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VOL62
★ 大韓航空(KE):中部-済州島線を増便 ★
大韓航空(KE)は 03 月 28 日、中部/済州線を週 3 便から 5 便へ増便する。
好調なソウルだけでなく、その他都市への需要を喚起する考えによるもので、済州島は韓国内でも人気の観光地となってい
る。
大韓航空名古屋支店では、週 3 便体制での 2 泊 3 日の旅行パターンに加えて、増便による 3 泊 4 日などの新旅程を取り入れ
れば、新たな旅行商品の開発に道が開けるとして、日本人観光客が更に増えることを期待している。
使用する機材はボーイング B737-800 型機で、ビジネスクラスが 8 席、エコノミークラスが 141 席の総座席数 149 席。
スケジュールは、KE756 便 名古屋 15:00 発/済州島 16:55 着、KE755 便 済州島 12:05 発/名古屋 13:50 着で運航予定。
(参考記事/トラベルビジョン)
★ 日本-メキシコ路線を拡充 ★
日本航空(JL)とメキシカーナ航空(MX)は 01 月 14 日、成田-サンフランシスコ線とサンフランシスコ-メキシコシティ線のコ
ードシェア運航を開始した。
また、ロサンゼルス発着のレオン-グアナファト線もコードシェアすることで、成田からロサンゼルス経由でレオン-グアナフ
ァトに乗継可能となった。
さらに、01 月18 日からは、成田-バンクーバー-メキシコシティ線のコードシェア便の運航を週5 便からデイリー運航に拡大
する。
これにより、成田-メキシコシティ間の路線網はロサンゼルス経由とバンクーバー経由にサンフランシスコ経由を加えた 3 路
線となり、さらにメキシコ国内もメキシコシティ、グアダラハラ、カンクン、ロスカボス線に加えて、レオン-グアナファト線で合
計 5 都市となる。
日墨EPA(経済連携協定)が署名されたのは 2004 年。 ※メキシコ=墨西哥
これは日本にとってシンガポールに次いで 2 番目の EPA で、農業分野も含む本格的な EPA としては初めてのもので、その後
の EPA の先鞭となった。
この条約をきっかけに、両国の貿易総額は、発効 1 年目の 2005 年度に 38.4%の増加、2 年目は 76.3%増、3 年目は 85.6%増と、
著しく増加している。
日本の自動車メーカーや自動車部品メーカーも、日墨 EPA の発効前後にメキシコに新工場や販売会社を設立するなど、メキ
シコに対する新規や追加の投資が増え、日本とメキシコを結ぶ航空路線の拡充は経済交流上、不可欠となった背景がある。
(参考記事/JL,MX 各ホームページ、外務省資料)
★ 大フジドリームエアラインズ(FDA):JALの運休路線を継承 ★
フジドリームエアラインズ(FDA)は、静岡発着の札幌線と福岡線、松本発着の札幌線と福岡線の開設を決定した。
この 4 路線は、日本航空(JAL)が再建を目指すなかで運休を決めた路線で、いずれも JAL の運休にあわせて就航する。
運行開始予定日は静岡線が 04 月 01 日、松本線が 06 月 01 日。
使用機材は座席数 76 席のエンブラエル ERJ170 型機もしくは 84 席の同 175 型機だ。
便数や運航スケジュールは、静岡線は 01 月末、松本線は 03 月末に発表する予定で、予約受付は静岡線が 02 月 01 日、松
本線が 04 月 01 日から開始する。
(参考記事/トラベルビジョン)
★ ボーイング787機、年内納入開始 ★
米航空機大手ボーイング社の次世代中型旅客機「787」が昨年12 月に初の試験飛行に成功した報道に続き、量産型一号機が
年内に納入される見通しとなったことが明らかになった。
燃費効率が高く、二酸化炭素(CO2)排出量や騒音を大幅に減らすことに成功した「夢の旅客機(ドリームライナー)」と呼ばれ
ている。
航空機が排出するCO2排出量は世界全体の2%程度とされるが、787をきっかけに環境に配慮した航空機の開発が進むこと
は間違いない。
787 の最大の特徴は、CO2 排出量が従来機の 2 割減という環境性能だ。
米ゼネラル・エレクトリック(GE)と英ロールスロイスという世界の 2 大エンジンメーカーが携わった燃費性能に優れた高性能
エンジンを採用したことが最大の要因だが、そのほかにも炭素繊維と樹脂の複合材を機体に使用。
アルミ製だった従来機より 9 トン近く軽量化したことなども寄与した。
コストパフォーマンスも見逃せない点だ。
燃料効率が向上したことで、座席当たりの運航コストを 1 割削減。
腐食しにくいため、整備費を 3 割近く抑えることができるという。
機体が小さい割に航続距離が長いこともメリット。
標準型の 787-8 型機は座席数 210~250 席、航続距離 14,200~15,200 キロで、従来は大型機しか飛ばせなかった長距離路
線にも対応可能だ。
搭乗率が低い路線にも配置できるため、コストを抑えることができるというわけだ。
787 には三菱重工業や川崎重工業、東レ、富士重工業など日本企業の担当比率がこれまで最高の 35%に上り、日本の航空
機技術が高水準にあることも証明された。
2008 年 05 月以来、製造上の不具合などで納入が再三、延期されたものの、2009 年 10 月現在で受注は 840 機と、「空前の大
ヒット」といわれている。
機体設計にアイデアを提供して来た全日空も、すでに 55 機を発注している。
(参考記事/フジサンケイ・ビジネスアイ)
★ パッケージツアーが安くて人気 ★
観光庁が取りまとめた主要旅行会社の 2009 年 11 月の旅行取扱額は、前年比 15.8%減の約 4,652 億円で、このうち海外旅行
は 18.6%減の約 1,538 億円となった。
海外パッケージツアーの取扱人数は 8.4%増の 343,071 人となっており、近距離デスティネーションへの人気集中や燃油サー
チャージの値下がりにより取扱額が増加しなかったものと考えられる。
パッケージツアーの取扱額は 8.6%減の約 473 億円で、単価は 15.7%減の 137,925 円。
(参考記事/観光庁資料)
★ 2009年:日本人出国者数及び外国人入国者数 ★
法務省入国管理局によると、2009 年の日本人出国者数は前年比 3.4%減の 15,445,530 人となった(速報値)。
これは 2000 年以降、SARS が影響した 2003 年の 13,296,330 人に次いで少ない数値で、2008 年に比べると約 540,000 人の減
少となる。
法務省では景気動向の影響による海外旅行の手控えや新型インフルエンザの発生が影響しているとみている。
一方、外国人入国者数は約 17.1%減の 7,581,322 人。
1985 年以降最大の減少幅となり、2005 年の数値と同レベルとなった。
そのうち、再入国者を除いた新規入国者数は約 20.6%減の 6,119,363 人。
再入国者は 1.9%増の 1,461,959 人でわずかだが前年を上回った。
法務省では大幅に落ち込んだ原因として、世界的な不況による旅行手控えと円高基調の継続、新型インフルエンザの発生を
あげている。
ただし、11 月は 1.8%増、12 月は 20.9%増で推移しており、前年同月に大幅な減少があったことでプラス推移になったとしても、
回復傾向が見られるとしている。
(参考資料/入国管理局官報)
旅上手への道
~ 政府専用機② ~
政府専用機は、常に任務機と副務機の 2 機体制で運航していると前回お話をさせて頂きました。
基本的に副務機は任務機に何らかの問題が発生した場合に任務機の代行をする為のものであり、通常乗客が搭乗した状態
では運航されません。
しかし、過去 2 回、特殊な事情で副務機に乗客を搭乗させるケースがありました。
政府専用機の導入目的の一つに【在外邦人の保護】という項目を適用してのフライトとでしたが…
まず一つ目は、2004 年の「北朝鮮による日本人拉致問題」に関連して、2 年前に日本に帰国していた蓮池薫夫妻・地村保志夫
妻の子供 5 人を日本に帰国させる際に副務機を使用しました。
また二つ目は、2009 年に、タイのパタヤで開かれる予定だった東南アジア諸国連合(ASEAN)の会議に出席するため、当時
の麻生首相が政府専用機でパタヤ入りしましたが、反政府派による暴動のため会議が中止になったことはまだ記憶に残るニ
ュースだと思います。
その直後に発出されたタイ政府による非常事態宣言で安全確保に問題が生じる事態となったため、当初、民間機で帰国する
予定だった会議の関係者らを急遽帰国させるために副務機が使用されたのでした。
本来、政変や自然災害による危機から在外邦人を保護する目的とし、機体の後部に多くの一般席まで装備した政府専用機で
すが、幸いなことに使用する機会はほとんどございません。
会議用の席がフルリクライニングシートだったり、シャワールームまで施されているなど充実しております。
しかし、機敏性の低いボーイング 747 機(ジャンボ機)では着陸できる空港が限られてしまい、実用的と言えるかどうかは…
「機体の性能上」や「運航の技術上」など問題が多く、最初から邦人保護を目的として日本を出発することは難しいようです。
たまたま首相や閣僚が外遊中で機体が現地に駐機していれば、「邦人の保護も可能だ」といったレベルになっております。
因みに、ボーイング 747 機(ジャンボ機)のような大型機を政府専用機として採用しているのは、アメリカ(エアフォースワンと
呼ばれる大統領専用機)ほか世界でも数えるほどの少数派で、ほとんどがボーイング 767 機やエアバス等の中型機、自国の
フラッグキャリアのチャーター機、空軍機の利用であったりすることが多いみたいですね。