第 1 回 岩国駅周辺整備デザイン会議 資料

資料2
第 1 回 岩国駅周辺整備デザイン会議 資料
岩国駅周辺整備の検討状況
p1
岩国駅周辺整備デザイン会議における
デザインコンセプト検討の流れ
P3
1
上位計画等の整理
p4
2
岩国駅周辺整備のあり方の再整理
p10
3
岩国駅周辺整備デザインコンセプトの検討
p11
岩国駅周辺整備事業スケジュール(案)資料3
P22
平成 23 年 1 月 11 日(火)
岩国駅周辺整備の検討状況①
■岩国駅周辺整備の
岩国駅周辺整備の検討体制
■デザイン検討
デザイン検討にあたっての
検討にあたっての役割分担
にあたっての役割分担
現在、岩国市においては、本市が目指すまちづくりを実現するため、公共交通と自動車のバラン
スの取れた将来の交通体系のあり方を検証し、その具体的な実施プログラムを示す「岩国市都市交
通戦略」を策定しています。
また、岩国駅の交通結節機能向上等を目的とした岩国駅周辺整備については、この都市交通戦略
において、短期的に取り組むべき施策として位置付けています。
都市交通戦略の検討に当たっては、学識経験者や交通事業者、市内各種団体の代表者からなる岩
国市都市交通戦略協議会を中心に検討しており、また、駅周辺の自治会や商店街関係者の意見を反
映する岩国駅周辺整備市民ワーキングや駅前空間の具体的な景観形成を検討する岩国駅周辺整備
デザイン会議と互いに連携しながら検討を進めていきます。
【体制図】
中心市街地活性化
中心市街地
活性化協議会
都市交通・
都市交通・駅周辺整備
岩国市都市交通戦略
協議会
都市計画・
都市計画・景観
(都 都市
策
景
定
観
委
計
計審 計画
員
会画
) MP
岩国市都市交通戦略協議会
(+交差点改良協議会、交通事業者協議等)
■駅周辺設計与条件のバリエーションの整理
岩国駅周辺整備
市民ワーキング
岩国駅周辺整備
デザイン会議
■デザインコンセプトの検討
下記の岩国市の特徴を踏まえ、岩国駅に相応
下記の組み合わせから、東口・南口再開発との
しいコンセプトを検討。
関係や国道改修との関係を鑑み、検討。
○歴史・文化
1.駅舎形式
・ 岩国市の歴史
・ 錦帯橋
①橋上駅
:駅舎をホーム上部に設置、橋上通路を駅利
○都市景観
用者と非利用者の兼用に。
・ 工場地帯
②半橋上駅
○周辺景観
・ 米軍基地 等
:新駅舎をホームの外に、2階部に自由通路
に面した改札を設置。
・ 瀬戸内海の景観
①北寄り
・ 周辺山地の景観等
2.自由通路の位置
・ 錦川の景観
:東口広場のほぼ中央、西口広場の北寄り
②南寄り
○気候
・ 日照
:東口広場の南端、西口広場のほぼ中央
・ 気温
①北寄り
○岩国駅周辺の歴史
3.駅前広場の歩行者空間のレイアウト
中心市街地
活性化協議会 WG
岩国駅周辺整備デザイン会議
・ 降水量 等
②南寄り(再開発エリアと一体となった利用
・ 干拓の歴史
が可能)
○岩国駅周辺の眺望
・ 戦災復興事業 等
・ 駅舎からの眺望
・ 駅舎への眺望
岩国駅前交差点
改良検討協議会
・道路管理者協議
・バス事業者等協議
交通事業者協議
設計与条件
① デザイン
コンセプト
岩国駅周辺整備市民ワーキング
■駅周辺整備に係る意見収集・意見交換
駅周辺住民、商業者等から整備に係る意
見を収集
■利活用方法等の検討
駅前広場等における既存行事の実施、新
イベント開催等の検討
・祭り、朝市
・地域間交流(岩徳線・錦川清流線沿線
1
②デザイン素案を
元にした検討
②デザイン素案を
元にした検討
住民+中心市街地住民) 等
市民意見収集、
利活用方法等
基本デザイン
素案の作成
岩国駅周辺整備の検討状況②
■岩国市都市交通戦略(案)における交通ネットワーク形成の考え方
【市域レベルの交通ネットワークの現状と望ましい姿の考え方】
○望ましい階層的な交通ネットワーク形成の考え方は、公共交通も道路交通も、広域~地
域~生活レベルのネットワークが階層性を持って機能分担し、それらが有機的に連携し
ていることである。
○岩国市の場合、公共交通、道路とも階層性に対応したネットワークが一定程度形成され
ており、特に公共交通については、空港/港湾/新幹線/都市間鉄道/都市内鉄道/バ
スといったおよそ日本に存在する交通機関全てが市内に存在するという、15 万人規模の
地方都市としては他に例をみない特長を有している。
○しかし、こうした階層的ネットワークの特長を有しながらも、現状はそのネットワーク
を活用しきれていない、あるいは階層的ネットワークのつなぎに不備な部分があり、そ
の活用・整備が課題である。
【公共交通】山陽新幹線、山陽本線、岩徳線、錦川清流線の鉄道ネットワークがあるもの
の、乗換えや運行本数などの面で有機的な連携が図れておらず、「都市内交
通機関」としてのポテンシャルが生かされていない。
→岩徳線、錦川清流線を活用し、新岩国駅~岩国駅~岩国空港(民航化後)、
を公共交通の都市内基幹軸として強化し、山陽本線、岩徳線・錦川清流線
の機能向上及びその他公共公益施設(岩国医療センター等)との連携を図
ることが必要。
【道路交通】主要国道等のネットワークが、市街地エリアで、都市間交通と都市内交通の
両方を混在することとなっており、この結果、主要国道等への交通集中によ
る渋滞の発生、市街地内歩行者・自転車環境の悪化を招いている。
→都市間交通と都市内交通の分離を図るための国道バイパス等の整備と、市
街地内道路の歩行者等の交通環境の改善を組合せた取組みが必要。
【公共交通ネットワーク】
【道路交通ネットワーク】
2
岩国駅周辺整備デザイン会議におけるデザインコンセプト検討の流れ
Ⅰ 岩国駅周辺整備の
岩国駅周辺整備の位置付け
位置付け及びあり方
びあり方の整理
Ⅱ 景観・
景観・デザイン検討
デザイン検討
3岩国駅周辺整備デザインコンセプトの検討
1上位計画等の整理
■岩国市総合計画(平成 20 年度~平成 29 年度)
【将来像】豊かな自然と都市が共生した活力と交流にあふれる県東部の中核都市
■岩国市都市計画マスタープラン(策定中)
まち
【目標】豊かな自然と共生する 活力あふれる都市 いわくに
■岩国市都市交通戦略(策定中)
【基本的考え方】市民の交通手段選択の自由度とモビリティを高め、
自動車交通に過度に依存しない交通体系の形成
■岩国市景観ビジョン(平成 22 年 3 月)
【基本理念】自然と歴史を未来へつなごう 美しい景観のまち岩国
上
位
計
画
等
を
総
合
的
に
配
慮
文化
1-2 都市交通戦略(
都市交通戦略(案)における岩国駅周辺整備
における岩国駅周辺整備の
岩国駅周辺整備の位置付け
位置付けの整理
■周辺景観
■岩国駅周辺の眺望
○瀬戸内海/錦川水系/周辺山地/
田園風景等
○西方から駅/東方から駅/跨線橋
から北方/東方/南方等
検討材料として活用
ル 機 配
連携 ■断面の確認
施策パッケージ2次世代ターミナルとしての岩国駅・駅前広場の整備
3-3 デザインコンセプトの
デザインコンセプトの前提となる
前提となる基本理念
となる基本理念の
基本理念の検討
■駅周辺整備の考え方(施策パッケージ 2 における位置付け)
■岩国駅・駅前広場の現状と問題点(第Ⅲ部における位置付け)
人々の暮らし・地域・歴史・技術を未来に「つなぐ」岩国駅周辺整備
1-3 周辺開発計画の
周辺開発計画の把握・
把握・整理
1.岩国の各地域を「つなぐ」 2.世界と岩国を「つなぐ」
3.人と人とを「つなぐ」
4.過去と現在、未来を「つなぐ」
■南地区再開発:2010 年 4 月に岩国駅前南地区市街地再開発準備組合発足
づくり会社「(株)いきいき東」設立
■東地区再開発:2010 年7月にまち
上位計画等を踏まえて再整理
3-4 全体デザインコンセプト
全体デザインコンセプトの
デザインコンセプトの検討
2岩国駅周辺整備のあり方の再整理
岩国駅周辺にふさわしい
岩国駅周辺にふさわしい空間
にふさわしい空間の
空間の『質』(雰囲気
(雰囲気、
雰囲気、空気感など
空気感など)
など)とは?
とは?
(参考)岩国駅および駅前広場がまとうべき空間の『質』の例
岩国市の景観要素等が持つ空間の『質』の例
2-1「駅・まち」
まち」提言 2010 の概要
例)提言1 「駅・まち」は市民・住民の共有財産
提言2 望まれる市街地骨格とこれに向けた改善
提言3 都市再生に向けて重要な複合的戦略拠点 等、計 8 提言
考え方を参照
3
○岩国駅関連の歴史(年表)/岩国駅
の変遷/戦災復興計画の概要
○工場地帯/米軍基地
■都市スケー の 能 置・デザイン
役割
(2)岩国駅周辺整備を契機とした中心市街地活性化の流れ
(3)広域的視点からの岩国駅周辺地区と他地区の役割分担・連携
(4)岩国駅周辺整備に期待される効果
(5)岩国駅周辺地区で必要とされる整備内容
■岩国駅周辺の歴史
■都市景観
目標 2 次代を担う都市・交通・交流拠点(岩国駅周辺地区)の形成と
中心市街地の安心・安全な移動環境の創出
1
○日照時間/気温/降水量等
○岩国地域の歴史・文化/錦帯橋等
3-2 岩国駅周辺地区の
岩国駅周辺地区の基本的な
本的な位置付け
位置付け
■都市交通戦略の概要と目標 2 における駅周辺整備の位置付け
2-2 岩国駅周辺整備のあり
岩国駅周辺整備のあり方
のあり方の再整理
■気
■歴史・
■岩国市景観計画(策定中)
( )岩国駅周辺地区の
候
3-1 岩国市の
岩国市の歴史・
歴史・文化、
文化、景観等の
景観等の整理
1-1 上位計画等の
上位計画等の整理
デ
再
ザ
整
イ
理
ン
の
コ
結
ン
果
セ
を
プ
ト基
本
等
と
し
を
検
討て
(今後のデザイン会議における検討予定)
第 2 回:今回よりさら踏み込んでデザインコンセプトを検討
第 3 回:デザインコンセプトの確認と基本デザイン素案の検討
第 4 回:基本デザイン案の確認と詳細デザイン素案の検討
第 5 回:詳細デザイン案の検討、確認
具体
的な
デザ
イン
に配
慮
1
上位計画等の整理
1-1 上位計画等の
上位計画等の整理①
整理①【上位計画】
上位計画】
■岩国市総合計画(平成 20 年度~平成 29 年度)
→全体の考え方を駅周辺整備デザインに反映
(※
は引用)
【概要】
概要】
○目標とする
目標とする将来像
とする将来像
豊かな自然と都市が共生した活力と
交流にあふれる県東部の中核都市
-自然・活力・交流のまちづくり-
○将来像を
将来像を支える基本理念
える基本理念
1 人と自然にやさしいまちづくり
2 人、もの、情報が行き交うまちづくり
3 参加協働による個性あるまちづくり
○将来像を
将来像を実現するための
実現するための基
するための基本目標
1 交流と連携の活発なまち
2 豊かな自然環境と都市が共生するまち
3 誰もが安心して暮らせるまち
4 多様な産業の活力にあふれたまち
5 豊かな心と生き抜く力を育む教育文化のまち
○将来都市構造図↑
将来都市構造図↑
6 市民と行政の協働・共創のまち
(多極ネットワーク
ネットワーク型都市構造
型都市構造)
多極ネットワーク
型都市構造)
【岩国駅周辺地区の
岩国駅周辺地区の位置づけ
位置づけ】
づけ】
項目
基本 第 2 章: 第 1 節:都市構造の
構想 土地利用 形成方針―多極ネ
計画
ットワーク型都市
の形成―
第 2 節:地域整備の
方針―特色ある 3
つのゾーン整備―
基本 1. 交流と 施策目標 1-3:公共
計画 連携の活 交通が便利に利用
発のまち できる
施策目標 1-7:街な
かでの快適な暮ら
しとにぎわいが再
生されている
内容
③広域交流を促進する広域交通基盤の整備(広域交流軸)
市民の生活行動の広がりや事業活動の広域化への対応、並び
に観光交流の一層の促進を図るため、(中略)岩国駅、新岩国
駅、岩国及び玖珂インターチェンジ等へ移動しやすい環境整
備等に取り組みます。
①中心都市ゾーンの整備
中心都市ゾーンでは、岩国駅のターミナル機能の強化を軸と
して、商業活性化のための環境整備を図り、山口県東部の中
核都市として魅力ある商業・業務地の形成を図ります。また、
中心市街地の安全性と快適性を高めるため、駐車場や駐輪場
の再編・整備を行うとともに、歩行者の回遊性を高めるため
の良質な歩行空間の確保を図り、ひとにやさしく障害物のな
い市街地整備に努めます。
岩国駅周辺を中心都市ゾーンの都市核として位置付け、高次
都市機能が集積した拠点として一体的かつ高度な土地利用を
促進します。
目標像:市民や来訪者が鉄道を便利に利 施策・事業:岩国
用できている
駅舎改修事業:バ
指標:鉄道利便性向上に対する満足度等 リアフリー化を
含め岩国駅舎の
目標像:岩国駅周辺が市民の暮らしとに 整備を図る
ぎわいの拠点となっている
指標:岩国駅前商店街通行者数
■岩国市都市計画マスタープラン(案)(策定中)
→全体の考え方を駅周辺整備デザインに反映
【概要】
概要】
○都市づくりの
都市づくりの目標
づくりの目標
ま ち
豊かな自然と共生する 活力あふれる都市
いわくに
―交流・協働・共創のまちづくり―
○都市づくりの
都市づくりの基本理念
づくりの基本理念
「交流・連携」
人が集い、働き、行き交うにぎわいのあるまちづくり
「暮し・環境」
都市と自然が共生し市民が安心して暮せるまちづくり
「個性・協働」
市民と行政が共に創る個性と魅力あるまちづくり
○都市づくりの
都市づくりの目標
づくりの目標
1
2
3
4
5
6
都市・地域拠点の形成・充実と集約型都市づくり
拠点ネットワークの形成と地域循環型都市づくり
多様な地域資源を生かした魅力ある都市づくり
安全で安心して生活できる災害に強い都市づくり
環境負荷の少ない持続可能な都市づくり
市民とともにかたちづくる協働の都市づくり
【岩国駅周辺地区の
岩国駅周辺地区の位置づけ
位置づけ】
づけ】
※
(
は引用)
○将来都市構造図→
将来都市構造図→
項目
内容
第3章都市づく 1.土地 (2)土地 ①市街地
●商業・業務地 ・岩国駅周辺や市役所周辺については、都市生活を支える
りの方針(全体構 利用の方 利 用類 型
本市の中心的役割を担うとともに、県東部の主要な玄関口でもあることか
想)
針
と 配置 方
ら、商業・業務機能を中心とした高次都市機能の集積や、中高層住宅の立地
針
誘導による都心居住を促進し、都市拠点としての機能を高めます。
3.都市 (2)交通 ③公共交通施 ●鉄道 ・岩国駅については、鉄道による本市の主要な玄関口であるととも
施設整備 施 設整 備 設整備の方針 に、市民の公共交通機関を利用した移動の要の施設であることから、駅舎や
の方針 の方針
駅前広場等の整備による利便性の向上を図ります。
(3)市街 ①拠点地区等 ・岩国駅や新岩国駅、山陽自動車道岩国インターチェンジ及び玖珂インター
地 にお け におけるシン チェンジ、岩国空港等の主要な交通施設の周辺は、本市のエントランスとし
る 景観 形 ボル的な景観 て市を印象づける重要な地区であることから、良好な景観の誘導を図りま
成の方針 の形成
す。
第4章地域づく 2.岩国 ■将来像:多くの人が集まり楽しく暮らせる発展とにぎわいのあるまち
■まちづくりの目標:○活力ある岩国都市拠点の形成
りの方針(地域別 地域
構想)
(1)麻 岩国駅を中心に交通結節機能を強化し、多くの人が集まるにぎわいと活力ある魅力的な中心市街地の形成
里布・川 を図ります。また、多様な都市機能が集積する利便性の高さを活かし、中高層住宅等による都心居住の促
下地区 進を図ります。
■地域づくりの方針:①土地利用・市街地整備
岩国駅を中心とする市街地では、多様な都市機能の集積を図るとともに、利便性の高さを活かした都心居
住を促進し、多くの人でにぎわう魅力ある中心市街地の形成による岩国市の中心にふさわしい都市拠点の
形成を図ります。
■地域づくりの方針:②道路・交通環境
岩国駅及び駅周辺では、自由通路や駅舎等の整備による駅利用者の利便性の向上を図るとともに、東西市
街地の一体化を促進します。また、本市の玄関口にふさわしい駅前広場の整備を図るとともに、駐車場・
駐輪場等の適切な配置、整備を進め、交通結節機能の強化を図ります。
第5章都市計画 3.重点 (3)岩国 本市の都市機能の中心を担う岩国駅周辺地区については、岩国市都市交通戦略にもとづき、
マスタープラン プロジェ 駅 周辺 整 自由通路や駅舎等の再整備による東西市街地の一体化や交通結節機能の強化を図るととも
の実現に向けて クト
備
に、商業・業務機能や街なか居住を支える高次都市機能の集積に向けた市街地の整備・改善
を推進します。
4
1-1 上位計画等の
上位計画等の整理②
整理②【関連計画】
関連計画】
→全体の考え方や配慮すべき風景等を駅周辺整備デザインに反映
○景観ビジョン
景観ビジョンの
ビジョンの構成
第 1 章 岩国市の
○景観づくりの
岩国市の景観
景観づくりの基本理念
づくりの基本理念
(※
■岩国市景観ビジョン(平成 22 年 3 月)
○「景観」
景観」とは
岩国市の「自然」や「歴史」、
そこに育まれてきた「人の心と生活」
をあらわすもの
1.岩国市の特徴
2.岩国市における景観
都市と生活の景観
川と生活の景観
農地と生活の景観
海と生活の景観
山と生活の景観
歴史文化と生活の景観
第2章 岩国市景観ビジョン
岩国市景観ビジョンの
ビジョンの基本的な
基本的な考え方
○岩国市における
岩国市における景観
における景観
(→3-1 で詳細に
詳細に紹介)
紹介)
都市と生活の景観
1.景観づくりの基本理念
『自然と歴史を未来へつなごう 美しい景観のまち岩国』
2.景観づくりの基本目標
岩国らしい景観づくり
人が交わる景観づくり
人や心を育てる景観づくり
市民協働による景観づくり
3.景観づくりの基本方針
豊かな自然を守り活かす
歴史文化を未来へつなぐ
「人」を育てる 「心」を育てる 交流と連携の輪を広げる
まちづくりにつなげる 市民が主役になる 活動の場をつくる
自然と
自然と歴史を
歴史を未来へつなごう
未来へつなごう 美しい景観
しい景観のまち
景観のまち岩国
のまち岩国
○景観づくりの
景観づくりの基本目標
づくりの基本目標・
基本目標・基本方針
景観づくりの
景観づくりの基本目標
づくりの基本目標
岩国駅前のアーケード街
農地と生活の景観
市の役割と取組
事業者の役割と取組
市民の役割と取組
景観づくり関連団体の役割と取組
2.今後の施策展開
海と生活の景観
祖生の田園
方針2 歴史文化を未来へつなぐ
目標2
目標2 人や心を育てる景観
てる景観づくり
景観づくり
山と生活の景観
川と生活の景観
目標3
目標3 人が交わる景
わる景観づくり
支援
参加
らかん高原
5
錦川
方針4 「心」を育てる
方針6 まちづくりにつなげる
○景観づくりの
景観づくりの主体
づくりの主体と
主体と役割
歴史文化と生活の景観
方針3 「人」を育てる
方針5 交流と連携の輪を広げる
目標4
目標4 市民協働による
市民協働による景観
による景観づくり
景観づくり
柱島諸島
景観づくりの
景観づくりの基本方針
づくりの基本方針
方針1 豊かな自然を守り活かす
目標1
目標1 岩国らしい
岩国らしい景観
らしい景観づくり
景観づくり
第3章 景観づくりの
景観づくりの進
づくりの進め方
1.景観づくりの主体と役割
方針7 市民が主役になる
方針8 活動の場をつくる
市 民
●地域景観への関心・理解
●景観づくりへの参加
●地域景観への配慮
景観づくり関連団体
協力
連携
●先導的な行動や活動
事業者
岩 国 市 ●各主体への働きかけ
●地域景観への理解
●ルールづくり・体制づくり
●景観づくりへの協力
●取組への支援
●情報発信、普及啓発
協力 連携 ●景観に配慮した事業の実施
岩国行波の神舞
は引用)
○今後の
今後の施策展開
( 特に 岩国駅周辺整備
岩国駅周辺 整備と
整備と
関連性の
関連性の深いもの)
いもの)
◆景観づくりのルール
設定(景観法に基づく景
観計画の策定)
◆景観に配慮した公共
事業の実施
◆人材育成への支援(景
観ウォッチャー制度の
推進)
※景観ウォッチャー制度
→市民と共に景観づくりに
取り組むための岩国市の制
度。これまで景観学習活動や
景観ビジョン策定のための
ワークショップ等を実施。
1-1 上位計画等の
上位計画等の整理③
整理③【関連計画】
関連計画】
■岩国市景観計画(策定中)
○岩国市の
岩国市の景観に
景観に関する取
する取り組み
【市の上位関連計画】
山口県
●総合計画
景観ビジョン
●都市計画マスタープラン
●他の関連する計画
→全体の考え方等を駅周辺整備デザインに反映すると共に、
駅周辺整備デザイン会議からも景観計画との調整を図る。
○景観計画構成案
山口県
景観条例
山口県
屋外広告物条例
岩国市
街なみ景観条例
岩国市景観ビジョン
岩国市景観計画
岩国市
屋外広告物条例
岩国市景観条例
良好な景観形成に向けた取組の実施
重点地区計画
(伝建地区の指定や具体の取り組み展開に向けた検討)
①ルールの実施
(建築・開発等の行為の制限、屋外広
告物の規制など)
②景観重要建造物及び景観重要樹木の
指定及び保全
③景観に配慮した公共施設の整備
【地区指定の検討】
●伝統的建造物群保存地区
●重要文化的景観など
④景観づくりのための体制づくり
(景観審議会の設置、市民活動の支援
など)
⑤景観意識向上のための啓発活動
(広報による情報発信、表彰制度の創
設など)
【取り組み内容の検討】
●ルールづくり、協定・条例内容等の具体
●住民・事業者・行政等の役割分担の具体など
●きめ細かな条例
の検討
●市道への拡大
●自家用広告の規制
誘導
その他重点地区の検討
(※
景観法に基づく「岩国市景観計画」として、
「岩国市景観ビジョン」をベースとしなが
ら、市民意向や策定委員会等を踏まえつつ、
景観法に定められた必須事項や選択事項の
検討を進めていきます。
岩国市景観ビジョンの構成
序 章 岩国市景観ビジョンとは
第1章 岩国市の景観
1.岩国市の特徴
2.岩国市における景観
第2章 岩国市景観ビジョンの
基本的な考え方
1.景観づくりの基本理念
2.景観づくりの基本目標
3.景観づくりの基本方針
第3章 景観づくりの進め方
1.景観づくりの主体と役割
2.今後の施策展開
既存資料・文献
現地調査
は引用)
○岩国駅周辺整備との
岩国駅周辺整備との関係性
との関係性において
関係性において
考慮すべき
考慮すべき事
すべき事
岩国市景観計画の構成案
序 章 岩国市景観計画とは
1.景観とは
2.景観計画とは
3.上位・関連計画
第1章 岩国市の景観特性と課題
1.岩国市の特徴
2.岩国市の景観特性と課題
アン
ケー
ト、
パブ
リッ
クコ
メン
ト
計画
策定
委員
会
他
第2章 景観計画の区域と方針
1.景観計画区域
2.良好な景観の形成に関する方針
必須
事項
第3章 良好な景観形成に向けた取り組み
1.良好な景観の形成のための行為
の制限
2.景観重要建造物及び景観重要樹
木の指定の方針
3.屋外広告物の表示及び屋外広告
物を掲出する物件の設置に関す
る行為の制限
4.景観重要公共施設の整備に関す
る事項及び占用等の基準
5.景観農業振興地域整備計画の策
定に関する基本的な事項
第4章 重点地区
1.重点地区指定の方針
2.重点地区の景観形成方針
3.景観形成基準
第5章 景観形成の推進に向けて
岩国駅周辺地区が含まれるであろ
う中心市街地エリアの景観形成に
関する方針との調整を図るべき
必須
事項
選択
事項
岩国駅関連施設は景観重要公共施
設のモデルとなるような優良なデ
ザインであるべき
岩国駅周辺地区が重点地区に選定
される可能性あり。選定された場
合、重点地区の景観形成方針・景観
形成基準との調整を図るべき
1.景観づくりの主体と役割
2.その他景観形成の推進に関して
■岩国市中心市街地活性化基本計画(策定中)
→中心市街地における駅の役割、位置付け等に配慮するとともに、
他の中心市街地活性化施策とのデザインコンセプトの調整を図る。
6
1-2 都市交通戦略(
都市交通戦略(案)における岩国駅周辺整備
における岩国駅周辺整備の
岩国駅周辺整備の位置付け
位置付けの整理①
整理①
(※
は引用) →基本的には都市交通戦略の考え方を踏襲して駅周辺整備デザインを検討
■都市交通戦略案
都市交通戦略案の概要及び
概要及び目標 2 における駅周辺整備
における駅周辺整備の
駅周辺整備の位置付け
位置付け
→目標 1 では岩国市広域を対象としているのに対し、目標 2 においては岩国駅を中心とした中心市街地の移
動環境の創出を目指している。
■都市交通計画の基本的考え方
市民の
市民の交通手段選択の
交通手段選択の自由度と
自由度とモビ
リティを
リティを高め、自動車交通に
自動車交通に過度に
過度に
依存しない
依存しない交通体系
しない交通体系の
交通体系の形成
目標1
(そのために交通に求められるもの)
○都市拠点、地域拠点間の公共交通によ
る連携の強化
○公共交通連携の要(かなめ)である岩
国駅のターミナル機能の強化
○自動車に頼らず「歩いて暮らせ、楽し
める」、中心市街地の安全安心な交通
環境の形成
○「かしこいクルマの使い方」など、市
民レベルでの交通行動・交通意識変換
の推進
【都市交通戦略の目標】
自 動 車に 頼 らず 、 誰も が移 動 し や
す く なる た めの 拠 点間 の公 共 交 通
等ネットワークの形成と機能強化
●各交通モードによる拠点をつなぐネットワーク
の強化と形成
●周辺部から都市拠点や地域拠点へのアクセス性
の向上
●公共交通(鉄道・バス)の利用のしやすさの向
上・維持(鉄道とバス相互、及び公共交通と他
の交通手段との連携強化など)
●市民や企業の交通行動・意識の変換促進
目標2
次代を担う都市・交通・交流拠点(岩
国駅周辺地区)の形成と中心市街地
の安心・安全な移動環境の創出
●岩国駅を中心とした公共交通(鉄道・バス等)サ
ービスの向上
●岩国市の玄関口としての高質な公共空間の形成
●駅周辺の歩行環境・自転車利用環境の向上
●来訪者(観光等)にやさしい、行動拠点としての
機能の向上(岩国空港、錦帯橋、新岩国駅などと
のアクセスも視野に)
●中心市街地部における交通コントロール
■駅周辺整備の
駅周辺整備の考え方(施策パッケージ
施策パッケージ 2 における位置付
における位置付け
位置付け)①
→駅周辺の課題として東西の分断やバリアフリー未整備を挙げ、その改善施策パッケージとして自由通路
整備/岩国駅改良/駅前広場改良/駅前歩行者・自転車環境改善、を提示している。
→次世代ターミナル(駅+駅前広場)空間形成のキーワードとして、「人間・にぎわい」「環境・景観」を
挙げ、交通空間に加え、集客空間・環境空間も重視すべきと述べている。
施策パッケージ
施策パッケージ2
パッケージ2 次世代ターミナル
次世代ターミナルとしての
ターミナルとしての岩国駅
としての岩国駅・
岩国駅・駅前広場の
駅前広場の整備
次世代ターミナル
次世代ターミナルの
ターミナルの基本的考え
基本的考え方
ターミナル
ターミナル(
ターミナル(駅+駅前広場)
駅前広場)空間の
空間の基本的機能
周 辺 の 街
ターミナル
周 辺 の 市
路空間
街地空間
鉄道やバスなど
交 通手 段間 の 結
・ターミナル
施設と街を結
ぶ空間
・駅や駅前広
場に面し、駅
周辺空間の
集客性とシン
ボル性を一
体に形成す
る建築物等
節機能
駅周辺の賑わい
都市・中心市街地
やゆとりの中心と
の玄関口機能、
なるパブリックス
シンボル機能
ペース機能
キーワードは
キーワードは・・・「人間・
人間・にぎわい」
にぎわい」,「環境・
環境・景観」
景観」の重視
岩国の
岩国の駅周辺空間の
駅周辺空間の整備にあたっては
整備にあたっては、
にあたっては、この新
この新しい時代
しい時代の
時代の動きを踏
きを踏まえたものとすべき
【ターミナル空間
ターミナル空間は
空間は】
【ターミナル周辺
【ターミナル空間周辺
ターミナル周辺の
周辺の道路
ターミナル空間周辺の
空間周辺の
市街地空間は
市街地空間は】
(公共)
公共)空間は
空間は】
・歩行者・自転車空間を
充実させ、街なかは自動
車に頼らず、歩いて回遊
いて回遊
でき、
でき、賑わいづくりに寄
わいづくりに寄
与できる空間
できる空間に
・人が利用しやすい
利用しやすい交通空
しやすい交通空
間であるとともに、それ自
それ自
体が集客空間・
集客空間・環境空間と
なって、中心市街地活性化
のコアとなる空間に
・ターミナル空間の集客
性・魅力度向上と連携し、
駅前の
駅前 の ポテンシャルを
ポテンシャル を
活 かした都市機能集積
かした 都市機能集積
(再開発)の場に
施策パッケージ2 次世代ターミナルとしての岩国駅・駅前広場の整備
○駅東西地区の連携を強化する自由通路の設置
○駅施設のバリアフリー化、市民利便施設の駅への併設など、岩国駅の改良
○公共交通結節のハブ機能と環境空間機能を併せ持ち、岩国の玄関口にふさわしい景観と賑
わいを持つ空間としての東西駅前広場の改良
○自由通路・駅前広場整備と連携した駅前の歩行者・自転車交通環境の改善
7
1-2 都市交通戦略(
都市交通戦略(案)における岩国駅周辺整備
における岩国駅周辺整備の
岩国駅周辺整備の位置付け
位置付けの整理②
整理②
■駅周辺整備の
駅周辺整備の考え方(施策パッケージ
施策パッケージ 2 における位置付
における位置付け
位置付け)②
<具体施策の配置図>
■岩国駅・
岩国駅・駅前広場の
駅前広場の現状と
現状と問題点(
問題点(第Ⅲ部における位置付
における位置付け
位置付け)
→景観・デザイン検討にあたって考慮すべき現状と問題点が挙げられている。
→駅舎が夜間閉鎖されている、広場の交通機能が分散している等の利便性の課題、通路が階段しかない等の
バリアフリーの課題、広場に人や緑が不足している、東口の夜間さみしい空間となっている等の環境空間
的課題が挙げられている。
○駅:・駅舎は西口に設置。東口にも改札口はあるが、夜間は閉鎖。
・構内通路は階段のみで、バリアフリー化されていない。
・駅北寄りの地下通路の出入り口には自転車用のスロープが設置されているが、急勾配。
・ホームは、3面6線。山陽本線は、広島方面、南岩国方面の乗場が、電車によってホームが一
定しておらず、利用者にとって判りづらいホーム運用。
○西口:・全体的に広場面積が狭く、前面の道路形状も交通上問題。
・自動車交通機能主体の空間となっており、人や緑の空間が不足。
・自動車主体とはいえ、自家用車送迎(K&R)の施設が広場内に無く、高速バスや生活バス(市
直営)の乗降場も広場外に置かれているなど、広場機能が分散的な状況。
・駅前を幹線道路が横切り、交差点形状も複雑であるため、交通安全等の面で問題。
○東口:・広場空間が狭い
・車中心で、改札口が夜間閉鎖されるため、さみしい空間。
・駐輪場が不足しているため、広場側だけでなく、前面道路の東側にも分散配置。
・駐輪場が広場中央に置かれている。歩道が広場全周にないなど交通機能の配置が不適切。
<駅前広場及び関連交通施設の整備方向(イメージ)>
図 駅前広場の現状と問題点の模式図
現状
東口
西口
P 月極め
地下道
O 路線バス
路線バス
P バス
P タクシー
R 路線バス
路線バス
コミバス
ホー
ム
時間制限
P 月極め
R
高速バス
高速バス
生活バス
生活バス
<西口広場>
・車に特化、人の賑わいがある状況に無い
・駐車場はあるが送迎スペースはない
駐車場
乗車場
降車場
バス
タクシー
自家用車
P 時間貨
R 路線バス
路線バス
P
R
O
構内通路
駅舎
駐輪場
バリアフリーになってい
バリアフリーになってい
ない
<駅部>
・バリアフリー化は、未実施
・東口は、夜間は閉鎖
緑・人
<東口広場>
・人気の少ない空間
・駐輪場が広場の反対側にも分散配置
8
1-3 周辺開発計画の
周辺開発計画の把握・
把握・整理
■南地区再開発
→随時情報を共有し、連携・調整を図っていく
○概要
・2010 年 4 月に岩国駅前南地区市街地再開発準備組合発足
○南地区再開発の
南地区再開発の基本方針
○施設整備イメージ
施設整備イメージ
(※
は引用
■東地区再開発
→随時情報を共有し、連携・調整を図っていく
○概要
・2010 年7月にまちづくり会社(株)いきいき東設立
駅周辺再開発検討区域
現西口広場
南地区再開発
検討区域
9
(※
駅
国
岩
R
J
地下通路
現東口広場
跨線橋
東地区再開発
検討区域
は引用
2
岩国駅周辺整備のあり方の再整理
都市交通戦略における
都市交通戦略における
岩国駅周辺整備の
岩国駅周辺整備の考え方
(1-2 で整理)
整理)
2-1「駅・まち」提言 2010 の概要
※「駅・まち」提言 2010
コンパクトなまちの実現に向けた「駅・まち」の役割と、今後の整
備の方向性に関する提言((社)日本交通計画協会)
※「駅・まち」
コンパクトなまちへの転換にむけて、人の交流を促進し、まちのに
ぎわいを向上させる「場所・空間」となるべき「駅を含む周辺地区」
のこと
駅
駅前広場 直近地域
徒歩圏・駅勢圏
従来の「交通結節点」=駅+駅前広場
「駅・まち」=駅+駅前広場+直近地区=「都市の交流拠点」
「駅・まち」の効果的な整備により都市が活性化、再生するなど、
良い影響を受ける範囲
提言1
提言1 「駅・まち」
まち」は市民・
市民・住民の
住民の共有財産
~関係者全員が
関係者全員が意識を
意識を共有し
共有し力を結集する
結集する
提言2
提言2 望まれる市街地骨格
まれる市街地骨格とこれに
市街地骨格とこれに向
とこれに向けた改善
けた改善
~理想的
理想的な都市像と
都市像と実現化方策を
実現化方策を模索する
模索する
提言3
提言3 都市再生に
都市再生に向けて重要
けて重要な
重要な複合的戦略拠点
~民間都市開発事業者との
民間都市開発事業者との協力関係
との協力関係を
協力関係を構築する
構築する
提言4
提言4 「駅」と「まち」
まち」とのシームレス
とのシームレスな
シームレスな空間の
空間の実現
~利用者視点に
利用者視点に立ったデザイン
ったデザインと
デザインとICTを活用する
活用する
提言5
提言5 まちのシンボル
まちのシンボルとなる
シンボルとなる景観形成
となる景観形成
~地域を
地域を象徴する
象徴する資産
する資産・
資産・資源を
資源を活用する
活用する
提言6
提言6 持続可能なまちづくりの
持続可能なまちづくりのソフトウェア
なまちづくりのソフトウェアを
ソフトウェアを形成
~ソーシャルキャピ
ソーシャルキャピタルとしての
タルとしての人的
としての人的ネットワーク
人的ネットワークを
ネットワークを育成する
育成する
提言7
提言7 ゆとりと賑
ゆとりと賑わいの駅前
いの駅前を
駅前を創出する
創出するレイアウト
するレイアウト
~現状の
現状の駅前広場の
駅前広場の標準設計を
標準設計を見直し
見直し検討する
検討する
提言8
提言8 「駅・まち」
まち」を整備する
整備する手法制度
する手法制度
~どのような制度
どのような制度が
制度が必要か
必要か考える
周辺開発等の
周辺開発等の最近の
最近の動向を
動向を踏まえた
新たな視点
たな視点からの
視点からの考察
からの考察
2-2 岩国駅周辺整備のあり方の再整理
(1)岩国駅周辺地区の
岩国駅周辺地区の役割
視点①
視点① 全岩国市民(
全岩国市民(旧岩国市以外
岩国市以外含
以外含む)から見た駅・まちの役割
まちの役割
○中心市街地住民にとって
・ より便利な生活拠点・交通拠点
・ まちなかにおける新たな居場所、賑わい空間
○岩徳線、錦川清流線沿線住民等、周辺地域住民にとって
・ より便利な公共交通の拠点
・ 公共交通で移動可能な新たな生活拠点
→中心市街地住民
中心市街地住民に
らず、全市民にとっての
全市民にとっての駅
まちの生活拠点・
市街地住民に限らず、
にとっての駅・まちの生活拠点
生活拠点・
交通拠点としての
交通拠点としての役割
としての役割・
役割・意義の共有が
共有が重要。
重要。
(2)岩国駅周辺整備を
岩国駅周辺整備を契機とした
契機とした駅
とした駅・まちの活性化
まちの活性化の
活性化の流れ
・ 岩国駅周辺整備を契機として、以下のような駅・まちの活性化の流れを生
むことが求められる
駅周辺の
駅周辺のリニューアル
&まちの魅力
まちの魅力を
魅力を磨く
①良い点を認識し、悪いところを修正する
②新たな魅力拠点を育成する
③生活者の利便性を図る
まちへの来訪者
まちへの来訪者を
来訪者を増やす
①まち中に住む人を増加させる
②まち中の生活拠点を強化し、利便性を高める
③周辺地域と連携し、新たな来訪者をターゲッ
トとする
まち中
まち中の滞留時間を
滞留時間を延ばす
①まち中の回遊性を高める
②歩行者に優しい面的空間を整備する
③歩いて楽しい、安全・安心なまちを育成する
(4)岩国駅周辺整備に
岩国駅周辺整備に期待される
期待される効果
される効果
・ 岩国市の玄関口として市民が共有できる、市を
代表するシンボル的空間として、また中心市街
地の活性化の拠点として、以下の複合的機能を
備える駅周辺地区への再生させる必要がある。
a 交通結節機能
(多様な
多様な交通手段間での
交通手段間での乗換機能
での乗換機能)
乗換機能)
b 玄関口シンボル
玄関口シンボル機能
シンボル機能(都市の
都市の顔のシンボル機能
シンボル機能)
機能)
c 市民交流機能(
市民交流機能(人々の集散と
集散と滞留機能)
滞留機能)
d 賑わい機能
わい機能(
機能(都市サービス
都市サービス・
サービス・生活支援機能)
生活支援機能)
b
シンボル機能
c
交流機能
a
交通結節
機能
d
にぎわい機能
視点②
視点② 岩国市のまちづくりの
岩国市のまちづくりの歴
のまちづくりの歴史的経緯か
経緯から見た駅・まちの役割
まちの役割
○旧岩国城下町と錦帯橋
・ 錦帯橋はかつての城下町の玄関口かつシンボル。現在でも旧城下町含
め、ポテンシャルは十分。市民の誇りとなる場所。
○中心市街地(麻里布地区)
・ 鉄道開通に伴い市の玄関口・交通拠点となる。戦災復興事業による近代
都市、工業都市、基地都市としての発展。
→歴史的地区と
的地区と現中心市街地
中心市街地は
市街地は共に重要。
重要。それぞれの役割
れの役割分担
役割分担を
分担を明確にす
明確にす
る。中心市街地
中心市街地は
市街地は錦帯橋の
錦帯橋のシンボル性
シンボル性を踏襲する
踏襲する。
する。
(3)広域的視点か
広域的視点からの、岩国駅周辺地区と
岩国駅周辺地区と歴史的地区の
的地区の役割分担
役割分担、
分担、連携
・ 岩国駅周辺整備は広域的視点から、錦帯橋周辺地区(歴史的地区)、新
岩国駅周辺地区(広域交通拠点)と役割分担を明確にし、連携を図っ
ていくことが重要である。
:新岩国駅周辺地区
(広域交通拠点)
C
:錦帯橋周辺地区
(歴史的地区)
B
:岩国駅周辺地区
(交通・生活拠点地区)
A
(5)岩国駅周辺地区
岩国駅周辺地区で
駅周辺地区で必要とされる
必要とされる整備
とされる整備内容
整備内容
(*は都市交通戦略施策パッケージ
都市交通戦略施策パッケージ 2 と共通)
共通)
○自由通路と駅舎の一体的な整備・改良(*)
○駅前広場の交通機能、歩行者空間再編、居場所、賑わい拠点と
なる交流広場の整備(*)
○高齢者をはじめ誰もが安全安心に利用できる環境整備
○市民利便施設の整備(*)
○来訪者受け入れ拠点として交流情報施設等の整備
○駅周辺駐輪場の再整備(*)
○既存地下通路の自転車優先通路としての活用(*)
10
3
岩国駅周辺整備デザインコンセプトの検討
3-1 岩国市の歴史・文化、景観等の整理①
■岩国市概要(
岩国市概要(岩国市景観ビジ
岩国市景観ビジョ
ビジョン、景観計画検討資料等
景観計画検討資料等を
料等をもとに整理
とに整理)
整理)
・ 山口県東部に位置しており、広島、島根両県と接し、沿岸部は瀬戸内海に面している
・ 面積 873.78km2 で山口県全体の約 14.3%を占める。
・ 中心都市地域には都市機能が集積し、周辺には市街地が形成。
・ 南東部の瀬戸内海沿岸では郊外型ベッドタウンが形成、海浜レジャーも楽しまれている。
・ 南部玖珂盆地では住宅と商業施設等が混在した市街地が形成、玖珂インタチェンジ付近には工業団地
も形成。
・ 北部(山代地域)の中山間地域では寂地山、羅漢山の高峰を背に山地、林野が広がり、温泉や自然景
勝地を活かした観光、交流施設が点在。
凡 例
都市と生活の景観
農地と生活の景観
山と生活の景観
川と生活の景観
海と生活の景観
歴史文化と生活の景観
寂地山
寂地渓
錦町の棚田と里山
羅漢山
らかん高原
木谷峡
山代神楽(錦、本郷、美和)
東谷のそば畑
尾津のハス田
島田川の桜づつみ公園
玖珂盆地の田園 六呂師の渓流
祖生の田園
海岸と平行な山腹の棚田
通津漁港
由宇崎団地
潮風公園みなとオアシスゆう
柱島諸島
7
岩国市の景観特性図(景観計画検討資料より)
11
○歴史・文化
・ 歴史/錦帯橋等
【岩国市の
岩国市の景観要素等
景観要素等】
○都市景観
工業地帯/米軍基地
○気候
・ 降水量/気温/風向き/日照等
小瀬川の弥栄峡
弥栄湖・弥栄大橋
錦帯橋
岩国城
南桑の緑と青のパノラマ
岩国城下町
横山のまちなみ
松尾峠付近のシダ群生 吉香公園
南桑の斜張橋
吉香神社
錦川の鵜飼い
行波の神舞
臨海部の工場地帯
西岩国駅
中心市街地
シンフォニア岩国
川下のクスノキ群
周東宿場町
周防祖生の柱松行事
■景観要素
景観要素の整理
○岩国駅周辺の
岩国駅周辺の眺望
・ 駅舎への眺望/駅舎からの眺望等
○自然景観
自然景観
・ 瀬戸内海/錦川水系/周辺山地/田園等
○岩国駅周辺の
岩国駅周辺の歴史
・ 戦災復興計画等
3-1 岩国市の歴史・文化、景観等の整理②
■歴史・文化(岩国市景観ビジ
岩国市景観ビジョ
ビジョン等をもとに整理
とに整理)
整理)
■自然景観
自然景観(
景観(岩国市景観ビジ
岩国市景観ビジョ
ビジョン等をもとに整理
とに整理)
整理)
○岩国地域の
岩国地域の歴史
・ 1600 年の関ヶ原の戦いの後、岩国 3 万石(後 6 万石)に移封された吉川広家が初代岩国藩主となって以
降、歴代藩主が干拓事業に努め、明治維新を迎える頃、河口一帯に 15km におよぶ干拓地を作り上げた。
・ この時代には錦帯橋の架橋や岩国半紙の専売など様々な事業により城下町として栄えた。
○錦帯橋
・ 岩国城と城下町をつなぐため建設され、1673 年に完成、1703
年より「錦帯橋」と呼ばれる。2001 年から 2004 年にかけて
約 50 年ぶりに架け替え工事が行われた。
・ 4 つの橋脚をもつ 5 連の木造橋。中央 3 連がアーチ橋で両端
が桁橋構造。幅 5m、長さ約 200m
・ アーチ橋の構造は多数の部材を組み合わせて構成されてお
り、世界的にも珍しい構造である。
錦帯橋
・ 創建以来、現代においても極めて高く評価される水準の力学
構造を持つ科学技術の結晶であり、架橋の維持・補修を含む
技術の総体を 330 年にわたり伝承している。
・ 葛飾北斎の『諸国名橋奇覧』にも登場する。
○その他歴史遺産
史遺産、伝統文化
伝統文化
・ 岩国城下町をはじめ、山陽道、山代街道、岩国往来等の歴史
的な街道やその沿道の宿場町等の歴史的景観も多く残る。
・ 江戸時代から続く錦川の鵜飼、岩国行波の神舞、山代神楽等
周東宿場町
の文化も残っている。
○瀬戸内海の
瀬戸内海の景観
・ 柱島 3 島とその一帯は瀬戸内海国立公園に指定されて
おり、瀬戸内海の穏やかな気候をあらわすのどかな景観
と美しい多島海景観を形成している。
・ 沿岸部は漁業景観や、海水浴等のレクリエーションの場
となる海辺景観を形成している。
2
■都市景観(
都市景観(岩国市景観ビジ
岩国市景観ビジョ
ビジョン等をもとに整理
とに整理)
整理)
○工場地帯
場地帯
・ 臨海部には石油・化学・製紙などの素材型工業をはじめとす
るコンビナート群のテクノスケープが形成。
・ 大正時代後期に帝人岩国工場が操業開始し、それ以降三井化
学、日本製紙、東洋紡、旭化成建材等と続いていった。
○米軍基地
米軍基地
・ 旧日本軍の航空基地跡に在日米軍の岩国基地が設置されて
いる。ゴールデンウィークの「フレンドシップデー」には多
くの観光客が訪れており、観光資源ともなっている。
・ ただ、市民の中には米軍基地に負の印象を持つ人々もいると
いうことに関して十分な留意が必要。
臨海部の工場
米軍岩国基地
○錦川水系の
錦川水系の景観
・ 一級河川の小瀬川、二級河川の錦川、島田川、由宇川な
ど、多くの水系に恵まれており、特に中心部を流れる錦
川水系(支流 39 河川、流域面積 884.9km2、河川延長
331.93km)は豊富な水量と良好な水質に恵まれている
とともに、多種多様な鳥類・淡水魚類などの生息環境と
なっており、豊かな水辺景観を形成している。
○周辺山
周辺山地の景観
・ 周囲に西中国山地国定公園、羅漢山県立自然公園が広が
り、自然公園でもある寂地山、羅漢山あんどをはじめと
する原生的な自然と四季折々の渓谷美等、多くの自然景
勝地が点在している。
・ 西中国山地の麓に広がるなだらかな山々は古くから林
業が盛んであり、良好な森林景観が見られる。
○田園景観
田園景観
・ 瀬戸内海沿岸部を中心にハス田
の景観が広がっている。
そ お
・ 玖珂盆地の島田川流域や祖生をはじめとして中山間地
域にはのどかな田園景観が形成されている。
・ 西中国山地麓には標高差と豊富な湧水を活かしたワサ
ビ、コンニャク等特徴的な生業の景観が見られる。
瀬戸内海
錦川
らかん高原
尾津のハス田
12
3-1 岩国市の歴史・文化、景観等の整理②
■気候(
気候(出典:気象庁 HP)
降水量(mm)
平均気温(℃)
最高気温(℃)
最低気温(℃)
平均風速(m/s)
日照時間(時間)
2000 年以降台風 150km
以内接近回数(回)
表 岩国市の年間の気候
参考)
岩国市 (下関市
広島市 宮崎市 松山市 千代田区
1770.9
14.6
19.1
10.3
1.3
1989.2
1684.9
16.2
19.4
13.6
3.3
1895.2
1540.6
16.1
20.6
12.1
3.9
2004.9
2457.0
17.2
21.8
13.0
3.2
2108.4
1303.1
16.1
20.4
12.1
1.9
1967.9
1466.7
15.9
19.7
12.5
3.3
1847.2
8
8
8
14
10
15
○降水量
・ 年平均降水量は 1771mm と平均的である。
○気温
・ 年間を通して暖かいが、冬は周辺と比べると気温が低い。
13
○風速・
風速・風向き
・ 平均風速は他地域と比較して極めて低い。風向きは、夏は北向き、冬は南向き。
○日照
・ 年平均全天日射量、年間日照時間ともに全国でも最上位クラスにある。
○台風
・ 2000 年以降、観測点から 150km 以内に
8 回接近している。
※最大瞬間風速は 2009 年に計測が始まったため、
それ以前の情報はない。
接近台風経路
3-1 岩国市の歴史・文化、景観等の整理③
■岩国駅周辺の
岩国駅周辺の歴史
○岩国駅周辺の
岩国駅周辺の干拓の
干拓の歴史
1600
年頃
1650
現在の医療センター付近まで海岸線が入り込ん
でおり、室の木地区が半島のようになっている
【主な出来事】
1600 年 関ヶ原の戦い
1800
年頃
年頃
1700
現在の市役所付近まで干拓が進んでいる
【主な出来事】
1602 年 吉川広家が岩国を本拠と定める
1603 年 江戸時代
1640 年 岩国で紙の専売が始まる
1850
年頃
年頃
岩国駅付 近 まで 干拓 が進 ん でいる(駅付 近は
1690 年の干拓)
【主な出来事】
1673 年 3 代広嘉により錦帯橋完成
1900
年頃
現在の米軍基地付近でわずかに干拓が進んでい 大きく干拓が進み、現在の元町・昭和町付近が 現在の形に近い状態まで干拓が進んでいる
る
形成されている
【主な出来事】
【主な出来事】
【主な出来事】
1868 年 正式に岩国藩と認められる。
明治維新。
岩国領の財政悪化
1871 年 岩国藩が岩国県に改称
1811 年 10 代経礼が財政改革のために麻里布
港建設
1889 年 町村制施行、岩国町成立
1897 年 山陽鉄道広島~徳山間及び岩国駅開業
(参考)岩国沿海部開作図
現在
業化に伴い近代的な海岸線へと変化している
【主な出来事】
1929 年 帝人岩国工場完成
1934 年 岩徳線全通
1945 年 空襲により壊滅的被害を受ける
工
14
3-1 岩国市の歴史・文化、景観等の整理③
■岩国駅周辺の
岩国駅周辺の歴史
○岩国駅関連
岩国駅関連の歴史(年表)
年表)
年
明治 4 年(1871 年)
明治 22 年(1889 年)
明治 30 年(1897 年)
明治 42 年(1909 年)
明治 42 年(1909 年)
大正 15 年(1926 年)
昭和 4 年(1929 年)
月日
7 月 27 日
11 月 15 日
4月1日
9 月 25 日
2月5日
10 月 12 日
10 月 10 日
12 月 25 日
4月2日
4月4日
4月5日
昭和 9 年(1934 年) 12 月 1 日
昭和 12 年(1937 年)
昭和 14 年(1939 年)
昭和 15 年(1940 年)
昭和 17 年(1942 年)
昭和 19 年(1944 年)
昭和 20 年(1945 年)
昭和 22 年(1947 年)
昭和 24 年(1949 年)
昭和 25 年(1950 年)
昭和 27 年(1952 年)
昭和 28 年(1953 年)
昭和 30 年(1955 年)
昭和 33 年(1958 年)
昭和 35 年(1960 年)
昭和 38 年(1963 年)
昭和 45 年(1970 年)
昭和 50 年(1975 年)
昭和 51 年(1976 年)
昭和 52 年(1977 年)
昭和 55 年(1980 年)
昭和 62 年(1987 年)
月1日
4月1日
10 月 1 日
8 月 14 日
12 月 1 日
7 月 13 日
4月4日
6月1日
9 月 14 日
6 月 20 日
1 月 15 日
4月1日
4
月 日
月 日
月 日
3 月 10 日
11 月 6 日
2 月 28 日
4月1日
7月
平成 14 年(2002 年) 7 月
平成 16 年(2004 年)
平成 18 年(2006 年) 3 月 20 日
4 16
11 1
10 1
10
15
月
岩国駅関係
山陽鉄道広島~徳山間開業 岩国駅開業
岩国市その他
岩国藩を岩国県と改称
岩国、長府、山口、萩を山口県として統合
町村制施行 岩国町始め各町村成立
岩国電気軌道・岩国町新町~麻里布村岩国駅~
新港(現立石)間開業(中国最初の電車)
呼称が「山陽本線」に変更
大竹~岩国間複線開通
帝人岩国工場完成
岩国駅が麻里布駅に駅名改称
岩徳線開業に伴い電車廃止
岩徳線麻里布(現岩国)~岩国(現西岩国)間
開業
岩徳線全通 岩徳線東西線を山陽本線に編入
麻里布(現岩国)~柳井~櫛ヶ浜間を柳井線と
分離
東洋紡岩国工場操業開始
日本製紙岩国工場操業開始
玖珂郡岩国町、麻里布町、川下村、愛宕村、灘
村が合併し、市制施行により岩国市誕生
麻里布駅を岩国駅、岩国駅を西岩国駅と改称
柳井線を山陽本線に編入 従来の山陽本線岩
国~櫛ヶ浜間は岩徳線となる
大空襲により岩国駅全滅
岩国駅仮駅舎復旧
岩国駅仮駅舎火災により全焼
現岩国駅舎営業開始
日本国有鉄道発足
キジヤ台風襲来 錦帯橋流出
山陽本線南岩国駅開業
錦帯橋再建
玖珂郡小瀬村、藤河村、御庄村、北河内村、南
河内村、師木野村、通津村が岩国市に編入
三井化学岩国大竹工場操業開始
岩徳線川西駅開業
岩日線川西~河山間開業
岩日線河山~錦町間開業
旭化成建材岩国工場操業開始
山陽新幹線岡山~博多間開業 新岩国駅開業
岩国駅地下道完成
岩国駅東口営業内容の変更(時間規制)
岩日北線工事中断
国鉄分割民営化、JR 西日本設立
錦川鉄道株式会社設立
錦川清流線開業(岩日線を引き継ぐ)
とことこトレイン開業
錦帯橋橋体部分掛替え工事完了(平成 13 年~)
旧・岩国市、玖珂郡由宇町、玖珂町、本郷村、
周東町、錦町、美川町、美和町が合併、現岩国
市誕生
岩国駅東口の錦川鉄道簡易委託開始
(『岩国駅開業 80 周年記念 岩国駅いまむかし』(1977)、錦川鉄道株式会社 HP 等をもとに作成)
○岩国駅の
岩国駅の変遷
【開業~
開業~戦前の
戦前の最初の
最初の駅】
・ 伝統的な和風の駅舎。
明治 30 年
大正 15 年
【仮復旧駅
仮復旧駅】
・ バラックの駅舎であったが、昭和 22 年 7 月に火事により全焼。
昭和 21 年
【現岩国駅】
現岩国駅】
・ 木造トラスの切妻屋根をもつ駅舎。駅前広場は交通機能を重視したレイアウトとなっている。
平成 22 年
3-1 岩国市の歴史・文化、景観等の整理④
○戦災復興計画
災復興計画の
計画の概要
岩国駅周辺空襲被災状
襲被災状況】
・ 岩国駅周辺地区は、太平洋戦争終戦間際、昭和 20 年 8 月 14 日の空襲により甚大な被害を 【岩国駅周辺空襲被災
受け、戦後の戦災復興計画により概ね現在の骨格が形成された。
・ 以下に岩国市戦災復興計画を抜粋し、その概要を見る。(赤字:事務局強調部分)
◆計画の
計画の立案
本市の隆盛なる発展過程と、海陸交通輸送の要衝であることに鑑み、将来もまた工業
都市として発展することを予想し、被災区域である岩国駅を中心に約 159,000 坪の区域
について都市の能率、保健及び防災を主眼とし地方の気候、風土、慣習等に即応する特 南岩国
色ある都市の建設を目標として復興計画を樹立した。
(中略)
また本市は、山口県東北部唯一の都市であるだけに商業の発展も相当予想せられ、「錦
N
帯橋」を中心とする付近の観光も市将来の発展に寄与する事甚大なるものと考えられた。
◆土地利用計画
本市は従来地域の指定は無く、岩国駅前及び五本松帝国人絹工場付近が主要商業街で
あり道路に沿い帯状に住宅が建設され而も過小住宅地が多く主要幹線は幅員狭小であ
り、この不健全な市街地は将来の発展のための支障となっていた。それで岩国駅を中心
とする被災地域を土地区画整理により各種地域の適正配置を計ると共に土地利用の増進
を計り、市民の住み良い都市として商業、住宅等各種地域を配分し、都市発展に寄与し
ようとした。
◆街路計画
(前略)過去の都市計画街路の現状をみるに幅員が大体狭小であるので、これを復興
計画の一環として都市の性格、規模並びに土地利用計画に即応し、将来の自動車交通及
び建築の様式を勘案し保健及び防災並びに美観に資するため、復興都市計画街路として
決定した。
◆駅前広場
駅間広場計画については街路計画の一環として復興事業としては、用地の確保に重点
を置き、広場施設については次表の係数を参考として工業都市岩国の表玄関として恥ず
かしくない岩国駅前広場計画を研究、徐々に実施に移されている。
鉄道名
山陽本線
岩徳線
駅名
岩国駅
現在の放射状道路のような配置
の道路が見える
→放射状道路は戦災復興計画に
よるものではない可能性あり
【戦災復興計画
災復興計画】
計画】
和木
岩国戦災復興土地区画整理設計図
【戦災復興完了後】
災復興完了後】
和木
南岩国
N
岩国駅前付近完成後航空写真
面積算定基礎
一日最大乗 最大ハイヤ 最大バス駐 バス係統数 面積
降人員数 ー駐車台数 車台数
22,225 人
30 台
12 台
6
9,584m
※(事務局注)東西を足した面積と考えられる↑
岩国駅前付近完成後航空写真
2
(※
は引用)
岩国駅前広場完成後写真
駅前広場交通機能の配置、ロータリー形状が現状と異なっている。
岩国駅前通りの夜景
16
3-1 岩国市の歴史・文化、景観等の整理⑤
■岩国駅周辺の
岩国駅周辺の眺望:周辺→
周辺→駅舎
①西方から駅舎への眺望
・ 背後には特に何も見えない。
・ 電車が停車しているのは見えない。
②中央通
中央通りから
りから駅舎への眺望
・ 現駅舎正面よりやや左側に視線が突き
当たる
・ 背後のマンションが目立つ
③麻里布交
麻里布交番前の通りから
りから駅舎への眺望
・ 現駅舎ほぼ正面に視線が突き当たる。
・ 背後には何も見えない。
④東方から駅舎への眺望
・ 背後に山並みが見える。
・ 電車が停車しているのが見える。
⑤東本通りか
本通りから
りから駅舎への眺望
・ 現駅舎の左側の部分に視線が突き当た
る。
・ 背後に西口南地区再開発予定地(現イ
ズミ)が見える。
■眺望写真プロット図
17
①
②
③
④
⑤
■岩国駅周辺の
岩国駅周辺の眺望:駅→周辺
⑥跨線橋か
跨線橋から北方の眺望
・ 左手には山並み、遥か前方と右手
には工場群の煙突が見える。
・ 東側にマンションが点在している
のが目立つ。
⑥
⑦跨線橋か
跨線橋から東方への眺望
・ マンションの合間から工場群の煙
突が見える。
・ 瀬戸内海は見えない
⑦
⑧跨線橋か
跨線橋から南方へ
南方への眺望
・ 遥か前方に山並みが見える。
・ 西側は中層の建物が多い一方で、
東側は低層の建物が多い。
⑧
⑨跨線橋か
跨線橋から西方への眺望
・ 前方の建物の合間から山並みが見
える。
・ 南側は南地区ビルが見える。
⑨
⑩西口駅舎正面
口駅舎正面か
舎正面からの眺望
・ 緑が少なく、停車・駐車している
タクシーや自家用車が目につく。
・ 広場から放射状に道路が伸びてお
り、その先に山なみが見える。
⑪東口駅舎正面
口駅舎正面か
舎正面からの眺望
・ 緑が少なく、駐輪場に並んだ多数
の自転車が目につく。
・ 左手に建物の合間から工場の煙突
が見える。
・ 瀬戸内海は見えない。
山なみ
工場
低層
南地区ビル
⑩
⑪
工場
中層
山なみ
山なみ
放射状の道路と山なみ
工場
3-2 岩国駅周辺地区の基本的な位置付け
■都市スケール
都市スケールの
スケールの機能配
機能配置・デザイン連携
デザイン連携
・ 2 で前述したように、今後の岩国のま
ちづくりにおいて、岩国駅周辺と錦帯
橋周辺を双極とし、その他の機能の拠
点とあわせて「つなぐ」(明確な役割分
担をしながら連携を図る)必要がある。
【岩国駅周辺地区】
交通拠点、商業拠点、生活拠点
【錦帯橋周辺地区】
歴史拠点、観光拠点
【新岩国駅周辺地区】
広域交通拠点(中国地方、関西地方、九州地
方等)
【岩国錦帯橋空港周辺地区】
超広域交通拠点(関東地方、海外等)
【市役所周辺地区】
行政拠点
【岩国医療センター周辺地区】
医療拠点
・ 特にデザインの面においても、来訪者
を迎える岩国駅周辺は、広域な軸線を
意識したり、錦帯橋周辺、新岩国駅周
辺、空港周辺の各地区とデザイン的な
連携を取るなど、岩国市全体の一体的
なイメージを作り上げることが重要で
ある。
■断面の
断面の確認
①中央通
中央通り断面
・ 西口地面レベルでは駅前広場付近の建物で視界が遮られ、背後の山は見えな
い。中央通りの直線上には山が見える
・ 東口からは瀬戸内海は見えない。
②麻里布交
麻里布交番前通り
前通り断面
・ 西口地面レベルでは駅前広場付近の建物で視界が遮られ、背後の山は見えな
い。通りの直線上には山が見える
・ 東口からは今津川も瀬戸内海も見えない。
②
①
断面キープラン
①中央通り断面図
②麻里布交番前通り断面図
18
3-3 デザインコンセプトの前提となる基本理念の検討①
岩国市の
岩国市の方向性
岩国駅周辺の
岩国駅周辺の方向性
■総合計画(→1-1 参照)
1-1
将来像
将来像
豊かな自然と都市が共生し
た活力と交流にあふれる県
東部の中核都市-自然・活
力・交流のまちづくり-
理念
人と自然にやさしいまち
づくり
2 人、もの、情報が行き交う
まちづくり
3 参加協働による個性ある
まちづくり
1
■都市計画マ
都市計画マスタープラン
プラン(→
参照)
目標
豊かな自然と共生する 活力あふれ
る都市 いわくに
―交流・協働・共創のまちづくり―
理念
「交流・連携」
人が集い、働き、行き交うにぎわい
のあるまちづくり
「暮し・環境」
都市と自然が共生し市民が安心して
暮せるまちづくり
「個性・協働」
市民と行政が共に創る個性と魅力あ
るまちづくり
岩国市の玄関口としてこれらを象徴する駅周辺整備
■景観ビジ
景観ビジョ
ビジョ
ン(→1-2 参照)
理念
自然と歴史を未
来へつなごう
美しい景観のま
ち岩国
■都市交通戦略(→1-3 参照)
駅周辺の
駅周辺の基本機能
①交通結節機能
②玄関口・シンボル機能
③居場所機能
配慮すべき
配慮すべき景観要素等
すべき景観要素等
■駅周辺地区の
駅周辺地区のあり方の再整理
(→2-2 参照)
・ 錦帯橋周辺地区と中心市街地
の役割分担・連携
・ 全市民にとっての拠点
・ 駅周辺整備をきっかけとした
持続的なまちづくりの連鎖
・ 駅に期待される 3 つの機能:
交通結節・シンボル・居場所
■風景
・錦川水系
・瀬戸内海 等
■気候
■眺望
■駅周辺歴史
駅周辺歴史
錦帯橋
・ 岩国城と城下町を結ぶ
・ 技術を口伝で伝承
・ 「共生」「交流」「協働」「共創」等が岩国市及び駅周辺地区の理念の根底にある
・ 岩国市のシンボルである錦帯橋の存在の理念は「結ぶ」「伝承」と言える
【デザインコンセプトの前提となる基本理念】
■概念図
人々の暮らし・地域・歴史・技術を未来に「つなぐ」岩国駅周辺整備
本と岩国を
川をはさんで城下町が発展した歴史を持つ岩国において、錦帯橋は人々の暮らしを「つなぐ」ものとして重要かつ象徴的な存 世界・日
つなぐ
在であった。
また、その先進的な技術を口伝によって現代につないできたということも錦帯橋の大きな特徴である。
岩国駅および駅前広場は、錦帯橋の精神を受け継ぎ、人々の暮らし・地域・歴史・技術を未来に「つなぐ」存在となる。
錦
■歴史・文化
・錦帯橋
・工業地帯 等
錦川水系
・ 山の豊かな恵みの水を瀬戸
内海へ運ぶ
岩国の各地域を
つなぐ
駅東西地区のまちの顔
地域ネットワークの拠点
周辺街区との連携
交流の広場機能
交通結節機能 岩国駅周辺 市民生活の拠点機能
情報 PR、観光機能 整備デザイン
整備デザイン 安全安心な環境整備
まちづくり市民参画
地域コミュニティの醸成
サステイナブルな空間整備
過去と現在、未来を
つなぐ
19
デザインコンセプト及
び個別デザインの検討
材料として活用
人と人とを
つなぐ
なぐ 【繋ぐ】 (動ガ五[四])
3-3 デザインコンセプトの前提となる基本理念の検討②
つ
離れているもの、切れているものを一続きのものに結びつける。
「手を―・いで歩く」「糸を―・ぐ」「電話を―・ぐ」
(2)ひも状のもので結びとめて離れないようにする。
「犬は―・いでおくこと」「ボートを岸に―・ぐ」
(3)拘禁する。自由をうばう。 「獄に―・ぐ」
(4)切れないように保たせる。持ちこたえるようにする。
「一縷(いちる)の望みを―・ぐ」「なんとか話を―・いでおく」「信用を―・ぐ」
(5)(あるものを頼りに)あとをたどる。あとを追う。
「男の帰らん時しるしを付けて行かん方を―・いで見よ/平家 8」
出典:大辞林 第二版 (三省堂)
(1)
【デザインコンセプトの前提となる基本理念】
人々の暮らし・地域・歴史・技術を未来に「つなぐ」
岩国駅周辺整備
1.岩国の各地域を「つなぐ」
3.人と人とを「つなぐ」
2.世界・日本と岩国を「つなぐ」
4.過去と現在、未来を「つなぐ」
-自由通路が東口地区と西口地区をつなぎ、一体的な駅周辺エリアを形成する
-岩国における2つの中心(岩国駅周辺市街地地区/錦帯橋周辺歴史的地区)をつなぐ
-点在する地域資源・コンテンツを集約し、ストーリーをつなぐ
・岩国駅西口、東口それぞれのシンボルとなる新しい「まちの顔」の形成
・地域内ネットワークにおける交通拠点としての機能強化
・駅周辺の既存市街地、周辺再開発地区を結びつける駅前広場空間
-錦帯橋に代表される岩国の地域資源を全世界・全日本とつなぐ玄関口
-空港、鉄道、道路、港湾等の階層的交通手段による周防地区・広島への交通結節点
・交通結節点としての乗り換え機能、歩行者動線の強化
・外から来た人に対する情報提供・PR、観光機能の強化
-岩国住民が集う、人々の「居場所」としての駅と駅前広場
-岩国を訪れる人と岩国住民の交流の拠点
-人々の生活の拠点となる公共、公益機能
-市民と各関係機関、行政が連携したまちづくり
・日常的な市民の居場所となるような潤いある広場機能
・地域イベントや祭りなどに活用可能なオープンスペース
・高齢者をはじめ誰もが安全、安心に利用できる環境と生活拠点整備
・まちづくりへの市民参画
-駅周辺地区を育て未来につなぐ、交流・協働・共創のまちづくり
-地場技術や材料の参照と活用
・持続的なコミュニティの醸成を促す拠点
・木、石、鉄など本物の材料を用い、時を経るにつれ魅力が増していくような空間
20
3-4 全体デザインコンセプトの検討
■検討の
検討の進め方
・ デザインコンセプトの検討は以下のように
進めていく。
第一
回デ
ザイ
ン
会議
の論
点
① 岩国駅にど
岩国駅にどん
にどんな想いがあ
いがあるか?
るか?
・ 昔の思い出、こうなってほ
こうなってほしい、
しい、○
○駅みたいにしたい(
みたいにしたい(他地区事例
区事例)
などを
などを自由に
自由に話す
■(参考)岩国駅および
岩国駅および駅前広場
および駅前広場がまとうべき
駅前広場がまとうべき空間
がまとうべき空間の
空間の『質』の例
○ 歴史的蓄積を
蓄積を持つ岩国の
岩国の象徴として
象徴として、
として、
風格、懐かしさ、
かしさ、重厚さを感
さを感じる空間
※華美にならず、落ち着いた存在感のある施設デザイン
※模倣や安易な形態操作を避け、本質を捉えた形態
○ 世代を
世代を越えて市民生活
えて市民生活を
市民生活を支える社会
える社会資本
社会資本として
資本として、
として、
安定感、
安定感、安心感、
安心感、力強さを感
さを感じる空間
※素材や構造にまで十分配慮した堅牢な施設計画
※時間がたつにつれ魅力を増すような本物の素材感
※ファサード、シェルターなど開放的な施設デザイン
※デッキなどを設ける場合も、地上レベルが明るくなるよう十分に配慮
○ 地域住民が
地域住民が愛着を
愛着を持てる日常
てる日常的
日常的な居場所として、
として、
穏やかさ、
かさ、温もり、心地よさを感
よさを感じる空間
※水や緑、岩国の風や光を十分感じられる広場空間
※人々の賑わいを中心とした空間配置
■(参考)岩国市の
岩国市の景観要素等
景観要素等が
素等が持つ空間の
空間の『質』の例
② 岩国駅周辺
岩国駅周辺に
周辺にふさわしい空間
さわしい空間の
空間の
『質』(雰囲気、
雰囲気、空気感など
気感など)
など)とは?
とは?
・ 右に示す岩国駅および
岩国駅および駅前広場
および駅前広場が
駅前広場が
まとうべき空間
まとうべき空間の
空間の『質』の例や岩
国市内
国市 内 景観要素等
景観要 素等が
素等 が 持 つ 空間の
空間 の
『質』の例を参考に
③ 岩国駅周辺整備の
岩国駅周辺整備の
デザインコ
デザインコンセプト
セプト案の検討
・ 委員から出された空間の『質』の
意見をもとにデザインコンセプト
案を作成し、吟味する
・ 案策定後も、具体的なデザイン検
討を進めながら適宜フィードバッ
クしつつ固めていく
錦帯橋
歴史・
歴史・文化
開放感、緊張感、力強さ、
安定感、伝統、風格、懐
かしさ、温もり
・ 精神が解き放たれるよう
な開放感
・ 極限とも言える木造技術
から感じられる緊張感
・ 石積みから感じられる力
強さ・安定感
・ 伝統的・歴史的なまちな
みから感じる風格
・ 木材から感じられる温も
り・懐かしさ
神舞
伝統、誇り、荘厳さ、
神秘性
・ 伝統を引き継ぎ、誇りを
持って舞う人々から感じ
られる荘厳さ
・ 神を想いつつ、古くから
舞われてきた神秘性
偉人・
偉人・著名人
文化度の高さ、誇り
・ 数々の偉人・著名人を輩
出してきた文化度の高さ
とそのことへの誇り
21
○ 多様な
多様な人々を迎え、期待感
期待感を高めるゲートウェイとして
ートウェイとして、
として、
明るさ、
るさ、開放感、
放感、包容力
包容力を感じる空間
錦川水系
城下町
一体感、伝統、風格、温
もり、懐かしさ
・ 素材や形式が似た建物群
から感じられる一体感
・ 伝統的・歴史的なまちな
みから感じる風格
・ 木材から感じられる温も
り・懐かしさ
鵜飼
清涼感、癒し、潤い、
生命の躍動感、流動感、
はかなさ、不動感
・ さらさらと流れる清流と
周囲の青く茂る植物の清
涼感・癒し・潤い
・ 豊かな水により育まれて
いる様々な生命の躍動感
・ 脈々と流れ続ける流動感
・ すぐに流れ去ってしまう
はかなさ
・ 同じ場所を流れ続ける不
動感
・ 周囲の自然から感じる季
節感
伝統、自然との共生、先
人の知恵、季節感
・ 伝統的に自然との共生を
図ってきた先人の知恵
・ 周囲の自然から感じる季
節感
日本酒
洗練、豊かな水、伝統
・ 極めて洗練された酒を生
み出した豊かな水と伝統
既存市街地
家庭的、安心感、経済性
・ 住宅等から感じられる家
庭的な安心感
・ 経済性を基本として形成
された空間の切実さ
自然
瀬戸内海
広大さ、穏やかさ、
生命の躍動感、
・ 遥かに広がる広大さ
・ 内海ならではの穏やかさ
・ 豊かな水により育まれて
いる様々な生命の躍動感
中国山地
自然の強さ、奥深さ
田園風景
のどかさ、懐かしさ、
生命感
・ 植物や土、広大な土地か
ら感じるのどかさ
・ どこかふるさとを感じさ
せる農業の懐かしさ
・ 命の源となる食べ物が生
産される生命感
らかん高原
らかん高原
広大さ、清々しさ
・ 大地の動きによって隆起
し、植生が生まれる自然
の強さ
・ 人が足を踏み入れづらい
奥深さ
・ 一面に広がる広大さ
・ 緑と空に囲まれた清々し
さ
都市・
都市・生活
工場地帯
米軍基地
近代化、人間の叡知、昭
和、懐かしさ、機能美
・ 近代化を遂げた人間の叡
知への尊敬
・ 工場最盛期の昭和時代を
彷彿とさせる懐かしさ
・ 幾何学的な構造の機能
的・無機的な美しさ
国際性、先進性
・ 米国人の存在や英語表記
の看板・国旗等による国
際性
・ 先端の技術を活用した施
設等の先進性