小 野 国 際 交 流 ク ラ ブ 第 6 2 回 例 会 ( 平 成 2 2 年 10 月 ) の ま と め <日時>:平成 22 年 10 月 9 日(土)16:00∼17:35 <会場>:うるおい交流館エクラ サークルA <今月の話題>:自由なテーマでの意見交換 1. バングラデシュ・パキスタン・イスラム教 ①NHKでバングラデシュの特集番組を見た。貧困層の人口が多く繊維工業が盛ん。中近東・イギリス への出稼ぎが多い。 ②インドのイスラム地域が東西パキスタンとして独立したが、後に東パキスタンがバングラデシュとし て独立した。 ③1980 年代パキスタンに行ったことがある。何にもないところという印象。後日ゆぴかでパキスタン人 に会ってそのことを話すと、桃源郷と呼ばれるフンザに行くことを勧められた。現在のパキスタンは テロの巣窟という印象が強い。 ④パキスタンのモスクには靴を脱いで入り、メッカの方向にあるミフラーブという窪みに向かって礼拝 する。 ⑤パキスタンよりお酒が飲めるインドの方まだすごしやすい。食べ物はどちらも抹香くさい香辛料が利 いている。 ⑥インドネシアは 200∼300 の民族、580 以上の言語が使われている。人口の 90%はイスラム教徒だが お酒は飲める。エジプトは国内でお酒は販売できないが 持ち込みは可能。 ⑦アラブ諸国のイスラム教徒は全イスラム教徒の 20%、アジアのイスラム教徒は 60 パーセントと言わ れる。インドネシアのイスラム教徒数が圧倒的に多く、二番目がパキスタン。 ⑧アラブ諸国では厳格にイスラムの教えに従っているが、東南アジア諸国ではそれほど厳格ではない。 ⑨国の経済力や風土と宗教の厳格さに相関関係があるように思う。貧困な国では宗教が厳格になるが、 豊かになると比較的緩やかになるように思う。 ⑩6年ほど前、マレーシア・クアラルンプールの公園で公衆便所を探したが見つからなくてレストラン でも断られた。国立のモスクでトイレを借りられるか聞くと、モスクの中のトイレを使っていいと言 われた。靴を脱ぎ裸足になり手を洗って地下のトイレに入った。きれいな大理石の立派なトイレだっ た。礼拝帰りの男性信者の何人かと話したが、人柄のよい好意的な感じの人達であった。 ⑪同じイスラムでもトルコとスペインのモスクでは趣が違う。スペインを支配したイスラム勢力はペル シャの流れをくむ人たちだからかもしれない。 ⑫厳格なイスラム教徒は「イスラムの教えはひとつなので 国が違ったり風土が違うからと言って変わる ものではない。天国への道はイスラムの教えを受け入れて初めて開かれるのだ」と主張する。 ⑬イスラム教徒の男性は異教徒の女性と結婚できるが、イスラム教徒の女性はイスラム教徒の男性とし か結婚できない。イスラム圏は一夫多妻を認められているが 貧乏な男は妻を養うことができないので 結婚できない。もともと戦争未亡人を養う義務があるところから多妻を認められたそうだ。 ⑭イスラム教でもキリスト教でも、原理的には、他宗教を信じる者は動物と同じであるとみなす。(30 歳の男性高校教師(イスラーム)と 80 歳くらいのアメリカ人伝道師(プロテスタント)敢えて質問する と帰ってくる公式の回答は両宗教とも同じであった。) ⑮台湾の道教寺院で「世界の人々が仲良く共存するように」という願いを神は聞き届けてくれるか尋ね たら、それはできないと言われた。 「家内安全」 「商売繁盛」 「志望校合格」等、自分や家族等の利益に 関する願いを叶えてくれるとのこと。これがいわゆる『身近な宗教』であることを確認した。 ⑯イスラム教とキリスト教のどちらが寛容か考えたことがある。トルコのイスラム教徒は征服したキリ スト教徒に対して改宗を強要しなかったし、能力主義で部下にとりたてたというので、イスラムの方 が寛容であるように思う。 ⑰インドネシアで ある港に行った時 炎天下肉体労働をしている港湾労働者がいた。ちょうどラマダン の最中で日中は飲み食いできない。ラマダン中の労働に慣れているので熱中症にならないと言ってい た。 ⑱トルコからドイツ行きの飛行機に乗った時赤ん坊の泣き声がそこかしこから聞こえた。移民の多さを 痛感した。多数の移民を受け入れると経済的な下層階級ができて 確実に治安は悪くなるだろう。 2.尖閣事件 ①中国が尖閣列島を自国領だと言いだしたのは 1970 年代以降。海底資源の存在が明らかになってからだ。 ②10 月 2 日に東京で 3000 人近くを集め尖閣列島侵略阻止の集会とデモ行進が行われた。海外メディア はこれを大きく報じたが、日本の新聞テレビなど国内メディアは、これを全く報じなかった。 ③ニュースソースが記者クラブ一本になってしまっていることが、どの新聞もテレビも横並びの同じニ ュースしか流さない原因だ。 ④中国国内ではノーベル平和賞が劉氏に決まったことを報道する外国TV番組は一切カットされた。一 時的に放送を止めることはできても、情報そのものを無かったことにはできないのではないだろうか。 ⑤このノーベル平和賞受賞をきっかけに共産党一党独裁から多党の存在を認めるようになってきたら民 主化も進むかもしれない。 ⑥海上保安庁の巡視船に体当たりしたビデオ映像を公開しない代わりに、フジタの社員を解放するよう に裏取引をしているのかもしれない。 ⑦菅首相の責任逃れは目に余る。中国・韓国など利害関係のある周辺諸国からなめられてしまって 大変 情けない。国連演説でも空席が目立ち 世界から全く注目されていないことが明らかになってしまった。 ⑧政権が変わることによって国民に危機意識が芽生えてきたのはよいことではないかと思う。また、元 野党であった政治家たちが与党となり、国益を考えた言動が出始めたように思えることがある。 3 次回例会のお知らせ(16:05∼17:55) 小野市うるおい交流館エクラ・2階サークル室 11 月例会(11 月 20 日(土):「ニュージーランドへの旅」(黒田哲也会員会員) 4 次回以降の例会話題のお知らせ (16:05∼17:55 於小野市うるおい交流館エクラ) (1) 12 月例会(12/4 日(土))「話題自由の親睦意見交換会」(会場、開始時刻は別途ご連絡致します。) (2) 1月例会(1/15(土)):「ロンドンの多文化の実態等について」(仮題) (小紫富久枝会員) (3) 2月例会(2/19(土)):「バングラディシュの子どもたち (4) 3月例会(3/19 (土):「インドネシアへの旅」(仮題。予定。)(村田和繁会員) (5) 4月例会(日は未定):「ザンビアでの体験(仮題)」(石原郁子会員) 5月例会(日は未定):「仏教の世界的展開―インドから日本へ」(竹内英晃会員) (6) 5 世話人からのお知らせ (1) 5ヶ月前後先までの話題予定をお知らせします。会員の方は奮ってご出席下さい。また、会員以外 の方にも出来るだけPRをお願いします。ビジッターで参加大歓迎。ビジッターで参加しても会員 になる義務はありません。出来るだけ多くの人で、国際情報を共有しましょう! (2) ちょっとした話題でも宜しいので、国際関係の情報を聞かせてください。1分でも結構です。 (3) 提供して欲しい話題、聞きたい国際関係情報がありましたら、ご遠慮なく世話人までお知らせ下さ い。 世話人:井上忠雄、黒田哲也、竹内英晃、村田和繁 (4) 上記4(1)にも記載の通り、12 月例会は、例年のように、会場を変更して夕食をとりながら「話題自 由」の形で親睦を図りたいと思います。会場は後日お知らせしますが、開会は 18:00 とし、神戸電鉄 駅になるべく近い場所で行いたいと思います。平素出にくい方や、ビジッターの方も奮ってご参加下 さい。ただし、会費実費は別途徴収させて頂きます。
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