／【Ｋ：】Ｓｅｒｖｅｒ／北海道立消費生活センター／北のくらし／Ｎｏ．４１６／横組／６‐７ 2006.09.26 13.44.24 Page 6 体脂肪率が測れる体重計機種により測定値異なる測定は同一機種で継続的に気になる体脂肪や内臓脂肪を気軽に知ることができる多機能の家庭用体脂肪体重計が出回っています。生活習慣病の予防やダイエットに、購入を考えている方もいると思います。そこで６機種を購入して性能や使い勝手をテストし、使用時の留意点もチェックしました。測定方法あらかじめ性別、身長、年齢など ▲写真１の個人データを入力しておきます。測定方法は機種により異なり、素足で!電極に両足を乗せるタイプ（%１と%２＝写真１）"両足 ▲写真３を電極に乗せ、両手で電極を握るタイプ（% ３と%４＝写真２）#両足を電極に乗せ片手で電極を握るタイプ（%５＝写真３）$計測器で体重を測定後、体脂肪等の測定のために両足を電極に乗り換えるタイプ（%６＝写真４）があります。スイッチを入れ、電極に接触すると体に微弱電流が流れ、測定が開始されます。測定に必要な時間は、測定方法により若干異なり、短い機種（%１、%２、%５）で約１３秒、長 ▲写真２ ▲写真４い機種（%４、%６）で約２０秒でした。ませんでした。測定項目全機種、体重のほか体脂肪率を測体脂肪率各機種とも体脂肪率の算出要因に定できます。さらに内臓脂肪レベル、BMI あらかじめ入力した性別と身長を加味して算（体格指数）、基礎代謝、筋肉量などが表示さ出しています。%３と%４はさらに年齢も加れる機種もあります。味していました。図１のグラフは、各機種で体重実測値の精度正確な５０㎏の重りで、各男性モニター（５５歳、６６．４㎏、１７０㎝）の年齢機種の精度が保証範囲内であるか測定しましを２５歳から６５歳まで１０歳刻みに変えて体脂肪た。各機種２台ずつテストし、ばらつきがあ率を測定した結果と、同じ条件で男性を女性るかについてもテストしました。に想定してシミュレーションした結果です。実測値との差はいずれも保証範囲内でした機種により、測定値に差があることがわかりが、機種間では０∼３００g の差がありました。７ポイます。（男性で最大で６．６ポイント、女性で７．ント）また、同一機種間のばらつきはほとんどあり男性よりも女性のほうが、体脂肪率の測定／【Ｋ：】Ｓｅｒｖｅｒ／北海道立消費生活センター／北のくらし／Ｎｏ．４１６／横組／６‐７ 2006.09.26 13.44.18 Page 7 テストした体脂肪体重計 № 商品名型式製造・販売元購入価格（円）測定方法１内臓脂肪チェック付き体脂肪計 T F−２０１ !タニタ６,３１０電極に両足を接触させる２体重体組成計インナースキャン BC−５３９ !タニタ１２,４００電極に両足を接触させる３体重体組成計カラダスキャン〔チェック〕 HBF−３５６オムロンヘルスケア! ６,３３０電極に両手両足を接触させる４体重体組成計カラダスキャン〔コントロール〕 HBF−３５９オムロンヘルスケア! ９,９８０電極に両手両足を接触させる EW４００１松下電工! １２,８００電極に片手両足を接触させる C−１ !ミサキ６,２７０電極に両足を接触させる５体組成体重計６ LBM 体脂肪体重計測定は定時に同じ条件で人の体重や体脂肪率は１日のうちにも若干変化することが知られています。今回、４４歳の男性（１７８㎝）の朝食前から就寝までの変動を調べたところ、最小体重は朝食前の６１．６㎏、最大体重は夕食後の６２．５㎏で、０．９㎏違いました。また、最小体脂肪率は、午後１０時の１８．５％、最大体脂肪率は午前９時の２１．２％で、差し引き２．７ポイントの差がありました。このことから、測定は、定時に同じ条件ですることが必要です。うタイプは不評でした。また、測定結果の画値が高くなりました。 "３と"４は、算出要因に年齢を加味していることから、年齢が高くなるほど体脂肪率も高くなっています。内臓脂肪レベル５機種（"６以外）で表示面表示では、数値が大きく表示されるタイプの評価が高く、画面表示が小さく、表示時間の短いものが不評でした。テスト室からの助言されます。同じ条件で年齢、身長を変えて測 !体脂肪率などの数値は、各メーカーが独自定したところ、男女とも年齢が高くなるほのデータで算出しているので、機種により異ど、身長が低くなるほど高くなりました。なりました。どれが正しいかでなく、同じ機注「体脂肪」は皮下脂肪と内臓脂肪を合わせたもの。種で継続的に測定し、測定値の推移を見てい「内臓脂肪」は内臓の周りについている脂肪のこと。 BMI（体格指数）４機種が測定できます。 BMI は肥満度を判定する国際的な基準で、体重（㎏）÷身長（ｍ）÷身長（ｍ）で求められます。理想的な BMI は「２２」で、「２５」以上は肥満、「１８」未満はやせとされています。使いやすさモニターテストでは、乗るだけで測定できるタイプの評価が高く、両手も使くことが必要です。 !機種により測定項目が多いものと少ないものがあります。自分にとって必要な測定項目を考えて機種を選定しましょう。 !毎日、同じ時間帯、同じ条件で測定しましょう。 !できるだけ固い、平らなところにおいて測定しましょう。