発言録 [PDFファイル/154KB]

共同記者会見発言録
日
時:平成27年11日19日(木)14:45~15:40
場
所:伊達市役所
出
席:伊達市
2階
委員会室3
:市
長
仁志田
㈱ガイナックス
:代表取締役
㈱福島ガイナックス:代表取締役
監
督
昇司
山賀
浅尾
博之
芳宣
清丸
悟
制作プロデューサー
高橋
祐一
報道機関:福島民報社、福島民友新聞社、朝日新聞社、読売新聞社、日本経済新聞
社、共同通信社、時事通信社、河北新報社、福島テレビ、テレビユー福
島、福島中央テレビ、NHK
市
長:アニメーション制作について別紙資料により説明。
山賀氏:㈱ガイナックス「きらりなワンダープロジェクト」について別紙資料によ
り説明。
浅尾氏:アニメーション「政宗ダテニクル」の概要について別紙資料により説明。
《質疑応答》
記
者:この企画の自治体第1号が伊達市になった理由、その経緯を説明していた
だきたい。
浅尾氏:福島ガイナックスの設立後間もない時期に、伊達市から「当市とガイナッ
クスと一緒にできることを考えませんか」との問い合わせを頂いたのがきっ
かけである。ただ今回のアニメの構想は福島ガイナックス側から提案した。
記
者:「きらりなワンダープロジェクト」への参加はどちらから依頼した事にな
るのか。
山賀氏:偶然だが、ほぼ同時期に双方の意向が一致した結果である。ガイナックス
としてもこのプロジェクトを立ち上げるため、いくつかの自治体に対し地方
自らが地方を題材としたアニメを制作する企画について声掛けをしていた。
多くの自治体は前例がない理由で取り組むことに躊躇している状況であっ
たが、伊達市からは積極的に前向きな回答を頂いたことでこのプロジェクト
が立ち上がったということ。その意味で伊達市には感謝している。
記
者:伊達市としてはどのような意向でガイナックスへの声掛けを行なったのか。
市
長:市としては、17代政宗以前の400年の伊達氏の歴史を広く発信したいとい
思いがあり、これまでも常々検討してきた。このアニメ化については担当部
が発想したものであるが、いい意味で驚いている。
浅尾氏:これまでも地方制作のアニメーションはあったが、今回の作品はエンター
テーメントとして充分楽しめるようなクオリティの高いものとするため、発
信すれば必ず反応してくれる人はいると考えている。また、このアニメを放
映するだけでなく、このアニメをきっかけにイベントやワークショップなど
を含めて展開していきたい。
山賀氏:この作品は単なる地方発信の物産紹介アニメにとどまらないものにしてい
く。わが社の方針に合致する題材であり、内容であると考えている。
記
者:福島ガイナックスとして作成するアニメ作品としては初めてか。
浅尾氏:東邦銀行のアニメCMはすでに放送されているが、キャラクターやストー
リーを作成するアニメ作品としては「政宗ダテニクル」が当社で初めての作
品となる。
記
者:今回のアニメを世界へ発信することにより、福島は楽しいところであるこ
とを伝えられるのではないか。
浅尾氏:このアニメは3月に完成予定であり、その後4~7月にかけて招待されて
いる海外のアニメフェアーに出展したいと考えている。そのことにより海外
へ積極的に発信されることになり、伊達市に多くの人が足を運んでくれるき
っかけになることを期待している。
山賀氏:海外では侍を題材にした作品は好評であり、この作品も大いに注目される
ものと考えている。
記
者:試写会を実施するとのことだが、具体的にどのような媒体で実施するのか。
また、制作資金の財源はどうなるのか。
観光物産係長:試写会は4月に予定している。伊達氏ゆかりの地の屋外で実施した
い。
市
長:アニメ制作は伊達市が委託しているので、制作費は伊達市が負担する。
浅尾氏:発信の媒体については、伊達市とも協議しながらこれから考えていきたい。
山賀氏:アニメの15分作品ではなかなかメジャーの媒体では取り上げてくれない。
しかし、「きらりなワンダープロジェクト」の作品をまとめればテレビシリ
ーズの企画として発信できると思われる。もちろんネット配信は考えている。
記
者:観光客の誘致に関して期待することは何か。
市
長:観光客の誘致以前に、震災以降様々な発信をしているのにいまだに風評被
害が続いている。その状況において、アニメの聖地として伊達市に来る理由
ができることには意義があり、来ていただいて安心・安全を感じて欲しい。
特に海外はフクシマに対する誤解があると思う。
その意味でも伊達市の元気を世界に向けて発信できることは、想定外にう
れしい展開である。
記
者:この作品を制作するに当って仙台市への思いはどのようなものか。
市
長:伊達市としては、伊達氏の歴史は政宗以降の400年ばかりでなく、それ以
前の400年の歴史に光を当ててその史実を広めたいという思いがあり、今後
も伊達氏関係自治体と積極的に連携していきたいと考えている。もちろん仙
台市とも積極的に連携をさせていただきたい。