C.ロナルド・カーン博士略歴 C.ロナルド・カーン博士は、ケンタッキー州ルイビル大学で医学博士号を取得。 ワシントン 大学で内科医として勤務後、国立衛生研究所に移り、そこで NIDDK*における細胞(性免疫・) 分子生理学部門の責任者となった。 1981 年、Joslin Diabetes Center(ジョスリン糖尿病 センター)のリサーチディレクターとしてボストンに赴任。 1984 年、ハーバード・メディ カル・スクール教授に、1986 年にはメアリ K.アイカコッカ校の教授に就任する。2000 年か ら 2007 年まで、ジョスリン糖尿病センターの所長。 博士のリーダーシップの下で、ジョス リン糖尿病センターの研究成果は 20 倍に成長し、同センターでの臨床と教育分野での活動 は 3 倍になった。さらに、国家の新事業提携を含む、さまざまな分野においての計画が進め られている。 カーン博士は、インシュリン情報伝達と、病気におけるシグナリング変化のメカニズムに関 する研究において卓越している。 博士の研究室ではインスリン受容体キナーゼとその基板、 インシュリンシグナル伝達ネットワークの分子成分、および糖尿病における分子成分の変更 など、この分野において革命的といえる発見(解明)をもたらした。 カーン博士はこれまでに数多くの名誉ある受賞をされており、その中には科学賞としては最 高 位 にあ たる ADA 、 小 児 糖尿 病研 究 財団 、European Association for the Study of Diabetes(EASD ヨーロッパ糖尿病学会)、British Diabetes(英国糖尿病学会)、British Endocrine Societies(英国内分泌学会) 、国際糖尿病連合(IDF) 、American Federation of Clinical Research、Hamdan Award for Medical Research、カロリンスカ大学の Rolf Luft Award、the Lawson Wilkins Awards of the Pediatric Endocrine Society、インディアナ大 学の the Beering Award、the Allyn Taylor International Prize in Medicine を含む。 カーン博士は多くの国家の委員会や諮問機関にも従事しており、米議会が設立した糖尿病研 究 の ワ ー キ ン グ グ ル ー プ の 議 長 で も あ っ た 。 ま た 、 American Society of Clinical Investigation の理事長も務め、多数のジャーナルのエディトリアルボードにも携わっている。 1999 年に、カーン博士は彼の斬新な研究における顕著な業績が認められ、米国科学アカデミ ーと医学研究所の会員に選出さた。パリ大学、ルイビル大学、およびジュネーブ大学から名 誉科学博士号を得ているほか、北京大学医学部の名誉教授でもある。 *NIDDK:The National Institute of Diabetes and Digestive and Kidney Diseases, Bethesda, MD (国立糖尿病・消化器・腎臓病研究所) NIDDK is pave of the National Institutes of Health (NIH) and the US Department of Health and Human Services(米国保健社会福祉省)
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