を理解し,視床下部ホルモンと
神経ペプチドの生理作用を説明できる。
2.下垂体前葉,中葉,後葉ホルモン名を列挙し,分泌調節機構の
概略について説明できる。
KW:腺性下垂体,神経性下垂体,GRH,ソマトスタチン,
ドーパミン,PRF,TRH,CRH,LHRH,GH,プロラクチン,
TSH,ACTH,FSH,LH,MSH,ADH,オキシトシン
(生理)
●体液[H+]の恒常性(1)
1.基本的な事項(酸と塩基,緩衝作用など)を説明できる。
2.血液[H+]の調節機構の概要を説明できる。
KW:pH,酸,塩基,緩衝作用
Ⅱ−30
生理学
№
55
56
57
58
実施日
11.18(月)
11.20(水)
11.21(木)
11.21(木)
時限
2
1
1
担 当 者 名
桑 名 俊 一
桜 井 正 樹
桜 井 正 樹
60
61
62
11.22(金)
11.25(月)
11.25(月)
11.26(火)
教授
教授
(生理)
●体液[H+]の恒常性(2)
1.血液の緩衝系と緩衝価の意味を説明できる。
2.重炭酸塩緩衝系の特徴を説明できる。
KW:酸塩基平衡,Henderson-Hasselbalchの式,
重炭酸塩緩衝系,非重炭酸塩緩衝系,pH-[HCO3-]グラフ
(生理)
●運動系(2)脳幹と下行性伝導路,姿勢調節
1.脊髄脳幹の下降路のうち,内側系と外側系の機能的差異
につき説明できる。
2.姿勢調節の意義と機構につき説明できる。
KW:外側下降路系(皮質脊髄路,赤核脊髄路),内側下降路系
(網様体脊髄路,前庭脊髄路),姿勢,支持基底面,重心,
抗重力筋,姿勢反射,立ち直り反射,緊張性迷路反射,
緊張性頸反射
(生理)
●運動系(3)運動関連皮質
1.一次運動野とその体部位局在性,可塑性,そのニューロン活動
が何をコードしているかにつき説明できる。
2.高次運動野が複数存在する意義,その機能につき考察できる。
3.ブレ-ン-マシン・インターフェースにつき説明できる。
KW:一次運動野,体部位局在,皮質マップの可塑性,
補足運動野,運動前野(背側,腹側),ミラーニューロン
(生理)
●運動系(4)基底核と小脳
1.大脳基底核の神経回路とその機能・伝達物質につき説明
できる。
2.大脳基底核障害による主要な病態を直接経路と間接経路の
機能的不均衡から考察できる。
KW:線条体(被殻,尾状核),淡蒼球,視床下核,
黒質(緻密質,網状質),脱抑制,ドパミン,直接経路,
間接経路,寡動性疾患,多動性疾患,不随意運動,
Parkinson病,Huntington(舞踏)病,ヘミバリスムス小脳
1.小脳各部位の系統発生と線維連絡,およびその機能的差異に
つき説明できる。
2.プルキンエ細胞を中心として小脳の回路網とその伝達物質
およびシナプス可塑性につき説明できる。
3.小脳障害時の症状から小脳機能を考察し,また運動学習に
おける小脳の役割につき考察できる。
KW:新・旧・古小脳,前庭・脊髄・橋小脳,橋核,下オリーブ核,
小脳核(室頂核,中位核,歯状核),プルキンエ細胞,
顆粒細胞,平行線維,登上線維,運動失調,
feedforward制御,予測制御,長期抑圧
(生理)
●心臓(3)
1.心電図の各波の成因を心臓興奮伝播と関連させて説明できる。
2.代表的な異常心電図とその成因について説明できる。
KW:平均電気軸,右軸偏位,左軸偏位,移行帯,不整脈,
心肥大,心筋障害,J点
(生理)
●心臓(4)
1.心筋の興奮収縮連関について説明できる。
2.心臓のポンプ作用について説明できる。
3.心周期について説明できる。
KW:心周期,心音,心エコー,拡張末期容積, 収縮末期容積,
一回拍出量, 駆出率, 心拍出量,長さ・張力関係,
Frank・Starling機構
(生理)
●生殖(1)
1.性分化の生理機構の概要について説明できる。
2.性ホルモンの種類,生理機能と分泌調節機構を説明できる。
KW:性染色体,精巣決定遺伝子(TDF),未分化性腺,
ミュラー管,ウォルフ管,抗ミュラー管ホルモン,5α-DHT,
アンドロゲン,テストステロン,LH,FSH,ABP,インヒビン,
エストロゲン,エストラジオール,プロゲステロン
2
桜 井 正 樹
59
講師
(非)
行 動 目 標
教授
1
1
2
1
工 藤 雅 治
工 藤 雅 治
小 林 孝 和
教授
教授
講師
(非)
Ⅱ−31
生理学
№
実施日
時限
担 当 者 名
行 動 目 標
63
11.26(火)
2
小 林 孝 和
講師
(非)
(生理)
●生殖(2)
1.精巣の内分泌機能と精子形成過程を説明できる。
2.女性の性周期と内分泌性調節について説明できる。
KW:ライデッヒ細胞,アンドロゲン,セルトリ細胞,インヒビン,
精細管,卵巣,月経周期,FSH,LH,エストロゲン,
プロゲステロン,子宮内膜,基礎体温,hCG,hCS(hPL)
64
11.28(木)
3
桜 井 正 樹
教授
(生理)
●運動系(4)(続)
65
11.28(木)
4
桜 井 正 樹
教授
(生理)
●運動系(5)眼球運動
1.眼球運動の役割・必要性を視覚機能との関係で説明できる。
2.5種類の眼球運動制御系をあげ,その特徴と制御様式を説明
できる。
KW:前庭眼反射,視機性眼球運動,
衝動性眼球運動(サッケード),滑動性眼球運動,
輻輳・開散,網膜誤差,眼振,橋網様体旁正中部(PPRF),
上丘,黒質,前頭眼野
66
12.2(月)
3
桜 井 正 樹
教授
(生理)
●運動系(5)(続)
(生理)
●体液浸透圧濃度の恒常性(1)
1.基本的な事項(溶液の濃度,水の浸透と浸透圧,浸透圧濃度
など)を理解し,説明できる。
2.体液の区分と体液量,体液の組成を説明できる。
3.体液浸透圧の調節機構の概念を説明できる。
KW:浸透,低張液,等張液,高張液,細胞外液,細胞内液
(生理)
●生殖(3)
1.妊娠のしくみと維持に必要なホルモン分泌について説明
できる。
KW:受精,着床,絨毛性エストロゲン,絨毛性プロゲステロン,
胎児-胎盤,ユニット,分娩,オキシトシン,プロラクチン,
授乳,閉経
67
68
69
12.2(月)
12.4(水)
12.4(水)
4
1
2
磯 尾 紀 子
小 林 孝 和
工 藤 雅 治
助教
講師
(非)
教授
(生理)
●心臓(5)
1.心拍出量の決定因子について説明できる。
2.心機能の調節について説明できる。
KW:圧容積ループ,前負荷,後負荷,収縮性,
心機能曲線(心拍出曲線),血管機能曲線(静脈還流曲線),
自律神経支配
・小テスト(心筋の細胞内電位とイオン電流,心電図)
70
・
71
72
12.5(木)
12.9(月)
3,4 桜 井 正 樹
3
磯 尾 紀 子
教授
助教
(生理)
●高次機能(1)学習と記憶
1.複数の記憶系とそれを担うシステムの各々の特徴につき説明
できる。
2.学習・記憶の基礎過程としてのシナプス可塑性の意義につき
説明できる。
3.シナプス可塑性の典型例としての海馬長期増強の諸特徴と
細胞分子メカニズムについて説明できる。
KW:陳述的記憶(エピソード記憶,意味記憶),健忘,
手続き記憶,長期記憶,短期記憶,
作動記憶(ワーキングメモリー),海馬,記憶の固定化,
条件反射(古典的条件付け),オペラント条件付け,
シナプス可塑性,Hebb型シナプス,海馬長期増強,
NMDA受容体とCa
(生理)
●体液浸透圧濃度の恒常性(2)
1.血漿量の調節について,水分の出入り量とADHによる
調節機構を説明できる。
2.血漿Na量の調節について,その出入り量とアルドステロン
による調節機構を説明できる。
KW:不感蒸散,水分の出納,塩分の出納,浸透圧受容器,
ADH,レニン─アンギオテンシン系,アルドステロン
Ⅱ−32
生理学
№
73
実施日
12.9(月)
時限
4
担 当 者 名
桜 井 正 樹
教授
行 動 目 標
(生理)
●高次機能(2)意識の維持機構と睡眠・覚醒
1.脳幹による意識の維持機構について説明できる。
2.NREM睡眠とREM睡眠の違いにつき説明できる。
KW:上行性網様体賦活系,モノアミン系(セロトニン,ドーパミン,
ノルアドレナリン,ヒスタミン),アセチルコリン,オレキシン,
睡眠脳波,MREM睡眠,REM(逆説)睡眠,急速眼球運動,
PGO波,抗重力筋緊張低下,夢見,視床下部前部・後部,
上部脳幹,睡眠と学習・記憶
74
12.10(火)
4
工 藤 雅 治
教授
(生理)
●循環(1)
1.血管系の機能的役割について説明できる。
2.血行力学について概説できる。
3.血圧、血流量、血管抵抗の関係について説明できる。
KW:大循環,小循環,動脈,細動脈,毛細血管,細静脈,静脈,
Darcyの法則, 連続の式,Bernoulliの定理,層流,乱流,
Poiseuilleの法則,Reynolds数,粘性,ずり応力,
Laplaceの法則, 直列回路・並列回路の血管抵抗
75
12.11(水)
1
桜 井 正 樹
教授
(生理)
高次機能(2)(続)
(生理)
●高次機能(3)情動・動機付けの神経機構
1.快・不快,動機付けの研究手段としての脳内自己刺激および
報酬系,罰系につき説明できる。
2.情動行動(怒りと攻撃,恐怖と逃走)の基礎となる脳機構につき
説明できる。
KW:Kluver-Bucy症候群,扁桃核,眼窩前頭皮質,大脳辺縁系,
帯状回,視床下部,中脳,動機付け,脳内自己刺激,
報酬系,快・不快情動,ドーパミン系,側坐核
(生理)
●呼吸(1)肺胞換気
1.呼吸器系の機能的構造を説明できる。
2.呼吸運動のメカニズムを説明できる。
KW:ガス交換,気道,肺胞,胸郭,胸膜,横隔膜,肋間筋,
胸腔内圧,肺胞内圧,サーファクタント
(生理)
●呼吸(2)肺胞換気
1.肺気量とその区分を類別できる。
2.呼吸機能検査の測定意義を説明できる。
KW:肺気量分画,スパイロメーター,一回換気量,機能的残気量,
肺胞換気量,死腔量,努力性肺活量
(生理)
●循環(2)
1.血圧の測定原理について説明できる。
2.動脈循環,静脈循環について説明できる。
3.微小循環について説明できる。
KW:最高血圧,最低血圧,脈圧,平均血圧,静水圧,
Windkesselモデル,静脈弁,筋ポンプ,呼吸ポンプ,
毛細血管
(生理)
●呼吸(3)肺におけるガス交換
1.肺胞気のガス組成,酸素摂取量,炭酸ガス排出量を具体的に
記述できる。
2.肺胞気と血液との間のガス交換の原理を説明できる。
KW:ガス分画,ガス分圧,酸素摂取量,炭酸ガス排出量,ガスの
拡散,肺循環,換気─血流比
(生理)
●呼吸(4)血液によるO2,CO2の運搬
1.ヘモグロビンのO2平衡曲線(S字状曲線)を理解し,
その生理的意義を説明できる。
2.血液によるCO2の運搬形態を記述できる。
3.血中でのCO2とO2との相互作用を説明できる。
KW:ガスの溶解量,O2平衡曲線,酸素飽和度,
O2平衡曲線のシフト,Bohr効果,重炭酸イオン,
炭酸脱水酵素,CO2平衡曲線,Haldane効果
76
77
78
79
80
81
12.11(水)
12.16(月)
12.16(月)
12.16(月)
12.17(火)
12.17(火)
2
1
2
3
1
2
桜 井 正 樹
鬼 丸
鬼 丸
洋
洋
工 藤 雅 治
鬼 丸
鬼 丸
洋
洋
教授
講師
(非)
講師
(非)
教授
講師
(非)
講師
(非)
Ⅱ−33
生理学
№
82
83
84
実施日
12.19(木)
12.19(木)
12.20(金)
時限
1
2
1
担 当 者 名
鬼 丸
鬼 丸
洋
洋
工 藤 雅 治
講師
(非)
講師
(非)
教授
行 動 目 標
(生理)
●呼吸(5)呼吸の調節
1.呼吸中枢について説明できる。
2.機械受容器と呼吸反射について説明できる。
KW:呼吸中枢,呼吸ニューロン,呼吸リズム,肺伸展受容器,
呼吸反射
(生理)
●呼吸(6)呼吸の調節
1.呼吸の化学的調節機構を説明できる。
2.呼吸の異常を引き起こす原因疾患について記述できる。
KW:化学受容器,負のフィードバック,血液ガス─呼吸調節系の
ブロックダイアグラム,低換気,過換気
(生理)
●循環(3)
1.毛細血管における物質交換、水の移動について説明できる。
2.リンパ循環について説明できる。
3.血管の収縮、弛緩の機序について説明できる。
KW:拡散,濾過,再吸収,膠質浸透圧,Starlingの仮説,
浮腫,血管収縮物質,弛緩物質,内皮由来血管弛緩物質
・小テスト(血行力学の基礎)
85
86
87
12.20(金)
1.10(金)
1.15(水)
2
2
1
工 藤 雅 治
桜 井 正 樹
教授
教授
(生理)
●呼吸(8)呼吸と酸塩基平衡の関連
1.呼吸および腎臓による代償作用を説明できる。
2.血液ガスの測定値を解釈できる(演習)。
KW:代償作用,アニオンギャップ,塩基過剰
(生理)
●高次機能(4)(続)
(生理)
●高次機能(5)言語と大脳半球の側性化,脳の性差
1.脳の性差とその発生機構につき説明できる。
2.左右両半球の機能的差異につき,特に言語機能との関係で
説明できる。
3.学んだ知見をもとに,意識,自己意識,自我が脳の働きから
説明できるかにつき問題点を考察できる。
KW:言語野,Broca領野,Wernicke領野,利き手と優位
半球,脳梁,分離脳,脳の性差,意識─無意識,
脳─精神の問題(心身問題)
1.15(水)
2
桑 名 俊 一
89
1.16(木)
1
桜 井 正 樹
教授
2
(生理)
●呼吸(7)呼吸と酸塩基平衡の関連
1.酸としてのCO2の排泄を説明できる。
2.呼吸による血液[H+]の調節機構を説明できる。
3.酸塩基平衡異常について、その原因となる四つの基本型を
説明できる。
KW:呼吸性のアシドーシスとアルカローシス,
非呼吸性(代謝性)のアシドーシスとアルカローシス
講師
(非)
88
1.16(木)
(生理)
●高次機能(4)連合野の機能
1.感覚情報が脳内で並列に分散処理されていることを理解し,
これを視覚情報を中心として具体的に説明できる。
2.脳と現行コンピュータの情報処理様式の違いにつき説明
できる。
3.前頭前野の機能につき考察できる。
KW:並列分散処理,背側経路と腹側経路,
側頭連合野(形態認知),顔認知,頭頂連合野(空間認知),
結合問題,背外側前頭前皮質,眼窩前頭皮質,
内側前頭前皮質
桑 名 俊 一
講師
(非)
90
(生理)
●循環(4)
1.循環の局所調節について説明できる。
2.循環系の神経性調節、液性調節について説明できる。
KW:筋原性反応,代償性血管拡張,反応性充血,自己調節,
交感神経,副交感神経,圧受容器反射,バソプレッシン,
カテコルアミン,レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系,
心房性ナトリウム利尿ペプチド
桜 井 正 樹
教授
Ⅱ−34
生 化 学
生
化
主任教授
学
岡
崎
講
座
具
樹
科目の位置づけ
疾患の本態を知らずして、検査手技や治療法に精通してもそれだけでは一介のテクニシャンに過ぎない。病に苦しむ人の体
内、そして細胞の中で何が起こっているのかを、君たちは医師であるからには一生問い続ける。その時の貴重なツールとし
て、細胞の中の分子間のコミニュケーションに想いを馳せ論理を構築する生化学からのアプローチを抜きにしては医学を語
ることができない。Favoriteにならなくても、必要不可欠であることが、なんとなくでも分かってくれれば2年生時の教育は成功
である。
一般教育目標
1.生物学の対象は「分子」であることを知る。
2.細胞を知るということは、「代謝=生きるためのエネルギーを得ること」と、「生体内情報の伝達機構」を分子生物学で説明
でき、その「構造」を細胞生物学の観点から語ること ができるということである。
3.生体物質の代謝の制御機構を説明できる。試験前にはかなり細かいところまで記憶してほしいが、枝葉末節とともに
根幹の部分もぜひ理解してほしい。たとえば、「インスリンの作用を100字以内で余す所なく書け」と問われれば、
5分で解答を書き上げられるようになってほしい。そうすれば臨床に進んで詳細部分を忘れたとしても、何を調べれば
問題が解決できるかが頭に残っているはずである。
4.ホメオスタシスの維持のために、内分泌・神経・免疫系において生体が備えている美しく精緻な機構を統合的に
理解する。
5.疾患の病態生理を生化学的に記述しようとするチャレンジの志を養う。
6.現在でもその本態が未解明の疾患がどれほど多いのかを体感する。そしてそれらの疾患に対してどんなアプローチが
可能なのかを、臨床を学ぶ前の邪心の(?)入っていない柔らかい頭脳で、国家試験のことなど全く無関係に医学者として
思いめぐらすことができる。
基礎医学教育課程における生化学の役割は多面的である。21世紀に入って、さまざまな疾患の病因が、生化学、
分子医学によって解明され、情報量が激増している。すべての分子を記憶することは不可能である。
コアをなす事実を把握したあとでパターン化された思考回路を身につけることが肝要である
(この文の意味がわかるようになるのもまた目標の一つである)。そして、純粋科学としての生物化学としてのみならず、
生理学や病理学と連動した複合的な学問としての医化学という面も強調したい。読み始めたら途中で止めることのできない
ような「分子」の物語を---ここでいう「分子」とはタンパク質、糖、脂質、核酸を含む概念である---睡魔を吹き飛ばすような
講義を通じて語りたい。生化学を学ぶことによって医学に精通するための早道を歩いてもらいたいが、時には立ち止まって、
深く考えることも要求したい。
評価方法・評価基準
筆記試験は中間試験および本試験の区別をつけないでコマ数に比例した比重により全体評価するが,
授業中の小テスト、あるいはレポートなども10%程度加味することがある。
ボーダーラインの場合は出席状況を参考にする。
準備学習の内容
授業を聞いたその日のうちにその内容を必ず反芻してください。自分の言葉で、理解した内容を書きなおしてください。そし
て余裕があれば、その講義と関連するであろう未だ診たことがない疾患について自分なりに調べ上げてごらんなさい。
教科書・参考書等
全体を網羅するのはシラバスであるが、教科書として以下の2冊を指定する。
1) Murrayら:イラストレイテッドハーパー生化学(丸善、2011)では古典的生化学の内容と興味ある最新の知見が医学的重要
性の
配慮のもとに編集されている。糖・脂質・アミノ酸・核酸の代謝の授業に必要である。
2) ベッカー、クレインスミス、ハーディン:
細胞の世界 The World of the Cell 村松正實、木南凌 監訳 (西村書店、2005)
細胞生物学 (cell biology) の観点から生化学の新しい知見が盛り込まれている好著である。
訳された日本語にも好感が持てる。
1) 2)ともにDNA複製・修復機構細胞内情報伝達系およびホルモンの生化学の理解に必要である。
参考書:細胞分子生物学の最新の知見をバランスよくカバーしているものとして、
大学生物学の教科書1-3巻 (講談社Blue Backs)
Albertsら:細胞の分子生物学 (ニュートンプレス)
Lodishら:分子細胞生化学 (東京化学同人)
そして、疾患との兼ね合いに力点をおいたものとして、
Epstein:ヒトの分子生物学 (丸善、日本語訳は必ずしもよくない)などがある。
ヒトの分子遺伝学(メディカル・サイエンス・インターナショナル)、免疫学コア講義(羊土社 2007年改訂)、
ゲノム医科学からゲノム医療へ(羊土社 中村祐輔著)、DNAを操る分子たち(技術評論社 武村政春著)
などもそれぞれ生理、免疫、遺伝との境界領域の知識を拡げるのに有用である。他には
「生化学辞典」(生化学会編,東京化学同人,第3版)、
「分子細胞生物学辞典」(東京化学同人)、
「細胞機能と代謝マップⅠ,Ⅱ」(日本生化学会編)など。
Googleなどの一般検索エンジンも疑問点の解決に便利である。
インターネット上の「生化学の知識」シリーズ(http://hobab.fc2web.com/sub7.htm)は好サイトであり、
上述の教科書と照らし合わせることを勧める。
Ⅱ−35
生化学
№
1
実施日
4.16(火)
時限
1
担 当 者 名
岡 崎 具 樹
教授
行 動 目 標
(生化)
細胞 1
1.細胞構成成分を分子レベルで記述できる。
医学はいまや、一つの細胞、そして分子を対象としている。
2.分子に注目して人体の組織と病気の関係を説明できる。
KW:分子生物学 (molecular biology)、
細胞生物学 (cell biology)、蛍光顕微鏡、
共焦点 (confocal) 顕微鏡、ナノテクノロジ̶、
RNA、細胞質、ミトコンドリア、リボゾーム、
ゲノミクス、プロテオミクス
2
4.16(火)
2
岡 崎 具 樹
教授
(生化)
細胞 2
1.種々の真核細胞機能が、主にどの細胞内小器官で行われて
いるのかを説明できる。
2.分泌タンパク質が形成される過程を説明できる。
3.ゴルジ体の機能を概説できる。
KW:分泌タンパク質、シグナル仮説、ERストレス、アポトーシス、
リソソーム、細胞分画法、遺伝子改変動物、オートファジー
3
4.18(木)
1
前 場 良 太
講師
(生化)
生体を構成する分子総論 1
人体の構成物質を分子レベルで説明できる。
KW:糖質、脂質、タンパク質、核酸、ビタミン、水、ミネラル
4
4.22(月)
3
諏 佐 崇 生
助教
(生化)
生体を構成する分子総論 2
1.物質の代謝、異化、同化を説明できる。
KW:代謝回転、異化経路、同化経路、ATP
(生化)
糖質の分類と構造
1.糖質の種類と構造を理解する。
2.糖質の生体内での役割を説明出来る。
KW:単糖類、二糖類、多糖類、ペントース、ヘキソース、
異性体、α-1、4グリコシド結合、α-1、6グリコシド結合、
β-1、4グリコシド結合
(生化)
アミノ酸の分類と構造
アミノ酸とその誘導体の構造と種類を説明できる。
KW:両性電解質、等電点、L型・D型、
側鎖修飾、ペプチド、必須アミノ酸、カテコールアミン
(生化)
脂質の分類とその生理機能
1.脂質の種類と構造を説明できる。
2.脂質の様々な生理機能を説明できる。
KW:脂肪酸、不飽和脂肪酸、必須脂肪酸、コレステロール
中性脂肪、グリセロリン脂質、スフィンゴ糖脂質、
エネルギー代謝、生体膜、脂質メディエーター
(生化)
生体高分子(糖・脂質)
1.人体における多糖類の役割を説明できる。
2.生体膜の基本構造を説明出来る。
KW:貯蔵多糖類,構造多糖類,グリコーゲン,
グリコサミノグリカン,プロテオグリカン,
糖タンパク質,生体膜,リン脂質,
脂質二分子膜
(生化)
生体高分子(タンパク質)
タンパク質の構造を理解し、それと機能、疾患との相関を
説明できる。
KW:タンパク質の一次構造(ペプチド結合、アミノ酸配列)、
二次構造(α-へリックス、β-シート)、
三次構造(立体、アミノ酸側鎖間の相互作用)、
四次構造(サブユニット)、
プロテオミクス、フォールデイング、シャペロン、プリオン病
(生化)
生体高分子(血漿タンパク質)
血漿タンパク質の種類と機能、疾患との関係を説明できる。
KW:アルブミン、グロブリン、輸送体、免疫抗体、リポタンパク質、
補体系、血液凝固・線溶系、逸脱酵素と酵素診断、
アイソザイム、低タンパク質血症、A/G比、ネフローゼ、
肝障害、感染、免疫不全、骨髄腫
5
6
7
8
9
10
4.22(月)
4.23(火)
4.23(火)
4.24(水)
4.24(水)
4.30(火)
4
3
4
1
2
1
久 樹 晴 美
前 場 良 太
前 場 良 太
久 樹 晴 美
前 場 良 太
前 場 良 太
助教
講師
講師
助教
講師
講師
Ⅱ−36
生化学
№
11
12
13
14
15
16
17
実施日
4.30(火)
4.30(火)
4.30(火)
5.2(木)
5.2(木)
5.7(火)
5.8(水)
時限
2
3
4
1
2
2
1
担 当 者 名
行 動 目 標
飯 塚 眞 由 准教授 (生化)
生体高分子(核酸)
核酸の名称と構造、および生体内における種々の役割を
理解できる。
KW:プリン塩基、ピリミジン塩基、ヌクレオシド、ヌクレオチド、
立体構造(二重らせん、相補鎖)
ゲノムDNA、cDNA、プラスミド
mRNA、tRNA、rRNA、siRNA、miRNA
ウィルス
安 達 三 美
(生化)
酵素 1
1.酵素の反応形式と阻害形式について示し、酵素阻害薬の
医薬品への応用例と関連づけて説明できる。
KW:アミラーゼ、Linwever-Burkプロット、
最大速度(Vmax)、ミカエリス定数(Km)、
阻害定数(Ki)、阻害形式、アスピリン、アロステリック酵素
(生化)
酵素 2
1.生体内触媒としての酵素の特徴を記述し、反応様式から
酵素を分類できる。
2.血清遊出酵素と炎症臓器とを関連づけて説明できる。
3.各種イソ酵素の臓器分布を知り、病気の診断との関連性を
理解する。
KW:酵素の6分類、血清遊出酵素、乳酸脱水素酵素、
ピルビン酸キナーゼ、アルカリホスファターゼ、
酸性ホスファターゼ、γ-GTP、AST(GOT)、ALT(GPT)
(生化)
糖質代謝 1
1.グルコースからエネルギーを得る経路、および血糖値の維持に
はたらく経路について記述し、相互の関係を説明できる。
KW:異化、同化、有酸素的、無酸素的、細胞質、ミトコンドリア、
血糖、解糖、糖新生、グリコーゲン、ATP、NADH
(生化)
糖質代謝 2
1.各臓器(脳、肝、骨格筋、脂肪組織、赤血球)
における糖質代謝の特徴を記述できる。
2.糖質代謝を制御するしくみを説明できる。
KW:律速酵素、ヘキソキナーゼ、グルコース-6-ホスファターゼ、
グリコーゲンホスホリラーゼ、インスリン、グルカゴン、
アドレナリン、コルチゾール、サイロキシン、成長ホルモン、
飢餓と摂食
(生化)
脂質代謝 1
1.中性脂肪の消化・吸収を説明できる。
2.脂肪酸の合成と分解の経路を説明できる。
KW:リパーゼ、胆汁酸、キロミクロン、アセチルCoA、β酸化、
ケトン体、アセチルCoAカルボキシラーゼ、脂肪酸合成酵素、
NADPH
(生化)
脂質代謝 2
1.グリセロリン脂質と糖脂質の合成と分解経路を説明できる。
2.リポタンパク質の名称と機能を説明できる。
KW:ホスフォリパーゼ、糖ヌクレオチド、スフィンゴ脂質、
キロミクロン、VLDL、LDL、HDL、アポタンパク質
講師
安 達 三 美
講師
田 中 直 子
講師
(非)
田 中 直 子
前 場 良 太
前 場 良 太
講師
(非)
講師
講師
18
5.8(水)
2
前 場 良 太
講師
(生化)
脂質代謝異常
1.脂質異常症の定義と分類を説明できる。
2.リピドーシス(脂質蓄積症)の種類と病因を説明できる。
KW: 高コレステロール血症、食後高脂血症、低HDL、レムナント、
小粒子LDL、リソソーム病、スフィンゴ脂質蓄積症
19
5.8(水)
3
前 場 良 太
講師
(生化)
アミノ酸代謝
アミノ酸代謝の概要を説明できる。
KW:アミノ基転移反応、ケトン体、
糖原性アミノ酸、ケト原性アミノ酸、ペルオキシソーム
(生化)
アミノ酸代謝異常1
1.アミノ酸代謝の概要(復習)を説明できる。
2.尿素回路の概要を説明できる。
KW:アンモニア、尿素、カルバモイルリン酸、非必須アミノ酸、
クエン酸回路、糖質代謝中間体
20
5.9(木)
3
前 場 良 太
講師
Ⅱ−37
生化学
№
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
実施日
5.9(木)
5.16(木)
5.16(木)
5.22(水)
5.22(水)
5.22(水)
5.29(水)
5.29(水)
6.5(水)
6.5(水)
時限
4
1
2
1
2
3
3
4
2
3
担 当 者 名
前 場 良 太
田 中 直 子
田 中 直 子
久 樹 晴 美
久 樹 晴 美
前 場 良 太
久 樹 晴 美
久 樹 晴 美
久 樹 晴 美
久 樹 晴 美
講師
講師
(非)
講師
(非)
助教
助教
講師
助教
助教
助教
助教
行 動 目 標
(生化)
アミノ酸代謝異常2
アミノ酸代謝異常症の概要を説明できる。
KW:高アンモニア血症、フェニルケトン尿症、
メープルシロップ尿症、ホモシスチン尿症、
新生児マススクリーニング
(生化)
糖尿病 1
1.血糖を調節するホルモンについて記述し、各代謝経路に
対する作用について総合的に説明できる。
2.ホルモンによる制御の破綻と糖尿病の病態とを関連づけて
説明できる。
KW: 解糖、 糖新生、 グリコーゲンの合成と分解、 膵ホルモン、
インスリン、 グルカゴン、 ホルモン受容体
(生化)
糖尿病 2
1.1型糖尿病と2型糖尿病の違いについて説明できる。
2.糖尿病の診断基準、合併症について記述できる。
3.代表的な治療薬の作用機序について生化学的に説明できる。
KW: 1型糖尿病、 2型糖尿病、 インスリン抵抗性、
糖尿病性昏睡、糖尿病性ケトアシドーシス、
非ケトン性高浸透圧性昏睡、C-ペプチド、 HbA1c、
スルホニルウレア剤、 三大合併症、網膜症、腎症、
神経障害
(生化)
糖代謝異常
糖代謝異常とそれに伴う疾患について説明できる。
KW:糖原病、グリコーゲン、ホスホリラーゼ、
糖原病Ⅰ型(von Gierke病)、乳酸アシドーシス、
グルコース-6-ホスファターゼ 、低血糖症、
インスリン投与による低血糖、インスリノーマ、
アルコール低血糖 、新生児低血糖 、乳糖不耐症、
ガラクトース血症 、フルクトース血症
(生化)
栄養素
1.栄養所要量とエネルギー所要量を説明できる。
2. 栄養素の種類と働きを説明できる。
KW:基礎代謝、活動代謝、動作強度、メッツ、栄養素
(生化)
肥満と肥満症
1.肥満と肥満症の定義と分類を説明できる。
2.メタボリックシンドロームを説明できる。
KW: 脂肪組織、BMI、内臓脂肪型肥満、肥満症、肥満遺伝子、
レプチン、メタボリックシンドローム、アディポネクチン、
インスリン抵抗性
(生化)
ビタミン 1 水溶性ビタミン
1.水溶性ビタミンの機能と欠乏症を説明できる。
KW:ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、
ビオチン、葉酸、補酵素、ビタミンC、欠乏症、脚気、
ペラグラ、巨赤芽球性貧血、壊血病
(生化)
ビタミン 2 脂溶性ビタミン
1.脂溶性ビタミンの機能と欠乏症、過剰症を説明できる。
KW:ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、欠乏症、夜盲症、
くる病、骨軟化症、新生児メレナ、ビタミン過剰症、催奇形性
(生化)
消化と吸収 1 糖質、タンパク質の消化と吸収
1.糖質とタンパク質の消化吸収経路を説明できる。
KW:消化液、消化酵素、消化管ホルモン、胃液、膵外分泌、
膜消化、輸送体、GLUT
(生化)
消化と吸収 2 脂質の消化と吸収
1.脂質の消化と吸収経路を説明できる。
KW:リパーゼ、胆汁酸、腸肝循環、キロミクロン、
リポタンパク質、ジアシルグリセロール、
2-モノアシルグリセロール、脂肪酸
Ⅱ−38
生化学
№
31
32
33
34
35
36
37
38
39
実施日
6.5(水)
6.10(月)
6.10(月)
6.13(木)
6.13(木)
6.17(月)
6.17(月)
6.20(木)
6.20(木)
時限
4
3
4
1
2
3
4
1
2
担 当 者 名
行 動 目 標
(生化)
生体のエネルギー代謝のまとめ
1.種々の栄養状態における各臓器間の主要代謝経路の
相互依存関係について説明できる。
KW:解糖、糖新生、グリコーゲン、脂質、b酸化、タンパク質、
Coriサイクル、ケトン体、ピルビン酸、グルタミン、
アセチルCoA、インスリン、グルカゴン、アドレナリン、飢餓、
摂食、運動、AMPK、UCP、視床下部ネットワーク、
アディポサイトカイン
(生化)
ポルフィリンとヘムの代謝
1.ヘムの生合成経路の異常とそれに伴う疾患との関連を
説明できる。
2.ヘムの分解経路の異常と高ビリルビン血症との関連付けが
できる。
KW:アミノレブリン酸(ALA)合成酵素、ポルフィリン症、
抱合型(直接)ビリルビン、非抱合型(間接)ビリルビン、
高ビリルビン血症、黄疸、胆管閉塞
(生化)
鉄代謝
1.鉄の輸送、貯蔵および関連するタンパク質について
理解できる。
2.鉄の吸収・代謝経路と欠乏および過剰による疾患との
関連付けができる。
KW:ヘモグロビン、フェリチン、トランスフェリン、血清鉄、TIBC、
UIBC、鉄欠乏性貧血、ヘモクロマトーシス、
ヘモジデローシス
(生化)
貧血と生化学 1
1.貧血の分類と成因との関連を理解できる。
2.ヘモグロビン合成の異常と貧血との関連を説明できる。
KW:ヘモグロビン、フェリチン、ヘマトクリット、MCV、MCH、
MCHC、鉄欠乏性貧血、鉄芽球性貧血、サラセミア、
鎌状赤血球貧血
(生化)
貧血と生化学 2
1.造血障害による貧血のメカニズムを説明できる。
2.溶血性貧血の成因について理解できる。
KW:エリスロポエチン、ビタミンB12、葉酸、内因子、
胃切除後症候群、巨赤芽球性貧血、悪性貧血、
遺伝性球状赤血球症、発作性夜間ヘモグロビン尿症、
自己免疫性溶血性貧血、血管内溶血、血管外溶血、
GPIアンカー型タンパク質、補体
(生化)
血小板と凝固系の生化学 1
1.血小板凝集の機構および血管内皮の機能を説明できる。
2.凝固経路および線溶反応について説明できる。
KW:血小板、血管内皮、リン脂質、トロンボキサン、vWF、
凝固因子、一次止血、二次止血、内因系、外因系、
線溶、トロンビン、フィブリン、プラスミン
(生化)
血小板と凝固系の生化学 2
1.血小板、血管内皮、凝固因子の異常による疾患の成因を
理解できる。
2.出血傾向および血栓傾向とその原因との関連付けができる。
KW:PT、APTT、出血時間、ITP、TTP、HUS、DIC、ビタミンK、
血友病、Bernard-Soulier症候群、血小板無力症、
von Willebrand病、抗リン脂質抗体症候群、抗血小板薬、
抗凝固薬
飯 塚 眞 由 准教授 (生化)
クロマチンと染色体
クロマチンと染色体の構築を説明できる。
KW:クロマチン、染色体、ヒストン、ヌクレオソーム、セントロメア、
テロメア
飯 塚 眞 由 准教授 (生化)
染色体異常と疾患
染色体異常と疾患の関連を説明できる。
KW:染色体異常、転座、欠失、遺伝子地図、FISH、
21トリソミー(Down症候群)、18トリソミー、猫泣き症候群、
Turner症候群、Klinefelter症候群、
慢性骨髄性白血病 (CML)、フィラデルフィア染色体、
Burkittリンパ腫
岡 崎 具 樹
有 冨 桂 子
有 冨 桂 子
有 冨 桂 子
有 冨 桂 子
安 達 三 美
安 達 三 美
教授
講師
(非)
講師
(非)
講師
(非)
講師
(非)
講師
講師
Ⅱ−39
生化学
№
実施日
時限
40
6.26(水)
3
安 達 三 美
講師
(生化)
細胞周期
細胞周期の概略を理解できる。
KW:G1期、S期、G2期、M期、DNA複製、細胞分裂
41
6.26(水)
4
安 達 三 美
講師
(生化)
再生医学
再生医学について理解できる。
KW:体性幹細胞、胚性幹細胞、iPS細胞
安 達 三 美
講師
(生化)
老化
老化について理解できる。
KW:生理的老化、病的老化、早老症、長寿関連遺伝子、
細胞老化、テロメア
(生化)
先天性代謝異常
1.ガスリー法対象疾患を理解する。
2.ライソゾーム蓄積病を説明できる。
3.糖原病を分子異常として把握する。
KW:フェニルケトン尿症、ゴーシェ病、テイザックス病、
ニーマンピック病、先天性副腎過形成、ファブリー病、
フォンギールケ病、ハーラーハンター症候群、クレチン症
42
43
44
45
6.27(木)
6.27(木)
6.27(木)
7.8(月)
2
3
4
1
担 当 者 名
岡 崎 具 樹
教授
行 動 目 標
飯 塚 眞 由 准教授 (生化)
遺伝子発現調節
転写機構について説明できる。
KW:RNAポリメラーゼ、CTD、TATA box、ロイシンジッパー、
Zn-フィンガー、TBP、TAF、メディエーター、ヒストンの
アセチル化、クロマチン再構成因子、プロモーター
飯 塚 眞 由 准教授 (生化)
転写後遺伝子制御
1.mRNAのプロセシングについて説明できる。
2.RNA editing、miRNA、siRNAについて説明できる。
3.翻訳の分子機構、rRNAおよびtRNAのプロセシングについて
説明できる。
KW:5'Cap構造、Poly(A)付加、スプライシング、hnRNA、
snRNA、SRタンパク質、RNA editing、miRNA、siRNA、
snoRNA、コザック配列
46
7.8(月)
2
飯 塚 眞 由 准教授 (生化)
DNAの複製と修復
1.DNA複製のしくみを説明できる。
2.DNA変異とDNA修復について説明できる。
KW:DNAポリメラーゼ、校正反応、岡崎フラグメント、
色素性乾皮症(XP)、遺伝性非腺腫性大腸癌(HNPCC)、
ミスマッチ除去修復、ヌクレオチド除去修復、
二本鎖切断修復
47
7.10(水)
3
岡 崎 具 樹
(生化)
癌の生物学 1
がん細胞の特性を生化学的に説明できる。
KW:Warburg効果、血管新生、p53
(生化)
遺伝子疾患とゲノム情報
1.遺伝子発現プロファイル解析と病型判定への応用について
説明できる。
2.疾患原因遺伝子の同定や薬剤の選択に、 ゲノム情報を
どのように利用できるのかについて記述できる。
KW: ヒトゲノム、遺伝子多型、連鎖不均衡 、Lod score、SNPs、
突然変異、マイクロアレイ、テイラーメード医療、
トランスレーショナルリサーチ
(生化)
生体膜の生化学
1.生体膜の生理活性脂質の果たす精緻な細胞内情報伝達系を
概説できる。
2.生体膜に存在する脂質を機能ごとに分類して理解する。
KW:PIP3、PI3K、ジアシルグリセロール、多価不飽和脂肪酸、
エイコサペンタエン酸、アラキドン酸カスケード、
プロスタグランジン、トロンボキサン、ロイコトリエン、
リポキシゲナーゼ、シクロオキシゲナーゼ、ホスホリパーゼ
48
49
7.10(水)
7.17(水)
4
3
岡 崎 具 樹
前 場 良 太
教授
教授
講師
Ⅱ−40
生化学
№
50
51
52
53
54
55
56
57
58
実施日
7.17(水)
8.27(火)
8.27(火)
8.28(水)
8.28(水)
9.3(火)
9.3(火)
9.4(水)
9.4(水)
時限
4
1
2
1
2
1
2
1
2
担 当 者 名
岡 崎 具 樹
教授
前 場 良 太
講師
安 達 三 美
講師
安 達 三 美
講師
岡 崎 具 樹
教授
行 動 目 標
(生化)
日内リズムとClock
1.原生動物から哺乳類まで保存されている体内時計について
説明できる。
2.視床下部から末梢組織に至る日内リズムの信号伝達を
理解する。
KW: 視索上核、PeriodとClock、Cryptochrome、Bmal遺伝子、
光の役割、副腎皮質ホルモン、Negative feedback、
Shift workerのエネルギー代謝、Jet lag
(生化)
コレステロール代謝
コレステロールの生合成、血中輸送、排泄経路を説明できる。
KW:アセチルCoA、HMG-CoA還元酵素、LDLレセプター、
スカベンジャーレセプター、SREBP、ACAT、LCAT、
胆汁酸(一次、二次)、抱合、腸肝循環
(生化)
血管の生化学
動脈硬化の病因と発症メカニズムについて説明できる。
血管新生のメカニズムについて説明できる。
KW:血管内皮細胞、血管平滑筋細胞、酸化LDL、
スカベンジャーレセプター、NO、血管新生、壁細胞、
VEGF、PDGF、アンジオポエチン、
(生化)
血圧異常の病態医化学
種々の高血圧の病態を生化学的に語ることができる。
KW: レニン、アンジオテンシンⅡとそのIa型 受容体 (AT1a)、
血管内皮とNO、 ACE、MR、 11β-HSD、 ENaC、ANP、
BNP、ET、原発性アルドステロン症、 Bartter症候群、
低カリウム血症、高血圧症
(生化)
Hypoxia
低酸素下における生体の順応機構、および、癌細胞がhypoxia
でも生存増殖できる分子機構を生化学的に説明できる。
KW:HIF1、ピルビン酸キナーゼ、ピルビン酸デヒドロキナーゼ、
VEGF、VHL、Warburg効果
飯 塚 眞 由 准教授 (生化)
癌の生物学 2
がん遺伝子産物、がん抑制遺伝子産物の機能を説明できる。
KW:がん遺伝子、がん抑制遺伝子、ras、abl、myc、RB、p53、
TGFb
諏 佐 崇 生
(生化)
遺伝子工学と遺伝子医療
遺伝子取扱い技術の基本原理を説明できる。
KW:ベクター、プラスミド、制限酵素、入ファージ、
PCR法(ポリメラーゼ連鎖反応)、cDNA、発現ベクター、
塩基配列決定法、ブロッティング法(サザンブロット法、
ノーザンブロット法)、DNAマイクロアレイ、RNAi、
相同遺伝子組換え、トランスジェニック動物、
胚性幹細胞(ES細胞)、iPS細胞、ドミナントネガティブ変異、
遺伝子治療のウイルスベクター
(生化)
エピジェネティクス
エピジェネティクスが、どうしてこれほどまでに注目を集めるような
重要な概念なのかをいくつかの具体的疾患を例にとって
説明できる。
KW:ヒストンのメチル化・脱メチル化、
ヒストンのアセチル化・脱アセチル化、DNAのメチル化、
ヌクレオソームの再構成、核内受容体転写共役因子、
クロマチン免疫沈降法、ChIP-Seq
(生化)
生理活性物質とホルモン総論 1
1.各ホルモン制御系を概説できる。
2.ホルモンの名称と基本的機能を説明できる。
KW:cortisol、aldosterone、estrogen、 androgen、 ACTH、FSH、
LH、GnRH、TSH、TRH、thyroxine、GH、somatostatin、
GHRH、IGF-1vasopressin、prolactin、oxytocin、ghrelin、
下垂体前葉、下垂体後葉、 視床下部、甲状腺、 副甲状腺、
PTH、膵臓ランゲルハンス島、 副腎皮質、副腎髄質、性腺、
心臓、腎臓、小腸
岡 崎 具 樹
岡 崎 具 樹
助教
教授
教授
Ⅱ−41
生化学
№
59
60
61
62
63
64
65
実施日
9.11(水)
9.11(水)
9.13(金)
9.25(水)
9.25(水)
10.1(火)
10.1(火)
時限
1
2
2
1
2
1
2
担 当 者 名
岡 崎 具 樹
岡 崎 具 樹
岡 崎 具 樹
諏 佐 崇 生
岡 崎 具 樹
顧
艶 紅
諏 佐 崇 生
教授
教授
教授
助教
教授
講師
助教
行 動 目 標
(生化)
生理活性物質とホルモン総論 2
1.主要なサイトカインの名称と機能を概説できる。
2.主要なサイトカインの情報伝達系につき分類することができる。
KW:leptin、TGF-βファミリー、
IL-1、2、3、4、5、6、10、12、17、23、GM-CSF、JAK-STAT
INF-γ、IFN-α、TNF-α、アディポサイトカイン
(生化)
細胞内情報伝達機構 1
1.ホルモン・サイトカイン受容体を分類し、それぞれの機能を
説明できる。
2.受容体および細胞内情報伝達機構に関わる分子の
変異によって起こる 病態を想定することができる。
KW:細胞膜受容体、核内受容体、オーファン受容体、
adopted receptor、Gタンパク質、イオンチャネル、
チロシンキナーゼ (PTK)
(生化)
細胞内情報伝達機構 2
1. 受容体タンパク質とカップル(共役)するタンパク質を類別
できる。
2. 増幅とフィードバックそしてクロストークについて例を挙げて
説明できる。
KW:Gタンパク質、 GTP、Gs、Gi、Gq、Gt、Ras、
ジアシルグリセロール、IP3、アデニル酸シクラーゼ、
ホスホリパーゼC、PKA、 PKC、Ca2+チャネル、NO、
カスケード、アゴニスト、アンタゴニスト、インバースアゴニスト、
インスリンレセプター、自己リン酸化、MAPキナーゼ、
Akt、PI3K、Wnt、Hedgehog、Notch、TGFβ
(生化)
Basic EndocrinologyとClinical Endocrinologyの接点 1
1.視床下部/下垂体/標的組織間の信号増幅および
フィードバック機構について解説できる。
2.ACTH前駆体から産生される種々の
生理活性ペプチドホルモンの機能を記述できる。
3.食欲、 体温調節、 日内リズム、 睡眠に関わる分子を
述べられる。
KW: GnRH、LH、FSH、CRH、POMC、ACTH、circadian rhythm、
clock、Per、leptin、ghrelin、α−MSH、NP-Y、AgRP、
orexin、ADH
(生化)
Basic EndocrinologyとClinical Endocrinologyの接点 2
1.GHRH-GH-IGF1についてその全貌を解説できる。
2.甲状腺ホルモンの機能とその異常による病態を記述できる。
3.血管作動性ホルモン、 消化管ホルモン、 脂肪組織由来の
アディポカインについて大まかな説明ができる。
KW:somatostatin、TR、甲状腺機能亢進症、クレチン症、
粘液水腫と高コレステロール血症、ヨウ素欠乏による
甲状腺腫、Basedow病、糖新生、adiponectin、resistin、
PAI−I、アルドステロン、incretin、endothelin、
renin-angiotensin system
(衛公)
微量元素
1.生体の微量元素(銅、亜鉛、ヨウ素とセレン等)について知り、
主な関連酵素とその働きを説明できる。
2.微量元素の代謝に関わる主な関連遺伝子および関連疾患に
ついて知り、理解できる。
KW: 必須微量元素、栄養素、P-type ATPase、Menkes disease、
Wilson disease、甲状腺腫、 クレチン症、腸性肢端皮膚炎、
Keshan病(克山病)
(生化)
ノックアウトモデル動物の基礎
-ホルモン伝達機構に関わる遺伝子を中心として1.遺伝子改変動物やノックアウト動物とは何か、及び
その作成方法を説明出来る。
2.ホルモンの機能や伝達機構をノックアウトモデル動物の解析を
踏まえて理解できる。
KW:ノックアウト動物、コンディショナルノックアウト動物、ホルモン
Ⅱ−42
生化学
№
66
実施日
10.2(水)
67 10.10(木)
68 10.10(木)
69 10.17(木)
70 10.17(木)
時限
3
1
2
1
2
担 当 者 名
岡 崎 具 樹
岡 崎 具 樹
岡 崎 具 樹
岡 崎 具 樹
岡 崎 具 樹
教授
教授
教授
教授
教授
行 動 目 標
(生化)
Basic EndocrinologyとClinical Endocrinologyの接点 3
1.ステロイドホルモンの生合成経路をイメージできる。
2.性ステロイドホルモンの作用機構とその異常を説明できる。
3.副腎皮質ホルモン、 副腎髄質ホルモンのそれぞれを詳しく
述べられる。
KW:テストステロン、AR、ER、PR、ストレス、乳癌・前立腺癌と
ホルモン療法、免疫抑制、ステロイド離脱症候群、
先天性副腎過形成、褐色細胞腫、Cushing症候群、
アロマターゼ
(生化)
カルシウム・リン・骨代謝 1
1.カルシウム・リンの体内分布および役割を
説明できる。
2.血清カルシウム・リン濃度の調節に関与する組織、
因子および相互の関連を説明できる。
KW:Ca、P、腸管、腎近位および遠位尿細管、
副甲状腺ホルモン(PTH)、活性型ビタミンD3、カルシトニン、
高(低)カルシウム血症、 低(高)リン血症
(生化)
カルシウム・リン・骨代謝 2
1.カルシウム・リンの代謝異常による疾患のメカニズムを
説明できる。
2.代謝性骨疾患の分子レベルの研究と臨床の最先端を
述べることができる。
KW: 原発性および二次性副甲状腺機能亢進症、 PTHrP、
悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症、腎性骨異栄養症、
FGF23、Klotho、骨粗鬆症、骨軟化症、ビスホスフォネート、
RANK/RANKL/OPG、SERM
(生化)
内分泌攪乱物質と核内受容体
1.生体に入った化学物質(xenobiotics)の処理機構を説明
できる。
2.環境汚染物質と疾病との関連について説明できる。
KW: シトクロムP-450、抱合酵素、
オーファン核内受容体、 ベンゾ ピレン、PCB、PCDF、 SOx、
NOx、ダイオキシンとその受容体、Endocrine disruptor、
エストロゲン受容体、水俣病、イタイイタイ病、カネミ油症、
アスベスト
(生化)
今年一年の世界の動き
1.生化学関連疾患の症例報告を読んで概要を理解することが
できる。
2.遺伝子ノックアウト動物を用いた分子医学研究の例を示し、
その病態を分子レベルで説明することができる。
3.2012年ノーベル生理学医学賞受賞者の業績を高校生に
説明できる。
KW: 遺伝子キメラ、ホルモン抵抗症、cre-loxP系、
転写因子病、組織特異的プロモーター、遺伝子治療、
再生医療、iPS細胞 and more & more
Ⅱ−43
微 生 物 学
微
生
主任教授
物
斧
学
講
康
座
雄
科目の位置づけ
抗微生物薬の開発が進んだ近年においても,薬剤耐性菌による医療関連感染症や新興再興感染
症の出現は大きな社会的問題である。微生物学では,感染症を引き起こす病原微生物に関する知
識,感染症の病態,診断や治療,予防に関する基本的知識を習得する。将来どの専門領域において
も,微生物学の知識は役立つものである。
一般教育目標
講義は,細菌学,真菌学,ウイルス学および寄生虫学の分野を範囲とし,以下の5つのブロックに
分けて行う。
A.細菌学(A1−A23) B.真菌学(B1−B4) C.ウイルス学(C1−C12)
D.寄生虫学(D1−D12) E.その他(E1-4)
一般教育目標
1.細菌,真菌,ウイルス,リケッチア,スピロへ−タ,クラミジア,寄生虫などからなる主要な病原
微生物の特徴,およびそれが感染症の成立に果たす役割を理解する。
2.臨床各科において問題となる種々の感染症の病因論,病態の特徴,疫学と予防法,診断法,
および治療法に関する基礎知識を習得する。
3.感染症に対する生体防御機構を理解する。また,免疫学的診断法や免疫療法の基礎を
理解する。
4.医療関連感染症の発症要因・病原体・予防対策を理解する。
評価方法・評価基準
定期試験(中間試験(25%×2)と本試験(50%)を合計する)の成績を主とし,併せて授業内レポートの
成績,学習態度,出席状況を勘案して最終評価とする。
準備学習の内容
微生物学は単に病原微生物の特徴を理解するだけのものではない。ヒトに起こる感染症の基礎を理
解する上で,解剖学や生理学,生化学,免疫学の知識は必須で, 今後3年生で習う病理学や薬理学
的知識も重要である。少なくとも同時進行で勉強する基礎科目の重要事項を理解することが必要であ
る。
教科書・参考書等
教科書:全員購入すること
A,B,C:平松啓一監修「標準微生物学」第11版 医学書院(2012)
D:吉田幸雄, 有薗直樹著 図説人体寄生虫学 改訂第8版 南山堂 (2011)
A,B,C,E : 斧 康雄編「医療関連感染対策なるほどABC」改訂版 ヴァンメディカル(2013)
Ⅱ−44
微生物学
№
1
2
3
4
5
6
実施日
9.17(火)
9.18(水)
9.18(水)
9.19(木)
9.20(金)
9.24(火)
時限
2
2
4
2
2
1
担 当 者 名
斧
康 雄
祖母井庸之
斧
康 雄
祖母井庸之
斧
康 雄
祖母井庸之
教授
講師
教授
講師
教授
講師
行 動 目 標
(微生)
E1 プロローグ:「微生物学(寄生虫学を含む)」を学ぶに あたって
1.主な病原微生物(寄生体)群を列挙し,各々の特徴を述べる
ことができる。
2.感染と発症を規定する寄生体側と宿主側の要因を説明する
ことができる。
3.セプシスや臓器感染症の主な症状を理解する。
4.微生物学の歴史や医学における「微生物学」の重要性を認識
することができる。
KW:病原微生物,細菌,ウイルス,真菌,寄生虫,感染と発症,
免疫,SIRS,セプシス,敗血症性ショック
(微生)
A1 細菌の形態と構造
1.細菌の観察法と代表的な形態を説明できる。
2.細菌の細胞表層の主要な構造および構成成分の特徴と機能を
述べることができる。
3.細菌のその他の細胞構造,とくに核,細胞質,リボソーム,
鞭毛,線毛,芽胞の特徴を述べることができる。
KW:Gram染色,電子顕微鏡法,細菌の細胞構造
(微生)
A2 細菌感染に対する生体防御
1.細菌に対する生体防御の全体像を理解できる。
2.生体防御因子を理解できる。
3.食細胞を中心とした非特異的防御機構を説明できる。
4.抗体や細胞性免疫による特異的防御機構を説明できる。
KW:食細胞,走化能,貪食能,殺菌能,サイトカイン,抗体,
補体,活性酸素,細胞性免疫
(微生)
A3 病原細菌の分類と同定
1.細菌の命名法と基本的な分類体系について説明できる。
2.病原細菌の代表的な分類群について,各々の形態,
グラム染色性,その他の特徴を列挙できる。
KW:グラム陽性球菌,グラム陰性球菌,球桿菌,
グラム陰性桿菌,グラム陰性ラセン菌,スピロヘータ,
マイコプラズマ,リケッチア,クラミジア,ウイルス,
プリオン,原核生物,真核生物
(微生)
A4 宿主―寄生体関係
宿主と寄生体(常在および外来微生物)との関係の実態および
生体の感染抵抗性における役割について理解し,
説明することができる。
1.宿主―寄生体関係(相関)に基づいて細菌の病原性を
説明できる。
2.細菌毒素その他の病原性因子を列挙でき,感染における
役割を述べることができる。
3.外毒素と内毒素の性状の比較を述べることができる。
KW:宿主と寄生体,感染と発症,感染経路,病原性,毒力,
感染抵抗性,易感染性,常在細菌叢病原性,定着(因子),
侵入(侵襲)性,細胞内寄生性,外毒素,内毒素,LPS,
DIC,エンテロトキシン,カタラーゼ,コアグラーゼ,
スーパー抗原
(微生)
A5 細菌の発育・培養と物質代謝
1.細菌の増殖相および増殖曲線を説明できる。
2.細菌の発育に必要な環境的ならびに栄養的培養条件を列挙
できる。
3.細菌の物質代謝,とくに栄養素の輸送,エネルギー代謝および
高分子合成を説明できる。
KW:二分裂,世代時間,発育,増殖,生菌数,増殖相,
増殖曲線,培養,好気性菌,嫌気性菌,通性嫌気性菌,
好塩菌,代謝,異化,同化,発酵,微好気性菌
Ⅱ−45
微生物学
№
7
8
9
10
11
12
実施日
9.24(火)
9.25(水)
9.26(木)
9.27(金)
9.30(月)
9.30(月)
時限
2
4
2
2
1
2
担 当 者 名
斧
斧
中 野
斧
斧
康 雄
康 雄
竜 一
康 雄
康 雄
菊 地 弘 敏
教授
教授
助教
教授
教授
講師
行 動 目 標
(微生)
A6 抗菌化学療法(1)
1.化学療法の概念を説明できる。
2.薬剤感受性(抗菌活性)測定法の原理および意義を
説明できる。
3.ペニシリン系,セフェム系その他の細胞壁合成阻害作用を示す
薬剤群の主な特徴を述べることができる。
4.アミノグリコシド系,テトラサイクリン系,マクロライド系,
グリコペプチド系,キノロン系などの特徴を述べることができる。
KW:β-ラクタム薬(ペニシリン系,セフェム系,カルバペネム系,
モノバクタム系),アミノグリコシド系,テトラサイクリン系,
マクロライド系,グリコペプチド系薬剤耐性,MIC
(微生)
A7 グラム陽性球菌(1):ブドウ球菌
1.黄色ブドウ球菌,表皮ブドウ球菌などの代表的なブドウ球菌の
一般性状(病原性因子を含む)を説明できる。
2.ブドウ球菌感染症の主要病変,検査法および治療法を列挙し,
説明できる。
KW:黄色ブドウ球菌,MRSA,院内感染,コアグラーゼ陰性ブドウ
球菌,バンコマイシン,テイコプラニン,アルベカシン,
リネゾリド,PBP2',TSST-1,エンテロトキシン
(微生)
A8 微生物遺伝学
1.細菌における遺伝子の変異とそれに伴う表現形質の関係を
説明できる。
2.細菌における特殊な遺伝子伝達様式を説明し,例をあげる
ことができる。
3.微生物の病原性および薬剤耐性に関する遺伝子について
説明できる。
4.細菌・プラスミドなどを用いた分子生物学的手法についての
原理を説明できる。
KW:遺伝子型,表現型,抗原変異,形質転換,接合伝達,
形質導入,プラスミド,性線毛,トランスポゾン, ファージ,
コリシン,R因子,F因子,組換えDNA,ベクター,PCR
(微生)
A9 グラム陽性球菌(2):レンサ球菌
1.化膿レンサ球菌,肺炎球菌などの代表的なレンサ球菌の
一般性状(病原性因子を含む)を説明できる。
2.レンサ球菌感染症の主要な病態・病型,検査法および治療法を
列挙し,説明できる。
KW:化膿レンサ球菌,肺炎球菌,ペニシリン耐性肺炎球菌
(PRSP),劇症型溶連菌感染症,腸球菌,バンコマイシン
耐性腸球菌(VRE),ストレプトリジンO抗体(ASO(ASLO)),
Viridans group,尿中抗原,肺炎球菌ワクチン
(微生)
A10 肺結核症
1.肺結核の発症誘因を宿主免疫機構との関連で説明できる。
2.肺結核の疫学,潜伏期間,症状,好発部位,診断,検査,治療
を説明できる。
3.管理・予防,届け出など感染症法から結核を説明できる。
4.粟粒結核と肺外結核の誘因,疫学,症状,診断,治療について
説明できる。
KW:粟粒結核,QFT,Ziehl-Neelsen染色,Gaffky号数,
PCR法,小川培地,抗結核薬,DOTS,MDR-TB,BCG,
定期外健診,感染危険度指数,化学予防,副作用
(微生)
A11 非定型抗酸菌(非結核性抗酸菌)
非定型抗酸菌,ノカルジア,放線菌,コリネバクテリウム属に
ついて,症状,病原性,菌の性状,細菌学的診断,治療および
予防法を述べることができる。
KW:非結核性抗酸菌症,コリネバクテリウム属,
放線菌症,ノカルジア症,ハンセン病(らい)
Ⅱ−46
微生物学
№
13
14
15
16
17
18
19
実施日
10.2(水)
10.2(水)
10.2(水)
10.3(木)
10.8(火)
10.8(火)
10.9(水)
時限
1
2
4
2
1
2
2
担 当 者 名
上田たかね
斧
斧
康 雄
康 雄
祖母井庸之
斧
斧
斧
康 雄
康 雄
康 雄
助教
教授
教授
講師
教授
教授
教授
行 動 目 標
(微生)
A12 滅菌・消毒および感染防止
1.滅菌・消毒とバイオハザードの概念および医学的重要性を考察
できる。
2.院内感染および実験室内感染の防止対策における基本原則を
考察できる。
3.滅菌・消毒の実施法と感染防止における役割を説明できる。
KW:滅菌,消毒,消毒剤,防腐剤,殺菌,無菌,バイオハザード,
院内感染,実験室内感染,オートクレイブ,パスツリゼーション
(微生)
A13 グラム陽性桿菌
クロストリジウム属,リステリア属,バチルス属などの
グラム陽性桿菌について,病原性(毒素),菌の性状,症状,
診断,治療および予防法を述べることができる。
KW:クロストリジウム属,リステリア属,グラム陽性桿菌, バチルス,
芽胞,偏性嫌気性菌,破傷風,ガス壊疽,ボツリヌス食中毒,
偽膜性腸炎
(微生)
A14 グラム陰性桿菌(1)
1. 腸内細菌科,サルモネラ属,シゲラ属および大腸菌に関して
①一般性状,②検査法,③病原性,④疾患,
⑤治療法と予防法について説明できる。
KW:腸チフス, Widal反応,パラチフス,非チフス性サルモネラ症,
赤痢,大腸菌感染症,病原性大腸菌,腸管出血性大腸菌,
ベロ毒素,溶血性尿毒症症候群(HUS)
(微生)
A15 グラム陰性桿菌(2)
1.その他の腸内細菌科およびビブリオ科に関して,
①一般性状,②検査法,③病原性,④疾患,⑤治療法と予防法に
ついて説明できる。
KW:クレブシェラ,セラチア,エンテロバクター,プロテウス,
エルシニア,ペスト,腸炎ビブリオ,ナグビブリオ,コレラ
(微生)
A16 グラム陰性呼吸器感染症原因菌
モラクセラ・カタラーリス,ヘモフィルス属,ボルデテラ属,
ジフテリア,レジオネラ属について病原性(毒素),
菌の性状,細菌学的診断,治療および予防法を
述べることができる。
KW:モラクセラ,ヘモフィルス感染症,百日咳, ジフテリア毒素,
レジオネラ感染症,尿中抗原,ヒメネス染色,気道感染症,
非定型肺炎,Hib ワクチン,トキソイド,三種混合ワクチン
(微生)
A17 緑膿菌と無芽胞グラム陰性嫌気性菌
1.緑膿菌の性状,病原性,疾患,薬剤耐性機序,治療薬,院内
感染予防策について説明できる。
2.その他のシュードモナス属菌,アシネトバクター属菌の特徴を
説明できる。
3.代表的なバクテロイデス属について,分離法,性状,病原性,
臨床症状,診断,治療について説明できる。
KW:緑膿菌,日和見弱毒菌,院内感染,毒素・酵素,
ブドウ糖非発酵菌,バイオフィルム,多剤耐性,B. fragilis ,
悪臭,膿瘍形成,混合感染,MDRP
(微生)
A18 グラム陰性球菌とラセン菌
1.淋菌,髄膜炎菌,Moraxella 属菌の特徴,疾患の診断,治療,
予防法などを説明できる。
2.カンピロバクターの特徴,疾患の診断,治療,予防法などを
説明できる。
3.Helicobacter pylori の病原性,病態の診断,治療,予防法
などを説明できる。
4.鼠咬症スピリルムについて説明できる。
KW:淋疾,性感染症(STD),流行性髄膜炎,カンピロバクター
腸炎,消化性潰瘍,除菌療法,鼠咬症
Ⅱ−47
微生物学
№
20
実施日
10.9(水)
21 10.15(火)
22 10.15(火)
23 10.16(水)
24 10.16(水)
25 10.22(火)
26 10.22(火)
時限
4
1
2
2
3
1
2
担 当 者 名
斧
斧
斧
斧
康 雄
康 雄
康 雄
康 雄
祖母井庸之
安 部
安 部
茂
茂
教授
教授
教授
教授
講師
教授
(兼)
教授
(兼)
行 動 目 標
(微生)
A19 クラミジア属
1.クラミジア属の分類,形態学的および生物学的性状,
主な感染症と病原体を説明できる。
2.クラミジア属とSTDを説明できる。
KW:C. psittaci ,オウム病,C. trachomatis ,非淋菌性尿道炎,
トラコーマ,性器クラミジア症,新生児封入体結膜炎,
鼠径リンパ肉芽腫症,子宮頸管炎,肝周囲炎,
テトラサイクリン薬
(微生)
A20 マイコプラズマとクラミドフィラ・ニューモニエ
1.C. pneumoniae 感染症の特徴と診断,治療法を説明できる。
2.マイコプラズマの微生物学的特徴,感染症の特徴や診断・治療
法を説明できる。
3.非定型肺炎を起こす病原体やその臨床的特徴を説明できる。
KW:非定型肺炎,動脈硬化,PPLO培地,寒冷凝集反応,
血清抗体価,ウレアプラズマ,β-ラクタム系薬無効
(微生)
A21 スピロヘータ, リケッチア属, コクシェラ属
1.スピロヘータの分類,特徴,生物学的性状を述べることが
できる。
2.梅毒トレポネーマ感染症の病態,診断,治療を説明できる。
3.ライム病(ボレリア)と黄疸出血性レプトスピラ症(Weil病)の
病態,診断,治療について説明できる。
4.リケッチア属の分類と特徴,主な感染症の診断,治療を
説明できる。
5.コクシェラ感染症(Q熱)の病態,診断,治療を説明できる。
KW:スピロヘータ,梅毒(トレポネーマ),
梅毒血清反応 (STS,TPHA),生物学的偽陽性反応(BFP),
ライム病,Weil病, ベクター,つつが虫病, 発疹チフス,
紅斑熱,Weil−Felix反応,Q熱
(微生)
A22 抗菌化学療法(2)
1.抗菌薬の適正使用について述べることができる。
2.各種感染症に対して抗菌薬を適切に選択できる。
3.各種抗菌薬の適応病原菌と副作用を説明できる。
KW:薬物動態,PK/PD,薬効,用法,副作用,併用療法,
エンピリックセラピー
(微生)
A23 細菌の検査と感染症の診断
1.細菌感染症の細菌学的診断法の基本原理を説明することが
できる。
2.細菌感染症の免疫学的診断法(血清診断)の基本原理を説明
することができる。
3.病原因子,炎症起因物質などの検出による細菌感染症の
診断法について述べることができる。
KW:染色法,培養・同定法(塗沫検査),抗菌薬の感受性試験,
病原体別検査,核酸検査,感染,免疫,抗体,MIC,MBC
(微生)
B1 病原真菌の生物学
1.発育形態と生殖に関する特徴を述べることができる。
2.細胞構造,とくに細胞表層構造の特徴と診断・治療との関係を
説明できる。
3.主要な病原因子をあげ,感染成立における役割を説明できる。
4.主な真菌分類群と各群の代表的な病原真菌を列挙できる。
KW:酵母(酵母状真菌),糸状菌(菌糸状真菌),二形性真菌,
有性生殖,無性生殖,接合菌,子嚢菌,担子菌,不完全菌
(微生)
B2 真菌症の病因論と対策
1.代表的な真菌症について,疫学的特徴を述べることができる。
2.真菌症の診断法とそのための主な検査法を列挙できる。
3.抗真菌薬と真菌症の治療法について説明できる。
KW:深在性真菌症,深部皮膚真菌症,表在性真菌症,
生体防御機構,危険因子,顕微鏡的検査(鏡検),
培養検査,血清診断,遺伝子診断,抗真菌薬,
抗真菌化学療法
Ⅱ−48
微生物学
№
実施日
27 10.23(水)
28 10.23(水)
29
30
31
32
11.6(水)
11.6(水)
11.7(木)
11.8(金)
33 11.11(月)
34 11.13(水)
時限
2
4
1
2
2
2
2
3
担 当 者 名
斧
斧
斧
康 雄
康 雄
康 雄
上田たかね
上田たかね
斧
斧
康 雄
康 雄
上田たかね
教授
教授
教授
助教
助教
教授
教授
助教
行 動 目 標
(微生)
B3 深在性真菌症(カンジダ症およびアスペルギルス症)
1.カンジダ症の発症要因,感染症の特徴,診断,治療法を説明
できる。
2.アスペルギルスによる疾患の特徴と診断,治療法を説明できる。
KW:鶩口瘡,食道炎,真菌性眼内炎,肺菌球症,ABPA,
血清診断,β-グルカン,抗原検査,抗真菌薬
(微生)
B4 深在性真菌症(クリプトコッカス症およびニューモシスチス肺炎)
1.クリプトコッカス症の病態と診断,治療法を説明できる。
2.Pneumocystis jirovecii(carinii) の特徴,ニューモシスチス
肺炎の病態,診断,治療について説明できる。
KW:真菌性髄膜炎,髄液検査,墨汁染色,血清診断,抗原検査,
β-グルカン,間質性肺炎,ST合剤,ペンタミジン
(微生)
C1 ウイルスの構造と分類,病原性
1.ウイルスの基本構造と特徴を説明できる。
2.ウイルスの分類方法を説明できる。
3.ウイルスの増殖過程を説明できる。
4.ウイルスの侵入とウイルス疾患の発症過程を説明できる。
KW:ウイルス病の特徴,カプシド,カプシド対称性,
エンベロープ,スパイク,核酸,DNAウイルス,RNAウイルス,
吸着,侵入,脱殻,レセプター,宿主域
(微生)
D1 寄生虫学総論
1.寄生虫を生物分類学上から類別し各特徴を説明できる。
2.寄生虫のライフサイクルの特徴を説明できる。
3.宿主・寄生虫の相互関係の特徴を説明できる。
4.寄生虫の感染部位と病害の特徴を説明できる。
KW:原虫,蠕虫,線虫,吸虫,条虫,終宿主,中間宿主,媒介動物
(微生)
D2 原虫総論,腸管・泌尿器寄生原虫: 赤痢アメーバ,
ランブル鞭毛虫,小形クリプトスポリジウム,膣トリコモナス
1.原虫と他の病原微生物との違いを説明できる。
2.寄生原虫類を形態的特徴から類別できる。
3.腸管・泌尿器寄生原虫をあげ,ライフサイクル・感染経路・病害
を説明できる。
4.診断・治療法について説明できる。
KW:経口感染,性行為感染症,嚢子保有者,粘血便,ジアルジア
症,旅行下痢症,水系感染症
(微生)
C2 ウイルス感染と宿主応答
1.ウイルスの急性感染と持続感染の様式を説明できる。
2.ウイルスの感染に伴う宿主反応を説明できる。
3.臓器感染の特異性を説明できる。
KW:急性感染,持続感染,潜伏感染,不顕性感染,水平感染,
垂直感染,SSPE,インターフェロン,抗体,細胞性免疫,
細胞変性
(微生)
C3 ウイルス感染症の診断,治療,予防
1.ウイルス感染症の診断法を説明できる。
2.ウイルス感染症に対する主な治療法を説明できる。
3.ウイルス感染症の予防法について説明できる。
KW:分離培養,細胞変性効果,PCR法,ウイルス抗体価,
病理診断,インターフェロン,アシクロビル,
ガンシクロビル,抗インフルエンザ薬(ザナミビル,
オセルタミビル),Ara-A,抗HIV薬,抗ウイルス性肝炎薬,
ガンマグロブリン製剤,生ワクチン,不活化ワクチン
(微生)
D3 血液組織寄生原虫(1): トキソプラズマ、アメーバ,
トリパノソーマ,リーシュマニア
1.血液組織に寄生する原虫をあげ,ライフサイクル・感染経路・
病害を説明できる。
2.診断・治療について説明できる。
KW:先天性トキソプラズマ症,アメーバ性髄膜脳炎,
アメーバ性角膜炎
Ⅱ−49
微生物学
№
実施日
35 11.13(水)
36 11.15(金)
37 11.15(金)
38 11.19(火)
39 11.19(火)
40 11.20(水)
41 11.20(水)
42 11.21(木)
時限
4
1
2
1
2
2
3
3
担 当 者 名
祖母井庸之
上田たかね
斧
斧
康 雄
康 雄
上田たかね
斧
康 雄
上田たかね
上田たかね
講師
助教
教授
教授
助教
教授
助教
助教
行 動 目 標
(微生)
C4 ウイルスの複製と腫瘍ウイルス
1.ウイルスゲノムの複製と転写を説明できる。
2.腫瘍ウイルスによる発癌機構について説明できる。
3.RNA腫瘍ウイルスとその疾患を列挙できる。
4.DNA腫瘍ウイルスとその疾患を列挙できる。
KW:dsDNA,ssDNA,dsRNA,ssRNA,レトロウイルス,
逆転写酵素,ribozyme,LTR,hepadnavirus,v-onc,c-onc,
proto-onc,transformation,癌遺伝子,癌抑制遺伝子
(微生)
D4 血液組織寄生原虫(2): マラリア
1.ヒトマラリア原虫4種をあげ,ライフサイクルについて説明できる。
2.感染原虫の種別ごとに症状の特徴を説明できる。
3.診断・治療について説明できる。
KW:ハマダラ蚊,熱帯熱マラリア原虫,間歇性熱発作,薬剤耐性
マラリア,脳性マラリア
(微生)
C5 DNAウイルス感染症Ⅰ
1.主なDNAウイルスを列挙できる。
2.ヘルペス科のウイルスの特徴と疾患を説明できる。
3.診断,治療法と予防法を説明できる。
KW:単純ヘルペス,水痘,帯状疱疹,サイトメガロウイルス,
巨細胞封入体,EBウイルス,伝染性単核症,異形リンパ球
(微生)
C6 DNAウイルス感染症Ⅱ
1.その他のヘルペス科ウイルス,ヒトパピローマウイルス,
アデノウイルス,パルボウイルスB19,ポックスウイルス
の特徴と疾患を列挙できる。
2.診断,治療法,予防法を説明できる。
KW:突発性発疹,HHV−6,尖圭コンジローム,プール熱,
流行性角結膜炎,出血性膀胱炎,伝染性紅斑,
溶血性貧血,天然痘
(微生)
D5 線虫総論,腸管寄生線虫: 回虫,蟯虫,鞭虫,鉤虫,糞線虫
1.線虫類の特徴を吸虫類,条虫類との違いから説明できる。
2.ライフサイクル・感染経路・病害を説明できる。
3.ヒト回虫以外の回虫症の例をあげられる。
4.診断・治療について説明できる。
KW:ヒト回虫,レフレル症候群,犬回虫,胃アニサキス症,海産魚,
肛門搔痒,経皮感染,若菜病,鉤虫貧血,播種性糞線虫症
(微生)
C7 RNAウイルス感染症Ⅰ
1.主なRNAウイルスを列挙できる。
2.ピコルナウイルス,レオウイルス,トガウイルス,フラビウイルス
による疾患について説明できる。
3.診断,治療法と予防法を説明できる。
KW:ポリオ,コクサッキーウイルス,エコーウイルス,手足口病,
ヘルパンギーナ,無菌性髄膜炎,ライノウイルス,
かぜ症候群,風疹,黄熱病,デング熱,日本脳炎
(微生)
D6 組織寄生線虫: フィラリア,顎口虫,旋毛虫,住血線虫
1.ライフサイクル・感染経路・病害を説明できる。
2.診断・治療について説明できる。
KW:媒介蚊,ライギョ,ドジョウ,クマ肉,バンクロフト糸状虫症.
マレー糸状虫症,イヌ糸状虫症,銭形陰影,陰嚢水腫,
象皮病,移動性腫瘤、好酸球性髄膜脳炎
(微生)
D7 吸虫総論,住血吸虫類,肝・消化管寄生吸虫:
住血吸虫,肝吸虫,肝蛭,横川吸虫
1.ライフサイクル・感染経路・病害を説明できる。
2.診断・治療について説明できる。
KW:セルカリア皮膚炎,ミヤイリガイ,巻き貝,
淡水魚(フナ,コイ,アユ),メタセルカリア,
肝内胆管拡張,肝硬変
Ⅱ−50
微生物学
№
実施日
43 11.22(金)
44
45
46
47
48
49
12.3(火)
12.3(火)
12.4(水)
12.6(金)
12.6(金)
12.9(月)
50 12.10(火)
時限
2
3
4
4
1
2
2
2
担 当 者 名
上田たかね
斧
康 雄
上田たかね
斧
康 雄
上田たかね
斧
康 雄
上田たかね
上田たかね
助教
教授
助教
教授
助教
教授
助教
助教
行 動 目 標
(微生)
D8 肺寄生吸虫: ウエステルマン肺吸虫,宮崎肺吸虫
1.ライフサイクル・感染経路・病害を説明できる。
2.診断・治療について説明できる。
KW:淡水産カニ,イノシシ肉,メタセルカリア,待機宿主,血痰,
脳肺吸虫症,虫嚢像,気胸,胸水貯留
(微生)
C8 RNAウイルス感染症Ⅱ
1.パラミキソウイルス,RSウイルス,ラブドウイルス,コロナウイルス,
HTLV-1による疾患とウイルス性出血熱について説明できる。
2.診断,治療法と予防法を説明できる。
KW:麻疹,SSPE,Koplik斑,ムンプス,パラインフルエンザ,
細気管支炎,狂犬病,SARS,成人T細胞性白血病,
ラッサ熱,エボラ出血熱,ハンタウイルス感染症
(微生)
D9 条虫総論,広節(日本海)裂頭条虫
1.条虫類の特徴を線虫類,吸虫類との違いから説明できる。
2.ライフサイクル・感染経路・病害を説明できる。
3.診断・治療について説明できる。
KW:サクラマス、プレロセルコイド,マンソン孤虫症,頭節の排出
(微生)
C9 RNAウイルス感染症Ⅲ
1.ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の特徴を説明できる。
2.HIVの感染細胞,感染経路,臨床経過を説明できる。
3.HIV感染症の診断,治療法と予防法を説明できる。
4.AIDSに合併する日和見感染症と悪性腫瘍について
説明できる。
KW:CD4陽性リンパ球,ケモカインレセプター,レトロウイルス,
逆転写酵素,無症候性キャリア,後天性免疫不全症候群
(AIDS),AIDS関連症候群,ニューモシスチス肺炎,
カポジ肉腫,悪性リンパ腫
(微生)
D10 無鉤条虫,有鉤条虫,単包・多包虫(エキノコックス)
1.ライフサイクル・感染経路・病害を説明できる。
2.診断・治療について説明できる。
KW:ブタ,ウシ,ヒツジ,キタキツネ,嚢虫,有鉤嚢虫症,
肝・肺包虫症
(微生)
C10 肝炎ウイルス(A,B型)
1.肝炎ウイルス(A,B型)の特徴を説明できる。
2.ウイルス性肝炎の感染経路,発症病理,臨床像,診断,
治療法,予防法を説明できる。
3.肝炎ウイルスマーカーを説明できる。
KW:急性肝炎,慢性肝炎,肝硬変, 肝癌,HBs抗原・抗体,
HBe抗原,HAワクチン,HBワクチン,無症候性キャリアー,
ラミブジン,インターフェロン
(微生)
D11 病害・媒介節足動物: ヒゼンダニ,ケジラミ,アタマジラミ,
室内塵ダニ類,ツツガムシ類,マダニ類,蚊類,ノミ類,
コロモジラミ
1.ライフサイクル・感染経路・病害を説明できる。
2.媒介動物と病原体の組み合わせについて説明できる。
3.診断・治療,媒介感染症のコントロールについて説明できる。
KW:疥癬トンネル,角皮層,ノルウエー疥癬,角質増殖,
ダニアレルギー,刺咬症,ツツガムシ病,ライム病,
日本紅斑熱,マラリア,日本脳炎,西ナイル脳炎,デング熱,
黄熱,糸状虫症,ペスト,発疹チフス
(微生)
D12 寄生虫感染症の症状,検査材料,診断,治療
1.内外において現在流行している主要な寄生虫症について説明
できる。
2.輸入感染症,人畜共通感染症の視点から寄生虫感染症を説明
できる。
3.寄生虫症が疑われる場合の一連の対処法について説明できる。
KW:問診,寄生部位,全身・臓器別症状,検査材料の採取・検査,
稀用薬
Ⅱ−51
微生物学
№
実施日
51 12.10(火)
52 12.11(水)
53 12.12(木)
54 12.12(木)
55 12.13(金)
時限
3
3
3
4
2
担 当 者 名
斧
斧
斧
斧
斧
康 雄
康 雄
康 雄
康 雄
康 雄
教授
教授
教授
教授
教授
行 動 目 標
(微生)
C11 その他の肝炎ウイルスとウイルス性腸炎
1.C型肝炎ウイルスの特徴,感染経路,臨床像,診断,治療法,
予防法を説明できる。
2.その他の肝炎ウイルスの感染経路,臨床像,診断,予防法
を説明できる。
3.ロタウイルスとノロウイルス感染症
KW:C型肝炎,HCV抗体,HCV-RNA,インターフェロン,
リバビリン,肝炎ウイルス(D,E,G型),ロタウイルス,
小児白色下痢,ノロウイルス
(微生)
C12 インフルエンザウイルス
1.インフルエンザウイルスの歴史,流行を説明できる。
2.インフルエンザウイルスの特徴について説明できる。
3.インフルエンザの症状,診察法につて説明できる。
4.インフルエンザの治療,予防について説明できる。
KW:インフルエンザウイルス(A型,B型),ヘムアグルチニン,
ノイラミニダーゼ,抗原変異,遺伝子再集合,パンデミック,
迅速診断キット,ノイラミニダーゼ阻害剤,アマンタジン,
インフルエンザHAワクチン,鳥インフルエンザ,
新型インフルエンザ
(微生)
E2 人畜共通感染症と新興再興感染症
1.人畜共通感染症を定義し,その発生と社会経済および
文化的背景を説明できる。
2.人畜共通感染症を成立させる病原体側および宿主側の
要因と,その流行のメカニズムを説明できる。
3.家畜(動物)やペットとヒトの間の病原体伝播様式を説明できる。
4.主な新興感染症を列挙し,疾患の特徴を説明できる。
5.主な再興感染症を列挙し,疾患の特徴を説明できる。
KW:Zoonosis,人畜共通感染症,ねこひっかき病,炭疽,
オウム病,サルモネラ症,パスツレラ症,狂犬病,皮膚糸状菌,
トキソプラズマ症,Q熱, ウイルス性出血熱,
メタニューモウイルス,主な薬剤耐性菌感染症,SARS,
プリオン病
(微生)
E3 臓器別感染症のまとめ
1.市中肺炎と院内肺炎,かぜ症候群の病原体を説明できる。
2.食中毒と腸管感染症の特徴と原因病原体を説明できる。
3.敗血症と発疹症の病態と原因菌について説明できる。
4.髄膜炎や脳炎の原因病原体について説明できる。
5.性感染症や尿路感染症,周産期感染症などの原因病原体
について説明できる。
KW:市中肺炎,院内肺炎,食中毒,敗血症,セプシス,SIRS,
発疹症,性感染症,膀胱炎,周産期感染症,眼感染症,
ガイドライン
(微生)
E4 医療関連感染
1.医療関連感染の発生要因を述べることができる。
2.MRSAが医療関連感染原因菌として重要な理由を述べることが
できる。
3.医療関連感染防止対策について述べることができる。
KW:医療関連感染,術後感染,
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA),結核,
緑膿菌,MDRP,薬剤耐性菌,手洗い,隔離と逆隔離,
咳エチケット,標準予防策,感染経路別予防策,N95マスク
Ⅱ−52
人 類 遺 伝 学
担当責任者
福 里 利 夫
教 授
科目の位置づけ
遺伝学は現代医学のあらゆる分野の基礎である。とりわけ人類遺伝学の知識や理解は他の基礎医
学や臨床医学の理解に必須である。他の分野との境界領域の拡大やその進歩が速いため、学生に
とって負担になりすぎない必要最小限の最新知識も学ぶ必要がある。
一般教育目標
現代の医学・医療は遺伝学の知識なしには成立しえないと言っても過言ではないが,基礎医学・臨
床医学とも先へ進んでからの講義では,基本的な遺伝学の知識は学生にとって当然既知のものである
として,講義が行われると思われる。このことはすでに相応の遺伝学の知識を有している者はそれでも
良いが,高校から大学教養課程で十分な生物学・遺伝学の知識を習得しなかった者については致命
的となる恐れがある。そこでこの講義では,遺伝学の知識を基本から学ぶ最後の機会にすると共に,す
でに十分な知識を有する者にとってはさらにブラッシュアップして,将来の医学学習への応用力を養え
る内容にすることを目標にしている。
評価方法・評価基準
基本的な知識の習得を確認するため,原則として期末に筆記試験を1回実施する。また教員によっ
てはレポートや講義内小試験を実施して評価の一助とすることもあり得る。さらに本講義は医学学習の
土台造りの意味もあり,出席状況も重視する。
準備学習の内容
第1学年次の生物学を復習することが準備学習となる。最近の遺伝学を理解するためには,生化学の
知識も同時に学ぶ必要がある。
教科書・参考書等
参考書
新川詔夫、阿倍京子 著 [遺伝医学への招待]第4版、2008年、南江堂、1800円
(遺伝学の基礎から臨床応用・生命倫理まで、非常にわかりやすく解説している)
徳永勝士 編 「人類遺伝学ノート」 2007年、南山堂、3600円
(大学生や専門を異にする研究者を対象にわかりやすく解説している)
古関明彦 監訳 [一目でわかる臨床遺伝学] 2004年、メディカル・サイエンス・インターナショナル、
2800円
(Medical Genetics at a Glanceの訳本である。図表が多く、非常にわかりやすい)
中込弥男著「絵でわかるゲノム・遺伝子・DNA」 2002年、講談社サイエンティフィック、2100円
(遺伝学の入門書、一般読み物としても面白い)
Ⅱ−53
人類遺伝学
№
実施日
時限
担 当 者 名
行 動 目 標
遺伝学,人類遺伝学,遺伝医学とは
1.遺伝学,人類遺伝学,遺伝医学の概念を理解する。
2.遺伝と遺伝子異常,遺伝と先天異常の関連,遺伝子と染色体・
DNAの関連を理解する。
KW:遺伝学,遺伝形質,遺伝子,染色体,DNA,RNA,
遺伝子異常
1
11.26(火)
3
福 里 利 夫
教授
(病理)
2
11.26(火)
4
田 中 文 彦
教授
(医療・臨)
遺伝の法則
1.Mendelの法則に従う遺伝と従わない遺伝
KW:分離の法則,優性劣性の法則,独立の法則
(医療・臨)
遺伝病
1.Mendelの法則に従う遺伝病,多因子遺伝病について理解する。
KW:対立遺伝子,常染色体優性遺伝,常染色体劣性遺伝,
伴性劣性遺伝,浸透率,不完全優性,Lyonの仮説,
双生児一致率,しきい説,しきい値,易罹病性
染色体と染色体異常
1.遺伝子の担体としての染色体とその異常による疾患を
理解する。
KW:相同染色体,染色体分析,染色体異常,トリソミー,モザイク,
転座,Down症候群,Turner症候群
3
11.27(水)
1
田 中 文 彦
教授
4
11.28(木)
1
清 水 健 司
講師
(非)
(小児)
5
12.3(火)
1
田 中 文 彦
教授
(医療・臨)
6
7
8
9
10
12.18(水)
12.18(水)
2
3
福 里 利 夫
福 里 利 夫
教授
教授
12.18(水)
4
福 里 利 夫
1.14(火)
1
講師
児 玉 浩 子
(非)
4
講師
清 水 健 司
(非)
1.15(水)
教授
集団遺伝学
1.集団の中における遺伝子と頻度の変化を理解できる。
KW: 遺伝子頻度,Hardy-Weinbergの法則,遺伝的多型,進化
(病理)
ゲノム変異・多型とその解析:人類遺伝学研究において
有用な遺伝子変異、遺伝子・ゲノム多型について解説し、
その代表的な解析技術の原理を解説する。
KW:遺伝子変異、PCR、サザン法、マイクロサテライト多型、
SNP(単一塩基多型)
(病理)
多因子遺伝性疾患
*多因子疾患の概念と種類
*量的形質と質的形質
*家族集積性,遺伝率
*個の医療,個の健康管理
(病理)
癌と遺伝
1.遺伝性腫瘍,高発癌性遺伝病,癌遺伝子,癌抑制遺伝子,
癌と染色体の関連について理解する。
KW:網膜芽細胞腫,ウィルムス(Wilms)腫瘍,リー・フラウメニ
(Li-Fraumeni)症候群,家族性大腸腺腫症,色素性乾皮症,
Philadelphia染色体
(医学部)
(小児)
単一遺伝子異常症の遺伝・病態・診断・治療
1.単一遺伝子疾患の遺伝、病態、診断、治療を理解できる。
KW:単一遺伝病,病因遺伝子,遺伝子診断,
出生前診断,保因者診断,単一遺伝子異常疾患の治療
遺伝と生命倫理
1.遺伝医療をめぐる倫理的・法的・社会的諸問題、および
遺伝学的検査のガイドラインを理解する。
KW:遺伝カウンセリング、遺伝学検査のガイドライン
(遺伝関連学会)、発症前診断
Ⅱ−54
細 胞 医 科 学
担当責任者
桜 井 正 樹
教 授
科目の位置づけ
この「細胞医科学」では近年爆発的な進歩を遂げている細胞生物学的分野のうち従来の講座別の
講義ではカバーしきれなくなった領域を学習する.この分野の進歩により、生物体を構成する基本単位
である細胞に対する新しい統一的な見方が可能になった。また、これまで全く謎に包まれていた腫瘍、
変性などの内因性疾患の病態メカニズムがかなり理解できるようになり、またそれを基礎にして難治諸
疾患の根本的治療法の開発も可能になりつつあることを理解し、基礎と臨床の橋渡しの一つとする。
一般教育目標
現在は基礎的な分野で得られた知識が臨床で応用されるまでの時間が短く,臨床医も基礎医学の
進歩を吸収する必要が昔とは比較にならないほど大きくなった。これまで学んだ基礎的分野を復習、補
強すると共に、その素晴らしさと威力を知り、その知識が日々進歩する新しい医学の理解に極めて重要
であることを理解する。また,現在多くの医科大学の教員スタッフの研究テーマとなっている項目も多い
ので,それらは学生諸君が臨床研修前に受験する共用試験(CBT)に出題される可能性も高いであろ
う。既に解剖・組織学,生理学,生化学の講義において触れられた項目もあると思うが,そのような事項
についてはここでもう一度知識を整理,再確認してもらいたい。
この教科は大きく分けて以下の3部から構成される。
Ⅰ.細胞骨格と細胞運動,細胞接着と細胞外基質,およびこれらの病態,特に癌の転移
Ⅱ.シグナル伝達,細胞内の蛋白・小胞輸送,およびこれらの病態への関与
Ⅲ.成長栄養因子の作用,その逆の生理的細胞死,細胞同期,およびこれらの異常,
破綻としての細胞変性,発癌
評価方法・評価基準
定期試験を中心とする。それに出席,途中で行われる演習・テストの成績等を加味する場合もある。
準備学習の内容
1年で学んだ生物学,また2年で学んだ組織学、生理学、生化学が基礎となるが、一方、上述のように
その知識を別の角度から整理し学び直すこともできる。
教科書・参考書等
参考書
1)B. Alberts他著,中村桂子他訳:Essential細胞生物学 原書第2版 南江堂
下記2)のダイジェスト版とも言うべき書。
2)B. Alberts他著,中村桂子他訳:細胞の分子生物学 第4版 ニュートンプレス
世界でもっともよく使われている細胞生物学の教科書の日本語訳。
3)H. Lodish他著,野田晴彦他訳:分子細胞生物学 第5版 東京化学同人
4)BD Gomperts他著,上代淑人/佐藤孝哉監訳:シグナル伝達 第2版 メディカルサイエンスインター
ナショナル
2),3),4)は疑問点等を詳しくしらべるのによい。
Ⅱ−55
細胞医科学
№
1
・
2
3
4
5
6
・
7
8
9
実施日
時限
担 当 者 名
11.25(月) 3,4 桜 井 正 樹
11.27(水)
11.27(水)
11.28(木)
2
3
2
12.6(金)
3
3
(生理)
●細胞医科学序論
1.細胞医科学講義の構成と学ぶ意義について理解できる。
●細胞骨格
1.三群の細胞骨格線維とその特徴・機能につき説明できる。
2.アクチンの構造・動態と細胞運動への関与を説明できる。
3.微小管の構造・動態と細胞輸送への関与につき説明できる。
KW:細胞骨格,アクチン,中間径フィラメント,微小管,
Gアクチン,Fアクチン,トレッドミル,チュブリン,動的不安定性
斉 藤 史 明 准教授 (神内)
●細胞外基質と細胞接着1:分子と機能
1.細胞接着の基本概念を述べることができる。
2.細胞接着に関与する代表的な分子の役割を述べることが
できる。
3.細胞接着によって誘発される細胞内信号伝達系の役割を
述べることができる。
KW:細胞外マトリックス,細胞基質間接着,細胞細胞間接着,
アドヘレンスジャンクション,デスモソーム/ヘミデスモソー
ム,タイトジャンクション,ギャップジャンクション,
コラーゲン,エラスチン,フィブロネクチン,ラミニン,
インテグリン,ジストログリカン,カドヘリン,NCAM,
セレクチン
松村喜一郎
(神内)
●細胞外基質と細胞接着2:生理と病態
1.細胞接着の生理機能を概説できる。
2.細胞接着の障害によって引き起こされる疾患を列挙できる。
3.細胞接着の障害によって引き起こされる疾患の病態を概説
できる。
KW:髄鞘形成,神経細胞遊走,福山型先天性筋ジストロフィー,
糖転移酵素,ジストログリカン,Duchenne型筋ジストロフィー,
ジストロフィン,ライ病,マトリックスメタロプロテアーゼ
(医療共通
教育セン
ター)
●アポトーシスのシグナル伝達
1.アポトーシスのシグナル伝達と分子機構について説明できる。
KW:カスペース,エンドヌクレアーゼ,DNA 断片化,Fas抗原,
腫瘍壊死因子 (TNF),チトクロムC
(生理)
●細胞骨格と細胞運動,筋収縮
1.アクチンフィラメントとモーター蛋白の相互作用,およびその
役割を説明できる。
2.微小管とモーター蛋白の相互作用,およびその役割を
説明できる。
KW:アクチンフィラメント、アクチン結合タンパク質,ミオシン,
モータータンパク質,筋細胞,非筋細胞,細胞運動,微小管,
微小管結合タンパク質,キネシン,ダイニン,細胞内輸送,
細胞分裂
(医療共通
教育セン
ター)
●小胞体の機能と制御
1.タンパク質の品質管理の仕組みについて説明できる。
KW:分子シャペロン,フォールディング,
小胞体ストレス応答(UPR),小胞体関連分解 (ERAD),
ユビキチン-プロテアソーム
(ち・病)
●細胞外基質・接着と癌転移
1.細胞接着における正常細胞と癌細胞の差異を述べることが
できる。
2.癌細胞の細胞外基質内への侵入・遊走機序を述べることが
できる。
3.癌細胞の脈管内侵入と遠隔部へのホーミングを理解し,
遠隔転移の過程を述べることができる。
KW:腫瘍細胞の浸潤と転移,腫瘍細胞のEMTとMET,
細胞接着因子,細胞外基質,細胞接着解離,
蛋白分解酵素と細胞外基質分解,
腫瘍細胞の遊走因子,血管内播種とホーミング
教授
渡 部 正 彦 准教授
11.29(金) 3,4 小 林 孝 和
12.4(水)
教授
行 動 目 標
講師
(非)
渡 部 正 彦 准教授
石 田 康 生
教授
Ⅱ−56
細胞医科学
№
実施日
10 12.12(木)
11 12.12(木)
12 12.13(金)
13 12.13(金)
14 12.13(金)
15 12.16(月)
16 12.17(火)
17 12.17(火)
時限
1
2
1
3
4
4
3
4
担 当 者 名
行 動 目 標
(生化)
●サイトカインとシグナル伝達Ⅰ
1.自然免疫と獲得免疫について詳述できる。
2.知っておくべきサイトカインの作用を個別および
統合的に理解できる。
3.サイトカインの細胞内情報伝達機構を簡潔に記述できる。
4.T細胞・B細胞の相互作用と、免疫細胞の活性調節の
概略を理解する。
KW:NK細胞, 補体, TLR, TCR, MHC(HLA),
抗原提示細胞(APC;マクロファージ&樹状細胞),
IL-1,2,3,4,5,6,10,12,17, CD抗原,Th1,Th2 Treg,
Th17, TNFα, IFN-γ, ケモカイン,J AK/STAT,
NF-κB
(生化)
●サイトカインとシグナル伝達Ⅱ
1.アレルギー反応について詳述できる。
2.ワクチンについて説明できる。
3.自己免疫疾患アップデートを語ることができる。
4.免疫抑制剤の作用機構を説明できる。
KW:アナフラキシー, IgE, Fc受容体, スーパー抗原, GVH,
結核感染, メモリーT細胞, 関節リウマチ, AIRE, クローン病,
腸管免疫とオートファジー, IgA, グルココルチコイド,
proinflammatory cytokines, インターフェロン, カルシニューリン,
NFAT, シクロスポリン, ヒト型免疫グロブリン, リツキサン
(生化)
●細胞内小器官と疾患
1.細胞内小器官の局在をイメージできる。
2.細胞膜の構成成分を概説できる。
3.細胞内物質輸送をダイナミックに語ることができる。
4.ERストレスに関する疾患を詳述できる。
KW:局在シグナル, カベオラ, リピッドラフト,
SREBP (sterol response element binding protein),
GPIアンカー, 家族性高コレステロール血症,
エンドサイトーシス, シグナルペプチド, SRP, cis- & trans Golgi,
小胞輸送, SNARE, 糖鎖の付加, heat shock protein,
COPI, COPⅡ, クラスリン
(生理)
●神経栄養因子
1.発生過程におけるプログラムされた神経細胞死につき説明
できる。
2.神経栄養因子につき述べることができる。
3.代表的な神経栄養因子と受容体につき述べることができる。
KW:神経成長因子(NGF),脳由来神経栄養因子(BDNF),
分化,生存維持,突起伸展,可塑性
(解剖)
●細胞増殖と細胞増殖因子
1.細胞の増殖と細胞増殖因子について説明できる。
KW:細胞周期,上皮増殖因子(EGF),肝細胞増殖因子(HGF),
血小板増殖因子(PDGF),線維芽細胞増殖因子(FGF),
癌,分子標的療法HER2
飯 塚 眞 由 准教授 (生化)
●細胞周期
1.細胞周期を駆動する分子群とその機能を理解する。
2.チェックポイントの概念、およびその分子的実体を理解する。
3.細胞周期の文脈の中で、腫瘍抑制遺伝子産物の機能を説明
できる。
KW:細胞周期,CDK,サイクリン,リン酸化,チェックポイント,
ユビキチン化,RB,p53
有澤謙二郎
(解剖)
●細胞死
1.発生・分化におけるアポトーシスについて説明できる。
KW:プログラム細胞死,壊死(necrosis),アポトーシス小胞,
形態形成,TUNEL法,MRLマウス,癌,クラッシュ症候群
(生化)
●細胞医科学・分子生物学から開発された先端治療法
1.遺伝子治療・分子標的治療・細胞治療について概説できる。
KW:遺伝子治療、分子標的治療、細胞治療、
レトロウイルスベクター、アデノウイルスベクター、
アデノ随伴ウイルスベクター、レンチウイルスベクター
岡 崎 具 樹
岡 崎 具 樹
岡 崎 具 樹
桜 井 正 樹
有澤謙二郎
安 達 三 美
教授
教授
教授
教授
助教
助教
講師
Ⅱ−57
細胞医科学
№
実施日
18 12.19(木)
19 12.19(木)
時限
3
4
担 当 者 名
木 下 千 智
詫 間
浩
助教
講師
(非)
行 動 目 標
(薬理)
●シグナル伝達Ⅰ
1.GTP結合タンパク質の概観
2.GTP結合タンパク質と代表的な治療薬との関連を説明できる。
KW:三量体Gタンパク質,低分子量GTP結合タンパク質,Ras,Rho
(生理)
●神経細胞死
1.神経細胞死の機序を理解する。
KW:神経細胞の変性死,アルツハイマー(Alzheimer) 病,
パーキンソン(Parkinson)病,CAG リピート病,
筋萎縮性側索硬化症,Aβ蛋白,αシヌクレイン,パーキン,
ポリグルタミン病,SOD1
(薬理)
●シグナル伝達Ⅱ
1.チロシンキナーゼの概観
2.チロシン残基をリン酸化する酵素を介した細胞内シグナル
伝達系の例を挙げて説明できる。
KW:癌遺伝子,増殖因子,MAPキナーゼ系,PI3キナーゼ系
20 12.20(金)
3
木 下 千 智
21
1.10(金)
3
高 橋 芳 久 准教授 (病理)
●発癌-1
1.腫瘍の定義,良性腫瘍,悪性腫瘍,肉腫について説明できる。
KW:良性腫瘍,悪性腫瘍,癌腫,肉腫,異型性,分化度
22
1.14(火)
3
高 橋 芳 久 准教授 (病理)
●発癌-2
1.腫瘍発生の内因や外因について説明できる。
KW:網膜芽(細胞)腫,ウィルムス腫瘍,色素性乾皮症,化学発癌,
EBウイルス,HTLV-1, 肝炎ウイルス
23
1.15(水)
3
高 橋 芳 久 准教授 (病理)
●発癌-3
1.癌遺伝子と癌抑制遺伝子について説明できる。
KW:癌遺伝子,癌抑制遺伝子
斉 藤 史 明 准教授 (神内)
●オートファジー
1. オートファジーの概念、生理的意義を述べることができる。
2. オートファジーの分子機構を述べることができる。
3. オートファジーと各種疾患との関連を述べることができる。
KW: マクロオートファジー,ミクロオートファジー,
シャペロン介在性オートファジー,オートファゴゾーム,
リソゾーム,ATG蛋白質,蛋白質分解,栄養飢餓,
細胞内封入体
福 里 利 夫
●幹細胞、iPS細胞、再生医学
1.幹細胞の種類と性質を理解し,再生医学への応用を考える。
2.iPS細胞、クローン個体の意義を理解する。
KW:幹細胞,胚性幹細胞(ES細胞),組織幹細胞,分化誘導,
iPS細胞,クローン,クローン動物,再生医学
24
25
26
1.16(木)
1.17(金)
1.17(金)
3
1
2
助教
教授
(病理)
井 手 久 満 准教授 (泌尿)
●癌の分子生物学
1.最近急増している前立腺癌を中心に,ゲノムの損傷と癌の
発生,細胞の分化と老化,癌の進展に関与する分子,
癌遺伝子,癌の幹細胞,内分泌治療について理解を
深める。
KW:酸化ストレス,ゲノム,上皮細胞,細胞の分化と老化,
幹細胞,癌遺伝子,細胞増殖因子,リン酸化酵素,転写因子,
テストステロン,アンドロゲン受容体
Ⅱ−58