平 成 28 年 2 月 16 日 海の安全運動推進連絡会議 平 成 28 年 度 海 の 安 全 運 動 実 施 計 画 1 運動 方 針 海 難 を未 然 に防 止す るた め には 、船 舶 所有 者 、運 航 者を は じ めと する 海 事関 係 者、 漁業関係者、マリンレジャー関係者など、船舶運航に直接関わる者はもとより、マ リンレジャー愛好者、更には広く国民一般に対して海難防止思想の普及と安全意識 の高 揚を 図 る必 要 があ る。 このため、海事・漁業関係機関・団体、マリンレジャー関係団体、市民団体等が 主体性をもって積極的に「海の安全運動」を展開し、関係行政機関と海事関係団体 等の民間関係者が「連携・協力・合同」により官民一体となって、実効性と社会的 アピ ール 性 のあ る 幅広 い安 全啓 発 活動 を 積極 的に 実施 す るこ と とす る。 2 運動 期 間及 び 重点 活動 期間 年 間 を通 じ て海 の安 全運 動 を展 開 する こと とし 、 (1)平 成 28 年 4 月 19 日か ら同 年 5 月 8 日ま で の 20 日 間 (2)平 成 28 年 7 月 1 日 か ら 8 月 31 日 ま で の 2 ヶ月 間 (3)各 地区 にお い て独 自に 定め る 期間 を重 点活 動 期間 と 定め る。 また、6 月 の 1 ヶ 月間 を周 知・広報 月間 と し 、7 月 16 日 か ら 7 月 31 日ま で の間 に おい ては 、 「海 難 ゼロ への 願い 」をス ロー ガ ンと し た 全 国海 難 防止 強調 運動 と 併せ て 展開 する も のと す る。 3 重点 事 項 海難分析結果を踏まえて、効果的な海難防止思想の普及や安全意識の高揚を図る ため 、次 の 項目 を 重点 事項 と定 め 、効 果 的な 安全 啓発 を 展開 す る。 (1)「 小型 船舶 の 海難 防止 」(全 地区 共 通重 点事 項) (2)「 各地 区に お いて 独自 に定 め る事 項 」( 設定 地区 重 点事 項 ) 4 実施 事 項及 び 実施 内容 海の安全運動推進連絡会議及び各地区推進連絡会議等の構成員は、本運動の促 進・活性化に努め、各種船舶やマリンレジャー愛好者など、あらゆる階層に応じた 効果 的な 活 動に よ り、 海難 防止 思 想の 普 及や 安全 意識 の 高揚 を 図る こと 。 また、重点事項に関しては、以下の指導事項を中心とし、対象者、対象海域及び 事故事例等各地区の特性を勘案しつつ、集中的かつ具体的な安全指導・安全啓発を 推進 する こ と。 さらに、単に海難発生件数の減少といった成果のみに固執することなく、活動に よっ て生 ま れる 変 化や 結果 を念 頭 にお き 、効 果的 な活 動 に努 め るこ と。 (1 )小 型 船舶 の 海難 防止 ◆ 共 通 指導 事 項 ア 発航 前 点検 の 徹底 小型船舶に多い整備不良、老朽化による機関故障を防止するため、発航前に 船体 、機 関 、残 燃 料、 バッ テリ ー 等の 十 分な 点検 を行 う こと の 徹底 を図 る。 特に、プレジャーボート等は、漂泊中における電装品等の必要以上の使用に よりバッテリーの電圧低下に十分注意するよう指導するとともに、帰港後にあ って も船 体 、機 関 等の 整備 の励 行 を指 導 する 。 イ 航海 ・ 漁業 計 画の 連絡 海図を参考に無理のない航海計画を立て、ルートの事前調査をして危険箇所 の有無を確認する。また、家族、マリーナ等への行動予定の周知、特に、迅速 な対 応の た めに も「 帰 宅予 定時 間 の家 族 等へ の連 絡 」 「 定時 連 絡」の徹 底に つ き 指導 する 。 ウ 最新 の 気象 、 海象 情報 の入 手 小型船舶が気象・海象から受ける影響は大きく、乗揚げ、転覆等の海難も発 生していることから、最新の気象・海象状況を入手し、発航中止、早期帰港等 の適 切な 判 断を 行 うこ との 徹底 を 指導 す る。 エ 常時 適 切な 見 張り の徹 底 航行中のみならず、プレジャーボート・遊漁船等による遊漁中等、あらゆる 場面 での 状 況に 応 じた 見張 りの 徹 底を 指 導す る。 オ 適切 な 避航 動 作の 励行 避航船は早めに相手に分かりやすい動作をとり、保持船も最善の協力動作を とる こと の 徹底 を 指導 する 。 カ 自己 救 命策 の 確保 海中転落した遭難者が無事生還するために、ライフジャケットの常時着用、 防水 携帯 電 話等 の 連絡 手段 の確 保( 118 番 の 活用 )等の「 自己 救 命 策の 確保 」に つい て徹 底 指導 す る。 ◆ プ レ ジャ ー ボー ト等 の指 導 キ 余裕 を もっ た 航海 計画 の策 定 自船の性能、航行区域、自身の操船技術等を十分考慮した無理のない航海計 画の 立案 に 努め る よう 指導 する 。 ク 十分 な 海域 調 査 出発地から目的地まで及び目的地周辺海域における、浅瀬等の危険区域、漁 具等 の設 置 状況 等 を出 港前 に十 分 収集 ・ 調査 する よう 指 導す る 。 ケ 漁 具標 識 の早 期発 見 航 行中 に おけ る 定 置網 、の り 網等 に 設置 され て いる 漁 具標 識の 早期 発 見に 努 め、 発見 の際 は 、停船 す る 等の 安全 な 方法 に より 周囲 の状 況 を確 認 する よう 指導 す る。 コ 自 船の 位 置確 認 常 に自 船 位置 の把 握に 努 める と とも に、 漁具 等 との 正 確な 位置 関係 の 把握 に 努 める よう 指 導す る 。 ◆ 漁 船・ 遊漁 船 の指 導 サ 一人 乗 り漁 船 の安 全確 保 船体 の 動揺 、傾 斜に よ る海 中転 落 事故 を防 止 する た め、漁獲 物の 積 過ぎ 、荷 崩 れ、 荒天 中 の操 船 には 細心 の注 意 を払 う よう 指導 する 。 万が 一 の海 中転 落に 備 え、ライ フ ジャ ケッ ト の常 時 着用 及び 自己 救 命具 の 準備 、 短時 間で 救 助さ れ るた め適 切な 連 絡手 段 の確 保を 指導 す る。 また 、漁の 準備 作業 は 出港 前 に、漁の 片付 け 作業 は 帰港 後に 実施 す るこ と を習 慣づ け、 航 行中 は 見張 りに 専念 す るよ う 指導 する 。 シ 漁業 協 同組 合 及び LG Lと の 連携 強 化 現場 指導 や 安全 意 識の 向上 に関 す る講 習 会等 によ る安 全 啓発 活 動に 加え 、ラ イ フジャケット着用推進モデル漁協並びに漁協女性部等によるライフジャケット 着 用 推 進 員 ( LGL: ラ イ フ ガ ー ド レ デ ィ ー ス ) と 連 携 ・ 協 力 に よ り 、 漁 業 関 係 者 自ら が主 体 的に ラ イフ ジャ ケッ ト 着用 推 進に 取り 組む よ う働 き かけ 、ラ イ フジ ャ ケッ ト着 用 の有 効 性に つき 指導 す る。 (2 )各 地 区に お いて 独自 に定 め る活 動 各地区における海難の発生状況から、対象を絞り込んで焦点をあてた海難調査・ 分析及び実施活動の評価・検証を実施し、海難事故を減少させる対策が必要とされ る対 象に つ き 、地 域の 特性・特色 を 加味 した「 重点 期間 」「 重点 事 項 」を 設定 し 、有 効な 安全 啓 発活 動 を企 画・立案 し て適 時的 確 な運 動を 積 極的 に 展開 する こと と する 。 5 広報 下記媒体等を有効活用することにより、海事・漁業関係者のみならず、マリンレ ジャー愛好者、更には広く国民一人ひとりを対象とした前広な広報活動を行い、海 難防 止思 想 の普 及 と安 全意 識の 高 揚に つ いて 働き かけ を 行う 。 (1 )テ レ ビ、 ラ ジオ 、新 聞等 の マス メ ディ ア (2)地方自治体、関連団体、海の安全運動推進連絡会議構成員等が発行する情報誌及 び社 内報 並 びに ホ ーム ペー ジ等 (3)フェリー乗り場、フェリー・旅客船内等における場内放送や球場、大型ショッピ ング セン タ ー等 に 設置 され てい る 大型 電 光表 示板 等の 情 報提 供 媒体 (4)官公署、駅構内、海図販売店等その他国民の目に付き易い場所への運動ポスター の掲 示 (5 )海上 保 安庁 の「 海の 相談 室 」、各 海 上 保安 部の「 マ リン レジ ャー 行事 相 談室 」をは じめ 、海 上 保安 庁 の沿 岸域 情報 提 供シ ス テム ( MICS)及 びホ ー ムペ ージ (6)ボート天国、体験航海及び花火大会並びに海の駅での各種イベント等一定規模の 集客 が見 込 まれ る 企画 への 参加 或 いは イ ベン ト主 催者 の ホー ム ペー ジ等 の活 用 6 その 他 (1 )マ リ ンレ ジ ャー に伴 う海 浜 事故 の 防止 マリンレジャー愛好者ほか一般市民に対して、海水浴場内での遊泳、飲酒後の遊 泳禁止、保護者による小児・幼児等若年層の監視徹底など、遊泳中の事故防止対策 につ いて 指 導す る 。 さ ら に 、海 水 浴 中・磯 遊び 中 にお け る シュ ノー ケ ル使 用 にか かる 事故 防 止の た め、 装具 の 適切 な 使用 方法 の慣 熟 及び ラ イフ ジャ ケッ ト の着 用 を指 導す る。 また、釣り愛好者に対して、磯や防波堤からの転落事故防止のため、常に周辺環 境や気象・海象に注意するよう指導するととにもに、ライフジャケットの着用、緊 急時 連絡 手 段の 確 保等 の自 己救 命 策の 確 保を 指導 する 。 (2 )海 の 安全 に 関す る情 報提 供 の周 知 プレジャーボートや小型船等に対して、気象・海象の情報等、船舶交通の安全に 必要な情報等を提供する沿岸域情報提供システムの活用、緊急情報等更新された情 報を継続的に入手するために有効な電子メール配信サービスについて、海事関係者 はもとより、国民一般においても、プレジャーボートやカヌーといった小型船に乗 船す る機 会 が増 加 して いる こと か ら、 こ れら に対 して 広 く周 知 し利 用促 進を 図 る。 (3 )関 係 団体 等 への 支援 体制 の 強化 プレジャーボートや水上オートバイ等に対する指導にあたっては、海上安全指導 員との協力が有効であることから、所属する公益社団法人 関東小型船安全協会や NPO 法 人 パ ー ソ ナ ル ウ ォ ー タ ー ク ラ フ ト 安 全 協 会 等 を 通 じ て 活 動 を 積 極 的 に 支 援 す ると とも に 、海 上 安全 指導 員の 育 成を 含 め、 関係 団体 へ の支 援 体制 を強 化す る 。 ( 4 )地 区 推進 連 絡会 議の 充実 化 本運動のさらなる展開を図るため、現在参画に至っていない他のマリンレジャー 諸団体や市民団体等に対しても地区推進連絡会議への参画又は協賛を呼びかけるこ とにより、各推進連絡会議の活性化を図るとともに参加団体のさらなる拡大を図る もの とす る 。
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