Ⅵ.学生支援 - 立命館大学

Ⅵ.学生支援
Ⅵ.学生支援
Ⅵ.学生支援
1.現状の説明
(1)学生が学修に専念し、安定した学生生活が送ることができるよう学生支援に関する
方針を明確に定めているか。
<学生に対する修学支援、生活支援、進路支援に関する方針の明確化>
本学は、2006 年 11 月に策定した『2010 年の立命館−中期計画 2007 年∼2010 年』におい
て、「学生一人ひとりのキャリア形成を見据えた、学ぶ意欲と学びの能力向上を支援する国
際通用性のある世界水準の教育の推進」「すべての学生が希望する進路・就職の達成」「す
べての学生・生徒を視野に入れた正課と課外活動の統一的支援」1)を学生育成の重要な視点
として明記し、学生支援を具体化、推進している。また、2007 年には本学の学生・大学院
学生、それぞれの自治組織である学友会・大学院生協議会連合会(全員加盟制)および大
学等との協議機関である全学協議会において、2003 年度以降の教育・研究・学費算定方式
の到達点および今後の教育・研究・学費算定方式について学生と協議した。ここでは、学
びのコミュニティ創造にむけて、高等教育の状況をふまえた教学改革の到達点と課題、キ
ャンパス高度化と学生生活の充実、学費・財政政策等について、議論を行った。その議論
をふまえて、学習者が中心となる教育をすすめるための教学政策の具体化にむけて『新し
い教学システムの構築と教学改革の方向性−学習者が中心となる教育をすすめるための教
学政策の具体化にむけて−』2)がまとめられた。これらは、学生に大学としての正式文書と
して配布・説明されている。
(2)学修を円滑に進め
学生への支援は、
(1)奨学金等を通じた経済的・育英的支援3)、
るための学修相談・指導、
(3)学生が心身ともにバランスのとれた人間として成長し、社
会性・市民性を養う観点から遵守しなければならない規則等について理解し、行動できる
ようになるための教育4)、(4)安全・安心の学生生活を送るための相談・指導5)、(5)学
生が希望する進路・就職を実現するためのキャリア形成、進路・就職相談・指導6)、に区分
される。これらの課題について、各学部教授会のもとに置かれている学生委員会、進路・
就職委員会(学生委員会内に担当を置いている場合もある)と学生部(学生サポートルー
ムを含む)
、キャリアオフィス、保健センター、障害学生支援室、ハラスメント相談室等が
連携して支援にあたっている。
留学生への支援は、国際部が主管し、新入生への入学前ガイダンスを実施し、学修、奨
学金や日常生活等にかかわる指導を行っている7)。
本学では、学生の懲戒について、学則および賞罰規程に定められている内容の手続きに
ついて申し合わせによって運用してきたが、コンプライアンスの観点から 2009 年4月より
規程制定のための検討をすすめ、2010 年3月に「学生懲戒規程」を制定し 2010 年4月より
発効し運用している。新入生に対しては入学時ガイダンスにおいて、在学生については成
績発表時に説明を行うとともに、ホームーページに関連諸規程を掲載して学生に周知した8)。
本学では、学生への教育的支援を行ううえで、学生相互の集団的な学びあい(ピア・サ
ポート)を重視し、各学部、教学部、学生部等が連携して学生への教育、支援にあたって
いる9)。
学生の修学、学生生活を支援する体制としては、各学部に、副学部長(または学生主事)
、
432
Ⅵ.学生支援
大学院担当副学部長を責任者とする学生委員会を置き、学生相談や指導をおこなっている。
副学部長(または学生主事)、大学院担当副学部長は、学部執行部・研究科執行部の構成メ
ンバーであり、学生部が主管する「学生生活会議」10)にて、学生の指導・援助や奨学金、
賞罰に関する事項について審議をおこなうとともに、学生支援の実態に即して、教授会等
に学生支援課題の報告や提起をおこなっている。
(2)学生への修学支援は適切に行われているか。
<留年者および休・退学者の状況把握と対処の適切性>
①学修を円滑に進めるための学修相談・指導
本学では、学部学生について、学生が学修に専念し、安定した学生生活が送ることがで
きるよう、単位修得状況や授業への出席状況の思わしくない学生を対象として、学生委員
会、基礎演習(研究入門)や演習(ゼミ)担当者を中心にアンケートによる状況把握、面
談・指導を行っている11)。面談時にメンタルサポート等より専門的な支援が必要な場合は、
学生サポートルームや保健センターを紹介して早期のケアに努めている。アンケートの提
出、面談に応じない学生については、保証人に対して文書で連絡を取り、問題の早期発見、
解決にむけた支援を行っている学部がある。
休学・退学の申請は、各学部事務室で受付け、学生主事または副学部長(学生担当)
(大
学院担当)等が面接を行ったうえで、許可判定を行っている。病気を理由とした休学につ
いては、診断書の提出を求め、復学時には当該学生の主治医の診断書に基づいて、本学保
健センター医師が復学時診断を実施し、学生生活への復帰について状況を把握したうえで
判断を行っている。
各学部・研究科において、教授会、学生委員会、学科会議等において、学生のメンタル
サポート、発達障害等への基本的対応について研修を実施した12)。
各セメスター毎の休・退学者の状況は、各学部・研究科からの報告に基づいて、教学部
が集約し、教学対策会議に報告している。
②在学期間4年以上かつ要卒単位未修得8単位以下の学生に対する学費(単位料)適用に
ついての意思確認
上記に該当する学生に対しては、新年度の受講登録が完了した段階で、所属学部事務室
より学費(単位料)適用についての意思確認を行い、卒業にむけて計画的履修が行えるよ
う指導を行っている。
③6回生時の在籍期間満了予告および学修状況の把握
本学では、6回生時に在籍期間残2年で満了する旨の予告を当該学生および保証人に通
知し、卒業にむけて計画的履修が行えるよう指導を行っている。
<補習・補充教育に関する支援体制とその実施>
①特別入試制度による入学者を対象とした入学前教育の実施
本学では、AO、附属校、協定校、指定校、スポーツ特別選抜、文芸特別選抜など偏差
値によらない多様な能力と大学での学修意欲、基礎的学習能力により選抜されて入学する
生徒が新入生の約 50%存在する。多様な能力と意欲を持つ学生が、入学後、スムーズに大学
での学習に適応することを目的として、ガイダンス(プレエントランスデー)、Web教材
433
Ⅵ.学生支援
等を活用した自学自習の推奨、特別学習(スポーツ選抜)
、ホームワーク(各学部)13)を入
学前教育として実施している。
スポーツ特別選抜入試によって入学した学生を対象として、
「アスリートのためのアカデ
。
ミックスキルズ」を開講14)し、全員を受講させている(要卒単位には含まれない)
②経済学部における補習教育
経済学部では、経済学を学ぶ上で必要とされる数学の基礎的学力を修得させ、定期試験
合格率 80%を目標として「分析ツール」15)を開講し、新入生オリエンテーション時にプレイ
スメントテストを実施し、対象者を受講させている
③理工系学部における補習教育と学修支援
理工学部では、高校で物理を履修していない学生を対象として「初修物理」16)を開講し、
対象者を受講させている。情報理工学部では、新入生オリエンテーション時にプレイスメ
ントテストを実施し、基礎が不十分な学生に対して、「リメディアル物理」17)「リメディア
ル数学」18)を開講し、対象者を受講させている。生命科学部では、リメディアル科目は開
講せず、専門科目の基礎となりうる基礎学力の修得を目標として「初修化学」「初修物理」
「初修生物」19)を開講し、新入生オリエンテーション時にプレイスメントテストを実施し、
対象者を受講させている。薬学部では、リメディアル科目は開講せず、専門科目の基礎と
なりうる基礎学食の修得を目標として「初修生物」
「初修物理」(いずれも生命科学部と合
併開講)を開講し、新入生オリエンテーション時にプレイスメントテストを実施し、対象
者を受講させている。理工系学部のレメディアル科目、初修科目は、要卒単位認定外。
物理については、高校で未履修の学生が一定数存在し、レメディアル科目、初修科目と
して配置し基礎学力の修得を目指していることから、学生が日常的に授業時間以外で学修
相談を行うことを目的として、
「物理駆け込み寺」を設置し、学修相談を行える体制を整備
している。
<障がいのある学生に対する修学支援措置の適切性>
本学では、立命館大学では、「障害学生を含むインクルーシブな大学づくり」に向けて、
(1)障害学生の教育を受ける機会の平等を実現すべく支援を行う、(2)障害学生支援
をとおして、すべての学生の学びと成長に寄与する取り組みを行う、(3)障害学習支援
にかかわるFD・SD(Staff Development)を通して、大学全体の教育力の向上を目指すこ
ととし、障害学生支援室20)を設置している。障害学生支援室は、障害をもった学生へのサ
ポートに関わる総合窓口であるとともに、支援技術・関連情報等の資源蓄積の拠点として
の機能を持つ。専門のコーディネーターが常駐し、障害学生、障害学生へサポートを提供
する支援学生(サポートスタッフ)、障害学生を担当する教職員の三者を支援している。
障害学生支援室の事業は、(1)障害学生の学習・学生生活保障のコーディネート、(2)
支援学生の募集・養成・派遣、(3)教職員のFD・SD、(4)入学志願者対応、(5)
設備・備品の整備、(6)障害理解・啓発、(7)調査・研究、である。障害学生の学習
に関わる支援を行うために、副学長(教学担当)を委員長とし、各学部副学部長(教学担
当)および(大学院担当)を委員とする障害学生支援委員会において、方針策定および支
援にかかわる調整、活動総括が行なわれている。2009 年度の支援方針は、2009 年 10 月 26
日の障害学生支援委員会において策定され21)、年間活動の到達点は、2010 年5月 10 日障
434
Ⅵ.学生支援
害学生支援委員会において報告された22)。
近年、増加傾向にある発達障害等特別支援ニーズを持つ学生に対する支援は、発達障害
等の診断があり、本人や家族が支援を希望した学生について、個々の学生の状況に応じて、
学部内あるいは学部と学生サポートルーム、学部と障害学生支援室の連携によって学習支
援を中心に支援を行った。
(1)障害学生の学習・学生生活保障のコーディネート
2009 年度は、約 43 名の障害学生が在籍し、支援室の活動範囲で支援が可能であり、支援
が必要と判断した学生は 25 名であり、パソコンテイク、身体介助、手話通訳、文献テキス
トデータ化等の支援を実施した。障害学生支援室における支援は、肢体不自由、視覚障害、
聴覚障害のある学生の正課に関わる支援を基本としているが、近年、発達障害の診断を有
する学生からの支援の要望が出され、2009 年度はノートテイクの支援を実施した。
(2)支援学生の募集・養成・派遣
2009 年度支援に携わった学生総数は、50 名であり、ボランティア団体「さぽーと net」
への加入を呼びかけ、「ぼらカフェ」などボランティアへの参加促進と団体組織化の取り
組みを実施して、個人とともに支援団体の強化をはかった。障害学生支援室では、支援学
生間にコーディネートのノウハウを根付かせることを目的として、学生コーディネーター
を配置し、学生スタッフのコーディネートを実施している。彼らは、支援学生・障害学生
のメンター的役割も果たしている。支援学生の支援スキル向上等を目的として、文章(テ
キスト)校正講習会、パソコンテイク入門講座、旺盛ガイド入門講座等、学びの企画を実
施した。京都市聴覚言語障害センターと連携し、手話コミュニケーション、地域での実践
等について取り組みを行った。
2009 年度は、新たに教養科目(特殊講義「ユニバーサルコミュニケーション入門」)23)
を開講した。
(3)教職員のFD・SD
2009 年度は、授業担当教員を対象として、開講案内に障害学生支援室の紹介を行うとと
もに、個別学生への支援をお願いする授業担当教員に対して、障害と配慮事項を記載した
「障害学生の履修における支援配慮について(お願い)」と支援方法の対応例を配布した。
(4)入学志願者対応
2009 年度は、出願時相談3件、入学前相談1件があり、出願時相談については、入試委
員会において、入学前相談については、入学予定学部・研究科と調整して対応を行った。
(5)障害理解・啓発
2009 年度は、教職員向けホームページの更新、聴覚障害理解学習会「音で感じる☆バリ
アフリー」(10/12)を開催した。
<奨学金等の経済的支援措置の適切性>
本学では、経済的な支援を行う奨学金としては、学部生約 12,000 名、大学院生約 1,200
名が受給する「日本学生支援機構奨学金制度」を基本とし、それを補完する制度として、
大学独自の奨学金制度を運用している。多様な学生の学びを支援する育英的奨学金制度に
ついても個人・団体を対象として運用している24)。
435
Ⅵ.学生支援
【学部学生】
大学独自の奨学金には、給付型と貸与型の2種類があり、給付型として「修学奨励奨学
「緊急入学時給付奨学金」、
「学内推薦入学者奨励金」26)の3つの制度を運用してい
金」25)、
る。なお、これらの給付型奨学金については、昨今の経済環境の悪化を受けて、2008 年度
より、緊急拡充措置(予算総額約2億2千万円から5億2千万円に増額)を実施している。
また、貸与型については、「立命館大学貸与奨学金」27)、「学生生活援助金」28)をそれぞれ
運用している。
上記に加え、学生の父母が任意に入会する「父母教育後援会」の支援制度である、
「父母
教育後援会家計急変奨学金」、「父母教育後援会修学奨励奨学金」29)による奨学金がある。
多様な学びへの育英的な支援を行う大学独自の奨学金としては、
「西園寺育英奨学金」30)、
短期・長期に留学プログラムを利用して海外で学ぶ学生を支援する諸奨学金(交換留学協
定にもとづく派遣留学生に対する奨学金、海外スタディ等奨学金等)31)、課外・自主活動で
優秀な成績を収めた団体、活動の質を高めることを目的とした研修等を支援する団体への
奨学金等がある。
本学における留学生への奨学金としては、私費留学生への授業料減免制度、私費留学生
で学力優秀かつ学習意欲の旺盛な学生への特別奨励制度等32)を運用している。
各奨学金は、その奨学金の目的に沿って、規程に定められている選考プロセスを経て給
付者を決定している。
【大学院生】
現在、本学大学院学生を対象とする奨学金は、前期課程博士(修士)課程においては入
学者の約 45%、2回生 40%が対象となる、約5億1千万規模の奨学金制度が整備されてい
る。具体的には、「立命館大学大学院特別奨励奨学金」「立命館大学大学院特別育英奨学金」
等の奨学金制度に加え、研究支援として、大学院学生学会参加補助制度を設けている。
後期課程博士課程においては、学生の約 25%が対象となる、約5千万円規模の奨学金制
度が整備されている。後期課程に対する奨学金については、2009 年度に「博士課程後期課
程におけるキャリアパス形成支援制度検討委員会」を常任理事会の下に設置し、必要な支
援制度について検討を行い、2010 年度から研究奨励奨学金(S)および学会発表補助制度
の新設、国際的研究活動促進研究費の申請要件の緩和を行い、運用を開始した。
大学院における国際化教育・研究の推進を目的として、
「大学院海外インターンシップお
よび海外教育実習派遣者に対する奨学金」
「大学院留学協定等にもとづく留学プログラムに
対する奨学金」
「グローバルCOEプログラム奨励奨学金(後期課程および一貫課程のみ)」
等を設け運用している。
本学大学院で課程博士取得をめざす私費留学生の研究活動を支援するために設けられた
奨学金として、
「クレオテック大学院私費留学生奨学金」がある。
各奨学金は、その奨学金の目的に沿って、規程に定められている選考プロセスを経て給
付者を決定している33)。
(3)学生の生活支援は適切に行われているか。
【学部学生・大学院生共通】
436
Ⅵ.学生支援
<心身の健康保持・増進および安全・衛生への配慮>
(1)学生の健康管理・疾病管理34)
保健センターが主管となり、全学生を対象とした健康診断の実施と事後対応、感染性疾
患の予防と対応を実施した。また、体育会所属学生に対する競技活動の安全対策・指導と
して、独自の健康診断受診を促進した。新型インフルエンザ対策については、保健センタ
ーから学生・教職員への情報提供、啓発活動を行った。
学生部が主管となり、体育会所属学生への健康診断の実施、熱中症、AED等の講習会
を実施した。
また、保健センター・学生部の協力のもとに、1回生支援を行う学生に対する飲酒・喫
煙等についての学習会、アルコールパッチテスト等を実施した。
(2)学生サポートルーム35)
保健センターには、専任・非常勤あわせて 16 名の医師(精神科医5名を含む)を配置し、
学生教職員の診察・相談に当たっている。学生部が主管となり、保健センターの協力のも
と各キャンパスの「学生サポートルーム」に臨床心理士の資格を有するカウンセラーを配
置(合計 11 名)し、副室長(臨床心理の専門知識を有する教員)の連携のもと、学生相談
にあたっている。(2009 年度延べ相談者数 1,449 名)学生サポートルームでは、相談に訪
れた学生への支援に加え、教職員、学生、保護者を対象とした研修、コンサルテーション
を実施している。
(3)身体・財産の保護を目的とした支援体制36)
学校法人立命館の施設における事故または災害を予防し、学生、生徒、児童および教職
員をはじめとした学園関係者の生命、身体および財産を保護することを目的に、
「学校法人
安全管理規程」を制定し、これらの目的を達成するために、全学安全委員会を設置してい
る。これに加えて、
「立命館大学感染症対策委員会」等、様々な目的に応じて委員会を設置
している。
全新入生に対して、「緊急災害対応ハンドブック(学生用)」を配布し、災害等への備え
(心構えと具体的な対策)について周知している。また、2009 年度は、父母教育後援会を
通して、防災グッズの購入案内を行った。
各キャンパスにAEDを設置(総数 85 台)し、教職員に対して「普通救急講習会」を実
施している。体育会、その他日常的に安全管理が必要な活動を行なっている団体に対して
は安全講習会等を別途実施している。
(4)薬物乱用防止、喫煙に関する啓発活動37)
薬物乱用防止に向けて、大学独自のDVD、リーフレットを作成し、新入生オリエンテ
ーションや在校生の成績発表時に啓発を行った。また、秋季には、本学顧問弁護士、薬物
使用の体験があり薬物依存者の更生を支援するNPO代表の講演会を各キャンパスでそれ
ぞれ実施し、のべ 400 名の参加があった。関西大学、関西学院大学、同志社大学との間で
「関西四大学薬物防止連絡会」を設置し、定期的に情報交換会を開催するとともに、
「薬物
に関する意識調査」や「ポスターコンテスト」を共同で実施し、各大学において学生に薬
物乱用防止の啓発活動を実施した。
喫煙については、2013 年度からのキャンパス内全面禁煙を決定し、現在は喫煙シェルタ
ーの設置により、キャンパス内の完全分煙を推進するとともに、喫煙者への喫煙マナーの
437
Ⅵ.学生支援
啓発や禁煙教育等を実施している。2010 年4月からは、教職員のキャンパス内全面禁煙を
実施し、学生への教育的取り組みの強化を進める。
これらの教育・支援は、新入生を援助する学生の自主的組織であるオリター・エンター
団に対しても実施し、各学部オリター・エンター団研修において講義とワークを通して教
育を行った。
<ハラスメント防止のための措置>38)
2007 年7月、従来のセクシュアル・ハラスメント相談室体制から、アカデミック・ハラ
スメントなどのハラスメント全般を対象とした「立命館大学ハラスメント防止委員会」体
制へと発展させ、規程を改定した。規程とガイドラインに基づいて、総務部が主管となり
ハラスメント防止委員会を運営している。2009 年度は、77 名の教職員を相談員として選任
し、日常相談にあたった。学生への周知および防止のための啓発活動は、大学ホームペー
ジおよびリーフレットによって行っている。ハラスメント防止委員会では、2009 年度にハ
ラスメント相談員を対象とした研修会を2回、ケーススタディ研修会を1回実施した。
(4)学生の進路支援は適切に行われているか。
<進路選択に関わる指導・ガイダンスの実施>
本学のキャリアセンターは、学園の重点政策のひとつである「有為な人材を社会に輩出
する」ことを担うセクションとして、1999 年に「就職部」を「キャリアセンター」に改組
し、単にプレースメントサービス(就職活動支援)を担うのではなく、学生に社会観・職
業観を涵養し、社会で求められる力量形成などに主眼に置いた「キャリア形成支援」に積
極的に関与する方針を打ち出してきた。このような考え方は、全学横断型のキャリア教育
プログラムの開発や、小集団クラスでのキャリア教育の支援、全学インターンシッププロ
グラムの展開などを、学部や部課を超えて連携することで具現してきた。
しかし、2008 年に教学部・共通教育推進機構の下に、キャリア教育センターが発足した
ことを契機に、キャリアセンターはプレースメントサービスを担い、キャリア教育センタ
ーはキャリア教育を担当するという一定の整理がなされた後は、
「職業観・勤労観及び職業
に関する知識や技能を、就職活動支援を通じて身に付けさせる」いわゆる就職力育成は、
キャリアセンターが担当し、「自己の個性を理解し、主体的に進路を選択する能力・態度を
育てる」正課のキャリア教育は、キャリア教育センターが担当することとなり、現在に至
っている。さらに、2008 年秋に発生したリーマンショックによる世界同時不況の影響から、
大学新規学卒者の雇用環境が急激に悪化したことを受けて、年間 26,000 件を超える窓口相
談対応や、年間 100 回を超える大学独自のプレースメントサービス(就職活動支援のイベ
ント・学内合同企業説明会・オンキャンパスリクルーティングなど)の実施に、キャリア
センターの力を集中しなければならない事態が発生し、
「キャリア形成支援」に軸足を置い
た役割が発揮出来ない状況になっている。
一方、このような情勢の中で、学内的には新中期計画(2011∼2014)のもとで、少子化
による 18 歳人口の減少を踏まえた「量から質」への政策転換が提起され、卒業時の教育の
質保証と合わせて、
「ひとり一人の希望する進路の実現」が重要になっている。また、本学
に入学してくる学生の学びの意欲と学力の多様化、就職活動において自己中心的な行動に
よりトラブルを起こすケース、不本意就職を避けるための卒業先延ばし型の5回生進級者
438
Ⅵ.学生支援
の増加など、プレースメントサービスだけでは対応出来ない事態が発生している。さらに、
文部科学省は 2011 年度より大学設置基準を改正し、大学に対して学生に「生涯を通じた持
続的な就業力」を身に着けさせることを求め、教育課程の内外を通じて社会的・職業的自
立に向けたキャリアガイダンスの推進を義務化した。このような動きは、近年企業が大学
新規学卒者に対して、第二新卒者(社会人経験を数年間経ている若者)との採用競争にお
いて対抗出来る「基礎力」を求めていることとも相まって、極めて重要な課題となってい
る。
【学部】
本学では、キャリア教育を学生生活の中で自らのキャリア形成を常に認識し、より高い
識見をもって大学での学びに取り組むことの重要性や、正課での学びと実社会での体験を
結びつけ、学びを深めていくうえで教学上重要な意義のあるものとして位置づけ、卒業時
に求められる能力を学部教育・大学院教育を通じて着実に育成できるよう、キャリア教育
プログラムを正課の課題ともリンクして取り組んでいる。
進路・就職支援にあたっては、(1)学生一人ひとりの進路選択に関わる情報の把握と指
導による進路決定率の向上、(2)大学院生就職対策、を実施した。(3)難関分野への人
材輩出に向けた支援、を実施した。
(1)については、①活動状況・進路決定状況の早期か
らの把握、②相談体制の充実、③自己理解を深め進路・就職先の最適化を追求する本質的
な相談・指導と支援企画の充実、④人的ネットワークの強化を柱として行った。
「活動状況・
進路決定状況の把握」では、ダイレクトメールの送信、電話調査、ゼミ・研究室を通じた
状況把握、課外活動団体顧問・副部長を通じた状況調査など個々の学生の状況を丁寧に把
握し、支援につなげる取り組みを重視して行った。
「相談体制の充実」ではキャリアカウン
セラーとして専門契約職員を雇用するとともに、キャリアカウンセリングにあたる職員に
対して、業務会議や部研修などにおいて新卒雇用の状況・学生実態などを踏まえた研修を
行い、的確な相談対応ができるよう、研鑽を積んだ。また、
「自己理解を深め進路・就職先
の最適化を追求する本質的な相談・指導と支援企画の充実」では、昨今のいわゆる就活本
やインターネットの情報による対処的就職活動の問題を是正し、正しく自己理解を深め、
本質的な職業選択ができるよう、支援企画の内容について吟味し実施した。さらに「人的
ネットワークの強化」は本学における就職支援の特徴であり、強みである学生・卒業生の
人的ネットワークを強化した。具体的には活動中の学生間でグループとして活動を促進す
るためのPL:プレイスメント・リーダー、就職内々定者で活動中の学生に対して体験な
どに基づくアドバイスを行うJA:ジュニアアドバイザー、様々な業界・企業に所属する
OB・OGが活動中の在学生にアドバイスを行うCA:キャリアアドバイザーについて、
組織化、活動活性化に向けた取り組みを行った。
なお、これらの支援企画は年間 100 回を超え、年間 26,000 件を超える窓口相談対応を実
施している。
また、現在、学生の就職相談内容、ガイダンス・就職企画参加状況については事務システ
ムでデータ管理を行っており、個別指導および就職・進路の具体的な取り組みに活用して
いる。あわせて、第1回進路就職アンケート、進路決定時アンケート、卒業時アンケート
を実施し、学生の4年間の学びと就職活動との関連や就職活動状況の実態把握を行ってい
439
Ⅵ.学生支援
る。今後は、エクステンション事業課が所管するエクステンションセンター受講生のデー
タ分析を連携しておこなうとともに、就職実績からみた学生の成長と学生生活(正課・課
外)の課題抽出を、教学部・学生部と連携して行うことが課題である。
①学部教学と連携した進路選択に関わる指導
正課においては、各学部・研究科において、学部における人材育成目標を達成するため
に、キャリア形成の視点をカリキュラムに反映させ、独自のキャリア形成科目を配置して
いる39)。また、各学部における独自の取り組み、各学部・キャリアオフィスの連携による取
り組みを以下のとおり実施し、厳しい経済状況のもとでも、学生が希望する進路を実現で
きるよう低回生からのキャリア形成支援、就職活動を行う学生への支援など回生や学生の
状況にあわせた支援を実施した。
〔法学部〕40)
・ 学部独自のキャリア形成科目(「社会に生きる法」「法曹入門」「法曹フィールドワー
ク演習」「公務行政セミナー」「公共政策実習」「入門国際法務」「法務実習」「実践・
国際法務」
)
・ 1回生対象 学生生活と進路セミナー(5/13)
・ 業界勉強会 マスコミ(10/30)
、通信(11/6)、金融(11/13)
・ 難関資格試験セミナー 税理士(11/12)
、司法書士(12/3)
・ プレースメントリーダー企画 懇談会(7/14)、PLゼミ企画8ゼミのべ 200 名
・ ジュニアアドバイザー企画
履歴書の書き方等、他学部合同ブース、自己分析会
・ 演習担当者とキャリアオフィス職員懇談会(2回)
・ キャリアセンター企画への積極的関与 ガイダンスへの教員の参加、公務員懇談会
・ 教授会での就職状況報告と意見交換
〔産業社会学部〕41)
・ 新入生オリエンテーション時の学部(選考)独自企画 ガイダンス、講演会、OB/
OGとの懇談会等
・ プレースメントリーダー企画 講演会、人事部に勤務するOB/OGとのパネルディ
スカッション
〔国際関係学部〕42)
・ 学部独自のキャリア形成科目(
「企業研究」)
・ アカデミックキャリアチャートの位置づけ、運用方法の改善について検討
・ オープンゼミナールの実施
・ 進路企画
・ 留学生の進路状況の把握、分析
〔政策科学部〕43)
・ 自己検証カルテの運用(正課、課外講座、自主活動など4年間の学生生活を通じた学
びの個性を自己検証するツール)
・ PS−TeN(キャリア支援企画を運営する学生有志)による企画「10 年後の私」120
名、先輩からのメッセージ集『10 年後の私』発行
・ プレースメントリーダー企画 OB/OG訪問、冊子『自分に合った企業探し∼OB
440
Ⅵ.学生支援
/OG訪問で分かること∼』発行、OB/OG懇談会
・ 低回生対象の進路就職支援企画(4回)
〔文学部〕44)
・ 学部とキャリアオフィス連携による進路就職ガイダンス
・ 文学部就活応援ウイーク 2009 実施
・ ゼミナール大会(低回生を中心に文学部における学際的学びに触れる機会)
、
『ゼミナ
ール大会報告集』発行
・ 単位僅少者面接等を通した学びの目標設定とキャリア形成支援
〔映像学部〕45)
学部独自のキャリア形成科目(「クリエイティブ・リーダーシップセミナー」「映像文化研
究Ⅰ・Ⅱ」
「学外映像研修」
・ 学部独自のキャリア科目(教養)(「キャリア開発」
「経営と女性」
)
・ キャリアチャートの有効活用に向けた改善の検討
・ 学部独自のキャリア企画
ものづくりに関わる講演会(11/4、12/9)、就活情報
(12/21)
〔理工学部〕46)
・
学部独自のキャリア科目「技術者のキャリア」
・ 学系別の進路キャリアセミナー
〔情報理工学部〕47)
・ 学部独自のキャリア科目
「IT技術者のキャリア」
「企業連携プログラム」(学科毎)
「海外IT研修プログラム」(3コース)
「情報系資格取得プログラム」
(5資格)
・ 学部とキャリアオフィス連携による進路就職ガイダンス
・ キャリア形成セミナー 9/5、11/18、12/3
・ シンポジウム 1/6
・ 学内内定者による就職相談会 12/15∼16
・ 全学ジュニアアドバイザーによるゼミへの派遣相談企画 1/12∼19
・ オリターとの就職懇談会 10/14∼15
・ 模擬面接 11/30
〔経済学部〕48)
・ 学部独自のキャリア形成科目(
「キャリアデザインⅠ・Ⅱ」)
・ 学部とキャリアオフィス連携による進路就職ガイダンス
」
〔経営学部〕49)「最新技術修得プログラム(英語)
「MELPECプログラム」
「MOTプログラム」
・ 基礎教育科目「情報理工学序論」におけるキャリアデザインに関わる講演および
キャリアチャートを活用したワークショップのファシリテート支援協力
441
Ⅵ.学生支援
〔生命科学部・薬学部〕50)
・ キャリアセミナー実施(副学部長講演、内定者講演、キャリアガイダンス)
6/23
・ グループ懇談会(教員の研究内容、学生時代から今に至るキャリア等) 11/30∼12/11
②全学的キャリア形成教育
全学的には、インターンシップの開講、産学連携型のコーオプ教育プログラムの開発と
正課としての開講、教養教育科目としてキャリア形成科目群の開講等を進めてきた。現在
全学型キャリア教育科目として、
「キャリア形成論Ⅰ」(1回生前期配当科目)、「キャリア
形成論Ⅱ」(2回生前期配当科目)、「インターンシップ入門」(2回生後期配当科目)、「キ
ャリア形成論Ⅲ」(3回生前期配当科目)を開講している。更に発展的な科目として、企業
が抱える現実的な課題の解決に大学院生との混成チームで約半年かけてあたる「コーオプ
演習」
(3回生以上後期配当科目)も開講するほか、その関連科目として、高度なインター
ンシップ、コーオプ教育を柱とした「コーオプ教育概論」(研究科および3回生以上配当科
目、BKC開講)も開講している。2008 年度にはそれまで全学のキャリア教育を推進して
きたキャリア教育推進委員会を改組し、共通教育推進機構の下にキャリア教育センターと
して再編し、推進体制の強化を図った。
2009 年度の課題として、①BKCにおける「キャリア形成論Ⅱ」の開講など、キャリア
教育科目の一層の充実に取り組む、②従来から開講している正課のインターンシップにつ
いて、その内容を教学的に精査し、見直すこと、等を置いて取り組みを進めた。
その結果、キャリア形成論について、2009 年度にBKCにおいて理工学部を対象に開講
した。正課のインターンシップについて、単位認定の対象とするプログラムについて精査、
検証を行い、一部のプログラムを見直す等の整理を行った。
③進路・就職支援(キャリアオフィス独自支援)
国内外を問わず経済状況の悪化のもと、学生が希望する進路・就職の達成のため、以下
の取り組みを強化した。2009 年度の進路決定率は 83.6%(2008 年度比−5%)
、他大学と比
較して、大規模大学において高い進路決定率となった。これは、キャリアオフィスおよび
学内教職員が一人ひとりの学生の進路状況を定期的に手紙、電話等によって丁寧に把握し、
支援を行ったことが要因である。また、年間 26,000 件を超える窓口相談対応や、以下に掲
げる年間 100 回を超える大学独自のプレースメントサービス(就職活動支援のイベント・
学内合同企業説明会・オンキャンパスリクルーティングなど)の実施の成果ともいえる。
・ 学内企業説明会
・ 窓口相談体制整備(キャリアコンサルタントの配置)
・ 企業の歩き方講座
・ 模擬面接
・ 総合的な就職対策講座
・ 公務員試験対策(面接、集団討論対策)
・ 留学生対策企画
・ 筆記試験対策として模擬試験の実施
・ 求人情報収集のため採用状況調査を実施
442
Ⅵ.学生支援
・ フォローアップ企画として2月にCAを招聘し模擬面接企画「新就職合宿」を実施
・ UIターン支援として冊子作成、ガイダンスと全国 11 会場でキャリア・フォーラム
を実施⑤求人開拓のため企業を訪問
・ 全国5拠点でのサポート整備(衣笠、BKC、朱雀、大阪オフィス、東京オフィス)
【大学院】
博士課程前期(修士)課程においては、文系進路決定率 80%、理系進路決定率 95%を目標
として以下の支援を強化した。
(1)
「キャリアデザイン演習」の開講51)
大学院博士課程前期(修士)課程1回生を対象に社会で求められている基礎的能力をど
のように身につけるのか、研究活動を通じてどのようにして開発するか、就職活動におい
てどのように活用するのかを考える講座。
(2)ベーススキル向上支援資金の運用52)
大学院学生が、社会に出てから実践的な力を発揮するために必要となる基礎的素養の習
得を奨励することを目的として、本学が実施する各種講座を受講する者に対して受講料の
一部を補助する制度。
博士課程後期課程および一貫制博士課程3年次以上に在籍する大学院学生については、
キャリア形成支援、キャリアパスの構築を図るために博士キャリアパス推進室を設置する
ための委員会を設け、2010 年4月に設置することを決定した53)。博士キャリアパス推進室
では、以下の業務を行うこととしている。
・大学院学生の実態把握のための調査
・大学院学生を対象とした奨学金および研究助成制度の運営
・大学院学生のキャリア形成を支援する講座、セミナー等の企画および実施
・大学院学生の進路拡大を目的とした企業・研究機関とのネットワーク構築
・大学院学生のキャリアパス形成に資する情報の収集、蓄積および分析
また、大学院学生のキャリア支援として、日本学術振興会特別研究員の申請に関わって、
申請ガイダンスや申請書類の書き方の相談・点検を行っている54)。
留学生の大学院学生55)に対しては、経営学研究科において、就職活動の際に必要とされ
る日本語での会話力や自己アピール力の向上を目的とした日本語活用講座を実施している
他、「アジア人財資金構想」高度専門留学生育成事業で実施している「産学連携による実践
的ITマネージメント人財育成プログラム」において、留学生の就職支援を行っている。
主な支援内容は、日本ビジネス教育科目、キャリアセミナー、キャリアカウンセリング等
によって就職に向けた企業分析、自己分析、エントリーシートや面接といった就職活動に
関する知識や技術について指導を行っている。
<キャリア支援に関する組織体制の整備>
【学部】56)
各学部に進路・就職委員会(学生委員会と合同の学部もある)を置き、キャリアセンタ
443
Ⅵ.学生支援
ーと連携し、低回生期における学習・学生生活を充実させるための取り組み、3回生以上
を対象としたガイダンス、進路・就職独自企画、プレースメントリーダーとの共同企画な
どを実施している。
学部の人材育成目標に基づくキャリア形成については、キャリア形成のための独自科目
の開設・運営を行っている。
【大学院】
博士課程前期課程については、学部学生とあわせて総合的な進路・就職支援を行うこと
としている。
博士課程後期課程および一貫制博士課程3年次以上に在籍する大学院学生については、
キャリア形成支援、キャリアパスの構築を図るために博士キャリアパス推進室を設置する
ための委員会を設け、2010 年4月に設置することを決定した。博士キャリアパス推進室で
は、以下の業務を行う。
・大学院学生の実態把握のための調査
・大学院学生を対象とした奨学金および研究助成制度の運営
・大学院学生のキャリア形成を支援する講座、セミナー等の企画および実施
・大学院学生の進路拡大を目的とした企業・研究機関とのネットワーク構築
・大学院学生のキャリアパス形成に資する情報の収集、蓄積および分析
2.点検・評価
本章では、学生支援の方針、修学・生活・進路支援の現状を述べてきた。これらの現状
に関し、それぞれ次の指標に基づき点検・評価を行う57)。
【修学支援】
(1)初年次教育の重視の視点に基づく、リメディアル教育、学習支援システム等の実施・
充実
(2)学生相互の学びあいの仕組みの充実・発展
(3)学習を円滑に進めるための相談・指導体制の確立と充実
(4)教学・学生実態把握に基づく支援方針の確立
【生活支援】
(1) 奨学金等を通じた経済的・育英的支援
(2) 学生が心身ともにバランスのとれた人間として成長し、社会性・市民性を養う観点か
ら遵守しなければならない規則等について理解し、行動できるようになるための教育
(3) 学生が安全に安心して学生生活を送るための相談・指導体制の充実
【進路支援】
(1)低回生からの系統的・体系的なキャリア形成支援
(2)学生の自己省察をすすめる仕組みの確立
(3)学生が希望する進路を実現するための具体的な就職相談・支援
<効果が上がっている事項>
(1) 学部学生に対する経済的支援措置の拡充58)
444
Ⅵ.学生支援
学部学生に対する経済的支援措置(奨学金)については、近年の経済状況の悪化への対
応策として、2008 年から修学奨励奨学金の予算を拡充し、対象となる学生に対して半期分
の学費に充当する制度を 2009 年度も継続した。現行制度(年収基準等)における有資格者
について、全員を採用することができ、一私学の限界のなかで学生への効果的な修学支援
を行うことができた。
(2) 薬物乱用防止、喫煙、飲酒についての学生への教育59)
薬物乱用防止、喫煙、飲酒について、学生への教育をすすめるために、独自の DVD 製作
(2009 年は本学学生団体である放送局が製作、2010 年度用はプロに委託)
、リーフレット
作成を行い全学生・大学院学生への周知を行った。課外活動参加者を中心として顧問弁護
士による講演会や1回生援助を行う先輩学生(オリター・エンター)の研修においても実
施し、学生に倫理観や社会的責任を自覚させる機会を提供できた。
禁煙の取り組みは、法学部において教授会と学生自治組織が共同で取り組みを実施した。
(3)
「学びのコミュニティ」形成の鍵となる学生相互の学びあいの仕組みの充実 9
本学では、「教えることが最良の学びとなる」という視点から、正課・正課外を含めて学
生相互の学びあいのしくみを構築しているが、学生生活のさまざまな部分でそれを広げ充
実させた。ここでは、学生は与えられた枠組みのなかで活動するのではなく、自ら集団を
組織し、学びの先輩・後輩(留学体験学生と今後の希望者、進路決定者と低回生、学業優
秀者と1回生、学生生活の先輩と1回生等)のしくみのなかでコミュニティ形成をすすめ、
支援した上回生、支援を受けた低回生ともに高い満足感が得られた。学生相互の学びあい
のしくみは、進路・就職において企業等から評価されている他、父母や高校教員から信頼
を寄せられている。
(4)学生の学習意欲を高め、確かな基礎学力形成をすすめるためのレメディアル教育の
実施 14)∼19)
学部における教育目標、人材育成目標に応じて、初年次教育の充実の視点からレメディ
アル教育を充実させた。特に、理工系においては、物理、数学が学習の基礎となることか
ら、プレースメントテストによって対象者を選定し、授業時間外における学習支援体制(物
理駆け込みで寺)との循環サイクルのなかで支援を進めた。レメディアル教育の実施によ
り、入学後早期に学生の学習意欲を回復させ、目的を持って学生生活を送る仕組みが整備
された。
(5)進路・就職に関わる学部教学におけるキャリア形成と各学部とキャリアオフィスが
連携した進路・就職支援の取り組み 60)
学部においては、厳しい経済状況のなかで、低回生に対しては、正課・正課外を含めて
どのように学生生活を充実させるか、学部における学びと進路についてイメージを持たせ
るための工夫が学部教学にあわせてカスタマイズされ、実施された。3回生以上の学生に
対しては進路就職ガイダンスの実施、各ゼミや課外活動団体等を通した学生の活動状況の
把握・支援を行った。
大学院においては、キャリアオフィスが大学院学生向けに開講している「キャリアデザ
イン演習」の受講者の満足度は 99%と高い評価を得た。留学生の就職支援においては、
「産
学連携による実践的ITマネージメント人財育成プログラム」にて就職支援を行った 2010
年3月修了の留学生9名全員が日本の優良企業に内定した。さらに、国際化拠点整備事業
445
Ⅵ.学生支援
(グローバル 30)採択を受けて、本格的に外国人留学生を対象とした「キャリア形成支援
特別プログラム」を立ち上げるために、海外調査、企業・外国人留学生への調査・分析を
行い、来年4月を目処にプログラムの試行的実施を目指して準備を進めている。
(6)キャリアオフィスのプレイスメントサービスと進路・就職決定の実績 60)
キャリアオフィスにおいて、学生の就職活動状況や進路決定状況を丁寧に把握し、キャ
リアカウンセラーによる相談体制の充実させるなかで、年間 100 回を超える自己理解を深
め進路・就職先の最適化を追求する本質的な相談・指導と支援企画を実施した。また、他
大学には見られない就職支援のための学生・卒業生による人的ネットワークの協力を得て、
2009 年度の進路決定率は 83.6%(2008 年度比−5%)であり、全国の他大学と比較して、大
規模大学において高い進路決定率となった。
<改善すべき事項>
61)
(1)リメディアル教育にとどまらない、一人ひとりの学習到達度に応じた学修支援シス
テムの構築
現在、図書館機能の充実のためにラーニング・コモンズ構想の議論を開始している。自
立的学習者を育成するためには、ライティング支援やアカデミックアドバイスの体制の充
実が不可欠であり、2010 年度末までに新中期計画検討、図書館将来構想検討委員会のなか
で具体化を図る。
(2)学生のリーダーシップ教育、地域社会のなかでのリーダー育成
本学において実践されている学生相互の学びあいの仕組みを発展させ、リーダー養成プ
ログラムを体系化し、社会に出たのちにも有効な教育の充実を課題としている。また、本
学では正課外活動において年間数百件にのぼる地域交流活動が行われているが、こうした
取り組みのなかで地域活動のリーダー育成していくことにより、地域を学びの場とするし
くみの構築につなげることが必要となる。2010 年度末までに新中期計画検討のなかで具体
化を図る。
(3) 教学・学生実態把握に基づく支援方針の確立
本学では、4年に1度、教学・学生生活の改革・改善について学生と協議をおこなって
いる。ここでは、学内各機関が把握した学生の実態(成績、進路、奨学金、課外活動等)
と教学改革・学生生活支援の到達点について明らかにしており、2007 年度に実施した。し
かし、評価指標や把握の方法が確立されておらず、総合的な把握をすすめることが課題で
ある。関連機関との協議をすすめ、2010 年度末までに具体化にむけたワーキンググループ
を設置し検討を継続する。
(4)総合的な視点からの奨学金政策
本学では、育英型奨学金と経済援助型奨学金の割合が7:3である。両奨学金のバラン
スを改善し、総合的な視点から奨学金政策を立案、実施していくことが課題である。2012
年度からの政策実施にむけて、2010 年度内に全学奨学金政策委員会で具体化を図る。
(5)大学院博士課程前期課程における奨学金政策の見直し
大学院については、大学院学生を対象とする奨学金のなかで、博士課程前期(修士)課程
において、社会人入学試験合格による入学者が対象となっていない奨学金、家計急変に対
応する奨学金において、大学院学生が対象となっていない奨学金がある。博士課程前期(修
446
Ⅵ.学生支援
士)課程については、学費とともに奨学金制度の充実にむけた基本方針の策定が課題であ
る。2011 年度学費改定方式見直しの論議とあわせて検討する。
(6)キャリア支援に関する組織体制の整備
大学院においては、後期課程に所属する学生のキャリア支援体制については、学部生の
キャリア支援体制に比べて整備が遅れている。2010 年度中に包括的キャリア支援政策を策
定し、具体化を図る。
3.将来に向けた発展方策
2009 年秋より 2020 年にむけた中期計画策定のために全学委員会を発足させ、包括的学生
支援の課題について、2010 年1月以降、検討を継続している。61)
包括的学生支援の課題のなかで、
当面 2015 年までの前半期で具体化を進める課題として、
学生の総合的実態把握、奨学金政策、発達障害等学生への支援、キャンパスアメニティの
充実、学園スポーツ・課外自主活動支援策等について、検討を進めている。学生・大学院
学生への説明、懇談等をふまえて、今後、具体化をはかる。また、キャリア形成、進路選
択に関わっては、少子化による 18 歳人口の減少を踏まえた「量から質」への政策転換が提
起され、卒業時の教育の質保証と合わせて、
「ひとり一人の希望する進路の実現」が重要に
なっており、「包括的進路・就職支援政策」を策定し、学生実態と大学新卒者の雇用環境の
急激な変化を踏まえた、新たな進路・就職支援体制の構築を進めることを全学に提案する予
定である。
<効果があがっている事項>
(1)経済援助型奨学金の充実
厳しい経済状況のなかで、経済的に困難な学生層は以前よりも増えている。
(2009 年新入
生父母アンケート調査)中期計画において、現在の、大学独自の奨学金の基本枠組みとし
て、経済援助型と育英型の比率を現在の3:7から5:5にする方向を提起しており、経済
援助型の収入基準を見直す方向で検討中である。
(2)学生一人ひとりの希望する進路・就職の実現
進路・就職決定状況などの実態分析を行うなかで、キャリアセンターによる進路・就職
支援は一定の成果を収めている。しかし、種々の学生実態によると、低意識層あるいは、
キャリアセンターの支援を求めない学生のなかに決定に至らない学生が多いと分析できる。
支援が必要な学生に対して行き届く政策、実行が課題である。
また、留学生受入れ増加に伴い、日本国内での進路・就職支援の強化が急務であり、留
学生に対して特別に必要な支援について方針を決定し、企画・実施する。
<改善すべき事項>
(1)一人ひとりの学生への支援の具体化
学生の参加・参画による大学運営と学生支援のあり方について、これまで以上に学生一
人ひとりの支援と学生相互の学びあいによる教育システムの構築が求められている。現在、
中期計画において、
「包括的学生支援の検討」を行っており、2010 年9月にはその基本方向
447
Ⅵ.学生支援
について答申をとりまとめた。ここでは、正課・正課外の Boarder を超えた学びのしくみ、
「立命館学力」
(仮称)の指標づくり、発達障害等学生への支援のしくみづくり等を課題と
し、2010 年度末までに具体化をはかる。
(2)学生のアメニティの改善、一人ひとりの学生への支援を重視
キャンパスへの交通アクセス、駐輪場問題、昼食時の混雑解消、喫煙マナーおよびルー
ルの遵守、発達障害等学生支援のしくみづくりは、2009 年度に一定の進捗があったが、具
体化かはかられていないものがあり、2010 年度内には具体化をはかる。
(3)全学的視点からの奨学金政策の立案、実施
経済支援型、育英型、国際化支援など多様に展開されている奨学金を総合的な視点から
とりまとめて立案、執行していく政策と体制整備について、2010 年度内に具体化をはかる。
(4)包括的キャリア支援政策の立案
キャリア形成とキャリア形成支援教育を統合し、2010 年度内に包括的な視点から学生の
キャリア支援政策を全学に提起し、検討する。
448
Ⅵ.学生支援
4.根拠資料
1)
『2010 年の立命館 中期計画 2007-2010 年』常任理事会,2006 年 11 月,Ⅲ11-12,16-17
2)
「新しい教学システムの構築と教学改革の方向性」
『2007 年度全学協議会の到達点と課題』立命館大
学,2009 年4月
3)
『College PLAN2009』
『Campus Diary2009』P149-151,『2009 年度経済支援政策』
4)飲酒、喫煙、薬物乱用防止 DVD(本学オリジナル)
、成績発表・2009 新入生オリエンテーション配布資
料
5)
『Campus Diary2009』P152-155,『安全で快適な学生生活を過ごすために』
6)2008 年度全学進路就職政策委員会資料
2009 年度全学進路就職政策委員会(http://www.ritsumei.jp/public-info/pdf/public04_19-22.pdf 最
終閲覧日:2011.1.14)
7)留学生オリエンテーション総括・方針 2008 年度・2009 年度
8)
『安全で快適な学生生活のために-新しく制定された「学生懲戒規程」について』学生オフィス,2010 年
3月
9)
「2009 年度オリター・エンター活動報告および 2010 年度オリター・エンターの支援について」学生生
活会議,2009 年 11 月
10)
「学生生活会議規程」
「学生生活会議の所管分野と学生主事の役割」2009 年3月,新現学生生活会議
11)2009 年度(各学部)学生総括支援・方針
12)2008 年度・2009 年度学生サポートルームまとめ
13)2009 年度入学前学習講座案(スホ゜選日本語含む)
14)2009 年度アスリートのためのアカデミックスキルズ開講方針
15)2009 年度経済学部開講方針
オンラインシラバス「分析ツール」
http://online-kaikou.ritsumei.ac.jp/2009/syp/show.php?course_code=51403,最終閲覧日:2010.
7.16
16)2009 年度理工学部開講方針
17)2009 年度情報理工学部開講方針
オンラインシラバス「リメディアル物理」
http://online-kaikou.ritsumei.ac.jp/2009/syp/show.php?course_code=54315,最終閲覧日:2010.
7.16
18)2009 年度情報理工学部開講方針
オンラインシラバス「リメディアル数学 K1」
http://online-kaikou.ritsumei.ac.jp/2009/syp/show.php?course_code=54314,最終閲覧日:2010.
7.16
オンラインシラバス「リメディアル数学 K2」
http://online-kaikou.ritsumei.ac.jp/2009/syp/show.php?course_code=56351,最終閲覧日:2010.
7.16
19)2009 年度生命科学部、薬学部開講方針
オンラインシラバス「初修化学」
http://online-kaikou.ritsumei.ac.jp/2009/syp/show.php?course_code=54395,最終閲覧日:2010.
7.16
オンラインシラバス「初修物理」
http://online-kaikou.ritsumei.ac.jp/2009/syp/show.php?course_code=54400,最終閲覧日:2010.
7.16
http://online-kaikou.ritsumei.ac.jp/2009/syp/show.php?course_code=54453,最終閲覧日:2010.
7.16
オンラインシラバス「初修生物」
http://online-kaikou.ritsumei.ac.jp/2009/syp/show.php?course_code=54396,最終閲覧日:2010.
7.16
http://online-kaikou.ritsumei.ac.jp/2009/syp/show.php?course_code=54452,最終閲覧日:2010.
7.16
20)障害学生支援室 HP
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/ac/kyomu/drc/index.html,最終閲覧日:2010.7.16
449
Ⅵ.学生支援
21)2009 年度第1回障害学生支援委員会資料
22)2010 年度第1回障害学生支援委員会資料
23)オンラインシラバス「ユニバーサルコミュニケーション入門」
http://online-kaikou.ritsumei.ac.jp/2009/syp/show.php?course_code=16840
24)経済支援データ
http://www.ritsumei.jp/profile/pdf/a10_09-44.pdf,最終閲覧日:2010.7.16
25)
「修学奨励奨学金規程」
、
「社会人学生修学奨励金規程」
26)
「緊急入学時給付奨学金規程」
「学内推薦入学者奨学金規程」
27)
「貸与奨学金規程」
28)
「学生生活援助金に関する内規」
29)
「父母教育後援会家計急変奨学金規程」
「父母教育後援会修学援助奨学金規程」
30)
「西園寺育英奨学金規程」
31)
「1セメスター留学プログラム参加奨励奨学金規程」
「立命館大学・ブリティッシュ・コロンビア大学
派遣奨学金規程」
「学部共同学位プログラム派遣奨学金規程」
「海外スタディ等奨学金規程」
32)
「外国人留学生学資貸与規程」
「私費外国人留学生授業料減免規程」
「外国人留学生特別奨励生規程」
「留
学生支援金規程」
「
「交換留学協定にもとづく派遣留学生に対する奨学金規程」
「校友会私費外国人留学生
奨学金規程」
「父母教育後援会留学生支援奨学金規程」
33)
「西園寺大学院進学奨励奨学金規程」
、
「2009 年度西園寺大学院進学奨励奨学採用・執行状況」
、
「立命
館大学大学院特別奨励奨学金規程」
「2009 年度大学院特別奨励奨学金採用状況」
「大学院特別育英奨学金
規程」
「2009 年度特別育英奨学金受給者数・執行額一覧」
「日本学生支援機構大学院学資金返還免除候補
者に関する規定」
、
「2009 年度日本学生支援機構大学院学資金返還免除数一覧」「大学院学生学会参加補
助規程」
、
「2009 年度大学院学生学会参加補助一覧」
、
「博士課程後期課程研究奨励奨学金規程」
「2009 年
度決算報告書添付資料(立命館大学博士課程後期課程研究奨励奨学金(A・B)
)
」
「大学院海外インターン
シップおよび海外教育実習派遣者に対する奨学金規程」
、
「2009 年度大学院海外インターンシップおよび
海外教育実習派遣者に対する奨学金執行状況一覧」
、
「大学院留学協定等にもとづく留学プログラムに対
する奨学金規程」
「2009 年度大学院留学協定等にもとづく留学プログラムに対する奨学金規程執行状況
一覧」
「グローバルCOEプログラム奨励奨学金規程」
「2009 年度グローバルCOEプログラム奨励奨学
金規程執行状況一覧」
「クレオテック大学院私費留学生奨学金規程」
、
「2009 年度クレオテック留学生奨
学金執行状況一覧」
、
「法科大学院外国法務演習派遣奨学金規程」
、
「2009 年度法科大学院外国法務演習派
遣奨学金の出金依頼書」
「法科大学院奨励奨学金規程」
、
「2009 年度法科大学院奨励奨学金支給対象者一
覧」
34)
「保健センター診療体制」
「保健センター利用状況 2008∼2009」
「保健センター年間行事」
35)
「サポートルーム規程」
「サポートルーム体制図」
「サポートルーム来談者数」
2009 年度学生相談室利用状況
http://www.ritsumei.jp/profile/pdf/a10_09-45.pdf,最終閲覧日:2010.7.16
36)
「安全管理規程」
「感染症対策委員会規程」
「安全管理関連規程委員一覧」
「AED 配置図」
37)飲酒、喫煙、薬物乱用防止 DVD 作成(本学オリジナル)
、成績発表・2009 新入生オリエンテーション
時配布資料、
「薬物に関する意識調査」
「不正薬物乱用防止四大学啓発ポスター」
不正薬物乱用防止に関する取り組み HP
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/st/no-drug/,最終閲覧日:2010.7.16
38)
「ハラスメント防止に関する規程」
「ハラスメント防止のためのガイドライン」
ハラスメント防止委員会 HP
http://www.ritsumei.ac.jp/mng/gl/jinji/harass/index.html,最終閲覧日:2010.7.16
39)各学部開講方針(記載学部のみ掲載)
40)
「2009 年度法学部教学総括」2010 年3月 30 日教授会資料
41)
「2009 年度産業社会学部学生支援活動報告」2010 年3月 18 日集中教学委員会
42)
「2009 年度教学総括」
43)
「2009 年度教学総括と 2010 年度の教学課題」2010 年3月 12 日教授会
44)
「2009 年度教学総括」2010 年4月 13 日教授会
45)
「2009 年度就職委員会まとめ」2010 年6月1日進路・就職委員会
46)
「2009 年度教学総括」
47)
「2009 年度教学総括」
46)
「2009 年度理工学部開講方針」
、理工学部進路・キャリアセミナー資料
450
Ⅵ.学生支援
47)
「2009 年度情報理工学部開講方針」
、情報理工学序論関連資料
48)
「2009 年度教学総括」
、
「2009 年度進路・キャリアセミナー実施報告」2009 年6月 25 日運営会議、
「2009
年度後期キャリア企画実施報告」2009 年 12 月 17 日運営会議
51)
「2010 年度キャリアデザイン演習募集要項」
52)「2010 年度大学院生および大学院入学予定者を対象とするベーススキル向上のための支援制度」募集
要項
53)
「博士キャリアパス推進室規程の制定について」
54)
「2011 年度採用・日本学術振興会特別研究員の申請スケジュールについて」
55)2009 年度「アジア人財資金構想」高度専門留学生育成事業 「産学連携による実践的 IT マネージメン
ト人財育成プログラム」
「日本語活用講座」のご案内
56)各学部開講方針(記載学部のみ掲載)
57)2007 年度全学協議会にむけた討議資料「Ritsumeikan Style 学びのコミュニティ」創造に向けて,2007
年6月
58)2007 年奨学金政策検討委員会答申,2007 年 10 月
59)2009 年度関西四大学薬物防止連絡会報告資料,2009 年9月
60)2008 年度全学進路・就職委員会(第1回、第2回),2009 年度 Placement Deta,前掲注 53
2009 年度全学進路就職政策委員会(http://www.ritsumei.jp/public-info/pdf/public04_19-22.pdf
最終閲覧日:2011.1.14)
,前掲注 6
61)新中期計画第3委員会答申最終案目次
451