産前産後休業中の社会保険料免除 - TOMAコンサルタンツグループ株式

産前産後休業中の社会保険料免除
平成 26 年 4 月の法改正により、産前産後休業(以下、産休)期
▲社会保険料免除の手続き
間中の社会保険料が免除されることになりました。これまでは育児
産休中の社会保険料免除の対象となるのは、平成 26 年 4 月 30 日
休業(以下、育休)期間中の保険料のみが免除対象となっており、
以降に産休が終了となる方です。この免除を受けるためには「産前
産休中の被保険者及び事業主にとって大きな負担となっていました。
産後休業取得者申出書」を提出しなければなりません。この書類は
この改正により被保険者の負担を減らし、より出産しやすい環境を
産休中に提出しなければならず、産休中であれば産前でも産後でも
整えるという、少子化対策としての効果が期待されています。
提出をすることができます。産前に提出をする場合は予定日で提出
▲産前産後休業とは
をしますので、出産日と予定日がずれた場合は「産前産後休業取得
産休とは、労働基準法によって定められた産前休業 6 週間、産後
者変更(終了)届」を提出する必要があります。実務的には産後に
休業 8 週間のことをいいます。
産前 6 週間は出産予定日で計算され、
(被扶養者異動届などと一緒に)提出する方が良いでしょう。この
予定日とずれた場合は出産日までが産前休業として扱われます。尚、
手続きで保険料が免除される期間は、産休開始月から終了(予定)
この休業は本人が請求して取得する休業であり、請求がなければ出
日の翌日の月の前月までです。また、年金額を計算する際には、育
産当日まで就業させることが可能です。これに対し産後休業 8 週間
休の保険料免除期間と同様に保険料を納めた期間として取り扱われ
は、労働基準法により女性を就業させてはならない期間として定め
ます。尚、産休後引き続き育休の保険料免除を受ける場合には、こ
られています。
(ただし本人が請求し、医師及び事業主が支障がない
れまでと同様に「育児休業取得者申出書」の提出が必要になります。
と認めた業務に限り産後 6 週間を経過した女性を就業させることが
総務、人事の担当者の皆さんは、手続きについて今まで以上にし
できます)この休業している期間の賃金の支払いについては、法律
っかりスケジュールを立て、手続き漏れがないよう注意が必要です。
上、有給無給どちらでもよいとされており、無給としている会社が
TOMAグループでは出産手当金や育児休業給付など出産にかかる
ほとんどです。しかし、無給の期間についても毎月の社会保険料は
手続きの代行をお受けしておりますので、ぜひご活用ください。
納めなければならないため、被保険者及び事業主にとっては大きな
お問い合せはお気軽にどうぞ!電話:03-6266-2551
負担となっていました。
人事労務指導部
渡邉・三輪
TOMAコンサルタンツグループ
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