ヤギの舌刈り除草による除草工頻度の低下と産業廃棄物処理の回避

「建設業の複業化支援のための技術・事業シーズの提案シート」
1. 機関・企業名
有限会社アルファグリーン
2. 技術・事業シーズ名
「ヤギの舌刈り除草による除草工頻度の低下と産業廃棄物処理の回避技術の提供」
3.分野(※当てはまるものに印をつけてください)
(1)省エネ化技術・緑化技術
(2)耐震技術・予防修繕技術
(3)バイオマス技術
(4)再生可能クリーンエネルギーに関連する建設技術力強化
(5)土壌改良技術・水処理・浄化技術
(6)リサイクル技術
(7)施工の自動化、省人化技術
(8)農林水産業関連
(9)高齢化社会対策
(10)その他
4.技術・事業シーズの概要
近年、道路・河川・鉄道・住宅等の整備社会資本整備に伴い、毎年要する緑地や遊休地の維持管理費
が増大していると同時に作業の危険性についても問われている。排出される除草の刈草は投棄ゴミと
の分別が困難となりそのまま廃棄物処理場で処理され運搬・処理が必要となっている。
弊社では、3年前より全国の建設業や猿・猪・熊等の野生動物の農産物食害対策関係者との連携によ
り中小家畜のヤギの群生・草食習性を生かしさらに係留方式の除草専用個体を訓練により除草システ
ムを開発した。このシステムは、緑化工技術の植生維持管理工に位置し有害な外来種蔓延領域では背
丈の低い在来種の植生に移行させることができる。また、ヤギにとって食しない草はその場で堆肥化
と緑地への還元が可能となります。開発した係留装置は管理がヤギの健康管理が主体であり省人化が
可能です。ヤギの繁殖過程でメスの繁殖を伴うため乳製品の製造や疲弊した中山間地の活性化にも活
用され、現に進行状態となっている。都市でのヤギ舌刈除草も実施しておりセラピー効果が発揮でき
ると好評を得ている。このため、高齢者(シルバー人材関連)や、身障者の雇用としても有効であり全
体として温暖化防止対策としてのCO2の削減対策として提案いたします。
5.技術・事業シーズの特徴・訴求点(※箇条書きで簡潔に記載してください)
● 本技術は、家畜を使用した除草工ですが、事前の施工対象地調査→施工日数の推定→施工→事後
の施工対象地調査を一連の仕組みにしたことにより、公共工事で要求される品質を担保すること
ができます。
● 工夫された繋牧装置を用いるので、1:1.0程度までの斜面にも適用が可能です。
● 通常、除草工は多数の普通作業員を短期集中投入しますが、本技術を活用すると少数の軽作業員
を長期に投入するモデルに変更されます。
● 本技術は、除草・集草・運搬・焼却のプロセスが、ヤギの搬入出・除草に集約されるため、化石
燃料が削減(1ha で約600kg)されます。
● 本技術は、出芽する雑草が踏圧により不在となるため抵抗力のあるシバの勢力が強くなり、糞尿
の散布により将来のシバ型植生を優占させます。これにより経年の除草頻度が低くなります。
● 本技術は、機械除草による騒音・粉塵の発生を極小化し、主として去勢ヤギを用いることで悪臭
や虫の発生もありません。
6.事業イメージ
弊社は2種類の事業イメージを持っています。
(1) 特許通常実施権契約を締結し、システムのノウハウを提供するとともに除草専用ヤギをレンタル
方式で提供する。
(2) 緑化工技術の維持管理工として、ヤギ舌刈り除草対象地の植生を把握し、緑化目標に適合する再
生緑化を展開します。特にメンテナンスフリーへつながる技術を提供し一貫した緑化技術体系を
目指します。
7.技術・事業シーズに関する知財権(特許の登録状況等)
特開 2008-086270 号
「山羊を用いた緑化造成地および遊休地の刈込み管理法」
以上