中国2004

中国におけるワイアレス付加価値サービスについて
-- 音楽コンテンツに存在するチャンスと試練
龍偉
副社長
リンクトーン
(Nasdaq:Lton)
本日の内容
•
中国におけるワイヤレス付加価値サービス業界の発展の状況
•
ワイヤレス付加価値サービスのマーケット並びに製品に関する分
析
•
ワイヤレス付加価値サービスにおける音楽コンテンツの概要及び
その展望
•
ケーススタディ:リンクトーン
•
総括:中国マーケットに進出することによるチャンスとリスク
中国におけるワイヤレス付加価値サービス業界の発展の状況(1)
各国の移動通信マーケットの市場浸透率
中国の携帯ユーザー数
(% Penetration rates)
394.6
China
(2003 users in millions)
21%
305
21
%
CA
GR
(Users in millions)
268.7
206.6
United
States
57%
Japan
61%
Germany
43.2
......
60
84%
South
Korea
85.3
79
73%
United
Kingdom
144.8
159
50
65%
Hong Kong
87%
33
7
. . . .. .. .. . . .
1999
h
2000
2001
2002 2003
Source: MII and Pyramid Research
2005E
Singapore 98%
3
Source: ASIAcom
Source:
Pyramid Research
中国の携帯ユーザー数は現在、世界トップの位置を占めてはいるものの、その膨
大な人口に対する市場浸透率はわずか21%であり、今後も大きく成長する可能性
がある。
中国におけるワイヤレス付加価値サービス業界の発展の状況(2)
200
180
160
140
120
100
80
60
40
20
0
単位:人民元
172.59 178.37
181.63 174.88
135.33
123.1
94.2
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
81.1
2003
Source:情報産業部統計年鑑
中国の移動通信業界全体のARPUの変遷
7
6
5
6
4
4
3
2
2
1
0
0
1997
1998
1999
2000
2001
2002
移動通信サービス全体の収入に対するパーセンテージ
西欧におけるモバイルデータサー
ビスによる収入の動向
ユーザー1人あたりの収益平均(ARPU)はユー
ザー数が増加するにつれ年々下降線をたどって
いる。西欧、アメリカではデータサービスによる
収入が年々増えている
2003
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
移動通信サービス全体の収入に対するパーセンテージ
アメリカにおけるモバイルデー
タサービスによる収入の動向
データサービスを伸ばし、
ARPUを上げる
中国におけるワイヤレス付加価値サービス業界の発展の状況(3)
二大移動通信オペレーターによるワイアレス付加価値サービスをの展開
チャイナモバイル
チャイナユニコム
ƒ 2001年2月にスタート
ƒ 2001年7月にスタート
ƒ 企業はワイアレスコンテンツ/アプリケーションの
インテグレーションを第三者を通じ行う
ƒ 企業はワイアレスコンテンツ/アプリケーションのイ
ンテグレーションを第三者を通じ行う
ƒ 収入の配分
ƒ 収入の配分
ƒ85% コンテンツプロバイダー
ƒ88% コンテンツプロバイダー
ƒ15% チャイナモバイル
ƒ12% チャイナユニコム
ƒ 各省の支社が管理
ƒ 主に北京の本社が集中的に管理
チャイナモバイルとチャイナユニコムでは日本のNTTDocomoのI-modeモデ
ルに習い2000年末に設計に着手、それぞれ「モンターネット」と「ユニ・インフ
ォ」のサービスモデルを構築し、2001年よりスタートさせた。
中国におけるワイヤレス付加価値サービス業界の発展の状況(4)
ワイヤレス付加価値サービスのサービスモデル:
情報サービス料
料金の代行回収手数料と回線使用料
移動通信オペレーター
契約
ワイヤレス付加価値サービスプロバイダー
暗号化した回線
支払い
料金回収
登録
料金計算
モバイル付加価値サービスユーザー
「モンターネット」モデル
ここではチャイナモバイルの「モンターネット」を例として挙げることにする。移動通信オペ
レーターは技術サービスプラットフォームを構築し、ユーザーからの料金回収を行う。SP
はオペレーターの提供するプラットフォーム上にてユーザーにサービスを提供し、オペレ
ーターを通じサービス料を回収する。その収益は双方に分配される。
中国におけるワイヤレス付加価値サービス業界の発展の状況(5)
ワイヤレス付加価値サービス業のバリューチェーン:
現在、チャイナモバイル
とチャイナユニコムの2
社による独占状態となっ
ている
上の図からわかるように、コンテンツプロバイダ、サービスプロバイダ、移動通信オペレ
ーター、ユーザー、設備メーカー、端末メーカーによってワイヤレス付加価値サービス業
界には一連のバリューチェーンが形成されている。業界を取り巻く環境のため、バリュー
チェーン中、オペレーターの部分に関しては独占状態にあるものの、他の部分について
は競争が展開されている。
中国におけるワイヤレス付加価値サービス業界の発展の状況(6)
中国におけるワイヤレス付加価値サービスによ
る収入 (1)
(US$ in billions)
(US$ in billions)
$4.6
各国のオペレーターのワイヤレス付加価値サービ
スが占める収入の割合(2003年)
24.8%
16.1%
$2.6
15.5%
10.2%
5.0%
$0.8
$0.1
2001A
2002A
2003A
2004E
NTT Vodafone
SK
Telecom
DoCoMo
China
Mobile
Source: Norson Telecom Consulting
(1)チャイナユニコムとチャイナモバイルの合計額
中国ではワイヤレス付加価値サービスによる収入が今も急増しており、力強い
発展を続けている。日本や韓国といった同分野において先端をゆく国々と比べ、
中国では付加価値サービスによる収入がワイヤレスサービス全体の収入を占
める割合が依然低く、今後更に発展していくことが期待される。
China
Unicom
(1)
本日の内容
•
中国におけるワイヤレス付加価値サービス業界の発展の状況
•
ワイヤレス付加価値サービスのマーケット並びに製品に関する分
析
•
ワイヤレス付加価値サービスにおける音楽コンテンツの概要及び
その展望
•
ケーススタディ:リンクトーン
•
総括:中国マーケットに進出することによるチャンスとリスク
ワイヤレス付加価値サービスのマーケット並びに製品に関する分析
(1)
付加価値サービスのマーケットの分析
収入
•
•
•
•
•
年齢
25% - RMB 1000未満
29% - RMB 1000 ∼ 1999
22% - RMB 2000 ∼ 3999
9% - RMB 4000以上
15% - 不明
¾各収入層とも比較的平均している
¾高収入層も携帯ユーザーとなっている
ARPU(1人あたりの平均収益)
• 43% - RMB 100以下
• 39% - RMB 101 ∼ 300
• 18% - RMB 301以上
¾各層とも比較的平均している
¾毎月の使用料金がRMB100以下の利
用者が急増
•
•
•
•
•
中国の携帯ユーザー
•ミドルクラス、男性が
大部分を占める
•若年層で急速に増加
している
24% - 25以下
18% - 26 ∼ 30
33% - 31 ∼ 40
23% - 41以上
2% - 未回答、不明
¾31∼40歳が比較的多い
¾若年層が急速に増加
性別
•61% -男性
•39% -女性
¾男性のユーザーが多い
ワイヤレス付加価値サービスのマーケット並びに製品に関する分析
(2)
ワイヤレス付加価値サービスの製品にはSMS、MMS、WAP、リングバックトーン、IVR
、Kjava(Brew)がある。
メディアカスタマイズサービ
ス
ゲームエンターテイメントサ
ービス
情報サービス
f 着メロ、待ち受け画面、スクリ
f 寵物楽園、星雲戦記、花花世
f ニュース、天気、チャット、占い
ーンセーバー
界、紫星妙算
SMS
f アニメーション、MMSスクリー
MMS/
WAP/
JAVA
ンセーバー
f リングバックトーン--- ソニ
リングバ
ックトーン
、IVR
ー、EMI
f JAVAゲーム(RPG、アクション
・アドベンチャー、囲碁・将棋・
カードゲーム
f 音声エンターテイメントサービ
ス
f WAPによる画像、着メロのダ
ウンロード、オンラインゲーム
f 携帯チャットルーム
ワイヤレス付加価値サービスのマーケット並びに製品に関する分析
(3)
ワイヤレス付加価値サービスの変遷
2G上のショートメッセージ(SMS)サービス、並びに2.5GであるGPRS上のマルティメディア
ショートメッセージサービス(MMS)、WAP、Kjava、音声付加価値サービス(リングバックト
ーン、IVR)とも移動通信技術の進展に伴い発展しており、3Gという新たな技術の登場によ
り、これまでに無い更なるモバイル付加価値サービスが登場していくことになる。
ワイヤレス付加価値サービスのマーケット並びに製品に関する分析(4)
和彩鈴
現在、収入の内SMSが占める割合が依然最も多く、リングバックトー
ンとIVRがこれに続く形となっている。またWAPサービスも急速に伸び
ている。
本日の内容
•
中国におけるワイヤレス付加価値サービス業界の発展の状況
•
ワイヤレス付加価値サービスのマーケット並びに製品に関する
分析
•
ワイヤレス付加価値サービスにおける音楽コンテンツの概要及
びその展望
•
ケーススタディ:リンクトーン
•
総括:中国マーケットに進出することによるチャンスとリスク
ワイヤレス付加価値サービスにおける音楽コンテンツの概要及びそ
の展望(1)
(2001 – 2005)
1,200
Music
Games
InfoComm
1,000
US$
(millions)
800
30%
45%
600
400
25%
200
0
2001
2002
2003
2004
2005
コンテンツの種類としては、音楽、ゲーム、情報サービスが付加価値
サービスの主要な部分を占めている。その内、音楽コンテンツは約半
分を占めており、急速な成長を続けている。
ワイヤレス付加価値サービスにおける音楽コンテンツの概要及びそ
の展望(2)
音楽付加価値サービスは主に着メロダウンロード(単音はSMS、和音はWAP及
びMMSによる)、リングバックトーン、IVRから構成されている。
ネットユーザーの付加価値サービスに対する認識度としては、音楽コンテンツで
ある着メロのダウンロードやリングバックトーン等が上位を占めている。
ワイヤレス付加価値サービスにおける音楽コンテンツの概要及びそ
の展望(3)
SMS-単音着メロのダウンロード
(Publishing Rights)
SMSによる単音着メロのダウンロードはSMS付加価値サービスによる
収入の3分の1を占めており、音楽付加価値サービスによる収入の内
最大の部分を占めている。
ワイヤレス付加価値サービスにおける音楽コンテンツの概要及びその
展望(3)
WAP-和音着メロのダウンロード、True Tone、MP3
(Publishing Rights and Recording Rights)
WAPサービスは中国において急速に伸びており、2003年度、同マーケットは2.3億元
にまで成長した。2004年には245%という大幅な伸びが見込まれており、その規模は8
億元に達すると見られている。WAPサービスによる収入の内、画像及び着メロのダ
ウンロードが全体の55%を占めている。和音着メロ、True Tone、MP3のダウンロード
も重要な部分を担っており、今後中国において2.5Gのユーザーが増加するにつれ、
更に発展していくことになるであろう。
ワイヤレス付加価値サービスにおける音楽コンテンツの概要及びその
展望(5)
IVR-音楽で祝福
(Publishing Rights and Recording Rights)
注意:IVRサービス
用サーバーはオペ
レーターが提供して
おり、オペレーター
は15%のサーバーレ
ンタル料を徴収して
いる。
IVRサービス中、現在最も人気を博しているのはチャット・出会い系サービスである。
その次に多いのが音楽サービスで、全体の15%を占めている。豊富な音楽ソースと、
優れたサービス設計とマーケティングを背景に、音楽IVRサービスは今後大きく発展
していくことになると見られている。
ワイヤレス付加価値サービスにおける音楽コンテンツの概要及びその
展望(6)
リングバックトーン(CRBT)−音楽による呼び出し音
(Publishing Rights and Recording Rights)
彩铃业务收入
160
140
120
2003年5月−上海で試験サービス
100
80
2003年10月−上海、北京等で正式に課金開始 6 0
2004年7月−チャイナモバイルが全国規模でリ 42 00
ングバックトーンサービスを展開
0
GR
(‘0
3’0
5)
Milestone:
90
0%
CA
百万(R M B )
2003
2004
2005
リングバックトーンは現在、音楽付加価値サービス製品中最も急速に伸びつつ
あるサービスであり、去年半ばのスタート以降、若年層より多大なる人気を集
めている。チャイナユニコム並びに固定ネットワークオペレーターも各地でリン
グバックトーンサービスを次第に展開しつつあり、それに伴い同マーケットは更
に拡大していくことになると思われる。
本日の内容
•
中国におけるワイヤレス付加価値サービス業界の発展の
状況
•
ワイヤレス付加価値サービスのマーケット並びに製品に関
する分析
•
ワイヤレス付加価値サービスにおける音楽コンテンツの概
要及びその展望
•
ケーススタディ:リンクトーン
•
総括:中国マーケットに進出することによるチャンスとリスク
ケーススタディ:リンクトーン(1)
コンシューマー向けワイヤレス付加価値サービス
音楽系サービス
ゲーム系サービス
情報サービス
SMS、MMS、リングバックトーン、WAP、JAVA、IVRなど
SMS、MMS、リングバックトーン、WAP、JAVA、IVRなど
リンクトーンでは690万人の月額固定ユーザーを擁している
(大陸中国には3億人近くの携帯ユーザーが存在)
リンクトーンは99年の創業以来、中国の携帯ユーザーに対し先端をゆくワイヤレス
エンターテイメント付加価値サービスを提供することに力を入れており、大きな成功
を収めている。2004年3月にはナスダックに上場し、ワイヤレス付加価値サービス
に特化した企業として中国で初めてアメリカでの上場を果たした。
ケーススタディ:リンクトーン(2)
全国に広がるオペレーターの販売ネットワーク
オペレーターからの受賞
チャイナモバイル本社が授与する
「2003年度最優秀ワイヤレス付加価
値サービスプロバイダ」賞を受賞
2004年度第二四半期
•すべての大型の省においてチャイナモバイル
とチャイナユニコムのランキングトップ3に入る
•チャイナモバイルのSMS以外のサービスラン
キングにおいて :
地方の代表事務所(全国に100人以
上の地方販売担当者を置いている)
サービス導入エリア
•リングバックトーン第3位
•ひとつのKjavaゲームのダウンロード量
において1位を獲得
•MMS第6位
•IVR第10位
ケーススタディ:リンクトーン(3)
有力企業同士で提携することで
ウィンウィンを実現
• 2003年5月、ソニーミュージックと提携し、上海で独占的にリングバックトーンサービスの提供を開
始、10万人以上のユーザーを獲得し、中国でリングバックトーンサービスブームを巻き起こした。
• 2004年2月、世界の五大レコード会社の一つであるEMIと提携し、EMIのリングバックトーンサー
ビスとIVRサービスを展開、豊富かつ新しい音楽コンテンツの提供を実現した。
• 2004年8月、日本最大のレコード会社であるAvexと提携し、Avexの音楽をリングバックトーン
サービスで独占的に提供、同社の公認サイトをワイヤレスWAP上に構築した。
• アジアにおいて著名な衛星音楽チャンネル、チャンネルVと総合的かつ長期的な協力パートナー
シップを結び、同チャンネル名により命名した「小V倶楽部」を立ち上げ、音楽愛好家のワイヤレ
スコミュニティーを構築、音楽テレビ局に視聴者とをインターラクティブに結ぶルートを提供した。
• 世界的に有名なワーナー社のカートゥーンチャンネルと提携し、トムとジェリー、パワーパフガー
ルズ、フリントストーン等のアニメキャラをMMS及びWAPサービスによって中国で独占的に提供。
• 日本の有名なアニメキャラ、クレヨンしんちゃんの使用のオーゾライズを受け、中国でクレヨンし
んちゃんの画像、MMS、WAPサービスを提供、中国の多くのユーザーにクレヨンしんちゃんを
送り届け、以前まではびこっていた海賊版キャラを減らすこととなった。
• 日本の著名なSP、インデックス社と提携し、日本のJavaゲームを中国マーケットへと投入、中国
語化を行い、中国での利用を実現した。
リンクトーンでは製品開発において一貫して、世界的に著名な企業と提携し共同で開発する
ようにしており、多くのトップクラスの協力パートナーを擁している。中でも音楽コンテンツに関
しては数多くの著名な音楽関連企業と提携しており、中国マーケットにおいて他を圧倒してお
り、協力パートナーから高い評価を博している。
ケーススタディ:リンクトーン(4)
ニュースメディアグループ企業傘下
のチャンネルVとの協力例
チャンネルVの視聴者はSMSをリンクトーンの特別サー
ビス番号宛に送信することで、一連の月額会員サービ
スに申し込むことができる。それによりユーザーは着メ
ロや画像をダウンロードすることができるほか、賞品付
きのクイズや視聴者投票、無料コンサートチケット抽選
といったイベントに参加するなど、チャンネルVの音楽付
加価値サービスを享受することができる。一方、チャン
ネルVでは効果的なインターラクティブなルートを利用す
ることが可能となり、自社の視聴者や音楽ファンに個性
的なワイヤレスコミュニティーを提供することが可能となっ
た。
ケーススタディ:リンクトーン(5)
リンクトーンによる初の試み:アドゥの最新アルバム「醇情歌」と付加価
値サービスとのパッケージングの例
リンクトーンではシンガポールの有名歌手、アドゥと提携し、国内で初めて流行音楽アルバムを発売する際に着メ
ロダウンロードサービスをパッケージングし、リンクトーンが提供するワイヤレス付加価値サービスを直接、CDケ
ースへと封入した。そうすることでアドゥのファンがCDプレーヤーでアドゥの最新曲を楽しむだけでなく、歌詞カー
ド上にある説明通りの簡単な操作を行うことで、アドゥの曲を携帯にダウンロードし、いつでもどこもでアドゥの曲
を聴き、最新の流行を楽しみ、あらゆる局面をカバーした音楽サービスを享受できるようにした。
ケーススタディ:リンクトーン(6)
リンクトーンとソニーレコードのリングバッ
クトーンサービスにおける提携
•
リンクトーンとソニーレコードは
2003年5月にリングバックトーン
サービスの独占契約を結び、
国内で初めてリングバックトー
ンサービスの提供を開始した。
•
リンクトーンでは優れたサービ
スとオーゾライズされたコンテ
ンツ、そしてオペレーターとの
長期間にわたる協力関係を生
かし、地方オペレーターの運営
する26のリングバックトーンマー
ケットに進出、最高のシェアを
誇るリングバックトーンサービ
スプロバイダとなった。
ソニーレコードの音楽は同サー
ビスを通じ更に広域なマーケッ
トへと浸透し、最大のシェアを
確立することとなった。またリン
クトーンとソニーレコードはスター
のサイン会やコンサート等といっ
たイベントによっても、マーケティ
ング面の協力を展開している。
•
ケーススタディ:リンクトーン(7)
様々なルートによるマーケティング
•オペレーターによるサポート。メッセージの一括配信、
オペレーター
チラシ、ショップにおける配布
• STKカード
•新聞、雑誌、ラジオ、テレビ等の従来のメディアを通じ
従来のメディアによ た広告
る宣伝
他業界との共同
によるマーケティ
ング
携帯電話の初期
設定
• DM
•他業界の企業と共同でマーケティングを展開。マクド
ナルド、P&G、タイガービール等。それぞれが持つ強み
を生かすことで、マーケティングの宣伝効果を高めてい
る。
•携帯メーカー各社との協力。モトローラー、シーメンス、
TCL、波導、連想、東信等。リンクトーンの製品を予め
携帯電話に設定。
•インターネットサイトの運営、投資を通じ、サイトの注
サイト
目度を上げアクセス数を増加し、リンクトーン製品を
販売するプラットフォーム及びチャンネルとする。
ケーススタディ:リンクトーン(8)
リンクトーンのユーザー
リンクトーンの代表的なユーザー
f 年齢層−16歳∼30歳
f 収入−平均月250ドル
f エンターテイメント−従来のエンターテイメ
ントは金額的に負担が難しい。(カラオケ、
バー、ディスコ等)パソコンを持たない場合
が多く、インターネットにアクセスできる環境
にない。
f 携帯−生活必需品であり、自らのステータ
スを現すもの。経済的なエンターテイメント
を実現するもの。
f 消費−付加価値サービスに収入の大部分
を割いてもよいと思う傾向にある。
本日の内容
•
中国におけるワイヤレス付加価値サービス業界の発展の状況
•
ワイヤレス付加価値サービスのマーケット並びに製品に関する
分析
•
ワイヤレス付加価値サービスにおける音楽コンテンツの概要及
びその展望
•
ケーススタディ:リンクトーン
•
総括:中国マーケットに進出することによるチャンスとリスク
総括:中国マーケットに進出することによるチャンスとリスク(1)
ƒ
マーケットチャンス
2003年度、音楽付加価値サービス製品による業界全体の収入はお
よそ1億8000万元であった。同同数字は2004年度には5億に、2005
年度には10億元を突破すると見られており、そのマーケットチャンス
の大きさは容易に想像できよう。しかし海外から進出する場合、マー
ケットに関する知識がないという難しさに直面することになる。
ƒ
国の政策的な問題
現在、中国で採られている電気通信分野の政策により、海外企業
は付加価値サービスマーケットに投資できない決まりとなっており、
SP業務は国内の企業のみしか運営できないようになっている。
ƒ
ライセンスの問題
現在、国内のSPは海外のレコード会社と直接契約を結ぶことができ
るようになっている。またwww.R2G.netなどの著作権管理会社を通じ
ライセンスを獲得することもできる。
ƒ
知的財産権の保護の問題
音楽ワイヤレス付加価値サービス製品は主にオペレーターのサー
バー上に保存し、ワイヤレスネットワークを通じダウンロードするた
め、インターネットを通じたサービスに比べ、海賊版の被害にあう可
能性が低い。著作権管理会社の海賊版取締りへの協力も得られる
。
総括:中国マーケットに進出することによるチャンスとリスク(2)
ƒ
中国マーケットにはチャンスとリスクが並存してはいるも
のの、リスクを恐れて尻込みしていては、マーケットに進
出するチャンスを失ってしまうことになる。
ƒ
実力のある、信用の高い、運営の行き届いた中国国内
の協力パートナーを探し、共同で中国マーケットを開拓
することが、ウィンウィンを実現するカギである。
皆様が中国へ進出し、私達と共にワイヤレス付加
価値サービスマーケットを開拓していくことを歓迎致
します。
ご清聴ありがとうございました。
Thank you!
図中中国語の日訳
p7
コンテンツプロバイダ(CP)
サービスプロバイダ(SP)
移動通信オペレーター
設備メーカー
ユーザー
端末メーカー
p12
ハイスピードデータサービス
p13
中国におけるSPによるモバイル付加価値マーケットの全体の規模
IVR、リングバックトーン
ワイヤレスゲーム
MMS
WAP
SMS
2002年 2003年 2004年e 2005年e
単位:億元
2002年∼2005年のSPによるSMSのマーケット規模
2002年 2003年 2004年e 2005年e
売上収入(億元) 年間成長率
中国のWAPマーケットの発展状況
2003年 2004年e 2005年e
WAPの情報料による収入(億元) 年間成長率
p15
三大付加価値サービス製品が占める収入の割合(2001∼2005)
p17
2001年から2004年の中国におけるSMS送信数
2001年 2002年 2003年 2004年e
SMS送信数(億件) 年間成長率
2002年から2005年のSPによるSMSマーケットの規模
2002年 2003年 2004年e 2005年e
売上収入(億元) 年間成長率
p18
WAPの各サービスが占めるトラフィックの割合
着メロ・画像 証券・株式 チャット・出会い系 メール ゲーム・エンターテイメント ニュース・天気 流行・生活 その他
中国のWAPマーケットの発展状況
2003年 2004年e 2005年e
WAPの情報料による収入(億元) 年間成長率
p19
中国のIVRマーケットの規模
2003年 2004年e 2005年e
IVRマーケットの規模 年間成長率
p16
ネットユーザーの携帯ワイヤレス付加価値サービスに対する認識度
着メロのダウンロード
カラー画像のダウンロード
MMSの送受信
リングバックトーンの利用
携帯ゲームのダウンロード
GPRS/CDMAによるインターネット接続
WAPサイトの閲覧
白黒画像のダウンロード
百宝箱(チャイナモバイルのJAVAサービス)/神奇宝典(チャイナユニコムのBrewサービス)
パーセンテージ
サンプリング状況:N=9417 上記のデータは2004年7月にUserSurveyが中国のネットユーザーに対し行
ったE-mail調査によるものである。
p20
リングバックトーンサービスによる収入
Million(RMB)
Contact Details:
Edward Long
Vice President, Business Development
Linktone Consulting Co., Ltd. www.linktone.com
Email: [email protected]
Direct: +86 (0) 21 6361 1570
Tel: +86 (0) 21 33184900 ext: 1600
China Mobile: +86 135 0168 0408
Shanghai Headquarters:
5/F, Eastern Tower,
NO. 689 Beijing Dong Road.,
Shanghai, 200001, PR China