2013年1-3月号

発行 : 高浜市障害者相談支援事業所
就労担当 小松・河野
愛知県高浜市春日町五丁目165番地
高浜市いきいき広場 2階
TEL:0566-52-9610
2013
1-3月
「働く仲間のつどい
絆ねっと」がめざすもの
毎月第3土曜日12時になると、企業などで働いている仲間が、
お弁当を持っていきいき広場に集まってきます。
「働く仲間のつどい 絆ねっと」に参加するためです。
この1年間、一緒に食事をしながらおしゃべりをしたり、
ボッチャなどのスポーツやトランプなどのゲームをしたりしました。
その「絆ねっと」のメンバーが、11月3日(日)に行われた
高浜市わくわくフェスティバル「ボッチャにチャレンジ大会」で
審判係や記録係のお手伝いをしました。
市の職員、民生委員、事業所職員など他の実行委員に交じり大活躍。
帰り際には、みんなから「手伝ってくれてありがとう」とか
「いてくれて助かったよ」なんて声をかけられていたメンバー。
やや疲れた表情を見せながらも、達成感いっぱいで帰途につきました。
地域に彼らの役割があることで、
自信がついて仕事にも良い影響があったり、
地域で安心して暮らすことができたりするのだと思います。
このように「絆ねっと」は、単に集まって情報交換や
余暇活動をするだけではなくて、
地域に役割を持つための活動に取り組んでいるのです。
高浜市障害者就労支援会議メンバーによる合同企画
すべての事業所に共通するテーマなら、
それぞれの事業所で実施するのではなくて、
全事業所合同で実施したい。
自分が実施したい内容について
2~3人が企画メンバーとなり、
企画打合せから広報、当日の運営まで行う
高浜市障害者就労支援会議の合同企画。
第一弾「SST勉強会」に続く第二弾は・・・
「働いている人の体験談を聞こう」
「働いてうれしかったことは?」
一人ずつインタビュー形式で…。
発表者や内容について数回の打合せを行い、
企画メンバーが就職した人にインタビューするという方法で
実施することになりました。
参加した人たちに自分も就職したいと思ってもらえるように、
「給料で家族に買った物は?」「就職してよかったことは?」
「仕事でがんばっていることは?」など共通の質問を準備しました。
「祖父母にお年玉をあげました」という話には参加者も感動。
終了後の反省会では、参加者や企画実施した職員だけでなく、
発表した本人にとってもよい機会になったという意見や
継続して実施していきたいという意見が出ていました。
■日
■日 時:平成25年1月19日(土)
時:平成25年1月19日(土)
12:00~15:00
12:00~15:00
■場
■場 所:高浜市いきいき広場
所:高浜市いきいき広場
ワーキングルーム
ワーキングルーム
「最初は自己紹介から・・・」
直前の打合せの様子
■主
■主 催:高浜市障害者就労支援会議
催:高浜市障害者就労支援会議
■対象者:市内の事業所の利用者、職員
■対象者:市内の事業所の利用者、職員
関係機関職員、家族など
関係機関職員、家族など
合同企画第三弾は、「企業職場見学会」。
異なる職種をみてもらおうと、2社の見学を企画。
1社目は高浜市総合サービス株式会社が運営している
南部デイサービスセンターの給食室。
1回に作る給食の量が200食と聞いてみんなびっくり。
みんなの目は料理を作る大きな釜や食器洗浄機にくぎづけでした。
2社目はトヨタ車体精工株式会社高浜工場。
実際に現場を見学したりDVDを観たりしました。
特に男性の利用者は大きな工場での部品組立の仕事に、
興味を持った人が多かったようです。
終了後に感想を聞くと、仕事のことよりも
そのときに担当者から話してもらった「働くために必要なこと」が、
とても印象に残ったようでした。次のようなコメントがありました。
「『働くための5つのルール』のうち、自分は『ルールを守る』こと
ができていないとわかった。」
「仕事ができるだけでなく、ルール
やマナーを身につけることが必要。」
「自分も上を目指したい。責任感を
持ちたい。」
また、見学会だけでなく、1日体験に
つなげた方が効果が高いのでは…という
意見も出ていました。
そんな反省を来年度に活かしていきたい
と思います。
担当者の話を熱心に聞く参加者
■日
■日 時:平成25年2月20日(水)
時:平成25年2月20日(水)
13:00~16:00
13:00~16:00
■見学先:トヨタ車体精工株式会社
■見学先:トヨタ車体精工株式会社
高浜市総合サービス株式会社
高浜市総合サービス株式会社
(南部デイサービスセンター給食室)
(南部デイサービスセンター給食室)
■主
■主 催:高浜市障害者就労支援会議
催:高浜市障害者就労支援会議
厨房を見学する参加者
「あんな大きな釜で料理を作るんだ」
■対象者:市内の事業所の利用者、職員
■対象者:市内の事業所の利用者、職員
- 就労担当のひとり言
-
24年度をふりかえってみると
総合コーディネーター
小松邦明
自分たちが、主人公になる。
高浜市障害者就労支援会議、
就労支援Thanks、絆ねっと…。
いずれも開始してから1年がたちました。
このハたらコ通信でも
折りをみてお伝えしてきたように、
一定の成果はあったと考えています。
「働く」を通じたまちづくり
を進めていくためには、
メンバー一人ひとりが
市全体のことを考えるという
雰囲気づくりが欠かせません。
そのためには自分たちの意見が通り、
自分たちが主人公になって
進めていくことが必要です。
市全体のことを考えることが、
自然体になってきたことを
実感した1年でした。
来年度も一人でも多くの
障がいのある方が働けるよう
お手伝いしたり、
そのためのカタチやしくみをつくったり
していきたいと思います。
就労担当相談員
かわの
ひとし
河野
仁
JCーNET
ジョブコーチ養成研修を終えて
相談支援事業所の就労担当として
4月で3年目を迎えようとするなか、
2月に東京都多摩市で開催された
JC-NETジョブコーチ養成研修を
受けてきました。
研修では「就労支援のプロセス」
「ジョブコーチの役割」等の講義に始まり
演習を用いた実践プログラムもあり、
まさにジョブコーチ支援を
根本的にふり返るものでした。
①ジョブコーチ 3つの側面
「理念」・「方法と技術」・「制度」
ジョブコーチは極めて
実践的な概念であるため、
その理念、方法と技術は
実践を通して検証され、
変化していくもの。
②ジョブコーチに求められる役割
・障がいのある人の支援
・障害のある人を雇用する企業の支援
・障がいのある人と企業の橋渡し
この2つがまさにジョブコーチ支援の原点
という想いを新たにしました。
この2年間ただがむしゃらに
就労支援を行ってきましたが、
今後は、さらなる実践を通して
真の「ジョブコーチ支援」を
追い求めていきます。
私たち就労担当が実施している
チャレンジドの地域生活応援事業。
「ジョブコーチの魅力を知ったら
2年目にあたる今年度は、
もう、やめられないジョブコーチ。」
障がいのある人5名の就職を
お手伝いしました。
25年度も一人でも多くの方の「働きたい」を実現していきます。