抗炎症ステロイド点眼剤

**2013年 8 月改訂(第10版)
*2012年 5 月改訂
日本標準商品分類番号
貯 法 等:【取扱い上の注意】の項参照
*使用期限:製造後 3 年(使用期限内であっても、開栓後は速やかに
使用すること。)
871315
承認番号
22000AMX01813
薬価収載
2008年12月
販売開始
1981年11月
抗炎症ステロイド点眼剤
フルオロメトロン懸濁点眼液
【禁忌(次の患者には投与しないこと)】
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
【原則禁忌(次の患者には投与しないことを原則
とするが、特に必要とする場合には慎重に投与
すること)
】
盧角膜上皮d離又は角膜潰瘍のある患者
[これらの疾患が増悪するおそれがある。また、角
膜穿孔を生ずるおそれがある。
]
盪ウイルス性結膜・角膜疾患、結核性眼疾患、真菌 性眼疾患又は化膿性眼疾患のある患者
[これらの疾患が増悪するおそれがある。また、角
膜穿孔を生ずるおそれがある。
]
盧重大な副作用
眼
1)連用により、ときに数週後から眼内圧亢進、また、
まれに緑内障があらわれることがあるので、定期
的に眼内圧検査を実施すること。
2)角膜ヘルペス、角膜真菌症、緑膿菌感染症等を誘
発することがある。このような場合には、適切な
処置を行うこと。
3)角膜ヘルペス、角膜潰瘍又は外傷等に使用した場
合には穿孔を生ずることがある。
4)長期使用により、まれに後n下白内障があらわれ
ることがある。
**盪その他の副作用
頻度不明
【組成・性状】
成分・含量
(1mL中)
添加物
剤 形
フルオロメトロン1褂
メチルセルロース、ベンザルコニウム塩化
物、リン酸水素ナトリウム水和物、塩化ナ
トリウム、塩酸
水性懸濁点眼剤
色
振り混ぜる時白濁
pH
6.5∼7.5
その他
無菌製剤
【効能・効果】
外眼部及び前眼部の炎症性疾患
(眼瞼炎、結膜炎、角膜
炎、強膜炎、上強膜炎、虹彩炎、虹彩毛様体炎、ブドウ
膜炎、術後炎症等)
【用法・用量】
用時よく振り混ぜた後、通常1回1∼2滴、1日2∼4回
点眼する。
年齢、症状に応じ、適宜増減する。
**
【使用上の注意】
蒻副作用(まれに:0 . 1%未満、ときに:0 . 1∼5%未満、
副詞なし:頻度不明)
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる 調査を実施していない。
なお、副作用発現頻度については文献等を参考にした。
過敏症注)
眼瞼炎、眼瞼皮膚炎、発疹
眼注)
刺激感、結膜充血、角膜
沈着物
下垂体・副腎皮質系機能
注)
(長期連用した場合)
その他注)
下垂体・副腎皮質系機能
の抑制
創傷治癒の遅延
注)発現した場合には、投与を中止するなど適切な
処置を行うこと。
蓚高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので注意す
ること。
蓐妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には長期・頻
回投与を避けること。
[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。
]
蓁小児等への投与
特に2歳未満の場合には慎重に投与すること。
[乳児・小児に対する安全性は確立していない。
]
蓆適用上の注意
盧投与経路:点眼用にのみ使用すること。
盪投 与 時:点眼のとき、容器の先端が直接目に触れ
ないように注意すること。
【薬効薬理】
【有効成分に関する理化学的知見】
抗炎症作用 1)
一般名:フルオロメトロン(Fluorometholone)〔JAN〕
化学名:9 - Fluoro - 11β,17-dihydroxy - 6α- methylpregna - 1,4 -
盧ラットのクロトン油誘発結膜炎モデルを用いて本剤の抗炎症効
果を検討した結果、結膜浮腫の抑制作用が認められた。
diene - 3,20 - dione
〈生物学的同等性試験〉
構造式:
ラットにクロトン油を点眼して結膜浮腫を誘発し、上部眼瞼重
HO
量を結膜浮腫の指標として、本剤及び標準製剤について得られ
O
H H3C
H3C
た上部眼瞼重量を t 検定にて統計解析を行った。その結果、本
OH
H
F
剤と標準製剤間に有意な差は認められず、両剤の生物学的同等
CH3
H
O
性が確認された。
H CH3
上部眼瞼重量(褂)
オドメール点眼液0.1%
分子式:C22H29FO4
37.95±4.60
標準製剤(点眼液、0.1%)
分子量:376.46
35.93±4.47
性 状:フルオロメトロンは、白色∼淡黄白色の結晶性の粉末
(平均値±標準偏差,n=10)
で、においはない。
ピリジンに溶けやすく、メタノール、エタノール(99.5)
盪ウサギの牛血清アルブミン誘発ブドウ膜炎モデルを用いて本剤
の抗炎症効果を検討した結果、ブドウ膜炎の抑制作用が認めら
又はテトラヒドロフランに溶けにくく、水又はジエチル
れた。
エーテルにほとんど溶けない。
〈生物学的同等性試験〉
【取扱い上の注意】
ウサギの硝子体に牛血清アルブミンを注入し、ブドウ膜炎を誘
注 意:本剤は、保管の仕方によっては振り混ぜても粒子が分散
発した。さらに炎症症状の軽快した29日目に牛血清アルブミン
しにくくなる場合があるので、上向きに保管すること。
を耳静脈に注入しブドウ膜炎を再発させた。内・外眼部の炎
貯 法:室温保存
症を採点基準により点数化し、スコアの合計点数をブドウ膜炎
〈安定性試験〉2)
の指標とした。本剤及び標準製剤について得られた、ブドウ膜
炎を誘発して15、16、17日目の合計点数の平均値(表 1 )、30日
最終包装製品を用いた長期保存試験(25℃、相対湿度60%、3 年)
目の合計点数(表 2 )及び30日目(ブドウ膜炎再発24時間後)に
の結果、本剤は通常の市場流通下において、3 年間安定であるこ
採取した房水の蛋白濃度(表 3 )について、 t 検定にて統計解析
とが確認された。
を行った。いずれの結果においても、本剤と標準製剤間に有意
【包 装】
な差は認められず、両剤の生物学的同等性が確認された。
5mL×10
(表 1 )
【主要文献】
15、16、17日目の
合計点数の平均値
オドメール点眼液0.1%
7.7±1.8
標準製剤(点眼液、0.1%)
7.9±1.8
1)
千寿製薬株式会社 社内資料
2)
千寿製薬株式会社 社内資料
【文献請求先】
(平均値±標準偏差,n=5)
主要文献に記載の社内資料をご請求の場合は、下記までお問合せ
(表 2 )
下さい。
30日目の合計点数
オドメール点眼液0.1%
9.5±2.6
標準製剤(点眼液、0.1%)
8.3±0.9
〈文献請求先・製品情報お問合せ先〉
千寿製薬株式会社 カスタマーサポート室
〒541- 0046 大阪市中央区平野町二丁目 5 番 8 号
(平均値±標準偏差,n=5)
TEL
(表 3 )
薔 0120 - 06 - 9618
FAX 06 - 6201- 0577
受付時間 9:00∼17:30(土、日、祝日を除く)
30日目の房水蛋白濃度(褂/mL)
オドメール点眼液0.1%
標準製剤(点眼液、0.1%)
6.9±7.2
7.9±4.8
(平均値±標準偏差,n=5)
製造販売元
C9
販売
①
424-007