知の知の知の知 - 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会

い~な
診療所
あまみ
中
中 央
事務局
研究所
しらさぎ
つなぐの
さくら
大阪+知的障害+地域+おもろい=創造
知の知の知の知
社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所情報誌通算 2492 号 2015.6.12 発行
==============================================================================
「愛組」
「美組」
、ユニークな学級名の理由は?
神戸新聞
2015 年 6 月 10 日
6年生の教室。学級名「美」の文字が掲げられている=篠山市
北新町、篠山小学校
「愛組」
「美組」
「月組」…。まるで宝塚歌劇みたい
だが、これらは全て兵庫県内にある小学校の学級名だ。
校長の裁量で決めることができるが、関係者に聞くと、
時代や子どもへの願いなど、さまざまな背景が垣間見
える。各校がその名に込めた思いとは-。
(中川 恵)
数字やアルファベットが一般的な気がするが、兵庫
県教育委員会に聞くと、学級名の付け方に法的な定め
はないという。
三木市立平田小では、1組にあたる学級が「夢組」、2組が「愛組」。2001年度のP
TA通信によれば、当時の校長が「日本一の学校にふさわしい学級名」を全児童に募った。
48件の応募から2年女児が家族と考えた「夢」に決定。校長が「愛」を加えた。
澤田薫校長は「歴史を重ねてきた名前を大切にすることに教育的価値がある」と考え、
今も使い続けている。
篠山市立篠山小。創立140年を超す伝統校は1919(大正8)年、当時の校長が漢
詩から「公明正大」など親しみやすく意義のある熟語などを学年ごとに選び、「公組」「明
組」などとした。かつては1学年に4文字がそろっていたが、少子化が進み、現在は各学
年1学級。当分、4文字がそろうことはなさそうだ。
現在は「大」
「愛」
「順」
「信」
「推」
「美」が残り、子どもたちは「1組とかじゃなくてび
っくりした」
「ほかの学校と違っていいな」。教職員も「美組さん」などと呼び、定着して
いる。児童会長の6年、前田大成君は「僕たちは美組なので整理整頓を心掛けています」
と話す。
67年創立の三田市立高平小は「月」「星」(現在は月組のみ)。「宇宙開発が進んだ時代
だったから」など由来には諸説ある。同市立三田小や西脇市立重春小は「松」「竹」「梅」
が基本。とはいえ、学級ごとに序列があるわけではない。1学年3学級を超すと、三田小
は「桜」
「桐」が加わる。重春小は5学級で、松竹梅のほか「菊」「楠」がある。
私立はどうか。小林聖心女子学院(宝塚市)は、小中高校全て「あやめ」
「ばら」
「ゆり」
。
いずれも聖母マリアを象徴する花で、同校は「キリスト教系の女子校なので、聖母マリア
にゆかりの深い花が選ばれたのでは」と説明する。
ただ、校外で「あやめ組さん」などと呼ばれると、「幼稚園みたい…」と恥ずかしがる高
校生もいるそうだ
介護家族でも混浴禁止!?
障害者向け風呂の運用に「法の壁」 東京
産経新聞 2015 年 6 月 11 日
障害者が使いやすいようにとスライド板などを備えた浴槽(手前)
。介助者も入浴できるように浴槽は2つ
ある=墨田区
墨田区石原の公衆浴場「御谷湯」
墨田区石原の公衆浴場「御谷湯(みこくゆ)」が、大浴
場のほかに8日から新たに身体障害者を対象にした家族
風呂の運営を始めたところ、思わぬ問題が浮上した。公
衆浴場に関する区条例で、夫婦、親子でもどちらかが1
0歳以上の場合は男女の混浴ができない。介助者が異性
の場合は着衣が求められ、障害者にとって、家族水入ら
ずの入浴が楽しめないという。
(昌林龍一)
着衣のまま介助
「御谷湯(みこくゆ)
」は、福祉活動に力を入れる伊藤林(しげる)さん(68)がオー
ナー。ビルの4、5階に男女別の大浴場があり、今春の改装で1階に身体障害者とその家
族を対象にした家族風呂を設置した。
入浴しやすいように浴槽の縁が低く、中にはスライド式の足腰掛け板がある。介助する
人も汗をかくだろうと考えて、浴槽は2つ配置した。
区生活衛生課によると、家族風呂はスポーツジムのジャグジーなどと同じ扱いになる区
公衆浴場条例の「その他公衆浴場」で許可。同条例では、「10歳以上の男女を混浴させな
いこと」と定め、夫婦、親子でも10歳以上の男女は混浴はできないことになっている。
このため、介助者が障害者と異性の場合は、着衣のまま介助作業をしなければならないと
いう。
伊藤さんは、福祉目的の場合は混浴を許可してもらうよう条例改正の要望を打診したが、
同課は「福祉目的と偽って許可を取り、風俗などに使う悪質な業者も出てくる可能性があ
る」との見解で、実現は困難。
高いハードル
福祉施設に準ずるものとして公衆浴場条例の適用外にする方法もあるが、区障害福祉課
は、
「デイ・ケアセンター扱いにするのであれば必要条件が厳しくなり現在の設備では難し
い。たとえ認められても、混浴できるとするならばデイ・ケアセンターに通所する人に限
られる」といい、さらにハードルは高くなる。
1組90分利用で、入浴者1500円、入浴しなければ介助者は無料という料金設定だ
が、開業から間もないこともあって10日現在利用はまだない。伊藤さんは「入浴者には
障害者手帳を提示してもらい、利用者の範囲を限定しているので、いずれは夫婦や親子の
混浴を許可してくれる方向に向かってくれればいいのだが」と期待している。
【用語解説】公衆浴場
公衆浴場法では、銭湯を指す「普通公衆浴場」とサウナなど「その他公衆浴場」に分け
られる。厚生労働省が衛生等管理要領で「おおむね10歳以上の男女を混浴させない」と
しているため、各自治体は条例で公衆浴場での混浴を禁じている。
障害者雇用
人材育成は
支援
能力に応じて
「任せる」ことで成長も
西日本新聞 2015 年 06 月 11 日
■生きる働く■
民間企業で働く障害者は年々増え、全国で43万人を超える。身体障害者が7割以上を
占める一方で、知的、精神障害者は企業の理解不足もあり、なお就労の機会は限られてい
る。障害者7人が働く「西鉄ウィルアクト」
(福岡市)を訪ね、人材育成のあり方を探った。
企業は法で障害者を雇用する義務(従業員の原則2・0%以上)がある。厚生労働省に
よると、達成している企業は44・7%(2014年)にとどまり、国は「特例子会社制
度」などで後押ししている。
特例子会社とは、企業が障害者を受け入れるため、一定要件の下に設ける子会社のこと。
障害者は親会社の雇用とみなされる。全国に391社(同年)あり、西鉄ウィルアクトも
その一つだ。
同社は11年、西日本鉄道(同市)が設立した。従業員
10人のうち知的、精神障害者が各3人、聴覚障害者が1
人。西鉄グループ内外のデータ入力などの事務作業から清
掃まで、幅広い業務を受託している。
設立当初から人材育成を担当する業務課マネージャーの
楽満(らくみつ)慶子さん(51)は「企業である以上、
『障害者だからしょうがない』と言われるような仕事はし
ない。どの企業でも通用する社会人に成長してほしい」と
考えている。障害者福祉に携わった経験はなく、手探りで
指導してきた。
作業能力の高いAさんはアスペルガー症候群。時間にル
ーズな面があり、朝の掃除当番にたびたび遅れていた。目
覚まし時計を増やしたり、電車の時間を早めたりするよう
指導されても、改善できなかった。
「遅れるのはマイペースで動いているからで、遅れるこ
と自体は障害の特性ではなく改善できるものと思う」。楽満さんは、Aさん自身が時間を守
る大切さに気付くことが必要と考え、事務所の鍵を預けることにした。
Aさんが鍵を開けないと誰も中に入れない。楽満さんは玄関前で、あえて待ちくたびれ
た表情を浮かべた。
「他の人を見たら『すみません』と思った。大事なものを任されたのだ
から、目覚ましを2個にした」とAさん。掃除5分前に出社するようになり、鍵当番を外
れた今も遅れることはなくなった。
楽満さんは業務でも自ら考えることを促すために、マニュアルを与えるのではなく各自
で作るよう指示。それぞれの体調や作業状況を見ながら仕事を割り振っている。
「障害者だ
からといって特別な指導はしていない。分からないことを教え、信頼して任せる。どの会
社でもできることだ」
精神障害者の就労支援などに取り組む「パークサイドこどものこころクリニック」
(同市)
の院長原田剛志さん(46)は、障害者の人材育成は「通常の新人教育と一緒」と話す。
「障
害者を『守るべき人』と捉えて過剰に手を差し伸べるのではなく、少し手のかかる新人の
ように、能力に応じてサポートすればいい」。それが一人一人を成長させ、働きがいにつな
がると指摘した。
福祉施設で虐待の疑い 元職員に逮捕状
NHK ニュース 2015 年 6 月 10 日
山口県下関市の知的障害者の福祉施設で
職員が利用者に虐待を行っていたとされる
問題で、警察は問題の発覚後、懲戒解雇され
た元職員が虐待に関わった疑いが強まった
として、暴行の疑いで逮捕状を取り、まもな
く逮捕する方針です。警察は10日朝から施
設の捜索を進め、虐待の状況を詳しく調べる
ことにしています。
暴行の疑いが持たれているのは、下関市長
府豊城町の知的障害者の自立を支援する福祉施設「大藤園」の30代の元職員です。
「大藤園」では職員が利用者の顔を何度もたたいたり暴言を吐いたりする映像が明らか
になり、今月4日、下関市は障害者総合支援法に基づいて立ち入り調査を行いました。市
の調査に対し施設の理事長は虐待を認め、その後、暴力をふるったとして職員を懲戒解雇
していました。
警察はこの施設で虐待が繰り返されていた疑いがあると判断し、10日午前8時すぎ、
捜査員8人が施設の捜索を始めるとともに、解雇されたこの元職員が虐待に関わった疑い
が強まったとして、暴行の疑いで逮捕状を取り、まもなく逮捕する方針です。
警察は捜索で押収した資料を分析するなどして、虐待の状況を詳しく調べることにして
います。
施設職員、未成年女子に「性的虐待」…公表せず
読売新聞 2015 年 06 月 11 日
障害を持つ児童・生徒が通所する青森県八戸市内の放課後デイサービス事業所で昨年、
生活支援員の20歳代の男性職員が、通所している未成年女子の胸を触るなど「性的虐待」
をしたとして、事業所が男性職員を懲戒解雇処分にしていたことが分かった。
県と八戸市は被害者のプライバシー保護などを理由に公表していなかった。
県障害福祉課によると、事業所に通う八戸市内の女子が昨年8月下旬、
「職員が胸を触っ
てくる」などと訴え、母親が事業所に調査を求めた。事業所が男性職員に確認したところ、
女子に触ったことを認めたものの、
「故意ではない」と説明したという。
事業所は同9月上旬、市に連絡するとともに男性職員を懲戒解雇処分とした。市が聞き
取り調査をしたところ、同6~8月に計4回、男性職員が胸の付近を触ったり、脇腹をく
すぐったりしたことが確認され、性的虐待と判断した。
事業所を運営する社会福祉法人の理事長は10日夕に記者会見し、「ほかの職員は見てい
ないため、女子本人と男性職員しかわからないが、疑われる行為があってはならない」と
説明。男性職員は「遊びで追いかけていて、胸にも手が触れたかもしれない」と話したと
いう。理事長は「女子と保護者に不快な思いをさせ、申し訳ない。このようなことがない
よう徹底していく」と述べた。男性職員は、2013年4月から勤務し、
「子どもたちが喜
ぶよう相手をするなど、一生懸命にやっていた」(理事長)という。
ニュータウンにスーパー復活
従業員に障害者を起用
後藤泰良
朝日新聞
2015 年 6 月 10 日
復活するスーパー前で開かれた朝市。今後も定期的に開く予定
という=3日午前、堺市南区、滝沢美穂子撮影
高齢化、
過疎化が
進む「泉北
ニュータ
ウン」の高
倉台(堺市
南区)で、
売り上げ
が落ち込んで消えたスーパーが復活する。従業
員に障害者を起用することで公的な支援を受け、
収支を下支えする仕組みだ。住民と市が、ニュ
ータウンの「買い物弱者問題」を解決しようと
知恵を絞った。12日にオープンを迎える。
3日にあったプレオープンの朝市。障害者施
設で作られた菓子、朝に仕入れた新鮮な野菜な
どが店先に並び、地元の商業者らが、12日の
開店を宣伝した。
行き交う高齢者らは足を止め、袋いっぱいに野菜やケーキを買い込んだり、これからど
んな物を置くのか、興味津々で聞いたり。近くに住む冨永住江さん(67)は「年をとる
と、重い荷物を持って歩くのは大変。近くにまた店ができるのは助かる」と喜ぶ。
ジュリアン・ムーアさん 若年性認知症の苦悩演じて NHK ニュース 2015 年 6 月 10 日
ことしのアカデミー主演女優賞を受賞した、ジュ
リアン・ムーアさん。映画「アリスのままで」とい
う作品で、若年性アルツハイマー病の患者をリアル
に演じて評価されました。その演技からは、働き盛
りが襲われるこの病気の苦しみが浮かび上がってき
ます。
50歳の主人公アリスは、高い評価を受ける言語
学者です。ある日突然、自分の居場所や、ことばが
分からなくなる症状に襲われます。精神的に不安定になり、家族と衝突。やがて仕事にも
影響するようになり、勤めていた大学も退職を余儀なくされました。
若年性アルツハイマーの患者をストレートに描いたこの作品は、全米に衝撃を与えまし
た。役作りに当たって、ジュリアン・ムーアさんは、インターネットを通してアメリカ各
地の女性患者数人と話すなど、実際に見た患者の行動を演技に取り入れました。なかでも
印象的だったのは、手術室の看護師だった女性についてだということです。女性は病気の
ため予約の事務係に異動させられましたが、それはアルツハイマーの人には最も向かない
役割でした。結局、女性は退職に追い込まれてしまいました。職場が病院でも、この病気
は理解してもらえないことに、ジュリアンさんは大きなショックを受けたといいます。
さらにジュリアンさんは、この病気になったら「この世にいない人」と思われることが
患者さんにはいちばんつらいと言います。また、この病気は、情報も少なく、知られるの
は恥ずかしいと思われてきたため、この映画で病気が知られて、患者さんの孤立の解消に
役立てたらと考えています。
若年性認知症 日本では
アルツハイマー病に代表される若年性の認知症。厚生労働省の研究班によりますと、日
本ではおよそ3万7000人の患者がいると推計されています。今、患者や家族が自分た
ちが置かれた現状を知ってもらいたいと、声を上げ始めています。
先週、さいたま市で開かれた若年性認知症についての集会には、患者や家族、20人が
集まりました。39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断された男性は、「生活してい
て困ることは、障害者だと誰も気付かないこと」と語り、働き盛りで発症する若年性認知
症は、本人だけでなく介護する家族にも重い負担がのしかかっている現状を訴えました。
患者と家族の苦しみ
兵庫県に住む62歳の男性は、7年前、55歳のときに若年性認知症と診断されました。
症状が進み、意思の疎通はほとんどできません。着替えなど身の回りのことはすべて妻に
頼っています。30年間連れ添った妻のことも、たびたび忘れてしまいます。妻は夫から、
「子ども何人いるの?」と聞かれ「男の子と女の子と1人ずつ」と答えると、「うちとよく
似てる」と言われました。そのことばに涙があふれたといいます。
地元の建設会社で一級建築士として働いていたこの男性は、認知症の診断から2か月後、
解雇されました。
「認知症は治る病気ではなく、仕事を続けるのは難しい」というのが理由
でした。当時、中学生と高校生の子どもは進学を控えていて、収入の柱を失った妻は途方
に暮れたと言います。食べ盛りの子どもを2人抱えながら、月々7万円近い住宅のローン
を支払うのは大変な苦労だったということです。ほかにも、車を処分したり、生命保険を
解約したりして、何とか生活費を捻出したと言います。
妻は男性を介護するために仕事ができず、今は年金に頼るギリギリの生活を送っていま
す。
若年性認知症特有の悩みもあります。朝4時すぎ、男性が起きてくることがあります。
体力のある男性は、外が明るくなると、仕事に出かけようとするためです。自分が納得し
ないまま退職したため、仕事への思いが残っているのではないかと、妻は考えています。
妻は、男性が1人で外に出て行かないよう、居間のソファーで仮眠を取る生活を続けてい
ます。
妻の心が唯一安らぐのは、人目を気にしなくて済む公園で2人きりで過ごす時間です。
国は若年性認知症の患者や家族が相談できる窓口を設置したり、仕事が続けられるよう
企業に呼びかけを行ったりしていますが、対策は始まったばかりです。男性の妻は、子ど
もを育てなくてはいけないのに、仕事をしたくてもできないという状況を知ってもらうと
ともに、普通にあいさつするなど、温かく見守ってほしいと思っています。
若年性認知症の患者と家族の中には周囲から理解されず孤立している人が少なくありま
せん。全国におよそ30ある家族会は、国に対して実態の把握や支援体制の充実を求めて
いくことにしています。
志と収益の両立、国や企業が支援
学生の「社会起業」基盤脆弱
SANKEIBIZ
2015 年 6 月 10 日
起業に関心を持つ大学生を前に講演する外山雄太さん=5月16日、
大阪市
障害者のためのバリアフリー化など社会問題の解決に向
けた動きをビジネスにつなげる「社会起業家」を目指す学生
が増えつつある。東日本大震災以降、社会貢献への意識が高
まったことが背景にあるが、事業として成り立たせるのは容
易でない。経済活性化への期待は高く、国や企業が支援を始めている。
「いつも何かに追われている感じで、資金がなくなりかけたこともありました」
。5月中
旬にJR大阪駅北側の複合商業施設、グランフロント大阪の一室で開かれた説明会。起業
に関心がある約60人の大学生がじっと見つめる先で、同性カップルの結婚を手助けする
会社「レティビー」を立ち上げた外山雄太さん(25)が振り返った。
外山さんは昨年4月、慶応大在学中に大阪市の一般社団法人「関西学生発イノベーショ
ン創出協議会(KSIA)
」が主催したビジネスコンテストで入賞。その後、アニメーショ
ン制作会社から2000万円の出資を受けて事業を始めた。東京都内にオフィスを構え、
同性カップルのための結婚式場探しや、入居など生活面の手続きを支援する。「その人が望
んでいることと現状のギャップを埋める」。自らもゲイであると告白し、当事者ならではの
信念を熱く語る。
コンテストには関西を中心に、宮城や大分など21都府県から120組の大学生が応募。
留学生向けの住宅探しや家庭内暴力の防止など、アイデアを競い合った。
ただ、事業が軌道に乗っているのは外山さんだけ。KSIAで運営スタッフを務める桜
井夏輝さん(24)は「自分の原体験などから、さまざまな問題意識を持つ学生が増えた
ものの、ビジネスのノウハウが備わっていない人が多い」と分析する。
こうした中で、国や企業による支援が重要性を増している。中小企業庁は経営に必要な
スキルを学ぶ創業スクールを約300カ所で開催。全国の市区町村の3分の1以上に当た
る600自治体と連携するNPO法人などの支援事業者にも、研修費用などの補助金を出
す。担当者は「若い力による経済全体の新陳代謝を促したい」と意気込む。
学習塾の京進(京都市)は自社で利用している育成プログラムを使い、大学生向けの勉
強会を開催。樽井みどり取締役(50)は「やりたいことを社会のために生かしてくれる
ような子を育てるのも、重要な教育のあり方だ」と話し、コンテストのスポンサーにも名
を連ねる。
別の企業の人事担当者は「世の中を変えたいという若者にとって社会起業は手段の一つ。
自社の利益に結び付くかどうかではなく、企業の社会的責任(CSR)的な観点から支援
したい」と強調する。
よりよい社会の実現と収益の確保-。難しい両立を求められる中、先駆者の一人として、
外山さんは誓う。
「自分の軸がずれないようにしながら、会社としても生きていく。成功す
ることが説得力になるはずだ」
20年東京パラに向け障害者スポーツ促進を検討
スポーツ報知 2015 年 6 月 11 日
2020年東京パラリンピックに向け、地域における障害者スポーツの普及促進策を検
討する文部科学省の有識者会議(座長・藤田紀昭同志社大大学院教授)は11日、初会合
を開き、現状の課題として、障害者がスポーツに親しむための情報不足や施設の使い勝手
の悪さなどが挙がった。
メンバーの一人、日本パラリンピアンズ協会の根木慎志副会長は「トップ選手が地域に
出て経験を語り、プレーを見せれば(障害者がスポーツに取り組む)動機づけになる。い
ろんな方向でやっていく必要がある」と述べた。障害を理解した指導者を養成する必要性
も指摘された。
会合は計6度予定されており、来年3月に提言を公表する。
滋賀)障害者らの和太鼓サークル「とんとこ」が20周年
朝日新聞 2015 年 6 月 11 日
和太鼓の練習をするとんとこのメンバー=大津市錦織2丁目
障害のある人とその保護者らで作る大津市の和太
鼓サークルとんとこ(堀川文代代表)が今年9月で創
設20周年を迎えるのを前に、14日、市内で記念の
コンサートを開く。会員たちは本番に向けて、市内の
施設などで練習に励んでいる。
「技を磨いて心を磨きます。心を磨いて世の中を磨
きます」。6月上旬、同市錦織2丁目の障害者のため
の就労支援事業所いしづみ。会員が正座をして斉唱し
た後、和太鼓の音が鳴り始めた。
「ドン、カッ」
。「ヨイサー」と、会員の威勢のいいかけ声
が響いた。同市の岡本邦啓(くにひろ)さん(14)は「太鼓をたたくのが好き。疲れる
けど楽しい」
。
とんとこは、知的障害などのある8~38歳の14人とその保護者ら10人。堀川代表
が、栗東市の障害者らで作るグループ「和太鼓タオ」の演奏を見て感銘を受け、障害のあ
る子の保護者らに声をかけ1995年9月、結成した。以後月2回ほど練習を重ね、大津
市内の病院や老人ホームで演奏したり、イベントにも参加したりしている。
北海道・北見日赤に歯科口腔外科
22日から
障害者治療にも対応
北海道新聞 2015 年 6 月 11 日
北見赤十字病院に開設される歯科口腔外科について説明する、
左から同科の荒川穣二部長(副院長)
、阿部貴洋副部長、辻学
副部長
【北見】北見赤十字病院は22日、北館の開院に合
わせ、重症心身障害者の治療に対応できる歯科口腔
(こうくう)外科をオホーツク管内で初めて開設する。
地域の障害者や家族にとって待望の医療サービス。ま
た他の診療科に入院する患者への口腔ケアの充実にもつながる。
同病院では昨年12月に新しい本館がオープン。それまで外来や入院の中核を担ってい
た北館は改修工事を終え、歯科口腔外科や神経精神科、慢性期病棟などを備えて生まれ変
わる。
障害者の歯科治療については、意思疎通に支障がある人は診療までに時間がかかるほか、
手術で全身麻酔をすることもあり、高い専門性や受け入れ態勢が求められる。これまで管
内には重度な障害に対応できる医療機関がなかったため、地元の患者は旭川や帯広にはる
ばる足を運んでいた。
同病院の歯科口腔外科は常勤の専門医2人を配置。障害者治療は「口腔保健センター」
で受け入れ、水曜を基本に対応する。
開設に向け、同病院に要望を続けてきたオホーツク重症心身障害児(者)を守る会の浦
西孝浩会長(北見市)は「医療の地域間の格差が改善される一歩。地域の関係者にとって
大変ありがたい」と喜ぶ。
一方、障害者治療に加え、地域の中核病院として、歯科医院などから紹介患者を受け入
れ、困難な手術にも対応する。また、かむ、飲み込むなど、口の中の機能の維持・回復に
向けた専門的な口腔ケアも重要な医療サービスと位置づけ、日赤に入院する他診療科の患
者に行うほか、病院スタッフへの指導にも取り組む。
完全予約制で、既に予約を受け付けている。問い合わせは同病院(電)0157・24・
3115へ。
(金子俊介)
コンビニで証明書 広がる 住民票や印鑑登録、来年度 300 自治体
マイナンバーでシス
テム更新
日本経済新聞 2015 年 6 月 11 日
住民票の写しなどの証明書をコンビニエンスストアで交付するサービスが広がっている。
今年に入って東京都港区や大阪市などが導入、全国で 100 自治体に達した。社会保障と税
の共通番号(マイナンバー)制度の開始に伴うシステム更新に合わせて始める例が多く、
2016 年度中には全体の約2割にあたる 300 自治体を超える見通し。早朝や深夜、休日も利
用できるため住民の利便性は大きく改善しそうだ。
甘利経財相、IT活用「ヒューマンエラーの再発防止進めたい」
日本経済新聞 2015 年 6 月 11 日
甘利明経済財政・再生相は 11 日、産業競争力会議の終了後に記者会見を開いた。同会議
で示した成長戦略の骨子案では、税と社会保障の共通番号(マイナンバー)制度などのI
T(情報技術)活用を加速する方針を盛り込んだ上で「個人情報の保護やサイバーセキュ
リティーに十分配慮」すると記述した。甘利経財相は、日本年金機構による個人情報の流
出問題を踏まえ「ヒューマンエラー(人為的な過ち)について今回の事案をしっかり検証
し、再発防止を進めたい」と述べた。
甘利経財相はマイナンバーの情報管理に関して「インターネットシステ
ムとは完全に遮断をされた(情報の)保管であり、情報連携についても、
独立した別個のシステムで連携する」と説明。「ハードシステムのセキュ
リティーは相当に確保されている」との見方を示した。一方で、年金機構
の情報流出は内規が守られなかったことが一因との見方を提示。マイナン
バー制度の導入に際しても、人為的なミスを抑止するための取り組みを進
めると強調した。
月刊情報誌「太陽の子」、隔月本人新聞「青空新聞」、社内誌「つなぐちゃんベクトル」、ネット情報「たまにブログ」も
大阪市天王寺区生玉前町 5-33 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所発行