P 道 徳 通 信 かがやき 平成 24 年12月7日 高崎市立矢中小学校 より充実した授業実践をめざして『道徳公開授業研究会』11月15日(木) 授業の様子を見ると、素直に学びながら考えを伝え合った1年生。のびのびと考えを伝え合いな がら心を振り返った3年生。よく考えよく話し合って、自分の心にしっかり向き合った6年生。 当日の参会者からは、どの学年の児童も学習に向かう姿勢が素晴らしいとの話がありました。ま 学校長 立見 節子 た、子どもの成長の様子が見える校内掲示の充実ぶりやPTAの皆さんの心温まる対応にもおほめ の言葉をいただきました。これからも、学校と保護者、地域が一体となって子どもを育てる矢中小 でありたいと思います。 代表授業の様子 ◎1年生 「自分の目標に向かって、一生懸命努力しようとする意欲を育てる」をテーマに授業を行いました。 資料【 こ ぐ ま の ら っ ぱ 】 山の音楽隊の一員のこぐまが演奏会に向けて一生懸命らっぱの練習に励んでいました。しかし、 なかなかいい音が出ないので諦めかけていた時、小鳥たちからアドバイスやみんなからの励ましの 言葉をもとに、みんなのために吹けるようになりたいという願いながら練習を続けました。そして、 演奏会を成功させ、こぐまはやり遂げた喜びを味わうことができました。 この資料から子どもたちは、こぐまの気持ちに共感し、くじけず努力するよさや大切さを学ぶこ とをねらいとしました。 1 年生の代表授業が新聞に掲載されました。 (H24.11.21 上毛新聞) 子どもたちの声(こぐまくんへの手紙) *わたしも、がんばろうって気持ちになったよ。 *わたしも最初は上手じゃなかったけど、練習したらできる ようになってよかったよ。 *ぼくは勉強をがんばっているんだよ。 授業を通して 1年の子どもたちはたくさんの新しい経験を積む中で、 もっと上手になりたいという気持ちをもち、様々なきっか けで目標に向かって努力しようとします。その一方、苦手 意識や少しのつまずきで意欲を失うこともあります。そこ で、本授業では資料のこぐまに宛てて手紙を書く活動を取 り入れ、自分たちが一生懸命に取り組んできたことに目を 向けるようにしたことで、目標に向かって前向きに努力を 続ける事のよさや大切さに気付くことができたようです。 ◎ 3 年 生 「 約 束 や 社 会 の き ま り を 守 り 、 公 徳 心 を も つ 」 ことをテーマに授業を行いました。 資料【 水 飲 み 場 】 ある日、水を飲もうとしたよしおは、水飲み場が汚 れていることに怒る。そこへ来たひろ子は汚いゴミや 花を取り除き、水飲み場をきれいにする。おいしそう に水を飲むよしおを見てひろ子はにっこりと笑うとい う内容である。 本資料は、よしおの気持ちに共感しつつも、ひろ子 の公徳心の高さに感動することができる。一人一人が きまりを守る大切さを実感しながら、進んでみんなの ために行動することのよさが感じ取れる資料である。 子どもの声 *わたしは、今まで汚れていてもあまりきれいにしません でした。だけど、これからはゴミがつまっていたら、ひ ろ子さんのように進んできれいにしたいと思いました。 *こんどからきたないものでもひろおうと思いました。ゴ ミをひろえばきれいになって、みんなも自分も気持ちよ くなるからです。 *これからもきたないところを見つけたら、ひろこさんみ たいにきれいにしてあげたいです。なぜなら、自分も、 友だちもいい気持ちになるからです。 授業を通して 3年の子どもたちは学校生活におけるきまりの理解が深まり、きまりを主体的に守ろ うとする意識が高まります。そこで本授業では、みんなが気持ちよく生活するためにど のような行動をとればよいかを考え、話し合い、子どもたちが学校や家庭、地域におい て実践できるようにしたいと思いました。 ◎ 6 年 生 「互いに信頼し、学び合って友情を深め、男女仲よく協力し、助け合う」 ことをテーマに授業を行いました。 資料「鏡の中の顔」 給食を片付けるゆりは、誤って康子の服をシチューで 汚してしまう。ゆりの失敗を責める子や、からかったり 傍観したりする子に囲まれたゆりは、いたたまれなくな り教室を出ていく。その後、帰りの会でゆりの気持ちに ついて話し合うが、主人公の「わたし」は帰宅してから もどうすればよかったか考え続けるという内容である。 本資料は、わたしの心情に共感しやすく話の内容も身 近で、関心を高めながら読むことができる。友達とのよ りよいかかわり方を考えることができる資料である。 子どもの声 * ゆ り さ ん は 、 無 口 で お と な し い 性 格 だ と 思 う か ら 、「 謝 りなさい」と言わないで、少し待ってあげたら、自然 に謝ってくれたのでは・・・みんなで責めないで相手 のことを考えてあげたい。 *わたしも康子さんのように強く言ってしまう。これか ら は 、 相 手 の 気 持 ち も 考 え て 、「 い い よ 」 っ て 言 う 心 を もちたい。 *クラスのみんなが謝りやすい環境を作ってあげるとい いと思いました。 *相手の立場に立って考え、行動できるように心がけた いと思いました。 授業を通して 高学年になると、仲のよい友達との絆をこれまで以上に深めようとし、友達はかけが えのない存在となる。そこで、自分たちの日常生活を見つめ直し、友達とのよりよいか かわり方を自分自身に問いかけ、互いに磨き合い、高め合えるような友達関係について 考えさせたいと思いました。これからも友達同士が互いに信頼し、男女仲良く助け合お うとする心情を培っていきたいと考えています。
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