平成23年度「未来を拓く特別授業」実践報告書 学 校 名 前橋市立 岩神小学校 講師氏名等(職種 )井上昭子(日本誕生学協会認定誕生学アドバイザー ) 実施日 教科等 平成23年12月 特別活動 2日 対象学年等 授業(活動)名 6年( 76人) 親子で学ぶ誕生学 ○実践の概要 授業が始まると、9組の赤ちゃんゲスト(赤ちゃんとそのお母さん)が登場した。6年生 が9つのグループに分かれ、それぞれ赤ちゃんとふれ合った。赤ちゃんをあやしたり、だっ こをさせてもらったり、子宮の中にいたときの写真を見せてもらったりした。 お母さんが、赤ちゃんの生まれたときのことや 、「やっと寝返りがうてるようになったの よ」など成長の様子を話してくれた。中には、おむつ交換をさせてもらったグループもあっ た。初めて赤ちゃんと出会う児童もおり、赤ちゃんのかわいらしさを身体で感じていた。ま た、自分も赤ちゃん時代があったことを思うと、こんなに大きくなれてありがたいと感じた 児童も多かったようだ。 次に、親子で講師の先生の話を聞いた。赤ちゃん誕生の時の大きさや、一週間ごとに大き くなっていく様子などを大型絵本で示しながら話をしてくれた。子宮の中の赤ちゃんが生ま れるために準備していることや、生まれるときの赤ちゃんの回転の工夫など、赤ちゃん人形 を使いながら具体的に話してくれた。誕生した時の家族の喜びの大きさや、家族の愛情があ って育ってこられたことなども、具体的に話してくれた。最後に、児童に向けて「生まれて きてくれてありがとう」と心を込めて伝えてくれた。 授業後 、30分程度 、保護者向け講話の時間を設けた 。思春期に入る子どもたちの特性と 、 その親としてのかかわり方について、保護者自身が学んだ。 ○実践の成果 授業後の児童の感想から、生まれてから 12 歳までの自分の成長を感じて、自己肯定感を 高めていることが感じられた。また、改めて家族に感謝する児童がほとんどであった。保護 者の感想からも、生まれてきてくれたことに感謝する気持ちや、それなのに、今は子どもを 否定的に見ている自分を反省する様子がうかがえた。親子で一 緒に学ぶことで、第二次性徴の時期に親子で会話をする良い機 会につながったようである。 児童の感想より(一部抜粋) ・お母さんのおなかのなかで、私自身が生まれるためにいろい ろな準備をしていたのを知ってとても驚きました。お母さんも 私のことをとても大事にしてくれていたんだなと思いました。 今日はすごくためになりました。 ・赤ちゃんのお母さんから子宮の中の貴重な写真を見せてもら いました。赤ちゃんの名前を考えたときは悩んだのだなと思い ながら、赤ちゃんとふれ合っていました。赤ちゃんは一人では 何もできないけど、お母さんの愛情がたくさん注がれて生きて いけるのだと思います。
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