Download(PDF版) - 京都工芸繊維大学 研究戦略推進本部産学連携室

◆創造連携センター 平成24年度年報◆
目次
巻頭言 ......................................................................... 1
田嶋邦彦(創造連携センター長)
活動状況の紹介
-平成24年度活動報告 ......................................... 3
会議等の記録 .................................................................. 29
運営組織 ...................................................................... 33
産業界との共同研究・受託研究 .................................................. 36
・産業界との共同研究・受託研究の実績 ................................................. 36
・平成24年度共同研究一覧 ........................................................... 37
・平成24年度受託研究一覧 ........................................................... 50
科学技術相談室より ............................................................ 54
・科学技術相談室報告 行場吉成(特任教授)
創造連携センター事業協力会 .................................................... 56
平成24年度チャレンジング・サポート成果報告 .................................. 59
・次世代搬送機の高密度安全走行を目指したパラメータ同定と車間制御システムの開発 ....... 59
澤田祐一(大学院工芸科学研究科機械システム工学部門)
東 善之(大学院工芸科学研究科機械システム工学部門)
・誘導発熱ロールの振動解析 ........................................................... 61
増田 新(大学院工芸科学研究科機械システム工学部門)
・布の官能評価に及ぼす物理的特性に関する研究 ......................................... 63
—VORTEX®糸の構造と布の表面、圧縮特性の関係—
鋤柄佐千子(大学院工芸科学研究科先端ファイブロ科学部門)
平成24年度 CO-RESEARCH 成果報告 .............................................. 67
・光ファイバ型レーザ分光技術を応用した燃料電池用ガス分析装置の開発 ................... 67
西田耕介(大学院工芸科学研究科機械システム工学部門)
専任教員研究成果報告 .......................................................... 74
・顧客に対する侵害の通知と不正競争防止法および独占禁止法(米国判例) ................... 74
稲岡美恵子(創造連携センター)
施設平面図 .................................................................... 83
センターラボの貸出について .................................................... 85
入居者の紹介 .................................................................. 87
・株式会社ニデック
巻頭言
創造連携センター長
田 嶋 邦 彦
創造連携センターは、平成2年6月に設立された地域共同研究センターを
前身として、インキュベーションセンターを発展的に統合することで、平成
21年4月に発足しました。本学の産学官連携に係る総合的窓口として機能
すべく、当センターでは本学の教員と産官の関係者が容易にアクセスして自
由闊達な情報交換を行うための交流会、研究会および研修会などを企画・運
営しています。
本学は、工芸科学部1学部で構成される工科系大学で、規模の大きな大学ではありませんが、バ
イオ、材料、電子、情報、機械、環境などの先端科学技術分野から建築・デザインに至る広範な研
究分野において優れた研究実績を上げています。当センターでは、このような本学の特性とシーズ
をフルに活かすことで、近年、急速に多様化する産業界の技術ニーズに的確かつ柔軟に対応するた
めの体制を強化してきました。具体的には、産学官連携に精通した特任教授と複数のコーディネー
ターが中心となって、本学の特性とシーズを産業界に広くアピールするとともに、競争的研究費の
獲得に向けた取り組みを推進してきました。
創造連携センターは、本学の特性とシーズが貢献しうる工学系の研究領域において、人類と地球
にとって好ましい次世代テクノロジーの開発を指向し、特に学際領域における多彩な産学官連携事
業を企画・実践します。産学官の共同研究等を通して新産業創造および地域産業を活性化し、大学
の三大使命である「教育」・
「研究」
・
「社会貢献」を有機的に関連付けて推進することで、地域社会
の発展のみならず、我が国と世界の経済、産業、文化、社会の発展に貢献できるものと確信してい
ます。
引き続き、創造連携センターの活動にご支援とご協力を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上
げます。
1
活動状況の紹介
■平成24年度活動報告
◆
※敬称略
チャレンジング・サポート(Challenging Support)事業
◆
「創造連携センター事業協力会」(以下、「事業協力会」という。)の支援を得て、会員企業との共同研
究の促進及び事業協力会の発展を図ることを目的として、募集を行った。
○チャレンジング・サポート(Challenging Support)事業の募集について
【目的】
事業協力会会員企業と共同研究を実施する本学教員(研究代表者)に共同研究の促進のため産学連携
助成金を支給し、研究成果の充実及び共同研究の実施に基づいた会員企業の増大を図ることを目的とす
る。
【応募資格】
次のいずれかに該当する共同研究の研究代表者
①募集期間内において事業協力会会員である企業と実施している共同研究
②平成 24 年 1 月 1 日から平成 24 年 5 月 31 日までの間に新たに事業協力会に入会予定の企業との共同研
究
【応募方法及び応募書類提出先】
「チャレンジング・サポート事業申請書」を研究推進課産学連携推進室産学連携係に提出。なお、応
募資格②の場合は企業からの入会の意思を確認できる書類を併せて提出。
また、応募にあたり応募資格の確認及び選考のため当該共同研究の関係書類、共同研究経費の納入状
況等を調査することに同意いただく。
【募集期間】
平成 24 年 3 月 12 日から平成 24 年 5 月 10 日まで
【助成予定件数】
10件程度(各研究代表者の採択は1件とする。応募のあった順に審査を行い助成金を配分する。なお、
予算総額を超えた場合は、次年度事業の応募として取り扱う。)
【助成内容】
採択された共同研究の研究代表者には、産学連携助成金を配分する。
*助成額は、対象となった共同研究経費(合計額)の2分の1の額
(1件あたり上限20万円 総額170万円)
*産学連携助成金は、産学連携に係る寄附金(旧委任経理金)となる。
【選考】
創造連携センター運営委員会において、当該共同研究契約書記載事項や共同研究経費の納入状況等を参
考に選考する。
【その他】
採択された共同研究の研究代表者は、年1回発行の創造連携センター年報に寄稿。
3
活動状況の紹介
◆採択テーマ
亀井加恵子(大学院工芸科学研究科生体分子工学部門 教授)
「桑葉に含有されるアルツハイマー病に有効な物質の探索研究」
田嶋邦彦(大学院工芸科学研究科生体分子工学部門 教授)
「電子スピン共鳴装置の高感度・高精度サンプルユニットの新規開発と評価に関する研究」
西川幸宏(大学院工芸科学研究科高分子機能工学部門 准教授)
「フィラー/高分子複合材料のモルフォロジー解析」
澤田祐一(大学院工芸科学研究科機械システム工学部門 准教授)
「次世代搬送機の高密度安全走行を目指したパラメーター同定と車間制御システムの開発」
増田 新(大学院工芸科学研究科機械システム工学部門 准教授)
「誘導発熱ロールの振動解析について」
鋤柄佐千子(大学院工芸科学研究科先端ファイブロ科学部門 教授)
「布の官能評価に及ぼす物理的特性に関する研究」
一色俊之(大学院工芸科学研究科数理・自然部門 准教授)
「電子顕微鏡による炭化ケイ素素材評価技術の研究」
◆
学内事業
◆
○KIT-CORESEARCH の実施
本学の産学連携を支援、推進する一環として、特に若手研究者の外部資金獲得のための調査研究活動およ
び共同研究の拡充や受託研究の獲得を支援するため、「KIT-CORESEARCH2012」を実施した。
●産学連携課題(KIT-CORESEARCH2012)の募集
【概要】
本学教員が研究シーズを基礎として新たな展開につなげるための調査研究活動に対する支援及び共同研
究の拡充・拡大や受託研究の獲得を推進するために募集する。
採択された課題、研究プロジェクトに対しては、産学連携支援制度への応募又は外部資金獲得のために
必要な調査研究活動の費用を補助する。
4
活動状況の紹介
【応募種別】
次の①又は②に該当する産学連携活動で、競争的資金・外部資金の獲得により、事業化、実用化を目指
す課題、プロジェクトであること。
① 政府・自治体・企業等の産学連携支援制度への応募活動(応募活動事業)
② 共同研究あるいは受託研究として取組みを始めている研究プロジェクトをさらに推進し、本学発産学
連携プロジェクトとして発展させる活動(大学発連携プロジェクト)
【応募要件】
次の①~⑤の要件を満たすこと。
① 本学の教員の研究成果に基づく課題であること。
② 事業化、実用化、又は社会貢献につながることが見込まれること。
③ 研究主体が本学の教員、又は本学教員が属するグループであること。
④ 産業界と連携していること、又は連携の見込みがあること。
⑤ 各種政府・自治体等の産学連携支援制度への応募を予定していること、又は現在進行中プロジェクト
であり企業等との産学連携により更なる発展を目指すもの。
【研究調査期間(支援期間)】
採択決定日から平成 25 年 3 月 31 日(日)まで
【募集期間】
平成 24 年 8 月 10 日(金)から平成 24 年 9 月 3 日(月)まで
【応募方法】
次の書類を研究推進課産学連携推進室産学連携係にメール添付により提出。
・「平成 24 年度産学連携課題(KIT-CORESEARCH2012)申請書」
・補足説明資料〔A4 版:様式自由〕2枚以内
【審査及び選考】
審査委員会により書類審査(必要に応じてヒアリングを実施)し、採択案件を選定する。
※この際、本経費の主旨により若手教員の支援に配慮する。
【採択予定件数】
「応募種別」の①と②を併せて 6 件程度
【採択結果通知】
平成 24 年 9 月下旬
【採択課題、プロジェクトの取り扱い】
・採択された課題については、創造連携センターと密接に連携して、①政府・自治体等の産学連携支援
制度へ応募するために必要な調査・研究、又は②企業等と連携して大学発産学連携プロジェクトとし
て外部資金を獲得するために必要な調査・研究を進めること。
・平成 25 年度に募集される政府・自治体等の産学連携支援制度への応募又は外部資金を獲得する活動を
行うこと。
・研究調査経費として一件について 80 万円を限度として補助する。
・研究調査経費は、研究費、調査旅費、申請書作成・外部資金獲得に向けての資料作成費などに使用で
きる。
・研究調査期間終了(平成 25 年 3 月 31 日)後、経費及び活動等に関する報告書を提出。
・研究期間終了後 2 年間は、結果について追跡調査をする。
◆採択テーマ
熊田陽一(大学院工芸科学研究科生体分子工学部門 助教)
「SiN-tag を利用した食中毒査装置 Wacaris の超高感度化」
田中直毅(大学院工芸科学研究科生体分子工学部門 准教授)
「環境浄化酵素フィルムへの応用を目的とした有害物質分解微生物のスクリーニング」
5
活動状況の紹介
和久友則(大学院工芸科学研究科生体分子工学部門 助教)
「がんペプチドワクチン実用化のための膜透過性ニードル型ナノキャリアーの開発と機能評価」
八尾晴彦(大学院工芸科学研究科高分子機能工学部門 准教授)
「超高感度 DSC の実用化」
足立 馨(大学院工芸科学研究科物質工学部門 助教)
「高性能導電性接着剤を目指した金属微粒子表面機能化技術の開発」
西田耕介(大学院工芸科学研究科機械システム工学部門 准教授)
「光ファイバ型レーザ分光技術を応用した燃料電池用ガス分析装置の開発」
中野仁人(大学院工芸科学研究科デザイン学部門 准教授)
「伝統芸能・文楽の魅力を伝える「文楽かるた」の開発」
○知的財産権研修
日 時
場 所
対 象
平成24年12月12日(水)13:30~15:40
総合研究棟 多目的室
京都工芸繊維大学及び連携大学(京都府立医科大学・京都府立大学・京都薬科大学・京都
産業大学)の教職員・学生等、京都工芸繊維大学事業協力会会員企業等
京都工芸繊維大学
創造連携センター、知的財産センター
主 催
共 催
プログラム
1. 開会の挨拶
理事・副学長
(総務・教育担当)
森迫清貴
(研究・産学連携担当)
竹永睦生
2.「研究テーマの策定について」
理事・副学長
3.「特許マップの活用について」
創造連携センター 准教授
稲岡美恵子
4.「研究テーマ設定における特許マップ活用事例」
知的財産センター 知的財産フェロー
川﨑 修
5. 閉会の挨拶
創造連携センター長
田嶋邦彦
◆
先端技術研修
◆
○組み込み系 Linux 入門
日 時
場 所
対 象
主 催
講習内容
平成24年6月19日(火)
京丹後キャンパス
工作機械や生産設備の設計・開発に従事する電気系技術者
電気・制御系のファームウェア開発に関心のある情報系技術者
創造連携センター
1.組み込み機器の開発技術動向
2.Linux(UNIX)の基礎
3.組み込み系 Linux の概要
4.ARM Linux システムのブートと基本操作
5.ARM Linux システムのアプリケーション開発
6.Linux マイコンボードの「部品」化
6
活動状況の紹介
○組み込み系 Linux 実践技術講習会
日 時
場 所
対 象
主 催
講習内容
平成24年9月6日(木)~7日(金)
京丹後キャンパス
工作機械や生産設備の設計・開発に従事する電気系技術者
電気・制御系のファームウェア開発に関心のある情報系技術者
創造連携センター
1.講義:
2.演習:
3.演習:
4.実習:
5.実習:
6.実習:
7.実習:
8.講義:
◆
ARM Linux システムのクロス開発手法
クロスビルドとリモートデバッグ
GUI ツールキットの使い方
要件定義
入力・表示機能&シリアル通信プロトコル設計
GUI の設計・実装
リモートデバッグ
Linux マイコンボードの「部品」化
事業経営・技術相談会
◆
○平成24年度第1回事業経営・技術相談会
日
場
主
時
所
催
平成24年8月24日(金)
京丹後市役所峰山庁舎
京丹後市、創造連携センター
7
活動状況の紹介
○平成24年度第2回事業経営・技術相談会
日
場
主
◆
時
所
催
平成25年3月21日(木)10:00~11:00
京丹後キャンパス
京丹後市、創造連携センター
KIT産学官連携ワークショップ
◆
○第48回関西バイオポリマー研究会
「バイオマス材料と医療材料」
日 時
平成24年7月27日(金)13:25~17:35
場 所
総合研究棟 多目的室
主 催
産総研バイオ材料コンソーシアム、京都工芸繊維大学創造連携センター
プログラム
1.挨拶
関西バイオポリマー研究会 代表
2.「ユニチカにおけるバイオマスプラスチックの取り組み」
ユニチカ株式会社 中央研究所
3.「ポリリン酸エステルの合成とバイオマテリアルとしての利用」
関西大学 化学生命工学部
4.「新規バイオベースファイバーの開発」
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科
5.「生体内分解吸収性ポリ乳酸骨固定材の開発」
京都工芸繊維大学 繊維科学センター
6.おわりに
産総研バイオ材料コンソーシアム
7.交流会
小原仁実
秋月隆昌
岩崎泰彦
山根秀樹
玄 丞烋
中山敦好
○第50回関西バイオポリマー研究会
「次世代につなぐバイオポリマー技術」
日 時
平成25年3月4日(月)10:00~17:20
場 所
産業技術総合研究所 関西センター 基礎融合材料実験棟2階多目的ホール
主 催
産総研バイオ材料コンソーシアム、京都工芸繊維大学創造連携センター
プログラム
1.挨拶
関西バイオポリマー研究会 代表
2.「バイオベースポリマー:資源・エネルギー・環境制約の中での材料開発」
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科
3.「バイオプラスチック繊維の開発とその応用」
JNCファイバーズ株式会社 繊維開発センター サブリーダー
4.「キチン・キトサンの医用材料への応用」
関西大学 化学生命工学部
5.「再生医療の新しい形:光造形と体内造形」
循環器病センター研究所 生体医工学部 室長
6.「ミドリムシプラスチック -β-1,3-グルカン誘導体の合成とその物性-」
産総研 バイオメディカル研究部門 主任研究員
8
小原仁実
木村良晴
下津志明
田村 裕
中山泰秀
芝上基成
活動状況の紹介
7.「環状エステルの開環重合に向けた新触媒系の開発と生分解性TPE の合成」
広島大学大学院工学研究科 物質化学工学部門 中山祐正
8.「生体適合性ポリ乳酸・グリコール酸(PLGA)のナノ粒子としての医薬、医療デバイス、
化粧品等への応用」
ホソカワミクロン株式会社 マテリアル事業本部 博士研究員 松﨑香織、笹井愛子
9.「LbL 法による三次元生体組織構築」
大阪大学大学院工学研究科 応用化学専攻
明石 満
10.おわりに (総会)
産総研バイオ材料コンソーシアム 中山敦好
11.交流会
◆
企業等との研究交流会
◆
○ 第3回KIT-KSPF連携交流会
日 時
平成24年6月27日(水)15:00~19:00
場 所
総合研究棟 多目的室
主 催
京都試作プラットフォーム、公益財団法人京都産業21、京都工芸繊維大学創造連携センター
プログラム
1.挨拶
創造連携センター長 田嶋邦彦
京都試作プラットフォーム 試作グループ副代表 小島久嗣
2.講演「産学連携技術者教育の拓く可能性」
大学院工芸科学研究科機械システム工学部門 准教授 増田 新
3.講演「オーダーメイド精密臓器シミュレーターの開発」
株式会社クロスエフェクト 代表取締役 竹田正俊
4.講演「看護、介護自習システムのためのセンサスーツの研究開発」
大学院工芸科学研究科先端ファイブロ科学部門 准教授 桑原教彰
5.講演「国際宇宙ステーションにおける微粒子プラズマ実験のためのフライトモジュール
の設計」
大学院工芸科学研究科電子システム工学部門 准教授 高橋和生
6.懇親会
9
活動状況の紹介
○京都工芸繊維大学(KIT)「技術交流会」
-京都ものづくりを考える-伝統技能の応用から最先端加工・プロダクトデザインまで
日
場
主
時
所
催
平成24年7月20日(金)14:00~18:30
総合研究棟 多目的室
公益財団法人りそな中小企業振興財団、京都工芸繊維大学ものづくり教育研究支援センタ
ー・創造連携センター
プログラム
1.開催挨拶
りそな中小企業振興財団 理事長 中村重治
京都工芸繊維大学 学長 古山正雄
2.講演「マイクロ・ナノ加工が拓く新たな表面機能」
大学院工芸科学研究科機械システム工学部門 教授 太田 稔
3.講演「伝統技能の『間』と『按配』を活用したロボット技術」
大学院工芸科学研究科先端ファイブロ科学部門 教授 森本一成
4.講演「商品の魅力をつくるプロダクトデザイン」
大学院工芸科学研究科デザイン学部門 教授 山本建太郎
5.見学会 美術工芸資料館
6.交流会
10
活動状況の紹介
○ KIT-デザイナーフーズ(株)研究交流会
日 時
平成24年10月15日(月)15:00~18:30
場 所
創造連携センター 会議・研修室
主 催
デザイナーフーズ株式会社、京都工芸繊維大学
プログラム
1.開会挨拶
創造連携センター長 田嶋邦彦
2.研究紹介
紹介①
大学院工芸科学研究科生体分子工学部門 教授 田嶋邦彦
3.企業紹介
デザイナーフーズ株式会社 代表取締役 丹羽真清
4.研究紹介
紹介②
大学院工芸科学研究科応用生物学部門 准教授 井沢真吾
紹介③
大学院工芸科学研究科生体分子工学部門 教授 亀井加恵子
紹介④
大学院工芸科学研究科先端ファイブロ科学部門 教授 木村照夫
紹介⑤
大学院工芸科学研究科デザイン学部門 准教授 西村雅信
5.交流会
11
活動状況の紹介
○岩手ネットワークシステム(INS)交流会 in 京都
日
場
主
時
所
催
共 催
プログラム
平成24年11月9日(金)13:30~17:30
総合研究棟 多目的室
岩手ネットワークシステム(INS)、岩手大学地域連携推進センター、京都工芸繊維大学
創造連携センター
公益財団法人京都産業21、京都試作ネット
1.開会挨拶
京都工芸繊維大学 学長補佐 吉本昌広
岩手大学地域連携推進センター 副センター長 対馬正秋
2.「岩手ネットワークシステム(INS)の活動紹介」
INS運営委員長(岩手大学教授) 大石好行
3.「岩手大学地域連携推進センターの活動紹介」
岩手大学地域連携推進センター 副センター長 対馬正秋
4.
「京都工芸繊維大学創造連携センターの活動紹介-京都試作ネットとの連携を中心に-」
京都工芸繊維大学 創造連携センター 特任教授 行場吉成
5.「公益財団法人京都産業21の事業紹介」
公益財団法人京都産業21 連携推進部長 森西栄治
6.「京都試作ネットの活動紹介」
京都試作ネット 代表理事 竹田正俊
(株式会社クロスエフェクト代表取締役)
7.「岩手県の産業振興について」
岩手県商工労働観光部 科学・ものづくり振興課 総括課長 佐々木 淳
8.「岩手県工業技術センターの共同研究事例紹介」
岩手県工業技術センター ものづくり基盤技術第1部 部長 鈴木一孝
9.「岩手大学のシーズ紹介」
岩手大学地域連携推進センター 副センター長 対馬正秋
10.「東北復興支援のワークショップとQOL調査」
大学院工芸科学研究科デザイン経営工学部門 教授 久保雅義
11.閉会挨拶
京都工芸繊維大学 創造連携センター長 田嶋邦彦
12
活動状況の紹介
○第15回KIT-NITTO包括的研究交流会
日 時
平成25年2月1日(金)13:30~17:05
場 所
総合研究棟 多目的室
主 催
日東電工株式会社、京都工芸繊維大学
プログラム
1.開会挨拶
創造連携センター長
2.テーマ発表
報告①
日東電工株式会社
大学院工芸科学研究科デザイン学部門 教授
報告②
日東電工株式会社
大学院工芸科学研究科生体分子工学部門 助教
報告③
日東電工株式会社
大学院工芸科学研究科高分子機能工学部門 教授
3.シーズ紹介
大学院工芸科学研究科デザイン経営工学部門 教授
紹介
4.アイデア助成プログラム紹介
紹介①
大学院工芸科学研究科生体分子工学部門 准教授
紹介②
大学院工芸科学研究科デザイン経営工学部門 准教授
紹介③
大学院工芸科学研究科物質工学部門 准教授
5.認定証授与式
6.閉会挨拶
日東電工株式会社
7.KIT-NITTO懇親会
13
田嶋邦彦
畑中武蔵
櫛 勝彦
丸山幸治
熊田陽一
浅井量子
猿山靖夫
川北眞史
田中直毅
小山恵美
吉田裕美
表
利彦
活動状況の紹介
○ 2012年度KIT-KANEKA包括連携企画研究交流会
日
場
主
時
所
催
平成24年3月26日(火)14:00~17:15
創造連携センター プレゼンテーションルーム
カネカ株式会社、京都工芸繊維大学
14
活動状況の紹介
15
活動状況の紹介
◆
その他研究会
◆
○第1回大学発ベンチャー企業との経営研究会
日 時
平成24年9月4日(火)18:00~21:00
場 所
創造連携センター プレゼンテーションルーム
主 催
一般社団法人京都府中小企業診断協会、京都工芸繊維大学創造連携センター
プログラム
1.企業からのプレゼンテーション
株式会社魁半導体 代表取締役
2.質疑応答
3.合同懇親会
16
田口貢士
活動状況の紹介
○第2回大学発ベンチャー企業との経営研究会
日 時
平成24年11月16日(金)18:00~21:00
場 所
創造連携センター プレゼンテーションルーム
主 催
一般社団法人京都府中小企業診断協会、京都工芸繊維大学創造連携センター
プログラム
1.企業からのプレゼンテーション
株式会社エマオス京都 代表取締役
2.質疑応答
3.合同懇親会
石塚紀生
○第3回大学発ベンチャー企業との経営研究会
日 時
平成25年2月8日(金)18:30~21:00
場 所
創造連携センター プレゼンテーションルーム
主 催
一般社団法人京都府中小企業診断協会、京都工芸繊維大学創造連携センター
プログラム
1.企業からのプレゼンテーション
ウインドナビ株式会社 代表取締役
2.質疑応答
3.合同懇親会
17
金谷嘉明
活動状況の紹介
◆
パネル展出展等
○Photonix2012
◆
アカデミックフォーラム
(光・レーザー総合技術展への出展・プレゼンテーション)
日 時
平成24年4月11日(水)~13日(金)
場 所
東京ビッグサイト
主 催
リードエグジビションジャパン株式会社
出展者
大学院工芸科学研究科電子システム工学部門 准教授 粟辻安浩
「ホログラフィが可能にする高速度および超高速3次元動画像記録・計測技術」
○BIOtech2012
アカデミックフォーラム
(国際バイオテクノロジー展への出展・プレゼンテーション)
日 時
平成24年4月25日(水)~27日(金)
場 所
東京ビッグサイト
主 催
リードエグジビションジャパン株式会社
出展者
大学院工芸科学研究科応用生物学部門 教授 鈴木秀之
「細菌のγ-グルタミルトランスペプチダーゼ(GGT)の食品の呈味性改善への応用」
18
活動状況の紹介
○京都産学公連携機構「京都発未来創造型産業創出連携拠点」大学シーズ発表・相談会
(プレゼンテーション)
日 時
平成24年9月19日(水)
場 所
京都リサーチパーク 1号館 サイエンスホール
主 催
「京都発未来創造型産業創出連携拠点」推進委員会
発表者
大学院工芸科学研究科バイオベースマテリアル学部門 教授
「ポリ乳酸の今後の展開」
大学院工芸科学研究科数理・自然部門 准教授 芳田哲也
「現代日本人における暑熱・寒冷適応能力の総合的解析」
小原仁実
○イノベーション・ジャパン2012-大学見本市
(パネル展への出展・プレゼンテーション)
日 時
場 所
主 催
出展者
平成24年9月27日(木)~28日(金)
東京国際フォーラム
独立行政法人科学技術振興機構、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
大学院工芸科学研究科高分子機能工学部門 教授 堤 直人
「3次元ホログラフィック表示システム、及び3Dディスプレイ装置」
19
活動状況の紹介
○第11回産学官連携推進会議
(パネル展への出展・プレゼンテーション)
日
場
主
時
所
催
出展者
平成24年9月27日(木)~28日(金)
東京国際フォーラム
内閣府、総務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、
日本経済団体連合会、日本学術会議、科学技術振興機構、新エネルギー・産業技術総合開発
機構、日本学術振興会、物質・材料研究機構、理化学研究所、産業技術総合研究所、情報通
信研究機構、宇宙航空研究開発機構、海洋研究開発機構、日本原子力研究開発機構
大学院工芸科学研究科生体分子工学部門 助教 熊田陽一
「単鎖抗体集積化チップを用いるバイオマーカー糖鎖プロファイリング診断技術」
20
活動状況の紹介
○中信ビジネスフェア2012
(パネル展への出展、学生デザインコンテストへの応募)
日 時
場 所
主 催
出展者
平成24年10月17日(水)~18日(木)
京都府総合見本市会館(パルスプラザ)
京都中央信用金庫
創造連携センター
・「中信学生デザインコンテスト」で最優秀賞等を受賞
中信ビジネスフェア2012と同時開催で「中信学生デザインコンテスト」も開催されました。同コン
テストは、「次代を担う大学生・大学院生・専門学校生の斬新・創造的なデザインを発掘し、産学連携を
通じたビジネスマッチングの機会により、地元企業の発展に寄与する」ことを目的として開催され、5回
目となる今年も「京風」をテーマとしたパッケージデザインの募集が行われました。
応募のあった全49作品のうち、本学の前田崇彰さん(デザイン科学専攻1年生)の作品「京を感じる
テープ」が見事、最優秀賞(賞金20万円)を受賞したほか、塚原孝志さん(造形工学課程3回生)の作
品「消火器『HIKESHI』」が努力賞(賞金5万円)を受賞しました。
21
活動状況の紹介
○びわ湖環境ビジネスメッセ2012
(パネル展への出展)
日 時
場 所
主 催
出展者
平成24年10月24日(水)~26日(金)
滋賀県立長浜ドーム
滋賀環境ビジネスメッセ実行委員会
大学院工芸科学研究科物質工学部門 准教授 塩野剛司
「ゼオライト硬化体の合成への応用」
「細孔を利用した省エネ・環境浄化材料」
大学院工芸科学研究科物質工学部門 准教授 塩見治久
「セラミックを用いた水質浄化および資源リサイクル」
「種々の廃棄物を水質浄化に有効利用!」
○第16回異業種京都まつり
(パネル展への出展)
日
場
主
時
所
催
出展者
平成24年10月25日(木)
京都全日空ホテル
独立行政法人中小企業基盤整備機構近畿本部・京都府異業種交流会連絡会議・京都府・
公益財団法人京都産業21
創造連携センター
22
活動状況の紹介
○京都産学公連携フォーラム2012
(パネル展への出展・プレゼンテーション)
日
場
主
時
所
催
出展者
平成24年11月15日(木)
京都工業会館
京都産業大学、京都大学、京都府立医科大学、京都府立大学、同志社大学、立命館大学、龍
谷大学、京都府、京都市、京都商工会議所、公益社団法人京都工業会、京都工芸繊維大学
大学院工芸科学研究科機械システム工学部門 准教授 射場大輔
「生物内でリズムを刻む神経振動子モデルを用いた構造物の振動制御」
23
活動状況の紹介
○ネイチャー・インダストリー・アワード~若手研究者からの発信~
(パネル展への出展)
日 時
場 所
主 催
出展者
平成24年11月20日(火)
大阪科学技術センター
一般財団法人大阪科学技術センター
大学院工芸科学研究科物質工学部門 教授 中 建介
「ナノ構造制御による炭酸カルシウムナノ複合粒子の開発」
大学院工芸科学研究科機械システム工学部門 准教授 射場大輔
「神経振動子を利用した構造物用制振システムの制御」
生物資源フィールド科学教育研究センター 教授 秋野順治
「アリを制する化学情報戦-撹乱と隠蔽のための化学戦術-」
24
活動状況の紹介
○イノベーションフェア関西
(パネル展への出展・プレゼンテーション)
日 時
平成24年12月6日(木)
場 所
グランキューブ大阪(大阪国際会議場)
主 催
独立行政法人科学技術振興機構
出展者
プレゼンテーション
大学院工芸科学研究科物質工学部門 教授 中 建介
「固体で発光するマレイミド系蛍光色素」
ポスター展示①
大学院工芸科学研究科応用生物学部門 教授 山口政光
ポスター展示②
大学院工芸科学研究科生体分子工学部門 教授 田嶋邦彦
ポスター展示③
大学院工芸科学研究科高分子機能工学部門 教授 堀田 収
ポスター展示④
大学院工芸科学研究科物質工学部門 教授 角野広平
ポスター展示⑤
大学院工芸科学研究科バイオベースマテリアル学部門 教授 木村良晴
ポスター展示⑥
大学院工芸科学研究科電子システム工学部門 准教授 粟辻安浩
ポスター展示⑦
大学院工芸科学研究科機械システム工学部門 教授 萩原良道
○京都のベンチャー・中小企業の技術展示会
(パネル展への出展)
日 時
場 所
主 催
出展者
平成24年12月17日(月)
オムロン草津事業所2号館4階
財団法人京都高度技術研究所
創造連携センター
草陽館ホール
経営支援部
25
活動状況の紹介
○京都ビジネス交流フェア2013
(パネル展への出展)
日 時
場 所
主 催
出展者
平成25年2月21日(木)~22日(金)
京都府総合見本市会館(パルスプラザ)
京都府、公益財団法人京都産業21
創造連携センター
○科学・技術フェスタ
(パネル展への出展)
日
場
主
時
所
催
出展者
平成25年3月16日(土)~17日(日)
京都府総合見本市会館(パルスプラザ)
内閣府、総務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、環境省、日本学術会
議、科学技術振興機構、情報通信研究機構、日本学術振興会、理化学研究所、物質・材料研
究機構、宇宙航空研究開発機構、海洋研究開発機構、日本原子力研究開発機構、国立循環器
病研究センター、産業技術総合研究所、国立環境研究所、国立高等専門学校機構、京都産学
公連携機構(京都府、京都市、京都商工会議所等)、京都府教育委員会、京都市教育委員会
大学院工芸科学研究科先端ファイブロ科学部門 教授 森本一成
株式会社タナベ
「やさしく光る点字ブロックとボラード-弱視者の歩行を安心安全に-」
26
活動状況の紹介
◆
創造連携センター提供授業科目
◆
○知的財産権特論
1.オリエンテーション
創造連携センター長
2.なにが特許になるのか
京都工芸繊維大学 非常勤講師
3.特許権の効力
京都工芸繊維大学 非常勤講師
4.特許権の活用と特許訴訟
京都工芸繊維大学 非常勤講師
5.知的財産権(1)
創造連携センター 客員教授
6.知的財産権(2)
創造連携センター 客員教授
7.京都工芸繊維大学における知的財産の取組み
創造連携センター 産学官連携マネージャー
8.海外特許法と国際出願
創造連携センター 客員教授
9.知的財産を取巻く諸問題
創造連携センター 客員教授
10.企業研究の中での特許体験
創造連携センター 客員教授
11.企業における知的財産戦略
株式会社カネカ
12.特許明細書の書き方(1)
創造連携センター 客員教授
13.特許明細書の書き方(2)
創造連携センター 客員教授
14.特許明細書の書き方(3)
創造連携センター 客員教授
15.総括(まとめ)
京都工芸繊維大学 非常勤講師
○京の知恵
田嶋邦彦
古谷栄男
古谷栄男
古谷栄男
杉本勝徳
杉本勝徳
片山 茂
藤川義人
藤川義人
弘岡正明
林 明峰
大西雅直
大西雅直
大西雅直
古谷栄男
伝統産業の先進的ものづくり
1.技術・美意識・遊び心が育んだ京都の「ものづくり」文化
京都市産業技術研究所 所長 西本清一
オリエンテーション
創造連携センター 准教授 稲岡美恵子
2.酵素が乾かす、酵素で固める塗料
京都市産業技術研究所 研究部長 大藪 泰
3.金属材料も草臥れる
京都市産業技術研究所 研究担当課長 菊内康生
4.実用化近いセルロースナノファイバー
京都市産業技術研究所 研究部長 北川和男
5.生活を豊かにする機能性繊維
京都市産業技術研究所 研究担当課長補佐 杉浦和明
6.織物 -その歴史と利用分野-
京都市産業技術研究所 研究担当課長 末沢伸夫
7.染色加工技術の今むかし -京友禅からデジタルプリントへ-
京都市産業技術研究所 研究担当課長 早水 督
8.バイオ産業 -その伝統と未来-
京都市産業技術研究所 主席研究員 山本佳宏
9.すばらしいめっきの世界 -大仏様から電子部品まで-
京都市産業技術研究所 室長 水谷 泰
10.京焼・清水焼からファインセラミックス1
京都市産業技術研究所 研究担当課長 横山直範
11.京焼・清水焼からファインセラミックス2
京都市産業技術研究所 研究担当課長 佐藤昌利
12.伝統産業の新製品開発
京都市産業技術研究所 研究担当課長 岡本匡史
13.企業訪問1
27
活動状況の紹介
14.企業訪問2
15.京都市産業技術研究所見学
○産学関係論
1.オリエンテーション・日本の産学連携
創造連携センター 准教授 稲岡美恵子
2.日東電工の技術戦略とリーダー育成等に関して -将来の多軸創出のために-
日東電工株式会社 表 利彦
3.産学連携、大学への期待『過去、現在、未来』
財団法人京都高度技術研究所 市原達朗
4.弁護士と産学連携活動
弁護士法人淀屋橋・山上合同 藤川義人
5.イスラエルに学ぶ
株式会社村田製作所 馬場康行
6.我が国の化学産業概説
株式会社カネカ 浅田正博
7.これからの研究開発に求められる創造性とひらめき
パナソニック株式会社 大嶋光昭
8.機械とシステムの新しい制御技術の現状
村田機械株式会社 林 孝雄
9.企業経験を通して
株式会社魁半導体 田口貢士
10.知財を活用したビジネスインキュベーション 第一回:ビジネスを生み出す
JST 研究開発戦略センター 金子直哉
11.知財を活用したビジネスインキュベーション 第二回:知財を生み出す
JST 研究開発戦略センター 金子直哉
12.分子診断法の開発:個別化医療の実現に向けて
シスメックス株式会社 合田圭吾
13.企業発明と大学発明の比較考察
杉本特許事務所 杉本勝徳
14.新製品開発における成功と失敗 -学生の皆さんに期待すること-
日産化学工業株式会社 花畑 誠
15.ロングテールが製造業を変える
山本精工株式会社 山本昌作
28
会議等の記録
□創造連携センター運営委員会
平成24年度第1回運営委員会
日 時
平成 24 年 5 月 23 日(水)
創造連携センター 会議・研修室
場 所
議 題
1. 創造連携センター規則第10条第1項第7号の委員について
2. 平成23年度創造連携センター事業報告について
3. 平成23年度創造連携センター決算概要について
4. 平成24年度創造連携センター事業計画について
5. 平成24年度創造連携センター事業予算について
6. 創造連携センター事業協力会総会等の開催について
7. 創造連携センター事業協力会役員の選出について
8. 創造連携センターラボ利用審査委員会委員の選出について
9. その他
報 告
1. 第3回KIT-KSPF連携交流会について
2. 公益財団法人りそな中小企業振興財団
京都工芸繊維大学(KIT)
「技術交流会」について
3. その他
平成24年度第2回運営委員会
日 時
平成 24 年 8 月 8 日(水)
場 所
創造連携センター 会議・研修室
議 題
1.産学官連携コーディネーター候補者等について
2.平成24年度産学連携課題(KIT-CORESEARCH2012)の募集
について
3.平成25年度の客員教員について
4.寄附金の受入れについて(株式会社カネカ)
5.
「平成23年度監査重点項目に対する意見」への対応
6.その他
報 告
1.平成24年度 創造連携センター事業協力会交流会等について
2.第3回KIT-KSPF連携交流会について
3.公益財団法人りそな中小企業振興財団
京都工芸繊維大学(KIT)
「技術交流会」について
4.その他
平成24年度第3回運営委員会(メール会議)
議 題
1.チャレンジングサポート事業(事業協力会)の助成額について
平成24年度第4回運営委員会(メール会議)
議 題
1.寄附金の受入れについて
平成24年度第5回運営委員会
日 時
平成 24 年 9 月 12 日(水)
場 所
創造連携センター 会議・研修室
議 題
1.
「平成23年度監査重点項目に対する意見」への対応(継続)
2.事業協力会会員向け事業について
3.教員の事業協力会会員企業への訪問について
4.CO-RESEARCH2012 の審査について
5.その他
報 告
1.平成24年度第25回国立大学法人共同研究センター専任教員会議
について
2.その他
29
会議等の記録
平成24年度第6回運営委員会(メール会議)
1.平成23年度監査重点項目に対する意見に対する回答について(継続)
議 題
平成24年度第7回運営委員会(メール会議)
議 題
1.平成24年度産学連携課題(KIT-CORESERCH2012)の配分額について
平成24年度第8回運営委員会(メール会議)
議 題
1.創造連携センター事業協力会会員企業による研究室見学の試行について
2.創造連携センター事業協力支援金について
平成24年度第9回運営委員会(メール会議)
議 題
1.平成25年度創造連携センター客員教員(新規)の推薦について
平成24年度第10回運営委員会
日 時
平成 25 年 2 月 12 日(火)
場 所
創造連携センター 会議・研修室
議 題
1.平成25年度創造連携センター客員教員について(新規・継続)
2.平成25年度創造連携センター特任教授および特任専門職の更新について
3.創造連携センター提供科目について
4.その他
報 告
1.平成25年度創造連携センター事業協力会総会日程について
2.その他
平成24年度第11回運営委員会
日 時
平成 25 年 3 月 14 日(木)
場 所
創造連携センター 会議・研修室
議 題
1.平成25年度創造連携センター客員教員について(新規・継続)
2.その他
報 告
1.2012年度 KIT-KANEKA 包括連携企画研究交流会について
2.新・MOBIO 大学・高専連携ネットワーク体制の構築について
3.その他
□第24回国立大学法人共同研究センター長等会議
日 時
平成 24 年 11 月 1 日(木)~2 日(金)
場 所
東京第一ホテル米沢
プログラム
-11 月 1 日(木)-
1.開会の挨拶
国際事業化研究センター長
飯塚 博
副学長挨拶
山形大学 理事・副学長 安田 弘法
2.基調講演
文部科学省 科学技術・学術政策局 産業連携・地域支援課長 里見朋香
3.全体協議 ①「次期当番校について」
②第25回国立大学法人共同研究センター専任教員会議報告
4.分科会
1)分科会A「産学連携の国際戦略」
(1)グローバルな視点からの産学連携推進
(2)国際競争力ある地域資源の活用
30
会議等の記録
2)分科会B「産学連携の地域戦略」
(1)地域の諸団体との連携
(2)新たな地域力の発掘
5.情報交換会
-11 月 2 日(金)-
1.講演「山形大学有機エレクトロニクス構想について」
山形大学有機エレクトロニクス研究センター長 大場好弘
2.分科会報告(A,B,まとめ)
3.次期当番校挨拶
4.閉会
主 催
山形大学(当番校)
□第13回四工大地域共同研究センター等会議
日 時
場 所
議 題
平成 24 年 11 月 2 日(金)
東京第一ホテル米沢
1.各大学からの報告(近況報告等)
2.著作物の取り扱いに関する問題点、及びそれに対する各大学や知的財産部門にお
ける施策。著作物の安易な引用やネット上のコンテンツの安易なダウンロードな
どが問題になっている。著作権法の改正により違法にアップロードされたコンテ
ンツ等を違法と知ってダウンロードするような悪質な場合、刑事罰が科されるよ
うになった。
そのようなことを防止するため、どのような対策を行っているか。
【東京農工大学】
3.国際産学連携を進める時の事務部門の英語力はどうなっているか?【東京農工大
学】
4.3年もしくは6年で交代となる職員(非常勤職員)を使った時の組織力をどう育
成して、どの様に維持・向上していくのか?【東京農工大学】
5.民間企業との共同研究において、大学への研究経費の入金のない共同研究の受け
入れを認めているか。
【名古屋工業大学】
6.自大学への研究経費の入金がなく、逆に学外機関等へ研究経費を入金して実施す
る共同研究を認めているか。【名古屋工業大学】
7.学生の共同研究の参加について【名古屋工業大学】
8.共同研究経費の支払いに関する延滞金の発生について【名古屋工業大学】
9.共同研究経費の立替措置について【名古屋工業大学】
10.理事等は研究代表者になれるか。
【名古屋工業大学】
11.その他
主 催
京都工芸繊維大学(当番校)
31
会議等の記録
□第25回国立大学法人共同研究センター専任教員会議
平成 24 年 8 月 30 日(木)~ 31 日(金)
日 時
場 所
いさわ温泉 華やぎの章 慶山
プログラム
-8 月 30 日(木)-
1.主催挨拶
山梨大学 産学官連携担当理事 新藤久和
2.基調講演「これからの産学官連携と専任教員会議への期待」
文部科学省 産業連携・地域支援課
3.
(第 1 部)今までの会議の実情説明とアンケート分析報告
4.
(第 2 部)パネルディスカッション
5.情報交換会
-8 月 31 日(金)-
1.-これからの産学連携と共同研究センター2.次期予定(開催地、幹事団発表)
主 催
山梨大学(当番校)
□京都工芸繊維大学
日
場
話
主
時
所
題
催
創造連携センター客員教員懇談会
平成 25 年 3 月 7 日(木)
京都工芸繊維大学 60 周年記念館セミナー室
「ものづくり日本」の将来展望と本学の役割
創造連携センター
32
運営組織
■センター運営メンバー■
(H25.1.1.現在)
○センター長
田
○副センター長
森
○専任准教授
稲
○特任教授
行
○産学官連携マネージャー
片
○客員教授
株式会社カネカテクノリサーチ 取締役
大阪大学工学研究科カネカ基盤技術協働研究所
招聘教授
株式会社カネカ
人事部ストラテジックアドバイザー
浅
嶋 邦 彦
脇 一 郎
岡 美恵子
場 吉 成
山
茂
田 正 博
○客員教授
財団法人京都高度技術研究所
京都環境ナノクラスター事業総括
市
原 達
朗
○客員教授
パナソニック株式会社 本社R&D部門
顧問
大
嶋
昭
○客員教授
京都市産業技術研究所
研究部長
大
藪
○客員教授
日東電工株式会社 取締役
上席執行役員 全社技術部門長兼CTO
表
○客員教授
大西特許事務所
代表者 弁理士
大
西
雅
直
○客員教授
独立行政法人科学技術振興機構
研究開発戦略センターフェロー
金
子
直
哉
○客員教授
京都市産業技術研究所
企画情報室研究部長
北
川
和 男
合
田
圭
吾
○客員教授
東京工業大学 大学院生命理工学研究科
生物プロセス専攻 量子生命科学技術創生寄附講座
特任教授
河 野
雅
弘
○客員教授
シスメックス株式会社
細胞分析研究室 室長
光
泰
利 彦
中央研究所
33
運営組織
○客員教授
杉本特許事務所
弁理士
杉 本 勝 德
○客員教授
村田機械株式会社
特別顧問
林
孝 雄
○客員教授
有限会社テクノ経済研究所
代表取締役
弘 岡
正 明
○客員教授
弁護士法人淀屋橋・山上合同
弁護士・弁理士
藤 川
義 人
○客員准教授
株式会社魁半導体
代表取締役
田 口
貢 士
○客員准教授
株式会社村田製作所
本社技術企画部 担当部長
馬 場
康 行
◆運営委員会
創造連携センター長
創造連携センター 副センター長
大学院工芸科学研究科 教授
大学院工芸科学研究科 教授
大学院工芸科学研究科 教授
大学院工芸科学研究科 教授
環境科学センター
教授
創造連携センター 専任准教授
研究推進課産学連携推進室長
創造連携センター 特任教授
田
森
吉
浦
久
川
山
稲
堀
行
嶋
脇
本
川
保
北
田
岡
江
場
邦 彦
一 郎
昌 広
宏
雅 義
眞 史
悦
美恵子
尚
吉 成
○研究推進課産学連携推進室長
○研究推進課産学連携推進室 産学連携係長
○研究推進課産学連携推進室 産学連携係員
○研究推進課産学連携推進室 産学連携係
○創造連携センター
堀
中
東
髙
下
江
道
村
井
村
尚
秀 久
映利佳
とも子
さや香
○委員長
○委 員
○委 員
○委 員
○委 員
○委 員
○委 員
○委 員
○委 員
○委 員
◆センター事務職員
34
運営組織
■組織図
センターの諸活動を円滑に推進するため、当センターは図のような組織で運営しています。
(H25.1.1.現在)
35
産業界との共同研究・受託研究
○産業界との共同研究・受託研究の実績
共同研究及び受託研究件数の推移
平成24年度学域等別内訳
36
平成24年度共同研究一覧
研究題目
研究代表者
藤の花酵母の探索
大学院工芸科学研究科
准教授 井沢 真吾
γ グルタミル基含有化合物の製法開発
大学院工芸科学研究科
教授 鈴木 秀之
低分子Hsp遺伝子発現を指標とした宇宙環境下でのカイコガ胚発生の検討
大学院工芸科学研究科
助教 長岡 純治
宇宙環境を利用した高品質タンパク質結晶生成(第5回実験)と精密立体構造の解析
大学院工芸科学研究科
教授 原田 繁春
宇宙環境を利用した高品質タンパク質結晶生成(第6回実験) と精密立体構造の解析
大学院工芸科学研究科
教授 原田 繁春
癌・代謝関連疾患モデルショウジョウバエの開発及び疾患モデルショウジョウバエの創
薬応用研究
大学院工芸科学研究科
教授 山口 政光
水素分子によるショウジョウバエ寿命延長効果の検討
大学院工芸科学研究科
教授 山口 政光
ミトコンドリアDNAのCO1領域のシーケンスによる昆虫種の同定
大学院工芸科学研究科
教授 山口 政光
桑葉成分の季節変化に関する研究
大学院工芸科学研究科
教授 亀井 加恵子
超早期診断技術開発プロジェクト
脳・心臓血管系等に関連する生体情報を無侵襲・低侵襲で継続的に計測するための高 大学院工芸科学研究科
感度な計測技術とデバイスの開発(アルツハイマー・パーキンソン病を早期に発見する 教授 岸本 通雅
無侵襲計測システム開発)
微生物を用いた生体材料生産技術の開発
大学院工芸科学研究科
教授 岸本 通雅
SiNタグを用いたRIfSセンサの高感度化に関する研究
大学院工芸科学研究科
助教 熊田 陽一
37
研究題目
研究代表者
高感度免疫測定システム開発にむけた樹脂上への抗体固定化技術の検討
大学院工芸科学研究科
助教 熊田 陽一
ESR関連分析試薬の開発に関する研究
大学院工芸科学研究科
教授 田嶋 邦彦
電子スピン共鳴法による青果物の系統的な抗酸化活性評価に関する研究
大学院工芸科学研究科
教授 田嶋 邦彦
電子スピン共鳴装置の高感度・高精度サンプルユニットの新規開発と評価に関する研
究
大学院工芸科学研究科
教授 田嶋 邦彦
一重項酸素生成試薬の分子設計と合成に関する研究
大学院工芸科学研究科
教授 田嶋 邦彦
酵素配合ポリマーフィルムによる有害物質除去法
大学院工芸科学研究科
准教授 田中 直毅
繊維配向と力学特性の相関の研究
大学院工芸科学研究科
准教授 西川 幸宏
フィラー/高分子複合材料のモルフォロジー解析
大学院工芸科学研究科
准教授 西川 幸宏
ポリマー材料のX線CT解析
大学院工芸科学研究科
准教授 西川 幸宏
高分解能X線CT技術の開発
大学院工芸科学研究科
准教授 西川 幸宏
X線CTを活用したコンポジット研究
大学院工芸科学研究科
准教授 西川 幸宏
Optimization of foam structure for tire performance improvement
大学院工芸科学研究科
准教授 西川 幸宏
38
研究題目
研究代表者
ポリマー材料のX線CT解析
大学院工芸科学研究科
准教授 西川 幸宏
X線CTによるフィラーの分散評価技術確立
大学院工芸科学研究科
准教授 西川 幸宏
超音波を用いた微粒子懸濁系の解析技術
大学院工芸科学研究科
准教授 則末 智久
光反応を利用したポリマーブレンドの構造制御および機能性付与に関する研究
大学院工芸科学研究科
教授 宮田 貴章
光反応を利用したポリマーブレンドの構造制御および機能性付与に関する研究
大学院工芸科学研究科
教授 宮田 貴章
フッ素系界面材料の開発
大学院工芸科学研究科
准教授 老田 達生
アルミナ-マグネシア質不定形耐火物の高温下でのクリープ機構の解明
大学院工芸科学研究科
教授 岡本 泰則
高強度、高熱伝導率アルミナ系セラミックス材料に関する研究
大学院工芸科学研究科
准教授 塩野 剛司
高強度、高熱伝導率アルミナ系セラミックス材料に関する研究
大学院工芸科学研究科
准教授 塩野 剛司
原料粒子間に働く諸因子の影響度評価(原料粒子の表面電位と分散性の関係の解明)
大学院工芸科学研究科
准教授 塩見 治久
カーボンナノチューブ表面の化学修飾技術開発
大学院工芸科学研究科
教授 塚原 安久
非鉄金属粉末の接合性および導電性の向上のための表面改質技術およびコーティング 大学院工芸科学研究科
技術の開発
教授 塚原 安久
39
研究題目
研究代表者
銀錯体の構造解析
大学院工芸科学研究科
教授 中 建介
機械的結合型樹脂材料の合成
大学院工芸科学研究科
教授 三木 定雄
リビングラジカル重合による組成均一性重合体の開発
大学院工芸科学研究科
教授 箕田 雅彦
ポリビニルエーテル型マクロモノマーの精密合成およびその利用による機能性材料の
合成
大学院工芸科学研究科
教授 箕田 雅彦
アミノ酸残基を有する機能性材料の合成と評価
大学院工芸科学研究科
准教授 青木 隆史
新規難燃剤の開発
大学院工芸科学研究科
准教授 安孫子 淳
外用製剤のミクロ構造がその機能に及ぼす影響
大学院工芸科学研究科
教授 浦川 宏
バイオ接着剤の研究
大学院工芸科学研究科
教授 小原 仁実
ステレオコンプレックス型PLA樹脂の評価・配合剤研究
大学院工芸科学研究科
教授 木村 良晴
塩基性染料を用いた染毛における染色条件と染色性の研究
大学院工芸科学研究科
准教授 安永 秀計
ナノクレーのアクリルゴム及び機能薬品への応用展開
大学院工芸科学研究科
教授 山根 秀樹
デジタルホログラフィック3次元動画像計測装置の実用化に関する研究
大学院工芸科学研究科
准教授 粟辻 安浩
40
研究題目
研究代表者
システム構成の検討およびホログラフィック光学素子の評価
大学院工芸科学研究科
准教授 粟辻 安浩
デジタル無線信号の光伝送特性の研究
大学院工芸科学研究科
教授 大柴 小枝子
無線デジタル変調信号のアナログ光伝送特性の研究
大学院工芸科学研究科
教授 大柴 小枝子
ブロードバンド・ユビキタスネットワークにおけるリジリエント技術の研究
大学院工芸科学研究科
教授 門 勇一
次世代給配電システム構築に向けた実証研究
大学院工芸科学研究科
教授 門 勇一
高クロック動作時でも高いエラー耐性を持つ耐ソフトエラーフリップフロップ技術
大学院工芸科学研究科
教授 小林 和淑
超低電圧LSIプラットフォーム開発および超低電圧システム開発
大学院工芸科学研究科
教授 小林 和淑
プラズマエッチング処理したハイブリッド材料の表面分析方法の確立
大学院工芸科学研究科
准教授 高橋 和生
解凍プロセスにおける電磁界と熱の混成シミュレーション
大学院工芸科学研究科
助教 田村 安彦
SiC複合基板の生産に関する研究
大学院工芸科学研究科
教授 吉本 昌広
Ethernetを用いた高速多重通信の検討
大学院工芸科学研究科
准教授 梅原 大祐
車載LAN伝送路シミュレーション技術の検討
大学院工芸科学研究科
准教授 梅原 大祐
41
研究題目
研究代表者
エックス線トモシンセシスを用いた豚肉の三次元形状情報抽出の研究
大学院工芸科学研究科
教授 中森 伸行
ソフトウェアテスト工数簡易見積もり器の開発
大学院工芸科学研究科
准教授 水野 修
OFDM復調技術に関する研究
大学院工芸科学研究科
教授 若杉 耕一郎
セルロース系材料の成形に関する技術開発
大学院工芸科学研究科
准教授 飯塚 高志
未利用バイオマス・ホットプレス成型燃料製造システムの技術開発
大学院工芸科学研究科
准教授 飯塚 高志
汎用射出成形機での高効率製造を目指した過熱蒸気処理竹粉-樹脂複合体の開発
大学院工芸科学研究科
准教授 飯塚 高志
高能率微細加工技術の研究
大学院工芸科学研究科
教授 太田 稔
次世代搬送機の高密度安全走行のための状態推定技術と車間制御システムの開発
大学院工芸科学研究科
准教授 澤田 祐一
フィルム乾燥時の表面構造に関する数値的研究
大学院工芸科学研究科
教授 西田 秀利
スイミングゴーグルおよびスイミングキャップの水流抵抗の計測に関する研究
大学院工芸科学研究科
教授 萩原 良道
スイミングゴーグルおよびスイミングキャップの水流抵抗の計測に関する研究
大学院工芸科学研究科
教授 萩原 良道
誘導発熱ロールの振動解析
大学院工芸科学研究科
准教授 増田 新
42
研究題目
研究代表者
パンタグラフ接触力のアクティブ制御に関する研究
大学院工芸科学研究科
准教授 増田 新
熱交換器内の流動シミュレーション技術の研究
大学院工芸科学研究科
教授 松野 謙一
タイヤ内部の空気流れに関する研究
大学院工芸科学研究科
教授 村田 滋
チタン合金の疲労特性に関する研究
大学院工芸科学研究科
准教授 森田 辰郎
レシプロ圧縮機の冷媒脈動流の数値計算に関する研究Ⅴ
大学院工芸科学研究科
―吸入吐出弁の弾性変形を伴う非定常圧縮性粘性流解析の圧縮機全体モデルの確立
教授 森西 晃嗣
―
歯車転造の研究
大学院工芸科学研究科
教授 森脇 一郎
内歯車の高能率歯切り加工法の開発
大学院工芸科学研究科
教授 森脇 一郎
歯車の高速加工に関する研究
大学院工芸科学研究科
教授 森脇 一郎
内歯車の高能率歯切り加工法の開発
大学院工芸科学研究科
教授 森脇 一郎
不等速比オフセットフェースギヤのかみ合い効率解析の研究
大学院工芸科学研究科
教授 森脇 一郎
円弧歯すじを有する歯車の歯面形状解析と加工法に関する研究
大学院工芸科学研究科
教授 森脇 一郎
近鉄百貨店阿倍野新本店サインにおけるUD検証とサインマニュアル
大学院工芸科学研究科
教授 久保 雅義
43
研究題目
研究代表者
今後の結婚式の企画・開発
大学院工芸科学研究科
准教授 木谷 庸二
炎を楽しむストーブのデザイン
大学院工芸科学研究科
准教授 木谷 庸二
中国における紳士カジュアルウェア市場の調査研究
大学院工芸科学研究科
准教授 坂本 和子
Webプロモーションにおける動画表現の効果検証
大学院工芸科学研究科
准教授 坂本 和子
色柄繊維織編物に対する染色堅牢度評価の機器計測化
大学院工芸科学研究科
教授 佐藤 哲也
境界のデザインに着目した新世代ワークプレイスに関する研究
大学院工芸科学研究科
教授 仲 隆介
新たな価値を創出する働き方および空間に関する試行と調査
大学院工芸科学研究科
教授 仲 隆介
企業の創造性向上を目的とした部門や専門性を超えたコラボレーションを実現する新世 大学院工芸科学研究科
代ワークプレイスの研究
教授 仲 隆介
ワークプレイス/ワークスタイル境界のデザインに関する研究
大学院工芸科学研究科
教授 仲 隆介
新たな価値を創出する働き方および空間に関する試行と調査
大学院工芸科学研究科
教授 仲 隆介
境界のデザインに着目した新世代のワークプレイス及びワークスタイルに関する研究
大学院工芸科学研究科
教授 仲 隆介
車両デザイン委員会の開催(部外デザイナーによるデザイン提案及びアドバイス)
大学院工芸科学研究科
教授 藤戸 幹雄
44
研究題目
研究代表者
業務用ガス給湯器のデザイン開発
大学院工芸科学研究科
教授 藤戸 幹雄
超臨界二酸化炭素を用いた合成吸着剤への機能剤の含浸方法の検討
大学院工芸科学研究科
准教授 奥林 里子
ウールリサイクルによる商品開発
工芸科学研究科
教授 木村 照夫
素材不明古着の現場色分別及び商品試作評価
大学院工芸科学研究科
教授 木村 照夫
回収CFのCFRP以外の用途探索
大学院工芸科学研究科
教授 木村 照夫
食品廃棄物の射出成型技術開発及び装置&製品の事業化
大学院工芸科学研究科
教授 木村 照夫
長寿命自発光ボラード・ウェルネスタイプの開発
大学院工芸科学研究科
准教授 桑原 教彰
ナノファイバー大量生産装置の開発
大学院工芸科学研究科
准教授 小滝 雅也
プラスチック成形品の表面/界面特性に関する研究
大学院工芸科学研究科
准教授 小滝 雅也
エレクトロスピニングにより作製する機能性ナノ繊維の研究
大学院工芸科学研究科
准教授 小滝 雅也
スクラッチ特性評価手法の確立
大学院工芸科学研究科
准教授 小滝 雅也
ポリオレフィン材料の表面・界面に関する研究
大学院工芸科学研究科
准教授 小滝 雅也
45
研究題目
研究代表者
大学院工芸科学研究科
「視覚、触覚情報を融合した羊毛織物の品質評価」及び「ウールの質感の物性評価と質 教授 鋤柄 佐千子
感に関する印象評価」
大学院工芸科学研究科
教授 佐藤 哲也
皮膚・布・金属・樹脂間の摩擦挙動の解析
大学院工芸科学研究科
教授 鋤柄 佐千子
布の官能評価に及ぼす物理的特性に関する研究
大学院工芸科学研究科
教授 鋤柄 佐千子
温水用樹脂管の耐久性評価
大学院工芸科学研究科
教授 西村 寛之
環境負荷の低減に向けた樹脂材料の用途開発と物性評価
大学院工芸科学研究科
教授 西村 寛之
Oリングの塩素水環境下における耐性評価
大学院工芸科学研究科
教授 西村 寛之
CO2輸送におけるプラスチック管の適用に関する既存検討調査
大学院工芸科学研究科
教授 西村 寛之
エンプラ系複合材料の検討
大学院工芸科学研究科
教授 西村 寛之
「一方向性CFRTP中間基材の設計・開発」
「CFRTP中間基材の高速内圧成形技術の開発」
大学院工芸科学研究科
教授 濱田 泰以
エンジニアリングプラスチック樹脂及び繊維に関する研究
大学院工芸科学研究科
教授 濱田 泰以
横編機ニット骨材を使った複合材料の基本特性検証、並びに実用化に向けた研究
大学院工芸科学研究科
教授 濱田 泰以
プラスチック成形加工に関するトレーニングカリキュラムの開発
大学院工芸科学研究科
教授 濱田 泰以
46
研究題目
研究代表者
衝撃吸収特性に優れた複合体構成に関する研究
大学院工芸科学研究科
教授 濱田 泰以
炭素繊維等複合材による車体軽量化技術の研究
大学院工芸科学研究科
教授 濱田 泰以
樹脂複合材料技術の開発
大学院工芸科学研究科
教授 濱田 泰以
51%天然素材含有プラスチック成形品の開発一般破棄物同等扱いと目指して
大学院工芸科学研究科
教授 濱田 泰以
筋電計を使用して点眼時の感性(手指にかかる負担)を形式知化する研究
大学院工芸科学研究科
教授 濱田 泰以
高分子フィルム成形における数値シミュレーションに関する研究
大学院工芸科学研究科
准教授 横山 敦士
繊維強化樹脂の繊維配向による強度への影響とCAE強度解析の精度向上検討
大学院工芸科学研究科
准教授 横山 敦士
衣服の人間工学に関する調査研究
大学院工芸科学研究科
教授 森本 一成
家庭用コージェネ用リモコンのデザイン開発
大学院工芸科学研究科
教授 櫛 勝彦
モニター色測定器『プリズモモニタ(仮称)』に係る研究開発
大学院工芸科学研究科
教授 山本 建太郎
小型イオン注入装置の開発と応用
大学院工芸科学研究科
准教授 一色 俊之
金属-高分子複合材料の構造評価法に関する研究
大学院工芸科学研究科
准教授 一色 俊之
47
研究題目
研究代表者
触媒微粒子構造体の形態解析
大学院工芸科学研究科
准教授 一色 俊之
電子顕微鏡によるSiC結晶評価技術の研究
大学院工芸科学研究科
准教授 一色 俊之
SiC基板の欠陥評価手法の研究
大学院工芸科学研究科
准教授 一色 俊之
SiC欠陥種の解析手法について
大学院工芸科学研究科
准教授 一色 俊之
Physicochemical, biological and biomechanical evaluations of epigallocatechin gallate
(EGCG)-eluting biodegradable copolymer for stent coating
繊維科学センター
特任教授 玄 丞烋
ATMにおける蟻害の調査
生物資源フィールド科学教育
研究センター
教授 秋野 順治
セリシン部の紫外線防御効果の違いと化粧品への応用
生物資源フィールド科学教育
研究センター
准教授 一田 昌利
セリシン部の抗酸化活性の違いと化粧品への応用
生物資源フィールド科学教育
研究センター
准教授 一田 昌利
塩溶液法で繰糸した生糸の性状調査
生物資源フィールド科学教育
研究センター
准教授 一田 昌利
繭タンパク質及び副産物の利用に関する研究
生物資源フィールド科学教育
研究センター
准教授 一田 昌利
ポリエステル繊維及び混紡繊維の分解処理実用化研究
ナノ材料・デバイス研究プロ
ジェクトセンター
特任教授 河合 富佐子
新規糖類ポリマーの創製と機能性材料への応用
ナノ材料・デバイス研究プロ
ジェクトセンター
特任教授 小林 四郎
48
研究題目
研究代表者
新規機能性材料の創生
ナノ材料・デバイス研究プロ
ジェクトセンター
特任教授 山田 保治
高性能気体分離膜に関する研究
ナノ材料・デバイス研究プロ
ジェクトセンター
特任教授 山田 保治
高機能ポリイミドの開発
ナノ材料・デバイス研究プロ
ジェクトセンター
特任教授 山田 保治
49
平成24年度受託研究一覧
研究題目
研究代表者
カイコ機能性絹糸の効率生産に向けたウイルス由来転写産物調節因子の開発
大学院工芸科学研究科
准教授 小谷 英治
標的酵素の結晶解析と薬剤の分子設計
大学院工芸科学研究科
教授 原田 繁春
ショウジョウバエ腸幹細胞増殖・分化のエピジェネティック制御とその老化による変化
大学院工芸科学研究科
教授 山口 政光
昆虫ウイルスが作る多角体の機能改変とその応用
大学院工芸科学研究科
教授 森 肇
光捕集アンテナ構造を組み込んだ光合成型光電変換デバイスの創製
大学院工芸科学研究科
准教授 浅岡 定幸
ショウジョウバエモデルとベトナム由来天然物のヒト疾患研究への応用
大学院工芸科学研究科
教授 亀井 加恵子
一本鎖抗体集積化チップを用いるバイオマーカー糖鎖プロファイリング診断システムの 大学院工芸科学研究科
開発
助教 熊田 陽一
高効率でかつ長寿命を実現する有機EL素子用発光層材料の開発
大学院工芸科学研究科
教授 清水 正毅
高速応答性有機フォトリフラクティブポリマーの創製と先進情報通信技術の開発
大学院工芸科学研究科
教授 堤 直人
インクジェット法を用いた有機単結晶太陽光発電技術
大学院工芸科学研究科
教授 堀田 収
高感度示差走査熱量計のための温度走査技術
大学院工芸科学研究科
准教授 八尾 晴彦
グリーン製品製造に不可欠なゴム網目制御技術の確立
大学院工芸科学研究科
准教授 池田 裕子
50
研究題目
研究代表者
セリア安定化正方晶ジルコニアナノ複合セラミックスの非線形挙動の解明
大学院工芸科学研究科
教授 岡本 泰則
反応メカニズムの解明
大学院工芸科学研究科
教授 小林 久芳
光デバイスのための汎用性のある低反射率光透過フィルムの量産化新技術開発
大学院工芸科学研究科
教授 塚原 安久
有版印刷装置のための超微細樹脂版の革新的製造技術の開発
大学院工芸科学研究科
教授 塚原 安久
微生物発酵によるアクリル酸生産法の開発
大学院工芸科学研究科
准教授 麻生 祐司
京都環境ナノクラスター
大学院工芸科学研究科
教授 木村 良晴
研究推進本部
特任教授 山田 保治
大学院工芸科学研究科
教授 吉本 昌広
高性能ポリ乳酸の研究開発・製造プロセス開発と実用化技術開発
大学院工芸科学研究科
教授 山根 秀樹
生体吸収性ポリマー技術を用いた生体吸収性ステントの改良及び製品化
大学院工芸科学研究科
教授 山根 秀樹
フェムト秒4次元動画像計測技術とその装置の開発
大学院工芸科学研究科
准教授 粟辻 安浩
回折領域境界の波長依存性を利用したRGBカラー分解素子に関する研究
大学院工芸科学研究科
教授 裏 升吾
ディペンダブルVLSIプラットフォーム信頼性向上技術の検討
大学院工芸科学研究科
教授 小林 和淑
51
研究題目
研究代表者
大表面積配向カーボンナノチューブの作製とスーパーキャパシタへの応用
大学院工芸科学研究科
教授 林 康明
コヒーレントCoMPによる無線分散ネットワークの研究開発
大学院工芸科学研究科
准教授 梅原 大祐
DICOM-STL変換支援及び変換ソフトの研究開発
大学院工芸科学研究科
准教授 福澤 理行
マイクロバブルの利用による高効率伝熱促進技術の開発
大学院工芸科学研究科
准教授 北川 石英
燃料棒崩落基本モデルの構築
大学院工芸科学研究科
准教授 高木 知弘
樹脂基板上に形成したDLC膜の強度評価に関する研究
大学院工芸科学研究科
助教 中村 守正
微量ガス成分の高速・高感度in-lineモニタリングを可能とする光ファイバレーザ分光式
マイクロセンサの開発
大学院工芸科学研究科
准教授 西田 耕介
糸への連続式電子線グラフト重合法による高耐久性高機能繊維の開発
大学院工芸科学研究科
准教授 奥林 里子
在宅高齢者の”こころ”を支えるICTシステムの開発
大学院工芸科学研究科
准教授 桑原 教彰
漆調射出成形体に関する研究
大学院工芸科学研究科
教授 濱田 泰以
可視光レーザーによるナノホールアレイ基板の創製
大学院工芸科学研究科
助教 山田 和志
高耐熱特性を有するリサイクルPET成形品の開発
大学院工芸科学研究科
助教 山田 和志
52
研究題目
研究代表者
JOCうちわのデザイン
大学院工芸科学研究科
准教授 中野 仁人
京都のまちの将来像の作成業務
大学院工芸科学研究科
講師 佐々木 厚司
元府議会公舎(旧富岡鉄斎邸)詳細調査
大学院工芸科学研究科
准教授 清水 重敦
ショウジョウバエ遺伝資源の収集・総合的維持管理・提供
ショウジョウバエ遺伝資源研
究センター
教授 伊藤 雅信
蟻入り耐性評価試験に関する研究
生物資源フィールド科学教育
研究センター
教授 秋野 順治
生物資源フィールド科学教育
障害者施設での蚕人工飼料飼育法の確立と繭の無乾燥・無蒸煮繰糸法の導入に関す
研究センター
る研究
准教授 一田 昌利
伝統的構法における土壁の性能検証実験
理事・副学長 森迫 清貴
53
科学技術相談室より
■
科学技術相談室報告
■
特任教授 行場
吉成
平成 24 年度の科学技術相談の件数は 78 件だった。企業規模別の内訳は、中小・ベンチャー企業
(個人を含む)57 件、大企業(みなし大企業を含む)21 件で、例年に比べて、中小・ベンチャー
企業の比率が低下しているが、依然として 70%を超えている。産業支援機関や公設試、金融機関
等からの紹介は 20 件で、相談件数全体の 4 分の 1 を超えており、地域との緊密な連携が相談数の
増加につながったものと考えられる。主な機関は公益財団法人京都高度技術研究所(ASTEM)、
京都府中小企業技術センター、公益財団法人京都産業 21 など。金融機関では京都信用金庫、京都
中央信用金庫から相談があった。いずれの機関も連携協定などを結びイベントの開催などを通じて
日常的に交流があり、この傾向は今後も続くものと思われる。
相談内容は例年通り繊維に関連するものが多く、16 件で約 20%を占めており、大きな特徴とな
っている。それ以外ではデザインに関する相談が散見される程度で、研究分野の偏りはなかった。
地域別の内訳は近畿圏(2 府 5 県)が 64 件で 80%を上回り、なかでも京都府内が 41 件と、4 年連
続で全体の半数を超えた。2 位は大阪府の 10 件、3 位が滋賀県の 6 件、4 位が兵庫県の 5 件となっ
た。
科学技術相談から共同研究や奨学寄付金、公募等への申請につながったケースは 8 件で 10%を
超えている。中小企業は自己資金での共同研究が難しいケースがあり、テーマによっては申請書の
作成支援なども行っている。科学技術相談をベースにした公募申請は企業側のニーズが明確なので
採択率も高く、研究期間終了後も連携を続ける企業が多い。
なお、平成 18 年から始めた京丹後市での「技術・経営相談会」は、平成 24 年度も 2 回実施し、
合計 4 件の相談があった。この相談会は、京丹後市との包括協定に基づいて行っているもので、実
施にあたっては研究推進課の協力を得ている。
~『技術・経営相談会』~
54
科学技術相談室より
・相談室設立の趣旨
近年、科学技術の高度化、複合化の進展は、著しいものがあります。このような状況下にあって、
本学のように伝統の上に立ちながら時代の進展と共に自己改革を進め発展を続けてきた工学系の大
学に対する産業界の期待は一段と大きくなってきております。大学は、本来の使命として研究と人
材養成だけでなく「開かれた大学」として、その高度な専門的知識と技術を社会に還元し、地域の
発展に貢献することも重要な役割と考えます。このような現状をふまえ、平成元年12月に、科学
技術相談室を設置し、広く産業界、学外の公的機関等からの技術相談に応じております。なお、相
談は無料です。
・相談室受付の流れ
・科学技術相談実績(件数の推移)
**** * * 相談申込先 * * ****
京都工芸繊維大学 創造連携センター
〒606-8585 京都市左京区松ヶ崎御所海道町
TEL (075)724 - 7933
FAX
(075)724 - 7930
E-Mail [email protected]
55
創造連携センター事業協力会
■創造連携センター事業協力会会員企業数の推移■
(H25.3.31.現在)
会員企業件数(3月末現在)
70
60
50
40
30
66
64
52
56
57
58
H22年度
H23年度
H24年度
20
10
0
H19年度
H20年度
H21年度
□京都工芸繊維大学創造連携センター事業協力会
日 時
場 所
議 題
平成 24 年 6 月 12 日(火)
京都工芸繊維大学 60 周年記念館(小セミナー室)
1.平成23年度事業報告について
2.平成23年度決算報告及び監査報告について
3.平成24年度役員の選出について
4.平成24年度顧問の委嘱について
5.平成24年度事業計画(案)について
6.平成24年度予算(案)について
7.その他
□京都工芸繊維大学創造連携センター事業協力会
日 時
場 所
議 題
平成24年度役員会
平成24年度総会
平成 24 年 6 月 12 日(火)
京都工芸繊維大学 60 周年記念館(大セミナー室)
1.平成23年度事業報告について
2.平成23年度決算報告及び監査報告について
3.平成24年度役員の選出について
4.平成24年度事業計画(案)について
5.平成24年度予算(案)について
6.その他
56
創造連携センター事業協力会
○会報
平成 24 年 10 月より、会員企業限定の会報を定期的に発行しています。創造連携センターが関係する講演会、
イベントなどの活動情報や会員企業との研究交流会の様子、共同研究の成果、会員企業情報などを紹介してい
ます。また、会員企業同士の連携にもご活用いただけます。
会報 No.19 (平成 24 年 10 月発行)
会報 No.20 (平成 24 年 11 月発行)
57
創造連携センター事業協力会
会報 No.21 (平成 24 年 12 月発行)
会報 No.22 (平成 25 年 1 月発行)
会報 No.23 (平成 25 年 2 月発行)
会報 No.24 (平成 25 年 3 月発行)
58
平成24年度チャレンジング・サポート成果報告
次世代搬送機の高密度安全走行を目指したパラメータ同定と
車間制御システムの開発
機械システム工学部門
准教授 澤田祐一
助教 東 善之
村田機械株式会社
1.はじめに
(3)
工場内で半完成品や製品の自動搬送を行う場合、レール上
(4)
を走行する搬送車両を走らせることになる。自動搬送機による
搬送量を飛躍的に増やすためには、搬送機の走行状態を高
(5)
速化、高密度化する必要がある。しかしながら、搬送機の駆動
は、樹脂製タイヤと金属製レールとの間で作用するクーロン摩
擦によるものであるため、必然的に駆動輪には滑り(スリップ)
現象を伴う。搬送機の高速、高密度運転を実現するためには、
駆動輪の滑りを考慮した駆動制御および車間制御を導入する
ことが求められる。このための制御系を導入するために、滑りを
伴う駆動および搬送機の挙動を記述する数学モデルを確立し、
そのモデルに含まれる未知パラメータの同定を行わなければ
ならない。本研究では、無人搬送機の高密度高安全性を目指
Fig.1 搬送機の概略図
した車間および合流離合制御を達成するため、可能な限り搬
送機の挙動を再現する Eyring 粘性を含む LuGre モデルに
基づいた数学モデルの確立とそのモデルに含まれるパラメー
(1)~(5)式において、
タ推定法を確立することを主たる目的としている。また、得られ
の移動速度、
た数学モデルに基づき、駆動輪の滑りを考慮した駆動制御法
についても研究を実施した。
は駆動輪の角速度、
は駆動輪を回転させる駆動トルク、
は駆
動輪とレールとの間に生じる摩擦力、
は駆動輪とレールと
のすべり速度を表し
で表される。また、 ,
,
,
は定数であり、
,
2.Eyring 粘性を導入した LuGre モデルに基づ
は未知パラメータである。ただし、
いた搬送機のシミュレーション性能の検証
する。モデル中にある
す状態変数、
搬送機の概略図を Fig.1 に示す。車体はレール上にある駆
は搬送機
,
,
,
, , ,
,
であると
は、LuGre モデルの内部状態を表
は Eyring 粘性による粘性抵抗であり、
駆動輪の角速度に依存した抵抗トルクを生じる。
動輪から吊り下げられる形式であり、サーボモータに結合され
た駆動輪によって駆動される。駆動輪は、樹脂で作られており
ここで提案したモデルの有効性検証は、実際の搬送機を用
クーロン摩擦によって駆動力を生み出すが、駆動輪とレールは
いて計測された挙動データと(1)~(5)式で表される数学モデル
常に微小な滑りを生じていることが分かっている。このため、ク
に基づくシミュレーションデータとの比較により行い、ほぼ、実
ーロン摩擦のモデルを組み込んだ搬送機の数学モデルが必
際の挙動が再現されることを確認した。紙面の都合により、挙
要となる。前章で述べたように潤滑油の影響をモデル化した
動再現に関するシミュレーション結果は、割愛する。
Eyring 粘性を含む LuGre モデルに基づいた数学モデルを
3.ゲインスケジューリング法に基づく制御系
以下に示す。
設計
(1)
搬送機の車間制御を行うため、(1)~(5)で与えられる数学モ
(2)
デルに基づいたフィードバック制御による速度制御系を設計し
59
平成 24 年度チャレンジング・サポート成果報告
た。(1)~(5)の数学モデルを次の状態空間モデルに書き換える
5.結言
ため、状態ベクトルとして
本研究では、レール上を走行する自動搬送機の駆動系の
を導入すると、次式を得る。
摩擦モデル(LuGre モデル)と潤滑に関する Eyring 粘性モデ
ルに基づいた数学モデルを用いて、搬送機自体の走行挙動
(6)
を再現するシミュレーションモデルの構築と、正確な速度制御
を行うためのゲインスケジュール法を用いた制御器設計につい
ここで、
は非線形マトリクス、 および
は定数マトリクス、
て検討し、再現性の高い数学モデルと駆動輪の滑りを考慮し
はシステム外乱である。
た制御系を得た。駆動系の摩擦に起因する非線形性を考慮し
ゲインスケジューリング法を用いた制御系の設計にあたり、分
割・固定するシステムの状態としてすべり速度
として設計した。
た制御系を用いることで、限界状態での車間制御に関して制
を選択し、
御性能が向上することが期待できる。
を固定したときのシステムを
線形化し、これに対して LQG 制御器を構成する。ゲインは、
の変化に応じて区分的に切り替えることで対応する。
観測システムは、
(7)
で与えられるものとした。
表し、
,
はセンサーなどによる観測雑音を
は定数マトリクスである。観測システムによって得ら
れ る観 測 値 は 、 状 態 量 と して LuGre モ デ ル の 内 部 変 数
$z(t)$を含んでいない不完全なものであり、また、雑音が含ま
れている。そのため、uncsented Kalman フィルタ(UKF)を推
定器として採用し、これによって得られる推定値を
をゲインスケジューリング制御器
に与える。以上のような制御系をブロック線図に表すと Fig.2 の
Fig.3 ゲインスケジューリング制御による搬送機の制御シミュレ
ようになる。
ーション結果。
参考文献
Canudas de Wit, C. Olsson, H. Astrom, and P.
Lischinsky, “A new model for control of systems with
friction,” Trans. Automatic Control, Vol.40, No.3,
pp.419--425, 1995.
Fig.2 制御系のブロック線図
4.数値シミュレーション
D. D. Rizos and S. D. Fassois, “Friction Identification
Based Upon the LuGre and Maxwell Slip Models,”
Trans. Automatic Control, Vol.17, No.1, pp.153--160,
2009.
数値シミュレーションでは、目標位置:15[m],最高速度:
2.1[m/s] ( 出 力 60 % ) , 加 速 度 : 加 速 時
,減速時
として Fig.3 に示すようなゲインスケジューリング制御
に関する結果を得た。これより、LuGre モデルに基づく数学モ
S. J. Julier, J. K. Uhlmann and H.F. Durrant-Whyte, “A
New Approach for Filtering Nonlinear Systems,” Proc.
of the American Control Conference, pp.1628-1632,
1995.
デルに基づいて設計されたゲインスケジューリング制御は、搬
送機の速度制御に有効であることが示された。Fig.3 (上)は、
搬送機の位置
駆動輪の回転角
[m] の時間変化を表し、Fig.3 (下)は、
[rad/s] の時間変化を示している。図と
山北, UKF(Uncented Kalman Filter)って何?, システム/
制御/情報,Vol.50,No.7,pp.261-266, 2006.
しては掲載していないが、搬送機の目標とする位置を時々
刻々ほぼ忠実に追従している結果を得た。
60
平成 24 年度チャレンジング・サポート成果報告
誘導発熱ロールの振動解析
機械システム工学部門
准教授 増田 新
トクデン株式会社
マキノ工場製造部
北野孝次
● 研究の目的
フィルム、紙または不織布などの連続的に生産される資材の製造ラインにおいては、物性を変化させ
る、表面に光沢性や平滑性を与える、あるいはロール表面に形成されたパターンを転写させる目的で、
加温されたロールによって熱処理を行う工程が数多くある。トクデン株式会社の誘導発熱ジャケットロ
ール(以下、ジャケットロール)は、電磁誘導発熱技術によって最高 400℃まで発熱する回転ロールであ
り、高い温度制御応答性と表面温度均一性を有することから、これらの製造ラインに数多く設置されて
いる。
これらの製造ラインは一定の速度をもって稼働しなければならないため、ジャケットロールにもライ
ン速度に応じた回転数が要求される。近年は生産性を上げる目的で、
「ウエブの広幅化」と「製造ライン
の高速化」がますます要求されており、ジャケットロールの長尺化・高回転数化が進んでいる。これに
伴って、ジャケットロールの振動問題が顕在化する傾向にある。
ジャケットロールは回転する中空ローラとその内部に静止保持された誘導コイルとから構成されるが、
誘導コイルの支持方法によって両軸型と片軸型の二種類の型式があり、それぞれ特定の回転数域で特有
の振動現象を起こす。本研究では、これらジャケットロールに特有の振動問題について解析を行い、こ
れを抑制するために設計パラメータの最適化と制振機構の開発を行うことによって、ジャケットロール
のより一層の高速化と長尺化に資することを目的とする。
● ジャケットロールの仕組み
ジャケットロールは、一端に駆動装置が備わった回転す
るロールと、その内部に静止保持された誘導コイルから構
成される。誘導コイルに商用周波数の交流電流を流すと外
側のロールに渦電流が誘導され、ロールがジュール発熱す
る。ロールシェル内部には熱媒を封止したヒートパイプ構
図1 両軸型ジャケットロール
造が形成されており均一な表面温度分布を実現している。
誘導コイルは、回転するロール内部にて、その両端を、
誘導コイルを内輪側、ロールを外輪側とする転がり軸受を
介して静止保持される(両軸型)か、または、片端で機台
に固定されている(片軸型)
。この構成により、誘導コイル
への給電は誘導コイルから取り出された電源リード線に対
して直接行うことができ、スリップリングなどの回転給電
装置を不要としている。図1に両軸型、図2に片軸型のジ
ャケットロールの外観を示す。
61
図2 片軸型ジャケットロール
平成 24 年度チャレンジング・サポート成果報告
● 両軸型ジャケットロールの振動問題
両軸型ジャケットロールにおいて、誘導コイルは回転するロールの中に軸受を介して両端を宙づりさ
れた状態で静止保持されている。ロールが回転すると、両端の軸受を介して誘導コイルが機械的に励振
されるため、ロールの回転周波数が誘導コイルの固有振動数に達すると、誘導コイルは共振に到る。誘
導コイルが共振して回転するロールと接触すると、接触摩擦によって誘導コイルが供回りし、誘導コイ
ルや給電ケーブルを破損する大きな事故になる。
共振時の振動振幅はロール軸受の偏心量と構造の剛性および減衰によって決まるので、振動対策とし
てはまずはロール軸受の同軸度を管理することが第一である。しかしロールが長尺になればなるほど、
内部の誘導コイルは支持スパンの長い低剛性な構造となるため、共振の影響が顕著になる。
そこで、本研究では、受動的なマスダンパにより誘導コイルの共振を抑制する方策を検討した。マス
ダンパを設置するスペースは誘導コイル内の中空部分に限られること、装置の性質上、高温環境で動作
することが求められること、加工物の付加質量と張力負荷によって固有振動数が変動すること、を考慮
すると、本装置に搭載するマスダンパには、限られたストロークを有効に利用できる構造と主系の固有
振動数変動に対する高いロバスト性が求められる。そこで、特殊な力学特性を持つ非線形振動子と衝撃
ダンパを組み合わせたマスダンパを考案し、その性能を検討した。研究は現在も継続中であり、平成 25
年度中に実験による性能評価を行う予定である。
● 片軸型ジャケットロールの振動問題
片軸型ジャケットロールにおいては、誘導コイル
は中空で電動機側機台に固定され、その中をロール
軸が貫通し、先端で折り返してロールシェルを形成
図3 固有振動数の計測
する構造となっている。すなわちこの場合、誘導コ
イルの振動は問題にならないが、逆にロール軸が大
きくオーバーハングした片持ち構造となるため、軸
の振れまわりが問題になる。合成繊維の熱延伸工程
では、ロール回転数は最大で約 10,000 rpm であり、
将来的には更なる高速化が要求されると予想され
る。いっぽう、現状のジャケットロールの構造にお
いては、ロールや電動機回転子を含む回転体と支持
図4 ローラ主軸のモード解析
構造体を一体とした装置の1次固有振動数は
8,000rpm〜10,000 rpm にあり、危険速度が実用帯域
の上限を規定している状況にある。
そこで本研究では、この系のロータダイナミクス
を明らかにし、軸の質量配分、軸受位置などの影響
を解析し、設計最適化に向けた方策を検討した。
図5 危険速度解析
62
平成 24 年度チャレンジング・サポート成果報告
布の官能評価に及ぼす物理的特性に関する研究
—VORTEX®糸の構造と布の表面、圧縮特性の関係—
先端ファイブロ科学部門
教授
鋤柄佐千子
1.緒言
VORTEX®精紡法(村田機械(株))は、圧縮空気の旋回流によって繊維の先端が糸の中心に集束され、
その後一方の後端が他の繊維に巻き付くように外層を形成しながら紡糸される。したがって、1本の繊
維が芯および外層の2つの役割をになう2層構造をとる。また圧縮空気の旋回流で紡糸するため短繊維
が吹き飛ばされ、従来のリング糸やオープンエンド糸と比較して毛羽が少ない。生産性も高く、約 38mm
以下の原料であれば紡糸可能であるため、綿ばかりでなく様々な材料への適応が進められている。これ
まで、精紡機の紡績条件と糸の強伸度等との関係については検討されてきたが、この糸から製作された
布の性質やその風合いとの関係を調べた研究は少ない 1)。本研究は、紡績速度や原料および糸番手を変化
させて作製された VORTEX®糸およびそれらの糸から作製した平編み布を試料として用い、特に紡績速
度を変化させて作製された糸の性質が布の特性にどのように影響しているのかについて検討する。その
際、布の風合い、特に手触りで感じるなめらかさとの関係が大きい、布の表面、圧縮特性をとりあげ、
糸の構造との関係を調べる。
2.実験
2.1 試料
VORTEX®糸表面の撚りの強さを紡績速度を 9 段階に変えて作製した糸を用いる。試料は 148,197,295
dtex の単糸で、原料はポリエステル(PE)
・レーヨン(VR)・綿/ポリエステル(PC)・綿 (カード)(CD)・綿
(コーマ)(CM) の計 129 種類である。また、これらの糸から同一条件で平編布を作製した。布は、糸構造
の影響を明確にするため、染色や仕上げ加工をしない生機の状態である。
2.2 糸の構造パラメータ
デジタルマイクロスコープ VHX-900 (株式会社キーエン
ス製) を用いて撮影した糸の表面画像から、図 1 に示す巻
き付き角度()と糸直径を計測した。糸の毛羽の指標は、
Hairiness Index [UT5]を用いた。
また撚り係数 K は、次式で求める。
K  T  Nl
図1 糸表面の巻き付き角度 
Nl は恒長式番手(tex)、T は撚数(T/m)である。

2.3 布の特性の測定
布の表面、圧縮、通気特性は KES-F システム(カトーテック株式会社)を用いて、Table1に示す編布
の標準条件で測定し、特性値を得た。
63
平成 24 年度チャレンジング・サポート成果報告
Table 1: Knitted Fabric measurement condition
4.9 kPa
Symbol
WC (J/m2)
Compression speed
0.02 mm/s
RC (%)
Compressional energy
Compressional resilience
Contact area
Contact load
2 cm2
0.49N
MIU
Mean coefficient of friction
Slide speed
1 mm/s
MMD
Mean deviation of MIU
Contactor size for friction
measurement
20 piano wires(0.5
mm diameter )
Properties
Measurement condition
Compression
Maximum pressure
Surface
Characteristic Parameter
3.結果および考察
3.1 紡績速度と糸構造の関係
各原料における巻きつき角度の範囲は、ポリエステル糸で 18.0~57.2deg、レーヨン糸;17.0~61.2deg、
P/C (ポリエステル/綿の混紡糸)
;19.0~63.6deg、綿カード糸;18.6~59.8deg、綿コーマ糸;20.5~64.4deg
であった。紡績速度と巻きつき角度の関係は、すべての原料および糸番手において紡績速度が速くなる
ほど巻きつき角度は小さくなっていた。しかし紡績速度に対して巻き付き角度の変化が小さい範囲は糸
番手によって異なることが明らかになった。
図 2 に紡 績速 度と 撚り係 数の 関係 を
700
197dtex の糸について示す。ここで Twist
No.は紡績速度を示し、数値が大きくなる
早くなるほど撚係数は小さくなっている。
つまり、撚係数が大きい試料ほど巻きつき
角度が大きく糸直径が小さいため、外側か
ら巻き付く繊維の締め付けが強い糸である
VR
500
Twist factor
ほど紡績速度は速い。図より、紡績速度が
PE
600
P/C
400
CD
300
CM
200
と言える。さらに、締め付けの強さに関係
100
がある構造パラメータとして考えられる毛
0
0
羽の量(Hairiness Index)においても、 すべ
1
2
3
4
5
6
7
8
9 10
Twist No.
ての原料および糸番手において、撚係数が
大きくなるにつれて Hairiness Index は小さ
くなることが明らかになった。VORTEX®糸
図2
紡績速度(Twisy No.)と撚り係数の関係
では、芯繊維束部分になる繊維の一端は繊維
番手:197dtex PE; ポリエステル、
の中心に集束されるため、繊維の両端が外に
VR; レーヨン、P/C; ポリエステル/綿混紡、
飛び出る事が少ない。また、芯繊維束に巻付
CD; 綿カード、CM; 綿コーマ
き外層を形成する巻付き繊維束がさらに他
の巻付き繊維束によって覆われる。よって、繊維の両端が糸内部に取り込まれるため、毛羽が少ないと
いう特徴が生じる。ここで、撚係数が大きいほど Hairiness Index が小さくなったのは、締め付けが強く
なり、糸内部に取り込まれる繊維の先端が抜けにくくなったためであると考えられる。
64
平成 24 年度チャレンジング・サポート成果報告
3.2 糸構造が布の特性に及ぼす影響
糸 の 毛 羽 の 指 標 で あ る Hairiness
Index と 布 の 通 気 抵 抗 (R) の 関 係 を
197dtex の糸について、図 3 に示す。
Hairiness Index が大きくなるほど通気
抵抗は大きくなる傾向が明らかになっ
た。これは、糸の毛羽の量が増えるほど
編布の糸間の空隙に毛羽が埋まってい
くことにより、通気抵抗が大きくなった
と考えられる。また、原料別に比較する
と、綿カードおよび綿コーマの通気抵抗
が最も大きく、次いで P/C、レーヨン、そして
最も小さいのがポリエステルであった。他の番
図3 糸の Hairiness Index と布の通気抵抗の関係
糸の番手:197dtex
手についても同様の傾向であった。
紡績速度を速くするほど、糸の撚係数は小さくなり、巻き付き繊維の締め付けは弱くなった。このよ
うな糸構造の差が布の通気特性に影響を及ぼしていることが明らかになった。
糸の毛羽は、布を作製したときの表面特性に影響を及ぼすことが予想される。図 4 に、レーヨン、綿、
ポリエステル、綿/ポリエステル混紡糸の Hairiness Index と平均摩擦係数 MIU の関係を示す。その関
係は、原料や糸の番手によって必ずしも一致していない。これは、糸ループの弾力性や布の圧縮しやす
さも平均摩擦係数に影響しているからである。
(a) レーヨン
(b)ポリエステル、P/C
図4
(c)綿カード、綿コーマ
糸の Hairiness Index と布の平均摩擦係数の関係
本研究で用いた糸の撚り係数と布の圧縮エネルギーの関係を調べた結果、撚り係数が大きい糸から作
製した布は、潰れにくいことがわかった。
65
平成 24 年度チャレンジング・サポート成果報告
図 5 は、MMD(布の平均摩擦係数 MIU の平均偏
差)と WC の関係を綿糸について示す。綿糸にかぎ
らず、すべての原料および糸番手から作製した布に
おいて、WC が大きくなるにつれて MMD は小さく
なる傾向が明らかになった。すなわち、一定荷重を
かけた時に、ループが柔らかいため圧縮エネルギー
(WC)が大きくなった試料は、布に荷重を加えて摩擦
子を動かす際にループが押しつぶされ、より平滑と
その結果 MMD が小さくなったと考えられる。
なり、
逆に、WC が小さい試料は、ループが押しつぶされ
にくいため、布表面の凹凸も大きく、よって MMD
が大きくなっている。このような MMD の差は布の
触感、特になめらかさへの影響が大きい。
図5 布の平均摩擦係数の変動(MMD)と
圧縮エネルギー(WC)の関係
4. 結語
VORTEX®糸は 1 本の繊維が糸の中心では無撚りになり、外層で巻付くという二層構造であることから、
リング紡績糸に用いられる撚係数を糸構造の検討に適用できるかを検討した。撚係数は糸の表面観察か
ら計測した巻きつき角度および糸直径から算出した。紡績速度が速くなるほど、巻きつき角度は小さく
なると共に、糸直径は大きくなることで、撚係数は小さくなる傾向が確認できた。撚係数が小さいほど
Hairiness Index[UT5]は大きくなり、毛羽が多くなる。
糸構造と布の表面特性および圧縮特性の間に、二つの関係が明らかになった。第一は、紡績速度が速
いほど、Hairiness Index が大きくなり、結果として布の通気抵抗が大きくなる。これは、紡績速度が速
いほど巻き付き繊維の締め付けが弱くなり、毛羽量が増える。よって編布のループの隙間が毛羽によっ
て埋められ、通気抵抗が大きくなったと考える。第二は、紡績速度が遅く撚係数が大きい試料は、巻き
付き繊維の締め付けが強い糸であるため、編み布のループが硬くなり、その結果、このような糸からで
きた布の圧縮エネルギー(WC)は小さい。また、布表面の平均摩擦係数の変動(MMD)が大きくなる傾向が
ある。これは、ループが硬いことによって、摩擦子が布表面を動いた時、布表面の凹凸により、MMD が
大きくなったと考える。
以上で示した二つの関係により、精紡工程において、VORTEX®精紡法の特徴である生産性の高さを活
かし紡績速度を上げると、毛羽は多く通気性が低くなるが柔らかい布ができ、紡績速度を下げると毛羽
が少なく硬くてシャリ感のある風通しのいい布ができると予測を立てることが可能になった。
本研究成果は、村田機械(株)との共同研究によって得られたものである。
引用文献
1) Suzuki,Y, Sukigara, S. Mechanical and tactile properties of plain knitted fabrics produced from rayon Vortex
yarns, Textile Res J, 2013;83,70-81.
66
平成 24 年度 CO-RESEARCH 成果報告
光ファイバ型レーザ分光技術を応用した燃料電池用ガス分析装置の開発
機械システム工学部門
准教授 西田耕介
1.研究の背景と目的
高出力密度、低温作動の特長を有する固体高分子形燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell、PEFC)
は、次世代の自動車用動力源や定置型分散電源等として実用化が期待されている。現状レベルを超える
高効率化と長寿命化が実現でき、燃料電池自動車や家庭用燃料電池システムの本格的な導入・普及が加
速されれば、地球温暖化の原因物質である二酸化炭素の排出は大幅に削減され、低炭素社会を目指すグ
リーン・イノベーションの推進に大いに貢献できる。しかしながら、PEFC の高性能化に向けて解決す
べき課題は未だ多く、図1に示されるような電解質膜の乾燥(ドライアウト)や凝縮水の貯留(フラッ
ディング)等の水分管理の問題や、酸素クロスリークに起因する電極、電解質膜の劣化の問題は特に深
刻である。これらの問題の解決を図るには、PEFC 内部で生じている物質移動現象(水分・酸素等)や
反応の詳細な理解が必要不可欠であり、そのための計測・診断技術の確立は、産業界からも強く求めら
れている。
そこで本研究課題では、レーザ吸収分光法の一種である光ファイバ型キャビティ・リングダウン分光
法(Fiber Cavity Ring-Down Spectroscopy、Fiber-CRDS)を応用することにより、燃料電池(PEFC)
内の反応ガス中に含まれる水分濃度を高速・高感度で定量測定できる「光ファイバレーザ分光式燃料電
池ガス分析システム」を開発することを目的とした。本計測技術を確立することにより、発電状態の
PEFC 内の物質移動をモニタリングしながら、運転に関わる様々な諸因子が電池性能や劣化挙動に及ぼ
す影響を解析・評価することが可能となる。
凝縮水の貯留
(フラッディング)
電解質膜の乾燥
(ドライアウト)
H2
Air
H+
H2O
O2拡散阻害
O2クロスリーク
H2O
ガスクロスリークによる
直接燃焼
図1
高分子
電解質膜
PEFC 内の物質輸送現象と技術的課題
67
平成 24 年度 CO-RESEARCH 成果報告
2.計測原理と光学理論
本研究で採用するキャビティ・リングダウン分光法(CRDS 法、図2参照)とは、レーザ吸収分光法
の1種であり新しい計測技術である。2枚の高反射率ミラーで構成された光学キャビティ内に測定対象
物(本研究の場合は水分)をサンプリングし、吸収波長のパルス光を入射させると、キャビティ内を多
数回反射した光の一部がミラーから出射される。その出射光強度の時間減衰(リングダウン波形)の減
衰度合いが、測定物による光の吸収と相関があることを利用して、測定対象物の成分量(濃度)を定量
化する手法である。測定物による光吸収は、Lambert-Beer の法則に基づく。キャビティ内に入射したパ
ルス光はミラー間を往復し実効光路長が数 m~km まで長尺化されるため、測定物が微量でも高感度な吸
収分光分析が可能となる。
CRDS 法で観測されるリングダウン波形は、理論的に式(1)により表される。
I (t)  I 0 exp  t / 
(1)
I (t ) 、 I 0 は、時刻 t 、t  0 におけるミラー外部に漏れ出す出射光強度、 はリングダウンタイム(減衰
時間)であり、 t   で光強度は 1/ e まで減衰する。リングダウンタイム  は、キャビティ長さ L 、光
速 c 、ミラー反射率 R を用いて、
測定対象物
(水分子)
出射光
(リングダウン波形)
入射:
パルス光
I(t)
水分なし
水分あり
高反射率
ミラー
高反射率
ミラー
t
吸収による光強度低下
キャビティ
図2 キャビティ・リングダウン分光法(CRDS 法)の原理
Coupler
Sampling
probe
Pulsed
laser
FBG
Ring-down
signal
Pulsed
laser
FBG
Ring-down
signal
Fiber loop
Sampling
probe
Optical fiber
(a) FBG 反射型
(b) ループ型
図3 光ファイバ型 CRDS の光制御法
68
平成 24 年度 CO-RESEARCH 成果報告
  L / c 1  R  
(2)
と表される。この  は、2枚のミラーの反射率によって大きく異なる。ミラーの反射率が低い場合は、パ
ルス光の往復回数が減少するため、減衰時間は短くなり、実質的な光路長を長尺化することができなく
なる。一方、反射率が高い場合、減衰時間及び実効光路長はともに長くなるが、出射光強度が弱くなり
S/N 比は低下する。従って、測定対象物に最適なミラーの反射率の選択も測定の重要な要素といえる。
また、光ファイバ型 CRDS の光制御法には、様々な手法が提案されており、特定波長のみ反射するこ
とが可能なファイバブラッググレーティング(FBG)を採用した「FBG 反射型」
(図3(a)を参照)や、
光方向性結合器(光カプラ)を用いてファイバをループ状に接続した「ループ型」
(図3(b)を参照)等が
ある。本研究では、光学設計が容易である後者のループ型を採用している。
3.実施内容
①「光ファイバレーザ分光式燃料電池ガス分析システム」の開発
本研究課題では、発電状態の PEFC 内における水分濃度を高速・高感度かつ in-line で直接モニタリ
ングする手法として、光ファイバ型キャビティ・リングダウン分光法(Fiber-CRDS)を応用した「光フ
ァイバレーザ分光式燃料電池ガス分析システム」の試作機を開発した。図4に、本研究で開発した計測
システムの系統図ならびに外観写真を示す。本計測システムでは、ループ方式の Fiber-CRDS 法を採用
しており、光学キャビティとしてカプラ(分配比:90:10)を用いた光ファイバループ(ループ長:200 m)
Pulse
generator
Laser
diode
APD
detector
Oscilloscope
Coupler
1.392m
Fiber
loop
Optical fiber
200m
Sampling
probe
(a) システム系統図
(b) 外観写真
図4 光ファイバレーザ分光式燃料電池ガス分析システム
69
平成 24 年度 CO-RESEARCH 成果報告
25mm
14mm
Sampling
hole
Collimator
図5 水分測定用サンプリングプローブ
を構築し、そのファイバループ内に水分測定用のサンプリングプローブ(光路長:25 mm)を配置して
いる。また、光源部となる半導体レーザ(InGaAsP ファブリペロー型レーザダイオード)から発振させ
た水分に吸収のある高速パルス光(波長:1.392 m、パルス幅:500 ns、レーザ周期:300 s)を光フ
ァイバケーブルを経由してファイバループ内に入射させ、20 回周回した光のリングダウン波形を受光器
(InGaAs APD センサー)で検出することによって、プローブ内に採取した反応ガス中の水分濃度を定
量測定できるようにしている。パルスレーザ光がファイバループ内を 20 周回することにより、実効光路
長は 25 mm×20 周回 = 500 mm(50 cm)まで長尺化されている。従来の一般的な吸収分光測定で用い
られる長さ 1cm のサンプルセルと比較して 50 倍の感度向上を実現させ、さらに、測定時間は 20 s を達
成している。
本課題で設計製作した水分測定用サンプリングプローブの写真を図5に示す。プローブには、4 mm×
14 mm の貫通穴が設けられており、電池内の水分を含む反応ガスがプローブ内部に採取される。光路長
は 25 mm に設定されている。プローブの両端にはコリメーターが配置されており、ファイバからの出射
光をコリメートし、プローブ穴部からの光漏れ損失の低減を図っている。
②燃料電池を用いた水分濃度のインライン測定
さらに、上記の項目①で開発したガス分析システムのアプリケーション事例として、実際の燃料電池
(PEFC)を用いた水分濃度のインライン測定を試みた。図6に燃料電池の発電試験装置を示す。恒温恒
湿器内に PEFC 単セルを設置し、一定の温度環境下(80℃)で発電試験を行った。項目①で製作した水
分測定用サンプリングプローブを PEFC セルの内側に直接埋め込むことによって、電池内部の水分濃度
を直接モニタリングできるようになっている。
実験で用いた燃料電池セルの模式図を図7に示す。膜電極接合体(MEA)の両側を SUS 製集電板で
挟み、その外側をポリプロピレン製セパレータで締め付けた構造である。セパレータにはガス流路は設
けられておらず、ガス流れ方向に分布を持たない 1 次元型の燃料電池セルである。カソード側セパレー
タの背面に水分測定用サンプリングプローブが装着されており、カソード排ガス中に含まれる水分濃度
がインラインで検出できるようになっている。
70
平成 24 年度 CO-RESEARCH 成果報告
Const. temp.
chamber
O2
H2
Optical fiber
Humidifier
Fiber-CRDS
system
Probe
Electronic
load
PEFC
Coupler
Data logger
PC
図6 燃料電池の発電試験装置
Exhaust
Optical fiber
O2, H2O
Sampling probe
Separator
MEA
Current collector
H2, H2O
図7 実験用燃料電池(PEFC)セル
4.研究開発成果
①「光ファイバレーザ分光式燃料電池ガス分析システム」の実証試験結果
非発電状態の PEFC セル内に湿度をコントロールした加湿ガスを供給し、実施内容①で開発した「光
ファイバレーザ分光式燃料電池ガス分析システム」の動作確認ならびにキャリブレーションを実施した。
本計測システムにより観測されたリングダウン波形を図8に示す。グラフの縦軸は出射光強度(検出器
にて電圧値に変換)、横軸はリングダウン番号(キャビティから出射されたパルス光の出力順)である。
PEFC へ供給するアノード・カソードガスの加湿条件は、RH=0, 90%に設定した。また、電池温度は恒
温恒湿器を用いることにより 80℃に保たれている。CRDS で測定されるリングダウン波形は、通常、以
下の式で表される。
71
平成 24 年度 CO-RESEARCH 成果報告
f  aebN
(3)
f は検出器電圧、 N はリングダウン番号、 a はフィッティングパラメータ、 b は減衰係数(負値)であ
る。測定対象物の成分量(濃度)が増加するとともに、光の吸収が強くなるためリングダウン波形の勾
配(減衰係数の絶対値 b )は大きくなる。各加湿条件でのリングダウン波形の減衰係数を算出すると、
(a)RH=0%の場合は b  0.605 、(b)RH=90%の場合は b  0.610 となり、水分濃度の上昇とともに減
衰係数の絶対値 b が大きくなっているのがわかる。これにより、本研究で開発した Fiber-CRDS 方式の
ガス分析システムを用いて、燃料電池の反応ガス中に含まれる水分濃度を定量的に測定できることが確
認された。
燃料電池内の水分濃度を定量的に評価するためには、Fiber-CRDS で検出されるリングダウン波形の減
衰係数 b と水分濃度(相対湿度)との間の相関関係を、校正試験(キャリブレーション)により事前に求
めておく必要がある。図9に、本計測システムの校正試験結果を示す。校正試験の際には PEFC の発電
は行わず、電池へ供給するアノード・カソードガスの加湿条件を RH=0, 30, 50, 70, 90%に制御させるこ
とで計測システムのキャリブレーションを実施している。電池温度は 80℃、供給ガス流量はアノード(水
素)
、カソード(酸素)ともに 33.8 mL/min に設定した。グラフの縦軸は CRDS で検出されるリングダ
ウン波形の減衰係数 b 、横軸は相対湿度(%)である。CRDS 測定は各湿度条件下で 100 回ずつ行い、減衰
係数はその平均値である。相対湿度の上昇とともに減衰係数の絶対値 b が増大しているのがわかる。
b=-0.610
b=-0.605
(a) RH = 0%
図8
(b) RH = 90%
Fiber-CRDS により観測されたリングダウン波形
図9 燃料電池ガス分析システムの校正試験結果
72
平成 24 年度 CO-RESEARCH 成果報告
②発電モード PEFC 内における水分濃度測定結果
上記項目①の校正試験結果(図9で作成した校正曲線)に基づいて、発電モード PEFC のカソード排
ガス中の水分濃度測定を行った。その測定結果を図 10 に示す。PEFC の運転条件として、電池温度は
80℃、供給ガス(水素、酸素)の流量及び加湿条件は、アノード、カソードともに 33.8 mL/min、RH=30%
に設定した。また、出力電流密度は 0~0.1 A/cm2 まで 5 分間隔でステップ状に上昇させた。電流密度の
上昇に伴って、カソード排ガス中の水蒸気濃度も増大していくのが確認された。
図 10 発電モード PEFC のカソード排ガス中の水分濃度測定結果
5.まとめと今後の展開
本研究課題では、光ファイバ型キャビティ・リングダウン分光法(Fiber-CRDS)を導入することによ
り、燃料電池(PEFC)の反応ガス中に含まれる水分を定量測定できる「光ファイバレーザ分光式燃料電
池ガス分析システム」の試作機の開発を行った。その結果、発電状態の PEFC 内における%オーダーの
水分濃度を 20 s の高時間分解能かつインラインでモニタリングすることに成功した。
今後の展開については、本計測システムの本格的な実用化・製品化を図るため、連携相手企業と共同
で NEDO や JST 等の研究助成事業への申請を行う予定である。さらに、計測機器メーカーや燃料電池
関連企業等との共同研究を積極的に推進し、特許出願や計測装置の技術移転、事業化を目指していく。
また、本研究で得られた成果は、学術論文や国内外の学会において外部発表を行う予定である。
謝辞
本研究は、本学の平成 24 年度産学連携課題(KIT-CORESEARCH2012)の支援を受けて実施したも
のである。また、Fiber-CRDS 計測システムの設計・開発にあたり、タツタ電線株式会社に多大なる御協
力を頂いた。関係各位に謝意を表します。
73
専任教員研究成果報告
顧客に対する侵害の通知と不正競争防止法および
独占禁止法(米国判例)
創造連携センター
准教授
稲岡美恵子
1. はじめに
権利侵害警告と不正競争防止法第 2 条 1 項 14 号の営業誹謗行為の成否の問題について、
米国の判例を検討した。
「ZENITH ELECTRONICS CORPORATION, Plaintiff, and ELO TOUCHSYSTEMS,
INC., Plaintiff-Appellant, v. EXZEC, INC., Defendant-Appellee.」の判例を報告する。
2. 事案の概要
ZENITH ELECTRONICS CORPORATION, Plaintiff, and ELO TOUCHSYSTEMS,
INC., Plaintiff-Appellant, v. EXZEC, INC., Defendant-Appellee.
98-1288
UNITED STATES COURT OF APPEALS FOR THE FEDERAL CIRCUIT
182 F.3d 1340; 1999 U.S. App. LEXIS 15003; 51 U.S.P.Q.2D (BNA) 1337; 1999-2 Trade
Cas. (CCH) P72,571
July 7, 1999, Decided
原告
ZENITH ELECTRONICS CORPORATION
(特許権者)
ELO TOUCHSYSTEMS INC.
被告
EXZEC INC.
原告の主張
特許権を主張する行為は特許法と反トラスト法に規程されており、ランハム法 43(a)と
州不正競争防止法は、特許法と独占禁止法によって先占(先取り)されている。
Pro-Mold 事件(1996 CAFC 75f3d1568)と Schreiber 事件(1997 ウイスコンシン
州地裁)を援用。
74
専任教員研究成果報告
被告の主張
ELO 社が、EXZEC 社の将来の(潜在的)顧客に対して、
下記の2つの虚偽の告知をした。
① 被告の製品は原告の特許を侵害している。
② 回避する製品を製造できない。
この申し立てに基づいて、ZENITH 社と ELO 社が、ランハム法 43(a)とイリノイ州不
正競争防止法に違反したと主張した。
3. 争点
EXZEC 社の主張である ELO 社の競争抑止的な行為が連邦特許法・反トラスト法によっ
て先占(先取り)されるか。
別の言い方をすれば、特許権者が競争相手の顧客に対し、競争者は侵害者であると告知
しても、特許権者は保護される権利があり、ランハム法 43(a)と州不正競争防止法の不正取
引慣例の規範から特許権者は保護されるのか。
4. 議論
Ⅰ.ランハム法 43(a)
先占(先取り)は問題ではない。
先占(先取り)問題は州法と連邦法との間での争議である。
連邦法間で争議が存在するか否かが問題である。
制定法解釈原理の適用
連邦法各々を施行する。
両法令の目的を維持し調和させながらそれらを解釈し適用する。
A.ランハム法 43(a)クレームの本質
ランハム法 43(a)
15U.S.C.1125(a)(1)(1994)虚偽広告、製品誹謗
請求の要件は巡回裁判所間で実質的合意がある。
原告は以下のことを申し立て、証明しなければならない。
① 被告が原告の商品又は役務について、取引上の広告宣伝において虚偽又は誤解を
まねく陳述を行った。
② その陳述が対象とする視聴者の相当部分を欺く、若しくは欺く可能性がある。
③ その欺瞞行為が購入の意思決定に影響をあたえる可能性があるという点で重要だ。
④ 陳述が州取引に係るものである。
⑤ その陳述が現実の損害又は損害をもたらす可能性がある。
75
専任教員研究成果報告
B.地裁の判例法
Pro-Mold 事件 (1996 CAFC 75f3d1568)
特許権者 Pro-Mold 社が特許侵害で Great Lakes 社を訴えた。
Great Lakes 社は反訴で、Pro-Mold 社は特許が不正な行為のため権利行使できない
のを知りながら訴訟を起こすことによって、悪意ある行動をしたと主張。
本裁判所は、43(a)請求は生じないという結論をした。
不正行為で取得した特許権利行使が不正競争を構成するとする法的根拠がない。
シャーマン法 2 条違反に該当する。
特許法のもとでは、侵害警告書は訴訟と密接に関係しており、侵害訴訟の先駆け。
Schreiber 事件
Pro-Mold 事件を引用して、特許権者は侵害がないことを知りつつ侵害者の顧客に
警告書を送付したことを理由とする 43(a)の請求を棄却した。
当事者の顧客に侵害警告書を送付することは訴訟になる可能性が高いという
Schreiber 事件判決の意見は正しい。
しかし、相違点は、侵害訴訟の開始が 43(a)の文言で明確に覆われていないこと。
Pro-Mold 事件は、市場での不正行為に基づく 43(a)の請求が、特許法によって排斥さ
れているとは言っていない。連邦法間の優先について一般原則を示すものではない。
Concrete Unlimited 事件 (善意の特許権利行使)
Cementcraft が特許侵害で訴えられ、特許権者は、不正取得した特許を権利行使しよ
うとして不正競争を行ったと反訴した。
地裁は、無効の特許を行使して不正競争を行ったと判断したが、本裁判所は取り消した。
この地裁の結論は、特許権者は、その特許が後に無効とされたため、訴訟期間、特許権を
行使すべきではなかったということを意味するが、特許権者は、特許が無効と判決される
まで排他権を有する。
通常の行為をしただけで、不正競争ではない。
Pro-Mold 事件も Concrete Unlimited 事件も、EXZEC 社(侵害者)の 43(a)請求が特許法
又は反トラスト法によって禁じられていることを義務づけるものではない。
Dow Chemical 事件(悪意ある特許権利行使)
Hunter Douglas 事件(悪意ある特許権利行使が中心的役割をした)
原告が、特許権者が刊行物で誠意のない行動をしたことを証明することができる限り、
無効で権利行使できない特許について広告宣伝することは占有がないと判決した。
76
専任教員研究成果報告
C.抵触問題
(1) 反トラスト法(独禁法)
(2) 特許法
特許法と反トラスト法間でのふさわしい調整
特許権者に対する反トラスト訴訟に対して障壁をつくること
Nobelpharma 事件
意図的な不正手段で特許を取得したこと、侵害訴訟は単なるごまかしであること
の証明を要求した。
Hunter Douglas 事件では、反トラスト法の根拠は悪意
合法的に得られた特許であるが、それは無効であることを承知していた。
明白かつ説得力のある証拠によって悪意を証明することを必要とした。
特許法は、特許権者の行為は悪意ある要件のもと行われたということを証明することが
できなければ、市場での特許公表に対する責任について告発することはできないと判決
した。
特許権者が特許権について公衆に通知する権利は、特許法 35USC287 に基づいている。
Concrete Unlimited 事件と同様に、特許権者は特許権を行使する権利を有し、それには訴
訟で侵害者を警告することも含まれる。
被告は、原告の他方が被告の将来の顧客に対して、被告の製品は原告の他方の特許を侵害
しており、迂回する製品を製造できない旨の通知をしたこと、この通知は虚偽であること
を申し立てた。この申立てに基づいて、被告は、原告がランハム法 43 条と州の不正競争防
止法に違反したと申し立てた。
これに対し、原告は連邦民訴規則 12(b)(6)に従って却下を申し立てた。
原告は特許権に基づく行為は特許法及び関連する独占禁止法によって支配されており、ラ
ンハム法と州の不正競争防止法は先占されていると主張した。
地裁は原告の申し立てを棄却した。
当裁判所は被告の請求は特許法及び独占禁止法によって禁止されないと結論する。
特許権者が背信的悪意で行為した場合は、特許法による保護が剥奪されることもあるから
である。被告が原告の悪意を証明できるかどうかは口頭審理に委ねられる。
77
専任教員研究成果報告
地裁の決定を支持する。
本事件において、原告は被告をコンピューター用タッチパネルに関する特許権侵害を理由
に提訴した。原告の一方は特許権者、他方は排他的ライセンシーである。
これに対し被告は、不正競争を理由にランハム法 43(a)違反とイリノイ州のコモンロー違反
を反訴請求した。
被告は、原告の一方の特許が表面音波を用いるタッチパネルに限定され、せん断技術を用
いる被告のタッチパネルは特許を侵害しないということを、原告の他方は知っていたか知
るべきであったと主張する。
それにもかかわらず、原告の他方は被告の将来の顧客に対して被告製品は特許を侵害し、
被告は特許を侵害せずに音波を用いたタッチパネルを製造販売することはできないと通知
したと主張する。
原告の他方は、単に特許侵害を非難することは 43(a)の不正競争に値する請求原因に当たら
ないと主張する。原告の他方は3つの地裁判決を援用する。
これらの地裁判決は、特許侵害という虚偽の陳述は 43(a)の請求原因に当たらないが、ある
特定の形式の製品については特許によって特許権者が唯一の排他的製造元であり、迂回発
明できないという虚偽の陳述は請求原因にあたるという前提に立つ。
地裁はこれらの判決に従えば、
被告は有効な 43(a)の請求原因を申し立てていると結論した。
州のコモンローに基づく不正競争の請求について、原告の他方は、その請求は将来の経済
的優越性に対する不法な妨害であり競争上の特権が積極的な防御であると主張した。
地裁は、被告が不法な防害が許容される要件を十分に申し立てていると判断した。
また、特権の防御は悪意の被告が主張することはできないから、原告の他方が特権を主張
することはできないと判断した。
申し立ての棄却後、原告の他方は再考慮を申し立て、43(a)と州の不正競争防止法は特許法
と独占禁止法によって先占されていると主張した。
Pro-Mold 事件判決(1996 CAFC)と Screiber 事件判決(1997 ウイスコンシン州東部地区
連邦地裁)を援用した。
地裁は、援用判決は事案が異なるとして再考慮の申し立てを棄却した。
地裁は 28USC1292(b)による即時控訴の認証を求める原告の他方の申し立てを認めた。
地裁は、先占問題は即時の控訴を認めるに値する重要な法律問題であるとする。
78
専任教員研究成果報告
Pro-Mold 事件判決に大きく依存する Screber 事件判決は、無効な特許権行使を理由とする
連邦及び州の不正競争請求は、特許法及び独占禁止法によって十分な救済が与えられるの
で、先占されるとした。本件では独占禁止法によって救済される可能性がある。
当裁判所は即時控訴の申し立てを受理する。
理由
Ⅰ.ランハム法 43(a)の請求
先占の概念は連邦憲法の最高法規条項に淵源を有し、州法と連邦法との抵触にかかる。
43(a)の問題は連邦法間の抵触問題である。
A.ランハム法 43(a)請求の性質
43(a)の関連規定は次の通りである。
任意の商品又は役務に関する取引において、この請求の要件は巡回区間で実質的合意がある。
原告は、(1)被告が原告の商品又は役務について、取引上の広告宣伝において虚偽又は誤解
を与える陳述をしたこと、(2)その陳述が対象とする視聴者の実質的部分を欺する蓋然性が
あること、(3)その欺が購入の意思決定に影響を及ぼす蓋然性があるといえる程度に重要な
こと、(4)陳述が州取引に係るものであること、(5)原告が現実の損害又は損害を受けた蓋然
性があること、を証明しなければならない。
抵触問題に係る本件控訴に関する限り、被告の請求は上記要件を満たしていると仮定する。
B.判例法
Pro-Mold 事件判決では、特許侵害訴訟の被告は不正競争の反訴を提起し、原告特許権者が
不衡平行為により権利行使不能であることを知りつつ、背信的悪意をもって侵害訴訟を提
起したと主張した。当裁判所は 43(a)の反訴請求を棄却し、次のように判示した。
不平衡行為によって取得した特許の権利行使が不正競争を構成するとする法的根拠はない。
不平衡行為に対する救済は特許の権利行使不能である。Walker Process 事件最高裁判決
1965 は、詐欺的行為によって取得した特許の権利行使はシャーマン法 2 条違反になりうる
と判示した。このように不平衡行為については充分な救済手段がある。
79
専任教員研究成果報告
これに対して、被告の 43(a)の請求は、特許侵害訴訟を前提とするものではなく、防御とし
て不平衡行為による権利行使不能を主張するものでもない。市場における原告の他方の陳
述に基づく。
Schreiber 事件判決では、Pro-Mold 事件判決を引用して、特許権者は侵害がないことを知
りつつ、侵害者の顧客に侵害者を非難する通知をしたことを理由とする 43(a)の請求を棄却
した。
顧客に対する通知は侵害訴訟に深く関係するという Sreiber 事件判決の理解は正しい。
しかし、侵害訴訟を提起することが 43(a)の射程範囲でないこと、顧客への通知が 43(a)の
射的範囲に入ることとは異なる。Sreiber 事件はこの差異を充分に考慮していない。
Pro-Mold 事件判決は、市場における不正行為に基づく 43(a)の請求が特許法ないし独占禁
止法によって排斥されているとはいっていない。連邦法間の優劣に関する一般的原則を判
示するものではない。
被告の 43(a)の請求は、当裁判所の Concrete Unlimited 事件判決によっても遮断されない。
当該判決では特許侵害訴訟の被告は、原告が詐欺的行為によって取得した特許を行使しよ
うとして不正競争行為をしたと反訴した。地裁は認容したが、当裁判所は破棄した。
原告は、特許権が無効と判決されるまで排他権を有する。原告は通常の行為をしただけで
あり、不正競争ではない。
Condrete Unlimited 事件判決は Pro-Mold 事件判決と同様、迂回発明が不可能であること
の市場での主張に関する事件ではない。不正競争一般についてであって 43(a)の適用という
特定の問題について検討したものではない。両判決は被告の 43(a)の主張が特許法ないし独
占禁止法によって遮断されるとは判示していない。
この結論は、最近の当裁判所の判決によっても支持されている。これらの判決において、
州の不正競争法による請求は特許法によって先占されていないと判示した。
C.抵触問題
先例は、いずれも 43(a)の抵触問題に対する解答を与えていないので、当裁判所は独自に審
理する。
(1) 独禁法
ランハム法 43(a)の請求と独占禁止法との間に抵触はない。第一に両法は共通の目的を分か
ち合っている。第二に要件が実質的に異なる。例えば、43(a)と異なりシャーマン法 2 条は
関連市場と独占力の確立とを特定しなければならない。
80
専任教員研究成果報告
(2)特許法
ここでの検討は特許法と独占禁止法との緊張関係を解決する場合と類似する。
特許法と独占禁止法との調和は、特許権者に対する独占禁止法訴訟に対して障壁を設ける
ことによって図られる。背信的悪意すなわち特許無効を知りつつ権利行使したとする独占
禁止法訴訟において、当裁判所は背信的悪意につき明確かつ確信できる証明を要求してき
た。最近の Nobelpharma 事件判決において、意図的な詐欺により特許を取得したこと、侵
害訴訟はただの口実であることの証明を要求した。
ランハム法と特許法との差異は、独占禁止法と特許法との差異ほど明確ではない。当裁判
所は最近の判決で背信的悪意が証明されない限り、市場で特許権を主張しても責任を負わ
ないと判示した。この特許権の根拠は 35USC287 にある。
当裁判所は市場での行為により 43(a)の責任を問われるためには、市場での行為が背信的悪
意でなされたことを要すると結論する。この要件は 43(a)には明記されていないが、抵触関
係を考慮して 43(a)に付加するものである。
本事件では、申し立てによれば2つの虚偽の通知がある。特許を侵害していることと、被
告は非侵害製品を製造できないことである。当裁判所は2つを区別しない。両者とも背信
的悪意でなされるときは競争を害することに変わりはなく、いずれも 43(a)の対象となる。
背信的悪意かどうかは個々の事案によるが、無効、権利行使不能、非侵害を知りつつ、市
場で侵害を主張するときは、背信的悪意の明確な証拠になる。迂回発明はできないと市場
で主張することは、それだけで背信的悪意のおそれがある。それは、十全の努力により迂
回発明が可能であるからではなく、迂回発明できないということ自体が先験的に証明でき
ないことであるからである。
Ⅱ.州の不正競争法に基づく請求
特許法との抵触問題は最近の Dow Chemical 事件判決や Hunter Douglas 事件判決で実
質的に解決された。契約関係に対する不法な妨害は特許法によって先占されない。市場で
特許を主張したことに基づく不法行為訴訟は背信的悪意である限り特許法によって先占さ
れない。
連邦独占禁止法と連邦不正競争防止法とに関して述べた上記の理由につき、州の不法行為
訴訟は独占禁止法によって先占されないと結論する。
81
専任教員研究成果報告
5. 結論
棄却
申し立てを棄却した地裁決定を容認する。
43(a)の請求及び州法上の不正競争請求は、特許法及び独占禁止法によって遮断されない
が、背信的悪意の主張責任及び証明責任を負う。
82
施設平面図
(平成25年4月1日現在)
創造連携センター南棟・・・共同研究・受託研究実験室、センター教員研究室など。
*実験室 附帯設備
第4実験室
・事務机 2台
・ミーティングテーブル 2台
・椅子 8脚
・キャスター付き椅子 2脚
・書類庫 2台
・更衣ロッカー 2台
第5実験室(共同研究員室)
・事務机 12台
・キャスター付き椅子 12脚
・書類庫 2台
・更衣ロッカー 4台
第6実験室
・事務机 9台
・キャスター付き椅子 10脚
・書類庫 3台
・保管庫 2台
・更衣ロッカー 2台
玄関
実験室(第1実験室)
第1実験室
・中央実験台 3台
・ドラフトチャンバー 3台
・水道 2箇所
第2実験室
・実験台 4台
(中央 3台、サイド 1台)
・ドラフトチャンバー 1台
・流し台 1台
・事務机 2台
・棚 3台
・丸椅子 6脚
・キャスター付き椅子 2脚
83
第3実験室
・ドラフトチャンバー 1台
・水道 1箇所
施設平面図
創造連携センター北棟・・・インキュベーション施設、研究推進課事務室など。
*実験室・研究室 附帯設備
第1研究室~第6研究室
・事務机 1台
・キャスター付き椅子 5脚
・書類庫 1台
・更衣ロッカー 1台
・ミーティングテーブル 1台
研究室(第4研究室)
第7実験室(バイオ系)
・実験台 4台
(中央 2台、サイド 2台)
・事務机 2台
・備品棚 2台
・更衣ロッカー 2個
・安全キャビネット 1台
・クリーンベンチ 1台
実験室(第7実験室)
第8実験室(デバイス系)
・実験台 4台
(中央 2台、サイド 2台)
・事務机 2台
・備品棚 2台
・更衣ロッカー 2個
・ドラフトチャンバー 1台
・クリーンベンチ 1台
第9実験室(材料系)
・実験台 4台
(中央 2台、サイド 2台)
・事務机 2台
・備品棚 2台
・更衣ロッカー 2個
・ドラフトチャンバー 2台
84
玄関
センターラボの貸出について
○共同研究・受託研究の実施、また、大学発ベンチャー企業の創出・育成を目指し、実験室・研究
室の貸出を行っています。
1. 利用目的
① 本学共同研究規則に基づく共同研究又は本学受託研究規則に基づく受託研究の実施
② 本学の研究成果等に基づいた実用化研究又は起業化の実施
2.利用できる者
(1)本学職員
(2)本学学生
(3)共同研究規則に基づいて受け入れる共同研究員
(4)その他学長が特に認めた者
3.申請等について
(1)申請者:本学の職員とする。
(2)条件:申請は1申請者につき、「2.利用目的」の①②それぞれ1件とする。
※なお、「2.利用目的」が①の場合は、契約額が2,000千円以上/件の共同研究又
は受託研究のいずれか1件で申請すること。
(3)申請方法:以下の書類を、研究推進課産学連携推進室産学連携係(創造連携センター1階)
へ提出してください。
1.利用目的が①の場合
・利用申請書(様式1)※添付省略
・利用料金等負担経費調書(様式3)※添付省略
1.利用目的が②の場合
・利用申請書(様式2)※添付省略
・利用料金等負担経費調書(様式3)※添付省略
4.利用の決定方法等
申請書に基づき、審査委員会で審査の上、学長が許可を決定する。
なお、審査段階で申請内容についてヒアリングを実施する場合がある。
5.審査委員会での主な審査項目
利用目的が1.の①の場合
(1)当該研究の概要及び期待できる成果
(2)当該研究に係る共同研究、受託研究の契約手続き
状況
(3)当該研究がセンターラボを特に必要とする理由
利用目的が1.の②の場合
(1)事業内容
(2)事業計画(資金計画含む)
(3)研究開発能力
(4)アイディアの独創性
(5)事業達成の可能性
85
センターラボの貸出について
6.利用料金等
部屋代:利用面積1㎡当たり月額200円
光熱水料:実費(但し、計量装置のない、第1~第6実験室は、利用面積1㎡当たり
月額200円)
納入方法:学内予算振替(原則として、基盤研究経費)
納入時期:各年度当初又は入居早々に一括納入、(但し、計量装置のある第1~6研究室及び
第7~第9実験室の光熱水料は利用月の翌月に納入)
7.その他
① 研究室・実験室の利用申請にあたり、各実験室・研究室の下見が可能です。
② 利用許可にあたり、他の利用者との調整のため、申請の面積及び場所に変更がある場合があ
ります。
③ 提出書類は本審査以外に使用しません。また、提出書類は返却しません。
④ 審査(ヒアリングを含む)内容は公開しません。
⑤ 利用を許可した場合、利用者、研究題目、事業概要、利用実験室等名、利用期間を公表しま
す。
⑥ 申請者は、利用が許可された後は利用責任者となります。
⑦ 実験室を複数の利用者で利用する場合、備え付けの設備(水道、ドラフトチャンバー等)に
ついては、実験室利用者間で協議の上、利用してください。また、機密管理については各自
で対応願います。
⑧ 退去時には、原状回復をして退去していただきます。
86
入居者の紹介
Ⅰ.企業名
株式会社ニデック
Ⅱ.教員名(利用責任者)及び企業(事業)との関わり
木村良晴、共同研究による高機能ハイブリッドハードコーティング剤の開発
Ⅲ.事業概要(コーティング事業)
素材(基材)に対し反射防止、ハードコートなどのナノレベルの薄膜を施して新たな価値を与え
るコーティング事業。メガネレンズをはじめ、情報通信・自動車・医療・宇宙工学など、多彩な分
野で活用されています。ニデックブランドとして、UV硬化型ハードコート剤「Acier」及び「Acier」
をコーティングした樹脂シート「Geolass」を販売しています。また、ニデック独自の気相転写方式
により染色されたスマートフォンカバー「染」
、液晶テレビ用保護パネル「レクアガード」を販売い
たしました。
「Acier」は、ガラス代替としての各種プラスチック基材向けに有機‐無機材料をハイブリッド化
したUV硬化型ハードコート剤として京都工芸繊維大学、山田保治教授との共同研究により開発し、
平成 24 年に上市した。高い表面硬度、耐擦傷性、防汚性、透明性などに優れたハードコーティング
剤で、スピン、ディップ、スプレー、バーコーターなどの各種コーティング方式で使用でき、シー
ト、フィルム、成形品にコーティング可能です。ガラス代替向けで有機ガラスへの展開を図ってい
ます。
Ⅳ.会社概要
社名
株式会社ニデック(NIDEK CO.,LTD.
)
本社
愛知県蒲郡市拾石町前浜34番地14
TEL 0533-67-6611(代)
URL www.nidek.co.jp
代表取締役社長
小澤 素生(おざわ もとき)
設立
1971 年 7 月 7 日(創業日同年 8 月 8 日)
資本金
4 億 6,189 万円(非上場)
売上
335.3 億円(2013 年 3 月期実績)
従業員
1,449 名(2013 年 3 月 31 日現在)
事業内容
(1) 医療分野
眼科医向け手術装置/検査診断装置/電子カルテ・診断支援・ファイリング
システム/眼内レンズ/皮膚科向けレーザー手術装置の設計、開発、製造、
販売、修理、賃借及び輸出入
(2) 眼鏡機器分野
眼鏡店向け検眼システム/測定機器/加工機の設計、開発、製造、販売、修
理、賃借及び輸出入
87
入居者の紹介
(3) コーティング分野
眼鏡レンズ/光学部品/フィルターのコーティング加工、販売及び輸出入
(4) 研究分野
人工視覚システムの開発
事業所
工場:拾石工場、浜町工場、鶴ヶ浜工場、東浜工場、大沢工場
研究所:生物工学研究所、人工視覚研究所
営業所:札幌、仙台、埼玉、東京、横浜、蒲郡、金沢、京都、大阪、高松、
広島、福岡
海外現地法人:NIDEK INC.[アメリカ]、NIDEK S.A.[フランス]、NIDEK
TECHNOLOGIES Srl[イタリア]、NIDEK DO BRASIL[ブラジル]、尼徳
克医療器械貿易(上海)有限公司[中国]
海外駐在員事務所:北京、ドバイ
Ⅴ.平成 24 年度の活動内容
株式会社ニデックは眼科医療機器分野の世界的メーカーで、コーティング事業としてはこれまで
携帯電話やカーナビなどのプラスチック基材に反射防止膜(AR コーティング)や装飾などの種々な
コーティングを行ってきました。有機材料と無機材料(シリカ)を分子レベルで融合したアクリル
系ハイブリッド材料をベースに高い表面硬度、耐擦傷性、防汚性、透明性などに優れた UV 硬化型
ハードコーティング剤「Acier」は、京都工芸繊維大学との共同研究の成果により開発され、平成 22
年に長年のコーティング事業の経験を活かした新しい試みとして初めて製品化し、本格販売を開始
しました。その後、種々の用途に適した製品開発を行い、PMMA 板用グレードの他、PET、PC、
PMMA、TAC、COP(シクロオレフィンポリマー)フィルム用グレードを開発し、多種多様な用途
への事業展開を図っています。また、「Acier」をベースにハードコート付き樹脂シート「Geolass」
を開発し、H24 年 4 月より販売を開始しました。この間、基本プロセスの確立により 100Kg/M の
製造設備を新設、2t/バッチの生産技術を確立した。さらに、スプレー塗工機、大型シート塗工機や
ディップUV硬化ラインを設置し、委託加工事業へ参入して事業基盤の確立に努めています。
平成 24 年度は積極的なユーザー評価や用途展開を図り拡販と事業基盤確立に注力しました。
また、
高品質の製品開発を目指して、生産性、作業性、安定性の向上や耐衝撃性を改良した製品の開発な
ど高性能・機能化の検討を行いました。
今後は、長年培ってきた各種のコーティング技術を応用、発展させ、様々な形での提案を続けてま
いります。
88
創造連携センター 平成24年度年報
平成 25 年 12 月
編
集
京都工芸繊維大学創造連携センター
発
行
京都工芸繊維大学創造連携センター
京都市左京区松ヶ崎御所海道町
TEL(075)724‐7933
FAX(075)724‐7930
E-mail [email protected]
URL
http://www.liaison.kit.ac.jp/