社会的取り組み報告書 - 北海道の大学生協

Hokkaido Business Federation of CO-OP Association’s
Now!
2008年度
大学生協北海道事業連合
社会的取り組み報告書
大学生活協同組合連合会 北海道事業連合
Hokkaido Business Federation of CO-OP Association’s
Now!
= CONTENTS =
1
CONTENTS
2
ごあいさつ
<大学生協北海道事業連合の事業概要>
3
4
5
6
会員生協・事業の目的・事業連合の組織図
大学生協の主な事業
供給高の推移
供給の構成
<組合員・大学から信頼される生協を目指して>
7
8
■ 表紙の写真
9
大学生協の使命とビジ ョン
コンプライ アンスの向上
「食の安全・安心」の確保
個人情報基本方針
<組合員の生 活と大 学の機能 に貢献 でき る生協を目指 して>
10
大学生協のお店
新入生の不安に応え る活動を支える事業
キャリア支援・仕事の実体験活動を支える事業
(左上)北大生協北部店=北海道内の
大学生協で唯一ある常設のスポーツ
売り場です。
体育系クラブ・サークルとのつなが
りを深められるように情報収集と情
報提供に頑張っ てます。
11
12
13
14
<事業連合の環境活動>
環 境 方 針
事業連合のコンプライアンス実施体制
環境配慮へのとりくみ紹介(事業連合)
学生の環境活動紹介
(右上)ご存じ北大中央ローンにある
「クラーク先生」の胸像です。北大の
四季と行き 交う人々を見守っ てくれ
てます。
<大学と共に行う環境活動紹介(会員生協)>
15
使用済みカート リッジの回収
キャンパ スのごみ拾い
(左下)北大の北キャ ンパスにできた
ポプラ店購買の品出し 風景です。広
大で様々な先端科学の研究棟が立ち
並ぶ中にできた小さなお店です。1Fは
食堂。元は図書館だったのです!
<環境配慮へのとりくみ紹介(会員生協)>
17
燃え るごみの分別状況
18
国産間伐材「FSC認証割箸」の利用
19
食堂廃油のBDF化
グリーン購入法への対応
20 排 水 の 管 理
21 紙 の 再 資 源 化
22 レジ袋削減運動
16
(右下)北大生協ポプラ店=北海道事
業連合会員生協で唯一のビュッフェタ
イプの食堂です。大学食堂のこれか ら
の新しい業態として育てていきます。
22
-1-
不要自転車の 回収~リ サイ クル自転車販売
<コンプライアンス向上の取組>
環境関連コンプライアンスチ ェック
個人情報保護規程・運用規則の整備
Hokkaido Business Federation of CO-OP Association’s
Now!
= ごあいさつ =
このたび北海道の大学生協の「社会的取り
組み報告書」を作成いたしました。大学生協と
しての環境への取り組みと、コンプライアンス
経営についての報告を兼ねたものです。いずれの活動実践も大学生
協としましては、今後加速しなければいけないレベルにあることを承
知の上でひとまず現状をお 伝えしたいとの趣旨から作成を思い立っ
た次第でございます。
さて、地球温暖化などのグロ-バルで緊急な社会的課題への取り
組みは、大学、企業、行政などのあらゆる組織で、そして一人ひとりの
レベルにお きましても求められております。京都議定書での約束を振
り返るならば、目標達成は目前の2012年でありますから、日本といた
しましても省エネ、新エネに向けた技術開発の促進と商品普及を促進
する環境政策の正念場を迎えております。
このような情勢のもと、大学生協は自らの目標と大学の目標の調和
のある達成に向けて努力するとともに「地球にやさしい」様々な実践
活動を通じて社会課題と取り組んでいく ことの役割と意義を自覚し
ております。
大学生協といえば、安全・安心をキーワードに、「人にやさしい」活動
を原点に据え てきました。そのために、サービスのレベルを高める中
で利用される皆様の個人情報は量的にも質的にも膨らんでいきます。
皆様の信頼を得つつ、組織としての真の意味で自立しているために
は、情報の管理の完全性が前提であることを強く意識して今後とも
取り組んでいきたいと思ってお ります。
環境と人にやさしい大学生協の活動が目指すところは若い世代の
育成を通じた「持続可能な社会」の構築であり、この報告書がいまそ
の活動を加速するためのメッセージ になれば幸いと思ってお ります。
今後ともご指導をお願い申し上げ 、ごあいさつに代えさせていただ
きます。
大学生活協同組合連合会北海道事業連合
理事長 酒井 徹
(北星学園大学 教授)
-2-
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= 大学生協北海道事業連合の事業概要 =
事業連合会員生協(2009年度)
北海道大学生活協同組合
室蘭工業大学
生活協同組合
北海道教育大学
生活協同組合
北見工業大学
生活協同組合
北海道教育大学
岩見沢生活協同組合
北海学園生活協同組合
大学生協
北海道事業連合
酪農学園生活協同組合
北海道教育大学
旭川生活協同組合
北海道教育大学
釧路生活協同組合
札幌学院大学生活協同組合
帯広畜産大学
生活協同組合
北海道教育大学
函館生活協同組合
北星学園生活協同組合
小樽商科大学
生活協同組合
釧路公立大学
生活協同組合
正式名称
設 立 :
代表者 :
資本金
出資金
:
:
大学生活協同組合連合会北海道事業連合
(略称:大学生協北海道事業連合)
1990年6月16日
理事長
酒井 徹
2007年6月より現職 (非常勤 北星学園大学教授)
副理事長 濱田康行
2007年6月より現職 (非常勤 北海道大学教授)
専務理事 辻村憲一
2008年5月より現職 (常勤)
事業連合単体
99,000千円(2009年2月末現在)
会員生協合計
1,211,554千円(2009年2月末現在)
事業年度: 始期 毎年3月1 日 / 終期 毎年2 月末日
加盟生協数: 15会員生協
総供給高
12,350,357千円(2008年度)
(内訳) 購買事業 5,174,745千円
書籍事業 2,003,404千円
食堂事業 1,528,932千円 旅行サービス事業
3,643,276千円
事業の目的
大学生協北海道事業連合は、北海道の大学生協が連帯し「協同の力で組合
員の要求に応える」ために商品・サー ビスや食材の協同仕入れから 開発、経
理・総務業務まで総合的に関わる業務の協同化を行うため につくられた組織で
す。また、各大学と生協が協力し合い、魅力ある大学づくりを協同で行えるよう
に情報の共有化も進めております。
私たち、北海道事業連合は、全国大学生活協同組合連合会や他地区の大学
生協事業連合と協同して全国の組合員のくらしと平和をまもるこ とを目的として
おります。
事業連合の組織図
-3-
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= 大学生協北海道事業連合の事業概要 =
大学生協の主な事業内容
●教育研究に不可欠な洋書和書の
専門書、文庫新書雑誌などは当然
として、将来進む分野につながる資
格・経験を得るため に有用な講座
や機会の提供、またその情報提供
を行う事業です。
●安心安全の食材を使用し、栄養バランスを考えた食
事の提供を おこなうと 共に、学会レセプション やコンパ・
会議に対応したサービスを提供する事業。また、 食事
の定期券であるミールカー ドの利用促進(北大・室工・
帯畜)を食育提案とあわせて行う事業もやっております。
書籍供給
キャリア形成
支援事業
フードサービス
食育事業
日用品
勉学研究機器
供給事業
●日々利用さ れる食品
や文具雑貨、 オリジナル
グッズの企画販売、 全国
の大学が協同でおこなう
名産品の宅配、インター
ネットプロバイダ事業、
教育研究に欠かせない
情報機器とその消耗品、
研究室に必要な家電家
具の供給事業です。
提携店
斡旋事業
旅行・印刷
サービス
事業
●学会・留学・研修・帰省など に対応し た国
内外の宿泊交通手配、テーマを持った企画
旅行、レンタカーの予約など の事業。コピー
印刷・HP作成の事業。アパー トマンシ ョンな
どの貸間仲介・紹介事業も行っております。
-4-
●生協店頭では扱えない商
品サービスを、地域の専門
店と提携し斡旋する事業。
※コンタクト・眼鏡・スーツ・
各種スクールを生協が窓口
となって組合員価格や特別
割引でご案内します。
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= 大学生協北海道事業連合の事業概要 =
■
供給高の推移
-5-
Now!
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= 大学生協北海道事業連合の事業概要 =
■
供給の構成
●購買は情報機器などの高額商品の単
価ダウンと供給点数の減少は続くもの の、
食品が伸長を続けており購買トータル 点
数では横ばいとなっています。
●食堂はメ ニュー等の改善要求が一番多
い部門です が、改善の実現は不十分なが
ら支持を受けて客数供給とも伸長が続い
ています。
●書籍は教科書採用の減少や、学生の 読
書離れ傾向など厳しい状況ですが、何と
か前年並みを維持しており ます。
海外旅行,
4.9%
国内旅行,
12.9%
自動販売機,
その他, 5.9%
2.1%
食品・飲料,
11.9%
文具・雑貨,
3.3%
免許, 9.5%
印刷/コピー,
2.7%
資格取得,
3.3%
教科書, 2.6%
家電家具AV,
2.3%
米飯/おかず,
8.0%
書籍,10.3%
コンパ・配達
弁当, 1.0%
麺 類, 2.2%
-6-
情報機器・
サプライ, 17.0%
食品・飲料
自動販売機
文具・雑貨
情報機器・サプライ
家電家具AV
米飯/おかず
麺 類
コンパ・配達弁当
書籍
教科書
資格取得
印刷/コピー
免許
国内旅行
海外旅行
その他
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= 組合員・大学から信頼される生協を目指して =
●生協は、「消費生活協同組合法」に基づいて設立されています。
第1条には「国民の自発的な生活協同組合組織の発展を図り、 もって国民の
生活の安定と 生活文化の向上を期することを目的とする」 と定められています。
生協は本人の意思に基づ いて加入・脱退ができる自発的な組織であり、 日々
の暮らし全体を向上さ せるため に「生活の協同」を進め ていく 組織です。
大学生協北海道事業連合は北海道にある大学生協がそれぞれの組合員へ
のサービスの提供を効率的に実施できるように、協同できる部分をお手伝いす
る連帯組織です。
21世紀の早い段階で、私達の大学生協の目指
す方向をビジョンとして表明しています。
協同の力で、豊かなキャンパス生活を創造する大 学生協
協同をつうじて自由なコミ ュニケーションを促す大学生協
大学に協力して高等教育と研究の発展に貢献する大学生協
自らも学びのコミ ュニティとして教育と研究に協力する
大学生協
自立した事業組織として大学と その周辺社会を活性化する
大学生協
自立した魅力ある事業の展開で、豊かな社会と文化の
発展に貢献する大学生協
組合員の参加を活発にし、協同体験を広め て、人と
地球にやさし い持続可能な社会をつくる大学生協
組合員の参加をふまえた運動組織として、国際交流と
平和に貢献する大学生協
●大学生活協同組合は、商品の開発・改善を行っており 、組
合員へ豊か な大学生活を提供しています。
また 、各大学生協と連携しながら、「食の安全」を確保す
る取り組みや消費者の 権利を確立す るた めの取り組み、
「環境」や学生組合員の「 キャリア形成支援」を応援する活
動を展開しています。
各大学生協は、それぞれの大学の 学生・教員・職員が出資
し、役員を選ん で運営す る独立した生協法人です 。キャ ンパ
ス内での食堂事業などの福利厚生事業を担うとともに勉学
研究用品の 供給をとうして大学生活を サポートす る役割を
果たしています。
-7-
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= 組合員・大学から信頼される生協を目指して =
●
コンプライアンスの向上
大学生協では組合員や大学(学園)、取引先などの 関係す る皆様か ら信頼される健全な組織を目指し
て法令の遵守は当然として、コ ンプライアンス経営を向上させるための 内部規程の整備や職員教育に努
めております。
これまで個人情報基本方針はあり ました が、具体的な運用についての 取り決めが不十分だったことか
ら2008年度には「個人情報保護規程」を整備しその運用についての 研修会も実施しました。
●
「食の安全・安心」の確保
<ほうれん草の残留農薬問題>
2003年までほうれん草は中国から輸入されておりましたが、
“中国産ほ うれん草”の 禁輸処 置(残留 農薬の関 係)がとられ た
ことで、直ちに中国 以外か らの商品 調達が求め られ、 「生 産者
との公正な取引と 事業を通じた雇用の創出と貧困層の救済」
「生産者技術支援を通じた、 生産者育成、教育への貢献」
を会社の理念として掲げているタイの“SWIFT社”と いう加工
会社を選び、生産をスタートしまし た。
------- 詳しくは・・・> http://www.cooplife.jp/horenso/
●タイの気温の低い高地で栽培されて
いる大学生協のほ うれん草
中国産の異物混入や残留農薬の検出の経験から、このタイのほうれん 草では、出荷前に工場での自主
検査以外に「タイの大学での残留農薬検査」も行っておりました。
ところが、2008 年2月に日本到着時の検査でほうれん草には使う必要のない殺虫剤が微量ながら検出さ
れ、使用される前に全量廃棄と言うことが発生しました。
今後とも今回のように食堂で提供さ れる前に発見できるように検査体制の維持に向上に努めていきたい
と思います。
<フードマイレージとト レーサビリティ>
大学生協の食堂では安心安全が確認された食材を「共同仕入れ」というかたちで計画的に、大量に全国・
全道で使用しています。大学生協独自で品質検査を行う体制はありませんが、使われる飼料・肥料や農薬
が分かり、そのことを管理できて追跡できる仕入れ先・生産者からだけ仕入を行っております。
一方で、(全国・全道)共同仕入れですから国内の遠い場所から調達するものやタイ産のほうれん草のよ
うにフードマイレージが大きなものも当然あります。
全国・全道の共同仕入れ食材以外ではできる だけ地元の食材を利用する努力も継続しております。幸い、
北海道は食の宝庫です ので米・アスパラ・牛トロ・さんまなど旬の食材の多く はホクレンや北海道ぎょれんの
ご協力(協同組合間共同)を いただき地産地消の取組として実現しております。
-8-
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= 組合員・大学から信頼される生協を目指して =
●
個人情報保護基本方針
個人情報保護に関する基本方針及び個人情報の取扱について
大学生活協同組合連合会北海道事業連合 ( 以下,当連合 ) は,個人情報の重要性を
認識し,個人情報保護を最も重要な責務と考えています。北海道地区の大学生協組合員
及びその関係者,大学・短期大学・専門学校の教職員から 常に信頼をいただけるよう,個
人情報に関して適用される法令・規範を遵守す るとともに,以下の基本方針のも とに組合
員及びその関係者に関す る個人情報の適正な管理・利用と保護に努めております。
個人情報保護に関する当会の基本方針
私たちは,個人の尊厳と権利を承認するこ とが,自由と正義,民主主義,公正,
平和の基礎であり,協同組合が果たすべき最も基本的な社会的責任であるこ とを
認識し,こ の権利の構成部分であるプライバシーに関する権利は,人間にとって最
も基本的な人間関係を維持構築す るうえで不可欠であり,人格的生存を支える根
底に位置する権利であると考えます。
私たちは,個人情報の収集,管理,利用,開示,提供のすべてについて,本人の
意思がプライバシー に関す る権利として尊重されることが必要であると考え,個人
情報の保護に関する私たちの基本方針とします。
1. 私たちは、個人の人格尊重の理念のもとに、個人情報を慎重かつ適正に取り
扱います。
2. 私たちは,当連合に加盟する大学生協の事業目的の遂行のため に必要な範囲
で,個人情報を収集・利用します。
3. 私たちは、個人情報を保護するため に、技術面・組織面において合理的な対策
を講じます。
4. 私たちは、個人情報を、本人の意思を尊重す る適切な措置を講じたうえでなけ
れば、第三者には提供しません。
5. 私たちは、個人情報について、本人から開示、訂正の依頼があった場合は、本
人であることを確認した上で、開示、訂正します。
6. 私たちは、個人情報の取り扱いにあたっては細心の注意をもってあたり、万一
事故が発生した場合には、迅速かつ誠実に対応します。
7. 私たちは、個人情報保護の重要性を認識し、個人情報保護の意識の向上につ
とめます。
上記基本方針のもと「個人情報保護規程」「 個人情報保護安全管理手順書」を策定し運用を行っております。
-9-
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= 組合員の生活と大学の機能に貢献できる生協を目ざして =
●
新入生の不安に応える活動を支え る事業
道内の各大学生協では新入生の不安に応え るた めに学生が中心に
なった提案活動を行っており 、事業連合ではそ れを支え る事業を展開
しております。
学生アドバイザーによるお部屋相談会などの 活動との関係では「学
生マンションの開発と管理」「イ ンターネットのイ ンフ ラ提供」「 生活や
間取りにあった家電家具用品の提案と提供」 などを行っており ます。
パソコ ンに自信がない、苦手だと言う学生向けの先輩学生講師によ
るPC講習会との 関係では「講師講習会の開催」「大学の機能に必要
なPCの提案」「イ ンターネットプロバイダ事業(生協イ ンターネット)」
「メーカーとの共同開発の学習用PCの 提供」を行っております 。
このように、事業連合では商品の仕入だけではなく、その 背景にな
る環境の 整備も重要な事業として捉えており ます。
●
キャリア支援・仕事の実体験活動を支える事業
UNIV.COOPビジネスセミナー
■UNIV.COOPビジネスセミナーとは
大学生協をフ ィールドにした 、実践型インターンシップ。
あらゆる仕事に共通す る「一連のビジネス プロセス」を半年間か
けて実践し、社会人に求められる「 考え抜く力(シンキング)」
「前に踏み出す力(アクション)」「チームで働く力(コミュ ニケー
ション能力)」を育むこ とを目的としています。
半年間(全18回予定)のセミナーでは、日糧製パン、札幌パリ、元
気工房の協力を得てお にぎり ・パン・デザートを題材にマ ーケ
ティングリ サーチ 、プレゼンテーション、販売プロモーションを 行
います。
見学・体験ではなく「経験」す るための実践型イ ンターンシップ。
それがUNIV.COOPビジネスセミナーです。
Q.
Q.
いつから始
まったの?
A.
A.
2005 年 か ら
スタートしま した。
PC講習会
■参加者の 声
北海道大学工学部2年
BS4期生 T.Tさん
<社会を意識した分岐点>
UNIV.COOPビジネスセミナーの 活動
を通じて、普段は消費者の自分が、生産
者・販売者など様々な立場の人と関わ
ることで、「社会の多面性」 と「相手視点
の大切さ」を実体験として感じることが
出来ました。
また 、実際に働くことで、失敗と成
功体験を重ね、社会人以前の自分の 「弱
点」と「得意分野」 についても見え てき
ました。多忙な就職活動を前に社会に向
き合い、働くことや努力の方向について
再考するこ とが出来たので、残りの 大学
生活は充実した日々になりそうです。
だれが参加し ているの?
北大 、 小樽 商 大、 北星 学 園大、
酪 農 学 園大、 札幌 学院 大学
から、累 計で57名 が参加し
ています。
Q. 商品開発の実 績は?
A. 第1 ~ 3期 まで で1 7ア イ テム、
第4期 から はス イー ツも 加わっ て8ア
イテム 、累 計で 25ア イテ ムを 販売し、
一 部 商 品 は現 在 も 定番 商 品 とし て 、
北海道の大学 生協で販売 中です。
Q.
単位認定され るって本当 ?
A. 2007 年 度 か ら小 樽 商 科 大 学
の 外 部 イ ン タ ーン シ ッ プと し て 単
位 認 定 さ れ て い ま す 。 2009 年 度
は札幌学院大 も認定され ました。
セ ミナーや 説明会に 関する詳 細は
「 ビジネス セミナー ホームペ ージ」を ご覧くだ さい
( P C )URL:http://www.hokkaido.seikyou. ne.jp/bs
(携帯)URL:http://www.ho kkaido.seikyou.ne.jp/k/bs
-10-
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= 事業連合の環境活動 =
■ 大学生協北海道事業連合では、
1.環境法令などの遵守 2.会員生協の環境活動を支えるとり くみ
3.事業連合内部の 環境推進活動 の3本柱で環境活動を進めております。
※3.につ いては自 社ビルでは ないこ とから様々な限界がありますが、できる分野を絞っ
て取り組んでお ります。
● 環境方針
大学生協北海道事業連合(以下,事業連合)は全国大学生活協同組合連合会の定
めた「4つの使命」と「8つのビジョン」を今日的基本課題とし,会員生協とともにその実現
に向けて活動を行っております。その中で「人と地球環境にやさしい社会を実現す る」と
いう基本理念に基づいて環境保全活動を行っております。
地球環境の保全は私たちが行う事業活動の基礎であるという認識のも と商品の仕入
やサービスの提供・共同管理業務の遂行・様々な活動支援などをおこなっております。
そしてこの活動は環境への負荷低減と経済的・技術的なバラ ンスを取りながら,目的・
目標を設定し取り組んでおります。
このような活動をおこなうなか環境への負荷低減と安心・安全な商品・サー ビスの提
供が持続的に発展していけるように,環境マネージメントシ ステムの見直しと継続的な
改善を進めていきます。
1. 環境関連法令及び受け入れを決めた要求事項などを 遵守し必要に応じて
自主基準を制定し管理します。
2. 会員生協の 環境配慮事業を 支援します。
1) 商品の仕入から流通に渡り環境に配慮した事業活動をおこない,会員生協
に貢献します。
2) 会員生協店舗施設の維持管理を支援し,大学や地域社会の環境保全に貢
献します。
3) 会員生協に対し環境に配慮した商品・企画の提案とその普及を進めます。
4) 会員生協の「グリー ン購入」のとりくみを支援します。
5) 会員生協組合員の環境問題への関心に応えるとりくみを支援します。
3. 環境負荷を 低減する事業活動を 推進します。
1) 会議・提案資料などの紙使用量を抑えるとりくみを進めます。
2) 事業連合事業所の電気使用量を削減す るとりくみを進めます。
3) 事業連合事業所におけるグリーン商品の優先調達を進めます。
大学生協北海道事業連合はこの環境方針を遂行するため に,構成員への教育・
啓蒙活動を行い環境方針の理解と意識の向上をはかり,組織内だけにとどまらず
地域社会での実践も追求します。
大学生協北海道事業連合はこ の環境方針を内外に公開す るとともに,環境活動
のとりくみについても定期的に公開していきます。
-11-
Hokkaido Business Federation of CO-OP Association’s
Now!
= 事業連合のコンプライアンス実施体制 =
●
環境・コンプライアンス推進会議
当事業連合ではコ ンプライ アンス 経営と環境にやさしい事業活動を目指し、事業執行体制の 中で年に数
回の「環境・コンプライアンス推進会議」を開き、環境への 配慮とコンプライアンスの状況について各部門分
野相互の方針すりあわせを行い、問題点と課題を共有す る場を持ち ながら実施しており ます。
●
職員教育と職員の活動
環境と事業活動の関係や生協に
関わる法令などの情報伝達や教育
を進めながら、ステークホ ールダー
が求める課題について職員それぞ
れが仕事の中で(環境やコ ンプライ
アンス )課題を意識して実践できるよ
うに努めており ます。
●
コンプライアンス監査
年に1回の 事業監査とは別に環
境課題と個人情報保護など実施
状況を確認し総括し、次年度の課
題を明らか にするための「 環境監
査」と「個人情報監査」を実施し
ます。 現在はまだ内部監査で
すが将来的には外部監査を導入
することも含めてこの中で話し
合います。
●
実施サイクル
環境とコ ンプライ アンスを向上
させる取り組みの流れは右図の
ように「計画」「実行」「点検」「見
直し」を繰り返しながら向上させ
ていくス パイラルの サイ クルで実
施しており ます。
-12-
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= 環境配慮へのとりくみ紹介(事業連合)=
■ Cool Bizの実施
CoolBiz実施期間: 2008年6月2日~9月末日まで
当事業連合は政府が提唱する地球温暖化防止「チ ーム ・マイナス6%」の とりく
みに、2008年 に参加表明しました。
2008年度は, 既に北海道大学と北大生協で「クールビズ」を実施していること
から,具体的な削減目標も節電対策も不十分なままでした が「とにかくやってみ
よう」 というこ とで実施いたしました 。
室温は28℃としましたが、冷房機器の 不調や居場所によって極端に温度が違
うため様々な(感情的な)問題もあり ました が、昼休みの モニター節電などと組
み合わせて電気消費量を抑え ることができ ました。
職員の反応では「 商談す る業者にだらしなく思われないか」「温度管理は個人
差があるので無意味だ」という当初の職員の声もありましたが、2009年度も実
施は継続す ることになりました。
■ 電気使用量(kwh)
6月から9月末まで CoolBizによる室温管理(エアコ ンの
稼働制限)と席を離れるときの モニター電源OFF、退室時
のレーザープリ ンタの 電源OFFを職員で確認し実践してき
ました。
昨年に比べて冷夏であったことと現金売上集計用機械
の稼動停止等で、5月以降10%前後の電気使用量の削減と
なっており 、年間を 通しても10.7%の削減ができ ました。
とりわけ8月は前年対比21.8%の削減となっています。
電 気使 用量
20 07
20 08
9,0 00
8,0 00
7,0 00
6,0 00
kwh
5,0 00
4,0 00
3,0 00
2,0 00
1,0 00
0
■ ガソリン使用量
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
月
2008年度の大幅な人事異動の影響で会員訪問・
会員支援などが多く移動のためのガソリ ン使用量
が増大しました。
ガ ソ リ ン使 用 量
2007
2008
200.0
■ 紙の使用量
紙はパソコンでの打ち出し用の再生紙が使われてい
る白色度の高いものと、コピー機用のグリ ーン購入適
合品を使っています。
上半期は節約傾向でした が、下期は討議資料など会
議資料のボリュ ーム が増大し、残念ながら前年より5%
増加しました。
-13-
L
150.0
100.0
50.0
0.0
3
4
5
6
7
8
9
月
10
11
12
1
2
Hokkaido Business Federation of CO-OP Association’s
= 学生の環境活動紹介(会員生協)=
■
Now!
北大生協
北大祭でのゴミナビゲーション
環境戦隊
ゴミナビジャー
登場!
生協学生組織委員がき れいな北大祭を
守るゴミ ナビジャ ーに扮し,分別を守らず ゴ
ミを散らかす敵を やっつけるという寸劇を
して,子どもか ら大人まで「 ゴミの分別」を楽
しく理解してもらえ ました 。
■ 組合員の環境活動への支援
●ゴミナビゲーションは「 北大祭をきれいに楽しんでもらう」「ゴミ
ナビを通してごみ問題を意識して欲しい」(ゴミナビ方針:学生組織
委員会)と言うことを基本において・・・
①ゴミの分別を呼びか けるだけでなく、ゴミ捨てを楽しんでもらう
②ゴミ捨てを指南する自分たち(スタッフ・ゴミナビゲーター)も楽しむ
③北大祭実行委員会、特に楡陵祭実行委員会との協力を図る
④ゴミナビゲーター自身が知識をしっかり とつける
ことを意識して活動しました。
当日は北大祭に訪れた 多くの 学生・地域の人たちとスタッフが一
緒に楽しみながらゴミの分別を学べました。た だ、回収業者の 関係
で,北大祭での分別が北大の 通常の分別と一致していないことが
反省点として挙がり ました。
ゴミナビスタッフ : 11名
ゴミナビゲーター: 34名
ゴミナビ拠点 : 18条門前・教養棟中・はるにれ前
・工学部前(医学部より) ・13条門入口メンス ト沿い
●大学リユース市協議会への支援
今年で4回目を迎え るリユースフ ェアに昨年に引き続き, 会場の調整,運搬車輌の貸出などで支援を行いました。
2008年度は開催場所の 関係でお休みしました 。
<2007年度活動の報告>大学リユース市協議会 中野達之(北大農学部2年)
3月15日、2007年度1回目のリユースフェア が終了し、回収された38 点の家
具・家電の内、32点が抽選の上、北海道大学の新入生や在校生に提供される
こととなりました。ま た、3月19日の最後の回収日では72点の家具・家電の回
収があり、これらのほとんどが3月23日、24日の第2回リユースフェアで新入
生の方々に提供されました。
誰からも応募申込のなかった家具数点につ いては、4月1 9日に行われる札
幌市内大学の合同新歓イベン トにて、 リユース活動の紹介のため に利用さ れ
ました。
■今回のリユースフェアの特徴としては、以下のような点が挙げられます。
① 初めて北大内で開催ができ,北大の新入生や在学生を主たる対象とできた
こと。
② 現物を展示せず、写真を添付し たカタログポスターのみで提供し たこと。
③ 先着順ではなく、全品を抽選で提供し たこと。
④ インターネット上 のブログでも開催時期に合わせてカタログ展示と応募受付
を行ったこと。
前回までは北大から遠い施設でリユースフェアを開催していたため、会場に
訪れた方のほとんどが学生ではなく 市民でし たが、今回はクラーク会館で開催
したことによ り「卒業生から新入生へ」と いう提供の流れを実現することができ
ました。
その一方で、比較的広いスペースを利用できた前回までとは異なり、 今回は現
物を展示できず、会場を訪れた方からは購入に不安な声が多く聞かれました。
2008年度は学内の施設をリユース施設として利用できるようなお話し がある
ようですので,大いに期待し活動の継続に向けて一層頑張りたいと思います。
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Hokkaido Business Federation of CO-OP Association’s
Now!
= 大学と共に行う環境活動紹介(会員生協)=
■ 使用済みカートリッジの回収
(北海道大学)
本学女性研究者支援室(室長:有賀早苗副理事)が「 ベルマークを
集めて理科の実験をしてもらいましょう!」活動(高校などへの理科
実験の出前や器具の提供)の一環として「使用済みイ ンク/トナーカートリッジ回
収」を、2007年9月より 行なっています。エプソ ンとキャ ノンが使用済みカートリッ
ジのリサイ クルを促進するためベルマ ークに協賛し、回収送付した団体にベル
マーク点数を付与す る制度を利用した ものです。国立総合大学で始めての 活動
は、朝日新聞全国版でも紹介されるほどでした。
学内教職員・院生の方々の協力を頂き 、累計で18,305個の回収となっていま
す。リサイ クルとベルマ ークを兼ねたこの活動を、北大生協は回収・保管・分別・発
送全般に渡って協力しております 。
回収は学内4箇所に置かれた 回収BOX、電話連絡を受けての 訪問の他、2008
年には環境科学院他でビラ告知の上教職員に持参いただく機会を設けていた
だけるようになり ました。
生協店舗での回収BOX
北大内での回収風景
発送前の保管場所
●回収後、北部厚生セ ンター裏の倉庫に保管し、一月に一度、分別発送作業を行なっております 。
そのように発送された実績は累計で18,305個(ベルマーク対象数の み)となり、ベルマークホームページでも
話題となっており ます。
■ キャンパ スのごみ拾い
雪解けと共に出てくるのが「 ポイ捨てのごみ」
大学生協ではそれぞ れの大学と共に分担してキャ ンパスの
ごみ拾いを行います。
数年来続いています が、その 量は年々減少傾向にありま
す。(北海道大学・帯広畜産大学・北見工業大学など)
-15-
Hokkaido Business Federation of CO-OP Association’s
= 大学と共に行う環境活動紹介(会員生協)=
Now!
北大生協
■不要自転車の回収~リサイクル自転車販売
学内の放置自転車の多くが卒業時に放置されています。これ
を防ぐために卒業生から無償で不用になった自転車をいただき,
安全に乗れるように整備をして販売す るとり くみです 。 学生か
らだけではなく,大学部局か ら盗難届確認済の 放置された自転
車1048台も提供いた だき,合計で1 291台となり 2009年5 月から
700台のリサイ クル自転車として安価にて販売す ることができ
るようになるまでなり ました。
北大内で回収され販売したリサイ クル自転車には写真の よう
なシール が貼られます。
このとりくみで,学生さんか らいた だいた243台が放置自転車
になることを未然に防げ た事になり ます。
一方、開始か ら3年になり ます が、学生組合員からの 提供が頭
打ちになっています。より一層の報告と宣伝が必要です。
放置された 自転車
施設部で回収した自転車
積み出し作業
●回収した 自転車には
「Recycle」自転車であることが
分かるように専用の シールを貼
り付けます。
これで,このシール が貼って
ある自転車は「北大で回収され
た」と言うこ とが販売段階まで
分かります。
●組合員や大学か ら無償提供
いただいた自転車は,フレーム
やブレーキ・リム ・タイ ヤ・チ ュー
ブ・ギヤなど安全に使え るもの
だけを使いカゴなどはできるだ
け新しい物にしてRecycle自転車
とします。
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= 環境配慮へのとりくみ紹介(会員生協)=
Now!
北大生協
= 燃えるごみの分別状況 =
■ 可燃ごみの再資源化
可燃ごみ
食品ごみ
・布 ・お茶ガラ
・コーヒ ーガラ
・食品などが ひどく
付着した包 装,容器
資源化ごみ
・食品残渣
・食堂の食べ残し
・購買の賞味期限
切れ食品
可燃ごみ内訳
2008年
・紙くず
・割り箸などの木片
・軟質プラスチック
・ビニール
2007年
一般ごみ
年
一般ごみ
生ごみのみ
資源化ゴミ
2006年
焼却・埋立
乾燥飼料
固形燃料
2005年
0 .00
200.00
400.00
6 00.00
800. 00
1,000.00 1,200.00
m3
↑ 年を経るごとに分
別が進んでいることが
分かります。北大生協で
は可燃ゴミの70%をリ
サイ クルしています。
店別排出量
ポプラSD
農学SD
工学SD
残念ながらゴミ総体
のの排出量は食堂の客
数増加に合わせて増え
ております。
中央SD
北部SBDT
はるにれD
医学部SD
会館・クラークSBDT
0.00
50.00
100.00
150.00
200.00
250.00
300.00
350.00
400.00
450.00
m3
一般ごみ
生ごみのみ
札幌市の 場合,事業所系の ゴミ区分として「資源
化ごみ」 と言うのがあります。空き缶やペットボトル
などに代表される(素材にリ サイ クルされる)「資源
ごみ」とは異なります。
紙くず ・木片・軟質プラスチック(ビニール )を熱と
圧力で固めて【固形燃料RDF】とす るもの です。
北大と北大生協はこのゴミ分別回収区分を採用
し,ゴミの有効利用(Recycle)に努めております。
生協か ら出される廃棄物は「食品ごみ」 とこの「資
源化ごみ」のもとになる物が殆どで,それ以外は
「布」と「資源ごみ」「産業廃棄物」 となり ます。
一方「食品ごみ(生ごみ)」は2007年まで一般ご
みの扱いでした が、改正食品リ サイ クル法と大学の
グリーン購入法への対応のため一般ごみか ら分別し
再資源化す るようにしました。分別した 食品ごみは
専用の加工工場へ搬入され乾燥した資料になり鶏
などの 飼育資料に使われてお ります。
北大生協は2006年秋まで「可燃ごみ」として殆ど
燃やしていました が,この新しいゴミ区分に契約変
更し分別に努めているところです。
資源化ゴミ
S:購買
B:書籍
D:食堂
T:旅行
安心安全であり なが
ら、簡易包装の食材を開
発・選択することが今後
の課題となり ます。
また、食品廃棄物の減
量は食堂・購買での出
食・仕入れ予定の精度
向上しか対策はあり ま
せん。目的と計画を定
めて実行す ることが求
められます。
資源化ごみでつくられる<固形燃料 RDF>
財団法人 札幌市環境事業公社
篠路清掃工場敷地内に資源化工場として
燃料化工場と チップ 化工場がある。
ここの燃料化工場は事業所系のゴミを使用。
木くず、紙くず、軟質プラスチックの3つのラ
インを利用。それぞれにご みを粉砕してそれ
ぞれ約40%、50%、10%の割合で混ぜて
固形化している。固形燃料は思ったより大き
くて直径40ミリ、 長さ300-400ミリ。
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= 環境配慮へのとりくみ紹介(会員生協)=
■ 国産間伐材「割 箸」の利用
●FSC認証割箸使用生協
・北海道大学生協 ・北見工大生協
・室蘭工大生協
・教育大旭川生協 ・教育大岩見沢生協
・酪農学園生協
・北星学園生協
●北大生協などの食堂で使われている割り箸は
持続可能な森林管理の行われている,北海道下
川町のFSC認証林か ら産出された 間伐材でつく
られています 。
食堂では洗浄され何度も使われるカーボン箸
とこのFSC認証割り箸の 両方が用意されており,
たとえば「 麺には割り箸」「 ライスの時はカーボ
ン」と自由に選択でき るようになっています。どち
らが環境にやさしいか という議論もあり ます が
「利用しやすく」 「安心安全」を双方に求めた 形が
現在の組み合わせてとなっています。
カーボン箸 と割り 箸
この割箸は材質も良く握り具合も良いもの で
すから年々利用が増え出しているの が現在の 悩
みです。
割り箸は利用されたあと北大生協のように「資
源化ごみ」として固形燃料にリ サイ クルされると
ころと、教育大岩見沢、旭川生協・北見工大生協・
酪農学園生協のように紙の原料として製紙会社
へ送りリサイ クルしているところがあり ます。
下川町FSC認証林(白樺)
★同じ割り 箸は50膳入の 袋箸として
北大生協購買店舗でも販売してい
ます。
●FSC については以下を参照下さい
<日本森林管理協議会>
http://www.forsta.or.jp/index.htm
●サービス用の割箸も道産間伐材に変更
購買などでお弁当やカップメ ンにサービス添付する割箸も中
国産ではなく森林資源を守り育てる下川の 「道産間伐材」に
切り換えて行く取組も進めております。(酪農学園・小樽商大)
※北星学園ではFS C認証完封箸を有料で提供。
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↑FSC認証割箸使用生協食堂店舗
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= 環境配慮へのとりくみ紹介(会員生協)=
■ 食堂廃油のBDF化
★全道全会員生協で実施
●食堂で使われる揚げ物用の油(植物油)は全て回収し, 軽
油の代替燃料であるBDF(Bio Diesel Fuel)の原料として
います。 札幌地区の回収した量は10,602リットルになり ま
した。
作られたBDFは北海道庁などの 公用車にも利用されて
います。
2007年後期からは3店舗(会館店・中央店・北部店)に組
合員向けの 「廃油回収BOX」を設置しました が,こちらはま
だ利用が少ないようです。
■ グリーン購入法への対応
適合品
には
これが
ついて
ます
・大学生協で作っている商品カタロ グにはグリーン適合商品を
優先的に取り上げてお ります。(カタログショッピ ング・COOP文
具カタロ グ・研究室ガイドなど)
・大学の グリーン優先購入のお手伝いになるように適合商品に
は「グリーン購入法適合」マ ークを付けており ます。
・文具においては棚札やレ シートに適合商品マ ークを表示させ
ています。
※店頭での 表示をもっと分かり 易く表現するためにその方法
を議論してき ました が,残念ながら2008年度も具体的には進ま
ず,2009年度の課題となり ました。
商品名の前に 「@」がついている商品は適合品
(13 @RF-A4P)
「*」がつ いているのが不適合品
(13 *F-887-5黄)
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= 環境配慮へのとりくみ紹介(会員生協)=
■
排水の管理
●グリストラップ オゾ ン分解装置の設置
厨房内に排水の グリストラップ槽がある厨房が
多く,蓋を開けると強烈な臭いが発生し厨房内だ
けではなく食堂ホール まで臭いがこもり ます。
これは排水に含まれる油分が雑菌により腐敗
することが原因となっており ます。
オゾン分解装置はグリス トラップ槽内にオゾン
を曝気し,この雑菌と油分を分解する事によって
臭いも大幅に減少させ,併せて排水管内壁もある
程度浄化されます。
北大生協などは「 グリスの除去をこまめにでき
るよう」「排水を少しでも浄化させられるよう」こ
の装置を導入しました。
●オゾン分解装置使用生協
・北海道大学生協 ・教育大札幌生協
●バイ オ分解使用生協
・室蘭工大生協 ・北見工大生協
・小樽商大生協
2007年 5月 北大工学部食堂へ導入
2007年 7月 北大中央食堂へ導入
2008年 3月 北大クラーク食堂・農学部食堂へ導入
2008年11月 教育大学(札幌)で導入
北大医学部食堂へ導入
2008年12月 小樽商科大学で導入
2009年3月 北大新工学部食堂で導入
装置の稼働時間は閉店後か ら翌朝までの流れ
のない時間で行っています。
設置前は槽内の水の色も濁り,グリス が大量に
浮遊し、沈殿した 繰りの除去を年数回実施してい
ました が,設置後,水は乳白色の半透明となり 臭
いは殆どしないくらいになり、沈殿した グリスの除
去も不用になり、排水中の ノルマルヘキサン値も
下がり ました。
現在,浮遊するグリスの除去を1-2日おき に行っ
ています。
(上)オゾン分解装置稼動前
(下)一週間稼動後
※8日後の状況(工学部店)
●グリストラップ バイオ分解設備使用生協
オゾン分解とは違います が、微生物や菌に
よって排水中の 油分を分解す る仕組みを取り
入れているとこ ろもあります。
・室蘭工大生協
・北見工大生協
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= 環境配慮へのとりくみ紹介(会員生協)=
古紙回収量
■
紙の再資源化
200 6
200 7
はるにれ
農学部店
ミスプリントや不用になった書類は
事務所ごとに回収BOXを用意したり,
学内の回収BOXに組合員さん に入れ
てもらうようにし,確実に再資源化で
きるようにしています。
(連合・北大)
医学部
印刷情報
工学部店
中央店
北部店
会館店
0. 00
10 .0 0
20 .0 0
(t)
30. 00
40 .00
北大生協
事務室
事業連合
事務室
上段は家庭か らの 揚げ物油
中断は牛乳パック
下段はコピー用紙
(北大会館店・中央店・北部店)
■
牛乳パックの回収
回収BOXに組合員が入れていってくれます。もう数十年続いているとり く
みです。 回収量は微増傾向です が昨年とほぼ変わりの ない数字となって
います。(北大・室工・教育大旭川)
■
レジ袋削減運動
レジ袋削減の手法や活動の比重など会員生協ごとに異なり ます が、殆どの 会員生協で、なにがしかの取組を行い
2008年は全道で55万枚(削減率26.9%)の削減となりました。2007年は全道で204万枚、2008年は149万枚でした。
多くの会員生協ではレジでの使用辞退のお願いを行っています。
【北大生協】では基本を「 レジ袋無し」とし、必要な人にだけお 渡しす るという手法で、来店客数が2000名以上(繁忙
期)の北部購買でレジ袋使用率は15%、カウンターの対面レジで1500名を処理する中央購買で同30%でした が、
2009年4月から取り組みを強化し同様に15% にまで下げてきており ます。2008年度は北大全体でレジ 袋使用率
34.2%という状況でしたが、2009年度が楽しみです。
大学生協は学内消費型のた めにもともと2 -3点の購入で手持ち や登校時のバッグで充分だという実態があり ます。
【酪農学園生協】オリジナルのエコ バッグを販売し、レジ 袋を有料とする取り組みを2009年度から始めました。
【北星学園】レジ袋を有料とする取り組みを2009年度から始めました。
【北見工大生協】では大学がISO14001の認証を取得し環境保全学生委員会が積極的な取組を展開するなか、北見
市・北見工業大学環境保全学生委員会・北見工大生協の 三者で協働でレジ 袋の削減を 進める協定を結びレジ袋の 有
料化を実施しました 。
【教育大釧路生協】も「釧路地域レジ袋 削減推進連絡会」 に登録しレジ袋の有料化を実施しています 。
【小樽商大生協】は小樽市の「 小樽市エコショップ認定制度」に登録しレジ 袋を50%削減しました。
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= コンプライアンス向上のためのとりくみ紹介(会員生協)=
★全道全会員生協で実施
■ 環境関連コ ンプライアンスのチェック 活動
全道の会員生協の 環境関連法令の遵守状況を専
務理事の学習も含めて、現場をまわり ながら点検を
しました 。
その中で違法、罰則には該当しませんが、いくつ
か改善するべき事項があり ました 。
・産業廃棄物の回収・処分業者との契約書が無い
・産業廃棄物の保管状況
・グリーン購入法への理解
・レジ袋削減に目標数値がない
・使用した水光熱量の把握
上記項目について多くの会員生協で理解されて
いなかった り、実施できており ませんでしたの で早い
時期に改善す ることを確認しました。
■ 個人情報保護運用規則・規程の整備
これまで事業連合も含めて全会員生協では個
人情報基本方針と広報など運用のマ ニュアルはあ
りました が、個人情報保護規程や安全管理手順書、
個人情報管理台帳などの整備が遅れており ました
が、規程や帳票類を整備し職員の学習会も行い、
個人情報の 管理の向上に努めており ます。
MEMO
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編集・発行 大学生活協同組合連合会北海道事業連合
2009.05.18発行
2009.05.20一部訂正
060-0808 札幌市北区北8条西6丁目新和ビル3F
Mail: [email protected]
理事会室