コーヒーオリゴ糖情報センター 「健康ニュース」 Vol.7 ~特別講座~ コーヒー温故知新 コーヒーの歴史 ① ~特別講座~ コーヒー温故知新 コーヒーオリゴ糖情報センター 編 コーヒーの新年度は10月からということをご存知ですか。ブラジルなどでの豆の収穫は9 月におおよそ終了するため、国際協定では10月がコーヒーの新しい年のはじめになります。 日本では秋冬に消費量が増えることもあり、10月1日を「コーヒーの日」としています。 朝一杯のコーヒーはスッキリとした目覚めを呼び起こし、食後の一杯は胃腸の働きを高 めるとともに、脂肪の燃焼を促進させます。また、リラックスタイムにはコーヒーを飲むとい う方も多いでしょう。この様に、私たちの生活に欠かすことのできないコーヒーですが、その 歴史は意外と知られていないのではないでしょうか。そこで今回は、“コーヒー温故知新”と 称してコーヒーの歴史を簡単にご紹介します。 1.コーヒー起源伝説 コーヒーの起源には、アフリカのエチオピア起源説と、アラビア起源説があるとされている のはご存知ですか。 エチオピアでは、ヤギ飼いの少年が、赤い実を食べて元気になったヤギを見て、そしてア ラビアでは、空腹に耐えかねたイスラム教の聖職者が、小鳥が食べていた赤い実を食べ、 疲労が回復した、という2説があります。いずれもコーヒーは、実の部分を食用としていたと 伝えられています。 2.コーヒー飲用の始まり コーヒーの飲用が始まったのは、13世紀ごろのアラビアを中心としたイスラム圏といわれ ています。当時コーヒーは秘薬とされ、16世紀までにはエジプトにも広まりました。コーヒー の飲用は、この頃エジプトを征服したオスマントルコの皇帝、セリーム1世によってコンスタ ンティノープル(現、トルコのイスタンブール)に伝えられ、世界初のコーヒーハウスとされる 「カーヴェハーネ」も誕生しています。この後、16世紀末から17世紀にかけヨーロッパへと広 がり、各地にコーヒーハウスが出来るなど、次第に飲み物として定着して行ったのです。 1 コーヒーオリゴ糖情報センター 「健康ニュース」 Vol.7 ~特別講座~ コーヒー温故知新 コーヒーの歴史 ② 3.紅茶からコーヒーへ コーヒーが北米へと広がったのは17世紀後半です。当時、イギリスの植民地であった北米 では、紅茶の飲用が主流となっていました。イギリスは紅茶貿易を独占し、 「茶条令」を発布 することで輸入紅茶に重税を課しました。これに反発したアメリカの人々は、マサチューセッ ツ州のボストンに停泊していたイギリス東インド会社の船を襲い、積荷の紅茶を全て海中へ 投げ捨てるという「ボストン茶会事件」が勃発しました。アメリカでは、この事件を機にコー ヒーの輸入が増加し、紅茶に替わってコーヒーが好まれるようになりました。 4.日本人の嗜好になかなか馴染まなかったコーヒー さてコーヒーは、いつ日本に伝わったのでしょうか。 日本では江戸時代初頭の1641年(三代将軍、徳川家光の時代)、オランダ人によって長崎 の出島に持ち込まれたのがはじめであるといわれています。出島での立ち入りが制限され ていた当時、日本人がコーヒーを口にする機会はほとんどなく、また、日本人の嗜好には馴 染まなかったとされています。事実、初めてコーヒー飲んだ感想を書した日本人は、「焦げ臭 くて味わうにたえない」としていました。 江戸末期の1858年には、日米修好通商条約が締結され、日本でもコーヒー豆の輸入が可 能となりました。それから30年ほど経った1888年(明治21年)には、日本発となるコーヒー店 「可否茶館(かひいちゃかん)」がオープンしましたが、4年ほどで閉鎖となってしまいました。 その後、明治41年、東京銀座に「カフェ・プランタン」、「カフェ・パウリスタ」、「カフェ・ライオ ン」が相次いでオープンし、コーヒーは少しずつ日本に浸透していくことになります。現在日 本はアメリカ、ドイツに次ぎ、コーヒー豆輸入量世界第3位となり、最も好まれる飲料の一つ になっているのです。 コーヒーひとくち辞典 コーヒーを今すぐ飲みたい時に便利なのがインスタントコーヒー。その手軽さと美味しさから、 家庭ではこちらの方が主流となっているのではないでしょうか。 さて、このインスタントコーヒーの発明者が日本人であったというのをご存知ですか。1899年、 アメリカに留学していた加藤サトリ(一説にはサルトリ、サトルとも)という化学者が、コーヒー の抽出液を真空乾燥で粉末化に成功させ、1901年の博覧会で発表します。しかし、特許の取 得や商品化をしなかったため、インスタントコーヒーは1906年にアメリカ人発明家のジョージ・ ワシントン(初代アメリカ大統領とは別人)が特許を取得しました。 2 コーヒーオリゴ糖情報センター 「健康ニュース」 Vol.7 AGF「コーヒーオリゴ糖コーヒー シリーズ」試飲後アンケート結果 ① AGF「コーヒーオリゴ糖コーヒーシリーズ」 製品試飲後アンケート結果報告 一般生活者編 コーヒーオリゴ糖情報センターでは、栄養士や保健師といった医療従事者から、コーヒーオリゴ糖 コーヒーを紹介された一般生活者の方に、製品の認知や味の評価に関するアンケートを実施しま した。一般生活者の意見を認識することで、今後の栄養指導、保健指導等の参考となるよう収集し ました結果を報告します。 ◆調査概要◆ 対象者:一般生活者 期間:2009年4月14日~9月10日現在 アンケート収集方法: 健康ニュースVol.2の送付時に、アンケート用紙を同封し、任意でご回答していただいた後、FAX にてコーヒーオリゴ糖情報センターに送付していただいた。 対象製品: A<ブレンディ>プラス185gコーヒー缶 B<ブレンディ>インスタントコーヒー モーニングスタイル瓶30g <ブレンディ>プラス <ブレンディ>インスタントコーヒー モーニングスタイル アンケート収集方法: 製品に同封したアンケートハガキを生活者の方に任意で回答していただいた後、郵送にて回収した。 アンケート配布数:17,232件 アンケート戻り数および回収率:752件(4.4%) ◆結果のまとめ◆ ・<ブレンディ>プラスは58.2%、<ブレンディ>インスタントコーヒー モーニングス タイルでは75.5%の人が「とてもおいしい」、「おいしい」と好評であった。 ・<ブレンディ>プラスは45.2%、<ブレンディ>インス タント モーニングスタイルは 65.6%の人が「とても続けやすい」、「続けやすい」 と感じていた。 ・食生活や健康については、食事だけではなく、運動も含め、具体的な栄養指導を 希望する人がかなり多いことがわかった。 3 コーヒーオリゴ糖情報センター 「健康ニュース」 Vol.7 AGF「コーヒーオリゴ糖コーヒー シリーズ」試飲後アンケート結果 ② ◆対象者の属性◆ ・回答者の性別は、女性が全回答者(752人)中532人(70.7%)と圧倒的に多くなっていた。 ・年齢層では30代が一番多く、次いで50代となっていた。 ・回答者の職業を見ると、会社員、専業主婦、パート・アルバイト、公務員が多かった。 <回答者の年齢> (人) <回答者の性別> 200 8人 161 160 212人 140 120 男性 157 124 91 80 532人 未回答 n=752 47 女性 40 0 18 10 6 20 30 40 50 60 70 8 80 未回答 (年代) <回答者の職業> 会社員 117 専業主婦 117 パート、アルバイト 67 公務員、団体職員 46 学生 41 年金受給者 31 無職 30 自営、商工、サービス業 13 自由業 0 農林漁業 39 その他 14 未回答 0 50 100 150 4 237 n=752 200 (人) 250 コーヒーオリゴ糖情報センター 「健康ニュース」 Vol.7 AGF「コーヒーオリゴ糖コーヒー シリーズ」試飲後アンケート結果 ③ ◆製品の味、継続性◆ <継続性> <製品の味> 59 とてもおいしい 169 180 おいしい 14 33 未回答 0 108 97 やや続けにくい 1 2 おいしくない 150 168 普通 75 あまりおいしくない 続けにくい n=752 10 8 50 100 68 続けやすい 120 普通 27 とても続けやすい 81 150 未回答 8 0 200 (人) 65 15 26 4 n=752 16 50 100 150 200 (人) ・味については、<ブレンディ>プラスを試飲した392人中228人(58.2%)、<ブレンディ>インスタント コーヒー モーニングスタイルを試飲した36人名中261人(75.5%)が「とてもおいしい」、「おいしい」と 回答した。 ・継続性については、<ブレンディ>プラスを試飲した392人中177人(45.2%)、<ブレンディ>インス タント モーニングスタイルを試飲した360人中236人(65.6%)が「とても続けやすい」、「続けやすい」 と回答した。 ◆製品の認知度◆ <製品の認知度> 66 ブランド名、商品名ともに知っていた 127 203 ブランド名のみ知っていた 184 9 6 商品は知っていた 101 知らなかった 38 n=752 13 未回答 5 0 50 100 150 200 250 (人) <ブレンディ>プラス <ブレンディ>インスタント モーニングスタイル 5 コーヒーオリゴ糖情報センター 「健康ニュース」 Vol.7 AGF「コーヒーオリゴ糖コーヒー シリーズ」試飲後アンケート結果 ④ ◆食生活、健康について◆(フリーコメントより抜粋) 食事だけでなく、運動も含め、具体的な栄養指導を希望する人がかなり多いことがわかった。 1)食生活や健康について ・ 無理なく、長く続けられる食事方法や健康管理の方法について知りたい ・ 自分に必要な1日の栄養量を知りたい ・ サプリメント、栄養補助食品、日常で使いやすい特定保健用食品などの上手な活用法 ・ 貧血や骨粗鬆症を予防する食事について知りたい ・ バランスの良い食べ合わせやカロリー摂取の方法について知りたい ・ メタボ予防、生活習慣病予防の食事について知りたい ・ オリゴ糖について詳しく知りたい ・ 飲酒時の食事法について知りたい ・ 美容、アンチエイジングに良い食事について知りたい ・ 便秘を改善する食事について知りたい ・ 減塩の方法について知りたい 2)その他 ・ コーヒーの成分が体に及ぼす作用を知りたい ・ 幼児が飲んでも大丈夫なのか ・ コーヒーは体を冷やさないのか ・ 販売先に関する質問 ・ このような形でサンプル商品を頂けると商品選択に役に立つ。 ◆製品を試した感想・意見◆ <ブレンディ>プラス コーヒー缶 ・ 食事に<ブレンディ>プラスを取り入れた効果的なメニューを教えて欲しい ・ ブラックを飲む人には甘すぎる。微糖がこんなに甘いとはびっくりした <ブレンディ>インスタント モーニングスタイル ・ 成分中でコーヒーオリゴ糖のみ増加されたと考えてよいのか ・ 緑のパッケージがさわやかで良い ・ 朝飲むコーヒーとしてはまろやかで香りもよく最高と思っている ・ コーヒー牛乳タイプがあるといいと思う ・ 便秘に効いた ・ オリゴ糖入りシリーズの大サイズも販売して欲しい ・ 味が好きではなかった ●今後どのような栄養指導を受けてみたいか尋ねたところ、長く続けられて簡単な食事の方法を 知りたいと希望する人が多く、また自分に必要な量がどのくらいなのか知りたいといった意見も 多かった。 ●<ブレンディ>プラスのアレンジ方法を知りたいといった意見もあった。 ●<ブレンディ>インスタントコーヒー モーニングスタイルは緑色のパッケージがとても好評だった という意見が多く、 またコーヒーオリゴ糖に関する質問などもあった。 6 コーヒーオリゴ糖情報センター 「健康ニュース」 Vol.7 「メタボ改善手帳」 使用後アンケート結果 一部抜粋 ① AGF「メタボ改善手帳」 使用後アンケート結果報告 一部抜粋 栄養指導や保健指導の際のツールとして、大変ご好評をいただきましたメタボ改善手帳ですが、 手帳送付時に同封いたしましたアンケートより、手帳に対する感想やご意見を頂戴いたしました。 この場をお借りし、その一部をご紹介させていただきます。 ◆活用シーン◆ ◆手帳の希望価格◆ <有料の場合の希望価格> <どの様なシーンで手帳を活用したか> 栄養指導 50円/冊以下 16 3 50~100円/冊 集団指導 8 5 100~150円/冊 特定保健指導 8 その他 発送手数料のみ (n=26) 7 0 2 4 6 8 2 10 12 14 16 7 その他 18 (人) (n=26) 5 0 1 2 3 4 5 6 7 8 ◆意見、感想◆(フリーコメントより抜粋) <内容について> ・ 3ヵ月を1クールとしているのは良いと思う ・ Metsやエクササイズを使っていないところがよい ・ もっとイラスト化してもらった方がよい(文字をなかなか読んでもらえない) ・ 記入するところと読むところは別々にまとめた方がよいのではないか ・ コントロール開始6カ月後に再度メタボチェックが出来るとよいと思う ・ 体重の記録で体脂肪も記録したい ・ 目標が身近な方が行動しやすく近い目標を立てやすい ・ 50kcal消費の階段、10分というより○○段の方が通勤、職場で計算合算しやすい <感想> ・ 実際に使ってもらったところ、大変喜ばれました。 ・ メタボ意外にも健康についての手帳として使えるので色々な人に紹介した ・ 持ち運びに便利で、栄養指導の際、大変役に立った ・ 資料を色々揃えて手渡すよりも対象者は取り入れやすいように思う ・ 記入欄を宿題としてやってきてもらうなど活用に幅があってよい(今までは体重と間食についてのみ しかできなかった) 7 9 (人) コーヒーオリゴ糖情報センター 「健康ニュース」 Vol.7 栄養士さんに聞きたい! 健康Q&A ① 一般生活者が知りたい栄養や健康に関する疑問を、管理栄養士さんに聞きます! 今回のテーマは、「健康づくりのための運動について」です。 Q:最近メッツやエクササイズという言葉を耳にします。 A:そうですね。メッツ(Mets)やエクササイズ(Ex)と聞いてもピンとこない人もいるでしょう。 メッツとは身体活動の強さを表わす単位です。座位で安静にしている状態を1メッツとし、 運動時が安静時に対して何倍になるかを表わしています。 これに対しエクササイズは、身体活動の量を表わし、メッツ(身体活動強度)×実施時間(時) から算出します。したがって、同じ値でも活動強度が大きければ短時間に、弱ければ長時間 ということになります。 Q:カロリーとは違うのでしょうか。 A:カロリー(kcal)はエネルギー消費量の単位ですが、この量は同じ内容の活動を行った時、 体重の多い人の方が、体重の少ない人より大きくなるといった差が生じてきます。したがって、 メッツやエクササイズを利用した方が、より個人に見合った活動量が把握できるのです。 Q:では、どのくらいの運動が適しているのでしょうか。 A:健康づくりのためには、週23Exの身体活動をし、その内の4Exを活発な運動にするとして います。たとえば、これを具体的に表わすと、下記のようになります。 週23Exを歩数に換算 ⇒ 約8,000~10,000歩/日 週4Exを運動に換算 ⇒ 速歩:約60分、ジョギング、テニス、水泳:約35分 また、普通歩行や部屋の掃除 ⇒ 20分、風呂掃除 ⇒ 16分、通勤 ⇒ 15分が1Exに相当 するなど、普段の生活の中でもある程度のエクササイズ量が使われているので、各自の 生活習慣に合わせ、身体活動量を増やす工夫が大切です。 例えば、速歩15分は1Ex ですので・・・ 通勤時に速歩を取り入れる 早く帰られる日は一駅手前で降りて速歩の時間を作る いつもより遠くの店まで速歩で買い物に行く 休日に速歩を楽しむ など・・・ 日常生活の中で、中強度以上(3Mets以上)の身体活動を心がけ、個人のライフスタイルに 応じた無理のない健康づくりを継続しましょう。 8
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