サービスマーケティング論 今井 利絵

2014年度授業計画書
科目名
サービスマーケティング論
担当教員名
(単位数: 2単位)
今井 利絵
後期
選択
月曜日
7時限
授業の概要と方法
マーケティングとは「個人と組織の目標を満足させるための交換を創造するための、アイデア・商品・サービスの概念化・価格決定・販
売促進・流通に関わる計画と実行のプロセス」であるとされている(全米マーケティング協会)。このようなマーケティング活動の理論と実
践を身に付けるための授業となる。本稿では、特にサービス産業におけるマーケティング活動について、理解を深める。
なお、ひと口にサービス産業といっても多種多様な特性を持ち、多数の下位分類から成り立っている。そこで、サービスを定義と分類に
より整理した上で、それぞれのサービス・タイプに対するマーケティング活動について概観する予定である。さらに、実際のケースを理論
に適用することで、よりいっそう知識が定着するよう努める。
講義の達成目標
マーケティングについて、「理論」「実践」「応用」の3つを理解すること。
(講義では、背景となる「理論」、それを実際のビジネスに当てはめた場合どのように「実践」されているか、自らが実行する場合この理論
と実践をどのように「応用」できるか、という3つの観点から解説を進める予定である)
授業の内容・計画
第1講
マーケティングとは(定義、発展史、マーケティング活動の構成要素)
第2講
サービスの定義と分類(サービス・マーケティングの発展、サービスの定義・特性・分類)
第3講
ケース・スタディ
第4講
サービスの創出(サービス設計、サービスを創出する構造、サービス・マーケティング・システム)
第5講
ケース・スタディ
第6講
サービスイノベーション(理論および実践のための戦略・組織)
第7講
ケース・スタディ
第8講
エクスターナル・マーケティング(マーケティング・ミックス、サービスの7P)
第9講
ケース・スタディ
第10講
インターナル・マーケティング(人的資源管理、従業員の職務満足<ES>と従業員ロイヤルティ)
第11講
ケース・スタディ
第12講
リレーションシップ・マーケティング(顧客満足<CS>と顧客ロイヤルティ)
第13講
ケース・スタディ
第14講
国際マーケティング(国際化戦略、異文化マネジメント)
第15講
サービス・マーケティングの発展 受講者によるプレゼンテーション
授業前の準備及び授業後の復習
<授業前の準備>講義およびケース・スタディに参考となる資料および課題シートを事前に配布します。資料を読み込んで
授業に臨んでください。また課題シートは記入した上で、あわせて授業時に持参してください。
<授業後の復習>実戦での活用方法を学ぶために、各自でケースに適応する作業を行ってもらいます。講義内で示唆したこ
とを、自身が選んだ企業、事例に適用し、その分析レポートを提出してください。
成績評価方法
①講義時の小論文50%、②学期末試験(プレゼンテーション形式)50%を目安とした総合評価とする。※初回の講義にて評
価・提出物に関する資料を配布し説明をする。
使用教材 授業時配布の資料
近藤隆雄(2012)「サービス・イノベーションの理論と方法」生産性出版、今枝 昌宏(2010)「サービスの経営学」東洋経済新報社、近藤隆雄(2007)「サービスマネジメント入
門―ものづくりから価値づくりの視点へ」生産性出版、スティーブ・バロン、キム・ハリス(2002)「サービス業のマーケティング」同友館、バート・ヴァン・ローイ他(2004)「サー
ビス・マネジメント~統合的アプローチ~」上・中・下、ピアソン・エデュケーション
オフィスアワー
火曜日 16:30~18:20
その他
ケーススタディとして、化粧品のプロフェッショナルマーケティング、サロンのサービスイノベーション、サロンの人的資源管理、
サービス業(小売業、飲食業等)の国際展開などを予定しています。