2015 年度 玉川学園 学校評価(学校関係者評価

玉川学園は 2006 年から幼小中高一貫教育『K-12 一貫教育』を実施しています。「K-12」は「幼稚園(Kindergarten)から始まり
高等学校を卒業するまでの期間」の呼称で、幼稚園、小・中・高等学校という学校種の枠を越えた教育の連結性・一貫性を考
えるコンセプトとして使用しています。
小学部から高等部までの各学年を 1~12 年とし、4 学年ごとに3つの活動区分『低学年』『中学年』『高学年』を設けています。
「低学年」(1-4 年)=小学 1~4 年、「中学年」(5-8 年)=小学 5 年~中学 2 年、「高学年」(9-12 年)=中学 3 年~高校 3 年
玉川学園[幼小中高]
2015 年度
玉川学園
学校評価(学校関係者評価結果)
K-12 父母会役員からの意見聴取(まとめ)
2015 年度の学校関係者評価会議では、本学が積極的に進めている取組みの中から、特に「国際
的な学習について今後期待すること」
「学習支援のあり方について今後期待すること」の2つのテ
ーマを中心に、保護者の視点からご意見をいただきました。主なものは次のとおりです。
国際的な学習に今後期待すること
◆高学年
英語学習(語学学習)
・英語の授業改革をさらに進めて欲しい。
・TOEIC、TOEFL、英検などの受験対策や、模擬試験を放課後に実施して欲しい。その際に、
玉川大学の英語教育を専門にする学部学科の学生たちにインターンシップとして学習の支援を
してもらえると大学生の学びにも繋がるのではないか。
・TOEIC、TOEFL、英検など低学年の段階から 12 年生の卒業までにどの学年でどの程度のレ
ベルの級や点数を取ったらいいかの目安を示し、達しない場合に補習をするような仕組みがあ
っても良いのではないか。
・オーラルコミュニケーションの授業を選択ではなく、普通クラスの必修の授業でも積極的に
取り入れて欲しい。またその評価は普通のテストだけではなく、一対一の会話を通した評価な
どの工夫もあってよいのではないか。
・英語に加えてフランス語やスペイン語、他の言語などに高校生段階から触れることで多言語
を学ぶ楽しさを感じて欲しい。
国際交流プログラム
・国際交流を通じて、英語力を使って英語しか話せないような場面で英語を磨いて欲しい。
・海外にはいけなくても海外から来た留学生と文化交流や昼食会などでかかわりがあるが、特
にそこで英語力を磨けるような工夫をさらに発展させて欲しい。
・海外研修や留学に経費がかかるとの意見が高学年や中学年の保護者から出ている。実際に金
額が高いと感じ、個人的に安価な留学プログラムを探し、夏休み等に行くという方もいるよう
なので、こういう要望にもこたえられるプログラムが設定できないか。
・最近大学レベルでは、アジア圏への留学が増えている。イギリスやアメリカなどだけではな
く、アジアへの国際交流、留学もあると良いのではないか。
◆中学年
英語学習(語学学習)
・単語を覚えた後の徹底した会話力向上に取り組んで欲しい。
・一般クラスでも外国人の先生と話せる、話しやすい機会、環境を作って欲しい。
・中には英語が苦手な生徒も存在している。そういう生徒がさらに苦手になるということにな
らないように、外国人の先生と接し、英語は怖くない、コミュニケーションのツールであるこ
とを理解できる工夫をして欲しい。
BLES クラス・IB クラス
・BLES クラスや IB クラスをあまり特別にしない形で今後も進めてほしい。
玉川学園 2015-1
・IB クラスと一般クラスの垣根や区別を生徒たちが日々感じることのないような体制をとって
欲しい。
国際交流プログラム
・中学年からは国際交流が盛んになってくるのでプログラムをオープンにさらに増やして欲し
い。
・長期で参加できるプログラムを用意して欲しい。
・共通の話題や目標を持ったもの同士の交流として、クラブ活動単位での交流プログラムがあ
ってもいいのではないか。
・交流プログラム参加の際の選抜について、選ばれなかった理由を明確にして欲しいとの意見
があった。
学びの技
・自由研究だけに縛られない枠組みで「学びの技」による活動が展開できないか。
・
「学びの技」での学習が社会のどんな場面で活用されているか実践現場見学ができないか。
その他
・海外の大学入学だけでなく、大学入学後に単位を取得して卒業したことや、社会人となって
活躍している部分にスポットをあてていくことも必要でないか。
◆低学年
英語学習(語学学習)
・BLES クラスが 28 年4月から始まり、延長教育プログラムでも英語講座が設定され、保護者
の中で英語を習わないとついていけないのではという不安の声がある。
・例えば、チャットネットに「英語の部屋」があるが、あまり活用されていないので、やって
いる内容ももっと情報発信して欲しい。
・日本人としてのアイデンティティをしっかりさせるためにも英語だけではなく国語(日本語)
の学習の充実をして欲しい。
・
“日本人”で英語の話せる人になって欲しい。
一般クラス
・現1~3年生の保護者からは BLES クラスばかりが注目されて、損していないかという声を
よく聞く。ぜひ一般クラスでも“すごい+α”なことが沢山あるということを保護者に情報発
信して欲しい。
・一般クラスであれ BLES クラスであれ、ベースは玉川っ子になるために入学しているのでど
のクラスにいるからという垣根や区別を子どもが感じさせないようなスタイルにして欲しい。
子ども達に必要以上の区別を感じさせたくない。
BLES クラス
・学園の教育をベースに使用言語として英語と日本語を使うという形のはずが、英語でインタ
ー校だという間違った情報が保護者の中にも出ているようなので、丁寧に説明をして欲しい。
国際交流プログラム
・アジア圏の国々との交流が少ない感じがする。母国語が英語ではない人々との交流を増やす
観点からもアジアに視点を持ってはどうか。
・国際交流プログラムは現状どおり、すべての子どもにチャンスを与えられるようにして欲し
い。
・交換プログラムに参加したくてもゲストルームがないから受け入れが難しいなどの声も保護
者から出たりすると聞くが、皆が出来る国際交流の形を分かりやすく具体的に示してもらいた
い。
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学びの技
・実際に保護者が見る機会を設けて欲しい。
◆幼稚部
英語活動(語学学習)
・年少クラスは、幼稚部に慣れた 2 学期以降に英語の活動を増やして欲しい。
・年中、年長クラスは、現在週3日の英語活動をさらに増やして欲しい。
・
“リトミック”を取り入れた英語活動を定期的に取り入れて欲しい。
・英語の歌を歌う機会をさらに増やして欲しい。
・英語だけではなく“ひらがな”や“カタカナ”も教えて欲しい。
国際交流プログラム
・現在、台湾の稲江高校との交流があるが、他国から来園する留学生との交流を増やすことで
英語をもっと話そう、通じたという喜びに繋がるのではないか。
・アメリカ、イギリスだけが英語圏ではないので、多様な英語に触れさせて欲しい。
学びの技
・物事を分ける(仕分けする)こと日常的に意識づけしていって欲しい。
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学習支援のあり方について今後期待すること
◆中学年
放課後の支援のあり方
・授業についていけない児童・生徒に対する補習だけではなく、さらに学びたい、高いレベル
の学習を進めたいという要望にも対応できるシステムが必要ではないか。
・
“自発的”ではない児童・生徒に対して可能性を伸ばすための放課後プログラムやスタディー
ホールなどの仕組みをつくり、参加への声がけをして欲しい。
・全校体育を復活させて欲しい。また、生徒全員が何かしらのクラブ活動に加入するような体
制を作って欲しい。
◆低学年
延長教育プログラム
・子ども・学校・家庭の三位一体を大切にする学園が実施するプログラムが「共働き世帯を応
援する」だけのプログラムにならずに、親もしっかり教育にかかわって親子共々成長していけ
るものになることを願っている。
・延長教育プログラムを利用すると低学年の場合、家庭に帰る時間が遅くなり、親と過ごす時
間が短くなることが心配という意見もある。
・延長教育プログラムばかり楽しくなって学習や通常授業がおろそかにならないように意識し
て欲しい。
・単にお預かりだけでなく、実際に教育支援と同時に目標設定をもってサポートいただきたい。
・大会や発表会などモチベーションをあげる仕掛けは大切ではないか。
中学年以上の生徒への支援
・中学年以上は、大学ゼミのように専門に特化した分野・クラスがあっても良いのではないか。
◆幼稚部
異年齢クラスの活動
・3年目になった幼稚部内での異学年交流である「マーブル活動」はとても良かった。今後は
低学年、中学年、高学年の児童・生徒との交流もあると良い。
延長教育プログラム
・習い事をキャンパス内でできることで、送迎が必要ないことから保護者として時間を有効活
用できること、安全安心な環境で活動が出来ることがとても良い。
・今後はもっと講座の種類を増やしていって欲しい。
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