「はい、わたしがやります」の値打ち

白川中学校校報 20 年度 7 月-2 号
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学校の教育目標【”ひとりだち”できる生徒】
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1学期、多くの生徒の素晴らしい姿がありました。ありがとうございました。
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「はい、わたしがやります」の値打ち
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校 長 今 井 潤 一
24名の1年生を迎え、全校生徒63名でスタートした平成20年度の白川中学校も今日で1学期を終えようと
しています。
一学期を振り返ってみて、昨年度とはちょっと違う点がいくつかあることに気がつきます。トイレのスリッパが
きれいに揃っています。使い終わっても次に使うであろう人のことを考えることは、他人を思いやる心が育って
きていることを意味します。また、生徒玄関にある靴箱の靴が揃うようになってきています。一瞬立ち止まり、今
脱いだ外履きを揃えて入れると同時に、今日の学校生活への期待ややる気を決意します。「はい、わたしがや
ります」のスイッチがONになる瞬間です。
一番の大きな違いは、給食の後片付けの意識に変化が見られるようになってきたことです。昨年度までは、
給食の後片付けは、ジャンケンで負けた人が行なっていたグループが殆どでしたが、今年度は、ジャンケンで
はなく、自分の意志で自発的に後片づけをするグループが増えてきています。食後の合掌が済むと、誰から
指示されるわけでもなく自然に一人一人が動き、食器を片付ける子、お盆や牛乳パックを洗う子、台ふきする
子、・・・流れるように片付けられていきます。
これは、まさに「はい、わたしがやります。」の姿です。このすばらしい姿が広まりつつあることをとてもうれしく
思います。
私が中学生だった頃、(父親の勤務の関係で飛騨には住んでいませんでしたが、その頃、私が通っていた
学校の)体育の授業は、恐怖と苦痛の時間でした。生徒の誰かが授業に遅れてきたとか、授業の準備ができ
ていないとかで、全体責任と称し、全員がウサギ跳びで運動場のトラックを何周も回らせられました。終わった
頃は、もう足腰は立たないような状態で目の前には星が回っていました。殆どいつもの体育の授業はそれで終
わりで、何を学んだのか記憶には全く残っていません。
今でこそ、ウサギ跳びが体育で行われることはありませんが、当時は体力づくりには欠かせない運動として
なくてはならないものであったと同時に「罰」として課せられる効果絶大なものでもあったわけです。
その頃は、○○忘れると漢字ドリル○回、○○すると便所掃除、○○できないとウサギ跳びといった具合に、
勉強が、掃除が、運動が、罰として「こらしめ」に使われることが、結構あったのです。便所掃除やウサギ跳び
は「こらしめ」として、「やらされる」ものであり、自分から進んでやるものではありませんでした。
当時の教育は間違っていたと否定するものではありませんが、「学び」や、「働き」や、「運動」が、「こらしめ」
として、一つの成果を上げる手段として使われていたとしたら、それは大きな間違いです。
「やらされる」と「自分からやる」では、意識は全く正反対のものです。ジャンケンは誰しも「勝つ」ことを期待し
て行います。「負ける」ことを期待する人は誰もいません。なぜならば、負けるとなんらかのペナルティーが待っ
ているからです。給食後のジャンケンで負けると「後片付けをする」ということがペナルティーになり、「やらされ
た」ということになります。結果は同じでも、「やらされる」のと、自ら進んで「はい、わたしがやります」では、天と
地の開きがあるわけです。
自ら進んで後片付けをする「はい、わたしがやります」は、自分で考え主体的に判断し、自己決定した姿で
す。これが、正に本年度の白川中学校がめざしている姿といえます。自分の意思で進んで学習したり、働いた
り、体力づくりしたりするという行為は、とても尊い姿です。
今、授業の中や委員会・学級の活動など、様々な活動の中で「はい、わたしがやります」の姿がたくさん見ら
れるようになってきているのは、「 ひとりだち できる生徒」に一歩一歩近づいている証であると確信します。
☆☆7・8月の主な行事予定☆☆
日 曜
行 事 予 定
19 土
20 日 夏季休業日、中体連 柔道
21 月 海の日、中体連 バレー
22 火 マスコット製作
23 水 地区中体連 卓球、マスコット製作
24 木 親の体感授業 19:30 PC 室、マスコット製作
25 金 マスコット製作、託児体験
26 土 1年親子行事
27 日 2年親子行事、中体連陸上県大会
28 月
29 火 マスコット製作、インリーダー研修1年
30 水 マスコット製作、インリーダー研修1年
31 木
1 金
【ありがとうございました
環境整備作業】
作業終了後、「はい、私がやります」と言って、お
茶を配った1年生・2年生の生徒がいました。環境整
2 土
備作業も真剣に取り組めた上に、また、とてもいい姿
3 日
4 月 立志リーダー塾生徒会長 8 日まで、職場体験 2 年
5 火 職場体験 2 年
6 水 夏季寺子屋教室、職場体験 2 年、託児体験
7 木 夏季寺子屋教室、職場体験 2 年
だと感じました。
さて、道徳教育では、豊かな環境、家庭・地域との
連携、豊かな体験活動の3つが大切な視点となりま
す。環境整備作業はこの3つの観点が入っている取り
組みになります。このような観点に立ち、花を育てた
8 金 寺子屋教室、村木工教室、職場体験 2 年
り、隅々まで掃除をして整理整頓をしたりして、豊か
9 土
な環境を整えることに努力しています。日頃、なかな
10 日
か出来ないところを、保護者と生徒と教職員で汗を流
11 月 夏季寺子屋教室
してきれいにしました。学校内が見違えるようにきれ
12 火 夏季寺子屋教室
13 水
いになりました。本当に、ありがとうございました。
14 木
15 金
16 土
また、併せて、本年度は玄関前の池の掃除もしていた
3年生は各種高等学校
の体験入学・説明会が
入っています。
だきました。
17 日
18 月
19 火 ヘルスサポーター(調理室)
20 水
◇
◇
◇
21 木
22 金
23 土
◇
24 日
25 月 村 P 連研修会 19:30
26 火 始業式
27 水 休み明けテスト
28 木 学費口座振替日
29 金
30 土
31 日
◇
【高山市中体連の結果】
男子バレー部 4位 地区大会出場
女子バレー部 6位 地区大会出場
卓球部 団体男子 7位
個人 中脇昂弥 ベスト32
地区大会出場
卓球部 団体女子 6位 地区大会出場
個人 高森真亜耶 ベスト32
地区大会出場
柔道
個人 札脇正基 2位
地区大会出場
個人 木下凌介 3位
地区大会出場
【少年の主張岐阜県大会飛騨地区大会の結果】
優秀賞 3年生 林綾香