社会福祉法人しゅらの郷福祉会 平成24年度事業報告 法人運営

社会福祉法人しゅらの郷福祉会
平成24年度事業報告
当法人が設立されて5年を経過した平成24年度は、より一層に利用者や地域から
信頼される社会福祉法人となるよう各事業とも良質なサービスの提供と適正な事業運営に
努めた。まず多機能型事業所「あゆみ」においては、「一人ひとりが尊重され、大切にされ
る存在である」という理念のもとに、就労移行支援、就労継続支援B型、生活介護の3事
業について、利用する仲間の個々のニーズに合わせたサービスを提供した。また、ヘルパ
ーステーション「ウインドミル」においては、利用者等の減少により厳しい事業運営が続
く状況であったが、利用者の意思及び人格を尊重して、常に利用者の立場に立ったサービ
スを提供して事業運営の向上に努めた。
「支援センターしゅらの郷」においては、障害児者
やその家族を支援するため「相談支援センターぴんぽん」での相談支援事業や障がい児等
療育支援事業、障害児・障害者ふれあい支援事業、発達障害学習会などの事業を積極的に
実施した。
○
法人運営
法人事業の安定的・継続的経営と効率・効果的な推進を図るため事務局を中心に各事
業所間を調整し、円滑な法人運営並びに経営基盤の強化に努めた。
(1)理事会・評議員会の開催
① 理事会
2回
② 評議員会
2回
(2)経営委員会の開催
法人運営の円滑な推進を図るため計12回の経営委員会を開催し、各事業所
間の調整と法人が抱える課題について検討した。
(3)財務管理
経営基盤の確立のため事業執行の効率化とコスト削減に努めるとともに、
経理事務を適正に処理した。
(4)人事管理
法人運営に必要不可欠な人材を育成していくため適正な人事管理に努める
とともに、社会福祉法人職員としての自覚とモラールの高揚を図るため、法
人全体の研修会を次のとおり実施した。
実施日時
平成24年11月29日(木)午後 3 時から 6 時
実施場所
柏原市健康保養センター「サンヒル柏原」
研修内容
業務にプラスとなる「接遇マナー研修」講師 倉田 雅子
1
○
多機能型事業所「あゆみ」
(1) 生活介護事業
(平成25年3月末 定員20名 利用者数23名)
日常生活または社会生活を営むことができるよう常時介護等の支援が必要な利用
者に対し、必要な介護・訓練を行うとともに創作的活動や生産活動の機会を提供し
た。また作業等を通じて日常生活の維持向上を図った。
(2) 就労移行支援事業
(平成25年3月末 定員 6名 利用者数5名)
一般就労を希望する利用者に対して個別支援計画に基づき、就労に必要な知識・
能力の向上、職場実習等を通じ、個々の適性に応じて職場への就労定着を図る支援
を行った。また職場定着の為、生活面においては、健康の維持管理と自己管理を徹
底して、社会の一員としての自覚が持てるように支援を行った。
(3) 就労継続 B 型事業
(平成25年3月末
定員14名
利用者数17名)
利用者が自立した日常生活・社会生活を営むことができるように就労の場を提供
し、生産活動その他の活動を通じて知識・能力の向上のために必要な訓練等の支援
を行った。
(4) 生活支援
日常生活の維持・向上、潜在能力の育成等を図るため、日々の作業を通じて自立
に向けての必要な支援を行った。
(5) 作業活動
基礎的な集団として、
「スマイル班」、
「むぎわら班」
、
「さくらんぼ班」の3つの班を
設け、班を中心に作業等の活動を行った。
① 班編成
ア.スマイル班 (クラフト作業、軽作業、就労訓練、就職活動)
イ.むぎわら班 (リサイクル作業、クラフト作業、農作業、軽作業)
ウ.さくらんぼ班(軽作業、余暇活動)
② 活動内容
ア.クラフト作業
祝い箸、クリスマスツリー、編み物、ビーズ製品、コサージュ等の生産・販
売を行った。
イ.軽作業
年間を通して定期的に入る NK プロダクツ、KK 企画、森田内職、カタオカ、
ファンタジー、アソートマツダからの下請け作業に納期に遅れることなく取
り組んだ。
ウ.リサイクル作業
利用者家族や地域(主に藤井寺地区)の協力を得てアルミ缶を回収・潰して
アサヒセイレンに販売するといった一連の作業に取り組んだ。
(月1回津堂地
2
区の回収も請け負う)
また、各家庭や学校などの公共施設に協力を得て、インクカートリッジの
回収・選別を行った。
エ.農作業
各 2~3 名の班構成により、雑草抜きから畝作り・肥料まき等の農作業を通じ
て収穫の喜びを体験した。
利用者家族や地域の方の協力のもと、四季折々の無農薬野菜を栽培・収穫・
販売を行った。
(6) 地域交流
藤井寺施設連絡会主催による定期的バザーへの出店や福祉まつり、道明寺梅まつ
り、ふじいでらわっしょいでの授産製品の販売及び「あゆみ祭り」を開催するなど
して地域との交流に努めた。
(7) 職員研修
外部研修受講
22件
(8) 事故・苦情受付等
ひやりはっと 14件
○ヘルパーステーション
事故報告 3件
苦情受付 2件
「ウインドミル」
(1) 居宅介護・重度訪問介護
5 名(25年 3 月末現在)
契約者
月平均利用者数
4.7名
月平均サービス提供時間数
一人平均サービス提供時間数
44.8時間
9.5時間
(2) 移動支援
48名(25年 3 月末現在)
契約者
月平均利用者数
38.5名
月平均サービス提供時間数
734時間
一人平均サービス提供時間数
20名(25年 3 月末現在)
(3)ヘルパー数
(4)職員研修
19時間
法人内全職員研修
1 回、 事業所内研修
3回
(5)関係機関・連絡会 参加状況
藤井寺市障害者自立支援協議会
羽曳野市居宅介護・移動支援事業者連絡会
富田林市障害児(者)支援ねっとわーく「来る間」
(6)事故・苦情受付
3
事故
9件
ひやりはっと
4件
苦情
2件
○支援センタ-しゅらの郷
(1)障害者(児)相談支援事業(相談支援センターぴんぽん)
障害者・児がその有する能力・適正に応じ、地域において自立した日常生活、社会生
活を営むことができるよう、利用者の心身の状況、置かれている環境に応じて相談・
支援援助を行った。また相談支援に当っては市並びに他の福祉サ-ビス事業者等との
密接な連携に努めた。実際には相談支援ということで構えてしまう方や、
「何かあった
ら相談しよう」という意識の方も多く、何かあってからでは遅いので「気軽に相談で
きる場所」というイメージ作りに努めた。
①相談実績
訪問相談
137件
外来相談
63件
②指定特定相談支援事業
計画相談
8件
③指定障害児相談支援事業
対象者
0件
④指定一般相談支援事業
地域移行支援
0件
地域定着支援
0件
(2)藤井寺市委託障害児・者ふれあい支援事業
藤井寺市から委託を受けて、障害児、障害者に学齢期、成人期それぞれに合わせた
プログラムを準備し、幅広いニーズに対応した余暇活動の支援を行った。
① 利用登録者数
148名(児童74名、成人74名)
② 利用実績
ア 開所日数 304日
イ 利用人数
送迎回数 5627回(月平均 469回)
6873名(児童3834名、成人3039名)
ウ 支援プログラム
創作活動、音楽・室内レクリェーションなど
エ クリスマス会
開催日時:平成24年12月22日(土)14:00~15:30
開催場所:藤井寺市市民総合会館
参加者
:35名
4
(3)発達障害学習会
地域における発達障害等に関する情報交換の場として、教育、医療、福祉、就労
等の関係機関や保護者等の地域関係者が集い、事例研究や講師を招いての講義等
を実施した。また、発達障害児や困り感のある子どもの親に対する療育・育児に
関する情報及び意見交換の場を提供した。
① 定例学習会
12回
19時~21時
参加者数 計223名
② 公開講座
「ペアレント・トレーニング」(10回連続)
(4)サマースクール
障がいのある児童生徒の夏休み中のレクリエーション、また、長期休暇期間中の保
護者の軽減を目的として開催した。同時に、一般の方々にボランティア活動を通じ
て障害児者福祉への理解を深めてもらう機会としても企画した。
開催日時:2012年8月2日(木)
開催場所:藤井寺市立 道明寺東小学校
参加児童:25名
ボランティア:40名
(5)大阪府障がい児等療育支援事業
在宅の身体・知的障害児及び重症心身障害児者のよりよい生活を支えるため療育
指導や相談支援を行った。
① 在宅重症心身障がい児(者)・在宅障がい児訪問支援事業
相談・指導を希望する在宅重症心身障がい児(者)及びその家族に対して、指
導を担当する職員を訪問させ、医療・福祉・教育等関係機関と連携しながら支
援を行った。
実利用人数
3人 延べ7人
② 在宅障がい児訪問支援事業
相談・指導を希望する在宅障がい児及びその家族に対して、指導を担当する職
員を訪問させ、医療・福祉・教育等関係機関と連携しながら支援を行った。
実利用人数
12人
延べ47人
③ 障がい児外来相談支援事業
相談・指導を希望する在宅障がい児(者)及びその家族に対して、施設に出向い
ていただき各種相談を受け、医療・福祉・教育等関係機関と連携しながら効果
的支援を行った。
実利用人数 13人
延べ34人
④ 施設支援指導事業
幼稚園、保育所、学校と連携し、障がい児の支援のあり方について、実態把握
から個別の指導計画に役立てるアセスメントにあたっての助言を行い、情報を
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共有の上、問題が生じた際には解決に向かって連携して支援を行った。
実支援施設数116箇所
延べ実施回数12回
(6)職員研修
内部研修15回
外部研修受講
6件
(7)事故報告等
ひやりはっと 9件
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