肛門科 特集号① - 上野外科胃腸科病院

上野外科胃腸科病院たより
肛門科 特集号①
2012 年
第 1 号
医療法人上野外科胃腸科病院, 〒811-2202, 福岡県糟屋郡志免町志免 2-10-20
http://uenohospital.jp/ Tel 092-935-0316, Fax 092-936-6907
はじめまして
上野外科胃腸科病院 院長 田上 和夫 (消化器内視鏡外科)
今号の INDX
上野外科胃腸科病院は、地域の皆様の健康のためにやさしく安全で
1
かつ高い水準の医療を提供できますよう日々努力しております。
はじめまして
2 「ヘモ」の診療指針
外来はできるだけ患者様をお待たせせず、適切な診療が行えるように
3 ALTA のご紹介
心がけております。今、診療環境を整備して、日本人の 3 人に1人が
患っているといわれる『痔』に対して積極的に取り組んでおります。
治療には、日本大腸肛門病学会指導医の金澤先生をはじめ、専門医、
看護師、スタッフが一丸となり、ホスピタリティの向上を心がけて
頑張っております。より地域に密着し、地域の先生方と共に完結する
医療に取り組んでまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
当院における「ヘモ」の診療指針
" ALTA "
それは痛みのない
上野外科胃腸科病院 診療部長 金澤 昌満 (肛門科・消化器外科)
「痔核」は、イボ痔といわれる病気で、肛門疾患のなかで最も頻度の
多いものです。治療法も大きく分けると、薬で治す保存療法、外来で
行う注射療法やゴム輪結紮療法、そして入院して行う手術があります。
2004 年に、痛みがない・切らない内痔核治療法『ALTA : ジオン注
(四段階注射法)』が新しい治療法として認可され、当院でも積極的
に施行しております。この治療法は、施術医師に専門の講習修了が
必須な為、糟屋郡域では、当院を含めて 2 施設のみでしか行うことが
できません。当院では、2 名の肛門スペシャリスト(日本大腸肛門病
学会専門医・指導医)が、専門的見地から治療を行い、患者の皆様に
大変喜ばれています。
痔核(イボ痔)でお困りの患者様がいらっしゃいましたら、是非とも
当院にご紹介くださいますようお願い申し上げます。
裏ページ
上野外科胃腸科病院たより
痛みのない内痔核治療(ALTA)
上野外科胃腸科病院 野副 安宏 (肛門科)
ALTA 療法は、『脱出を伴う内痔核(イボ痔)』
にジオン注を施し、痔を養っている栄養血管の血液
量を減らし、さらに痔の中の血管を硬くして弛んで
しまった直腸粘膜部に癒着・固定をさせる方法で
す。
ジオン注は、硫酸アルミニウムカリウム、タンニ
ン酸を主成分とし痔核間質の炎症を促し、たるんだ
粘膜の繊維化を図って出血や脱肛を改善させ、栄養
動脈をつぶすことで痔核の縮小を図ります。
この療法の特筆すべき特徴は、肛門の痛みを感じ
ない部分に注射をするため痔核を切り取る手術より
手術時、術後を通して『痛みが少ない』ことです。
当院における『痔核治療』は、Goligher 分類に
沿って、切る・切らないの判断から施術方法まで、
患者さまにとって『過不足ない治療』を行うことを
治療指針としております。
ALTA 療法は、従来の切除法に比べその適応
は限られるものの、その後の診療実績により、
拡大傾向にあります。
どちらかの択一ではなく、併用療法(切除に
ALTA を併せて使用)も可能です。
※ Goligher 分類とは・・・
Ⅰ度:内痔核が軽度に腫脹(腫れとうっ血)
がみられる。排便時に脱出することはない
Ⅱ度:排便時に内痔核は脱出するが、自然に
戻る
Ⅲ度:排便時に内痔核は脱出し、指で戻す
ことができるが、自然には戻らない
Ⅳ度:常に肛門の外に脱出していて、指で
戻すことができない
編集後記
上野外科胃腸科病院たより
肛門科特集号① は、いかが
でしたでしょうか?
創刊号のテーマとしまして、
当院における『ヘモ』への
真摯な取り組みが少しでも
お伝えできていたら嬉しく
思います。
上野外科胃腸科病院の旬を
お伝えするニュースレター
として、これから隔月で、
医療法人
〒811-2202
電話番号 :
発行してまいりますので、
上野外科胃腸科病院
福岡県糟屋郡志免町志免 2-10-20
092-935-0316
FAX 番号 :
電子メール : [email protected]
092-936-6907
素人つくりで恥ずかしいの
ですが、温かい目でお付き
合いくださいませ。(W)