「女性エンジニアの未来プロジェクト」発足会 - アメリカ工学教育協会長を迎えて - (社)日本工学教育協会 大学全入時代を迎え大学への入学者は確実に増えている一方で、工学部への志 願者はここ2年持ち直しているもののまだ厳しい状況です。加速する“工学部離れ”= “理数離れ”の原因はどこにあるのでしょう? 理科の観察やものづくりに目をキラキラさせて取り組んでいた小学生は、その後中 学高校へと進むにつれて段々と“理数離れ”をおこし、大学や将来の夢は工学部から すっかり離れたところとなってしまいます。その原因の一つには大学入 試科目の難解さが挙げられますが、根本的に、義務教育である小 中学生時代の実体験の減少や、工学を修めた後のキャリアデザインが はっきり掴めないことが大きいのではないでしょうか。この傾向は特に女性に顕著に見 られます。理数系、特に工学部に興味を持つ女子生徒が少なく、工学部の女子学生 も将来の自分の職業をみつけられずにいます。 そういう状況の中、一条の光も差してきました。例えば、今年 5 月には、当協会に初 の女性理事が誕生しました。これと呼応するかのように、当協会の今年度第 1 回理事 会では、女性技術者に関しての構想を検討していくことが決定されました。また、同じく 6 月には American Society for Engineering Education の大会で Sarah A. Rajala 女史 が会長に就任なさいました。 これを機に、日本工学教育協会内に女性部会を発足させ、ASEE とも連携をとりなが ら、点在する女性技術者やその教育にかかわる人材をひとつにまとめ、ネットワークを 築き、「工学を学ぼうとする若者への道筋を示す」ことや「女性技術者が活躍し続けら れる場を増やす」ことができればとの思いに至りました。 その第一歩として、特別講演をしてくださる Rajala さんより ASEE の Women in Engineering Division の状況をご紹介いただき、今後の日工教の取り組みに関する意 見交換会を開催いたします。 この活動にご賛同いただける(男女問いません)多数の方々にご参集いただければ 幸いです。 日時:8月2日(土) 15:30~16:30 場所:神戸大学工学研究科教室棟5階戎記念ホール
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