6月号 - 松戸ビデオクラブ

箏
撮影・植竹令子
1.会員の声「流 れ」
北出武夫氏(P2)
2.平成23年5月例会報告
平成23年7月例会のお知らせ
3.5月の提出作品
(P2)
(P3)
4.平成22年第2回日帰り撮影会表彰式
(P4)
5.
「あじさい映像発表会」鑑賞記
(P4)
表紙の言葉「紫陽花の時期を箏はきらう」 植竹令子氏 (P5)
平成23年.6.18
通巻138号
6月号
平成23年5月21日 松戸・森のホール21・3F・小会議室にて5月
北 出 武 夫
例会が開催されました。当日は15名の方の参加があり、盛会でした。
1. 例会では11作品と酒井先生から参考作品が提出され、上映されまし
た。これらの作品について酒井先生よりアドバイスがありました。
何のためにビデオを撮るのだろうと何時も自問しなが
らカメラを回している。昔 8 ミリフィルムを使って動画を
3
撮り始めたころは、動くものがフイルムに記録されるのが
不思議でもあり単純に楽しかった。撮影の目的が現実事象
の記録であるのは確かであるが、それだけでは趣味として
もの足りないように感じられる。
その後編集を始めて、カット編集により現実の時間とは別に、作品のな
かに新しい固有の時間が生まれることや、トリミングにより現実の中の猥
雑なものを排除した新しい空間が生まれることを体験して、作品のなかに
現実とは異なった新しい世界を創造することがビデオ作品の制作の目的
と考えるようになった。ビデオ作品のなかのその非現実の世界に存在する
時空間が心地よいものであるためには、
「流れ」が重要な要素であるよう
参加者 15名
に感じられる。そのためにはカットつなぎの際に、カットの間の同質のも
のと異質のものをいかにミックスして、シーンとしての流れを構成するか
を工夫する。論理的な作業というよりは感覚にたよった作業であるが、絵
画や音楽の創作に通ずるものがあるのではないだろうか。
ビデオ作品には様々なものがあり、その制作の目的や内容は製作者の個
7月例会は下記の通り開催しますので会員皆様のご出席をお願い致し
性や考え方が現れて見ていてとても楽しい。松戸ビデオクラブの例会で多
ます。
種多様な作品を鑑賞し、内容について語り合うのが楽しみである。
1,日 時
平成23年7月16日(土)10時から17時まで
2,場 所
松戸・森のホール21 B1・映像スタジオ
タイトル
1
上高地と梓川
氏
名
石田嘉隆
コメント
春浅き上高地を訪ねて
織田氏作品
2
新坂川の桜
北出武夫
3
輪タクでちょっと
中国散歩
織田紀久男
4
私の居場所
植竹令子
ネット上で一言
5
絶滅危惧種の動物たち
大槻祐司
久しぶりの上野動物園
6
塔のへつり
柴原
怪石・奇岩に驚き・・
7
十字架の丘を訪ねて
8
牡
丹
彬
春爛漫を撮る
中国街歩きを体験
大畑利昭
暗黒の世に偲んで
宮澤正直
満開の牡丹を
9
鉄道会館ビル
近藤仁志
八重洲の移り変わり
10
パリ市内散歩
高嶋秀雄
歴史ある街に感動
11
東北関東大地震・大津波
勝部建一
とんだ災難に遭遇
大槻氏作品
大畑氏作品
近藤氏作品
石田氏作品
植竹氏作品
北出氏作品
勝部氏作品
柴原氏作品
宮澤氏作品
高嶋氏作品
平成23年第1回日帰り撮影会(川越)
総 合
中村則子
「あじさい映像発表会」報告書
2011 年 5 月 13 日(金)カメリアプラザ(JR 亀戸駅前)にて
参加者:鈴木、武山、丸山、佐藤記 4 名
構
成
丸山順之介
タイトル
勝部建一
以前、定例会にもお越しいただきました、陣野さんが为宰するビデオクラブ「映像
勉強会あじさい」の発表会が JR 亀戸駅前カメリアホールにて行われました。
この催しは、日頃の活動の成果を発表するために開催したものです。
「映像勉強会あ
じさい」は、東京都小平市で活動する会員 20 名ほどのビデオクラブとのこと。この日、
会場には 100 人ほどの来場者が訪れました。
プログラムは 2 部構成となっており、第 1 部・第 2 部それぞれ 9 作品ずつ計 18 作
品が上映されました。作品は短いもので 3 分、長いもので 10 分。さらに特別上映と
映像処理
大畑利昭
チャレンジ
石田嘉隆
して桜美林大学の学生による作品も上映されました。
作品によってはコンテストに
て受賞したものもあり、コミカルに描かれたシーンでは場内からは笑いが出るなど、1
お 願 い
5月開催の「川越」日帰り撮影会の作品には、
「平成23年度第1
回日帰り撮影会参加作品」のクレジットを付けて、7月例会に提
出して下さい。
作品ごとに大きな拍手が沸き起こりました。どの作品も構成がしっかりと練られてお
り、タイトルと内容とのマッチングもよく考えられているという印象を受けました。
編集は、凝った特殊効果を使うよりもむしろ素材をきちんと撮影してそれを生かす工
夫をしていたように思えます。例会のみならず、こうした他のビデオクラブの催しに
も積極的に参加して刺激をもらってくるというのは有意義ではないでしょうか。
植 竹 令 子
唐突に箏なんぞ登場させてすみません。
物もない戦後のこと、親が買ってくれた箏です。
上
60年は経っているでしょうか。
イタリアの名器ならいざしらず、500年前
のでも
のものでも何億という値がつきますが、我家の
この箏は二足三文の価値しかありません。長さ180㎝の長身は桐
で作られています。そこに13本の糸を張ります。桂を13こ立て
音階を作ります。
昔は絹糸でしたが、現在は殆どテトロンが使われております。
丈夫という点は優れていますが、私は絹の音色を好みます。
この絹と桐という材質が湿気温度をきらうのです。共鳴が悪くなり
糸もまたのびやすくなります。
心をやすめる箏の音色をきらいな人は少ないでしょう。
住宅事情、組み立ての面倒さ、それに時代にマッチしない点などが
衰退の原因ではないでしょうか。
御静聴ありがとうございました。