GMAT 650点と共に生きた男 - 株式会社インターフェイス_MBA留学合格

Ver. 1.7
GMAT 650点と共に生きた男
~ 低スコアからのLBS 合格 ~
E. H TAKAMI
London Business School
MBA Candidate | MBA2017
社費留学選抜時にはTOEFL 100点超えし、当初順風満帆と思われたMBA 受験活動。
伸び悩むGMAT, Target 校からの予期せぬDecline。
劣勢の中で至高のカウンセラーDevalier との出会いで垣間見えた一筋の光明。
激しい攻防戦で、挫折寸前に追い込まれた状況を打破するため、奇跡の逆転劇を巻き起こせるのか。
これは、決して諦めないApplicant たちに贈る、逆転につぐ逆転の物語の記録である。
1
はじめに
“Low GMAT”な僕の経験を元に得られた知恵を凝縮した
最終的に第1志望かつ自分にとってのDream 校であったLBS に合格することができ、最高の結果を得ることができたが、3年間の受験の道のり
は決して平坦では無く、長く苦しいものであった
そんな道中で心の支えになったのが、応援して下さった皆様からの励ましの言葉に加え、先人が残してきた数々の受験指南書であった。そこか
ら多くのことを学び、勇気付けられた。以下、僕のバイブル。ご一読、いや熟読されることを強くお勧めする
「こうすれば受かるMBA 2007」 RELAX さんの投稿 (http://sky.geocities.jp/kousurebaukaru2007_owner/author7.html):
▪ 外コンからKellogg 進学、Devalier 門下生。“100回戦って100回勝てる戦い方”をコンセプトに、受験ノウハウを形式知化。僕の知る
限り、公開情報で最も体系的にまとめられた体験記。古い記事だが、その内容は微塵も色褪せない。全受験生必見
「合格体験記」 (http://www.hamaguchijuku.com/subpage/ishizuka.pdf):
▪ UNC に進学したApplicant の体験記。驚愕のGMAT 760 獲得。TOEFL, GMAT の勉強法メイン
「日本人のためのMBA」 (書籍、Interface, Devalier 著):
▪ Essay 戦略やInterview 戦略を体系的に網羅した名著中の名著
僕も将来受験されるApplicant に何か還元したく、自分の苦労した経験やそこからの学びを共有させて頂きたいと思い、本書を執筆した
既に数々の名著が存在する中、僕が提供できる価値は何か、悩んだ。そこで自分の受験の特徴を思い返すと、『超低いGMAT スコア(650点)。
それゆえ、①出願戦略構築、②Essay & Interview に途方もないリソースを費やし、挽回を図った』ということに尽きる
Essay & Interview に関しては、日本最高峰のカウンセラー Devalier に全面的にサポート頂けたことが功を奏した。一方、出願戦略構築には苦
労した。 “俺のスコアで合格できる学校はどこか”という問いに、ダイレクトに答えられる人はいなかったのだ。大手予備校や有名カウンセラーで
すら、手持ちの情報は断片的で、全ての情報を網羅的に把握している人物は、この世の中に存在しない
したがって、自ら多くの分析をし、仮説を構築し、自分自身をリトマス試験紙としてそれを検証していく必要があった
本書は、その結果得られた示唆を中心にまとめた。一方で、TOEFL やGMAT の勉強法に関しては他の良書に役割を譲り、最小限の内容に留
めている。本書の内容の多くは、独自の分析や情報収集によって得られた断片的なファクトに基づき、可能な限りロジカルに導き出した、僕なり
の仮説の集合体である。一部のコンテンツについては、きちんとした裏付けなしに大それた一般化をしていることを許していただきたい。本書を
ご参考に頂くにあたり、内容の真偽は読者の皆様にご判断を委ねたい点、ご了承頂きたい
2
目次
1. 全体振り返り
2. Vocabulary
3. TOEFL
4.GMAT
5. 志望校選定・出願戦略
6. 情報収集・Visit
7. Application (Essay 他)
8. Interview
3
1. 全体振り返り
私はだれ?
苦手科目英語のなんちゃって帰国子女、理系男子、コンサル
34歳、男。2006年コンサル入社。入社10年目で社費留学
なんちゃって帰国子女。幼少期を米国で過ごしたため、“英語はNative”と誤解され続けてきたが…
中・校時代の苦手科目は英語(国語、社会は言わずもがな)。The 理系
大学1年時TOEIC スコア: 公開不可能
入社時TOEIC スコア: 600点 (猛勉強の末)
学生時代は宇宙物理を研究
超高密度天体の内部構造(ブラックホール、中性子星、白色矮星)
恒星の生涯
銀河内の星の力学
原始惑星の形成過程 等
コンサルでは3つの分野を経験
1 – 4年目:金融。証券会社、保険会社向けの業務改革 等
5 – 6年目:採用。自社コンサル部門の専任採用担当
7 – 10年目:インフラ。商社、重工メーカの海外進出
▪ インフラ産業セクターに異動後は、留学を意識してグローバル関連の案件に意識的に取り組んだ
趣味・課外活動
冒険(世界遺産巡り)
サイクリング(新婚旅行は自転車でバリ島一周(500 km))
4
1. 全体振り返り
どこへ行く?
13校出願し、欧州全合格・米国全滅、Dream 校 London Business School に進学
出願校
欧州
米国
セグメント
出願時期/
ラウンド
結果
Interview
合否
London Business School (イギリス)
Dream
2nd / 1月
有
合格
IESE (スペイン)
Target
2nd / 1月
有
合格
IE Business School (スペイン)
Safety
- / 1月
有
合格
HEC (フランス)
Safety
- / 4月
有
合格
ESADE (スペイン)
Safety
- / 3月
有
合格
Cambridge (イギリス)
Safety
4th / 3月
有
辞退
Northwestern (Kellogg)
Dream
2nd / 1月
有
Waitlist
North Carolina (UNC Kenan-Flagler)
Target
3rd / 1月
有
Waitlist
Texas (McCombs)
Target
2nd / 1月
有
Waitlist
Pennsylvania (Wharton)
Dream
2nd / 1月
無
不合格
New York (Stern)
Dream
4th / 3月
無
不合格
Duke (Fuqua)
Target
3rd / 3月
無
不合格
Michigan (Ross)
Target
2nd / 1月
無
不合格
5
1. 全体振り返り
3年間の旅路
‘12年から緩やかに準備を始め、’14年からは生き地獄、‘15年4月に終戦
~ 2012/2013年
2014年
1月
TOEFL
2015年
2月
3月
4月
5月
6月
TOEFL本試験
▲
初受験64点
8月
9月
10月
11月
TOEFL本試験
12月
1月
2月
3月
12月
4月
2013年9月に100点越え。
以降TOEFL 向け勉強はせず
数度受験もUpdate 無し。
TOEFL本試験
▲
社費生合格時点103点
早めに準備開始も振るわず、1st 出願断念し10月
初受験。低スコアのまま選考地獄突入。
5回目はWaitlist 対策用に温存するも、
LBS 合格によりキャンセル。
情報収集
7月
2010年
Campus Visit
GMAT
GMAT勉強
GMAT本試験
▲
550点
出張のタイミングで4 校Campus Visit。合同/個別
説明会でコネクションを作り、Interview 前に面談
ラッシュ。勉強・Essay に追われ、Essay 向け情報
収集は疎かになり、Score Check 程度。
Interface Devalier 氏に依頼。
9月から週1ペースでカウンセリング。ペースを守り最初の数校を
じっくり書き上げたが、年末年始は2nd向けEssayラッシュ。
3rd向けはほぼ有り物のコピペで負担少。
Essay
▲
600点
11月時点でスコアがそろっていなかったため、アプライ可能性が高いTop30校程度
全てのMy Account 開設(家族に外注)。結局スコアそろわぬも、Top校の3rd 合格は厳しいと判断、
1月末のGMAT Update を信じ志望度高School は2ndに出願(が、Update失敗)。
2nd 出願のTarget 校書類不合格に危機感を覚え、急遽3rd 欧州系Safety 校含む5校出願。
▲
650点
▲
640点
在校生・Alum 面談
(Interview 向け)
Score
Check
合同/個別説明会
カウンセラ
選定
GMAT本試験
Essay作成
(2nd)
Apply
Account
開設
2nd 向けEssay 提出後、低スコアを挽回するために、
Interview 対策及び学校情報収集に全リソースを投入。 Interview
2/1 IESE を皮切りに東京・現地・Skype 含め計8校。3/27 HEC で終了。
現地Interview のため米国、スペインVisit。
2/28 Target校・思い入れ強のRoss 書類落ち、3/16 Interview
手応え有のTarget 校UNC Waitlist により相当な苦戦を覚悟。
3/20 Target校IESE 合格により感涙、ほぼ進学を想定。
3/26 Dream校 London Business School 合格、放心。
Essay作成
(3rd)
出願
(2nd)
出願
(3rd)
8校出願
5校出願
Interview
トレーニング
Interview
8校
合否
書類不合格
合格通知
通知
Target校含む2校
5校
6
1. 全体振り返り
どうだった? (各章頭出し)
GMAT に泣き、Essay/Interview で笑う
2. Vocabulary
定番3800 に加え、“分野別”実施。単語は全てExcel で管理し、単語帳に掲載されていなくても高頻出の単語をどんどん覚えていった
Excel で管理することにより、各種分析や重要単語のフィルタリングが可能となった
3. TOEFL
マイペースで勉強を続け、受験すること19回、103点獲得。社費選抜時点でスコアメイクできていることは幸運であった
ただ、103点獲得時の内訳がReading 22点、セクション別ベスト合計が110点であり、悔しさは残る
4. GMAT
我がMBA 受験最大の汚点。Prep は700 超えを連発していたが、本番ではふるわず4回受験し、3回目の650点が出願スコア
金に糸目をつけず、ありとあらゆる手段をとったが、弱点分析を怠り、リソースの適正配置に失敗したことが敗因か
5. 志望校選定・出願戦略
Low GMAT が足枷に。“俺のスコアで合格できる学校”探しに多くの労力を費やした。“3rd 不利説”を信じ LBS 含むストレッチ校出願
Reputation, Strength, Students Composition, Color を軸に学校選びをした。Visit の過程で、欧州の多様性に強く魅かれるようになった
6. 情報収集・Visit
Interview Visit を含み計8 校訪問、毎回発見があった。夏頃から説明会に出まくったが、Essay 時期にはあまりリソースを割けなかった
Low GMAT を挽回するために、Interview 時期には毎日Alum に会ったり、公開情報を読み込んだりしていた
7. Application (Essay 他)
Essay カウンセラーDevalier の支援を得られたのがMBA 受験を通して最大の幸運である。Essay でも十分差別化可能と知った
始めの数校分の作成には非常に時間がかかった。後半は文字数・内容の微調節で乗り切ることができた
8. Interview
Low GMAT を挽回するために、最もリソースを割いたセクション。他の多くのApplicant と最も大きく異なる点と思われる
Devalier からEssay からInterview まで一貫して感動品質のアドバイスを受けられたこと、またネタ出しから英語で行っていたことがKFS
7
1. 全体振り返り
なんぼでっか?
まさかここまでかかるとは。投下資金で、レクサス買えちゃう
MBA受験はとにかく金がかかる。1回試験を受ける度に、“あぁ、25,000円あったらミシュラン3星でディナー食えるな”、“嫁さん、ずっとスマホ欲
しがってたな。1回受験我慢したら買えちゃうな”と思うと胸が引き裂かれそうになる。スコアがいまいちな時は、なおさらだ
しかし、金を惜しんだ結果受験に失敗することを想像すると、“あの時金をケチらなければ…”、と一生後悔が残る、と考えた
あるときから、“もう金に糸目はつけない”、と誓った。それで失敗したとしても、やれるだけのことはやった結果だし、悔いは残らないはずだ。する
とどうだろう。すぐに金銭感覚はマヒし、西にこの予備校良しと聞けば申し込み、東にあの参考書良しと聞けばAmazon でクリックした
世の中には僕の10分の1の出費でTop School に合格する人もいれば、倍使っても成果を出せない人もいるだろう。ただ、もし金で何かを躊躇し
ている人が居たら、迷わず資金を投下するべき、と言いたい。迷う時間がもったいないし、一度気になりだしらその思いを断ち切るのは容易では
ない。ある程度使ってしまえば、“もう後戻りはできない”という覚悟も生まれる
何のため給料を貰ってる、ここで使わずいつ使う? …という思いで使い続けたら、この有様です
試験
TOEFL 本試験(33回、内3回パス)
GMAT 本試験(8回、内4回パス)
GMAT スケジュール変更(6回)
試験計
Toefl対策
GMAT対策
Listening_Web Toefl
910,800
240,000
39,600
1,190,400
250,000
Writing_Dr Write
53,000
YES(英文法)
353,000
書籍
出願料
378,000
50,000
YES(SC)
250,150
Affinity(SC)
139,600
Affinity(RC)
132,620
GMAT対策計
950,370
InterFace(エッセイプレパレーションコース)
InterFace(追加枠、その他セミナ)
江戸義塾(初回カウンセリング・LBS対策)
交通費(タクシー)
50,000
Speaking_E4TG
TOEFL対策計
濱口塾(GMAT)
Essay/
Interview
Interview visit
総計
Essay/Interview計
各種参考書
1,380,000
600,000
20,000
75,000
2,075,000
100,000
書籍計
100,000
13校+Hult分
GMAT スコアレポート
336,000
62,400
TOEFL スコアレポート(13校)
出願料計
26,520
424,920
航空チケット(米国、スペイン)
300,000
ホテル
160,000
Interview visit 計
460,000
5,553,690
8
1. 全体振り返り
何にそんなに使ったか?
他Applicant と比して圧倒的に出費が大きかったのがEssay/Interview 対策費
Essay およびInterview は、Interface のDevalier 氏に頼んだ。AGOS 等と比べると価格差は歴然だが、前述の通り金に糸目はつけず、最高の
カウンセラーに見てもらおうと考えた。結果論で語ることしかできないが、この判断は正しかったと信じている
他の出費は、知れている。一つ塾に通っても、高々数万 – 数十万円の世界だ。迷っている時間があれば、とっとと申し込めば良い
A さんとTOEFL 受験回数や出願校数は同程度であるが、受験料・出願料の値上げ、円安の影響により試験費、出願費増大。また、A さんは飛
行機はマイレージを活用しているため割安
僕
TOEFL 本試験(33回、内3回パス)
GMAT 本試験(8回、内4回パス)
GMAT スケジュール変更(6回)
試験計
Toefl対策
Listening_Web Toefl
Speaking_E4TG
Writing_Dr Write
Toefl対策計
GMAT対策
濱口塾(GMAT)
YES(英文法)
YES(SC)
Affinity(SC)
Affinity(RC)
GMAT対策計
Essay/Interview
InterFace(エッセイプレパレーションコース)
InterFace(追加枠、その他セミナ)
江戸義塾(初回カウンセリング・LBS対策)
交通費(タクシー)
Essay/Interview計
書籍
各種参考書
書籍計
13校+Hult分
出願料
GMAT スコアレポート
TOEFL スコアレポート(13校)
出願料計
インタビュービジット 航空チケット(米国、スペイン)
ホテル
インタビュービジット計
総計
試験
A さん (UNC 進学)
910,800
240,000
39,600
1,190,400
50,000
250,000
53,000
353,000
378,000
50,000
250,150
139,600
132,620
950,370
1,380,000
600,000
20,000
75,000
2,075,000
100,000
100,000
336,000
62,400
26,520
424,920
300,000
160,000
460,000
5,553,690
B さん (NYU 進学)
TOEFL 本試験(33回、内3回パス)
GMAT 本試験(2回、2回パス)
550,000
80,000
Toefl対策
試験計
AGOS TOEFL総合講座
630,000
440,000
Toefl対策
GMAT対策
Toefl対策計
AGOS GMAT総合講座
440,000
440,000
GMAT対策
GMAT対策計
AGOS エッセイカウンセリング
AGOS 追加カウンセリング
推薦状翻訳
440,000
300,000
20,000
130,000
試験
Essay/Interview
Essay/Interview計
書籍計
12校
出願料
GMAT スコアレポート
TOEFL スコアレポート(17校)
出願料計
インタビュービジット 航空チケット
ホテル
インタビュービジット計
総計
書籍
試験
Essay/Interview
450,000
0
140,000
30,000
20,000
190,000
110,000
50,000
160,000
2,310,000
参考書
出願料
TOEFL 本試験(31回)
GMAT 本試験(2回、2回パス)
IELTS、他
試験計
Web TOEFL(LRWS)
YES(Listening)
オンライン英会話
Toefl対策計
濱口塾(GMAT)
YES(英文法)
GMAT対策計
カウンセリング(木下)
Essay Edge
Mathew
400,000
250,000
120,000
80,000
Essay/Interview計
参考書
書籍計
Apply費用
450,000
100,000
100,000
315,000
出願料計
インタビュービジット Campus Visit
インタビュービジット計
総計
775,000
120,000
160,000
1,055,000
140,000
100,000
80,000
320,000
350,000
50,000
315,000
300,000
300,000
2,940,000
9
1. 全体振り返り
もっと早く知りたかった受験を終えての気付き・次世代Applicant への示唆
Admission は、Applicant の何を評価しているのだろうか?
カウンセラーや受験活動を通して知り合った多数のApplicant、合格者、在校生、Alum との意見交換を踏まえると、学校がApplicant を評価する
上での項目として、以下が浮かび上がってくる
International Students の場合、これにTOEFL等語学試験の成績が加わる
これら項目に関するApplicant 個々人の評価に加え、学生のDiversity, International 比率を調整するために、国籍、性別等のポートフォリオをモ
ニタリングしている
• 入学後に勉強について行くだけの基
礎的な学力を身につけているか
GMAT
• Applicant の年齢
• 学生の平均年齢と比べ、大きく乖離が無いか
• 本項目のみ、高ければ良いわけではないことに
留意
5
4
Age
3
GPA
• 大学・大学院時代の学業の成績
• 入学後に勉強について行けるか、学
問に対する真摯な姿勢を持ち合わせ
ているか
2
1
0
• 学校に貢献できるようなバックグラウ
ンド(職務経験、課外活動)、専門性を
持つか
Experience
Essay
• 学校の哲学とのFitが十分か、人に読
ませる表現力を備えているか、入学後
のWriting Assignment に耐えうる読
み書き能力を具備しているか
Interview
• 学校の哲学とのFit が十分か、入学後
授業について行くだけのコミュニケー
ション能力、英会話力を有するか
10
1. 全体振り返り
もっと早く知りたかった受験を終えての気付き・次世代Applicant への示唆
志望校選定時に意識すべきであった、学校毎に明確に異なる求める学生像
僕の出願経験、および多数のTop School 合格者の傾向、およびGMAT Range 等定量データを分析すると、欧州と米国では学生を評価する上
での力点の置き方に明確な違いが存在することが明らかになった
ここでは欧州/米国を一緒くたに分析したが、学校毎にも当然差異がある(相対的にGMAT スコアよりEssay/Interview 等を重視するKellogg 等)
志望校が重視する項目を理解する一方で、自分のスペックを客観視して、学校とのFit を見極めることが求められる
典型的US Requirement/重点評価項目
僕のスペック
GMAT
GMAT
Age
典型的Non-US Requirement/重点評価項目
GMAT
5
5
5
4
4
4
3
GPA
2
Fit弱
Age
3
GPA
2
Fit強
Age
3
1
1
1
0
0
0
Experience
Essay
Interview
• 競争社会米国では、スコア最重視。就職でもGPA 順の学歴社
会なので、当然と言えば当然か。どんなに素晴らしいバックグラ
ウンドを持っていても、スコアで足切りになるのが現実。実際、
M7 合格者のほとんどがTOEFL 106 以上、GMAT 710 以上
• “就職予備校”の色合いが強い米School では、MBA を経て
キャリアアップすることが大事であるため、職務経験は強くは求
められない。それよりは、Post MBA でどうなりたいか・変わりた
いかが見られる (ただし、メインカスタマーであるアメリカ人学生
に刺激を与えるという役割を持つInternational Students は、
多少専門性・強み分野を通した貢献が求められる)
• 平均年齢20代後半と若目、日本人合格者も多くは20代 – 30歳
• (失礼ながら) スコアは高いが職務経験的にも英会話的にも“な
んでこいつが?”という若造がTop School に合格する現実
Experience
Essay
Interview
• GMAT 650 では、対米国Top School ではお話にならない
• 学部GPA 2.9、大学院GPA 3.6、最低である。日本で普通に生
活する上で気にしたことも無かったが、今日ほど大学で勉強を
サボったことを後悔したことは無かった
• 職務経験では、日本のどのApplicant にも負ける気がしなかっ
た(そう信じないと、やってられなかった)
• Devalier という最強のカウンセラーに師事し、Essay /
Interview は他Applicant と比べ相当な競争優位に立てたと信
じている
GPA
2
Experience
Essay
Interview
• 欧州School は、“ある程度職務経験を持った者同士が集い、
お互いに学び教え合い、より深い見識を得て現実世界に巣立っ
ていくための場”を提供するという基本哲学を感じる
• “テストスコアでは人間性は測れない”という思想が根底にある。
“4. GMAT”で見るように、明らかにGMAT のScore
Requirement が緩い。Over 700 で書類落ちのApplicant もい
れば、600 点代前半で受かるApplicant もいる。GPA に至って
は、見ているのかすら不明
• その分求められるのが専門性であり、光る課外活動経験であり、
コミュニケーション能力である。特にディスカッション重視のプロ
グラムが多く、コミュニケーション能力は厳しく見られる
• 平均年齢は米国よりも高め。高齢Applicant を優遇していると
いうことでは無く、様々な面で経験豊富な学生を取ろうとした結
果であろう。無論、経験豊富な若い学生も多く、年齢層の分散
が大きい
11
1. 全体振り返り
もっと早く知りたかった受験を終えての気付き・次世代Applicant への示唆
“Group Work”を売りにする米School は、欧州に似た評価基準を持つのではないか
Kellogg, Duke, Virginia は、Group Study, Group Work, Group Projects 等を強く売りものにするSchool として知られる
いずれのSchool も、ほぼすべてのプログラムを数名のグループ単位で実施・評価している
いずれも、ランキングの割にGMAT の要求水準が低い。先の“典型的US Requirement/重点評価項目”よりは、“Non-US”に近い評価体系を採
用しているものと推察できる
学生同士・グループでの対話を前提としたプログラム設計となっているため、テストスコアよりも、実際にGroup Work 等で耐えうるコミュニ
ケーションを有しているか、その際示唆・価値を提供できるバックグラウンドを保有しているかに着目しているものと推察
800
780
760
740
720
700
680
660
640
620
米国
注記) GMAT 80%レンジ。赤印は平均スコア
出所) 出所が多岐にわたるため、“4. GMAT 何点必要か?”に別添
ESADE
IE
HEC
Cambridge
IESE
IMD
INSEAD
LBS
Emory
Texas
UNC
CMU
Michigan
Cornell
UCLA
Virginia
Dartmouth
Duke
NYU
Berkeley
Yale
MIT
Columbia
Chicago
Kellog
Wharton
Stanford
Harvard
600
欧州
12
1. 全体振り返り
もっと早く知りたかった受験を終えての気付き・次世代Applicant への示唆
直視すべき現実、日本人減少傾向の米Top School 、増加傾向の欧Top School
背景には諸説あるが、中国、韓国、その他アジア諸国のApplicants の米School への進学意欲や、在校生の存在感・プレゼンスが増し、相対的
に学校から見た日本人を入学させる理由が減っているというのが一説
もう一つは、米国の景気回復に伴い米国Applicants の競争力が高まり、スコア重視の傾向が加速しているという説(難易度が増している)
一方、欧州校は近年ますますDiversity および協調性を強調しており、和を尊ぶ日本人の存在価値が高まっているという説がある
米国校
2007年卒 2008年卒 2009年卒 2010年卒 2011年卒 2012年卒 2013年卒 2014年卒 2015年卒 2016年卒
Harvard
11
11
13
6
10
12
7
12
5
7
Stanford
6
5
3
3
4
6
3
4
4
2
Pennsylvania (Wharton)
14
19
22
19
20
7
4
11
15
7
Chicago (Booth)
16
8
6
7
8
7
2
2
2
3
[日本人進学人数/校]
Columbia
7
9
10
5
6
5
2
7
8
6
MIT (Sloan)
12
10
12
10
9
10
12
13
10
5
14
Northwestern (Kellogg)
14
11
24
16
12
8
11
17
13
9
Berkeley (Haas)
7
8
7
5
4
7
5
6
5
5
12
Yale University
N/A
N/A
N/A
N/A
N/A
N/A
0
1
3
2
New York (Stern)
5
6
4
5
4
3
3
4
3
5
Duke (Fuqua)
18
14
21
9
12
4
3
3
4
3
10
Dartmouth (Tuck)
9
6
3
4
5
5
3
5
2
2
Michigan (Ross)
N/A
8
16
1
5
5
7
6
4
4
8
UCLA (Anderson)
7
8
6
9
11
7
8
14
9
7
Cornell (Johnson)
4
6
7
3
2
2
1
2
3
4
6
Virginia (Darden)
7
7
4
3
3
1
2
1
3
3
Carnegie Mellon (Tepper)
5
3
3
2
4
5
6
2
4
4
4
North Carolina (Kenan-Flagler)
6
6
7
7
4
8
10
17
8
4
Texas (McCombs)
4
6
4
4
2
9
5
2
1
3
2
Georgetown (McDonough)
11
6
11
1
3
0
3
1
1
1
平均
9.1
8.3
9.6
6.3
6.7
5.8
4.9
6.5
5.4
4.3
出所) AXIOM
米国校平均
2016年卒
2015年卒
2014年卒
2013年卒
2012年卒
2011年卒
2010年卒
2009年卒
0
2008年卒
2007年卒 2008年卒 2009年卒 2010年卒 2011年卒 2012年卒 2013年卒 2014年卒 2015年卒 2016年卒
11
7
8
6
9
11
12
14
11
11
14
N/A
8
10
5
5
10
5
14
N/A
N/A
N/A
N/A
N/A
N/A
3
N/A
N/A
4
N/A
8
8
5
9
7
16
21
14
21
21
N/A
N/A
7
13
10
8
15
16
11
N/A
9
11
7
14
9
10
8
9
8
N/A
N/A
N/A
7
7
2
7
3
5
5
N/A
7
5
11
12
5
8
13
9
6
8
2
4
1
3
3
9
2
8
11
13
8.5
7.0
6.8
9.3
6.3
8.6
10.5
10.0
10.1
13.3
2007年卒
欧州校
London Business School
INSEAD
IMD
IESE
IE Business School
Cambridge
Oxford
HEC
ESADE
平均
欧州校平均
13
目次
1. 全体振り返り
2. Vocabulary
3. TOEFL
4.GMAT
5. 志望校選定・出願戦略
6. 情報収集・Visit
7. Application (Essay 他)
8. Interview
14
2. Vocabulary
定番3800 に加え、“分野別”と学習中に出会った重要単語を覚えた
3800はもはや説明不要だろう
追加でお勧めしたいのが、『TOEFL TEST対策iBT英単語―100点獲得のためのRole Playing』(テイエス企画)。以降、“分野別”
700 ページほどのとんでもなく分厚い単語帳だが、やるべきはこの内『分野別単語編』の230 ページほど。 3800 でカバーされていない
TOEFL 専用のテクタム集である
『分野別単語編』は『自然科学』、『人文科学と社会科学』、『人間とその世界』の3 Part から成り、それぞれ『天文学』、『考古学』、『環境/
エネルギー/交通』等、TOEFL やGMAT 頻出のテーマに沿ったLesson で構成されている
全ての単語に本番形式に近い例文が用意されており、CD 音源も付属しているため、Listening の強化にももってこい
とにかく、面白いほどよく出る。本書のおかげで、Reading やListening が大分楽になった
加えて、TOEFL, GMAT の学習を通して出会った両単語帳不掲載の未習得単語は全てExcel に記録していき、頻出単語を中心に覚えていった
TOEFLテスト英単語3800
(TOEFL(R)大戦略)
分野別 (TOEFL TEST対策iBT英単語―
100点獲得のためのRole Playing)
+
+
その他
TOEFL, GMAT を
学習しながら出会った
未習得単語
(3800、分野別に
掲載無し)
15
2. Vocabulary
単語学習は全てExcel で管理した
3800、分野別に加え、出会った未習得の単語は全てExcel に記録し、DB (データベース) 化した
“出てきた単語を片っ端から覚えた”などの体験記を目にしたが、全て覚えるのは不可能。僕の場合、単語登録数は12,518 にまでなった
また、杉村式カードで覚えるにも限界がある。そもそも作るのに時間がかかる上に、重複単語が出てくるため、あるところで破綻する
DB 管理することの素晴らしさは、出所、遭遇頻度、学習回数、理解度、難易度(スペースアルクが定義している“レベル”) 等のフラグを設けるこ
とで、用途に応じてフィルタリングや分析をできること、また検索機能を使って既出単語を確認きることであるにある
頻出単語の抽出、3800 掲載単語のみ抽出、学習進捗(カバー率) の分析 等
僕の場合3800(Rank 3 まで) と分野別単語はマストとし、後は頻出単語(過去に3 回以上 遭遇) を優先的に学習するようにした
DB への単語登録は意外に楽で、アルクの検索結果と例文をコピペすれば瞬時に登録完了。杉村式カードの比ではない
単語学習には、スマホの単語帳アプリを活用した。DB の中から覚えたい単語をスマホにExport し、通勤時間等で覚えていく。あらかた覚えたら、
DB に学習の成果を反映し(覚えた単語に“クリアフラグ”を立てる)、また次の単語をExport して覚えていく
Gx
L単
hH
Ga
Affi n i ty
カ 頻 回
H
⑦ 単4
13
13
24
h3
⑩ 単4
h4 HH
⑪
0 demean
44
0 crumble
13
0 temporize
56
22
39
0
0
0
0
Math
11
24
22
0 marginalize
0 spendthrift
diagonal
OG a
93
invariably
V
h4
⑬ 単4
HHVVV
⑬ 単4
V
⑨
●
⑤ 単3
イ
⑬
r
V
h3
⑬ 単4
⑫
HHO G VVVV
⑦
⑨
⑬ 単4
R
H
h4
英語
0 wreath
0 exasperate
0 renegade
クリア2
22
⑬ 単3
⑨
クリア1
16
1
13
hominid
smelt
plead
opt to/for
0 superintendent
0 manifold
読み
ríːθ
igzæ'spəre`it
rénəgèid
意
花冠、花輪、リース/〔装飾の〕花輪模様【例】wreath of flowers: 花輪
憤慨させる、イライラさせる【例】He was exasperated by her lack of respect: 尊敬の念がないことに
【SC向け超重要】前置詞は、in(…の点において)//『背教の』//宗旨を変えた、背教の、裏切りの//脱党する、他宗に
走る、宗旨を変える、背教者になる、裏切る【例】a renegade act by: ~による反逆行為【例】renegade Islamist
elements: イスラム教徒の反乱分子【語源】re-(=against)、スペイン語を通じて【語根】neg-, negat-, neg-= to deny,
to say no(否定する)
dimi'ːn
〔自分の〕身・品位を落す/(人)の面目をつぶす・恥をかかせる【例】demean oneself to: 身を落として~する【例】
demean the other: 相手をおとしめる【同】degrade, humiliate【参】disdain: ~を軽蔑する、~を見下す//蔑視☆☆
krʌ'mbl
~を砕く/粉々に崩れる、粉々に砕ける、★ぼろぼろになる、崩れる、崩れ落ちる、倒壊する、滅びる(perish)、★崩
壊する(decay)、消え去る【例】My plans crumbled: 私の計画は崩れ去った【参】crumb: パンくず/少量、小銭、断
片、かけら//~にパン粉をまぶす、~をほぐす、小さく砕く/~からパンくずを払いのける
一時凌ぎをする、日和見する(時の動きに合わせる)【例】Voters usually reject politicians who temporize too much.
: 有権者は普通、あまりにも煮えきらない態度を取る政治家を拒絶するものだ。【語根】tempor-=a period of time(一
時的)
hɑ'mənid
ヒト科の動物
~を溶解する、★精練する【例】smelt iron ore: 鉄鉱石を精錬する
pli'ːd
弁護する/嘆願する【例】plead for help: 必死で助けを求める【例】plead for one's life: 命乞いする☆
~することを選ぶ【例】students may opt to take the Business Ethics 101 course in the Business Department
【参】opt: 選ぶ、選択する
〔故意に〕過小評価する【例】They are marginalized in society
浪費家//金遣いの荒い、浪費的な【同】profligate, extravagant
斜め線、斜め方向/〔記号の〕斜線、スラッシュ/《数学》★対角線(diagonal line)、対角面/斜め綾模様(生地)//斜め
の、傾いた/斜線の、斜線記号の/《数学》対角線の
invέəriəbli
いつも、常に、必ず、相も変わらず【例】invariably ask the same question: いつも[必ず]同じ質問をする【参】
invariable: 不変のもの/《数学》定数//変わらない、変えられない/《数学》不変の、一定の、定数の
sùːpərinténdə 〔施設・組織・場所などの〕管理者、監督(者)、最高責任者/〈米〉アパート管理人/〈米〉警察本部長、〈英〉警視、〈日〉
マニフォウルド 多様性、多様体/マニホルド、マニホールド、多岐管、連結管(片側が1本で、もう一方が複数本から成る管)【例】
16
2. Vocabulary
3800 はRank 4 までやるべきか?
人によって、Rank 3 までか、Rank 4 までか分かれる
英文の読解が得意な人、例えば前後の文脈から知らない単語の意味を推察したりするのが得意な人は、Rank 3 までで良い。実際、Rank 3 ま
でしかやらなくても、TOEFL やGMAT で高スコアをたたき出す人はいくらでもいる
そうでない人は、Rank 4 まで学習するべき。Rank 4 単語の実に7割が僕の学習したTOEFL、GMAT 教材に出てきた
僕は、Rank 3 までは全部覚え、Rank 4 に関してはTOEFL、GMAT の教材で少なくとも1回出現したもののみ覚えるようにした
3800 掲載単語出現状況
1, 120
TOEFL、GMAT 学習を通じて未出現
1, 062
945
649
727
284
320
308
339
255
198
108
135
108
110
157
Rank 1
Rank 2
Rank 3
246
• 僕が学習したTOEFL、GMAT 関連教材に1度も出現しなかった単語
• 僕が既知の単語(“nail”、“realize”等、簡単な単語。ほとんどが
Rank 1) も含む(カウントしている)
• Rank 3 まではこれも含めて覚えた。Rank 4 の308 単語は覚えな
かった
GMAT 関連教材で出現
308
184
145
Rank 4
• 濱口塾、Official Guide、Affinity、YES 等、僕が学習したGMAT 関
連教材で1度でも出現した単語
• 僕が既知の単語(“nail”、“realize”等、簡単な単語。ほとんどが
Rank 1) は含まない(カウントしていない)
TOEFL 関連教材で出現
• 赤本・青本・緑本、TPO、Longman、Delta、 E4TG テキスト 等、僕
が学習したTOEFL 関連教材で1度でも出現した単語
• 僕が既知の単語(“nail”、“realize”等、簡単な単語。ほとんどが
Rank 1) は含まない(カウントしていない)
17
2. Vocabulary
3800 と分野別だけで足りるか?
否。全然足りない。3800 にも分野別にも載っていなくて、学習を通して少なくとも2 回以上登場した頻出とも言える単語は、2,300 単語。少なくと
もこれくらいは覚えないと、TOEFL はともかくGMAT には太刀打ちできない
重要と思われる単語は各自覚えていくしかない
3800・分野別に載っていない超頻出単語 (5 回以上出現した276 単語)
出現回数 単語
21
dispute
14
13
incorporate
prevailing
12
forage
12
take place
11
qualify
11
proponent
11
in support of
11
constitute
11
10
narrative
invariably
10
persist
10
conform
10
10
call for
retain
意味
論争/紛争//議論する、口論する/~を疑う、~に異議を唱える/~と対立[敵対]する、~に抵抗する【例】dispute among family members: 家族間の不和[争い]【例】dispute the argument of: ~
の主張に異議を唱える
組み込む/合体する/具体化する/法人格を与える【例】I will incorporate your ideas in my report.
【形】prevailing: 広まっている・流行している/優勢・支配的な【動】prevail: 広がる、流行・普及する/勝つ・勝る・圧倒する【名】prevalence: 普及・流行/患者数、有病率【形】prevalent: 普及してい
る【例】prevailing belief: 支配的な考え方
〔食糧を〕あさる、探し回る/《軍事》略奪する/〔家畜に〕飼料を与える//飼料/餌あさり、食糧探し【例】forage crop: 飼料作物【参】foraging: 狩猟採集【参】forge(fɔ́ːrdʒ): 偽造する/〔関係などを〕築く/
少しずつ[ゆっくり]前進する/鍛造する//鍛冶場
行われる、開催される/起こる【例】The show will take place in September: 9月【例】The earthquake took place in 1923【例】A ritual took place there: そこである儀式が行われた【参】take
the place of: ~の代わりをする、~に取って代わる
資格を得る、予選を通過する/~に資格を与える、~を適格とする、適任とする、〔仕事などに〕適させる/制限[限定]する、条件を付ける、〔表現などを〕弱める、(陳述、意見などを)修正する【例】
qualify for the semi-final【例】qualify a customer: 顧客を限定[特定]する
提案者、提議者、主唱者、発議者、申立当事者/支持者、賛成者、弁護者、擁護者【参】advocate: 支持者//支持する/主張する///ally: 同盟・連合国/同調者、支持者、協力者/同族、同類//同盟を結
ぶ/〔植物などを〕同族とする///proponent: 提案者、提議者、主唱者、発議者、申立当事者/支持者、賛成者、弁護者、擁護者///adherent: 味方・支持者/付着した///prop: 支え、支柱、支持者/頼り
にする人/小道具、撮影備品//~につっかえ棒をする、支柱を施す/〔つっかえ棒・支柱などで〕支える///constituency: 有権者、選挙区/支持者、支持基盤/顧客層、得意先///partisan: 熱心な支持者、
味方、同志、党員、ゲリラ隊員【参】opponent: 対戦[競争]相手、対抗者、敵、反対者、異議申立人
~を支持・支援・援助・擁護して、~に賛成して【例】in support of an approach: アプローチ(が適切であること)の裏付けとして【例】an experiment in support of: ~を支持する・裏付ける実験
【例】a paper in support of: ~を支持する文書【例】The passage provides information in support of which of the following assertions?: 本文は次のどの主張をサポートする情報を与えてい
るか? 【例】The newspaper published an editorial in support of the new tax plan: その新聞は、新しい課税計画を支持する社説を発表しました
~の構成要素となる、~を構成する、~の性質である/( ~を制定する/〔人を〕~に選ぶ[任命する])【例】They will constitute substantial portion of all entry-level workers: 彼らは未経験労働
者の相当部分を構成するだろう【参】constituent 構成物質・要素、成分/(〔選挙区の〕有権者)//構成する、構成の/選挙権のある【参】constituency 有権者、選挙区/支持者、支持基盤/顧客層、
得意先
【E2】物語、談話/話術、語り口//〔作品が〕物語から構成される、物語風の/〔人や能力が〕物語に適した【例】narrative in prose: 散文物語
いつも、常に、必ず、相も変わらず【例】invariably ask the same question: いつも[必ず]同じ質問をする【参】invariable: 不変のもの/《数学》定数//変わらない、変えられない/《数学》不変の、一
定の、定数の
しつこく主張する、言い張る/〔困難であるにもかかわらず〕貫き通す、あくまでやり通す/存続する、持続する、続く、生き残る【例】persist in maintaining that: 〔that以下〕であると主張していつまで
も頑張る【例】persist for a while: ある期間にわたり存続する【例】persist around the world: 世界中に根強く存在する
〔規則・習慣・様式などに〕従う・従わせる/〔形状・性質・考え方などが〕一致する・させる/〔方針・考え方などに〕順応・同調する・させる【例】It's hard to conform to a different culture【例】conform
to safety standards: 安全基準に適合する☆☆
~を呼び求める・要求する 他マイナー【例】call for a ban of cloning: クローン作成の禁止を呼び掛ける
【単単】~を保有・保持・留保・維持する、保つ、持ち続ける/~を心に留める、覚える/~を雇っておく、抱える、~を傘下に持つ【同】maintain【参】×: 獲得する
18
2. Vocabulary
出現回数 単語
10
whereas
10
9
9
9
implication
outline
contention
convict
9
distract
9
in terms of
9
conceive
9
9
9
physiology
myth
in turn
9
over time
9
9
8
8
8
rodent
retreat
mobilize
terrain
substantiate
8
8
criminal
deter
8
give rise to
8
prospective
8
confer
8
8
8
8
elicit
stationary
provided
comprehend
8
drawback
8
8
8
supposedly
gravel
bring about
意味
~である一方で【例】Whereas like in Japan, it's the opposite: ところがこれが、日本なんかだと、その逆である【同】even though/by・in contrast【参】whereby: 〔それによって・それに従って〕~
する(ところの)
言外の意味、含蓄【例】The way she looked at me gave the implication that she wanted to leave.
要点を述べる/輪郭を描く//輪郭・外形/骨子・概要
闘争、争い、競争/主張、論争、論点【例】what was the bone of contention?【参】contend: 戦う/主張する【参】conscience: 良心、道徳心
…に有罪判決を下す//囚人【例】convict of murder: 殺人罪で有罪とする【例】ex-convict: 前科者【同】condemn: …を非難する/有罪の判決を出す【参】conviction: 信念・確信/説得/有罪判決
【参】convince: 確信・納得させる/説得する
(心を)そらす、~を取り乱させる、(人)の気を散らす、心をかき乱す[紛らす・迷わす]、~の気持ちを動転させる【例】distract oneself by doing: ~して気を紛らす【例】They deliver painful bites
that spread disease and distract animals from grazing.
~を単位として/~に関して、~の観点から【例】in terms of a national economy: 国家経済の観点から【例】contrast cultures in terms of communication patterns: コミュニケーション様式につ
いて文化比較する【例】Compared to the previous year, business is looking up in terms of sales.【同】in regard to
思い付く、~と考える/妊娠する【例】conceive of the fetus as an entire person【参】compromise: 妥協する【参】conceit: うぬぼれ、過大評価/思いつき【参】concede: 譲歩する/認める、真実と
認める/許す【参】deceive: (人)をだます、欺く【参】convince: 確信・納得させる/説得する【同】ponder, contemplate, consider, meditate
生理(機能)/生理学【例】physiology of the brain: 脳生理学【参】physiological: 生理学上の【参】pathology: 病理学(病気の原因、発生機序の解明や病気の診断を確定)
〔伝統的な〕神話(物語)/〔でっち上げられた〕作り話、虚構、架空の人物/通説【例】creation myth: 創世神話、天地創造の神話
順に、次々に/同様に・今度は【例】develop the theory in turn: 順を追って理論を展開していく【例】Radioactivity heats Earth's interior rock, which in turn can heat water to the point it
becomes steam【例】If you love others, you will be loved in turn: 他者を愛すれば、今度は自分が愛されるだろう【例】the differences in feeding preferences lead, in turn, to differences in
migratory habits
時間とともに、そのうちに、ひとりでに/ゆっくり時間をかけて、長い期間をかけて、徐々に【例】Capacitors lose their charge over time. : コンデンサは時間がたつと電荷を失う【例】And they
found that kids raised within the same group started to sound similar over time
《動物》齧歯動物[類](ネズミ、リス、ビーバーなどの、物をかじるのに適した大きな切歯を持つ齧歯目(Rodentis)の小動物)//齧歯動物の/〔物を〕かじる
避難・引退・後退(する)【例】retreat area: 後退地域【例】That's what we call a tactical retreat: いわゆる戦術的撤退というやつですね【例】retreat behind walls: 現実から逃避する☆
〔軍隊などを・が〕動員する・される/〔人・物などを〕結集する、駆り集める【例】mobilize all the human resources necessary to: ~するために必要なあらゆる人的資源を動員する
地形、地勢、地域、領域、範囲、分野【例】terrain characteristic: 地形特徴【例】There are two principal influences that shape the terrain【同】terrane
『実証する』//~を立証・実証・具体化する【例】substantiate the testimony: 証言・証拠を立証する【参】substantial: 『かなりの』+『実質的な』【参】significant: 重要な、意味のある/かなりの、著し
い/《統計》有意な【参】subsidy: 助成金、補助金、報酬金、交付金
犯人//刑事上の/ひどい【例】criminal trial: 刑事裁判【参】criminology: 犯罪学【参】criminal offense: 犯罪行為・刑法上の罪【参】offense: 犯罪、違反/侮辱/攻撃
〔怖がらせたりくじけさせたりして〕阻む、阻止する、思いとどまらせる/(防ぐ、防止する、抑止する)【例】deter crime: 犯罪を防止[抑止]する【例】deter bad behavior: 悪い行いを防ぐ[抑止する・
やめさせる]【同】discourage, daunt【参】迂回・そらす系: divert: ~をそらす・迂回させる/detour: 迂回路・回り道(する・させる)/digress: 本題からそれる・脱線する/deviate: それる・外れる・逸
脱する(させる)
~を(引き)起こす、~を生じさせる【例】high unemployment can give rise to crimes【例R】These communities’ agricultural systems—which were “intensive” in the use of labor rather than
“extensive” in area—may have given rise to political leadership that managed both labor and food resources: それは労働力の使用に関して集約的であった、場所において広範囲であるもので
はなく【例】various emotional states give rise to certain patterns of electrical activity in the facial muscles and in the brain
予想される、未来の/見込みのある【例】prospective student【例】prospective clients【参】prospect: 見込み、将来性【参】prevail: 広がる、流行・普及する【参】perspective: 見方、視点/遠近法・
遠近感/景色、眺め/前途【参】prosperity: 繁栄、成功【参】foresight: 先見の明
話し合う、協議する/~を授与する・贈る・与える/~と比較する、~を参照する(cf)【例】conferred by: 与えられる【例】confer a degree: 学位を授ける、学位を授与する【参】concur(kənkə'ːr): 同意
する【参】conference: 会議・相談【参】preside: 司会する、議長となる/統轄する【参】concur: 同意する
引き出す/導き出す、演繹する【例】elicit a response: 返答を引き出す【参】solicit: 誘致する/…を懇願する、せがむ
動かない、動かせない、固定された/変化しない、安定している//動かない[固定された・変化しない]もの【例】stationary background: 静止背景【参】stationery(同音): 文房具、事務用品
ifと同義、~という条件で、~のときに、もし~とすれば、もし~ならば【例】provided that they have it
…を理解する(=perceive)/…を包含する【例】comprehend a metaphor: 比喩を理解する【例】comprehend the motivation behind: ~の背後にある動機を理解する【参】apprehend: 心配・懸
念する、恐れる/理解する/捕まえる、逮捕する
障害・不利・欠点・難点/払戻金【例】drawback and advantage: 長所と短所【参】withdraw: 撤退する、(学校などを)やめる/〔物を〕引き抜く、引っ張り出す、持ち出す/〔預金を〕引き出す、引き落と
す
たぶん、おそらく【参】suppose: …と推定する
砂利、小石/《地学》礫岩(直径が2mm~64mmで、sandより大きくcobbleより小さいもの。gravelはさらにgranuleとpebbleに細分化される)
…をもたらす、引き起こす【例】bring about blackout: 停電を引き起こす【例】Whigs and Democrats held different attitudes toward the changes brought about by the market
19
2. Vocabulary
出現回数 単語
8
disturbance
8
concerning
8
8
8
necessitate
recur
slab
8
8
precisely
trail
8
8
8
7
7
reveal
in a way
discharge
graze
precedent
7
7
take up
constrain
7
emancipation
7
preceding
7
7
7
Pleistocene
synthetic
marginal
7
7
7
inasmuch
controversy
in light of
7
7
7
7
7
7
7
7
7
editorial
out of
concurrent
conduct
identical
paleontologist
presumably
precision
sequence
7
7
7
7
juvenile
manuscript
concerned with
convincing
意味
混乱させること/騒ぎ、騒乱/かく乱/[地質] 擾乱(じょうらん)《軽度の地殻変動》/乱すもの[こと]、障害、異常【例】disturbance in growth: 成長障害【参】disturb: 邪魔をする/妨げる
~に関して、~について【例】any questions concerning this Agreement【参】concern: 問題、関心事・懸念事項/不安・心配/事業・会社・企業//に関係する/心配する、関心を持つ【語根】cer(n)-,
cri-, cert-, cret-= to separate(離す), sift(ふるいにかける), observe(観察する); = certain(確かな); decree(識別する)
~を必要とする、余儀なくさせる【例】necessitate a change in the plan: 計画の変更を余儀なくさせる
再発する、繰り返される、再び起こる【例】recur after many years【参】recurring: 繰り返し発生する
〔チーズやケーキなどの〕厚切り/《建築》〔石・材木・コンクリートなどの〕厚板、平板、スラブ/《地学》〔プレートの〕スラブ(沈み込んでいる大陸のプレート)//~を厚板[平板]にする/~をスラブで覆う、
~にスラブを敷く
正確に、精密に、まさに、はっきり、きちょうめんに【参】remember precisely: 正確な記憶がある、正確に覚えている
〔人や物が移動してできた〕跡、痕跡/(踏みなされてできた)道、(森林、山地などの)小道、歩道//引きずる、尾を引く、たなびく【例】trail of AIDS: エイズの感染経路【参】trailer: トレーラー【参】trait:
特徴、物質【参】tract: 土地、地域/(時間・空間の)広がり
〔隠されていた物を〕見せる、公開する、明らかにする、暴露する//暴露、露呈、漏洩、口外
ある意味では、ある点では、いくぶん、ある程度、見方によれば【例】In a way, she is the most helpful of all the children: ある意味で、彼女は子どもたちの中で一番役に立つ
放出(する) 他多数【同】produce, emit, give off
~を放牧する/〔家畜が草を〕食う/擦れる、擦りむく【例】graze sheep: 羊を放牧する【例】graze against a wall: 壁にこすって擦りむく【参】haze: かすみ・もや//かすむ☆☆
前例・慣例/判例//前の、先行する【混同注意】PRE系【動】precede: ~に先行する、先立つ【形】preceding: 先行する、前の、上述の【名】precedence: 先行、先に来る・起きること/優先権、優位
〔儀式の〕上席【名】precedent: 前例・慣例/判例//[形]前の、先行する【形】precedented: 先例のある【形】unprecedented: 前代未聞のPRO系【動】proceed: 進む・前進する/始める、開始する
//[名]〔複数形〕収益・利益【名】proceeding: 手順・手続き/訴訟(手続き)/出来事・事態の推移/議事録・会議記録【例】follow precedent: 先例・慣例に従う
始める、着手する 他【例】take up smoking【例】take up a post as: ~に就任する☆
~を強いる、強要する/~を抑制・抑圧・束縛・制約する【例】constrain economic growth: 経済成長を抑制する【参】impose: 〔人に〕無理強いする/〔義務・負担・重圧・税金などを〕課す、負わす、
かける、与える/強制的に押し付ける、強いる、強要する【参】oblige: 好意を示す、喜ぶことをする/強いる、義務付ける、余儀なく…させる
(政治的・社会的な束縛や圧迫からの、奴隷などの)解放【例】emancipation movement for women: 婦人解放運動【参】encroachment: 侵略、侵犯、侵害、不法侵入/浸食、蚕食【語源】e-=ex(=out[外に])+L.manus(手)+L.capere(=catch)+tion【語根】cap-、 cup-、 -cip-、 capt-、 cept- = catch(捕える、容れる)、take receive
先行する、前の、上述の【混同注意】PRE系【動】precede: ~に先行する、先立つ【形】preceding: 先行する、前の、上述の【名】precedence: 先行、先に来る・起きること/優先権、優位〔儀式の〕
上席【名】precedent: 前例・慣例/判例//[形]前の、先行する【形】precedented: 先例のある【形】unprecedented: 前代未聞のPRO系【動】proceed: 進む・前進する/始める、開始する//[名]〔複数
形〕収益・利益【名】proceeding: 手順・手続き/訴訟(手続き)/出来事・事態の推移/議事録・会議記録前の、上述の【例】preceding century: 前世紀【例】preceding chapter: 前章
更新世(258万年前から12,000年前までの、新生代(the Cenozoic)第四紀(the Quaternary)の第1期)
(化学)合成品、合成物質、合成繊維//合成・人工・模造の【例】synthetic acrylic: 合成アクリル【例】synthetic narcotic: 合成麻薬
余白・欄外に書かれた/〔場所が〕周辺部の、縁にある/〔程度や重要性が〕①わずかな、取るに足りない/〔地理的に〕隣接する、〔集団の中の〕周辺にいる、末端の/《経済》限界収益の、利益がほと
んどでない 他【例①】marginal improvement: わずかな改善
inasmuch as: ~なので【例】inasmuch as SV: SVなのd
論争・議論【例】There is a controversy over the issue: その問題は論争になっている。
~を考慮すると、~を踏まえると、~に照らして、~の観点から【例】in light of an example: 実例を踏まえると【例】In the light of new evidence, we will have a new trial: 新しい証拠を踏まえて、
新たな審理が始まるだろう
社説、論説//編集の[に関する]、編集上の、編集者の【例】 editorial article: 社説
~から、~によって、~のために/~から作り出して、~を材料として 他超多数【例】built up out of【例】out of interest: 興味本位で
同時に起こる【例】concurrent access: 同時アクセス【同】simultaneous
行動、振る舞い/経営、処置法、処理//…を指導する/導く・伝道する/…を遂行する/運営する/指揮する【同】perform, undertake, execute, carry out
全く同じ、同一の、等しい、うり二つの、そっくりの、一卵性の
古生物学者【参】philanthropist: 博愛主義者
推定上、推定されるように、たぶん、恐らく、思うには【例】(文頭)Presumably, : 恐らく、
正確さ、精密さ/的確さ、明確さ/《数学》精度//〔機器などが〕精密に作られた/〔計算が〕誤差が少ない/〔動作が〕正確な、狂いがない
連続(するもの)/《数学》列、数列/〔物や出来事の〕順序、順番、並び//~を並べる、~を順序付ける、~を配列する【例】Then, as bacteria moved back in, they took plaque samples and
sequenced the DNA in those scrapings【例】Arithmetic sequence: 等差数列、Geometric sequence: 等比数列
年少者・子ども(の)【例】juvenile delinquency is on the increase at an alarming rate
原稿、手書きのもの、手書きされたもの、手書き原稿/写本
《be ~》~に関係している、携わっている、~に関心がある
【単】説得力がある/確信させる【例】convincing answer: 納得いく答え【参】×: 自信のある⇒confident
20
2. Vocabulary
出現回数
7
7
7
7
6
6
単語
substantially
calcite
consistently
silt
go over
dispense
6
6
set aside
commission
6
6
proclaim
revoke
6
distinctly
6
deem
6
withdrawal
6
allegiance
6
revert
6
6
6
supersede
applicable
insulation
6
6
6
6
6
6
6
inadvertently
microbe
rule out
demise
maize
erosion
descent
6
6
6
shoot
pursuit
dictate
6
6
6
6
6
remainder
withstand
rigorous
mortality
sweep
意味
『かなり』+『実質上』//かなり、相当/実質的に【例】We need to substantially increase our capital.【参】intrinsically: 本質的に、本来
《鉱物》方解石、カルサイト(炭酸カルシウムの結晶で、石灰岩や大理石の主成分)
かわらずに、一貫して【参】consistent: 一貫性のある、矛盾しない
沈泥(粒子がclayより大きくsandより小さいもの)
検討する、復習する・見直す/説明する【例】go over the books: 会計帳簿をチェックする、監査する【例】Could you go over it again? I couldn't make out what you were getting at.
『免ずる・施す』//①免ずる/~を施す/②~を施行する、分配する/③~を調剤する、投薬する、分注する【例①】dispense from: ~から免除する【例②】dispense exact justice: 厳格に正義を行使
する【例③】dispense a generic drug: ジェネリック医薬品を調剤する
取りのけておく、蓄えておく/無効にする【例】set aside a claim:要求を拒否する、申し立てを退ける【参】put aside: ~を取って・別にしておく
歩合、手数料/任務/委員会//委任する、~を任命する、権限を与える/〔知的な作業を人に〕委託する、依頼する、発注する/(〔軍艦などを〕就役させる/〔機械を〕作動させる)【例】report to the
National Commission of Materials Policy: 原料政策についての連邦理事会への報告書【例】commission market research: 市場調査を依頼する
…を公式に表明・宣言する【例】proclaim one's independence: 独立を宣言する【例】proclaim a new constitution: 新憲法を公布する
~を取り消す、無効にする、破棄する【混】provoke: ~を引き起こす/~を怒らせる【混】invoke: 呼び覚ます、かき立てる【混】evoke: 呼び起こす、喚起する【混】convoke: 召集する【例】revoke a
contract: 契約を破棄する【同】abolish, annul, cancel, repeal
distinctly: はっきりと、際立って、極めて、非常に//distinct: はっきり異なる・区別できる、目立つ/すぐに知覚できる/確かな//distinctive: 独特の、特徴的・典型的・代用的な//distinction: 区別、
差異/特徴/卓越/栄誉【例】distinctly different environment: 明らかに違う環境
…であると思う、…とみなす【例R】Nor did the amount of money involved play a significant role: for instance, in trials of the game that were conducted in Indonesia, the sum to be shared was
as much as three times the subjects’ average monthly income, and still responders refused offers that they deemed too small.【例】She has been deemed as the best person for the job.【
参】doom: 〔失敗などを〕決定的なものとする/〔望みを〕くじく、なくさせる//運命、凶運、悲運/破滅、死
引くこと、引っ張ること/引き下がること、退場/〔依存性薬物の〕離脱・使用中止、禁断症状【例】withdrawal symptom: 禁断症状・離脱症状【参】withdraw: 撤退する/〔物を〕引き抜く、引っ張り出す、
持ち出す/〔預金を〕引き出す、引き落とす【参】withhold 控える/天引き・源泉徴収する
忠誠、義務【例】pledge allegiance: 忠誠を誓う【参】allege(əle'ʤ): 断言・主張する/〔~を根拠や口実として〕提示する、主張する【参】algae(ǽldʒiː): 植物、藻(類)【参】alleviate: ~を軽減・緩和す
る、和らげる
『戻る』//戻る、復帰する【例】revert to a heavy smoker: ヘビースモーカーに戻る【語源】re-(もとに)+L.vertere(回る、向く)=後ろに回す【語根】vert-, vort-, vers-, vors-= to turn(回る、変える、
向く)
〔強者が弱者に・良いものが悪いものに〕取って代わる/~の座を奪う、~の後任となる/~に優先する/破棄する【例】supersede the car: 車に取って代わる
適用・応用できる、適切な、当てはまる【例】applicable condition: 適用条件【例】applicable laws and regulations: 関係法令【同】relevant
隔離、絶縁、分離、断熱(性)、防音/絶縁体[材]【類】quarantine: 検疫(所)、隔離(期間)、隔離所//~を隔離する、検疫する、締め出す、孤立させる、絶交する【動】insulate: 〔不要な物・音・熱・
電気などの出入りを防ぐために~を〕覆う、防護する/絶縁[防音・断熱]する/〔悪影響・嫌な体験などを避けるために~を〕隔離する、分離する、孤立させる【参】incinerator: 焼却炉、火葬炉【参】
inoculation: 予防接種・注射/〔思想などの〕植え付け、教え込み、感化/《生化学》植菌
不注意に、ふと、気付かずに、何かの事情で、うっかりして、思わず、何の気なしに、うかつに(も)【例】inadvertently or intentionally: 過失にせよ故意にせよ【参】advertent: 〈古〉注意深い
微生物、病原菌、細菌【例】foreign microbe: 外来微生物
無視する、除外する、排除する/〔実行などを〕不可能にする、妨げる【例】Let's not rule out the possibility he is just lost: 彼は道に迷っているだけだという可能性もあるから頑張ろう
死亡/消滅、絶滅、崩壊【例】star's demise: 星の消滅【参】deathの婉曲的な表現
〈英〉《植物》=corn、トウモロコシ色【例】The U.S. agriculture burgeone after the introduction of maize【参】maze(同音): 迷路
浸食、腐食/侵害、目減り【例】erosion by wind: 風による浸食
降下、低下、下降、落下/家系、出身、世襲【参】descend: 降りる/減少する/(子孫に)伝わる、由来する/子孫である【反】ascent【参】dissent(同音): 異議を唱える//意見の相違、異議【参】
decent(di'ːsnt): 礼儀正しい/優秀な/そこそこの、結構な
撃つこと、発射/《植物》〔種子から発芽した〕芽、新芽、発芽 他V等含め超多数
追いかけ、追跡、追撃/追い求め、追求、探求/従事、職業、仕事、研究/趣味、気晴らし、レジャー【例】The pursuit of happiness
命令//~を書き取らせる・口述する/~を命令する・指示する/~に影響する、~を決定する、決定づける【例】market forces dictate what we watch on TV: テレビで何を見るのかを左右している
【例】dictate someone's destiny: (人)の運命を決定づける【同】command, order, ruling
残り、余り/《数学》余り/遺跡、遺物【例】5 into 22 is 4, remainder 2: 22÷5=4…2【同】balance, residue
…に耐える・持ちこたえる/…に影響されない【例】They withstood the enemy's attack.
厳格な、厳しい/正確な、厳密な、綿密な【例】rigorous check: 厳しい点検
死ぬべき運命/死亡率⇔immortality
一掃する、さらう/掃く/〔競争など〕圧倒的な強さで勝つ、〔一連の試合を〕全勝する/〔~のそばを〕サッと通る//掃除、清掃/一掃/圧倒的勝利、完勝【例】sweep/swept away: ~を全滅させる、一掃す
る、なぎ倒す【例】sweep to election victory: 選挙で圧勝する【参】landslide: 山崩れ/地滑り的勝利・大勝(landslide win)
21
2. Vocabulary
出現回数
6
6
6
6
単語
termite
succession
inhabit
be subject to
6
6
nursery
intermediate
6
6
6
grain
swift
take over
6
6
adversely
underlying
6
6
6
6
evidently
underlie
homicide
prairie
6
sterile
6
6
6
6
intense
identifiable
disintegrate
confidence
6
6
intrigue
clerical
6
6
6
exceptional
extent
extensive
6
6
6
6
6
6
end up (…ing)
symbiotic
decompose
algae
mythology
intervention
6
peer
意味
シロアリ
連続、継続/継承、相続/《生態》遷移
〔人や動物がある場所に〕住む、居住する、住処とする/〔ものが場所に〕存在する、見つかる、宿る【例】inhabit deep ocean waters: 深海に生息する
~の支配・影響を受ける、~の影響下にある/~しがちである、~の癖がある/~にさらされる、~を被る/~次第である、~に依存する【参】subject: 主題・テーマ/科目・学科/主語/対象、被写体、被
検者/〔国王などの〕臣民、臣下//~を支配する、服従させる【参】be subjected to: ~による、~に従う、~を被りやすい、…を受けやすい、~にさらされる
保育園、託児所/〔農家の〕苗床(苗を育てるためにつくった場所)
調停する、仲介する/〔中間に〕介在する//中級の、中間の、中間にある//仲裁人、仲介者/中間物、媒介物/《化》中間体/中型車
【参】干渉する: meddle, interfere, intervene(干・仲)
【参】仲裁する: mediate, arbitrate, reconcile, intervene(干・仲)
穀物、穀類/〔砂・塩などの〕粒子(の大きさ)、一粒/少量
《鳥》アマツバメ/《動物》ハリトカゲ/《昆虫》コウモリガ//敏速な、即座の、すぐに過ぎ去る//素早く、即座に【例】swift decision-making: 迅速な意思決定
〔仕事・職務・責任・家などを〕①引き継ぐ/②支配する、占拠する形になる、占有する、占領する、〔建物を〕接収する、前のものに代わって優勢になる、~に取って代わる 他【例①】take over a
new job: 新たな仕事を引き受ける【例②】take over markets: 市場の支配権を得る【混】takeover: 〔権力の〕獲得・奪取、〔陸上のリレーの〕バトンタッチ/overtake: 追い越す/overlook: 大目に見
る、…を見逃す、見渡す、監視する/undertake: 請け負う、~に着手する、保証する/oversee: (仕事、工員など)を監督・管理する
【単】逆に、逆行して、不利に【例】adversely affect the global economy: 世界経済に大きなマイナスとなる
基本的・根本的な/内在する、潜在する【例】underlying cause of the failure: 失敗の根本原因【例】underlying concerns: 根底にある課題【参】underlie: ~の基礎[根底]にある、下に横たわる、
根底にある、根拠をなす
明らかに、明白に、確かに/どうやら、見たところでは【例】Evidently something was wrong: 明らかにどこかおかしかった
~の基礎・根底にある、下に横たわる、根底にある、根拠をなす【例】underlie the economic growth: 経済成長の土台となる【例】underlie patriarchal society: 父権的社会の根底にある
殺人(行為)、殺人罪、殺人犯、殺人事件【例】gun-related homicide: 銃による殺人
〔北米の〕プレーリー、大草原(北米大陸の中部で、ロッキー山脈の東側に位置する、木の生えない広大な草地。大草原地帯(the Great Plains)のほとんどがプレーリーと呼ばれる)/《the
Prairies》〈カナダ〉プレーリー州(プレーリーが多い、アルバータ州・サスカチュワン州・マニトバ州を指す)
無精子症//不妊・無精子の、子を生まない/〔土地・議論が〕不毛の、痩せた、無益な/想像力がない/殺菌・消毒した、無菌の【例】sterile air: 無菌(の)空気【参】arid: 乾燥した、不毛の/(話が)つま
らない【参】barren: 不毛の/不妊の//痩せ地、不毛の地
強烈な、激しい/熱心な/集中した、真剣な【例】intense action of light: 光の強い作用【例】be intense about one's job: 仕事に夢中になる【参】intent: 意図、目的/《法律》故意
〔特定の人や物であると〕確認・識別できる/〔複数のものを〕同一に扱える、同一と見なせる【例】identifiable cause: 特定できる原因【例】personally identifiable information: 個人情報
分解する、崩壊する、くずれて(~に)なる【例】disintegrate spontaneously into: 自然に崩壊して~になる
【単】信頼、信用、信任/確かさ、確信、自信/秘密【例】confidence in currency: 通貨信任【例】with confidence: 胸を張って、自信たっぷりに、自信を持って、敢然と【参】condense: 濃縮・凝縮す
る
興味をそそる/陰謀を企てる//陰謀【例】political intrigue: 政治的陰謀【例】Facts intrigue me: 私は事実に興味がある。
聖職者(の)/書記・事務(の)【参】clarify: 明らかにする、はっきりさせる【同】cleric【参】clarity: 明瞭さ、明晰さ/〔音声や映像の〕鮮やかさ、鮮明さ/〔物の〕透明さ、清澄さ【同】clergy: 聖職者、僧侶、
cleric: 牧師、聖職者//聖職者の
例外的な・普通と異なる/〔能力が〕非常に優れた・並外れた
〔影響を及ぼす〕範囲、規模、広がり/〔広がりの〕程度、度合い/〔広い〕空間、地域
広大な、広範囲に及ぶ/大規模な【例】extensive property(量に依存する(変数))⇔intensive property: 示強性(量に依存しない(変数))【参】intensive: 激しい・強烈な・強い/徹底的な・集中的な
⇔extensive
(…する)結果になる【例】Keep your word; otherwise you'll end up losing face【例】always end up getting sick this time of year
共生の【例】symbiotic algae: 共生藻
腐敗・腐食する・させる/〔物質が〕分解する・させる
植物: 藻(類)、alga(æ'lgə)の複数形【参】allege(əle'ʤ): 断言・主張する/〔~を根拠や口実として〕提示する、主張する【参】allegiance(əli'ːʤəns): 忠誠、義務
神話(学)、神話(集)、神話学【参】methodology(mèθəd ɑ́lədʒi)方法論、手順、やり方、手口
介入、干渉
【参】干渉する: meddle, interfere, intervene(干・仲)
【参】仲裁する: mediate, arbitrate, reconcile, intervene(干・仲)
同等・同格の人、対等者/仲間、同僚、同級生、クラスメート、友人、同輩、同業者/貴族、上院議員//(〔太陽などが徐々に〕出てくる/じっと見る)【例】You won't find his peer: 彼と同等の能力のあ
る人は見つからない【例】peer group: 仲間・同輩集団(年齢・社会的地位などがほぼ同じ人達から成るグループ)【参】pier(同音): 埠頭、桟橋【参】pear(pe'ər): 西洋ナシ【参】貴族: aristocracy,
aristocrat, noble, nobility, nobleman, lord
22
2. Vocabulary
出現回数
6
6
6
6
単語
intrinsic
overall
recount
show up
6
6
5
deprive
feat
crumble
5
5
inconclusive
go through
5
5
specify
overriding
5
5
curb
insulate
5
5
sparse
spruce
5
whereby
5
5
5
5
5
5
5
residual
predation
altogether
presuppose
eventual
counteract
compliment
5
bound to
5
pose
5
enlist
5
5
infest
predicate
5
5
5
5
retard
intuitive
responsive
perpetuate
意味
本来備わっている、固有の、本質的な/〔それ自体に〕内在する【例】intrinsic value: 本質的価値、内在する価値【反】extrinsic
総合的な、全般的な、一般的な、概して、全体として/全体の【例】overall authority: 全権【参】「結局」の意味は無い
物語る、順を追って話す/再集計する【例】recount a personal experience: 個人的な体験談を話す
現れる、姿を見せる/良く見える、はっきり見える、見やすい/〔正体・本性等を〕あらわにする、際立たせる、暴露する、暴く【例】Can you show up?: 来られる?【例】My prince has finally showed
up to sweep me off my feet: 白馬に乗った王子様がついに現れた【例】He doesn't show up in the photo: 彼は写真に写っていない
奪う、剥奪する【例】deprive A of B: AからBを奪う【同】oust: 取り上げる/追放する【参】deceive (人)をだます、欺く
手柄・功績【例】feat of engineering: 工学技術の偉業【参】fetus: 胎児(精後9週目に入ってから出産まで)
~を砕く/粉々に崩れる、粉々に砕ける、ぼろぼろになる、崩れる、崩れ落ちる、倒壊する、滅びる(perish)、崩壊する(decay)、消え去る【例】My plans crumbled: 私の計画は崩れ去った【参】
crumb: パンくず/少量、小銭、断片、かけら//~にパン粉をまぶす、~をほぐす、小さく砕く/~からパンくずを払いのける
決定的でない、結論の出ない、結論に到達しない、要領を得ない【例】inconclusive discussion: 結論に達していない議論
通り抜ける、通行する/〔法案が〕通過する、可決される/体験・経験する/~を読む、終える、細かく調べる 他多数【例】Any guy goes through all this: 男は皆そうするんだ【例】I know what you
went through. I went through the exact same thing: 大変だったでしょう。私も全く同じ経験をしました。
『明記・特定・指定する』//…を明白に述べる・記す/明確にする【例】specify a reasonable term: 適当[妥当・穏当]な条件を述べる【例】specify one's objectives: 目的を明確化する
最重要・最優先の、決定的な/(どうしようもない、避けられない)【例】overriding concern: 最優先事項【参】overrideの形容詞化【参】override: ~を乗り越える、~より優位に立つ、~に優先する、
~を無効にする、~を覆す/~の上に重なる、踏みつぶす、圧倒する/歩合を上乗せする//歩合(収入)、手数料/無効にすること、決定を覆すこと
…を抑制する、抑える//歩道の縁石/囲い、縁【例】curb air pollution: 大気汚染に歯止めをかける【参】curve(kə'ːrv): 曲線【参】cave(kéiv): 掘る
〔不要な物・音・熱・電気などの出入りを防ぐために~を〕覆う、防護する/絶縁[防音・断熱]する/〔悪影響・嫌な体験などを避けるために~を〕隔離する、分離する、孤立させる【例】insulate a
patient: 患者を隔離する【例】insulate a roof: 屋根を断熱する
『まばらな』//まばらな、薄い、希薄な、わずかな【例】sparse budget: わずかな予算【参】spore(spɔ'ːr): 胞子を出す//〔植物や細菌の〕胞子
《植物》トウヒ(マツ科トウヒ属の常緑高木)//〔服装など〕きちんとした//〔服装など〕きちんとする、こぎれいにする【例】spruce oil: トウヒ油【例】spruce up a room: 〔内装などを変えて〕部屋をきれい
にする【参】spore: 胞子
〔それによって・それに従って〕~する(ところの)【例】We have developed an online ordering system whereby customers can make their purchases: 当社ではお客様がお買い物をしていた
だけるオンライン発注システムを【参】whereas: ~である一方で【参】thereby: その結果、従って/それに関して、それについて/その近くに
残りの、残余の、剰余の/未解決の、未処理の//残り、残余、剰余/後遺症【例】residual heat: 余熱【参】residue: 残り、残余
『捕食』////《動物》捕食(関係)/略奪、破壊【例】predation risk: 捕食リスク
全く、全然、完全に、すっかり、まるで/〔数量・代金について〕全体で、全部で、総計で、締めて/つまるところ、結局は、要するに【例】stay away altogether from: ~に一切近寄らない
~することを前提とする、仮定する【例】presuppose mutual help: お互いに助け合うことを前提としている
結果として生ずる、結果として起こる、結果として来るべき、最後の、最終的な、終局の【参】eventual approval: 最終承認
…に反対して行動する、逆作用する、〔~の効力などを〕弱める・中和する【例】We need new investment to counteract the drop in our share price.: 値下がりに対処するために
褒め言葉//ほめる/賛辞を言う【例】Compliment will get you nowhere: おだてても駄目だ【例】In spite of our compliments, he frowned and turned away. He was so rude!【参】complement(
同音): 補足する//補完物、補足/《数学》補集合、補数/《文法》補語☆
《be ~》~しなければならない、~する運命にある【例】The prediction is bound to be wrong【例】be bound to change: 変わるのは必至である【参】bound: 〔列車・船・飛行機などが〕~行きの/
〔人が〕~へ行くところで[途中にあって]/跳び上がる/〔ボールなどが〕跳ねる、はずんで行く//縛られた/〔法律や義務によって〕束縛された/~する決心[決意]をして/決定的な、確かな/〔本が〕装丁
された、表紙を付けた、製本された/結合した、固定した、化合した//バウンド、跳躍/限界、境界、限度、範囲//bindの過去・過去分詞
姿勢・態度・気構え//気取る、ポーズをとる・とらせる/ふりをする、見せ掛ける/〔問題などを〕引き起こす、もたらす/~を提出する、提示する、提起する、持ちかける、突きつける/〔負担を〕課す【例】
pose a threat of fire
軍隊に入る、入隊する/〔主義や運動に〕積極的に参加[支持・協力]する/〔協力・支持などを〕得る、~に協力を求める/~を軍隊にとる【例】enlist someone as a supporter: (人)を味方に付ける
【参】enlisted: 徴兵された、下士官の【参】encompass: 〔~の回りを〕取り囲む、包囲する
~に群がる、出没する、はびこる【例】be infested with lice: 〔主語に〕シラミが湧いている【例】bat-infested cave: コウモリが生息する洞窟
断言する/〔行動や議論などの〕基礎を置く/〔あるものの属性などを〕叙述する、断定する【例】predicated on: based on【例】be predicated on expanding world trade: 世界貿易の拡大が前提と
なる【語源】pre(=before)=前もって宣言する【語根】dic-, dict-= to proclaim, tell(宣言する); = to say(言う)
『遅らせる』//遅れ、遅延、妨害、遅らせるもの/(《化》抑制剤)//〔進行などが〕遅れる/〔進行などを〕遅らせる、妨害する【例】retard aging process: 老化作用[過程・プロセス]を遅らせる
直感(力)の/〔物事が〕直感的な、直感で理解できる【例】an intuitive and holistic approach: 直観的かつ全体論的方法[アプローチ]【反】counterintuitive
すぐに反応する、反応の良い、敏感な/物分かりの良い、気の利く【例】be responsive to shifts in the weather: 天候の変化に敏感である【参】responsible: 責任がある
~を長続き・永続させる【例】perpetuate an administration: 政権を持続させる【例R】The myth is also perpetuated by the compensation-consulting industry, which has its own incentives to
keep such myths alive【参】perpetual: 永遠の、終わりがない
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2. Vocabulary
出現回数 単語
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entitle
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意味
(人)に資格・権利を与える⇒entitled to: する資格がある/…に表題をつける【例】They are entitled to be compensated for their injuries: 補償を受ける権利がある【参】accredit: 〔人に権限など
を〕与える、認める【参】entail: ~を伴う、必要とする、引き起こす、課す【参】enlist: 軍隊に入る、入隊する/〔主義や運動に〕積極的に参加[支持・協力]する/〔協力・支持などを〕得る、~に協力を
求める/~を軍隊にとる
嗅覚の//嗅覚器官、嗅神経【例】olfactory disturbance: 嗅覚障害【参】auditory: 聴覚の
olfactory
〈文〉(人)に教える//〔韻文による〕詩の1行・節・連/〔聖書の〕節/〔散文に対する韻文の〕詩、〔ある作家や時代などの〕すべての詩、〔ある形式の〕詩【参】be versed in …: ~に熟知している
verse
〔馬車馬の〕引き具、馬具/(装置、装備/安全・シートベルト/〔登山用の〕ハーネス)//〔馬に〕装具を付ける/~に付ける/〔自然力を〕役立てる、生かす、用いる、利用する/〔エネルギー・支持などを〕利
harness
用する/~を抑制・抑止する、抑える、抑え込む【例】harness atomic energy: 原子力を利用する
悪化、品質低下【例】deterioration relations between the two countries【反】amelioration: 改善、向上
deterioration
置く、据える/仮定する【例】if we posit the premise that: 〔that以下〕という前提を仮定してみれば
posit
残された物、残余物、残部/名残、面影【例】remnant from the days of: ~の時代の名残・遺物
remnant
【E2】〔将来のことを〕想像する、心に描く、思いを巡らす【例】envision a rosy future: バラ色の未来を心に描く【参】predict: 予測する、plan: 計画する、imagine: 想像する、fantasize: 空想する
envision
助成金、補助金、報酬金、交付金【混】subside: 弱まる・治まる【混】subsidiary: 子会社/補助員//副次的な、補助の
subsidy
【例】subsidy for education: 教育交付金
(the)死者、故人//死んだ【参】decease: 死亡(する)
deceased
不一致/矛盾【例】There was an inconsistency in her alibi: 彼女のアリバイにはつじつまが合わないところがあった
inconsistency
排気、排(出)ガス、排出/排気管、排気孔、排気装置//~を使い尽くす、使い果たす、不毛にする/~を疲れ果てさせる、ひどく疲れさせる//~を排出する、~の中身を空にする/~の空きスペースを
exhaust
使い尽くす、~を満杯[一杯]にする【同】deplete, use up, consume, expend
着実に、着々と、確実に、堅実に【例】steadily advance reform: 着実に改革を推進する
steadily
(…に)匹敵する(to)、同程度の、似ている、見合う、類似の/比較に値する、比較できる、比較できるほどの、比較され得る【例】comparable in men and women: 《be ~》男女で[とも]同程度で
comparable
ある
じかに、直接の【例】gain firsthand knowledge of atomic holocaust: 原爆の恐ろしさを肌で知る【例】Her genius makes up for her lack of firsthand experience: 実地経験の不足
firsthand
もっともらしく【例】express oneself convincingly: 自分の考え[意見・思うこと]をもっともらしく述べる【参】convince: 確信・納得させる、説得する
convincingly
非常に長い、長期にわたる/冗長な【例】lengthy absence【参】longevity: 長寿
lengthy
依存/信頼【例】reliance on import rice
reliance
健康で安心なこと、満足できる生活状態、福祉(welfare)、福利、幸福【例】well-being of a child: 子どもの幸せ【参】well-off: 裕福な
well-being
人を説得するもの//〔人・議論・証拠などが〕説得力のある【例】His speech wasn't quite persuasive enough: いまひとつ説得力に欠けていた
persuasive
原始・初期の/新品同様・ピカピカの【例】a pristine jungle: 原生林のジャングル【同】untouched, brand-new, primeval, primordial
pristine
急増する、大幅に増加する【同】multiply, burgeon【参】proliferation: 拡散、まん延、増殖、急増
proliferate
呼吸器官の、呼吸の、呼吸器の【参】respiration: 呼吸(作用)
respiratory
〔美的価値に対する〕審美眼、鑑賞眼/〔人や物事の意味や重要性の〕完全な理解・認識、解釈/〔好意的な〕評価、判断、見解/感謝の気持ち・表出/〔価格などのゆっくりした〕上昇、騰貴【例】music
appreciation
appreciation: 音楽鑑賞
作り上げる、作り出す、考え出す/〔損失・不足の〕埋め合わせをする(for)、〔遅れを〕取り戻す/メーキャップする、化粧する、修復する、扮装する/構成・作成・製版・組成・編集する/(ベッドを)整える、
make up
きちんと片付ける/取りまとめる、取り決める/(けんかの)仲直りをする(with)、握手する、仲裁する/集める、集計する/追試験を受ける【例】make-up exam[test]: 追試験
《植物》マメ科植物【参】regime(rəʒi'ːm)政治制度、政府、政権/〔自然現象の〕型【参】resume(re'zəme`i | rizju'ːm): レジュメ//再開する
legume
correspondence 通信、文通/一致、対応【例】correspondence fee: 通信費【参】correspondent: 記者、特派員、文通相手//対応・一致する
〔重度ではないが慢性的な〕病気【例】chronic ailment: 持病、慢性的な疾患、慢性疾患、慢性病【参】ail: 〔病気を〕患う/〔人を〕苦しめる、悩ます、~の弊害となる【参】ailing: 患う、病んでいる/不
ailment
調の、不安定な/経営難の
永久に、無期限に、無制限に、いつまでも/漠然と、曖昧に【例】persist indefinitely: いつまでも続く【参】definitely: 明らかに、決定的に
indefinitely
~を浸す、つける、沈める/没頭させる【例】immerse ~ in cool water: 冷(たい)水に~を浸す【同】drench, soak, immerge【参】inundate: ~に殺到する/水浸しにする、洪水になる
immerse
中止、休止、停止【例】cessation of activity: 活動停止
cessation
一見したところ~のようだ、見たところ[感じ]では~のようだ、外見から判断して~のようだ/〔聞いた情報によると〕どうも~らしい、どうやら~らしい【例】Apparently, Nick wasn't willing to take on
apparently
the task because it would just add to his burdens【参】「明らかに」は無い⇒obviously
推測【参】inherit: 相続する、受け継ぐ/遺伝を受ける
inference
『具体化する』//〔霊魂などを〕化身にする、肉体化する/〔抽象的なものを〕具体[具象]化する/〔部分を〕統合する、一つにまとめる【例】embody a spirit of dedication: 奉仕(の)精神を具体化する
embody
信ぴょう性、信頼性、真偽、内容の真正、確実、自然度【参】authentic: まぎれもない、本物の
authenticity
公平に/かなり、相当(に)、全く、ほとんど【例】fairly conducted: 公平・公正に行われる・実施される【例】fairly complex: かなり複雑な
fairly
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2. Vocabulary
出現回数 単語
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advocacy
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意味
擁護、弁護/弁護士業/アドボカシー、〔人が自己主張できるようにする〕支援運動//見解を主張・擁護する、弁護的な【例】advocacy advertising: アドボカシー[擁護]広告(製品広告(product
advertising)とは異なり、企業などが政治的・社会的・経済的な問題に対する自らの立場を明らかにしてその正当性を訴えるための広告)【例】advocacy group: 権利擁護団体、支持グループ、支
持団体
丈夫な、頑丈な、不屈の【例】sturdy assertion: 断固とした[揺るぎない]主張
sturdy
小さくなる、減少する、縮小する/減らす、減少させる、弱める【例】diminish brain function: 脳の機能を低下させる【参】diminution: 減少、縮小
diminish
高潔な、有徳の、道徳にかなった【例】live a virtuous life: 高潔な生活を送る
virtuous
異議(申し立て)、難点、異論、反対、反発、不服、拒絶(理由)、欠点【参】目的: objective
objection
家父長の、〔社会などが〕男性に支配された【例】patriarchal society: 家父長制社会【反】matriarchal
patriarchal
衛生状態、健康法/衛生学/《コ》ウイルス予防策【例】hygiene control: 衛生管理
hygiene
主張、断定【例】sturdy assertion: 断固とした[揺るぎない]主張【参】assault: 攻撃【参】self-assertion: 出しゃばり、自己主張、押しが強いこと
assertion
広がり、天空/膨張、拡大、拡張【例】expanse of a lake: 広々とした湖面【例】blue expanse: 青空
expanse
割れ目、亀裂、ひび//〔むちなどで〕~をピシャリと打つ/ひびが入る、割れる/パン[ピシッ]と音を立てる/〔暗号を〕解読[解明]する 他【参】get cracking: 動き始める、急いで始める【参】crack down:
crack
取り締まる
〔部分〕から成る/〔全体が部分として~を〕包む、包含する【例】comprise __ chapters: _章から成る【例】comprise a large portion of: ~の大部分を成す【参】comprised of《be ~》: ~から成っ
comprise
ている
(株などの)急落する/真っすぐに落ちる、真っ逆さまに落ちる【例】sales plummet: 売り上げの急落
plummet
in the first place まず第一に、そもそも、最初の段階で、最初に/首位を走って【例】Japan has no military in the first place: そもそも、何より【参】first place: 1位、首位
埋葬【参】bury(be'ri): …を埋葬する、隠す、没頭する
burial
最適な、最善の、最も有利な【例】Turns out that the black and white stripes on a zebra are optimal for avoiding a horsefly’s attention【同】optimum
optimal
不可避的に、必然的に、必ず、必至で、いや応なく【例】conflicts inevitably arise
inevitably
侵害、違反、違背、侵害行為、抵触【例】patent infringement: 特許(権)侵害
infringement
〔~を〕含めた/すべてを含んだ、包括的・包含的な/《論理学》〔選言が〕両立的な(「AまたはB」という選言(disjunction)において、どちらか一方、または両方が真である場合に、選言命題全体が真
inclusive
となるもの。両方が真である場合に、命題全体が偽となるものを「排他的な(exclusive)」という)
対価、報酬、賃金、給与/償い・埋め合わせ
compensation
薬物・薬剤/投薬
medication
髄、骨髄【例】bone marrow【例】felt frozen to the marrow
marrow
【単】通常、いつも決まって、定期的に、いつも(のように)、日課となって、日常的に、決まって、ごく普通に【例】routinely check e-mail messages: 日常的に電子メールをチェックする
routinely
緻密な調査【例】A minister's actions come under continuous scrutiny in the press.: 官僚の行動は常に報道陣によって観察される
scrutiny
落ち込んでいる、鬱状態の
depressed
ヒューズ//溶ける/融合・結合する、取り付ける
fuse
〔エーカーで測った〕土地、地所/エーカー数、エーカーで測った大きさ
acreage
認識の、認知に関する【例】cognitive evaluation: 認識評価
cognitive
同じく・同様に【例】Likewise: 同じようにあなたもね(幸福を祈る言葉に対する返礼)
likewise
廊下/〔他国へ突き出した〕回廊地帯(内陸国が港へ通じる細長い領土、都市間を結ぶ細長い人口密集地帯)
corridor
持ち上げること、高揚、向上、〔土地の〕隆起//~を持ち上げる、高める、掲げる、隆起させる
uplift
印鑑・シール/口止め・約束/アザラシ、オットセイ//…を密封する/…を秘密にしておく/…に印を押す【参】sea lion: アシカ
seal
アシカ〔北太平洋のアシカ類。耳がある〕【参】seal: 印鑑・シール/口止め・約束/アザラシ、オットセイ//…を密封する/…を秘密にしておく/…に印を押す
sea lion
~を総合的に扱う、総合する/~を合成する【同】make, manufacture, produce, derive
synthesize
明け渡す/譲る//自首、投降【例】surrender a weapon to police
surrender
正当化(すること)/〔正当化の〕理由、言い訳
justification
〔数量・程度などが〕程度の差はあるが、多かれ少なかれ、大体、おおよそ【例】More or less, I like my job. : 私は自分の仕事が、まあまあ好きだ
more or less
得点、スコア/楽譜//得点する/〔曲を〕楽譜に書く/〔ものや人の〕20の集まり【参】scores of: たくさんの
score
探る、調べる//調査/宇宙探査機【例】probe deep into space: 宇宙を探究する【同】investigate, inspect, scrutinize, pore over【参】prove: 証明する【参】grope: 手探り//手探りする・~を手探りし
probe
て見つける/(体を)まさぐる、痴漢する
ふくらむ//膨らみ/(価格の)急騰【例】His pockets were bulging with presents【例】a bulging bank account: お金が一杯入った口座
bulge
情熱的な、熱烈な、熱情的な、(熱く)たぎった/〔人が〕短気な、怒りっぽい/〔人が〕好色な【参】×: passionable
passionate
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2. Vocabulary
出現回数
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
単語
behavioral
beneath
herbivore
hide
expend
subsequently
undergraduate
supposition
assumption
malpractice
chamber
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
predicament
defeat
awesome
largely
differentiate
count on
sheer
elite
sought
nevertheless
come up with
stuff
意味
行動の
~の真下に/~より身分がより低くて・~の支配下に【例】beneath a ceiling of stars: 星空の天井の下で
草食動物【参】carnivore: 肉食動物、omnivore: 雑食動物
隠れる・隠す/~の皮を剥ぐ//皮革(ひかく)、〔けだものの〕皮/〔人の〕皮膚【例】buffalo-hide: 野牛の毛皮
~を費やす、消費する、浪費する、使い果たす【例】expend a great deal of energy: 多大なエネルギーを消耗する【同】deplete, use up, consume, exhaust
その結果として、その後に・それに引き続き【例】I didn't study. subsequently, I failed the exam.
大学生、学部生【同】undergrad
仮定、想定、推測、想像【例】general supposition: 大まかな予測【同】presumption, assumption, conjecture, guess, hypothesis, postulate, premise
思い込むこと、決めてかかること/仮定、前提【同】presumption, conjecture, guess, hypothesis, postulate, premise, supposition
(医者・弁護士の)過誤、違法行為【例】She sued her doctor for malpractice【例】malpractice suit: 《a ~》医療過誤訴訟
〔公邸・宮廷などの〕応接室、〔立法や司法機関の〕議場、会議場/立法[司法]機関、評議会、審議会、協議会、理事会、役員会/〔機械などの区切られた〕/〔体や組織内の区切られた〕空間、室、房
/〔銃の〕薬室//~を部屋に閉じ込める/〔薬室に〕弾を込める【例】cardiac chamber: 心室【例】加圧室: compression chamber【例】chamber music: 室内楽
苦境、窮状、窮地【例】predicament of the street children: ストリートチルドレンのおかれた厳しい状況【同】plight
敗北、挫折、失敗//負かす【例】The army suffered a severe defeat.
荘厳な、畏敬・畏怖の念を抱かせる/すごい、とてもいい、すばらしい【参】awe: 畏敬(の念)、畏怖
大部分は、大体は、概して、主として、大いに
違いが出てくる/分化する/~を識別・区別する/~を微分する
…に頼る、あてにする【例】Count on it: 任せといてよ/Be counting on you: 頼りにしてるよ
まったくの/薄手の生地の、透き通った/混ぜ物が全くない、純粋の、純然たる【例】sheer happiness: 幸せそのもの【例】sheer luck: 運が良いだけ
エリート: 上流階級、精鋭、選良//〔集団が〕エリート[精鋭]で構成される/〔施設などが〕エリート[精鋭]のための
seekの過去形(探す、調査する/~を捜し求める、得ようとする)【例】They sought shelter from the attack but found no place to hide【参】sought-after: 引っ張りだこの
それにも関らず【例】She lost weight, nevertheless she continued to go to the gym: 彼女は、体重が減ったにもかかわらず、そのジムに通い続けました
…を考え出す、思い付く【例】He came up with an ingenious, sensible solution and immediately put it into practice: 独創的で賢明な
…を詰める、押し込む、ふさぐ//物・事【例】real stuff: 本物【例】and stuff: ~等【例】stuffed toy: ぬいぐるみ【例】Put this stuff away! It's in the way
26
目次
1. 全体振り返り
2. Vocabulary
3. TOEFL
4.GMAT
5. 志望校選定・出願戦略
6. 情報収集・Visit
7. Application (Essay 他)
8. Interview
27
3. TOEFL
何点必要か?
米Top 10 は105点、Top10 – 20 は100点、INSEAD 除く欧州Top は100点が最低ライン
Top Schoolの内、明確なTOEFL 足切り(Interview にすら呼ばれない) を設けている学校は意外に少なく、半数程度。そのほとんどが100点を足
きりとしている。Over 100点を足きりとしているのは、Cambridge, Chicago, HBS, INSEAD, Oxford のみ
Cambridgeを除き、足切りは極めて厳格である。足切り点未満の合格実績を、僕は知らない。出願したとしても、書類落ちとなり、Interview にす
ら呼ばれないと考えた方が良い。Cambridge のみどういうわけか緩く、足切り110点にも関わらず、100点代の合格者が多数いる
2013年HBS は109点未満の合格者があるも、留学経験有り・テスト免除対象という裏事情有り
足切りが無い学校は? AGOS の年次合格実績、日本人在校生ブログを元に過去合格者実績を分析すると、以下のトレンドが見て取れる
米国系Top10で、105点未満の合格者はほぼゼロ (ゼロではないが、限りなく少ない。Wharton は足切りを設けていないが、Admission が
“106点以上を取ることを強く推奨する”と発言している
米国系Top 10 – 15 の事実上の最低ラインは102点と考えてよい
米国系Top 15 – 20 では、100 – 105点とそれ以上の合格者が半数程度ずつ
欧州系Top School は、100 – 105点のアプリカントも少なからずいる(半数弱)
例外が皆無というわけではない。例えばNYU では、TOEFL 97点のApplicant の合格実績がある。同氏はNYU ではオフィシャルでは認められ
ていないIELTS で7.0 を取得していたことに加え、GMAT 730点という極めて競争力の高いスコアを保有していた
GMAT、バックグラウンド等、他の要素が秀でていれば、ぎりぎり100点(或いはRequirement 点数) であっても、Interviewに呼ばれる可能性が
ある
Program
Cambridge (Judge)
Carnegie Mellon (Tepper)
Chicago (Booth)
Columbia
Cornell (Johnson)
Dartmouth (Tuck)
Duke (Fuqua)
Emory (Goizueta)
HBS
HEC
IMD
INSEAD
London Business School
※) 2014年時点足切りスコア
iBT
110
100
104
100
100
109
100
105
-
Program
London Business School
Michigan (Ross)
MIT Sloan
Navarra (IESE)
North Carolina (Kenan-Flagler)
Northwestern (Kellogg)
NYU (Stern)
Oxford (SaÏd)
Pennsylvania (Wharton)
Stanford (GSB)
UC Berkeley (Haas)
UCLA (Anderson)
USC (Marshall)
Virginia (Darden)
Yale (SOM)
iBT
100
100
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100
90
100
100
28
3. TOEFL
全受験結果
30回受験、最高得点は103点。R の出来がもう少し良ければという悔いは残る
Score
#
1
2
3
4
5
6
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8
9
10
11
12
13
14
15
16
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18
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20
21
22
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24
25
26
27
28
29
30
受験日
2012/3/10
2012/4/14
2012/5/12
2012/8/26
2012/10/28
2012/11/24
2012/12/22
2013/2/3
2013/2/24
2013/3/30
2013/4/20
2013/5/26
2013/6/15
2013/7/14
2012/4/14
2013/8/17
2013/9/1
2013/9/14
2013/9/29
2013/10/12
2013/10/27
2013/12/15
2014/1/12
2014/6/21
2014/7/6
2014/8/16
2014/8/30
2014/9/14
2014/12/21
2015/1/11
Best Choice
Total平均
Reading Listening Speaking Writing
18
15
19
20
18
18
26
24
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23
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29
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22
29
注1) 試験予約後、受験パス3回有
13
15
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18
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26
23
28
Total
64
72
77
81
75
83
85
88
90
92
88
96
98
98
92
91
97
91
103
98
90
95
94
98
93
97
100
100
102
92
110
Best
Choice
Total
64
75
81
84
84
88
94
94
95
98
98
98
102
105
105
105
106
106
108
110
110
110
110
110
110
110
110
110
110
110
110
2回
注2) 29回目はRescore後、S:23、W:22、TTL: 98
Speaking
3回
68
75
79
78
79
84
87
89
91
90
92
97
98
95
92
94
94
97
101
94
93
95
96
96
95
99
100
101
97
4回
71
77
78
80
81
85
88
90
90
92
94
97
96
94
93
93
97
97
97
94
93
96
95
96
97
99
101
98
5回
74
76
79
81
83
87
89
90
92
94
95
96
95
95
93
96
97
96
97
94
94
95
96
97
98
100
99
74
78
80
82
84
88
89
91
93
94
94
95
95
94
95
96
96
95
96
95
94
95
96
98
98
98
Writing
1,2
3,5
4,6
1
2
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
3.5 - 4.0
2.5 - 3.0
3.5 - 4.0
2.5 - 3.0
3.5 - 4.0
3.5 - 4.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
3.5 - 4.0
2.5 - 3.0
3.5 - 4.0
3.5 - 4.0
2.5 - 3.0
1.5 - 2.0
2.5 - 3.0
1.5 - 2.0
2.5 - 3.0
1.5 - 2.0
1.5 - 2.0
1.5 - 2.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
1.5 - 2.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
1.5 - 2.0
2.5 - 3.0
1.5 - 2.0
1.5 - 2.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
1.5 - 2.0
1.5 - 2.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
1.5 - 2.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
3.5 - 4.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.0
2.5 - 3.5
2.5 - 3.5
2.5 - 3.5
2.5 - 3.5
2.5 - 3.5
2.5 - 3.5
2.5 - 3.5
2.5 - 3.5
2.5 - 3.5
4.0 - 5.0
2.5 - 3.5
4.0 - 5.0
4.0 - 5.0
4.0 - 5.0
4.0 - 5.0
2.5 - 3.5
4.0 - 5.0
2.5 - 3.5
4.0 - 5.0
2.5 - 3.5
2.5 - 3.5
4.0 - 5.0
4.0 - 5.0
2.5 - 3.5
4.0 - 5.0
4.0 - 5.0
4.0 - 5.0
4.0 - 5.0
4.0 - 5.0
4.0 - 5.0
2.5 - 3.5
2.5 - 3.5
2.5 - 3.5
2.5 - 3.5
2.5 - 3.5
2.5 - 3.5
1.0 - 2.0
2.5 - 3.5
2.5 - 3.5
2.5 - 3.5
2.5 - 3.5
4.0 - 5.0
2.5 - 3.5
4.0 - 5.0
4.0 - 5.0
2.5 - 3.5
2.5 - 3.5
2.5 - 3.5
4.0 - 5.0
2.5 - 3.5
2.5 - 3.5
2.5 - 3.5
2.5 - 3.5
4.0 - 5.0
2.5 - 3.5
2.5 - 3.5
4.0 - 5.0
4.0 - 5.0
4.0 - 5.0
2.5 - 3.5
29
3. TOEFL
全受験結果
各Section Best の合計が105 を超えたら、後は“スロットの目”がそろうまでの我慢大会
各Section Best が105を超えれば、100点を取るのも時間の問題である。その後もTOEFL 学習を続け、5回目で100点超え
103点獲得後、TOEFL 勉強を止め、GMAT 勉強に移行した。“TOEFL力”は下がりこそしなかったが、その後上がることはなかった
“TOEFL力”:各試験のバラツキを平準化し、真の実力値を測定するために過去5回の平均点を算出した
120
Reading
Listening
Speaking
Writing
5回平均
110
100
90
80
70
72
64
24
22
24
23
24
22
18
26
25
24
22
24
28
22
27
24
29
25
23
24
22
22
20
25
25
13 9 (#18)
22
25
23
23
19
24
20
23
22
22
23
24
26
24
26
23
24
23
23
24
23
23
23
24
25
26
27
28
25
22
15 1 (#30)
20
23
21
23
92
14 12 (#29)
18
20
21
23
102
14 9 (#28)
22
21
93
100 100
14 8 (#27)
22
27
21
28
23
27
95 94
97
14 8 (#26)
19
20
25
90
98
26
23
24
28
24
23
15
26
27
26
13 3 (#10)
13 4 (#11)
13 5 (#12)
13 6 (#13)
13 7 (#14)
20
29
26
27
25
14 1 (#23)
23
13 12 (#22)
22
13 10 (#21)
24
13 10 (#20)
24
13 2 (#9)
12 11 (#6)
26
12 12 (#7)
18
13 2 (#8)
18
12 10 (#5)
12 4 (#2)
20
12 8 (#4)
15
19
12 5 (#3)
18
12 3 (#1)
10
13
88
91
13 9 (#17)
20
19
24
20
24
19
22
30
20
92 91
98
14 7 (#25)
18
20
96
20
18
18
15
21
20
17
92
97
13 8 (#16)
40
20
75
20
60
50
77
83
81
85
88
90
103
98 98
Best hoice Total
29
0
14 6 (#24)
13 9 (#19)
13 7 (#15)
年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年
月 月 月 月
月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月
月 月 月 月 月 月
月
月 月 月
月
月 月 月
▲
各Section Best 105点超え
▲
100点超え、以降TOEFL勉強無し
30
3. TOEFL
学習方法概要
定石通り、“まずはListening から”
Grammar、Vocabulary は、全ての分野の下地。継続的に、淡々と学習を続ける。特にReading とWriting スコアを安定させるためには不可欠
Listening はそれ自体一つの単元になっているし、Speaking Task 3 – 6、Writing Task 1 にも影響を及ぼす。どれか一つと言われれば、真っ先
にListening を強化すべき(実際には同時並行で勉強しないと間に合わないが)
Writing Task 2 は、Speaking Task 1,2 のテンプレートを活用可能
TOEFL 単元の相互関係
Writing
Speaking
Reading
Grammar
Vocabulary
31
3. TOEFL
学習方法概要
Input 系は独学で十分、Output 系は予備校活用が有効
TOEFL の単元別系統と対策
TOEFL の単元別系統
対策
Input 系
Reading
Listening
Speaking
Writing
• 英文を読み/聴き、内容を理解する
(Input)
• 理解と照らし合わせ、設問の内容に合
致した選択肢を選択する
• Input ができれば、正解は容易い
• 正解はUnique。機械で採点可能 = 自
己採点可能
Output 系
• 英文を読み/聴き、内容を理解する
• 設問に従って英語で回答を執筆/口述
する(Output)
• 正解はUniqueではない。機械のみで
の採点は不可能 = 自己採点不可能
独学で学習可能
• Input の精度を高める
• 問題集、過去問等を用いて、
‒ 英文の読解/聴解の精度を高める
‒ 題意の理解精度を高める
‒ 正解を選択するロジックに慣れる
独学で学習不可能
• Output を矯正していく必要がある
• TOEFL の採点ルールを熟知している
予備校、講座等を活用し、
‒ 採点ルールを理解する
‒ 自分が出したOutput の加点/減点
のポイント・癖を理解する
32
3. TOEFL
学習方法概要
Input 系強化には、青本、赤本、緑本が有効
本番に形式が近い英文を読みまくる/聴きまくる、問題を解く
ETS が出している青本、赤本は常識として、Barron’s は非常に有効。本番に出題形式が近く、難易度は本番よりやや難しめ。8回分テスト有り
ETS のTPO (Toefl Practice Online) は無論本番さながらの形式だが、試験一回数十ドルと割高
本番に形式が近いTOEFL問題集
Official Guide to the TOEFL Test
With CD-ROM, 4th Edition
(試験3回分)
Official TOEFL iBT Tests with Audio
(Educational Testing Service)
(試験5回分)
Barron's TOEFL iBT with CDROM and 2 Audio CDs
(試験8回分)
33
3. TOEFL
学習方法概要
恐るべし、中国のTOEFL 熱
あるApplicant から、中国で作成されたTPO の海賊版を見せてもらったことがある
Power Point のマクロ機能を使って作成したソフトで、本番さながらの問題演習が可能。TPO 1 – 24 の全ての単元について存在する
これ以上本番に近いテキストは無い。Reading 72 Passage を繰り返し読み、Listening 144 Script を繰り返し聴くことは、非常に有効という
違法性が高いので、活用される方は自己責任で。当方一切責任を負いません
TPO 海賊版イメージ
34
3. TOEFL
単元別:Reading
昔からの苦手科目だが、出題パターンを知ることで多少は改善
To Do (下線は実施したもの)
振り返り
単語:詳細前述。3800 と“分野別”をマスターする
文章によって、大分ばらつきが出た。理系バックグラウンドが有り、
宇宙ネタ、地学ネタ等が重なると高得点が出たが、知識ゼロの歴史
等文系問題が多く出ると壊滅的であった
文法:YES 文法コース等 (注:実施しなかったが絶対やるべき)
出題パターン把握:「ロングマンTOEFLテストiBT受験特効シリーズ
〈1〉リーディング」が抜群にお勧め。出題傾向が本番に近いことは当
然として、演習パートでは問題タイプに沿って学習していく構成。自
分が得意/不得意な問題タイプを分析することができる。最終的に、
英文を全部読まなくても回答するコツが身につく
①TOEFL の問題タイプ(Fact, Infer, Vocabulary 等) 毎の正解の特
徴、②GMAT と異なり必ず上の段落から下の段落に向かって出題
範囲が異動していくこと、を理解することで、改善は見られた
GMAT で文法を勉強して気付いたことがある。文法が原因で文意
が取れていないことが非常に多かったということ。思い返せば、学
生のころから文法が大の苦手で、分詞構文や関係代名詞とは何か
を理解しないままTOEFL に臨んでいた。もっと早くに文法を学んで
おけばと悔やんだ
多読:本番に近い文章(青本・赤本・緑本) を毎日読む。 時間を測っ
て読み、WPM (Word Per Minute) の向上を目指す(Word 等にテ
キストを貼り付け、文字数をカウントすると楽)
問題演習:本番に近い問題を解く。分からなかった単語を調べる、
文章を精読する、間違った問題に関して間違った原因を理解する
30
20
27
25
29
25
26
27
28
14 9 (#28)
26
14 8 (#27)
29
14 8 (#26)
22
14 7 (#25)
24
14 1 (#23)
23
13 12 (#22)
25
13 10 (#21)
20
13 9 (#19)
26
13 9 (#18)
27
13 9 (#17)
13 4 (#11)
26
13 8 (#16)
23
13 7 (#14)
22
13 6 (#13)
24
13 5 (#12)
24
13 3 (#10)
12 11 (#6)
26
13 2 (#9)
18
13 2 (#8)
18
12 12 (#7)
20
12 10 (#5)
15
19
12 8 (#4)
18
12 5 (#3)
10
25
22
0
15 1 (#30)
14 12 (#29)
14 6 (#24)
13 10 (#20)
13 7 (#15)
12 4 (#2)
12 3 (#1)
年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年
月 月 月 月 月 月
月
月 月 月 月
月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月
月 月 月
月
月 月 月
▲
各Section Best 105点超え
▲
100点超え、以降TOEFL勉強無し
35
3. TOEFL
単元別:Listening
“界王拳、2.2倍だぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!”
振り返り
最終的には、再生スピードを速めて聴く練習をした。本番のスピード
が遅く感じた
Reading と同様、お題によって大分ばらつきがあった
To Do (下線は実施したもの)
それでも、時間をかけて練習すれば着実に成長を実感できた
ただし、伸ばすのに最も時間がかかる分野であるし、サボるとすぐ
に力が落ちる。TTL 100点越えを果たした後は手を抜いてしまい、
途端にスコアが落ちた
Dictation:自分が聴き間違え易い発音を発見する(僕の場合、
“gotta = got to”のような米語的発音が苦手であることが判明)
みんなShadowing、Dictation をやれと言うが、“こんなんでホントに
伸びるのかな”と、当初やる気がしなかった
Reproduction:一文単位でスクリプトを見ないで復唱。実施していな
いが、脳内英語メモリを拡大に効果的と思われる
「TOEFLテスト 一発で合格スコアをとる勉強法」と出会い、
Shadowing やDictation それぞれの意義や効用を理解したことで、
真剣に取り組むようになった (脳に負荷をかけ、“脳内英語メモリ”を
拡大する、等)。Dictation 等の効果に疑問を持ち、モチベーションが
湧かない受験生には、一読の価値がある。Reproduction は時間の
都合で実施する余裕がなかったが、効果は高いと思う
界王拳:要は、スピードを速めて聴く。最盛期には2.2倍でも聴けた。
スマホアプリでも可能だが、音割れがひどい場合も。Olympus のIC
レコーダは倍速にしてもスムーズ
Shadowing :集中して、意味をイメージしながら実施する
問題演習:本番に近い問題(青本・赤本・緑本) を解く。聞き取れな
かったフレーズを復習、間違った問題に関して間違った原因を理解
する
30
20
24
29
25
20
22
23
26
23
23
24
24
14 9 (#28)
13 5 (#12)
27
14 8 (#27)
13 4 (#11)
25
14 8 (#26)
13 3 (#10)
23
14 7 (#25)
13 2 (#9)
22
14 1 (#23)
13 2 (#8)
28
13 12 (#22)
24
13 10 (#21)
22
13 9 (#17)
24
13 8 (#16)
26
13 7 (#15)
25
13 7 (#14)
24
12 12 (#7)
18
25
12 11 (#6)
12 4 (#2)
22
12 8 (#4)
15
20
12 5 (#3)
13
12 3 (#1)
10
28
24
0
15 1 (#30)
14 12 (#29)
14 6 (#24)
13 10 (#20)
13 9 (#19)
13 9 (#18)
13 6 (#13)
12 10 (#5)
年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年
月 月 月 月 月 月
月
月 月 月 月
月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月
月 月 月
月
月 月 月
▲
各Section Best 105点超え
▲
100点超え、以降TOEFL勉強無し
36
3. TOEFL
単元別:Speaking
E4TG に通えば、全てが解決する
TOEFL は飽く迄外国人の英語能力を測定するための試験であると
いう前提に基づき、難しい慣用表現よりも、簡単な単語を使ってシン
プルに論理破綻の無い回答をするという哲学を叩き込まれる
▪ 接続詞もAND/OR/BUT しか使わない(however 等使わない)
振り返り
E4TG に通いしっかり復習したら、23 – 24点取れるようになった
100点取得後は特に練習しなかったが、その後エッセイカウンセ
ラーとの会話が英語であり、Interview 練習も始まったことからか点
数は下がらなかった
過去数年に渡る問題をストック・分析しており、授業で使われる問題
は本試験の傾向に極めて近い(授業で扱った問題がそのまま本試
験で出たことは、一度や二度ではない)
To Do (下線は実施したもの)
E4TG:E4TG に通いしっかり復習する、以上。というのも味気ない
ので、E4TG の宣伝でもしておく。良い点は以下
①秀逸・応用範囲の広いフレームワークの提供
発音までケアしてくれる。日本人遍く共通する特に弱い発音(驚くべ
きことに、それは“R”ではない) について、嫌というほど指摘される
③信頼に足る優秀な講師
提供されるフレームワークが単純明快、使い勝手が良い
講師Donald は地頭が良い。指導がロジカルであり、納得感が高い
本フレームワークやE4TG 戦略で作るネタは、TOEFL Writing
Independent、および学校のInterview でも応用可能
恐るべき記憶力の持ち主。頭の中には、何月何日の試験でどのよう
な問題が出たか、過去の受講生がどのような回答をしたかに関する
膨大な引き出しがあり、指導の説得力を増す
②TOEFL Speaking の戦い方を知り尽くしている
30
20
23
23
22
20
23
24
23
24
23
23
15 1 (#30)
23
14 12 (#29)
13 5 (#12)
24
14 9 (#28)
13 4 (#11)
23
14 8 (#27)
13 3 (#10)
24
14 8 (#26)
13 2 (#9)
20
14 7 (#25)
13 2 (#8)
22
14 6 (#24)
12 12 (#7)
23
14 1 (#23)
12 11 (#6)
18
13 12 (#22)
22
13 10 (#21)
22
13 10 (#20)
22
13 9 (#19)
20
13 9 (#18)
19
13 9 (#17)
18
13 8 (#16)
19
13 7 (#15)
19
13 7 (#14)
19
12 10 (#5)
15
18
12 8 (#4)
22
12 5 (#3)
10
0
13 6 (#13)
12 4 (#2)
12 3 (#1)
年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年
月 月 月 月 月 月
月
月 月 月 月
月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月
月 月 月
月
月 月 月
▲
各Section Best 105点超え
▲
100点超え、以降TOEFL勉強無し
37
3. TOEFL
単元別:Speaking
覚悟が足りない受験生が多いように思う
Listening Dummy 問題や休憩時間中に他受験生のSpeaking 回答を聞いて問題を事前に予測する、というテクニックはもはや常識だろう。最も
オーソドックスなやり方は、Dummy 問題中、ヘッドホンの音量を最小にしてこっそり…というもの
情けない、嘆かわしい、覚悟が足りない。そんなことをやっているようじゃ、Speaking で高得点なんて取れるはずがない
やるなら、正々堂々やるべきだ!!
僕は、Dummy 問題が始まると、直ちにヘッドホンを外し、机の上に鎮座させた。全神経を耳に集中させ、周りの回答を細大漏らさず聴くのだ。こ
れは、いかなる手段を使ってでも高得点を取ってやるぞという決意の表明であり、試験官、ひいてはETS への挑戦状なのだ
その甲斐あり、ほとんどのテストにおいて、Dummy 問題が終わるころにはTask 1, 2 の設問内容を把握することはもちろん、模範解答までメモ
用紙にしたためられていた。調子が良い時は、Task 3 – 6まで、大体の内容を把握することすらできた
余談①
僕が受験した30回の内、Dummy 問題がReading で出たことは一度も無かった
Listening のDummy 問題は決まって3セット目、問題もまともに解かず、ランクリすることが多かったが、どうも採点された形跡はない。
TOEFL を何度も受験している受験生もいれば、初めて受ける受験生もいることを考えると、公平性の観点から当然の扱いかもしれない
余談②
さらに余談は続くが、それではDummy 問題の存在意義は何か? “TOEFL受験者の統計学データを収集するため”という説がある
これは半分本当で半分嘘だと思う。Reading にしろ、Listening にしろ、Dummy 問題が存在することで、試験全体の時間は、約20分拡張
されることになる。TOEFL は全受験生が一斉に試験を開始するのではなく、本人確認手続きを行うため少しずつ開始時間がずれる。テス
ト時間があまりに短いと、早くに試験を開始した受験生は当然早めに受験を終え、遅めに試験を開始してこれから休憩時間を取る受験生
に、問題を漏らしてしまうかもしれない。これを防止することを目的に、Dummy 問題が設けられているのである
すなわち、Listening Dummy 問題は容赦なく切り捨て、Speaking の問題把握に全神経を集中させるために与えられた神からの贈り物な
のである
…というのが僕の仮説だ。考えすぎか
38
3. TOEFL
単元別:Speaking
出血を最小限に食い止めるために
どんなに練習していても、言い間違いを連発してしまったり、途中まで回答したてみたものの、そのままでは論理破綻しそうなので内容を変えた
い、ということはままある
そんなときは、深呼吸して一旦心を落ち着けて、“Oops, sorry”、“Hmm, let’s try it again”などと一言添えて仕切り直すようにしてみた
通常であれば言い直しは大幅な減点対象だが、この一言を添えるだけで、減点幅が大きく縮んでいたように思う。何度か言い直しをしてしまって
も、24点取れたこともある
Native である採点者にとって、何も言わずに言い直したり、“Ah-ah…”など言ったりする場合と比べて自然でストレスの少ない英語に聞こえるの
かもしれない
39
3. TOEFL
単元別:Writing
減点方式であることに気付くこと
振り返り
ラフレーズせず本文丸コピ、見直してとにかくミスが無きよう努めた
なかなか伸びず、良い学習法も見つからなくて苦労した。Dr. Write
の添削サービスで、突破口が見えた
文法は入力時にミスが無いよう意識するようにしたが、専用の学習
はしなかった。これをやっていれば満点を狙えたかもしれない
To Do (下線は実施したもの)
基本哲学はE4TG に通じるところがある。すなわち、“TOEFL は非
英語圏学習者が英文をまとめる英語基礎を診る手段”であり、
Native が書く英語を求めているわけではないということ
Vocabulary:Excel で練習用スプレッドシートを作り、スペルミスの
多い500 単語を練習(自分の場合、professor、manufacturer 等)
採点は減点方式であり、とにかくミスをしないこと、加えて論理飛躍
を無くすこと。これができれば、パラフレーズ・高度な慣用表現を用
いなくても、字数が少なくとも、“確実に満点が狙える”と断言する
文法:YES文法コース等 (注:実施しなかったが文法は何かしら絶
対やるべき)
Dr. Write:特徴は、前述の通り明確な哲学を持っていることに加え、
添削時のオペレーション。Essay を提出すると、事細かいフィード
バックが返ってくる。ここからが独特で、フィードバックに基づいても
う一度書き直すことを求められる。書き直しについて採点結果とコメ
ントが返ってくる。書き直しの過程でフィードバックを吸収し、最終的
に出来上がったEssay は理想のSample answer となる
Dr. Write で添削してみると、どれだけ注意深く書いても、沢山のミ
スをしていることが明かになった(①綴り、②文法:三単現、時制、単
複、冠詞、Dangling 等)。ミスを無くすためのトレーニングをしたら、
徐々に点数が伸びていった
28点取得時、Independent の字数は約320文字、出だし・結びはパ
30
20
21
21
23
24
23
22
24
26
24
26
14 8 (#27)
14 9 (#28)
14 12 (#29)
28
20
14 8 (#26)
23
14 7 (#25)
21
14 6 (#24)
27
14 1 (#23)
27
13 12 (#22)
25
13 10 (#21)
12 11 (#6)
24
13 10 (#20)
12 10 (#5)
21
13 9 (#17)
12 8 (#4)
24
13 8 (#16)
12 5 (#3)
20
13 7 (#15)
12 4 (#2)
17
20
13 7 (#14)
21
13 6 (#13)
20
13 5 (#12)
20
13 2 (#9)
20
13 2 (#8)
18
20
12 3 (#1)
10
23
0
15 1 (#30)
13 9 (#19)
13 9 (#18)
13 4 (#11)
13 3 (#10)
12 12 (#7)
年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年
月 月 月 月 月 月
月
月 月 月 月
月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月
月 月 月
月
月 月 月
▲
各Section Best 105点超え
▲
100点超え、以降TOEFL勉強無し
40
3. TOEFL
単元別:Writing
テンプレート、E4TG のIndependent ネタを活用
Web に落ちてたテンプレートをカスタマイズして使っていた
Task 1: Integrated テンプレート
出だし
Task 2: Independent テンプレート
出だし
The primary position that is taken in the reading passage is that...
On the other hand, in the lecture, the professor argues that...
In Japan, in which I reside, there are a lot of people who are against /
support the idea that [お題丸コピ]
I personally agree/disagree with this statement.
Body ①
First, in the reading passage, the author states that [Reading内容]
While in the lecture, it is argued that [Listening内容]
In this essay, I will give two reasons to support my opinion.
Body 1, 2
First/Second, [Direct answer]
Body ②
It is also mentioned in the reading passage that [Reading内容]
[General Idea]
Yet, in the lecture, the professor takes the position that [Listening内容]
For example, [E4TGのネタ]
結論
Body ③
In addition, the author of the reading passage argues that [Reading内容]
In conclusion, I am definitely for the idea that [お題丸コピ]
In comparison, in the lecture, the professor claims that [Listening内容]
I know that there are some people who disagree with my opinion.
結論
In conclusion, the main arguments put forth by the professor in the lecture
make the claims of the author of the reading passage more doubtful
• 元は有名なAGOS のテンプレートだろうか。ただし、Body ①~③の最後の文に当たるBody
毎Summary は書かなかった
• それを書く暇があったら、1 Word でも多くListening の内容を書いた。採点は、Listening 部
分のウェイトが高く、Reading とListening の情報量を1:2~3で整理するよう心がけた
• 大体300 文字程度になり、ほぼ毎回“Good”を取れた
• テンプレートは、以下のように頭文字の頭文字を配列を記憶し、Dummy 問題中にメモ用紙
に落としておいた
First
It is also
In addition
Position taken
States
Mentioned
Argues
On the other hand
While
Yet
In comparison
Argues
Argued
Thkes the position
Claims
However, considering the two reasons I mentioned in the paragraphs
above, I believe that [結論一般化].
• 出だしと結論の“お題”部分は、パラフレーズすることなくお題をそのまま一字一句変えずに
書き写した。下手にパラフレーズしてスペルミス・論理飛躍するリスクは決して犯さない
• Body 部General Idea は、定番フレーズをいくつか考え、字数を稼いだ
‒ 例: According to a research paper published by the Ministry of Economy, Trade
and Industry, a Japanese government agencies which are in charge of Japanese
Economy, ... (25 words)
• Body 部は、E4TG で作ったTask 1,2 向けネタを活用した
• 文字数は320 – 350 字程度。文字数を増やすよりも、スペルミス、文法ミスが無いように気を
付けた
41
Column
集中力を確保するための非人道的兵器
外に出るのも移動時間がもったいないと思い、基本的には自宅の書斎で勉強した
2013 年、長女が誕生した。泣き声で勉強ができないこともあった。そんな時、静寂を確保し、勉強に没頭するために、とうとう以下のアイテムに
手を出してしまった
お陰で勉強には集中できたが、妻から白い目で見られた
Bose® QuietComfort® 20
(本体価格: 30,000 円)
• Bose のインイヤータイプのノイズキャンセリング・ヘッドホン
• 僕は基本的には音響系家電はSony ファンなので、まずは2013年当時最高機
種のMDR-1RNCMK2 を購入した(約35,000 円)。
• が、これが思っていたほどノイズキャンセル品質が良くない。特定の周波数未
満はそこそこ良いのだが、人の声当たりの周波数から急にノイズキャンセリン
グが全く機能しなくなる
• そこで購入したのがBose。文句のつけようの無い静寂を手に入れることがで
きた。これと比べると、Sony はおもちゃというレベル
防音用イヤーマフ PELTOR H540A
(Amazon で 4,580 円)
• 耳をすっぽり覆い、音を遮断するアイテム。GMAT のテストセンターでは用意
してあるが、Amazon 購入した
• 想像していたより随分安かった。よく考えれば、機械部品が含まれておらず、
原材料はプラスチックやスポンジ等が主なので、当然と言えば当然か
• ノイズキャンセリング・ヘッドホンと併用することで、ほぼ完全に外音を遮断す
ることができる
42
目次
1. 全体振り返り
2. Vocabulary
3. TOEFL
4.GMAT
5. 志望校選定・出願戦略
6. 情報収集・Visit
7. Application (Essay 他)
8. Interview
43
4. GMAT
何点必要か?
80% Range が前提条件。米国Top 10 は700 では心許無い、欧州は650 で戦える
“80% Range より下で、まだ1割も受かった人がいるんだ”と考えてはいけない。そのScore で受かっているのは、“特殊部隊の部隊長を務めて
いたが、作戦の失敗で部下を死なせてしまった。Management, Leadership を一から学びたい”とか、“生まれはNew Zealand、香港の高校を
卒業し、米国で学位取得、今はLondon で弁護士やってます”といった、“スーパーマン”と考えた方が良い。君はスーパーマンか?
米国では、好景気に伴い買い手市場になりつつある。複数のAdmission, 在校生によると、特にTop10 – 20 のSchool はランキングを上げるた
めにGMAT 要求水準を高めている
欧州は、米国と比べてGMAT 要求水準が低い。“GMAT では人間性は測れない”という思想が根底にある。更に言えば、GMAT が高くても必ず
しもInterview に呼ばれるとは限らない。LBS で、Over 700 でInvitation が無かったApplicant がいる(尚、Kellogg に進学)。米国ではあり得ない
事態である。Essay・バックグラウンドでの差別化が米国より強く求められる
800
780
760
740
720
700
680
660
640
620
米国
注記) GMAT 80%レンジ。赤印は平均スコア
出所) 後述
ESADE
IE
HEC
Cambridge
IESE
IMD
INSEAD
LBS
Emory
Texas
UNC
CMU
Michigan
Cornell
UCLA
Virginia
Dartmouth
Duke
NYU
Berkeley
Yale
MIT
Columbia
Chicago
Kellog
Wharton
Stanford
Harvard
600
欧州
44
4. GMAT
何点必要か?
整理するとこんな感じか?
私体験および複数のApplicant の結果をまとめると、以下のイメージがしっくりくる(全てEssay、バックグラウンド等がCompetitive な前提)
米国Top 10
▪ 710点以上欲しい。710未満の合格者は少ない (いるにはいるが)
▪ 米国Top 10 ではKellogg がGMAT Requirement が緩い。とはいえ、日本人では710 点以上の合格者が多い印象
▪ なお、Kellogg はInvitation 方式ではなく、希望者全員にInterview を実施している (書類落ちが無い)
米国Top 10 – 20
▪ 700 あればInvitation はまず来ると考えてよい。 670 – 690 でも多くのSchool でInvitation が来るが、確度は多少低くなる。 640 –
660 ではInvitation が来ない学校が多い
▪ 合格者の内訳は、Over 700 とUnder 700 とで半々程度か。ランキング・Reputation が高いSchool ほどOver 700 比率が高い印象
▪ 670 – 690 であれば、Invitation が来てInterview をうまく乗り切ればすんなり合格が出る
▪ 640 – 660 では、Invitation が来てInterview をうまくこなしてもすんなり合格することは無く、Waitlist 入りとなる。School としては、
“将来的にGMAT がRescore されることを前提に、一応Interview してみるか”、という扱いだろう。Rescore か、Withdraw 多数によ
る繰り上げ合格を待つしかない
▪ ランキング20位程度School 在校生からも、“650 ではInterview したとしても正直厳しい”というコメントを貰った
▪ なお、Duke、CMU、UNC等は早期であれば希望者全員にInterview を実施している模様 (書類落ちが無い)
欧州Top School
▪ LBS、INSEAD のスコアRequirement が高いが、650 あればEssay やバックグラウンド次第で勝負になる。Invitation もそうだし、
Interview をうまく乗り切れば、すんなり合格が出る。逆に、GMAT が高くても他要素がCompetitive でなければInvitation が来ない
▪ 他欧州School でも、やはり640 は欲しい。IESE, Cambridge あたりは、 600点代前半ではInvitation 確度が低くなる
▪ HEC、ESADE 等は、600点代前半でもInvitation が来る。ただし、Interview 後Waitlist になる可能性もある
45
4. GMAT
何点必要か?
(参考) GMAT Range 出所
1次Source (School HP) ではない情報( “まとめサイト”等)、および年度が最新でない情報が含まれていることに留意
Area School
US
EU
Harvard
Stanford
Wharton
Kellog
Chicago
Columbia
MIT
Yale
Berkeley
NYU
Duke
Dartmouth
UCLA
Virginia
Cornell
CMU
Michigan
UNC
Texas
Emory
LBS
INSEAD
IMD
IESE
Cambridge
IE
HEC
ESADE
Average
730
732
728
713
723
716
713
714
714
721
694
718
706
706
691
691
704
683
690
681
710
705
668
683
684
680
685
670
Range
(Min)
Range
(Max)
680
690
710
660
680
680
670
660
680
680
640
680
660
650
640
620
650
620
640
620
650
650
610
630
630
630
640
640
770
770
750
760
760
760
760
760
750
760
750
760
750
760
740
750
750
740
740
730
750
750
750
730
740
730
740
710
出所
http://www.knewton.com/gmat/what-gmat-score-hbs/
http://www.adammarkus.com/beating-the-competition-gaining-mba-admission-averages-the-80-range/
http://mba.wharton.upenn.edu/admissions/class-profile/
http://www.adammarkus.com/beating-the-competition-gaining-mba-admission-averages-the-80-range/
http://www.adammarkus.com/beating-the-competition-gaining-mba-admission-averages-the-80-range/
http://www.adammarkus.com/beating-the-competition-gaining-mba-admission-averages-the-80-range/
http://www.adammarkus.com/beating-the-competition-gaining-mba-admission-averages-the-80-range/
http://www.adammarkus.com/beating-the-competition-gaining-mba-admission-averages-the-80-range/
http://www.adammarkus.com/beating-the-competition-gaining-mba-admission-averages-the-80-range/
http://www.adammarkus.com/beating-the-competition-gaining-mba-admission-averages-the-80-range/
http://www.adammarkus.com/beating-the-competition-gaining-mba-admission-averages-the-80-range/
http://www.adammarkus.com/beating-the-competition-gaining-mba-admission-averages-the-80-range/
http://www.adammarkus.com/beating-the-competition-gaining-mba-admission-averages-the-80-range/
http://www.adammarkus.com/beating-the-competition-gaining-mba-admission-averages-the-80-range/
http://www.adammarkus.com/beating-the-competition-gaining-mba-admission-averages-the-80-range/
http://www.adammarkus.com/beating-the-competition-gaining-mba-admission-averages-the-80-range/
http://www.adammarkus.com/beating-the-competition-gaining-mba-admission-averages-the-80-range/
http://www.adammarkus.com/beating-the-competition-gaining-mba-admission-averages-the-80-range/
http://www.adammarkus.com/beating-the-competition-gaining-mba-admission-averages-the-80-range/
http://www.adammarkus.com/beating-the-competition-gaining-mba-admission-averages-the-80-range/
http://poetsandquants.com/school-profile/london-business-school/
http://www.vinciaprep.com/en/blog/average-gmat-score-mba-students-non-us-mba-programs
http://www.vinciaprep.com/en/blog/average-gmat-score-mba-students-non-us-mba-programs
http://www.vinciaprep.com/en/blog/average-gmat-score-mba-students-non-us-mba-programs
http://www.vinciaprep.com/en/blog/average-gmat-score-mba-students-non-us-mba-programs
http://stratusprep.com/ie-mba-profile/
http://poetsandquants.com/school-profile/hec-paris/
http://www.bloomberg.com/bschools/content/jan2011/bs2011015_003230.htm
46
4. GMAT
全受験結果
我がMBA 受験最大の汚点、GMAT 650。Verbal 30 の壁を超えることができなかった
年内最後のGMAT で650点、この点数で2nd ラウンド提出時期を迎えてしまった
650 という数字が心憎い。600 点前後であれば“2nd は諦め3rd に回す”、680 以上あれば“ガンガンいこうぜ”と、潔く方針を決めることができた。
しかし、650、650 だったのだ!!
650点では、特に米系では80% レンジにすら入らない学校も多い。米系Top 10 – 20 の書類審査当落線ぎりぎりのラインである
1回目から3回目まで、きれいに50点ずつ改善する上昇トレンドに乗ってはいた。“4回目で必ず700 点行くに違いない”という確信(いや、願望か)
を持った。 GMATPrep でも安定的に700点超えするようになっていた。また、“3rd は2nd よりも競争が厳しい”という認識もあり、GMAT の
Rescore を前提に、多くの学校にアプライする決断をした
こうして迎えた4回目は640点、Rescore 失敗である。結果、米系を中心とした多くのSchool で書類落ちやWaitlist 入りをすることとなった
#
Date
Total
Verbal
Quantitative
IR
AWA
#1
2014/10/5
550
16
50
2
5.0
#2
2014/11/9
600
22
49
5
4.5
#3
2014/12/14
650
28
50
6
4.5
#4
2015/1/20
640
25
50
6 N/A ※
※) スコアキャンセルのため、採点されず
47
4. GMAT
全受験結果
RC 対策を怠ったのが敗因か。問題タイプ別の成績は必ず分析するべき
受験終了後に気付いたのだが、現在GMAT は問題タイプ毎の成績を確認することが可能である。最近始まったサービスで、GMAT のMy
Account で30ドル/テスト 程度を支払うと、問題タイプ別の“Percent Ranking”を確認することができる
サービス提供開始前に受験したテストについても、本サービスを利用可能なようである
Percent Ranking:詳細は不明。受験生全体の中でどのくらいに位置付くかという指標か。少なくとも相対的な得手不得手を分析可能
結果を見てみると、4回目GMAT の足を引っ張ったA級戦犯は、RC であった。身に覚えがある。12月にもなると、Essay や各校へのApplication、
Interview 対策等に多くのリソースを費やし、GMAT の勉強時間が劇的に減った
そんな中でも、CR とSC だけは、毎日十~数十問は解くようにし、勘が鈍らないようにしていた。その代わり疎かになったのが、RC 対策。“文章
はCR で読むから訓練する必要はないだろう”と舐めていた。また、単語も今更やってもしようが無いと考えてしまった。結果、Reading スキルは
みるみる衰えていった
3回目RC:33%)、当時は問題タイプ別成績確認サービス
今になってみると、3回目のGMAT で既にその兆しはあったのだが(2回目RC:51%
の存在に気付いていなかったため、RC をテコ入れするという発想が無かった
#
Date
Total
Verbal
% Ranking
Score
Quantitative
% Ranking
Score
Total
RC
AWA
% Ranking
Score
CR
IR
SC
Total
Problem
Solving
Data
Arithmetic Algebra/
Sufficiency
Geometry
#1
2014/10/5
550
45
16
12
22
11
11
50
88
87
86
86
86
2
5.0
#2
2014/11/9
600
61
22
30
28
51
24
49
79
78
86
86
72
5
4.5
#3
2014/12/14
650
77
28
51
57
33
55
50
88
87
86
96
77
6
4.5
#4
2015/1/20
640
72
25
38
57
18
73
50
88
87
86
86
86
6 N/A
48
4. GMAT
勉強方法概要
かなりリソースは割いたのだが…
勉強法は間違っていなかったと思うのだが…前述の通り、リソース配分を間違えたとしか考えられない。何を言っても、言い訳にしかならないが
基本は濱口塾。苦手な単元(RC, SC) は別の予備校にも通った
問題の質・量共に、濱口塾がベストチョイス。実践編は世の教材で最も本番に近い(一部Prep と問題が重複しているためやりすぎ注意)
SC, CR は、“本番で同じ問題が出ても確実に解ける”状態を目指して、Excel で問題の正誤管理、復習Tips まとめを行い、反復練習した(3回連
続で正解したら“卒業”等のルールを設けた)。最後の方は、間違え易い問題だけを抜き出したオリジナル問題集を作り、繰り返し解いた
単現
Verbal
実施したこと
CR
•
•
•
•
RC
• 濱口塾の単元別1周、実践編3周 (Verbal セットとして)
• 濱口塾のスクリプトはWord に貼り付け、分からない単語・文法等に関してコメントを付けたファイルを作り、毎日数スクリプトを繰り返し読んだ
• RC の苦手意識が強かったため、夏ごろにAffinity に通った。OG の問題やオリジナル問題を予習・授業を通して解いていく形式。テクニック論や、フェミニズム、マイノリティと
いったRC独特のテーマの社会的背景等についても若干解説があった。超お勧めではないが、行かないよりは行った方が良かった。講師に癖あり
SC
• 間違えやすい問題を中心に濱口塾単元別7 周、実践編3周 (Verbal セットとして)
• 濱口塾以外の観点からの解法も知りたくなり、夏ごろAffinity のSC Web コース受講。解説は分かりやすいが問題の量が少ない、テクニック重視
• GMAT 2回目で600点を取り、もう一段飛躍が必要考え、冬にYES 入塾。濱口塾以外のエラーチェックの切り口を得られた
‒ 尚、YES SC と濱口塾単元別SC は問題が重複している(両教材の設問番号にも対応関係がある)。元の教材は一緒で、YES 全てカバー、濱口塾単元別はそこから
良問を抜粋したものの模様
‒ これら(YES および濱口塾SC 単元別) は紙面GMAT 時代の問題形式に則っており、現在のGMAT の問題より易し目(特に文章が短く、論点がシンプル) ということ
に後から気付いた。僕は単元別を繰り返しやったが、YES にしろ単元別にしろある程度慣れてきたら実践編に切り替えた方が効率的
• 文法ルールやIdiom 等のオリジナルTips 集を作り(Word 30頁程度)、毎日眺めた。濱口塾、YES のIdiom 集や即切り集も覚えた
濱口塾の単元別1周、実践編3周 (Verbal セットとして)
間違えやすい問題を中心にOG 14th 5 周。濱口塾教材に付帯の日本語訳を活用
OG 11th ~ 13th もAmazon で手入し実施。ただし、各版で半分以上重問題に重複があったため、あまり有効では無かった
ロジックパターン、特にStrength のパターンを頭に叩き込むことで改善
Math
• マスアカで問題形式や基礎をザッと確認
• 間違えやすい問題を中心に濱口塾上級模試3周実施
‒ 上級模試は、マスアカ講習の問題が出所で、本番に近い。単元別、実践編は上級模試より難易度が落ちるので、数学が得意な人は不要
IR
• 対策ゼロ、ぶっつけ本番。学校はほとんど見ていないように思われる(学校HPではGMAT 平均点はKPI として公表されるが、IR の点数は公表されていない)
AWA
• ネットに落ちていたテンプレートを活用。試験前日にテンプレートを覚えるだけで対応可能
49
4. GMAT
補論:CAT方式攻略
“CAT 方式であるGMAT は前半をしっかり解くべき”は本当か?
右表は、GMATPrep Verbal 10回分の結果である
興味深い事実に気付く
#1 は全体正答率44% でScore 15、#2 も全体
正答率44% で同じだがScore は12
#3 は全体正答率61%でScore 19 だが、全体
正答率が56% の#4 はScore 30
#8 は全体正答率73% でScore 34 だが、全体
正答率が68% で後半に大量の不正解が続く
#7 はScore 36 等
明らかに、全体正答率とScore は比例しない。そ
れでは、Score はどのように算出されるのだろう
か?
各回の“正誤(1: 正解、0: 不正解)”の分布に注目
すると、前半で間違いが多い回は点数が低い
より精緻に分析するために、独自の指標として“累
計正答率”を定義した(グラデーション部)
各問設問までの問題の正答率である
当然、41問目の累積正答率は、全体正答率と
一致する
各回の累計正答率を全問分足し合わせた(積分し
た) のが最下段の値である(%表記を数値表記に
直した)。Score との相関が高いように見える
Prep と本試験の採点ロジックが同一であるのなら、
“捨てるなら後半を捨てよ”が帰結される
#
#1
#2
#3
#4
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#7
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#10
Set
Set 1
Set2
Set1
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Set1
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Set 4
Set 1
Set 2
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2014/2/23
2014/8/24
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Date
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SC 17 10 59% 17 9 53% 17 9 53% 17 8 47% 17 15 88% 17 10 59% 17 15 88% 17 12 71% 17 12 71% 17 11 65%
CR 11 3 27% 11 4 36% 11 8 73% 11 9 82% 11 6 55% 11 7 64% 11 6 55% 11 10 91% 11 9 82% 11 7 64%
RC 13 5 38% 13 5 38% 13 8 62% 13 6 46% 13 5 38% 13 8 62% 13 7 54% 13 8 62% 13 5 38% 13 3 23%
Type 正誤 累計正答率 Type 正誤
Type 正誤
Type 正誤
Type 正誤
Type 正誤
Type 正誤
Type 正誤
Type 正誤
Type 正誤
Q
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累計正答率
累計正答率
累計正答率
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4. GMAT
補論:CR ロジックパターン
Strengthen の“詳細”ロジックパターン把握がCR 強化の鍵
Weaken, Assumption, Explain 等様々な問題パターンがあるが、Strengthen がCR の基礎になっているように感じた
Strengthen のロジックパターンの“分解能”を高めて頭に叩き込むことで、
≪ 原因・結果 ≫
原因が起らなければ結果も起らない
▪
原因:親イルカに蓄積した汚染が母乳から子に伝わる→結果:工業地域のイルカの子の死亡率の高い
親が早く死亡すれば子イルカ長生き [V2_35]
▪
原因:ワクチンにSV40 混入→結果:細胞からSV40 発見
ワクチン汚染が無ければ細胞からSV40 発見せず [V7_4]
▪
原因: ①免疫機構は抗生物(ウィルス蛋白に付着・破壊) 作る、②目の蛋白はH ウィルス表面と似ている→結果:H ウィルスによりH 罹患鼠はK 発症
抗生物作れない鼠はK 発症しない [V13_40]
同じ原因がある場合同じ結果になる⇔同じ結果になったものには同じ原因がある
▪
原因:釘が仕様未達→結果:雪で倉庫倒壊
雪で屋根が倒壊した唯一のビルは、仕様未達 [V7_28]
他の条件は一緒・他に原因は無い
▪
原因:ファンドレイザーのcanvassing の努力が不十分(新規開拓していない・既顧客)→結果:高い成功率
新規顧客の成功率は他校と一緒(能力は一緒) [V8_22]
結果が起らないとき、原因も起っていない
▪
(前提:Aは脳細胞が活発な時に分泌・起きている間脳の特定の場所に付着・睡眠中付着減少→)
原因:A 付着・蓄積→結果:睡眠を誘発
睡眠を抑制するカフェインはA の付着を妨げる [V14_36]
結果が理由で原因が起ったわけではない(因果関係が逆ではない)
▪
実験開始1カ月以内に喫煙開始した人は、実験終了時に、非喫煙者の4倍病気になった:
原因:喫煙→病気
研究開始時点で病人が喫煙者になる=非病人が喫煙者:病気なので喫煙始めたわけではない [V17_16]
複数原因の抜け漏れを補完
▪
原因:市長在職中に①ネットで雇用増加、②新規雇用の給与平均以上→結果:ネットで平均給与増えた
失業者の平均給与は平均程度 [V6_14]
≪ 根拠・結論 ≫
Sample representative
▪
根拠:沢山のfollow-up x-rays見直したら最初にstableと診断された骨折は正しく治った→結論最初にstableと診断された骨折のfollow-up x-raysは無駄
多くの病院の異なる整形外科医の患者のx-raysが見直された [V16_22]
▪
根拠:rhesus monkeysは密集してもおとなしい→全てのさるは密集しててもおとなしい
rhesus monkeysは最も広範囲の刺激に対して攻撃的である [V4_20]
≪ 手段・目的 ≫
手段を取るのは目的を達成する必要があるときのみ
▪
手段:さるがムカデを体にこすりつける→目的:防虫
ムカデをこすりつけるのは雨のときだけ [V6_15]
複数前提の抜け漏れを補完
▪
(前提:①黒アリは鼠と競合し、鼠数調整・衛生向上、②L アリは人間に有害) 手段:L アリを捕食する羽アリの導入→目的:衛生向上
≪ 前提・If・結果 ≫
Ifが起ると前提が起こる・起らない
▪
前提:ダニは幼虫期にライム感染鼠から病原菌得る→If: ライム非感染鼠種が増える→結果:病原菌保有ダニ減る
注記) カギ括弧内は濱口塾実践編の設問番号に対応
羽アリはLアリ以外の黒アリ攻撃しない [V13_31]
ダニは幼虫期に1回しか食事しない [V11_8]
51
4. GMAT
補論:AWA テンプレート
Web で落ちていたテンプレートをカスタマイズ。一夜漬けで4.5 – 5.0 は取れた
濱口塾
内容例
Introduction ①
②
③
④
⑤
⑥
The author has made several assumptions but failed to provide enough information about these assumptions.
The author claims that [A: 論点1つ目丸コピ]
The author says that [B: 論点2つ目丸コピ]
The author argues that [C: 論点3つ目丸コピ]
The conclusion relies on the assumptions, for which there is no clear evidence.
Therefore the argument is weak and unconvincing, and has several flaws.
Body1
①
②
③
④
⑤
The author says that [A: 論点1つ目丸コピ]
However, the author did not explain ...
It is entirely possible that ...
For example, ...
The author’s argument will be more persuasive if the
author explains ...
Body2
① The argument readily assumes that [B: 論点2つ目丸コピ]
② The author, however, did not provide a concrete example
of ...
③ It is imaginable that ...
④ For instance, ...
⑤ The argument will be much clearer if it explicitly gives an
example of ...
Body3
①
②
③
④
⑤
In addition, the author argues that [C: 論点3つ目丸コピ]
However, the author did not demonstrate that ...
It can be considered that ...
To give an example, ...
The argument will be strengthened even further if the
author provides evidence that ...
Conclusion
①
②
③
④
⑤
In summary, the argument is flawed and therefore unconvincing.
The author needs to explain exactly ...
The author needs to explain exactly ...
The author needs to explain exactly ...
If the author provides the needed information, the conclusion will be more persuasive.
① over time, the costs of processing go down because as organizations learn how to do things better, they become more
efficient.
② what the organization learned.
③ the organization learned inefficient production techniques.
④ the organization learned to cut costs by cutting benefits.
⑤ what the organization learned.
① in color film processing, for example, the cost of a 3-by-5-inch print fell from 50 cents for five-day service in 1970 to 20 cents
for one-day service in 1984, and the same principle applies to the processing of food.
② the similarity between the food processing industry and the color film processing industry.
③ the food processing industry and the color film processing industry are totally different.
④ the customer of a food processing company is a firm and the customer of a color film processing company is an individual.
⑤ how the production principals used in the food processing industry are similar to those in the color film processing industry.
① since Olympic Foods will soon celebrate its twenty-fifth birthday, we can expect that our long experience will enable us to
minimize costs and thus maximize profits.
② how they were maximizing its profits.
③ long experience will damage profits.
④ a long experience company tends to maintain its knowledge not to innovate it then finally the company will lose its
competitiveness.
⑤ how the company will maximize its profits instead of just saying since it happens in the color film processing industry it will
happen in his or her food processing company.
52
Column
最盛期には1日14時間勉強していた
子供とも遊びたいし、テレビだって見たい。時間を区切らないと、ついついだらけてしまう
ということで、ひとつビシッとスケジュールを作ってみるか、ととりかかったところ、あれもやりたいこれもやりたいと欲張ってしまう
結果完成したのが以下のスケジュールで、とんでもないものになってしまった
それでも、ピーク時はタイマーをセットして、スケジュールに忠実に勉強したものである。もう二度とこんな生活は御免だ
2014年10月頃勉強スケジュール(週末版)
53
目次
1. 全体振り返り
2. Vocabulary
3. TOEFL
4.GMAT
5. 志望校選定・出願戦略
6. 情報収集・Visit
7. Application (Essay 他)
8. Interview
54
5. 志望校選定・出願戦略
志望校の選定基準:総論
コアとなる基準は持ちつつも、適度にFlexible であるべきである
ランキング、強み分野、ロケーション…、学校の選定基準は挙げればきりがないが、自分にとっての重軽は明確にすべきであろう
例えば僕は今東京に住んでいるが、幼少期ド田舎に住んだ経験もあり、良い想い出である。ロケーションは拘るべきポイントではなかった
一方、多様な人や文化と交流したいと思い、学生の国籍や人種の多様性は重視した
はじめから以下の選定基準が浮かんだわけではなく、情報収集やVisit 等を通して徐々に評価の視点を広げていった
ただ、あまりに強く特定の学校に思い入れを持つのは危険である。受験はしょせん水もの、スコアを含めどんなに学校にFit を感じていても、
100% 合格することはありえない。強く思い入れを持ちすぎた学校から不合格を受けると、精神的ショックを受け、以降の受験に悪影響を及ぼす
僕の場合は、本命Target 校に設定したRoss から不合格をもらい、一時絶望のあまり勉強・準備に手が付かなかった
どんな学校にも素晴らしい面があり、努力した末の合格校であれば、必ずその学校のことを好きになれるはずである。“この学校に行けなければ
意味が無い”というマインドでは無く、各校の良い面を探しつつ、特に自分にFitするのはどこか、という視点で学校選定をするのが健全である
僕の志望校選定基準
学校とのFit
学校からの
Requirement
① Reputation
• ランキング、およびMBA 界における評判。良い学校に、良い生徒、教授、金が集まる
• 御三家、M7 等、世間一般における定評も重視。これらの評価と最も乖離が少ないのはFT であるため、FT ランキングを重視
② Strength
• 学校毎の分野別ランキング、定評(“Finance School”等、学校の強みと言える分野。MBA で何を学びたいかに直結
• 個人的なMBA 留学目標であるFinance, General Management, International を重視
③ Students
Composition
• 自分のキャリアゴールとバックグラウンドを考え、生徒のDiversity およびMaturity の高さを重視
• また、分野別でInternational が強い学校も高評価
④ Color
• 校風・文化、Corporative/Competitive、Group Work の取り組みやすさ、Alum Networkの活発さ、日本人同士の仲の良さ 等
• 世界中に生涯の友人を作る機会と捉え、協調性や愛校心の高さを重視
Score
• TOEFL、GMAT の要求スコア。自分の スコア(TOEFL 103、GMAT 650) で合格実績・現実味のある学校を選定
• “4.GMAT”に記した通り、GMAT レンジは学校毎に大きく異なる。80% レンジに入っていないとほぼ絶望的
Others
• その他個別の学校に対する思い入れ
• 幼少期Ann Arbor に住んでいたため、Ross には特別な思い入れがあった
• 初めてVisit したのがLBS であり、羽化したてのひな鳥が初めて見たものを親と思いこむが如く、特別な愛着があった
55
5. 志望校選定・出願戦略
志望校の選定基準:①Reputation
作成企業によってランキングは大きく異なるが、明確に存在するヒエラルキー
カウンセラ、日本人Applicant、各種MBA ランキング、海外MBA 情報交換サイト(GMAT Club 等) 等の情報を元に作成
FT ランキング等も参考にしているが、社会通念的カテゴリ(“御三家”、“M7”等) を優先
例1:2015年FT ランキングでは、Berkeley > Kellogg であるが、M7 カテゴリを優先
例2:2015年FT ランキングでは、IE Business School, IESE > IMD であるが、欧州御三家カテゴリを優先
米国Top Business School
欧州Top Business School
HBS
Stanford
Wharton
超えられぬ壁
Kellogg
LBS(英) Insead(仏)
H&S
米国御三家
Chicago
Colombia
M7 = Magnificent 7
MIT
欧州御三家
IMD(瑞)
超えられぬ壁
IESE(西)
超えられぬ壁
欧州Top School
Cambridge(英)
Yale
Berkeley
Duke
UCLA
Virginia
IE(西)
Texas
Cornell
Michigan
Georgetown
HEC(仏)
米国Top 10を名乗る15校
Dartmouth
Carnegie Mellon
North Carolina
New York
Equivalent
of M7
Oxford(英)
Esade(西)
Lancaste(英)
ESCP-EAP(仏)
所謂“米国Top School”
欧州有名校
Manchester(英)
Warwick(英)
EDHEC(仏)
56
5. 志望校選定・出願戦略
志望校の選定基準:①Reputation
それでもあなたはHarvard を蹴りますか?
ランキングは、見てて楽しい。が、どこまでありがたがるべきか。ランキングは高いに越したことは無いが、出所によって結果はまちまちである
最新のBusiness Week (Bloomberg) 2014では、Duke が1位、Harvard は8位。両校に受かりHarvard を蹴るApplicant は極稀だろう
ただ、学生・教授・金はランキングに応じて集まる。志望校選定時に考えないわけにはいかない
US Programs
School
Harvard
Stanford
Pennsylvania (Wharton)
Columbia
MIT
Chicago (Booth)
Yale
California(Berkeley)
Northwestern (Kellogg)
Duke
NYU
Dartmouth
Ross (Michigan)
UCLA
Virginia
Cornell
UNC
CMU
McCombs (Texas)
Emory
Foster (U of Washington)
Olin (Washington U)
Southern California
Babson
Non-US Programs
Financial Times
(2013)
1
2
4
5
8
9
10
11
15
17
17
20
23
26
27
27
33
34
39
41
58
64
65
95
Business Week
(2012/U.S.)
2
4
3
13
9
1
21
14
5
6
16
12
8
18
10
7
17
11
19
22
37
31
28
42
Economist
(2012)
6
9
15
10
12
1
28
3
23
29
7
2
25
18
4
17
36
21
31
19
33
48
63
×
Wall Street Journal
(2007/National)
14
19
11
3
4
9
8
2
12
13
17
1
7
15
10
16
6
5
×
×
×
×
18
×
Financial Times
Business Week
Economist
Wall Street Journal
(2013)
(2012/International) (2012)
(2007/International)
LBS
3
1
11
3
INSEAD
6
2
26
15
IESE (Navarra)
7
8
5
19
IE
13
3
50
×
×
Cambridge
16
37
HEC
21
15
8
9
出所) AGOS(更新日:2014.5.7)、https://www.agos.co.jp/onlineservices/modules/schoolsdb/ranking.php
US News
(2014)
1
1
1
8
5
4
13
7
6
14
10
9
11
16
11
17
19
18
15
20
25
22
27
65
School
57
5. 志望校選定・出願戦略
志望校の選定基準:①Reputation
FT ランキングが、最も信頼性が高いように思う
数々のランキングが存在するが、以下の観点から、FTのランキングに最も信頼を置いた
社会通念(“Top 2校”、“御三家”、“M7”等)からの乖離が小さい
調査年度によるボラティリティが小さい
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
1 LBS
1 LBS
1 LBS
1 Stanford
1 Harvard
1 Harvard
1 Harvard
2 Wharton
2 Wharton
2 Wharton
2 Harvard
2 Stanford
2 Stanford
2 LBS
3 Harvard
3 Harvard
3 Harvard
3 Wharton
3 Wharton
3 LBS
3 Wharton
4 Columbia
4 Stanford
4 Insead
4 LBS
4 LBS
4 Wharton
4 Stanford
5 Insead
5 Insead
5 Stanford
5 Columbia
5 Columbia
5 Columbia
5 Insead
6 IE
6 Columbia
6 HKUST
6 Insead
6 Insead
6 Insead
6 Columbia
7 Stanford
7 IE
7 Columbia
7 MIT
7 IESE
7 IESE
7 IESE
8 Ceibs
8 MIT
8 IE
8 IE
8 HKUST
8 MIT
8 MIT
9 MIT
9 HKUST
9 IESE
9 IESE
9 MIT
9 Chicago
9 Chicago
10 New York
10 Chicago
10 MIT
10 HKUST
10 Chicago
10 Yale
10 Berkeley
11 Chicago
11 IESE
11 IIM
11 IIM
11 IE
11 Berkeley
11 Ceibs
12 IESE
12 Indian
12 Chicago
12 Chicago
12 Berkeley
12 IMD
12 IE
13 Dartmouth
13 Dartmouth
13 Indian
13 IMD
13 Kellogg
13 IE
13 Cambridge
14 IMD
14 New York
14 IMD
14 Berkeley
14 Yale
14 HKUST
14 HKUST
14 Indian
14 IMD
14 New York
14 Duke
14 Ceibs
14 Kellogg
14 Kellogg
16 HKUST
16 Oxford
16 Yale
16 Kellogg
16 Dartmouth
16 Cambridge
16 HEC
17 Cambridge
17 Yale
17 Ceibs
17 New York
17 Cambridge
17 Duke
17 Yale
18 Esade
18 HEC
18 Dartmouth
18 HEC
18 Duke
18 New York
18 New York
19 Yale
19 Esade
19 HEC
19 Dartmouth
19 IMD
19 Ceibs
19 Esade
20 Oxford
20 Duke
20 Duke
20 Indian
20 New York
20 Dartmouth
20 IMD
58
5. 志望校選定・出願戦略
志望校の選定基準:①Reputation
正確性を追求するなら、ランキングの算定根拠まで遡ると良い(が、そこまで暇でもない)
Financial Times
(スコア方法) ※ 括弧内は100% 中のウェイト
▪ Weighted salary (20%)
▪ Salary increase (20%)
(略:多数の指標を総合的に勘案している)
▪ Placement success (2)
▪ Alumni recommend (2)
(特徴)
▪ 卒業後のSalary水準・上昇率に大きなウェイトを置いている。一
方、「Career progress」「Aims achieved」「Placement success」
等キャリアゴールの達成度、卒業生の評価である「Alumni
recommend」のウェイトは低目
▪ 本Ranking の基本的な考え方は、「MBA の評価は卒業後の
Salary で測定可能」という単純明快なもの。MBA に多くの金・時
間を投資するので、ROI の観点を重視している
▪ Salaryは(一般的な為替レートではな く) PPP (Purchasing
Power Parity) に基づきUS ドル換算で各校比較。一見妥当に思
えるが、都心・地方で物価水準が違うし、MBA 卒業生はグロー
バルに仕事を探すので、学校所在地のPPP を採用することで
Rankingにバイアスがかかっている側面有り
Economist
(スコア方法) ※ 括弧内は100点中のウェイト
▪ Open new career opportunities (35%)
▪ Personal development/education experience (35%)
▪ Increase Salary (20%)
▪ Potential to network (10%)
(特徴)
▪ FT では40% をSalary 関連が占めるのに対し、Economist は
20% と少なく、一方Carrier opportunities やPersonal
development のウェイトが高い。Salary に現れないキャリア・自
己実現等、多面的な要 素を数値化していると言える
Business Week (Bloomberg)
(スコア方法) ※ 括弧内は100点中のウェイト
▪ Student Survey (45%)
▪ Employer Survey (45%)
▪ Intellectual Capital (10%)
(特徴)
▪ Student Survey が45% のウェイトを占めており、質問内容も学
生の生の声を多角的に収集。45% を占める Employer Survey
で、卒業生のHard/Soft Skill について企業側に具体的にヒアリ
ング実施。一方、Salary については触れていない
▪ 評価対象機関における学生・リクルーティング企業の満足度を反
映していると言える(このため、他Ranking であまり注目されない
学校が上位に出てくることも)。学生・企業の「生の声」を反映する
ものである一方、 卒業後の中長期的なCareer Progress や
Networking については直接的には考慮されていない。また、
Salary も考慮しておらず、ROI の観点も含まれていない
出所) HEC日本人学生ブログ「“8人の侍 in HEC Paris!” (MBA2016)」記事を加工:http://hec2016blog.blogspot.fr/2015/02/ranked-4-by-economist-and-16-by.html
59
5. 志望校選定・出願戦略
志望校の選定基準:②Strength
分野別ランキング・定性両面で、MBA で何を学びたいかに合致するSchool を選定した
US Programs
School
(2013)
Harvard
Stanford
Pennsylvania (Wharton)
Columbia
MIT
Chicago (Booth)
Yale
California(Berkeley)
Northwestern (Kellogg)
Duke
NYU
Dartmouth
Ross (Michigan)
UCLA
Virginia
Cornell
UNC
CMU
McCombs (Texas)
Emory
Foster (U of Washington)
Olin (Washington U)
Southern California
Babson
Non-US Programs
School
LBS
INSEAD
IESE (Navarra)
IE
Cambridge
HEC
分野別ランキング(US News & World Report (2014))
Economist Wall Street US News & Accounting Finance
Manageme Information Internation Entreprene Marketing Production/ Supply
Nonprofit
Journal
World
nt
Systems al
urship
Operations Chain/Logis
Report
tics
(2012/U.S.) (2012)
(2007/Natio (2014)
(2014)
(2014)
(2014)
(2014)
(2014)
(2014)
(2014)
(2014)
(2014)
(2014)
nal)
×
2
6
14
1
21
7
1
4
4
4
8
15
3
4
9
19
1
6
6
2
9
11
1
3
5
4
2
×
3
15
11
1
2
1
3
6
3
6
2
3
7
×
13
10
3
8
14
4
9
5
17
8
8
18
8
×
9
12
4
5
18
5
13
1
19
3
14
1
1
×
×
×
×
1
1
9
4
4
2
10
14
12
5
×
×
×
×
×
×
×
21
28
8
13
20
19
1
14
3
2
7
14
8
8
15
8
5
11
14
18
4
×
×
×
5
23
12
6
12
9
5
1
6
12
5
×
×
×
×
×
6
29
13
14
13
11
10
7
6
×
×
×
16
7
17
10
9
3
14
8
6
9
9
×
×
×
×
×
×
12
2
1
9
7
17
18
10
8
25
7
11
5
11
4
15
6
8
5
4
9
7
×
×
×
18
18
15
16
10
14
13
19
12
17
18
×
×
×
×
×
×
×
×
10
4
10
11
6
17
×
×
×
×
×
×
×
7
17
16
17
14
17
18
×
×
×
×
17
36
6
19
10
18
12
14
13
15
×
×
×
×
×
×
11
21
5
18
12
2
2
4
×
×
19
31
15
1
15
14
3
16
7
10
11
18
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
22
19
20
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
37
33
25
15
×
×
×
×
×
×
×
×
×
31
48
22
21
20
×
×
×
×
×
×
28
63
18
27
8
9
9
18
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
42
65
1
総合ランキング(再掲)
Financial Business
Times
Week
1
2
4
5
8
9
10
11
15
17
17
20
23
26
27
27
33
34
39
41
58
64
65
95
総合ランキング(再掲)
Financial Business Economist Wall Street
Times
Week
Journal
(2013)
(2012/Inter (2012)
(2007/Inter
national)
national)
3
1
11
3
6
2
26
15
7
8
5
19
13
3
50
×
×
16
37
21
15
8
9
強み分野(定性評価)
※赤下線:2nd 出願School。IE はマッチは少ないがSafety として出願
全般強いが、特にFinance, General Management, International, Strategy等
全般強いが、特にGeneral Management, International, Strategy等
General Management, International。Case Studyに力点
Entrepreneurship
Entrepreneurship
Management/Leadership, Marketing
出所) AGOS (更新日:2014.5.7)、https://www.agos.co.jp/onlineservices/modules/schoolsdb/ranking.php
60
5. 志望校選定・出願戦略
志望校の選定基準:②Strength
学校として特にReputation の高い分野も考慮した
俗に言う、“Finance School”等
分野別ランキングでは、Harvard 等Top of the top school は全分野満遍なく高ランク。そうではなく、特にその学校のウリやアイデンティティと関
わる一押しの分野
Finance School
▪ Wharton, LBS, Chicago, NYU, Colombia ...
Accounting School
▪ Texas, Wharton ...
Management School
▪ Harvard, Stanford, Kellogg, Michigan, Virginia, Dartmouth, Duke ...
Information Management School
▪ MIT, CMU, Texas ...
Marketing School
▪ Kellogg ...
Entrepreneur School
▪ Stanford, MIT, Babson ...
61
5. 志望校選定・出願戦略
志望校の選定基準:③Student Composition
Diversity およびMaturity では、完全に欧州校に軍配が上がった
Visit を通して欧米のSchoolの違いを肌で感じた上で、自分のキャリアゴールとバックグラウンド・デモグラフィック属性と照らし合わせて、最終的
に自分はDiversity、Maturityを重視していることに気が付いた
大学のプログラムは、有名校であれば品質に大差は無いはず。であれば、“誰と学ぶか”、“誰と過ごすか”がMBA Life を左右すると考えた
Student Compositionの考え方
欧米の対比(Visit時の印象を元に)
Diversity
国籍、バックグラウンド等の多
様性が十分変化に富んでいる
か
MBA 取得後、グローバルビジ
ネスや海外拠点の経営に携
わりたいと考えているため、多
様な人種・価値観に触れあえ
る環境を志向
米国SchoolのInternational 比率は高々30 – 40%。その内半数以上
が、“幼少期から米国在住のインド人”だったりする。“MBA of the
American, by the American, for the American”の観あり
Visitの結果、日本人の存在感が小さいSchool が多かった。大学院
時代、学科に一人はいたアジア留学生みたいな扱いにならないか不
安(ゼミ、授業等“公”では交流するが、“私”で交わることはない)
欧州School のInternational 比率は80 – 90%。Majority がおらず、
全員がMinority。日本人でも価値を出しやすく、文化的多様性にも触
れ合えると考えた。Visit 時、Global 人材のInflation 具合を肌で感じ
た
Maturity
当方34歳、まごうかたなきオッ
サンである
日本人・外国人共、20 代の小
僧と一緒に“3C とは~”、“ここ
は5 Force で~”などままごと
をやるつもりはない
有る程度職務経験を持ったプ
ロフェッショナルが集い、お互
い刺激を与えあう環境を志向
得てして米国の方が学生が若い傾向有り。大半の米国School の平
均在校生年齢が26 – 7 歳程度 = 職務経験3 – 5 年程度ではないか。
Visit 時、幼さやあどけなさの残る学生が多いように感じ、彼らと話が
合うか不安に感じた
欧州School でも、平均年齢は30 歳前後で、米国と比べてそう高くは
無いが、分散が大きいイメージ。自分より年上の学生もざらにおり、
人生経験も豊富で議論に深みが増すと考えた
62
5. 志望校選定・出願戦略
志望校の選定基準:④Color
定量評価は不可能。足を使い、人と会い、Fit を確かめる
僕の大学母校東工大は、愛校心のかけらもない、Alum 活動等無きに等しい。せっかく再び大学で学ぶ機会を得たのだから、愛校心に満ち溢れ、
卒業生が誇りに思っているような学校に入りたいと考えた
また、ライフイベントをお互い祝いたたえあえるような生涯に渡る友人を世界中に持てるなら、それは素敵なことである
学生の雰囲気、協調性の高さや愛校心の強さ、Alum Network の活発さは学校によって大きく異なる。説明会やVisit を通じ、在校生・Alum と対
話を通して自分の感性とのFit を確かめる作業は、手間がかかるが楽しい。モチベーションも高まる
Visit・対話を通して肌で感じた、素晴らしき学校のColor:
▪ LBS は愛校心が強く、学校自体やLondon という街をProud に感じている。1年間のStudy Group 経験で生まれる結束感強
▪ 田舎に立地する学校は、総じて学生の結束・協調性が高かった。UNC のHospitality には驚かされた。RossのAlum も親切
▪ Kellogg, IESE 等、Corporative をウリにしている学校は、さすがである
▪ ESADE は日本人同士・学生同士の仲が極めて良かった
一方で、Visit や面会、情報収集を通して印象が悪くなった結果、出願しないと決めた学校もある
▪ B 校はサービス精神欠如、個人プレー。Visit 時の対応があまりに無礼で、絶対に受けないと決意
▪ U 校はAlum Network 活動皆無。良い学校に見えるのだが
▪ C 校は日本人在校生HP 手を抜きすぎ、愛校心は希薄で、日本人同士の関係も希薄に違いない
63
5. 志望校選定・出願戦略
出願戦略:ポートフォリオ
Dream, Target, Safety に分類の上、ポートフォリオを組んで出願した
まず前述の選定基準を元に志望校を抽出。その後、GMAT スコアレンジを元にセグメンテーション(自分のボトルネックがGMAT であったため)
設定時のざっくりセグメント定義:
Dream 校: 700 超レベル。宝くじレベル。第一志望というよりは記念受験に近い。Invitation も望ます。LBS に行けたらなぁ~
Target 校: 680 後半レベル(80%レンジ下限が650点程度)。第一志望校群。少なくともInvitation はほしい。特にIESE が当初の第一志望
Safety 校: 650 レベル(平均はもっと高いが、650点以下でも合格実績多数)。なんとかなるんじゃね?
Segment
Dream
2nd 出願校
(1月)
3rd 出願校
(3 - 4月)
Interview
合否
London Business School (イギリス)
有
合格
Northwestern (Kellogg)
有*
Waitlist
Pennsylvania (Wharton)
無
不合格
無
不合格
IESE (スペイン)
有
合格
Michigan (Ross)
無
不合格
North Carolina (UNC Kenan-Flagler)
有*
Waitlist
Texas (McCombs)
有
Waitlist
無
不合格
有
合格
HEC (フランス)
有
合格
ESADE (スペイン)
有
合格
Cambridge (イギリス)
有
辞退
New York (Stern)
Target
Duke (Fuqua)
Safety
結果
IE Business School (スペイン)
注記) 本章では、1st=10月、2nd = 1月、3rd=3月以降 出願を意図
*) Kellogg, UNC は希望者全員にInterview 実施
64
5. 志望校選定・出願戦略
出願戦略:ポートフォリオ
“1校目合格”が出るまでの不安感は計り知れない。2nd で複数Safety 校を出願するべき
カレンダー
M
W
イベント
2nd出願
LBS
Dream
Kellog
Dream
Wharton
Dream
IESE
Target
Ross
Target
UNC
Target
Texas
Target
1W (1-4)
Apply
2W (5-11)
1M
Apply
3W (12-18)
4W (19-25)
Apply
Apply
Video Essay
Apply
Apply
GMAT (#4)
Apply
Apply
1W (2-8)
Invitation(Pre)
2W (9-15)
Invitation(本)
Invitation
Interview(JP)
面接通過
書類不合格
3W (16-22)
Interview(JP)
4W (23-1)
米国Visit
1W (1-8)
スペインVisit
Interview(US)
Interview(JP)
書類不合格
(Skype)
合格!!!!!!!!
Waitlist
Waitlist
辞退
ESADE
Safety
Cambridge
Safety
Apply
Apply
Apply
Waitlist
合格!!!!!!!!
1W (6-12)
Apply
Apply
Invitation(本)
Invitation
Invitation
Interview(JP)①
Interview
Interview(JP)②
(Skype)
合格!!!!!!!!
合格!!!!!!!!
辞退
辞退
Invitation(Pre)
5W (30-5)
4M
HEC
Safety
• 2月上旬Wharton 書類不合格。ダメ元だったため全然平気
• 2月下旬、Target 校Ross 書類不合格。危機感を覚え、大慌てで3rd
でSafety 校含む5校出願決意。出願時期が米国、スペインVisit 時
期ともかぶり、Interview 練習とEssay 作成、移動に忙殺される。も
はやGMAT 勉強の時間を捻出することは不可能であった
• 3/16 Interview 手応え有のTarget 校UNC Waitlist により精神的プ
レッシャーはピークに達し、絶望に打ちひしがれる。2nd でSafety を
1校しか出願しなかったことを激しく後悔
• 3rd Deadline 直前のある日、Hult から一本の電話が。曰く、“Good
Newsよ。今Account 開設して出願料を払えば、Essay,
Recommendation はいつ出してもいいわよ”。すぐ入金してしまった
• 3/20 Target 校IESE 合格に安堵と感動、苦悩からの解放。以降、
吉報が続く
Interview(US)
Interview
合格!!!!!!!!
Duke
Target
GD(Spain)
3W (16-22)
4W (23-29)
3rd出願
NYU
Dream
Invitation(本)
2W (9-15)
3M
Invitation(Pre)
Invitation
• GMAT Update 失敗。悪夢への序章
5W (26-1)
2M
IE
Safety
辞退
書類不合格
2W (13-19)
3W (20-26)
辞退
辞退
4W (27-3)
注1) Invitation(Pre):書類選考通過連絡、Invitation(本):インタビュアーの紹介・Interview の日程調整開始
注2) Kellogg, UNC は希望者全員Interview 実施
注3) IESE は日本でInterview 実施後、通過者のみスペインにてグループディスカッション(GD) 実施
65
5. 志望校選定・出願戦略
出願戦略:出願時期
米Top 10 + LBS は2nd の出願がベスト、他は3rd も可能
1st よりも2nd が有利
“1st 出願が有利”というのが一昔前の定説。が、スコアをそろえた私費生、リアプリカントが大挙するため、スコアの競争が激しい
International 比率をKPI とする学校は国毎の枠を設けていると考えるのが自然だが、この枠が1st で埋まり切る大学は皆無
また、1st で複数合格したApplicant が辞退し始めるため、2nd で枠が空く
米国Top 10 + LBS は、3rd での合格は困難。2nd 出願時点で点数が揃っていなくても、リスコアを前提にApply するより道は無い
僕がAdmission であれば、2nd までに学校の定員を埋めてしまい、辞退があれば3rd で補充する。Top School は辞退が少ないため、3rd
でApply しても既に枠は残っていない
僕は2nd 出願時点でGMAT 650、米国Top School を狙う上では話にならないスコアであったが、Invitation が出始める1月末までにリスコ
アすることを前提に、複数校に出願した。無論、この作戦は諸刃の剣であり、実際僕は1月受験のGMAT でリスコアに失敗し、Wharton (米
国Top 10), Ross (米国Top 10 – 20) はInvitation 無しの書類落ちとなった
LBS は2年制で、米国Top 10 との併願が多いため、似た傾向となる。僕よりスコアがCompetitive なApplicants が少なくとも過去に3名
LBS に3rdで出願し、全員Waitlist となっていため、やはりスコアは足りなくても2nd 出願を決意した。LBS が米国ほどGMAT を重視しない
(出願時は意識せず) という幸運が重なり、合格に至った
米国Top 10 – 20、LBS 以外欧州は3rd も不可能ではない
米国TOP10 以下の学校は補欠として受験するApplicant が多く、3rd にかけて辞退者分の席が空く
“International Student はビザ手続きの関係で2nd での出願を強く推奨する、3rd は原則取らない”と説明するAdmission もいるが、実際、
日本人在校生ブログ等で実績を確認すると、UNC, McCombs, Ross 等米国Top 10 – 20 の多くのSchool で3rd の進学者が存在する
INSEAD, IMDを含む欧州校は、例年3rd ラウンドでの合格者がいると聞く。欧州Top School であるINSEAD、IMD が、LBS と傾向が異な
るのは、1年制School であるため米国School とApplicant 層が異なることに依拠。また、LBS 意外の2年制IESE は併願受験が多い
当時はここまで分析できていなかったが、上記を踏まえると、僕の場合Ross, UNC, McCombs はGMAT スコアをそろえた上で、3rd に出すとい
う選択肢もあり得た
66
5. 志望校選定・出願戦略
出願戦略:出願時期
当然、例外も有る。個別に、実績を確認すべき
2nd 出願が難しいのであれば、過去に3rd 合格者が居るか、どのくらい不利になるか、Visit や説明会、在校生へ質問して確認するべき
日本人在校生HP で進学者実績を掲載している場合もある。ただし、進学者=合格者ではないことに留意が必要
特に米国では、GMAT スコアがCompetitive な場合、3rd 合格の可能性は高まる。NYU のClass of 2016 では、GMAT 730 のApplicant
(TOEFL 97, IELTS 7.0) が3rd で合格を果たしている
NYU 進学者実績
Class
1st
2nd
3rd
TTL
2016
2
2
1
5
2015
0
3
0
3
2014
3
1
0
4
2013
0
3
0
3
2012
0
3
0
3
2011
2
2
0
4
2010
1
3
0
4
出所) NYU日本人在校生ブログ:
https://sites.google.com/site/nyusternjpnstudent/application/applicationdata
注記) Class of 2016から4ラウンド制に移行
1st(10月), 2nd(11月) を集計上の1st、3rd(1月) を集計上の2nd、4th(3月)を集計上の3rdに分類
67
5. 志望校選定・出願戦略
出願戦略:出願時期
親身な在校生の、なんと有難いことか。ただし、かえって迷いが生じることも
同じような苦しみを味わった在校生の多くは、親身に相談に乗ってくれる。有益な情報と共に、勇気をもらった
つきつめれば、二元論。自分のTOEFL/GMAT コンディションを見極め、自ら決断するしかない
①じっくりScore を更新して3rd 出願 BUT 枠が埋まっているリスク
②2nd出願した上でなんとかInvitation 時期までにScore 更新 BUT Score 更新準備期間が短い
在校生とのメールやりとり(一部抜粋・改定)
僕
Aさん、Bさん
(前略)
現在XXX への出願について、ラウンド2にすべきか、
ラウンド3にすべきかで大変悩んでおります。
現時点の私のスコア等は以下の通りです。
・TOEFL 103(R: 22, L: 29, S: 24, W: 28)
・GMAT 650(M: 50, V: 28, IR: 6, AWA: 4.5)※12
月受験、3回目
・XXX のエッセイや推薦状は作成済み
率直にご感想を伺いたいのですが、ラウンド2で出願
し、合格することは可能でしょうか(本音ベースで)。
特にインタビューにも呼ばれないことだけは避けたい
と考えています。
(中略)
慎重にいかねば(3月までスコアメイクしてラウンド3)
という気持ちと、急がねば(650点でもラウンド2で勝
負!)という気持ちが錯綜しております。
(後略)
Aさん
僕
私なら3rdにします。
650点ですと、インビテーションが来ない可能性があり、厳しいかと思います。私は95、710という状況で3rdを選びました。ただ、3rdは相当厳し
いラウンドです。日本というレベルではなく、アジア全体でも1-2人程度しか受からない可能性もあります。また、1st, 2ndの合格者の状況にも
左右されてしまいます。
私は、それでも、せめてインタビューを受けてから判断してもらいたかったので3rdにしました。
Bさん
僕
●出願タイミング
私であれば、以下の理由からセカンドを選ぶと思います。(Aさんとは違う考え方ですが、正解はないと思います)
①サードはAさんも指摘の通り、実力だけで勝てるラウンドではない
②セカンドからウェイトリストに載ってサードのアプリカントと比較してもらえる可能性もある
一方で、650は他の強みで補えないとインタビュー自体が厳しい可能性があるため、以下のようなやり方をすると思います。
①サプリメンタルエッセーでうまい言い訳を考えて、すぐにアップデートのスコアを送ると伝えておく
②一月中にはGMATを受けて、AWAなどのスコアが出る前に、即報告する
●サードの合格者:データを見たことはないのですが、かなり少ないのは間違いないと思います。
●ロースコアからの合格の可能性:
過去のロースコア合格者のバックグラウンドは存じ上げないのですが、何かしらの強みで補わないと厳しい戦いだと思います。
一方で、強みは必ずしも過去の経歴だけに縛られる必要はないと思います。
例えば、①出願後も複数回XXX を訪問してアドミにアピールしまくる、②本気度の伝わるようなムービーを作ってサプリメンタルエッセーのと
ころにでもリンクを貼っておく、③アラムナイに会いまくって感想とコミットメントの強さをレター形式で送る、など、いまからの行動でできる差別
化も十分あると思います。
過去に合格実績がある以上、諦めることはないと思います。
●リスコア:
アドミに聞くかXXX のホームページのQ&Aのところをチェックする(今年も掲載されているかは未確認ですが)が一番だと思いますが、『アッ
プデートがあればすぐに教えてください、見れたら見ます。』以上にクリアな回答は期待できないと思います。
私なら、加味される可能性を信じて、なるべく早くリスコアをやると思います。
68
目次
1. 全体振り返り
2. Vocabulary
3. TOEFL
4.GMAT
5. 志望校選定・出願戦略
6. 情報収集・Visit
7. Application (Essay 他)
8. Interview
69
6. 情報収集・Visit
受験の各フェーズで、目的意識を持ちながら情報収集していく必要がある
情報収集のタイミングと検証すべき項目
タイミング
検証すべき項目
志望校選定
• 学校の特徴把握
• 学校の特徴と照らし合わせた
自分とのFit 感確認
• 学校のRequirement と自分
のスペックの乖離確認(テスト
スコア、統計 等)
Essay 執筆
Interview 準備
• Essay, Interview に向けた“Why this school” の具体化
‒特徴的・名物プログラム、教授、在校生、Alum、課外活動 等
“固有名詞”の把握
‒プログラム、課外活動 等の具体的内容の理解
‒その学校にまつわる“生々しい”エピソードの構築・獲得
×
情報収集手段
合同説明会、個別説明会、Campus Visit、在校生Skype、Alum 面談、学校HP、
日本人在校生HP、個人在校生ブログ、GMAT Club、予備校HP …
70
6. 情報収集・Visit
前倒しで情報収集するのが理想だが、実際にはInterview 前にピークを迎えた
神に感謝!! 海外出張のタイミングが合い、アイドルタイムに計4校Campus Visit。内2校は受験早期で、MBA のイメージUp、モチベーションUp に
寄与。他、現地Interview に合わせて4校Visit
夏頃から冬にかけて、複数の説明会に参加。合同説明会“AGOS 夏祭り”は、一網打尽に複数校関係者と名刺交換するチャンス
実は、Essay 執筆時にはGMAT 学習と重なったため、能動的に学校の特徴を調べたり関係者と会い“生の声”を拾うことができなかった。そのた
め、Essay に学校の理解やFit を盛り込む上で、カウンセラーDevalier に相当入れ知恵してもらった
結局GMAT は伸びず、Interview で挽回するために、1 – 2月は連日在校生・Alum の話を聞いたり、Web で情報収集していた
情報収集関連実施内容
2014年
7月
~ 2014年6月
8月
9月
10月
11月
Essay 執筆
志望校選定
▲
2013年4月
Visit (LBS)
▲
2014年2月
Visit (INSEAD)
▲
Visit (Ross, Berkeley)
▲
合同説明会(AGOS 夏祭り)
2015年
1月
12月
2月
3月
4月
Interview 準備
▲
Visit (現地Interview に合わせて。
Kellogg, McCombs, IESE, ESADE)
▲
合同説明会(QS World Grad School Tour)
個別説明会
関心のある学校を中心に、十数校参加
Essay, Interview で使えるフレーズがごろごろ出てくる
Score Check
自分のScoreでも可能性のある学校分析
AGOS 合格実績、日本人HP等穴のあくほど確認
Why this school の深掘り(Essay向け)
Essay 向けのネタを収集すべきだが、リソース不足で実施できず
Why this school の深掘り(Interview 向け)
説明会で知り合ったAlum や、Skype で在校生から肉声を拾う
学校HP、日本人HP、個人ブログ、その他情報サイトを徹底的に読み込み
71
6. 情報収集・Visit
集めた情報は、学校毎にファイリングしてInterview 時等にも持参した
Interview に向けて、学校毎に日本人在校生HP や学校のOfficial サイトの使えそうなページを片っ端から印刷して、ファイリングした。また、在
校生やAlum に聞いた話等もメモにしてファイリングした。熟読し、Interview に備えた
学校毎に品質のばらつきが大きいが、それでも日本人在校生HP は宝の山。学校の特徴や名物授業、過去合格者のトラックレコード、“Why
this school”に関する肉声等、学校選定やEssay, Interview に使えそうなネタがごろごろ転がっている。時間をかけず手っ取り早く学校の特徴を
つかむ上で、最高の素材。Interview を受ける学校は全ページ印刷した
情報の鮮度が低いことが多いのが難点。それでも、傾向はつかめる
Official サイトも熟読するのが正攻法だが、スコアメイクやEssay、Interview 練習等が立て込むと手が回らないこともある。まずは日本人HP を
読み込み、深掘りしたいポイントをOfficial サイトで調べるようにしていた。また、Elective のCurriculum は必ずファイリングした
ファイルは、Campus Visit やInterview 時にも持参した。会話を盛り上げるための触媒となることがしばしばあった
例えば、Interview の最後の質問タイムでCurriculum を見せながら、“この授業受けましたか? もし受けてたら詳しくお話聞きたいのですが
…”等と尋ねたりした。授業や教授の正式名称がうろ覚えのInterviewer も多く、具体的な情報があった方が話がはずむ
たとえその授業を取っていなくても、“じゃあ、他にあまり知られていないけど、密かにお勧めの授業は無いですか?”等、話を広げられる
他のシンプルで直接的なメリットとして、“こいつ、ウチのことメッチャ調べてきてるな”というポジティブな印象を与えることができる
コンテンツ例
• 日本人在校生HP (全ページ)
• Official HP (Curriculum、その他)
• 在校生個人ブログ
• 学校パンフレット
• 関係者 Interview メモ
• 説明会メモ
72
6. 情報収集・Visit
Campus Visit <<<<<<<<<<< スコアメイク
“Visit は行くべきか?”と聞かれれば、“スコアメイクの目途がついているのなら是非行くべき、そうでないならスコアメイクに専念すべき”と答える
スコアメイクは学校からの明確なRequirement であり、学校の求める水準に達していなければ、Interview に呼ばれることは無い。一方Visit は、
極一部の学校を除いてRequirement では無く、単にVisit しているから評価で加点されるという直接的な効果を期待できる代物ではない
僕はRoss のVisit 経験があるが、スコアが要求水準に届かず、Invitation は無かった
直接的効果として唯一期待できるのは、選考の結果合否の当落線上にいるとき。Visit の経験を評価し繰り上げ合格となる可能性がある
このような時の為に、ほとんどのSchool では、Applicant のVisit 履歴を記録している
Visit は、Essay やInterview の説得力を増す等、選考時評価に対して間接的な効果を見込んで行うべきである
僕の場合、運よく海外出張の合間に訪問できた4校の他に、現地Interview のタイミングで数校Visit した
Visit の効果
選考に対する直接的効果
学校へのコミットメント提示
▪ 多くの学校で、明確な加点対象とはならない。当落線上にいる際は繰り上げ効果有り
▪ 一部、Visit や現地Interview を“Strictly recommended”としたり、“どのように当校について学んだか”という
Visit したApplicant が特に有利になるような設問を課すSchool もある。学校説明会/HP、在校生に確認すべき
選考に対する間接的効果
進学校の見極め
▪ 学校毎の雰囲気・カラー等を肌で感じ、自分の感性と照らし合わせてFit する学校を選択
▪ 良い面、悪い面合わせて体感する。そして悪い面は公開情報では把握しきれない
Essay/Interview のエッジ立てる
▪ Essay/Interviewで“生々しい”エピソードを盛り込んだり、固有名詞を使った具体的内容を語る、ネタを作る
フレッシュ/正確な情報の把握
▪ 公開情報は賞味期限が切れた古い情報が多い。手っ取り早く鮮度の高い一次情報にアクセス可能
モチベーションを喚起する
▪ Visit したことによって志望度が高まることが多い。Visit 時にそのSchool に憧れ、学習意欲・準備意欲が高まる
73
6. 情報収集・Visit
Visit 時の心得。OB 訪問を思い出せ
OB 訪問で経験があるかもしれないが、調べれば分かることを聞かれれば“ググれカス”と思われるし、一般論の域を出ない質問ばかりでは“何
しに来たのこいつ”と思われる
人気校ともなれば、ピーク時には日本人だけで週に10人以上ものApplicant がVisit してくる。在校生は基本的にはApplicant に対して親切で協
力的だが、面会は完全なボランティア活動で、何十人も相手をしていると、いい加減飽きてくる
そんな中で在校生から惜しげも無く情報を提供してもらい、将来に渡り味方になってもらうために、①最低限の“宿題”はやってくる、②他の
Applicant と一味違うところを見せる ことが望ましい
聞きたいポイントイメージ
①宿題に関しては、学校の基本情報位は事前に確認し、聞きたいポイントを明確化しておく
高見 ヒアリング 20150216
一場様
とはいえ、正直情報収集も楽じゃない。学校のOfficial サイトをくまなく読み込んでいては
日が暮れる
卒業後、半年程度の業務経験の中で、LBS の学びがどのように役に立ったか
Hard skill: 知識, フレームワーク
Soft skill: Leadership, General management
そこで、前述のファイルである。最低限日本人HP は読み込んでおき、ファイルを見ながら
質問していく。在校生も必ず見てるものなので、質問に答えやすい。“実はHP 更新できて
ないんですけど、この教授先日退官したんですよ”等、アップデートしてくれる
課外活動
Alum ネットワーク
これだけは取っておけ・やっておけ
現時点で、以下を志向
学習ではファイナンス・組織論・グローバルビジネスを中心に学習予定。
課外では Consulting Club / Case: Siemens/GE/Shneider/ABB の組織論研
一般論の域を出ない質問ばかりでは
聞きたいポイントも、紙面化して事前に共有しておいた
②差別化に関しては、“8. Interview”で紹介する自己紹介資料を持参した
ほとんどの在校生が、“こんな資料作ってる人見たことねぇ!”、“テレビ出たんすか、
すげぇ!”、“面白い、応援します!”等ポジティブな反響があった
自己紹介資料中に、“Why this school”のページがあるので、そのページを見ながら、
学校選定のロジックに違和感が無いかを聞いていった
究 / Japan Trip / 世界遺産ラリー企画 / 英企業とのプロジェクト立
ち上げ
一方で、上記以外に①実際経験されて強く推奨するもの、②もう一度 LBS に戻れ
るなら経験されたいものは何ですか
Why LBS? について以下のように考えているが、納得感はいかがですか?
(1) カリキュラム:Integrated & holistic である。Flexible である。学びたいと思う物が
用意されている。Different situations, different motivations
9 年のコンサル経験で、薄く広くいろいろな分野を経験してきた
LBS で、過去の経験・知識を咀嚼・体系化したい、欠けたピースを埋めたい
例えば①クロスボーダ M&A、Global Organization
グループスタディ:①リーダシップ経験、②Test drive theory
(2) Diversity、Mature
Diversity:英国人ですら 10%、地球の縮図である。LBS で生き抜ければ、世界の
どこでも生きていくことができる。showcase: broaden cultural understand
Mature:他校と比較して、Mature。みんな Independent であり、全員が何かの
プロフェッショナルであると感じた。
(3) 課外活動
Consulting Club
Singing: make a club / event to helps promote the LBS / singing on the street
Business Support Services: Serco
テクニカル・確認
短期卒業を押しだすのは賢明か
秘訣
Summer Consulting Team
74
Column
Visit 時の密かなTo Do
僕はVisit した際、以下の様な写真を撮るようにしていた
Invitation が来なかったり、Waitlist になってしまった際に、“俺のおたくに対する熱意を見てくれ!!”と、Admission に送ってみた
他のApplicant で、Visit した際に学校のトレーナやT シャツ等のグッズを買いそろえ、家族全員でそれを身に付けた写真を送っている者もいた
何が吉とでるか分からない。せっかくVisit するのなら、何かしら自分の熱意をアピールするようなエビデンスを収集するのも一つの醍醐味だ
なお、現実はシビアで、以下のような写真を送って合格を得た学校は一つも無い
Kellogg 正門にて
Ross 正門にて
McCombs 正門にて
75
目次
1. 全体振り返り
2. Vocabulary
3. TOEFL
4.GMAT
5. 志望校選定・出願戦略
6. 情報収集・Visit
7. Application (Essay 他)
8. Interview
76
7. Application (Essay 他)
総論
Essay, Interview ともDevalier 一本で乗り切った。我が受験における最大・最強の武器
“日本人カウンセラーとネタ出し、自分で英語Essay 化し、Native カウンセラーにリバイズ依頼”、“日本語でEssay を書き、日本人カウンセラー
にリバイズを仰ぎ、翻訳業者を使って英語化”…様々なスタイルがある
僕は8月から複数Essay カウンセラーと面談し、選定していった。結果、Interface のDevalier 氏一本勝負と決めた。MBA を志した人間であれば、
一度は聞いたことがあるだろう。値段も一流だが腕も一流、“Top School 合格の量産工場”と誉れも高いTop カウンセラー。選定理由は2つ
理由①圧倒的ブランド:まずは名声で選んだ。Interface と契約するまで、Devalier に直接会うこともなかった。超一流のカウンセラーに見
てもらい失敗したのなら、諦めもつく。137万円(Essay Preparation コース)という金額には躊躇もしたが、“金に糸目はつけない”と決めた。
他Applicant から他カウンセラーの話を聞くほどに、Devalier の凄さを実感していった(Devalier が当たり前のようにしていることをしてくれ
るカウンセラーは、どこにもいなかった。“④Polishing & Revise”も参照)
理由②トータルサポート:Resume 作成からInterview 対策まで、一人のカウンセラーから一貫した支援を受けられる。Essay とInterview
毎にカウンセラーを選定する方法もあるが、新たにInterview 向けカウンセラーを選ぶのは面倒だし、分離発注ではスケジュールや内容面
の管理・調整が手間と感じた。加えて、複数の人に文章を見てもらうより、一人のプロフェッショナルに見てもらう方が良いと考えた。人それ
ぞれ面白いと考えるポイントは異なり、全員の意見を取り入れると角の取れた平凡な文章になってしまうため。また、Interview 時期に気付
いたことだが、ストレッチしながらもネタ出しから英語で実施したため、Interview への移行がスムーズにいくというメリットも享受できた
9月中ごろから週1でDevalier のもとに通い、2nd 出願の1月まで毎週議論を行った
出願プロセス・Interface Essay Preparation コース支援内容
①Resume作成
• Interface のResume 用
Questions に回答
• 回答を元に、Devalier が
Resume 化
• 初回打ち合せで“あっ”という
間に完成
Essay作成
②軸定義・ネタ出し
③Essay化
⑤Recommendation
作成
④Polishing & Revise
• 実際のEssay Question を題 • ここはさすがに自分で作成
• Devalier の真骨頂。“あらあ • 推薦者へのInterview で元ネ
材に、Devalier とディスカッ
らEssay”をたたき台に、内容
• あらあらでもいいから、とにか
タを提供いただき、自分で執
ション
を洗練
筆
く質問・字数制限通りに
Essay を書ききることを求め • ディスカッションを通し、論理 • 以降Devalier のサポートの
• アピールポイントとなる軸の
定義
られる
流れはEssay 作成と同様
の飛躍穴埋めしたり、表現に
深みを与えたり、School 毎の
• 自分のキャリア、経験を棚卸 • まず日本語箇条書きで骨子
し、Essay に盛り込むべきコ
カスタマイズ
を作り、それに肉付けしなが
ンテンツ選定
ら英訳していった
• 即座にRevise。みるみる内に
Essay が進化していく様は、
魔術のようであった
Interview対策
• Invitation があったSchool を
想定したInterview 対策
• School 毎に回答内容や表現
を変える等、細やかなアドバ
イス
• 別途インタビューセミナー等も
参加
※詳細は“8. Interview”参照
77
7. Application (Essay 他)
①Resume 作成
Resume はぱっぱと作っちゃった
誤解を恐れず言うと、どうもDevalier はResume を重視していないように感じた。 Interface のResume 用Questions フォームへの回答を元に、
Devalier が“あっ”という間に完成させてしまった。
決してResume を軽視しているわけではない。もちろんできる限り具体的な話を盛り込んだり(関わった仕事の規模、明確な成果等)、キャッチー
なフレーズをちりばめる、と言った最低限の工夫はした。が、他のカウンセラーを雇うApplicant の話を聞くに、Resume をかなり重視するスタイ
ルもあるようだ。これと比較すると、決して重視しているとは言えないように感じた
自分が何たるかを伝えるには、Resume よりもEssay やInterview の方が有効という考えが根底にあるのかもしれない。世には“Resume 頼り”
のInterview スタイルを教え込むカウンセラーもいるようだが、Devalier の教えは全く異なっていた
実際、僕はInterview でも全くResume を使わなかった
詳細は後述するが、Interview では必ず“Walk through your resume (Resume をかいつまんで紹介してちょうだい)”から始まる。が、そこ
でも基本的に口頭ベースでアピールするべきピンポイントを紹介するに留め、Resume に記載した職歴を一つ一つ説明するということはし
なかった
Resume の存在意義があるとすれば、それはDevalier と自分のアピールポイントを確認したり、Essay のコンテンツにつてディスカッションする
際のコミュニケーションツール、というところだろうか
(注記) 知人のMBA ホルダー によると、UCB は “人格よりResume を評価する”という情報があるということは明記しておきたい。僕は真偽を確か
める術は持ち合わせていないが
78
7. Application (Essay 他)
Essay 作成:②軸定義・ネタ出し
軸定義 = 自分を一言で表現するキーワードは何か? 正直、ネタ出しは全然苦労しなかった
僕の場合、キーワードは、“International”
Resume, Essay, Interview, Recommendation。Applicant は様々な手法で自分を表現する機会を与えられる
Admission がApplicant の一連の情報を読み終えて、“で、こいつは結局どんなやつなんだっけ”と振り返った際に、強く印象付けるべき人
物像として、自分のアピールポイントとなるキーワードを設定した
キーワードは、Resume 作成、Essay のネタ出し初期に、自分がとどのような経験をしてきたかをDevalier と確認しながら抽出した
僕の場合、それは“International”。全ての自己表現プロセスにおいて、明示的にも暗示的にもこのキーワードを意識するよう心がけた。こ
れにより、軸をぶらすこと無く、一貫性のある人物紹介をできた
語弊を恐れず言えば、Essay のコンテンツは結構適当に決めた
Devalier と相談しながら質問に対するあらあらのコンテンツを決めたら、まずは粗削りでもいいので一旦Essay を書いてみた。“多少トン
チンカンな事を書いても、きっとDevalier がなんとかしてくれるに違いない”という期待を込めて
そして、この想定は正しかった。“あらあらEssay”を材料にディスカッションが始まる。“International”を十分表現できているか、他に盛り込
むべき内容は無いかを議論し、Essay の完成度を高めていった。言うなれば、Essay を書きながらネタ出しを繰り返し深めていった
ネタ出しやイメージアップの一環として、合格者のサンプルEssay を読むという手法もある。が、それに引きずられてしまいそうと考え、僕は
読まなかった。正直英文読むのも面倒だったし
ネタ出しそのものとは別次元の苦労はあった。Devalier とは英語のコミュニケーションが前提のため、言いたいことをうまく伝えられないと
きにもどかしさを感じた。根気強く伝えていくしかない。だが、今思うとネタ出しから英語で行っていたため、スムーズにInterview 練習に移
行できるという利点もある。そしてその効果が馬鹿にならない。Essay ネタ出し時期から、繰り返し英語で“Why”を問われる。Interview に
強くならないわけがない
システマティックにネタ出しをされたい場合は、以下参照
「日本人のためのMBA」 (Interface, Devalier):
▪ Essay 戦略やInterview 戦略を体系的に網羅した名著中の名著
「こうすれば受かるMBA 2007」 RELAX さんの投稿 (http://sky.geocities.jp/kousurebaukaru2007_owner/author7.html):
▪ 外コンからKellogg 進学、Devalier 門下生。“100回戦って100回勝てる戦い方”をコンセプトに、受験ノウハウを形式知化。僕の知る
限り、公開情報で最も体系的にまとめられた体験記。古い記事だが、その内容は微塵も色褪せない
79
7. Application (Essay 他)
Essay 作成:③Essay 化
はじめのうちは、まずは日本語・箇条書きで構成を整理し、それを英語文章化していった
ストーリー構成をしっかり構造化しておけば(以下参照)、論理の飛躍を防げる。慣れてきたら、徐々に最初から英語で書くようになっていった
Ross: What are you most proud of personally and why? How does it shape who you are today? (400 words)
Direct Answer:至上命題:1,000人の観客誘致
大学時代・男性合唱部入部
▪ スポーツマンの私にとってチャレンジ
▪ 幼いころから空手
▪ Why?: 未経験の分野 = 音楽への挑戦
▪ それまでカラオケくらいしか経験無し
▪ Enjoy: JP Folk, Gospel, Opera
2001、ステージマネージャー志願
▪ ステージマネージャーとは:演奏会デザイン、観客誘致
▪ 地味 BUT 重要
▪ Why?: 多くの観客に聴いてもらいたい
▪ What?: 大規模コンサート企画・挑戦
▪ 例年の1.5倍のコンサートホール =1,000人 ⇔ 50名のコーラスクラブにとって不釣り合い・挑戦
▪ How?: 当初:無謀な計画にメンバヘジテイト
▪ How?: 説得:大勢の観客の前で歌う素晴らしさ
▪ How?: 施策:野外宣伝コンサート、ポスタティング、ビラまき
▪ 徐々に共感
英語化・文章化
• 左記をGoogle 翻訳(キーワード
ベースなので結構精度良し)
• 日本語構成、翻訳結果を見比べな
がら文章化
• 必要に応じてエピソードや補足説
明を追記・肉付け
• 文字数の許す限り、アピールポイン
トを論理飛躍の無い範囲で押しこ
む
コンサート当日:満員御礼
▪ 曲目:ブラームス“運命の歌”
▪ 観客のスタンディングオベーション
▪ 後輩の一言:“合唱やってて良かった”に感涙
何を得た? 二つの宝
▪ チャレンジスピリッツ:未知への挑戦。ヒッチハイク、世界遺産、R&D、プロジェクト、留学
▪ 粘り強さ(粘り強く人を説得し、組織改革する):コンサルでの経営改革
80
7. Application (Essay 他)
Essay 作成:③Essay 化
5校も書けば、オーソドックスな質問は大体網羅できる。以降はコピペ & カスタマイズ
以下でEssay 質問の95% はカバーできる
Introduction:クラスメイトに自己紹介して 等
Career Goal / Why MBA? / Why this school?
How contribute?
Experience (Challenge / Leadership / Failure / Accomplishment …):キーワード毎にゼロベースで考えるのではなく、“インド政府と工業
団地開発に関する交渉をした”エピソードを使い回した(大きいプロジェクトには挑戦的もリーダシップ機会も失敗も成功も詰まっている)
各校のEssay 設問数は3問程度。概ねのオーソドックス質問に遭遇するのに、大体5校位
1校目(Target 校: Ross) が一番時間がかかった。週1でDevalier と打ち合せをし、大体1カ月くらい
2校目(Target 校: IESE~) 以降は、徐々にストックがたまっていくので、どんどんスピードが上がる
5校目以降は、ネタはほとんどそろっていて、後は学校の個別性に合わせて表現を変えたり、固有名詞をすげ変えたりするだけ
▪ ただし、学校の特徴や名物授業を調べるのに結構時間がかかるので、スピードアップにも限度はある
学校毎のカスタマイズイメージ(質問“Why this school?”を例に)
Career Goal & Why MBA?
▪ Long Term:○○○になりたい
▪ Short Term:そのために、短期的に△△△を実現したい
▪ そのためには、MBA でAAA、BBB、CCC を学ぶ・身につけるのが最良の方法である
Why this School?
▪ AAA が必要な理由は、かくかくしかじか
貴校のXXX というプログラムはJust Fit である
▪ BBB は△△△を実現するための最短ルートである。というのは、かくかくしかじか
貴校の哲学であるZZZ を通して、CCC を会得できるものと信じている
▪ △△△を実現する上での問題が起っており、それを解決できるのがCCC である
キャンパスビジットの際に参加したYYY で、まさにBBB を学ぶことができると確信できた
学校毎にすげ変え
• 授業名、在校生・卒業生を固有
名詞で書く
• 他は可能な範囲で使い回し
81
7. Application (Essay 他)
Essay 作成:③Essay 化
“変な質問”は都度対応。写真等も使い工夫した。が、うまくいかないケースある
IE: タイムカプセルに入れたいもの
• Applicant の国のcultural heritage でタイムカプセルに
入れたいものは何かを問うもの
• 国の代表として、自国の文化や優れたものを紹介するこ
とができるかを問うていると解釈
• Wikipedia やガイドブックを見て、外国人が好みそうなも
のを取り上げ、写真を掲載
• 2nd 出願。書類通過、Interview 後合格
Ross:フォーマットフリー
• 他のEssay 質問で聞かれたこと以外に、Admissions に
知ってほしいことを何でも良いから述べよというもの
• Ann Arbor に住んでいたことが忘れられぬ想い出であり、
第2の故郷と想っていることと共に、幼少期にMichigan
Stadium を背景に弟と一緒に写った写真を添付
• 2nd 出願。書類不合格
• Michigan Love をアピールすれば、せめてInterview く
らいは呼ばれるだろうと踏んでいたのだが…
Duke:あなたの特徴25個
• Applicant の特徴を25 個挙げてリスト化せよというもの
• 2 ページでという指定有り。1 ページ目に25 個の特徴の
概要をアイコンとして並べた。2 ページ目でいくつかク
リックし、出てきたポップアップに詳細を述べた
• 3rd 出願。書類不合格
• GMAT に比較的寛容なDuke なので、ひょっとしたら、と
思ったが。3rd disadvantage もあったのかもしれない
82
7. Application (Essay 他)
Essay 作成:④Polishing & Revise (Devalierによる)
形式知化は困難だし、できたとしても真似は不可能。画竜点睛の職人技
僕がEssay 化したあらあらのEssay を、Devalier がその場でRevise して洗礼していく。瞬く間にEssay が進化していく様は、魔術のようであった
多くのApplicant に、他のEssay カウンセラーの評判を聞いてみた。どのカウンセラーも、“当然品質”として、英語の文法チェックと論理飛躍の穴
埋めまではサポートしてくれるようである
Devalier のサポートの神髄はその先の“感動品質”、学校毎の特性に合わせたカスタマイズと、Essay の表現に深みを与えてくれることである
内容面以外では、Devalier はEssay のフォントやレイアウトにまでこだわる。こんなカウンセラーが、他にいようか?
Devalier による“感動品質”のEssay Polishing & Revise
25年以上のカウンセラー経験、自ら学校を訪問し(Top 校のみならず、マニアックな学校も定期的に訪問)
Admission へのInterview を通して、各学校のカラーや好まれるネタ・書き方を知り尽くしている
学校毎の
カスタマイズ
▪ “XXX という問題に直面した”というメインストーリーに対して、ある学校では“みんなで力を合わせて乗り越えた”と協調性を
強調、別の学校では“Leadership を発揮し、解決に導いた”、というように、同じエピソードに対しても、学校によって異なる
メッセージを打ち出す
▪ 字数制限500字の“Why this school”に対し、最初字数が足りなかったため、あれこれ書き足して500字ぎりぎりまで書いて
Devalier に見せた。余分な文章が次々とそぎ落とされ、400字弱まで減らされた。“字数制限500字に対してこの文字数は少
なすぎないか?”と問うと、“この学校は簡潔にメッセージを伝えることを好む。余計な文章をダラダラ書くくらいなら、字数が少
なくても密度の濃い文章を書くべきである”と返ってきた。LBS である
単調な文章をドラマチックなストーリー仕立てにしたり、文学的なエッセンスを取り入れたり、ユーモアセン
スを取り入れたりすることで、表現に深みを与え、魂を吹き込む
表現の深み
▪ “Essayは論文ではない”が口癖。However, thus, therefore 等、堅苦しい副詞表現を使うことを許さない
▪ コンサルプロジェクトの背景紹介を、ドラマ仕立てに:“2013, I’m sitting in my hotel restaurant in Bangalore with my team,
2 consultants from Tokyo H/Q and...”
▪ 異文化交流のエピソードに、Academic background のエッセンスを叙情的に織り込む:“And it struck me much we had in
common. It made me think back to my university studies in planetary science. Matter is interconnected in time and
space. And so is the human spirit.”
▪ 学生時代合唱部のエピソードの最後に、ユーモアを織り込む:“At ESADE, I want to face a brand new challenge: learn to
sing flamenco. Olé!”
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7. Application (Essay 他)
⑤Recommendation 作成:誰に依頼するか?
推薦者は、自分を良く知り、無理のきく上司に依頼。肩書きは二の次
Recommendation プロセスの9割は自分で実施した。自分で書き、自分で提出した
無論、Devalier が内容についてアドバイスをくれたり、Essay 同様Polishing & Revise してくれる。“文章は推薦者ではなく、自分・
Devalier で書く”という意
とはいっても、ネタ出しに付き合ってもらったり、学校から届く数々のメールを転送してもらったりと、推薦者にとっては結構な手間が発生する
自分のことを理解し、多少の面倒にも付き合ってくれる、距離の近い人にお願いするのが一番
Admissionは、肩書きの高低よりも、“Applicant本人をよく理解している人を選ぶように”と繰り返す
僕は、1年来ずっとプロジェクトを一緒にしてきた先輩社員2名にお願いした
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7. Application (Essay 他)
⑤Recommendation 作成:どう作成するか?
推薦者にヒントを貰い、自分で書いた。使い回し可能性はEssay よりも高い
①全て推薦者に書いてもらう、②可能な範囲で推薦者に書いてもらい一部自分で追記・修正する、③推薦者にネタをインプットしてもらい自分で
書く、④完全に自分で書く、様々なスタイルがある
僕は③にした。Devalier に言わせれば、“Recommendation を推薦者に書いてもらうだと? 寝言を言うな。自分で書くんだ、じ・ぶ・ん・で”。
Recommendation で重視すべきポイントは、Essay やInterview 等、Applicant 自身の情報との一貫性、および不足部分の補填であると強調す
る。確かに、他人任せでは、これは実現不可能である
Devalier は、内容の整合性・網羅性を確認するために、大画面ディスプレイにEssay とRecommendation を映して横比較しながら
Polishing & Revise を行っていた。また、同一人物が描いた痕跡を消すために、パラフレーズ、フォーマットにも細心の注意を払っていた
推薦者への具体的な頼み方は、以下の通り
1. 推薦者2名に依頼 (10月頃に軽く、11月に正式に)
2. 出願予定大学数校の推薦状の質問項目確認
3. 自分の強み・弱み、特徴などヒアリング (日本語、30分程度)
4. ヒアリング内容に基づいて自分で英語Essay 化 (数校目でストックしたネタで対応できなかったため、再度簡易ヒアリング実施)
5. Devalier によるPolishing & Revise
Recommendation の質問は、Essay と比べるとなお学校間の重複が多い、すなわちバリエーションに乏しく、ネタの使い回しが容易
①学校がRecommendation をそこまで重視していない、②推薦者の負担・Applicants による依頼の負担を加味、③推薦者に突飛な質問をして
も意味がない(推薦者の対応力に依存する可能性がある)、というのが理由だろう
特に2015年は、以下2つの質問は米国を中心とした複数の学校が一字一句違わぬ形で採用していた(理由・背景、および例年の傾向は不明)。
文字通り、コピペで対応した
How do the candidate's performance, potential, or personal qualities compare to those of other well-qualified individuals in similar
roles? Please provide specific examples. (300 words)
Please describe the most important piece of constructive feedback you have given the applicant. Please detail the circumstances
and the applicant's response. (250 words)
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7. Application (Essay 他)
⑤Recommendation 作成:どう提出するか?
自ら提出し、推薦者に届くメールは全て転送してもらった。“偽装工作”はお好みで
当然、本来推薦者が提出するもの。しかし、十数校も煩わしい提出作業をお願いするのも忍びないし、特に2nd ラウンドのピーク期には書く・提
出する、の自転車操業になってしまうので、提出管理・スケジュール管理も含めて自分でできた方が楽。プロセスは以下
1. My Account 開設時、推薦者2名をWeb 上で登録する (11月、主要30校分。家族に外注。以下1~3は一連)
2. 大学から推薦者のメールアドレスに、推薦状依頼のメールが届く (ID、パスワード、Account URL記載)
3. 推薦者からApplicantsに、そのメールを転送してもらう
4. 推薦者のために用意されたIDとパスワードを用いて、Applicant がRecommendation を提出、その他情報入力作業を行う (提出時)
5. 大学から推薦者および志願者に「Recommendation を拝受しました」というメールが届く
6. 推薦者からApplicants に、そのメールを転送してもらう
7. 大学から推薦者に本人確認メールが届く (特定校のみ。タイミングはバラバラ)
8. 推薦者からApplicants に、そのメールを転送してもらう
注意が必要なのは、7. 本人確認メール。ほとんどの学校は無いが、僕の場合はLBS、ESADEから、後日推薦者宛に届けられた
内容は、「現在選考中のXXX 氏を推薦してくれてありがとう。推薦者の本人確認をしたいので、本メールに返信して欲しい」というもの。
LBSからはApply から大分経ってから、ESADE からはRecommendation 提出間もなく届けられた
このようなメールを見落とさないように、推薦者には申し訳ないが、大学から届いたいかなるメールも転送してもらうよう、お願いした
このオペレーションで物議を醸すのが、「大学側にバレないか」。結論からいえば、大学はチェックしていないように思う
多くの大学は、マイページ管理、書類受領管理等を外部委託している。業者が、Applicant と推薦者の突合作業を実施しているようには思えない
ただ、僕は心配だったので、IT 専門家に相談した。曰く、「IP アドレス突合を回避するために、Essay、2通のRecommendation を別々のPC か
ら送付する」のは間違いである。IP アドレスはPC では無くInternet 回線に紐付くためである
従って、心配な方は以下の手法が考えうる。僕は面倒なのでOption 2 を選んだ
Option 1:①自宅ネット回線、②携帯デザリング、③会社VPN を使い分ける (端末は同じで良い)
Option 2:全て会社VPN 経由で送付する (VPN のIP アドレスは全社共通。したがって、推薦者が2名ともVPN user のときのみ可)
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Column
お母ちゃん、ありがとう
学校にApply するためには、学校毎にMy Account を開設する必要がある
僕の場合、11月になり出願校を決める段階でもGMAT のスコアメイクができていなかったため、どんなタイミングでどんな点数が出ても即座に
Apply できるよう、主要校30 校分Account 開設をしてしまうことにした
My Account 開設は意外に面倒である。個人情報や会社情報、学歴、推薦者情報 等、記入すべき項目は多岐にわたる
僕は、このプロセスを、両親に外注してしまった。英語に堪能な両親の元に生まれたことを、感謝してやまない
まずは一校、自分で開設してみる
その際、項目をExcel に転記しておく
Excel を参考に、両親に他学校のMy Account を開設して貰う
不明な項目は随時コミュニケーションを取って埋めていく。新規項目に関してExcel をアップデートしていく
My Account で聞かれる“Hidden Question (本Essay 以外のAccount に直打ちのShort Essay)”はWord 等にまとめておいてもらう
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目次
1. 全体振り返り
2. Vocabulary
3. TOEFL
4.GMAT
5. 志望校選定・出願戦略
6. 情報収集・Visit
7. Application (Essay 他)
8. Interview
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8. Interview
Interview の位置づけ
“皇国ノ興廃、コノ一戦ニ在リ。各員一層奮励努力セヨ”
とうとうここまでやってきた。Interview は、長かった受験活動の最終関門である
僕のInterview の重要性に関する考えを説明するには、RELAX さん(2007年、Kellogg進学) の言葉をお借りするしかなさそうだ。拝読したとき、
感銘を受けた。100% 同意した上で、これ以上うまく表現する方法を思い付けそうもない。僭越ながら、そのまま掲載させていただいた
RELAX さんの考えるInterview の重要性
重要なスクリーニングプロセス。重要なクライテリアの一つ
▪ インタビューに呼ばれた人のうち、50~70%が落とされるという事実
▪ もちろん、厳密に言えば、インタビューだけで合否が決まるわけではない
▪ GPA、テスト、エッセイ、推薦状、インタビュー等の複合評価
▪ 但し、インタビューで×が付けば間違いなく不合格になる
▪ また、エッセイまでの時点では合否スレスレのライン上にいる場合、文字通り、"インタビューで勝負が決する"
また、対策をきちんとやるのとやらないので大きな差が出る
▪ コンテンツの選び方、英会話力、デリバリーの仕方、全体の印象など、極めてトレイナブルな要素ばかり
▪ 十分な対策をやらずに受ければ必ずボロが出る
▪ 一方で、しっかりと内容を作り込み、トレーニングをつめば、”非の打ちどころの無い”レベルまで持っていける
▪ 自分自身、対策前の"インタビュー戦闘力"を20点とすると、最終的には95点くらいまで改善した感じ
一方で、見ていると、毎年インタビュー対策を十分にやらないで不合格になって悔やむ人が多い
▪ テストやエッセイは必死で限界までやるのに、インタビューの対策は十分にやってない人すごく多い
▪ "フルマラソン40キロ地点まで超快調に走ってきたのに、競技場の前でホッとして歩いちゃって後続に抜かれまくる"
▪ 合格体験記の中でも失敗談+反省は多い
▪ 原因は三つ:①インタビューの重要性の認識不足、②エッセイまでで力尽きる/緊張の糸が切れる、③対策方法がわからない
裏を返せば、やりさえすればテスト/エッセイ以上に如実に差がつけれる、オイシイ分野
出所) こうすれば受かるMBA 2007、RELAX さんの投稿
http://sky.geocities.jp/kousurebaukaru2007_owner/author7.html
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8. Interview
Interview の位置づけ
ここまでくれば2 – 3 人に1人は受かる。逆に言えば、3 – 6 割は落ちる
無論、School 毎のばらつきは大きいが
2011年MBA 出願結果から見るインタビュー合格率の違い
出所) AGOS
https://www.agos.co.jp/student/handout/counseling/interview.pdf
90
8. Interview
Interview の位置づけ
ということで、惜しみなくリソースを投入
“カウンセラーに見てもらったのは3回だけ”、“Interview は気合いと自信で乗り切った”、というApplicant もいる。しっかり成果も出している
しかし、もともととりたてて英語のコミュニケーションがうまいわけでもないし、何より絶望的低スコアの僕にとって、Interview は挽回の為の最後
のチャンスであった。ここで気を緩める選択肢は、僕にはなかった
結果、Interview 練習だけで、100万円程投資した。何度もDevalier の元に通った
他カウンセラーを雇うApplicant の中には、“数回受けて大体感じは分かった”、“コメントも毎回同じで学べるものは学んだ”という者もいた
Devalier とのトレーニングでは、練習する度に新しい気付きや洞察を得ることができた。とてもじゃないが、“大体分かった”なんてことは思
いもしなかった。カウンセラーとしての指導力・深さの違いが出たのかもしれないと、僕は思う
余談だが、先のRELAX さんはGMAT 710点ホルダーである。Over 700 を取っていても、全力でInterview 準備をしている。自分はそういう人達
と戦って、勝たなくてはならないのだと考えると、なお手を抜くことは許されなかった
Interview 関連のカウンセラー活用
• Interface
• Interface
• Interface
• Interface
• 江戸義塾
インタビュー戦略セミナー
インタビュープライベートレッスン
Devalier のインタビュートレーニング・コース(グループ)
Whartonグループディスカッション対策トレーニング
LBS Impromptu Presentation
2014年10月、4時間×1回
2015年1 – 3月、1 – 2時間×15回
2015年1 – 2月、2時間×5回
2015年2月、2時間×1回
2015年3月、2時間×1回
91
8. Interview
戦い方:総論
Interview は、カードゲームのようなもの
Interviewer の出してきたカード(質問) に対して、いかに魅力的なカード(回答) を切るか、を競うゲーム
カードの切り方(回答のFit、スムーズさ) も加点の対象となる
ゲームの攻略法は以下
①魅力的な手札をそろえる:事前準備 = 面白いネタをストックする、しっかりと事前準備をする
②最適なカードを切る:回答内容 = Interviewer の質問に合致した回答をする、一貫性を持たせる
③エレガントにカードを切る:見せ方 = 自然かつ流暢な回答をする
④相手に“ブタ”を出させる:主導 = 自分が答えやすい質問をさせる、Interview 空間を支配する
いずれの攻略法も、事前準備と練習の繰り返しで洗練させることが可能である
Interview イメージ
92
8. Interview
戦い方:①魅力的な手札をそろえる
トレーニングを通してネタ帳を作り上げる
一字一句を丸暗記はしない。キーワード、ストーリーを叩き込み、脊髄反射で自然な英語として出てくるまで繰り返す
Interview のトレーニングプロセス
with Devalier @Interface
Mock
Interview
Feedback
Sample
Answer
• Devalier が志望校毎にセレクトする設問に回答
• オーソドックス質問に加え、学校独特の変則質問も飛
んでくる
Interview ネタ帳イメージ
General Questions
• 回答に対し、学校毎のカラーや好まれるネタ・フレーズ
を意識したフィードバック
• “X School の特徴は何だ、言ってみろ。…そうだ。だっ
たらそんな回答じゃダメだろう”
• Devalier による回答例。やりとりは録音しておく
• “お前の言いたいことは、こういうことだろ。ペラペラ…”、
“いいか、そういう場合はこういう風に言うんだ。ペラペ
ラ…”
…
• 全School 共通、50 ページ程度
• Elevator speech, Experimental question, Leadership、その他レア
Question 等、学校によらない質問ネタ帳
Why this school
IESE用
Self practice
Materialize
Practice
• Devalier とのレッスン音源を聞きながら、Sample
answer をDictation してネタ帳を作成
• Feedback を受けて更新していく
• 地味に時間がかかるが、日々完成度の高まりを実感
• 自宅書斎に籠り、流暢に語れるようになるまで、一人
果てしないInterview 練習。ピーク期2 – 3月は1日2時
間は延々とぶつぶつつぶやき、家族に怖がられる
• 時にはレコーダで録音して完成度チェック
• Interview 後は当日中できるだけ早いタイミングで復習
LBS用
Ross用
…
• Interview 実施School 別、各5 - 15ページ程度
• Career goal, Why MBA, Why this school, How contribute 等、学校毎に
回答をカスタマイズが必要な質問ネタ帳
93
8. Interview
戦い方:①魅力的な手札をそろえる
“飛び道具”も活用した
10枚ほどのセルフプロモーション資料を作成し、持参した。全てを頭から説明するのではなく、Elevator Talk の際に肝となる1 – 2枚を紹介した
他、Interview 時に盛り上がったテーマをイメージアップできそうなタイミングで活用した。Interviewer に、ファイリングしてもらうよう依頼
PPT で作成し、配色機能を活用して、手を抜きをしつつ学校毎にSchool Color に合わせたカラーリングとした
応用範囲は広い。Visit 時の日本人在校生への自己紹介、Waitlist 対応、NYU の自己紹介Essay としても活用した
セルフプロモーション資料イメージ
LBS用
IESE用
Kellogg用
“肝”ページイメージ
• これまでの対外発表履歴をま
とめたもの
• 新聞やテレビへの出演ネタは
ウケた
Ross用
Who am I?
…
Eiichiro TAKAMI
Assistant Manager, Consultant
Smart City & Water Business Group
Infrastructure & Energy Industry Department
Nomura Research Institute, Ltd.
[email protected]
[email protected]
…
• これまでの訪問国、および
ライフワークである世界遺
産巡りの進捗
• “International”をキーワー
ドにしていたので、そのサ
ポートエビデンスとして
94
8. Interview
戦い方:①魅力的な手札をそろえる
心憎い質問で、Interviewer の心を掴む
Interview の最後に、必ず“面接はこれで終了ですが、最後に何か質問は有りますか?”と尋ねられる
Devalier はこの質問を、非常に重視していた。これを“The most important element in an interview”と断言できるカウンセラーは、ちょっと他に
見当たらない
これは、Interviewer に自らのコミュニケーション能力を示す機会となる以前に、鋭い質問をすることは、MBA のクラスルームで、まさしく生徒が
求められることだからである
Devalier は有るエピソードを紹介してくれた
Stanford Applicant についてだ。彼は非常に優秀なApplicant で、Interview もなんとか乗り切った
そして質問。彼はDevalier から授かったとっておきの質問で、Interview を締めくくった
後日、彼の元に合格通知が届いた。“Congratulation”から始まる手紙の末尾には、Director of Admissions 直筆で、こう書かれていた。
“Mr. XXX, I just want you to know, I was very impressed with your question, and it told me that you have a lot to offer to Stanford
(あなたはStanford にたくさんのものをもたらすことを物語った)”
質問は、Applicant 自身では答えが見つからないものでないといけない。そうでない質問をすることは、熱意が不十分であることに加え、十分な
分析能力を備えていないことを自らさらけ出すことに等しい。“Interviewer にThat’s on website”と言われたらお終いと思え、とDevalier は言っ
た
僕も、Devalierと一緒に、10 の“Dynamite Questions”を作りこんでInterview に臨んだ。その内の一つが以下
Often I contribute to biz reports to media, including some articles were on Nikkei.
As a XXX alum I want to give something back. What I’m thinking of doing is basically writing articles, and possibly a book, that
would describe my life at XXX, especially the experiential learning. And that will include a survey based on interviews with XXX
alum all around the world.
I’d feel privileged if I could include you as part of this group, in addition to XXX.
この質問をすると、いつもInterviewer の目が光った。Devalier の考えは正しかったと、認めざるを得ない
95
8. Interview
戦い方:②最適なカードを切る
手持ちのカードから質問内容に近い最適のカードを切る
事前準備していなかった質問が来たときに、当然その場で考え回答するというのが正攻法だが、ネタを考えながら即時に英語化していくのはか
なりのカロリーを必要とするし、英語化がスムーズにできないと、真意が伝わらないリスクもある
こんなとき僕は、無理の無い範囲で、使い慣れたネタ(= 手持ちのカード) から回答するようにしていた
多少言葉を補えば、結構違和感無く受け入れられることが多い
例えば、“君のXXX に関する体験を知りたいんだけど”という質問に対して、“なるほど、XXX ですね。正直、XXX は経験が無いんですよ
ね。でも、YYY (≒XXX) だったら経験有りますよ。これについてお話しましょうか”とか、“そうですか。おそらくあなたは私がZZZ (XXX の関
連要素) という能力があるかについて関心をお持ちなんですね。それではZZZ についてお話しましょう”とか、多少強引に自分の持ちネタ
の話にすり替えてしまう
どんなに事前準備をしても(= ネタをストックしても)、Interview の全ての質問について回答を用意しておくのは難しい。でも、準備をすればするほ
ど上記のような柔軟な対応力は増していった
96
8. Interview
戦い方:②最適なカードを切る
強調したいテーマに関するカードを選択・集中的に切り、人物像がぶれるのを防ぐ
Essay でも述べた通り、自分を一言で表現するキーワードを印象づけることが大事。僕の場合は、“International”。Interview が終わって、“こい
つは結局どんなやつだったっけ”と振り返るときに3つも4つもキーワードが挙がると、人物像がぶれる。これはDevalier の教えでもある
Devalier がいかに焦点を絞ったストーリーを重視してるかを体感したのは、“Walk through your resume (Resume を紹介して)”から始まる
Elevator talk についてのレッスンを受けた時
他のApplicant の話を聞くと、Elevator talk で入社 ~ 現在に至るまで全てのキャリアバックグラウンドを紹介することも少なくないようだ
Devalierの考えは違った。最も強調したいバックグラウンド(直近の職歴であることが多い) に絞って語るべきだ、と説く
僕のバックグラウンドは、大げさに言えば、そこそこバラエティに富んでいる。入社後金融部門に配属され、証券会社や保険会社向けに、
国内における業務改革関連の仕事を主に担当していた。その後フルタイムの採用担当にアサインされ、2年ほど本採用を運営したり、イン
ターンを企画したり、説明会を実施した。直近ではインフラ関連部門に異動し、現在総合商社や重電メーカの国際戦略や、経産省、国交省
等官公庁の政策策定支援や活動支援を行っている
有る日、単刀直入に、“様々な業務や業界に携わってきたことをアピールできた方が良いのではないか、入社以来の各フェーズにおける経
験を時系列に沿って紹介した方が良いのではないか”、とDevalier に尋ねた。彼の返答はこうだった
▪ Interview is an advertisement, and advertisements are expensive. You have a limited time. What you have to think of is what
messages you want to leave with interviewers.
▪ Your big strength is “International.” That’s what you should emphasize. If you start to get into all of the detail on everything
you have ever done, you are going to loose them.
▪ You should be messaging. Project yourself in the way that’s going to be appealing to a school, and “International Business”
always appeals. Don’t loose the message by clouding up all kind of other stuff.
実際のInterview では、教えの通り“My focus has been international business in infrastructure industry”といった具合に、直近のインフ
ラ・国際関連の職務経験の紹介に集中し、Resume に掲載したその他の経験を時系列に沿って一つ一つ紹介することはしなかった
それで十分話は広がった。より正確には、自分が強調したいテーマについて、深く議論することができた。言うなれば、浅く・広くではなく、
深く・絞った議論を展開することができた
97
8. Interview
戦い方:②最適なカードを切る
Applicant も聖人君子ではない。多少の嘘を織り交ぜる人も…
一点お断り。決して嘘を推奨しているわけではない
が、多くのApplicant と話していると、要所要所で、エピソードや志望度をとがらせるために、Interview では些細な嘘を織り交ぜていたという
Applicant もいた
人様に迷惑をかけたり、悪質な嘘は論外。しかし、最終的には各自の責任の範囲内で判断すべきで、このような志向のApplicant とも競争してい
く必要があるということは、認識しておく価値があるかもしれない
僕が見かけたApplicant 達の“些細な嘘”
このプロジェクトでは、リーダーを務めてまして…!!
⇔ リーダーは先輩社員で、自分はその下のメンバとして働いていた
大学卒業後は、NY 支店に配属予定なので、是非NY 所在の貴校に…!!
⇔ “配属希望”なだけ
以前妻がバルセロナにホームステイしてて、バルセロナはSecond home town と…!!
⇔ スペイン自体行ったこと無し
98
8. Interview
戦い方:③エレガントにカードを切る
感動的なフレーズで、Interviewer を唸らせる
同じ内容でも、意図的にIntelligent でWitt に富んだフレーズを用いることで、知性や英語力が十分であることを印象づける
大いに、Devalier の助けを借りた。Interview の内容やロジックまでは指導してくれるカウンセラーも多いと聞く。が、その表現方法にまでこだわ
りを持って指導してくれるのは、Devalier 位ではなかろうか
英語がつたないApplicant が、突然高度な英語表現を使うと、“カウンセラーの入れ知恵だな”、“暗記してきたな”と、Interviewer の心象を悪くす
るのではないか、と不安に思う人もあるかもしれない。が、僕が会社の採用活動の一環で留学生の面接をした経験を思い起こすと、杞憂である
非日本語Native の学生を、何度も日本語で面接した。その際、高度な表現が出た際に思うことは、“日本語を流暢に喋ることは苦手なよう
だが、読み書きレベルでの教養はありそうだ”、“しっかりと自分を知的に見せるための努力・練習をしている”、“こいつなんでこんな表現
知ってるんだ、すげぇな”ということであり、ネガティブに働くことは無い
Devalier から授かったとっておきのフレーズを切り出すたびに、いつもInterviewer の目がキラリと光ったのは、決して偶然ではないだろう
刺さるフレーズ例
Stereotypical な
概念のParaphrase
Intelligent な
英語慣用表現
文学・比喩的
含蓄のある表現
▪ 学校の特徴・強み等は、どのApplicant が調べても似通ったものになる。例えば“Why 欧州校”で“Diversity”を挙げない
Applicant はいないだろう
▪ “はいはい、またDiversity ね”と思われないように、他のApplicant が使ってこないフレーズを用い差別化する
‒ Diversity
Amazing students composition appeals me about your school
‒ International
NY is a world epitome and if I could survive in NY, I could survive in everywhere 等
▪ 2点注意がある。“慣用表現は諸刃の剣。使うのであれば、一字一句間違えず使うこと。一語でも間違えると、知的な印象どこ
ろか、慣用句もろくに覚えられないと思われかねない”とDevalier。また、日本人Interviewer はそもそも慣用表現を知らない
可能性が高いので、効果薄
‒ In your school, I will take theory and test theory. Sometimes there is a gap, theory does not work. The group
projects is opportunities to test drive theory studied in the classroom as well as co-share leadership. They are
where the rubber meets the road: theory & practice come together
▪ Leadership とManagement の違いを、バックグラウンドである天体を用いたアナロジーで表現。極めて好評だった
‒ a manager keeps a planet spinning on its axis, a leader moves it forward in space
99
8. Interview
戦い方:③エレガントにカードを切る
非対面式Interview は、“カンニング”し放題
志望度が高いSchool は、F2F のコミュニケーションが良いと考え、極力Visit を兼ねて現地で実施したり、東京で対面で実施するようにした
志望度が低いSchool は、Skype や電話等、非対面式を選んだ
非対面式Interview は、総じてやりやすかった。Interview 用のスクリプトをチラ見しながら回答することができるので、対面式よりもよほど流暢に
回答することができた
Skype Interview の場合、大画面ディスプレイのPCを用い、スクリプトファイルや参考となる情報を表示しながら、随時覗き見して回答した
また、大きめのポストイットに、コミュニケーションをとった在校生・卒業生や、関心のある授業・教授といった固有名詞のキーワードをメモし、
画面の周りに何枚も貼った
ファイル、ポストイットは、カメラの設置場所を意識し、ディスプレイの上部を中心的に配置した
また、LBS はF2F Interview 実施後、最終候補者向けにAdmission による電話Interview を実施する
内容は、英語力チェック + 若干の志望度確認であるという情報を、事前入手できた。そこから想定問答を作りこんで、スクリプトを机に敷き
詰めて対応した。多くの質問が想定の範囲内であり、ほとんどスクリプトを読み上げる形で、控えめ目に言っても流暢に回答できた
以下の問答はあまりにばっちりハマり、最後まで手を抜かなかった自分の努力を誇りに思った
▪ LBS: 最近は英語勉強している? どんな勉強をしている?
▪ 僕: 勿論。毎日勉強しているよ。Reading は…。Speaking は…。Listening は毎日会社の行き帰りにBBC International News を聞
いてるよ
▪ LBS: そう。素晴らしいわね。例えば今日のBBC のメイントピックは何だった?
▪ 僕: (心の声:来た来た来たぁ~!!!)今日(3月25日) は、当然“Airbus A320 crash in France mountain region”と、“gunshot
terrorism in Tunisia by ISIL”さ。悲しいニュースが多くて、気が滅入っちゃうよ
非対面式Interview のもう一つの利点は、Listening 能力の低さを隠しやすいこと
Interviewer が何と言っているか聞きとれないこともしばしばある。そんなとき、非対面式ならではの以下のフレーズで問い返す
“I can‘t hear you clearly. Hello?”、“The reception is bad”、“Reception seems weak.”要は、聞き取れないのを回線のせいにしてしまう
一度Visit したことのあるSchool等は、あえて非対面式Interview にすることも選択肢の一つだろう
100
8. Interview
戦い方:③エレガントにカードを切る
ケーススタディでは、フレームワークやホワイトボードを駆使し、コンサルの底力を見せつける
LBS 等、一部のSchool では、Interview 中にケーススタディを実施した
Interviewer からお題を伝えられ、5分間考える時間を与えられる。その後5分間でプレゼンを実施する
僕に与えられたお題は、“Microsoft がこれから取るべき戦略は?”というものだった
5分間のThinking time 中、Interviewer は一時退席した。場所はInterviewer 勤務先の会議室。最初は口頭で回答しようと考えた。が、それでは
他Applicant と大きく差別化することは困難と思った。Interviewer に自分のことを強く印象づけるために、あえて他の日本人Applicant があまり
使わないであろうホワイトボードを使ってプレゼンを行うことに決めた。Interviewerが入室時にホワイトボードを見た際、一瞬驚いた表情を見せた
3C や5 Forces, 4P 等、シンプルなもので良い。戦略フレームワークを活用することで、ビジネスの基礎知識も具備していることを見せつけた
LBS ケーススタディのプレゼン時ホワイトボードイメージ
Customer
getting away from
MS classic products
free soft
tablet, smart phone
Competitor
Apple, Google
• Invasion strategy
• apple watch, google glass,
automatic locomotion ...
Lenovo ...
• Cost strategy
Company
Weak portfolio
(low diversity)
limit of growth for
classic business
Surface (H/W) ↓
Profit
Windows
Office
invest in a lot of seeds
(learn VC’s behavior)
Market Growth
101
8. Interview
戦い方:③エレガントにカードを切る
Group Discussion の評価軸は、万国共通
IESE は、個別Interview 合格者をAssessment Day と呼ばれる現地の選考に招待する。Applicants は幾つかのクラスに分けられ、グループ
ワーク・プレゼンテーション等を一日かけて実施ものであり、各Applicant の議論への貢献度合い等を総合的に評価する
僕が参加した回は、6,7名のグループ毎にBusiness Idea を考え、その後グループ単位でプレゼンをし、クラスのApplicants と質疑応答をすると
いうものだった
質疑で、数名のインド人の勢いに圧倒された。暴走機関車の如く、他人の発言を割り込む、割り込む。やはりグローバルではここまで自己主張
ができないと生き残れないのか。どれ、それがしも一つ…と思った矢先、僕の後ろで議論を評価していたAdmission が小さく舌打ちをしたのを、
僕は聞き逃さなかった
国が違えどもグループディスカッションを実施する目的は共通。コミュニケーション力があるか、協調性が十分か、リーダシップを取れるか、主体
性を有しているか、論理的思考力が備わっているか、を確認し、MBA の授業でもしっかりクラスに貢献できるかを検証しているのだ
一言も発言せず存在感ゼロというのは論外だが、発言を目的とした発言は避けるべきである
評価項目が日本と同じなのであれば、取るべき戦略も日本と同じはずである
ファシリテータ、タイムキーパ、書記、アイディアマン、軸出し、スタビライザー 等、グループディスカッションにおける役割の中から、自分に合って
付加価値を提供できる役割を選び、演じるだけである
語学でDisadvantage のある僕にとって、ファシリテータは荷が重い。タイムキーパは付加価値低いし、書記は字が汚い& 英語が弱いのが
ばれてしまうのでNG
あまり英語をしゃべらなくても付加価値を出すにはどうすべきか? ということで、議論を牽引するのは他の意気がったApplicants にお任せ
し、僕はアイディアを出したり、タイミング良く整理軸を出したりする役割に徹した
結局僕が出したアイディアが採用され(旅行ガイドマッチングビジネス)、僕が提案したフレームワークに基づきプレゼンのストーリーが組ま
れた
102
8. Interview
戦い方:③エレガントにカードを切る
(参考) IESE Assessment Day
僕はIESE の2nd ラウンドのAssessment Day をバルセロナで体験した
全世界から集ったApplicants は総勢約120名。これがまず4つのクラスに分けられる
クラス毎に別々の教室に入り、クラスはさらに7名ずつ4グループに分けられた
どのグループも多彩なバックグラウンドで、僕のグループは以下のような構成だった
スペイン人・男・VC
イギリス人・男・金融
イギリス人・男・不明
コロンビア人・女・コンサル(地場)
ドイツ人・男・医療メーカ
インド人・女・コンサル(地場)
僕
お題は、模擬「マネーの虎」。1グループが起業家、1グループが投資家となり、起業家が考えたBusiness Idea に対し投資家が突っ込みを入れ
るというもの(残り2グループはオブザーバ)
お題は、ラウンドやAssessment Day の開催地によって異なる模様
2nd ラウンド@Singapore の場合、模擬Case Study 授業が行われたとのことである
103
8. Interview
戦い方:③エレガントにカードを切る
“格好から入ることも重要”…かは定かではないが、士気は高まる
これは半分(いや、もっとか) 趣味の世界だが、Interview 毎にSchool Color に合わせたネクタイを用意した
Interviewer が気付けば話のネタになるし、そうでなくてもサブリミナル的な効果が表れ、何かしらポジティブな影響が出るのでは…と。まぁ一種
のゲン担ぎです
お陰で、受験を通してネクタイが8本も増えた
Kellogg のド派手な紫や、Visit 時に購入したRoss のネクタイは他に使いようが無いのですぐに捨てた
この他、Resume 持参のInterview ではA4 の日本的柄付きの和紙に印刷し、さらにキンコーズでラミネート加工して持参した。無論、革張りの上
等なバインダーに挟んで
また、スーツ・シャツをオーダーメイドで新調したことは言うまでも無い
Interview 校に合わせたネクタイ (上からKellogg, Ross, McCombs)
104
8. Interview
戦い方:④相手に“ブタ”を出させる
“地雷”を設置する
Interview では、極力自分が用意してきた回答、自分が答えやすい回答、自分が伝えたい回答をできるよう、Interview をコントロールする
手持ちのカードを初めから全て出し切ってしまうことはせず、相手が出してくるカードを予測しながら順序良くカードを切っていく作業とも言える
一つの方法は、Interviewer が意図的に“つっこみ”を入れたくなるようなストーリー展開をすること
具体的には、ストーリーの中に意図的に些細な論理飛躍を仕込んでおき、“Why?”等とつっこませる(もちろん答えは用意しておく)
ストーリーの一貫性、論理的思考能力はInterview における重要な検証項目であるため、まともなInterviewer であれば必ず“Why”と聞いてくる
この手法の利点は以下
Interviewer が一方的に質問してApplicant が回答をするという一問一答を続けているのではなく、あたかも会話のキャッチボールをして
いるという印象を植え付けられる。すなわち、コミュニケーション能力が高いと錯覚させることができる
予め答えを準備しているため、たやすく回答できる勝ち戦である。Interview ゲームにおいて、労無く“1セット”獲得できることになる
オーソドックスで用意をしてきた質問に対する深掘りで時間を稼ぐことは、マニアックで予想外な質問を封殺することにつながる
Elevator Speech における地雷の設置例
• My academic background is unique, you may love it.
I majored space physics.
I studied ....
It was exciting to open the door to “Universal Mysteries.”
• Then, in 20XX, I changed my direction toward real world business.
I became a business consultant.
In XXX, my focus has been ....
まともなInterviewer であれば、必ず
“Why did you change your direction?”
と尋ねてくる
105
8. Interview
戦い方:④相手に“ブタ”を出させる
Interviewer を自分の土俵に引きずり込む
Interviewer がなかなか自分の誘いに乗ってこないのであれば、もう少し直接的・強引に自分の得意分野に話しを持っていくやり方もある
具体的には、隙を見て“You may have been wondering why ..., right?”等と誘い込み、自分の持ちネタを披露するチャンスを作る
勤務先の採用等でInterviewer を経験した方ならご理解いただけると思うが、毎度のInterview で鋭い質問を考えていくのも、結構体力を使う。
ある程度理にかなった質問であれば、多くのIntervener がこの誘い水に乗ってくる
特に、Interviewer が次の質問をどうしようか悩んでいるそぶりを見せたら、絶好のチャンスである
この手法は、特にNon-NativeのInterviewer に効果的であった。慣れない英語でのInterview は、Interviewer にとってもしんどいのだ
ただし、やりすぎは禁物である。いき過ぎると、会話が成立しないコミュニケーション不足人間のレッテルが張られ、×が付く。Interviewer の顔色
を注意深く観察し、もし別の話題に切り換えたそうな素振りを見せたら、速やかにそれに従うべきである
106
8. Interview
School 別Interview サマリ
School によって、Interview のスタイルや雰囲気は大分異なった
大学
時期
2/1
場所
東京
Interviewer
合否
• 六本木ヒルズのIESE Japan officeにて、1時間程度
Admission
(日本)
IESE
• Why MBA/IESE 等スタンダードな質問多し。事前のIESE 在校生・Alum へのヒアリングにより、IESE の校風・特徴を徹底
的に分析していたため、Fit 感強い回答ができた
合格
3/7
現地
備考
- (GD)
• 一日かけてAssessment Day。世界各国から120名弱集い、4クラスに分けられた
• 前半はクラス内で自己紹介(1クラス28名、7名4グループにグループ分け グループ内で自己紹介 グループ毎に7名の
共通項を探す クラス全体向けに全員自己紹介+グループ毎共通項発表 全体で質疑)。質疑が評価対象と考え、3回質
問した
• その後チーム毎にGD (マネーの虎)。GD ではアイディア出し・フレームワーク提供、プレゼンではIntroduction と、極力言
葉数は少なくとも目立てる・評価の対象となりそうな役回りを選んだ(前述)
• 六本木マクドナルドで実施。温和な日本人、知人UNC Alum の同級生で、事前に性格、琴線Word、喜びそうなエピソード
等入れ知恵してもらった
UNC Kenan
2/21 東京
Alum
(日本)
Waitlist
• 全部で1時間。最初は日本語でアイスブレーク、途中から英語でInterview、内容はオーソドックス。最後に“アベノミクスに
ついてどう思うか”という問いがあったが、淀みなく答えられた。“素晴らしい”とのコメント。最後の20分程度日本語で質問
タイム
• 若干喋りすぎだった可能性はあるが、Interviewer は回答に対しかなり満足・感心した様子だったが結果はWaitlist
• 初のNative Interviewer。キレキレの2年生で、Kellogg と言えばCorporative ≒ 温和でのんびりした人という先入観を持っ
ていたので、面喰った。英語のスピードに舌を巻いた。何度も聞き返してしまった。相手のスピードに引きずられ、こちらも
早口になってしまった
Kellogg
2/24 現地
在校生
(アメリカ)
Waitlist • “Why”、“How”、“What”等の深掘りの分解能が細かかった
• 自社 や社費留学選考プロセスに関する質問があった。社費生が珍しかったのか。答えを用意していなかったので、即興で
“選ばれし候補生”感を醸す回答を考えた
• たじたじしながらもなんとかつまらず打ち合せ返し続けたが、あえなくWaitlist
• Kellogg と比べるとやりやすかったが、インド訛りが辛かった。質問はオーソドックス
Texas
2/26 現地
在校生
(インド)
Waitlist
• Kellogg の失敗があったため、努めてゆっくり・しっかり回答するよう心がけた
• オーソドックスな質問が多かった。Infrastructure ≒ Energy 押しの回答をし、かなり共感を得た感触。合格を確信したが、
Waitlist
107
8. Interview
大学
時期
School 別Interview サマリ
場所
Interviewer
合否
備考
• ハンガリー人の強面 Interviewer、VC 勤務。年齢も一回り上で、迫力有り。言葉数少なく、Interview 中あまり笑わなかっ
たたし、Interview の最後に“今度一緒にハンガリーレストランに行きましょうよ”と誘ってみたところ、“公平性の観点からそ
れはできない”とバッサリ。内心“だめだこりゃ”と失意の元に帰宅した。合格後 Alum Party で再開したら、メッチャいい人
だった。プロフェッショナル意識の強いInterviewer だったのだ
3/3
東京
• 用意してきた回答を差し込みにくい質問が多かった(“Why”の深掘りも多いし、“Why LBS”を回答しようとしたところ、“一
般論でなく、他の欧州校と比べてどうか” 等)
Alum
(ハンガリー)
LBS
合格
• “原子力発電についてどう思うか”という質問があった。Value Chain を用いて他の発電方法と比べたときの経済合理性を
説明し、もっと活用するべきだと回答した
• Case Study・5分間プレゼンが課せられる。コンサルの本領発揮(前述)
• 尚、LBS は毎年面接の形式を変えているようだ。Group Discussion、英語テストを実施した年もあったようだ
3/24 Tel
• 合否発表数日前に、Admission との電話Interview を課せられた。前年は不意打ちで掛って来たそうだが、今年は自分で
時間を指定するスタイルだった。オペレーションに無理があったのだろう
Admission
(イギリス)
• 英語チェックが主目的と思われる。事前対策が功を奏したのと(前述)、 “英語が不十分と感じたなら、Conditional Offer で
もいい、頑張ります!!”と念押ししておいた
• 実は、予定を勘違いして1回すっぽかしてしまった。色々言い訳し、日程調整して後日受験
• 初のSkype Interview。万全の事前準備(前述) で臨む
IE Business
School
3/13 Skype
Admission
(スペイン)
合格
• 実は、一番大変だったInterview の一つ。特殊な質問が多かった(“友達があなたの伝記を書くとしたらそのタイトルは”、
“今後5年でBest Economy となる国を5つ挙げよ、何故か”、“木とアルコールの共通点は” 等)。“手持ちのカードから質問
内容に近い最適のカードを切る”戦略で準備した回答をこじつけて回答したり、即興で考えたり、鋭い回答をできた
• Interviewer は、予め用意された質問リストを上から順に淡々と聞いているようであった
• IESE, IE の合格が出ていたため、消化試合。気が抜けてしまい、準備不足で臨んだ
3/25 東京
Alum
(韓国)
HEC
ESADE
• 10分間の自由プレゼンを求められる。学生の頃よくヒッチハイク旅行をしていたので、“戦略的ヒッチハイク理論”について
プレゼンした(写真も持参した)。Interviewer が面白がってたので、調子に乗って40分くらいプレゼンしたら、軽く怒られた
• 社費選定プロセスについてかなり詳細に聞かれた。Kellogg での回答を思い出しつつ即興
合格
3/27 東京
Alum
(日本)
3/26 Skype
Admission
(スペイン)
• 気に入ってもらえたようで、“次のInterview ではプレゼン時間を気を付けなきゃだめよ”とか、“Why HEC”をうまく表現でき
ないでいると“準備不足ね。HEC はこういう特徴があるのよ”とアドバイスまでしてくれた
• 最も楽ちんだったInterview の一つ。Interviewer はおそらく自分より若く、卒業後にコンサル 入社。コンサルとしての経験
値で圧倒的に優位にいたため、堂々と回答し、感心される
• 物静かで英語もそこまで得意でないと見え、考えながら質問している風。“You may have been wondering why ...,
right?”等、こちらからどんどん話を差し込んでいき、Interview をリードした
合格
• こちらも楽だった。IESE のAssessment Day と合わせてCampus Visit・授業聴講していたため、終始和やか。半分談笑で
終わった
108
Column
選考オペレーションはどうなっているのか?
僕がAdmission だったら、どんな選考オペレーションにするか、考えてみた。こんな感じではないか? (以下、Alum, 在校生 Interview を想定)
Interviewer をアサイン。Interviewer は、期間中に複数名のApplicant をInterview
▪ Admission がInterviewer 毎にApplicant を割り振る場合もあれば、Applicant がInterviewer を選ぶ形式もある
▪ 日程調整はInterviewer とApplicant 同士で行う
Interviewer がInterview 実施。当日中に「○」「△」「×」等、3 – 5段階程度でApplicant を評価。評価シート記入
▪ 評価の目安(「○/△/×、大体3分の1ずつ」とか) はAdmission から予め指示があるものと思う
当日 – 数日中にInterviewer からAdmission へレポーティング。基本はメールベースだが、現地・在校生Interview の場合は口頭で補足説
明しているかもしれない
後日、ある程度レポーティング結果がたまってきたら、定期的にAdmission でドラフト会議
▪ 「○」のApplicant :米国校の場合Score が水準を超えていれば合格・そうでなければWaitlist へ、欧州校の場合はそのまま合格
▪ 「△」のApplicant :人数調整弁。バックグラウンド、性別、スコア等を元に合格者を峻別。ここで繰り上がらないとWaitlist へ
▪ 「×」のApplicant :基本的に不合格
▪ 備考:
▪ 上記は複数のAdmission で会議形式でやるパターン。予めエリア担当のAdmission に、「Asia エリアで合格何名」と割り振ら
れ、エリア担当が単独で決めるパターンがあってもおかしくない
▪ ドラフトは、Decision day まで定期的に実施していると思われる。初めの方に実施したApplicant の情報を忘れてしまうので、
ある1日だけで全てまとめて決めるというやり方は採用されないはず
上記が正しいとして、So what?
お礼メールはASAP: Interviewer は、Interview を実施したら当日 – 数日以内には結果をAdmission に上げる。Interviewer にダメ押しと
して御礼メールを送るのであれば、当日中、それも可能な限り早めじゃないと、選考に影響を及ぼすことはできない
最終判断はAdmission: 一度Admission へのレポーティングが行われてしまうと、玉はInterviewer の手を離れる。Interview 後に追加マ
テリアル等を送る場合は、Admission に送らないと意味が無い。それも、“ドラフト会議”に掛けられる前でないと意味が無い。ドラフト会議
がいつ行われるか、Applicant には知る由もない
109
最後に
次世代のApplicants へ
皆様の最高の受験を、心からお祈りします
最後に、次世代のApplicants への賛歌は、以下の言葉で締めくくることにしたい
大前研一によると、人間が変わる方法は3つしかないと言う。曰く、「1つ目は時間配分を変えること。2つ目は住む場所を変えること。3つ目
は付き合う人を変えること」。どれか1つ、ないし2つであれば、多くの人が時として経験しているだろう。しかし、この3つを同時に経験できる
機会は、そうざらにあるものではないと感じるのだ。MBA 留学は、その稀有な機会の1つである
僕にも、“将来斯くありたい”、“人生でこれを成し遂げたい”という夢がある。それを実現するための手段として、留学という手段を選択した。
留学する2年間を通して一回りも二回りも成長し、静かに、だが着実にこの夢に近づけるであろうことは、素直に嬉しい。だが、それと同時
に、現時点では想像も及ばないような大きな環境変化の中で、自分自身がこの先どのように変わっていくのかを想像すると、僕は胸の高
鳴りを抑えられなくなるのだ。他の留学生の皆さんの多くも、僕のこうした意見に同意してくださるのではないだろうか
今の心境に至るまでの道のりは、決して平坦ではなかった。でも、悪いことばかりでもなかった。30代前半という人生の節目において、自
分自身のキャリア、ひいては人生を見つめ直すまたとない機会となった。人との出会いや交流も受験の大切なスパイスとなろう。社内外問
わず、多くの“戦友”と出会えた。彼らとは、受験の辛さを共有し、刺激を与え合い、励まし合い、喜びを共感できた。また、我を鑑みず受験
を支えてくださった皆様は、生涯に渡る恩人である。そして、このプロセスを乗り越えることができた自分自身に、少しだけ自信を持つことが
できるようになった。これは僕の勘違いかもしれないが、受験に費やした3年間の歳月は、ちょっとした上質なドラマみたいだったようにも思
える
次世代Applicant の皆様も、これからの長い道のりで、そうした素朴な素敵さを見つけながら、想い出に残る最高の受験をされることを、心
からお祈りしています
110
最後に
お世話になった方々へ
お世話になった全ての人に、ありがとうを言わせてください
“MBA受験は悲しく寂しい独りPJT”。僕の尊敬してやまない先輩の名言である
そんな長く辛いプロジェクトを、様々な方の助けや支えのお陰で、乗り越えることができました
今一度、皆様に感謝の言葉を送らせてください。“本当に、ご支援、ありがとうございました。必ず、一回りも二回りも成長して、皆様の前に帰り、
恩返しをしていきたいと思います”
以下は、お世話になった方々の極一部 (ここに書ききれなかった方々、ご容赦ください)
M, Y さん
:全面的に受験に専念できる環境づくりをサポートして頂いた、常に応援して頂いた、推薦状を書いて頂いた
T さん
:全面的に受験に専念できる環境づくりをサポートして頂いた、英国のスペシャリストとして数々のアドバイス頂いた
W さん
:いつも準備の状況を気にしてくれた、常に業務の負担を気遣って頂いた
T さん
:派遣留学選定時に強力にプッシュして頂いた、LBS への進学をプッシュして頂いた
M, U さん
:派遣留学選定時に強力にプッシュして頂いた、LBS への進学をプッシュして頂いた、業務の負担を気遣って頂いた
K さん
:留学に対する様々なアドバイスを頂いた、しょっちゅう声をかけて励ましてくれた、体験記を読み続けた
T さん
:TOEFL やGMAT の数々のテクニックやノウハウを伝授して貰った、様々な質問に日々付き合ってくれた
T さん
:出願戦略や進学校に関する度重なる様々な相談に乗って頂いた
N さん
:出願戦略やCambridge に関する度重なる様々な相談に乗って頂いた
W, D さん
:IESE の素晴らしさや体験、IESE に選ばれるためにすべきことを惜しげも無く披露していただいた
Y, I, O, K, K さん
:受験の仲間として刺激を与え合い、励まし合い、愚痴を言い合い、喜びを共感した
父・母
:My Account を開設してくれた、たまに肉とか魚とか差し入れしてくれる 等応援してくれた
妻
:妻として、初産・育児で不安の中、受験に専念できるよう精いっぱい配慮・応援してくれた
長女
:ほとんど構え無い中、安らかな微笑みで辛い受験の一服の清涼剤となってくれた
111
お問い合わせ先
ご質問、ご感想等ありましたら、以下にいただけましたら幸いです
E. H TAKAMI
London Business School
MBA Candidate | MBA2017
[email protected]
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