退職所得に係る個人住民税の控除が廃止されます。

平成25年1月1日以後に支払われるべき退職手当等について個人住民税の
計算方法が変わります。
【制度改正の概要】
<廃止事項①>勤続年数 5 年以内の法人役員等の退職手当等に係る 2 分の 1 課税の廃止
勤続年数が 5 年以内の法人役員等※に支払われる退職手当等に係る退職所得金額の計算につい
て、退職手当等の金額から退職所得控除額を控除した残額の2分の1を所得金額とする措置が
廃止されます。
※法人役員等とは、次の者をいいます。
・法人税法第2条第15号に規定する役員
・国会議員及び地方公共団体の議会の議員
・国家公務員及び地方公務員
【改正前計算方法】
(退職手当等の金額-退職所得控除額)×1/2=退職所得金額
【改正後計算方法】
(退職手当等の金額-退職所得控除額)=退職所得金額
<廃止事項②>退職所得に係る個人住民税の10%税額控除の廃止
退職手当等に係る分離課税の所得割額から10%を控除する特例措置が廃止されます。
【改正前計算方法】
(退職手当等の金額-退職所得控除額)×1/2×10%×0.9=所得割額
【改正後計算方法】
(退職手当等の金額-退職所得控除額)×1/2※×10%=所得割額
※勤続年数5年以内の法人役員等には適用されません。
【参考:退職所得控除額の計算式】
・勤続年数が20年以下の場合
退職所得控除額=40万円×勤続年数(80万円に満たない場合には80万円)
・勤続年数が20年を超える場合
退職所得控除額=800万円+70万円×(勤続年数-20年)
・障害者になったことに直接基因して退職したと認められる場合は、上記の計算した額に
100万円が加算されます。
【お問い合わせ先】主税局課税部課税指導課個人事業税係
03-5388-2956