2014 年度活動計画書 (自 2014 年 4 月 1 日 至 2015 年 3 月 31 日) 特定非営利活動法人幼い難民を考える会 東京都文京区音羽 1 丁目 10-4 池田ビル 3F ≪2014 年度事業計画≫ 1. カンボジア事業 カンボジア事務所所長代行のチャン・スレイを中心に、カンボジア人スタッフが協力 して、事業運営・事務所管理ができるよう、スタッフ間のコミュニケーションを良くし、 決定・検討事項のフォローアップを大切にする。カンボジアでの資金集めに力を入れる。 I. 保育事業 2013 年度にタケオ州で開設した「村の幼稚園」3 カ所に加えて、2014 年度はカンダ ール州に、村の幼稚園 4 カ所を開く。プノンペンでは貧しい人たちが多く住む地区で、 新たな保育所開設の可能性を調査、検討する。CYR独自事業のバンキアン保育所・プ レイタトウ保育所では、自主運営が達成できるよう保護者の理解と協力を更に要請する。 1.CYR独自事業 a) バンキアン保育所・プレイタトウ保育所 2 保育所では地域の協力を得て、保育者の給与が賄える仕組みを考える。 ・ 子ども約 100 名が保育所で一日を過ごし、朝・昼に給食を食べ、基本的な衛生習慣 を身につけ、集団生活を通して楽しく健康に育つ環境を提供する。 ・ 子どもの出席率を、昨年度の 69%~74%から、80%に上げる。 ・ 保育者自ら、遠足、卒園式、こどもの日のお祝いを計画し、予算内で実施する。 ・ 歯科検診と虫歯予防活動を継続する。 ・ 保育所運営委員会・保育者・給食係は、保護者と協力し、米、野菜づくり、養魚の 活動を実施し、保育所の給食に充当する。 ・ 運営委員会・保育者・地域住民を対象に「小規模貸付」を続け、利息を保育者と給 食係給与の 30%に充当する。 ・ 幼稚園教諭を目指している保育所卒園児 2 名に、奨学金支給を継続する。 b) 村の幼稚園 1) タプロム村幼稚園、プラサート村幼稚園(2011 年 10 月開設、カンダール州) ・ 保育者給与、給食(ゆで卵・豆乳)を支援する。 ・ 幼稚園運営委員会と保護者の理解を得て、協力金の徴収率を上げる。 ・ モニタリングを定期的に実施、保育者と話し合い、研修を行って保育の質を上げる。 ・ タプロム村では、給食費を払えない貧しい保護者に布ボール縫製の仕事を提供する。 2) カンダール村幼稚園、トロピエンクロライン村幼稚園、プンプノン村幼稚園 (2013 年 8 月開設、タケオ州) ・ 保育者給与、おやつを支援する。 ・ 運営委員会と話し合い、保護者による協力を働きかけ、保護者会を開催するなど、 自主運営に向けた取組みに力を入れる。 3) 2014 年度の「村の幼稚園」開設 1 ・ カンダール州で、村の幼稚園が必要と要請があった、ロビンアエム郡、アンスヌー ル郡、ルークダエク郡で調査を行い、新幼稚園 4 カ所を開設する予定。 2. 現地 NGO 支援事業 a) カンボジアの NGO「ケマラ」 ・ケマラが運営する保育所 9 カ所(CYR が開設支援 6 カ所、ケマラが 2013 年に開設 3 カ所)に毎月、豆乳を支援し、保育状況を見学する。 3. 教育省との共同事業 a) 公立幼稚園支援 ・ 2013 年度に保育研修を実施したウドミエンチェイ州で、3 郡の公立幼稚園を対象に モニタリングと二次研修を実施する。参加者は保育者、州・郡担当者、計約 30 名。 b) 公立地域幼稚園支援 ・ 2014 年、カンボジア政府は、新たに世界銀行などの支援を受けて、3 年間で 1000 カ 所の公立地域幼稚園を開園する計画である。CYR は、2014 年に開園される予定の 300 カ所に教材の研修・配布を行う。人形、布ボール、木製パズル、絵本などを届ける。 4. その他の事業 a) トロピエンスバイ公立小学校と 5 歳児クラス ・ 朝の給食を支援する。 ・ 給食費を払えない保護者に、布ボールを縫製する仕事を提供し、労賃から給食費を 払えるように働きかける。 b) 都市部スラムでの事業実施に関する調査 ・ 首都プノンペンには貧困層が多い地域(スラム)が数多くあり、子どもたちの生活 実態は大変厳しい。幾つかのスラムでは現地 NGO が保育所を開いているが、資金 難などで閉じてしまう例もあり、子どもたちは適切な保護や教育を受けていない。 複数のスラムを調査し、事業の必要性を検討する。 II. 織物事業 1. 織物技術研修事業 織物製品の製作販売管理と、カンボジア人スタッフによる事業管理体制作りに力を入 れる。藍染め研修は、泥藍作りと絹糸の藍染めを試行、研究を重ねる。帯の製作を続け、 織り手が安定した収入が得られるよう品質管理を行う。 a) 絣織研修 ・ カンボジア人スタッフによる事業管理体制で、伝統的な染織技術の研修を実施する。 ・ ピダン(仏像の天蓋絹絵絣)研修を 3 ヶ月、開催する。織り手 4 名が参加予定。 2 ・ 絣織研修を 3 ヶ月、開催する。新しい色あわせと草木染めの技術を指導する。 ・ 帯研修を継続し、新しい色あわせ、伝統模様の帯製作の技術を高める指導を行う。 b) 巡回研修 ・ タケオ州プレイカバス郡クダン地区で、織り手 40 名を対象に、新しい模様の括り方 研修を 2 回実施する。 2. 染色技術研修事業 a) 藍染め研修(コンポンチャム州、タケオ州織物研修センター) ・ コンポンチャム州コーンミア郡アンコールバーン村で7名を対象に、泥藍作り、藍 染め技術研修を続ける。藍の葉が成長する 7 月、泥藍・藍染め研修を約 1 ヶ月行う。 藍の葉を発酵させて取り出すタイミング、染める時の染液の染まり具合を観察し、 藍染め技術を確実なものにする。 ・ コンポンチャムの女性たちが、泥藍作り、藍染めで収入が得られるよう、グループ で協働作業ができるよう働きかける。 ・ 織物研修センターでは藍建て、藍染めの実習を続ける。 ・ 草木染め体験希望者を、織物研修センターで受入れ、草木染め技術と製品に対する 理解と関心を広める。 3. 織物製作販売事業 CYK ショップ「ピダン クメール」での販売を中心として、織物製品(ピダン、絣布、 藍染め布、帯地、小物など)の販売収益で、織物研修センター運営費を賄う事を目指し ている。 a) 織物製作 ・ 洋服、スカーフ、小物の新しいデザインを追求すると共に、ピダンや絣織りの新しい柄 を研究し、品揃えを充実させる。 b) 織物販売 ・ プノンペンの「インターコンチネンタルホテル」ギャラリーで、4 月 24 日~5 月 25 日 までピダン展を開催するなど、カンボジア織物の素晴らしさを積極的に、カンボジアの 人々のみならず、外国からの観光客にアピールする。 ・ 委託販売店舗をシエムリアップ州に 4 店、プノンペンに 2 店を増やす予定で交渉を進め、 人手を余り必要としない販売増の方策を追求する。 3 2. 国内事業 I .東日本大震災被災地支援事業 避難先で育つ子どもたちが、少しでも安心して楽しく過ごせるようにと願い、長期的な視野に立って、地 域の人々が行う保育に協力する。各施設の担当者から要望を聞き、必要な経費を支援すると共に、保育 者の生活が安定し、保育に専念できるよう心がけ、手当や通勤費などの支援を継続する。 ・ 福島市にある「子育てサロン」2 カ所の運営に協力する。福島県飯舘村から避難している母親と子ども 十数名が、週 1 回集っている。保育者手当、ガソリン代、電話代、行事費、おやつ代などを支援する。 ・ 福島県伊達郡にある「やまゆり保育所」に、子どもたちの飲料水を毎月、届ける。 ・ 福島県浪江町の中野優子元園長を通じて、保護者と元園児、保育者による文集づくりに協力する。 ・ 宮城県多賀城市の「おおぞら保育園」は、トレーラーハウスで保育を続けている。狭い室内での保育 状況を改善するため、園舎再建に協力する。 ・ 活動において協力関係にある団体、施設、担当者との連絡を密にする。子どもたちの保育等に関し て、新たな支援の必要性があれば検討する。 II.広報事業 CYR の活動を広報し、会員及び支援者の増加を図るため、以下の活動を行う。 1. みんなで布チョッキン 「みんなで布チョッキン」の活動を広めるため、チラシ、ニュースレター、CYR ホームページなどを通じ て、団体・個人の参加を呼びかける。今まで団体が主であった活動を、個人にも広げる。 また、首都圏に集中していた参加者を、地方の団体・個人にも広く参加を呼びかける。 みんなで布チョッキンの目的 1) カンボジアの子どもたちに不足している遊具を届ける。 2) 日本とカンボジアの国際交流の場を提供する。 3) 日本のボランティア活動の機会をつくる。 4) カンボジアの人たちの力で手作りの遊具をつくる。 5) カンボジアの人たちに収入の機会をつくる。 ・ 布チョッキンリーフレットを刷新する。ニュースレターに同封し、会員・支援者へ届ける。 ・ 「東京ボランティア・市民活動センター」の協力を得て、都内各地のボランティアセンターに、布チョ ッキンリーフレットを配布する。 ・ 職員、ボランティア、インターンが協力しあい、必要に応じて布チョッキン会場へ説明に出かける。カ ンボジアの現状と、CYR 活動の最新状況、布チョッキンの目的を伝える。 2. 活動報告会 2014 年 5 月 31 日(土) 15 時 45 分から、天風会館(文京区)にて、「子どもたちの明日 ~カンボジ アで、日本で~」と題した、2013 年度の活動報告会を行う。 3. ニュースレター、年次報告書 ニュースレター「子どもたちの明日」と年次報告書を発行し、会員・支援者に届け、CYR ホームペー ジ他、インターネット上で公開する。 4 4. ホームページ、フェイスブック等 ・ インターネット上での情報発信を増やす。 ・ カンボジアの活動や、国内外のイベントについて最新情報を伝える事を心がけ、会員・支援者の関 心に応える努力を続ける。 5. カレンダー及び絵葉書の製作・販売 ・ 2015 年度カレンダーを、「ピダン」をテーマに写真家と協力して製作、販売を行う。掲載写真は、カ ンボジアと日本で撮影を行う。 ・ カレンダーとしては初めて、織物を主題として取り上げ、カンボジアの織物と CYR 織物事業への理 解と支援を呼びかける。 III.織物販売事業 ・ 織物委託販売案内のチラシを作成し、委託販売先を開拓する。チラシをニュースレターに同封し、 広報を行う。 ・ 全国各地の CYR 会員・支援者が、手軽に織物製品に触れて委託販売を行えるようにし、カンボジ アの女性たちを支援する。 ・ 新たな出張販売先を展開する。販売の拡大によって、カンボジアの織り手の収入が増えるように努 力する。 ・ ピダン展を、年 5 回開催を目標に実施する。第 1 回として、7月 14 日(月)~20 日(日)に、「銀座 煉瓦画廊」でピダンの展示販売を行う。 IV.ボランティアとの協力促進 ・ ボランティア活動に参加できる人を増やすため、地域のボランティアセンター、教育機関等との連 携を図る。 ・ CYR 事務所を平日に加えて、毎月の第 1 土曜と第 3 土曜も 10 時半から 16 時まで開く。 社会人、学生、インターン経験者などが事務所を訪れやすいように心がけ、積極的な意見や、 アイデアを自由に出し合って、CYR の活動に新たな視点から提案ができる場を設ける。 V.CYR 東京事務所移転 経費削減を目的に、CYR 東京事務所を 7 月に移転する。 新住所 〒110-0016 東京都台東区台東 1-12-11 青木ビル 2 階 5 ≪2014年度事業計画≫ 活 動 予 算 書 (自2014年4月1日 至2015年3月31日) 科 目 (単位:円) 金 額 Ⅰ 経常収益 1 会費収入 2 寄付収入 3 事業収入 4 補助金収入 5 その他収益 経常収益計 Ⅱ 経常費用 1 事業費 (1)人件費 事業人件費 人件費計 (2)その他経費 売上原価 印刷費 施設支援費 保育給食費 研修費 広報費 会議費 旅費交通費 通信運搬費 販売関連費 備品消耗品費 諸謝礼金 支払手数料 車両費 賃借料等 租税公課 減価償却費 その他経費計 事業費計 2 管理費 (1)人件費 管理人件費 退職給付費用 人件費計 (2)その他経費 印刷費 研修費 渉外費 会議費 旅費交通費 通信運搬費 備品消耗品費 諸謝礼金 支払手数料 賃借料等 租税公課(法人住民税含む) 専門家相談料 減価償却費 その他経費計 管理費計 経常費用計 当期経常増減額 当期正味財産増減額 前期繰越正味財産額 次期繰越正味財産額 2,171,000 28,478,000 12,080,000 5,500,000 240,000 48,469,000 12,691,000 12,691,000 3,864,000 1,077,000 612,000 2,304,000 9,369,000 75,000 186,000 1,007,000 917,000 844,000 2,050,000 33,000 263,000 189,000 1,357,000 135,000 30,000 24,312,000 37,003,000 4,253,000 788,000 5,041,000 28,000 10,000 79,000 63,000 652,000 545,000 886,000 22,000 609,000 2,844,000 76,000 859,000 105,000 6,778,000 11,819,000 48,822,000 △ 353,000 △ 353,000 44,883,738 44,530,738 6 7 240,000 その他収入 △ 353,000 44,883,738 44,530,738 当期正味財産増減額 前期繰越正味財産額 次期繰越正味財産額 15,463,000 △ 353,000 △ 2,410,000 △ 2,410,000 △ 2,410,000 48,822,000 経常費用計 0 0 0 0 0 160,000 0 1,541,000 0 257,000 306,000 122,000 0 0 6,831,000 2,028,000 12,000 0 0 4,206,000 0 4,206,000 13,053,000 0 当期経常増減額 135,000 減価償却費 0 4,500,000 11,257,000 859,000 専門家相談料 0 8,553,000 保育 0 0 0 △ 3,714,000 △ 3,714,000 △ 3,714,000 4,714,000 3,044,000 30,000 0 0 0 60,000 0 0 182,000 0 122,000 92,000 0 0 0 2,345,000 213,000 0 0 0 1,670,000 0 1,670,000 1,000,000 0 1,000,000 織物研修 カンボジア事業 0 0 △ 538,000 △ 538,000 △ 538,000 7,364,000 4,803,000 0 0 0 1,224,000 129,000 64,000 0 193,000 323,000 129,000 193,000 64,000 0 64,000 193,000 0 0 0 2,227,000 2,561,000 0 2,561,000 6,826,000 0 0 6,826,000 織物販売 事業別予算 (自2014年4月1日 至2015年3月31日) 31,090,000 211,000 租税公課 その他の経費計 189,000 4,201,000 賃借料等 支払手数料 車両費 55,000 872,000 諸謝礼金 2,936,000 844,000 備品消耗品費 1,462,000 249,000 会議費 販売関連費 79,000 渉外費 通信運搬費 75,000 広報費 1,659,000 9,379,000 研修費 旅費交通費 2,304,000 保育給食費 612,000 1,105,000 施設支援費 3,864,000 印刷費 17,732,000 788,000 16,944,000 売上原価 (2)その他経費 人件費計 退職給付費用 人件費計 (1)人件費 48,469,000 5,500,000 補助金収入 経常収益計 12,080,000 事業収入 Ⅱ経常費用 2,171,000 28,478,000 合計 寄付収入 科目 会費収入 Ⅰ経常収益 (単位:円) 0 0 0 0 0 0 △ 2,343,000 △ 2,343,000 △ 2,343,000 2,343,000 641,000 0 0 0 0 0 5,000 33,000 111,000 0 169,000 99,000 0 0 11,000 0 0 0 213,000 0 1,702,000 0 1,702,000 広報 0 0 389,000 389,000 389,000 4,628,000 2,926,000 0 0 135,000 133,000 0 25,000 0 23,000 521,000 226,000 212,000 0 0 0 0 0 0 14,000 1,637,000 1,702,000 0 1,702,000 5,017,000 0 0 5,017,000 織物販売 国内事業 0 370,000 370,000 370,000 2,491,000 1,641,000 0 0 0 0 0 9,000 0 0 0 14,000 105,000 0 0 0 0 63,000 600,000 850,000 0 850,000 0 850,000 2,861,000 0 0 0 2,861,000 震災 52,776,738 44,883,738 7,893,000 7,893,000 11,819,000 6,778,000 105,000 859,000 76,000 2,844,000 0 609,000 22,000 886,000 0 545,000 652,000 63,000 79,000 0 10,000 0 0 28,000 0 5,041,000 788,000 4,253,000 19,712,000 240,000 0 237,000 17,064,000 2,171,000 管理
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