29日発行日 7月教会だより 7月号 2012年坂葉紅常久り、じんとりをしたり、こま回しをしたり、ビー玉で遊びました。どの遊びも友だちといっしょでないと遊べません。いつも友だちといっしょでした。あんまり遊びが楽しいと、いつまでも友だちといつしょにいたいと思いました。友だちといっしょにいたいと思うのは遊ぶ時だけではありません。高校生になって、教会に行きました。教会でもお友だちができました。また、学校のお友だちを教会先生は、子どものときにたくさん遊びました。かくれんぼをしたマルコによる福音書３章８節群衆が、イエスのしておられることを残らず聞いて、そばに集って来た。岩橋﹁いつもいっしょにいたい﹂通巻 517号に連れて行きました。教会で、神様やイエス様や聖書のことだけではなくたくさんのことを友だちから教えてもらいました。考えること、本をよく読むことなどです。だから友だちといっしょにいるのはしかったのです。楽イエス様のお話を聞いたり、イエス様が病気を治すのを見た人たちも、イエス様といつもいっしょにいたいと思いました。その人た０ちの人数は、０１人や２人ではありません。１００人はいたかもしれません。そのためにイエス様は押しつぶされてしまいそうなので、小さなボートを用意してくださいと、お弟子さんに頼みました。それは、いつもイエス様といっしょにいたいと思う人たちのなかには、イエス様にさわって病気を治してもらおうとした人たちがいたからです。でもこの人たちも、イエス様がいつもいばつている人たちから十字架にかけられて殺されるときには、イエス様といっしょにいたい 2012年 7月号 No.4 横浜市西区宮崎町 1 日本キリスト教団紅葉坂教会牧師岩橋常久とは思わないで、イエス様を見棄てて逃げてしまったり、悪い人たちといつしょになってイエス様を十字架にかけろと叫んだりしました。イエス様といっしょじゃなくて、悪い人たちといっしょになりました。なぜそうなったのか、いつもイエス様といっしょにいたいと願つた人たちのなかには、イエス様は自分たちの願いや自分たちの考えていることをいつでもかなえてくださるとかってに思うようになりました。ところが、イエス様が一番大事になさったのは、神さまの願いや神さまの考えておられることをすることでした。人々は、自分たちのわがままな思いを聞いてくださらないことがあるとだんだんわかりはじめたのです。イエス様が、自分たちのことだけ、自分たちの考えてくれることだけ、自分たちの願いだけを叶えてくださらないことがわかると、イエス様にがっかりしました。イエス様のことがつまらなくなっていったのです。イエス様や神さまよりも自分たちの思いや願いが一番大事なのです。だから、自分たちの思いや願いを一番にきいてくれないイエス様なんかつまらないから、もういなくなってもいいやと思った人たちがたくさんいたのですね。わがままや自分勝手なことを考えるのは、子どもだけではなく、大人もそうします。いや、大人のほうが子どもよりもわがままだつたり自分勝手だったりします。子どもたちは、もし大人になってもわがままで、自分勝手のままならばがつかりして、大人になりたくないな、と思うかもしれません。でも、イエス様は、そんな大人でもわがままや自分勝手にならないようにしてくださるために、大人ともいつもいっしょにいるよ、と約束しました。そのことがよくわかるのは、イエス様のお弟子さんたちです。イエス様はお弟子さんたちといつもいっしょでした。でも、イエス様が十字架にかけられるときには、他の人たち以上にイエス様にがっかりして、逃げてしまいました。ところがイエス様はそんなお弟子さんたちを赦して、こう仰いました。﹁わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。﹂わがままで自分勝手だったお弟子さんたちはそれから、だんだんわがままでなくなり、自分勝手でなくなり、神さまやイエス様のことを大事に考え、神さまやイエス様が願っておられることを一生懸命するようになりました。︵２０１２年７月１日合同礼拝説教要旨︶