色見本作成方法(オフセットとグラビア) 被印刷基材

印刷インキで作る展色方式オーダーシート
ご説明資料
色見本作成方法(オフセットとグラビア)
紙やプラスチックに印刷する場合、印刷する方法がいくつかあります。このサービスではオフセット方式とグラビア方式の中から選択する
ことが出来ます。実際に使用する機器は印刷機を簡便にしたものでオフセット印刷方式はRIテスター、グラビア印刷方式は卓上オートプル
ファーを使用した色見本作成となります。
【入力時の注意事項】
・オフセット方式とグラビア方式はそれぞれ専用のインキが使用されます。印刷方式による違いはいくつか挙げられますが、このサービスで
提供する色見本は全面ベタ印刷(紙の印刷部分の全面がインキで覆われていて印刷されてない隙間がない状態)のため、最も違う点はイ
ンキの厚みとなります。
・オフセット方式の場合は被印刷基材に乗るインキの厚みが0.5~1μ m(1μ m=1/1000mm)程度です。
・オフセット方式の選定インキタイプは、油性型(植物油使用インキ)の紙用インキです。包装紙やパッケージの印刷に使用されています。
・グラビア方式の選定インキタイプは、溶剤型(ノントルエン)の1液汎用ラミネート用インキです。 スナックからレトルト包材まで様々な用
途で良好な印刷適性と皮膜物性を両立。作業環境・残留溶剤の低減に寄与しているインキタイプです。
・グラビア方式の場合は被印刷基材に乗るインキの厚みが1~10μ mとオフセット方式より厚くすることができます。そのためオフセット方
式より重厚感のある色が出ます。
・被印刷基材が紙の場合は印刷方式としてオフセット方式のみ選択可能です。
・被印刷基材がプラスチックの場合、印刷方式としてオフセット方式とグラビア方式のいずれかを選択可能です。ただし、オフセット方式の
場合はご提供被印刷基材を送付して頂ければ選択可能です。
・印刷方式でオフセット方式を選択された場合、原則として油性インキで作成します。
・オフセット方式には油性以外にUVインキも選択することが出来ます。その場合はオーダーシートのその他条件に明記して下さい。
被印刷基材
色見本を作成する時に使用する紙(用紙とも言います)、プラスチック(シート、フィルム)などインキを乗せる(かける)材料(素材)のこと。
【入力時の注意事項】
●オフセット方式
・コート紙は艶がある被印刷基材です。
・上質紙は艶がない被印刷基材です。コート紙と比べ色がくすんで(鮮やかさが出ない)見えます。
・コートボール紙は板紙とも呼ばれ薬箱のようなパッケージ類によく利用される厚手の被印刷基材です。
・弊社の標準用紙【コート紙:OKトップコート+ 57.5Kg、上質紙:しらおい70.5Kg、コートボール紙:UFコート23.5Kg】 。特に希望
がない場合はコート紙での作成になります。
・複数の被印刷機材を選択された場合、弊社標準用紙のコート紙で色合わせしたインキを用い、被印刷基材の種類を変えて色見本を作
成します。その際コート紙以外の選択肢の中から最大3種類を選択することができます。なお、コート紙を含まない組み合わせはご注文
いただけませんのでご注意下さい。オプション料金での対応となります。
●グラビア方式
・PETフィルム(二軸延伸ポリエステルフィルム)は、強度(伸び)と耐熱性を持っていますが防湿性とバリア性にやや劣っています。
・OPPフィルム(二軸延伸ポリプロピレンフィルム)は、防湿性が優れていますが酸素のバリア性に劣っています。
・弊社の標準フィルム【PETフィルム(25μ )、OPPフィルム(20μ )】。特に希望がない場合はPETフィルム(25μ )での作成になります。
●共通
・ご提供の紙やプラスチックで色見本作成をご希望の場合はオーダーシートの“その他条件”にその旨明記して下さい。また紙、
プラスチックをご提供される場合は、お手数ですが弊社宛ご送付下さい。
・用紙やプラスチックをご提供いただく場合、概ねA4サイズの大きさで20枚程度ご送付下さい。
・複数部数および被印刷基材の追加のご注文についての料金は、基本料金ではなく一部当たりの追加単価またはオプション料金が加算
されます。
例1:印刷インキを使用する展色で同じものを二部ご注文の場合、基本料金+追加単価がトータル料金となります。
例2:印刷インキを使用する展色でコート紙に追加して三種類の被印刷機材をご注文の場合、基本料金+オプション料金×3がトータル
料金となります。
・一度にご注文できる部数は最大10部です。この部数は複数部数および被印刷基材の追加などを含め色見本を作成できるトータルの
枚数です。
印刷インキで作る展色方式オーダーシート
ご説明資料
色見本(色原稿)
色見本を作成する時の基になる色の原稿のこと。市販の色見本として弊社のカラーガイドシリーズや他社の色見本帳などがあります。
【入力時の注意事項】
・弊社DICカラーガイドなどから色見本を選択される場合は、色見本帳の名称(DICカラーガイド、日本の伝統色など)と色番号を選択して
下さい。
・DICカラーガイドシリーズから色番号を指定された場合は、最新版で色合わせを行います。
(最新版はこちらでご確認下さい⇒http://www.dic-graphics.co.jp/products/cguide/index.html)それ以外の色見本で指定される場合は、
オーダーシートのその他条件にその旨を明記の上、カラーチップや印刷物等(ご提供見本)を弊社宛にご送付下さい。
・弊社製色見本帳から選択の場合は原則的に全ての色の色見本を作成できますが、他社製色見本帳やお手持ち色見本(ご提供見本)の
場合は色により再現できないものも存在する可能性があります。近似色での提供を了承いただける場合はご注文をお受けしますが、
ご了承いただけない場合はご注文をお受けできないこともございます。
・DICカラーストアのIJ見本をご注文いただいた方で印刷インキで作る展色方式による見本作成も希望される場合は、IJ注文時に発行され
たCSID、行、列表記をご記入下さい。
耐光性
色が紫外線により褪色する度合い。耐光性が弱いと紫外線により色が薄くなっていきます。
【入力時の注意事項】
・作成した色見本が保管中や展示中などに褪色しないよう耐光性を付与した材料での色見本作成も可能です。
・付与する耐光性のレベルは、カーボンアークフェードメーター(耐光性を調べる機器)の紫外線40時間照射でほとんど褪色しないレベル
となります。カーボンアークの照射1時間は夏期の屋外で受ける紫外線量のほぼ1日分に相当します。
後加工(ニスがけ、オフセット方式のみ)
色見本を作成する際、インキの上に更に透明なニスを乗せる(かける)ことで表面に艶を出したり消したりすることが出来ます。
オプション料金での対応となります。
【入力時の注意事項】
・ニスの種類は艶あり(グロスニス)、艶消し(マットニス)を選択できます。
・ニスの種類はかける厚みにより油性ニス(0.5~1μ m程度)、水性ニス(3~4μ m程度)を選択できます。
・ニスがけは全面にかける場合と半面にかける場合のいずれかを選択できます。ただし、水性ニスの場合は全面がけのみのご提供となり
ます。
後加工(白押さえ、グラビア方式のみ)
色見本の下に白インキを施すことにより、色見本を更に引き立てることが出来ます。
オプション料金での対応となります。
【入力時の注意事項】
・白押さえは半面がけのみのご提供となります。
色の名前の付け方(IJ、印刷インキで作る展色共通)
・ご自分の好きな色の名前を自由にお付け下さい。
・ただし、ご指定いただく弊社色見本帳(DICカラーガイドシリーズ)そのままの色名を付けることはできませんのでご注意下さい。例:日本
の伝統色N-780は不可。
カラーチップ、紙、プラスチック等のご提供材料の送付先
・住所:東京都板橋区坂下3-35-58 〒174-8520
・宛先:DICグラフィックス株式会社 インキ機材サポートグループ 宛
・電話番号:03-5392-2274