自 動 車 産 業 にお け る経 済 危 機 : 政 府 の ア クシ ョンは 世 界 市 場 の 回 復 に 寄 与 する プレスリリー ス 各国の自動車工業会を代表する国際自動車工業連合会(OICA)は、ジュネーブ・モーターショーの場に おいて、未曾有の世界的経済危機による自動車産業への影響を認識するとともに、グローバル市場の 活性化のため、消費者への追加的優遇措置の実施に向けた各国政府の継続的アクションへの支持を 表明した。 カルロ・シンチェリ OICA 会長は、「政府が積極的に消費者への優遇措置を導入した地域では、販売状況 が好転している。今年はあらゆる経済・市場にとって厳しい年になるが、政府のアクションは自動車業界 を健全なビジネス環境に近づけ、我々が消費者に新しい、環境面で進歩した車両を提供し続けることを 可能にする。これらのことは全ての自動車メーカーにとって喫緊の課題である」と述べた。 多くの国における自動車産業の支援・復興プログラムは、消費者の新車購入を通じて経済を強化するの に効果的な買い換え促進措置を含んでいる。より新しい車両への転換は、安全性向上に寄与するととも に、燃費・環境性能に優れた車を自動車ユーザーに提供することによって CO2 排出量の削減にも貢献す ることとなる。 米国自動車工業会(Alliance)専務理事兼 CEO である、デイブ・マカーディーOICA 副会長は、「消費者志 向型アプローチは、グローバル産業である自動車業界を経済回復に導く最良の機会を与える。このよう なアプローチは、消費者をショールームに呼び戻し、さらに燃費に優れた新技術が市場に投入されるこ とを後押しする」と述べた。 消費者への優遇措置に加え、各国政府は政府車両の購買、新たな研究開発に対する補助、消費者の 啓発などといった様々な方策を通じて、市場活性化のための重要な役割を担うことができる。 シンチェリ会長はさらに、「政府イニシアティブは、より新しい車を市場に送り出すことによって世界市場 の持続を図るべきものであり、それは自由貿易を阻害するものであってはならない。市場において早期 に車両の入れ替えを行うことで、交通安全面ならびに環境面で向上を図ることができる。したがって、各 自動車メーカーは将来に向けた技術的躍進を追求していくが、当面の解決策としては、今直ぐ手に入る 最新のクリーンカーに目を向けるべきである」と加えた。 自動車産業は世界中で 5 千万人を超える直接・間接雇用を支え、現代社会の経済的安泰を担う主要な 貢献者として、他の多くの産業に大きな影響を与える立場にある。また、自動車産業は日々の暮らしに 役立つ様々な革新を生み出す主要な産業でもある。自動車は個人や集団のモビリティと社会的統合を もたらす、私たちの現代社会に欠かすことのできない存在である。 * * *
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