別添4 (仮称)桜川市立病院 整備基本計画 茨城県桜川市 平成 27 年 12 月 別添4 目次 第1 第2 第3 第4 全体計画 ................................................................................................................................................. 1 主な医療機能 ........................................................................................................................................ 3 施設整備計画 ........................................................................................................................................ 5 部門別計画............................................................................................................................................. 7 1 外来部門.................................................................................................................................................................................7 2 病棟部門.............................................................................................................................................................................. 10 3 救急部門.............................................................................................................................................................................. 14 4 手術・中央材料部門 ....................................................................................................................................................... 16 5 放射線部門......................................................................................................................................................................... 19 6 検査部門.............................................................................................................................................................................. 21 7 内視鏡部門......................................................................................................................................................................... 23 8 リハビリテーション部門 .................................................................................................................................................. 24 9 健診部門.............................................................................................................................................................................. 26 10 歯科・口腔外科部門 ....................................................................................................................................................... 28 11 薬剤部門.............................................................................................................................................................................. 30 12 栄養部門.............................................................................................................................................................................. 32 13 物品管理・搬送システム部門 ..................................................................................................................................... 34 14 廃棄物、エネルギーシステム...................................................................................................................................... 36 15 管理部門.............................................................................................................................................................................. 36 16 利便サービス ..................................................................................................................................................................... 38 17 医療情報部門 .................................................................................................................................................................... 39 18 地域医療支援部門 .......................................................................................................................................................... 40 19 外部委託.............................................................................................................................................................................. 42 20 外構、駐車場 ..................................................................................................................................................................... 43 第5 用語一覧 .............................................................................................................................................. 44 ※記載内容は現段階において調整中であり、今後の検討により修正される場合があります。 別添4 第1 全体計画 1 基本方針 (1) 新中核病院、桜川市立病院全体方針 ア ・ 医療資源の集約と再整備 筑西・桜川地域については、筑西市民病院と県西総合病院の両公立病院への 医師の分散等による急性期医療機能の低下という課題解決を目的として、両病 院の医療資源や医療機能を集約して、新たに新中核病院を整備する。同時に、 県西総合病院が新中核病院に集約されることにより、桜川市の医療機能の低下 に対応するため、指定管理予定者の医療資源を活用して、新たに桜川市立病 院を整備する。 イ ・ ネットワークの構築、強化 両病院は、持続可能な医療体制の構築を図るため、ICT活用などにより緊密な ネットワーク化を行う。将来的には、さらに、診療所、他の病院等に対して、情報 の提供と共有、診療支援などにより、地域におけるネットワーク化を推進する。 ウ ・ 地域医療全体の枠組みづくり 両病院は、地域医療全体の最適化のために、行政、医師会、地域の病院、診療 所、高度医療機関と連携して取り組む。そのための地域医療の枠組みづくりな ど、地域医療全体に関わる事項については、両病院が一体となって対応する。 ・ 地域医療において、両病院の職員は、日常業務やセミナー等を通して、地域住 民の理解を得て、地域と協働していく。 エ ・ 人材育成 医学生及び初期・後期研修医の受け入れ体制の整備のほか、医師の臨床能力 の継続的な強化に取り組む。特徴ある教育プログラムの導入等による看護の教 育・研修の強化、県西総合病院及び筑西市民病院が受け入れてきた地域の看 護学校などの生徒の継続的な受け入れにより、新中核病院及び桜川市立病院 の継続的に看護部門を強化する。その他医療職・事務職についても教育体制を 整備、強化する。 (2) (仮称)桜川市立病院整備方針 ア 桜川市を中心とした地域に必要な急性期から在宅医療までの連携の拠点を構築 ・ 新中核病院等の医療機関、医師会と連携し、地域医療ネットワーク体制の構築 を図る。 ・ 健診を中心とした予防医療を推進し、地域に密着した医療サービスを実施する。 ・ 地域住民が安心して暮らせる医療環境を実現するため、訪問看護ステーション、 居宅介護支援事業所を設置し、包括的な切れ目のないサービス提供体制を構 築する。 ・ 高齢者の低下した身体機能の回復を早期に図るため、地域包括ケアまたは回 復期病棟を設置し、在宅復帰に向けたリハビリテーションの充実に努める。 イ ・ 市立病院としての一般診療体制の構築 桜川市を中心とした地域にとおいて、必要な急性期から慢性疾患の診断・治療 1 別添4 および急性増悪時の初期対応から回復期、維持期に至るまで、幅広い範囲の 診療領域を担う。 ウ ・ 初期救急(1次救急)受入体制の構築 今後さらに高齢化が進む中で、増加が予想される疾病に対する初期救急(1 次 救急)体制を整備する。 ・ エ ・ 救急告示医療機関を取得する。 産婦人科医療 桜川市民から要望の多い産婦人科医療については、同一敷地内において別の 建物・運営主体での産科クリニックの整備を検討する。 2 診療体制 (1) 病床構成 一般病床 80 床 程度 療養病床 40 床 程度 計 120 床 程度 (2) 診療科 指定管理予定者の現行の診療科を起点として、医療需要など十分な検討を踏まえて、 新たな診療体制の設定を行う。 【起点とする現行の診療科】 内科、小児科、整形外科、消化器科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、歯科、歯科口腔外科 2 別添4 第2 主な医療機能 1 がん 身近な医療機関として、化学療法を提供するとともに、かかりつけ医等とも連携して、 患者が安心して在宅治療を受けられる体制を整備する。 2 脳疾患 新中核病院と連携して、回復期・維持期の患者に対して治療を行うとともに、かかり つけ医等とも連携して、患者が安心して在宅治療を受けられる体制を整備する。 3 心疾患 新中核病院と連携して、回復期・維持期の患者に対して治療を行うとともに、かかり つけ医等とも連携して、患者が安心して在宅治療を受けられる体制を整備する。 4 糖尿病 ・ 新中核病院と連携して、糖尿病の診断や定期的に必要な合併症のチェック等初期・ 安定期の治療から、専門的な検査及び診断、急性合併症等を担い、慢性期の合併 症に関しては将来的に提供を目指す。 5 救急医療 ・ 高次医療機関や新中核病院などと連携するとともに、救急指定病院を継続取得し、 桜川地域の初期救急(1 次救急)を担う。 6 災害医療 ・ 大規模災害の発生時に、新中核病院と連携し、地域住民の安全と継続的な医療 提供を可能とする体制を構築する。また、災害時の被災者に対するトリアージスペ ースの確保、迅速且つ適切な救急活動が行える環境を整える。 7 小児医療 ・ 8 入院機能のある新中核病院と連携して、小児科の外来診療を提供する。 在宅医療 ・ 地域医療機関と医療情報の共有・連携を図り、患者の病態に応じた適切な医療の 提供に努める。 ・ 医療需要にあわせた在宅医療を提供し、在宅療養支援病院の将来的な取得を目 指す。 ・ 効果的な連携を推進するため、地域医療連携システム及び在宅支援システム等の IT を活用し、地域ネットワーク体制を構築する。 9 予防医療 ・ 若年層から高齢者までのがんの早期発見、生活習慣病予防を目的とした健診、人 3 別添4 間ドック、がん検診、生活習慣病予防健診の提供を行う。また、住民健診の実施及 びセミナー開催等の啓発活動を積極的に行う。 ・ 健診及び予防接種等の予防医療を通じて地域住民や地元企業の健康管理に努め る。 10 地域医療 住み慣れた地域の中で安心して暮らせるよう、医療需要に合わせた柔軟な診療体 制の見直しを行い適切な医療提供体制に努める。 診療所が少ない桜川市においては、地元医師会と連携し、地域の拠点となる病院 を目指し、医療提供の充実を図る。 健康づくり事業や感染症対策事業など市の保健事業を行う。 11 透析医療 ・ 地域の医療需要に応じて透析医療を行う。 4 別添4 第3 施設整備計画 1 施設整備方針 当該事業の整備は、事業プロセスの対象範囲に応じた契約方式のうち、設計とは分 離して「工事の施工のみを発注する方式」が一般的であるが、その他の方法として、設 計と施工を一括して発注する「設計・施工一括発注方式」、「詳細設計付工事発注方式」、 設計段階の技術協力実施期間中に施工の数量・仕様を確定した上で契約する「設計段 階から施工者が関与する方式(ECI 方式)」等から全体スケジュールを勘案し選択す る。 また、設計段階、工事発注手続等の各段階で、適宜、適用する入札契約方式の見直 しを行う。 2 敷地条件 所在地 高森地区 敷地面積 約 40,000 ㎡ (産科クリニックや子育て支援施設、福祉施設等の用地と合わせて) 3 都市計画区域 市街化調整区域 用途地域 なし 防火地域 なし 高度地区 なし 許容容積率 200% 建蔽率 60% 前面道路 市道接続予定 建物計画 (1) 各階構想 ア 3 階建て以下、地下はなしとする。 イ 1~2 階部分に外来・中央診療・手術部門を集約する構造を基本とし、2~3 階を 病棟階とする。 (2) 土地利用計画 ア 産科クリニックや子育て支援施設、福祉施設等と一体の土地利用計画とする。 (3) 縦動線について ア 患者用エレベータと業務用エレベータは分離させる。 イ 救急部門と手術部門は縦動線でつなぎ、患者の迅速な搬送、処置を可能とす る。 ウ 手術部門と病理部門は縦動線でつなぎ、必要時には検体搬送を行い対応す る。 エ CT、MRI は、救急外来との位置関係を優先し、同一フロアに設置する。 また、放射線部門は健診からの動線を確保し、配置を決定するが、必要時は、 5 別添4 縦動線の移動も想定する。また、将来的な装置入替えを視野に入れた配置計 画とする。 (4) 災害対策 ア 駐車場を災害発生時にはテントを設置し、トリアージスペースとする。駐車場・ 外来スペース・廊下・講堂・会議室等には医療ガスや電源のアウトレットなどを 適宜設置し、迅速且つ適切な救急活動が行える環境を整える。 イ 耐震構造を採用する。 (5) 駐車場 ア 患者用の駐車場台数は 250 台とする。また、可能な限り道路からの動線を確保 する。 4 イ 職員用の駐車場台数は 150 台とする。 ウ 駐輪場を職員・患者用として十数台分程度確保する。 医療機器・情報システム整備計画 ア 指定管理予定者などの医療機器及び情報システムの有効活用を検討する。 6 別添4 第4 部門別計画 1 外来部門 (1) 業務方針 ・患者や家族が安全に、安心して利用できるよう、わかりやすく施設環境を整備する。 ・人(患者及び職員)、モノ(物流)、情報の流れについて、効率的でわかりやすいものを 実現する。 ・外来施設環境において患者及び付添の方のプライバシーに配慮するとともに、院内で の時間を快適に過ごせるようアメニティ面の配慮を行う。 ・地域医療機関との連携を強化し、紹介検査等の受け入れ体制を充実する。 ・予約制度や情報システム等の整備により、待ち時間の短縮化を図る。 (2) 機能及び規模 ア 外来患者数の設定 (ア) イ 1日当り平均患者数は 400 人/日程度と想定し、受入体制を整備する。 診察 (ア) プライバシー確保の為に遮音性に配慮した診察室の構造とする。 (イ) フリーアドレス制とする。ただし、診療科固有の諸室が必要な診療科は例 外とする。また、整形外科などの外科系の診察室は広めを想定する。 (ウ) 予診室は設置しないが、血圧、体重、身長、体温測定と問診が行える区画 を設ける。 ウ 処方 (ア) 外来調剤は院外調剤を原則とする。 (イ) 時間外は、院内処方で対応する。 エ 検査 (ア) 外来患者の採血・採尿は中央処置室内で行う。 (イ) 中央採血・採尿室での検体採取は、検査技師が行う。 (ウ) 中央処置室は検体検査と診察室の中央に配置する。 (エ) 検尿は、トイレから直接提出可能なレイアウトとする。 (オ) 4 つの採血ブースの設置を想定する。 オ 注射・点滴 (ア) 外来患者の点滴・注射は中央処置室で行う。なお、乳幼児、歩行困難な患 者等に対しては、医師または看護師の判断に基づき各診療科で行う。中央 処置室のベッド数は 8 床の設置を想定する。 (イ) 外来化学療法室は、2 床を配置し、間仕切りを設け個室型とする。専用待 合、トイレ、診察室は設置しない。 (ウ) 外来化学療法室の出入口幅は、車イス対応とする。 カ 処置 (ア) 処置は中央処置室にて実施する。ただし、医師が関わる処置(外科・整形 外科・泌尿器科・眼科・耳鼻科等)については各診療科の処置室で行う。 キ 外来手術機能 7 別添4 (ア) ク 一部の日帰り手術(外来手術)は、手術部門内で対応できるようにする。 相談・指導 (ア) 外来患者に対して相談・指導業務を行う。 (イ) 相談室数は 2 室とし、受付近くに設置する。 (ウ) 相談室は家族が参加できるよう広めにする。(4~6 名程度を想定) (3) 運営システム ア 総合案内 (ア) 総合案内を設置し、案内係を配置する。 (イ) 総合案内の機能とは、外来受診患者の受診科相談・案内、家族・面会者な どの質問対応、身体の不自由な方への対応、再来受付機の使用方法の説 明、患者クレーム対応、車椅子等の管理等を行う。 イ 初診患者の受付 (ア) 初診患者は中央受付の初再診窓口で受付を行う。 ウ 再来患者の受付 (ア) 再来患者の受付は再来受付機(2 台)で行う。 (イ) 再来受付機で対応できない患者は中央初再診窓口で対応する。 エ 入退院受付 (ア) 入退院専用の受付を設け、対応する。 (イ) 車椅子や着席による患者対応が出来るよう、カウンターの高さを考慮し、 仕切りを行う。 オ 紹介患者受付 (ア) カ 紹介患者受付は中央受付で対応する。 会計場所 (ア) 会計場所は中央計算・会計窓口で対応する。 (イ) 自動精算機を設置する(2 台)。 キ 電子化対応 (ア) 電子カルテ、PACS は現在、指定管理予定者にて導入済みである。 (イ) アクティブカルテ、インアクティブカルテ、アクティブフィルム、インアクティブ フィルムについては、電子カルテ上で保存する。(カルテの保管年数は外来 5 年、入院 10 年、手術は永年、フィルムの保管年数は 3 年間とし、新病院 開院時までに法律の保管期限に従い、指定管理予定者現有分の廃棄を行 う。) ク 診療・検査・放射線の予約取得 (ア) 診察室内で、医師が行う。 (イ) 予約取得、変更は、予約センター(事務が電話対応)でマニュアルに沿って 一次対応を行い、診療内容等判断が難しい内容については医療側に電話 転送する形で対応する。 (ウ) 事後変更が生じた場合は、オープン予約、クローズ予約の運用に従い対応 する。 ケ 診療情報管理 8 別添4 (ア) コ 診療情報管理室は医事課に近接配置する。 待合方式 (ア) 外来患者の診察待ちについては、中待合を設置しない。患者の呼び込み は、外来呼込表示板(診察室前、中央待合に設置)にて行い、呼び出しをし ても入室しない場合、スタッフによる呼込みを行う。 (イ) 待合室から診察待ち表示板の視認性を配慮し、患者にとって分かりやすい 構造とする。 (ウ) 患者呼び込み時のアラーム音が、隣接する診察室と重複しないよう、適当 な距離での配慮を行う。 サ 精算方式 (ア) 自動精算機を設置し、対応する。 (イ) 時間外の対応は、時間外窓口で行う。 シ 感染患者対応 (ア) 感染症の患者が発生した場合は、待合及び動線分離を行い、血圧、体重、 身長、体温測定と問診などについても分離されたエリア内で行う。 (4) 物品管理 ア 外来の各部署で使用する物品管理については、中央材料室で管理を行う。 (5) 必要諸室 ア 必要諸室 室名 トイレ オムツ替え、授乳スヘ゜―ス 電話コーナー(公衆電話) 携帯使用可能スペース イ 備考 ■ベビーベッド ■ベビーチェア(1 箇所) ■車椅子対応 ■オストメイト対応 用意する 位置:(□ブロック受付 ■その他( 見やすいところに 1 箇所 ) 位置:(□ブロック受付 ■その他( 見やすいところに 1 箇所 ) 診察室数 ※診療科目を基に検討中。 9 別添4 2 病棟部門 (1) 業務方針 ・「在宅復帰に向けた医療の提供」を念頭に、新中核病院との機能分担による連携を推 進し、地域医療機関や介護施設等の後方支援機能の充実を図る。 ・患者の快適性、利便性を高めるとともに、プライバシーに配慮した療養環境を提供す る。 ・情報システム・物品システム等、効率的で安全な施設整備を行う。 ・職種間の連携によって、チーム医療の充実を図り、安全で最適な医療を提供する。 (2) 機能及び規模 ア 病床数 P.4 「2.診療体制 (1)病床構成」参照 イ 看護体制 (ア) 一般病棟・・・10:1 入院基本料 地域包括ケア病棟・・・13:1 看護補助者加算 25:1 以上 看護職員配置加算 最少人数に加え 50:1 以上 療養病棟・・・20:1 療養病棟入院基本料 1 (イ) 2交代制 (ウ) 固定チームナーシング方式 ウ 病棟構成 (ア) 3 看護単位 (イ) 一般 40 床程度、一般 40 床程度(地域包括ケア 20~40 床)、 療養 40 床程度 エ 病室構成 (ア) 病室構成は個室、4 床室を基本とする。 (イ) 個室率は全体の 30%程度とする。 オ 病棟環境 (ア) 将来転用も考慮し、廊下幅は内法で、片側廊下 1.8m 以上、両側廊下 2.7m 以上とする。 (イ) 廊下に壁面収納を設置し、下棚に車椅子、ストレッチャー置き場を設ける。 (ウ) 患者用トイレは、個室には個別で設け、多床室は集中型とする。 (エ) デイルームには、インターネット(無線 LAN 環境のみ整備)環境を整備し、 給湯スペースに自動販売機を設置する。 カ 病室環境 (ア) 患者 1 人あたりの病室有効面積は、療養環境加算要件の 8.0 ㎡/床以上 とする。 (イ) 多床室はアメニティの向上、プライバシーの確保を考慮したものとする。 (ウ) 感染症病室として陰圧対応部屋は設けない。 (エ) 重症患者病床(個室×2、4 床室×1)はスタッフステーションに隣接して配 置する。 10 別添4 (オ) 各病棟のスタッフステーション近くにリカバリルーム(2 ベット)を設けるが、病 床数にはカウントしない。 キ 在院日数 (ア) 一般病床(10 対 1)の平均在院日数は 20 日以内とする。 【病室環境】 室名 一般病室 4床室 差額病室 1床室 A (トイレ) 備考(付属設備など) ■洗面 □トイレ ■他(ロッカー、TV 台、床頭台等) ■冷蔵庫(床頭台に付 属) ■洗面 ■トイレ □蓄尿設備 ■他(ロッカー、TV、床頭台) ■冷蔵庫 □ミニキッチン □クローゼット □電話 (3) 運営システム ア 食事 (ア) 配膳方式は中央配膳方式とする。 (イ) 患者志向を前提に、選択メニューを月 1 回程度実施する。 (ウ) 適時適温給食を実施する。 (エ) イ パントリーを設置し、下膳庫を設置する。 薬剤 (ア) サテライトファーマシーは設置しない。 (イ) IVH の調製は薬剤部で行う。 (ウ) 輸液の調製の実施担当部署は今後の検討とする。 (エ) 抗がん剤の混注は、薬剤部で行う。 ウ 検査 (ア) 一般病棟の蓄尿装置は患者用の中央トイレに設置する。 エ 病床管理 (ア) 病床管理は、看護部で行う。 オ ベッド搬送 (ア) 患者の移送は原則としてベッド搬送とし、患者の負担を軽減する。ただし、 MRI 検査の際は病棟で乗換を行い、MRI 用ストレッチャーでの搬送とする。 (イ) カ 外来から患者搬送を行う場合は、ストレッチャー搬送とする。 トイレ (ア) 患者用トイレは、個室には個別で設け、多床室は集中型とする。 (イ) 車椅子が入れる多機能トイレをベースとする。 キ 浴室 (ア) ・ 浴室の配置については、下記の通りとする。 一般病棟・地域包括ケア病棟に機械浴 1(車イス対応)、一般浴 2、シャワー ブース 2 ・ (イ) ク 療養病棟に機械浴1(ストレッチャー対応) 脱衣室を設ける。 システム 11 別添4 (ア) 看護記録の電子化及び電子カルテとの連動による効率化を実現するた め、指定管理予定者の現在の病棟支援システムを移行もしくは更新する。 病棟支援システムの効率的運用のため、病棟内は無線 LAN(WiFi)環境を 整備する。 (イ) ナースコールは PHS と連動させ、以下システムとの連動も検討する。 (ウ) 患者及び患者家族への支援を安心・安全に提供できるように、各病室等に 看護支援ピクトグラムを導入する。運用の一元化が図れるよう、病棟支援 システム等との連携できるシステム構築を検討する。 (エ) 医療安全管理としてリストバンドを導入する。 (オ) 床頭台を各室導入し、機能は今後検討する。 (4) 必要諸室 ア 一般病棟 区分 看護 診療 関係 諸室 患者 家族 関連 諸室 室名 スタッフステーション 処置室 有無 ◯ ◯ 面談室・カンファレンス室 ◯ 休憩室・宿直室 ◯ 汚物処理室 スタッフトイレ 倉庫 器材庫 ごみ置き場 廃棄物保管庫 作業準備室 マットレス置き場 リネン庫 諸車置場 ポータブル撮影機置き場 シャワー デイルーム兼食堂 給湯スペース パントリー 浴室 特浴室 ユニットシャワー 家族相談室 電話ブース(公衆電話) 洗濯室(コインランドリー) トイレ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ × ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ × △ ◯ 12 備考 オープンカウンター方式 全病棟で共用可能(1 病棟当たり 2 室×3 病棟) 全 6 部屋 [3~4 名が 1 部屋・5~8 名が 4 部屋・10~12 名が 1 部屋] 15 名が入れるスペース、仮眠可能なソファーを設置 貴重品用ロッカーを設置 冷蔵庫・テレビ・・ポット 男女別で設置、全病棟で共有可能 全病棟で共有可能 全病棟で共有可能 全病棟で共有可能 全病棟で共有可能 スタッフステーション内に配置 全病棟で共有可能 ■清潔 ■不潔 全病棟で共有可能 病棟全体で車椅子 10 台、各病棟ストレッチャー 1 台 配置場所( 一般病棟) ■食事加算 0.5 ㎡/床以上 ■自動販売機 □製氷機 ■給湯器(お茶・冷水) ■下膳車 全病棟で共有可能 地域包括ケア病棟と合わせて 2 室 地域包括ケア病棟と合わせて 1 室 地域包括ケア病棟と合わせて 2 室 面談室・カンファレンスルームと兼用 入院セットの方針に合わせて要検討 前述の通り 別添4 イ 一般病棟(地域包括ケア含む) 区分 看護 診療 関係 諸室 患者 家族 関連 諸室 室名 スタッフステーション 処置室 面談室・カンファレンス室 有無 ◯ ◯ ◯ 休憩室・宿直室 ◯ 汚物処理室 スタッフトイレ 倉庫 器材庫 ごみ置き場 廃棄物保管庫 作業準備室 マットレス置き場 リネン庫 諸車置場 ポータブル撮影機置き場 シャワー デイルーム兼食堂 給湯スペース パントリー 浴室 特浴室 ユニットシャワー 家族相談室 電話ブース(公衆電話) 洗濯室(コインランドリー) トイレ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ × × ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ × △ ◯ 備考 オープンカウンター方式 全病棟で共用可能(1 病棟当たり 2 室) 15 名が入れるスペース、仮眠可能なソファーを設置 貴重品用ロッカーを設置冷蔵庫・テレビ・・ポット 男女別で設置、全病棟で共有可能 全病棟で共有可能 全病棟で共有可能 全病棟で共有可能 全病棟で共有可能 スタッフステーション内に配置 全病棟で共有可能 ■清潔 ■不潔 全病棟で共有可能 病棟全体で車椅子 10 台、各病棟ストレッチャー 1 台 ■食事加算 0.5 ㎡/床以上 ■自動販売機 □製氷機 ■給湯器(お茶・冷水) ■下膳車 全病棟で共有可能 一般病棟と合わせて 2 室 一般病棟と合わせて 1 室[車イス対応] 一般病棟と合わせて 2 室 面談室・カンファレンスルームと兼用 入院セットの方針に合わせて要検討 前述の通り ウ 療養病棟 区分 看護 診療 関係 諸室 患者 家族 関連 諸室 室名 スタッフステーション 処置室 面談室・カンファレンス室 有無 ◯ × ◯ 休憩室・宿直室 ◯ 汚物処理室 スタッフトイレ 倉庫 器材庫 ごみ置き場 廃棄物保管庫 作業準備室 マットレス置き場 リネン庫 諸車置場 ポータブル撮影機置き場 シャワー デイルーム兼食堂 給湯スペース パントリー 浴室 機械浴室 ユニットシャワー 家族相談室 電話ブース(公衆電話) 洗濯室(コインランドリー) トイレ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ × × ◯ ◯ ◯ × ◯ × ◯ × △ ◯ 13 備考 オープンカウンター方式 全病棟で共用可能(1 病棟当たり 2 室) 15 名が入れるスペース、仮眠可能なソファーを設置 貴重品用ロッカーを設置冷蔵庫・テレビ・・ポット 男女別で設置、全病棟で共有可能 全病棟で共有可能 全病棟で共有可能 全病棟で共有可能 全病棟で共有可能 スタッフステーション内に配置 全病棟で共有可能 ■清潔 ■不潔 全病棟で共有可能 病棟全体で車椅子 10 台、各病棟ストレッチャー 1 台 ■食事加算 0.5 ㎡/床以上 ■自動販売機 □製氷機 ■給湯器(お茶・冷水) ■下膳車 全病棟で共有可能 ストレッチャー対応 面談室・カンファレンスルームと兼用 入院セットの方針に合わせて要検討 前述の通り 別添4 3 救急部門 (1) 業務方針 ・一次救急受入体制を整備し、地域の初期救急医療のセーフティネットの役割を担う。 ・初期対応後速やかに適切な対応を行うため、他の医療機関との連携体制の充実を図 る。 (2) 機能及び規模 ア 診療機能 (ア) 救急体制は、一次救急(医師の判断による)を基本とする。医師の専門分 野によっては、一次救急の他、対応可能な範囲は対応する。 (イ) 夜間・休日時は、病棟及び救急にて医師 1 名を配置し、主に内科系疾患 に対応する。今後の地域状況や需要によっては、医師の配置が可能な範 囲で内科系・外科系各 1 名体制も検討する。 (ウ) 救急処置室は 1 室 1 ベッドとする。 (エ) 救急回復室は中央処置室(8 ベッド)と兼用とし、処置室の中に設け隣接 (出入り可能)する。 (オ) 夜間診察室は 1 室とし、ベッド 2 台分と PC2 台作業可能なスペースを確 保する。 イ 臨床検査 (ア) 救急と病棟を併せたオンコール体制とする。 ウ 放射線(画像診断部門) (ア) 救急と病棟を併せた当直体制とする。 エ 薬剤 (ア) 救急と病棟を併せたオンコール体制とする。 オ 救急会計 (ア) 開院時は、預かり金にて対応することとし、需要に応じて当直事務員の配 置を検討する。 (3) 運営システム ア 臨床検査 (ア) 救急の検査対応は中央(検査部門)で対応する。 (イ) 検査部門は、救急部門に隣接して設置を想定する。 (ウ) 検査依頼は、原則医師によるオーダ入力、緊急の場合は伝票対応とす る。 イ 薬剤 (ア) 夜間調剤は院内調剤とし、薬剤部で対応する。 (イ) 処方依頼は原則、医師によるオーダ入力、緊急の場合は伝票対応とす る。 ウ 放射線(画像診断部門) (ア) 放射線部門は、救急部門に隣接して設置を想定する。 (イ) 放射線依頼は原則、医師によるオーダ入力、緊急の場合は伝票対応とす 14 別添4 る。 (ウ) 放射線検査は、放射線部門で対応する。 エ 手術 (ア) 救急部門との位置関係は、縦動線とし、患者搬送は EV 対応とする。 オ 内視鏡部門 (ア) 内視鏡部門は、救急部門と同一フロアの設置を想定する。 カ 患者受入体制 (ア) 救急受付の対応範囲 診療時間 診療時間内 診療時間外 患者搬送 救急車 救急車以外 救急車 救急車以外 受付 救急受付 中央受付 救急受付 救急受付 診察 救急外来 一般外来 救急外来 救急外来 キ 特殊診療科の対応 (ア) 特殊診療科の対応(ユニット、専門処置室)は行わない。 ク 地域災害対応 (ア) 耐震構造を採用する。 (イ) 災害時には、駐車場スペースをトリアージスペースとする。 (4) 物品管理 ア 救急部門で使用する物品管理については、中央材料室で管理を行う。 (5) 必要諸室 室名 救急受付 救急車寄せ 救急処置室 診察室 救急待合室 仮眠室 当直室 汚染除去室(シャワー) 必要 室数 その他(付属室・特殊設備など) 1 1 1 1 1 1 1 1 1 ベッド 2 ベッド、PC2 台 TV、ベッド、冷蔵庫を設置 (6) その他 ア 霊安室を 1 室設ける。2 名分のスペースを確保し、病棟からの EV、専用出口を設 置する。 15 別添4 4 手術・中央材料部門 (1) 業務方針 ・初期救急受け入れ後の対応及び院内発生患者に対応できる体制、設備の整備を図 る。 ・感染防止及び医療安全管理を念頭に置いた安全かつ効率的な手術室を整備する。 ・安全かつ効率的な管理運営ができる手術器材・診療材料管理のシステムを確立す る。 ・使用済み医療材料の滅菌前処理に始まり滅菌後の保管から医療現場への供給に 至るまで、一連の物品管理システムを整備し、既滅菌物の無菌維持・管理を行う。 (2) 機能及び規模 ア 手術部門の形態 (ア) 手術部門の配置計画については、中央ホール型とする。 (イ) 手術後のリカバリー用の部屋は設置しない。 (ウ) 日帰り手術は手術部門で行い、手術室は兼用とする。 (エ) イ 日帰り手術の受付は、中央受付で行う。 手術室 (ア) 手術室は 3 室とする。 (イ) オペ室内の術野モニター・画象用モニター導入については医療機器検討時 に検討する。 ウ 中央材料部門 (ア) 中央材料部門は洗浄室、組立室、既滅菌室を分離した 3 層構造(ワンウェ イ方式)とする。 (イ) 中央材料部門の業務については委託をしない。 (ウ) 医療機器管理業務は中央材料部門と兼務とする。 (エ) 手術部門に隣接した配置とする。 【主要機器】 区分 一次洗浄機 滅菌器 機器名 超音波洗浄機 ジェットウォッシャー チューブ洗浄機 オートクレープ プラズマ EOG 新病院台数 1 1 1 2 0 2 (3) 運営システム ア スタッフ動線 (ア) イ 患者同一方向出入とする。 患者搬送 (ア) 手術室への患者搬送については乗換なしとし、直接手術台まで搬送する。 ウ 患者確認方法 (ア) 医療安全管理のため、患者確認方法はシステム化して対応する。 16 別添4 エ 検査 (ア) 術中の病理検査は実施しない。 (イ) 検査部門とは縦動線での接続とする。 オ 放射線 (ア) 放射線部門との位置関係は縦動線での接続とする。 (イ) 術中の放射線検査のうち、一般撮影についてはポータブルⅩ線装置で対 応とし、透視については外科用 X 線装置で対応する。 カ 内視鏡部門 (ア) 内視鏡部門との位置関係は縦動線で接続し、搬送は EV 対応とする。 キ 中央材料部門 (ア) 中央材料部門は隣接して配置する。 (イ) セット方式 ・手術器材・診療材料のセット組みは中央材料部門で行う。 (ウ) 一次洗浄 ・再生・滅菌物の一次処理については中央で行い、現場では実施しない。 ク システム (ア) 手術支援システムを導入し、麻酔管理、看護記録等のシステム化を想定す る。 (ア) 手術中及び終了後の家族の呼び出しは、待合室に呼び出しシステムの導 入を想定する。 ケ その他 (ア) 洗浄手洗い水については水道水とする。 (イ) 下履きはサンダルを使用する。 (4) 物品管理 ア 手術・中央材料部門で使用する物品管理については、中央材料室で管理を行う。 17 別添4 (5) 必要諸室 ア 手術室 室名 必要 室数 その他(付属室・特殊設備など) 手術ホール 休憩室 1 1 更衣室 2 器材庫 汚物処理室 家族説明室 1 1 1 イ リカバリ室は不要 全職種兼用 男( 8 人)女( 10 人) ■シャワー ■トイレ ■ロッカー(2 人用)男(8 本)女(10 本) 中央材料室 室名 洗浄消毒室(回収 室含む) 組立室 滅菌室 払出室 器材倉庫 必要 室数 その他(付属室・特殊設備など) 1 洗浄、組立、滅菌の 3 層構造とする 1 1 1 1 18 別添4 5 放射線部門 (1) 業務方針 ・放射線控え場所を中心とし、放射線関連機器の配置を集約する。 ・動線の配慮などにより患者にやさしい設計とし、また効率よく働ける空間とする。 (2) 機能及び規模 ア 撮影・治療規模 ◆画像診断装置諸室 撮影装置 台数 備考 一般撮影装置 乳房撮影装置 2 1 X-TV撮影装置 1 CT 1 MRI 1 ポータブル 2 外科用イメージ 1 腹部・心エコー 4 骨密度測定 1 ・一般撮影装置の寝台及び胸部専用台は DR 式を想定 ・単純及び透視撮影共に DR 式を想定 ・単純及び透視撮影装置の電源は個々で独立しているものを想定 ・透視装置は寝台が上下移動可能なものを想定 ・検出器 64 列以上のものを想定 ・ワークステーションの導入を想定 ・造影剤自動注入機(インジェクター)は天井に固定とする ・循環器疾患に対応できる規格 ・指定管理予定者にて使用している 1.5TMRI の移設を検討する ・新病院の際にはバージョンアップを検討する ・手術室・病棟にそれぞれ配置 ・手術室に配置 ・新病院での更新を検討 放射線部門に腹部・心エコーを 1 台ずつ設け、外来に心エコーを 1 台を設け、健診部門に 1 台設けることを想定 ・指定管理予定者にて使用している装置の移設もしくはファンビー ム型の買い替えを検討する (ア) 規格等については診療の対応範囲をもとに検討とする。 (イ) 健診部門とは全て使用機器を共有する。超音波機器については検討とす る。 イ PACSの導入 (ア) PACS(医用画像情報システム)は導入済。 画像データは完全デジタル管理とする。 PACS 本体サーバー室は非常用電源を設置する。 (イ) RIS(放射線科情報システム)は導入予定。 (3) 運営システム ア 所見作成 (ア) 従来通り読影専門医による遠隔読影にて実施する。 イ 薬剤、 診療材料等の物品の管理 (ア) SPD による管理の検討を行う。 ウ 持ち込みデータ管理 (ア) CD データの取込は指定管理予定者の現在の運用と同様に行う。 (イ) 持ち込みフィルムについて、取込は行わない。 19 別添4 エ フィルム出しについて (ア) 他院からの検査依頼で結果は、DICOM 形式にて CD-R での送付を原則と し、依頼側の環境が整備されている場合は、クラウドサーバ等を利用した ネット経由とし、フィルムでの結果送付は原則行わない。 オ 患者、及び検査依頼の確認方法 (ア) HIS、RISにてバーコードを読み取り、確認する。 カ 感染患者対応 (ア) 感染症の患者が発生した場合は、待合及び動線分離を行う。 (4) 物品管理 ア 放射線で使用する物品管理については、中央材料室で管理を行う。 (5) 必要諸室 室名 必要 室数 受付 待合スペース その他(付属室・特殊設備など) 1 1 1 MRI 室 CT 室 1 エコー室(腹部・心) 単純・透視撮影室 (X-TV 室) 一般撮影室 骨密度測定室 乳房撮影室 スタッフ休憩室 スタッフ当直室 2 予備室 1 1 1 1 1 1 1 ・想定面積:54 ㎡/室 ・CPU 室 ・前室(着替え室 2 室) ・想定面積:36 ㎡ ・着替え室:1 室 おしぼりウォーマー及びゼリーウォーマー 化粧室、洗面台、冷蔵庫(バリウム保管用)、器 材用の棚 本棚、冷蔵庫、ポット ベッド、TV、シャワースペース ・MRI 更新時の予備室 ・当面は会議室、備品置き場、ポータブル置き 場等として有効利用する (6) その他 ア HIS・RISを導入予定のため、各装置の部屋にPACS 1 台を配置する。 イ 他院紹介で作成するCDの為にPACS連動CDラベルメーカー装置を導入する。 ウ 放射線部内に手洗い場を設ける。 エ 全ての放射線撮影室に調光設備を想定する。 オ 受付事務員の削減も考慮し、受付の後方に技師待機場を設ける。受付は休憩時 間帯はロールカーテンで区切れる作りとする。 カ 撮影機器の熱的破損を防ぐために各部屋に独立して室温管理が出来るようにす る。 キ 放射線部全体の床を技師が動きやすくする為に絨毯とする。 ク 放射線部内でプロテクターを 6 枚導入する。 ケ 検査着、タオルを洗う洗濯機を導入する。 20 別添4 6 検査部門 (1) 業務方針 ・迅速かつ、正確な検査データを提供する。 ・動線の配慮により、効率の良い検査体制を作る。 (2) 機能及び規模 ア 検査機能 検査機器 生化学 生化学(夜間用) 血算 血糖 免疫 輸血 尿 台数 備考 1 1 1 1 1 1 1 心電図 2 負荷心電図 ホルター解析機 肺機能 聴力 眼底 眼圧 ABI 1 1 2 2 1 1 2 腹部・心エコー 4 脳波 血ガス 大型冷蔵庫 冷凍庫 輸血用冷蔵庫 1 1 1 1 1 イ 緊急・夜間の際に使用できる迅速なタイプ 血液像は要検討 HPLC 法対応のもの 半自動タイプの導入を検討 自動読み取り機を想定(沈渣は要検討) 1 台はポータブル(救急用)とし、1 台は健診部門に設置する ことを想定 トレッドミル 1 台はポータブル(健診併用) 1 台はポータブル(健診併用) 健診部門内に 1 台設置することを想定 放射線部門に腹部・心エコーを 1 台ずつ設け、外来に心エコ ーを 1 台設け、健診部門に 1 台設けることを想定 要検討(設置診療科による) 試薬検体管理の為 委託範囲 生化学・免疫、血型等については院内での検査を基本とし、病理・細菌検査につい ては基本的に外部委託とする。 (3) 運営システム ア 検体検査 (ア) 検体検査部門は中央採血室、生理検査部門、外来、救急外来と隣接配置 を想定する。 (イ) 検体検査室は中央採血室とは独立した部屋にする。 (ウ) 検体検査室は大部屋の OA フロアとし、防水等に配慮する。(浄化槽の取り つけを想定) (エ) 緊急の検査対応(当直)は看護師が対応する。 (オ) 検体搬送は人手搬送で行う。 (カ) 機器が多いエリアであるため、24 時間の空調管理を想定する。 (キ) 待合にリカバリー用ベッドを常備する。 21 別添4 イ 輸血検査 (ア) 輸血の保管管理、輸血検査は検査部門が実施する。 (イ) 臨床検査室内に輸血エリアとして設置する。 (ウ) 血液搬送は人手搬送とする。 (エ) 輸血検査システムの導入を想定する。 (オ) 検体検査部門とは別室を想定する。 ウ 生理検査 (ア) 心電図室を設け、外部から見えないように配慮する。ベッドを 2 台並べ、パ ーテーションで区切る。 (イ) 脳波室・眼底室は暗室を想定する。 (ウ) 聴力検査室は防音室を想定する。 (エ) 生理検査部門は検体検査部門との隣接配置を想定する。 (オ) 聴力検査室は耳鼻科外来に配置する。 エ 感染患者対応 (ア) 感染症の患者が発生した場合は、待合及び動線分離を行う。 (4) 必要諸室 室名 必要 室数 その他(付属室・特殊設備など) 検査受付 1 検体検査室 1 心電図室 1 脳波室 超音波検査室 輸血検査室 スタッフ控室 1 1 1 1 1 フロア内に設置 生化学、血算、尿 2 ベッド配置、パーテーションで区切る トレッドミル、負荷検査が出来る広さを確保 暗室、遮音とする 要検討 22 別添4 7 内視鏡部門 (1) 業務方針 ・各診療科との密接な連携により、疾病の早期発見、早期治療を実現する。 ・健診を含め、需要に対応すべく内視鏡部門の拡充を図ると共に諸室・設備の集約化、 効率化を実現する。 (2) 機能及び規模 ア 機能 (ア) イ 胃、食道、十二指腸、大腸の内視鏡的検査及び治療を行う。 規模 (ア) 上部内視鏡(4 台)、下部内視鏡(2 台)を設置する。 (イ) 内視鏡検査室は 2 室(両部屋とも上下双方に対応)とし、リカバリー用の部 屋を 1 室、前処置室 2 室、内視鏡部門内に設ける。 (ウ) 放射線部門(X-TV 室)と隣接配置もしくは同フロア配置を想定する。 (3) 運営システム ア システム (ア) 内視鏡データは内視鏡システムにて管理を行う。各診察室及び病棟でも 画像参照は可能とする。内視鏡システムは 2 セット設ける。 (4) 物品管理 ア 内視鏡機器等の洗浄消毒、保守点検、整備、物品等の維持管理は内視鏡部門 で行う。 (5) 必要諸室 室名 内視鏡検査室 上部( 4)台 内視鏡検査室 下部( 2)台 前処置室 リカバリー 必要 室数 2 2 1 更衣室 2 洗浄・器材庫 1 患者用トイレ 2 検査・説明室 診察室 所見入力・モニタリング室 1 その他(付属室・特殊設備など) 腹部エコーと近接 X-TV 隣接配置 上部 1 室 2 人、下部 1 室 2 人対応 2 ベッド対応 男女各 1 室ずつ ロッカー・荷物入れを設置 洗浄 2 台 うち1つは車椅子用 前処置室に隣接 内視鏡検査室と隣接 1 23 別添4 8 リハビリテーション部門 (1) 業務方針 ・リハビリテーション病棟を中心にリハビリテーションサービスを提供し、在宅復帰を支 援する。 ・高齢社会、地域の要望に柔軟に対応できる体制を整備する。 (2) 機能及び規模 ア 施設基準 (ア) 脳血管疾患等リハビリテーション(Ⅱ)もしくは(Ⅲ) ※原則、(Ⅱ)を目指すこととする。 (イ) 運動器リハビリテーション(Ⅰ) (ウ) 摂食機能療法 イ リハビリテーション体制 (ア) 上記の施設基準を満たせる必要面積を設ける。 (イ) 言語聴覚療法(ST)は2室(8 ㎡/室)を想定する。 (回復期リハ病棟設置状況によりSTの人数および部屋数を今後検討) (ウ) PT・OT・言語聴覚療法(ST)は同じフロアに配置する。 (エ) 屋外もしくは屋上庭園にてリハビリテーションが可能な配置計画とする。 (オ) 入院、外来患者もアクセスがしやすいフロアに設置する。 (カ) 地域包括ケア病棟に隣接することを想定するが、面積確保が困難な場合、 別フロア対応も可能。※病棟とのアクセスを優先。 ウ 機能 (ア) 地域包括ケア病床入院患者を中心としたリハビリテーションの提供を行う。 (イ) ベッドサイドリハビリテーションを実施する。 (ウ) 外来リハビリを実施する。 (エ) がん患者リハビリテーションは今後の需要に応じて検討する。 (3) 運営システム ア システム (ア) 電子カルテ及び看護記録との連動による効率化を実現するため、指定管 理予定者の現行のリハビリ支援システムを移行もしくは更新し、院内での 情報共有を行う。 24 別添4 (4) 必要諸室 室名 リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン そ の 他 必要 室数 その他(付属室・特殊設備など) 脳血管疾患等リハ 運動器リハ 1 呼吸器リハ 言語療法室 野外歩行訓練 スタッフ控室 2 1 1 カンファレンス 1 倉庫 1 300 ㎡以上 ※リハビリ部門に必要なし 病棟フロアで共有する (5) 主要機器 No. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 室名 プラットフォーム セザム(昇降ベッド) 階段 ADL 装置 物療 平行棒 トレッドミル エルゴメーター その他 備考(大きさ・必要設備など) PT エリア 18 台、OT エリア 6 台 4 台を想定する 移設対応 入浴装置、キッチン、スロープ SSP、牽引、ハイドロコレーター、低周波、ハドマー 4 本を想定する 1台 2台 車椅子、歩行器、歩行補助器 25 別添4 9 健診部門 (1) 業務方針 ・若年層から高齢者までのがんの早期発見及び生活習慣病の予防健診、企業健診、 人間ドック、がん検診、生活習慣病予防健診の提供を行う。 ・健診等の予防医療を通じて、市民・地元企業の健康管理に努める。 (2) 機能及び規模 ア 機能 (ア) 市民の健康管理を目的とし、人間ドックを主とした健診を行う。(提供メニュ ー:人間ドック、脳ドック、特定健診、全国健康保健協会の健診) (イ) 人間ドック 5 人程度/日、定期健診 10 人~15 人程度/日を目標値とし、 需要に合せ人員を配置する。 イ 規模 (ア) 健診部門として独立した部門とする。 (イ) 健診者と保険患者については、自由診療と保険診療との観点により、共有 スペースには十分配慮する。高度な医療機器等や特殊性の高い検査機器 等については共有とし、それ以外についてはスペースを含め原則分離とす る。 (ウ) 健診専用電話回線を設ける。 (3) その他 ア 健診入口及び受付等については保険患者と別を想定する。 イ 指定管理予定者の健診システムを移行し、電子カルテシステム及び検体検査シ ステム等との連動を行い、健診情報を有効に活用する。 ウ 問診室は診察室との共用でもよい。 エ 眼底検査、眼圧検査、聴力検査(詳細な検査の場合)等の専門性の高い検査に 必要な機器は保険患者と共用とし、需要が高く簡易的な生理検査機器(脈波図、 心電図)については健診患者用として整備する。 オ 超音波検査に必要な機器、スペースについては、運用方法を検討した上で決定 する。 カ 計測室、検査室にて採血できるスペースを想定する。 (4) 必要諸室 室名 受付 職員控室 診察室 男性用更衣室 女性用更衣室 男性用トイレ 女性用トイレ 必要 室数 1 1 1 1 1 1 1 その他(付属室・特殊設備など) 予約、検査結果作成 問診も必要時に実施 ロッカー設置(10 名分) ロッカー設置(10 名分) 26 別添4 室名 必要 室数 計測室 2 心電図検査室 超音波検査室 ABI 検査室 1 1 1 その他(付属室・特殊設備など) 身長、体重、腹囲、採血、血圧、聴力 室内をパーテーション等で仕切る 27 別添4 10 歯科・口腔外科部門 (1) 業務方針 ・滅菌設備を用いて常に衛生的な環境を提供するとともに、CT・採血・点滴・医科と 連携した歯科治療を提供する。 ・患者が安心でき、安全およびプライバシーに配慮した治療環境を提供するとともに、 職員にとっても効率的で安全な施設整備を行う。 (2) 機能及び規模 ア 機能 (ア) 診療方針 ・ 虫歯治療、歯周病治療 小児歯科、予防歯科、親知らず治療、顎関節症 治療、口腔外科専門外来、セカンドオピニオン外来、インプラント、審美歯 科、ホワイトニング、禁煙相談を実施する。 (イ) 外来患者数 35 人/日を想定し対応する。 イ 規模 (ア) ユニット数は 6 台(治療 3 台、ケア 2 台、オペ用 1 台)設置する。 (イ) 受付は、一般と分け独立させ運用する。 (ウ) 外科的処置はユニットで対応し、入院患者に対する外科的処置は実施しな い。 (エ) 歯科専用入口を設け、患者・スタッフ動線を分離する。 (オ) 病院メイン出入口横の配置を想定する。 (カ) 部門全体面積は指定管理予定者の現状と同様約 330 ㎡(約 100 坪)を確保 する。 ウ システム (ア) メインシステムとして歯科電子カルテシステムを導入する。 (イ) チェアサイドには、環境動画用大型モニターを設置する。 (ウ) 歯科用 CT、デジタルデンタルを導入する。 (エ) 滅菌システム(タービン用、滅菌水配管、自動洗浄機)を導入する。ただし、 原則器材の滅菌は中央材料室で実施するため、滅菌物の搬送動線につい ては考慮する。 (3) 必要諸室 待合室 必要 室数 1 診察室 1 医局 1 スタッフ休憩室 1 キッズスペース 1 室名 その他(付属室・特殊設備など) 半個室で診療台 5 台が入り、カウンセリングルームと併用 できる広さを確保する 約 66 ㎡(20 坪)程度 CT 用大型モニター、ベッド、ユニットバス、専用出入口を 設ける 16.5 ㎡(5 坪)程度 畳部屋 16.5 ㎡(5 坪)程度 歯科専用スペースとして検討する 28 別添4 室名 必要 室数 手術スペース 1 技工室 倉庫 1 1 患者用トイレ 2 仮眠室 1 その他(付属室・特殊設備など) ガラス自動扉で区分し、オペ用照明を設置する 清潔エリアとする 16.5 ㎡(5 坪)程度 13.2 ㎡(4 坪)程度 26.4 ㎡(8 坪)程度 男女 1 箇所ずつ パウダールームを設ける 29 別添4 11 薬剤部門 (1) 業務方針 ・患者・患者家族の信頼に応えるため、安心・安全・安定の医療を提供する。 ・薬剤療法の適正化を目指した業務・教育・研修を行う。 ・地域の薬剤師・医療機関と連携を図ることで、地域医療に貢献する。 (2) 機能及び規模 ア 外来調剤 (ア) 原則院外処方とする。 (イ) 薬剤部にて外来化学療法の混注業務を実施する。 (ウ) 外来服薬指導は実施しない。 イ 入院調剤 (ア) サテライトファーマシーは設置しない。 (イ) IVH・化学療法の混注業務を実施する。 (ウ) 薬剤管理指導業務(病棟加算算定)を実施する。 (エ) 定時注射薬セット業務を実施する。 (オ) 定時内服薬のカートセットを実施する。 ウ DI(医薬品情報提供)業務 (ア) DI担当の薬剤師を配置し、医薬品に関して幅広く情報収集を行うとともに、 収集したデータの整理及びデータベース化を図り、医師等に医薬品情報を 的確に提供する。 エ 薬品管理業務 (ア) 緊急時対応として 3 日分の薬剤を確保する。 (イ) 調合業務を行う。 オ 治験業務 (ア) 治験業務を行える体制を検討する。 カ 在宅業務 (ア) IVHの混注業務を実施する。 キ 規模 (ア) 注射薬カートに薬剤をセットする注射室セット室を設ける。注射薬カートは 各病棟 2 台ずつ、計 6 台を導入する。 (イ) クリーンベンチ、ドラフト機能付きクリーンベンチを設置できる注射混注室 を設ける。 (ウ) DI室兼事務室を設ける。尚、薬剤管理指導業務の記録、DI担当者と病棟 担当者とのカンファレンス、研修等にも利用する。 (エ) 通常時にも利用するが、災害発生時に最低限必要な 3 日分の薬剤を備蓄 出来る薬品庫を設ける。 (オ) 薬品棚 6 台、集塵機能付き散薬台、水薬台、外用棚、電子天秤 2 台、 錠剤分包機、散薬分包機、監査台 2 台、薬剤支援システム 1 式を配置 できる調剤室を設ける。尚、調剤棚・台はワイド 900mm とする。 (カ) 薬品の搬入、各部門への搬送等の観点から、エレベーターと隣接した部門 30 別添4 レイアウトを想定する。また、外来化学療法室・救急部門との隣接を想定す る。 (キ) 将来的に治験室として利用できる、記録等を保管する倉庫を設ける。 (3) 運営システム ア システム (ア) 医療情報システムと連動する薬剤支援システムを導入し、調剤業務の正 確さと効率化を確立する。 (4) 必要諸室 室名 必要 室数 注射薬セット室 1 注射混注室 1 DI室兼事務室 1 薬品庫 1 調剤室 1 倉庫 1 その他(付属室・特殊設備など) 想定面積:20 ㎡ 注射薬カート 6 台 想定面積:6 ㎡ クリーンベンチ、ドラフト機能付きクリーンベンチ 想定面積:24 ㎡ 想定面積:30 ㎡ 災害発生時に必要な 3 日分の薬剤の備蓄も兼ねる 想定面積:30 ㎡ 薬品棚 6 台、集塵機能付き散薬台、水薬台、外用棚、 電子天秤 2 台、錠剤分包機、散薬分包機、監査台 2 台、 薬剤支援システム 1 式 想定面積:10 ㎡ 将来的には治験室として利用する (5) その他 ア 気送管等の機械搬送設備の設置は検討しない。 31 別添4 12 栄養部門 (1) 業務方針 ・HACCP方式の導入により安全・安心に配慮した食品衛生管理のもと食事提供を 行う。 ・多種多様な病院給食において衛生管理の行き届いた安全な給食の提供と適時 適温給食を行うことで「安全とおいしさ」を確保する。 (2) 機能及び規模 ア 食数 (ア) イ 1 回の食数は最大数を考慮し、100 食を想定する。(流動食は 40 食を想定) 調理システム (ア) クックチルを採用する。 (3) 運用システム ア 配膳、下膳 イ (ア) 配膳方式は中央配膳方式とする。 (イ) 配膳車は配膳用と下膳用を別車とする。 (ウ) 配膳と下膳の専用エレベータの設置を想定する。 (エ) パントリーを設置し、そこに下膳庫を設置する。 配膳方式 (ア) 配膳は、病棟まで栄養科スタッフが搬送する。 (イ) ベッドサイドへの配膳は、病棟スタッフが行う。 ウ 適時・適温給食 (ア) 適時給食を実施し、食事時間は朝食8時、昼食12時、夕食18時とする。 (イ) 保温・保冷機能を有する配膳車を導入し、適温給食を実施する。 エ 選択メニュー (ア) 患者志向を前提に、選択メニューを月 1 回程度実施する。 オ 栄養食事指導・相談 (ア) 栄養食事指導室(4 名が入れる広さ)を外来相談室と併せて、外来に隣接 して設置し、外来患者への個別栄養指導は、管理栄養士が行う。入院患 者の対応についても同室もしくはベッドサイドにて行う。 (集団栄養指導は会議室で実施する) (イ) カ 栄養食事指導室内にフードモデルを設置する。 栄養管理 (ア) 入院患者を対象に栄養計画を作成し、栄養指導、栄養計画の再評価、モニ タリング、入院中の栄養管理情報提供書作成、退院時評価を行う。 (イ) 医師、看護師、管理栄養士、薬剤師などで構成するNST(栄養サポートチ ーム)を編成し、低栄養患者へのラウンド及びカンファレンス、個別対応栄 養計画作成、再評価等を行う。 (ウ) 衛生管理基準「HACCP」を導入し、食事の質と安全を確保する。 ※食品の流れは、納品から廃棄まで一方向とする。 32 別添4 キ その他 (ア) 盛り付けは厨房の盛付台に並べて行う。 (イ) 残飯、排水等処理については、実施設計時に検討する。 (ウ) 一部 IH を検討する。 (エ) 災害対策として濃厚流動食は、栄養部門に保管する。 (オ) 職員食堂は厨房と隣接設置する。 (カ) 検食は医師・栄養士によって行う。 (4) 必要諸室 室名 調理室 下処理室 配膳車プール 洗浄室 検収室 冷蔵室 冷凍室 食品庫 倉庫 事務室 トイレ 更衣室 休憩室 栄養食事指導・相談室(集団) 栄養食事指導・相談室(個別) 備蓄倉庫 必要 室数 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1 1 その他(付属室・特殊設備など) 災害用の濃厚流動食 3 日分の保管スペースが必要 4 名分のスペース 感染対策として、男女別に厨房専用のトイレを設置 男性(更衣 5 名) 女性(更衣 15 名) 16.2 ㎡(10 畳)程度のスペース 大会議室と共用とする 1 階相談室と共用する 職員及び患者分含めて 3 日分の保管スペースを用意する ※NST のカンファレンスルームは院内のカンファレンスルームと共用する。 (5) その他 ア 患者食と職員食は厨房を共用させる。 イ 事務室は厨房に隣接させる。 ウ 清浄機により高温多湿となるため、厨房機器自体についてはエコタイプを検討 する。 33 別添4 13 物品管理・搬送システム部門 (1) 業務方針 ・診療行為が円滑に機能する物品管理・供給システムを見直し、物品管理及び院内 物流の更なる効率化、最適化を図る。 (2) 機能及び規模 ア 物品管理システム (ア) 院内の物品管理については中央材料室が担当し、診療材料、中材関連の 滅菌物を対象とする。 (イ) イ 中央倉庫方式とする。 ベッドセンター (ア) ベッドセンターは設置しない。 ウ 搬送方法 (ア) 納入業者専用駐車場、専用出入口・荷下ろし場を設置する。 搬送区分 検体検査室 薬剤部門 ⇔ ⇔ 病棟 人手 ○ 手術部門 ○ 中央処置室 ○ 救急部門 ○ 病棟 ○ 化学療法部門 ○ 救急部門 ○ 病理部門 ⇔ 手術部門 ○ 病理部門 ⇔ 内視鏡部門 ○ 中材部門 ⇔ 手術部門 ○ 厨房 ⇔ 病棟 ○ 小荷物搬送機 気送管 エ リネン (ア) リネンの洗濯・補修は外部委託とする。 (3) 必要諸室 ア 物品管理システム 室名 中央倉庫 備蓄スペース 病棟倉庫 リネンカート置き場 必要 室数 1 1 1 1 その他(付属室・特殊設備など) 中央材料部門に配置する 3 日分を収納 病棟フロアに設置 病棟フロアに設置 34 別添4 イ. リネン 室名 必要 室数 清潔リネン庫 1 不潔リネン庫 1 洗濯室 1 その他(付属室・特殊設備など) 病棟フロアに設置 全病棟で共有可能 病棟フロアに設置 全病棟で共有可能 院内洗濯室(患者用・職員用共に利用) 設置場所は中央材料室に設ける。洗濯機・乾燥機の設置台数は今 後の検討とする 35 別添4 14 廃棄物、エネルギーシステム (1) 業務方針 ・エネルギー削減、効率的利用を実現するため、環境に配慮した設備を積極的に活用 する。 ・医療廃棄物及び一般廃棄物の適正管理及びゴミの分別・減量化を図る。 (2) 規模及び機能 ア 廃棄物保管 (ア) イ 病棟での一次廃棄物保管場所を設ける。 廃棄物処理 廃棄物 処理 種類 可燃ゴミ 不燃ゴミ(粗大ゴミ) 医療廃棄物(非感染性) 感染性廃棄物 危険ゴミ(検査試薬廃液) 資源ごみ 収集方式 院内処理 病室: 流れ: 保管庫: 公共収集 委託 備考 ○ 廃棄プラスティックも ○ ○ ○ ○ ○ ダンボール、鉄 清掃時に委託業者回収 汚物室に集積後、回収 □ロータリードラム・□圧縮機設置・■従来型 ※基本設計時に検討 ウ エネルギーシステム (ア) 太陽光発電による電気の一部供給 (イ) 自家発電装置の導入(災害時対応) エ エネルギーセンター (ア) 空調、電気設備、受電容量、熱源方式は、病院全体計画を含めて、基本 設計時に検討する。 15 管理部門 (1) 業務方針 ・病院の組織及び施設・設備の効率的な管理運営に努めるとともに、安定した経営 基盤の実現に向けて取組を行う。 (2) 規模及び機能 ア 職員管理 (ア) イ 職員管理は、セキュリティを考慮し、実施設計時に検討する。 個室化の範囲 (ア) 理事長室、院長室、事務長室は個室とする。 ウ 医局 (ア) 15 席程度の席数を設ける。そのうち、2 席は副院長用のスペースを設け る。 (イ) 休憩室を設置する。 36 別添4 エ 会議室 (ア) 大会議室 1 室 150~200 席程度 (職員食堂兼用) (イ) 中会議室 1 室 50 席程度 (備え付け手動スクリーンを設置) (ウ) 小会議室 1 室 20 席程度 (電子カルテ研修室を兼ねる) (エ) 応接室 1 室 (オ) 図書スペース (オープンスペースに設置) オ 相談室 (ア) カ 総合受付横に相談用 2 室設ける。(栄養相談も兼ねる) 休憩室 (ア) 集中設置:長椅子・自動販売機等をサイドに設置する。 (3) 必要諸室 ・会議室 室名 大会議室 中会議室 小会議室 応接室 図書スペース 必要 室数 1 1 1 1 1 備考 職員食堂兼用、150~200 名程度 50 名程度 20 名程度 オープンスペース ・管理系諸室 室名 理事長室 院長 事務長室 看護部長室 看護師長室 医局 事務室 当直室 シャワー室 研修医室 必要 室数 1 1 1 1 1 1 1 1 2 1 その他(付属室・特殊設備など) 2 名分のスペース 5 名分のスペース 副院長 2 席、医師 13 席 (計 15 席程度) オープンスペース(総務課、管理課、人事課、経理課) 4 名分のスペース 2~3 席程度 ・その他の諸室 室名 守衛・防災センター・中央監視盤 医事課 総合受付 診療情報管理課 サーバー室 備考 運営体制等については要検討 総合受付に隣接配置 20 名分のスペースの確保 (医事課の面積 610mm×580mm 以上とする) 新患受付、再診受付、会計ファイル受付、会計受付、入院受付 入院受付はパーテーションで仕切り、座ることが出来るカウンターと する 1~2 名分のスペース、カルテ庫 事務室との隣接配置、電話盤も合わせて収納 必要面積 約 9~13 ㎡ 37 別添4 16 利便サービス (1) 業務方針 ・患者に良質な医療環境を提供するためのアメニティを充実させる。 ・全てのスタッフが心身ともにいきいきと働ける快適な職場環境を整備する。 (2) 機能及び規模 ア 所要室 必要 室数 室名 職員食堂 1 厨房 売店・コンビニ 1 1 コインランドリー 1 自販機 図書・情報コーナー イ その他(付属室・特殊設備など) 適当数 1 職員は 180 名程度 大会議室と兼ねる 職員食堂と隣接もしくは近接配置とする 食事スペースの確保 1 箇所に集約する ランドリー・乾燥機 2 台ずつ 病棟デイコーナー、職員エリア(1 台) 病棟談話スペースに本棚等、1F 入口に LL ラックを 1 台設置 職員関係室 区分 更衣室 医師(男) 医師(女) その他職員(男) その他職員(女) 人数 (人分) 15 5 50 150 備考 設備 ロッカーサイズ ロッカーサイズ ロッカーサイズ ロッカーサイズ 場所 1 人/1本 1 人/1本 2 人/1本 2 人/1本 医局内 医局内 ※非常勤医師、研修生等はその他職員の更衣室を利用する。 室名 当直室 (TV・ベッド・冷蔵庫を設置) 仮眠室 シャワー室 区分 必要室数 2 医師 放射線技師 医師・看護師 歯科医師 共用 38 1 1 1 2 備 考 救急外来 1 室 医局近辺 1 室 放射線部門に設置 救急外来 歯科 医局近辺 別添4 17 医療情報部門 (1) 業務方針 ・電子カルテシステムの活用による診療記録の適切で効率的な管理を実施する。 ・診療情報病歴管理業務・電子カルテ運用管理業務・ネットワーク運用管理業務を行 う。 ・ハード・ソフト・運用両面から万全なセキュリティ体制を確立する。 ・診療の健全化に向けて、情報システムを徹底活用し、データの抽出・分析を行い、 診療マネジメントの強化を行う。 (2) 機能及び規模 ア サーバ室 イ (ア) 電話盤も合わせて収納し、9.7~13.0 ㎡(6~8 畳)のスペースを確保する。 (イ) サーバは、集中管理とする。 (ウ) 非常用電源を使用して、システムを停止させない運用とする。 (エ) 床下配線とし、耐荷重を考慮する。 (オ) 床材は、静電気、ホコリが非常に少ない素材とする。 (カ) 消防(ガス消火)・セキュリティを確保する。 (キ) セキュリティを確保した入退室管理を行う。 (ク) 単独の空調管理とする。設定温度は、23 度程度とする。 (ケ) 事務室に隣接配置する。 研修室 (ア) 電子カルテ研修室を兼ねた小会議室を設ける。 39 別添4 18 地域医療支援部門 (1) 業務方針 ・地域医療連携システム及びオンライン紹介患者予約システム(医療機器の共同利 用を含む)等を活用し、地域ネットワーク構築を図る。 ・在宅医療提供診療所及び在宅療養患者の入院受入れ体制の確立を目指す。 ・24時間の訪問診療、訪問看護の充実を図る。 ・地域医療連携ネットワークを整備し、地域包括ケアシステムを構築する。 ・在宅医療に関する教育・研修を関係機関等と連携・協働して推進する。 ア 医療連携課の業務概要 (ア) 入退院の調整業務 (イ) 入退院相談、医療福祉相談などの各種相談 (ウ) 苦情処理窓口 (エ) 他医療機関との連携 (診療情報提供書依頼や他院受診予約書等) (オ) 介護保険 主治医意見書の対応 (カ) 返信・逆紹介の連絡業務 (将来的には統計データの作成を行う) (キ) イ 外部からの検査依頼の窓口 訪問看護ステーションの業務概要 (ア) 健康状態チェック (イ) 医師の指示による医療処置 (ウ) 清潔に関する援助 (エ) 食事、排泄等の援助 (オ) 医療機器、医療器具の管理 (カ) 褥瘡の予防、処置 (キ) 服薬管理 (ク) リハビリテーション (ケ) ターミナルケア (コ) 精神疾患患者の看護 (サ) 実習指導 (シ) 各種在宅サービスの相談 (ス) 認知症ケア (セ) 介護支援・相談 (ソ) 介護予防 ウ 居宅介護支援センターの業務概要 (ア) 居宅サービス計画の作成及び給付管理 (イ) 要介護等認定更新の代行申請 (ウ) 在宅介護等の相談及び情報提供等 40 別添4 (2) 機能及び規模 ア 医療連携課 (ア) 事務室(6 名分のスペース) (イ) 医事課に隣接配置する。 (ウ) 入院受付、相談室を近接配置する。 (入院受付は車イス患者にも対応できるようにカウンターの高さを考慮する) イ 訪問看護ステーション (ア) 外出が多いため、出口に隣接することを想定する。 (イ) 消毒設備の設置(外出先から戻った時に手足の洗浄ができる設備) (ウ) 更衣室、シャワールーム、仮眠スペース(24 時間対応のため必要。事務室 が近接することを想定する。) (エ) 事務室(職員 15 名程度が利用) ※事務室の棚については壁面収納等を想定する。 (オ) 倉庫(外出用器材の保管、カルテの収納(棚 7~10 本程度)) ウ 居宅介護支援センター (ア) 事務室(職員 4 名が利用、収納棚 4~5 本程度) ※事務室の棚については壁面収納等を想定する。 (3) 必要諸室 室名 必要 室数 相談室 2 事務室(医療連携課) 事務室(訪問看護) 1 1 倉庫 1 更衣室 シャワールーム 仮眠スペース 事務室(居宅介護) 事務室(地域包括) 介護用品展示スペース パンフレット置場 1 1 1 1 1 1 1 その他(付属室・特殊設備など) 備考 4~6 人が入れる広さ、出入り口は 2 か所 車イス患者に配慮する 6 名分の事務スペース 職員 5~10 名程度が利用 外出用機材の保管、カルテの収納(棚 7~10 本 程度) 部門共通 ソファでの休憩、仮眠スペースでよい 職員 4 名が利用、収納棚 4~5 本程度 職員 4~5 名が利用、収納棚 5 本程度 ロビー等のオープンスペースに設置 ロビー等のオープンスペースに設置 41 医療連携課 訪問看護 訪問看護 訪問看護 訪問看護 訪問看護 居宅介護 地域包括 地域包括 地域包括 別添4 19 外部委託 (1) 委託範囲 業務内容 検体検査 院内医療機器保守 点検・修理 薬品庫管理 物品供給物流管理 院内物品搬送 洗濯(患者用) 寝具管理 ベッドメイク ベッド消毒 患者給食 職員食堂 廃棄物・リサイクル 管理 滅菌・消毒 院外患者搬送 医事 病歴管理 院内情報コンピュー タシステム 電話交換 ビル管理(建築設備 保守・点検) 清掃 駐車場管理 植栽管理(賃貸借) 医ガス保守点検 在宅酸素供給装置 保守点検 一部 院外 委託 一部 現在(指定管理予定者) 人材 院内 院外 院内 派遣 委託 委託 ○ 一部 一部 一部 院内 新病院想定 人材 院内 派遣 委託 ○ ○ ○ 備考・委託範囲等 一部 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ (2) 所要室 室名 委託業者・ボランティア控室 備考 更衣室も兼ねる ※院内にスペースがない場合は、職員と共用のスペー スを検討する 42 別添4 20 外構、駐車場 (1) 機能及び規模 ア 施設内の台数 (ア) イ 患者用として 250 台をベースに設置計画する。 院外の台数 (ア) 職員用駐車場(合計 150 台)を確保する。 【指定管理予定者 現状敷地内駐車場台数】 駐車場 自動車 合計 400 台 外来用 250 台 職員・学生用 150 台 タクシー用 数台 公用車 3台 内身障 者用 内身障 者用 台 ■無料 台 ■無料(敷地内) ■無料 □車庫 □屋根のみ 寝台車 台 □車庫 □屋根のみ ドクターカー 台 □車庫 □屋根のみ 検診車 0台 夜間休日の運営:( 基本的に常時開放 ) 運転者控え室:□有 ■無 駐輪場 自転車 ・バイク □有人 □有人 ■無人ゲート □無人ゲート ■屋外 □屋外 ※今後検討 □屋外 ※今後検討 外来用・職員用:数 10 台 ウ バス停 (ア) 敷地内にバス停を想定しておく。 ※外来患者・透析患者などを対象とした送迎サービスを今後検討する。 エ タクシー乗り場 (ア) 敷地内にタクシー降り場を設置する。 オ リハビリ庭園 (ア) 屋上庭園もしくはリハビリ庭園(敷地内外周)を設置する。 43 別添4 第5 用語一覧 アルファベット 【ABR】 AUDITORY BRAINSTEM RESPONSEの略で、音刺激により誘発される脳波をコンピュ ータで測定する検査のこと。 【ACLS】 ADVANCED CARDIOVASCULAR LIFE SUPPORTの略で、二次救命処置(気管挿管、 薬剤投与といった高度な心肺蘇生法)のこと。 【BLS】 BASIC LIFE SUPPORTの略で、一次救命処置(人工呼吸、心臓マッサージによる心肺蘇 生法)のこと。 【CM】 CONSTRUCTION MANAGEMENTの略で、建設プロジェクトの企画、設計、発注、工事、 引き渡しの各段階において、マネジメント技術を使い、スケジュール管理、コスト管理、品質管 理、情報管理などを行うこと。 【CT】 人体に360度方向からX線を当て、身体を透過してきたX線の量を検出器で測定し、コンピュ ータ処理をすることで身体の断層を撮影する方法又は装置のこと。 【Cアーム】 X線透視装置に設置され、多方向透視及び撮影を可能とする装置のこと。 【DMAT】 広域災害の発生時に被災地に迅速に駆け付け、救急治療を行うための専門的な訓練を受け た医療チームのこと。医師、看護師、救命救急士、薬剤師、事務員などで構成される。 【FMS】 FACILLITY MANAGEMENT SYSTEMの略で、外部の検査センターから検査機器や試薬、 消耗品の提供を受ける運営方式。検査業務は病院職員が行う。 【HACCP】 食品の製造や加工工程で発生する恐れのある危害をあらかじめ分析し、製造工程のどの段 階でどのような対策を講じる必要があるかを定め、これを連続的に監視及び記録することで製 品の安全を確保する衛生管理の手法のこと。 【ICT】 INFECTION CONTROL TEAMの略で、感染対策委員会及び感染対策チームのこと。院 44 別添4 内で起こる様々な感染症から患者や家族、職員の安全を守るために活動を行う組織であり、 医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、臨床放射線技師、栄養士など様々な職種で構成され る。 【ICT】 INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGYの略で、ITとほぼ同義の意 味を持つが、コンピュータ関連の技術をIT、コンピュータ技術の活用に着目する場合をICTと、 区別して用いる場合もある。 【IC室】 INFORMED CONSENT室の略で、インフォームドコンセントを行うための部屋のこと。(「イ ンフォームドコンセント」の項を参照) 【IVH】 INTRAVENOUS HYPERALIMENTATION の略で、中心静脈栄養法のこと。上大静脈から点滴 により高カロリー溶液を注入して栄養を摂取する方法。 【JMAT】 JAPAN MEDICAL ASSOCIATION TEAMの略で、日本医師会災害医療チームを指し、 日本医師会により組織される災害医療チーム及びその枠組みのこと。 【JPTEC】 JAPAN PREHOSPITAL TRAUMA EVALUATION AND CAREの略で、日本救急医 学会公認の病院前外傷教育プログラムのこと。 【MCLS】 Mass CASUALTY LIFE SUPPORTの略で、多数傷病者への医療対応標準化トレーニン グコースのこと。 【ME機器】 MEはMEDICAL ENGINEERINGを指し、医用工学のこと。ME機器は医用工学を活用して 開発された医療機器を意味する。人工心肺装置や心臓ペースメーカなど、多様な種類の医療 機器が存在する。 【ME室】 MEはMEDICAL ENGINEERを指し、臨床工学技師のこと。(「臨床工学技師」の項を参照) 【MRI】 身体に強い磁場を与えて体内にある水素原子を整列させ、そこに電波を送ることによって放出 されるエネルギーを信号として取り出し、コンピュータ処理をすることで身体の断層を撮影する 方法又は装置のこと。 45 別添4 【MSW】 医療ソーシャルワーカー(Medical Social Worker)のことであり、患者が地域や家庭におい て自立した生活を送ることができるよう、患者や家族の抱える心理的、社会的な問題の解決・ 調整を援助し、社会復帰の促進を図る専門職のこと。 【NST】 NUTRITION SUPPORT TEAMの略で、栄養サポートチームのこと。患者に適切な栄養管 理が行われるよう支援することを目的としたチーム活動であり、医師、看護師、管理栄養士、 薬剤師などで構成される。 【PACS】 PICTURE ARCHIVING and COMMUNICATION SYSTEMS の略で、医用画像システム一式の こと。PACS は、医療の場で使われる CT、MRI などから発生するデジタルな医用画像データを 保管、管理し、オンライン・ネットワーク上でやりとりすることが可能である。 【PCT】 PALLIATIVE CARE TEAMの略で、緩和ケアチームのこと。終末期の患者等に対し、痛み やその他の不快な症状を取り除いたり、心理的なケアで精神的苦痛を緩和したりすることで、 患者や家族のQOLを改善することを目的としたチーム活動であり、医師、看護師、薬剤師、栄 養士、理学療法士、ソーシャルワーカーなどで構成される。 【PPE】 PERSONAL PROTECTIVE EQUIPMENTの略で、個人防護用具のこと。エプロンやガウ ン、カバーオール、シューカバーなどがある。 【PUT】 PRESSURE ULCER CARE TEAMの略で、褥瘡管理チームのこと。褥瘡(寝たきり又は それに近い状態の患者等が、同じ姿勢で長時間皮膚の一部を圧迫することにより血流障害を 起こし、皮膚が損傷する状態。床ずれ。)の予防・治療を行うチーム活動であり、医師、看護師、 薬剤師、理学療法士、管理栄養士などで構成される。 【RIS】 RADIOLOGY INFORMATION SYSTEMの略で、放射線科情報システムのこと。放射線 機器による検査や治療の予約、各種検査結果の管理を行う。 【SPD】 SUPPLY PROCESSING & DISTRIBUTIONの略で、一般の物品管理に加えて、病院 内外の流通(搬送、回収など)や各部署からの請求情報、各部署の在庫なども管理下に置き、 コンピュータなどを活用して物流を総合的に一元管理するシステムのこと。 46 別添4 【TPN】 完全静脈栄養。経口摂取や腸管から吸収できない場合に、必要なすべての栄養を大静脈に 挿入したカテーテルから補給する処置のこと。 【UPS】 UNINTERRUPTIBLE POWER SUPPLYの略で、無停電電源装置のこと。外部の電力供 給が止まっても、蓄積した電力により一定時間の電力供給が可能。 あ行 【アメニティ】 療養環境の快適性。日常生活施設の設置、病棟・病室のインテリアの充実、絵画や植物の配置 など、患者サービスの一つとして病院により様々な工夫が凝らされている。 【安全安楽】 患者の安全が守られ、身体的な痛みや苦痛がコントロールされ、精神的にも安定して治療や 療養を受けられる状態のこと。 【安全キャビネット】 職員への抗がん剤曝露対策として、抗がん剤の調製時に安全な作業環境を実現するための 装置のこと。 【維持期】 回復期におけるリハビリが終了した後、可能となった家庭生活や社会生活を維持及び継続し ていくための医療のこと。主に在宅からの通院によるリハビリテーションや介護療養型医療施 設への入院などで提供される。 【一足制】 手術室スタッフが、履き替えなしに手術室エリアに入ることができるシステムのこと。 【陰圧室】 室内の空気を外部に流出させないよう気圧を低くしてある部屋のこと。感染症を有する患者の ための治療室として使用される。 【インジェクター】 造影剤を自動的に注入する装置のこと。 【インフォームドコンセント】 医師が患者に対し、病状や治療目的、治療方法などについて十分な説明を行い、患者の自発 的意思による同意を得た上で医療行為を行うこと。また、医師と患者が対等な関係に立ち、患 者の自由意思や自己決定権を最大限に尊重するという理念に基づく考え方のこと。 47 別添4 【ウォークイン患者】 自家用車やバスなど、救急車による搬送以外の手段で病院に来院した患者のこと。 【オーダリング】 オーダリングシステム。手書きで作成していた伝票や処方せんの内容を、コンピュータに入力 することにより、処方せん処理から医事会計までを電子化するシステムのこと。 【オーバーチューブ】 X線を発生するX線管球が寝台の上にあり、X線を受け取る検出器が寝台の下に備え付けら れている透視装置のこと。 【オストメイト】 人工肛門や人工膀胱を造設している人のこと。 か行 【回復期】 病状が急性期から脱し、身体機能の回復を図る時期のこと。また、合併症などの予防を取りつ つ、リハビリを行う期間のこと。 【外来化学療法】 抗がん剤を適切に使用することで、がんを抑えていく治療のこと。また、日常生活、社会生活を 送りながら治療を続けることができる治療のこと。 【外来化学療法加算】 入院して行う必要のない化学療法を外来で実施する体制を整備した施設の評価を目的とした 診療報酬の加算項目のこと。 【カテーテル】 プラスチックゴム、金属などでつくられた細い管で、胸腔や腹腔などの体腔、消化管や尿管な どの管腔部などに挿入し、内容の排出、採取、薬液や造影剤の注入、圧力測定などのために 用いられる医療器具のこと。 【感染防止対策加算1】 院内における感染防止対策の評価を充実させ、院内感染対策に関する取り組みを推進するた めに設置された診療報酬の加算のこと。院内には専任の院内感染管理者が配置された感染 防止対策部門を設置し、感染防止対策チームには感染防止対策に関する一定期間の経験を 有する専任のスタッフ(医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師)を配置することなどが加算要件 となる。 【カンファレンス】 ある事例やテーマについて、関係者が集まって協議する会議のこと。患者の治療方針の検討や 48 別添4 症例、実践例の評価及び分析(ケースカンファレンス)など、様々な目的で実施される。 【キシレン】 病理検査で使用される有機溶剤のこと。有機溶剤中毒予防規則の対象となり、揮発性が高い 液体で、特有の臭気をもつ。 【救急カート】 効果的な蘇生活動などのために、救急時(二次的救命処置)に使用する器具や薬品を収納し ておくカートのこと。 【救急コール】 医療従事者の専門用語で、緊急事態や患者の容態の急変などを知らせる用語の総称。 【救急指定病院】 救急隊による救急搬送を受け入れるための医療機関で、都道府県知事が告示・指定した医療 機関のこと。 【急性期】 病気の発症直後や症状の変化が激しい時期の患者を対象とした医療のこと。 【クックサーブ】 提供する食品の調理から盛り付け、配膳までの作業を提供時間前に連続的に行う調理方式 のこと。 【クックチル】 加熱調理した食品を急速冷却し、喫食時間に合わせて再加熱し、提供する調理方法のこと。 【グラム染色検査】 細菌を色素によって染め分ける細菌検査方法のこと。 【検体】 血液、髄液、尿や組織の一部など、検査に使用する材料のこと。 【工事の施工のみを発注する方式】 別途実施された設計に基づいて確定した工事の仕様により、その施工のみを発注する方式の こと。 【コードブルー】 救命救急センターなどで患者の容態が急変し、心肺停止などの緊急事態が発生したことを知 らせる専門用語のこと。 49 別添4 【コメディカル】 医療機関に勤務する医師以外の医療従事者の総称。看護師、助産師、薬剤師、臨床検査技 師、理学療法士、放射線技師などが該当する。 さ行 【災害カルテ】 災害時に使用されるカルテのこと。救護を担う医療班同士の診療の引き継ぎや医療情報の抽 出など、情報収集及び共有を円滑にさせる。 【災害拠点病院】 災害時における患者受入機能、水・医薬品等の備蓄機能、医療機器の整備などが強化され、 応急用資機材の貸出しなどによって地域の医療施設を支援する機能などを有するものとして 各都道府県が指定した医療機関のこと。 【災害支援ナース】 看護職能団体の一員として、被災した看護職の心身の負担を軽減し支えるよう努め、被災者 が健康レベルを維持できるように、被災地で適切な医療・看護を提供する役割を担う看護職の こと。 【在宅医療】 通院困難な患者の自宅や入所している施設などへ医療者が直接訪問し、医療を行うこと。 【サテライトファーマシー】 主となる薬剤部とは別に病棟内に設置される薬剤師の業務スペースのこと。サテライトファーマシ ーには薬剤師が常駐し、医師や看護師、その他のスタッフと連携が取り易くなるので、よりチーム 医療の実践を可能とする。サテライトファーマシーにおける業務としては、医師や看護師等への 薬剤情報提供、薬による副作用、飲み合わせによる相互作用のチェック、抗がん剤の無菌的調 整、注射薬の管理、薬剤管理指導管理記録の作成等が挙げられる。 【三次救急】 重症患者(集中治療室入院患者)に対する救急医療のこと。 【シールドルーム】 外部からの電磁波の侵入や、室内で発生した電磁波の漏洩を遮蔽する設備のこと。 【指定管理】 公共施設の管理や運営を、株式会社、営利団体、財団法人、NPO法人などの団体に行わせ る制度のこと。 【重症病床】 重篤な状態や術後、特定の疾患などを対象として集中的な治療を行うための治療室のこと。 50 別添4 【詳細設計付工事発注方式】 構造物の構造形式や主要諸元、構造一般図等を確定した上で、施工のために必要な詳細設 計(仮設を含む)を施工と一括して発注する方式のこと。 【初期救急(一次救急)】 軽症患者(帰宅可能患者)に対する救急医療のこと。 【食堂加算】 入院時食事療養費(Ⅰ)の届出医療機関で、病床1床あたり0.5㎡以上の食堂を備えている 病棟の入院患者に対して請求できる加算のこと。療養型病床群療養環境加算とあわせて算定 することはできず、食堂における食事が可能な入院患者については、食堂において食事を提 供するように努めることも加算要件に挙げられる。 【初療室】 生命の危険に瀕している重篤患者に対して緊急の手術や処置を行う場所のこと。 【スタッフステーション】 医師、看護師、薬剤師、社会福祉士など多職種の方が出入りして話し合いや相談を行うスペ ースのこと。 【ストレッチャー】 横にしたまま患者を移動させる、車輪付きの簡易ベッドのこと。 【生体情報モニター】 患者のベッドサイドで測定された心電図、血圧、心拍数などの生体情報をスタッフステーション などで集中して管理するモニターのこと。 【設計段階から施工者が関与する方式(ECI方式)】 設計段階の技術協力実施期間中に施工の数量・仕様を確定した上で工事契約をする方式の こと。施工者は発注者が別途契約する設計業務への技術協力を実施する。 【設計・施工一括発注方式】 構造物の構造形式や主要諸元も含めた設計を、施工と一括して発注する方式のこと。 【専門看護師】 複雑で解決困難な看護問題を持つ個人や家族、集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく 提供するための、特定の専門看護分野の知識及び技術を深めた看護師のこと。 た行 【第2種感染症指定病院】 51 別添4 感染症の類型に応じて、良質で適切な医療を提供するため、感染症法に基づき国及び都道府 県が指定した医療機関のこと。第二種感染症指定医療機関は、二類感染症や新型インフルエ ンザなどの患者の入院を担当する。 【地域医療再生臨時特例交付金】 地域医療再生計画に基づく事業を遂行していく中で、計画策定時以降に生じた状況変化に対 応するために生じる予算の不足を補うため、都道府県に設置された基金を拡充するもの。 【地域包括ケア病床】 急性期の治療を経過し、病状が安定した患者に対して、在宅や介護施設への復帰支援に向け た医療や支援を行う病床のこと。 【地域連携室】 地域医療機関との連携を深め、患者の紹介や検査受付、退院後の逆紹介などを行う業務のこ と。 【中央材料室】 医療物品の請求・納品・払い出しなどの管理業務、手術や病棟で使用する物品の洗浄・消毒・ 滅菌などを行う業務のこと。 【ディープフリーザー】 マイナス80度以下の超低温冷蔵庫のこと。 【電子カルテ】 病院で医師が記録する診療録(カルテ)を、コンピュータを用いて電子的に記録及び保存する システムのこと。紙のカルテに比べ、保存や管理が容易であり、必要なときにすぐに閲覧する ことができるなどのメリットがある。 【統括DMAT】 厚生労働省が実施する統括DMAT研修を修了し、厚生労働省に登録された隊員(医師)のこ と。通常時は、DMATの訓練、DMATに関する研修、都道府県の災害医療体制に関する助言 等を行い、災害時には、各DMAT本部の責任者として活動する資格を有する。 【特殊浴室】 歩行困難な方や重度の障がい者の方でも負担なく入浴できるように設計された浴槽のこと。 【塗末検査】 検体をスライドガラスに塗り、染色をして顕微鏡で見る検査のこと。 【ドライシステム】 給食施設などの調理場の床を乾燥した状態で使うように設計した施設のこと。 52 別添4 【トリアージ】 負傷者を重傷度や緊急度などによって迅速に区分し、治療や搬送の優先順位を決めること。 災害発生時など多数の傷病者が同時に発生した場合、限られた医療資源の中で、傷病者の 重症度や治療の緊急度に応じて適切な処置や搬送を行うために実施される。 な行 【中待合】 外来の待合室から診察室に入る間に設けられたもう一つ待合室のこと。 【二次救急】 中等症患者(一般病棟入院患者)に対する救急医療のこと。 【乳幼児専用部屋(プレイルーム)】 小児科病棟に設置される、感染と安全に十分配慮された乳幼児の遊び場のこと。 【認定看護師】 特定の症状を抱える患者に対して、水準の高い看護を提供する専門的な看護知識や技術をも つと認定された看護師のこと。救急看護、皮膚・排泄ケア、集中ケアなど21分野に分かれてい る。 は行 【バイプレーン】 X線管球とFPD(フラットパネルディテクタ)の対が2セットあるシステムのこと。 【パススルー式】 動線が交差しない方式のこと。 【パスボックス】 中央滅菌材料室や手術室などにおいて、滅菌された物品などを出し入れするための専用設備 のこと。 【バックヤード】 病院職員の作業場や倉庫など、基本的に病院職員のみが入れるスペースのこと。 【パラフィンブロック】 組織片をパラフィンごとバットの中で固め、包埋されたもののこと。 【パントリー】 もともとは欧米の住宅に見られるキッチンの「次の間」的な場所のことで、食料品貯蔵室、食器 室、配膳室などをさす。 53 別添4 【病棟単位】 ひとつの場所及び施設において、看護を担当する組織の一区域を示す言葉のこと。 【病理検体】 病理臓器及び病理標本を合わせた総称。病理臓器は、手術、生検によって切除された臓器や 組織、細胞診検査のために採取された細胞のことで、病理標本は患者の病気や病気の進行 度などを診断するためのパラフィンブロックやガラス標本のこと。 【フラットパネル】 人体を透過したX線をデジタル画像に変換する装置のこと。 【フリーアドレス】 外来診察室の用途を限定せず、複数の診療科や他職種(看護師や助産師)が共用できる仕様 で整備すること。 【ベッドパンウォッシャー】 尿や便が入ったままの汚物容器を洗浄する装置のこと。装置の処理工程は、洗浄、消 毒、すすぎ、の3工程に大別される。 【ポリグラフ】 脳波、脈拍、呼吸、皮膚電気反射など、多種の生体現象を同時に測定及び記録する装置のこ と。 ま行 【マンモグラフィー】 乳房をX線撮影する方法又は装置のこと。一般的なX線撮影装置ではなく、乳房専用のX線撮 影装置を必要とする。 【ミエログラフィー】 脊髄造影検査。頚椎や腰椎の椎間板ヘルニアによる神経の圧迫の状況を把握するため、首 や腰などの脊髄に造影剤を注入し、様々な角度から脊髄を撮影していく検査のこと。 【無影灯】 外科手術室や歯科治療台などに備えられている照明器具のこと。 や行 【夜間休日一次救急診療所】 筑西市内の、土日祝日の休日診療及び平日土曜の夜間診療を行う診療所のこと。 【輸血療法委員会】 54 別添4 最新の「輸血療法の実施に関する指針」及び「血液製剤の使用指針」に準拠し、輸血医療の質 を高め、維持していくための管理体制として定期的に開催される委員会のこと。 ら行 【リネン】 シーツや枕カバーなどの寝具、タオル類、白衣などの織物製品のこと。 【療養病床】 慢性期の状態にあり、入院を必要とする患者に対するサービスを医療保険で提供する病床の こと。 【臨床工学技士】 医療機器の専門医療職のこと。病院内で、医師や看護師、各種医療技術者とチームを組んで 生命維持装置の操作などを担当する。 【レジメン管理】 抗がん剤、輸液、支持療法薬(制吐剤など)の投与に関する時系列的な治療計画のこと。 わ行 【ワンウェイ】 動線の一方通行化のこと。交差汚染を建物の構造によって排除している。 55
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