2014.3月の事務所ニュース

総合会計 事務所ニュース
2014 年 3 月
No.2 0 1
■発行元■
税理士法人総合会計
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FAX:083-973-8337 HP:http://www.sogo-k.net
〒754-0014 山口市小郡高砂町 8 番 11-201 号
明日が見えない人がたくさんいる、消費税増税NO!
~弱者の視点に立った税制改正を強く望みます~
NHKのクローズアップ現代で、
「あしたが見えない~深刻化する『若年女性』の貧困~」という番組を特集
していました。現在10代から20代まで働く女性は約500万人、しかし、高卒の女性の半数以上が非正規で
働いています。体罰がそうであるように「貧困」も世代を通じて連鎖するものだということでした。
消費税という「妖怪」のような税金が4月に「5%」から「8%」に、平成27年10月からさらに2%上が
り、現在の2倍の「10%」にするかどうかの論議がこの秋からされるスケジュールになっています。今般の消
費税増税により貧富の差が拡大するであろうという論者が多いのは、この税金が極めて「逆進性」が強いものだ
からです。
日本経済新聞の「日曜に考える」欄で、
「シリーズ検証消費税未完の改革」というテーマで4回に渡って特集
をしていました。その中で、なるほどと思ったのは、元財務大臣の藤井裕久氏が、野田前総理に「水田氏(70
年の自民党税調会長)は付加価値税ほど安定的で公平な税はないと言っていた」とのことです。
本当にそうなのでしょうか?例えば20代のシングルマザーの収入に対する消費税の割合と、安倍政権になっ
て家族で1兆円の資産が増えたというユニクロの柳井社長のそれは公平なのでしょうか。
消費税法は、「企業課税」であり、間接税という性格ではなく「直接税」に極めて近いのがこの税金の本質で
す。消費税には「価格転嫁」という極めて難しい問題があります。強者にはできても、中小零細事業者にはなか
なかできないという宿命「損税問題」が横たわっています。すべてが、相手との力関係で「損税」が形成される
のです。
今年の税制改革法案がそうであったように、ほとんどが「強者の立場」に有利な税制改正に憤りを感じる今日
この頃です。
代表社員・税理士
金巨
功
~経営理念~
一、納税者の権利を守り、中小企業と国民を大切にする税制の実現をめざします。
一、地域とそれをささえる中小企業の繁栄のため、税務・会計・経営のエキスパートになることをめざします。
一、みんなで創造し、みんなで成長しあえる、働き甲斐のある事務所をめざします。
法人が解散した場合の設立当初からの欠損金額の損金算入制度
法人が解散した場合において、残余財産がないと見込まれるときは、その清算中に終了する事業年度
前の各事業年度において生じた欠損金額を基礎として計算した金額に相当する金額は、青色欠損金等の
控除後の所得金額を限度として、その事業年度の所得の金額の計算上、損金の額に算入することとされ
ています。
つまり、清算中に利益が出ても残余財産がないと見込まれるときは、過去の損失を損金(限度額あり)
として利益と相殺できる制度です。
これは、清算中に債務免除益等の利益が発生した場合、残余財産が無いにもかかわらず法人税が課税
されてしまう事態を救済するため設けられました。
《イメージ》
・残余財産がないと見込まれるときとは…
清算中の事業年度終了の時において債務超過の状態にあるときとなります。
・債務超過の状態にあるかどうかの判定は…
実態貸借対照表(法人の有する資産・負債を時価ベースで作成した貸借対照表)により判断されます。
☆ポイント
債務超過であるかどうかの判定は、事業年度末で行われます。期中に債務超過であっても事業年度終了間際
に資産の売却などにより債務超過で無くなった場合にはこの制度は使えませんので注意が必要です。
債権者等の要請から含み益のある資産から優先的に売却してしまうと、事業年度末に債務超過が解消されてし
まい税負担が生じる可能性がありますので、含み損のある資産の売却も同時に行うなどの計画が求められます。
事例 Q & A
Q.
個人で美容院を営業しています。店舗数も増えてきたので法人に組織を変更しようと考えています。個人
では税務上どのようなことに注意すればよいですか。
A.
法人に個人の財産を引継いだ場合には、その財産の内容により処理の方法が違ってきます。
通常、資産は時価により引継ぐことになりますが、棚卸資産(商品、材料)の時価は通常他への販売価額と
されます。そして引継価額を事業の総収入金額に算入します。消費税の計算においては「課税売上高」にな
ります。
この引継価額が通常他に販売され価額のおおむね 70%に満たない場合には、通常他に販売する価額の
70%により譲渡があったものとされます。
車輌や美容器具など固定資産台帳に計上されているものを引継いだ場合は、個人側では譲渡所得(総合譲
渡)となり、所有期間が 5 年(起算日は取得の日から)を超えると長期譲渡所得、5 年以内は短期譲渡所得
となります。どちらも譲渡益から 50 万円の控除がありますが、長期に該当すれば 50 万円控除後の金額を 2
分 1 にします。
購入時に 10 万円未満であった固定資産は一時に必要経費処理していますから、これを引き継いだ場合、
譲渡所得ではなく、事業所得(50 万円の控除や所有期間による 2 分の 1 課税はありません。)とされます。
普通車などは事業の使用割合に応ずる部分を必要経費に算入していると思われます。これを法人に引き継
いだ場合、たとえば事業使用割合が 60%の車輌の引継直前の帳簿価額が 20 万円で法人への引継が 30 万円
であった場合には、譲渡価額 30 万円×60%=18 万円、必要経費 20 万円×60%=12 万円、したがって譲渡
益は 18 万円-12 万円=6 万円 6 万円-6 万円(特別控除の 50 万円以下のため)=0 円
消費税は 20 万円×60%=12 万円が課税対象となります。(12 万円÷1.08≒11.1 万円が課税売上高/25
年 4 月以降)この場合、一般課税の場合は仕入税額控除がないので、そのままが課税売上高になります。簡
易課税の場合は 4 種に該当し、60%のみなし仕入率の適用が受けられます。
(残りの売却益 4 万円は生活に通常必要な動産の譲渡による所得となるため所得税は課税されません。
)
土地や建物は他の所得とは区別され、譲渡した年の 1 月 1 日において 5 年を超えるかどうかにより譲渡益に
対して長期に該当すれば所得税 15%・住民税 5%+復興頓別所得税(所得税の 2.1%)、短期に該当すれば
所得税 30%・住民税 5%+復興特別所得税が課されます。
日本では、毎年12月にインフルエンザシーズンが始まり、1月から3月にピークを迎えて、4月か
ら5月にかけて患者数は減少していく傾向にあります。そこで、しっかり予防対策をして無事乗り切り
ましょう。
栄養と休養を十分にとる
体力をつけ、抵抗力を高めることにより感染しにくくなります。普段から十分な睡眠とバランスの
良い食事を心掛けましょう。
適度な湿度、温度を保つ
ウイルスは、低温・低湿を好み、乾燥しているとウイルスが長時間空気中を漂っています。インフ
ルエンザウイルスは、湿度に非常に弱いので、加湿器などで室内を適度な湿度(50~60%)に保
ちましょう。
外出後の手洗いとうがいの励行
手洗いは接触による感染を、うがいは喉の乾燥を防ぎます。ウイルスは石けんに弱いため、必ず石
けんを使いましょう。
旬のくだもの「
キウイ」をご紹介します。
ニュージーランドの国鳥キウイに似ていることから命名されたキウイは、ビタミンCがみかんの約
2倍の量が含まれているので、美肌づくりや疲労回復、風邪予防にもおすすめです。
【キウイの効能】
キウイには、タンパク質分解酵素であるアクチニジンがあるため、肉類の消化を助ける効果も
あります。肉類を食べ過ぎて胃がもたれたときは、キウイを1個食べると胃がすっきりします。
【キウイの見分け方】
表面が綺麗で、傷や傷みが無い物、部分的に柔らかくなったりしていないものを選びます。
熟し加減を確かめる時に軽く押しますが、腹の部分ではなく、お尻と軸が付いていた頭の部分
を指先で挟むように持ち、お尻の部分を押すようにして確かめます。
【キウイの食べ方】
弾力があれば、食べごろです。輪切りよりくし形切りにすると、甘味が均等になります。また、
半分に切ってスプーンですくっても美味しく食べられます。
甘酸っぱい味を活かした前菜やサラダ、魚料理のソース、豚肉料理にパイナップルのような使
い方をしたりします。