泉州勤労者山岳会 会 報

やまなかま
2011.10
№524
西穂高岳から奥穂高岳へ縦走する泉州労山パーティ
泉州勤労者山岳会
会
報
№524
目次
2011年10月号
巻頭言
大西
山行計画
錦秋の火打・妙高・戸隠山
アイゼントレ・東六甲蓬莱峡
夜叉ヶ池
紅葉の芦生
公開ハイク「高取山」
立山雪上訓練
冬山合宿(案)
あしあと(山行報告)
8・9月山行一覧
2011年、私の夏山
天野
、大路
、大西
、管
、城所
澤村
、鈴木 、田代
、樽井
、当間
栃尾
、中井 、中俣
、西岡
、野口
日高h、日高実
、藤澤
、山中 、吉田
六甲とマグロ
樽井
徳本峠・霞沢岳
日高h
穂高の展望台「霞沢岳」
樽井
高取山
中俣
北欧・ラップランドの山旅(中)
大西
戦跡ハイキング・友ヶ島
大西
その他のページ
山人の白馬便り
事務局より
教育訓練部より
組織部より
連盟より「東北ボランティアについて」
ちょっと天気情報を65
ダイトレ
編集後記
2
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5
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巻頭言
みんな山が大好き
大西
この夏、一冊の本とある山旅を通して「登山」について考えさせられることがいく
つかありました。一冊の本は山野井孝有さんの『いのち五分五分』
、ある山旅は N さ
んをお誘いした北欧・ラップランド。山野井孝有さんは先鋭的な登山家・山野井泰史
さんの実父で、
「わたしと泰史の残された人生の時間、つまりどちらが先に葬式をする
かは五分五分だ」、
というところからこの本の表題になっています。この本で25年間、
山野井夫妻とどう向き合ってきたかを語っておられ、山野井夫妻の登山への情熱や人
柄にも胸を打たれます。山野井泰司さんは 2002 年のヒマラヤの高峰ギャチュンカン
の奇跡の生還後や 2008 年の熊に遭遇し重症したあとも依然としてハードの高い山に
挑んでおられます。また日頃からも奥多摩をベースに、身近な山々でトレーニング続
けておられ、質素な生活とともに心から山が大好きなんだと思いました。
元泉州労山会員の N さんはもうすぐ78歳。62歳で本格的に登山を始められ、何
度も岩トレも積んで北アルプスのバリエーションや黒部川の激流に挑んで来られまし
た。時々、私とハードなアルプス縦走や台高山脈でテントを張ったことも。近郊の山
にも声をおかけすると、必ず快く同行していただけました。
そんなある時(2006年)
、職場の事故で右足を切断され、大勢の会の山仲間は、
今後の登山は不可能と思った時期がありました。しかし、その後入退院を繰り返しな
がら、リハビリやトレーニングを重ねられ、一年後の秋の大江山(京都府)で元気に
復帰されたのです。ダブルストックでゆっくり歩かれるとはいえ、パワーは他の会員
の方とも遜色はありません。トレーニングも毎朝2時間をかけて、大和川堤防を歩か
れ、ハードな腹筋や腕立て伏せも続けられています。
その後、何度か N さんと登山を重ねているうちに、私の好きな北欧・ラップランド
の山旅をお誘いしました。最初は「ヨーロッパには行ったことがないし、みんなに迷
惑をかけるからなあ」と固辞されていましたが、他の参加される方の「ゆっくり歩い
て北欧の白夜を楽しみましょう」ということで N さんとの北欧が実現しました。
今年の夏の10日間、N さんも含めて山仲間7名で北欧のラップランドへ。山旅の
スタイルはレンタカー移動で大半がテント泊、
Nさんも二つのピークにも登りました。
スウェーデンの山の山頂から遥かかなたの氷河地形を見て「世界は広いなあ」といつ
までも眺めていました。ノルウェー北部の山小屋を訪ねるトレッキングも、樹林帯や
花々の中を楽しそうに歩いていました。フィンランド第二の高峰・サーナ山では、登
山の前日に取りつきまで下見をしておこうというほどです。どんな環境や逆境でも心
から山に向かう姿が伝わってきます。Nさんも山が大好きなんですね。
2
錦秋の火打・妙高・戸隠山
北信五岳を、地元の人は「まみくとい」とよんでいます。斑尾・妙高・黒姫・戸隠・
飯縄山の五岳です。妙高は新潟県ですが、長野市から五つの山々がきれいに見えるの
で、北信五岳というそうです。10月連休は、例年北アルプス方面に入っていました
が、今回は五岳のうち、戸隠と妙高+火打に行きたいと思います。
戸隠山は、蟻の戸渡りが醍醐味で、北アルプス顔負けの狭い稜線を行きますが、我
が会のメンバーは問題ないと思います。(念のためロープは持って行きます。個人のチ
ェストハーネス等はもちろん必要です)
● 日程
10月7日(金)夜高石発==約 510 キロ・7h30==笹ヶ峰P幕営
上信越道「妙高高原 IC」出口から約 15 キロ 高速代 約 6000 円
8日(土)笹ヶ峰→高谷池ヒュッテ(BC)→火打山→高谷池ヒュッテ(幕営)
歩行・約7h(笹ヶ峰から BC まで、約 3h30)
9日(日)高谷池ヒュッテ(BC)→妙高山 →高谷池ヒュッテ→笹ヶ峰==戸隠
へ移動(35 キロ・1h20)==戸隠P(幕営)
歩行・約7h
10 日(月)戸隠P==戸隠奥社Pへ一部車移動→戸隠神社→蟻の戸渡り→戸
隠山→不動避難小屋→戸隠牧場==戸隠P==温泉==上
信越道「信濃町IC」入り口==長野道==中央==名神=
高石
約 500 キロ・7h
高速代 約 6000 円
歩行・約7h
● 締め切り 9月21日(水)役員会の日
● 担当
鈴木
参加希望は、鈴木メール・電話または日高事務局長まで
+
体力B
● 山行レベル 技術A
● 戸隠と妙高周遊を検討しましたが、燕温泉からの周遊は幕営地の問題等もあり、
時間的に厳しいので、上記三山にしました。高谷池が混む可能性があるので、先
に火打・妙高に登ります。初日は高谷池まで上げなければなりませんが、笹ヶ峰
から高谷池(BC)まで標高差約 700m、約 3h30 の登りです。BC からは、火打・
妙高ともアタックで可。二日目は、高谷池から妙高ピストンして下山、戸隠まで
の移動がしんどい場合は、笹ヶ峰に張ります。戸隠は2000m弱、火打・妙高
とも 2500m弱なので、紅葉には少し早いかもしれませんが、各種資料では、紅葉
は絶景のようです。
3
【山行セミナー実技】 アイゼントレ「東六甲蓬莱峡」
山行レベル:体 力 A
技 術A
日
時 :2011年10月16日(日)日帰り
場
所 :東六甲 蓬莱峡
装
締
担
備 :登攀装備、アイゼン、ピッケル、行動食、
お茶(水)2ℓ以上、雨具
(交
切
り:10月5日(水) 敷島まで
当 :敷島(日高、管、田代、西岡、鈴木、
)
※装備のない人も参加できますので連絡ください。
通)
阪急バス
[58 60 61]蓬莱峡経由、有馬駅前経由 山口営業所前行き
宝塚駅発②乗場 午前9時35分又は、10時05分発に乗車
座頭谷バス停下車
(宝塚バス停位置図)
※ 蓬莱峡付近には、駐車可能な場所はありません。
※ 帰りは、JR生瀬駅より乗車予定(駅まで徒歩(下り)予定)
4
夜叉ヶ池~三周ヶ岳
紅葉を期待して…
夜叉ヶ池は干ばつに苦しめられた村の娘・夜叉姫が雨乞いのため池に身を投げて村
を救ったという伝説の残る池で、泉鏡花の戯曲にもなっています。福井県と岐阜県と
の県境にありますが、今回は岐阜県側から夜叉が壁を見ながら登り、ヤブこぎもある
ようですが、稜線上の三周ヶ岳を目指します。
日
集
装
時:10月21日(金)夜~22日(土)
合:参加者により決定します
備:前夜泊(テント泊装備)+日帰りハイキング装備
コース:池之又夜叉ヶ池駐車場~幽玄の滝~夜叉ヶ池~三周ヶ岳
(同じ道を帰ります) 歩行時間 約6時間
締切り:10月5日(集会時)
担 当:藤澤
紅葉の芦生(ブナの原生林、枕谷、上谷、福井県境尾根、
野田畑谷)を一気に体験しませんか?
日時
:
集合 :
コース:
11 月5日(土)~6日(日)
5日富木駅・または羽衣駅、17 時集合、生杉でテント泊
生杉ゲート ~ ブナの原生林 ~ 三国峠 ~ 枕谷 ~ 上谷 ~
杉尾峠 ~ 福井県境尾根 ~ 野田畑峠 ~ 野田畑谷 ~ 地蔵峠
~ 生杉ゲート
約 7 時間
帰阪予定:18 時 30 分
装備 : テント前夜泊装備
締切り: 10 月 19 日(水)
担当 : 大路
※昨年は 11 月8日に行きました。紅葉はばっちりでした。
5
公開ハイクキング「高取山」
(集合日時)
(集合場所)
11月13日(日)午前9時20分
近鉄壺阪山駅
仮集合 大阪阿部野橋駅地下2階東改札口
7:40集合
8:10集合
(コース)
7:50発吉野行き急行
8:20発の吉野行き急行に乗車
壺阪山駅~壷坂寺~五百羅漢~高取山(高取城址)昼食~猿石~
壺阪山駅
歩行:約11Km
(装備)
お弁当、お水(お茶)
、雨具、地図、コンパス(丸書くやつでない)
その他日帰り装備
ストックを必ず持ってきてください。
(締め切り) 11月6日(日)
(担当)
中俣
*役割分担でいろいろお手伝いいただく方があります。
*役をお願いした人は御協力お願いします。
*役をお願いする人は11月6日までに連絡します。
当日、休日回数券を使って格安で行きたいと思いますので、同じ電車に乗るように
してください。
立山雪上訓練
●日
時
11 月 18 日(金)夜発→名神・北陸道→立山駅前P幕営仮眠
19 日(土)立山駅前P→(ケーブル・高原バス)→ 室堂→雷鳥平幕営
雷鳥坂付近で雪上訓練(1~3:30 ころまで)
20 日(日)4:30 起床(テント撤収)6:00 スタート 雪上実践訓練(立山西斜面)
→雄山→一の越→室堂 12 時頃→(高原バス・ケーブル)→入浴→帰阪
●装
備:雪山登山に必要な装備
雪山用の靴・スパッツ・ピッケル・アイゼン・ハーネス・シュリンゲセット・確保器・シュラフ・シュラフカバー・
ストック・
(わかん)
・冬山用ウェア・雨具(雪上訓練用は古いもので可)
・行動食ほか(装
備で持っていない場合は要相談)
●訓練の位置づけと内容
6
①雪山・冬山に向けて、ベテランといえども年に一度以上は雪上訓練に参加するこ
とが望ましい。軟雪ではなく、硬い雪上を、初心者も、恐怖感なくトラバースや下
降ができるように、滑落しないための歩行訓練(アイゼンワーク)が必要です。
②多くは年末年始に雪山に入るので、それ以前に雪訓しなければ意味がありません。
従って、11 月末から 12 月中旬に雪のある場所で行きやすい山域は関西近郊にはな
く、立山や富士山・中央アルプス千畳敷・谷川岳・八方尾根などに限られます。
③泉州労山は、雪山・冬山への参加を義務づけてはいませんが、より高みを目指し
て、そして難易度を少しずつ上げて自分の力量向上を図ることに山岳会の存在意義
があります。雪山・冬山・春山には行きたい人が行けばよいということではなく、
多くの会員が安全に楽しく雪山を楽しみたいものです。2000m以上の雪山には、無
雪期にはない異空間があり、新たな感動があります。
(ときには、過酷な条件もあり
ますが)
④深い新雪よりも表面が硬い雪など多様な雪質に対応でき、また山行途中での悪天
(強風・冷温・ホワイトアウト・吹雪等)にも対応できる体力・判断力などの総合
的な力が求められます。岩場や砂礫等でのアイゼントレの真価を発揮できるのは、
実際の雪にふれないとわかりません。それには、数多くの実践以外にはありません。
(10/15 の雪山セミナー、16 の蓬莱峡アイゼントレの実践です。場合によっては前
爪での登り、急斜面でのバックステップによる下降なども含む)
⑤滑落しないための歩行訓練に徹することを大前提にするので、スタンディングア
ックスビレーを含むピッケル等による確保訓練は行いません。初日は、テント設営
後、雷鳥沢で訓練(登り降り、左向き・右向き水平トラバース、左向き・右向きの
斜め上または斜め下トラバースなどと滑落停止)
、二日目は、雷鳥沢をスタートして、実
践的訓練として立山西斜面をトラバースしながら可能な限り雄山に登り、一の越か
ら室堂へ下山できればと思います。
●担当
敷島・鈴木
●山行レベル
●締め切り
体力A+
技術A
11 月2日(水)集会
●16日の役員会後に、装備分けと参加者打ち合わせ等を行います。なお、連盟のバ
スが出る場合は、それに便乗させてもらうかどうかは、相談します。
7
2011年末冬山合宿案
●日程
12月22日(木)夕方発~25日(日)帰阪
●ルート
【1案】赤岳登頂(レ ベル 体力B 技術B)
22日
23日
美濃戸口幕営
美濃戸口~行者小屋(テント泊班・小屋泊班)
24日
行者
25日
行者小屋~赤岳周回(地蔵尾根~地蔵の頭~赤岳~文三郎道)~
小屋(テント泊班・小屋泊班)
行者小屋~美濃戸口~入浴~帰阪
【2案】北八ツ縦走( レベル 体力Bー 技術A+)
22日 大阪==茅野市唐沢鉱泉入り口==桜平(駐車場幕営・仮眠)
23日 桜平・・・夏沢鉱泉・・・オーレン小屋・・・夏沢峠・・・根石山荘・・・
・・・東天狗・・・黒百合ヒュッテ・・・高見石小屋(幕営)
24日 高見石小屋・・・白駒荘・・・青苔荘・・・麦草峠・・・縞枯山・・・
・・・縞枯山荘・・・・坪庭・・・・北横岳ヒュッテ・・・・双子池ヒュッテ(幕
営)
25日 双子池ヒュッテ・・・双子山・・・大河原ヒュッテ・・・蓼科山・・・
・・・蓼科山登山口=タクシー=桜平=帰阪
●装備
生活・ウェア関係装備は冬テント泊に必要なもの一式
(シュラフはスリーシーズンでも可能、インナーで調節)ザックは、共装分のスペースをつくる
アイゼン(8本爪以上)・ストック・カラビナセット・温泉セット
●締め切り 12月7日(水)集会当日
●担当
敷島・鈴木
<参考> 近年の冬山合宿は、2010 燕岳 2009 北八ツ天狗岳
2008 北八ツ天狗岳(中止?) 2007 蝶ケ岳
2006 南八ツ縦走
注:できるだけ多くの会員が参加できるように小屋泊まりも含めて検討します。難易
度からいえば、赤岳の方がレベルは高いですが、最近会山行では行っていないの
で、できれば行ってみたいものです。2案については、いくつものルートが検討
されます。集会・役員会で意見を出してください。
8
8・9月会山行・自主企画山行一覧
N…ニュース会員
【会山行】
★8/5-8
★8/19-21
★8/20-21
剱岳・八ツ峰縦走…CL 日高h、鈴木、管、田代、栃尾、志水
大峰・神童子谷…雨天中止(CL 西岡)
大峰・稲村ガ岳…CL 澤村、岡本、佐藤、井上登 、城所、辰巳
★8/26-28
真鍋、他1名
空木岳・木曽駒ケ岳(追悼山行)…CL 栃尾、中俣、境、藤澤
山中、樽井、日高実 、吉田由 、城所、日高h、管、田代
佐藤、敷島、吉村、天野、大西、鈴木、N 古都、N 山田
他1名
★9/3-4
大峰・上多古川…CL 日高h、台風 12 号により中止
★9/10
★9/11
六甲山…CL 大西、樽井、天野、井上勝、吉田澄 、真鍋
熊岩(岩トレ)…CL 管、栃尾、中俣、藤澤、山中、樽井、城所
日高h、田代、吉村、天野、大西、志水、井上勝、吉田澄
真鍋、N 古都、N 武田
★9/16-19
北ア・霞沢岳…CL 日高h、田代、鈴木、樽井
★9/18
高取山(公開ハイク下見)…CL 中俣、境、吉田由 、辰巳、吉村
岡本
西穂高~奥穂高岳縦走…CL 大路、栃尾、中俣、藤澤、日高h、管
田代、敷島、大西、鈴木、他1名
紀泉高原・和泉葛城~滝畑ダム…CL 当間、城所、吉村、野口
北川、井上登 、陳内、辰巳、岡本、大里、荒木、野内
★9/22-25
★9/25
【自主企画山行】
☆7/28-8/10
☆7/31
☆8/3
☆8/4-9
☆8/5-7
☆8/5-8
☆8/6
☆8/12-13
☆8/16
☆8/16-20
☆8/17
☆8/21
☆8/21
☆8/22
フランス・ピレネー山脈…大西
熊岩(岩トレ)…日高h、鈴木、管、田代、栃尾、志水
熊岩(岩トレ)…鈴木、田代、日高h
上信越、北関東・尾瀬&男体山…大路、他1名
八ヶ岳・縞枯山~天狗岳…藤澤、他3名
北ア・南岳~北穂~涸沢岳…澤村、佐藤、北川
六甲山・風吹き岩…西岡、他1名
大峰・弥山川(調査)…管
信越・妙高山(秋山下見)…鈴木
北海道・礼文島…川上、他8名
熊岩(整備)…管
葛城山系・葛城山~猿子城山…当間、他1名
比良・白滝谷…大路、他1名
雨引山…鈴木
9
☆8/23
金剛山(ボッカトレ)…田代
☆8/27-28
☆8/30-9/1
皇海山…大路、他1名
志賀高原、四阿山、浅間山(ガイド)…川上、他 16
☆9/4
☆9/9-11
☆9/12-14
☆9/17-19
☆9/17-20
ダイトレ・当麻寺~金剛山…中俣
北関東・武尊山、苗場山…大路、境、当間、野口、他1名
北ア・槍ヶ岳~奥穂高岳…中井
南ア・鳳凰三山…西岡、他2名
南ア・北岳、間ノ岳…当間、他1名
☆9/16-19
☆9/18
☆9/18
☆9/23-25
☆9/25
上高地~奥穂高(ガイド)…川上
京都・鞍馬山…藤澤、他2名
京都北山・芦生…大路、他1名
北八ヶ岳・東天狗~北横岳…川上
京都・唐櫃越、沓掛山、みすぎ山…日高実 、ニコニコ山の会同行
☆9/26-28
☆9/29-10/2
北ア・涸沢~北穂高岳…山中、吉村、N 古都、他2名
奥秩父・金峰山、奥多摩の山…日高実 、日高h、他1名
☆9/29-10/2
尾瀬ヶ原、燧ヶ岳、至仏山…川上、当間、山本、野口、井上登
2011 年、私の夏山
私の夏山
天野
今年6月に入会し、会山行として①和泉葛城山クリーン山行②金剛山ボッカ訓練③
弥山・八経ケ岳「オオヤマレンゲ鑑賞」④比良白滝谷沢登り⑤空木岳追悼山行⑥六甲マ
グロ⑦熊取「熊岩」岩トレに参加させて頂きました。その中でも印象に残るのは雨の中
を黙々歩いた「弥山・八経ケ岳」ですが、晴れていればパノラマ展望が楽しまれるはずの
八経ピークですが360°乳白色で全く眺望がなく残念でした、しかし目的の「オオヤ
マレンゲ」を鑑賞でき、特に雨の中でオオヤマレンゲが可愛く映えて感動的だった。ま
た、初めて体験した「比良白滝谷」の沢登りですが、沢の中をずぶ濡れになりながら白滝
を直登したので充実した山行であった、前夜泊で夕食の「ホルモン鍋」は、これまた美味
しかったのが印象的。「空木岳追悼山行」は標高差2,
000mということでさすがにハ
ードな山行だったが、事故の発生状況の報告、事故現場での検証で、いくら熟練者で優
秀なクライマーであっても、ちょっとした油断が取り返しのつかない事態に陥ること
で改めて基本に徹した安全登山の重要性を認識した。「六甲・マグロ」では六甲山の汗が
マグロ・ウニ・イクラとビールを見事に演出してくれた。熊岩での岩トレは35年ぶり
のロッククライミングということであり普段使わない筋肉を使ったおかげで翌日は体
中筋肉痛にみまわれた、登攀用具、ロープワーク等技術的に相当進歩しており諸先輩方
のご指導のもとスキルアッルを図っていきたい。
10
2011 年夏の足跡(7月~9月)
大路
1
芦生(沢・由良川源流~岩谷)
7月3日
2
那須岳
7 月 17 日(前日発)
日光白根山
7月 18 日
羊蹄山
7 月 24 日(22 日夜発)
幌尻岳
7 月 25~26 日
十勝岳
7 月 27 日
トムラウシ
7 月 28~29 日
燧ケ岳
8月5日(前日発)
至仏山
8月6日
谷川岳
8月7日
男体山
8月8日
巻機山
8月9日
5
武奈ヶ嶽
8月 21日
6
皇海山
8月 28 日(前日発)
7
武尊山
9月 10 日(前日発)
苗場山
9月 11 日
芦生(ブナ原生林~枕谷~杉尾峠~
9月 18 日
3
4
8
県境尾根~野田畑谷)
9 西穂高岳~奥穂高岳
9月 23~25 日(前夜泊)
11 鋸岳(予定)
9月 30~10 月2日(夜発)
日本百名山、9月 26 日現在 97 座踏破です。越後駒ケ岳と会津駒ヶ岳を踏破して 10 月 10
日には、99 座になります。100 座目の平ヶ岳は登山口への国道が台風による大雨のために不
通になっていて、来年まで開通しません。残念ですが、100 名山達成は来年へ持ち越しです。
今年の夏も結構楽しめて、充実したいい夏でした。昨年、連日の増水のために登頂できなかっ
た幌尻岳に登頂できてほっとしています。
私の夏山
大西
今年の夏は約3週間ヨーロッパに行っていたので、日本の山は大峰・大普賢岳(7
月)と追悼山行の空木岳(8月)の2回でした。大普賢岳は大峰で好きな山域の一つ
で梯子や鎖場を伝ってブナ林の急坂を一気に登るルートがいいですね。今回はヨーロ
ッパの山の訓練山行として5名で登って来ました。空木岳は7、8年前の中央アルプ
11
ス縦走以来の久しぶりの登山。約 2000mの一気登りで今までにないようなハードさで
歳と体力不足を痛感しました。今後も気持ちよく登山を続けて行ける為にはもっとト
レーニングをしなければなりませんね。
ヨーロッパの前半は山仲間6名と北欧・ラップランドへ。スウェーデン、ノルウェ
ー、フィンランドの山々を歩いてきました。山旅のスタイルはレンタカー移動で大半
がテント泊、二つのピークに登り、ノルウェー北部の山小屋を訪ねるトレッキングも
してきました。山旅は手作りと白夜なので自由に気ままに歩くことができました。後
半は単独でフランス側のピレネー山脈に。スイス・アルプスの高度には劣るものの高
山植物は評判通りで、二泊三日のテント泊縦走は楽しい思い出になりました。このヨ
ーロッパで感じたことは、中高年の人たちよりも若い人や親子のパーティが圧倒的に
多いということでした。それもテントや小屋泊まりで何日間も縦走していく人たちで
す。みんな山が大好きなんですね。
醍醐味はバリエーション
管
今年は初夏から雨が多くて、たくさんの行事が中止になりました。そんな中で
「8/6-8 剱岳・八峰」は、昨年も悪天候で長次郎谷を下見だけして帰ったので、今年
は何としても縦走したかったルートでした。私のルート間違いで参加の皆さんにはご
迷惑をおかけしましたが、岩稜帯として申し分のない、とても気持ちの良いルートで
した。やはり山登りの醍醐味はバリエーションルートに尽きるように思います。
初めての白山
城所
今年の私にとっての夏山は、やはり初めての高所縦走である白山でしょうか。お天
気もよく、お花もいっぱいで楽しかったです。
今年の夏は大キレットに
澤村
今年の夏は数年前から「定年退職登山」として「大キレット」を決めていました。
8月6日の初日は、睡眠不足と雨天で槍平小屋まで。滝谷ドームが夕日に輝いていま
した。7日は、南岳に登り、北穂まで縦走。獅子鼻、長谷川ピークの姿が印象的でし
た。8日は、涸沢岳、穂高岳山荘と縦走し白出沢を下りました。ここは以前経験して
いますが、思ったより厳しいルートなのでびっくりしました。こんなかったかなーと
いう感じです。
12
私の 2011 夏山
鈴木
7月は、初旬に爺から針ノ木縦走(単独)のほかは、下旬に学校登山の引率で唐松
に登っただけで、他はやや計画が中途半端に終わってしまった。8月は、会山行で剱
八つ峰と空木追悼登山のほかは、中下旬に妙高と雨引山に日帰りで登ったくらいだ
(い
ずれも単独)。
可能な限り、日帰りを含めて「毎週登山」を目指しているが、他の用事や天候、計
画作成のしんどさ等で、おおよそ月の4週中3~2回の山行ペースになっている。会
山行・個人山行・学校登山と変化もあった(春には大町労山のみなさんとの山行もあ
ったが、夏は、その機会がなかった)今年の夏山だった。中でも、幸い八つ峰に登れ
たことは、なかなかバリエーション山行の機会が少ないだけに、いい経験になったと
思う。それにしても、近年の夏は天候が安定していないので、やきもきさせられた。
私の夏山
田代
今年の 7~8 月の山行を振り返ってみて、会山行及びセミナー山行と自主企画山行
を含めて充実した夏山でした。思い出も多く残りました。特に自主企画の北海道の山
旅(羊蹄山、幌尻岳、十勝岳、トムラウシ)はどっぷり登山に嵌まり込んでしまった。
永い人生の中で、この様な時間を持てた事が良かったな~と感じております。簡単に
行程と感想を添えます。
7/22(金)堺東~敦賀港(大路・田代)
7/23(土)敦賀港(フェリー)~苫小牧東港~俱知安登山口(幕営)
7/24(日)俱知安登山口~北山~羊蹄山~旧小屋跡~登山口~とよぬか山荘(素泊)
7/25(月)とよぬか山荘(バス)~バス終点(登山口)~取水ダム~幌尻山荘~
幌尻岳~幌尻山荘(素泊)
7/26(火)幌尻山荘~取水ダム~バス乗り場(バス)~とよぬか山荘~新千歳空港
(敷島さん合流)~望岳台登山口(幕営)
7/27(水)望岳台~避難小屋~十勝岳~望岳台~トムラウシ野営場(幕営)
7/28(木)トムラウシ野営場~短縮登山口~カムイ天上分岐~コマドリ沢分岐~
前トム平~南沼キャンプ指定地~トムラウシ~北沼分岐~広い丘~南沼
キャンプ(幕営)
7/29(金)南沼キャンプ指定地~トムラウシ公園~前トム平~コマドリ沢分岐~
カムイ天上分岐~短縮登山口~トムラウシ温泉~苫小牧東港(フェリー)
7/30(土)フェリー~敦賀港~帰阪(大路・敷島・田代)
9 日間の内、登降行程=6日、船泊=2 泊、素泊=2 泊、幕営=4泊でした。28
日のトムラウシ山登山では、2009 年 7 月のトムラウシ山遭難(アミューズ社のツ
アー登山)の記録を思いだした。我々は逆行登山であったが、広い丘を折り返した所
13
より同じルートになり、歩いていると複雑な気持ちになった。言葉に出せなかったが
こんな所でなぜ・・・?山の気象の怖さを感じた。羊蹄山では山頂での素晴らしい眺
め。幌尻岳では額平川の徒渉を繰り返しの登降とカール・お花畑・日高山脈の眺め。
十勝岳では噴煙を上げ荒涼とした景観。トムラウシ山では巨岩の重なり・沼と雪・お
花畑・山頂での眺め。数多くの思い出が出来ました。
準備と世話をして頂いたリーダーの大路さん、途中同行の敷島さん有難う御座いま
した。
私の夏山
樽井
去年初めてアルプスデビューして、今年は2回目の夏。この夏一番印象に残ってい
るのは白山です。花の白山と言われるだけのことはあって、どこを見ても花・花・花!
まったりと花を見ながらの山行はとっても楽しくてルンルンでした(^u^)
私 2011 年、私の夏山
当間
7 月 2 日(土)3 日(日)ツアー登山「富士山」
7 月 16 日(土)18 日(月)「那須岳」「日光白根山」
7 月 24 日(日)「和泉葛城山」下見山行
7 月 30 日(土)「金剛山沢登り」
8 月 21 日(日)「和泉葛城山」
9 月 9 日(金)11 日「尊武山」「苗場山」
9 月 15 日(木)19 日(月)「北岳」「間ノ岳」
9 月 23 日(金)「和泉葛城山」
9 月 25 日(日)「紀泉高原地図をたどる登山」
9 月 28 日(水)10 月 2 日(日)「至仏山」
「燧ケ岳」
今年は縦走ありピストンありテント泊あり山小屋ありとバラエティよく山を楽しむ事
ができました。どれも思い出に残っています。
私の夏山
栃尾
この夏は家族と火打・妙高へ、剣岳の八ツ峰縦走、空木岳の追悼山行と3回アルプ
スへ行きました。最近あまり一緒に山に行けてなかった夫と山にも行けて、また岩登
りがにがてな私が、岩稜歩きに挑戦でき、また長年気になっていた、空木にも行けて
14
充実した夏山でした。ただ、八ツ峰はルートを間違えてしまったので、また行かなく
てはと思っています。空木は計画する立場にたってみて、いつも山行を計画してひっ
ぱって行ってくれている人達の大変さが、
よくわかりました。
ありがとうございます。
目標の槍、穂高岳へ
中井
今年は 7 月に一度、9 月にもう一度北アルプスに行けることが出来ました。一度目
は常念岳から蝶ヶ岳への縦走。
天気はずっとピーカンで、初のアルプスでのテント泊、
常念岳からのご来光。そして、槍、穂高連峰の抜群の展望と最高の山旅でした。
二回目は山を始めて、ずっと目標だった槍、穂高岳縦走を行ってきました。こちら
も天気はずっとピーカンでした。初日に槍の肩の小屋まで行き、テント泊。槍沢の上
りが非常にきつかったです。二日目に槍ヶ岳登頂と 360 度の最高の展望!そして、穂
高岳への縦走と大キレットの通過。長谷川ピーク、飛騨泣きはさすがに迫力がありま
した。北穂高岳への登りは疲れもあり、めっちゃっきつかったです。3 日目は北穂高
岳からのご来光と 360 度の大展望を満喫した後、奥穂高岳から吊り尾根を通り前穂高
岳、それから下山の予定でしたが、頭痛、吐き気がひどかったため北穂高岳から上高
地へ下山しました。
今年の夏山は本当に天気に恵まれ、とても思い出深い夏山になりました。一つ心残
りは、やはり奥穂高岳、前穂高岳まで行けなかったことですね。軽い高度障害がずっ
とあったように思われます。初日に肩の小屋まで高度をあげず、殺生ヒュッテあたり
にしとけばよかったかな、と思っています。また、次の機会に行ってみたいですね。
私の夏山
中俣
1、夏山合宿で登った白山、以前登った時より天気が良く、時期も良く、あまり花に
興味が無い私ですが、いっぱい咲いていて、すごく綺麗だった。
2、追悼登山で登った木曽駒が岳、以前登った時は天気が悪く、周りの景色は全然見
えなかったが、今回登った時は天気が良く360度見わせて、白山や御嶽山、空木
岳が見え、いい眺めだった。
夏山 2011
西岡
2011 年は台風と家庭の事情により、ほとんど山へ行けませんでした。ただ、そんな
中でも、今年で4回目となる毎年恒例の風吹岩ナイトハイクでは、
涼しい風吹岩から、
神戸・淀川・生駒の花火を眺めながらの夕食を楽しめました。
15
来年は新しい沢にも行きたいですね。私の夏山は、来年への宿題としてたっぷり溜
まっています・・・。
沢登り・高天谷
野口
沢登りとはどうゆうものか見た事も無いまま、沢デビューでワクワク!6月に座学
~高野山「弁天谷」の予定が前日の雨による増水で中止に。改めて7月に高天谷で計
画され、参加させて頂きました。体力 A 技術 A という安心感で、チャレンジ欲満々!
歴史の刻まれた高天彦神社での装備チェック、初めて履く沢靴に嬉しくてルンルン!
ところが待っていたのは、今回は水量が増との事で全身にシャワーの洗礼。滝を登る
というのは足を置く場所と水流との戦い、難しい。台風で荒れたジャングルもどき?
の沢と滝を進みながら最後の高い滝。日高さんがすいすいと登り、滝に40mのロー
プを張ってくださる。
チャレンジするもこれまた水流ビュンビュンに悪戦苦闘の連続。
終わるとクタクタ。どんな山登りより疲れ、腕、膝にはあざの勲章。来年もう一度リ
ベンジで、余裕を持って楽しさと言う物を味わいたいと思います。忘れられない沢デ
ビューでした。
2011 年「私の夏山」
日高h
夏山を 6 月九半から 9 月までの山だとすると、会山行で考えると、白山の合宿に始
まり、比良の沢 白滝谷、金剛山の高天谷の 2 件の沢は実施でき、8 月の八ッ峰、追
悼登山空木岳、9 月は徳本峠と霞沢岳、西穂から奥穂への縦走で幕を閉じました。し
かし今年楽しみにしていた。大峰の沢は、雨や台風で大峰の沢、神童子谷、上多古川
が中止になりました。上多古などは無理して山行していたならば、間違いなく遭難し
ていたと思います。最近の気象は穏やかではなく、激烈な雨や風を伴っています。気
象に対しての注意と学習を深める必要が有りそうです。印象深かったのは「花の白山」
です。多数の種類と一面に広がるお花畑には、まだまだ美しい日本の山があると思い
ました。
思い出深い山行は八ッ峰縦走です。7 峰でルートを間違えかなり困難な登攀もあり
ましたが、忘れられない思い出になりそうです。又次回は 1&2 のコルから八ッ峰全
山縦走の夢も湧いてきます。数年前からロングルートの縦走を狙っています。昨年は
大峰全山を完成させましたが今年は白山の石徹白から一里野と、中央アルプスの全山
を歩くつもりでしたが、時間が有りませんでした。長期の休み平日休みが必要なので
単独行に成る事が多いのでしょうが、一緒に汗をかきたい方は拒みません。
16
2011、私の夏山
日高実
今年の5月から私の勤務形態が変わり、山に行ける回数がグーンと減りました(涙)
その中で唯一登った山が、夏山合宿(白山)
、白滝谷、と追悼山行(木曽駒ヶ岳)です。
白山は女性 6 人男性4人の賑やかな山行でした。過去2回行きましたが今回は晴天
に恵まれ、お花宝庫の山は花盛りでした。満開の黒百合の群生をこんなに一同に見た
のは初めてでした。別山尾根も花盛りで感動してばかりでした。ピンク笹ゆりの群生
に今回も廻り合え、長い尾根道下りの応援花でした。
貸切バスを使っての山行は久しぶりで、楽しいかったですね。まして私たちはロー
プウエイを使っての木曽駒ラクチンコース。日中は天気も良く、景観に恵まれました。
夜中大雨が降り、テントの中は水浸しというハプニングがありましたが、大事には至
りませんでした。山に登りだし 12 年ほどになりますが、なんと中央アルプスに登っ
たのは今回が初めてです。次は宝剣岳から空木岳を目指して歩きたいと思いました。
中山さんの慰霊碑の前で今後の安全登山を誓いました。絶対、死亡事故は起しては
いけない。その為の努力を惜しんではいけないと思いました。楽しかった山行と言え
るのは、無事に下山できたことが常に条件であると再認識しました。
私の夏山
藤澤
1.夏山合宿「白山、別山」
7/16~7/17
梅雨明けの晴天の下、クロユリ、ハクサンコザクラ、キヌガサソウ、ハクサンチド
リなどさすが「花の白山」名前をあげればキリがないほどの花に出会いました。テン
ト泊の荷物を背負っての別山への上りはきつかったけれど、ニッコウキスゲとササユ
リの群生というおまけもあって、大感激!!
しい山行でした。
女性の参加が多く、ワイワイガヤガヤ楽
2.自主企画「北八ヶ岳、縞枯山~天狗岳」
8/6~8/7
年に何度か近郊の山へ行く仲間(女性4名)と今年も小屋泊を企画しました。シラ
ビソと苔むした森、今までと違った山の楽しみ方を発見した二日間でした。1日目は
曇り、2日目は晴れのち曇り、渋の湯に下山すると土砂降りになりました。自主企画
は夜行バスや列車の時刻を調べるところから山が始まっていて、それも楽しみです。
3.追悼山行「木曽駒ヶ岳、宝剣岳」
8/27~8/28
空木岳縦走が変更になったので、らくらくコースの木曽駒、宝剣に参加しました。
昼の晴天が一変し夜は雷雨、テントの中まで水浸し「こんな水でも中まで濡れないな
んてシュラフカバーってすごいなぁ」と感心しながら、寝ている自分もすごい…。3
60度の展望の木曽駒ヶ岳、ちょっと高度感のある宝剣を楽しみ、池山尾根の慰霊碑
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までの上りが一番しんどかった…
4.
「西穂~奥穂縦走」
9/23~9/25
9月の山行なので夏山と言えるか分かりませんが、これだけを目標として夏をすご
してきたので、私の中ではこの縦走が終わってやっと夏も終わったという感じです。
1年前からリーダーの大路さんに声をかけていただき、参加することを決めました
が、2009年の剱岳、2010年の後ろ立山縦走以上の大きな山行で、おなかの調
子が悪くなるほどのプレッシャーを抱えながらの挑戦でした。ただ、西穂を一歩下り
始めると、前の岩に夢中で向かって行くだけという感じで、頭がマヒしてしまったの
か、不思議と恐怖感が薄れました。後で改めて思い返し「よく、あんな所を歩けたな
ぁ」とゾッとしました。(剱や不帰、八峰キレットなどくらべものにはなりません)西
穂山荘の人の多さにも驚きましたが、
こんな危険なルートも渋滞するほどの人がいて、
もっとビックリ!! 奥穂に着くと山頂は写真を撮る人たちの列が出来ていて、またま
たビックリ!!結果、奥穂の山荘まで10時間という長丁場になり、心身ともに疲れま
したが、晴天に恵まれたこと、素晴らしい仲間と歩けたことに感謝し、祝杯をあげま
した。プレッシャーの大きさはより大きな感動と達成感に変わり、とても充実した3
日間で私の夏山を終えることができました。
参加された皆様、ありがとうございました。
夏の思い出
山中
毎年夏が近づくと今年こそは10日間ぐらい連続して山に入りたいと思っているが
やはり例年どうり浮世の雑事?でその夢は果たせなかった。それでも夏の終わりに計
画してもらった空木岳追悼山行には格別な思いがある。
何といっても貸し切りバスで、
しかも19名もの多人数のワイワイガヤガヤは久しぶりに小学生に戻ったような楽し
い山行でした。我々の班は木曽駒でテント設営し、あの宝剣岳の鋭峰に引き裂かれて
沈む巨大なオレンジを背に受け、友と語り且つ飲み至福の時刻過ごしました。25年
前の彼が見たのはこのような綺麗な夕日だったのか?それとも利休鼠の冬空からはた
だ白い雪が降っていただけだろうか。
今回のような貸しきりバスの山行形態の運営は大変でしょうが年一回程度は是非実
施してもらいたいものです。
2011 年、私の夏山
吉田
1.7月 夏山合宿 加賀白山
今回もたくさんの高山植物に出会えました。ピンクの笹ユリの群生には感動しま
した。
18
2.8月
追悼山行
木曽駒ケ岳
宝剣岳
25年前に遭難死された中山さんの追悼山行に参加し、あらためて安全山行に心
がけたいと思いました。遭難碑の周りに菊の花とリンドウを植えましたがしっか
り根付いて毎年花が咲くことを願っています。宝剣岳の岩場の登りはスリルがあ
って楽しかったです。木曽駒ケ岳に咲いていた濃いピンクのコマクサがとても綺
麗でした。
あしあと(山行報告)
樽井
六甲とマグロ
【日
程】
【ルー ト】
【参加 者】
9月1 0日( 土)
芦屋川 ~高 座の滝 ~キ ャッス ルウオ ール ~岩梯 子~荒 地山 ~
風吹岩 ~ロッ クガー デン ~高座 の滝 ~芦屋 川~
京橋居 酒屋「 とよ」
大西・ 吉田 S・井 上K ・天野 ・真鍋 ・樽 井
まだま だ暑い 日差し の中 、梅田 に集 合して 6名で 六甲 に向か う。高 座の
滝まで のアス ファル トと 岩場は とに かく暑 かった 。六 甲やし ・・と なめ て
かかっ たせい で、足 がつ ってし まっ た(>_<)
恐るべ し、残 暑の六 甲。 真鍋さ んに 塩を頂 いてな んと か歩け た。
岩梯子 は去年 よりは 怖さ も薄れ たが 、足が 届かず 吉田 さんに お尻を 押し て
頂いた 。今回 、念願 の山 スカデ ビュ ーを果 たした のだ けど、 まだ歩 く前 の
梅田の 駅で転 んでタ イツ を破い てし まった のがお 間抜 けで、 ビシッ と決 め
られな かった のがク ヤシ イ。
でも、 恒例の 京橋の 居酒 屋「と よ」 でマグ ロ他の 海鮮 とビー ルで大 いに
反省し てご機 嫌で帰 宅。 暑くて しん どかっ たけど 、楽 しい一 日だっ た。
徳本峠・霞沢岳
日高h
タイムレポート(2011 年 9 月)
17 日
島々支所P6:26→二股 8:03→岩魚留小屋 10:40→力水 13:12→徳本峠 14:20
18 日
徳本峠 6:35→JP7:40→P5 9:16→K1
19 日
徳本峠 6:35→明神館 7:35→ビジターセンター上高地 9:10
10:01→霞沢岳 10:47→徳本峠 14:45
上高地へ入るルートは徳本峠を越える以外にありませんでした。しかし釜トンネル
19
が抜けると、この高い峠を越えることなく、上高地へ入ることが出来るようになり、
今は登山者だけが通う静かな道になりました。ウェストン、嘉門次がたどった時代に
思いをはせるとともに、島々谷川の清流と秋になれば鮮やかに彩るモミジ、カツラ、
トチ、などの広葉樹、モミやシラビソ、カラマツ、の風を感じながら、谷をさかのぼ
るのもまた楽しい事だと思います。10 月の中旬には紅葉を見に再度訪れたいと思いま
すがなかなか時間が作れない事が悔やまれる。
島々には旧安曇村役場が有りそこの駐車場の片隅に車を止め、前夜泊。早朝白馬か
ら鈴木氏が到着。役場裏から村の中を抜け、二股へと続く林道を歩く。1 持間ほど行
くと道に熊の糞が落ちている。しばらくしたら先行していた単独行の登山者が引き返
してくる「道に熊が居て道を譲らない」と言う。しかし鈴木氏の鈴を鳴らしながらど
んどん進むどこにも熊さんの姿がない。きっと森の中に避難したのだろう。
二俣にはダムが有り、公衆トイレもある。林道はここまでで終了。沢沿いの登山道
なので行き橋、戻り橋など次々橋を渡り、岩魚留の小屋を目指す。時々雨が降るあい
にくの天気だが、清流と鳥のさえずりに癒される。
出発して 4 時間岩魚留小屋に到着、雨のかからない軒先にて休憩、小屋は無人で閉
鎖しているが、昔ながらカツラの大木は元気そうだ、私らの後を 4 人パーティが同じ
ようなペースで登ってくるので、彼らに場所を譲り出発。力水にて各自 2ℓのポリタン
ク満タンにして、14:20 徳本峠へ到着。小屋は半分が新しい小屋に立て替わり昔の面
影をわずかに残している。
古い看板は「峠の宿 徳
本小屋」と記され、永い
歴史を感じさせる。
樽井 さんが右手で 触ってい
るのが古い看板
徳本峠のテン場は狭い、
その狭いテン場に一人用
のテントを真ん中に張っ
ている、私たちのテント
は何とか設営できたが、
当然私たちの後から来た
パーティは張る場所もな
く峠の広場に幕営となっ
た。風が吹いたら大変な場所だ。テン場はもっと譲り合って使うものだと思う。
20
徳本峠から穂高岳を望むウェストン、嘉門次もこの穂高を見た
夜来雨の音が強かったが、未明から月明かりも出て天気は回復したようだ、台風が
東へそれたために、北風が入り秋の空気と入れ替わったようだ。早朝テントを出ると
昨日までガスに包まれていた穂高の山々が目の前にある。今日は良い山行が出来そう
だ、霞沢岳には 3 個のピークが有り、K1,K2,本峰と続いている。穂高を眺めるの
は手前にあるK1 が最も良い眺めです。又K1 まではジャンクションピーク(JP)
他多くのピークをこえて行きます。その縦走路の南側は崩壊が激しく、島々谷側は切
り立っていて冬季雪庇が出来るとかなり危険なルートに成りそうです。
テントへ帰ったのは 14:45 なので急げば今日、上高地へ降りて大阪に戻れそうで
すが、天気も回復したので、予定通り峠で 2 泊して明日上高地へ降りるようにする。
明神館までは 1 時間、ビジターセンターで来年のカレンダーとお土産を購入して、上
高地へ出る、河童橋から穂高が雲一つ無く望め、梓川の水もキラキラと輝いている。
上高地のバスターミナルでは、
樽井さんの提案で皆でソフトクリームを味わいました。
タクシーは交渉の末ジャンボタクシー9000 円で島々までを契約、自分の車へ戻りまし
た。島々宿の竜島温泉に入り鈴木さんと別れ、私たちは松本のカモシカショップ、道
の駅「今井」で買い物をして帰阪となりましたが、途中の渋滞には疲れました。
参加者:日高h、鈴木、田代、樽井
21
穂 高 の 展望 台
「 霞 沢岳 」
樽井
展望が うたい 文句 の霞沢 岳な のに、 大阪を 出発 した時 点から 雨。 滋賀か ら
名古屋 付近ま では土 砂降 りの中 、ど うにか 小雨の 安曇 野でテ ント泊 。朝 、鈴
木さん と合流 して雨 装備 万端に して 出発。
島々か らは川 沿いの 林道 をてく てく 歩く。 崩れか けた 橋もあ るが、 おお む
ね道は 順調。 先行し て歩 いてい た単 独行の 人が「 熊が いる」 と戻っ てき たので 、
怖々歩 を進め るが、 熊鈴 のおか げか 熊は現 れず二 俣着 。二俣 からや っと 登山道
になり 、京都 のパー ティ と思わ れる 4人組 と前後 しな がら岩 魚留着 。二 俣から
岩魚留 までは 広葉樹 の森 といっ た登 山道で 、紅葉 には 1か月 くらい 早い 感じだ
ったけ ど、と ても雰 囲気 のいい 癒し の道だ った。 岩魚 留から 雨が本 降り になっ
てきて 、雨具 をつけ 、少 し勾配 がき つくな って力 水着 。それ ぞれ 2Lの 水を給
水して 徳本峠 まで、 九十 九折の 道を エッチ ラオッ チラ 、汗と 雨でド ロド ロにな
りなが ら、ま だかま だか と登っ てや っとの 思いで 徳本 峠着。 お色直 し用 じゃな
いけど 、着替 えを一 式持 ってき てて 良かっ た。乾 いた 衣類に 着替え て食 事して
歓談、 早々に シュラ フに もぐり こむ 。6時 ごろに は就 寝。夜 中テン トを 打つ雨
の音も 子守唄 になっ てぐ っすり 眠る 。
目覚め ると外 はさわ やか な朝。 小屋 のおじ さんに 「諦 めてた んです けど ・」
とつぶ やいた ら、「 山は行 かな いとわ からん から ね」っ て言 われて なるほ ど~ と
思う。 前日の 苦行の ご褒 美か、 アタ ック日 は晴れ 間も 見える 好天気 。穂 高の山
々と一 緒に写 真に収 まっ て霞沢 岳を 目指す 。霞沢 岳は アップ ダウン で5 つの小
ピーク と 2 つ の大ピ ーク を越え る行 程らし い。ジ ャン クショ ンピー クま では登
れども 登れど もって 感じ 。空身 なの にしん どい。 1時 間ごと の休憩 がか なり長
く感じ た。
シラビ ソの林 だった り、 岩場だ った り、ガ レ場だ った り、木 の根地 獄だ った
り、ド ロドロ の池糖 だっ たりと くる くる変 わる景 色と ともに 展望の 開け たK1
に到着 。しば し絶景 の穂 高を楽 しん で山頂 へゴ― 。霞 沢岳山 頂は思 った ほど景
色は良 くなか ったけ ど、 やっと 着い たよ( ●^o^●) の記 念撮影 をして 下山 。
2日目 は夕焼 けの八 ヶ岳 連峰や 、穂 高の山 並みの 向こ うにち らっと 見え る笠が
岳をめ でなが ら、ワ イワ イと外 で食 事をし てご機 嫌で 就寝。 疲れた ての か、い
びきの 騒音も 発して いた らしい ・・ けど^_^;
翌朝は 早々に テント 撤収 、上高 地へ 下山。 あっと いう 間に下 界に着 いた 。都
会な上 高地で カレン ダー とお土 産を 買って 、タク シー で島々 へ。3 日間 の汗を
流して ほっこ りした 後は カモシ カス ポーツ によっ て渋 滞に阻 まれな がら 帰阪し
た。楽 しい楽 しい3 日間 だった 。
22
高取山(公開ハイク下見)
中俣
9月18日に高取山に行きました。2,3日前の天気予報では連休は雨が降ると言
っていた。この日しか公開ハイクの下見に行く日がないので、雨天決行でしたが、当
日は少し蒸し暑い日でしたが、良い天気になりました。
壺阪山駅に着くと、
菅さんがひょこっと、
なかまちゃんと現れました。
「え~なんで?
菅さん」「予定があったんやけど、予定が無くなったので、下見に来た。時間に間に合
うかどうか、わからんかったけど、とのかく、車を飛ばしてきたら、間に合った。」
と言う訳で、菅さんもいしょに下見に行きました。
壺阪山駅から高取の古い街並を見ながら、わいわい言いながら石畳の道を歩いてい
ると、お里と沢市の墓があるぞ、ここで説明とか、いろいろ言いながら、歩くこと約
1時間、ここらで休憩、「でもここは車が通るから危ないからこっちにしょう。」じゃ
ここで休憩。そして少し歩くと、舗装道路から地道に入るところがあった。やっぱり
休憩はここにしょうと決まった。
その地道を歩いて行くと壷坂寺の駐車場に出た。ここはトイレが有るからここでト
イレ休憩にしょう思っていたら、トイレは無く、また、休憩も駄目のようだったので、
素通りと決まった。そして、また、コンクリートの道を歩いて行くと壷坂寺の大きな
観音像が見える。そこを過ぎていくと、高取山への分岐があり、ここからは登山道に
なる。
登山道を行くと五百羅漢像があり、ここでちょっと休憩、ここからは坂道になり、
歩いていると車道に出る。少し車道を行くと、登山道が有り、急な坂道を登ると犬が
居た。
「わ~山犬」「違うがな~、早く行き」、犬はワンワンと吠えながら、どこかに行
った。
そして、簡易トイレがある所に出た。ここでトイレ休憩場所にしょう。と決めた。
このトイレがあるところからは、石垣が現れてくる。歩いて行くうちに、大きな石垣
が出てきて、「すごい」「すばらしい~」みんな感心していた。石垣で囲まれた城内を
歩いて行き12時に本丸跡に到着、ここで休憩。この辺りで全員が弁当食べれるから
良いやろうと言う事になった。お弁当を食べて、その後に周辺をぶらり、高見山が良
く見える、大峰の山も見える。公開ハイク当日は沢村さんは「連盟の高見山クリーン
ハイクで高見山にいるから、手でも振ろうか。
」
そして、登城してきた道を戻り、途中の分岐で登ってきた時とは違う方向に下山、
少し行くと国見櫓跡?という分岐があり、そこに行くと奈良盆地全体が見渡せる良い
場所がある。
ここはピストンになり、戻って下山していくと猿石がある。石垣の石に持ってきたよ
うであるが、そこにほったらかされたようである。そして、山道を下っていくと宗泉
寺の分岐に出る、ここで休憩で、ここで登山道を終わり、ここからはアスファルト道
になる。
23
もうちょっと歩くと、砂防公園があり、トイレもあり、広場もあり、さっきの休憩
やめて、ここで休憩にしょう。決まり。
地図を見て、「解散式は高取児童公園でしょう。」と言うことで、その公園まで歩い
て行くと十分に広く、トイレもあるし、ここで解散したら、この街並をユックリ見た
い人は見れるし、帰りたい人は帰れる。ここならOKとなった。ここには13時50
分に到着、お城出発が12時20分出発だから、帰りには良い時間になるな~と思っ
た。
そして、下見は終わりましたが、ある人は途中のJAで鈴虫の餌のキュウリとなす
びを買い、この辺りで、生ビールが飲めて、20人くらい入れる店は有るかと、お店
のおちゃんに聞いていたが、結局、生ビールが飲める店も20人ぐらい入れる店も無
かった。残念がっている人がいたのは言うまでもありません。
この高取町は健幸の町と書いて有った様な気がした。
【コースタイム】 9;15 壺阪山駅~10:30 壺坂寺~10:50 五百羅漢~12:00 高取城本丸
~12:50 猿石~13:20 砂防公園~13:50 児童公園~14;10 壺阪山駅
【参加加者】境、野内、吉村、吉田、管、辰巳、中俣
北欧・ラップランド②
2011 年夏、北欧・ラップランドの山旅(中)
大西
【日程】2011年7月20日~29日
【参加者】泉州勤労者山岳会:大西
(CL)、山中
、吉村
泉州勤労者山岳会ニュース会員:谷口敏雄(SL)、長岡
ニコニコ山の会:大西博美
、古都
計7名
スウェーデンからノルウェーへ
7月 23 日午前5時起床、北欧特有の重々しい曇り空、天気予報通り、この一日の天気は期待でき
そうにありませんでした。朝食を済ませて午前8時半、アビスコを出発。この日の目的は「ノルウ
ェーの周辺のフィヨルドの地形を楽しみながら一路トロムソに向かって走ること、トロムソ近郊で
キャンプ適地を見つけること」でした。しばらくスウェーデン側のE10 という道路を走りますが、
車は少なくほとんど対向車はありません。周辺の景観はなだらか山なみと湖沼群、道路沿いにはク
ロスカントリーの×マークの看板が続き、北欧北部ではクロスカントリーが盛んであることがわか
ります。ところどころのビューポイントの駐車場には大型のキャンピングカーが何台も留まってお
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り、こうしたキャンプ生活も主流であるようです。
スウェーデンから国境を越えてノルウェーに入ると、やさしい山の風景から荒々しい氷河地形に
一変しました。奥深い湾と絶壁の岩肌が特徴のフィヨルドで、みんなも興味をもって車から覗いて
いました。ほとんど樹木のない岩稜の山々、ところどころ岩稜際にも家屋が見られ、古都さんは「ノ
ルウェーの人はどうして生活をしているのだろう」と話しいていました。
実はスカンジナヴィア半島は、氷期の終わる2万年前まで厚さ約3kmの氷河に覆われていまし
た。この重みにより地殻は 500m以上も沈み込んでバランスをとっていたと考えられています。その
後氷期が終わり、この地殻は現在までに約 300mも隆起し、隆起は現在も続いています。このような
運動で現在のようなフィヨルドの地形ができたことを考えると、地球の大自然のスケールが実感で
きます。
ルートはE6から幹線のE8へ、交通量もかなり増えてきましたが、走る車は大半がノルウェー
ナンバーでした。トロムソの町に入る前にキャンプ用の食材購入とガソリンの給油をしました。北
欧のスーパーマーケットは大半が大型のCOOPで、希望する食材は比較的安く購入できます。支
払いがスウェーデンクローナからノルウェークローナに変わり、みんな日本円換算やそれぞれの物
価に戸惑っていました。ガソリンはセルフで支払いはクレジットカードが多いようです。ロバニエ
ミからトロムソまで走行距離は 740km、60ℓで 848 ノルウェークローナを支払ったので、1ℓあたり
14 クローナ(約 210 円)となり、産油国でありながらかなり高額でした。
ノルウェーのキャンプ場
トロムソから海岸沿いに 20km ほど走ったスキッテネルヴという小さな村にキャンプ場がありま
した。キャンピングカーもいっぱい入り込める広大な敷地、フィヨルドの湾の対岸には氷河を抱い
た山々も遠望できる、ノルウェーならではのキャンプ場にみんな大喜び。地図でその位置を確認す
ると、北緯 69.6 度、気温は 11℃を表示していました。そんな寒さのなか二つのテントを設営し、
冷たい風のなか夕食にかかる。余りにも寒いので梅酒をお湯割にして乾杯、メニューは焼き飯とス
ープ、スーパーで買ってきた魚の缶詰も好評でした。
夕食後、翌日の天気予報で「明後日まで晴れる」ことを知り、キャンプ場の裏山(標高約 500m)
に登ることを提案しました。午後7時頃、寒さのためかみんなは就寝、谷口さんと私は翌日登山の
取り付きの確認にでかけました。キャンプ場の女性の管理人におよそのルートを教えていただいた
のですが、地形図が不鮮明であったのでなかなか登山口が分かりません。キャンプ場近くの農作業
中の男性に尋ねると、車で北東の駐車場まで迂回すれば登山口があるとのアドバイスでした。この
登山口確認の散策で海岸沿いの道端に濃紺のリンドウの群生を見つけました。日本では高山でしか
見られないリンドウがこのノルウェーでは海抜0m地帯に咲き、かなり寒冷な気候であることを実
感しました。午後 10 時頃に就寝するも一晩中、雨と風がテントを叩いていました。
トレッキング
7月 24 日午前 5 時起床、小雨が降っていたのでサンドイッチの朝食はお互いのテントの中、そ
れでもトッレキングに向けての出発の頃には晴れてきました。キャンプ場から車で 15 分ほどの登
山口の駐車場にはすでに2台の車があり、周辺の山に出掛けているようです。私たちは5名で前日
に提案した裏山に向けて出発、標識やトレイルがあるので取り付きはすぐに分かりましたが、歩き
始めると目指す方向が少し怪しい。草原、樹林帯の中をどんどん歩いていくと、目標の山は北北西
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フィヨルドの湾奥に氷河を抱いています
海抜0mでリンドウの群生も
なのに遥か西方に登山道が続き、地形図を見ても縮尺が小さく不鮮明なのでルートを確認すること
はできませんでした。昨日ノルウェー人の男性に尋ねた登山口はまた別にあるのだろうか。それで
もノルウェー語でトロルバスヴまで 5.6 ㎞と標識があり、トロルバスヴはどんなところが分かりま
せんでしたが、トレイルがはっきりしているので、とにかく歩いてみることにしました。しばらく
針葉樹の樹林帯が続き、幾度かの渡渉を繰り返して歩くと、約1時間で広い草原に出ました。花も
一面に咲き誇り、目の前には一気に高度を上げる急峻な山々が連なって正に別世界でした。みんな
新鮮な空気をいっぱい吸い、仕切りにデジカメのシャッターを切っていました。一番高く切り立っ
た山(標高 1,000mはあります)にも登ってみたいと思いましたが、今日の日程から諦めなければ
なりません。しばらく草原を歩くとノルウェー人の登山者たちに出会いました。数名の大人に大勢
の少年のグループで、リーダー風の方に、トロルバスヴの地名を尋ねると、
「あと 10 分ほどで山小
屋があり、そのあたりをトロルバスヴと言います。私たちはもっと先の小屋に泊まって、折り返し
て帰っていくところです」と仰いました。ノルウェーでは長いトレイルで山小屋を利用しながら歩
いて自然を楽しんでいくスタイルが多いようです。大人の人も少年たちもみんな笑顔でとても楽し
そうでした。
登山口を出発して約1時間 40 分で山小屋に到着、標識にトロルバスヴとあり、この辺りが目的
地変更後の地名であることが分かりました。山小屋は無人小屋でシンプルながら台所、食器棚、ス
トーブ、応接セットと整っておりベッドの個室もありました。飲料水は近くの小川を利用するらし
く各自バケツで汲んでくるようです。小屋の前の温度計は 17℃を示し、屋内外ともとても爽やかな
環境でした。この小屋にはノルウェー人カップルの先客があり、トレッキングで連泊をされてトロ
ルバスヴの自然を楽しんでいるとのことでした。みんなもこの小屋がとても気に入り、約1時間も
山小屋周辺で寛いでいました。
この小屋の台所の掲示板に「小屋の利用について」、ノルウェー語と英語で書かれていました。そ
の利用について谷口さんに訳していただき、概ね次のようなことが書かれていました。
<休憩料1人 60 クローナ、一泊の場合は 240 クローナ、ただし 67 歳以上のシニアは 120 ク
ローナ。使用料は壁に掛かっている木製のボックスに>
ということで、私たちはこの小屋がとても気に入ったこともあって、惜しみなく各自 60 クローナ
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をボックスに収めたのでした。ノルウェーの人たちは、このような小屋を利用しながら、時には連
泊をしながらゆっくりのんびりと大自然を楽しんでいるようです。私たちも次回は 67 歳以上の特権
も使って(笑)山小屋から山小屋へと歩いてみたいものです。
私たちは小屋周辺で雄大な山々を眺め、また草原を歩き約1時間滞在して、来た道を引き返しま
した。帰り道、少しルートを外しましたが、山や河川の地形がインプットできていたので全く問題
はありません。北欧の夏は日が長いのでお昼前後から行動される方が多く、トレッキングや昼食を
楽しんでいるノルウェーの大勢の人たちに出会いました。午後1時半頃には登山口の駐車場に着き、
待ってもらった2名と合流して次の目的地であるフィンランド・サーナに向かったのでした。
森林地帯もいくつかの渡渉を繰り返す
広大な草原にシンプルな山小屋に感激
【ノルウェーの物価】ノルウェー:1クローナ=約 16.5 円
キャンプ場(7 月 23 日、7 名)250 キャンプ場シャワー10 ランドリー50
ガソリン(60 ㍑)848 山小屋1泊 240 キャンプ場コーヒー(7 名)220
戦跡ハイキング・友ヶ島
大西
今から5年前、る大阪勤労者山岳連盟に平和と登山を理念に「登山者9条の会」が
結成されました。多くの会員が各山岳会の活動で忙しい中、いくつかの取り組みを行
ってきました。その一つが歩きながら平和を語る活動として継続している年2回の戦
跡ハイキングです。これまで東住吉区の模擬原子爆弾投下跡地や堺市・JR京橋駅の
空襲慰霊碑、枚方弾薬庫跡地、高槻地下倉庫(タチソ)
、大阪城周辺の戦争遺跡など府
下近郊の平和のシンボルをたくさん訪ね歩くことが出来ました。
この夏は一泊二日で友ケ島に行ってきました。友ケ島は紀淡海峡に緩やかな曲線を
描いて浮かぶ四島を総称して呼んでいますが、連絡船で渡れるのが沖ノ島。和歌山市
加太港から約20分、海やキャンプを楽しむ人たちを乗せて渡れば自然豊かな別世界
とあって、ちょっとした小さな船旅を楽しむことができます。
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1日目は南垂水広場のキャンプ場で幕営、ここを拠点に戦跡めぐりの二日間が始ま
りました。この日は島東部の往復約6㎞のハイキングコース、潮が引いた時しか渡れ
ない穏顕岩を越えて虎島まで行ってきました。多くは松と雑木林の中を歩くので、真
夏といえどもそれほど暑くありません。それに頻繁にも私たちを見向きもせず走りま
わるタイワンリスとの出合も山歩きを楽しくさせてくれます。この間、虎島砲台跡と
第4砲台跡も探索、すっかり森の中に、しかしリアルに眠っているかのような存在で
した。砲台跡や兵器庫跡も想像以上の規模で、大戦中は島全体が重要な要塞であった
ことが伝わってきます。
翌日は島の西側のハイキングでした。といっても歩行距離は約3km、コンパクト
に各ポイントを見て回れます。島の西側にある第2砲台跡、赤レンガの建造物は昔の
まま残っています。友ケ島灯台、明治5年に点灯された日本で8番目の灯台とか。子
午線広場、日本標準時(東経135度)が通っています。旧海軍聴音所跡、潜水艦な
どの侵入を察知するために造られました。そして最期の目的地は沖ノ島の最高峰・タ
カスノ山(120m)、眼下に紀淡海峡、はるか淡路島や六甲の山々の眺めも、また格
別でした。
二日間、友ケ島を歩いて、新しい美しい島を知り
つつ、またレンガ造り地下要塞のような不思議な光
景にも出会って、これからも日本の平和を真剣に考
えていかなければならいと思いました。また、いつ
の日かこの友ケ島を訪れてみたいものです。
第2砲台跡、赤レンガは昔のままです
◇山人の白馬便り(10 月号)◇ 鈴木
庭の桜の葉っぱもほとんど落ちきり、次第に秋らしくなってきた。数日前から真っ
青な秋空で、白馬三山も薄茶色に変わりつつある。山小屋では、初氷のニュースも。
朝方は10度近くまで下がり、そろそろストーブがほしい季節になってきた。
先日、ある用事で白馬村と長野市の間にある小川村に行ってきた。戸隠村や鬼無里
村など、近隣の村が長野市に合併しても、小川村は自立の道を村民が選択した。山の
斜面に道が続き、終点まで行っても民家は1軒しかなかったりする。
「日本で一番美し
い村」を目指している、人口三千人余りの小さな村だ。
その小川村のあるおばあさんから手づくりの「おやき」をごちそうになった。あん
こや野菜などの具がたくさん入った伝統食で、いまでは工場生産してスーパーでは冷
凍して販売もされているが、これまでほとんど食べたことはなかった。
「そば粉は使っ
ていませんか」と失礼ながら尋ねたら、
「小麦しか使っていない」とのことで、安心し
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てほおばった。
おばあさんの話では、嫁いできた頃は、おやきは夕食として食べていたそうだ。は
じめのころは、おやつとして食べたと思ったので、いつになったら晩ご飯かなあと思
ったらしい。いまでも、村生まれのお年寄りは夕ご飯のあとでも「おやきはないか」
という。おやきを食べないと、夕食が終わっていないのだ。
白馬村と小川村は数十キロも離れていないのに、地質が異なるらしく、以前は、米
があまりとれなかったので、おばあさんが若い頃は、周辺の畑には小豆や大豆、小麦
などをたくさん植えていたという。
「麦秋がとてもきれいだった」と、笑顔を浮かべな
がら話してくれた。それが、豆も小麦類も輸入が増え、多くの若者らは農業を手放し、
長野方面に仕事に行かざるを得なくなったと。長野と白馬を繋ぐ、いわゆるオリンピ
ック道路ができた関係で、白馬村から長野市まで、
約 1 時間で行けるようになったが、
それまでは「山奥」の村の一つだったのかもしれない。それでも、小川村は白馬と違
って雪は少なく「住みやすかった」とおばあさんは、懐かしがった。
「人生を逆算する」という発想はしたくないが、行政の基準で行けば、自分も1年
後には「高齢者」に自動的に入れられてしまう。
「余生」をどう生きるかなどと、深く
考えたことはないが、とりあえずは今の仕事を来年3月まで続け、山と付き合いなが
ら白馬での生活を送っている。
(9/28 記)
事務局より
2011 年
会装備総点検&バーベキュー「浜寺公園」
共同装備の総点検を行います。すべてのテントを設営し不備な箇所の点検と、整備
を行います。また張方の講習会を行います。そして楽しいバーベキューで秋の一日を
楽しみましょう。フリートークの中から、新しい山行計画が発案されるかもしれませ
ん。この装備総点検は毎年の行事にしてゆきたいと考えています。
①テントの張方、たたみ方、テントの機能の説明、ペグのうち方など体験する。
②テントの防水、撥水処理、張綱の修繕
③必要であれば竹ペグ作成の実習
日 時:10 月 13 日(木)午前 9 時頃から 16 時頃まで
集 合:浜寺公園バーベキュー広場(公園南部)
高石市民の会員や近い方は、共同装備のテントや道具を運びますので、8 時
頃から応援お願いいたします。
最寄駅:JR東羽衣駅&南海羽衣駅 駅から西の浜の方へ徒歩 5 分
※バーベキューでビールなどを飲みますので車厳禁です。
共同装備:バーベキュー用品、肉、魚、野菜は日高が準備
個人装備:お食事セット、軍手、タオル等、自分用のイスがあると便利です。
締切り:当日参加も可能ですが、食料の買出しの為 9 月 28 日までに連絡下さい。
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参加費用:2500 円程度(肉、魚、野菜、ビール代含む)持ち込み歓迎
担
当:日高h
事務局より連絡
9 月の集会では、専門部の時間を設け、自由に討論したり、おしゃべりできる時間
を設け、集会の形を変更しました。しかし山行企画の説明や、参加者チェックが出来
なかったので、このまま毎月続けることは無理があると役員会で判断しました。何で
も試してみる事は大切ですが、役員会の意見としては、9 月のスタイルは年に数回や
って、今までの集会をもっと効率よく進行し、山行計画打ち合わせや、フリートーク
の時間が取れるように工夫してゆくことが大切なことです。会員が増える中、集会で
仲間の声を少しでも取り入れる努力をしたいと考えています。
教育訓練部より
山行セミナー座学
「冬山登山(初級)
」
日
時 :2011年10月15日(日)午前9時30分~12時30分
場
所 :取石公民館3F(集会開催場所)
持 ち 物 :筆記用具、お茶、お助けセット
締 切 り:10月5日(水) 敷島まで
担
当 :敷島(日高、管、田代、西岡、鈴木、
)
教育訓練部よりのお知らせ
山行セミナー座学
・・雪山を楽しもう!
「雪山登山」
座学「雪山登山」を受講し、実技「アイゼントレ」で冬場の必需品のアイゼンの
歩き方を学び、雪山へ行った事のない人も、今年はぜひ銀世界を見にいきましょ
う!
日
時:2011 年 10 月 15 日(土)9:30~12:30
場
所:取石公民館3F(いつも集会をやっている公民館)
持ち物:筆記用具、お茶、お助けセット、(持っている人は、アイゼンと冬靴)
担
当:敷島(日高、西岡、田代、管、鈴木)
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(その後の企画)
10/16 セミナー実技「アイゼントレ 六甲・蓬莱峡」
11/18 夜~20 セミナー実技「雪上訓練・立山」
11/28 セミナー実技「読図山行・湖東」
12/17 セミナー座学「気象」
12/22 夜~25 冬山合宿
教育訓練記録
記:管
初級岩トレ「熊岩」
(1)教育訓練名
2011 年 9 月 11 日(日)9:00~15:30
(2)実施年月日
熊取町永楽ダム・熊岩
(3)場所
晴れ
(4)天候
19 名 L 管、日高h、田代、志水、大西、中俣、山中、
(5)参加者
井上、吉田s、天野、荒木、栃尾、藤沢、城所、樽井、吉村、真鍋、(N)武田(退)
古都
(6)使用した資材
共装:ロープ(10.2mm*60m*1 本、10.2*50*1、9*50*1、8mm*20,30)、
個人装備:ハーネス、ヘルメット、お助けセット、下降器、
(7)訓練の内容
8:45~9:10 永楽ダム P、装備分け、朝礼、体操
9:40~熊岩真下の林でお助けセットの使い方。自分のセットを使う。
チェストハーネス、ロープワーク、確保、ムンターヒッチ他
(この時間に2名が岩場にロープをセットした)
11:00~熊岩下部のみ使い訓練。中段に支点を取り、ロープ3本で
トップロープで登攀訓練。中級者もトップロープの確保訓練を行い、
指導者の補助が出来るよう訓練。
12:30~熊岩下部のみ使い懸垂下降の訓練。
中央ロープから登り、両側を懸垂下降
12:50~13:10 昼食
13:10~熊岩下部のみ使い懸垂下降の訓練
14:30~撤収、下山
15:20~反省会。
(初参加者の感想、指導者の意見)
15:30 解散
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(8考察)良かったこと
1、ニュース会員や退会者も参加し、19名と過去最大参加人員であった。
2、初参加者が3名おり、安全を期して熊岩下部のみで訓練を行ったが、それでも十
分訓練ができた。
3、最初にお助けセットの活用訓練を行った。斜面の木立を相手に練習を
行った。自分のセットを使える訓練を行うという処に意味があった。
組織部より
1、11月13日に公開ハイキングが有ります。
参加、お手伝い、よろしくお願いします。
詳細は11月集会で連絡します。
2、ダイトレ縦走に参加、20キロ、40キロは問いません。
多くの方の参加をお願いします。
3、名札の件、以前お願いしました、名札のデザイン、再度、お願いします。
プレートの大きさや、材質を問いません。
納山祭の時に配布したいと思います。
大阪労山連盟より
東日本大震災復旧支援隊派遣カンパのお願い
大阪府勤労者山岳連盟常任理事会
2011 年 3 月 11 日に起きた東日本大震災から早や 6 か月が経ちました。新聞やTVな
どのマスコミの報道で未だに住居を含め町や村のガレキの山積みの状況や田畑の荒れ
様、冬の寒さを乗り切れるのかと思える仮設住宅などを見て、会員の皆様も胸が痛む
思いをされている事と察しているところです。
大阪府連で第一次支援隊として 7 名のメンバーが宮城県連から依頼が有ったJA石
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巻の農地のガレキ撤去作業を 7 月 28 日から 8 月 1 日にかけて行なってきました。
現地
には全国の各県連から支援に入っていますが、私たちが行った時点でもまだまだ広大
な農地の上にはがれきがたくさん乗っている状態で、たかだか3~4 日の作業では
微々たる支援でしかなく、これからも支援を継続して行かないと東北地方の皆さんの
生活の復旧が進まないと強く感じました。また宮城県連の新田理事長や石巻労山の岡
氏からも、震災の現状や地元の方が震災に負けじと頑張っている様子をぜひ大阪府連
の仲間に報告して下さいと言う要望も受けてきました。
現実に今回支援に入った経費を報告しますと、自家用車で行きましたが高速代は被
災地支援という事で大阪府庁へ出向き災害派遣等従事車両証明書を発行してもらいま
したので無料でしたが、ガソリン代及び車の消耗費で約 5 万円、現地での食糧調達、
道中での食事代など 5 日間で約 7 万円、合計で約 12 万円の費用が掛かりました。
このように支援隊を派遣するには多額の経費がかかります。連盟で今年度予算とし
てもちろん計上している訳では有りませんので、皆さんの生活も厳しいなか大変心苦
しいのですが2次、3次と支援隊派遣を続けていくために会員の皆さんに呼びかけて
頂き派遣カンパ(ガソリン代・車損費・食事代などに充当します)を募っていただく
ようこころからお願い申し上げる次第です。
当面第2次支援隊を11月2日夜から6日夜帰阪の予定で送ろうと思っています。
現地ではいくらでも人手を必要とする作業がまだまだ有ると思いますのでボランティ
アをやってみたいと思われる方は是非名乗りを上げて下さるようお願い致します。尚、
カンパは理事会へ持参か振り込みの場合は下記口座にお願い致します。
・郵便振替口座 00990-6-177013 加入者名 大阪府勤労者山岳連盟
・他の金融機関から振り込む場合は,銀行名ゆうちょ銀行 金融機関コード 099 店名
(カナ)〇九九店、預金種目 当座、口座番号 0177013
カナ氏名(受取人名) オオサカフキンロウシャサンガクレンメイ
ちょっと天気情報を 65
体を温める食材
急に冷え込むと、温かい鍋物などが恋しくなります。温かい汁物はもちろん体を温
めてくれますが、食材によっても体を温めるもの、冷やすものがあります。一般的に
体を温めてくれるのは、寒い季節に取れるものが多く、ネギやカボチャ、クリやリン
ゴです。逆に体を冷やすのはトマトやキュウリ、スイカなど夏にとれるものです。旬
の温める食材を積極的に頂きましょう。
モズの初鳴き
モズは「百舌鳥」と書くように、さまざまな鳴き方をします。秋になり餌が少なく
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なるころ、縄張り争いのために高鳴きと呼ばれる「キーキー」という声を発します。
これを初めて聞いた日がモズの初鳴日です。
「モズの高鳴き七十五日」という言葉があ
りますが、これは初鳴きから75日くらいで霜が降りるという意味。モズの声は冬支
度の目安として役立ってきたようです。
北から冬支度
早くも北から冬支度です。2日は帯広で初霜を観測し、東北の岩手山や北海道の手
稲山、斜里岳では平年より10日以上早い初冠雪となりました。5日ごろまでは、気
温が平年より低い状態が続く見込みです。北海道の高い山は雪の降る所がありますの
で、紅葉を見に出かける方は冬の装備が必要です。ただ、季節は行きつ戻りつで、週
末は寒さが和らぎそうです。
マツタケの味わい
マツタケをおいしく味わうには、かさの開きが具合に注目。土から顔を出したばか
りの時は、かさと軸の境がはっきりしませんが、しばらくして、かさが確認できるよ
うになると最も味が良い時。さらに成長し、かさが8割ほど開くと最も香りが高い時
といわれます。味が好みなら、かさが開きはじめる直前のものを、香りが好みなら、
かさが少し広がったものを選んでみては。
読書の秋
読書に最適な気温はどれぐらいでしょうか。読み物の種類によって、適する気温が
少し違います。頭を悩ませる難しい本は18度ぐらいがおすすめです。一方、趣味の
本を楽しむなら、部屋の温度は20度から25度くらいが良いでしょう。集中力は下
がりますが、くつろいだ気分になれます。涼しい日は勉強の本を、快適に感じる日は
趣味の本を選んでみては?
◆ 編集後記 ◆
今年の4月から機関紙の印刷を連盟の事務所に変えて作業が順調です。毎月の集会
の前日(火曜日)、午後3時に連盟事務所に3名が集合、ワイワイ言いながらそれぞれ
のポジションで要領よく動いていきます。印刷、紙折り機の作業、印刷物のセットと
約1時間で終了。タルタルも達ちゃんももうプロ級、作業終了後の心は玉造駅前のオ
デン専門店での冷たいビールの乾杯です。これからも他の会員の方とも、このような
第一火曜日の午後で交流していきたいものです。
(清)
東北の地震と大津波、紀伊半島の台風 12 号による土砂崩れ、浸水など災害が矢継
ぎ早に襲ってきます。驚いたのは山中にある水力発電所が跡形もなく破壊され、無残
な姿になっていました。水力発電所はほとんどが山の中にあり鉄筋コンクリートの頑
丈な構造になっています。しかし自然の猛威の前には人間が作った構造物など、いと
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も簡単に破壊してしまいますが、人は又復興再建をしてゆきます。しかし原発のよう
に放射能をまき散らしてしまったら、人間は容易に近付く事も出来なくなり、故郷は
失われてしまいます。今回の原発事故で放出した放射性物質はセシウム 137 で広島型
原爆 168 個を爆発させた量です。その半減期は約 30 年なので放置して広島型原爆の
爆発時の放射能程度になるのに 200 年以上かかることになります。そんな原発が国内
いたるところにあるこの事態は早急に変えてゆかなくては、美しい日本ではなくなる
と思います。原子力委員会の調査でも国民意見の 98%が原発廃止の意見である集計結
果をまとめています。
(博)
もう行く機会は無いかなと思っていた、念願の西穂~奥穂縦走に参加できた。あの
山へ行きたいという長年の夢があって、それが達成できた時の喜びは、また格別。夢
を持つことは大切ですね。夢はいつか達成できる。
(和)
今年は 台風の 影響で 登山 道にか なり の影響 が出て いる ようで す。近 畿の 山
にも行 きにく くなる ・・ ?!天 災は どうに もでき ない ことだ けど困 った もん
です。( たる)
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やまなかま(泉州勤労者山岳会会報)2011.10(№524)
発行日 2011年(平成 23 年)10 月 5 日
発行 泉州勤労者山岳会
<事務局> 日高h
<機関紙> 大西
*************************************
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