(土)・30日 - 鈴鹿サーキット

RACE REPORT
■開催概要
●シリーズ名称
●主催
●協賛
●会場
●参加台数
●開催日
●天候/路面
●来場者
; MFJ公認・承認
2014鈴鹿・近畿選手権シリーズ最終戦 第50回NGK杯鈴鹿サンデーロードレース
併催/CBR250R Dream Cup DUNLOP杯 Grand Championship 2014
同日開催/モリワキ祭 −温故知真−
; 株式会社 モビリティランド 鈴鹿サーキット
; 日本特殊陶業 株式会社
; 鈴鹿サーキット国際レーシングコース・フルコース
(2輪/5.821km)
; 総参加台数/212台
鈴鹿ST600R
(Revival)
(FRE・NAT)........................................40台
鈴鹿インターJ-GP3
(INT)........................................................10台
鈴鹿・近畿ナショナルJ-GP3
(J・FRE・NAT)...............................10台
(J・FRE・NAT・INT)..............................41台
CBR250R Dream Cup
鈴鹿インターJSB1000
(INT)..................................................36台
鈴鹿・近畿ナショナルJSB1000
(NAT).....................................24台
鈴鹿インターST600
(INT).......................................................10台
鈴鹿・近畿ナショナルST600
(FRE・NAT).................................41台
; 2014年11月29日
(土)
、30日
(日)
; 雨/ウエット
(29日)
快晴/ドライ
(30日)
: 11月29日
(土)
5,400人 11月30日
(日) 7,000人
★レースリザルトは、
インターネットでご覧いただけます。
リザルトページ
http://www.suzukacircuit.jp/result_s/
★レース写真は、バトルファクトリー様のHPでご購入いただけます。
バトルファクトリーHP
http://www.battle.co.jp/
土曜日インターバルに行なわれる恒例の参加者集合写真
半世紀・50年の歴史を誇るNGK杯。
この伝統の一戦にて全クラスのシリーズチャンピオンが決定!!
鈴鹿サンデーロードレースの最終戦と言えば「NGK杯」の名で呼ばれる伝統の一戦。日本特殊陶業株式会社のご協賛
の元、1965年に「NGK杯争奪鈴鹿モトクロス大会」
として初開催され、1997年からは鈴鹿サンデーロードレースの最終戦
として開催されてきた。そして今回、50周年の記念の年を迎えた。
この2日間にはそれを記念して様々なイベントが開催された。特に注目を集めたのが水谷勝氏、岩崎勝氏、清原明彦氏、
河崎裕之氏、徳野政樹氏、樋渡治氏、伊藤巧氏、木下恵司氏、塚本昭一氏、腰山峰子氏によるNGK杯50周年記念デモレー
ス。各メーカーのマシンに乗って活躍してきた10名のレジェンドライダーたちが参加したこのデモレースでは、日本特殊
陶業株式会社の尾堂真一代表取締役社長がチェッカーフラッグの大役を担う場面も。
もちろん各カテゴリーのレースも、鈴鹿選手権最終戦に相応しい内容となった。最終戦には毎年多くの参加台数が集ま
る。JSB1000も参加台数が多かったカテゴリーのひとつで、通常は鈴鹿インターJSB1000と鈴鹿・近畿ナショナル
JSB1000の混走でレースが行われているが、今回はそれぞれが独立したレースとして開催された。
このレースには元世界GPライダーである宇井陽一氏が代表をつとめるチームからアジアロードレース選手権に出場し
ており、全日本選手権ST600ではランキング8位、鈴鹿での最終戦では3位表彰台に上がった伊藤勇樹も参戦。JSB1000
は初レースながら堂々の独走優勝を飾った。
株式会社ホンダ・レーシングの主催によるCBR250R Dream Cup DUNLOP杯 Grand Championship 2014が開催さ
れたのもトピック。このレースは全国18カ所のサーキットで争われてきたシリーズ戦の上位ランカーが集結し、日本一を
ファイナ
決める全国大会。8周の超スプリントレースでは各サーキットの意地を掛け、毎ラップごとにトップが入れ替わり、
ルラップの最終コーナーまでサイドbyサイドの激しいバトルが展開された。
この2日間はモリワキエンジニアリング株式会社の設立40周年を記念して「モリワキ祭 -温故知真-」も開催され、
グレーム・ク
MORIWAKI MONSTER Zをはじめ、モリワキのレジェンドマシンやカスタムマシンが10台以上展示された他、
ロスビー氏、ワイン・ガードナー氏、ケビン・シュワンツ氏、宮城光氏、宇川徹氏、高橋裕紀氏、山口辰也氏、今井伸一朗氏、種
岡一吉氏といったモリワキゆかりのトップライダーが集結。デモ走行も開催され、各ライダーによるトークショーでは、
こ
の日しか聞けないエピソードが披露された。クロスビー氏、
ガードナー氏、ケビン・シュワンツ氏より、
「3人で
(チームを組
んで)
レースだけでなくイベントでも話題に事欠かない大会となった。
8耐に参戦しようか」なんていう話も聞かれ、
NGK杯50周年記念デモレース 集合写真
レースレポート
(1)
■鈴鹿ST600R(Revival)
2番グリッドスタートの宮腰武がホールショットをゲット。
それに4番グリッドスタートの玉田祐紀が続く。すぐに玉田
が宮腰をパス。その玉田が単独トップに。8番グリッドから
ジャンプアップした慶楽大樹も宮腰をパスするが宮腰が2
位でオープニングラップを終える。宮腰の後方では慶楽、三
浦譲二、大内田伝がスリーワイドの状態で2周目の1コー
ナーへと突入していく。2周目のシケインで宮腰がトップに。
三浦が2位に浮上する。宮腰、三浦、玉田、大内田、慶楽、松
谷竜真の6台がトップグループを形成。そこから宮腰、大内
田、三浦が抜け出す。大内田をパスした三浦が7周目の2
コーナー立ち上がりで宮腰をもパスしてトップに。すぐに単
独トップとなった三浦が宮腰に3秒621ものアドバンテージ
を築いてトップチェッカーを受けたが、三浦は黄旗区間中
の追い越し違反により30秒加算。宮腰の優勝が決まった。
宮腰が逆転でシリーズチャンピオンに輝いた。
鈴鹿ST600R(Revival)表彰式(写真左から2位:大内田伝、優勝:宮腰武、3位:玉田祐紀)
■鈴鹿インターJ-GP3/
鈴鹿・近畿ナショナルJ-GP3
ホールショットを奪ったのはポールポジションスタートの
真崎一輝。その真崎と2番グリッドスタートの佐野勝人が
テールtoノーズのバトルを展開しながら後続を引き離す。
その後方では高杉奈緒子、大内田拓、亀井駿の3台が3位グ
ループを形成。そこから抜け出した高杉がトップグループに
接近していく。3周目のシケイン進入で佐野が真崎をパス。
その直後、佐野、真崎、高杉がトップグループとなる。
この時
点での4位グループは宇井陽一と中山翔太。5周目に佐野を
パスした高杉が6周目の1コーナーで真崎をもパスしてトッ
プに。
その直後、中山と宇井もトップグループに追いつく。7
周目の1コーナー進入で中山がトップに。
ファイナルラップ
のシケインでその中山と真崎が接触して転倒。ピットスター
トの宇井がトップチェッカーを受けた。インターJ-GP3の
チャンピオンは総合6位の大澤恒貴。
ナショナルJ-GP3では
真崎がチャンピオンに輝くこととなった。
鈴鹿インターJ-GP3表彰式(写真左から2位:佐野勝人、優勝:宇井陽一、3位:高杉奈緒子)
鈴鹿・近畿ナショナルJ-GP3表彰式(写真左から2位:白石玲菜、優勝:佐取克樹、3位:中川尚人)
レースレポート
(2)
■鈴鹿インターJSB1000
既にシリーズチャンピオンを決めている山崎茂の不参加
で開催された今回。ポールポジションスタートの伊藤勇樹
がホールショットを奪うと早くもオープニングラップから後
続を引き離しに掛かる。ヘアピンに差し掛かる頃にはその
差は1秒以上に。その後方で高田昌明、澤村元章、原田武人
の3台が2位グループを形成する。伊藤は2位以降に4秒225
ものアドバンテージを築いてオープニングラップを終了。澤
村と高田をパスした原田も単独2位となる。澤村と高田の3
位グループに辻本範行、岩谷圭太、吉道竜也、久積基宏らが
続く。伊藤は5周目に2分12秒413をマークしてコースレコー
ドを更新。澤村は6周目に高田をパス。澤村はすぐに単独3
位に。伊藤は6周目には2分12秒384をマークして自身が更
新したコースレコードをさらに短縮する。結局その伊藤が
後続に28秒028ものアドバンテージを築いてポールtoウィ
ン。澤村が2位で、原田が3位でレースを終えた。
鈴鹿インターJSB1000表彰式(写真左から2位:澤村元章、優勝:伊藤勇樹、3位:原田武人)
■鈴鹿・近畿ナショナルJSB1000
ホールショットを奪ったのは6番グリッドスタートの佐藤
直之。4番グリッドスタートの横井将一が佐藤をパスすると、
その横井がオープニングラップ終了段階で2位以降に1秒
056のアドバンテージを築く。2位で続くのは7番グリッドス
タートの野々村誠司。唯一2分16秒台で走る野々村が横井
に接近していく。
トップを走る横井が3周目のデグナーカー
ブで転倒。
これにより野々村が単独トップとなる。若干離れ
て単独2位を走るのはポールポジションスタートの林規夫。
林が徐々に野々村に接近していくその後方では佐藤、西岡
丈二、中尾泰三がテールtoノーズの状態で3位の座を争う。
5周目に西岡が佐藤をパスするが、すぐに佐藤が3位に。林
が6周目に野々村をパスしてトップに立つ。6周目のシケイン
では野々村が林をパスするが7周目の1コーナー進入では
再び林がトップに。林、野々村、佐藤のオーダーでチェッ
カー。野々村のシリーズチャンピオンが決まった。
鈴鹿・近畿ナショナルJSB1000表彰式(写真左から2位:野々村誠司、優勝:林規夫、3位:佐藤直之)
■CBR250R Dream Cup
DUNLOP杯 Grand Championship 2014
ポールポジションスタートの中村大輝がホールショット
を奪うとS字コーナーまでに早くも後続を引き離しに掛か
る。
その中村がトップでオープニングラップの最終コーナー
を立ち上がってくるが、2周目のメインストレートでは4番グ
リッドスタートの仲村優佑と3番グリッドスタートの中沢寿
寛が中村をパス。序盤からトップグループは10台での争い
となる。4周目をトップで終えたのは笠井悠太。笠井は一時
的に2位以降を若干引き離すが、5周目には再び集団に飲
み込まれ、中村がトップに立つ。7周目のメインストレートで
は岡田義治がトップに。めまぐるしく順位が変わる。中村、仲
村、岡田、中沢、笠井、岡谷雄太のオーダーでファイナルラッ
プに突入すると、
シケインで仲村がトップに。
ファイナルラッ
プの最終コーナーまで息をもつかせぬバトルを制したのは
岡山国際サーキットで開催されてきた「CBR250R Dream
Cup」
ランキング3位の仲村だった。
CBR250R Dream Cup表彰式(写真左から2位:中村大輝、優勝:仲村優佑、3位:中沢寿寛)
レースレポート
(3)
■鈴鹿インターST600
前田恵助、奥野翼、伊賀並洋平と、
グリッドのオーダー通
りに1コーナーへ。前田と奥野がオープニングラップより激
しいバトルを展開する。3位で続くのは佐藤太紀。それに中
西豊が続く。奥野は何度も前田のインに並び掛けるがパス
するには至らない。その2台だけが2分16秒台でラップを刻
み、佐藤以降に水をあける。セクター1とセクター2で速い前
田はコース前半で奥野を引き離すが、ヘアピンあたりで奥
野が前田のテールを捉える展開が続く。その若干後方では
佐藤、中西、山内芳則、川口篤史、伊賀並の5台が3位争いを
展開する。奥野は5周目のシケイン進入で前田に並ぶがここ
でもパスするには至らない。6周目のシケイン進入でついに
奥野が前田をパスしてトップに浮上。
しかしすぐに前田が
トップに返り咲く。結局、前田、奥野のオーダーでチェッ
カー。中西がフィニッシュライン不通過に終わったことによ
り、斎藤達郎のチャンピオンが決まった。
鈴鹿インターST600表彰式(写真左から2位:奥野翼、優勝:前田恵助、3位:佐藤太紀)
■鈴鹿・近畿ナショナルST600
ポールポジションスタートの中村敬司がホールショット
をゲットするとトップのままオープニングラップを終了。3番
グリッドスタートの松﨑克哉、5番グリッドスタートの北岡慎
也がそれに続く。
ランキングリーダーの大野英樹がオープ
ニングラップのヘアピンで転倒してピットに入ったことによ
り、
ランキング2位の北岡が6位以内でチェッカーを受けれ
ばシリーズチャンピオンが決まる展開となる。中村は単独
トップに。松﨑をパスした北岡と清末尚樹がテールtoノーズ
のバトルを展開しながら中村に接近していく。7周目のデグ
ナーカーブ一つ目で清末が北岡をパス。
コースレコードを
更新する2分15秒893を8周目にマークした清末が中村をも
パスしてトップに立つ。9周目の130R進入では中村がトップ
に返り咲くが、続くシケインでは清末が前に。
ファイナルラッ
プのシケインでその2台が接触して転倒。北岡がシリーズ
チャンピオンを優勝で飾ることとなった。
鈴鹿・近畿ナショナルST600表彰式(写真左から2位:松崎克哉、優勝:北岡慎也、3位:池田貴彦)
Voice
of
Pick up
Riders
-SUNDAY EDITIONこの日、
キラリと光った
ライダーに一問一答
この日、
キラリと光ったライダーに一問一答
「Voice of Pick up Rider -SUNDAY EDITION-」
全日本ST600のホープ
JSB1000初レース、
伊藤勇樹
選手
(41Planning/ヤマハYZF-R1)
Q.ウェット路面の公式予選で2位以降に3秒以上のタイム差を築いて堂々のトップタイムでした。
伊藤: JSB1000のレースに出ること自体が初めてですからいつも以上に集中して走りました。僕が今までに培ってき
た知識と経験をフルに引き出して走ることに専念しました。
Q.ポールポジションからスタートしてホールショットを奪うとアドバンテージを広げ続けてトップチェッ
カーを受けました。
伊藤: 僕は今回チャレンジャーですから全周回を通して全力を出し切ろうと思っていました。その結果、
コースレコード
を更新することもできました。
Q.初めてのJSB1000のレース、そして初めての鈴鹿サンデーロードレース。いかがでしたか。
伊藤: 乗り慣れているバイクではありませんでしたがレースを楽しむことができました。鈴鹿サンデーロードレースに
関しては良い環境が整っていると感じました。ここで活躍して全日本選手権にステップアップしているライダーも多く
います。こういうレースがさらに盛り上がると良いと思います。
NGK杯50周年記念デモレース チェッカーフラッグを振る日本特殊陶業株式会社 尾堂真一 代表取締役社長
鈴鹿インター/鈴鹿・近畿ナショナルJ-GP3決勝レース スターティンググリッド/ポールポジション#22真崎一輝(ナショナル)
この2日間はモリワキの設立40周年を記念して「モリワキ祭 -温故知真-」も同日開催。特設テントでは、MORIWAKI MONSTER Zをはじめ、モリワキのレジェンドマシンやカス
タムマシンが10台以上展示されていた。
モリワキ祭/モリワキゆかりのライダーが一挙に集結。特設ステージでは、
グレーム・クロスビー氏、ワイン・ガードナー氏、ケビン・シュワンツ氏のトークショーも
モリワキ祭/LEGEND RIDER デモ走行&トーク
モリワキ祭/LEGEND RIDER デモ走行マシン
モリワキ祭/マシン展示
モリワキ祭/鈴鹿8耐 ピットストップデモ