シアンおよびシアン化物 0.概要 シ ア ン 化 物 は 分 子 構 造 に シ ア ン 基 (-CN)を も つ 。 シ ア ン 化 物 に よ る 中 毒 は 、 シ ア ン化物の摂取、またはシアン化水素ガスの吸入に起因することが最も多いが、高濃 度の塩の溶液への経皮曝露も報告されている。また、ビニル、ポリウレタン、絹の ような窒素含有ポリマーから生じる煙には大量のシアンガスが含まれており、火災 時には煙の吸入によっても中毒が起こる。このほか、アセトニトリルなどのニトリ ルや、青酸配糖体含有植物のように代謝されてシアン化物を生成する物質によって も起こる。 1) [毒性] シ ア ン 化 水 素 の 塩 は 、 シ ア ン 化 水 素 、 シ ア ン 、 シ ア ン イ オ ン ( CN-) を 容 易 に 解 離 し、毒性はシアン化水素に類似する。臭化シアンや塩化シアンなどのハロゲン化シ アンは毒性および作用機序はシアン化水素と同様であるが、低濃度であっても刺激 性が強く、びらん性ガスと類似した刺激作用を有する。 2) (1)シ ア ン [ヒト中毒量] 吸 入 TCLo 16 ppm 刺 激 性 3) (2)シ ア ン 化 水 素 [ヒト致死量] ・ ヒ ト で の 経 口 致 死 量 は 50 mg 5) ・ 経 口 LDLo: 0.57 mg/kg 3) ・ 吸 入 LCLo: 180 ppm・ 10 分 3) (3)シ ア ン 化 カ ル シ ウ ム [動物急性毒性] 経 口 ラ ッ ト ; LD50: 39 mg/kg 3) (4)シ ア ン 化 カ リ ウ ム [ヒト中毒量] ・ ヒ ト で 1 g( あ る い は そ れ 以 上 ) 服 用 し て 回 復 し た 症 例 が あ る 。 4) [ヒト致死量] ・ ヒ ト 経 口 LDLo: 2.9 mg/kg 5) ・ ヒ ト ( 成 人 ) で の 経 口 致 死 量 は 200~ 300 mg 6) (5)シ ア ン 化 ナ ト リ ウ ム [ヒト致死量] ・ ヒ ト 経 口 LDLo: 2.9 mg/kg 5) ・ ヒ ト ( 成 人 ) で の 経 口 致 死 量 は 200~ 300 mg 6) (6)塩 化 シ ア ン [ヒト中毒量] ・ ヒ ト ; TCLo: 10 mg/m(3) 4) [ヒト致死量] ・ ヒ ト 159 ppm・ 10 分 の 吸 入 で 死 亡 3) (7)臭 化 シ ア ン [ヒト中毒量] - 1 - 吸入 LCLo: 92 ppm ・ 10 20 ppm ・ 1 8 ppm ・ 10 1.4 ppm・ 10 分 3) 分、耐えられず 分、耐えられず 分(最低刺激濃度) 3) 3) 3) [中毒学的薬理作用] シ ア ン イ オ ン ( CN-) が 細 胞 内 ミ ト コ ン ド リ ア の 呼 吸 鎖 に あ る チ ト ク ロ ー ム オ キ シ ダ ー ゼ の Fe3+に 結 合 し て 安 定 な 化 合 物 を 作 り 、 細 胞 呼 吸 ( 細 胞 の ATP 産生)を阻害する。 4)7) [中毒症状] 症状の進行は早い。組織における酸素利用の障害により生じるため、酸素に感受性 の高い臓器から障害を受け、臨床症状は中枢神経系と循環器系症状が早期から 出現する。 7)8) 初期症状として、紅潮、頻脈、頭痛、頻呼吸、めまいが出現する。続いて、興奮、 混迷、昏睡、無呼吸、全身性痙攣、徐脈、血圧低下、肺水腫、死亡となる可能性 がある。 4) 重 症 患 者 で は 、 固 定 散 瞳 、 呼 吸 ・ 循 環 機 能 の 悪 化 を 伴 う 意 識 障 害 9)、 昏 睡 、 痙 攣 4)が 認 め ら れ る 。 吸入:ハロゲン化シアンは、低濃度であっても刺激性が強く、強い催涙効果や 急性および遅発性肺刺激と肺水腫を起こす。 2) 経皮:シアン化物は皮膚より吸収され、全身性の症状を起こす可能性があるが、 多くは労災で、シアン化物溶液中に全身が浸るか、溶融したシアン化物の 塩により体表面積の大部分に熱傷を生じた例である。 4) シアン化物はアルカリ溶液中で安定であるため、腐食性の皮膚熱傷が起こ る可能性がある。 4) 眼に入った場合:ヒトでは、全身症状を認めた報告はないが、実験動物では眼曝 露後に死亡した報告がある。 4) [治療法] 症 状 の 進 行 が 早 い た め 、 速 や か に 気 道 確 保 、 100% 酸 素 投 与 、 静 脈 路 確 保 、 輸 液 などの救命処置と、アシドーシスの補正など、対症療法を優先する。 9) バイタルサインの悪化がみられなければ、解毒剤の投与は必ずしも必要ではない。 9) ・解毒剤・拮抗剤:有 1)ヒ ド ロ キ ソ コ バ ラ ミ ン 2)チ オ 硫 酸 ナ ト リ ウ ム 3)亜 硝 酸 ア ミ ル ・ 亜 硝 酸 ナ ト リ ウ ム (未 承 認 ) 4)4-ジ メ チ ル ア ミ ノ フ ェ ノ ー ル (DMAP)(未 承 認 ) 5)ジ コ バ ル ト EDTA(未 承 認 ) 日本で医薬品として市販され、シアン中毒の適応があるものは、ヒドロキソ コバラミン、チオ硫酸ナトリウム、亜硝酸アミルである。 解毒剤の選択、単独投与については比較検討できるデータが充分にない。 - 2 - 10) ・禁忌:未ファイル ・経過観察の基準: シ ア ン 化 物 曝 露 後 に 症 状 を 認 め る 患 者 は 医 療 機 関 に て 経 過 観 察 を 行 な い 4)、 代謝性アシドーシスが完全に消退するまで集中治療室に入院させる。 1) *経口の場合 大量摂取の場合は、症状を認めない患者も受診させ、ルート確保、血液検査 を行なう。少なくとも 8 時間は経過観察し、無症状であれば退院可能であ る。 4) *吸入の場合 症状が認められない患者は入院の必要はない。 1) *経皮の場合 未ファイル *眼に入った場合 ヒトでは、眼曝露時に全身症状を認めた報告はないが、実験動物では眼曝露 後に死亡した報告がある。眼に入った場合、数時間はシアン化物中毒の症状 の発現について医療機関にて観察する必要がある。 4) ・二次汚染防止対策:未ファイル 1.名称 (1)シ ア ン 、 (2)シ ア ン 化 水 素 、 (3)シ ア ン 化 カ ル シ ウ ム 、 (4)シ ア ン 化 カ リ ウ ム 、 (5)シ ア ン 化 ナ ト リ ウ ム 、 (6)塩 化 シ ア ン 、 (7)臭 化 シ ア ン 、 (8)フ ッ 化 シ ア ン 、 (9)ヨ ウ 化 シ ア ン (1)シ ア ン 化学名:シアン 別 名 : シ ア ノ ゲ ン Cyanogen 11)12) ジ シ ア ン Dicyan 11)12) オ キ サ ル ニ ト リ ル Oxalonitrile 3) 蓚 酸 ジ ニ ト リ ル Oxalic acid dinitrile 11)3) エ タ ン ジ ニ ト リ ル Ethanedinitrile 11)3) Carbon nitride 13) Dicyanogen 13) Nitriloacetonitrile 13) Oxanyl cyanide 13) 商品名:未ファイル CAS No.: 460-19-5 11) 化 学 式 : NCCN 3) (2)シ ア ン 化 水 素 ( Hydrogen cyanide) 11) 化学名:シアン化水素 別 名 : 青 酸 prussic acid 11) 青化水素 3) 蟻酸ニトリル 3) ホルモニトリル 3) - 3 - シ ア ン 化 水 素 酸 Hydrocyanic acid 11) unstabilized, Hydrogen cyanide gas Hydrogen cyanide 13) anhydrous 青 酸 ( 農 薬 /殺 虫 剤 ) 14) 商品名:未ファイル CAS No.: 74-90-8 11) 化 学 式 : HCN 11) (3)シ ア ン 化 カ ル シ ウ ム ( Calcium cyanide) 11) 化学名:シアン化カルシウム 別 名 : Calcyanide 13) Cyanogas 11) シ ア ン 化 カ ル シ ウ ム ( 農 薬 /除 草 剤 ) 14) 商品名:未ファイル CAS No.: 592-01-8 11) 化 学 式 : Ca(CN)2 11) (4)シ ア ン 化 カ リ ウ ム ( Potassium Cyanide) 11) 化学名:シアン化カリウム 別名 :青酸カリ 3) 青酸カリウム 3) 青化カリウム 3) hydrocyanic acid potassium salt 13) 無 機 シ ア ン 化 合 物 ( 毒 物 /官 報 告 示 名 ) 15) シ ア ン 酸 カ リ ウ ム ( 農 薬 /除 草 剤 ) 14) 商品名:未ファイル CAS No.: 151-50-8 11) 化 学 式 : KCN 11) (5)シ ア ン 化 ナ ト リ ウ ム ( Sodium cyanide) 11) 化学名:シアン化ナトリウム 別名 :青酸ナトリウム 3) 青酸ソーダ 3) 青化ナトリウム 3) 青化ソーダ 3) Cyanogran 11) Hydrocyanic acid sodium salt 13) Cymag 13) シ ア ン 酸 塩 ( 農 薬 /除 草 剤 ) 、 シ ア ン 酸 ナ ト リ ウ ム ( 農 薬 /除 草 剤 ) 14) 商品名:未ファイル CAS No.: 143-33-9 11) 化 学 式 : NaCN 11) (6)塩 化 シ ア ン ( Cyanogen Chloride) 11) 化学名:塩化シアン - 4 - 別名 :シアン化塩素 3) ク ロ ル シ ア ン 、 ク ロ ロ シ ア ン Chlorocyan Chlorocyanogen 13) Chlorine cyanide 13) Chlorcyan 13) Chlorocyanide 13) 商品名:未ファイル CAS No.: 506-77-4 11) 化 学 式 : CNCl 11) (7)臭 化 シ ア ン ( Cyanogen Bromide) 11) 化学名:臭化シアン 別 名 : ブ ロ ム シ ア ン 、 ブ ロ モ シ ア ン Bromocyan Bromine cyanide 11) Bromocyanide 13) Bromocyanogen 13) Campilit 13) Cyanobromide 13) Cyanogen monobromide 13) 商品名:未ファイル CAS No.: 506-68-3 11) 化 学 式 : CNBr (8)フ ッ 化 シ ア ン ( Cyanogen Fluoride) 4) 化学名:未ファイル 別名 :未ファイル 商品名:未ファイル CAS No.: 1495-50-7 4) 化 学 式 : CNF (9)ヨ ウ 化 シ ア ン ( Cyanogen Iodide) 4) 化学名:未ファイル 別 名 : Iodine Cyanide 11) 商品名:未ファイル CAS No.: 506-78-5 4) 化 学 式 : CNI 11) 2.分類コード シ ア ン 、 塩 化 シ ア ン 、 シ ア ン 化 水 素 : 6-69-1298-980 シアン化物 : 6-58-1198-070 3)13) 3)13) [その他のガス] [シアン化物] 3.成分・組成 未ファイル 4.製造会社及び連絡先 1990 年 12 月 現 在 昭和電工 03-3432-5111 - 5 - 三井東圧化学 03-3592-4111 他 5.性状・外観 (1)シ ア ン 特徴的な臭気のある、無色の気体あるいは圧縮液化ガス。この気体は空気より 重く、地面あるいは床に沿って移動することがある。遠距離引火の可能性があ る。 12) 常温で気体、無色、アーモンド臭をもつ 3) [ 構 造 式 ] NCCN 11) [ 分 子 量 ] 52.03 11) [比重] 0.95( -21 ℃ ) 12) [融点] -27.9 ℃ 、 -34.4 ℃ 11) [沸点] -27.17 ℃ 11) [蒸気圧] 未ファイル [ 蒸 気 密 度 ] 1.8064 3) [粘度] 未ファイル [溶解性] 水、アルコール、エーテルに溶ける。水中では徐々に蓚酸と アンモニアに分解する。 3) 水 へ の 溶 解 度 : 450 mL/100 mL(20 ℃ ) 12) [液性] 未ファイル [化学反応性] 燃 焼 す る と 、 有 毒 な ガ ス (シ ア ン 化 水 素 、 一 酸 化 炭 素 、 窒 素 酸 化 物 な ど )を 生じる。強力な酸化剤と反応し、火災や爆発の危険をもたらす。酸と反応 し 、 非 常 に 有 毒 な ガ ス (シ ア ン 化 水 素 な ど )を 生 じ る 。 12) (2)シ ア ン 化 水 素 特徴的な臭気のある、無色の気体あるいは液体。この気体は空気とよく混合し、 爆発性混合物を生成しやすい。 12) 常温で液体、無色、甘い臭いをもつ 3) [ 構 造 式 ] HCN 3) [ 分 子 量 ] 27.03 11) [比重] 0.69( 液 体 ) 12) [融点] -13.4 ℃ 11) [沸点] 25.6 ℃ 11) [ 蒸 気 圧 ] 620 mmHg 16) [ 蒸 気 密 度 ] 0.941(air=1) 11) [粘度] 未ファイル [溶解性] 水によく溶け、アルコール、エーテルなどにも溶ける 3) [液性] 水溶液は弱酸である 12) [化学反応性] 加 熱 、 塩 基 、 2% を 超 え る 水 の 影 響 下 、 あ る い は 化 学 的 に 安 定 化 さ れ て い ないと重合することがあり、火災や爆発の危険を伴う。燃焼すると、窒素 酸化物などの有毒で腐食性の気体を生成する。アルコール混合物中で酸化 剤、塩化水素と激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。 12) (3)シ ア ン 化 カ ル シ ウ ム - 6 - 特徴的な臭気のある無色の結晶または白色の粉末 12) [ 構 造 式 ] Ca(CN)2 11) [ 分 子 量 ] 92.11 11) [比重] 密 度 : 1.8 g/cm(3) 12) [融点] 350℃ 16) [沸点] 未ファイル [ 蒸 気 圧 ] essentially 0 mmHg 16) [蒸気密度]未ファイル [粘度] 未ファイル [溶解性] 水に溶け、徐々にシアン化水素を発生する。アルコールに溶ける。 3) [液性] 未ファイル [化学反応性] 350℃ 以 上 に 加 熱 す る と 分 解 し 、 有 毒 な フ ュ ー ム (窒 素 酸 化 物 、 シ ア ン 化 水 素 な ど )を 生 じ る 。 水 、 湿 っ た 空 気 、 二 酸 化 炭 素 、 酸 、 酸 性 塩 と 激 し く 反 応し、火災や爆発の危険をもたらす。 12) (4)シ ア ン 化 カ リ ウ ム 特徴的な臭気のある、吸湿性の結晶あるいは様々な形状の固体。乾燥時は無臭 12) [ 構 造 式 ] KCN 11) [ 分 子 量 ] 65.12 11) [比重] 1.560 2) 密 度 1.52 11) [融点] 634 ℃ 11) [沸点] 未ファイル [ 蒸 気 圧 ] essentially 0 mmHg 16) [蒸気密度]未ファイル [粘度] 未ファイル [溶解性] 水に易溶、アルコールにわずかに可溶。 3) [液性] 水溶液は中程度の強さの塩基である。 12) [化学反応性] 酸と接触すると急速に、水、湿気あるいは二酸化炭素と接触するとゆっく りと分解し、シアン化水素を生じる。 12) (5)シ ア ン 化 ナ ト リ ウ ム 特徴的な臭気のある、白色、吸湿性の結晶性粉末。乾燥時は無臭 12) [ 構 造 式 ] NaCN 11) [ 分 子 量 ] 49.01 11) [比重] 密 度 : 1.6 g/cm(3) 12) [融点] 563 ℃ 11) [沸点] 1,496 ℃ 16) [ 蒸 気 圧 ] essentially 0 mmHg 16) [蒸気密度]未ファイル [粘度] 未ファイル [溶解性] 水に溶ける。アルコールにわずかに溶ける。 3) - 7 - [液性] 水溶液は中程度の強塩基である。 12) [化学反応性] 酸と接触すると急速に、水、湿気、二酸化炭素と接触すると徐々に分解し、 シアン化水素を生じる。 12) (6)塩 化 シ ア ン 刺激臭のある無色の圧縮液化ガス、この気体は空気より重い 12) [ 構 造 式 ] CNCl 11) [ 分 子 量 ] 61.47 11) [比重] 1.218( 4 ℃ /4 ℃ ) 3) 密 度 1.186 11) [融点] -6 ℃ 11) [沸点] 13.8 ℃ 11) [ 蒸 気 圧 ] 1,230 mmHg(25 ℃ ) 16) [ 蒸 気 密 度 ] 2( air=1) 3)16) [粘度] 未ファイル [溶解性] 水、アルコール、エーテルに可溶 3)11) [液性] 未ファイル [化学反応性] 加 熱 す る と 分 解 し 、 有 毒 で 腐 食 性 の フ ュ ー ム (シ ア ン 化 水 素 、 塩 酸 、 窒 素 酸 化 物 )を 生 じ る 。 水 や 水 蒸 気 と 徐 々 に 反 応 し 、 塩 化 水 素 を 生 成 す る 。 12) (7)臭 化 シ ア ン 刺 激 臭 の あ る 、 無 色 あ る い は 白 色 の 結 晶 、 こ の 物 質 の 蒸 気 は 空 気 よ り 重 い 12) [ 構 造 式 ] CNBr [ 分 子 量 ] 105.92 11) [比重] 3.26 3) 2.015( 20/4 ℃ ) 16) [融点] 52 ℃ 11) [沸点] 61~ 62 ℃ 11) [ 蒸 気 圧 ] 122mmHg( 25 ℃ 、 実 験 値 ) 16) [ 蒸 気 密 度 ] 3.62( air=1) 16) [粘度] 未ファイル [溶解性] 水、アルコール、エーテルに溶ける。 3) [液性] 未ファイル [化学反応性] 加熱や酸との接触により分解し、非常に有毒で引火性のシアン化水素、 腐食性の臭化水素を生じる。強力な酸化剤と反応する。水や湿気と徐々に 反応し、臭化水素、シアン化水素を生成する。水の存在下で、多くの金属 を侵す。 12) (8)フ ッ 化 シ ア ン [ 構 造 式 ] CNF 16) [ 分 子 量 ] 45.02 16) [比重] 未ファイル [融点] -82 ℃ 16) [沸点] -46 ℃ 16) - 8 - [蒸気圧] 未ファイル [蒸気密度]未ファイル [粘度] 未ファイル [溶解性] 未ファイル [液性] 未ファイル [化学反応性]未ファイル (9)ヨ ウ 化 シ ア ン 刺激臭のある白色結晶 12) [ 構 造 式 ] CNI 11) [ 分 子 量 ] 152.92 11) [比重] 2.84( 18 ℃ ) 16) [融点] 146~ 147 ℃ 11) [沸点] > 45 ℃ ( 昇 華 ) 16) [ 蒸 気 圧 ] 130Pa(25.2 ℃ ) 12) [ 蒸 気 密 度 ] 相 対 蒸 気 密 度 (空 気 =1): 1.54 12) [粘度] 未ファイル [溶解性] 水への溶解性:徐々に反応する 12) [液性] 未ファイル [化学反応性] 酸、塩基、アンモニア、アルコールと接触すると、あるいは加熱により分 解 し 、 有 毒 な 気 体 (シ ア ン 化 水 素 な ど )を 生 じ る 。 二 酸 化 炭 素 と 反 応 し 、 シアン化水素を生成する。水とゆっくり反応し、シアン化水素を生成する。 12) 6.用途 (1)シ ア ン 消毒剤として用いられる。 3) (2)シ ア ン 化 水 素 船内、建築物、果樹園、食品などの消毒 メッキ工業、鉱工業、アクリレート・メタクリレートなどの樹脂単量体生 産、ニトリル類生産、化学工業中間体として用いられる。 3) (3)シ ア ン 化 カ ル シ ウ ム 消 毒 剤 、 殺 虫 剤 、 ス テ ン レ ス 鋼 工 業 、 セ メ ン ト 安 定 剤 な ど に 用 い ら れ る 。 3) (4)シ ア ン 化 カ リ ウ ム シアン化ナトリウムとほぼ同じ。 3) (5)シ ア ン 化 ナ ト リ ウ ム 鉱石より金、銀の抽出、金の精錬、顔料(紺青)の原料、メッキ、殺虫剤、 金属の焼き入れ、写真用、有機合成、医薬製造、分析用試薬などに用いら れる。 3) (6)塩 化 シ ア ン 有機合成、消毒剤中の警告物質などに用いられる。 3) (7)臭 化 シ ア ン 有機合成、消毒剤、殺虫剤、金の抽出などに用いられる。 3) (8)フ ッ 化 シ ア ン - 9 - 未ファイル (9)ヨ ウ 化 シ ア ン 昆虫標本の保存剤 11) 7.法的規制事項 2008/07/31 現 在 15)16) (1)シ ア ン 、 PRTR 法 : 第 一 種 108 無 機 シ ア ン 化 合 物 ( 錯 塩 及 び シ ア ン 酸 塩 を 除 く 。 ) (2)シ ア ン 化 水 素 PRTR 法 : 第 一 種 108 無 機 シ ア ン 化 合 物 ( 錯 塩 及 び シ ア ン 酸 塩 を 除 く 。 ) 高圧ガス取締法(毒性ガス、可燃性ガス)など (3)シ ア ン 化 カ ル シ ウ ム PRTR 法 : 第 一 種 108 無 機 シ ア ン 化 合 物 ( 錯 塩 及 び シ ア ン 酸 塩 を 除 く 。 ) 毒物および劇物取締法:毒物(無機シアン化合物) (4)シ ア ン 化 カ リ ウ ム 毒物および劇物取締法:毒物(無機シアン化合物) PRTR 法 : 第 一 種 108 無 機 シ ア ン 化 合 物 ( 錯 塩 及 び シ ア ン 酸 塩 を 除 く 。 ) (5)シ ア ン 化 ナ ト リ ウ ム PRTR 法 : 第 一 種 108 無 機 シ ア ン 化 合 物 ( 錯 塩 及 び シ ア ン 酸 塩 を 除 く 。 ) (6)塩 化 シ ア ン PRTR 法 : 第 一 種 108 無 機 シ ア ン 化 合 物 ( 錯 塩 及 び シ ア ン 酸 塩 を 除 く 。 ) (7)臭 化 シ ア ン PRTR 法 : 第 一 種 108 無 機 シ ア ン 化 合 物 ( 錯 塩 及 び シ ア ン 酸 塩 を 除 く 。 ) (8)フ ッ 化 シ ア ン PRTR 法 : 第 一 種 108 無 機 シ ア ン 化 合 物 ( 錯 塩 及 び シ ア ン 酸 塩 を 除 く 。 ) (9)ヨ ウ 化 シ ア ン PRTR 法 : 第 一 種 108 無 機 シ ア ン 化 合 物 ( 錯 塩 及 び シ ア ン 酸 塩 を 除 く 。 ) 8.毒性 シ ア ン 化 水 素 の 塩 は 、 シ ア ン 化 水 素 、 シ ア ン 、 シ ア ン イ オ ン ( CN-) を 容 易 に 解 離 し、毒性はシアン化水素に類似する。臭化シアンや塩化シアンなどのハロゲン化シ アンは毒性および作用機序はシアン化水素と同様であるが、低濃度であっても刺激 性が強く、びらん性ガスと類似した刺激作用を有する。 2) (1)シ ア ン [ヒト中毒量] 吸 入 TCLo 16 ppm 刺 激 性 3) [動物急性毒性] 吸 入 ラ ッ ト ; LC50: 350 ppm・ 1 時 間 マ ウ ス ; LCLo: 740 mg/m(3) ネ コ ; LCLo: 98 ppm 3) ウ サ ギ ; LCLo: 395 ppm 3) (2)シ ア ン 化 水 素 - 10 - 3) 3) [ヒト致死量] ・ ヒ ト で の 経 口 致 死 量 は 50 mg 5) ・ 経 口 LDLo: 0.57 mg/kg 3) ・ 吸 入 LCLo: 180 ppm・ 10 分 3) [動物急性毒性] 吸 入 ラ ッ ト ; LC50: 544 ppm・ 5 分 3)11) マ ウ ス ; LC50: 169 ppm・ 30 分 3)11) LC50: 69 ppm・ 30 分 3) イ ヌ ; LC50: 300 ppm・ 3 分 3)11) ネ コ ; LCLo: 2,250 ppm 3) ウ サ ギ ; LCLo: 540 ppm・ 2 分 3) (3)シ ア ン 化 カ ル シ ウ ム [動物急性毒性] 経 口 ラ ッ ト ; LD50: 39 mg/kg 3)11) (4)シ ア ン 化 カ リ ウ ム [ヒト中毒量] ・ ヒ ト で 1g( あ る い は そ れ 以 上 ) 服 用 し て 回 復 し た 症 例 が あ る 。 [ヒト致死量] ・ ヒ ト 経 口 LDLo: 2.9 mg/kg 5) ・ ヒ ト ( 成 人 ) で の 経 口 致 死 量 は 200~ 300 mg 6) [動物急性毒性] 経 口 ラ ッ ト ; LD50: 10 mg/kg 3)11) イ ヌ ; LDLo: 3.8 mg/kg 3) 皮 下 マ ウ ス ; LD50: 6 mg/kg 3) (5)シ ア ン 化 ナ ト リ ウ ム [ヒト致死量] ・ ヒ ト 経 口 LDLo: 2.9 mg/kg 5) ・ ヒ ト ( 成 人 ) で の 経 口 致 死 量 は 200~ 300 mg [動物急性毒性] 経 口 ラ ッ ト ; LD50: 6.4 mg/kg 3) 15 mg/kg 11) 皮 下 マ ウ ス ; LDLo: 10 mg/kg 3) イ ヌ ; LDLo: 6 mg/kg 3) ウ サ ギ ; LDLo: 2.2 mg/kg 3) (6)塩 化 シ ア ン [ヒト中毒量] ・ ヒ ト ; TCLo: 10 mg/m(3) 4) [ヒト致死量] ・ ヒ ト 159 ppm・ 10 分 の 吸 入 で 死 亡 [動物急性毒性] - 11 - 3) 6) 4) 吸入ラット ; LC : 1.40 mg/L・ 10 分 ; LC50: 118 ppm・ 30 分 マウス ; LC50: 177 ppm・ 30 分 ; LC : 310 ppm・ 7.5 分 イヌ ; LCLo: 79 ppm・ 8 時 間 ウサギ ; LC50: 207 ppm・ 30 分 モ ル モ ッ ト ; LC50: 207 ppm・ 30 分 3) 3) 3) 3) 3) 3) 3) (7)臭 化 シ ア ン [ヒト中毒量] 吸 入 LCLo: 92 ppm・ 10 分 3) 20 ppm・ 1 分 、 耐 え ら れ ず 3) 8 ppm・ 10 分 、 耐 え ら れ ず 3) 1.4 ppm・ 10 分 ( 最 低 刺 激 濃 度 ) [動物急性毒性] 吸 入 マ ウ ス ; LCLo: 500 mg/m(3)・ 10 分 3) ; TC : 70 ppm、 3 分 後 麻 痺 3) 3) (8)フ ッ 化 シ ア ン [ヒト中毒量]未ファイル [ヒト致死量]未ファイル [動物急性毒性]未ファイル (9)ヨ ウ 化 シ ア ン [ヒト中毒量]未ファイル [ヒト致死量]未ファイル [動物急性毒性]未ファイル 9.中毒学的薬理作用 ・酸化的リン酸化の阻害 シ ア ン イ オ ン ( CN-) が 細 胞 内 ミ ト コ ン ド リ ア の 呼 吸 鎖 に あ る チ ト ク ロ ー ム オ キ シ ダ ー ゼ の Fe3+に 結 合 し て 安 定 な 化 合 物 を 作 り 細 胞 呼 吸 ( 細 胞 の ATP 産生)を阻害する。 4)7) ・生体内に存在するチトクロムオキシダーゼ以外の様々な酵素の阻害 シ ア ン イ オ ン ( CN-) は 金 属 と の 親 和 性 が 高 く 、 様 々 な 酵 素 の 触 媒 部 位 に あ る金属カチオンと錯体を形成し、その機能を阻害する。 2) 好気性細胞の呼吸機能に対するシアンの作用が非常に顕著であるため、 他の作用はあまり問題とならない。 1) 10.体内動態 [吸収] シアン化物は吸入、経口摂取、眼、健康な皮膚からも吸収される。 [分布] 分布容量 :未ファイル - 12 - 4) 蛋白結合率:未ファイル ・ 赤 血 球 に 多 く 分 布 す る ( 血 漿 の 100 倍 の 濃 度 ) 17) ・ シ ア ン イ オ ン ( CN-) の み か け の 分 布 容 積 (Vd): 1.5 L/kg 17) [代謝] ・ 大 部 分 (80% )の シ ア ン 化 物 は 、 チ オ 硫 酸 塩 の 存 在 下 、 rhodanase に よ っ て 無 毒 の チ オ シ ア ン 酸 塩 と 亜 硫 酸 塩 に 代 謝 さ れ る 。 2)4)17) [排泄] ・代謝により生成されたチオシアン酸は腎臓から排泄される。 1) ・腎不全患者ではチオシアン酸の血漿中半減期が腎機能障害のない患者 (4h)と 比 較 し て 著 し く 延 長 す る 。 9) ・シアン化カリウム経口摂取後、亜硝酸ナトリウム・チオ硫酸ナトリウムの 治 療 を う け た 症 例 で 排 泄 半 減 期 : 約 19 時 間 ク リ ア ラ ン ス : 163 mL/min 4) ・遊離シアン化水素は一部代謝されずに、呼気、唾液、汗、尿中に排泄される。 2) 11.中毒症状 症状の進行は早い。組織における酸素利用の障害により生じるため、酸素に感受性 の高い臓器から障害を受け、臨床症状は中枢神経系と循環器系症状が早期から 出現する。 7)8) 初期症状として、紅潮、頻脈、頭痛、頻呼吸、めまいが出現する。続いて、興奮、 混迷、昏睡、無呼吸、全身性痙攣、徐脈、血圧低下、肺水腫、死亡となる可能性 がある。 4) 重 症 患 者 で は 、 固 定 散 瞳 、 呼 吸 ・ 循 環 機 能 の 悪 化 を 伴 う 意 識 障 害 9)、 昏 睡 、 痙 攣 4)が 認 め ら れ る 。 吸入:ハロゲン化シアンは、低濃度であっても刺激性が強く、強い催涙効果や 急性および遅発性肺刺激と肺水腫を起こす。 2) 経皮:シアン化物は皮膚より吸収され、全身性の症状を起こす可能性があるが、 多くは労災で、シアン化物溶液中に全身が浸るか、溶融したシアン化物の 塩により体表面積の大部分に熱傷を生じた例である。 4) シアン化物はアルカリ溶液中で安定であるため、腐食性の皮膚熱傷が起こ る可能性がある。 4) 眼に入った場合:ヒトでは、全身症状を認めた報告はないが、実験動物では眼曝 露後に亡した報告がある。 4) (1)循 環 器 系 症 状 ・初期症状として頻脈、血圧上昇、続いて徐脈、血圧低下 4) ・不整脈:一般的 4) 様々な程度の房室ブロックを伴う、心房あるいは心室性不整脈に 続いて、重症例では心停止となる。 4) ・心電図異常:一般的 4) 心 電 図 上 、 ST-T 波 の 上 昇 ま た は 下 降 が 起 こ り 得 る 。 4) ・チアノーゼ:血圧低下、無呼吸になって初めて出現する。 4) - 13 - 静脈血が動脈血と同じ明るい赤色を呈する(組織で酸素が利用 されないために静脈血のヘモグロビン酸素飽和度が高い)ため、 通常チアノーゼは中毒末期、呼吸停止が起こるまでみられない。 4)7) (2)呼 吸 器 系 症 状 ・ 初 期 症 状 と し て 頻 呼 吸 (Tachypnea)、 深 い 吸 息 性 あ え ぎ (deep inspiratory gasps)、 続 い て 過 呼 吸 (hyperpnea)、 呼 吸 抑 制 、 呼 吸 停 止 と な る 。 4) ・咳、呼吸困難、気管支炎、肺水腫、肺炎を生じることがある。 (3)神 経 系 症 状 ・ 初 期 症 状 と し て 、 失 神 、 頭 痛 、 ま た は 中 枢 神 経 刺 激 症 状 (不 安 、 興 奮 、 闘争的な行動)、めまい 4) ・昏睡、痙攣:重症時に一般的 4) (4)消 化 器 系 症 状 ・嘔気、嘔吐、腹痛 4) ・食道・胃粘膜の炎症・腐食:経口摂取時に起こり得る 4)7) (5)肝 症 状 未ファイル (6)泌 尿 器 系 症 状 未ファイル (7)そ の 他 酸・塩基平衡: ・代謝性アシドーシス: 細 胞 の 酸 素 利 用 が 阻 害 さ れ る た め 、 ア ニ オ ン ギ ャ ッ プ 増 加 性 (お も に 乳 酸 の 蓄 積 に よ る )の 著 明 な 代 謝 性 ア シ ド ー シ ス を 呈 す る 。 4)7) 血液: ・乳酸値上昇 8) ・静脈血酸素飽和度の上昇:組織の酸素利用低下による 8) ・静脈血が動脈血と同じ明るい赤色を呈する: 組織で酸素が利用されないために静脈血のヘモグロビン酸素飽和度が 高いため 4) 眼 : ・散瞳:重症中毒時に典型的 4) ・眼底検査:網膜動脈と網膜静脈が同じくらい赤く見える可能性がある。 4) (眼に入った場合) 角膜浮腫、結膜炎、角膜炎が起こり得る。 4) 失明:視神経、網膜に障害が起こった場合に起こり得る 4) 鼻 :未ファイル ・皮膚: (経皮曝露の場合) 皮膚粘膜刺激症状:丘疹、発赤、湿疹、そう痒 4) ・ シ ア ン 化 物 の 湿 潤 固 体 (moist solid)に 曝 露 し た 場 合 そう痒や、皮膚刺激症状または潰瘍を起こす可能性がある 4) ・液体や固体のシアン化物に曝露した場合 - 14 - 数分の接触でも痛みとⅡ度の熱傷を起こす可能性がある。 4) その他: ・ 胃 内 容 物 や 呼 気 の ア ー モ ン ド 臭 : お よ そ 50% の ヒ ト は 感 知 で き な い 4) [後遺症] 多くの場合、シアン化物中毒時には短時間で死に至るか、完治する。しかし、 人格変化、妄想性精神病、記憶障害、錐体外路障害などの神経学的後遺症を 認めた報告がある。 4) 12.治療法 [概要] 症 状 の 進 行 が 早 い た め 、 速 や か に 気 道 確 保 、 100% 酸 素 投 与 、 静 脈 路 確 保 、 輸 液 などの救命処置と、アシドーシスの補正など、対症療法を優先する。 9) バイタルサインの悪化がみられなければ、解毒剤の投与は必ずしも必要ではない。 9) ・解毒剤・拮抗剤:有 1)ヒ ド ロ キ ソ コ バ ラ ミ ン 2)チ オ 硫 酸 ナ ト リ ウ ム 3)亜 硝 酸 ア ミ ル ・ 亜 硝 酸 ナ ト リ ウ ム (未 承 認 ) 4)4-ジ メ チ ル ア ミ ノ フ ェ ノ ー ル (DMAP)(未 承 認 ) 5)ジ コ バ ル ト EDTA(未 承 認 ) 日本で医薬品として市販され、シアン中毒の適応があるものは、ヒドロキソ コバラミン、チオ硫酸ナトリウム、亜硝酸アミルである。 解毒剤の選択、単独投与については比較検討できるデータが充分にない。 10) ・禁忌:未ファイル ・経過観察の基準: シ ア ン 化 物 曝 露 後 に 症 状 を 認 め る 患 者 は 医 療 機 関 に て 経 過 観 察 を 行 な い 4)、 代謝性アシドーシスが完全に消退するまで集中治療室に入院させる。 1) *経口の場合 大量摂取の場合は、症状を認めない患者も受診させ、ルート確保、血液検査 を行なう。少なくとも 8 時間は経過観察し、無症状であれば退院可能であ る。 4) *吸入の場合 症状が認められない患者は入院の必要はない。 1) *経皮の場合 未ファイル *眼に入った場合 ヒトでは、眼曝露時に全身症状を認めた報告はないが、実験動物では眼曝露 後に死亡した報告がある。眼に入った場合、数時間はシアン化物中毒の症状 の発現について医療機関にて観察する必要がある。 4) ・二次汚染防止対策:未ファイル ・経口の場合 - 15 - 大量摂取の場合は、症状を認めない患者も受診させ、ルート確保、血液検査を行 な う 。 少 な く と も 8 時 間 は 経 過 観 察 し 、 無 症 状 で あ れ ば 退 院 可 能 で あ る 。 4) (1)基 本 的 処 置 A. 胃 洗 浄 : 気 管 挿 管 後 施 行 ( 急 速 に 意 識 障 害 が 進 行 す る こ と が あ る ) B. 吸 着 剤 と 下 剤 の 投 与 : 但し、活性炭の効果は疑問視されている。 4) シ ア ン 化 物 の 吸 収 が 早 く 、 摂 取 し た 直 後 の み 有 益 で あ ろ う 。 4) (2)生 命 維 持 療 法 お よ び 対 症 療 法 A. 呼 吸 ・ 循 環 管 理 ・ 100% 酸 素 の 投 与 : 酸 素 は シ ア ン イ オ ン (CN-)と チ ト ク ロ ー ム オ キ シ ダ ー ゼ と の 結 合 を 解離させる可能性があり、直ちに開始する。 4) B. 痙 攣 対 策 C. 血 圧 低 下 対 策 静 脈 路 を (少 な く と も 2 本 )確 保 し 、 血 圧 低 下 に 対 し て は 補 液 と 昇 圧 剤 を 投与。 4) D. 肺 水 腫 対 策 E. 不 整 脈 対 策 F. 発 熱 対 策 : G. 代 謝 性 ア シ ド ー シ ス 動脈血ガス所見、血清中重炭酸塩濃度により重炭酸ナトリウムを投与す る。 4) H. そ の 他 の 治 療 法 : I.検 査 ・ 心 電 図 (EKG): ・動脈血ガス分析: ・ ア シ ド ー シ ス の 確 認 (乳 酸 値 上 昇 、 陰 イ オ ン 較 差 の 増 加 ) 1) ・ 酸 素 分 圧 (Po2)、 脈 派 型 酸 素 飽 和 度 測 定 、 ヘ モ グ ロ ビ ン の 酸 素 飽 和度は、誤嚥、無呼吸、肺水腫がない限り正常であることが予想 される。 1) ・血中シアン濃度の測定(通常、迅速にはできない) 4) (参考に、鑑別診断についての記載) ・ 患 者 が 、 血 圧 上 昇 、 徐 脈 、 チ ア ノ ー ゼ で な い (acyanotic)、 頻 呼 吸 の 状態であれば、特に、急速に中枢神経系、循環器系の抑制が進行すれ ば、シアン中毒の可能性が高い。 シアン中毒の特徴といわれる、明赤色を呈する静脈血、著明な代謝性 アシドーシス、呼気の苦いアーモンド臭などはみられないこともある。 7) ・急激に増悪する臨床症状、とくに呼吸促迫、意識障害、説明のつかな い著明な代謝性アシドーシスなどがみられた場合にはシアン中毒を疑 い、詳細な病歴を聴取する必要がある。 18) (3)特 異 的 治 療 法 ・高圧酸素療法:有効とする報告もあるが、有効性は確立されていない。 - 16 - 1) [解毒剤・拮抗剤] 解毒剤の選択、単独投与については比較検討できるデータが充分にない 10)が 、 選 択 す る 際 に 参 考 と な る コ メ ン ト と し て 以 下 が あ る 。 ヒドロキソコバラミンの効果は亜硝酸と少なくとも同程度で、副作用が 圧倒的に少なく、溶解性、安定性、価格などの問題が解決出来ればシ アン中毒治療の第 1 選択薬物となるのではないかと考えられる。 6)19) チオ硫酸ナトリウムは亜硝酸ナトリウムに比べ毒性が非常に弱く、診断 が不明なときの試験的処置に用いる場合の安全性が高い。 1) シアン中毒にチオ硫酸ナトリウム単独療法が有効なことを示唆する事例 報 告 1)が あ り 、 IPCS の 資 料 で は 中 等 症 の 患 者 に は チ オ 硫 酸 ナトリウムを投与する、と記載されている。 9) 多 数 の 患 者 が 発 生 し た 場 合 に は 、 ヒ ド ロ キ ソ コ バ ラ ミ ン を 15 分 か け て 点 滴 投 与 す る よ り も 、 チ オ 硫 酸 ナ ト リ ウ ム を 10 分 か け て 静 注 す る 方 が、多くの患者を治療できる。 10) ヒドロキソコバラミンとチオ硫酸ナトリウムの併用効果について、 「 シ ア ノ キ ッ ト (R)注 射 用 セ ッ ト (ヒ ド ロ キ ソ コ バ ラ ミ ン ) 」 の 使 用 上の注意の解説によると、併用することの有用性を示す報告はな く、有効性及び安全性は確立していない。 20)21) 有用性に関する記載ではないが、フランスでは、ヒドロキソコバラ ミ ン と チ オ 硫 酸 ナ ト リ ウ ム の 処 方 が あ る 。 ま た 、 IPCS の 資 料 で は重症の中毒では、重症患者にはヒドロキソコバラミンとチオ硫 酸ナトリウム、と記載されている。 9) 併 用 に よ り 単 独 よ り 効 果 が 期 待 で き る と の コ メ ン ト も あ る 。 22) [図] 19) - 17 - 1)ヒ ド ロ キ ソ コ バ ラ ミ ン 薬剤名 : シ ア ノ キ ッ ト (R)注 射 用 セ ッ ト (メ ル ク セ ロ ー ノ ) 20) 適応基準 : シアン及びシアン化合物による中毒、火災煙の吸入による中毒を含む。 20)21) 作用機序 : ヒドロキソコバラミン分子の三価のコバルトイオンに結合している水酸 イ オ ン が シ ア ン イ オ ン (CN-)と 置 換 す る こ と に よ り 、 無 毒 の シ ア ノ コ バ ラミンが形成され、尿中に排泄される。 8)20) ヒドロキソコバラミンは血液脳血管関門を通過するため、直接中枢神経 系で効果を示す。 8) 用法・用量 : ヒ ド ロ キ ソ コ バ ラ ミ ン と し て 2.5 g(1 バ イ ア ル ) を 日 本 薬 局 方 生 理 食 塩 液 100 mL に 溶 解 し て 必 要 量 を 投 与 す る 。 20) ・初回投与 成 人 : 通 常 、 ヒ ド ロ キ ソ コ バ ラ ミ ン と し て 5 g( 2 バ イ ア ル ) を 、 日 本 薬 局 方 生 理 食 塩 液 200 mL( 2 本 ) に 溶 解 し て 、 15 分 間 以 上 かけて点滴静注する。 20) 小 児 : 通 常 、 ヒ ド ロ キ ソ コ バ ラ ミ ン と し て 70 mg/kg を 、 15 分 間 以 上 かけて点滴静注する。ただし、5 g を超えない。 20) ・追加投与 症状により 1 回追加投与できる。 追 加 投 与 に あ た っ て は 、 ま ず ヒ ド ロ キ ソ コ バ ラ ミ ン 5 g( 初 回 投 与)を点滴静注しながら、十分なモニタリングを行い、被災者の 臨床症状、たとえば神経・心血管状態が安定するか否かによって、 追加投与が必要かを判断する。 21) 臨 床 適 応 に 従 っ て 15 分 間 ~ 2 時 間 か け て 点 滴 静 注 す る 。 成 人 : 総 投 与 量 10 g を 上 限 と す る 。 小 児 : 総 投 与 量 140 mg/kg を 上 限 と す る 。 た だ し 、 10 g を 超 え ない。 20) 処置開始基準: ・シアン中毒が疑われる場合には、ヒドロキソコバラミンの投与を開始 する(シアン中毒ではヒドロキソコバラミンの投与を可及的速やかに 開始する必要があるため)。 20) ・ 本 邦 の シ ア ノ キ ッ ト (R) 注 射 用 セ ッ ト 添 付 文 書 に は 、 臨 床 症 状 と し て の使用開始の基準の記載はない。海外の中毒情報データベースには、 ヒドロキソコバラミンのみの使用開始基準ではないが、シアンに対す る 解 毒 剤 ( ヒ ド ロ キ ソ コ バ ラ ミ ン の ほ か 、 亜 硝 酸 ナ ト リ ウ ム /チ オ 硫 酸ナトリウムを含む)の使用基準として以下の記述がある。 ・ 反 応 の な い 散 瞳 を 伴 う 深 昏 睡 、 呼 吸 循 環 機 能 の 悪 化 (血 中 シ ア ン 濃 度 3~ 4 mg/L)の 重 症 の 症 状 が あ る 場 合 9)や 、 バ イ タ ルサインの不安定、アシドーシス、意識障害、痙攣がある 場合 4) 中止の基準 :該当資料なし - 18 - 禁忌 : 原則禁忌(次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする 場合には慎重に投与する) 20) ・ ビ タ ミ ン B12( シ ア ノ コ バ ラ ミ ン ) に 対 し 過 敏 症 の 既 往 歴 の あ る 患 者 20) ・ヒドロキソコバラミンに対し過敏症の既往歴のある患者 20) 副作用 : 1) 重 大 な 副 作 用 アナフィラキシー様反応(頻度不明):アナフィラキシー様反応があら われたとの報告があるので、このような場合には直ちに投与を中止し、 適切な処置を行う。 20) 2) そ の 他 の 副 作 用 ( 頻 度 不 明 ) 20) ・臨床検査:リンパ球数減少、着色血漿 ・心臓障害:心室性期外収縮、脈拍数上昇 ・神経系障害:記憶障害、めまい ・眼障害:腫脹、刺激、発赤 ・呼吸器、胸郭及び縦隔障害:胸水、呼吸困難、咽喉絞扼感、咽喉乾燥、 胸部不快感 ・胃腸障害:腹部不快感、消化不良、下痢、嘔吐、悪心、嚥下障害 ・腎及び尿路障害:暗赤色尿(特に投与 3 日後まで著明で、 投 与 35 日 後 ま で 持 続 す る 場 合 が あ る ) ・皮膚及び皮下組織障害:可逆性の皮膚及び粘膜の着色、膿疱性皮疹 (数週間持続する場合がある) ・ 血 管 障 害 : 一 過 性 の 血 圧 上 昇 (通 常 数 時 間 で 回 復 )、 ほ て り 、 血 圧 下 降 ・全身障害及び投与局所様態:頭痛、注射部位反応、末梢性浮腫 ・免疫系障害:血管神経性浮腫を含むアレルギー反応、皮疹、蕁麻疹、 そう痒症 ・精神障害:落ち着きのなさ 使用上の注意: ・チオ硫酸ナトリウムとの併用について 同時投与は避け、同時に投与しなければならない場合には、同じ静脈 ラインから投与しないこと。 本剤とチオ硫酸ナトリウムとを混合するとチオ硫酸-コバラミン 化合物を形成し、ヒドロキソコバラミンが遊離シアンと結合でき な く な り 、 解 毒 作 用 が 低 下 す る こ と が 考 え ら れ る た め 。 20)21) (参考)併用の有用性について ・シアン中毒において本剤にチオ硫酸ナトリウムの薬剤を併用す ることの有用性を示す報告はなく、有効性及び安全性は確立し て い な い と 、 本 邦 の 市 販 製 剤 (シ ア ノ キ ッ ト (R)注 射 用 セ ッ ト ) の使用上の注意の解説にある。 20)21) ・有用性に関する記載ではないが、フランスでは、ヒドロキソコ バ ラ ミ ン 4 g と チ オ 硫 酸 ナ ト リ ウ ム 8 g (10% チ オ 硫 酸 ナ ト リ ウ ム 80 mL)の 処 方 が あ る 。 ま た 、 重 症 の 中 毒 で は 、 チ オ 硫 酸 ナ ト リ ウ ム と ヒ ド ロ キ ソ コ バ ラ ミ ン と を 併 用 す る 9)と あ る 。 - 19 - ・亜硝酸アミルとの併用 有効性及び安全性は確立していない(亜硝酸アミルとの併用につい て報告はない)。 20)21) 2)チ オ 硫 酸 ナ ト リ ウ ム チオ硫酸ナトリウムは実際には亜硝酸ナトリウムの後に投与されているが、 亜硝酸ナトリウムによる治療の開始と同時に投与してもよい。データは少 ないが、ヒトでのシアン中毒にチオ硫酸ナトリウムの単独療法が有効なこ とを示唆する事例報告がある。 1) 薬剤名 : デ ト キ ソ ー ル (R)静 注 液 2g(万 有 製 薬 株 式 会 社 ) 23) 適応基準 :シアン中毒 作用機序 : ミ ト コ ン ド リ ア に あ る 酵 素 rhodanase に よ り 、 本 剤 が シ ア ン イ オ ン (CN-)と 反 応 し 、 毒 性 が 弱 く 尿 中 に 排 泄 し や す い チ オ シ ア ン 酸 塩 (SCN)を 生 成 さ せ る 。 解 毒 を 促 進 す る た め に 、 本 剤を静注し補給する。 6)23) 細胞内のシアンに対しても有効である。 19) 用法・用量 : ・ 成 人 : ・ 1 回 12.5~ 25 g 静 注 (増 減 )。 一 般 に 、 10% チ オ 硫 酸 ナ ト リ ウ ム 125 mL を 10 分 間 で 静 注 す る 。 23) 年齢、症状により適宜増減する。 23) ・1 時間後に臨床症状が再発または持続する場合、初回量の 1/2 を 再 投 与 す る 。 25) ・ 小 児 : ・ 412.5 mg/kg ま た は 7 g/m(2)体 表 面 積 を 0.625~ 1.25g/min.の 割 合 で 静 注 。 最 大 投 与 量 : 12.5 g 26) ・ 体 重 25kg 以 下 の 小 児 で は 、 50 mg/kg を 10 分 間 で 静 注 す る 。 23) 処置開始基準: デ ト キ ソ ー ル (R)静 注 液 の イ ン タ ビ ュ ー フ ォ ー ム に は 記 載 さ れ て い な い 。 23) 中止の基準 :未ファイル 禁忌 :未ファイル 副作用 : ・過敏症が現れることがある。 23) ・ 血 中 チ オ シ ア ン 酸 塩 (SCN)濃 度 が 10 mg/dL 以 上 に な る と 、 悪 心 、 嘔 吐 、 関節痛、筋痙攣、精神症状を引き起こすことがある。 25) ・使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。 (再 審 査 対 象 外 ) 23) 使用上の注意: ・静脈内投与時、注射の速度をできるだけ遅くする。 23) ・ 腎 不 全 が あ る と 、 チ オ シ ア ン 酸 塩 の 排 泄 が 減 少 し 毒 性 が 増 大 す る 。 25) ・ 連 用 し た 場 合 に 効 果 が 漸 次 低 下 す る 傾 向 に あ る た め 、 投 与 が 7~ 10 回 に 達した場合、適宜休薬することが望ましい。 23) ・ヒドロキソコバラミンとの併用による有効性および安全性は確立してい ない。 23) - 20 - 同時投与は避け、同時に投与しなければならない場合には、同じ静脈 ラインから投与しないこと。 チオ硫酸ナトリウムとヒドロキソコバラミンとを混合するとチオ 硫酸-コバラミン化合物を形成し、ヒドロキソコバラミンが遊離 シアンと結合できなくなり、解毒作用が抑制することが考えられ るため。 20)21)23) 3)亜 硝 酸 ア ミ ル ・ 亜 硝 酸 ナ ト リ ウ ム 亜硝酸ナトリウムの静注が直ちに可能な場合は亜硝酸アミルを吸入する必 要はない。 1) 作用機序 : 亜硝酸塩を投与し、メトヘモグロビンをつくると、チトクロームオキシダ ー ゼ の Fe(3+)と 結 合 し て い た シ ア ン イ オ ン ( CN-) が 遊 離 し て メ ト ヘ モ グ ロ ビ ン の Fe(3+)と 結 合 し シ ア ン メ ト ヘ モ グ ロ ビ ン と な り 、 チ ト ク ロ ー ム オキシダーゼを保護する。 4)6) 処置開始基準: 状況証拠とともに、意識障害、痙攣、アシドーシス、バイタルサインの 異常等のシアンによる中毒症状がある中等症~重症症例に使用する。 25)27) 但し、シアン化水素吸入により昏睡状態に陥っても、曝露がごく短時間で、 来院時に意識が回復し、アシドーシスやバイタルサインの異常がみられな い場合、投与は必要ない。 27) 3)-1 亜 硝 酸 ア ミ ル 薬剤名 : 亜 硝 酸 ア ミ ル (R)吸 入 液 (三 共 エ ー ル -三 共 ) 適応基準 :シアンによる中毒 用法・用量 : ・ 自 発 呼 吸 が あ る 場 合 、 1 回 1 管 (0.25 mL)を 被 覆 を 除 か ず そ の ま ま 打 ち 叩いて破砕し、内容をガーゼ等の被覆にしみ込ませて、鼻孔に当てて吸 入させる。 4)28) ・自発呼吸がない場合バッグマスク等の呼吸器経路内に、1 回 1 管 (0.25 mL)を 被 覆 を 除 か ず そ の ま ま 打 ち 叩 い て 破 砕 し た ア ン プ ル を 投 入 し内容を吸入させる。 28) 亜 硝 酸 ナ ト リ ウ ム の 準 備 が で き る ま で 、 100% 酸 素 と 交 互 に 30 秒 間 /分 吸 入 、 2~ 3 分 毎 に 新 し い ア ン プ ル を 使 用 す る 。 28)4) アシドーシスが認められた場合、炭酸ナトリウム静注により補正を行う 28) 中止の基準 :亜硝酸ナトリウム静注の準備ができれば中止する。 4) 禁忌 : 28) ・心筋梗塞の急性期の患者 心筋梗塞の急性期では血圧低下がみられるので、投与により末梢血管が 拡張され、更に血圧が低下し、心原性ショックを誘発するおそれがある。 ・閉塞隅角緑内障の患者 眼圧を上昇させるおそれがある。 ・頭部外傷または脳出血のある患者 - 21 - 頭蓋内圧を上昇させるおそれがある。 ・高度な貧血のある患者 血 圧 低 下 に よ り 貧 血 症 状 (め ま い 、 立 ち く ら み 等 )を 悪 化 さ せ る お そ れ が ある。 ・ 硝 酸 ・亜 硝 酸 エ ス テ ル 系 薬 物 に 対 し 過 敏 症 の 既 往 歴 の あ る 患 者 ・クエン酸シルデナフィルを投与中の患者(本剤との併用により降圧作用 が増強し、過度に血圧を低下させることがある) 副作用 : ・重大な副作用:チアノーゼ、メトヘモグロビン血症、溶血性貧血 ・その他の副作用: 循環器:脳貧血、めまい、血圧低下、潮紅、動悸、頻脈、虚脱等 神経系:失神、頭痛等 消化器:悪心、嘔吐等 その他:呼吸障害、発汗、尿失禁、便失禁 使用上の注意: ・亜硝酸アミルの吸入(亜硝酸ナトリウムがすぐ準備できる場合は、省略 してよい)に続いて、亜硝酸ナトリウムを静注後すぐにチオ硫酸ナトリ ウムの静注を行う。 ・ 血 液 ガ ス 検 査 装 置 等 で 血 中 メ ト ヘ モ グ ロ ビ ン 濃 度 を 適 宜 測 定 し 、 20~ 25% 以 下 に コ ン ト ロ ー ル し な が ら 、 人 工 呼 吸 器 等 に よ る 酸 素 吸 入 を 行 う こと 28) ( 投 与 後 、 少 な く と も 24~ 48 時 間 は 経 過 観 察 す る 。 常 に メ ト ヘ モ グ ロ ビ ン 濃 度 を チ ェ ッ ク し 、 35~ 40% 以 下 に 維 持 す る 。 但 し 、 貧 血 症 例 は さらに低濃度にする。 4)24)) 調 整 法 (非 市 販 品 の 場 合 ): 未 フ ァ イ ル 海 外 の 製 品 名 ・ 入 手 先 (非 市 販 品 の 場 合 ): Cyanide antidote package(R)( ア メ リ カ の 医 薬 品 ) 4) 3)-2 亜 硝 酸 ナ ト リ ウ ム 薬剤名 :日本に医薬品の市販製剤はない。 試 薬 ( 特 級 ) の 亜 硝 酸 ナ ト リ ウ ム を 用 い 3% 注 射 液 を 院 内 製 剤化し、医師の責任の下に使用する。 適応基準 :シアンによる中毒 用法・用量 : 成 人 : 3% 溶 液 10 mL を 、 血 圧 低 下 を 避 け る た め 20 分 以 上 (通 常 15~ 20 分 )か け て ゆ っ く り 静 注 。 3% 溶 液 10 mL を 50~ 100 mL の 生 理 食 塩 水 で 希 釈 し 、 ゆ っ く り と 点滴静注を開始し、血圧低下がなければ注入速度をあげると良いと の考えもある。 4) ( 亜 硝 酸 ア ミ ル の に は 3% 溶 液 10 mL を 3 分 間 で 静 注 と の 記 載 がある 28)) ・ 臨 床 症 状 の 改 善 が み ら れ な い 場 合 、 初 回 投 与 30 分 後 に 初 回 量 の 半 量 を 反復投与してもよい。但し、亜硝酸ナトリウムの再投与は、重大な合併 症(血圧低下、過剰のメトヘモグロビン血症)がない場合に限られる。 4) - 22 - 小 児 : 3% 溶 液 0.15~ 0.33 mL/kg( 但 し 10 mL 迄 ) を 20 分 以 上 (通 常 15~ 20 分 )か け て 静 注 す る 。 貧血が疑われる場合は、ヘモグロビン量により以下の量を投与。 こ れ を 超 え て 投 与 し て は い け な い (致 命 的 な メ ト ヘ モ グ ロ ビ ン 血 症 が起きることがある) 4) ヘモグロビン 3% 亜 硝 酸 ナ ト リ ウ ム (初 回 投 与 量 ) 8 g 0.22 mL/kg(6.6 mg/kg) 10 g 0.27 mL/kg(8.7 mg/kg) 12 g(小 児 平 均 値 ) 0.33 mL/kg(10 mg/kg) 14 g 0.39 mL/kg(11.6 mg/kg) 中止の基準 :未ファイル 禁忌 :未ファイル 副作用 : 悪心、嘔吐、腹痛、めまい、頭痛、チアノーゼ、呼吸困難、血圧低下、頻 脈、メトヘモグロビン血症、失神、痙攣、視野欠損 25)27) 使用上の注意: ・過量投与時に、過剰のメトヘモグロビン血症を起こす。特に小児では起 こりやすいので要注意。 4) ・投与速度が速いと、血圧低下を起こしやすいので、注意深く頻繁に血圧 をモニターしながら投与する。血圧低下がみられた場合、投与速度を遅 くする。 4) ・チアノーゼ、メトヘモグロビン血症、溶血性貧血、血圧低下、呼吸困難、 頻脈、痙攣等の副作用報告がある 4)26) 調 整 法 (非 市 販 品 の 場 合 ): 試 薬 (特 級 )の 亜 硝 酸 ナ ト リ ウ ム を 用 い 3% 溶 液 に 調 整 す る 。 注 射 用 蒸 留 水 20 mL に 亜 硝 酸 ナ ト リ ウ ム 0.6g を 入 れ て 製 す る 。 ろ過滅菌し、アンプルに充填する。 18) 海 外 の 製 品 名 ・ 入 手 先 (非 市 販 品 の 場 合 ): Cyanide antidote package(R)( ア メ リ カ の 医 薬 品 ) 4) 4)4-ジ メ チ ル ア ミ ノ フ ェ ノ ー ル (DMAP) 薬剤名 :シアン中毒の治療薬として日本で承認されていない 適応基準 :未ファイル 作用機序 : DMAP は メ ト ヘ モ グ ロ ビ ン (MetHb)血 症 を 引 き 起 こ す 物 質 で 、 MetHb の ピ ー ク が 亜 硝 酸 ナ ト リ ウ ム 投 与 後 30 分 後 で あ る こ と に 対 し 、 4-DMAP で は 投 与 5 分 後 と MetHb の 産 生 が 急 速 に 始まる。 4) 用 法 ・ 用 量 : DMAP は チ オ 硫 酸 塩 と 併 用 し 、 3 mg/kg を 投 与 す る 。 処置開始基準:未ファイル 中止の基準 :未ファイル 禁忌 :未ファイル 副作用 : 主 な 合 併 症 は 、 MetHb の 過 剰 産 生 で あ り 、 治 療 量 の 投 与 で あ っても溶血が起こり得る。 4) 使用上の注意:未ファイル - 23 - 海 外 の 製 品 名 ・ 入 手 先 (非 市 販 品 の 場 合 ): 4-dimethylaminophenol (4-DMAP) 9) 5)ジ コ バ ル ト EDTA(エ デ ト 酸 ジ コ バ ル ト ) 4) 薬剤名 :シアン中毒の治療薬として日本で承認されていない 適応基準 : (重 篤 な )シ ア ン 中 毒 軽症の中毒や診断が不確かである場合には投与しない。 シアン化物による中毒患者以外に投与した場合、以下 に示す重篤な副作用が現れるため。 4) 作用機序 : シ ア ン イ オ ン ( -CN) の と コ バ ル ト の 結 合 に よ り シ ア ノ コ バ ラ ミ ン (ビ タ ミ ン V12)を 形 成 す る 。 19) 用法・用量 : 成 人 : 300~ 600 mg(20 mL ア ン プ ル 1~ 2 本 )を 1~ 5 分 か け て 静 注 す る 。 投与後、5 分経過しても臨床症状の改善が認められない場合は、 追 加 で 300 mg(20 mL ア ン プ ル 1 本 )を 1~ 5 分 か け て 静 注 す る 。 静 注 後 、 注 射 部 位 を 50% ブ ド ウ 糖 液 50 mL を 用 い て 洗 い 流 す こ と が勧められている。 4) 小 児 : Kelocyanor(R) の メ ー カ ー に よ る と 、 薬 用 量 は 明 確 に さ れ て い な い 。 処置開始基準:確実にシアン中毒と診断された場合 中止の基準 :未ファイル 禁忌 :未ファイル 副作用 :重篤な副作用として、低血圧、不整脈、脳血流量減少、 血管浮腫が報告されており、シアン化物による中毒患者以外 に投与した場合、これらの副作用が拡大する。 4) 吐き気、嘔吐、頻脈、血圧低下、血圧上昇、アナフィラキシ ー様症状、顔面頚部浮腫、胸部痛、発汗、緊張、振戦、消化 管出血、痙攣、不整脈、発疹が報告されている。 4) 使用上の注意:未ファイル 海 外 の 製 品 名 ・ 入 手 先 (非 市 販 品 の 場 合 ): ・ Kelocyanor(R) 4) ・イギリスを中心にヨーロッパではシアン中毒治療の第一選択薬で あ り 19)、 イ ス ラ エ ル 、 オ ー ス ト ラ リ ア で 臨 床 的 に 使 用 さ れ る 。 4) ・ 注 射 製 剤 で 、 1 ア ン プ ル 20 mL 中 に ジ コ バ ル ト EDTA300 mg と ブ ド ウ 糖 300 mg、 水 を 含 有 す る 。 4) 6)Pyruvate シ ア ン イ オ ン ( -CN) と 反 応 し 、 Pyruvic-cyanhydrin と い う 無 毒 な 物 質 を 形成する。動物実験では毒性を低下させるというが、臨床での効果は確認 されていない。 19) ・ ア メ リ カ で は 亜 硝 酸 ア ミ ル 吸 入 液 (0.3 mL)12 管 、 3% 亜 硝 酸 ナ ト リ ウ ム 注 射 液 (300 mg/10 mL)2A、 25% チ オ 硫 酸 ナ ト リ ウ ム 注 射 液 (12.5 g/50 mL) 2 バ イ ア ル の キ ッ ト 製 剤 が Cyanide antidote package(R)と し て 市 販 さ れ て い る が 、 - 24 - 日 本 で は 研 究 目 的 で し か 入 手 で き な い 。 < Taylor Pharmaceuticals ( Phone:800-223-9851(230), Fax:949-498-3613)> 18) ・ フ ラ ン ス で は 、 ヒ ド ロ キ ソ コ バ ラ ミ ン 4 g、 チ オ 硫 酸 ナ ト リ ウ ム 8 g が antidotekit と し て 使 用 さ れ て い る 。 4)19) [排泄促進] ・強制利尿:未ファイル ・血液浄化法 血液透析:無効 17) ただし、代謝物であるチオシアン酸塩の除去には有効 9) チオシアン酸塩は尿中に排泄され、腎不全患者では血漿中 半 減 期 が 腎 機 能 障 害 の な い 患 者 (4h)と 比 較 し て 著 し く 延 長 する。 9) 血液吸着:無効 17) 血液灌流:未ファイル ただし、代謝物であるチオシアン酸塩の除去には血液透析より 有効である可能性がある。 9) 交換輸血:未ファイル ・吸入の場合 症状が認められない患者は入院の必要はない。 1) (1)基 本 的 処 置 A. 新 鮮 な 空 気 下 に 速 や か に 移 送 B. 呼 吸 不 全 を 来 た し て い な い か チ ェ ッ ク C. 汚 染 さ れ た 衣 服 は 脱 が せ 、 曝 露 さ れ た 皮 膚 、 眼 は 大 量 の 流 水 で 洗 う 。 (2)生 命 維 持 療 法 お よ び 対 症 療 法 : A. 咳 や 呼 吸 困 難 の あ る 患 者 に は 、 必 要 に 応 じ て 気 道 を 確 保 、 100% 酸 素 投 与 、 人工呼吸等を行なう。 B. 必 要 に 応 じ て 、 上 記 経 口 の 場 合 に 準 じ て 治 療 す る 。 4) (3)特 異 的 治 療 法 必要に応じて、上記経口の場合に準じて治療する。 ・経皮の場合 (1)基 本 的 処 置 直ちに付着部分を石鹸と水で 2 回以上十分に洗う。 (2)生 命 維 持 療 法 お よ び 対 症 療 法 : 洗浄後も刺激感、疼痛が残るなら、医師の診察が必要。吸収され、全身毒性 を生じることがあるので注意が必要。 必要に応じて、上記経口の場合に準じて治療する。 4) (3)特 異 的 治 療 法 必要に応じて、上記経口の場合に準じて治療する。 ・眼に入った場合 - 25 - ヒトでは、眼曝露時に全身症状を認めた報告はないが、実験動物では眼曝露後に 死亡した報告がある。眼に入った場合、数時間はシアン化物中毒の症状の発現に ついて医療機関にて観察する必要がある。 4) (1)基 本 的 処 置 直 ち に 大 量 の 微 温 湯 で 少 な く と も 15 分 以 上 洗 浄 す る 。 (2)生 命 維 持 療 法 お よ び 対 症 療 法 : 洗浄後も刺激感、疼痛、腫脹、流涙、羞明が続く場合は、眼科的診察を受け る。動物実験では全身毒性もみられているので、注意が必要。 必要に応じて、上記経口の場合に準じて治療する。 4) (3)特 異 的 治 療 法 必要に応じて、上記経口の場合に準じて治療する。 13.中毒症例 未ファイル 14.分析法 ・定性分析 陽性を確認してもシアン中毒であると速断することは避け、必ず数種類 の確認法や分析機器による分析を行って裏づけをとるべきである。 29) ・ 胃 洗 浄 回 収 液 5~ 10 mL に FeSO4 結 晶 を 加 え る 。 20% NaOH 液 を 4~ 5 滴 加 え 、 煮 沸 後 、 10% HCl を 8~ 10 滴 加 え た と き 、 シ ア ン が 存 在 す れ ば 、 緑 灰 色 の 沈 澱 ができる。 4) ・ シ ェ ー ン バ イ ン -パ ー ゲ ン ス テ ッ ヘ ル 法 30) [ 試 薬 ] (1)グ ア ヤ ク 試 験 紙 : 10% グ ア ヤ ク 脂 エ タ ノ ー ル 溶 液 に 細 長 い 濾 紙 片 を 浸 し 、 余 滴 を 除 い て 風 乾 し た の ち 、 1% 硫 酸 銅 溶 液 で 湿 し、乾燥せずに直ちに用いる。 (2)酒 石 酸 溶 液 : 飽 和 水 溶 液 [操作]試料をフラスコに採り、酒石酸溶液を加えて酸性とする。これを グアヤク試験紙を下面に懸垂したコルク栓ですばやくせん塞し、 水 浴 上 で わ ず か に 加 熱 す る 。 試 料 中 に シ ア ン イ オ ン ( CN-) が 存 在 すれば試験紙は青色を呈する。 ・簡易検査法 ・ 10 円 硬 貨 を 水 で ぬ ら し 、 微 量 の 試 量 ( 摂 取 毒 物 ) を そ の 上 に の せ る と 、 シアン化物の場合はさびが取れて光り出す。 18) 但し、胃内容物の場合、胃酸によっても同様のことが起こり得るので判断 できない。* ・ 簡 易 検 出 キ ッ ト ( パ ッ ク テ ス ト (R)、 北 川 式 ガ ス 検 知 管 (R)) 飲 料 物 (水 、 茶 、 コ ー ヒ ー な ど )に 混 入 し た シ ア ン の 検 出 の 迅 速 検 知 に 用 い る こ と が 可 能 で あ る が 、 生 体 試 料 中 に は 反 応 を 妨 害 す る 物 質 (チ オ シ ア ン 酸 な ど )が 混 在 す る た め 、 蒸 留 や 拡 散 な ど の 方 法 で シ ア ン を 抽 出 す る 必 要 がある。 8)29) ・定量分析 HPLC、 GC、 GC/MS で 分 析 が 可 能 で あ る 。 8)31) - 26 - 15.その他 [参考資料] 1) Kathleen A. 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