税金これでいいのか? (討論資料) 公認会計士 赤 塚 裕 彦

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税金これでいいのか?
あ か つ か
公認会計士
赤
塚
(討論資料)
ひ ろ ひ こ
裕
彦
①消費税導入時や 5%になった時は所得税を減税してるのに今回はなし
②住民税等地方税を廃止⇒地方税に従事する地方公務員7万人を削減
③地方税廃止分だけ環境税を導入⇒電気料金値上⇒節電⇒原発抑制
[1]住民税廃止
赤塚裕彦
略歴
昭和 33(1958)年
昭和 46(1971)年
昭和 49(1974)年
昭和 52(1977)年
昭和 57(1982)年
千葉県市川市に生まれる
市立市川小学校卒業
私立市川中学校卒業、ボーイスカウト市川第 1 団
私立市川高校卒業、生徒会長、落語研究会
明治大学商学部商学科卒業、山岳愛好会四季の会
監査法人朝日会計社(現あずさ監査法人)入社
昭和 61(1986)年 公認会計士登録
平成 2(1990)年 監査法人朝日新和会計社(現あずさ監査法人)退職、
税理士登録、赤塚裕彦公認会計士事務所開設
平成 4(1992)年 日本公認会計士協会研究大会で「環境税」講演
平成 11(1999)年「環境税が地球を救う、日本を救う」講演
平成 21(2009)年 理法監査法人代表社員就任
平成 22(2010)年「どうせ払うなら住民税より環境税」出版
平成 24(2012)年 政治団体「理説党」設立
現在
公認会計士、税理士、赤塚公認会計士事務所代表、理法監査法
人代表社員、政治団体理説党代表、市川市在住
税金を集めるにもお金がかかります。国税(税務署が集める税金)
100円を集めるのにかかる費用は1円、地方税(県や市が集める税金)
100円を集めるのにかかる費用は2円と言われています。住民税など
の地方税を廃止して減税分だけ所得税や
法人税の税率を上げたり後述の環境税を
導入すれば、地方税に関係する地方公務員
7万人を削減することができます。住民税
の納付書や説明書の印刷代、郵送代も削減
できます。地方税を集めるための費用は毎
年7千億円以上になります。
私は公認会計士で税理士業務も行って
おり、地方税の申告書も作成しています。
年末調整で市役所に書類を提出したりも
しています。税理士は地方税が廃止される
と仕事が減ります。お客様に請求する報酬
が少なくなります。収入は減りますが、税
金を無駄に使う国民のためにならないく
だらない仕事などしたくはありません。
地方税が廃止されると、企業の負担も減ります。まず税理士に支払う
報酬を減らせます。従業員の住んでいる市区町村に書類を送ったり、市
区町村別に税金を払ったり、地方税に関係する事務をなくせます。経理
や総務の仕事が減り残業削減もできます。企業の負担が減れば社員全員
の給与を増やすことも出来ます。
地方公務員7万人削減と言っても、市役所の税務課の方を解雇するわ
けではありません。地方公務員の給与を減らせば退職する人がでてくる
のでその補充にあてればよいのです。
地方税廃止だからといって地方自治を否定しているわけではありま
せん。税金の集め方の無駄を省くという趣旨です。税務署が税金を集め
て合理的な基準で地方に配分するというだけの話です。今でも、5%の
消費税のうち国税が4%、地方税が1%となっています。納税者は国と
地方と別々に納めるのではなく国に5%全額を納めています。それを国
が消費統計に基づいて地方に配分しているのです。
OECD(経済協力開発機構)は日本の地方税は非常に複雑であり改
善が財政問題解決に有益であると報告しています。
私の知る限りでは、既存の政党、政治家はだれも「地方税を廃止して
地方公務員を削減する」と言っていません。
地方税廃止と言っても、土地の有効利用のためには、土地の固定資産
税は廃止するのではなく評価方法を簡便化して所得税又は法人税の中
に組み込んだ形で存続すべきだと思います。
また、建物の固定資産税を廃止しても、住宅密集地域の築40年以上
の耐震対策をしていない木造の建物については、今の数倍の固定資産税
を課しても良いかもしれません。そうすれば耐震対策をしたり取壊して
安全な建物を建てるようになると思います。
[2]環境税が原発を減らします
環境税と言うと、税金を環境のために使うと思っている方が多いので
すが、本当は環境に良くないものに税金をかけてその良くないものの消
費や排出を抑えようという税金です。
具体的には、石油、ガソリン、二酸化炭素、電気、紙パルプ、家庭の
ゴミ、飲食店の残飯、など、削減したい物を対象にします。(今までの
石油関係の税金は廃止します。)
環境税を課すとその分値段が高くなります。そうすると消費や排出を
減らそうとします。ただ、ほんの少し環境税を課しても効果が少ないの
でかなり多額の環境税を課す必要があります。そこで、[1]で提案し
た住民税等の地方税の廃止とセットにするのです。住民税、固定資産税、
償却資産税、その他たくさんの地方税を廃止する。印紙税や登録免許税
等の国税もこの際廃止する。そして地方税等の廃止と同額になる程度の
環境税をさまざまなものにかけるのです。
現在、地球環境保護のためにたくさんの税金を使っています。公務員
の作る規制や補助金制度は時代の変化に迅速に対応したものとは言え
ません。これに対して環境税は、「税金を払いたくない」という気持ち
を利用し、地球環境のことなど考えなくても、儲けよう、安く買おう、
と思って行動すれば結果的に地球環境を良くします。
環境税を採用すると原子力発電所を減らすこともできます。福島の原
発の事故は、原因追及と再発防止のための対策を十分にしてほしいので
すが、現時点では万全の備えにはなっていません。危険を承知の上で原
発を稼働せざるを得ない状況だと思います。それであれば、当面は節電
に努め、稼働する原発の数を最小限に抑えることが次善の策だと思いま
す。そこで、電気代に環境税を課すのです。一生懸命節電したのに電気
代が先月より10円安くなっただけというと、あまり節電する気になれ
ません。3千円安くなるのであれば頑張ります。日本中の家庭、企業、
工場等が一生懸命節電に努めれば原発の数を減らすことができます。な
るべく安全なのだけを使用して危なそうなものを使わないで済ませま
す。
ただし、いままで住民税等の地方税を全く負担していなかった人にと
っては、環境税導入は大増税になります。生活保護を受けている方、失
業中の方、収入の少ない方にとってはかなりの負担になります。そうい
う方々に対しては、地方税廃止により削減される7万人の地方公務員の
人件費の一部を振り向け、きめの細かい支援をする必要があります。