光学のススメ 16章 自然界の光(1) 屈折・分散・回折・干渉による現象

光学のススメ
16章
自然界の光(1)
屈折・分散・回折・干渉による現象
12T5072D藤井貴大
目次
• 魚から見た外界
• 虹
• 暈
• ブロッケン現象
• シャボン玉の色
• まとめ
魚から見た外界
・水中から水の外の景色を見た場合
180°の範囲の光線が目に届く
・全反射により水底の光線も目に届く
・円形の境目は臨界角に相当する
*水から空気への臨界角は約48.6度
水面の見える様子
魚の目に届く光
水面の見える様子 実際の写真
虹
・虹は空にある無数の小さな水滴に太陽光があたりできる
・虹の色は分散により作られる
・水滴の中で太陽光が反射する角度によって強くなる色が異なる
・副虹は2回、水滴内で太陽光が反射することにより作られる
虹と副虹
角度
水滴中での光の進み方
虹の見つけ方
・雨が止んだ直後、太陽との逆方向
・太陽高度が低い朝や夕方
雨が降っていないとき
→滝
虹と太陽高度
善五郎の滝
暈(かさ)
暈:太陽や月に薄い雲がかかった際にその周囲に現れる光の輪
内暈:太陽を中心に約22°の角をナス円の方向に見える
外暈:太陽を中心に約46°の角をナス円の方向に見える
日暈:太陽の周りにできるもの 月暈:太陽の周りにできるもの
暈(かさ)
暈は氷の結晶の中を光が屈折することでできる
最小偏角の公式
δm:偏角 θ:入射角 n:屈折率
例)赤色光 θ=60° n=1.3060 → δm=21.536°
青色光 θ=90° n=1.3136 → δm=22.112°
ブロッケン現象
観察者の影の周りに虹色の光の輪が現れる現象
小さな水滴の回折によりできる
大きさは約3°~5°程度
シャボン玉の色
・シャボン玉の色は干渉によって作られている
・表面と内側の2つの反射光で干渉している
2つの反射光の位相差
σ:光の位相差 n:膜の屈折率 d:膜厚 λ:波長
σ=(4πnd)/λ
光路差
mλ
光が強め合う
(m+1/2)λ 光が弱め合う
m:整数 λ:波長
まとめ
・水中から外界を見た際の視界の広さは屈折による
・シャボン玉の色の違いは干渉の作用による
・光の屈折・分散・回折・反射の性質により、
虹や暈、ブロッケン現象などのが発生する。
参考文献
・Gigazine
http://gigazine.net/news/20131120-animals-see-world/
・amanaimages
https://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28022000571&G
roupCD=0&no=
・「虹スクリーン」で教室に虹を
http://www2.hamajima.co.jp/~tenjin/labo/nijiscr.htm
・ブロッケン現象とグリーンフラッシュ
http://www.geocities.jp/kockspages/kouzan/phenomena.html
・第二部-3- 大気と海の科学
http://www.s-yamaga.jp/nanimono/taikitoumi/kishokogaku.htm