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VOL68
★ 日本航空(JL):04月からサーチャージ引き上げで全日空と同水準に ★
経営再建中の日本航空(JL)は、航空燃料市況の上昇を受け、04 月販売分から国際線航空券の燃油特別付加運賃(燃油サー
チャージ)を引き上げると発表した。
全日空(NH)は既に 02 月分からサーチャージを引き上げているが、04 月からは両社とも同水準となる。
欧米路線は 7,000 円から 10,500 円に、ハワイ・インド路線は 4,000 円から 6,000 円に、タイ・シンガポール・マレーシア路線は
3,000 円から 4,500 円に、それぞれ片道のサーチャージを引き上げる。
(参考情報/日本航空広報)
★ 全日空(NH):国際線に女性専用化粧室を設置へ ★
全日空(NH)は国際線に女性専用化粧室を設置すると発表した。
03 月 01 日から順次導入しております。
「男性と同じトイレを使いたくない」という女性側と、「女性の使用中は待ち時間が長くなる」という男性側の双方の不満解消に
つなげる。
設置の対象は国際線の大型、中型機のエコノミークラスで、化粧室のうち 01 カ所を女性専用に切り替える。
体調不良になった場合など、男性が緊急時に使う場合もある。
ハンドソープやハンドクリームの設置も検討しており、女性客に喜ばれるサービスの充実を図る。
NH は利用客の反応をみながら、羽田-沖縄線など国内線への導入も検討するとしている。
同社によると、女性専用化粧室の導入は国内航空会社で初めて。
海外では大韓航空が導入している。
(参考記事/産経新聞)
★ 欧州:ストで大荒れ ★
ルフトハンザ乗務員によるストは労使交渉の再開合意で休止となったがフライトの遅延や運休が続いている。
フランスでは 02 月 23 日から管制官がストに突入、パリの 2 空港で多数の取消便が出ている。
また、英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の客室乗務員がストを決議するなど、欧州の空は当分荒れ模様。
ルフトハンザのパイロット組合は 02 月 22 日朝、ストライキに突入したが、経営側との交渉再開で合意に達したことから、フラ
ンクフルト時間で翌 23 日午前零時に中止した。
ストは 22 日から 04 日間実施される予定だった。
組合によると、少なくとも 03 月 09 日までは新たな実力行使は行わないとしている。
BBC によると、これまでに同社の利用客 10,000 人の足に影響が出たという。
フランスの航空管制官労組 5 団体は、23 日から 04 日間のストに突入した。管制官らは、フランスやドイツ、オランダなど 06 ヶ
国が先に合意した航空管制方式の更新に伴う人員整理などに反対、実力行使に及んでいる。
すでにパリの主要空港の発着便のうち、オルリーでは約半数、シャルル・ド・ゴールでも約 4 分の 1 がそれぞれキャンセルと
なっている。
ただ、エールフランスによると、長距離便への影響はないようだ。
(参考記事/NNA News Headline)
★ 名古屋:ソウル線が競争激化の様相 ★
韓国の格安航空会社(LCC)、済州(チェジュ)航空のキム・ゾンチョル CEO(最高経営責任者)は、愛知県常滑市の中部国際
空港で記者会見し、03 月29 日から中部-ソウル(金浦)間で毎日1 往復の運航を始めることについて「若者やビジネスマンを
ターゲットに、開設後 3 カ月間の搭乗率は 50%以上を目指す」と語った。
同社は平成 17 年 01 月に設立。
すでに北九州や関西の両空港に乗り入れており、今回は仁川(インチョン)ではなく、ソウル中心部に近い金浦への乗り入れ
で差別化を図る。
また、航空券のインターネット販売、客室乗務員による機内清掃などで経費削減を進め、既存の他社よりも 30%~50%安い
15,000 円からの運賃を設定した。
名古屋からソウルへは現在、全日空(NH)と大韓航空(KE)、アシアナ航空(OZ)が計週 35 往復運航している。
(参考記事/毎日 JP)
★ 韓国:国際旅客乗継利用料を徴収 ★
大韓航空(KE)やアシアナ航空(OZ)によると、韓国国内の空港で 03 月01 日、国際線から国際線への同日乗継で国際旅客乗継
利用料の徴収が開始された。
これまでは 24 時間以上滞在して乗り継ぐ場合にのみ適用され、24 時間以内の乗継であれば免除されていた。
利用料は 10,000 ウォンで、航空券発券時に徴収する。
韓国国内で国際線が就航する仁川空港や金浦空港など 8 空港すべてで適用となる。
OZ では、すでに旅行会社や販売代理店に対して各地域の営業支店から通知しており、ウェブサイト上でも案内していた。
(参考記事/トラベルビジョン)
★ 羽田空港:新誘導装置を設置 ★
羽田空港で、濃霧のため欠航が相次いだことを受け、前原誠司国土交通相は 02 月 26 日午前の会見で「濃霧でもしっかり発
着できるように改善したい」と述べ、電波で航空機を誘導する計器着陸装置(ILS)の精度を向上させる方針を示した。
前原国交相が進めている羽田の国際拠点(ハブ)空港化に向け、就航率を高めたい考えに基づくもの。
ILS は空港に進入中の航空機に対し、電波を使って滑走路までの正確な進入経路を示す装置で、霧や雲が発生していても着
陸しやすくする。
羽田に備えられた ILS の精度は、3 段階のうち真ん中のカテゴリーII で、滑走路の視距離が 350 メートル以上ないと着陸がで
きない。
前原国交相は羽田で起きた濃霧について「きわめてまれな事例」との認識を示した上で、「順次(最も高精度の)カテゴリーIII
に上げていく」と明言。
視界 100~200 メートル以上確保できれば、着陸できる態勢を整える考えを示した。
航空局によると、カテゴリーIIIが整備されているのは、釧路(北海道)と熊本、成田(千葉)、中部(愛知)、広島、青森の6空港。
(参考記事/産経新聞)
★ 成田空港:部門3位、総合9位 ★
成田国際空港は、国際空港評議会(ACI)事務局が実施している「2009 年空港サービス・クオリティー調査」で、年間旅客数
2,500 万~4,000 万人部門の年間ランキング 3 位に入賞したと発表した。
だが、同じ部門では、1 位に仁川空港(韓国)、2 位にシンガポール空港とアジアが独占。
成田空港は国際ハブ(拠点)空港化を目指しているものの、サービスの面でもアジアの主要空港に一歩遅れていることを示
す結果となった。
空港の快適性や利便性などサービスの充実度を利用客に対する共通のアンケートを通じて評価する調査で世界 140 の空港
が参加している。
成田空港は 2008 年 10 月からこの調査に加わった。
参加 1 年目での受賞となったものの、アジアのライバルの空港には及ばなかった。
総合ランキングをみると、1 位が仁川、2 位がシンガポール、3 位が香港。
成田は 9 位だった。
成田空港では「アジアの空港の多くは、乗り継ぎの利便性向上などサービスの充実を競っている」としている。
前原誠司国土交通相は、羽田空港との一体運用によって、成田をアジアの拠点空港に育て上げようと躍起だが、先行するア
ジアの空港に追いつくには滑走路の拡張や乗り継ぎの充実など難しい課題が山積している。
(参考記事/NIKKEI NET)
★ バリ島:ニュピ祭に当たって ★
ニュピ祭(釈迦暦新年)とは断食と瞑想に専念するバリ・ヒンドゥー教徒の精神修養の日のことで、2010 年では 03 月16 日(火)
がその日に当たる。
当日、バリ島では火や電灯が一切使われないほか、飲食店や商店などの営業が禁止され、これに伴い、外国人であっても
様々な制約を受ける。
バリ州政府は、このニュピ祭が円滑に実施されるよう、外国人に対しても理解を求めるとともに、以下の内容の通達を発出し
た。
① 03 月 16 日の 06:00(実際には 16 日未明の 00:00 頃)から翌 17 日の 06:00 までの 24 時間、外出、移動、車両の使用、
火と電灯の使用、及び娯楽など静粛を妨げる行為は禁止する。
②バリ島のングラ・ライ国際空港においては、国内線・国際線ともにトランジット便及び緊急着陸便を除き、全ての離発着を
禁止する。(乗客の乗降は認められず、トランジットの乗客及び航空機のみが空港の使用を許可される)
③バリ島に出入する船舶に対するすべての海運サービスの提供を禁止し、海港を閉鎖する。
以上の通り、ニュピ祭の行動制限は、外国人を含むバリ島内のすべての人々に適用され、警察、医療機関、消防等の治安及
び人命にかかわる特殊かつ緊急を要する活動を除き、島内での屋外行動が禁止される。
このため、ニュピ祭当日は外出ができず、滞在先のホテル等宿泊施設内で過ごすことになるので、03 月 16 日前後にバリ島
への渡航・滞在を予定されている方は、現地事情を理解するとともに、現地滞在時は十分注意して下さい。
(参考情報/外務省海外安全渡航情報)
旅上手への道
~ 飛行機のトイレ ~
出張などでは、長い時間の空の旅を強いられますよね。
誰でも一度はお世話になっていると思われる…
そう、今回は「トイレ」についてのお話です。
多くの種類の飛行機がございますが、トイレの種類は大きく分けて 2 種類あります。
1 つは、ボーイング 747 や DC10 についている「循環式」と呼ばれるものです。
循環式はそれぞれのトイレの下に汚物をためるタンクをもっていて、その名の通りタンク内の水を循環させることでトイレを洗
浄しています。
もう 1 つは、ボーイング 767 などの飛行機で採用されている「バキューム式」と呼ばれるトイレです。
この形式では、機体の後方に「ウェストタンク」と呼ばれる数個の汚物用タンクを装備し、機内各所のトイレの汚物をまとめると
いう方法を採用しています。
では、どのようにして機体の前方や中央のトイレから汚物を集めているのでしょうか?
それぞれのトイレとタンクはパイプでつながれていますが、大量の水を使って汚物を流すわけにはいきません。
燃費を良くする上でも、飛行機に積み込める水の量は限られているからです。
しかし、水を再利用すれば、使うごとに汚くなりますよね。
また、機体の構造上、トイレとタンクにそれほど高低差があるわけではないので、極端にパイプに傾斜をつけるというわけに
もいかないのです。
秘密は、機内と機外の気圧の差にあります。
通常飛行機が飛んでいる高度約 10,000m の上空では、機内は約 0.8 気圧、機外は約 0.2 気圧となっています。
ここで重要なのは、空気には気圧が低いほうに流れる性質があるということです。
実は、トイレとタンクを結ぶパイプは機外と通じています。
皆さんが水洗ノブを回すと、トイレとパイプを遮断しているバルブが開き、汚物は少量の水とともに、気圧の低いタンクのほう
へと、シュゴーッという音をたてて流れていきます。
このときに、空気は機外に逃げ、汚物だけがタンクに集められます。
それでは、機内と機外の差圧差が生じていない地上や、差圧差の小さい低い高度を飛んでいるときに、トイレを使用した場合
はどうなるのでしょうか。
そのときは「バキュームブロア」と呼ばれる機械が活躍します。
これは、どういうものかというと、ちょうど皆さんの家庭にある掃除機を大きくしたような機械を想像していただければと思いま
す。
地上や低い高度(約 3000m 以下)では、このバキュームブロアでタンク内を真空に近い状態にして、機内との差圧を作り出し
ています。
バキューム式の場合、汚物と一緒に周囲の空気も吸い込むので、臭いの心配もなく、機内でより快適に過ごすことができる
のです。
いうなれば、飛行機の中の“下水道”でしょうか。
実は、飛行機による海外旅行が始まったばかりの頃は、トイレの汚物をそのまま外に出し、空中分解させていたそうです。
こんなことは、もちろん、技術が発達した現在では考えられないことですよね?!
飛行機のトイレは、一見普通のトイレのようですが、その裏にはいろいろな仕組が隠されているんですね。