化学反応型消臭剤

化学反応型消臭剤
マナーシリーズ
明和化学工業株 式 会 社
マナーシリーズの消臭メカニズム
悪臭物質
悪臭物質
消臭成分
消臭成分
無臭物質
無臭物質
消臭成分が悪臭物質と結合して
無臭物質に変換する
マナーシリーズの化学反応
アンモニア
R-COOH + NH3 → R-COONH4
トリメチルアミン
R-COOH + (CH3)3N → R-COONH(CH3)3
‐
… -
SH
硫化水素
>NH + H2S → >N+ -H
H
ホルムアルデヒド
R-NH 2 + HCHO → R-N=CH 2
-H 2 O
低級脂肪酸(2級アミンとの反応)
NH + HOーCーR →
R
→
R
R
H
OーCーR
O
N ーCーR
R
O
=
⊿
N
H
⊖
=
R
O
=
R
⊕
+
H2O
脱臭方法ごとのメリットデメリット
型式
製品
メリット
デメリット
吸着型
活性炭フィルター
安定物質も吸着
接触ムラ少ない
コスト高
水分も吸着
微生物反応型
バイオ製剤
連鎖反応→
噴霧後も効果持続
反応遅い
接触ムラ
接触ムラ少ない
酸化型
UV照射
酸化チタン
酸化されない物質
に無効
設備コスト高
マスキング型
臭気中和剤
芳香剤
持続性ややある
複合臭に効果
臭気はそのまま
臭気濃度落ちない
臭気濃度低下
酸アルカリ双方の
臭気に対応
安定物質に作用し
ない(溶剤臭など)
接触ムラ
化学反応型
消臭剤
マナーシリーズ
洗浄型
湿式スクラバー
100%の接触
水難溶性に
効果なし
燃焼型
燃焼脱臭器
安定物質も分解
100%の接触
装置コスト高
ランニングコスト高
脱臭方法ごとの対応濃度
型式
製品
吸着型
活性炭フィルター
微生物反応型
バイオ製剤
酸化型
UV照射
酸化チタン
マスキング型
臭気中和剤
芳香剤
化学反応型
消臭剤
マナーシリーズ
洗浄型
湿式スクラバー
燃焼型
燃焼脱臭器
対応濃度
低
中
高
産業用
脱水ケーキ
脱水機
汚泥貯留槽
脱水ケーキ
産業用
脱水ケーキ (運搬時)
産業用
汚泥受入ピット
清掃センターのゴミピット(焼却前)
産業用
堆肥
主に生ゴミ・動植物残渣・し尿など
オープン型
閉鎖型
堆肥
産業用
場内噴霧
配管SUS10A Sch80
ノズル
YB1/4MN-2.8V
希釈器
ポンプユニット
市水
AC100V
M
消臭剤
P
高圧ホース
場内噴霧
ノズルを水平にして間欠噴霧
垂直に連続噴霧すると床が濡れる
ダクト噴霧
排気ダクト
希釈器
市水
P
原液タンク 希釈液タンク
コンプレッサー
化学工場
ダクト内、消臭剤噴霧箇所前後で採取、比較評価した
検知管(ppm)
センサー
濃度測定
アルデヒド 低級脂肪酸 硫化水素
原臭
消臭剤添加後
アミン類
臭気レベル
2
9.5
0.15
6.5
860
<1
微量
ND
1.5
750
官能試験
官能試験
原臭
消臭剤添加後
臭気濃度
臭気指数
強度
快・不快度
臭気質
2290
34
4
-3
甘く重い臭い
549
27
3
-1
重い臭い
*消臭剤はエポリオンAL-155の5%希釈液を使用
鋳造
工場
原臭を採取後、バッグに消臭剤を添加、比較評価した
樹脂臭
溶剤臭
アミン臭
焦げ臭 →
(アルデヒド?)
N-300:複合臭
HP-07:アルデヒド
AL-155:
アルデヒド
低級脂肪酸
場所
サンプル
①
原臭
N-300
HP-07
AL-155
場所
サンプル
②
検知管 (ppm)
アミン
アルデヒド
0
4
0
2
0
0
0
0
臭気強度
4
3
2
2
検知管 (ppm)
原臭
アミン
10
アルデヒド
0
臭気強度
5
N-300
0
0
3
HP-07
AL-155
0.5
1
0
0
2.5
2.5
場所
サンプル
③
原臭
N-300
HP-07
AL-155
場所
サンプル
④
原臭
N-300
HP-07
AL-155
検知管 (ppm)
アミン
0.5
0
0
0
アルデヒド
0
0
0
0
検知管 (ppm)
アミン
アルデヒド
0.5
0
0
0
0
0
0
0
官能評価
不快度
臭気質
-3
甘い・焦げ
-2
甘い・焦げ
-2
硫黄臭・焦げ軽減
-1.5
甘い軽減・焦げ軽減
官能評価
不快度
臭気質
-4
重い・焦げ・刺激
甘 い ・ 刺激 なし ・焦
-2
げ
-2
刺激・焦げ軽減
-2
刺激・焦げ軽減
臭気強度
3.5
2
3
2
官能評価
不快度
臭気質
-3
生臭い・焦げ
-1
生臭い軽減・焦げ
-2
生臭い・焦げ
-1.5
若干生臭い・焦げ
臭気強度
3
2
2
2
官能評価
不快度
-2
焦げ
-1
焦げ
-1.5
焦げ
-1.5
焦げ
臭気質
スクラバー添加
排気ダクト
添加ポンプ
市水
P
原液タンク
スクラバータンク
送風機
堆肥舎
スクラバーに消臭剤を添加し経過時間ごとに測定した
検知管(ppm)
添加時間
官能試験
pH
アミン類
強度
快・不快度
臭気質
原ガス
115
-
5
-4
甘く生臭い
添加なし
27
8.2
5
-4
甘く生臭い
直後
0.8
5.6
3
-2
若干生臭い
20分後
-
5.5
-
-
若干生臭い
45分後
0.5
5.3
3
-2
若干生臭い
80分後
1
5.7
3
-2
若干生臭い
100分後
-
6.0
-
-
120分後
-
6.3
-
-
210分後
20
7.5
4
-3
消臭剤はエポリオンURを1%添加した。
甘く生臭い
産業用
各種噴霧器
0.015~0.08L/min
0.12L/min
0.05~0.15L/min(18~100μm)
主なグレード
品名
N-300
OS-660
AL-155
HP-07
UR
主成分
ベタイン
有機酸
脂肪酸塩
ベタイン
フタロシアニン
ポリアミン
スルホン酸塩
ベタイン
ベタイン
外観
淡黄色
透明
青色透明
無色透明
無色透明
無色透明
pH
4.0-5.0
5.7-6.7
10-11
6.2-7.7
1.4-2.2
アミン
○
○
×
×
◎
硫化水素
○
◎
○
×
×
メチルメルカプタン
○
◎
△
×
×
アルデヒド
×
×
○
◎
×
低級脂肪酸
×
×
◎
×
×
成分・物性 ‐複合臭用グレード
●
主成分
ベタイン化合物・有機酸
有機酸塩化合物
●物性
品名
N-300
N-6C
N-7C
N-10C
N-20C
N-30C
外観
淡黄色
透明
淡黄色
透明
淡白色
透明
淡黄色
透明
無色透明
無色透明
pH
4.0-5.0
4.2-4.6
6.3-6.6
4.2-4.6
5.0-6.0
5.0-6.0
比重
1.05-1.10
1.08-1.09
1.06-1.08
1.08-1.09
1.02-1.04
1.02-1.04
香料(*)
無香料
フローラル
フローラル・
フルーティー
ラベンダー
石鹸
ミント
*臭気の質により、最も臭気中和できる香料を選択します。
使用方法
噴霧の場合 :10倍~100倍の範囲で水で希釈
散布の場合 :5倍~20倍の範囲で水で希釈
*噴霧=ノズルや噴霧器でミスト化して使用
*散布=ジョウロなどまたは容器から直接、液状のまま使用
【希釈の目安】
臭気強度
強度の説明
噴霧
散布
24時間噴霧
0~2
無臭 ~
何の臭いかわかる
不要
不要
不要
3
楽に感知できる
50倍
20倍
200倍
4
強い臭い
20倍
10倍
100倍
5
強烈なにおい
10倍
5倍
50倍
消臭剤を選定するには
消臭剤使用を脱臭対策とする場合、
1.対応できる臭気か
2.どの臭気を優先させるか
臭気起因物質の特定
3.使用していい環境か
処理物への混入、周辺材質への影響
臭気別消臭対応
脱臭方式
分類
臭気物質
閾値
化学式
燃焼
化学反応
ア ミン
アンモニア
○
○
0.000032 (CH3)3N
○
○
硫黄化合物
メチルメルカプタン
0.00007 CH3SH
○
△
硫化水素
0.00041 H2S
○
○
○
×
トリメチルアミン
硫化メチル
1.5 NH3
0.003 (CH3)2S
二硫化メチル
0.0022 CH3SSCH3
○
×
アセトアルデヒド
0.0015 CH3CHO
○
○
ア ルデヒド類
プロピオンアルデヒド
0.001 CH3CH2CHO
○
○
n-ブチルアルデヒド
0.00067 CH3(CH2)2CHO
○
△
iso-ブチルアルデヒド
0.00035 (CH3)2CHCHO
○
△
n-バレルアルデヒド
0.00041 CH3(CH2)3CHO
○
△
○
△
iso-バレルアルデヒド
0.0001 (CH3)2CHCH2CHO
臭気別消臭対応
脱臭方式
分類
臭気物質
iso-ブタノール
閾値
化学式
0.011 (CH3)2CHCH2OH
燃焼
化学反応
○
×
溶剤系
酢酸エチル
0.87 CH3CO2C2H5
○
×
メチルイソブチルケトン
0.17 CH3COCH2CH(CH3)2
○
×
トルエン
0.33 C6H5CH3
○
×
低級脂肪酸
スチレン
0.035 C6H5CHCH2
○
×
キシレン
0.058 C6H4(CH3)2
○
×
0.0057 CH3CH2COOH
○
○
0.00019 CH3(CH2)2COOH
○
○
n-吉草酸
0.000037 CH3(CH2)3COOH
○
△
イソ吉草酸
0.000078 (CH3)2CHCH2COOH
○
△
プロピオン酸
n-酪酸
消臭剤を使用する場合は臭気、使用方法を吟味
する必要がある
消臭剤の選定方法
現場でできる評価方法
採取
必要機材
・検知管
・採取バッグ
・採取ポンプ
・臭い袋
測定
消臭剤の選定方法
現場でできる評価方法
検知管(ppm)
センサー
濃度測定
アルデヒド 低級脂肪酸 硫化水素
原臭
アミン類
臭気レベル
2
4
0.15
6.5
860
N-300 添加後
1.5
3
ND
ND
800
AL-155 添加後
<1
<0.125
ND
5
750
官能試験
官能試験
臭気濃度
臭気指数
強度
快・不快度
臭気質
原臭
2290
34
4
-3
甘く重い臭い
N-300 添加後
1560
32
4
-2
甘く重い臭い
AL-155 添加後
549
27
3
-1
重い臭い
N-300:アミン用消臭剤
AL-155:低級脂肪酸・アルデヒド用消臭剤
消臭剤の選定方法
現場でできる評価方法
【6段階臭気強度表示法】
0
1
2
3
4
5
無臭
やっと感知できる
何の臭いかわかる
楽に感知できる
強い臭い
強烈な臭い
【9段階快・不快度表示法】
-4
-3
-2
-1
0
+1
+2
+3
+4
極端に不快
非常に不快
不快
やや不快
快でも不快でもない
やや快
快
非常に快
極端に快
悪臭の発生メカニズム
タンパク質、脂肪、炭水化物等が細菌(バクテリア)やカビ等によって分解され、
中間物質として悪臭を発生
メチオニン
脂肪・炭水化物
(タンパク質の一構成アミノ酸)
分解
分解
悪臭(不快)物質
悪臭(不快)物質
イソ吉草酸
酢酸
アンモニア
硫化水素
メチルメルカプタン
トリメチルアミン
ジメチルスルフィド
低級脂肪酸
低級アルデヒド
主な悪臭発生源
臭気物質
アンモニア
メチルメルカプタン
硫化水素
硫化メチル
二硫化メチル
トリメチルアミン
アセトアルデヒド
プロピオンアルデヒド
n-ブチルアルデヒド
iso-ブチルアルデヒド
n-バレルアルデヒド
iso-バレルアルデヒド
iso-ブタノール
酢酸エチル
メチルイソブチルケトン
トルエン
スチレン
キシレン
プロピオン酸
n-酪酸
n-吉草酸
イソ吉草酸
閾値
1.5
0.00007
0.00041
0.003
0.0022
0.000032
0.0015
0.001
0.00067
0.00035
0.00041
0.0001
0.011
0.87
0.17
0.33
0.035
0.058
0.0057
0.00019
0.000037
0.000078
化学式
NH3
CH3SH
H2S
(CH3)2S
CH3SSCH3
(CH3)3N
CH3CHO
CH3CH2CHO
CH3(CH2)2CHO
(CH3)2CHCHO
CH3(CH3)2CHO
(CH3)2CHCH2CHO
(CH3)2CHCH2OH
CH3CO2C2H5
CH3COCH2CH(CH3)2
C6H5CH3
C6H5CHCH2
C6H4(CH3)2
CH3CH2COOH
CH3(CH2)2COOH
CH3(CH2)3COOH
(CH3)2CHCH2COOH
におい質
し尿
腐った玉ねぎ
腐った卵
主要発生源
畜産・堆肥・ゴミ・し尿・下水
製紙・ゴミ・し尿・下水
畜産・製紙・ゴミ・し尿・下水
腐ったキャベツ
製紙・ゴミ・し尿・下水
腐った魚・刺激的な青臭
畜産・堆肥・魚腸骨・たばこ
さ
刺激的な甘酸っぱい焦げ
臭
塗装・印刷・金属製品工場・
油脂系食品
むせるような甘酸っぱい
焦げ臭
刺激的な発酵臭
塗装・金属製品工場・木工・
刺激的なシンナー
繊維・印刷・鋳物
ガソリン
都市ガス
FRP・化学工場
ガソリン
刺激的な酸っぱい臭い 畜産・デンプン
汗臭いむれた靴下
畜産・堆肥・魚腸骨・
デンプン・し尿・廃棄物