騒 音 規 制 の し お り

騒音規制のしおり
香
川
1
県
【目
的】
騒音規制法は、工場及び事業場の騒音と建設作業騒音について、必要な規制を行うとともに、
道路騒音に係る要請の措置を定めることなどにより、生活環境を保全し、国民の健康の保護に資
することを目的としています。
【規制の地域】
香川県では下図のとおり、県内の7市(高松市を除く。)3町で規制地域に指定しています。
なお、詳しい規制地域及び区域区分(後述)の図面は香川県環境管理課及び当該市町の環境担
当課に備え置いて、一般の縦覧に供しています。
また、規制地域は環境省ホームページ・環境GIS(http://www-gis.nies.go.jp)でもご覧に
なれます。
〔平成21年4月1日現在〕
騒音規制法に基づく規制地域指定状況
土庄町
小豆島町
直島町
宇多津町
坂出市
高松市
さぬき市
多度津町
丸亀市
三木町
綾川町
善通寺市
東かがわ市
琴平町
三豊市
まんのう町
観音寺市
高松市については、同市が中核市であることから、
同市自らが地域の指定及び規制基準の設定を行う。
2
【規制地域の区域区分】
指定地域においては、都市計画法による用途地域の区分に準じて、特定工場等からの騒音に係
る第1種∼第4種区域の区分及び自動車騒音に係るa区域∼c区域の区分を定めています。また、
特定建設作業騒音に係る第1号・第2号区域の区分を定めています。
特定工場等区域区分
自動車騒音区域区分
[第1種区域]
良好な住居の環境を
保全するため、特に静
穏の保持を必要とする
区域
[第2種区域]
[a区域 ]
専ら住居のように
供される地域
住居の用に供されて
いるため、静穏の保持
を必要とする区域
[第3種区域]
住居の用にあわせ
て、商業・工業の用に
供されている区域であ
って、その区域内の住
民の生活環境を保全す
るため、騒音の発生を
防止する必要がある区
域
[第4種区域]
主として工業等の用
に供されている区域で
あって、その区域内の
住民の生活環境を悪化
させないため、著しい
騒音の発生を防止する
必要がある地域
[b区域 ]
主として住居のよ
うに供される地域
[c区域 ]
相当数の住居と併
せて商業、工業等の
用に供される地域
特定建設作業騒音
区域区分
[第1号区域]
良好な住居の環境
を保全するため、特
に静穏の保持を必要
とする区域であるこ
と。
住居の用に供され
ているため静穏の保
持を必要とする区域
であること。
住居の用にあわせ
て、商業・工業の用
に供されている区域
であって、相当数の
住居が集合している
ため、騒音の発生を
防止する必要がある
区域であること。
都市計画法用途地域
第1種低層
住居専用地域
第2種低層
住居専用地域
第1種中高層
住居専用地域
第2種中高層
住居専用地域
第1種住居地域
第2種住居地域
準住居地域
近隣商業地域
商業地域
準工業地域
用途地域が決定され
ていない地域
[第2号区域]
指定区域のうち、
第1号の区域以外の
区域
(工業、工業専用地
域のうち備考2の区
域は第1号区域))
工業地域
工業専用地域
(備考)
1. 都市計画法の用途地域が定まっていない地域についても、上記に準じて指定しています。
2. 工業地域及び工業専用地域のうちでも次に掲げる施設の周囲 80 メートルの区域は、第1号
区域となっています。
①学校教育法第1条に規定する学校
②児童福祉法第7条第1項に規定する保育所
③医療法第1条の5第1項に規定する病院及び同条第2項に規定する診療所のうち患者を
入院させるための施設を有するもの
④図書館法第2条第1項に規定する図書館
⑤老人福祉法第5条の3に規定する特別養護老人ホーム
3
【規制の対象】
1.工場、事業場からの騒音
騒音規制法では、指定地域内において、特定施設(工場・事業場に設置される施設のうち著し
い騒音を発生する施設であって、次表に掲げるもの)を設置する工場・事業場(「特定工場等」
という。)を規制対象としています。
1.金属加工機械
1) 圧延機械(原動機定格出力の合計が 22.5KW 以上のもの)
2) 製管機械
3) ベンディングマシン(ロール式で、原動機定格出力が 3.75KW 以上のもの)
4) 液圧プレス(矯正プレスを除く)
5) 機械プレス(呼び加圧能力が 294 キロニュートン以上のもの)
6) せん断機(原動機定格出力の合計が 3.75KW 以上のもの)
7) 鍛造機
8) ワイヤーフォーミングマシン
9) ブラスト(タンブラスト以外のもので、密閉式を除く)
10) タンブラー
11) 切断機(といしを用いるもの)
2.空気圧縮機及び送風機(原動機定格出力が 7.5KW 以上のもの)
3.土石用又は鉱物用の破砕機、摩砕機、ふるい及び分級機(原動機定格出力が 7.5KW 以上の
もの)
4.織機(原動機を用いるもの)
5.建設用資材製造機
1) コンクリートプラント(気ほうコンクリートプラント以外のもので、混練機混練容量
が 0.45m3以上のもの)
2) アスファルトプラント(混練機混練容量が 200 ㎏以上のもの)
6.穀物用粉砕機(ロール式で、原動機定格出力が 7.5KW 以上のもの)
7.木材加工機
1) ドラムバーカー
2) チッパー(原動機定格出力が 2.25KW 以上のもの)
3) 砕木機
4) 帯のこ盤(原動機定格出力が製材用は 15KW 以上のもの、木工用は 2.25KW 以上のもの)
5) 丸のこ盤(原動機定格出力が製材用は 15KW 以上のもの、木工用は 2.25KW 以上のもの)
6) かんな盤(原動機定格出力が 2.25KW 以上のもの)
8.抄紙機
9.印刷機械(原動機を用いるもの)
10.合成樹脂用射出成形機
11.鋳型造型機(ジョルト式のもの)
(注)これらの特定施設ほかにも、市町の条例により届出が必要な施設があります。
詳しくは当該市町の環境保全担当課にお尋ねください。
4
2.特定建設作業による騒音
指定地域内において、特定建設作業(建設工事として行われる作業のうち著しい騒音を発生す
る作業で、次表に掲げるもの)による騒音が規制対象になります。
1. くい打機(もんけんを除く)、くい抜機又はくい打くい抜機(圧入式を除く)を使用する
作業(くい打機をアースオーガーと併用する作業を除く)
2. びょう打機を使用する作業
3. さく岩機を使用する作業(作業地点が連続的に移動する作業では、1日の地点間の最大距
離が 50mを超えない作業)
4. 空気圧縮機(電動機以外の原動機を用いるもので、原動機定格出力が 15kw 以上のもの)を
使用する作業(さく岩機の動力として使用する作業を除く)
5. コンクリートプラント(混練機混練容量が 0.45m3 以上のもの)又はアスファルトプラント
(混練機混練重量が 200kg 以上のもの)を設けて行う作業(モルタル製造のためにコンクリー
トプラントを設けて行う作業を除く)
6. バックホウ(一定の限度を超える大きさの騒音を発生しないものとして環境庁長官が指定
するものを除き、原動機の定格出力が 80kw 以上のもの)を使用する作業
7. トラクターショベル(一定の限度を超える大きさの騒音を発生しないものとして環境庁長
官が指定するものを除き、原動機の定格出力が 70kw 以上のもの)を使用する作業
8. ブルドーザー(一定の限度を超える大きさの騒音を発生しないものとして環境庁長官が指
定するものを除き、原動機の定格出力が 40kw 以上のもの)を使用する作業
(注)当該作業がその作業を開始した日に終わるものを除きます。
3.自動車による騒音
自動車が一定の条件で運航する場合に発生する自動車騒音の大きさの許容限度を定めている。
5
【規制基準】
1.特定工場等に関する規制基準
特定工場等に関する規制基準は、昼間・朝夕・夜間の時間区分ごとに、各区域区分について
次表のとおり定められています。
(単位:デシベル)
時 間
朝・夕
昼 間
夜 間
6:00∼ 8:00
8:00∼19:00
22:00∼6:00
区 域
19:00∼22:00
第 1 種 区 域
50
45
40
第 2 種 区 域
55
50
45
第 3 種 区 域
65
60
50
第 4 種 区 域
70
65
60
(備考)
1.基準値は特定工場等の敷地境界線での値とする。
2.騒音の測定は、計量法第 71 条の条件に合格した騒音計を用いて行うものとする。この場
合において、周波数補正回路はA特性を、動特性は速い動特性(FAST)を用いることとする。
3.騒音の測定方法は、当分の間、日本工業規格Z8731に定める騒音レベル測定方法によ
るものとし、騒音の大きさの決定は次のとおりとする。
(1)騒音計の指示値が変動せず、又は変動が少ない場合は、その指示値とする。
(2)騒音計の指示値が周期的に変動し、その指示値の最大値がおおむね一定の場合は、この
変動ごとの指示値の最大値の平均値とする。
(3)騒音計の指示値が、不規則かつ大幅に変動する場合は、測定値の 90 パーセントレンジの
上端の数値とする。
(4)騒音計の指示値が周期的又は間欠的に変動し、その指示値の最大値が一定でない場合は、
その変動ごとの指示値の最大値の 90 パーセントレンジの上端の数値とする。
2.特定建設作業に関する規制基準
区
域
第1号区域
騒音の大きさ
作業禁止時間
1日当たりの作業時間
第2号区域
85デシベルを超えないこと
19:00∼7:00
22:00∼6:00
10時間を超えないこと
14時間を超えないこと
作業期間
連続6日を超えないこと
作業禁止日
日曜その他の休日
6
(備考)
1.騒音の大きさは、特定建設作業の場所の敷地境界線での値とする。
2.騒音の測定は、計量法第 71 条の条件に合格した騒音計を用いて行うものとする。この場
合において、周波数補正回路はA特性を、動特性は速い動特性(FAST)を用いることとする。
3.騒音の測定方法は、当分の間、日本工業規格Z8731に定める騒音レベル測定方法によ
るものとし、騒音の大きさの決定は前表の備考3と同じ。
4.次表に掲げる特定建設作業については、規制基準が適用除外となります。
×
×
災害その他非常の事態の発生により緊急に行う必要のあ
る特定建設作業
⃝
×
×
×
×
人の生命又は身体に対する危険を防止するために特に行
う必要のある特定建設作業
⃝
×
×
×
×
鉄道又は軌道の正常な運行を確保するため特に夜間又は
休日に行う必要のある特定建設作業
⃝
×
⃝
⃝
×
道路法第 34 条により道路の占用の許可条件によって夜間
又は休日に行うこととされた特定建設作業
⃝
×
⃝
⃝
×
道路法第 35 条により協議において夜間又は休日に行う行
うこととされた特定建設作業
⃝
×
⃝
⃝
×
道路交通法第 77 条により道路の使用許可条件によって夜
間又は休日に行うこととされた特定建設作業(同法第 80 条
によるものを含む。)
⃝
×
⃝
⃝
×
電気事業法施行規則による変電所の変更工事で、近接の
電気工作物の機能を停止させて行わなければ作業員の生命
又は身体の安全が確保できないため日曜・休日に行う必要
のある特定建設作業
⃝
⃝
⃝
⃝
×
種
類
作業を開始した日に終わる特定建設作業
⃝:基準の適用を受けるもの
×:基準の適用を受けないもの
7
日曜日・休日の
作業禁止
1日の作業時間
の制限
×
の
作業期間の制限
夜間又は深夜
作業の禁止
×
業
騒音の大きさ
×
作
3.自動車騒音の要請限度
自動車騒音に係る交通規制の措置を要請する限度については、次表のとおり定められています。
(単位:デシベル)
時 間 の 区 分
区
域 の 区 分
昼 間
6:00∼22:00
夜 間
22:00∼6:00
1車線を有する道路に面する区域
65
55
2車線以上を有する道路に面する区域
70
65
1車線を有する道路に面する区域
65
55
2車線以上を有する道路に面する区域
75
70
車線を有する道路に面する区域
75
70
a区域
b区域
c区域
(備考)
1.騒音の測定は、計量法第 71 条の条件に合格した騒音計を用いて行うものとする。
2.騒音の測定は、道路に接して住居、病院、学校等の用に供される建築物(以下「住居等」
という。)が存している場合には道路の敷地の境界線において行い、道路に沿って住居等以
外の用途の土地利用が行われているため道路から距離をおいて住居等が存している場合には
住居等に到達する騒音の大きさを測定できる地点において行うものとする。これらの場合に
おいて、測定を行う高さは、当該地点の鉛直方向において生活環境の保全上騒音が最も問題
となる位置とする。
3.騒音の測定は、当該道路のうち原則として交差点を除く部分に係る自動車騒音を対象とし、
連続する7日間のうち当該自動車騒音の状況を代表すると認められる3日間について行うも
のとする。
4.騒音の評価手法は、等価騒音レベルによるものとする。
5.騒音の測定方法は、原則として、日本工業規格Z8731に定める騒音レベルの測定方法
によるものとし、建築物による無視できない反射の影響を避けうる位置で測定するものとす
る。ただし、建築物と道路との間(道路の敷地の境界線を含む。)の地点において測定を行
い、当該建築物による無視できない反射の影響を避けることができない場合において、当該
影響を勘案し実測値を補正するなど適切な措置を講ずるときは、この限りでない。
6.自動車騒音以外の騒音又は当該道路以外の道路に係る自動車騒音による影響があると認め
られる場合は、これらの影響を勘案し実測値を補正するものとする。
7.騒音の大きさは、測定した値を時間の区分ごとに3日間の原則として全時間を通じてエネ
ルギ−平均した値とする。
8. 表に掲げる区域のうち幹線交通を担う道路に近接する区域(二車線以下の車線を有す
る道路の場合は道路の敷地の境界線から十五メ−トル、二車線を超える車線を車線を有する
道路の場合は道路の敷地の境界線から二十メ−トルまでの範囲をいう。)に係る限度は次の
とおりである。
昼 間
75デシベル
夜 間
70デシベル
8
【環境基準】
環境基準は、環境基本法第 16 条第1項の規定に基づくもので、騒音に係る環境上の条件につ
いて生活環境を保全し、人の健康を保護するうえで、維持されることが望ましい基準であり、行
政上の目標としての性格をもつのです。
1.類型指定地域
騒音規制地域のうち、都市計画法に基づく用途地域の定めのある高松市、丸亀市、坂出市、善
通寺市、観音寺市、さぬき市、東かがわ市、宇多津町及び多度津町の用途地域について、用途地
域の区分に応じて類型のあてはめを行っています。
類
型
都市計画法用途地域
騒音規制地域
第1種低層住居専用地域
[A類型]
専ら住居の用に供され
る地域
第 1 種 区 域
第2種低層住居専用地域
第1種中高層住居専用地域
第2種中高層住居専用地域
[B類型]
主として住居の用に供
される地域
第1種住居地域
第 2 種 区 域
第2種住居地域
準住居地域
近隣商業地域
[C類型]
商業地域
相当数の住居と併せて
商業、工業等の用に供さ
れる地域
第 3 種 区 域
準工業地域
工業地域
(注)工業専用地域については類型指定していない。
9
第 4 種 区 域
2.騒音に係る環境基準
① 一般地域に係る環境基準
騒音に係る環境基準については、一般地域(後述の「道路に面する地域」を除く地域)におい
て、地域の類型毎、時間の区分毎に次表のとおり定められています。
時 間 の 区 分
地
域 の 類 型
昼 間
6:00∼22:00
夜 間
22:00∼翌日の6:00
A 及 び B
55デシベル以下
45デシベル以下
C
60デシベル以下
50デシベル以下
② 道路に面する地域に係る環境基準
道路に面する地域に係る環境基準については、前表によらず次表に掲げるとおりです。
地
時 間 の 区 分
域 の 区 分
昼 間
夜 間
A地域のうち2車線以上の車線を有する道
60デシベル以下
55デシベル以下
路に面する地域
B地域のうち2車線以上の車線を有する道
路に面する地域及びC地域のうち車線を有
65デシベル以下
60デシベル以下
する道路に面する地域
備考 車線とは1縦列の自動車が安全かつ円滑に走行するために必要な一定の幅員を有する帯状
の車道部分をいう。
③ 幹線交通を担う道路に近接する空間の環境基準
幹線交通を担う道路に近接する空間の環境基準については、前表にかかわらず、特例として
次表に掲げるとおりです。
基
昼
準
間
値
夜
70デシベル以下
間
65デシベル以下
備考
個別の住居等において騒音の影響を受けやすい面の窓を主として閉めた生活が営まれてい
ると認められるときは、屋内へ透過する騒音に係る基準(昼間にあっては45デシベル以
下、夜間にあっては40デシベル以下)によることができる。
1.評価は、個別の住居等が影響を受ける騒音レベルによることを基本とし、住居等に供され
る建物の騒音の影響を受けやすい面における騒音レベルによって評価するものとする。
この場合において屋内に透過する騒音に係る基準については、建物の騒音の影響を受けや
すい面における騒音レベルから当該建物の防音性能値を差し引いて評価するものとする。
2.騒音の評価手法は、等価騒音レベル測定方法によるものとし、時間の区分ごとの全時間を
通じた等価騒音レベルによって評価することを原則とする。
3.評価の時期は、騒音が1年間を通じて平均的な状況を呈する日を選定するものとする。
4.「幹線交通を担う道路」とは、次に掲げる道路をいうものとする。
(1)道路法第3条に規定する高速自動車国道、一般国道、県道及び市町道(市町道にあって
は4車線以上の区間に限る。)。
(2)前項に掲げる道路を除くほか、一般自動車道であって都市計画法施行規則第7条第1項
第1号に定める自動車専用道路。
10
【届出の方法】
騒音規制法では、指定地域内で工場又は事業場に特定施設を設置する者及び特定建設作業を
実施する者は、当該市町長に届出をしなければなりません。届出の方法等は次表のとおりです。
届出書の名称
届出を必要とする場合
届出時期
添付書類
1
・特 定 施 設 の 配
設置の工事
置図
特定施設設置 特定施設を設置しようと 開始の日の
・特 定 工 場 等 及
届出書
する場合
30 日前ま
びその付近の
で
見取図
2
①その地域が指定地域と
なった際、現に指定地
域内で特定施設を設置
特定施設使用
している場合
届出書
②その施設が特定施設と
なった際、現に指定地
域内でその施設を設置
している場合
指定地域と
なった日又
は特定施設
となった日
から 30 日
以内
同上
同上
3
特定施設の種 1 又は 2 の届出を行った
類ごとの数等 特定施設の種類ごとの数
変更届出書
を変更する場合
変更に係る
工事の開始
の日の 30
日前まで
4
騒音防止の方 1又は 2 の届出を行った
法変更届出書 特定工場等で騒音防止の
方法を変更する場合
5
6
7
届出を行った者の氏名、
氏名(名称、
住所及び法人にあっては 変更の日か
住所、所在
代表者の氏名、並びに工 ら 30 日以
地)変更届出
場・事業場の名称、所在 内
書
地の変更があった場合
特定施設使用 特定施設をすべて廃止し 廃止した日
全廃届出書
た場合
から 30 日
以内
届出を行った者から特定
承継があっ
施設を譲り受け、借り受
承継届出書
た日から
けた場合、又は相続、合
30 日以内
併があった場合
備 考
_
②の場合
その施設以外の
特定施設を設置
していないもの
に限る
特定施設の種類
ごとの数を減少
する場合及びそ
の数を直近の届
出により届け出
た数の 2 倍以内
の数に増加する
場合は除く
変更により特定
工場等において
発生する騒音の
大きさの増加を
伴わない場合を
除く
_
_
_
_
_
_
8
・作 業 場 所 付 近
の見取図
特定建設作業を伴う建設 建設作業開
特定建設作業
・工
事工程の概
工事を施工しようとする 始の 7 日前
実施届出書
要
を
示した工
場合
まで
事工程図
(備考)1
届出は、特定工場等及び特定建設作業を実施する場所を管轄する市町の環境担当課
へ、届出書の正本にその写し 1 通を添えて提出してください。
2 届出用紙(様式)は、環境省ホームページ(http://env.go.jp)-[申請・届出等手続案
内]-[騒音規制法に関する手続]から入手(ダウンロード)できます。
11
【計画変更勧告・改善勧告及び改善命令】
騒音規制法では、規制基準に適合しないことにより、周辺の生活環境がそこなわれると認めら
れるときについては、計画変更勧告及び改善勧告が行われることがあります。
更に、この勧告に従わないときには改善命令が出されることがあり、命令違反に対しては、罰
則の適用があります。
区分
勧
告
基
準
特 定 工 場 等
規制基準に適合しない
ことにより、特定工場
等の周辺の生活環境が
そこなわれると認めら
れるとき
特定建設作業
規制基準に適合しない
ことにより、特定建設
作業の場所の周辺の生
活環境が著しくそこな
われると認められると
き
区
分
勧告・命令
期
限
勧告・命令
対 象 者
特定施設の
届出受理の
設置及び数
計画変更
日から 30 日
等の変更の
勧告
以内
届出者
改善勧告 勧告・命令
設置者
改善命令 者が定める
改善勧告
改善命令
勧告・命令
者が定める
元請業者
勧告者又
は命令者
命令違反者
関係
市町長
1年以下の
懲役又は 50
万円以下の
罰金
関係
市町長
5万円以下
の罰金
(注) 経過措置に伴う届出を提出した特定工場については、指定地域になった日又は特定施設
となった日から3年間(特定施設が鍛造機の場合は4年間)は、関係市町長は改善勧告や
改善命令は行わないが、特定施設を設置している者は、この3年間(4年間)で自主的に
適正な騒音防止の措置を講じてください。
【報告と検査】
1.関係市町長は、指定地域内の特定施設を設置している者又は特定建設作業を行う元請負人に
対して、特定施設の状況、特定建設作業の状況その他必要な事項の報告を求めることができま
す。
2.関係市町長は、市町の職員に指定地域内の特定工場等の場所及び建設現場の立入検査をさせ
ることができます。その職員は身分を示す証明書を提示することになっています。
3.この報告をしなかったり、虚偽の報告をした者又は立入検査を拒んだり忌避した者は、3 万
円以下の罰金に処せられます。
12
13
【参考資料】
◇
騒音レベルと騒音による影響
騒音は、工場・事業場の施設からのみでなく、交通機関、建設作業、商業宣伝等から家庭に至る
まで、あらゆるところで発生しています。
騒音レベルとその影響については、次表のとおりですが、「うるささ」、「やかましさ」という
受け取り方も、被害を受ける側の体調・年令・慣れ等の条件によって異なります。
騒音レベル
120デシベル
身 近 に あ る 例
飛行機のエンジンの近く
110デシベル
自動車の警笛(前方2m)、リベット打ち
100デシベル
電車が通るときのガード下
90デシベル
大声による独唱、騒々しい工場の中
80デシベル
地下鉄の車内
70デシベル
電話のベル、騒々しい事務所の中、騒々しい街頭
60デシベル
静かな乗用車、普通の会話
50デシベル
静かな事務所
40デシベル
図書館、静かな住宅地の昼
30デシベル
郊外の深夜、ささやき声
20デシベル
木の葉のふれあう音、置時計の秒針の音(前方1m)
(注)騒音レベルとは
音に対する人間の感じ方は、音の強さ、周波数の違いによって異なる。騒音の大きさは、
物理的に測定した騒音の強さに、周波数ごとの聴感補正を加味して、デシベルで表す。
厳密には次式により算出される。
騒音レベル(デシベル)= 20 log(P/Po)
P ; A特性で重み付けられた音圧の実効値
Po; 2×10-5 N/m2
実際には、騒音計のA特性(聴感補正)で測定した値を騒音レベルとして、デシベルで表
示する。
14
[騒音規制地域の市町担当課]
〔平成21年4月1日現在〕
市町名
担当課名
〒
所在地
電話番号
高松市
環境指導課
760-0080
高松市木太町 2282-1
087-834-5755
丸亀市
環境課
763-8501
丸亀市大手町 2-3-1
0877-24-8836
坂出市
環境交通課
762-8601
坂出市室町 2-3-5
0877-44-5009
善通寺市
生活環境課
765-8503
善通寺市文京町 2-1-1
0877-63-6307
観音寺市
生活環境課
768-0070
観音寺市南町 4-2-10
0875-25-2698
さぬき市
生活環境課
769-2195
さぬき市志度 5385-8
087-894-1119
東かがわ市
環境衛生室
769-2692
東かがわ市三本松 1172
0879-26-1226
三豊市
環境衛生課
767-8585
三豊市高瀬町下勝間 2373
0875-73-3007
直島町
環境水道課
761-3110
香川郡直島町 1122-1
087-892-2225
宇多津町
住民生活課
769-0292
綾歌郡宇多津町 1881
0877-49-8000
多度津町
環境課
764-0000
仲多度郡多度津町桃山 13-1
0877-33-4425
香川県
環境管理課
760-8570
高松市番町 4-1-10
087-832-3219
15
振動規制のしおり
香
川
県
1
【目
的】
振動規制法は、工場及び事業場の振動と建設作業振動について、必要な規制を行うとともに、道
路交通振動に係る要請の措置を定めることなどにより、生活環境を保全し、国民の健康の保護に資
することを目的としています。
【規制の地域】
香川県では下図のとおり、県内の4市(高松市を除く。)2町で規制地域を指定しています。
なお、詳しい規制地域及び区域区分(後述)の図面は香川県環境管理課及び当該市町の環境担当
課に備え置いて、一般の縦覧に供しています。
また、規制地域は環境省ホームページ・環境GIS(http://www-gis.nies.go.jp)でもご覧になれ
ます。
〔平成21年4月1日現在〕
振動規制法に基づく規制地域指定状況
土庄町
小豆島町
直島町
宇多津町
坂出市
高松市
さぬき市
多度津町
丸亀市
三木町
綾川町
善通寺市
東かがわ市
琴平町
三豊市
まんのう町
観音寺市
高松市については、同市が中核市であることから、
同市自らが地域の指定及び規制基準の設定を行う。
2
【規制地域の区域区分】
指定地域においては、都市計画法による用途地域の区分に準じて、特定工場等の振動に係る第1
種・第2種区域及び特定建設作業振動に係る第1号・第2号区域の区分を定めています。
特定工場等及び自動車交通
振動の区域区分
特定建設作業振動の区域区分
[第1種区域]
[第1号区域]
良好な住居の環境を保全するた
め、特に静穏の保持を必要とする
区域及び住居の用に供されている
ため、静穏の保持を必要とする区
域
良好な住居の環境を保全するた
め、特に静穏の保持を必要とする
区域であること。
住居の用に供されているため静
穏の保持を必要とする区域である
こと。
住居の用にあわせて、商業・工
業の用に供されている区域であっ
て、相当数の住居が集合している
ため、振動の発生を防止する必要
がある区域であること。
[第2種区域]
都市計画用途地域
第1種低層
住居専用地域
第2種低層
住居専用地域
第1種中高層
住居専用地域
第2種中高層
住居専用地域
第1種住居地域
第2種住居地域
準住居地域
近隣商業地域
住居の用に併せて、商業・工業
等の用に供されている区域であっ
て、その区域内の住民の生活環境
を保全するため、振動の発生を防
止する必要がある区域及び主とし
て工業等の用に供されている区域
であって、その区域内の住民の生
活環境を悪化させないため、著し [第2号区域]
い振動の発生を防止する必要があ
指定区域のうち、第1号の区域
る地域
以外の区域
(工業、工業専用地域のうち備考2
の区域は第1号区域))
商業地域
準工業地域
工業地域
工業専用地域
(備考)
1.都市計画法の用途地域が定まっていない地域についても、上記に準じて指定(第2種区域、
第1号区域)しています。
2.工業地域及び工業専用地域のうちでも次に掲げる施設の周囲 80 メートルの区域は、第1号区
域となっています。
①学校教育法第1条に規定する学校
②児童福祉法第7条第1項に規定する保育所
③医療法第1条の5第1項に規定する病院及び同条第2項に規定する診療所のうち患者を入
院させるための収容施設を有するもの
④図書館法第2条第1項に規定する図書館
⑤老人福祉法第5条の3に規定する特別養護老人ホーム
3
【規制の対象】
1.工場、事業場からの振動
振動規制法では、指定地域内において、特定施設(工場・事業場に設置される施設のうち著しい
振動を発生する施設であって、次表に掲げるもの)を設置する工場・事業場(「特定工場等」とい
う。)を規制対象としています。
1.金属加工機械
1) 液圧プレス(矯正プレスを除く)
2) 機械プレス
3) せん断機(原動機定格出力が1KW 以上のもの)
4) 鍛造機
5) ワイヤーフォーミングマシン(原動機定格出力が 37.5KW 以上のもの)
2.圧縮機(原動機定格出力が 7.5KW 以上のもの)
3.土石用又は鉱物用の破砕機、摩砕機、ふるい及び分級機(原動機定格出力が 7.5KW 以上
のもの)
4.織機(原動機を用いるもの)
5.コンクリートブロックマシン(原動機定格出力の合計が 2.95KW 以上のもの)並びにコン
クリート管製造機械及びコンクリート柱製造機械(原動機定格出力の合計が 10KW 以上のも
の)
6.木材加工機
1) ドラムバーカー
2) チッパー(原動機定格出力が 2.2KW 以上のもの)
7.印刷機械(原動機定格出力が 2.2KW 以上のもの)
8.ゴム練用又は合成樹脂練用のロール機(カレンダーロール以外のもので、原動機定格出
力が 30KW 以上のもの)
9.合成樹脂用射出成形機
10.鋳型造型機(ジョルト式のもの)
2.特定建設作業による振動
指定地域内において、特定建設作業(建設工事として行われる作業のうち著しい振動を発生する
作業で、次表に掲げるもの)による振動が規制対象になります。
1.くい打機(もんけん及び圧入式くい打機を除く)、くい抜機(油圧式くい抜機を除く)
又はくい打くい抜機(圧入式くい打くい抜機を除く)を使用する作業
2.鋼球を使用して建築物その他の工作物を破壊する作業
3.舗装版破砕機を使用する作業(作業地点が連続的に移動する作業にあっては、1日にお
ける当該作業に係る2地点間の最大距離が 50mを超えない作業に限る。)
4.ブレーカー(手持ち式のものを除く)を使用する作業(作業地点が連続的に移動する作
業にあっては、1日にお ける当該作業に係る2地点間の最大距離が 50mを超えない作業
に限る。)
(注)当該作業がその作業を開始した日に終わるものを除きます。
3.道路交通振動
指定地域内において、次の自動車が道路を通行することに伴って発生する振動が規制対象になり
ます。
普通自動車、小型自動車、軽自動車、大型特殊自動車、小型特殊自動車及び原動機付自転車
4
【規制基準】
1.特定工場等に関する規制基準
特定工場等に関する規制基準は、昼間・朝夕・夜間の時間区分ごとに、各区域区分について次
表のとおり定められています。
時 間
昼
間
8:00∼19:00
夜
間
19:00∼8:00
第 1 種 区 域
60デシベル
55デシベル
第 2 種 区 域
65デシベル
60デシベル
区 域
(備考)
1.基準値は特定工場等の敷地境界線での値とする。
2.振動の測定は、振動レベル計又はこれと同程度以上の性能を有する測定器を用いて行うも
のとする。(鉛直振動特性)
3.振動の測定方法は、次のとおりとする。
1 振動ピックアップの設置場所は、次のとおりとする。
イ 緩衝物がなく、かつ、十分踏み固め等の行われている堅い場所
ロ 傾斜及び凹凸がない水平面を確保できる場所
ハ 温度、電気、磁気等の外囲条件の影響を受けない場所
2 暗振動の影響の補正は、次のとおりとする。(略)
4.振動レベルの決定は、次のとおりとする。
1 測定器の指示値が変動せず、又は変動が少ない場合は、その指示値とする。
2 測定器の指示値が周期的又は間欠的に変動する場合は、その変動ごとの指示値の最大値
の平均値とする。
3 測定器の指示値が、不規則かつ大幅に変動する場合は、5秒間隔・100 個又はこれに準
ずる間隔・個数の測定値の 80 パーセントレンジの上端の数値とする。
2.特定建設作業に関する規制基準
区
域
振動の大きさ
作業禁止時間
1日当たりの作業時間
第1号区域
第2号区域
75デシベルを超えないこと
19:00∼7:00
22:00∼6:00
10時間を超えないこと
14時間を超えないこと
作業期間
連続6日を超えないこと
作業禁止日
日曜その他の休日
(備考)
1.振動の大きさは、特定建設作業の場所の敷地境界線での値とする。
2.振動の測定等については、前表の備考2∼4と同じ。
3.次表に掲げる特定建設作業については、規制基準が適用除外となります。
5
振
動
の
大
き
さ
作夜
業間
の又
禁は
止深
夜
間1
の日
制の
限作
業
時
限作
業
期
間
の
制
の日
作曜
業日
禁・
止休
日
作業を開始した日に終わる特定建設作業
×
×
×
×
×
災害その他非常の事態の発生により緊急に行う必要のある
特定建設作業
⃝
×
×
×
×
人の生命又は身体に対する危険を防止するために特に行う
必要のある特定建設作業
⃝
×
×
×
×
鉄道又は軌道の正常な運行を確保するため特に夜間又は休
日に行う必要のある特定建設作業
⃝
×
⃝
⃝
×
道路法第 34 条により道路の占用の許可条件によって夜間又
は休日に行うこととされた特定建設作業
⃝
×
⃝
⃝
×
道路法第 35 条により協議において夜間又は休日に行う行う
こととされた特定建設作業
⃝
×
⃝
⃝
×
道路交通法第 77 条により道路の使用許可条件によって夜間
又は休日に行うこととされた特定建設作業(同法第 80 条に
よるものを含む。)
⃝
×
⃝
⃝
×
電気事業法施行規則による変電所の変更工事で、近接の電
気工作物の機能を停止させて行わなければ作業員の生命又
は身体の安全が確保できないため日曜・休日に行う必要の
ある特定建設作業
⃝
⃝
⃝
⃝
×
作
業
の
⃝:基準の適用を受けるもの
種
類
×:基準の適用を受けないもの
3.道路交通振動の要請限度
道路交通振動の防止のための舗装、維持又は修繕の措置を要請する限度については、次表のとお
り定められています。
時 間
昼
間
夜
間
8:00∼19:00
19:00∼8:00
区 域
第 1 種 区 域
65デシベル
60デシベル
第 2 種 区 域
70デシベル
65デシベル
(備考)
1.振動の測定場所は、道路の敷地の境界線とする。
2.振動の測定は、当該道路に係る道路交通振動を対象とし、道路交通振動の状況を代表する
と認められる1日について、昼間及び夜間の区分ごとに1時間辺り1回以上の測定を4時間
以上行うものとする。
3.振動の測定方法は、特定工場等に関する規制基準の表の備考3に同じ。
4.振動の大きさは、昼間及び夜間の区分ごとのすべての測定値の平均値とする。
6
【届出の方法】
振動規制法では、指定地域内で工場又は事業場に特定施設を設置する者及び特定建設作業を実施
する者は、当該市町長に届出をしなければなりません。届出の方法等は次表のとおりです。
番号
届出書の名称
1
特定施設設置
届出書
届出を必要とする場合
届出時期
特定施設を設置しようと 設置の工事
・特定施設
する場合
開始の日の
の配置図
30 日前まで ・特定工場
等及びそ
の付近の
見取図
2 施設使用
届出書
①その地域が指定地域と
なった際、現に指定地
域内で特定施設を設置
している場合
②その施設が特定施設と
なった際、現に指定地
域内でその施設を設置
している場合
3
特定施設の種
類及び能力ご
との数・特定
施設の使用の
方法変更届出
書
1又は2の届出を行った
特定施設の種類ごとの数
を変更する場合
4
振動防止の方
法変更届出書
1又は2の届出を行った
特定工場等で振動防止の
方法を変更する場合
5
氏名(名称、住
所、所在地)変
更届出書
届出を行った者の氏名、
住所及び法人にあっては
代表者の氏名、並びに工
場・事業場の名称、所在
地の変更があった場合
変更の日か
ら 30 日以内
特定施設使用
全廃届出書
特定施設をすべて廃止し
た場合
廃止した日
から 30 日以
内
6
添付書類
指定地域と
なった日又
は特定施設
となった日
から 30 日以
内
変更に係る
工事の開始
の日の 30 日
前まで
同 上
同 上
備
考
−
②の場合
その施設以外の特
定施設を設置して
いないものに限る
特定施設の種類及
び能力ごとの数を
増加しない場合は
除く
特定施設の使用開
始時刻の繰上げ又
は使用終了時刻の
繰下げを伴わない
場合は除く
変更により特定工
場等において発生
する振動の大きさ
の増加を伴わない
場合を除く
7
−
−
−
−
7
承継届出書
8
特定建設作業
実施届出書
届出を行った者から特定
施設を譲り受け、借り受
けた場合、又は相続、合
併があった場合
承継があっ
た日から 30
日以内
特定建設作業を伴う建設
工事を施工しようとする
場合
建設作業開
始の7日前
まで
−
−
・作業場所
付近の見
取図
・工事工程
の概要を
示した工
事工程図
届出義務者は元請
業者
(備考)
1 届出は、特定工場等及び特定建設作業を実施する場所を管轄する市町の環境担当課へ、届出
書の正本にその写し1通を添えて提出してください。
2 届出用紙(様式)は、環境省ホームページ(http://env.go.jp)-[申請・届出等手続案内]-[振動
規制法に関する手続]から入手(ダウンロード)できます。
【計画変更勧告・改善勧告及び改善命令】
振動規制法では、規制基準に適合しないことにより、周辺の生活環境がそこなわれると認められ
るときについては、計画変更勧告及び改善勧告が行われることがあります。
更に、この勧告に従わないときには改善命令が出されることがあり、命令違反に対しては、罰則
の適用があります。
区分
勧
告
基
準
区
分
特
等
定 工 場
規制基準に適合しない
ことにより、特定工場
等の周辺の生活環境が
そこなわれると認めら
れるとき
特定建設作業
規制基準に適合しない
ことにより、特定建設
作業の場所の周辺の生
活環境が著しくそこな
われると認められると
き
勧告・命令
期
限
勧告・命令
対 象 者
計画変更
勧告
届出受理の 特定施設の
日から 30 日 設置及び数
以内
等の変更の
届出者
改善勧告
改善命令
勧告・命令
者が定める
設置者
改善勧告
改善命令
勧告・命令
者が定める
元請業者
勧告者又
は命令者
関係市長
関係市長
命令違反者
1年以下の
懲役又は 50
万円以下の
罰金
30 万円以下
の罰金
(注) 経過措置に伴う届出を提出した特定工場については、指定地域になった日又は特定施設と
なった日から3年間(特定施設が鍛造機の場合は4年間)は、関係市町長は改善勧告や改善
命令は行わないが、特定施設を設置している者は、この3年間(4年間)で自主的に適正な
振動防止の措置を講じてください。
8
【報告と検査】
1
関係市町長は、指定地域内の特定施設を設置している者又は特定建設作業を行う元請業者に対
して、特定施設の状況、特定建設作業の状況その他必要な事項の報告を求めることができます。
2 関係市町長は、市町の職員に指定地域内の特定工場等の場所及び建設現場の立入検査をさせる
ことができます。その職員は身分を示す証明書を提示することになっています。
3 この報告をしなかったり、虚偽の報告をした者又は立入検査を拒んだり忌避した者は、10 万円
以下の罰金に処せられます。
9
10
【参考資料】
◇
振動レベルと振動による影響
振動レベルとその影響については、次表のとおりです。
振動レベル
影
響
気 象 庁 震 度 階
90
デシベル
人体に生理的影響が生じ始め
る
家屋の振動が激しく、すわりの悪い花瓶な
どは倒れ、器内の水はあふれ出る。また、
歩いている人にも感じられ、多くの人々は
戸外に飛び出す程度の地震
中 震
80
デシベル
産業職場で振動が気になる
(8時間振動に曝された場合)
家屋が揺れ、戸、障子がガタガタ鳴動し、
電灯のようなつり下げ物は相当揺れ、器内
の水面の動くのがわかる程度の地震
弱 震
大勢の人に感ずる程度のもので、戸、障子
がわずかに動くのがわかるくらいの地震
軽 震
静止している人や、特に地震に注意深い人
だけに感ずる程度の地震
微 震
人体に感じないで地震計に記録される程度
無 感
深い睡眠にも影響がある
70
デシベル
60
デシベル
浅い睡眠に影響が出始める
振動を感じ始める
ほとんど睡眠影響はない
50
デシベル
40
デシベル
常時微動
(注)振動レベルとは
振動の大きさの感じ方は、振幅、周波数などによって異なる。
公害振動の大きさは、物理的に測定した振幅の大きさに、周波数による感覚補正を加味して、
デシベルで表す。
厳密には次式により算出される。
振動レベル(デシベル)= 20 log(A/Ao)
A ; 振動感覚補正を行った振動加速度の実効値
Ao; 10-5 m/s2
11
[振動規制地域の市町担当課]
〔平成21年4月1日現在〕
市町名
担当課名
〒
所在地
電話番号
高松市
環境指導課
760-0080
高松市木太町 2282-1
087-834-5755
丸亀市
環境課
763-8501
丸亀市大手町 2-3-1
0877-24-8836
坂出市
環境交通課
762-8601
坂出市室町 2-3-5
0877-44-5009
善通寺市
生活環境課
765-8503
善通寺市文京町 2-1-1
0877-63-6307
観音寺市
生活環境課
768-0070
観音寺市南町 4-2-10
0875-25-2698
宇多津町
住民生活課
769-0292
綾歌郡宇多津町 1881
0877-49-8000
多度津町
環境課
764-0000
仲多度郡多度津町桃山 13-1
0877-33-4425
香川県
環境管理課
760-8570
高松市番町 4-1-10
087-832-3219
12
悪臭防止のしおり
香
川
県
【目
的】
悪臭防止法は、工場その他の事業場における事業活動に伴って発生する悪臭について必要な規制
をすることにより生活環境を保全し、国民の健康の保護に資することを目的としています。
【規制の地域】
香川県では下図のとおり、県内すべての用途地域を規制地域に指定しています。
なお、詳しい規制地域及び区域区分(後述)の図面は香川県環境管理課及び当該市町の環境担当
課に備え置いて一般の縦覧に供しています。
また、規制地域は環境省ホームページ・環境GIS(http://www-gis.nies.go.jp)でもご覧になれ
ます。
〔平成21年4月1日現在〕
悪臭防止法に基づく指定地域
土庄町
小豆島町
直島町
宇多津町
坂出市
多度津町
丸亀市
高松市
さぬき市
三木町
綾川町
東かがわ市
善通寺市
琴平町
三豊市
まんのう町
観音寺市
高松市については、同市が中核市であることから、
同市自らが地域の指定及び規制基準の設定を行う。
2
【規制地域の区域区分】
指定地域においては、都市計画法による用途地域の区分に準じて、A区域からC区域の区分を定
めています。
区域区分
都市計画法用途地域
区
分
の
指
標
A 区 域
第1種低層住居専用地域
第2種低層住居専用地域
第1種中高層住居専用地域
第2種中高層住居専用地域
第1種住居地域
第2種住居地域
準住居地域
B 区 域
近隣商業地域
商業地域
準工業地域
住居の用に併せて、商業・工業等の用に供さ
れている区域であって、その区域内の住民の生
活環境を保全するため、悪臭の防止を必要とす
る区域
工業地域
工業専用地域
主として工業等の用に供されている区域であ
って、その区域内の住民の生活環境を悪化させ
ないため、著しい悪臭の発生を防止する必要が
ある区域
C 区 域
良好な住居の環境を保持するため、特に悪臭
の防止を必要とする区域
住居の用に供されているため、悪臭の防止を
必要とする区域
【規制の対象】
指定地域内に設置されている工場その他の事業場は、その業種や規模、経営主体の如何等を問わ
ず、すべて規制の対象となります。
3
【悪臭物質】
悪臭防止法では、悪臭公害の主要な原因となっている物質を選定し、次表に掲げる 22 物質を特定
悪臭物質として指定しています。
特 定 悪 臭 物 質
アンモニア
メチルメルカプタン
硫化水素
硫化メチル
に
お い
主 要 発 生 源 事 業 場
畜産事業場、鶏糞乾燥場、複合肥料製造業、でん
粉製造業、化製場、魚腸骨処理場、フェザー処理
場、ごみ処理場、し尿処理場、下水処理場等
クラフトパルプ製造業、化製場、魚腸骨処理場、
ごみ処理場、し尿処理場、下水処理場等
畜産事業場、クラフトパルプ製造業、でん粉製造
業、セロファン製造業、ビスコースレーヨン製造
業、化製場、魚腸骨処理場、フェザー処理場、ご
み処理場、し尿処理場、下水処理場等
尿のようなにお
い
腐った玉ねぎの
ようなにおい
腐った卵のよう
なにおい
腐ったキャベツ
のようなにおい
クラフトパルプ製造業、化製場、魚腸骨処理場、
ごみ処理場、し尿処理場、下水処理場等
トリメチルアミン
腐った魚のよう
なにおい
アセトアルデヒド
刺激的な青ぐさ
いにおい
畜産事業場、複合肥料製造業、化製場、魚腸骨処
理場、水産かん詰製造業等
アセトアルデヒド製造工場、酢酸製造工場、酢酸
ビニル製造工場、クロロプレン製造工場たばこ製
造工場、複合肥料製造工場、魚腸骨処理場等
二硫化メチル
プロピオンアルデヒド
刺激的な甘酸っ
ノルマルブチルアルデヒド ぱい焦げたにお
い
イソブチルアルデヒド
塗装工場、その他の金属製品製造場、自
動車修理工場、印刷工場、魚腸骨処理
場、油脂系食料品製造工場、輸送用機械
器具製造工場等
ノルマルバレルアルデヒド むせるような甘
酸っぱい焦げた
イソバレルアルデヒド
におい
刺激的な発酵し
イソブタノール
たにおい
刺激的なシンナ
酢酸エチル
ーのようなにお
メチルイソブチルケトン
い
ガソリンのよう
トルエン
なにおい
スチレン
キシレン
プロピオン酸
ノルマル酪酸
ノルマル吉草酸
イソ吉草酸
塗装工場、その他の金属製品製造工場、
自動車修理工場、木工工場、繊維工場、
その他の機械製造工場、印刷工場、輸送
用機械器具製造工場、鋳物工場等
スチレン製造工場、ポリスチレン製造工場、ポリ
スチレン加工工場、SBR(スチレンブタジエンゴム)製造工
場、FRP(ガラス繊維強化プラスチック)製品製造工場、化粧
合板製造工場等
都市ガスのよう
なにおい
ガソリンのよう
なにおい
刺激的な酸っぱ
いにおい
汗くさいにおい
(トルエンに同じ)
脂肪酸製造工場、染色工場、畜産事業場、化製
場、でん粉製造工場等
畜産事業場、化製場、魚腸骨処理場、鶏
糞乾燥場、畜産食料品製造工場、でん粉
製造工場、し尿処理場、廃棄物処分場等
むれた靴下のよ
うなにおい
4
【規制基準】
1.敷地境界線における規制基準
22 物質について、敷地境界線における規制基準は次表のとおり定められています。
(単位:ppm)
アンモ
ニア
メチルメル
カプタン
硫化
水素
硫化
メチル
二硫化
メチル
トリメチ
ルアミン
アセトア
ルデヒド
プロピオン
アルデヒド
A区域
1
0.002
0.02
0.01
0.009
0.005
0.05
0.05
B区域
2
0.004
0.06
0.05
0.03
0.02
0.1
0.1
C区域
5
0.01
0.2
0.2
0.1
0.07
0.5
0.5
ノルマルブチ
ルアルデヒド
イソブチル
アルデヒド
ノルマルバレ
ルアルデヒド
イソバレル
アルデヒド
イソブタノ
ール
酢酸エチル
A区域
0.009
0.02
0.009
0.003
0.9
3
B区域
0.03
0.07
0.02
0.006
4
7
C区域
0.08
0.2
0.05
0.01
20
20
メチルイソブ
チルケトン
トル
エン
A区域
1
10
B区域
3
C区域
6
スチ
レン
キシ
レン
プロピ
オン酸
ノルマル
酪酸
ノルマル
吉草酸
イソ吉
草酸
0.4
1
0.03
0.001
0.0009
0.001
30
0.8
2
0.07
0.002
0.002
0.004
60
2
5
0.2
0.006
0.004
0.01
2.気体排出口における規制基準
特定悪臭物質のうち、アンモニア、硫化水素、トリメチルアミン、プロピオンアルデヒド、ノ
ルマルブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、ノルマルバレルアルデヒド、イソバレルアルデ
ヒド、イソブタノール、酢酸エチル、メチルイソブチルケトン、トルエン及びキシレンについて、
その最大着地濃度地域における大気中の濃度が前表の規制値と等しくなるように、気体排出口にお
ける特定悪臭物質の流量の規制基準が定められています。
算出式は次のとおりです。
2
q = 0.108 × He × Cm
q:流量(Nm3/h)
He:有効煙突高さ(m)
Cm:前表に示された敷地境界線での規制基準値(ppm)
なお、この式は有効煙突高さが5m未満の煙突には適用されません。
5
3.排出水中における規制基準
特定悪臭物質のうち、メチルメルカプタン、硫化水素、硫化メチル及び二硫化メチルについて、
排出水から放散し、大気中で拡散した特定悪臭物質の濃度が当該地域に係る事業場敷地境界線に
おける規制基準値と等しくなるよう、排出水中の特定悪臭物質濃度の許容限度が定められていま
す。
算出式は次のとおりです。
CLm = k × Cm
CLm:排出水中の特定悪臭物質濃度の許容限度(mg/l)
k:定数(次表のとおり)(mg/l)
Cm:事業場敷地境界線における規制基準値(ppm)
定数kの値
k
物
質 名
Q≦10-3
メチルメルカプタン
硫化水素
硫化メチル
二硫化メチル
10-3<Q≦10-1
16
5.6
32
63
3.4
1.2
6.9
14
10-1<Q
0.71
0.26
1.4
2.9
注) Q(単位:m3/s)は事業場の敷地外に排出される排出水の量を表す。
【改善勧告及び改善命令】
1.改善勧告
関係市町長は、事業活動にともなって発生する特定悪臭物質の排出が規制基準に適合しないこ
とにより、住民の生活環境がそこなわれていると認めるときは、当該事業場を設置している者に
対し、その事態を除去するために必要な限度において特定悪臭物質を減少させるための措置をと
るべきことを勧告することができる。
2.改善命令
関係市町長は、改善勧告を受けた者がその勧告に従わないときは、相当の期限を定めてその勧
告に係る措置をとるべきことを命ずることができる。
3.罰則
改善命令に違反したものは、1年以下の懲役または 100 万円以下の罰金に処せられる。
【報告と検査】
1.報告及び検査
関係市町長は、改善勧告・改善命令の措置に関し必要があると認めるときは、当該事業場を設
置している者に対し必要な事項の報告を求めることができるほか、市町の職員に特定悪臭物質を
発生させている施設その他の物件を検査させることができる。
2.罰則
この報告をしなかったり虚偽の報告をした者又は立入検査を拒んだり忌避した者は、30 万円
以下の罰金に処せられる。
6
7
[悪臭規制地域の市町担当課]
〔平成21年4月1日現在〕
市町名
担当課名
〒
所在地
電話番号
高松市
環境指導課
760-0080
高松市木太町 2282-1
087-834-5755
丸亀市
環境課
763-8501
丸亀市大手町 2-3-1
0877-24-8836
坂出市
環境交通課
762-8601
坂出市室町 2-3-5
0877-44-5009
善通寺市
生活環境課
765-8503
善通寺市文京町 2-1-1
0877-63-6307
観音寺市
生活環境課
768-0070
観音寺市南町 4-2-10
0875-25-2698
さぬき市
生活環境課
769-2195
さぬき市志度 5385-8
087-894-1119
東かがわ市
環境衛生室
769-2692
東かがわ市三本松 1172
0879-26-1226
宇多津町
住民生活課
769-0292
綾歌郡宇多津町 1881
0877-49-8000
多度津町
環境課
764-0000
仲多度郡多度津町桃山 13-1
0877-33-4425
香川県
環境管理課
760-8570
高松市番町 4-1-10
087-832-3219
8
<参考資料>
1.敷地境界線における規制基準
(単位:ppm)
アンモ
メチルメル
硫化
硫化
二硫化
トリメチ
アセトア
プロピオン
ニア
カプタン
水素
メチル
メチル
ルアミン
ルデヒド
アルデヒド
A区域
1
0.002
0.02
0.01
0.009
0.005
0.05
0.05
B区域
2
0.004
0.06
0.05
0.03
0.02
0.1
0.1
C区域
5
0.01
0.2
0.2
0.1
0.07
0.5
0.5
ノルマルブチ
イソブチル
ノルマルバレ
イソバレル
イソブタノ
ルアルデヒド
アルデヒド
ルアルデヒド
アルデヒド
ール
酢酸エチル
A区域
0.009
0.02
0.009
0.003
0.9
3
B区域
0.03
0.07
0.02
0.006
4
7
C区域
0.08
0.2
0.05
0.01
20
20
メチルイソブ
トル
スチ
キシ
プロピ
ノルマル
ノルマル
イソ吉
チルケトン
エン
レン
レン
オン酸
酪酸
吉草酸
草酸
A区域
1
10
0.4
1
0.03
0.001
0.0009
0.001
B区域
3
30
0.8
2
0.07
0.002
0.002
0.004
C区域
6
60
2
5
0.2
0.006
0.004
0.01
2.気体排出口における規制基準
[規制物質]アンモニア、硫化水素、トリメチルアミン、プロピオンアルデヒド、ノルマルブチ
ルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、ノルマルバレルアルデヒド、イソバレルア
ルデヒド、イソブタノール、酢酸エチル、メチルイソブチルケトン、トルエン及び
キシレン
[算出式] q=0.108×He2×Cm (有効煙突高さ5m未満の煙突には適用されない)
q:流量(N〓/h)
He:有効煙突高さ(m)
Cm:前表に示された敷地境界線での規制基準値(ppm)
9
3.排出水中における規制基準
[規制物質]メチルメルカプタン、硫化水素、硫化メチル及び二硫化メチル
[算出式] CLm=k×Cm
CLm:排出水中の悪臭物質濃度の許容限度(mg/l)
k:定数(次表のとおり)(mg/l)
Cm:事業場敷地境界線における規制基準値(ppm)
定数kの値
物
質 名
メチルメルカプタン
硫化水素
k
Q≦10-3
10-3<Q≦10-1
16
5.6
硫化メチル
32
二硫化メチル
63
10-1<Q
3.4
0.71
1.2
0.26
6.9
1.4
14
2.9
(注) Q(単位:m3/s)は事業場の敷地外に排出される排出水の量を表す。
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